JP6625849B2 - 水処理担体用ポリウレタンフォーム - Google Patents
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更に、(2)セル数が25〜45個/25mmで、且つ通気量が3ml/cm2/s以上とするとより好ましい。
また、ポリオール成分中のEO含有率を45〜68%とするとより好ましい。EO含有率が高すぎる場合、コラップスが生じ易く、一方、低すぎる場合は、発泡する際に収縮が起こり易い。
また、ポリオール成分とイソシアネート成分との配合比率としては、イソシアネートインデックスで90〜120の重量割合とすることが好ましい。前記イソシアネートインデックスの数値範囲とすることで、所定の沈水性を得やすい。
公知のイソシアネートとしては、例えばトリレンジイソシアネート(TDI)1,5−ナフタレンジイソシアネート、パラフェニレンジイソシアネート等の芳香族ポリイソシアネートや、更に、ヘキサメチレンジイソシアネート、水添MDI、イソホロンジイソシアネート等の脂肪族ポリイソシアネートを用いることもできる。これらの他、プレポリマー型のポリイソシアネートを用いることもできる。
[試料]
<ポリオール成分>
ポリオールA:数平均分子量3360、官能基数3、EO含有率75%のポリエーテルポリオール(三井化学株式会社製、アクトコールEP−505S)
ポリオールB:数平均分子量3000、官能基数3、EO含有率0%のポリエーテルポリオール(旭硝子株式会社製、EXCENOL3030)
<イソシアネート成分>
イソシアネートA:NCO含有率が31.5%のポリメリックMDI(東ソー株式会社製、MR−200)
イソシアネートB:NCO含有率が42.8%のTDI(三井化学株式会社製、コスモネートT−80)
<発泡剤>
発泡剤A:水(イオン交換水)
発泡剤B:メチレンクロライド
<整泡剤>
整泡剤:シリコーン系界面活性剤(東レ・ダウコーニング株式会社製、SH−192)
<触媒>
触媒A:第三級アミン触媒、トリエチレンジアミン33%のジプロピレングリコール溶液(東ソー株式会社製、TEDA−L33)
触媒B:スタナスオクトエート(日東化学株式会社製、ネオスタンU−28)
JIS K 7222 A法に基づいて測定した。
[セル数]
JIS K 6400(附属書)に基づいて測定した。
[フラジール式通気量]
JIS K 6400−7 B法に基づいて測定した。
[沈水性]
得られたポリウレタンフォームを10mm×10mm×10mmのキューブ状に裁断し、水面に担体を静置した段階(図1−(a))から、担体の下面から水が浸み込み、担体が徐々に水中へ沈む段階(図1−(b))を経て、担体上面まで完全に水に水没(図1−(c))するまでに要した時間を測定した。
本発明の水処理担体用ポリウレタンフォームは、沈水性が600S以下と非常に高い性能を有する。従って、排水に投入した際には短時間で浸漬することができる。
比較例1は、ポリオールA(ポリエーテルポリオール(I))を55.0重量%と、ポリオールB(ポリエーテルポリオール(II))を45.0重量%からなるEO含有率41%のポリオール成分を使用した。一方、比較例2は、ポリオールA(ポリエーテルポリオール(I))を95.0重量%、ポリオールB(ポリエーテルポリオール(II))を5.0重量%で配合し、EO含有率が71%のポリオール成分を使用した。
結果として、比較例1は発泡後の収縮が激しく、比較例2はコラップスが生じ、どちらも良好な発泡体が得られなかった。
<比較例3>
比較例3は、イソシアネート成分としてTDIを使用した。
結果として、沈水性が690秒と長かった。
<参考例1>
参考例1として、従来用いられている水処理担体用ポリウレタンフォームを検討した。
結果として、沈水性の検討結果で数日を要し、浸漬時間が長い実用性の低いものであることが確認された。
<参考例2>
参考例2として、浸水性を高めるために前記参考例1の水処理担体用ポリウレタンフォームに除膜処理を施した無膜ポリウレタンフォームを検討した。
結果として、除膜処理が施されているため、発泡体自体の通水性は確認されているが、結果的に沈水性に要した時間は数日を要するものであった。
2:排水
3:水処理担体における浸漬領域
Claims (2)
- ポリオール成分、イソシアネート成分、触媒、発泡剤、整泡剤からなる水処理担体用の
ポリウレタンフォームであり、
前記ポリオール成分は、数平均分子量が3000〜5000、平均官能基数が2〜4、
エチレンオキサイド含有率が60質量%以上であるポリエーテルポリオール(I)と、
数平均分子量が2000〜4000、平均官能基数が2〜4、エチレンオキサイド含有率が20質量%以下であるポリエーテルポリオール(II)とを含み、
前記ポリエーテルポリオール(I)と前記ポリエーテルポリオール(II)の比率が、
重量比で、ポリエーテルポリオール(I)/ポリエーテルポリオール(II)=60〜9
0%/40〜10%であり、
前記ポリオール成分中のエチレンオキサイド含有率が45〜68質量%以下であり、
前記イソシアネート成分が、ポリメリックMDIであり、
沈水性が600秒以下であることを特徴とする水処理担体用ポリウレタンフォーム。 - セル数が25〜45個/25mmで、且つ通気量が3ml/cm2/s以上であること
を特徴とする請求項1に記載の水処理担体用ポリウレタンフォーム。
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