JP2019178915A - X線検査装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるX線検査装置を提供すること。【解決手段】検査対象物(A)にX線を照射するX線照射装置(12)と、検査対象物を透過したX線を受像するX線受像装置(13)と、検査対象物を挟んで対向するようにX線照射装置及びX線受像装置を支持する枠体(11)と、X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の枠体を包囲し、X線照射装置からの前記X線の外部への漏洩を制限するシールド部材(20)と、を具備し、X線照射装置及びX線受像装置が枠体に対して着脱可能に構成される一方、シールド部材がX線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の枠体に着脱可能に構成される。【選択図】図1

Description

本発明は、X線検査装置に関する。
近年、空港、駅、スポーツ施設、イベント会場などの任意の場所で、セキュリティの向上を図るべく、危険物や不審物に対して適切な措置をとることが要求されている。
特許文献1には、X線透視像取込用枠体を備えた可搬形X線検査装置が開示されている。この可搬形X線検査装置は、X線発生装置ポートと、X線検出器ポートと、連結アームと、同期移動手段とを有している。連結アームは、X線発生装置ポートとX線検出器ポートとを一定間隔保持した状態でこれらを連結している。X線発生装置ポートには、X線発生装置が移動可能に設けられ、X線検出器ポートには、X線検出器が移動可能に設けられている。同期移動手段は、これらのX線発生装置とX線検出器とを対向状態を保持させたまま、同期させながら上下/左右方向に並行移動させている。
特許文献2には、被検体の一方側にX線発生器を配置する一方、他方側にX線検出器を配置して被検体についてX線透視検査を行うX線検査装置が開示されている。このX線検査装置は、被検体が置かれた場所にて、X線発生器とX線検出器とに配設した固定用フレームによって組み立てられた後、X線発生器から照射され、被検体を透過した透視X線をX線検出器で検出する。
特開平9−33450号公報 特開2001−27617号公報
ところで、検査対象物が危険物や不審物であるかどうかを判断する場合、検査対象物が置かれた場所までX線検査装置を迅速に運搬し、安全に検査を行うことが重要なポイントとなる。X線検査装置自体の運搬や検査環境を整えるまでに時間を要する場合には、検査が終了するまで周辺施設の利用が規制されたり、最悪の場合には時限式の爆発物が爆発したりする事態が想定される。このため、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるX線検査装置が要請されている。
この点、特許文献1には、可搬形X線検査装置が開示されているが、X線透視像取込用枠体において、連結アームを介して連結されたX線発生装置ポート及びX線検出器ポートにそれぞれX線発生装置及びX線検出器が設けられている。また、X線透視像取込用枠体に接続される制御・観察装置には、バッテリ電源装置、テレビモニタやビデオプリンタ等が搭載されている。このため、装置全体として、大規模な装置構成となり、検査対象物が置かれた場所まで迅速に運搬することが困難である。さらに、X線透視像取込用枠体は、一部が開放された環境で検査が行われるため、安全性を確保するために枠体周辺から一定範囲内への作業者等の進入を規制する必要がある。
特許文献2に記載のX線検査装置では、X線発生器(電子ライナック型X線発生器)、X線検出器(ラインセンサ型X線検出器)、マグネトロン、電源箱及び操作盤の全てを持ち込む必要があり、検査対象物が置かれた場所まで迅速に運搬することが困難である。また、これらの構成装置により開放された環境でX線検査が行われるため、安全性を確保するために装置周辺の一定範囲内への作業者等の進入を規制する必要がある。
本発明はかかる点に鑑みてなされたものであり、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるX線検査装置を提供することを目的の1つとする。
本実施形態のX線検査装置は、検査対象物にX線を照射するX線照射装置と、前記検査対象物を透過した前記X線を受像するX線受像装置と、前記検査対象物を挟んで対向するように前記X線照射装置及びX線受像装置を支持する枠体と、前記X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の前記枠体を包囲し、前記X線照射装置からの前記X線の外部への漏洩を制限するシールド部材と、を具備し、前記X線照射装置及びX線受像装置が前記枠体に対して着脱可能に構成される一方、前記シールド部材が前記X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の前記枠体に着脱可能に構成されることを特徴としている。
本発明によれば、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるX線検査装置を提供することができる。
本実施の形態に係るX線検査装置が有するX線検査ユニットの構成の説明図である。 本実施の形態に係るX線検査装置が有するシールドユニットの構成の説明図である。 本実施の形態に係るX線検査ユニットが有する固定部材の説明図である。 本実施の形態に係るX線検査ユニットが有するX線受像装置の取付け工程の説明図である。 本実施の形態に係るX線検査装置が有するシールドユニットの展開図である。
検査対象物が危険物や不審物であるかどうかをX線検査によって判断する場合、検査対象物が置かれた場所までX線検査装置を迅速に運搬し、安全に検査を行うことが重要なポイントとなる。X線検査装置自体の運搬や検査環境を整えるまでに時間を要する場合には、検査が終了するまで周辺施設の利用が規制されたり、最悪の場合には時限式の爆発物が爆発したりする事態が想定される。このため、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるX線検査装置が要請されている。
本発明者らは、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うために必要な構成を鋭意検討し、本発明に想到した。すなわち、本発明の骨子は、X線照射装置及びX線受像装置を検査対象物を挟んで対向するように枠体に支持するX線検査装置において、X線照射装置及びX線受像装置を枠体に着脱可能に構成し、X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の枠体にX線の外部漏洩を制限するシールド部材を着脱可能に構成することである。
本発明によれば、X線照射装置、X線受像装置が枠体に対して着脱可能に構成されると共に、X線照射装置及びX線受像装置を支持する枠体に対してシールド部材が着脱可能に構成されるため、これらを分離した状態で検査対象物が置かれた場所まで運搬できるので、装置全体の可搬性を向上することができる。また、シールド部材で枠体を包囲してX線照射装置からのX線の外部への漏洩を制限することから、安全性を確保しながらX線検査を行うことができる。
以下、本実施の形態に係るX線検査装置の構成について、図面を参照して説明する。図1は、本実施の形態に係るX線検査装置1が有するX線検査ユニット(以下、適宜「検査ユニット」という)10の構成の説明図である。図1Aは、検査ユニット10の上面図であり、図1Bは、検査ユニット10の前面図である。図1Cは、検査ユニット10の側面図であり、図1Dは、検査ユニット10の後面図である。なお、図1Cにおいては、検査ユニット10の左方側(図1Aに示す下方側)から見た側面を示している。図1Aにおいては、説明の便宜上、シールドユニット20を破線にて示している。また、図1A及び図1Cにおいては、後述するX線照射装置12によるX線の照射領域を二点鎖線で示している。
図2は、本実施の形態に係るX線検査装置1が有するシールドユニット20の構成の説明図である。図2Aは、シールドユニット20の上面図であり、図2Bは、シールドユニット20の前面図である。図2Cは、シールドユニット20の側面図であり、図2Dは、シールドユニット20の後面図である。なお、図2Cにおいては、シールドユニット20の左方側(図2Aに示す下方側)から見た側面を示している。以下では、図1又は図2に示す矢印の方向をX線検査装置1(検査ユニット10又はシールドユニット20)の方向として説明するものとする。
X線検査装置1は、空港、駅、スポーツ施設、イベント会場などの任意の場所で、検査対象物Aの中身を検査するためのものである(図1C参照)。X線検査装置1は、図1に示す検査ユニット10と、図2に示すシールドユニット20とを含んで構成される。X線検査装置1は、検査ユニット10にシールドユニット20を被せた状態で検査対象物Aの中身を検査する(図1A参照)。なお、図1においては、説明の便宜上、検査対象物Aを図1Cのみに示し、その他の図にて検査対象物Aを省略している。
例えば、X線検査装置1は、X線検査装置1と無線通信可能な外部端末からのX線検査指示に応じてX線の照射及び受像を行う一方、受像したX線画像情報を外部端末に送信する。外部端末でこのX線画像情報を表示(或いは、画像解析して表示)することにより、検査対象物が危険物や不審物であるかを判定することができる。なお、X線検査装置1と無線通信を行う外部端末としては、例えば、ノートPCやタブレットを採用することができるが、これに限定されない。X線検査装置1と無線通信を行うことを前提として、スマートフォン等の携帯端末を含む任意の装置を採用することができる。
以下、検査ユニット10及びシールドユニット20の構成について詳細に説明する。検査ユニット10は、図1に示すように、枠体11、X線照射装置(以下、「照射装置」という)12及びX線受像装置(以下、「受像装置」という)13で構成される。照射装置12及び受像装置13は、枠体11に着脱可能に構成される。照射装置12及び受像装置13は、検査対象物Aを挟んで対向するように、枠体11に支持される(図1C参照)。照射装置12が検査対象物Aに対してX線を照射し、受像装置13が検査対象物Aを透過したX線を受像する。なお、枠体11は、筐体やフレームと呼ばれてもよい。
枠体11は、第1支持面部を構成する前面部111、第2支持面部を構成する後面部112及び連結面部113を有する。前面部111、後面部112及び連結面部113は、金属製の薄板に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施すことで形成される。前面部111及び後面部112の上端部を連結面部113で連結することにより、枠体11が組み立てられる(図1C参照)。このように組み立てられた状態において、枠体11は、下方側及び側方側(左右方向側)に開放された構成を有する。枠体11において、下方側及び側方側を開放しているのは、枠体11自体の軽量化と組立作業の簡素化を図るためである。
前面部111は、鉛直方向(上下方向)に延在する基部111aと、この基部111aの下端部に接続される支持部111bとを有する(図1B参照)。基部111aは、検査ユニット10の左右方向に延在すると共に、その側縁にて後方に屈曲された構成を有する。基部111aは、検査ユニット10の中央周辺の2/3程度の範囲で左右方向に延在している。基部111aの側縁で屈曲する構成を有することにより、前面部111の強度が向上されている。基部111aの下端部は、検査対象物Aが載置される載置面Bの近傍に配置されている(図1C参照)。基部111aには、前面視(正面視)にて、下方側に開口した開口部111cが形成されている。開口部111cを形成することによって基部111aの軽量化が図られている。
支持部111bは、基部111aの下端部にねじ等により固定される。支持部111bは、接続面111d、底面111e及び係合面111fを有する。接続面111dは、基部111aの下端部に接続され、その下端部が載置面Bに到達する。底面111eは、接続面111dの下端部から前方側に屈曲して構成される。底面111eの下面は、検査ユニット10(前面部111)における載置面Bとの接触面を構成する。係合面111fは、底面111eの前端部から上方側に屈曲して構成される。係合面111fは、接続面111dの1/2程度の長さを有する。係合面111fには、一対のスリット111gが形成されている。これらのスリット111gは、係合面111fの上端に形成され、上下方向に延びている。これらのスリット111gは、後述する固定部材30を固定するために利用される。
支持部111bの中央には、照射装置12を固定するための固定部材30が取り付けられる。固定部材30は、支持部111b(前面部111)の一部を構成する。固定部材30は、金属製の薄板に打ち抜き加工、折り曲げ加工及び溶接加工を施すことで形成される。固定部材30は、支持部111bの接続面111dと係合面111fとの間の空間に配置される。詳細について後述するように、固定部材30は、照射装置12の一部を収容可能に構成される。
図3は、本実施の形態に係る検査ユニット10が有する固定部材30の説明図である。図3Aは、固定部材30の上面図であり、図3Bは、固定部材30の側面図である。図3Cは、固定部材30の前面図であり、図3Dは、固定部材30の側面図である。図3Bにおいては、固定部材30の左方側面を示し、図3Dにおいては、固定部材30の右方側面を示している。以下では、図3に示す矢印の方向を固定部材30の方向として説明するものとする。
図3に示すように、固定部材30は、底面部31、前壁部32、左側壁部33、右側壁部34を有している。底面部31は、支持部111bの底面111eに載置される。前壁部32は、底面部31における右方側部分の前縁から上方側に延出して設けられている。前壁部32は、下方側部分で右方側に突出する突出部321を有している。前壁部32の下端部近傍には、一対のねじ孔322が形成されている。これらのねじ孔322には、固定部材30を支持部111bに固定するためのねじが、係合面111fのスリット111gを介して挿入される。
左側壁部33は、前壁部32の左方側縁の上方側部分から後方側に延出して設けられている。左側壁部33は、鉛直方向に延在して設けられている。右側壁部34は、前壁部32の突出部321の右方側縁から後方側に延出して設けられる右下側壁部341と、前壁部32の右方側縁の上方側部分から後方側に延出して設けられている右上側壁部342とを有している。右下側壁部341及び右上側壁部342は、鉛直方向に延在して設けられている。右下側壁部341は、正面視(前面視)にて、右上側壁部342よりも右方側に配置されている(図3C参照)。
左側壁部33と右上側壁部342とは同一の高さ位置で対向して配置されている。これらの間には、上方側に開口し、底面部31まで到達する空間S1が設けられている。左側壁部33の下方には、壁部が設けられていない。左側壁部33の下方には、左方側に開口し、右下側壁部341まで到達する空間S2が設けられている。なお、固定部材30は、後方側に開口した構成を有する。固定部材30の後方側には、支持部111bの接続面111dが配置される。上述した空間S1、S2の一部は、接続面111dにより規定される。詳細について後述するように、これらの空間S1、S2に照射装置12が挿入されて支持される。
後面部112は、図1Dに示すように、鉛直方向(上下方向)に延在する基部112aと、この基部112aの下端部に接続される枠体部112bとを有する。基部112aは、検査ユニット10の左右方向に延在すると共に、その側縁にて僅かに前方に屈曲された構成を有する。基部112aの側縁で屈曲する構成を有することにより、後面部112の強度が向上されている。基部112aは、検査ユニット10の上方側の1/3程度の領域を占めている。基部112aには、一対の開口部112cが形成されている。開口部112cを形成することによって基部112aの軽量化が図られている。
枠体部112bは、接続部材112kを介して基部112aの下端部近傍にねじにより固定される。枠体部112bは、基部112aの側縁部に沿って延在する左右一対の側縁部112d、112eと、これらの側縁部112d、112eの下端部を連結する下縁部112fとを有する。枠体部112bは、後面視にて、これらの側縁部112d、112e及び下縁部112fで上方側に開口した形状を有する。側縁部112d、112e及び下縁部112fは、各縁部で基部112aと同一平面上に延在すると共に、その外縁にて後方側に屈曲された構成を有する。下縁部112fの下面は、検査ユニット10(後面部112)における載置面Bとの接触面を構成する(図1C参照)。下縁部112fの上面は、受像装置13を下方側から支持可能に構成されている。側縁部112d、112eのうち、後方側に延出する部分の内壁面は、受像装置13の側方側への移動を規制する。
下縁部112fには、側端部近傍に一対の係止片112gが設けられている。これらの係止片112gは、下縁部112fの後縁から上方側に延出し、受像装置13の下端部の後方側への移動を規制する。また、基部112aの下端部には、側端部近傍に一対のフック部112hが設けられている(図1D参照)。フック部112hは、ねじにより上下方向に位置調整可能に構成される。フック部112hは、基部112aに重ねられる支持部112iと、支持部112iよりも後方側の位置で下方側に延出する係止部112jとを有している。フック部112hは、最下端の位置に配置された状態において、係止部112jによって受像装置13の上端部の後方側への移動を規制する。
連結面部113は、水平方向に延在する基部113aを有している。基部113aは、上面視にて、前方側の辺が後方側の辺よりも短く構成された多角形状を有している。基部113aの外縁(前縁、後縁及び側縁)には、下方側に屈曲し、鉛直方向に延在する側壁部113bが設けられている(図1B〜図1D参照)。側壁部113bは、基部113aの外縁全体に亘って設けられている。基部113aの一部及び側壁部113bの一部をねじ等にて前面部111及び後面部112に締結することにより、連結面部113に前面部111及び後面部112が連結される。
基部113aには、一対の開口部113cが形成されている(図1A参照)。開口部113cを形成することによって基部113aの軽量化が図られている。開口部113cは、前後方向に長手方向を配置した長孔形状を有し、基部113aの左右方向に並べて配置されている。これらの開口部113cの間には、把持部113dが設けられている。把持部113dは、基部113aの所定位置にねじ等にて固定される。把持部113dは、検査ユニット10(シールドユニット20が被せられた場合にはX線検査装置1)を運搬する際に把持される。
照射装置12は、図1B及び図1Cに示すように、概して円柱形状を有する長尺体で構成されている。図1B及び図1Cにおいては、照射装置12の長手方向が鉛直方向(検査ユニット10の上下方向)に沿って延在するように支持される場合について実線で示している。また、図1B及び図1Cにおいては、照射装置12の長手方向が水平方向に沿って延在するように支持された状態について、一点鎖線で示している。
図1Aに示すように、照射装置12の上方側に配置された一端部12aの端面には、電源スイッチ121、電源ソケット122及び通信ソケット123が設けられている。電源スイッチ121は、一端部12aの端面の中央に配置される。電源スイッチ121は、照射装置12のオン/オフ状態を切り換えるためのスイッチである。電源ソケット122及び通信ソケット123は、電源スイッチ121を挟んで対向する位置に配置されている。電源ソケット122は、照射装置12を充電するために電源プラグが挿抜されるソケットである。通信ソケット123は、照射装置12を有線で操作する場合の通信プラグが挿抜されるソケットである。なお、これらの電源プラグや通信プラグが接続されていない状態において、電源ソケット122及び通信ソケット123には、保護キャップが装着されている(図1Aでは、保護キャップが装着された状態を示している)。
照射装置12の一端部12a寄りの周面部には、くびれ部12bが設けられている(図1B及び図1C参照)。くびれ部12bは、照射装置12の運搬時等に操作者が把持する把持部として利用される。くびれ部12bを構成する傾斜面の一部には、指紋リーダ124が設けられている(図1C参照)。指紋リーダ124は、照射装置12の利用者の指紋情報を取得するために利用される。利用者の指紋情報を取得することで、事前に指紋情報を登録されていない利用者のX線照射指示を制限している。
指紋リーダ124の近傍には、一対のLEDランプ125、126が設けられている。LEDランプ125は、電源オン状態と充電状態を示すために色を変えて発光する。例えば、LEDランプ125は、電源オン状態又は充電完了状態では緑色に発光し、充電途中状態ではオレンジ色に発光する。LEDランプ126は、指紋リーダ124による認証結果を示すために色を変えて発光する。例えば、LEDランプ126は、認証結果がNG状態の場合に赤色に発光し、認証結果がOK状態の場合に緑色に発光する。
照射装置12の他端部12c寄りの周面部には、概して円形状を有するX線照射窓(以下、「照射窓」という)127が設けられている(図1B参照)。照射窓127は、枠体11(前面部111に固定された固定部材30)に支持された状態で後方側(受像装置13側)に向く位置に配置されている。詳細について後述するように、照射窓127は、照射装置12が鉛直状態で支持される場合よりも、水平状態で支持される場合の方が低い位置に配置される。なお、照射窓127の左右方向の位置は、照射装置12が鉛直状態で支持される場合と、水平状態で支持される場合とで変更されない。
照射装置12は、X線検査装置1と無線通信可能な外部端末との間で無線通信を行う無線通信部を有する。例えば、照射装置12は、この無線通信部により外部端末からX線の照射指示(X線検査指示)を受信する。外部端末からX線の照射指示を受信すると、照射装置12は、照射窓127からX線を照射する。
照射装置12は、前面部111の一部を構成する固定部材30により、照射装置12の長手方向が鉛直方向に沿って延在するように配置した状態(以下、「第1配置状態」という)と、この第1配置状態からX線の照射方向(検査ユニット10における前後方向)と直交(交差)する平面内で照射装置12を回転し、照射装置12の長手方向が水平方向に沿って延在するように配置した状態(以下、「第2配置状態」という)との間で切り替えて支持される。第2配置状態において、照射装置12は、長手方向を検査ユニット10の左右方向に延在するように配置される(図1B参照)。
図1Bに実線で示すように、第1配置状態(鉛直状態)で支持される場合、照射装置12は、前面部111に固定された固定部材30の空間S1に上方側から他端部12cが挿入される(図3参照)。照射装置12は、他端部12cの端面が固定部材30の底面部31に載置された状態で支持される。この場合、照射装置12は、左側壁部33及び右上側壁部342の内面で他端部12c周辺の周面部が支持される。第1配置状態で支持された照射装置12は、検査対象物A及び検査対象物Aと載置面Bの接触箇所又はその近傍を含む範囲にX線を照射する(図1C参照)。
一方、図1Bに一点鎖線で示すように、第2配置状態(水平状態)で支持される場合、照射装置12は、固定部材30の空間S2に他端部12cが左方側から挿入される(図3参照)。照射装置12は、他端部12cの端面が固定部材30の右下側壁部341の内壁面に当接した状態で支持される。この場合、照射装置12は、底面部31の上面と、左側壁部33及び右上側壁部342の下端部で他端部12c周辺の周面部が支持される。第2配置状態で支持された照射装置12は、第1配置状態で支持された場合よりも低い位置からX線を照射する。
このように照射装置12は、第1配置状態及び第2配置状態のいずれにおいても、X線の照射方向と直交する平面内に照射装置12の長手方向が配置されるように前面部111に支持される。このため、照射装置の長手方向がX線の照射方向に沿って延在する場合に比べて照射装置12を収容するためのスペースを縮小でき、装置全体を小型化することができる。
また、図1Bに示すように、照射装置12の周面に設けられた照射窓127は、第1配置状態と第2配置状態とでその高さ位置が異なって配置される。より具体的にいうと、照射窓127は、第2配置状態で支持された場合の方が、第1配置状態で支持された場合よりも低い位置に配置される。このように照射装置12の支持態様を切り替えることにより照射装置12におけるX線の照射位置の高さを変更できるので、検査対象物Aの大きさ等に応じて適切な照射態様を選択することができる。
受像装置13は、図1Dに示すように、検査ユニット10の左右方向に長手方向を配置し、上下方向に短手方向を配置した板状部材で構成される。受像装置13は、その前面(検査対象物Aを挟んで照射装置12と対向する面)にX線受像パネル(以下、「受像パネル」という)131を有している。受像装置13は、照射装置12が照射したX線であって、検査対象物A及び検査対象物Aと載置面Bの接触箇所又はその近傍を含む範囲を透過したX線を受像パネル131で受像する。
受像装置13は、X線検査装置1と無線通信可能な外部端末との間で通信を行うための構成や装置自体を充電するための構成を備えている。図示は省略するが、例えば、受像装置13には、X線画像情報を外部端末との間で有線通信を行う際にPCケーブルを差し込むためのケーブル差込部や、電源プラグを差し込むための電源ソケット等が設けられる。また、受像装置13は、外部端末からX線の受像指示(X線検査指示)を受信し、或いは、受像したX線画像情報を外部端末に送信する無線通信部を有する。受像装置13から無線通信されたX線画像情報は、外部端末が有するモニタ等に表示される。
受像装置13は、後面部112の枠体部112bに支持される。図4は、本実施の形態に係る検査ユニット10が有する受像装置13の取付け工程の説明図である。図4においては、枠体11を構成する後面部112及び受像装置13のみを示している。以下では、図4に示す矢印の方向を枠体部112b及び受像装置13の方向として説明するものとする。なお、図4においては、説明の便宜上、枠体部112bの一部(側縁部112d)を省略している。
枠体部112bに取り付ける際、受像装置13は、図4Aに示すように、基部112aに設けられたフック部112hを上方側にスライドさせた状態で、その下端部が下縁部112fと係止片112gとの間に挿入される。このとき、受像装置13は、上端部側を後方側に傾斜させた状態で下端部が枠体部112bに挿入される。
その後、受像装置13は、図4Bに示すように、上端部側を前方側に押し込むように回転される。受像装置13の前面が枠体部112bの側縁部112d、112eの後面に当接するまで回転させた後、図4Cに示すように、フック部112hが下方側にスライド移動され、固定される。フック部112hが下方移動することにより、受像装置13の上端部がフック部112h(より具体的には、係止部112j)により支持される。これにより、受像装置13は、その下端部を下縁部112f及び係止片112gで支持される一方、上端部をフック部112hで支持された状態となる。なお、受像装置13の側縁部は、枠体部112bの側縁部112d、112eの後方側に屈曲した部分の内壁面で支持される。
シールドユニット20は、シールド部材を構成するものであり、図2に示すように、側壁部21及び天井面部22を有する。シールドユニット20を構成する側壁部21及び天井面部22は、タングステン等の金属薄板に打ち抜き加工及び折り曲げ加工を施して形成される。側壁部21の上方に天井面部22を被せることでシールドユニット20が完成する。本実施の形態に係るシールドユニット20は、底面部を備えず、下方側に開口した構成を有している。
側壁部21は、後面部211、左側面部212、右側面部213、左傾斜面部214、右傾斜面部215、左前面部216及び右前面部217を有する。側壁部21を構成する各面部は、それぞれ平板形状を有し、各面部と直交する方向から見た場合に長方形状を有する。また、側壁部21を構成する各面部は、長手方向を上下方向に配置され、これらが同一高さに設定されている。
図2Aに示すように、左側面部212及び右側面部213は、上面視にて、後面部211の側縁から前方側に直交して延出している。左傾斜面部214は、左側面部212の前縁から僅かに内側に傾斜して延出している。左前面部216は、左傾斜面部214から内側に延出している。左前面部216は、後面部211と対向して配置され、後面部211と平行に延在する。同様に、右傾斜面部215は、右側面部213の前縁から僅かに内側に傾斜して延出している。右前面部217は、右傾斜面部215から内側に延出している。右前面部217は、後面部211と対向して配置され、後面部211と平行に延在する。左前面部216と右前面部217とは、一部が重複して配置されている。
なお、図2Bに示すように、右傾斜面部215には、第2配置状態(水平状態)で支持される照射装置12の一部を外部に突出可能とする開閉部215aが設けられている。開閉部215aは、上端部215bを支点として、下端部215c側を外側に回転可能に構成されている。開閉部215aは、右傾斜面部215と直交する状態まで回転することにより、照射装置12の一端部12aをX線検査装置1の左方側に突出可能に構成される。
天井面部22は、水平方向に延在する基部221を有している。基部221は、上面視にて、前方側の辺が後方側の辺よりも短く構成された多角形状を有している。基部221は、検査ユニット10の枠体11が有する連結面部113の基部113aの外形と相似形状を有し、僅かに基部113aよりも大きい寸法を有している。基部221の中央には、長方形状の開口部221aが形成されている(図2A参照)。シールドユニット20が検査ユニット10に被せられた状態において、開口部221aは、基部113aに設けられた把持部113dが通過可能に構成される。
基部221の外縁(前縁、後縁及び側縁)には、下方側に屈曲し、鉛直方向に延在する側壁部222が設けられている。側壁部222は、後面部222a、左側面部222b、右側面部222c、左傾斜面部222d、右傾斜面部222e及び前面部222fを有する。側壁部21に天井面部22が取り付けられた状態において、後面部222aは、側壁部21の後面部211の上端部近傍に対向配置される。同様に、左側面部222b、右側面部222c、左傾斜面部222d、右傾斜面部222eは、側壁部21の左側面部212、右側面部213、左傾斜面部214、右傾斜面部215の上端部近傍に対向配置される。また、前面部222fは、側壁部21の左前面部216及び右前面部217の上端部近傍に対向配置される。
これらの側壁部21及び天井面部22は、折り畳み可能に構成される。以下、これらの側壁部21及び天井面部22を展開した状態について、図5を参照して説明する。図5は、本実施の形態に係るX線検査装置1が有するシールドユニット20の展開図である。図5Aにおいては、側壁部21の展開図を示し、図5Bにおいては、天井面部22の展開図を示している。なお、図5Aは、シールドユニット20の後方側から見た展開図に相当し、図5Bは、シールドユニット20の上方側から見た展開図に相当する。以下では、図5に示す矢印の方向をシールドユニット20の方向として説明するものとする。
図5Aに示すように、展開した側壁部21には、後面部211が中心に配置されている。後面部211の左方側には、左側面部212、左傾斜面部214及び左前面部216が接続されている。後面部211と左側面部212との間には、折目部231が設けられている。左側面部212と左傾斜面部214との間には、折目部232が設けられている。左傾斜面部214と左前面部216との間には、折目部233が設けられている。同様に、後面部211の右方側には、右側面部213、右傾斜面部215及び右前面部217が接続されている。後面部211と右側面部213との間には、折目部234が設けられている。右側面部213と右傾斜面部215との間には、折目部235が設けられている。右傾斜面部215と右前面部217との間には、折目部236が設けられている。
側壁部21を構成する各面部の上端部には、面ファスナー部材としてマジックテープ(登録商標)241が設けられている。マジックテープ241は、後面部211、左側面部212、右側面部213、左傾斜面部214、右傾斜面部215、左前面部216及び右前面部217の上端部の一定領域を水平に延在して設けられている。例えば、後面部211、左側面部212、右側面部213、左傾斜面部214、右傾斜面部215、左前面部216及び右前面部217のマジックテープ241は、ループ面で構成される。マジックテープ241は、側壁部21を組み立てた際に側壁部21の外周側に配置される。
左前面部216及び右前面部217の自由端部(折目部233、236の反対側の端部)には、それぞれマジックテープ242、243が設けられている。マジックテープ242、243は、それぞれ左前面部216、右前面部217の自由端部の一定領域を鉛直方向(上下方向)に延在して設けられている。例えば、左前面部216のマジックテープ242は、フック面で構成される。一方、右前面部217のマジックテープ243は、ループ面で構成される。マジックテープ242は、側壁部21を組み立てた際に側壁部21の外周側に配置され、マジックテープ243は、側壁部21を組み立てた際に側壁部21の内周側に配置される。
側壁部21に形成された各折目部に沿って折り曲げ、左前面部216のマジックテープ242と右前面部217のマジックテープ243とを結合させる(貼り合わせる)ことにより、図2に示す態様の側壁部21が完成する。なお、各折目部における折り曲げ角度は、予め定められるが、これに限定されない。予め各折目部における折り曲げ角度を定めておくことにより、側壁部21を簡単に組み立てることができる。特に、側壁部21の組立てにマジックテープ242、243を用いているので、複雑な作業を必要とすることなく側壁部21の組立て及び分解作業を繰り返し行うことができる。
また、図5Aに示すように展開された側壁部21は、各折目部に沿って各面部が重なるように折り畳むことにより、コンパクト化することができる。例えば、側壁部21は、後面部211の一方側(例えば、後面部211の外周面側)に左側面部212、左傾斜面部214及び左前面部216を折り畳むことができ、後面部211の他方側(例えば、後面部211の内周面側)に右側面部213、右傾斜面部215及び右前面部217を折り畳むことができる。この場合には、後面部211に複数枚の金属薄板が重なった状態とでき、側壁部21の占有面積を大幅に低減することができる。
図5Bに示すように、展開した天井面部22は、基部221の外縁に側壁部222(後面部222a、左側面部222b、右側面部222c、左傾斜面部222d、右傾斜面部222e及び前面部222f)が接続されている。基部221と後面部222aとの間には、折目部251が設けられている。同様に、基部221と左側面部222bとの間には、折目部252が設けられている。基部221と右側面部222cとの間には、折目部253が設けられている。基部221と左傾斜面部222dとの間には、折目部254が設けられている。基部221と右傾斜面部222eとの間には、折目部255が設けられている。基部221と前面部222fとの間には、折目部256が設けられている。
後面部222aの自由端部(基部221の反対側の端部)には、マジックテープ261が設けられている。同様に、左側面部222b、右側面部222c、左傾斜面部222d、右傾斜面部222e及び前面部222fの自由端部(基部221の反対側の端部)には、それぞれマジックテープ262〜266が設けられている。例えば、これらのマジックテープ261〜266は、フック面で構成される。これらのマジックテープ261〜266は、天井面部22を組み立てた際に側壁部222の内周側に配置される。
図5Bに示すように展開された天井面部22は、折目部に沿って展開することにより、コンパクト化(薄型化)することができる。これにより、天井面部22は、一枚の金属薄板として取り扱うことができるので、天井面部22の占有面積を大幅に低減することができる。
上述のように組み立てられた側壁部21の上方に天井面部22を置き、天井面部22に形成された各折目部に沿って折り曲げ、側壁部222(後面部222a、左側面部222b、右側面部222c、左傾斜面部222d、右傾斜面部222e及び前面部222f)のマジックテープ261〜266と対応する側壁部21のマジックテープ241とを結合させる(貼り合わせる)ことにより、図2に示す態様の天井面部22(シールドユニット20)が完成する。
なお、天井面部22が有する各折目部における折り曲げ角度は、予め定められるが、これに限定されない。予め各折目部における折り曲げ角度を定めておくことにより、天井面部22を簡単に組み立てることができる。特に、天井面部22の組立てにマジックテープ261〜266を用いているので、複雑な作業を必要とすることなく天井面部22の組立て及び分解作業を繰り返し行うことができる。
上述のように、検査対象物Aが危険物や不審物であるかどうかをX線検査によって判断する場合、検査対象物Aが置かれた場所(以下、適宜「現場」という)までX線検査装置1を迅速に運搬し、安全に検査を行うことが重要となる。本実施の形態に係るX線検査装置1においては、照射装置12及び受像装置13が枠体11に対して着脱可能に構成されると共に、照射装置12及び受像装置13を支持する枠体11に対してシールドユニット20が着脱可能に構成されている。このため、これらを分離した状態で現場まで運搬できるので、装置全体の可搬性を向上することができる。
特に、検査ユニット10を構成する枠体11は、前面部111、後面部112及び連結面部113を有し、連結面部113に前面部111及び後面部112を締結することで組み立てられる。このため、枠体11を分解した状態で現場に運搬することができる。これにより、枠体11の占有面積を縮小でき、検査ユニット10の可搬性を更に向上することができる。
また、シールドユニット20は、側壁部21と天井面部22とが着脱可能に構成されている。天井面部22が多角形状を有する一方、側壁部21が天井面部22に対応する多角形状をなすための折目部231〜236を有し、側壁部21が折目部231〜236に沿って折り畳み可能に構成されている。また、天井面部22は、折目部251〜256に沿って展開可能に構成されている。このため、シールドユニット20を分解し、側壁部21及び天井面部22の占有面積を縮小でき、シールドユニット20の可搬性を更に向上することができる。
このようにコンパクト化した状態で現場に運搬した後、検査ユニット10及びシールドユニット20を上述した要領で組み立てる。検査ユニット10においては、枠体11を組み立てた後、上述した要領により前面部111で照射装置12を支持する一方、後面部112で受像装置13を支持する(図3及び図4参照)。組み立てられた枠体11の前面部111及び後面部112に支持することにより、照射装置12と受像装置13とを一定の位置関係に設置することができる。ここでは、第1配置状態(垂直状態)で照射装置12が支持されるものとする。
そして、照射装置12及び受像装置13を支持した状態の枠体11(検査ユニット10)に対して、上方側からシールドユニット20を被せる。この場合、シールドユニット20の天井面部22の基部221が、枠体11の連結面部113の基部113aに重なるように被せられる。これにより、検査ユニット10の全体が、シールドユニット20の内部に収容される。このとき、枠体11の連結面部113に設けられた把持部113dは、シールドユニット20の天井面部22の開口部221aを通過して天井面部22の上方側に突出する。このため、把持部113dを把持することにより、検査ユニット10を介してシールドユニット20を運搬することができる。すなわち、把持部113dを把持することにより、X線検査装置1全体を運搬することができる。
検査対象物AのX線検査を行う場合には、例えば、把持部113dを把持してX線検査装置1を運搬し、その内側に検査対象物Aが収容されるようにシールドユニット20を被せる。より具体的には、検査ユニット10の枠体11の内側に検査対象物Aが収容されるようにシールドユニット20を被せる。これにより、検査ユニット10の内部においては、検査対象物Aを挟んで照射装置12と受像装置13とが対向して配置される(図1C参照)。このように把持部113dを把持することにより、X線検査装置1を組み立てた状態のまま一体的に運搬することができるので、検査対象物Aに対するX線検査装置1の位置を簡単に調整し、或いは、X線検査後にX線検査装置1を検査対象物Aから簡単に移動(撤去)することができる。
この状態で外部端末から照射装置12に対してX線の照射を指示する一方、受像装置13に対してX線の受像を指示する。これにより、照射装置12からX線が検査対象物Aに照射され、検査対象物Aを透過したX線が受像装置13の受像パネル131で受像される。この場合において、照射装置12によるX線の照射は、シールドユニット20で枠体11を包囲した状態で行われることから、照射装置12からのX線の外部漏洩を制限でき、安全性を確保しながらX線検査を行うことができる。
そして、検査対象物Aを透過したX線が受像されると、受像装置13から外部端末にX線画像情報が出力される。外部端末のモニタでX線画像情報を表示することにより、検査対象物Aが危険物や不審物であるかを判定することができる。なお、X線画像情報を表示する際、画像解析を行って表示することは実施の形態として好ましい。この場合には、検査対象物Aが危険物等であるかを一目で確認することができる。
なお、本発明は上記実施の形態に限定されず、種々変更して実施することが可能である。上記実施の形態において、添付図面に図示されている構成要素の大きさや形状、機能などについては、これに限定されず、本発明の効果を発揮する範囲内で適宜変更することが可能である。その他、本発明の目的の範囲を逸脱しない限りにおいて適宜変更して実施することが可能である。
例えば、上記実施の形態においては、シールドユニット20が下方側に開口した構成を有する場合について説明している。しかしながら、シールドユニット20の構成については、これに限定されるものではなく適宜変更が可能である。例えば、シールドユニット20に、天井面部22と対向して配置され、検査対象物Aが載置される底面部を備え、この底面部を側壁部21に接続するようにしてもよい。この場合には、シールドユニット20で遮蔽した空間内で検査対象物Aに対してX線検査が行われるので、照射装置12からのX線の外部漏洩を確実に防止しつつ、X線検査を行うことができる。
本発明のX線検査装置は、可搬性に優れると共に安全性を確保しながらX線検査を行うことができるという効果を有し、危険物や不審物のおそれがある検査対象物の検査に好適である。
1 :X線検査装置
10 :X線検査ユニット(検査ユニット)
11 :枠体
111 :前面部
111a :基部
111b :支持部
112 :後面部
112a :基部
112b :枠体部
113 :連結面部
113d :把持部
12 :X線照射装置(照射装置)
127 :X線照射窓(照射窓)
13 :X線受像装置(受像装置)
131 :受像パネル
20 :シールドユニット
21 :側壁部
22 :天井面部
221 :基部
222 :側壁部
231〜236:折目部
241〜243:マジックテープ
251〜256:折目部
261〜266:マジックテープ
30 :固定部材
A :検査対象物
B :載置面
S1、S2:空間

Claims (6)

  1. 検査対象物にX線を照射するX線照射装置と、
    前記検査対象物を透過した前記X線を受像するX線受像装置と、
    前記検査対象物を挟んで対向するように前記X線照射装置及びX線受像装置を支持する枠体と、
    前記X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の前記枠体を包囲し、前記X線照射装置からの前記X線の外部への漏洩を制限するシールド部材と、を具備し、
    前記X線照射装置及びX線受像装置が前記枠体に対して着脱可能に構成される一方、前記シールド部材が前記X線照射装置及びX線受像装置を支持した状態の前記枠体に着脱可能に構成される
    ことを特徴とするX線検査装置。
  2. 前記シールド部材は、天井面部及び側壁部を有し、前記天井面部と前記側壁部とが着脱可能に構成され、前記天井面部が多角形状を有する一方、前記側壁部が前記天井面部に対応する多角形状をなすための折目部を有し、前記側壁部が前記折目部に沿って折り畳み可能に構成されることを特徴とする請求項1に記載のX線検査装置。
  3. 前記枠体は、前記X線照射装置を支持する第1支持面部と、前記X線受像装置を支持する第2支持面部と、前記第1支持面部の上端部と前記第2支持面部の上端部を連結する連結面部と、を有し、前記連結面部に前記第1支持面部及び第2支持面部を締結することで組み立てられることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のX線検査装置。
  4. 前記X線照射装置は、長尺体で構成されており、
    前記第1支持面部は、前記X線照射装置の長手方向が鉛直方向に沿って延在するように前記X線照射装置を配置した第1配置状態と、前記第1配置状態から前記X線の照射方向と直交する平面内で前記X線照射装置を回転し、前記X線照射装置の長手方向が水平方向に沿って延在するように前記X線照射装置を配置した第2配置状態との間で切り替えて前記X線照射装置を支持することを特徴とする請求項3に記載のX線検査装置。
  5. 前記連結面部には把持部が設けられ、前記シールド部材の前記天井面部には前記把持部が通過可能な開口部が形成され、前記開口部を通過した前記把持部を把持することにより装置全体が運搬可能な構成を有することを特徴とする請求項3又は請求項4に記載のX線検査装置。
  6. 前記シールド部材は、前記天井面部と対向して配置され、前記検査対象物が載置される底面部を更に有することを特徴とする請求項2から請求項5のいずれかに記載のX線検査装置。
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