JP6623454B2 - 什器システム - Google Patents
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Description
例えば、特許文献1には、収納棚とデスクとを組み合わせて用いる構成が開示されている。この構成において、収納棚は、デスクの後方に配置されている。収納棚の支柱は、デスクの脚の後方に、脚連結部材を介して連結されている。このように、収納棚とデスクとを連結することで、収納棚とデスクとの位置ずれ等を防ぎ、使用性を高めている。
そこでなされた本発明の目的は、複数の什器を組み合わせる場合に、それぞれの什器で安定性を確保しつつ、什器同士を確実に連結することのできる什器システムを提供することである。
本発明に係る什器システムは、第一の什器と第二の什器とを備えた什器システムであって、前記第一の什器は、幅方向に間隔をあけて床面上に配置され、水平面内で前記幅方向に直交する前後方向に延びる一対のベース部材と、前記ベース部材上に設けられて上方に向かって延びる第一の支柱と、備え、前記第二の什器は、前記第一の支柱と離間して配置されたオプション部材と、前記オプション部材の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記オプション部材を支持する一対の第二の支柱と、前記ベース部材に沿って前記床面上に設けられ、前記第二の支柱を支持する支持部材と、を備え、前記ベース部材と前記支持部材とが、連結手段により連結されている。
このように構成することで、第一の什器を構成する一対のベース部材の幅方向外方に、第二の什器の支持部材及び第二の支柱が突出して配置されるのを回避することができる。したがって、第一の什器に第二の什器を組み合わせて設置した状態においても、什器システムが幅方向に大型化するのを抑えることができる。
このように構成することで、オプション部材の下方の足元の空間を広く確保することが可能となる。ここで、支持部材は、連結手段を介してベース部材に連結されることで、前後方向の長さがベース部材よりも短くても、第二の什器の支持安定性を十分に確保できる。
このように構成することで、第一の支柱、第二の支柱が、ベース部材、支持部材に対し、前後方向にオフセット配置されていても、ベース部材と支持部材とを連結することで、第一の支柱、第二の支柱を、それぞれ強固に支持することができる。
このように構成することで、支持部材に支持された第二の支柱及びオプション部材が第一の支柱に干渉するのを抑えることができる。
このように構成することで、上部係止部をベース部材上に係止すれば、支持部材をベース部材に連結することができるので、支持部材のベース部材への着脱を容易に行うことができる。
このような構成によれば、上面部をベース部材の上面に沿わせることで、第二の支柱の荷重をベース部材に伝達することができる。また、上側リブにより上部係止部が補強され、第二の支柱を、より強固に支持することができる。
このように、上部係止部と下部係止部とでベース部材を上下から挟持することで、第二の什器を、第一の什器に対して強固に連結することができる。
このような構成によれば、下面部をベース部材の下面に沿わせることで、上部係止部と下部係止部とでベース部材を確実に挟持することができる。また、下側リブにより、下部係止部が補強され、第二の支柱を、より強固に支持することができる。
このように構成することで、連結部材および支持部材を介し、幅方向両側に位置する一対の第二の支柱が強固に連結される。
このように構成することで、什器に、昇降可能な天板等のオプション部材を備えることができる。
図1に示すように、什器システム1は、収納棚(第一の什器)10と、作業台(第二の什器)20と、を備える。
これら連結フレーム13および上部連結材14により、二本の支柱12,12が連結されている。
図3は、収納棚10と作業台20との連結部分の構成を示す斜視展開図である。図4は、連結ベース部材26を示す斜視図である。
この図3、図4に示すように、連結ベース部材26は、上部ブラケット60と、下部ブラケット70と、を備えている。
ブラケット本体61は、昇降ユニット27を支持するユニット支持部63と、収納棚10のベース脚11に係止されるフック部(連結手段、上部係止部)64と、を一体に備えている。
図4に示すように、支持プレート部63aには、昇降ユニット27の下端部を固定するため、ボルト挿通孔69が複数個所に形成されている。
また、インナーフレーム62の前端部には、鉛直下方に垂下する前部プレート部62fが一体に形成されている。この前部プレート部62fには、後述する下部ブラケット70の前部プレート部71fと連結するため、ボルト挿通孔66が貫通形成されている。
ベースプレート71は、床面Fに平行に配置され、上部ブラケット60と前後方向にほぼ同じ長さを有している。ベースプレート71は、その上面に、上部ブラケット60のインナーフレーム62の底部プレート部62c,62cが載置される。
図3、図5に示すように、ベースプレート71の後端部には、鉛直上方に向かって延出し、連結フレーム13に前方から突き当たる後部プレート部(ストッパ部)71rが一体に形成されている。この後部プレート部71rが連結フレーム13の縦杆材13cに前方から突き当たることで、連結ベース部材26の支柱12側(後方)への移動が拘束される。
このフック部72は、ベースプレート71の前後方向のほぼ全長にわたって連続して形成されている。
図6に示すように、上部ブラケット60は、ベース脚11の下側にセットした下部ブラケット70に対し、上方から対向させてセットする。上部ブラケット60は、ベースプレート71上に、ユニット支持部63およびインナーフレーム62を載置する。図3に示すように、この状態で、ユニット支持部63およびインナーフレーム62の後方に形成されたボルト挿通孔65、65のそれぞれに、ボルト77を挿通させ、ベースプレート71に形成された雌ネジ孔75,75にねじ込む。これにより、上部ブラケット60と下部ブラケット70とが、その後部で一体に連結される。
また、インナーフレーム62の前部プレート部62fに形成されたボルト挿通孔66にボルト79を挿通させ、ベースプレート71の前部プレート部71fに形成された雌ネジ孔76にねじ込む。これにより、上部ブラケット60と下部ブラケット70とが、その前端部で一体に連結される。この状態で、フック部64は、上面部64aをベース脚11の上面に沿わせた状態で、側壁部64b,64cがベース脚11の幅方向両側面に沿う。
ここで、上部ブラケット60と下部ブラケット70とは、前後方向にほぼ同じ長さを有し、かつ、ベース脚11の前後方向の長さよりも短く形成されている。これにより、これら上部ブラケット60及び下部ブラケット70とからなる連結ベース部材26は、後部プレート部71rを連結フレーム13に突き当てた状態で、その前端部26fが、ベース脚11の前端部11fよりも後方に位置している。
図7は、ベース脚に係止された連結ベース部材を示す斜視図である。
この図7に示すように、上部ブラケット60のフック部64、及び下部ブラケット70のフック部72は、支柱12の前方位置から前方に向かって延び、昇降ユニット27よりも前方、かつベース脚11の前端部11fよりも後方位置まで連続している。
この図8に示すように、連結ベース部材26の前端部には、前方に向いて開口した開口部を塞ぐよう、キャップ80を装着することができる。
昇降ユニット27は、筒状体27aに対し、その内側に挿入された筒状体27b,27cが上下方向に出没することによって上下方向に伸縮する。天板21の下面に設けられた操作スイッチ24を操作すると、天板21の下面に設けられた図示しないコントロールユニットの制御によって、作業台20の幅方向両側に設けられた一対の昇降ユニット27,27が同期して伸縮動作し、天板21を昇降させる。
また、連結板90によって幅方向両側の連結ベース部材26,26及び昇降ユニット27,27が一体に連結されて所定幅に維持されることで、作業台20の強度が向上する。
このような構成によれば、収納棚10、作業台20は、それぞれ、床面Fに沿って設けられるベース脚11、連結ベース部材26によって、支持安定性が確保される。床面Fに沿って設けられるベース脚11と連結ベース部材26とを連結することで、収納棚10と作業台20とを、確実に連結することができる。
このように構成することで、収納棚10を構成する一対のベース脚11の幅方向外方に、作業台20の連結ベース部材26及び昇降ユニット27が突出して配置されるのを回避することができる。したがって、収納棚10に作業台20を組み合わせて設置した状態においても、什器システム1が幅方向に大型化するのを抑えることができる。
このように構成することで、支柱12、昇降ユニット27が、ベース脚11、連結ベース部材26に対し前後方向にオフセットして配置されていても、ベース脚11と連結ベース部材26とを連結することで、支柱12、昇降ユニット27を、それぞれ強固に支持することができる。
なお、本発明の什器は、図面を参照して説明した上述の各実施形態に限定されるものではなく、その技術的範囲において様々な変形例が考えられる。
例えば、什器システム1は、収納棚10と作業台20とを連結ベース部材26によって組み合わせる構成としたが、これに限らない。第一の什器は、収納棚10以外にも、ベース脚11と支柱12とを備えた什器であれば、例えば、デスク、カウンター、テーブル等、各種の什器であってもよい。さらに、収納棚10に組み合わせる第二の什器は、作業台20以外にも、他の様々なものであってもよい。
これ以外にも、本発明の主旨を逸脱しない限り、上記実施の形態で挙げた構成を取捨選択したり、他の構成に適宜変更したりすることが可能である。
10 収納棚(第一の什器)
11 ベース脚(ベース部材)
12 支柱(第一の支柱)
20 作業台(第二の什器)
21 天板(オプション部材)
26 連結ベース部材(支持部材)
27 昇降ユニット(第二の支柱)
64 フック部(連結手段、上部係止部)
71r 後部プレート部(ストッパ部)
72 フック部(連結手段、下部係止部)
72a 下部支持プレート(下面部)
72b,72c 側部プレート部(下側リブ)
90 連結板(連結部材)
F 床面
Claims (11)
- 第一の什器と第二の什器とを備えた什器システムであって、
前記第一の什器は、
幅方向に間隔をあけて床面上に配置され、水平面内で前記幅方向に直交する前後方向に延びる一対のベース部材と、
前記ベース部材上に設けられて上方に向かって延びる第一の支柱と、備え、
前記第二の什器は、
前記第一の支柱と離間して配置されたオプション部材と、
前記オプション部材の幅方向両側にそれぞれ設けられ、前記オプション部材を支持する一対の第二の支柱と、
前記ベース部材に沿って前記床面上に設けられ、前記第二の支柱を支持する支持部材と、を備え、
前記ベース部材と前記支持部材とが、連結手段により連結されている
ことを特徴とする什器システム。 - 前記第二の支柱及び前記支持部材は、前記ベース部材に対し、前記オプション部材の幅方向内方に配置されていることを特徴とする請求項1に記載の什器システム。
- 前記支持部材は、前記ベース部材よりも前後方向の長さが短いことを特徴とする請求項1又は2に記載の什器システム。
- 前記第一の支柱は、前記ベース部材の前後方向一方の側にオフセットして配置され、
前記第二の支柱は、前記支持部材の前後方向他方の側にオフセットして配置されるとともに、前記第一の支柱に対し、前後方向他方の側に離間して配置されていることを特徴とする請求項3に記載の什器システム。 - 前記支持部材は、前記支持部材が前後方向に沿って前記第一の支柱側に移動するのを拘束するストッパ部が形成されていることを特徴とする請求項4に記載の什器システム。
- 前記連結手段は、前記支持部材に一体に形成され、前記ベース部材上に係止される上部係止部を備えることを特徴とする請求項1から5の何れか一項に記載の什器システム。
- 前記上部係止部は、前記ベース部材の上面に沿う上面部と、
前記上面部から前記ベース部材の幅方向少なくとも一方の側面に沿って下方に延びる上側リブと、
を一体に備えることを特徴とする請求項6に記載の什器システム。 - 前記連結手段は、前記支持部材に一体に形成されるとともに前記ベース部材の下側に配置され、前記上部係止部との間で前記ベース部材を挟持する下部係止部をさらに備える請求項6又は7に記載の什器システム。
- 前記下部係止部は、前記ベース部材の下面に沿う下面部と、
前記下面部から前記ベース部材の幅方向少なくとも一方の側面に沿って上方に延びる下側リブと、
を一体に備えることを特徴とする請求項8に記載の什器システム。 - 幅方向両側に位置する前記支持部材間に、幅方向に延びる連結部材が架設されていることを特徴とする請求項1から9の何れか一項に記載の什器システム。
- 前記第二の支柱が上下方向に伸縮可能とされ、前記オプション部材が昇降可能とされていることを特徴とする請求項1から10の何れか一項に記載の什器システム。
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