JP7382714B2 - 装置 - Google Patents

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本発明は、火災受信部を備えた装置に関する。
従来、建物に火災報知システムを施工する際に、火災受信機が設置されていない状態でも端末機器における動作確認と設定確認とを実行するための技術として、端末機器に通信接続される試験装置が提案されている(たとえば、特許文献1参照)。
特開2005-122489号公報(第2-3頁)
特許文献1に記載の試験装置は、ノート型パソコンで構成される親機及び子機で構成されており、火災受信機が設置されていない建物においても端末機器の動作確認と設定確認とが行える。しかし、試験装置は、実際の火災受信機とは別に機能開発された試験専用の装置である。試験装置と接続された端末機器が問題なく動作したとしても、実際の火災受信機と接続された端末機器の動作は、試験装置が接続されたときの端末機器の動作と異なる場合もある。そうすると、端末機器の動作確認及び設定確認をやり直すため、施工期間の長期化又は工期延長を避けるための作業者の増員の必要が生じ、施工コストの増大につながる。また、専用の試験装置を使用する場合、火災受信機を構成する制御回路及び制御プログラムとは別に、試験装置のための制御プログラムの開発が必要となる。したがって、火災報知システムを開発する際のイニシャルコストが大きくなってしまう。また、試験装置を使用する作業者は、実際の火災受信機とは別に、試験装置の使用方法を覚えなければならず、作業者の負荷増大につながりうる。
本発明は、上記のような課題を背景としてなされたものであり、火災報知システムを開発及び施工する際のコストの増大を抑制することができ、また端末機器の動作確認及び設定確認を行う作業者の負荷を軽減することのできる装置を提供するものである。
本発明に係る装置は、表示装置を有する火災受信部と、運搬手段を有し、前記火災受信部を収容するケースとを備え、前記火災受信部は、建物に設置される火災受信機の一部で構成されていて、前記建物に設置された端末機器に接続して前記端末機器の作動試験を行い、前記ケースの第1面には、第1開口が形成されており、前記表示装置は、前記第1開口を介して外部に露出するように設けられており、前記第1開口を開閉可能に覆う第1カバーを備えたものである。
本発明によれば、運搬手段を有するケースに火災受信部が収容されているので、施工途中の建物の任意の場所に当該装置を持ち込んで端末機器と接続することができる。このため、火災受信機が建物に設置されていない場合でも、建物に設置された端末機器の動作確認及び設定確認を行うことができる。本発明の装置は火災受信部を備えていて、建物に設置される火災受信機とは別に機能開発された試験専用の装置ではない。このため、本発明の装置を接続して端末機器の動作確認及び設定確認を行うことで、端末機器に火災受信機が接続されたときと同様の動作を行わせることができる。また、火災受信機とは別の試験専用の装置を開発する必要がない。したがって、火災報知システムの開発及び施工のコストの増大が抑制される。また、端末機器の動作確認及び設定確認を行う作業者は、火災受信機とは別の試験装置の操作方法を覚える必要がないため、作業者の負荷も軽減される。
実施の形態1に係る装置100の斜視図である。 実施の形態1に係る装置100の第1カバー14が取り外された状態の斜視図である。 実施の形態1に係る装置100の背面図である。 実施の形態1に係る装置100の第2カバー16が取り外された状態の斜視図である。 実施の形態1に係る装置100の第1ハウジング11の内部を説明する図である。 実施の形態1に係る装置100の第2ハウジング12の内部を説明する図である。 実施の形態1に係る装置100のケース10が開放された状態を説明する図である。 実施の形態2に係る装置100Aの正面図である。 実施の形態2に係る装置100Aのケース10Aが開かれた状態を示す図である。
以下、本発明に係る装置を、図面を参照して説明する。本発明は、以下の実施の形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲で種々に変形することが可能である。また、本発明は、以下の各実施の形態に示す構成のうち、組合せ可能な構成のあらゆる組合せを含むものである。また、図面に示す装置は、本発明の装置の一例を示すものであり、図面に示された装置によって本発明の装置が限定されるものではない。また、以下の説明において、理解を容易にするために方向を表す用語(例えば「上」、「下」、「右」、「左」、「前」、「後」など)を適宜用いるが、これらは説明のためのものであって、本発明を限定するものではない。また、各図において、同一の符号を付したものは、同一の又はこれに相当するものであり、これは明細書の全文において共通している。各図面では、各構成部材の相対的な寸法関係又は形状等が実際のものとは異なる場合がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係る装置100の斜視図である。図2は、実施の形態1に係る装置100の第1カバー14が取り外された状態の斜視図である。装置100は、ケース10と、このケース10に収容された火災受信部30とを備える。使用者は、ケース10を用いて火災受信部30を持ち運ぶことができる。
ケース10は、第1ハウジング11と、第2ハウジング12と、運搬手段13とを備える。第1ハウジング11と第2ハウジング12は、一面を開口した容器である。第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、ヒンジ20(図5~図7参照)を介して開閉可能に連結されている。図1及び図2に示す状態において、第1ハウジング11と第2ハウジング12との対向部である開口の縁同士が接触しており、これをケース10の閉状態という。第1ハウジング11及び第2ハウジング12は、たとえば合成樹脂または金属で構成される。第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、形状及び容積が同じであってもよいし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第2ハウジング12の容積の方が第1ハウジング11の容積よりも大きい態様を示している。
運搬手段13は、作業者が装置100を運搬するための構造体である。本実施の形態では、運搬手段13は第2ハウジング12の上部に取り付けられた取っ手である。図1及び図2では、寝かされた状態の取っ手が示されているが、この取っ手は使用者の操作によって回動して起立し、起立状態の取っ手を使用者が把持できるようになっている。
図2に示すように、第1ハウジング11の前面を構成する第1面111には、第1開口112が形成されている。図1に示すように、この第1開口112は、第1カバー14によって覆われる。第1カバー14は、ケース10から分離可能に設けられている。第1ハウジング11と第1カバー14とは、ロック機構15によって接続されている。ロック機構15は、第1カバー14の開放動作を規制するための部材であり、第1カバー14に着脱不能に取り付けられた係合片151と、ケース10に着脱不能に取り付けられた被係合部152とを有する。鈎状の係合片151が、被係合部152に係止されることで、第1カバー14のケース10からの脱離が防止される。なお、係合片151をケース10に設け、被係合部152を第1カバー14に設けてもよい。係合片151及び被係合部152は、それぞれケース10又は第1カバー14に着脱不能に取り付けられるため、第1カバー14がケース10から取り外されたときに、ケース10又は第1カバー14と一体になっている。このため、第1カバー14の開閉時にロック機構15が脱落して紛失されることがない。また、ロック機構15として、第1カバー14とケース10とを固定するネジを設けることもできる。
図1に示すように、ケース10の後側にある第2ハウジング12には、第2カバー16が設けられている。図2に示すように、第2ハウジング12には第2開口122が形成されており、この第2開口122は、第2カバー16によって覆われる。
第1ハウジング11の第1開口112の周囲には、ケース10の外側へ向かって突出する1又は複数の緩衝部材17が設けられている。緩衝部材17は、第1ハウジング11の第1面111に対して前方に突出していて、第1面111が下になるようにしてケース10が置かれたときに、脚として機能する。このため、第1面111が下になるようにしてケース10が置かれたときに、第1開口112から露出する後述する火災受信部30の操作表示装置31が、床または床の上の物に接触するのを防ぐことができる。緩衝部材17の材料として、例えばゴム、合成樹脂、ウレタンなどの弾性力を有するものを用いることで、緩衝部材17が物に衝突したときの衝撃が火災受信部30へ伝わるのを抑制することができる。
ここで、火災受信機は、火災感知器または中継器などの端末機器から送出された火災信号を受信すると、火災の発生を知らせる情報を視覚的あるいは聴覚的に報知する。また火災受信機は、火災信号を受信すると、ブザーまたはライトなどの報知装置、防火扉またはシャッターなどの防排煙装置、または消火設備などの端末機器に、火災の発生を知らせる信号を出力して、端末機器を動作させる。本実施の形態の火災受信部30は、この火災受信機と同様の信号を受信するとともに、同様の信号を出力する機能を有する。火災受信部30は、建物に設置される火災受信機の一部で構成されており、端末機器においては、入出力に関して実質的に火災受信機と同じ機器として認識される。
火災受信機は一般に、壁掛け型のものと自立型のものとがある。壁掛け型の火災受信機は例えば、寸法が、850mm×480mm×150mm(H×W×D)程度である。重量は、28kg~32kg程度、例えば31kgである。自立型の火災受信機は例えば、寸法が、2000mm×600mm×300mm(H×W×D)程度である。重量は、95~100kg程度、例えば97kgである。これに対して火災受信部30は、例えば、505mm×638mm×231.5mm(H×W×D)程度の寸法を有する。火災受信部30の重量は、12kg~16kg程度、例えば14.5kgである。このように、火災受信部30は、寸法及び重量が壁掛け型及び自立型の火災受信機よりも小さく、作業者による運搬が比較的容易になっている。火災受信部30が火災受信機に比べて寸法及び重量が小さいのは、火災受信部30が、火災受信機に備えられている構成のうちの操作表示装置と制御回路を主たる構成としているためである。
火災受信部30は、操作表示装置31と、端子台32と、操作部33とを備える。操作表示装置31は、例えばタッチパネルを備えた液晶ディスプレイであり、作業者の操作を受け付けるとともに、火災の発生を知らせる情報を、文字あるいは図形によって表示する表示装置として機能する。端子台32は、端末機器を火災受信部30に電気的に接続するための端子の集合体である。操作部33は、スイッチまたはボタンなどの入力装置であり、火災受信部30の操作に用いられる。なお、操作表示装置31に代えて、タッチパネルを備えない表示装置を設けてもよい。
操作表示装置31、端子台32及び操作部33は、第1カバー14が取り外された状態において、ケース10の外側に露出するようにして設けられている。図2の例では、第1ハウジング11の第1面111に形成された第1開口112に、操作表示装置31、端子台32及び操作部33がはめ込まれている。第1ハウジング11と第2ハウジング12とが閉じられた状態で、第1カバー14を取り外すだけで、作業者は、操作表示装置31、端子台32及び操作部33にアクセスすることができる。操作表示装置31、端子台32及び操作部33にアクセスするにあたり、作業者はケース10を開ける必要がないので、作業者の操作性を向上させることができる。
図3は、実施の形態1に係る装置100の背面図である。図4は、実施の形態1に係る装置100の第2カバー16が取り外された状態の斜視図である。第2ハウジング12は、ケース10の後部を構成する部材である。図3に示すように、第2ハウジング12の背面を構成する第2面121には、第2開口122が形成されている。図3に示すように、この第2開口122は、第2カバー16によって覆われる。
図4に示すように、第2ハウジング12内の第2開口122の内側には、火災受信部30のコンセント34と、電源ケーブル35と、電源スイッチ40とが設けられている。コンセント34は、装置100の外部の機器に電力を供給するための図示しないプラグの差し込み口である。図示しないプラグは、第2開口122を介してコンセント34に対して挿抜される。コンセント34を介して、プラグに接続された外部の機器に火災受信部30から電力が供給される。電源ケーブル35は、火災受信部30が電力の供給を受けるための配線である。電源スイッチ40は、火災受信部30への電源オンと電源オフとを切り換えるスイッチである。
図4に示すように、コンセント34、電源ケーブル35及び電源スイッチ40は、第2カバー16が取り外された状態において、ケース10の外側に露出するようにして設けられている。このため、第1ハウジング11と第2ハウジング12とが閉じられた状態で、第2カバー16を取り外すだけで、使用者は、コンセント34、電源ケーブル35及び電源スイッチ40にアクセスすることができる。コンセント34、電源ケーブル35及び電源スイッチ40にアクセスするにあたり、作業者はケース10を開ける必要がないので、作業者の操作性を向上させることができる。
第2ハウジング12内には、第2ハウジング12内を仕切る仕切板18が設けられている。仕切板18は、第2面121に平行な面と、この面の周囲から前方へ向かって延びる面とを有し、仕切板18と第2開口122との間に空間を形成している。この仕切板18に対して、コンセント34及び電源ケーブル35が取り付けられている。また、仕切板18には、配線導入穴19が形成されている。配線導入穴19は、仕切板18の前後の空間、すなわち第2ハウジング12の内側と外側とを連通させる穴である。ケース10内に配置される火災受信部30とケース10外に配置される機器とを接続するケーブルが、配線導入穴19に挿入される。仕切板18を設けることで、第2カバー16が取り外された状態において、ケース10の内部の回路基板37及びケーブル39(図5、6参照)などの部品が第2開口122から露出しない。このため、コンセント34及び電源ケーブル35の操作の際に第2カバー16が開かれても、ケース10内の他の部品への意図せぬ作業者または物の接触を防ぐことができる。また、仕切板18に配線導入穴19が設けられているため、回路基板37又は端子台32に結線したケーブルを配線導入穴19に通すことで、回路基板37又は端子台32と外部の機器とを接続することができる。また、このケーブルを配線導入穴19に通すことで、火災受信部30と外部の機器とを接続する複数のケーブルが散らばるのを防ぐことができる。
図5は、実施の形態1に係る装置100の第1ハウジング11の内部を説明する図である。図5は、第1ハウジング11の内部を正面から見た状態を示している。第1ハウジング11と第2ハウジング12とは、ヒンジ20によって回動可能に連結されている。図5では、図2で図示された操作表示装置31及び端子台32の背面が示されている。端子台32には、ケーブル39が接続されている。第1ハウジング11内には、火災受信部30の回路基板37が設けられている。
回路基板37は、操作表示装置31の動作を制御する回路、端子台32及び操作部33からの入力信号を処理する回路、電源回路、及び端末機器との間で入出力される信号を制御する回路を含む。回路基板37には、火災受信部30の全体の制御を司る装置としてCPUが実装されている。なお、回路基板37の数及びケース10内における配置は、図示の例に限定されない。
図6は、実施の形態1に係る装置100の第2ハウジング12の内部を説明する図である。図6は、第2ハウジング12の内部を正面から見た状態を示している。第2ハウジング12内には、第1ハウジング11と同様に回路基板37が設けられている。第1ハウジング11内の回路基板37と第2ハウジング12の回路基板37とが、ケーブル39によって電気的に接続されている。
第2ハウジング12の内部には、第2ハウジング12の内側面に沿って金属板21が設けられている。金属板21は、例えばアルミで構成されている。図6の例では、概ね四角形の第2ハウジング12の内側面のうち、仕切板18が設けられた内側面を除く残りの3つの内側面に沿って、金属板21が設けられている。金属板21と第2ハウジング12の内側面との間には、通風可能な隙間が設けられている。金属板21の一部には、回路基板37に実装された発熱部品38が熱的に接続されている。発熱部品38は、通電により高温化する部品である。発熱部品38の熱は、金属板21に伝わり、金属板21を介して空気に放熱される。金属板21が放熱部品として機能するため、発熱部品38の放熱が促進されて発熱部品38の高温化を抑制することができる。また、金属板21は、第2ハウジング12の内側面との間に隙間を介して設けられている。このため、この隙間は、第2ハウジング12と金属板21との間の断熱層として機能し、発熱部品38からの伝熱による第2ハウジング12の高温化を抑制することができる。
図7は、実施の形態1に係る装置100のケース10が開放された状態を説明する図である。ケース10は、上述のようにヒンジ20によって第1ハウジング11と第2ハウジング12とが連結されて構成されている。ケース10の開放状態とは、第1ハウジング11が第2ハウジング12に対して離れる方向にヒンジ20を中心に第1角度θだけ回動した状態をいう。ここで第1角度θは、90度以上である。火災受信部30が収容されたケース10が開放されて、第2ハウジング12が下側に位置するようにして載置された状態において、ケース10は静止状態を保持するように構成されている。つまり、第1角度θだけ開いた第1ハウジング11が回動して床に接触したり、第2ハウジング12が床から浮いたりしないように、第1ハウジング11、第2ハウジング12、及びこれらに収容される火災受信部30の重量及び配置が定められている。作業者が第1ハウジング11を開けてケース10内の部品を操作する際に、第1ハウジング11及び第2ハウジング12が静止しているため、作業者はケース10内の部品に対して安定的に作業を行うことができる。
次に、本実施の形態の装置100の使用例を説明する。建物に、火災感知器などの端末機器と火災受信機とを含む火災報知システムを施工する際には、端末機器と火災受信機とが同時に設置されないことも多く、一般に火災受信機に先行して端末機器が設置される。設置された端末機器に対しては、動作確認及び設定確認を含む動作試験を行う必要があるが、接続される火災受信機がない状態で動作試験を行うことはできなかった。そして、動作試験のために試験装置を準備すると、火災報知システム開発のイニシャルコストが大きくなってしまう。また、火災受信機が設置されるのを待ってから動作試験行うと、施工工期の後段の作業量が増大するために作業者の増員が必要となり、火災報知システムの施工コストが大きくなってしまう。
本実施の形態の装置100は、操作表示装置31を備えた火災受信部30と、運搬手段13を有し火災受信部30を収容するケース10とを備える。運搬手段13を備えたケース10に火災受信部30が収容されているため、作業者は、火災受信部30を任意の場所に持ち運ぶことができる。このため、施工中の火災報知システムにおいて、端末機器が設置された場所へ装置100を持ち込むことで、設置された端末機器に装置100を接続して端末機器の動作試験を行うことができる。本発明の装置100の火災受信部30は、端末機器においては実質的に火災受信機と同じ機器として認識される。このため、装置100に接続して端末機器の動作試験を行うことで、火災受信機が建物に設置される前に、火災受信機が接続されたときと同様の動作を端末機器に行わせることができる。また、端末機器は高天井に設置されることもあるが、設置の際に組まれる足場は、端末機器が設置された後には除去されるのが一般的である。足場が除去されてから端末機器の動作試験を行うと、端末機器が正常に動作せず端末機器の再設置が必要になった場合に、足場の組み直しが必要になって施工コストが増大してしまう。しかし、本実施の形態の装置100を用いれば、足場が残っているときに端末機器の動作試験を行えるため、上述した足場の組み直しに係る施工コストの増大を避けることができる。このように、本実施の形態の装置100によれば、火災報知システムの施工に係るリードタイムを短縮することができる。建物への火災受信機の設置を待たずに端末機器の動作試験が行えるため、上述した施工工期の後段における作業者の増員を回避することができる。また、動作試験のための試験装置を準備する必要がないため、火災報知システムの開発に係るイニシャルコストを抑制できる。このように本実施の形態によれば、火災報知システムの開発及び施工のコストの増大を抑制することができる。また、作業者は、試験装置の使用方法を覚える必要がないため、作業者の負荷増大も抑制される。
また、本実施の形態の装置100を、火災報知システム施工前の作業者の訓練、または火災受信機の取り扱いの練習に用いることもできる。火災受信機を設置あるいは使用する際には、設置あるいは使用する人は使い方を覚えたり練習したりといったことが必要となるが、本実施の形態の装置100を用いることで、これらを容易に行うことができる。設置または使用する人のための特別な教材を準備する必要がないため、教育コストを低減できる。
実施の形態2.
本実施の形態では、実施の形態1のケース10とは異なる形状のケース10Aを備えた装置100Aを説明する。本実施の形態では、実施の形態1との相違点を中心に説明し、装置100Aの構成要素のうち実施の形態1と同じものについては同じ符号を付して説明を省略する。
図8は、実施の形態2に係る装置100Aの正面図である。図9は、実施の形態2に係る装置100Aのケース10Aが開かれた状態を示す図である。装置100Aは、ケース10Aと、このケース10Aに収容された火災受信部30とを備える。使用者は、ケース10Aを用いて火災受信部30を持ち運ぶことができる。
ケース10Aは、第1ハウジング11Aと、第2ハウジング12Aと、運搬手段13Aとを備える。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aは、一面を開口した容器である。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとは、ヒンジ20を介して開閉可能に接続されている。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aが閉じられた状態において、第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとの対向部である開口の縁同士が接触する。第1ハウジング11A及び第2ハウジング12Aは、たとえば合成樹脂または金属で構成される。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとは、形状及び容積が同じであっても良いし、異なっていてもよい。本実施の形態では、第2ハウジング12Aの容積の方が第1ハウジング11Aの容積よりも大きい態様を示している。運搬手段13Aは、ケース10の上部に取り付けられた取っ手である。本実施の形態の緩衝部材17Aは、第1面111Aに対して前方に突出しかつ第1ハウジング11Aの幅方向に延びる形状を有し、第1ハウジング11Aの前面の上部に取り付けられている。緩衝部材17Aの左右の幅は、好ましくは、操作表示装置31の左右の幅と同じかこれよりも大きい。なお、図8では緩衝部材17Aが操作表示装置31の上側にのみ設けられた例を示しているが、操作表示装置31の上側以外の周囲に緩衝部材17Aが設けられていてもよい。
火災受信部30の操作表示装置31、端子台32及び操作部33は、ケース10Aの外側に露出するようにして設けられている。図8の例では、第1ハウジング11Aの前面である第1面111Aに形成された第1開口112Aから、火災受信部30の操作表示装置31、端子台32及び操作部33が露出している。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとが閉じられた状態で、作業者は、操作表示装置31、端子台32及び操作部33にアクセスすることができる。操作表示装置31、端子台32及び操作部33にアクセスするにあたり、作業者はケース10Aを開ける必要がないので、作業者の操作性を向上させることができる。
図9に示すように、第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとは、ヒンジ20によって開閉可能に連結されている。第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとが水平方向に回動する向きで、第1ハウジング11Aと第2ハウジング12Aとがヒンジ20によって連結されている。
第1ハウジング11Aの内部には、操作表示装置31と、端子台32と、回路基板37とが設けられている。図9では、図8で図示された操作表示装置31及び端子台32の背面が示されている。第2ハウジング12Aの内部には、回路基板37が設けられている。第1ハウジング11A内の回路基板37と第2ハウジング12A内の回路基板37とは、ケーブル39によって接続されている。また、端子台32と第2ハウジング12A内の回路基板37とは、他のケーブル39によって接続されている。
第2ハウジング12Aの側面を構成する第2面121Aには、第2開口122Aが形成されている。第2ハウジング12Aの内側には、第2ハウジング12内を仕切る仕切板18Aが設けられている。仕切板18Aは、第2面121Aに平行な面と、この面の周囲から第2ハウジング12A内へ向かって延びる面とを有し、仕切板18Aと第2開口122Aとの間に空間を形成している。この仕切板18Aに対して、電源ケーブル35が取り付けられている。
第2開口122Aは、第2カバー16Aによって覆われている。第2カバー16Aは、第2開口122Aを開閉可能に第2ハウジング12Aに対して取り付けられている。第2カバー16Aが閉じられた状態において、第2カバー16Aと仕切板18Aとで挟まれた空間内に、電源ケーブル35が収容される。ケース10Aに第2開口122A及び仕切板18Aを設けなくてもよい。この場合、第2ハウジング12Aの側面を構成する第2面121Aに、電源ケーブル35を引き出すための引き出し穴を形成してケース10A内から電源ケーブル35を引出す。そして、第2ハウジング12の第2面121Aに、束ねられた電源ケーブル35を係止するためのフックを設けるとよい。
なお、本実施の形態の装置100Aにおいても、実施の形態1と同様にコンセント34、電源スイッチ40、第1カバー14、配線導入穴19及び金属板21を備えていてもよい。このようにすると、実施の形態1と同様の作用効果を得ることができる。
以上のように本実施の形態の装置100Aは、操作表示装置31を備えた火災受信部30と、運搬手段13Aを有し火災受信部30を収容するケース10Aとを備える。運搬手段13Aを備えたケース10Aに火災受信部30が収容されているため、作業者は、火災受信部30を任意の場所に持ち運ぶことができる。このため、施工中の火災報知システムにおいて、端末機器が設置された場所へ装置100Aを持ち込むことで、設置された端末機器に装置100Aを接続して端末機器の動作試験を行うことができ、実施の形態1と同様の技術効果を得ることができる。
変形例.
実施の形態1又は実施の形態2の変形例を説明する。変形例は、実施の形態1で示した構成要素の符号を用いて説明するが、この変形例は実施の形態2にも同様に適用することができる。
運搬手段13として取っ手を設ける場合には、ケース10に取っ手を取り付けることに代えて、伸縮又は折り畳み可能な支柱をケース10に設け、この支柱に取っ手を取り付けてもよい。この場合、支柱と取っ手とで、運搬手段13を構成する。また、運搬手段13として肩掛け紐を設けてもよく、このようにすると作業者はケース10を肩から提げて運搬することができる。また、運搬手段13として2本の肩掛け紐を設けてもよく、このようにすると作業者はケース10を背負って運搬することができる。また、運搬手段13としてキャスターを設けてもよい。このようにすると、作業者はケース10を持ち上げることなく移動させることができるので、運搬時の作業性が向上する。運搬手段13としてキャスターを設ける場合には、キャスターに加えて取っ手又は上述の支柱に設けられた取っ手を設けるとよい。
第1カバー14は、実施の形態1で示したようにケース10から分離可能に設けられていてもよいし、ケース10に対して一部が接続されていてもよい。例えば、第1カバー14とケース10とを、ヒンジを介して連結する。このようにすると、第1カバー14が開かれたときに、第1カバー14がケース10から分離しないので、第1カバー14の紛失を防ぐことができる。同様に、第2カバー16の一部がケース10に接続されていてもよい。
火災感知器などの端末機器からの信号を受信し、受信した信号を火災受信部30に送信する中継器を、ケース10内に設けてもよい。このようにすると、中継器を含めた火災報知システムの動作試験を、装置100を用いて行うことができる。中継器を有する大規模な火災報知システムを施工する場合に、施工が完了した場所から順に動作試験を行うことができるので、火災報知システムの施工に係るリードタイムを短縮することができる。
10 ケース、10A ケース、11 第1ハウジング、11A 第1ハウジング、12 第2ハウジング、12A 第2ハウジング、13 運搬手段、13A 運搬手段、14 第1カバー、15 ロック機構、16 第2カバー、16A 第2カバー、17 緩衝部材、17A 緩衝部材、18 仕切板、18A 仕切板、19 配線導入穴、20 ヒンジ、21 金属板、30 火災受信部、31 操作表示装置、32 端子台、33 操作部、34 コンセント、35 電源ケーブル、37 回路基板、38 発熱部品、39 ケーブル、40 電源スイッチ、100 装置、100A 装置、111 第1面、111A 第1面、112 第1開口、112A 第1開口、121 第2面、121A 第2面、122 第2開口、122A 第2開口、151 係合片、152 被係合部。

Claims (2)

  1. 表示装置を有する火災受信部と、
    運搬手段を有し、前記火災受信部を収容するケースとを備え、
    前記火災受信部は、建物に設置される火災受信機の一部で構成されていて、前記建物に設置された端末機器に接続して前記端末機器の作動試験を行い、
    前記ケースの第1面には、第1開口が形成されており、
    前記表示装置は、前記第1開口を介して外部に露出するように設けられており、
    前記第1開口を開閉可能に覆う第1カバーを備えた
    ことを特徴とする装置。
  2. 表示装置を有する火災受信部と、
    運搬手段を有し、前記火災受信部を収容するケースとを備え、
    前記火災受信部は、建物に設置される火災受信機の一部で構成されていて、前記建物に設置された端末機器に接続して前記端末機器の作動試験を行い、
    前記ケースの第2面には、第2開口が形成されており、
    前記ケースは、前記第2開口を介してプラグが挿抜されるコンセントと、
    前記第2開口を開閉可能に覆う第2カバーとを備えた
    ことを特徴とする装置。
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