以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。尚、各図において同一部分または相当部分は、同一の符号を付して、重複する説明を省略する。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1の照明器具を示す斜視図である。また図2は、本発明の実施の形態1の照明器具の内部構成を示す模式図である。本実施の形態の照明器具は、親機101及び子機111を備える。
親機101は、親機LEDモジュール102を備える。親機LEDモジュール102は、親機光源の一例である。親機LEDモジュール102は、少なくとも1つのLEDを有する。また親機101は、親機点灯回路103を備える。親機点灯回路103は、親機LEDモジュール102と電気的に接続される。親機点灯回路103は、親機LEDモジュール102の点灯状態を制御する。
また親機101は、例えば親機制御ユニット104を備える。親機制御ユニット104は、アダプタモジュール105及び親機通信モジュール106を有する。アダプタモジュール105と親機通信モジュール106とは、電気的に接続される。アダプタモジュール105と親機通信モジュール106とは、相互通信を行う。
図2に示すように、アダプタモジュール105は、親機点灯回路103と電気的に接続される。本実施例における親機点灯回路103及びアダプタモジュール105は、親機光源制御手段の一例である。
アダプタモジュール105は、例えば図示しない外部の装置と電気的に接続される。外部の装置は、アダプタモジュール105へ制御情報を送信する装置である。アダプタモジュール105へ制御情報を送信する装置は、例えば人感センサ300である。人感センサ300は、制御情報の一例として、調光指令値情報をアダプタモジュール105に送信する。調光指令値上方には、一例として調光率などが含まれる。
人感センサ300は、例えば検知した人の数に基づいた調光指令値情報を送信する。人感センサ300は、検知した人の数が多い場合には、照度が高くなるように調光指令値情報を送信する。人感センサ300は、例えば検知した人の数が規定数以上の場合には、全光調光率で制御をするように調光指令値情報を送信する。また人感センサ300は、検知した人の数が少ない場合には、照度を少し落とすように調光指令値情報を送信する。
親機通信モジュール106は、親機通信手段の一例である。親機通信モジュール106には、親機アドレスが設定される。親機通信モジュール106は、親機101の外部の装置と無線通信を行うことができる。親機通信モジュール106は、無線通信によって、親機アドレスを外部へ送信する。また親機通信モジュール106は、例えば図示しない外部のリモートコントローラからアドレス変更信号を受信する。
子機111は、子機LEDモジュール112を備える。子機LEDモジュール112は、子機光源の一例である。子機LEDモジュール112は、少なくとも1つのLEDを有する。
また子機111は、子機点灯回路113を備える。子機点灯回路113は、子機光源制御手段の一例である。子機点灯回路113は、子機LEDモジュール112と電気的に接続される。子機点灯回路113は、子機LEDモジュール112の点灯状態を制御する。
また子機111は、子機通信モジュール116を備える。子機通信モジュール116は、子機通信手段の一例である。子機通信モジュール116は、子機点灯回路113と電気的に接続される。
子機通信モジュール116には、子機アドレスが設定される。子機通信モジュール116は、子機111の外部の装置と無線通信を行うことができる。親機通信モジュール106と子機通信モジュール116とは、無線通信による相互通信を行う。
次に、本実施の形態の照明器具の動作について説明する。本発明に関する動作として、照明器具が照明制御を行う動作について説明する。図3は、照明制御を行う際の親機101の動作を示すフローチャートである。
親機101は、アダプタモジュール105によって、調光指令値情報を受信する(ステップS101)。アダプタモジュール105は、調光指令値情報を受信すると、受信した調光指令値情報を親機点灯回路103に送信する。またアダプタモジュール105は、受信した調光指令値情報を親機通信モジュール106へ送信する(ステップS102)。
親機点灯回路103は、調光指令値情報を受信すると、受信した調光指令値情報に基づいて親機LEDモジュール102の点灯状態を制御する(ステップS103)。
親機通信モジュール106は、調光指令値情報を受信すると、受信した調光指令値情報を無線通信によって親機101の外部へ送信する。また親機通信モジュール106は、調光指令値情報と合わせて親機アドレスも、無線通信によって親機101の外部へ送信する(ステップS104)。
なお上記の動作において、ステップS103の動作とステップS104の動作とは、逆の順番で実施されてもよい。またステップS103の動作とステップS104の動作とは、同時に実施されてもよい。
図4は、照明制御を行う際の子機111の動作を示すフローチャートである。まず子機通信モジュール116が、親機通信モジュール106から調光指令値情報及び親機アドレスを、無線通信によって受信する(ステップS201)。
子機通信モジュール116は、調光指令値情報及び親機アドレスを受信すると、受信した親機アドレスが子機アドレスに一致しているか判定を行う(ステップS202)。
子機通信モジュール116は、受信した親機アドレスが子機アドレスに一致すれば、受信した調光指令値情報を子機点灯回路113へ送信する(ステップS203)。子機点灯回路113は、子機通信モジュール116から調光指令値情報を受信すると、受信した調光指令値情報に基づいて子機LEDモジュール112の点灯状態を制御する(ステップS204)。
子機通信モジュール116は、ステップS202で親機アドレスが子機アドレスに一致しないと判定した場合、受信した調光指令値情報を子機点灯回路113へ送信しない(ステップS205)。子機通信モジュール116は、受信した親機アドレスが子機アドレスに一致しない場合には、例えば受信した調光指令値情報及び親機アドレスを破棄する。
本実施の形態において親機点灯回路103と子機点灯回路113とは、親機アドレスと子機アドレスとが一致する場合、同一の調光指令値情報に基づいて点灯状態を制御している。親機点灯回路103と子機点灯回路113とは、親機アドレスと子機アドレスとが一致しない場合、同一の調光指令値情報に基づいて点灯状態を制御していない。
親機アドレスと子機アドレスとが一致する場合、親機101と子機111とは同様の点灯動作をする。親機アドレスと子機アドレスとが一致する場合、親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、同一の調光指令値情報に基づいて制御される。
本例において親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、調光指令値情報に基づいて制御される。親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、調光指令値情報以外の制御情報に基づいて制御されるとしてもよい。制御情報は、人感センサ300以外の装置によって生成される情報であってもよい。
親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、例えば照度センサが検知する照度に基づいて、基準調光値になるように制御されてもよい。照度は制御情報の一例である。親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、例えば日中の室内の照度が高い状況では、照度を抑えるように点灯状態が制御される。
制御情報を生成するための装置は、例えばタイマー機能を有する装置としてもよい。タイマー機能を有する装置は、例えば操業時間帯には親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112を最大照度とする制御情報を生成する。またタイマー機能を有する装置は、例えば休業時間帯には親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112を低電力で点灯させる制御情報を生成する。親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、タイマー機能を有する装置が生成した制御情報に基づいて制御されることにより、消費電力が節約される。
次に本実施の形態の照明器具のアドレスの設定を変更する動作について説明する。図5は、本実施の形態においてアドレスの設定を変更する際の親機101の動作を示すフローチャートである。
まず親機通信モジュール106は、アドレス変更信号を受信する(ステップS301)。アドレス変更信号は、例えば外部のリモートコントローラを使用者が操作することによって送信される。
親機通信モジュール106は、アドレス変更信号を受信すると、新規アドレスを生成する(ステップS302)。親機通信モジュール106は、例えばランダムに新規アドレスを生成する。なお親機通信モジュール106は、規則的に新規アドレスを生成してもよい。
親機通信モジュール106は、新規アドレスを生成すると、生成した新規アドレスを無線通信によって外部へ送信する。また親機通信モジュール106は、新規アドレスと合わせて親機アドレスも、無線通信によって外部へ送信する(ステップS303)。
親機通信モジュール106は、親機アドレス及び新規アドレスを送信すると、アドレス変更通知を受信したか判定する(ステップS304)。親機通信モジュール106は、アドレス変更通知を受信すると、親機アドレスを新規アドレスに変更する(ステップS305)。
本例において親機通信モジュール106は、アドレス変更通知を受信しない場合、親機アドレスを変更しない(ステップS306)。親機通信モジュール106は、例えばステップS303で親機アドレス及び新規アドレスを送信してから一定時間経過してもアドレス変更通知を受信しない場合、新規アドレスを破棄する。親機通信モジュール106は、例えば新規アドレスを破棄すると、アドレスの設定を変更する動作を終了する。
図6は、本実施の形態においてアドレスの設定を変更する際の子機111の動作を示すフローチャートである。まず子機通信モジュール116が、親機通信モジュール106から送信された親機アドレス及び新規アドレスを、無線通信によって受信する(ステップS401)。
子機通信モジュール116は、親機アドレス及び新規アドレスを受信すると、受信した親機アドレスが子機アドレスに一致しているか判定を行う(ステップS402)。
子機通信モジュール116は、受信した親機アドレスが子機アドレスに一致すれば、子機アドレスを新規アドレスに変更する(ステップS403)。子機通信モジュール116は、子機アドレスを新規アドレスに変更すると、アドレス変更通知を親機通信モジュール106に送信する(ステップS404)。
子機通信モジュール116は、ステップS402で親機アドレスが子機アドレスに一致しないと判定した場合、子機アドレスを新規アドレスに変更しない(ステップS405)。子機通信モジュール116は、例えば受信した親機アドレス及び新規アドレスを破棄する。
本実施の形態の照明器具であれば、アドレス変更信号を送信するという簡易な操作によって親機アドレス及び子機アドレスを変更することができる。本例であれば、例えばソフトウェア及びパーソナルコンピュータ等の知識を十分に有していない者でも、容易に照明器具のアドレスを設定することができる。
また本実施の形態の照明器具は、例えば子機111を複数備えていてもよい。親機101と同一のアドレスが設定された複数の子機111は、親機通信モジュール106がアドレス変更信号を1度受信することによって、すべてが子機アドレスを変更する。子機アドレスを変更した複数の子機111は、アドレス変更通知を親機101へ送信する。親機101は、例えば子機アドレスを変更したすべての子機111からアドレス変更通知を受信すると、親機アドレスを変更する。なお親機101は、アドレス変更通知を1つでも受信すれば、親機アドレスを変更するとしてもよい。
また複数の子機111のうち、親機101と異なるアドレスが設定された子機111は、子機アドレスを変更しない。親機101と同一のアドレスが設定された子機111のみ、子機アドレスを変更する。親機101と異なるアドレスが設定された子機111のアドレスの設定が誤って変更されることがない。また、すべての複数の子機111のアドレスが親機101のアドレスと異なる場合、親機101はアドレス変更通知を受信しない。このため、親機アドレスは誤って変更されない。本例であれば、ソフトウェア及びパーソナルコンピュータ等の知識を十分に有していない者でも、アドレスの設定を適切に行うことができる。
本実施の形態において親機通信モジュール106は、図5に示すように、親機アドレス及び新規アドレスを無線通信によって送信した後、アドレス変更通知を受信した場合のみ親機アドレスを新規アドレスに変更する。これにより、子機アドレスが変更されていないにも関わらず親機アドレスが変更されてしまうことが防止される。
なお、親機通信モジュール106は、上記ステップS304の判定を行わなくてもよい。親機通信モジュール106は、親機アドレス及び新規アドレスを送信した後、親機アドレスを新規アドレスに変更するとしてもよい。本例において親機通信モジュール106は、親機アドレスを新規アドレスに変更してから一定時間経過してもアドレス変更通知を受信しない場合、設定されているアドレスを、新規アドレスから元の親機アドレスに戻すとしてもよい。
子機通信モジュール116は、例えば子機アドレスを変更すると、子機光源明滅指示を子機点灯回路113に送信するとしてもよい。子機点灯回路113は、子機光源明滅指示を受信すると、子機LEDモジュール112を明滅させる。これにより、子機アドレスの変更が、使用者に報知される。
同様に親機通信モジュール106は、親機アドレスを変更すると、親機光源明滅指示をアダプタモジュール105に送信するとしてもよい。アダプタモジュール105は、受信した親機光源明滅指示を、親機点灯回路103に送信する。親機点灯回路103は、親機光源明滅指示を受信すると、親機LEDモジュール102を明滅させる。これにより、親機アドレスの変更が、使用者に報知される。
本例であれば、使用者は、アドレスの設定が変更された親機101及び子機111を視覚的に判別することができる。なお照明器具は、アドレスの設定が変更されたことを使用者へ報知する手法として、光の明滅以外の手法による報知を行うとしてもよい。
また人感センサ300は、アダプタモジュール105と一体に形成されてもよい。本例であれば、人感センサ300が室内等に別途設けられる場合に比べて、配線の接続等の作業が容易になる。また制御情報を生成するための装置として、人感センサ300以外の装置をアダプタモジュール105と一体に形成するとしてもよい。
本実施の形態の照明器具は、親機光源の一例として、親機LEDモジュール102を備える。また照明器具は、子機光源の一例として、子機LEDモジュール112を備える。親機光源は本実施の形態以外にも、例えば有機ELを少なくとも1つ有する光源であってもよい。同様に子機光源は、有機ELを少なくとも1つ有する光源であってもよい。
本実施の形態においてアドレス変更信号は、一例として外部のリモートコントローラを使用者が操作することによって送信される。アドレス変更信号は、上記例以外の手法によって送信されるとしてもよい。
親機101は、例えば図示しないアドレス変更用のスイッチを備えていてもよい。アドレス変更用のスイッチは、例えば親機通信モジュール106あるいはアダプタモジュール105に設けられる。使用者は、アドレス変更用のスイッチを操作することによって、アドレス変更信号を送信する。親機通信モジュール106は、アドレス変更用のスイッチから直接あるいはアダプタモジュール105を介して、アドレス変更信号を受信する。親機通信モジュール106は、上記実施例と同様の動作をする。
なお本発明の照明器具は、新規アドレスを生成するための手段として、リモコンあるいはアドレス変更用のスイッチ以外の装置を備えていてもよい。また本発明の照明器具は、例えば親機アドレス及び子機アドレスを新規アドレスに変更後に、変更前の状態に戻す手段を備えていてもよい。本発明の照明器具は、例えば親機アドレス及び子機アドレスを、設置前の初期状態のアドレスにリセットする手段を備えていてもよい。初期状態のアドレスは、例えば照明器具の出荷時に設定される。
実施の形態2.
次に、本発明の実施の形態2について説明する。本実施の形態の照明器具の構成は、実施の形態1と同様に、図1及び図2で示される。また本実施の形態の照明器具の動作は、実施の形態1と同様に、図3、図4、図5及び図6で示される。
親機通信モジュール106には、例えば製品出荷時に初期アドレスが親機アドレスとして設定される。子機通信モジュール116には、例えば製品出荷時に初期アドレスが子機アドレスとして設定される。本実施の形態においては同一の初期アドレスが、親機アドレス及び子機アドレスとして製品出荷時に初期設定される。
本実施の形態であれば、親機101及び子機111は、例えば使用者あるいは工事業者によるアドレスの初期設定を別途必要としない。親機101及び子機111は、設置されるだけで、同一の制御情報に基づいて点灯状態が制御される。これにより、使用者あるいは工事業者等への、アドレスの設定を行うことによる負担が軽減される。なお親機通信モジュール106及び子機通信モジュール116へのアドレスの初期設定は、本実施の形態以外にも、例えば製品出荷前あるいは製品出荷後に行われるとしてもよい。
また、親機通信モジュール106がアダプタモジュール105から初めて受信する情報をアドレス変更信号としてもよい。親機101及び子機111の設置が完了してから一定時間後に、アダプタモジュール105は、例えば人感センサ300から調光指令値情報を初めて受信する。アダプタモジュール105は調光指令値情報を、親機通信モジュール106に初めて送信する。親機通信モジュール106は、調光指令値情報を初めて受信すると、調光指令値情報の受信をアドレス変更信号の受信として判断する。親機通信モジュール106は、アドレス変更信号を受信した場合と同様の動作をする。
本例であれば、親機101及び子機111の設置が完了すると、使用者がアドレス変更信号を送信しなくても、親機アドレス及び子機アドレスが自動で変更される。親機アドレス及び子機アドレスは、同一の初期アドレスから新規アドレスに自動で変更される。これにより、本実施の形態と同様の構成の照明器具が新たに周辺に設置された場合、アドレスの競合が発生しない。
本実施の形態の親機通信モジュール106は、初期アドレスと異なるアドレスを新規アドレスとして生成するとしてもよい。親機通信モジュール106は、例えば新規アドレスをランダムに生成する。親機通信モジュール106は、ランダムに生成した新規アドレスが初期アドレスと同一の場合、再び別の新規アドレスをランダムに生成する。親機通信モジュール106は、新規アドレスが初期アドレスと異なるアドレスとして生成されるまで、アドレスの生成を繰り返す。
本例であれば、初期アドレスを新規アドレスへ変更した後、本実施の形態と同様の構成の照明器具が新たに周辺に設置されても、アドレスが競合しない。なお親機通信モジュール106は、規則的にアドレスの生成を繰り返す等、上記以外の手法で新規アドレスを生成するとしてもよい。
また親機通信モジュール106は、製品出荷時に設定された初期アドレスを、初期アドレスから新規アドレスへの変更後も記憶し続けるとしてもよい。親機通信モジュール106は、記憶している初期アドレスとは異なるアドレスを新規アドレスとして生成する。本例であれば、初期アドレスが新規アドレスへ変更された後に再び別のアドレスに変更された場合でも、周辺に新たに設置された照明器具とのアドレスの競合が発生しない。
実施の形態3.
次に、本発明の実施の形態3について説明する。図7は、本発明の実施の形態3の照明器具を示す斜視図である。また図8は、本発明の実施の形態3の照明器具の内部構成を示す模式図である。
本実施の形態の照明器具は、親機101及び子機111を備える。親機101及び子機111の構成及び動作は、実施の形態1と同様のため、詳細な説明を省略する。
また本実施の形態の照明器具は、第2親機201、第2子機211及び第3子機221を備える。第2親機201は、第2親機LEDモジュール202、第2親機点灯回路203、第2親機制御ユニット204を備える。第2親機制御ユニット204は、第2アダプタモジュール205及び第2親機通信モジュール206を有する。第2親機201の構成は、親機101の構成と同様のため、詳細な説明を省略する。第2親機通信モジュール206は、親機通信モジュール106と無線通信による相互通信を行うことができる。
本例における第2親機LEDモジュール202は、第2親機光源の一例である。第2親機点灯回路203及び第2アダプタモジュール205は、第2親機光源制御手段の一例である。また第2親機通信モジュール206は、第2親機通信手段の一例である。
第2子機211は、第2子機LEDモジュール212、第2子機点灯回路213及び第2子機通信モジュール216を有する。第3子機221は、第3子機LEDモジュール222、第3子機点灯回路223及び第3子機通信モジュール226を有する。第2子機211の構成及び第3子機221の構成は、子機111の構成と同様のため、詳細な説明を省略する。
親機通信モジュール106には、親機アドレスが設定される。子機通信モジュール116には、子機アドレスが設定される。本実施の形態において、親機アドレスと子機アドレスとは同一のアドレスとして設定されている。親機101及び子機111は、図7及び図8に示すように、第1グループ100を構成する。
親機通信モジュール106と子機通信モジュール116とは、無線通信による相互通信を行う。第1グループ100の親機101と子機111とは、同様の点灯動作をする。親機LEDモジュール102及び子機LEDモジュール112は、同一の制御情報に基づいて点灯状態が制御される。
第2親機通信モジュール206には、第2親機アドレスが設定される。第2子機通信モジュール216には、第2子機アドレスが設定される。第3子機通信モジュール226には、第3子機アドレスが設定される。本実施の形態において、第2親機アドレスは、第1親機アドレスと異なるアドレスとして設定されている。また第2親機アドレス、第2子機アドレス及び第3子機アドレスは、同一のアドレスとして設定されている。第2親機201、第2子機211及び第3子機221は、図7及び図8に示すように、第2グループ200を構成する。
第2親機通信モジュール206と第2子機通信モジュール216とは、無線通信による相互通信を行う。同様に、第2親機通信モジュール206と第3子機通信モジュール226とは、無線通信による相互通信を行う。第2グループ200の第2親機201と第2子機211と第3子機221とは、同様の点灯動作をする。第2親機LEDモジュール202、第2子機LEDモジュール212及び第3子機LEDモジュール222は、同一の第2制御情報に基づいて点灯状態が制御される。
次に、第2グループ200のアドレスの設定を変更する動作について説明する。図9は、本実施の形態において第2グループ200のアドレスの設定を変更する際の第2親機201の動作を示すフローチャートである。
まず第2親機通信モジュール206がアドレス変更信号を受信する(ステップS501)。これにより、第2グループ200のアドレスの設定の変更が開始される。
第2親機通信モジュール206は、アドレス変更信号を受信すると、親機通信モジュール106から親機アドレスを受信する(ステップS502)。第2親機通信モジュール206は、親機アドレスを受信すると、親機アドレスと異なるアドレスを、第2新規アドレスとして生成する(ステップS503)。
第2親機通信モジュール206は、例えばランダムに第2新規アドレスを生成する。第2親機通信モジュール206は、ランダムに生成した第2新規アドレスが親機アドレスと同一の場合、再び別の第2新規アドレスをランダムに生成する。第2親機通信モジュール206は、第2新規アドレスが親機アドレスと異なるアドレスとして生成されるまで、アドレスの生成を繰り返す。なお第2親機通信モジュール206は、規則的にアドレスの生成を繰り返す等、上記以外の手法で第2新規アドレスを生成するとしてもよい。
第2親機通信モジュール206は、第2新規アドレスを生成すると、生成した第2新規アドレスを無線通信によって外部へ送信する。また第2親機通信モジュール206は、第2新規アドレスと合わせて第2親機アドレスも、無線通信によって外部へ送信する(ステップS504)。
第2親機通信モジュール206は、第2親機アドレス及び第2新規アドレスを送信すると、アドレス変更通知を受信したか判定する(ステップS505)。第2親機通信モジュール206は、アドレス変更通知を受信すると、第2親機アドレスを第2新規アドレスに変更する(ステップS506)。
第2親機通信モジュール206は、アドレス変更通知を受信しない場合、親機アドレスを変更しない(ステップS507)。第2親機通信モジュール206は、例えばステップS504で第2親機アドレス及び第2新規アドレスを送信してから一定時間経過してもアドレス変更通知を受信しない場合、第2新規アドレスを破棄する。第2親機通信モジュール206は、例えば第2新規アドレスを破棄すると、アドレスの設定を変更する動作を終了する。
第2グループ200のアドレスの設定を変更する際、子機111は、実施の形態1の図6で示す動作と同様の動作をする。また第2子機211及び第3子機221は、子機111と同様の動作をする。子機111、第2子機211、第3子機221の動作についての詳細な説明を省略する。
子機通信モジュール116は、第2親機アドレス及び第2新規アドレスを受信する。第2親機アドレスは子機アドレスと異なる。このため、子機アドレスは変更されない。また第2子機通信モジュール216及び第3子機通信モジュール226は、第2親機アドレス及び第2新規アドレスを受信する。第2子機アドレス及び第3子機アドレスは、第2親機アドレスに一致する。第2親機アドレス、第2子機アドレス及び第3子機アドレスは、第2新規アドレスに変更される。
上記実施例であれば、第2グループ200のアドレスの設定を変更する際に、第2グループ200のアドレスの設定のみが適切に変更される。第1グループ100のアドレスの設定が誤って変更されることがない。また第2子機アドレス及び第3子機アドレスは、親機アドレスと異なる第2新規アドレスに変更される。これにより、第2グループ200のアドレスの設定の変更後に、第1グループ100と第2グループ200との間でアドレスの競合が発生しない。
また第1グループ100のアドレスの設定を変更する際には、親機通信モジュール106が第2親機通信モジュール206から第2親機アドレスを受信するとしてもよい。親機通信モジュール106は、第2親機アドレスと異なるアドレスを新規アドレスとして生成する。第1グループ100の親機アドレス及び子機アドレスは、第2親機アドレスと異なる新規アドレスに変更される。これにより、第1グループ100のアドレスの設定の変更後に、第1グループ100と第2グループ200との間でアドレスの競合が発生しない。
なお、第2親機通信モジュール206は、上記ステップS505の判定を行わなくてもよい。第2親機通信モジュール206は、第2親機アドレス及び第2新規アドレスを送信した後、第2親機アドレスを第2新規アドレスに変更するとしてもよい。本例において第2親機通信モジュール206は、第2親機アドレスを第2新規アドレスに変更してから一定時間経過してもアドレス変更通知を受信しない場合、設定されているアドレスを、第2新規アドレスから元の第2親機アドレスに戻すとしてもよい。
実施の形態4.
次に、本発明の実施の形態4について説明する。本実施の形態の照明器具の構成は、実施の形態3と同様に、図7及び図8で示される。照明器具の構成は、実施の形態3と同様のため、詳細な説明を省略する。
本実施の形態においては、実施の形態2と同様に、同一の初期アドレスが、親機アドレス、第2親機アドレス、子機アドレス、第2子機アドレス及び第3子機アドレスとして製品出荷時に初期設定される。本実施の形態では、照明器具の設置手順について説明する。
まず親機101及び子機111が設置される。親機アドレス及び子機アドレスは、同一の初期アドレスである。親機101及び子機111は、設置者によるアドレスの初期設定を必要としない。親機101及び子機111は、設置されるだけで、同様の点灯動作をする。親機101及び子機111は、第1グループ100を構成する。
設置者は、第1グループ100の設置をした後、第1グループ100のアドレスの設定を変更する。第1グループ100のアドレスの設定の変更は、実施の形態1及び実施の形態2と同様に実行される。第1グループ100のアドレスの設定の変更についての詳細な説明を省略する。親機アドレス及び子機アドレスが、初期アドレスから新規アドレスに変更される。
設置者は、第1グループ100のアドレスの設定を変更した後に、第2親機201、第2子機211及び第3子機221を設置する。第2親機アドレス、第2子機アドレス及び第3子機アドレスは、同一の初期アドレスである。第2親機201及び第2子機211及び第3子機221は、設置者によるアドレスの初期設定を必要としない。第2親機201及び第2子機211及び第3子機221は、設置されるだけで、同様の点灯動作をする。第2親機201、第2子機211及び第3子機221は、第2グループ200を構成する。
第1グループ100の親機アドレス及び子機アドレスは、第2グループ200の設置前に初期アドレスから新規アドレスに変更されている。これにより、第2グループ200を設置時における、第1グループ100と第2グループ200との間でのアドレスの競合が防止される。
また設置者は、第2グループ200の設置後に、第2グループ200のアドレスの設定を変更してもよい。これにより、第1グループ100及び第2グループ200と同様の構成の照明器具が新たに周辺に設置された場合におけるアドレスの競合が防止される。また第2グループ200のアドレスの設定の変更は、例えば実施の形態3の図9に示す手法と同様に実施される。これにより、アドレスの競合が発生しなくなる。
実施の形態5
次に、本発明の実施の形態5について説明する。本実施の形態の照明器具の構成は、実施の形態4と同様に、図7及び図8で示される。同一の初期アドレスが、親機アドレス、第2親機アドレス、子機アドレス、第2子機アドレス及び第3子機アドレスとして製品出荷時に初期設定される。本実施の形態では、親機101、子機111、第2親機201、第2子機211及び第3子機221を同時に設置する場合について説明する。
本実施の形態において、子機点灯回路113は、子機LEDモジュール112の点灯状態を示す情報を子機通信モジュール116へ送信する。子機通信モジュール116は、子機LEDモジュール112の点灯状態を監視する。同様に、第2子機通信モジュール216は、第2子機LEDモジュール212の点灯状態を監視する。また第3子機通信モジュール226は、第3子機LEDモジュール222の点灯状態を監視する。
本実施の形態において子機通信モジュール116は、親機アドレス及び新規アドレスを受信すると、親機アドレスが子機アドレスに一致してかつ子機LEDモジュール112が点灯している場合のみ、子機アドレスを新規アドレスに変更する。
また子機通信モジュール116は、第2親機アドレス及び第2新規アドレスを受信すると、第2親機アドレスが子機アドレスに一致してかつ子機LEDモジュール112が点灯している場合のみ、子機アドレスを新規アドレスに変更する。第2子機通信モジュール216及び第3子機通信モジュール226は、子機通信モジュール116と同様の動作をする。
本実施の形態では、例えば親機101、子機111、第2親機201、第2子機211及び第3子機221を同時に設置した後、第2子機LEDモジュール212を点灯しない状態にしておく。第2子機LEDモジュール212を点灯しない状態にする方法には、一例として第2子機LEDモジュール212あるいは第2子機点灯回路213の電源を切る等の方法が含まれる。同様に、第3子機LEDモジュール222を点灯しない状態にしておく。
第2子機LEDモジュール212及び第3子機LEDモジュール222が点灯しない状態で、実施の形態4と同様に第1グループ100のアドレスの設定を変更する動作を実施する。子機LEDモジュール112は点灯しているため、子機アドレスが新規アドレスに変更される。
第2子機LEDモジュール212及び第3子機LEDモジュール222は点灯しない。このため、第2子機アドレス及び第3子機アドレスは親機アドレスと一致していても、新規アドレスには変更されない。
本実施の形態であれば、親機101、子機111、第2親機201、第2子機211及び第3子機221を同時に設置した場合において、第1グループ100と第2グループ200とを正常にグループ分けすることができる。
上記実施例では、第2子機LEDモジュール212及び第3子機LEDモジュールを点灯しない状態にして、第1グループ100のアドレスの設定の変更を行う例を示した。同様にして、子機LEDモジュール112を点灯しない状態にして、第2グループ200のアドレスの設定の変更を行うとしてもよい。