JP6624625B1

JP6624625B1 - 下半身用衣類

Info

Publication number: JP6624625B1
Application number: JP2019124974A
Authority: JP
Inventors: 啓太新宅; 友美角野; 美由紀森田
Original assignee: 一般社団法人Ｌｇｂ．Ｔ
Priority date: 2019-07-04
Filing date: 2019-07-04
Publication date: 2019-12-25
Anticipated expiration: 2039-07-04
Also published as: WO2021002461A1; JP2021011642A; IL289568A; US20220264960A1; TW202106185A

Abstract

【課題】本発明の課題は、着用したときに男性的なボディーラインの抑制効果を向上させ、また女性的なボディーラインを形成すすることができる衣類を提供することである。【解決手段】本発明の下半身用衣類１００は、前身頃１０１と後身頃１０３とを備えた下半身用衣類１００であって、前身頃１０１には、略中央上部に設けられた第１の収納部１１を備え、前記第１の収納部１１は、その中に第１の膨出部材１１ａが収納されるように構成されている。【選択図】図２

Description

本発明は、下半身用衣類に関し、特に、性同一性障害を持つ男性のための下半身用衣類に関するものである。

従来から、男性が下半身に着用する下半身用衣類には一般にトランクス、ブリーフなどがあるが、近年、性同一性障害を持つ男性が身体を女らしく見せるために着用する下半身用衣類が開発されている。

例えば、特許文献１には、このような下半身用衣類として男性器の存在を目立たなくし、男性的なボディーラインを抑制する下着が開示されている。

特開２０１７−７１８８６号公報

ところが、特許文献１に記載の下着は、男性器の存在を目立たなくするために陰茎を後ろ側に引っ張るために着用者の着心地が悪く、また、積極的に女性的なボディーラインを形成することができるものではなかった。

本発明は、着用したときに男性的なボディーラインの抑制効果を向上させ、また女性的なボディーラインを形成することができる衣類を提供することを目的とする。

本発明は、以下の項目を提供する。

（項目１）
前身頃と、
後身頃と
を備えた身体の下半身を覆う衣類であって、
前記前身頃には、略中央上部に設けられた第１の収納部を備え、
前記第１の収納部は、その中に第１の膨出部材が収納されるように構成されている、下半身用衣類。

（項目２）
前身頃と、
後身頃と、
前記前身頃と前記後身頃との間の左右少なくとも一方に設けた側部と
を備えた身体の下半身を覆う衣類であって、
前記側部は、第２の収納部を備え、
前記第２の収納部は、その中に第２の膨出部材が収納されるように構成されている、下半身用衣類。

（項目３）
前記前身頃と前記後身頃との間の左右少なくとも一方に側部を備え、
前記側部は、第２の収納部を備え、
前記第２の収納部は、その中に第２の膨出部材が収納されるように構成されている、項目１に記載の下半身用衣類。

（項目４）
前記後身頃は、左右の少なくとも一方に第３の収納部を備え、
前記第３の収納部は、その中に第３の膨出部材が収納されるように構成されている、項目１から項目３のいずれか一項に記載の下半身用衣類。

（項目５）
前記前身頃は、陰茎の抑制部材をさらに備える、項目１から項目４のいずれか一項に記載の下半身用衣類。

本発明によれば、着用したときに男性的なボディーラインの抑制効果を向上させ、また女性的なボディーラインを形成することができる衣類を得ることができる。

図１は、本発明の実施形態１による下半身用衣類１００を説明するための斜視図である。図２は、図１に示す下半身用衣類１００の構造を説明するための図であり、図２（ａ）は図１のＡ方向（前方）から見た下半身用衣類１００の形状を示し、図２（ｂ）は図１のＢ方向（左右）から見た下半身用衣類１００の形状を示し、図２（ｃ）は図１のＣ方向（後方）から見た下半身用衣類１００の形状を示す図である。図３は、図１に示す下半身用衣類１００の前身頃の表地を説明するための図であり、図３（ａ）は、表地の表側を示し、図３（ｂ）は、表地の裏側（肌側）を示す図である。図４は、本発明の下半身用衣類１００と従来の下半身用衣類１００ａとを対比して示し、図４（ａ）および図４（ｃ）はそれぞれ、本発明の下半身用衣類１００の斜視図および側面図であり、図４（ｂ）および図４（ｄ）はそれぞれ、従来の下半身用衣類１００ａの斜視図および側面図である。

以下、本発明を説明する。本明細書において使用される用語は、特に言及しない限り、当該分野で通常用いられる意味で用いられることが理解されるべきである。したがって、他に定義されない限り、本明細書中で使用される全ての専門用語および科学技術用語は、本発明の属する分野の当業者によって一般的に理解されるのと同じ意味を有する。矛盾する場合、本明細書（定義を含めて）が優先する。

本明細書において、「約」とは、後に続く数字の±１０％の範囲内をいう。

本発明は、着用したときに男性的なボディーラインの抑制効果を向上させ、かつ女性的なボディーラインを形成することができる衣類を提供することを課題とし、
前身頃と後身頃とを備えた身体の下半身を覆う衣類であって、
前記前身頃には、略中央上部に設けられた第１の収納部を備え、
前記第１の収納部は、その中に第１の膨出部材が収納されるように構成されている、下半身用衣類を提供することによって、上記課題を解決した。

また、本発明は、前身頃と後身頃と前記前身頃との間の左右少なくとも一方に側部を備えた身体の下半身を覆う衣類であって、
前記側部は、第２の収納部を備え、
前記第２の収納部は、その中に第２の膨出部材が収納されるように構成されている、下半身用衣類を提供することによって、上記課題を解決した。

すなわち、本発明の下半身用衣類は、前身頃の略中央上部に第１の膨出部材が収納されるように構成された第１の収納部を備えることにより、外見における男性器の盛り上がりの印象が緩和でき、着用時の男性的なボディーラインを抑制することが可能となる。また、本発明の下半身用衣類は、前身頃と後身頃との間の左右少なくとも一方に側部を備え、側部には、第２の膨出部材が収納されるように構成された第２の収納部を備えることにより、腰下部のサイズを大きく見せる。これによって、女性に特徴的な骨盤回りのボディーラインを模倣することが可能となる。

従って、１つの実施形態において、本発明の下半身用衣類は、前身頃の略中央上部に設けられた第１の収納部を備え、前記第１の収納部は、その中に第１の膨出部材が収納されるように構成されているものであれば、その他の構成は任意であり得る。

したがって、下半身用衣類の形態としては、任意の形態でありえる。例えば、トランクス（ボクサーパンツ）あるいはブリーフ、ショーツなどが挙げられる。好ましい実施形態としては、女性的なラインが形成しやすいショーツである。

本発明の第１の膨出部材は、下半身用衣類の前身頃の略中央上部に設けられた収納部に収納され、下半身用衣類を着用した際に生じる男性器の膨らみとその近傍部分との間の段差を補うための部材である。

第１の膨出部材の形状や大きさは、男性器の膨らみによりその近傍部分との間に形成される段差が補えれば任意の形態であり得る。例えば、略平板状、略円板状、略直方体状、略球体状であってもよい。

第１の膨出部材の材質は、任意の材料であり得る。例えば、樹脂、不織布などの弾力性の低い材質であってもよいし、ゴム、ウレタンスポンジ材などの弾力性の高い材質であってもよい。また、第１の膨出部材は、ウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材であってもよいし、不織布などを伸縮率の高い布地で包み込んだものであってもよい。

本発明の第１の収納部は、前身頃の略中央上部に設けられ、第１の膨出部材を収納するように構成されている。本発明において、下半身用衣類を着用した際に、男性器が配置される領域を前身頃の略中央部という。したがって、前身頃の略中央上部とは、下半身用衣類を着用した際に、男性器が配置される領域よりも上部のことをいう。

また、第１の収納部の形状や大きさは、その中の収納される第１の膨出部材の形状や大きさに応じて任意の形態であり得る。さらに、第１の収納部はその中に第１の膨出部材を収納した状態で密封していてもよいし、第１の開口を有していてもよい。好ましい実施形態において、第１の収納部は第１の開口を有している。開口を有するようにすることで、第１の膨出部材を交換することが可能となる。

前身頃および後身頃の素材の形態は任意であり得る。表地だけであってもよいし、表地と裏地とを備えていてもよいし、表地よりも表側に装飾用の装飾用布地を備えていてもよい。

例えば、前身頃および後身頃に用いられる素材（表地および／または裏地）の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、コットン、ナイロン、シルク、レーヨン、麻、ウール、またはこれらの任意の組み合わせの繊維を含む布地であり得る。

表地および裏地の伸縮率は特に限定されるものではないが、好ましい実施形態において、一般に入手可能な布地の伸縮率である約１５０％〜約２５０％の範囲である。

なお、前身頃と後身頃とで表地および／または裏地の材質を異ならせてもよいし、同じ材質であってもよい。

なお、本明細書において、「部材Ａの伸縮率がＸ％」という場合、部材Ａを引っ張ったとき、部材Ａの元の長さに対する最も伸びたときの全体の長さの割合である伸縮率（％）のことを意味する。

また、本発明の下半身用衣類は、前身頃と後身頃との間の左右少なくとも一方に側部を備え、側部には、第２の膨出部材が収納されるように構成された第２の収納部を備えるように構成されているものであれば、その他の構成は任意であり得る。

側部は、前身頃と後身頃とを繋ぐものである。側部は、左右のいずれか一方に設けてもよいし、左右両側に設けてもよい。

本発明の第２の膨出部材は、前身頃と後身頃との間の側部に設けられる収納部に収納され、下半身用衣類を着用した際に腰下部のサイズを大きくし、これによって、女性に特徴的な骨盤回りのボディーラインを模倣する部材である。

第２の膨出部材の形状や大きさは、任意の形態であり得る。例えば、略平板状、略円板状、略直方体状、略球体状であってもよい。

第２の膨出部材の材質は、任意の材料であり得る。例えば、剛体（樹脂、シリコン、不織布などの弾力性の低い材質）であってもよいし、弾力性材料（ゴム、ウレタンスポンジ材などの弾力性の高い材質）であってもよい。また、第２の膨出部材は、ウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材であってもよいし、不織布などを伸縮率の高い布地で包み込んだものであってもよい。

また、第２の収納部の形状や大きさは、その中の収納される第２の膨出部材の形状や大きさに応じて任意の形態であり得る。さらに、第２の収納部はその中に第２の膨出部材を収納した状態で密封していてもよいし、第２の開口を有していいてもよい。好ましい実施形態において、第２の収納部は第２の開口を有している。開口を有するようにすることで、第２の膨出部材を交換することが可能となる。

側部の素材の形態は任意であり得る。表地だけであってもよいし、表地と裏地とを備えていてもよい。例えば、側部（表地および／または裏地）の材質は、特に限定されるものではないが、例えば、ポリエステル、ポリウレタン、コットン、ナイロン、シルク、レーヨン、麻、ウール、またはこれらの任意の組み合わせの繊維を含む布地であり得る。

側部に用いる布地の伸縮率は特に限定されるものではないが、好ましい実施形態において、一般に入手可能な布地の伸縮率である約１５０％〜約２５０％の範囲である。

なお、側部は表地および裏地の材質を異ならせてもよいし、同じ材質であってもよい。

本発明の下半身用衣類は、さらに、後身頃には、左右両側の少なくとも一方に、第３の膨出部材が収納されるように構成された第３の収納部を備えていてもよい。

第３の膨出部材は、第３の収納部に収納されることにより、下半身用衣類を着用した際に臀部のサイズを大きくし、それによって女性に特徴的なヒップ周りのボディーラインを形成する部材である。

第３の膨出部材の形状や大きさは、任意の形態であり得る。例えば、略平板状、略円板状、略直方体状、略球体状であってもよい。

第３の膨出部材の材質は、任意の材料であり得る。例えば、剛体（樹脂、シリコン、不織布などの弾力性の低い材質）であってもよいし、弾力性材料（ゴム、ウレタンスポンジ材などの弾力性の高い材質）であってもよい。好ましい実施形態において、第３の膨出部材の材質はウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材であるが、これに限定されない。例えば、不織布などを伸縮率の高い布地で包み込んだものであってもよい。

第３の膨出部材に弾力性材料を用いることにより、着座時には膨出部材が収縮し、立席時には膨出するため、実際の臀部の動きと同様のボディーラインを形成することが可能となる。

また、第３の収納部の形状や大きさは、その中の収納される第３の膨出部材の形状や大きさに応じて任意の形態であり得る。さらに、第３の収納部はその中に第３の膨出部材を収納した状態で密封していてもよいし、第３の開口を有していてもよい。好ましい実施形態において、第３の収納部は第３の開口を有している。開口を有するようにすることで、第３の膨出部材を交換することが可能となる。

本発明の下半身用衣類は、さらに、前身頃に、陰茎が上向きになるように着用した際に外見における陰茎の盛り上がりの印象を抑制する抑制部材を設けていてもよい。

抑制部材は、外見における陰茎の盛り上がりの印象を抑制できれば任意の材質であり得る。例えば、前身頃の表地や裏地の伸縮率よりも伸縮率の高い布地である。抑制部材を伸縮率の高い布地とすることにより、着用した際に男性器（特に陰茎）が盛り上がるのを肌側に押さえつけることが可能となる。

好ましい実施形態において、抑制部材の伸縮率は約２００〜約３００％である。この範囲の伸縮率を有する抑制部材を用いることにより、陰茎を過度に締め付けない適度な力で肌側に押し付けることが可能となる。しかし、本発明はこれに限定されない。

また、抑制部材の形態は任意であり得る。例えば、着用した際に陰茎全体を覆うような大きさおよび位置に設けるものであってもよいし、陰茎の一部を覆うような大きさおよび位置に設けるものであってもよい。好ましい実施形態において、抑制部材は帯状で、陰茎が上向きとなるように着用した際の陰茎の先端部のみを覆うような位置に設ける。このようにすることで、外見における男性器の盛り上がりの印象をしっかり抑制しつつ、陰茎の過度な締め付けを抑制し、着用者にとって着心地を向上させることが可能となる。

（実施形態１）
図１は、本発明の実施形態１による下半身用衣類１００を説明するための斜視図である。

この下半身用衣類１００は、性同一性障害の男性用の下着（ショーツ）であり、男性が着用したときに股間部分に外見において男性器のような膨らみが現われる男性に特徴なボディーラインを抑制し、また女性に的なボディーラインを形成する構造を有している。

すなわち、この下半身用衣類１００は、前身頃１０１、後身頃１０３、側部１０２を含み、これらを繋ぎ合わせて下着部分１２０が形成されている。下半身用衣類１００はさらにウエスト伸縮部１１１を有し、ウエスト伸縮部１１１は、下着部分１２０の上縁に取り付けられた環状の伸縮性帯体であり、ゴムなどの弾性部材の弾力により身体Ｂｄの腰回りに密着することで、下着部分１２０が身体Ｂｄに対する着用位置からずれないように下着部分１２０を保持する働きをする。また、前身頃１０１は、表地１０と表地１０よりも表側に装飾用の装飾用布地２０とを備える。

図２は、図１に示す下半身用衣類１００の構造を説明するための図であり、図２（ａ）は図１のＡ方向（前方）から見た下半身用衣類１００の形状を示し、図２（ｂ）は図１のＢ方向（左右方向）から見た下半身用衣類１００の形状を示し、図２（ｃ）は図１のＣ方向（後方）から見た下半身用衣類１００の形状を示している。

この下半身用衣類１００では、前身頃１０１、側部１０２、後身頃１０３はそれぞれ、約２００％の伸縮率を有する同一種類の布地（表地）で構成されており、それぞれの表地が縫合により繋ぎ合わせられて下着部分１２０が構成されている。

図２（ａ）に示すように、前身頃１０１は、表地１０と表地１０よりも表側に装飾するための装飾用布地２０とを含んでいる。装飾部材２０を備えることにより、下半身用衣類をより女性的な衣類に見立てることが可能となる。そして表地１０には、その裏側の略中央上部に左右方向に延びる矩形状の第１の収納部１１を有し、第１の収納部１１には左右方向に延びる矩形状の第１の膨出部材１１ａが収納されている。

そして、図３は、図１に示す下半身用衣類１００の前身頃の表地を説明するための図であり、図３（ａ）は、表地の表側を示し、図３（ｂ）は、表地の裏側（肌側）を示している。表地１０には、表地本体１５と、その略中央上部に略矩形状の第１の収納部１１を有し、さらに、第１の収納部１１の下部に左右に延びる帯状の抑制部材１８とを有している。そして、第１の膨出部材１１ａは、ウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材が用いられている。また、第１の収納部１１には、第１の膨出部材１１ａが収納されており、また第１の膨出部材１１ａを交換できるように、第１の開口１１ｂが設けられている。

このように第１の膨出部材１１ａを収納する第１の収納部１１を略中央上部に設けることにより、着用した際に男性器の膨らみにより生じる近傍部分との段差が緩和されることにより、外見における男性器の存在の印象を目立たなくし、その結果、男性的なボディーラインを抑制することが可能となる。また、男性器の位置は通常の下半身用下着を着用した際と同じであり、着用者の着心地は維持されたままである。

また、帯状の抑制部材１８は、伸縮率が約３００％であるポリウレタンを含む伸縮率の高い布地である。伸縮率の高い布地からなる抑制部材１８を設けることにより、男性器の陰茎が上向きに収まるようにして着用した際に、陰茎が抑制部材の伸縮により肌側に押さえつけられ、その結果、外見における男性器の膨らみの印象が抑制され、それによって着用時の男性的なボディーラインを抑制することが可能となる。そして、帯状の抑制部材とすることにより、陰茎を押さえつける範囲を少なくすることが可能となり、過度な押さえつけを防止することで着用者の着心地の良さを高めることが可能となる。抑制部材の伸縮率を約３００％とすることで、同様に、過度な押さえつけが防止され、着用者の着心地の良さを高めることが可能となる。

図２（ａ）、（ｂ）に示すように、下半身用衣類１０１は、前身頃１０１および後身頃１０３の間の左右両側に側部１０２を備え、両側の側部１０２には、それぞれ第２の収納部１２を有し、第２の収納部１２には、それぞれ略矩形状の第２の膨出部材１２ａが収納されている。第２の膨出部材１２ａは、ウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材が用いられている。また、第２の収納部１２には、第２の膨出部材１２ａを出し入れして交換できるように、第２の開口が設けられている（図示せず）。

側部に第２の膨出部材を収納する第２の収納部を備えることにより、図４に示すように、腰下部の周りのサイズが大きくなる。その結果、女性に特徴的な骨盤周りのボディーラインを形成することが可能となる。

また、図２（ｃ）に示すように、後身頃１０３は、両側に第３の収納部１３を有し、第３の収納部１３には、略円盤状の第３の膨出部材１３ａが収納されている。第３の膨出部材１３ａは、ウレタンスポンジ材を伸縮率の高い布地で包み込んだクッション部材が用いられている。また、第３の収納部１３には、第３の膨出部材１３ａを出し入れして交換できるように、第３の開口１３ｂが設けられている。

このように、後身頃１０３に第３の膨出部材を収納する第３の収納部を設けることにより、臀部のサイズが大きくなる。それによって、女性に特徴的なヒップ周りのボディーラインを形成することが可能となる。

以上のように、本発明の好ましい実施形態を用いて本発明を例示してきたが、本発明は、この実施形態に限定して解釈されるべきものではない。本発明は、特許請求の範囲によってのみその範囲が解釈されるべきであることが理解される。当業者は、本発明の具体的な好ましい実施形態の記載から、本発明の記載および技術常識に基づいて等価な範囲を実施することができることが理解される。本明細書において引用した文献は、その内容自体が具体的に本明細書に記載されているのと同様にその内容が本明細書に対する参考として援用されるべきであることが理解される。

本発明は、下半身用衣類において、着用したときの男性的なボディーラインの抑制効果を向上させ、また女性的なボディーラインを形成することができる衣類を提供できるものとして有用である。

１０表地
１１第１の収納部
１１ａ第１の膨出部材
１２第２の収納部
１２ａ第２の膨出部材
１３第３の収納部
１３ａ第３の膨出部材
１００下半身用衣類
１０１前身頃
１０２側部
１０３後身頃

Claims

前身頃と、
後身頃と
を備えた身体の下半身を覆う衣類であって、
前記前身頃には、略中央上部に設けられた第１の収納部を備え、
前記第１の収納部は、その中に第１の膨出部材が収納されており、
前記前身頃の略中央下部には膨出部材が収納される収納部が備えられておらず、
前記前身頃と前記後身頃との間の左右両方に側部を備え、
前記左右の前記側部は、それぞれ第２の収納部を備え、
前記第２の収納部は、その中に第２の膨出部材が収納されている、
下半身用衣類。
前記後身頃は、左右の少なくとも一方に第３の収納部を備え、
前記第３の収納部は、その中に第３の膨出部材が収納されるように構成されている、請求項１に記載の下半身用衣類。
前記前身頃は、陰茎の抑制部材をさらに備える、請求項１から請求項２のいずれか一項に記載の下半身用衣類。
前記抑制部材は、前記下半身用衣類を陰茎が上向きとなるように着用した際の前記陰茎の先端部を覆うような位置に設けられている、請求項３に記載の下半身用衣類。
前記抑制部材は帯状である、請求項３または４に記載の下半身用衣類。
前記抑制部材は、前記前身頃の伸縮率よりも高い伸縮率を有する、請求項３から５のいずれか一項に記載の下半身用衣類。
前記側部が左右に１つずつ前記第２の収納部を備える、請求項１から６のいずれか一項に記載の下半身用衣類。
前記第２の収納部は開口を有する、請求項１から７のいずれか一項に記載の下半身用衣類。
前記第３の収納部は開口を有する、請求項２、または請求項２に従属する請求項３から８のいずれか一項に記載の下半身用衣類。
性同一性障害者（ＭＴＦ）用の衣類である、請求項１から９のいずれか一項に記載の下半身用衣類。