JP6625564B2 - コモンモード補償を用いた差動モード帯域幅拡張技法 - Google Patents

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Description

関連出願の相互参照
[0001]本出願は、その全体が参照により本明細書に明確に組み込まれる、2014年5月21日に出願された「Differential mode bandwidth extension technique with common mode compensation」と題する米国仮出願第62/001,574号、および2014年9月16日に出願された「DIFFERENTIAL MODE BANDWIDTH EXTENSION TECHNIQUE WITH COMMON MODE COMPENSATION」と題する米国特許出願第14/487,654号の利益を主張する。
[0002]本開示は、一般に通信システムに関し、より詳細には、コモンモード補償を用いた差動モード帯域幅拡張技法に関する。
[0003]ワイヤレスデバイス(たとえば、セルラーフォンまたはスマートフォン)は、ワイヤレス通信システムとの双方向通信のためのデータを送信および受信し得る。ワイヤレスデバイスは、データ送信のための送信機と、データ受信のための受信機とを含み得る。データ送信では、送信機は、被変調無線周波数(RF)信号を取得するために送信局部発振器(LO:local oscillator)信号をデータで変調し、所望の出力電力レベルを有する出力RF信号を取得するために被変調RF信号を増幅し、アンテナを介して出力RF信号を基地局に送信し得る。さらに、送信機は、相互コンダクタンス(gm)回路に結合され得る、デジタルアナログ変換器(DAC:digital-to-analog converter)を含み得る。DACは、送信される出力RF信号の生成を支援し得る。
[0004]DACは、デジタル信号を、対応する電流または対応するアナログ電圧に変換する(たとえば、4ビットDACは、0110のデジタル信号など、4ビットのデジタルワードを変換する)。4ビットDACは、各可能なデジタル値について、異なるアナログ電圧値、または異なる量の電流を生成する。すなわち、4ビットDACは、0000から1111までのデジタル信号の各値について、異なる電流またはアナログ電圧を生成する。
[0005]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本装置は、回路の正味キャパシタンスを調整するための容量性要素であり得る。本装置は、回路に結合されるように構成され得る。本装置は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように回路の正味キャパシタンスを調整するように構成され得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアとを含み得る。
[0006]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本装置は、回路に結合されるように構成され、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように回路の正味キャパシタンスを調整するように構成された容量性要素であり得る。容量性要素は、交差結合されたトランジスタのペアと、キャパシタのペアと、ダイオード接続トランジスタのペアとを含み得る。トランジスタの各々は、接地に結合されたソース電極と、ドレイン電極と、ゲート電極とを含み得る。キャパシタのペアは、交差結合されたトランジスタの各々のドレイン電極に結合された第1の電極と、交差結合されたトランジスタの反対側の各々のゲート電極に結合された第2の電極とを含み得る。ダイオード接続トランジスタのペアはそれぞれ、交差結合されたトランジスタの各々のドレイン電極に結合されたソース電極を含み得る。
[0007]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本装置は信号を増幅し得る。本装置は、演算増幅器と、演算増幅器に結合された容量性要素とを含み得る。容量性要素は、第1のモードで演算増幅器の寄生キャパシタンスを少なくとも部分的にネゲートするように構成され得、第2のモードで追加のキャパシタンスを与えるように構成され得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアとを含み得る。容量性要素は、演算増幅器のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように構成され得る。
[0008]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本装置は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離し得る。本装置は、容量性要素を用いて、回路の正味キャパシタンスを調整するための手段を含み得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアとを含み得る。
[0009]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本装置は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離し得る。本装置は、容量性要素を用いて、回路の正味キャパシタンスを調整するための手段を含み得る。容量性要素は、交差結合されたトランジスタのペアと、キャパシタのペアと、ダイオード接続トランジスタのペアとを含み得る。交差結合されたトランジスタのペアはそれぞれ、接地に結合されたソース電極と、ドレイン電極と、ゲート電極とを含み得る。キャパシタのペアはそれぞれ、交差結合されたトランジスタの各々のドレイン電極に結合された第1の電極と、交差結合されたトランジスタの反対側の各々のゲート電極に結合された第2の電極とを含み得る。ダイオード接続トランジスタのペアはそれぞれ、交差結合されたトランジスタの各々のドレイン電極に結合されたソース電極を含み得る。
[0010]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本方法は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離することを含み得る。本方法は、容量性要素を用いて、コモンモードで回路のキャパシタンスを増加させることをさらに含み得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアを含み得る。容量性要素は、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアをさらに含み得る。
[0011]本開示の一態様では、方法および装置が提供される。本方法は、容量性要素を用いて回路の正味キャパシタンスを調整することを含み得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアを含み得る。容量性要素は、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアをさらに含み得る。本方法は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように回路の正味キャパシタンスを調整することをさらに含み得る。
[0012]異なるワイヤレス通信システムと通信するワイヤレスデバイスを示す図。 [0013]ワイヤレスデバイスのブロック図。 [0014]DACに結合された負相互コンダクタンス(gm)回路を示す図。 [0015]R−2R構造の4ビットDACを示す図。 [0016]相互コンダクタンス(gm)回路の図。 [0017]例示的な実施形態による、負キャパシタンス要素に結合された相互コンダクタンス(gm)回路の図。 [0018]例示的な実施形態による、負バッファの概略図。 [0019]例示的な実施形態による、相互コンダクタンス(gm)回路の概略図。 [0020]回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離する方法のフローチャート。
[0021]添付の図面に関して以下に記載する発明を実施するための形態は、様々な構成を説明するものであり、本明細書で説明する概念が実施され得る構成のみを表すものではない。発明を実施するための形態は、様々な概念の完全な理解を与えるための具体的な詳細を含む。ただし、これらの概念はこれらの具体的な詳細なしに実施され得ることが当業者には明らかであろう。いくつかの事例では、そのような概念を不明瞭にしないように、よく知られている構造および構成要素をブロック図の形式で示す。「例示的」という用語は、本明細書では、「例、事例、または例示の働きをすること」を意味するために使用する。「例示的」として本明細書で説明するいかなる設計も、必ずしも他の設計よりも好ましいまたは有利であると解釈されるべきであるとは限らない。
[0022]次に、様々な装置および方法に関して電気通信システムのいくつかの態様を提示する。これらの装置および方法について、以下の発明を実施するための形態において説明し、(「要素」と総称される)様々なブロック、モジュール、構成要素、回路、ステップ、プロセス、アルゴリズムなどによって添付の図面に示す。これらの要素は、電子ハードウェア、コンピュータソフトウェア、またはそれらの任意の組合せを使用して実装され得る。そのような要素がハードウェアとして実装されるか、ソフトウェアとして実装されるかは、特定の適用例および全体的なシステムに課される設計制約に依存する。
[0023]例として、要素、または要素の任意の部分、または要素の任意の組合せは、1つまたは複数のプロセッサを含む「処理システム」を用いて実装され得る。プロセッサの例としては、マイクロプロセッサ、マイクロコントローラ、デジタル信号プロセッサ(DSP)、フィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)、プログラマブル論理デバイス(PLD)、状態機械、ゲート論理、個別ハードウェア回路、および本開示全体にわたって説明する様々な機能を実行するように構成された他の好適なハードウェアがある。処理システム中の1つまたは複数のプロセッサはソフトウェアを実行し得る。ソフトウェアは、ソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、ハードウェア記述言語などの名称にかかわらず、命令、命令セット、コード、コードセグメント、プログラムコード、プログラム、サブプログラム、ソフトウェアモジュール、アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、ソフトウェアパッケージ、ルーチン、サブルーチン、オブジェクト、実行ファイル、実行スレッド、プロシージャ、関数などを意味すると広く解釈されたい。
[0024]したがって、1つまたは複数の例示的な実施形態では、説明する機能は、ハードウェア、ソフトウェア、ファームウェア、またはそれらの任意の組合せで実装され得る。ソフトウェアで実装される場合、機能は、コンピュータ可読媒体上に記憶されるか、あるいはコンピュータ可読媒体上に1つまたは複数の命令またはコードとして符号化され得る。コンピュータ可読媒体はコンピュータ記憶媒体を含む。記憶媒体は、コンピュータによってアクセスされ得る任意の利用可能な媒体であり得る。限定ではなく例として、そのようなコンピュータ可読媒体は、ランダムアクセスメモリ(RAM)、読取り専用メモリ(ROM)、電子的消去可能プログラマブルROM(EEPROM(登録商標))、コンパクトディスク(CD)ROM(CD−ROM)または他の光ディスクストレージ、磁気ディスクストレージまたは他の磁気ストレージデバイス、あるいは命令またはデータ構造の形態の所望のプログラムコードを搬送または記憶するために使用され得、コンピュータによってアクセスされ得る、任意の他の媒体を備えることができる。本明細書で使用するディスク(disk)およびディスク(disc)は、CD、レーザーディスク(登録商標)(disc)、光ディスク(disc)、デジタル多用途ディスク(disc)(DVD)、およびフロッピー(登録商標)ディスク(disk)を含み、ディスク(disk)は、通常、データを磁気的に再生し、ディスク(disc)は、データをレーザーで光学的に再生する。上記の組合せもコンピュータ可読媒体の範囲内に含まれるべきである。
[0025]図1は、異なるワイヤレス通信システム120、122と通信するワイヤレスデバイス110を示す図100である。ワイヤレスシステム120、122はそれぞれ、符号分割多元接続(CDMA)システム、モバイル通信用グローバルシステム(GSM(登録商標):Global System for Mobile Communications)システム、LTE(登録商標)システム、ワイヤレスローカルエリアネットワーク(WLAN)システム、または何らかの他のワイヤレスシステムであり得る。CDMAシステムは、広帯域CDMA(WCDMA(登録商標))、CDMA 1Xまたはcdma2000、時分割同期符号分割多元接続(TD−SCDMA:Time Division Synchronous Code Division Multiple Access)、またはCDMAの何らかの他のバージョンを実装し得る。TD−SCDMAは、ユニバーサル地上波無線アクセス(UTRA:Universal Terrestrial Radio Access)時分割複信(TDD)1.28Mcpsオプションまたは低チップレート(LCR)とも呼ばれる。LTEは、周波数分割複信(FDD)と時分割複信(TDD)の両方をサポートする。たとえば、ワイヤレスシステム120はGSMシステムであり得、ワイヤレスシステム122はWCDMAシステムであり得る。別の例として、ワイヤレスシステム120はLTEシステムであり得、ワイヤレスシステム122はCDMAシステムであり得る。
[0026]簡単のために、図100に、1つの基地局130と1つのシステムコントローラ140とを含むワイヤレスシステム120と、1つの基地局132と1つのシステムコントローラ142とを含むワイヤレスシステム122とを示す。概して、各ワイヤレスシステムは、任意の数の基地局と、ネットワークエンティティの任意のセットとを含み得る。各基地局は、基地局のカバレージ内のワイヤレスデバイスのための通信をサポートし得る。基地局は、ノードB、発展型ノードB(eNB)、アクセスポイント、基地トランシーバ局、無線基地局、無線トランシーバ、トランシーバ機能、基本サービスセット(BSS:basic service set)、拡張サービスセット(ESS:extended service set)、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。ワイヤレスデバイス110は、ユーザ機器(UE)、モバイルデバイス、リモートデバイス、ワイヤレスデバイス、ワイヤレス通信デバイス、局、移動局、加入者局、モバイル加入者局、端末、モバイル端末、リモート端末、ワイヤレス端末、アクセス端末、クライアント、モバイルクライアント、モバイルユニット、加入者ユニット、ワイヤレスユニット、リモートユニット、ハンドセット、ユーザエージェント、または何らかの他の好適な用語で呼ばれることもある。ワイヤレスデバイス110は、セルラーフォン、スマートフォン、タブレット、ワイヤレスモデム、携帯情報端末(PDA)、ハンドヘルドデバイス、ラップトップコンピュータ、スマートブック、ネットブック、コードレスフォン、ワイヤレスローカルループ(WLL)局、または何らかの他の同様の機能デバイスであり得る。
[0027]ワイヤレスデバイス110は、ワイヤレスシステム120および/または122と通信することが可能であり得る。ワイヤレスデバイス110は、放送局134などの放送局から信号を受信することも可能であり得る。ワイヤレスデバイス110は、1つまたは複数のグローバルナビゲーション衛星システム(GNSS:global navigation satellite system)中の衛星150などの衛星から信号を受信することも可能であり得る。ワイヤレスデバイス110は、GSM、WCDMA、cdma2000、LTE、802.11など、ワイヤレス通信のための1つまたは複数の無線技術をサポートし得る。「無線技術」、「無線アクセス技術」、「エアインターフェース」、および「規格」という用語は、互換的に使用され得る。
[0028]ワイヤレスデバイス110は、ダウンリンクおよびアップリンクを介してワイヤレスシステム中の基地局と通信し得る。ダウンリンク(または順方向リンク)は、基地局からワイヤレスデバイスへの通信リンクを指し、アップリンク(または逆方向リンク)は、ワイヤレスデバイスから基地局への通信リンクを指す。ワイヤレスシステムはTDDおよび/またはFDDを利用し得る。TDDでは、ダウンリンクとアップリンクとは同じ周波数を共有し、ダウンリンク送信とアップリンク送信とは、異なる時間期間において同じ周波数上で送られ得る。FDDでは、ダウンリンクとアップリンクとは別々の周波数を割り振られる。ダウンリンク送信は1つの周波数上で送られ得、アップリンク送信は別の周波数上で送られ得る。TDDをサポートするいくつかの例示的な無線技術は、GSM、LTE、およびTD−SCDMAを含む。FDDをサポートするいくつかの例示的な無線技術は、WCDMA、cdma2000、およびLTEを含む。
[0029]図2は、ワイヤレスデバイス110など、例示的なワイヤレスデバイスのブロック図200である。ワイヤレスデバイスは、データプロセッサ/コントローラ210と、トランシーバ218と、アンテナ290とを含み、メモリ216をさらに含み得る。トランシーバ218は、双方向通信をサポートする送信機220と受信機250とを含む。送信機220および/または受信機250は、スーパーヘテロダインアーキテクチャまたは直接変換アーキテクチャを用いて実装され得る。スーパーヘテロダインアーキテクチャでは、信号が、受信機のために、複数の段においてRFとベースバンドとの間で、たとえば、1つの段においてRFから中間周波数(IF:intermediate frequency)に、次いで別の段においてIFからベースバンドに周波数変換される。ゼロIFアーキテクチャとも呼ばれる直接変換アーキテクチャでは、信号が、1つの段においてRFとベースバンドとの間で周波数変換される。スーパーヘテロダインアーキテクチャおよび直接変換アーキテクチャは、異なる回路ブロックを使用し、および/または異なる要件を有し得る。図2に示されている例示的な設計では、送信機220および受信機250は、直接変換アーキテクチャを用いて実装される。
[0030]送信経路では、データプロセッサ/コントローラ210は、送信されるべきデータを処理(たとえば、符号化および変調)し、そのデータをDAC230に与え得る。DAC230はデジタル入力信号をアナログ出力信号に変換する。アナログ出力信号は、TXベースバンド(低域)フィルタ232に与えられ、TXベースバンド(低域)フィルタ232は、DAC230による前のデジタルアナログ変換によって生じたイメージを除去するために、アナログ出力信号をフィルタ処理し得る。増幅器(amp)234が、TXベースバンドフィルタ232からの信号を増幅し、増幅されたベースバンド信号を与え得る。アップコンバータ(ミキサ)236が、増幅されたベースバンド信号と、TX LO信号生成器276からのTX LO信号とを受信し得る。アップコンバータ236は、TX LO信号とともに、増幅されたベースバンド信号をアップコンバートし、アップコンバートされた信号を与え得る。フィルタ238が、周波数アップコンバージョンによって生じたイメージを除去するために、アップコンバートされた信号をフィルタ処理し得る。電力増幅器(PA)240が、所望の出力電力レベルを取得するためにフィルタ238からのフィルタ処理されたRF信号を増幅し、出力RF信号を与え得る。出力RF信号は、デュプレクサ/スイッチプレクサ264を通してルーティングされ得る。
[0031]FDDでは、送信機220および受信機250は、送信機220のためのTXフィルタと受信機250のためのRXフィルタとを含み得る、デュプレクサ/スイッチプレクサ264に結合され得る。TXフィルタは、送信帯域中の信号成分をパスし、受信帯域中の信号成分を減衰させるために、出力RF信号をフィルタ処理し得る。TDDでは、送信機220および受信機250はデュプレクサ/スイッチプレクサ264に結合され得る。デュプレクサ/スイッチプレクサ264は、アップリンク時間間隔中に送信機220からアンテナ290に出力RF信号をパスし得る。FDDとTDDの両方では、デュプレクサ/スイッチプレクサ264は、ワイヤレスチャネルを介した送信のために、アンテナ290に出力RF信号を与え得る。
[0032]受信経路では、アンテナ290は、基地局および/または他の送信機局によって送信された信号を受信し得、受信RF信号を与え得る。受信RF信号は、デュプレクサ/スイッチプレクサ264を通してルーティングされ得る。FDDでは、デュプレクサ/スイッチプレクサ264内のRXフィルタは、受信帯域中の信号成分をパスし、送信帯域中の信号成分を減衰させるために、受信RF信号をフィルタ処理し得る。TDDでは、デュプレクサ/スイッチプレクサ264は、ダウンリンク時間間隔中にアンテナ290から受信機250に受信RF信号をパスし得る。FDDとTDDの両方では、デュプレクサ/スイッチプレクサ264は受信機250に受信RF信号を与え得る。
[0033]受信機250内で、受信RF信号は、入力RF信号を取得するために、低雑音増幅器(LNA)252によって増幅され、フィルタ254によってフィルタ処理され得る。ダウンコンバータ(ミキサ)256が、入力RF信号と、RX LO信号生成器286からのRX LO信号とを受信し得る。ダウンコンバータ256は、RX LO信号とともに、入力RF信号をダウンコンバートし、ダウンコンバートされた信号を与え得る。ダウンコンバートされた信号は、アナログ入力信号を取得するために、増幅器258によって増幅され、RXベースバンド(低域)フィルタ260によってさらにフィルタ処理され得る。アナログ入力信号はアナログデジタル変換器(ADC)262に与えられる。ADC262はアナログ入力信号をデジタル出力信号に変換する。デジタル出力信号はデータプロセッサ/コントローラ210に与えられる。
[0034]TX周波数シンセサイザ270がTX位相ロックループ(PLL)272とVCO274とを含み得る。VCO274は所望の周波数におけるTX VCO信号を生成し得る。TX PLL272は、データプロセッサ/コントローラ210からタイミング情報を受信し、VCO274のための制御信号を生成し得る。制御信号は、TX VCO信号のための所望の周波数を取得するようにVCO274の周波数および/または位相を調整し得る。TX周波数シンセサイザ270はTX LO信号生成器276にTX VCO信号を与える。TX LO信号生成器は、TX周波数シンセサイザ270から受信されたTX VCO信号に基づいて、TX LO信号を生成し得る。
[0035]RX周波数シンセサイザ280がRX PLL282とVCO284とを含み得る。VCO284は所望の周波数におけるRX VCO信号を生成し得る。RX PLL282は、データプロセッサ/コントローラ210からタイミング情報を受信し、VCO284のための制御信号を生成し得る。制御信号は、RX VCO信号のための所望の周波数を取得するようにVCO284の周波数および/または位相を調整し得る。RX周波数シンセサイザ280はRX LO信号生成器286にRX VCO信号を与える。RX LO信号生成器は、RX周波数シンセサイザ280から受信されたRX VCO信号に基づいて、RX LO信号を生成し得る。
[0036]LO信号生成器276、286はそれぞれ、周波数分割器、バッファなどを含み得る。LO信号生成器276、286は、それぞれTX周波数シンセサイザ270およびRX周波数シンセサイザ280によって与えられた周波数を分割する場合、周波数分割器と呼ばれることがある。PLL272、282はそれぞれ、位相/周波数検出器、ループフィルタ、チャージポンプ、周波数分割器などを含み得る。各VCO信号および各LO信号は、特定の基本周波数をもつ周期信号であり得る。LO生成器276、286からのTX LO信号およびRX LO信号は、TDDでは同じ周波数、またはFDDでは異なる周波数を有し得る。VCO274、284からのTX VCO信号およびRX VCO信号は、(たとえば、TDDでは)同じ周波数、または(たとえば、FDDまたはTDDでは)異なる周波数を有し得る。
[0037]送信機220および受信機250における信号の調整は、増幅器、フィルタ、アップコンバータ、ダウンコンバータなどの1つまたは複数の段によって実行され得る。これらの回路は、図2に示されている構成とは異なって構成され得る。さらに、図2に示されていない他の回路も送信機220および受信機250において信号を調整するために使用され得る。たとえば、インピーダンス整合回路が、PA240の出力に、LNA252の入力に、アンテナ290とデュプレクサ/スイッチプレクサ264との間などに配置され得る。また、図2中のいくつかの回路が省略され得る。たとえば、フィルタ238および/またはフィルタ254が省略され得る。トランシーバ218の全部または一部分が、1つまたは複数のアナログ集積回路(IC)、RF IC(RFIC)、混合信号ICなどの上に実装され得る。たとえば、送信機220中のTXベースバンドフィルタ232からPA240まで、受信機250中のLNA252からRXベースバンドフィルタ260まで、PLL272、282、VCO274、284、およびLO信号生成器276、286は、RFIC上に実装され得る。PA240および場合によっては他の回路は、別個のICまたは回路モジュール上にも実装され得る。
[0038]データプロセッサ/コントローラ210は、ワイヤレスデバイスのための様々な機能を実行し得る。たとえば、データプロセッサ/コントローラ210は、送信機220を介して送信されており、受信機250を介して受信されているデータのための処理を実行し得る。データプロセッサ/コントローラ210は、送信機220および受信機250内の様々な回路の動作を制御し得る。メモリ212および/またはメモリ216は、データプロセッサ/コントローラ210のためのプログラムコードとデータとを記憶し得る。メモリは、データプロセッサ/コントローラ210の内部にあり得(たとえば、メモリ212)、またはデータプロセッサ/コントローラ210の外部にあり得る(たとえば、メモリ216)。メモリはコンピュータ可読媒体と呼ばれることがある。発振器214が特定の周波数におけるVCO信号を生成し得る。クロック生成器219が、発振器214からVCO信号を受信し得、データプロセッサ/コントローラ210内の様々なモジュールのためのクロック信号を生成し得る。データプロセッサ/コントローラ210は、1つまたは複数の特定用途向け集積回路(ASIC)および/または他のIC上に実装され得る。
[0039]図3は、DACに結合された負相互コンダクタンス(gm)回路を示す図である。図3を参照すると、ワイヤレスデバイス(たとえば、図1に示されているワイヤレスデバイス110)が、送信デジタルアナログ変換器(TxDAC)など、信号送信において使用するためのDAC330(たとえば、図2に示されているDAC230)を含み得る。
[0040]20SOC TxDAC330として知られる、DACのタイプは、R−2R構造、またはR−2R抵抗器ラダーネットワークと呼ばれることがある、特定の抵抗器構造を有する。R−2R構造は、(たとえば、DACの様々なビットの非同期動作によって生成される、グリッチ雑音性能を改善するために)最上位ビット(MSB)最下位ビット(LSB)間グリッチ整合を改善し、受信機帯域雑音を低減する。
[0041]図4は、R−2R構造の4ビットDACを示す図である。R−2R抵抗器ラダーネットワークは、出力431において測定され得る、電流またはアナログ電圧への並列デジタルシンボル(たとえば、4ビットb0〜b3)の変換を可能にする。4つのデジタル入力(b0〜b3)の各々は、アナログ出力431にそれぞれの重み付き寄与を加え、(0000から1111までの)2つの異なる4ビットワードは出力431において同等の電流または電圧を生じない。
[0042]ビットb0〜b3の各々のためのスイッチ475が、ビットb0〜b3のうちの特定の1つに対する値が1であるのか0であるのかに従って動作され得る。したがって、DACへのデジタル信号の値は、DACのビットを制御するスイッチ475の動作によって作成され得る。たとえば、特定のビットのための閉じられたスイッチ475が、デジタルシンボル内のビットの位置のための「1」を表すビットに対応し得、開いたスイッチが、「0」を表すビットに対応する。したがって、DACのビットを制御するためのスイッチのすべてが開いている場合(たとえば、0000のデジタルシンボルを生成するために、4ビットDACのすべての4つのスイッチが開いている場合)、電流が抵抗器ラダーに流れ込まず、出力431において電流または電圧が生成されない。
[0043]図4に示されている抵抗器ラダーのR−2Rパターンを拡張(または低減)することによって、R−2R抵抗器ラダーネットワークが任意の数のビットにスケーリングされ得る。さらに、R−2R構造を構成するために、2つの異なる抵抗器値のみが使用される。たとえば、図4中の「R」抵抗器の値が3オームである場合、「2R」によって表される抵抗器の値は6オーム(すなわち、「R」によって表される抵抗器の値の2倍)である。2つの抵抗器値のみが使用されるので、R−2R抵抗器ラダーネットワークは、容易におよび正確に生成され、回路に組み込まれ得る。
[0044]したがって、R−2R抵抗器ラダーベースDAC(たとえば、「R−2R DAC」)を使用することによって、デジタル値からアナログ電圧を生成することができ、ここにおいて、MSB(たとえば、b3)は、最も大きい割合の電流またはアナログ電圧を出力に寄与し、LSB(たとえば、b0)は、最も小さい割合の電流またはアナログ電圧を出力に寄与する。
[0045]再び図3を参照すると、R−2R DAC330の出力インピーダンスは、概して、複数の抵抗器332(たとえば、ポリ抵抗器)の使用により、他のDACと比較して、より低く、それにより、より高いひずみが生じる。すなわち、より低い差動出力抵抗性インピーダンスは、減衰器による電圧ひずみが、比較的低いインピーダンスR−2Rノードを通って流れることができるので、DACひずみを低下させる。逆に、より高い出力抵抗性インピーダンスは電圧ひずみを減少させる。
[0046]図3は、負相互コンダクタンス回路340をも示している。相互コンダクタンス回路は、様々な電気回路において使用され得、相互コンダクタンス回路の相互コンダクタンス(gm)を変化させることによって、入力電圧を様々な電流出力に変換することが可能である。相互コンダクタンス(gm)、または「伝達コンダクタンス」は、いくつかの電子的構成要素の特性であり、構成要素の出力における電流変動と、構成要素の入力における電圧変動との比として定義される。直流適用例では、相互コンダクタンスは、電圧inの変化で除算された電流outの変化として定義され得る。相互コンダクタンス回路340は、高帯域幅と、高出力インピーダンスと、低ひずみと、高コモンモード除去とを有し得る。
[0047]図3に示されている相互コンダクタンス回路340は、負相互コンダクタンス回路340であり、負相互コンダクタンス(gm)回路340とも呼ばれる。負相互コンダクタンス回路は、様々な適用例(たとえば、フィルタ、またはDACを利用するワイヤレス通信適用例)では重要なブロックであり得る。相互コンダクタンス(gm)回路340は、所望の入力電圧および周波数範囲にわたって相互コンダクタンス(gm)利得(たとえば、電圧電流利得)を与える。相互コンダクタンス(gm)回路340は、DAC差動出力抵抗性インピーダンス(すなわち、DAC330の出力インピーダンス)を消去するか、またはブーストするかのいずれかを行うために、DAC330に結合され得る。すなわち、相互コンダクタンス(gm)回路340の出力ブーストは負インピーダンスを効果的にもたらし得る。
[0048]たとえば、負相互コンダクタンス回路340は、電流加算ノード370におけるインピーダンスを増加(または減少)させ、それにより、ひずみを減少(または増加)させながら、DAC330のR−2R構造によって引き起こされる、電流加算ノード370における等価抵抗の一部を消去(または追加)し得る。すなわち、電流加算ノード370から見たインピーダンスは、電流加算ノード370においてもたらされたひずみに反比例する。さらに、相互コンダクタンス(gm)回路340は、電流加算ノード370から見たDAC330のビットの等価インピーダンスおよび抵抗に基づいて決定される、予想される量のひずみを消去するように制御され得る。
[0049]図5は、相互コンダクタンス(gm)回路の図である。gm回路540が、差動モードとコモンモードとに関して分析され得る。gm回路540が動作しているとき、gm回路540の左回路ノードおよび右回路ノードが(図5に示されているように)反対方向においてループする、ある程度の差動モードフィードバックがあり、gm回路540の左回路ノードおよび右回路ノードがコモン方向においてループされる、ある程度のコモンモードフィードバックもある。DAC330の入力および出力が差動であるので、例示的な実施形態では、gm回路540の差動フィードバックループGBWの分析に対してより多くの注意が払われる。
[0050]gm回路540の差動フィードバックループGBWは、帯域幅であるものとして定義され、ここで、gm回路540の差動ループ利得は1(0dB)までドロップする。差動ループ利得は、低周波数において比較的大きい。しかしながら、より高い周波数において、極と呼ばれる特定の周波数がある。最低周波数極は、この周波数が、より高い周波数極のすべての影響を支配するので、支配極と呼ばれる。様々な周波数にわたってそれの利得を計算するためにgm回路540を分析するとき、支配極は、差動ループがドロップし始める第1の周波数であり、差動ループが最も影響を及ぼされるところである。
[0051]相互コンダクタンス(gm)回路540は、広帯域インピーダンスブースティングを与えるために、相互コンダクタンス(gm)回路の3dBロールオフ周波数として定義され得る、高帯域幅を利用し得る。IpノードがVpノードに電気的に接続されたとき、およびImノードがVmノードに電気的に接続されたとき、相互コンダクタンス(gm)回路は、負相互コンダクタンス(gm)回路540として機能し、したがって、負インピーダンスをもたらし得る。gm値は、抵抗性インピーダンスブースティングを与えるために、DAC330の等価差動出力抵抗と同じであるようにサイズ決定され得る、差動入力ペア間のポリ抵抗器によって決定され得る。
[0052]また、gm回路540を用いた平坦なgm周波数応答を維持することが有用であり得る。したがって、gm回路540の帯域幅が利得帯域幅積(GBW)に依存するので、gm回路の差動フィードバックループ542のGBWが高くなることが有用であり得る。しかしながら、(キャパシタ544によって表される)gm回路540の支配極におけるルーティング寄生キャパシタンス(Cp)が、gm回路540の差動フィードバックループGBWを著しく低下させ得る。
[0053]電気回路では、寄生キャパシタンスは、電気回路の異なる部分の互いへの近接により、その部分間に存在するキャパシタンスである。様々なワイヤ(すなわち、ルーティングまたは回路板トレース)間に存在するキャパシタンスによって、ルーティング寄生キャパシタンスが引き起こされる。寄生キャパシタンスは、キャパシタンスが2つの近接した導体間に存在するので、引き起こされる。図5では、寄生キャパシタンス(Cp)はキャパシタ544によって等価的に表される。差動ループを見ると、最高インピーダンスおよびキャパシタンスは、寄生キャパシタンスCp544が表されるノードに現れ、したがって、このノードはフィードバックループの支配極である。寄生キャパシタンスCp544のサイズは、それのノードインピーダンスとともに、支配極周波数を規定し、図6を参照しながら以下で説明するように、寄生キャパシタンスCp544を部分的にネゲートまたは消去することが有用であり得る。
[0054]gm回路540のGBWは、寄生キャパシタンス544の値が差動ループ542の支配極周波数を決定するので、ノードNpおよびNmにおいて寄生キャパシタンスCp544に反比例し得る。寄生キャパシタンス544は、装置からのゲート寄生キャパシタンス(たとえば、M1mおよびM1pのCgs)と、装置のレイアウトに対応する固有のルーティングキャパシタンスとを含み得る。gm回路540の帯域幅を拡張するために、寄生キャパシタンスCp544を低減または消去するために、(たとえば、ノードNpおよびNmにおいて)負キャパシタンスが意図的にもたらされ得る。
[0055]また、コモンモードフィードバックループのGBWが、改善されたコモンモード安定性のために低くなることが望ましいことがある。したがって、以下で説明する例示的な実施形態は、大きい寄生キャパシタンスに適応することができ、高差動ループ帯域幅を与えることができ、低コモンモードループ帯域幅を与えることができる、gm回路を与え、それにより、差動抵抗性インピーダンスブースティングおよびひずみ改善が与えられる。
[0056]図6は、例示的な実施形態による、負キャパシタンス要素に結合された相互コンダクタンス(gm)回路の図である。図6を参照すると、例示的な実施形態は、大きい寄生キャパシタンスに適応することができ、負キャパシタンス要素(NCE:negative capacitance element)650と呼ばれることがある、容量性要素を追加することによって、高差動ループ帯域幅と低コモンモードループ帯域幅の両方を与えることができる、gm回路640を与える。NCE650は「負キャパシタンス要素」と呼ばれるが、NCE650は、以下で説明するように、負差動キャパシタンスまたは正コモンモードキャパシタンスを与えるように動作され得ることに留意されたい。NCE650は、キャパシタ(Cb)660のペアと、利得=Kを有する調節可能な利得バッファ/負利得バッファ670ペアとを含み、利得バッファは、電気的インピーダンス変換(たとえば、インピーダンス整合)と信号分離とのために使用され得るアナログデバイスである。
[0057]NCE650は、上述の寄生キャパシタンスCp644を消去するか、または少なくとも部分的にネゲートするために、gm回路640の支配極において負差動キャパシタンスをもたらす。通常ならば支配極において比較的高い寄生キャパシタンスCp644であろうもののために、gm回路640は、寄生キャパシタンス644が部分的にネゲートされなかった場合、通常ならば高周波数において十分な帯域幅を維持しないであろう。寄生キャパシタンス644全体を低減することによって、gm回路640は、より高い差動GBWを有し、増加したgm帯域幅(すなわち、帯域幅拡張)を有する。また、NCE650をgm回路640に結合することによって、gm回路640は、一部の正抵抗を消去するために負gm回路640として効果的に働く。すなわち、負抵抗を加えることによって、DAC(たとえば、DAC330)の出力インピーダンスの一部が消去またはネゲートされ得る。
[0058]さらに、gm回路640のコモンモードループに関して、NCE650は、gm回路640の支配極において正コモンモードキャパシタンスをももたらす。増加したキャパシタンスを与えることによって、NCE650はコモンモードループに追加の安定性を与える。NCE650は、負利得バッファ670を調節することによって(たとえば、利得の値Kを調整することによって)、それのキャパシタンスを調整するように(たとえば、正キャパシタンスと負キャパシタンスとの間でスイッチするように)構成され得る。
[0059]たとえば、負利得バッファ670の利得の値Kが0に等しいとき、キャパシタCb660のキャパシタンスも0である。したがって、NCE650は、差動モード拡張を与えず、コモンモード安定化を与えない。別の例として、負利得バッファ670の利得の値Kが−1未満であるように調節されたとき、NCE650は、コモンモード安定化と同様に、差動モード拡張(たとえば、増加した差動ループ帯域幅)を与える。また別の例として、負利得バッファ670の利得の値Kが−1に等しいとき、NCE650は、コモンモード安定化を与えるが、差動モード帯域幅拡張を与えることができない。
[0060]さらに、差動的に負キャパシタンスをもたらすNCE650を与えることによって、NCE650は、差動モードにある間、ノードNpおよびNmにわたって逆方向電流を与えることが可能である。しかしながら、gm回路640のコモンモード帯域幅がコモンモードループの安定性よりも重要でないので、NCE650は、コモンモード中に正キャパシタとして動作し得、差動モード中に負キャパシタとして動作し得る。これは、NCE650の負利得バッファ670を調節することと、例示的な実施形態が、増加した帯域幅およびブーストされた出力インピーダンス/DACインピーダンスが可能でありながら、コモンモードループを拡張および安定させることも可能(たとえば、コモンモードフィードバックループ帯域幅を増加させることも可能)である、gm回路640を与えることを可能にすることとによって達成され得る。
[0061]図7は、例示的な実施形態による、負バッファの概略図である。図7を参照すると、負バッファ770は、並列に結合された複数のトランジスタ780と、複数のトランジスタ780に直列に結合された追加のトランジスタ782とを含み得る。トランジスタ780のゲート786に結合されたスイッチ784を個々に制御することによって、電圧Vinは、負バッファ770の利得値Kが変更され得るように、負バッファ770を調節するためにゲート786に選択的に印加され得る。前述のように、NCE650のバッファ670の利得値Kを変更することによって、gm回路640の特性は制御され得る。
[0062]さらなる詳細では、MLおよびMNのための電流が同じであるので、
Figure 0006625564
であり、ここで、Nは、(たとえば、対応するゲート786にオン電圧Vinを与えるために、対応するスイッチ784を閉じることによって)下部においてオンにされるNMOSの数である。したがって、このバッファの利得Kは、以下によって定義され得る。
Figure 0006625564
また、MNのバイアス点は、それらがM1p/M1mと同様にサイズ決定/バイアスされ得るので、明確であり得る。
[0063]図8は、例示的な実施形態による、相互コンダクタンス(gm)回路の概略図である。図8を参照すると、別の例示的な実施形態のgm回路840のNCE850は、交差結合された/交差結合するトランジスタ890のペアと、キャパシタCb860のペアと、ダイオード接続トランジスタ892のペアとを含む。交差結合されたトランジスタ890はそれぞれ、接地に結合されたソース電極と、キャパシタCb860の各々に結合されたドレイン電極と、キャパシタCb860の反対側の各々に結合されたゲート電極と含む。キャパシタ860のペアは、交差結合されたトランジスタの各々のドレイン電極に結合された第1の電極と、交差結合されたトランジスタの反対側の各々のゲート電極に結合された第2の電極とを含み得る。ダイオード接続トランジスタ892はそれぞれ、交差結合されたトランジスタ890の各々のドレイン電極に結合されたソース電極を含む。
[0064]したがって、上記で説明した例示的な実施形態のNCEを実装することによって、gm回路のgm帯域幅は拡張され得る。NCEはまた、たとえば、20nm TxDAC、または20SoC TxDAC中で、より良いひずみ性能に寄与することができる。負バッファ利得Kが−1未満であるように設定されたとき、NCEは、差動ループ帯域幅を拡張することと、コモンモードループ中で、より良い位相マージンに寄与することの両方を行うことができ、位相マージンは、周波数に応じた、入力に対する出力の位相間の差である。負バッファ利得Kが−1に等しく設定されたとき、NCEは、コモンモード安定化と差動ループ安定化とを分離することが可能である。すなわち、NCEは、差動ループ帯域幅に悪影響を及ぼすことなしに、コモンモードGBWを低減することによって、コモンモードループを改善し/安定させることが可能である。
[0065]さらに、上記で与えられた例示的な実施形態は、負gm回路をもつNCEを利用することについて説明したが、説明した実施形態のNCEは、本開示の範囲内で、広範囲にわたるgm回路またはオペアンプに適用され得ることに留意されたい。
[0066]図9は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離する方法のフローチャート900である。本方法は、上記で説明したNCE650、850のうちの1つなど、装置によって実行され得る。1つの方法では、本方法は、容量性要素を用いて、コモンモードで回路のキャパシタンスを増加させることを含み得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、キャパシタに結合された負利得バッファのペアとを含み得る。
[0067]図9に示されている構成では、904において、本方法は、容量性要素(たとえば、NCE650)を用いて、コモンモードで回路のキャパシタンスを増加させることを含み得る。906において、本方法は、容量性要素を用いて、差動モードで回路の寄生キャパシタンスの少なくとも一部分をネゲートすることを含み得る。
[0068]別の構成では、本方法は、回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように、容量性要素を用いて回路の正味キャパシタンスを調整することを含み得る。容量性要素は、回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアとを含み得る。
[0069]一構成では、本方法は、容量性要素の負利得バッファを調節することによって、回路のキャパシタンスをネゲートするか、または増加させることをさらに含み得る。ネゲートすることは、−1未満の利得係数を有するように負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを含み得る。増加させることは、0未満の利得係数を有するように負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを含み得る。
[0070]一構成では、負利得バッファの各々は、第1のトランジスタと、複数の第2のトランジスタとを含み得る。第1のトランジスタは、ソース電極と、ドレイン電極と、ドレイン電極に結合されたゲート電極とを含み得る。複数の第2のトランジスタは、並列に結合され得、それぞれ、第1のトランジスタのソース電極に結合されたドレイン電極と、接地に結合されたソース電極と、ゲート電極とを含み得る。ネゲートすることおよび増加させることは、1つまたは複数の選択された第2のトランジスタのゲートに信号を与えることによって、容量性要素の負利得バッファを調節することを含み得る。回路は相互コンダクタンス回路であり得る。
[0071]開示したプロセスにおけるステップの特定の順序または階層は、例示的な手法の一例であることを理解されたい。設計上の選好に基づいて、プロセス中のステップの特定の順序または階層は再構成され得ることを理解されたい。さらに、いくつかのステップは組み合わせられるかまたは省略され得る。添付の方法クレームは、様々なステップの要素を例示的な順序で提示したものであり、提示された特定の順序または階層に限定されるものではない。
[0072]以上の説明は、本明細書で説明した様々な態様を当業者が実施できるようにするために与えたものである。これらの態様に対する様々な変更は当業者には容易に明らかであり、本明細書で定義された一般原理は他の態様に適用され得る。したがって、特許請求の範囲は、本明細書に示された態様に限定されるものではなく、クレーム文言に矛盾しない全範囲を与えられるべきであり、ここにおいて、単数形の要素への言及は、そのように明記されていない限り、「唯一無二の」を意味するものではなく、「1つまたは複数の」を意味するものである。別段に明記されていない限り、「いくつか(some)」という用語は1つまたは複数を指す。当業者に知られている、または後に知られることになる、本開示全体にわたって説明した様々な態様の要素のすべての構造的および機能的均等物は、参照により本明細書に明白に組み込まれ、特許請求の範囲に包含されるものである。さらに、本明細書で開示したいかなることも、そのような開示が特許請求の範囲に明示的に具陳されているかどうかにかかわらず、公に供するものではない。いかなるクレーム要素も、その要素が「ための手段」という語句を使用して明確に具陳されていない限り、ミーンズプラスファンクションとして解釈されるべきではない。
以下に、本願の出願当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[C1]
回路の正味キャパシタンスを調整するための装置であって、前記装置が、前記回路に結合されるように構成され、前記回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように前記回路の前記正味キャパシタンスを調整するように構成された容量性要素であり、前記容量性要素が、
前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
を備える、装置。
[C2]
前記容量性要素が、差動モードで前記回路の寄生キャパシタンスを少なくとも部分的にネゲートするために負キャパシタンスを有するように構成され、前記回路の差動ループ帯域幅を拡張するように構成された、C1に記載の装置。
[C3]
前記寄生キャパシタンスが前記回路の1つまたは複数の差動ノードにある、C2に記載の装置。
[C4]
前記容量性要素が、コモンモードで前記回路のコモンモードフィードバックループを安定させるために正キャパシタンスを有するように構成された、C1に記載の装置。
[C5]
前記容量性要素が、前記回路として相互コンダクタンス回路に結合されるように構成された、C1に記載の装置。
[C6]
前記負利得バッファが調節可能である、C5に記載の装置。
[C7]
前記回路が差動モードまたはコモンモードのいずれかにあるとき、前記負利得バッファの各々の利得係数が−1未満である、C6に記載の装置。
[C8]
前記負利得バッファの各々は、
ソース電極と、ドレイン電極と、前記ドレイン電極に結合されたゲート電極とを備える第1のトランジスタと、
並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、接地に結合されたソース電極とを備える、
を備える、C5に記載の装置。
[C9]
回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するための方法であって、前記方法が、
容量性要素を用いて、コモンモードで前記回路のキャパシタンスを増加させること
を備え、
ここにおいて、前記容量性要素が、
前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
を備える、方法。
[C10]
前記容量性要素を用いて、差動モードで前記回路の寄生キャパシタンスの少なくとも一部分をネゲートすることをさらに備える、C9に記載の方法。
[C11]
前記ネゲートすることおよび前記増加させることが、前記容量性要素の前記負利得バッファを調節することを備える、C10に記載の方法。
[C12]
前記ネゲートすることが、−1未満の利得係数を有するように前記負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを備え、
前記増加させることが、0未満の利得係数を有するように前記負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを備える、C10に記載の方法。
[C13]
前記負利得バッファの各々は、
ソース電極と、
ドレイン電極と、
前記ドレイン電極に結合されたゲート電極と
を備える第1のトランジスタと、
並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、 前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、
接地に結合されたソース電極と、
ゲート電極と
を備える、
を備え、
ここにおいて、前記ネゲートすることおよび前記増加させることが、1つまたは複数の選択された第2のトランジスタの前記ゲートに信号を与えることによって、前記容量性要素の前記負利得バッファを調節することを備える、C10に記載の方法。
[C14]
前記回路が相互コンダクタンス回路である、C9に記載の方法。
[C15]
回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するための装置であって、容量性要素を用いて、前記回路の正味キャパシタンスを調整するための手段を備え、前記容量性要素が、
前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
を備える、装置。
[C16]
前記回路が差動モードにあるとき、調整するための前記手段が、
負キャパシタンスを有することと、
前記正味キャパシタンスを低減するために、前記回路の寄生キャパシタンスを少なくとも部分的にネゲートすることと、
前記回路の差動ループ帯域幅を拡張することと
を行うように構成された、C15に記載の装置。
[C17]
前記回路がコモンモードにあるとき、調整するための前記手段が、
前記正味キャパシタンスを増加させるために正キャパシタンスを有することと、
前記回路のコモンモードフィードバックループを安定させることと
を行うように構成された、C15に記載の装置。
[C18]
前記容量性要素が、交差結合されたキャパシタの前記ペアと負利得バッファの前記ペアとを使用して、前記回路の帯域幅または位相マージンを調整するための手段を備える、C15に記載の装置。
[C19]
前記負利得バッファ中で、前記負利得バッファの利得係数を調節するための手段をさらに備える、C18に記載の装置。
[C20]
前記負利得バッファの各々の前記利得係数を調節するための前記手段は、前記回路がコモンモードにあるとき、前記利得係数を0未満に調節するように構成され、前記回路が差動モードにあるとき、前記利得係数を−1未満に調節するように構成された、C19に記載の装置。
[C21]
前記負利得バッファの各々は、
ソース電極と、
ドレイン電極と、
前記ドレイン電極に結合されたゲート電極と
を備える第1のトランジスタと、
並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、 前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、
接地に結合されたソース電極と
を備える、
を備え、
ここにおいて、調節するための前記手段が前記複数の第2のトランジスタを備える、C18に記載の装置。
[C22]
前記回路が相互コンダクタンス回路である、C15に記載の装置。
[C23]
回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するための装置であって、容量性要素を用いて、前記回路の正味キャパシタンスを調整するための手段を備え、前記容量性要素は、
各々が、
接地に結合されたソース電極と、
ドレイン電極と、
ゲート電極と
を備える、交差結合されたトランジスタのペアと、
各々が、
前記交差結合されたトランジスタの各々の前記ドレイン電極に結合された第1の電極と、
前記交差結合されたトランジスタの反対側の各々の前記ゲート電極に結合された第2の電極と
を備える、キャパシタのペアと、
各々が、前記交差結合されたトランジスタの前記各々の前記ドレイン電極に結合されたソース電極を備える、ダイオード接続トランジスタのペアと
を備える、装置。

Claims (10)

  1. 回路の正味キャパシタンスを調整するための装置であって、前記装置が、前記回路に結合されるように構成され、前記回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するように前記回路の前記正味キャパシタンスを調整するように構成された容量性要素であり、前記容量性要素が、
    前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
    それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
    を備え、
    ここにおいて、前記容量性要素が、コモンモードの正キャパシタンスを有し、前記回路として相互コンダクタンス回路に結合されるように構成され、
    ここにおいて、前記負利得バッファが調節可能であり、
    ここにおいて、前記負利得バッファの各々は、
    ソース電極と、ドレイン電極と、前記ドレイン電極に結合されたゲート電極とを備える第1のトランジスタと、
    並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、接地に結合されたソース電極とを備える、
    を備える、装置。
  2. 前記容量性要素が、差動モードで前記回路の寄生キャパシタンスを少なくとも部分的にネゲートするために負キャパシタンスを有するように構成され、前記回路の差動ループ帯域幅を拡張するように構成され、好ましくは、
    前記寄生キャパシタンスが前記回路の1つまたは複数の差動ノードにある、請求項1に記載の装置。
  3. 記回路が差動モードまたはコモンモードのいずれかにあるとき、前記負利得バッファの各々の利得係数が−1未満である、請求項に記載の装置。
  4. 回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するための方法であって、前記方法が、
    容量性要素を用いて、コモンモードで前記回路のキャパシタンスを増加させること
    ここにおいて、前記容量性要素が、
    前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
    それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
    を備え、
    ここにおいて、前記容量性要素が、コモンモードの正キャパシタンスに増加される、
    前記容量性要素を用いて、差動モードで前記回路の寄生キャパシタンスの少なくとも一部分をネゲートすることと
    を備え、
    ここにおいて、前記負利得バッファの各々は、
    ソース電極と、
    ドレイン電極と、
    前記ドレイン電極に結合されたゲート電極と
    を備える第1のトランジスタと、
    並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、
    前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、
    接地に結合されたソース電極と、
    ゲート電極と
    を備える、
    を備え、
    ここにおいて、前記ネゲートすることおよび前記増加させることが、1つまたは複数の選択された第2のトランジスタの前記ゲート電極に信号を与えることによって、前記容量性要素の前記負利得バッファを調節することを備える、方法。
  5. 記ネゲートすることが、−1未満の利得係数を有するように前記負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを備え、
    前記増加させることが、0未満の利得係数を有するように前記負利得バッファのうちの1つまたは複数を調節することを備える、請求項に記載の方法。
  6. 回路のコモンモードループ帯域幅調整と差動ループ帯域幅調整とを分離するための装置であって、
    容量性要素を用いて、前記回路の正味キャパシタンスを調整するための手段、前記容量性要素が、
    前記回路の差動ノードに結合されるように構成された交差結合されたキャパシタのペアと、
    それぞれのキャパシタに結合された負利得バッファのペアと
    を備え、
    ここにおいて、前記回路がコモンモードにあるとき、調整するための前記手段が、
    前記正味キャパシタンスを増加させるために正キャパシタンスを有するように構成される、
    前記負利得バッファ中で、前記負利得バッファの利得係数を調節するための手段と
    を備え、
    ここにおいて、前記容量性要素が、交差結合されたキャパシタの前記ペアと負利得バッファの前記ペアとを使用して、前記回路の帯域幅または位相マージンを調整するための手段を備え、
    ここにおいて、前記負利得バッファの各々は、
    ソース電極と、
    ドレイン電極と、
    前記ドレイン電極に結合されたゲート電極と
    を備える第1のトランジスタと、
    並列に結合された複数の第2のトランジスタと、前記第2のトランジスタの各々が、
    前記第1のトランジスタの前記ソース電極に結合されたドレイン電極と、
    接地に結合されたソース電極と
    を備える、
    を備え、
    ここにおいて、調節するための前記手段が前記複数の第2のトランジスタを備える、
    装置。
  7. 前記回路が差動モードにあるとき、調整するための前記手段が、
    負キャパシタンスを有することと、
    前記正味キャパシタンスを低減するために、前記回路の寄生キャパシタンスを少なくとも部分的にネゲートすることと、
    前記回路の差動ループ帯域幅を拡張することと
    を行うように構成された、請求項に記載の装置。
  8. 記負利得バッファの各々の前記利得係数を調節するための前記手段は、前記回路がコモンモードにあるとき、前記利得係数を0未満に調節するように構成され、前記回路が差動モードにあるとき、前記利得係数を−1未満に調節するように構成された、請求項に記載の装置。
  9. 前記回路が相互コンダクタンス回路である、請求項に記載の方法。
  10. 前記回路が相互コンダクタンス回路である、請求項に記載の装置。
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