JP6627669B2 - 電池システム - Google Patents
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Description
この発明は、電池システムに関し、特に、ニッケル水素電池を備える電池システムに関する。
特開2008−42960号公報(特許文献1)は、リチウムイオン電池の充放電を制御する充放電制御装置を開示する。この充放電制御装置においては、過充電及び過放電を回避した状態で、リチウムイオン電池が所定電力を継続的に入出力可能な時間が予測される(特許文献1参照)。
ニッケル水素電池を備える電池システムにおいても、上記特許文献1に開示される電池システムのように、ニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するまでに、継続して所定電力を出力可能な時間を推定することが考えられる。
ところで、ニッケル水素電池においては、充放電を繰り返すことにより負極(水素吸蔵合金)が活性化し、負極抵抗が低下する。負極抵抗が低下することによって、ニッケル水素電池の内部抵抗も低下する。低下後の内部抵抗値を正確に推定することができれば、ニッケル水素電池の最大出力を拡大することができ、より効率的に電池エネルギーを活用することができる。
しかしながら、低下後の内部抵抗値の推定を誤ると好ましくない事態が生じ得る。たとえば、内部抵抗値を過小に推定して最大出力を拡大すると、最大出力時に、ニッケル水素電池の電圧は、想定よりも早く下限電圧に到達する。ニッケル水素電池においては、電圧が下限電圧に到達すると、それ以上電圧が低下しないようにするために電力の出力制限がかかる場合がある。ニッケル水素電池の電圧が想定よりも早く下限電圧に到達することによってニッケル水素電池において出力制限がかかると、電池システムの応答性が想定外に悪化する可能性がある。
この発明は、このような問題を解決するためになされたものであって、その目的は、ニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するまで継続して所定電力を出力可能な時間を推定する電池システムにおいて、ニッケル水素電池の内部抵抗値を高精度に推定することである。
この発明に従う電池システムは、ニッケル水素電池と、制御装置とを備える。制御装置は、メモリを含み、ニッケル水素電池の出力を制御する。メモリは、ニッケル水素電池の内部抵抗値毎における、ニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するまでの出力継続時間と出力電力との関係を示すデータを記憶する。制御装置は、ニッケル水素電池の内部抵抗値を推定する。制御装置は、ニッケル水素電池が所定電力を継続して出力した場合に電圧が下限電圧に達するのに要した時間と、推定された内部抵抗値、所定電力、及び上記データに従って求められた出力継続時間との比較結果を用いて内部抵抗値を補正する。
上記データにより示される、内部抵抗値毎における出力継続時間と出力電力との関係は、たとえば実験によって予め高精度に導出される。この電池システムにおいては、推定された内部抵抗値を補正するために、ニッケル水素電池が所定電力を継続して出力した場合にニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するのに要した時間と、推定されたニッケル水素電池の内部抵抗値、所定電力、及び上記データに従って求められた出力継続時間との比較結果が用いられる。この電池システムによれば、実際に下限電圧に達するのに要した時間と上記データに基づく出力継続時間との差に基づいて内部抵抗値が補正されるため、ニッケル水素電池の内部抵抗値の推定精度を向上することができる。
この発明によれば、ニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するまで継続して所定電力を出力可能な時間を推定する電池システムにおいて、ニッケル水素電池の内部抵抗値を高精度に推定することができる。その結果、この電池システムによれば、ニッケル水素電池の出力を適切に制御することができる。
以下、この発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一又は相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
(電池システムの構成)
図1は、本実施の形態に従う電池システムが搭載される車両1の構成を概略的に示すブロック図である。なお、図1に示される車両1は電気自動車であるが、本発明を適用可能な車両は電気自動車に限られず、ハイブリッド車および燃料電池車など、ニッケル水素電池を搭載する任意の電動車両に適用可能である。
図1は、本実施の形態に従う電池システムが搭載される車両1の構成を概略的に示すブロック図である。なお、図1に示される車両1は電気自動車であるが、本発明を適用可能な車両は電気自動車に限られず、ハイブリッド車および燃料電池車など、ニッケル水素電池を搭載する任意の電動車両に適用可能である。
図1を参照して、車両1は、電池システム10と、パワーコントロールユニット(PCU:Power Control Unit)20と、モータジェネレータ(MG:Motor Generator)30と、駆動輪40とを備える。電池システム10は、組電池100と、監視ユニット200と、電子制御装置(ECU:Electronic Control Unit)300とを備える。
組電池100は、直列に接続された複数のニッケル水素単電池(単セル)を含む。監視ユニット200は、電圧センサ210と、電流センサ220と、温度センサ230とを含む。電圧センサ210は、組電池100内の各セルの電圧(以下「セル電圧」とも称する。)を検出する。電流センサ220は、組電池100の充放電電流を検出する。温度センサ230は、組電池100内の各セルの温度(以下「セル温度」とも称する。)を検出する。各センサは、検出結果を示す信号をECU300に出力する。なお、必ずしもセル単位で電圧や温度を監視する必要はなく、たとえば、複数のセルによって構成されるモジュール単位や組電池単位で電圧や温度を監視してもよい。
組電池100に含まれるニッケル水素単電池においては、電池の劣化防止の観点から出力の最大値が定められている。ニッケル水素単電池における出力の最大値は、たとえば、電力を継続して出力する時間(以下「出力継続時間」とも称する。)、セル電圧、セル温度、及び、セルの内部抵抗値に応じて定められる。t0秒継続して出力できる電力の最大値を以下では「最大t0秒出力値」とも称する。最大t0秒出力値の電力をt0秒継続して出力すると、ニッケル水素単電池の電圧は下限電圧に達する。セル電圧が下限電圧に達すると、組電池100の入出力を制限するなどして、ニッケル水素単電池の出力に制限がかかる。なお、たとえば、1秒継続して出力できる電力の最大値を「最大1秒出力値」と称し、10秒継続して出力できる電力の最大値を「最大10秒出力値」と称する。
MG30は、組電池100から供給される電力によって駆動される。MG30の駆動力は、駆動軸を通じて駆動輪40に伝達される。また、車両1の制動時には、MG30は、駆動輪40の回転力により駆動されることによって発電機として動作する。MG30の発電電力は、PCU20を通じて組電池100に充電される。
PCU20は、たとえばコンバータと、インバータ(いずれも図示せず)とを含む。PCU20は、ECU300からのスイッチング指令に従って、組電池100とMG30との間で双方向に電力変換が可能に構成される。コンバータは、組電池100とインバータとの間で双方向の直流電圧変換を実行するように構成される。インバータは、直流電力とMG30に入出力される交流電力との間の双方向の電力変換を実行するように構成される。
ECU300は、CPU(Central Processing Unit)(図示せず)と、メモリ310と、入出力インターフェイス(図示せず)とを含む。ECU300は、各センサからの信号およびメモリ310に記憶された情報に基づいてPCU20を制御することによって、組電池100の充放電を制御する。
メモリ310は、ニッケル水素単電池の内部抵抗値毎における、出力継続時間と最大t0秒出力値(単電池毎の出力値)との関係を示すマップ(データ)を記憶する。なお、マップについては後程詳細に説明する。ECU300は、マップを参照しつつ監視ユニット200の各種検出結果を用いることによって、ニッケル水素単電池における最大t0秒出力値を推定する。また、ECU300は、ニッケル水素単電池の出力開始後、セル電圧が下限電圧に到達するまでの時間を計測することができる。
(ニッケル水素電池の内部抵抗値の推定精度向上)
上述のように、組電池100は複数のニッケル水素単電池を含む。ニッケル水素単電池においては、充放電を繰り返すことにより負極(水素吸蔵合金)が活性化し、負極抵抗が低下する。負極抵抗が低下することによって、ニッケル水素単電池の内部抵抗も低下する。低下後の内部抵抗値を正確に推定することができれば、ニッケル水素単電池の最大出力を拡大することができ、より効率的に電池エネルギーを活用することができる。
上述のように、組電池100は複数のニッケル水素単電池を含む。ニッケル水素単電池においては、充放電を繰り返すことにより負極(水素吸蔵合金)が活性化し、負極抵抗が低下する。負極抵抗が低下することによって、ニッケル水素単電池の内部抵抗も低下する。低下後の内部抵抗値を正確に推定することができれば、ニッケル水素単電池の最大出力を拡大することができ、より効率的に電池エネルギーを活用することができる。
しかしながら、低下後の内部抵抗値の推定を誤ると好ましくない事態が生じ得る。たとえば、内部抵抗値を過少に推定して最大出力を拡大すると、最大出力時に、セル電圧は、想定よりも早く下限電圧に到達する。上述のように、ニッケル水素単電池においては、セル電圧が下限電圧に到達すると、それ以上セル電圧が低下しないようにするために電力の出力制限がかかる。セル電圧が想定よりも早く下限電圧に到達することによってニッケル水素単電池において出力制限がかかると、電池システムの応答性が想定外に悪化する可能性がある。
この実施の形態に従う電池システム10においては、組電池100に含まれるニッケル水素単電池の内部抵抗値をなるべく正確に推定するために、以下のような構成が採用される。すなわち、メモリ310は、組電池100に含まれるニッケル水素単電池の内部抵抗値毎における、出力継続時間と最大t0秒出力値との関係を示すマップ(データ)を記憶する。このマップは、たとえば実験によって予め高精度に作成される。
そして、ECU300は、監視ユニット200の各種検出結果を用いることによってニッケル水素単電池の内部抵抗値を一旦推定する。ECU300は、ニッケル水素単電池が所定電力を継続して出力した場合にニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に達するのに要した時間と、上記推定されたニッケル水素単電池の内部抵抗値、所定電力、及びマップに従って求められた出力継続時間との比較結果を用いて、内部抵抗値を補正する。より具体的には、ECU300は、両時間を比較した結果それらが異なる場合には、マップを参照しつつ、実際にニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に達するのに要した時間と所定電力とを用いることによって導出される値(内部抵抗値)に基づいて内部抵抗値を補正する。
ECU300は、組電池100に含まれる各ニッケル水素単電池について上記処理を行なう。なお、本実施の形態に従う電池システム10とは異なり、複数のニッケル水素単電池によって構成されるモジュール単位や組電池単位で電圧や温度が監視される場合には、内部抵抗値の補正が監視単位で行なわれることとしてもよい。
本実施の形態に従う電池システム10によれば、推定された内部抵抗値の補正のために、高精度に作成されたマップが用いられるため、ニッケル水素単電池の内部抵抗値の推定精度を向上することができる。
図2は、メモリ310に記憶されるマップ群の例を説明するための図である。図2を参照して、マップ群400は複数のマップを含む。各々のマップは、上述のように、ニッケル水素単電池の内部抵抗値毎における、出力継続時間と最大t0秒出力値との関係を示す。各マップは、セル電圧及びセル温度毎に設けられる。
各マップの横軸はニッケル水素単電池の内部抵抗値を示し、縦軸は出力継続時間を示す。内部抵抗値と出力継続時間とが交差するマスには、その内部抵抗値及び出力継続時間における最大t0秒出力値が対応付けられる。
図3は、ニッケル水素単電池の内部抵抗値の推定値をマップを用いることによって補正する方法を説明するための図である。図3を参照して、マップ401は、マップ群400に含まれる複数のマップのうち、セル電圧V1及びセル温度T1に対応するマップである。たとえば、この例では、電圧センサ210の出力値がV1であり、温度センサ230の出力値がT1である。
ECU300は、監視ユニット200の各種検出結果を用いることによってニッケル水素単電池の内部抵抗値を推定する(STEP1)。この例では、内部抵抗値はR3と推定される。ECU300は、内部抵抗値R3に対応する複数の最大t0秒出力値を取得する(STEP2)。
ニッケル水素単電池の現在の出力値が、たとえばP34(最大S4秒出力値)であるとする(STEP3)。P34に対応する出力継続時間はS4である(STEP4)。しかしながら、実際にはP34の出力をS2(<S4)秒出力した時点でセル電圧が下限電圧に到達したとする(STEP5)。この場合には、STEP1における内部抵抗値の推定が誤っている可能性が高い。出力継続時間S2に対応する最大t0秒出力値のうち、P52がP34に最も近い値であるとする(STEP6)。ECU300は、最大t0秒出力値P52に対応する内部抵抗値R5を正しい内部抵抗値とする(STEP7)。このように、電池システム10によれば、高精度に作成されたマップを用いることによって、ニッケル水素単電池の内部抵抗値を補正することができる。
(内部抵抗値推定の処理手順)
図4は、ニッケル水素単電池の内部抵抗値を補正するための具体的処理手順を示すフローチャートである。図4を参照して、このフローチャートに示される処理は、車両1の走行中にECU300により繰り返し実行される。
図4は、ニッケル水素単電池の内部抵抗値を補正するための具体的処理手順を示すフローチャートである。図4を参照して、このフローチャートに示される処理は、車両1の走行中にECU300により繰り返し実行される。
ECU300は、電圧センサ210、電流センサ220、及び温度センサ230からセル電圧を示す信号、電流を示す信号、及びセル温度を示す信号をそれぞれ取得する(ステップS100)。
ECU300は、取得された各種信号を用いることによって組電池100に含まれるニッケル水素単電池の内部抵抗値を推定する(ステップS110)。たとえば、ECU300は、各種信号を用いることによって推定された内部抵抗値と、過去に推定された内部抵抗値とに基づいた統計処理を行なうことにより、内部抵抗値の推定を行なうことができる。
ECU300は、電圧センサ210及び温度センサ230の検出結果に対応するマップをマップ群400(図2)から取得し、取得されたマップにおいて、推定された内部抵抗値に対応する複数の最大t0秒出力値を取得する(ステップS120)。
その後、ECU300は、ニッケル水素単電池の現在の出力値(出力電力)がいずれかの最大t0秒出力値か否かを判定する(ステップS130)。最大t0秒出力値は、本発明における「所定電力」の一例である。ニッケル水素単電池の現在の出力値がいずれの最大t0秒出力値でもないと判定されると(ステップS130においてNO)、処理はリターンに移行する。
一方、ニッケル水素単電池の現在の出力値がいずれかの最大t0秒出力値になったと判定されると(ステップS130においてYES)、ECU300は、ニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に到達するまでの時間の計測を開始するとともに、セル電圧が下限電圧に到達したか否かを判定する(ステップS140)。ニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に到達する前に出力値が変動したと判定されると(ステップS140においてNO)、処理はリターンに移行する。
一方、ニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に到達したと判定されると(ステップS140においてYES)、ECU300は、マップにおいて、推定された内部抵抗値及びニッケル水素単電池の出力値に対応する出力継続時間(t0)と、下限電圧に到達するまでに要した時間(t1)とが異なるか否かを判定する(ステップS150)。出力継続時間t0と下限電圧に到達するまでに要した時間t1とが等しいと判定されると(ステップS150においてNO)、ステップS110において推定された内部抵抗値は正しい可能性が高いため、内部抵抗値は補正されず、処理はリターンに移行する。
一方、出力継続時間t0と下限電圧に到達するまでに要した時間t1とが異なると判定されると(ステップS150においてYES)、ECU300は、ニッケル水素単電池の出力値と下限電圧に到達するまでに要した時間t1との整合がとれる値に内部抵抗値を補正する(ステップS160)。具体的には、ECU300は、マップにおいて、ニッケル水素単電池の出力値(マップにおける最大t0秒出力値に相当)と下限電圧に到達するまでに要した時間t1(マップにおける出力継続時間に相当)とに対応付けられている値(内部抵抗値)を正しい内部抵抗値とすることによって、内部抵抗値を補正する。
このように、本実施の形態に従う電池システム10において、ECU300は、監視ユニット200の各種検出結果を用いることによってニッケル水素単電池の内部抵抗値を一旦推定する。ECU300は、所定電力をニッケル水素単電池が継続して出力した場合にニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に達するのに要した時間と、上記推定されたニッケル水素単電池の内部抵抗値、所定電力、及びマップに従って求められた出力継続時間との比較結果を用いて内部抵抗値を補正する。この電池システム10によれば、推定された内部抵抗値の補正のために、高精度に作成されたマップが用いられるため、ニッケル水素単電池の内部抵抗値の推定精度を向上することができる。その結果、電池システム10によれば、ニッケル水素単電池を適切に制御することができる。
[変形例]
以下に説明する変形例においては、ニッケル水素単電池の内部抵抗値は負極の活性化により徐々に低下する点に着目している。ニッケル水素単電池の内部抵抗値に関して妥当な推定が行なわれる限り、推定されるニッケル水素単電池の内部抵抗値は徐々に低下するはずである。そこで、この変形例に従う電池システム10においては、ニッケル水素単電池の電圧が想定よりも早く下限電圧に到達した場合に(内部抵抗値を過小に推定した場合に)、内部抵抗値が前回(1サイクル前)の推定値(>今回の推定値)に戻される。これにより、内部抵抗値が過小に推定された状態を解消することができる。その結果、セル電圧が想定よりも早く下限電圧に到達することを回避でき、電池システム10の応答性が想定外に悪化する事態を回避することができる。
以下に説明する変形例においては、ニッケル水素単電池の内部抵抗値は負極の活性化により徐々に低下する点に着目している。ニッケル水素単電池の内部抵抗値に関して妥当な推定が行なわれる限り、推定されるニッケル水素単電池の内部抵抗値は徐々に低下するはずである。そこで、この変形例に従う電池システム10においては、ニッケル水素単電池の電圧が想定よりも早く下限電圧に到達した場合に(内部抵抗値を過小に推定した場合に)、内部抵抗値が前回(1サイクル前)の推定値(>今回の推定値)に戻される。これにより、内部抵抗値が過小に推定された状態を解消することができる。その結果、セル電圧が想定よりも早く下限電圧に到達することを回避でき、電池システム10の応答性が想定外に悪化する事態を回避することができる。
図5は、上記実施の形態の変形例における、ニッケル水素単電池の内部抵抗値を補正するための具体的処理手順を示すフローチャートである。図5を参照して、このフローチャートに示される処理は、車両1の走行中にECU300により繰り返し実行される。なお、ステップS200〜S240は、図4におけるステップS100〜S140と同様であるので特に説明しない。
ステップS240において、ニッケル水素単電池の電圧が下限電圧に到達したと判定されると(ステップS240においてYES)、ECU300は、下限電圧に到達するまでに要した時間(t1)が、マップにおいて、推定された内部抵抗値及びニッケル水素単電池の出力値に対応する出力継続時間(t0)よりも短いか否かを判定する(ステップS250)。ステップS250においては、内部抵抗値が過小に推定されているか否かが判定されている。
下限電圧に到達するまでに要した時間t1が出力継続時間t0以上であると判定されると(ステップS250においてNO)、処理はステップS200に移行する。一方、下限電圧に到達するまでに要した時間t1が出力継続時間t0よりも短いと判定されると(ステップS250においてYES)、ECU300は、内部抵抗値を前回の推定値(>今回の推定値)に戻す。これにより、内部抵抗値が過小に推定された状態を解消することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなく、特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、10 電池システム、20 PCU、30 MG、40 駆動輪、100 組電池、200 監視ユニット、210 電圧センサ、220 電流センサ、230 温度センサ、300 ECU、310 メモリ、400 マップ群、401 マップ。
Claims (1)
- ニッケル水素電池と、
メモリを含み、前記ニッケル水素電池の出力を制御する制御装置とを備え、
前記メモリは、前記ニッケル水素電池の内部抵抗値毎における、前記ニッケル水素電池の電圧が下限電圧に達するまでの出力継続時間と出力電力との関係を示すデータを記憶し、
前記制御装置は、
前記ニッケル水素電池の内部抵抗値を推定し、
前記ニッケル水素電池が所定電力を継続して出力した場合に前記電圧が前記下限電圧に達するのに要した時間と、推定された前記内部抵抗値、前記所定電力、及び前記データに従って求められた前記出力継続時間との比較結果を用いて、前記内部抵抗値を補正する、電池システム。
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