JP6624709B1 - 軽量盛土構造 - Google Patents

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【課題】塑性変形しにくく耐油性も備えていることで、長期間にわたって軽量盛土としての機能を発揮することが可能な軽量盛土構造を得る。【解決手段】軽量盛土構造10は、複数の発泡体ブロックが積層されることで構成された盛土部と、上下に隣り合う発泡体ブロックの間に、または、盛土部の上面上に設けられた床版部と、盛土部の外側面および床版部の外側面を覆う側壁部8cとを備え、床版部は、面状に延在するように打設されたコンクリート層と、面方向においてコンクリート層に隣り合うように設けられ、ポリプロピレンからなる樹脂ブロックとを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、軽量盛土構造に関する。
特開平11−241343号公報(特許文献1)に開示されているように、擁壁や橋台などの抗土圧構造物では、構造物背面側に作用する圧力(土圧)を低減するために、軽量盛土構造が採用される。土に代わってより軽量な発泡体ブロックが構造物の背面側に用いられることで、土圧が低減され、工期の短縮化、耐震性等の向上が図られる。
軽量盛土構造では、発泡体ブロックが積層されるとともに、コンクリート床版が敷設される。コンクリート床版は、たとえば、発泡体ブロックの設置下部から3mの高さ毎に、厚さ10cm〜15cm程度で敷設される。積層した発泡体ブロックへの上部からの荷重である車両荷重や舗装荷重を、コンクリート床版の存在により分散させることができる。発泡体ブロックを溶解させ得る石油類が路面上で漏出したとしても、コンクリート床版の存在によって発泡体ブロックを石油類から保護することが可能となる。
特開平11−241343号公報
擁壁や橋台などの抗土圧構造物の周辺で大規模な地震が発生した場合、コンクリート床版が、橋台などの側壁部を強い力で押圧し得る。積層した発泡体ブロックのさらに背面側に存在する土が、地震の影響により、コンクリート床版を介して橋台などの側壁部に土圧として間接的に作用することもある。
コンクリート床版が橋台などの側壁部を集中的に押圧することを緩和するために、橋台などの側壁部とコンクリート床版との間に緩衝材を配置することが考えられる。緩衝材の材料としては、発泡体ブロックと同一のポリスチレンを用いることが考えられる。しかしながらポリスチレンを用いた場合には、橋台などの側壁部とコンクリート床版との間でポリスチレンからなる緩衝材が圧縮された結果、緩衝材の一部が塑性変形してしまう可能性があり、さらに、ポリスチレンは石油類との接触により溶解しやすいということも考えられる。
本発明は、上述のような実情に鑑みて創作されたものであって、より塑性変形しにくく耐油性も備えていることで、より長い期間にわたって軽量盛土としての機能を発揮することが可能な、軽量盛土構造を提供することを目的とする。
本発明に基づく軽量盛土構造は、複数の発泡体ブロックが積層されることで構成された盛土部と、上下に隣り合う上記発泡体ブロックの間に、または、上記盛土部の上面上に設けられた床版部と、上記盛土部の外側面および上記床版部の外側面を覆う側壁部と、を備え、上記床版部は、面状に延在するように打設されたコンクリート層と、面方向において上記コンクリート層に隣り合うように設けられ、ポリプロピレンからなる樹脂ブロックと、を有する。
上記軽量盛土構造において、上記樹脂ブロックは、上記側壁部と上記コンクリート層との間に設けられていてもよい。
上記軽量盛土構造において、上記コンクリート層は、第1コンクリート部と、上記第1コンクリート部に対して上記側壁部とは反対側に配置された第2コンクリート部と、を含み、上記樹脂ブロックは、上記第1コンクリート部と上記第2コンクリート部との間に設けられていてもよい。
上記軽量盛土構造は、上下両爪型の緊結金具をさらに備え、上記緊結金具は、上記樹脂ブロックの下面と下側の上記発泡体ブロックとの間、および/または、上記樹脂ブロックの上面と上側の上記発泡体ブロックとの間に設けられていてもよい。
上記軽量盛土構造によれば、より塑性変形しにくく耐油性も備えていることで、より長い期間にわたって軽量盛土としての機能を発揮することができる。
実施の形態における軽量盛土構造10を示す断面図である。 図1の中のII線によって囲まれた領域を拡大して示す断面図である。 軽量盛土構造10に適用可能な緊結金具6を示す斜視図である。 実施の形態における軽量盛土構造10の作用および効果を説明するための断面図である。 比較例における軽量盛土構造10aの作用および効果を説明するための断面図である。
発明を実施するための形態について、以下、図面を参照しながら説明する。以下の説明において同一の部品および相当部品には同一の参照番号を付し、重複する説明は繰り返さない場合がある。
[軽量盛土構造10]
図1および図2を参照して、実施の形態における軽量盛土構造10について説明する。軽量盛土構造10は、たとえば山間地の斜面に沿って橋などを構築するためのものである。図1は、実施の形態における軽量盛土構造10を示す断面図であり、図2は、図1の中のII線によって囲まれた領域を拡大して示す断面図である。
図1および図2に示すように、橋20を支えるための橋台8が地盤7上に起立しており、軽量盛土構造10は、橋台8の背面側(橋台8から見て土9の側)に構成されている。橋台8は、台座部8aおよび支柱部8bを有し、支柱部8bの側方に側壁部8cが形成されている。軽量盛土構造10は、下側盛土部1、中間床版部2、上側盛土部3、上部床版部4、および、緊結金具6(図3参照)を備え、橋台8(支柱部8bの側壁部8c)と土9との間に設けられている。下側盛土部1、中間床版部2、上側盛土部3、上部床版部4、路盤5aおよび舗装5bが順に積層される。土9(埋め戻し土)は、下側盛土部1と斜面との間、および、上側盛土部3と斜面との間に設けられる。
緊結金具6(図3)は、上下両爪型であり、平板部6P、複数の下側爪部6S、および複数の上側爪部6Uを有する。平板部6Pは、平面視で正方形の形状を有し、複数の下側爪部6Sは、平板部6Pの四辺から下側に延びており、複数の上側爪部6Uは、平板部6Pの四辺から上側に延びている。平板部6Pは、平面視で、長方形などの多角形、円形または楕円形等の形状を有していてもよい。
(下側盛土部1)
図1,図2に示すように、下側盛土部1は、複数の発泡体ブロック1aが積層され、複数の緊結金具6を用いてこれらが相互に緊結されることで構成される。緊結金具6はたとえば、上下両爪型の緊結金具である。複数の発泡体ブロック1aは、同一の材料(たとえばポリスチレン)から構成され、大きさのみ適宜異なるものが採用される。下側盛土部1における紙面左側に位置する外側面は、橋台8の側壁部8cに覆われる。下側盛土部1の外側面は、橋台8の側壁部8cに接触するように配置される。
(中間床版部2)
図2に示すように、中間床版部2は、下側盛土部1の上面上に設けられる。中間床版部2は、上下に隣り合う発泡体ブロック1a,3aの間に位置する。中間床版部2は、下側盛土部1の積層状態をより安定化させるとともに、中間床版部2に作用する荷重を面内方向に分散させることにより、軽量盛土構造10の全体的な強度を向上させる。
本実施の形態の中間床版部2は、端部樹脂ブロック2a、コンクリート層2b(第1コンクリート部)、中間樹脂ブロック2c、およびコンクリート層2d(第2コンクリート部)を含む。端部樹脂ブロック2aとコンクリート層2bとは面方向において相互に隣り合い、コンクリート層2bと中間樹脂ブロック2cとは面方向において相互に隣り合い、中間樹脂ブロック2cとコンクリート層2dとは面方向において相互に隣り合っている。
中間樹脂ブロック2cは、コンクリート層2bとコンクリート層2dとの間に設けられている。端部樹脂ブロック2aおよび中間樹脂ブロック2cは、いずれもポリプロピレン(PP)から構成される。
端部樹脂ブロック2aは、図1,図2紙面に対して垂直な方向に延在する形状を有する。端部樹脂ブロック2aは、橋台8の側壁部8cとコンクリート層2bとの間に設けられる。端部樹脂ブロック2aは、典型的には直方体の形状を有し、その厚みは10cm〜15cm程度である。端部樹脂ブロック2aにおける紙面左側に位置する外側面は、橋台8の側壁部8cに覆われる。
端部樹脂ブロック2aの外側面は、橋台8の側壁部8cに接触するように配置される。端部樹脂ブロック2aの下面は、上下両爪型の緊結金具6によって下側盛土部1の最上層の発泡体ブロック1aに固定されているとよい。端部樹脂ブロック2aを型枠の一部として、コンクリート層2bを容易に打設することが可能となる。端部樹脂ブロック2aの上面は、上下両爪型の緊結金具6によって上側盛土部3の最下層の発泡体ブロック3aに固定されるようにしてもよい。
中間樹脂ブロック2cも、端部樹脂ブロック2aと同様に、図1紙面に対して垂直な方向に延在する形状を有する。中間樹脂ブロック2cは、端部樹脂ブロック2aに対して側壁部8cとは反対側に配置され、典型的には直方体の形状を有し、その厚みは10cm〜15cm程度である。中間樹脂ブロック2cの下面も、上下両爪型の緊結金具6によって下側盛土部1の最上層の発泡体ブロック1aに固定されているとよい。中間樹脂ブロック2cを型枠の一部として、コンクリート層2b,2dを容易に打設することが可能となる。中間樹脂ブロック2cの上面は、上下両爪型の緊結金具6によって上側盛土部3の最下層の発泡体ブロック3aに固定されるようにしてもよい。
コンクリート層2b(第1コンクリート部)およびコンクリート層2d(第2コンクリート部)は、下側盛土部1の上面上のうち、端部樹脂ブロック2aおよび中間樹脂ブロック2cが設けられていない位置にコンクリートを打設することで、面状に延在するように形成することができる。コンクリート層2b,2dの間に中間樹脂ブロック2cが設けられる。コンクリート層2b,2dは、中間樹脂ブロック2cによって完全に分断されていることが好ましい。コンクリート層2b,2dは、これらの一部同士が繋がっていてもよい。
(上側盛土部3)
中間床版部2上の上側盛土部3は、複数の発泡体ブロック3aが積層され、複数の緊結金具6を用いてこれらが相互に緊結されることで構成される。緊結金具6はたとえば、上下両爪型の緊結金具である。複数の発泡体ブロック1a,3aは、同一の材料(たとえばポリスチレン)から構成され、大きさのみ適宜異なるものが採用される。上側盛土部3における紙面左側に位置する外側面は、橋台8の側壁部8cに覆われる。上側盛土部3の外側面は、橋台8の側壁部8cに接触するように配置される。
(上部床版部4)
図2に示すように、上部床版部4は、上側盛土部3の上面上に設けられる。上部床版部4の上に、路盤5aおよび舗装5bが形成される。上部床版部4は、上側盛土部3の積層状態をより安定化させるとともに、上部床版部4に作用する荷重を面内方向に分散させることにより、軽量盛土構造10の全体的な強度を向上させる。
本実施の形態の上部床版部4は、端部樹脂ブロック4a、コンクリート層4b(第1コンクリート部)、中間樹脂ブロック4c、およびコンクリート層4d(第2コンクリート部)を含む。端部樹脂ブロック4aとコンクリート層4bとは面方向において相互に隣り合い、コンクリート層4bと中間樹脂ブロック4cとは面方向において相互に隣り合い、中間樹脂ブロック4cとコンクリート層4dとは面方向において相互に隣り合っている。
中間樹脂ブロック4cは、コンクリート層4bとコンクリート層4dとの間に設けられている。端部樹脂ブロック4aおよび中間樹脂ブロック4cは、いずれもポリプロピレン(PP)から構成される。
端部樹脂ブロック4aは、図1,図2紙面に対して垂直な方向に延在する形状を有する。端部樹脂ブロック4aは、橋台8の側壁部8cとコンクリート層4bとの間に設けられる。端部樹脂ブロック4aは、典型的には直方体の形状を有し、その厚みは10cm〜15cm程度である。端部樹脂ブロック4aにおける紙面左側に位置する外側面は、橋台8の側壁部8cに覆われる。
端部樹脂ブロック4aの外側面は、橋台8の側壁部8cに接触するように配置される。端部樹脂ブロック4aの下面は、上下両爪型の緊結金具6によって上側盛土部3の最上層の発泡体ブロック3aに固定されているとよい。端部樹脂ブロック4aを型枠の一部として、コンクリート層4bを容易に打設することが可能となる。端部樹脂ブロック4aの上面は、上下両爪型の緊結金具6によって路盤5aに固定されるようにしてもよい。
中間樹脂ブロック4cも、端部樹脂ブロック4aと同様に、図1紙面に対して垂直な方向に延在する形状を有する。中間樹脂ブロック4cは、端部樹脂ブロック4aに対して側壁部8cとは反対側に配置され、典型的には直方体の形状を有し、その厚みは10cm〜15cm程度である。中間樹脂ブロック4cの下面も、上下両爪型の緊結金具6によって上側盛土部3の最上層の発泡体ブロック3aに固定されているとよい。中間樹脂ブロック4cを型枠の一部として、コンクリート層4b,4dを容易に打設することが可能となる。中間樹脂ブロック4cの上面は、上下両爪型の緊結金具6によって路盤5aに固定されるようにしてもよい。
コンクリート層4b(第1コンクリート部)およびコンクリート層4d(第2コンクリート部)は、上側盛土部3の上面上のうち、端部樹脂ブロック4aおよび中間樹脂ブロック4cが設けられていない位置にコンクリートを打設することで、面状に延在するように形成することができる。コンクリート層4b,4dの間に中間樹脂ブロック4cが設けられる。コンクリート層4b,4dは、中間樹脂ブロック4cによって完全に分断されていることが好ましい。コンクリート層4b,4dは、これらの一部同士が繋がっていてもよい。
(作用および効果)
図4は、実施の形態における軽量盛土構造10の作用および効果を説明するための断面図である。図5は、比較例における軽量盛土構造10aの作用および効果を説明するための断面図である。比較例の軽量盛土構造10aは、中間床版部2および上部床版部4が、コンクリート層のみから構成されているという点において、軽量盛土構造10と相違する。
軽量盛土構造10,10aの周辺で大規模な地震が発生した場合、中間床版部2および上部床版部4が、橋台8の側壁部8cを押圧することがある。積層した発泡体ブロック1a,3aのさらに背面側に存在する土9が、地震の影響により、中間床版部2および上部床版部4を介して橋台8の側壁部8cに土圧として間接的に作用することもある。
図4,図5中において、側壁部8cに作用する圧力の大きさが、折れ線P1(実施の形態)および折れ線P2(比較例)によって模式的に表されている。軽量盛土構造10においては、端部樹脂ブロック2a,4aが緩衝材として機能することができ、中間床版部2および上部床版部4が側壁部8cを集中的かつ直接的に押圧することが比較例(図5)の場合に比べて緩和されている。また、中間樹脂ブロック2c,4cの存在によっても、応力の伝達が緩和されることで、結果として、中間床版部2および上部床版部4が側壁部8cを押圧することが緩和されている。
これらの樹脂ブロックの材料としては、発泡体ブロックとは異なり、いずれもポリプロピレン(PP)が採用されている。上部荷重(車両荷重や舗装荷重)を分散させるという目的のためにコンクリート床版の一部の設置箇所に樹脂ブロックを用いるために、押出発泡法にて高強度を有するように製造されたたとえばポリスチレン製の樹脂ブロックの場合には、この樹脂ブロックは垂直方向の圧縮力に比べて水平方向の圧縮力が弱くなりやすく、水平方向において塑性変形が生じやすくなる。これに対してポリプロピレンからなる緩衝材は、橋台などの側壁部とコンクリート床版との間や、第1コンクリート部と第2コンクリート部との間で急激な衝撃力を受けて圧縮されたとしても、ポリスチレンの場合に比べて、緩衝材の一部が塑性変形してしまう可能性が低く、圧縮前の状態に戻りやすい。さらに、ポリプロピレンは、ポリスチレンの場合に比べて石油類との接触により溶解することもほとんどない。
したがって本実施の形態における軽量盛土構造10によれば、より塑性変形しにくく、耐油性も備えていることで、より長い期間にわたって軽量盛土としての機能を発揮することができる。必要に応じて重畳的に、防油シートをさらに軽量盛土構造10に適用してもよいし、石油類の浸透を阻止する材料で軽量盛土構造10の一部を被覆してもよい。これらの対策によって、より優れた効果を得ることが可能となる。これらの対策を施さない場合であっても、上記のとおり、より塑性変形しにくく耐油性も備えていることで、長期間にわたって軽量盛土としての機能を発揮することができる。
図2に示すように、軽量盛土構造10においてはさらに、端部樹脂ブロック2aの下面および中間樹脂ブロック2cの下面が、上下両爪型の緊結金具6によって下側盛土部1の最上層の発泡体ブロック1aに固定されている。これらの構成が採用されることで、下側盛土部1と中間床版部2との一体性が向上し、中間床版部2が局所的に橋台8の側壁部8cを押圧することはより抑制され、軽量盛土構造10の全体としての一体性が向上することで耐震性も向上する。これらについては端部樹脂ブロック4aおよび中間樹脂ブロック4cについても同様である。
端部樹脂ブロック2aの上面および中間樹脂ブロック2cの上面は、上下両爪型の緊結金具6によって上側盛土部3の最下層の発泡体ブロック3aに固定されている。これらの構成が採用されることで、中間床版部2と上側盛土部3の一体性が向上し、中間床版部2が局所的に橋台8の側壁部8cを押圧することはより抑制され、軽量盛土構造10の全体としての一体性が向上することで耐震性も向上する。これらについては端部樹脂ブロック4aおよび中間樹脂ブロック4cについても同様である。
以上の説明において述べた軽量盛土構造10は、急傾斜地に設けられることで片側のみが垂直壁をなすように構成されている。以上の説明において開示した技術的思想は、両側が垂直壁をなすように構成された軽量盛土構造にも適用可能である。以上の説明において開示した技術的思想は、複数の床版部(中間コンクリート床版)が、一体化された盛土部を介して多段に積層された軽量盛土構造にも適用可能である。
以上、実施の形態について説明したが、上記の開示内容はすべての点で例示であって制限的なものではない。本発明の技術的範囲は特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 下側盛土部、1a,3a 発泡体ブロック、2 中間床版部、2a,4a 端部樹脂ブロック、2b,2d,4b,4d コンクリート層、2c,4c 中間樹脂ブロック、3 上側盛土部、4 上部床版部、5a 路盤、5b 舗装、6 緊結金具、6P 平板部、6S 下側爪部、6U 上側爪部、7 地盤、8 橋台、8a 台座部、8b 支柱部、8c 側壁部、9 土、10,10a 軽量盛土構造、20 橋、P1,P2 折れ線。

Claims (4)

  1. 抗土圧構造物の背面側に設けられる軽量盛土構造であって、
    複数の発泡体ブロックが積層されることで構成された盛土部と、
    上下に隣り合う前記発泡体ブロックの間に、または、前記盛土部の上面上に設けられた床版部と、を備え、
    前記盛土部の外側面および前記床版部の外側面は、前記抗土圧構造物のうちの背面側の側壁部に接触するように配置され、
    前記床版部は、
    面状に延在するように打設されたコンクリート層と、
    面方向において前記コンクリート層に隣り合うように設けられ、ポリプロピレンからなる樹脂ブロックと、を有する、
    軽量盛土構造。
  2. 前記樹脂ブロックは、前記側壁部と前記コンクリート層との間に設けられている、
    請求項1に記載の軽量盛土構造。
  3. 前記コンクリート層は、第1コンクリート部と、前記第1コンクリート部に対して前記側壁部とは反対側に配置された第2コンクリート部と、を含み、
    前記樹脂ブロックは、前記第1コンクリート部と前記第2コンクリート部との間に設けられている、
    請求項1または2に記載の軽量盛土構造。
  4. 上下両爪型の緊結金具をさらに備え、
    前記緊結金具は、前記樹脂ブロックの下面と下側の前記発泡体ブロックとの間、および/または、前記樹脂ブロックの上面と上側の前記発泡体ブロックとの間に設けられている、
    請求項1から3のいずれか1項に記載の軽量盛土構造。
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