JP2002204538A - ハイブリッド車の電池制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車の電池制御装置

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JP2002204538A JP2001093369A JP2001093369A JP2002204538A JP 2002204538 A JP2002204538 A JP 2002204538A JP 2001093369 A JP2001093369 A JP 2001093369A JP 2001093369 A JP2001093369 A JP 2001093369A JP 2002204538 A JP2002204538 A JP 2002204538A
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  • Charge And Discharge Circuits For Batteries Or The Like (AREA)
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  • Electric Propulsion And Braking For Vehicles (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】車両走行時でも組電池の容量ばらつきの解消が
可能なハイブリッド車の電池制御装置を提供すること。 【解決手段】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
なる組電池のSOC検出値を求め(402)、SOC検
出値を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御
を行うとともに、組電池内の単電池(又は電池モジュー
ル)間の容量ばらつきが所定値を超えたかと判定した場
合に(403)、SOC検出値を所定のレートで減少さ
せて(411)、均等充電を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ハイブリッド車の
電池制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のハイブリッド車の電池制御装置で
は、組電池のSOC(充電状態:State of C
harge)を一定の中間値に制御しているが、長時間
の使用によって組電池内の単電池間の容量ばらつきが増
加し、その結果、単電池の過充電や過放電が発生する場
合があることが知られている。
【0003】この組電池内の容量ばらつきを解消するた
めに、従来、上記SOC一定制御を中断し、組電池に小
さい一定電流を所定の長時間通電し、すべての電池を満
充電とする均等充電を行っている。この均等充電によ
り、電池の充電効率や自己放電等のばらつきに起因する
回復可能な容量ばらつきは、再び初期状態にまで回復さ
せることができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た均等充電(すべての単電池を満充電状態とする充電)
を実施するためにはSOC一定制御で行っていたトルク
アシスト、種々の電流変化を伴う回生制動を中断しなけ
ればならず、このため車両走行中での均等充電が困難と
なり、車両が停止状態に至ってから均等充電を開始する
必要があった。また、均等充電中に車両走行を行うと均
等充電を最初からやりなおす必要が生じるという問題も
あり、使い勝手が悪かった。
【0005】また、従来、単電池の回復不能な劣化の度
合いを正確かつ簡便に検出するよい方法がなかった。
【0006】更に、従来、組電池の一部の電池を新品電
池に交換した場合に、この新品電池と既存電池との容量
ばらつきが問題となっていた。すなわち、この容量ばら
つきがあると、組電池の過放電又は過充電が発生しやす
くなってしまう。
【0007】本発明は上記従来の課題に鑑みなされがも
のであり、車両走行時でも組電池の容量ばらつきの解消
が可能なハイブリッド車の電池制御装置を提供すること
をその目的としている。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のハイブリ
ッド車の電池制御装置は、所定個数の単電池が複数直列
に接続されてなる組電池のSOC検出値を求めるSOC
検出手段、及び、エンジン駆動の発電機を制御して前記
SOC検出値を所定のSOC目標値に収束させるSOC
一定制御手段を備えるハイブリッド車の電池制御装置に
おいて、前記組電池内の単電池(又は電池モジュール)
間の容量ばらつきが所定値を超えたかどうかを判定する
容量ばらつき判定手段と、容量ばらつきが前記所定値を
超えた場合に、前記SOC検出値を所定のレートで減少
させるか、又は、前記SOC目標値を所定のレートで増
加させる均等充電を指令する均等充電手段とを備えるこ
とを特徴としている。
【0009】本構成によれば、SOC一定制御、すなわ
ちSOC検出値とSOC目標値との差を0とするように
フィードバック制御するに際して、容量ばらつきが大き
いことを検出した場合には、所定のオフセット値だけ、
SOC検出値を減らすか、又は、SOC目標値を増やす
ことにより、均等充電を行うので、均等充電実施中もト
ルクアシストや回生制動を実現でき、走行中でもほとん
ど走行への支障なしに組電池の単電池間の容量ばらつき
を解消することができ、上記容量ばらつきによる過放電
や過充電を容量ばらつき検出後速やかに速やかに防止す
ることができる。
【0010】また、本構成では、上記SOCオフセット
値により補正されたSOC検出値の減少レート又SOC
目標値の増加レートを一定値以下に設定するので、急激
な均等充電による電池温度上昇やガス発生量増大などの
不具合を防止することができる。
【0011】請求項2記載の構成は請求項1記載のハイ
ブリッド車の電池制御装置において更に、前記容量ばら
つき判定手段が、組電池内の単電池(又は電池モジュー
ル)間の過放電を検出し、前記過放電検出時のSOCを
前記容量ばらつきとすることを特徴としている。
【0012】これにより、確実に組電池の単電池(又は
電池モジュール)間の容量ばらつきを検出することがで
きる。
【0013】請求項3記載の構成は請求項2記載のハイ
ブリッド車の電池制御装置において更に、前記均等充電
手段が、前記均等充電による前記電池のSOC検出値の
減少総量又は前記SOC目標値の増加総量を、100%
以上に設定することを特徴としている。
【0014】本構成によれば、すべての単電池を確実に
満充電まで充電することができる。
【0015】請求項4記載の構成は請求項1記載のハイ
ブリッド車の電池制御装置において更に、前記均等充電
手段が、前記均等充電の終了後、前記SOCのSOC検
出値を所定のレートで増加させるか、又は、前記SOC
目標値を所定のレートで減少させて、前記SOC検出値
を前記SOC目標値の初期値に復帰させることを特徴と
している。
【0016】本構成によれば、均等充電終了後に、均等
充電モードから通常のSOC一定制御への移行を緩やか
に行うことができ、発電機の発電量の急減によるショッ
クを防止することができる。
【0017】請求項5記載のハイブリッド車の電池制御
装置は、所定個数の単電池が複数直列に接続されてなる
組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及び、
エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値を所
定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段を備
えるハイブリッド車の電池制御装置において、前記組電
池内の単電池(又は電池モジュール)間の容量ばらつき
が所定値を超えたかどうかを判定する容量ばらつき判定
手段と、容量ばらつきが前記所定値を超えた場合に均等
充電を指令する均等充電手段と、前記ばらつきが生じた
前記単電池(又は電池モジュール)のばらつき発生頻度
をカウントし、前記ばらつき発生頻度が所定値以上の時
に単電池容量のばらつきが電池劣化によるものと判定し
て交換を要求する電池劣化検出手段とを備えることを特
徴としている。
【0018】本構成によれば、均等化が必要な単電池
(或いは複数個の単電池からなるモジュール電池)と均
等化した回数を記憶し、その頻度が閾値以上達した場合
に電池劣化と判断するため、たとえば請求項1記載の均
等化処理に付随して、電池劣化が交換必要なレベルに達
したかどうかを判定することができる。また、請求項1
記載の均等化処理を用いて行うことにより走行性能の低
下も抑止できるので好都合である。
【0019】請求項6記載のハイブリッド車の電池制御
装置は、所定個数の単電池が複数直列に接続されてなる
組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及び、
エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値を所
定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段を備
えるハイブリッド車の電池制御装置において、前記組電
池内の一部を交換した後に強制的に均等充電を行う均等
充電手段を備えることを特徴としている。
【0020】本構成によれば、交換後の新品電池を確実
に他の電池と同一容量に一致させることができるととも
に、既存の電池間の容量ばらつきも同時に解消できると
いう利点があり、特に請求項1記載の均等化処理を用い
て行うことにより走行性能の低下も抑止できるので好都
合である。
【0021】請求項7記載のハイブリッド車の電池制御
装置は、所定個数の単電池が複数直列に接続されてなる
組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及び、
エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値を所
定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段を備
えるハイブリッド車の電池制御装置において、前記組電
池の電池温度を検出する電池温度検出手段と、前記SO
C検出値を所定のレートで減少させるか、又は、前記S
OC目標値を所定のレートで増加させる均等充電を指令
する均等充電手段と、前記電池温度に関連する電気量に
応じて前記レートを変更させることにより、前記組電池
の内部温度が低いと推定される場合には前記レートを増
加し、前記組電池の内部温度が高いと推定される場合に
は前記レートを削減することを特徴としている。
【0022】すなわち本構成によれば、均等充電におけ
る充放電レートを、電池温度の関数値に連動して負相関
を有する向きに変更する。
【0023】以下、詳しく説明する。
【0024】定充電レートで行う従来の均等充電では、
それによる電池温度上昇やそれに付随するガス発生その
他の不具合を回避するために、定充電レートを0.05
CA(定格容量の5%/h)程度の小値に抑えられてい
た。しかしながら、この場合には最悪パターンとしてS
OC0%から100%まで充電する場合の必要処理時間
は20時間となり、車両用においてこの間中、エンジン
を稼働させねばならず、実用的ではなかった。
【0025】これに対して、この発明では、充電レート
を電池温度に負相関を有する関数値とするので、電池温
度が高い場合には低レートで均等充電することにより電
池温度が過昇となるのを防止しつつ、電池温度が低い場
合には高レートで均等充電することにより均等充電必要
時間を短縮することができる。
【0026】本構成の好適な態様において、上記「電池
温度に関連する電気量」は、電池温度検出手段が検出し
た電池温度検出値とされる。
【0027】請求項8記載の構成によれば請求項7記載
のハイブリッド車の電池制御装置において更に、前記均
等充電レート変更手段は、前記電池温度とその変化率と
の両方に基づいて前記レートを変更させることにより、
前記組電池の内部温度が低いと推定される場合には前記
レートを増加し、前記組電池の内部温度が高いと推定さ
れる場合には前記レートを削減し、前記組電池の内部温
度上昇率が小さいと推定される場合には前記レートを増
加し、前記組電池の内部温度上昇率が大きいと推定され
る場合には前記レートを削減することを特徴としてい
る。
【0028】すなわち本構成によれば、充電レートを電
池温度及び温度上昇率変化の両方にそれぞれ負相関を有
する関数値とするので、電池温度や温度上昇率が高いに
は低レートで均等充電することにより電池温度が過昇と
なるのを防止しつつ、電池温度や温度上昇率が低い場合
には高レートで均等充電することにより均等充電必要時
間を短縮することができる。
【0029】更に説明すると、温度検出手段により検出
した電池温度は、電池内部から温度検出手段までの伝熱
遅れに起因して、実際の電池内部温度に比べてその変化
にタイムラグが生じる。しかし、温度上昇率すなわち電
池温度の微分値はその後の電池温度に正の相関をもつ。
たとえば、温度上昇率が大きければ、所定熱容量をもつ
電池内部が、温度検出手段の検出手段の検出値よりも現
在高温度となっていることを意味するので、この時は、
充電レートを小さくして電池内部の発熱を減らして電池
内部温度の更なる過昇を抑止し、そうでない場合には電
池内部温度が温度検出手段の検出手段の検出値よりも現
在それほど高温になっていないことを意味するので、こ
の時は、充電レートを大きくして電池内部の発熱を増加
して電池内部温度のある程度の温度上昇を容認しつつ均
等充電時間を短縮することができる。
【0030】請求項9記載のハイブリッド車の電池制御
装置は、所定個数の単電池が複数直列に接続されてなる
組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及び、
エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値を所
定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段とを
備えるハイブリッド車の電池制御装置において、前記組
電池の電池温度を測定する電池温度検出手段と、前記S
OC検出値を所定のレートで減少させるか、又は、前記
SOC目標値を所定のレートで増加させる均等充電を指
令する均等充電手段とを有し、前記一定SOC制御手段
が、所定の許容充電電力量の範囲で前記SOC検出値を
所定のSOC目標値に収束させるとともに、前記許容充
電電力量を前記電池温度に関連する電気量に応じて変化
させることにより、前記組電池の内部温度が低いと推定
される場合には前記許容充電電力量を増加し、前記組電
池の内部温度が高いと推定される場合には前記許容充電
電力量を削減することを特徴としている。
【0031】すなわち本構成によれば、通常の充電にお
ける許容充電電力量を、電池温度の関数値に連動して負
相関を有する向きに変更する。
【0032】以下、詳しく説明する。
【0033】通常の充電では、それによる電池温度上昇
やそれに付随するガス発生その他の不具合を回避するた
めに、所定の許容充電電力量の値以下で充電を行うこと
が一般的である。
【0034】しかしながら、この場合、電池が高温時に
おいてこの許容充電電力量で長時間運転する場合でも、
電池温度がその許容最大値を超えないように、許容充電
電力量の値を設定する必要があるため、電池が高温でな
い場合や、高温でも大電力充電が短期のみの場合などに
おいて、電池の許容充電電力量をいたずらに制限する結
果となっていた。
【0035】これに対して、この発明では、許容充電電
力量を電池温度に負相関を有する関数値とするので、電
池温度が高い場合には許容充電電力量を低下させて電池
温度の過昇を防止しつつ、電池温度が低い場合には許容
充電電力量を増大することができ、車両走行のフレキシ
ビリティを向上させることができる。
【0036】本構成の好適な態様において、上記「電池
温度に関連する電気量」は、電池温度検出手段が検出し
た電池温度検出値とされる。
【0037】請求項10記載の構成は請求項9記載のハ
イブリッド車の電池制御装置において更に、前記一定S
OC制御手段は、前記電池温度とその変化率との両方に
基づいて前記許容充電電力量を変化させることことによ
り、前記組電池の内部温度が低いと推定される場合には
前記許容充電電力量を増加し、前記組電池の内部温度が
高いと推定される場合には前記許容充電電力量を削減
し、前記組電池の内部温度上昇が小さいと推定される場
合には前記許容充電電力量を増加し、前記組電池の内部
温度上昇が大きいと推定される場合には前記許容充電電
力量を削減することを特徴としている。
【0038】すなわち本構成によれば、許容充電電力量
を電池温度及び温度上昇率変化の両方にそれぞれ負相関
を有する関数値とするので、電池温度や温度上昇率が高
いには許容充電電力量の値を低下させて電池温度が過昇
となるのを防止しつつ、電池温度や温度上昇率が低い場
合には許容充電電力量の値を大きくして充放電可能電力
を増大することができ、車両走行のフレキシビリティを
向上させることができる。
【0039】
【発明の実施の形態】本発明のハイブリッド車の電池制
御装置の好適な実施例を図面を参照して以下に説明す
る。
【0040】この実施例に用いたハイブリッド車の駆動
系を図1に示すブロック回路図を参照して説明する。
【0041】101はエンジン、102はエンジン10
1の駆動力の一部で発電する発電機、103はインバー
タ、104は所定個数の単電池を複数直列に接続してな
る二次電池、105はモータである。インバータ103
は、発電機102、モータ105及び二次電池104と
電力授受する。107は発電機102やインバータ10
3を制御する回転電機コントローラ、108は二次電池
104を制御する電池コントローラである。回転電機コ
ントローラ107は、二次電池104のSOCを検出
し、エンジンにより駆動される発電機102を制御し
て、二次電池104のSOCを目標値に維持する制御を
行っている。
【0042】図2は、二次電池104及び電池コントロ
ーラ108を含む電池系を示すブロック回路図である。
【0043】202は組電池である二次電池104を構
成する複数の電池ブロックの電圧を検出する電圧検出回
路、204は電池温度を検出する温度センサ、205は
温度センサの出力信号に基づいて電池温度を検出する温
度検出回路、206は二次電池104の充放電電流を検
出する電流検出回路である。203は、これらの回路か
ら受信した信号に基づいて二次電池104の充放電状態
を検出して回転電機コントローラ107に送信するマイ
コンである。
【0044】次に、この実施例の均等充電動作を電池コ
ントローラ108により実施される図3のフローチャー
トを参照して説明する。
【0045】まず、401にて組電池の電圧、電流、温
度を検出し、402にてこれらのデータに基づいて公知
の方法で組電池のSOCを演算し、これをSOC検出値
とする。このSOC検出値の検出方法としては、電流検
出値を積算していく方法、或いは電池電圧からSOCを
検出する方法が用いられるが、これらはもはや周知のレ
ベルであるので詳細な説明は省略する。
【0046】次に、403にて均等充電が必要かどうか
を判定する。具体的には、まずどれかの単電池が過放電
が発生し、かつ、その時点の単電池間の容量ばらつきが
SOC検出値で所定%以上である場合に、均等充電要と
判定して404に進み、そうでない場合には405に進
む。
【0047】この実施例では、過放電の判定は、単電池
(又は電池モジュール)の基準電力放電時の端子電圧が
所定値以下となったかどうかにより行っているが、公知
の種々の判定方法を採用することができる。
【0048】また、容量ばらつきは以下のように求め
る。
【0049】既に述べたように、この実施例では、前述
したように、回転電機コントローラ107が、電池コン
トローラ108から読み込んだSOC検出値とSOC目
標値=60%との差を算出し、この差を0とするSOC
一定制御を行っている。
【0050】そこで、上記単電池の過放電の発生時点の
SOC検出値が60%であれば、過放電の単電池の容量
は0%と見なすことができるので、組電池である二次電
池104の容量ばらつきは少なくとも60%と判断する
ことができる。同様に、上記単電池の過放電の発生時点
のSOC検出値が40%であれば、上記容量ばらつきは
少なくとも40%と判断できる。つまり、過放電判定時
点近傍で求めたSOC検出値が所定値以上であれば、過
放電発生時点の容量ばらつき(単電池間の)が均等充電
が必要なほど大きいと判定することができる。その他、
本発明では、例えば単電池(或いは複数個の単電池から
なるモジュール電池)毎に電圧を計測し、直接組電池の
容量ばらつきを判断してもよい。
【0051】403にて過放電発生かつ容量ばらつき大
と判定した場合に、404にて均等充電要求フラグを立
てる。次の405では、均等充電要求フラグが立ってい
るかどうかを判定し、立っていれば、407へ進んで均
等充電制御モードを実行し、立っていなければ406に
進んで後述するSOCオフセット値SocOFFを0にリセッ
トすることにより後述するごとく均等充電量を0として
411に進む。なお、均等充電要求フラグを立っている
間は、403では上記均等充電要かどうかを判断を行わ
ずただちに404に進むことが好ましい。
【0052】以下、407以降の均等充電制御モードに
ついて説明する。
【0053】まず、407では、SOCオフセット値So
cOFFにxをインクリメントする。すなわち、今回のSO
Cオフセット値SocOFFは、前回のSocOFFに所定値xを加
えた値とされる。図3に示すルーチンは所定の定時間T
ごとに行われるので、SOCオフセット値SocOFFはx/
tの増加率をもつことになる。
【0054】なお、上記したSOC増分xの大きさは非
常に重要である。xにより決定されるSOC増加率x/
tが大きすぎると、各単電池の温度上昇、ガス発生など
の不具合が顕著となり、小さすぎると、均等充電に時間
が掛かり、その分だけ、回生制動による動力回収が制限
される時間が増大するなどの不具合が長く続くことにな
る。この実施例では、SOC増加率は5%/h程度とし
ているが、2〜12%程度の範囲が好適である。
【0055】次に、408にてSOCオフセット値SocO
FFが100%を超えたかどうかを調べ、超えていなけれ
ば411に進む。超えたなら、409にて均等充電要求
フラグを降ろし、410にてSOC検出値を100%に
セットし、411に進む。これにより、計算上、100
%以上となったSOC検出値を満充電時の実際のSOC
に一致する100%に修正することができる。
【0056】なお、種々の計測誤差を考慮して、408
におけるSOCオフセット値SocOFFの最大値は100%
ではなくそれ以上の値たとえば110%としてもよい。
【0057】411では、電池コントローラ108が回
転電機コントローラ107に出力するSOC出力値PS
OC(回転電機コントローラ107から見ればSOC検
出値)を、PSOC=SOC検出値ーSocOFFの式により
算出する。すなわち、電池コントローラ108は実際に
SOC検出値よりもSocOFFだけ小さい値をSOC検出値
として回転電機コントローラ107に出力する。このこ
とは実質的に、回転電機コントローラ107が、電池を
目標SOC(ここでは60%)よりSOCオフセット値
SocOFFだけ高い値にまで充電することを意味する。つま
り、この実施例では、SOCオフセット値SocOFFを所定
の増加率で緩慢に増加することにより、各単電池に障害
を生じることなく各単電池を満充電(均等充電)するこ
とを意味する。
【0058】万が一、一部の単電池のSOCが0に近い
値でこの均等充電制御モードがスタートしたとしても、
SOCオフセット値SocOFFが100%まで変化するの
で、すべての単電池は満充電に達することができる。
【0059】次の412では、411で算出したSOC
出力値PSOCを回転電機コントローラ107に送信
し、回転電機コントローラ107は前述したように受信
したSOC=PSOCが目標SOC(この実施例では6
0%)となるように回転電機などを制御する。
【0060】
【実施例2】他の実施例を図4を参照して以下に説明す
る。
【0061】この実施例は、実施例1の図3に示すフロ
ーチャートにおいて、ステップ501〜506を追加
し、ステップ409を変更したものである。
【0062】409では均等充電が終了したのでその後
のSOCオフセット値SocOFFの緩慢な減衰処理を行うた
めの均等充電処理完了フラグEchgを立て、次に410
にてSOC検出値を100%に設定し、次の502にて
SOCオフセット値SocOFFを40%に設定する。
【0063】これにより、410にてSOC検出値は、
SOCオフセット値SocOFFが100%の時の値たとえば
160%から100%へ減少するが、それに合わせてS
OCオフセット値SocOFFも100%から40%に減少す
るので、SOC出力値(回転電機コントローラ107か
らみたSOC検出値)は60%のままで急変することが
ない。
【0064】その後、次のルーチンにて、501にて均
等充電完了処理フラグEchgが立っているかどうかを調
べ、立っていなければ407に進む。この場合は立って
いるので、503にてSOCオフセット値SocOFFからy
をデクリメントする。すなわち、今回のSOCオフセッ
ト値SocOFFは、前回のSocOFFから所定値yを差し引いた
値とされる。図3に示すルーチンは所定の定時間Tごと
に行われるので、SOCオフセット値SocOFFはy/tの
減少率をもつことになる。
【0065】次に、504にてSOCオフセット値SocO
FFが0に達したかどうかを調べ、達していなければ41
1に進み、達していれば、505にて均等充電完了処理
フラグEchgを降ろし、506にて均等充電フラグを降
ろして411に進む。
【0066】すなわち、この実施例では、SOCオフセ
ット値SocOFFが100%に達し、均等充電が不要となっ
ても、最初にSOC検出値をその実体に合わせて100
%に設定し、それに合わせてSOCオフセット値SocOFF
を40%に設定して、回転電機コントローラ107への
SOC出力値の変動を防ぎ、更にその後、徐々にSOC
オフセット値SocOFFを低減しているので、回転電機コン
トローラ107の発電制御が急変することがない。
【0067】なお、503における所定値yは、少なく
ともxよりも大きく設定され、SOCオフセット値SocO
FFの減少率y/tを許容範囲でできるだけ大きくすること
が好ましい。たとえばSOCオフセット値SocOFFの減少
率y/tは40%/hrとされる。
【0068】走行中に上記均等充電制御(変形態様)を
実施した結果を図5に示す。ただし、グラフa〜eの時
間軸(横軸)は共通である。
【0069】aは、走行中の加減速時に組電池から充放
電した電力を示している。均等化制御中も走行中の電池
中放電があることがわかる。bは、SOCで、実験開始
前と終了時に容量を確認し、その間を電流積算値で補完
した実際のSOC変化である。車両はSOC検出値を6
0%に維持するように制御しているため、実際に実験開
始直後はSOC60%を維持していることがわかる。こ
の時、組電池である二次電池104中のある単電池1個
の容量を独自回路を用いてゆっくりと放電させた。その
結果、単電池の容量は低下して、約15時間後にはSO
C0%まで到達して過放電状態に至ったことがわかる。
そして、その後は組電池全体の容量が増加し、均等化制
御に移行していることがわかる。
【0070】cはSOCオフセット値SocOFF、dはSO
C出力値PSOCである。PSOCは、HVECU10
7によって60%を維持するようにコントロ−ルされて
いる。均等化制御は、cのSOCオフセット値SocOFFを
制御してPSOCを低下させることで、実際のSOCを
増加している。
【0071】eは、組電池内の単電池温度を測定し、そ
の最大値を示した。外気温は25℃である。均等化制御
前は25〜30℃であった電池温度は、均等化制御中3
0℃前後となっており、最大5℃程度の電池発熱に押さ
えられていることがわかる。
【0072】
【実施例3】他の実施例を図6を参照して以下に説明す
る。
【0073】この実施例は、上記均等充電を利用して電
池劣化を検出する方法を提案するものである。
【0074】まず、701にて均等充電したかどうかを
調べ、していれば、702にて、均等充電が必要になっ
た単電池(又は電池モジュール)の均等充電回数をカウ
ントする。次に、703にて予め定めておいた単電池番
号(或いは単電池複数個からなる電池モジュールの番
号)毎に、各単電池(又は電池モジュール)の均等充電
が必要になる頻度(周期でもよい)を計算する。704
にてその頻度が所定値以上に達した場合(周期が所定未
満となった場合)、705にて当該電池が劣化したとし
て電池の交換要求を出し、さらに706にてその電池の
番号を表示する。
【0075】このようにすれば、電池劣化時には均等化
制御をしても実際には容量が均等にならないため、結果
的に均等充電が必要と判断される頻度が高まることを利
用して、簡単に劣化電池を抽出することができる。
【0076】
【実施例4】他の実施例を図7を参照して説明する。こ
の実施例は、上記均等充電を利用して、電池交換時の各
単電池(又は電池モジュール)の容量差を解消するもの
である。
【0077】まず、801にて電池を交換したか否か
を、802にて交換は一部か全部かを図示しない判定手
段によって判断し、一部のみの交換と判断した場合、8
03にて強制的に均等充電を要求するフラグFchgを立
てる。これにより、組み電池からなる二次電池104の
一部の単電池(又は電池モジュール)を交換した場合で
も、その都度、均等充電を実施しているので、新品の電
池と既存の電池との間の容量差を解消することができ、
合わせて既存の単電池(又は電池モジュール)間の容量
差も解消することができる。
【0078】(変形態様)上記実施例では、均等充電時
に、SOCオフセット値SocOFFをインクリメントした
が、SOC検出値を電池電圧検出値に基づいて決定する
場合、この電池電圧検出値に所定のレートで増加するオ
フセット値を加え、その合計電圧値に基づいてSOC検
出値を求める処理を行っても、同様の均等充電を行うこ
とができる。
【0079】
【実施例5】他の実施例を図8に示すフローチャートを
参照して説明する。このフローチャートはたとえば図3
のステップ404の直後にて実施される。
【0080】まず、ステップ901にて、温度上昇率
(本発明で言う温度変化量(一定期間中の))T’を算
出する。この温度上昇率T’は今回の電池温度検出値と
その一定期間前の電池温度検出値との差として算出され
る。
【0081】次のステップ902では、算出した温度上
昇率T’と検出した電池温度Tとを、あらかじめ記憶す
る三次元マップに代入して、均等充電レートの関数値x
と許容充電電力量Pmaxとをサーチする。
【0082】なお、許容充電電力量Pmaxとは、組電池
の発生化の可能な充電電力量をいい、これは組電池の内
部発熱量Qに正比例関係にある。また、上記三次元マッ
プは入力変数T’、Tの種々のペアに対してx、Pmax
のペアを記憶している。
【0083】その後、ステップ407(図3参照)に
て、均等充電レートx/tがSOCオフセット値に読み
込まれて、均等充電レートがx/tに設定される。
【0084】次に、電池の充電電力量(=充電電流×充
電電圧)Pが許容充電電力量Pmaxを超えたかどうかを
調べ(ステップ905)、超えたら充電電力量Pを許容
充電電力量Pmaxに制限する(ステップ906)。
【0085】このようにすれば、既述したように電池温
度が許容レベルを超えて高温となるのを防止しつつ、均
等充電時間を短縮することができ、かつ、大電力充電
(たとえば大電力均等充電や大電力回生制動)を実現と
することができる。
【0086】上述した三次元マップ(T’、T、均等充
電レートx/tの最大値)の一例を三次元グラフにて図
9に示し、この実施例の均等充電と従来の均等充電とに
おける許容充電電力量の時間推移、積算容量(SOC)
の時間推移、電池温度の時間推移を図10に示す。図1
0から、この実施例によれば均等充電時間を短縮できる
ことがわかる。なお、図10において、太線は実施例品
を、細線は従来品を示す。
【0087】なお、この実施例で用いた電池はNiーM
H電池である。NiーMH電池は40℃を超えると充電
効率が低下するばかりか、充電を続けることにより電池
寿命が低下することが公知であるため、高温での充電レ
ートを強く抑制している。
【0088】(変形態様)上記実施例では、電池温度T
及びその上昇率T’に応じて均等充電レートを変更した
が、単に電池温度Tだけにより均等充電レートを変更し
ても上記と同様の効果を奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の電池制御装置を用いるハイブリッド車
の駆動系の一実施例を示すブロック図である。
【図2】図1の二次電池(組電池)及び電池コントロー
ラを示すブロック回路図である。
【図3】実施例1の均等充電制御を示すフローチャート
である。
【図4】実施例2の均等充電制御を示すフローチャート
である。
【図5】図4に示す均等充電制御による各部状態を示す
タイミングチャートである。
【図6】実施例3の均等充電を用いた劣化検出を示すフ
ローチャートである。
【図7】実施例4の電池一部交換とその後の均等充電を
示すフローチャートである。
【図8】実施例5を示すフローチャートである。
【図9】実施例5で用いた三次元マップ(T’、T、均
等充電レートx/tの最大値)の一例を示す三次元グラ
フである。
【図10】実施例5を用いた均等充電と及び定率均等充
電における許容充電電力量の時間推移、積算容量(SO
C)の時間推移、電池温度の時間推移を示すタイミング
チャートである。
【符号の説明】
402 SOC検出手段 107 回転電機コントローラ(SOC一定制御手段) 403 容量ばらつき判定手段、 407 均等充電手段 411 均等充電手段 704 電池劣化検出手段 803 均等充電手段
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01M 10/44 101 H02J 7/00 P H02J 7/00 B60K 9/00 C (72)発明者 堺 昭治 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 小林 徹也 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 5G003 AA07 BA03 CA01 CA11 CB01 DA07 DA12 EA05 FA06 GB06 GC05 5H030 AA04 AS08 BB01 FF24 FF43 FF44 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO02 PO06 PU08 PU24 PU25 PV09 QN03 SE02 SE06 TI01 TI05 TI06 TI10 TR19 TU11 TU17 TZ01

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
    なる組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及
    び、エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値
    を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段
    を備えるハイブリッド車の電池制御装置において、 前記組電池内の単電池(又は電池モジュール)間の容量
    ばらつきが所定値を超えたかどうかを判定する容量ばら
    つき判定手段と、 容量ばらつきが前記所定値を超えた場合に、前記SOC
    検出値を所定のレートで減少させるか、又は、前記SO
    C目標値を所定のレートで増加させる均等充電を指令す
    る均等充電手段と、 を備えることを特徴とするハイブリッド車の電池制御装
    置。
  2. 【請求項2】請求項1記載のハイブリッド車の電池制御
    装置において、 前記容量ばらつき判定手段は、組電池内の単電池(又は
    電池モジュール)間の過放電を検出し、前記過放電検出
    時のSOCを前記容量ばらつきとすることを特徴とする
    ハイブリッド車の電池制御装置。
  3. 【請求項3】請求項2記載のハイブリッド車の電池制御
    装置において、 前記均等充電手段は、前記均等充電による前記電池のS
    OC検出値の減少総量又は前記SOC目標値の増加総量
    を、100%以上に設定することを特徴とするハイブリ
    ッド車の電池制御装置。
  4. 【請求項4】請求項1記載のハイブリッド車の電池制御
    装置において、 前記均等充電手段は、前記均等充電の終了後、前記SO
    CのSOC検出値を所定のレートで増加させるか、又は
    前記SOC目標値を所定のレートで減少させて、前記S
    OC検出値を前記SOC目標値の初期値に復帰させるこ
    とを特徴とするハイブリッド車の電池制御装置。
  5. 【請求項5】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
    なる組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及
    び、エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値
    を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段
    を備えるハイブリッド車の電池制御装置において、 前記組電池内の単電池(又は電池モジュール)間の容量
    ばらつきが所定値を超えたかどうかを判定する容量ばら
    つき判定手段と、 容量ばらつきが前記所定値を超えた場合に均等充電を指
    令する均等充電手段と、 前記ばらつきが生じた前記単電池(又は電池モジュー
    ル)のばらつき発生頻度をカウントし、前記ばらつき発
    生頻度が所定値以上の時に単電池容量のばらつきが電池
    劣化によるものと判定して交換を要求する電池劣化検出
    手段と、 を備えることを特徴とするハイブリッド車の電池制御装
    置。
  6. 【請求項6】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
    なる組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及
    び、エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値
    を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段
    を備えるハイブリッド車の電池制御装置において、 前記組電池内の一部を交換した後に強制的に均等充電を
    行う均等充電手段を備えることを特徴とするハイブリッ
    ド車の電池制御装置。
  7. 【請求項7】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
    なる組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及
    び、エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値
    を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段
    を備えるハイブリッド車の電池制御装置において、 前記組電池の電池温度を検出する電池温度検出手段と、 前記SOC検出値を所定のレートで減少させるか、又
    は、前記SOC目標値を所定のレートで増加させる均等
    充電を指令する均等充電手段と、 前記電池温度に関連する電気量に応じて前記レートを変
    更させることにより、前記組電池の内部温度が低いと推
    定される場合には前記レートを増加し、前記組電池の内
    部温度が高いと推定される場合には前記レートを削減す
    ることを特徴とするハイブリッド車の電池制御装置。
  8. 【請求項8】請求項7記載のハイブリッド車の電池制御
    装置において、 前記均等充電レート変更手段は、前記電池温度とその変
    化率との両方に基づいて前記レートを変更させることに
    より、前記組電池の内部温度が低いと推定される場合に
    は前記レートを増加し、前記組電池の内部温度が高いと
    推定される場合には前記レートを削減し、前記組電池の
    内部温度上昇率が小さいと推定される場合には前記レー
    トを増加し、前記組電池の内部温度上昇率が大きいと推
    定される場合には前記レートを削減することを特徴とす
    るハイブリッド車の電池制御装置。
  9. 【請求項9】所定個数の単電池が複数直列に接続されて
    なる組電池のSOC検出値を求めるSOC検出手段、及
    び、エンジン駆動の発電機を制御して前記SOC検出値
    を所定のSOC目標値に収束させるSOC一定制御手段
    とを備えるハイブリッド車の電池制御装置において、 前記組電池の電池温度を測定する電池温度検出手段と、 前記SOC検出値を所定のレートで減少させるか、又
    は、前記SOC目標値を所定のレートで増加させる均等
    充電を指令する均等充電手段と、 を有し、 前記一定SOC制御手段は、 所定の許容充電電力量の範囲で前記SOC検出値を所定
    のSOC目標値に収束させるとともに、前記許容充電電
    力量を前記電池温度に関連する電気量に応じて変化させ
    ることにより、前記組電池の内部温度が低いと推定され
    る場合には前記許容充電電力量を増加し、前記組電池の
    内部温度が高いと推定される場合には前記許容充電電力
    量を削減することを特徴とするハイブリッド車の電池制
    御装置。
  10. 【請求項10】請求項9記載のハイブリッド車の電池制
    御装置において、 前記一定SOC制御手段は、前記電池温度とその変化率
    との両方に基づいて前記許容充電電力量を変化させるこ
    とことにより、前記組電池の内部温度が低いと推定され
    る場合には前記許容充電電力量を増加し、前記組電池の
    内部温度が高いと推定される場合には前記許容充電電力
    量を削減し、前記組電池の内部温度上昇が小さいと推定
    される場合には前記許容充電電力量を増加し、前記組電
    池の内部温度上昇が大きいと推定される場合には前記許
    容充電電力量を削減することを特徴とするハイブリッド
    車の電池制御装置。
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