JP6626770B2 - 列車制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、列車走行の安全性を高める列車制御装置に関する。
1区域に1列車のみの運転を許可する「閉そく方式」を用いて列車制御を行うために、これまでは軌道回路を用いた列車検知が行われてきた。しかしながら、近年は、車上と地上間の伝送に無線通信システムを導入することによって、列車からの位置報告による列車検知を実現し、鉄道通信システムのコスト低減を図ろうという動きがある。
米国や中国では、無線通信により列車制御を行うCBTC(Communication Based Train Control)システムの導入が進められている。一方欧州圏では国毎に異なる信号システムの共通化による相互運用性向上を目的としてERTMS(European Rail Traffic Management System)/ETCS(European Train Control System)と呼ばれるシステムが開発され、導入が進められている。ERTMS/ETCSでは、無線システムにGSM(登録商標)(Global System for Mobile Communications)網をベースとしたGSM−R(GSM−Railway)を使用している。
CBTC、ERTMS/ETCSでみられるような、鉄道保安システムは、列車内の車上装置と、列車外の地上装置にて構成され、車上装置と地上装置との間を無線にて伝送する。車上装置は、列車本体が地上に設置された地上子を検知することで、その地点の位置情報を認識し、この位置情報と列車の速度情報、地上装置から受信した走行許可などを基に速度照査を行い、列車速度が制限速度を超過した場合にはブレーキ指令を出力することで列車速度を制限速度以下に減速するというように、列車全体を制御する。
この制御を実現するために、車上装置は自列車の位置情報などの情報を地上装置へ送信し、地上装置は区間内の軌道回路や車上装置から受信した列車位置情報などを用いて各列車の走行許可などの情報を演算し、車上装置へこれらの制御情報を送信する。
また、無線方式の列車制御システムにおいて、車上装置は、電源立上時に、内蔵の記録媒体に記録していた前回電源を切断した時の位置情報を読み出し、地上装置に報告することで、車上装置が位置確定をするために地上子を検知するまで走行することなく、列車が電源を投入した位置に在線したままで、地上装置はこの列車の位置を検知することが可能である。
これを実現するため、車上装置は電源が切断される前に、列車の位置情報などの内部情報を記録媒体に記録・保持する列車保安システムが特許文献1に記載されている。この特許文献1には「列車の記録媒体に列車の内部情報を記録した状態で、列車の走行や移動を検知した場合、記録媒体に記録した内部情報を消去する。また、列車が走行中は記録媒体に列車の内部情報を記録をしない。」と記載されている。
特開2014−161168号公報
特許文献1の列車保安システムでは、電源が切断している間に列車が流転や牽引などで移動した場合、記録媒体に記録した列車位置情報(在線位置情報)と実際に列車が在線している位置に差分が生じるという課題がある。
そこで、本発明では、列車の車上装置から誤った位置情報を地上装置へ送信することを抑制し、列車運行上の安全性の低下の防止を目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の列車制御装置は、地上子と通信し、地上子が持つ情報を受信し出力する車上子と、列車の速度を検出し列車速度として出力する速度検出装置と、地上子が持つ情報と列車速度を受け取り、地上子が持つ情報に含まれる位置情報と列車速度により列車位置を演算し出力し、列車速度が制限速度を超過したときに列車にブレーキ指令を出す速度照査機能を有する保安装置と、速度照査機能が使用する内部情報を記録する記録媒体とを備え、保安装置は、列車位置を含めて内部情報を生成し、内部情報を記録媒体に記録させる列車制御装置において、保安装置は、保安装置への電源遮断時間が一定時間を超えた場合、記録媒体に記録されている内部情報を速度照査機能に使用させないことを特徴とする。
本発明によれば、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車が、誤った位置情報を制御情報として利用する危険性を低減することができる。
上記した以外の課題、構成および効果は、以下の実施形態の説明により明らかにされる。
図1は、本発明の第1実施例の列車保安システムの構成図を示す図である。 図2は、本発明の第1実施例の列車保安システムの処理手順の実施の形態を示すフローチャート。 図3は、本発明の第2実施例の列車保安システムの構成図を示す図である。 図4は、本発明の第2実施例の列車保安システムの処理手順の実施の形態を示すフローチャート。 図5は、本発明の第3実施例の列車保安システムの構成図を示す図である。 図6は、本発明の第3実施例の列車保安システムの処理手順の実施の形態を示すフローチャート。 図7は、地上設備および列車間でやり取りされる情報および列車内で保持される情報の例を示す図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本実施例の列車の構成を示す図である。
列車100は、列車100の運転台ノッチ101とそのノッチ情報102を取り込む駆動装置103と駆動装置103からの力行信号104によって駆動する原動機105を有する。
列車100は、列車100の車輪127に取り付けられた速度信号発生器107から出力される列車速度106と、地上装置からの情報118に含まれる制限速度を比較する速度照査機能110を持つ保安装置109を有する。また保安装置109は速度照査の結果に従ってブレーキ指令108を出力する。
速度信号発生器107は、車輪127の回転数を取得し、車輪の円周の長さと単位時間当たりの車輪127の回転数から速度を計算し列車速度106を出力する。
列車100は、時刻を計測するタイマ116と保安装置109への電源供給が遮断されている間でも時刻を刻むためにタイマへの電源供給114を行うバッテリー112を有する。バッテリー112は保安装置109からバッテリーへの電源供給113が行われている。
タイマ116は保安装置109へ時刻情報115を伝える。
列車100は、内部情報124を記憶する記録媒体125を有する。
列車100が走行する路線沿線には、地上子が持つ情報129を有する地上子130が敷設され、列車100が有する車上子126が地上子が持つ情報129を受信し、地上子が持つ情報129を保安装置109へ伝える。
保安装置109は本実施例の特徴である時刻比較機能111を有する。時刻比較機能111は、タイマ116からの時刻情報115と、記録媒体125に記憶されている内部情報124に含まれる記録時刻を比較し、時刻差を演算する機能である。
保安装置109と地上装置128は通信を行い、地上装置128から保安装置109へは、通信路117を介して、地上装置からの情報118が伝えられ、保安装置109から地上装置128へは、保安装置からの情報119が伝えられる。
地上装置からの情報118、保安装置からの情報119、内部情報124、地上子が持つ情報129は、例えば図7に記す情報などを含んでいる。
保安装置からの情報119および内部情報124に含まれる位置情報は地上子が持つ情報129に含まれる位置情報と列車速度106により保安装置109内で演算された位置情報である。
保安装置109と記録媒体125の間は、データの送受信を行うデータバス120を有し、保安装置109からの書き込み信号121、読み出し信号122、そして、消去信号123によって記録媒体125は制御される。
まず、無線を用いた列車保安システムにおける基本的な動作について図1で説明する。列車100が、地上に設置された地上子130の近傍を通過することで、車上子126は地上子が持つ情報129を受信し、保安装置109へ伝える。
受信した地上子が持つ情報129に含まれる位置情報などは、保安装置からの情報119として保安装置109から地上装置128へ送信される。
位置情報が確定した保安装置109と地上装置128の間には通信が確立される。通信が確立されると、地上装置128は、区間内の軌道回路や保安装置からの情報119などを用いて線区内の列車100の走行許可などの情報を演算し、通信路117を介して保安装置109へ地上装置からの情報118を送信する。保安装置109は、一定周期で、保安装置からの情報119を地上装置128に送信する。
また、通信路117は、無線に限らず、有線での伝送線も適用可能である。例えば、有線の場合、軌道回路を用いた通信などである。
列車速度106は車輪127に取り付けられた速度信号発生器107からではなく、列車の速度を検出する速度検出装置から得ても良い。
列車速度106は加速度センサ用いた列車速度検知方法から得ても良い。
列車速度106は電磁波または音波を用いた列車速度検知方法から得ても良い。
保安装置109は、列車の位置情報と速度信号発生器107からの列車速度106、地上装置128から得た走行許可などの制御情報を基に速度照査を行い、列車速度が制限速度を超過した場合にブレーキ指令108を行う。地上子が持つ情報129に含まれる位置情報と列車速度106から保安装置109が演算した位置情報、そして、タイマ116から取得した時刻などを内部情報124として、一定周期で、保安装置109が記録媒体125に記録する。
この一定周期は500msとするが、条件に応じ適切な値に設定してよい。例えば、列車の速度が速いときはこまめに記録すために一定周期を短くするなど、列車の速度に応じて変更してもよい。また、保安装置109の処理負荷が高いときはこの一定周期を長くして処理負荷を抑えるなど、処理負荷に応じて変更してもよい。
本実施例の保安装置109は電源投入後、時刻比較機能111を用いてタイマ116からの時刻情報115と記録媒体内に記録されている内部情報124に含まれる記録時刻を比較し、時刻差を算出する。算出した時刻差が、一定時間以内であれば、記録媒体に保存されていた列車位置情報を含む内部情報を制御情報として使用するので、内部情報124に含まれる位置情報を現在の位置として地上装置128へ送信し、地上装置128との通信を確立する。
一定時間とは、例えば、保安装置のリセットや再起動などを行った際に、位置情報を含む内部情報を消去しない時間などであり、数分から十数分程度である。
また、流転や牽引などで移動しても列車が衝突しない時間をこの一定時間としてもよい。例えば、徐行の速度で走行したときに列車が衝突しない時間の内、最短のものをこの一定時間としてもよい。この場合、正常時の列車間の最小間隔を100m、徐行の速度を10km/hとすると、10km/h=2.78m/s、100/2.78=36sとなる。
算出した時刻差が一定時間を過ぎていた場合、記録媒体に保存されていた列車位置情報を含む内部情報を制御情報として使用しない。そのため、位置情報を有していない列車は、地上装置128と通信を確立できないため位置情報を得る必要がある。運転士もしくは保守員が運転台ノッチ101を力行にし、駆動装置103で原動機105を動かし、列車100が地上子130の近傍を通過することで、位置情報を確定することができる。その位置情報を地上装置128へ送信し、地上装置128との通信を確立する。
また、算出した時刻差が一定時間を過ぎていた場合、内部情報124の一部または全てを削除してもよい。また、時刻情報115は地上装置128から得てもよい。また、時刻情報115は列車100が備える他の機器から得てもよい。
図2は本実施例の動作を示すフローチャートである。
ステップ200:保安装置の電源を投入する。
ステップ201:保安装置109は、タイマからの時刻情報と記録媒体内に記憶されている内部情報124に含まれる記録時刻を比較し、時間差を算出する。算出した時間差が、一定時間以内であるか否かを判断する。一定時間以内であれば、ステップ202へ移行する。一定時間以内でない、もしくは、記憶媒体内に時刻情報が記憶されてければステップ203へ移行する。
ステップ202:保存されていた位置情報が一定時間以内であったことを意味するので、保安装置109は、保存されていた位置情報を制御情報として使用する。ステップ205へ移行する。
ステップ203:保存されていた位置情報が一定時間よりも前の情報であったことを意味するので、保安装置109は、位置情報を制御情報として使用しない。ステップ204へ移行する。
ステップ204:運転士もしくは保守員が運転台ノッチ101を力行にし、駆動装置103で原動機105を動かし、地上子のある位置まで列車を移動させ、位置情報を取得する。この操作を行わせるために、保安装置109は、運転台ノッチ101に、保存されていた位置情報が一定時間よりも前の情報であったことを通知し、運転台ノッチ101はそれを受けて運転士もしくは保守員に操作を促す表示をしても良い。その後、ステップ205へ移行する。
ステップ205:保安装置109は、位置情報を地上装置へ送信する。
ステップ206:保安装置109は、記録媒体に時刻と位置情報を記録する。
一定周期でステップ205とステップ206を繰り返す。
このように、保安装置の電源投入時に、記録媒体に記録されている時刻と現在時刻を比較し、時刻差がある一定時間よりも多ければ、記録媒体に記憶されている位置情報を制御情報として用いないということを特徴とする。 なお、ステップ203において、保安装置109は、位置情報を制御情報として使用しない代わりに、位置情報を消去してもよい。
本実施例の形態により、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車は流転や牽引などで移動し、誤った位置情報を保持している可能性があるが、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車が保持していた位置情報を制御情報に使用しないことで、誤った位置情報を制御情報として利用する危険性を低減することができる。
図3は、本実施例の列車の構成を示す図である。
図3は、図1に示す時刻比較機能111、バッテリー112、タイマ116を取り除き、記憶媒体125内へ揮発性領域303、揮発性領域用バッテリー300を備えた列車保安システムである。
揮発性領域用バッテリー300は保安装置109より揮発性領域用バッテリーへの電源供給301を受ける。揮発性領域用バッテリー300は揮発性領域303へ揮発性領域への電源供給302を行う。
本実施例の特徴は、内部情報124を揮発性領域303へ記録することと、揮発性領域303が揮発性領域用バッテリー300から電源供給されていることである。
揮発性領域303へ記録された内部情報124は、保安装置109への電源供給が続いている間は、消滅しない。保安装置109への電源供給が絶たれると、保安装置109から揮発性領域用バッテリーへの電源供給301が絶たれる。揮発性領域用バッテリー300は保持していた電力を揮発性領域への電源供給302により揮発性領域303へ供給する。揮発性領域用バッテリー300が保持していた電力が枯渇し、揮発性領域303への電源供給が絶たれると、揮発性領域303に記憶されていた内部情報124は消滅する。
揮発性領域用バッテリー300の容量を変化させることで、保安装置109の電源遮断時に、揮発性領域303へ内部情報124を保持しておける時間を変化させることができる。
無線を用いた列車保安システムにおける基本的な動作については実施例1に示す内容と同様である。
図4は本実施例の動作を示すフローチャートである。
ステップ400:保安装置の電源を投入する。
ステップ401:保安装置109は、揮発性領域に記憶されている位置情報を読み出す。
ステップ402:揮発性領域に位置情報が記録されていた場合、位置情報を読み出すことができるので、ステップ404へ移行する。揮発性領域に位置情報が記録されていなかった場合、位置情報が読み出すことができないので、ステップ403へ移行する。
ステップ403:運転士もしくは保守員が運転台ノッチ101を力行にし、駆動装置103で原動機105を動かし、地上子のある位置まで列車を移動させ、位置情報を取得する。この操作を行わせるために、保安装置109は、運転台ノッチ101に、保存されていた位置情報が一定時間よりも前の情報であったことを通知し、運転台ノッチ101はそれを受けて運転士もしくは保守員に操作を促す表示をしても良い。その後、ステップ404へ移行する
ステップ404:保安装置109は、位置情報を地上装置へ送信する。
ステップ405:保安装置109は、揮発性領域に位置情報を記録する。
一定周期でステップ404とステップ405を繰り返す。
このように、保安装置の電源遮断時から一定時間が経過すると自然と位置情報が消滅し、保安装置の電源復旧時に位置情報が読み出すことができないことを特徴とする。
本実施例の形態により、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車は流転や牽引などで移動し、誤った位置情報を保持している可能性があるが、揮発性領域に位置情報を記憶し、時間が経過すると位置情報が消滅することで、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車が、誤った位置情報を制御情報として利用する危険性を低減することができる。
図5は、本実施例の列車の構成を示す図である。
図5は、図1に示す時刻比較機能111、バッテリー112、タイマ116を取り除き、タイマリレー500を備えた列車である。
タイマリレー500は保安装置109への電源切断情報501を受け取る。タイマリレーはその電源切断情報501を受け取ってから一定時間経過するとリレーの状態を変化させる。保安装置109は電源復旧後にタイマリレーの状態502を読み出す。
本実施例の特徴は、タイマリレー500を用いていることと、保安装置109の電源状態によりタイマリレー500内のタイマを始動させることである。
保安装置109への電源切断から復旧までの時間が、タイマリレー500内のタイマの設定時間経過より早い場合、記録媒体125に保存されている内部情報124を列車制御情報として用いる。
保安装置109への電源切断から復旧までの時間が、タイマリレー500内のタイマの設定時間経過より遅い場合、記録媒体125に保存されている内部情報124を列車制御情報として用いない。
また、電源切断から復旧までの時間が、タイマリレー500内のタイマの設定時間よりも遅い場合、記録媒体に保存されていた内部情報を削除してもよい。
無線を用いた列車保安システムにおける基本的な動作については実施例1に示す内容と同様である。
図6は本実施例の動作を示すフローチャートである。
ステップ600:保安装置の電源を投入する。
ステップ601:保安装置109は、タイマリレーの状態を確認する。
ステップ602:タイマリレーの状態が保安装置への電源切断後、一定時間経過していない状態である場合、ステップ603へ移行する。一定時間経過している状態である場合、ステップ604へ移行する。
ステップ603:保安装置109は、記録媒体に記憶されている列車位置情報を含む内部情報を制御情報として用いる。ステップ606へ移行する。
ステップ604:保安装置109は、記録媒体に記憶されている列車位置情報を含む内部情報を制御情報として用いない。ステップ605へ移行する。
ステップ605:運転士もしくは保守員が運転台ノッチ101を力行にし、駆動装置103で原動機105を動かし、地上子のある位置まで列車を移動させ、位置情報を取得する。この操作を行わせるために、保安装置109は、運転台ノッチ101に、保存されていた位置情報が一定時間よりも前の情報であったことを通知し、運転台ノッチ101はそれを受けて運転士もしくは保守員に操作を促す表示をしても良い。その後、ステップ606へ移行する
ステップ606:保安装置109は、位置情報を地上装置へ送信する。
ステップ607:保安装置109は、記録媒体に位置情報を記録する。
一定周期でステップ606とステップ607を繰り返す。
このように、保安装置の電源遮断時から一定時間が経過するとタイマリレーの状態が変化し、保安装置の電源復旧時にタイマリレーの状態を確認し、列車位置情報を含む内部情報を列車制御に用いるか否かを判断することを特徴とする。
本実施例の形態により、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車は流転や牽引などで移動し、誤った位置情報を保持している可能性があるが、保安装置への電源遮断時間が一定時間よりも長かった場合、タイマリレーの状態を変化させ、記録媒体に保持していた内部情報を制御情報として使用しないことで、長時間保安装置への電源が遮断され停車していた列車が、誤った位置情報を制御情報として利用する危険性を低減することができる。
なお、本発明は上記した実施例に限定されるものではなく、様々な変形例が含まれる。例えば、上記した実施例は本発明をわかりやすく説明するために詳細に説明したものであり、必ずしも説明した全ての構成を備えるものに限定されるものではない。また、ある実施例の構成の一部を他の実施例の構成に置き換えることが可能であり、また、ある実施例の構成に他の実施例の構成を加えることも可能である。また、各実施例の構成の一部について、他の構成の追加・削除・置換をすることが可能である。また、上記の各構成、機能、処理部、処理手段等は、それらの一部又は全部を、例えば集積回路で設計する等によりハードウェアで実現してもよい。また、上記の各構成、機能等は、プロセッサがそれぞれの機能を実現するプログラムを解釈し、実行することによりソフトウェアで実現してもよい。各機能を実現するプログラム、テーブル、ファイル等の情報は、メモリや、ハードディスクSSD(Solid State Drive)等の記憶装置、または、ICカード、SDカード、DVD等の記録媒体に置くことができる。
100 列車
101 運転台ノッチ
102 ノッチ情報
103 駆動装置
104 力行信号
105 原動機
106 列車速度
107 速度信号発生器
108 ブレーキ指令
109 保安装置
110 速度照査機能
111 時刻比較機能
112 バッテリー
113 バッテリーへの電源供給
114 タイマへの電源供給
115 時刻情報
116 タイマ
117 通信路
118 地上装置からの情報
119 保安装置からの情報
120 データバス
121 書き込み信号
122 読み出し信号
123 消去信号
124 内部情報
125 記録媒体
126 車上子
127 車輪
128 地上装置
129 地上子が持つ情報
130 地上子
300 揮発性領域用バッテリー
301 揮発性領域用バッテリーへの電源供給
302 揮発性領域への電源供給
303 揮発性領域
500 タイマリレー
501 電源切断情報
502 タイマリレーの状態

Claims (11)

  1. 地上子(130)と通信し、地上子が持つ情報(129)を受信し出力する車上子(126)と、
    列車(100)の速度を検出し列車速度(106)として出力する速度検出装置(107)と、
    前記地上子が持つ情報(129)と前記列車速度(106)を受け取り、前記地上子が持つ情報(129)に含まれる位置情報と前記列車速度(106)により列車位置を演算し出力し、前記列車速度(106)が制限速度を超過したときに列車(100)にブレーキ指令(108)を出す速度照査機能(110)を有する保安装置(109)と、
    前記速度照査機能(110)が使用する内部情報(124)を記録する記録媒体(125)とを備え、
    前記保安装置(109)は、前記列車位置を含めて前記内部情報(124)を生成し、前記内部情報(124)を前記記録媒体(125)に記録させる列車制御装置において、
    前記保安装置(109)は、前記保安装置(109)への電源遮断時間が数分から十数分程度の時間で予め設定される一定時間を超えた場合、前記記録媒体(125)に記録されている前記内部情報(124)を前記速度照査機能(110)に使用させないことを特徴とする列車制御装置。
  2. 請求項1に記載の列車制御装置において、
    前記保安装置(109)は、前記保安装置(109)への電源遮断時間が前記一定時間を超えた場合、前記記録媒体(125)に記録されている前記内部情報(124)を消去することを特徴とする列車制御装置。
  3. 請求項1から請求項2のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    時刻を計測し、時刻情報(115)を出力するタイマ(116)と、
    前記保安装置(109)への電源遮断時でも前記タイマ(116)への電力(114)を供給するバッテリー(112)とを備え、
    前記保安装置(109)は、前記記録媒体(125)に前記内部情報(124)を記録する際に前記タイマ(116)から前記時刻情報(115)を受け取り前記時刻情報(115)を記録し、前記速度照査機能(110)が前記内部情報(124)を使用する際に前記タイマ(116)から前記時刻情報(115)を受け取り、前記内部情報(124)の記録された時間と前記時刻情報(115)を比較し前記内部情報(124)が記録されてからの経過時間を出力する時刻比較機能(111)を有し、前記経過時間が前記一定時間を超過していると判断した場合、前記内部情報(124)を前記速度照査機能(110)に使用させないことを特徴とする列車制御装置。
  4. 請求項3に記載の列車制御装置において、
    前記保安装置(109)は、前記速度照査機能(110)が前記内部情報(124)を使用する際に、時刻比較機能(111)から前記内部情報(124)が記録されてからの経過時間を受け取り、前記経過時間が前記一定時間を超過していると判断した場合、前記内部情報(124)を消去することを特徴とする列車制御装置。
  5. 請求項1から請求項2のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    前記記録媒体(125)は一定量以上の電力が供給されているとき情報を保持することができ、前記一定量以上の電力が供給されていないときは情報を保持できない揮発性領域(303)を備え、
    前記保安装置(109)から電力を供給され電力を蓄え、前記揮発性領域(303)へ電力(302)を供給するバッテリー(300)を備え、
    前記保安装置(109)は、前記内部情報(124)を前記記録媒体(125)へ記録するとき前記揮発性領域(303)へ書き込み、
    前記保安装置(109)への電源が遮断したとき、前記バッテリー(300)への電力の供給が途絶し、前記バッテリー(300)の供給する電力が減少し、前記一定量以上の電力が供給されなくなったとき前記揮発性領域(303)へ記録された前記内部情報(124)が消滅することを特徴とする列車制御装置。
  6. 請求項1に記載の列車制御装置において、
    前記保安装置(109)の電源遮断からの時間により状態が変化するタイマリレー(500)を備え、
    前記保安装置(109)は、前記タイマリレー(500)の状態により前記記録媒体(125)に保存されている内部情報(124)を前記速度照査機能(110)に使用させるか否かを判断することを特徴とする列車制御装置。
  7. 請求項6に記載の列車制御装置において、
    前記保安装置(109)は、前記タイマリレー(500)の状態により前記記録媒体(125)に保存されている内部情報(124)を保持するか削除することを特徴とする列車制御装置。
  8. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    前記速度検出装置が、車輪の回転数を信号に変換する速度信号発生器(107)であることを特徴とする列車制御装置。
  9. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    前記速度検出装置が、電磁波を用いて速度を測定する機器であることを特徴とする列車制御装置。
  10. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    前記速度検出装置が、音波を用いて速度を測定する機器であることを特徴とする列車制御装置。
  11. 請求項1から請求項7のいずれか一つに記載の列車制御装置において、
    前記速度検出装置が、加速度センサを用いて速度を測定する機器であることを特徴とする列車制御装置。
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