JP6623449B2 - 包装体の検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、X線などの電磁波を検知する電磁波センサや近赤外線などを検知する光学センサを使用して包装体の内部の状態を検査する包装体の検査装置に関する。
特許文献1には、X線検査装置を用いた振分装置に関する発明が記載されている。この装置は、縦ピロー包装機で包装された袋詰め商品をX線検査装置に通過させて横シール部に内容物の噛み込みがあるか否かを検知し、噛み込みがあると検知されたら不良品であると判定し、不良品と判定された袋詰め商品をラインから排除する。
また、特許文献1においては、縦ピロ―包装機を使用した包装作業では、先行する袋と後続の袋とがその境界部で同時に横シールされるため、先行する袋の内容物が後方に位置する横シール部に噛み込まれると、その商品がシール欠陥を有する不良品となるのみならず、後続の袋の前方に位置する横シール部にも欠陥が広がる可能性があるとの課題が提起されている。
その課題を解決するために、特許文献1に記載の発明では、いずれかの袋詰め商品が不良品と判定されたら、その袋に先行する袋と後続の袋が良品であると判定されていても、その判定を不良品に書き換えて、前後3個の商品を全て不良品としてラインから排除している。
特許文献2には、透過光検査装置に関する発明が記載されている。この透過光検査装置は、袋詰め商品がX線検査装置に送られ、商品に照射されたX線がラインセンサで検知される。画像処理装置では、ラインセンサで検知されたX線透過信号に基づいてX線画像が生成される。このX線画像により商品の袋の輪郭が抽出され、予め設定された横シール部の寸法情報から袋の両端部に形成された横シール領域が特定される。
さらに、横シール領域における噛み込みの有無が検知される。これは、予め設定された閾値で横シール領域の画像データを二値化し、内容物の破片の画像のみを抽出することで粉われる。横シール領域に噛み込みが検出されると、内容物の破片を噛み込んだ横シール領域が先行の袋と繋がっていたか、後続の袋と繋がっていたかを判定する。この判定により当該袋詰め商品が振り分け装置で排除されるとともに、噛み込みが検出されたシール領域に繋がっていた、先行あるいは後続の商品も排除される。
特開2015−58382号公報 特開2015−64336号公報
特許文献1に記載されている振分装置は、いずれかの袋詰め商品の横シール部に内容物の噛み込みがあったら、その商品のみでなく前後の商品を含め合計3個の商品を不良と判定している。
すなわち、不良と判断された商品が現れたらその不良の状態を正確に検査することなく無条件に、これに先行する商品と後続の商品とを不良品としている。そのため、実際には良品であるのにもかかわらず不良品と判断される商品が多くなり、歩留まりが悪く、無駄が多くなる。
特許文献2に記載された透過光検知装置は、横シール領域に噛み込みが検出されたときに、当該袋詰め商品と、噛み込みが検出された横シール領域に繋がっている商品を排除している。したがって、特許文献1のように不良品の前後の2つの商品を無条件に不良と判断するよりも歩留まりは改善される。
しかし、特許文献2では、横シール領域に噛み込みがあるか否かの判別方式として、袋の輪郭を抽出し、横シール部の寸法情報から袋の両端部に形成された横シール領域を特定し、横シール領域に破片が存在するかを二値化処理で検出している。そのため、横シール領域に噛み込みが検出されときに、この横シール領域と繋がっていた先行の商品または後続の商品の横シール領域にも噛み込みが生じている可能性が高いのか低いのか解らないまま、噛み込みが発見された横シール領域に繋がっている先行の商品または後続の商品を、無条件に不良品を判別して排除している。
そのため、横シール領域に噛み込みが存在しておらず良品であるのもかかわらず振り分け装置で排除される商品が多くなり、大きな無駄が生じていることに変りはない。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、包装体が不良と判定されたときに、その包装体の状態をさらに詳細に検査して、先行する包装体や後続の包装体に欠陥があるか否かを従来よりも高い確率で判定することができる包装体の検査装置を提供することを目的としている。
本発明は、包装材に内容物が収納された包装体を移送する移送機構と、移送される前記包装体の画像データを取得するセンサと、前記画像データを処理するデータ処理部とが設けられた包装体の検査装置において、
前記包装体は、内容物を収納すべき収納領域と、前記収納領域の前方と後方で前記包装材がシールされたシール部とを有し、前記移送機構では、前記包装体が前記シール部を移送方向に向けた姿勢で移送され、
前記データ処理部では、所定の噛み込み判定基準に基づいて包装体に欠陥があると判定された包装体を不良とするとともに、前記欠陥が包装体の移送方向の前方に位置するか後方に位置するかを識別し、
その包装体の前方に位置する前記欠陥が前記噛み込み判定基準とは異なる前後不良判定基準に該当する欠陥であると判定されたときは、包装体を分割する前に先行していた包装体を不良とし、その包装体の後方に位置する前記欠陥が前記前後不良判定基準に該当する欠陥であると判定されたときは、包装体を分割する前に後続していた包装体を不良とすることを特徴とするものである。
例えば、本発明の包装体の検査装置は、前記噛み込み判定基準では、前記データ処理部において、前記包装体の前記シール部を特定し、前記シール部に内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定してその包装体を不良とするとともに、
前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前方のシール部に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が後方のシール部に存在していたら後続の包装体を不良とするものである。
本発明の包装体の検査装置は、前記データ処理部では、前方のシール部に一致する前方検査領域と、後方のシール部に一致する後方検査領域を設定し、
前記噛み込み判定基準では、前記前方検査領域と前記後方検査領域の少なくとも一方内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定して包装体を不良とするとともに、
前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とするものである。
または、本発明の包装体の検査装置は、前記データ処理部では、前記包装体の移送方向の前端から前方のシール部の途中までを前方検査領域とし、後端から後方のシール部の途中までを後方検査領域とし、
前記噛み込み判定基準では、前記前方検査領域と前記後方検査領域の少なくとも一方に内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定して包装体を不良とするとともに、
前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とするものである。
例えば、前記噛み込み判定基準では、欠陥を表す部分画像の面積、輝度(画像の濃さ)、個数を少なくとも1つに基づいて、先行するあるいは後続の包装体を不良とする。
あるいは本発明は、包装材に内容物が収納された包装体を移送する移送機構と、移送される前記包装体の画像データを取得するセンサと、前記画像データを処理するデータ処理部とが設けられた包装体の検査装置において、
前記包装体は、内容物を収納すべき収納領域と、前記収納領域の前方と後方で前記包装材がシールされたシール部とを有し、前記移送機構では、前記包装体が前記シール部を移送方向に向けた姿勢で移送され、
前記データ処理部では、前記包装体の移送方向の前端から前記収納領域の途中までを前方検査領域とし、後端から前記収納領域の途中までを後方検査領域とし、前記前方検査領域と前記後方検査領域を重複しない位置に設定し、
前記収納領域に内容物の欠陥が存在していたら、その包装体を不良とするとともに、
前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とすることを特徴とするものである。
例えば、前記欠陥は、前記内容物の一部が欠けた凹状の欠損部であり、
前記欠損部が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記欠損部が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする。
または、前記内容物が複数に分離された状態を前記欠陥と判定し、
前記内容物の分離面が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記分離面が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする。
さらには、前記内容物が複数の分離片に分離された状態を前記欠陥と判定し、
いずれかの前記分離片の全てが前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記分離片の全てが前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とするものである。
本発明は、X線などの電磁波を使用して包装体の内部画像を取得し、または近赤外線などの光を使用して包装体の内部画像を取得し、あるいは電磁波と光の双方を使用して包装体と内容物との合成画像を生成する。
データ処理部では、いずれかの包装体に不良が検出されたら、その不良の原因となる欠陥が包装体の前方の領域に発生しているか後方の領域に発生しているかを検査し、欠陥が前方の領域に発生していたら先行する包装体も不良と判定し、欠陥が後方の領域に発生していたら後続の包装体も不良と判定する。
このように、包装体の欠陥の位置を詳細に検査することにより、先行する包装体が不良であるか、後続の包装体が不良であるかを従来よりも高い確率で推定できるようになる。
本発明の第1の実施の形態の包装体の検査装置の外観を示す斜視図、 第1の実施の形態の包装体の検査装置の内部構造を示す正面図、 本発明の第2の実施の形態の包装体の検査装置の内部構造を示す正面図、 第1の実施の形態の包装体の検査装置の回路ブロック図、 (A)(B)(C)は、包装体の外形の画像と内容物の画像とを組み合わせる画像処理を示す説明図、 (A)(B)(C)は、包装体のシール部を抽出し、または検査領域を抽出する画像処理を示す説明図、 (A)(B)は、包装体の欠陥を判定する第1の判定例を示す説明図、 (A)(B)は、包装体の欠陥を判定する第2の判定例を示す説明図、 (A)(B)は、包装体の欠陥を判定する第3の判定例を示す説明図、 (A)(B)は、包装体の欠陥を判定する第4の判定例を示す説明図、 (A)(B)は、包装体の欠陥を判定する第5の判定例を示す説明図、
<検査装置の構造>
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の検査装置1は、包装体移動領域2と、その上に設置された上部収納部3と、包装体移動領域2の下に配置された下部収納部4とを有している。
包装体移動領域2は、中間部筐体2aの内部に形成されている。中間部筐体2aには一方の側部に搬入口4aが開口し、これに対向する他方の側部に搬出口4bが開口している。搬入口4aと搬出口4bのそれぞれには、X線遮蔽シート5が設けられており、中間部筐体2aの内部の包装体移動領域2は、X線遮蔽領域(電磁波遮蔽領域)となっている。
包装体移動領域2に、移送機構6が設けられている。図1と図2に示すように、移送機構6は、上流側移送機構6aと下流側移送機構6bとに分離されており、上流側移送機構6aと下流側移送機構6bとの間に、移動方向に向けて間隔が空けられた間隙部6cが形成されている。
上流側移送機構6aは、上流側ローラ7aと下流側ローラ7bを有し、両ローラ7a,7bの間に搬送ベルト8aが巻かれている。上流側ローラ7aと下流側ローラ7bの一方が駆動ローラで他方が従動ローラである。下流側移送機構6bは、上流側ローラ7cと下流側ローラ7dを有し、両ローラ7c,7dの間に搬送ベルト8bが巻かれている。上流側ローラ7cと下流側ローラ7dの一方が駆動ローラで他方が従動ローラである。
上流側の搬送ベルト8aは光を透過可能なベルトである。たとえば、透明または半透明の合成樹脂で形成されたベルトであり、または多数の穴が規則的に形成されたゴムベルトである。下流側の搬送ベルト8bは光を透過可能であってもよいし、光を透過できないものであってもよい。
上流側の搬送ベルト8aと下流側の搬送ベルト8bは、同じ速度で周回している。上流側の搬送ベルト8aの上流側端部に置かれた包装体W0は、上流側の搬送ベルト8aの周回によって、搬入口4aから包装体移動領域(電磁波遮蔽領域)2の内部に搬入され、一定の速度で図示右方向(F方向)へ移送される。さらに、間隙部6cを通過して下流側の搬送ベルト8bに受け渡され、搬送ベルト8bの周回によって搬出口4bから搬出される。
この検査装置1は、包装体W0の移動方向(F方向)がY方向であり、移動方向(F方向)と直交する方向がX方向である。また、移動方向(F方向)に対して垂直に延びる方向がZ方向である。
図1に示すように、上部収納部3に上部筐体3aが設けられており、上部筐体3aの内部にX線発生部10が収納されている。X線発生部10では、密閉容器11の内部にX線管12が収納されている。下部収納部4は下部筐体4cを有しており、その内部に図2に示すX線センサ13が配置されている。本発明の実施の形態では、電磁波発生部の一例としてX線発生部10が使用され、電磁波検知部の一例としてX線センサ13が使用されている。X線センサ13はラインセンサであり、センサ基板に複数のX線検知素子が、包装体W0の移動方向と直交する方向であるX方向に直線的に配列している。ただし、X線の代わりに他の透過性の放射線が使用されてもよいし、テラヘルツ波が使用されてもよい。
図1に示すように、上部収納部3には、光学検知部である光学センサ15が設けられ、図2に示すように下部収納部4には照明部16が配置されている。光学センサ15はラインセンサであり、複数の光検知素子が、包装体W0の移動方向と直交するX方向に直線的に配列して光検知ラインが構成されている。光学センサ15は、X方向に延びる光検知ラインを1列のみ備えているものであってもよいし、複数列備えているものであってもよい。
照明部16はライン照明装置であり、照明基板に複数の発光素子がX方向に直線的に実装されて構成されている。複数の発光素子は、包装体W0の移動方向と直交するX方向に配列して照明ラインが形成されている。照明ラインは1列に形成されているものであってもよいし、複数列に形成されているものであってもよい。発光素子は発光ダイオード(LED)であり、近赤外線あるいは青色の波長の光を発するものが使用される。
図2には、X線センサ13がX線を感知するX線検知範囲の中心線(X線検知撮像線)がL1で示されている。X線検知撮像線L1は、X線発生部10とX線センサ13の中心どうしが対向する対向線である。また、X線検知撮像線L1は、ラインセンサであるX線センサ13のX線検知ラインから垂直に立ち上がっているX−Z平面と平行な検知面であり、X線検知撮像面と言い換えることもできる。X線センサ13のX線検知撮像線L1は、移送機構6の間隙部6cの内部を通過して、包装体W0の移動方向であるY方向と直交するZ方向に延びている。
図2には、光学センサ15が光を感知する光検知範囲の中心線(光検知撮像線)がL2とL3で示されている。光検知撮像線L2,L3は、光学センサ15と照明部16の中心どうしが対向する対向線である。また、光検知撮像線L2,L3は、光学センサ15の光検知ラインから延びてX方向に面方向が延びる検知面であり、光検知撮像面と言い換えることができる。
図2に示すように、移送機構6の上方に反射部材17が設けられている。反射部材17の反射面の向きは、X−Z面に対して45度の傾きを有している。光学センサ15の光検知撮像線L3は、Y方向と平行に延び、反射部材17の反射面17aにより下向きに曲げられて光検知撮像線L2となる。すなわち、照明部16から発せられる照明光は、間隙部6cの上を通過する包装体W0に照射され、さらに反射面17aで反射されて光学センサ15で受光される。
X線センサ13と照明部16は、移送機構6の下側で近接して配置されており、X線検査撮像線L1と光検知撮像線L2は、移送機構6の間隙部6cの内部で一致することなく平行に配置されている。
図2に示す検査装置1は、X線検査撮像線L1と光検知撮像線L2とが、同じ間隙部6cに位置しているため、間隙部6cを通過する包装体W0に対し、X線の曝射で取得される画像データと、光学センサ15で検知される光学的な画像データとを近似した条件で取得することができる。
図2に示すように、上流側移送機構6aに、位置センサ18が設けられている。位置センサ18は光学センサであり、発光部18aと受光部18bとが対向して構成されている。包装体W0の移動経路を挟んで上下のいずれか一方に発光部18aが配置され、他方に受光部18bが配置されている。上流側移送機構6aを通過する包装体W0が位置センサ18で検知されたときを基準として、X線センサ13と光学センサ15による撮像動作の開始のタイミングが設定される。
図1に示すように、上部収納部3を構成する上部筐体3aの前部に、操作パネル40が配置されている。操作パネル40は、カラー液晶パネルなどの表示装置19と、表示装置19の表示面に重ねて設けられた透光性のタッチパネルなどを有している。タッチパネルは人の指が触れた位置を抵抗値の変化として検知し、または静電容量の変化として検知する。
図3に示す第2の実施の形態の検査装置101は、上流側移送機構6aの上方に光学センサ115が配置されている。この光学センサ115は、ラインセンサではなくエリアセンサであり、1画面分の画像を同時に取得できる多数の画素を有している。
上流側移送機構6aの上下の透光性の搬送ベルトの間に照明部116が設けられている。照明部116は、その上を包装体W0が通過しているときに、包装体W0の全体を含む広い面積を照明できるようになっている。この検査装置102は、光学センサ115によって、包装体W0の全体画像を一度に取得できるため、制御部における画像の処理回路を簡略化できる。
本発明のさらに他の実施の形態としては、光学センサ115としてエリアセンサが使用され、照明部116が搬送ベルトよりも上方に配置され、包装体W0が上方から照明されるものであってもよい。
<回路構成>
図4には、図1と図2に示す本発明の第1の実施の形態の検査装置1に備えられた電子回路の概要を示す回路ブロック図が示されている。図3に示す検査装置101では、光学センサ115による取得画像の処理が図4に示す実施の形態と相違するが、その他の回路ブロックは図4に示すものと同じである。
図4に示すデータ処理部20は、CPUとメモリなどから構成されており、データ処理部20の内部のブロックは、CPUにインストールされたソフトウエアを実行することにより構成される。
X線センサ13からのX線検知信号は、A/D変換器21aでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22aを経て、データ処理部20内のラインデータ取得部23に与えられる。ラインデータ取得部23では、X線センサ13のX線検知ラインで検知されたラインデータが1ライン毎に取得される。ラインデータ取得部23で取得されたラインデータは第1の画像データ生成部24に与えられて累積され、1画面単位の輝度分布データが所定の階調で表現された電磁波画像データ27が生成される。
図3に示す光学センサ15からの検知出力は、A/D変換器21bでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22bを経て、データ処理部20のラインデータ取得部25に与えられる。ラインデータ取得部25では、光学センサ15の光検知ラインで検知された濃淡データが1ライン毎に取得される。ラインデータ取得部25で取得されたライン単位の濃淡データは第2の画像データ生成部26に与えられて累積され、1画面単位の濃淡データで構成される光学画像データ28が生成される。
位置センサ18からの検知出力は、A/D変換器21cでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22cを経て、タイミング信号29となって判定部31と画像合成部32ならびに2つのラインデータ取得部23,25に与えられる。このタイミング信号29にしたがって、ラインデータ取得部23がラインデータを取得し、ラインデータ取得部25が濃淡データを取得する。
第1の画像データ生成部24で生成されたX線検知出力の輝度分布画像である電磁波画像データ27と、第2の画像データ生成部26で生成された光検知出力の濃淡画像である光学画像データ28は判定部31と画像合成部32に与えられる。判定部31と画像合成部32は、相互にデータの交換が可能である。
画像合成部32では、電磁波画像データ27と光学画像データ28とが合成されて検査画像データ33が生成される。検査画像データ33は判定部31に与えられるとともに、出力インタフェース22dを介して、表示ドライバ34に与えられ、操作パネル40に設けられた表示装置19に与えられて、検査画像が表示画面に表示される。
<包装体の検査>
包装体W0の検査を行うときには、図2(または図3)に示すように、上流側移送機構6aと下流側移送機構6bが周回動作しているときに、包装体W0が上流側移送機構6aに置かれる。包装体W0は、上流側移送機構6aと下流側移送機構6bで搬送されて、包装体移動領域2内を通過する。包装体W0が位置センサ18で検知されると、その検知出力が、入力インタフェース22cを経てタイミング信号29としてラインデータ取得部23,25に与えられる。
ラインデータ取得部25は、前記タイミング信号29が得られたときに、光学センサ15からの濃淡データの取得が開始され、第2の画像データ生成部26でラインデータが蓄積されて光学画像データ28が生成される。光学画像データ28はタイミング信号29が得られたときにのみ生成され、光学画像はタイミング信号29を基準として生成される。
これに対し、ラインデータ取得部23は、X線センサ13からのX線検知信号を常に監視しており、タイミング信号29の有無にかかわらず、予め決められたしきい値以上の濃度を有するX線検知信号が得られたら、第1の画像データ生成部24でラインデータが蓄積されて電磁波画像データ27が生成される。データ処理部20では、光学センサ15が起動しているか否か、および位置センサ18が動作しているか否かにかかわらず、電磁波画像データ27を常に監視しており、包装体W0の内容物に金属粉などの異物が混入しているときには、その包装体W0が良品ではないことを常に判定して表示することができ、さらに搬送経路上からその包装体W0を排除することができる。
ただし、位置センサ18が包装体W0を検知し前記タイミング信号29がラインデータ取得部23に与えられたときは、常に生成されている電磁波画像データ27に位置を示すデータが付加される。位置を示すデータを基準として、画像合成部32において、電磁波画像データ27と光学画像データ28とが位置合わせされて合成される。
<画像合成>
図4に示す第2の画像データ生成部26で蓄積された光学画像データ28は1画面単位の濃淡データである。検査している包装体W0の包装材料がアルミ箔や印刷された樹脂フィルムなどで形成されて非透明なものであると、光学画像には包装体W0のみが現れ、光学画像に内容物は現れない。第2の画像データ生成部26では、光学画像データ28の輝度を調整することが可能であり、包装体W0の外形(包装材の外形)の縁部境界線が見える範囲で、できるかぎり薄く表示された光学画像データ28を生成することが可能である。
なお、濃淡データである光学画像データ28が画像合成部32に送られ、光学画像データ28が画像合成部32で二値化され、その後に輝度が調整されて、縁部境界線が見える範囲で薄い画像である包装外形画像W1が生成されてもよい。
図5(B)には、前記光学画像データ28に基づいて濃淡が調整されて表示される包装外形画像W1の一例が示されている。包装外形画像W1には包装材(包装袋)の外縁形状が現れている。
第1の画像データ生成部24で蓄積される電磁波画像データ27は1画面単位の輝度分布データである。第1の画像データ生成部24では、デジタル化された電磁波画像データ27の濃度の分布の調整と全体の輝度の調整が可能である。例えば、包装体W0の内容物の濃度を強調したり、包装材をある程度の濃さで表示するなどの調整が可能である。
図5(A)には、この電磁波画像データ27に基づいて表示される内容物表示画像W2の一例が示されている。図5(A)では、電磁波画像データ27の濃度の分布の調整と全体の輝度の調整によって、内容物の形状が明確に解るように内容物表示画像W2が比較的濃く表示されているが、電磁波画像データ27には包装体(包装材)の外形がほとんど表示されていない。
図4に示す画像合成部32では、図5(B)に示す包装外形画像W1と、図5(A)に示す内容物表示画像W2とが重ねられて合成され、包装材の輪郭と内容物の形状の双方を把握でき且つ包装材の輪郭と内容物との位置関係を把握できる検査画像データ33が生成される。図5(C)にはこの検査画像データ33に基づいて表示される検査画像WAが示されている。
<検査領域の画定>
図6に示すように、画像合成部32では、検査画像WAに対し、包装体W0の移送方向(F方向)の前方に向く前端Wfを基準とする所定の幅の前方検査領域Lfと、移送方向(F方向)の後方に向く後端Weを基準とする所定の幅の後方検査領域Leを画定し、検査画像WAから、前方検査領域Lfの画像と後方検査領域Leの画像を部分的に取り出す画像処理が行われる。
その画像処理では、図5(B)に示す包装外形画像W1を使用し、その縦方向(Y方向)の長さ寸法を縮小させて、図6(B)に示すマスク画像Wmを生成する。図6(A)に示す検査画像WAと図6(B)に示すマスク画像Wmとの排他的論理和を計算することで、図6(C)に示すように、包装外形画像W1から前方検査領域Lfと後方検査領域Leを切出すことができる。
図6(B)に示すマスク画像WmのY方向の長さ寸法を調整することで、取得する前方検査領域Lfと後方検査領域LeのY方向の幅寸法を自由に変化させることができる。
図6に示す例では、前方検査領域Lfが、包装材に形成された前方の横シール部SfのY方向の長さ寸法とほぼ一致し、後方検査領域Leが後方の横シール部SeのY方向の長さ寸法とほぼ一致するように設定されている。ただし、前方検査領域Lfと後方検査領域Leは、横シール部SeのY方向の長さ寸法と必ずしも一致させる必要はない。
判定部31では、前方検査領域Lfと後方検査領域Leの範囲内で画像データの輝度の分布が検出される。例えば、図6(C)に示すように、前方検査領域Lfである前方の横シール部Sf内に、周囲との輝度が相違する所定面積以上の部分画像W2aが存在していることが検知されると、前方の横シール部Sfに内容物の一部の噛み込みが存在していると判定され、その包装体W0が不良品であると判定される。
<良品、不良品の判定>
縦ピロ―包装機で包装された包装体W0では、包装材の縁部どうしをY方向に延びる縦シール部で接合して筒状に成形した後に、X方向に延びる横シール部Sf,Seで包装材を接合し、横シール部Sfと横シール部Seとで挟まれた収納領域Cを形成する。例えば、縦シール部が形成される前に包装材上に内容物が供給され、その後に縦シール部と横シール部Sf,Seが形成されて、収納領域Cに内容物が封入される。あるいは、縦シール部と一方の横シール部Sfが形成された筒状の収納領域Cに内容物が入れられ、他方の横シール部Seで包装材が接合されて、収納領域Cに内容物が封入される。
包装材は縦方向に連続しており、縦シール部と横シール部Sf,Seが形成された時点では、内容物を収納した収納領域Cが縦シール部を挟んで連続して並ぶ包装体連結品となっている。この包装体連結品のそれぞれの横シール部の中央部がカッターで切断されて横シール部が前後に分離されると、先行する包装体W0の後方の横シール部Seと後続の包装体W0の前方の横シール部Sfとに別れ、個々の包装体W0が形成される。
なお、包装体の形態としては、チューブ状の包装材に内容物が収納された後に横シール部Sf,Seが形成されるもの、2枚の包装材が重ねられて、縦シール部が2箇所と横シール部Sf,Seが2箇所形成されるもであってもよい。
以下では、現在検査中の包装体を当該包装体W0とし、これに先行する包装体をWF,後続する包装体をWBで表すことがある。
なお、ここでの先行する包装体WFと後続する包装体WBは、カッターで切断されて個々の包装体に分離される前の時点での、包装体の並び関係に基づくものである。よって、例えば、個々の包装体に切断された後に、それまでの移動方向と交差する方向へ個々の包装体が移動するものであっても、横並びの包装体のうち、先に進行しているものが先行する包装体WFであり、後から進行するものが後続する包装体WBであることに変りはない。
図6に示すように、前方の横シール部Sfに内容物の一部の噛み込みが存在し、前方検査領域Lfに部分画像W2aが発見されて当該包装体W0が不良として判定されると、当該包装体W0に先行して移送されている包装体WFの後方の横シール部Seにも、シール欠陥や細かな噛み込みが生じている可能性がある。この場合に、先行する包装体WFの後方の横シール部Seにある程度大きな部分画像W2aが発見されていれば、先行する包装体WFも不良品であると判定できる。しかし、先行する包装体WFの後方の横シール部Seに目立つような部分画像W2aが発見できていないと、後方の横シール部Seにシール欠陥が生じているのにもかかわらず良品と判定されることがある。
例えば、先行している包装体WFの後方の横シール部Seに内容物の一部が挟まれていたが、その後内容物が脱落することで横シール部Seにシール欠陥が生じる場合や、図6(C)に現れている噛み込みの影響を受けて、先行する包装体WFの後方の横シール部Seに細かな粉状の内容物が分散して挟まれている場合などである。
そこで、以下の検査方法では、たとえ良品と仮判定された包装体であっても、これに隣接する包装体の横シール部の欠陥の影響を受けている可能性が高いと予想される包装体を不良として判定できるようにしている。
判定部31では、図6(C)に示すように、検査中の包装体W0の検査画像WAの前方検査領域Lfと後方検査領域Leのいずれか一方に部分画像W2aが存在していたら、その部分画像W2aの表示状態が予め決められている噛み込み判定基準に該当するか否かを判別する。噛み込み判定基準に該当していたら、当該包装体W0は、横シール部に内容物の噛み込みが生じている可能性が高いものとして、不良品(NG)と判定され、当該包装体W0は搬送路から排除される。前記噛み込み基準に該当していない当該包装体W0は良品(G)と判定される。
判定部31では、検査中の当該包装体W0が前記のように不良品(NG)と判定されたときには、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに現れている部分画像W2aの表示状態をさらに分析し、その分析結果が、所定の前後不良判定基準に該当しているか否かを判別する。前後不良判定基準に該当していたら、当該包装体W0の横シール部に発生している噛み込みが、この横シール部に連結されていた先行の包装体WFまたは後続の包装体WBの横シール部に影響を与えている可能性が高いと判定し、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定する。前記前後不良判定基準に該当していないときは、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されても、先行のまたは後続の包装体は良品(G)と判定される。
現在検査中である当該包装体W0の横シール部に噛み込みが発生しているか否かを判定する噛み込み判定基準と、当該包装体W0の噛み込みがこの包装体に先行する包装体WFまたは後続の包装体WBの横シール部に影響を与える可能性が高いことを判定する前後不良判定基準とは、その基準が相違しており、当該包装体W0に対する噛み込み判定基準は、前後不良判定基準よりも厳しい基準となっている。
(i)当該包装体W0の噛み込み判定基準
この噛み込み判定基準では、前方検査領域Lfと後方検査領域Leが、横シール部Sf,SeとY方向の長さがほぼ同じに設定される。そして、横シール部Sf,Seに予め決められたしきい値以上の大きさで予め決められたしきい値以下の輝度(しきい値以上の濃さ)の部分画像W2aが存在していたら、検査中の当該包装体W0は横シール部に内容物の噛み込みが発生しているものと判定される。
(ii)前後不良判定基準
前後不良判定基準は、以下の判定基準のいずれか1つに該当していたら、あるいは以下の判定基準のうちの予め決められた数以上の基準に該当していたら、または全ての判定基準に該当していたら、先行の包装体WFまたは後続の包装体WBの横シール部に欠陥が発生している可能性が高いと判定し、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定する。
前後不良判定基準は、基本的な判定基準として、予め設定した前方検査領域Lfと後方検査領域Leの少なくとも一方に部分画像W2aが存在していることが前提である。ただし、この場合の前方検査領域Lfと後方検査領域Leは、横シール部Sf,SeとY方向の長さを一致させることもできるし、横シール部Sf,Seよりも短くすることもできるし、長くすることもできる。
(a)判定基準1
部分画像W2aが所定の面積以上であるか否か、
(b)判定基準2
部分画像W2aが所定の輝度以下(所定の濃度以上)であるか否か、
(c)判定基準3
部分画像W2aの数が所定数以上であるか否か、
以下、上記判定基準を使用した判定例を説明する。
(1)第1の判定例
図7(A)(B)に第1の判定例が示されている。
個々の包装体W0の移送方向(F方向)は図示右方向であり、右側に位置するのが移送機構6で先行して移送されている包装体WFである。
図7に示す第1の判定例では、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法が前方の横シール部SfのY方向の幅寸法に一致し、後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が後方の横シール部SeのY方向の幅寸法に一致している。
図7(A)では、検査中の当該包装体W0の検査画像WAの前方検査領域Lfに前記(i)の噛み込み基準に該当する部分画像W2aが検出されている。当該包装体W0は前方のシール部Sfに噛み込みの欠陥があると判断され、当該包装体W0を不良品(NG)と判定し検査ラインから排除される。
第1の判定例では、前記(ii)の前後不良判定基準のうちの判定基準1と判定基準2の少なくとも一方を使用して判定しており、部分画像W2aが、予め決められたしきい値である所定の面積以上である場合、あるいは部分画像W2aが、所定の輝度以下(所定の濃度以上)である場合、または部分画像W2aが所定の面積以上で所定の輝度以下(所定の濃度以上)である場合に、先行する包装体WFについても、後方の横シール部Seに、当該包装体W0の噛み込みの影響があると判断する。この場合、先行する包装体WFが検査の結果で良品(G)であると仮判定されていたとしても、不良品(NG)と判定して検査ラインから排除する。
なお、当該包装体W0が前記(i)の噛み込み検査基準に基づいて不良品(NG)と判定されていたとしても、部分画像W2aが前記(ii)の前後不良判定基準の結果、先行する包装体WFへの影響がないと予測されるときは、先行する包装体WFを良品(G)と判定する。
また、検査中の当該包装体W0には、後方の横シール部Seに欠陥が発見されていないので、後続の包装体WBは良品(G)と判定される。図7(A)の判定例では、検査中の当該包装体W0と先行する包装体WFの2個のみが不良判定となり、不良判定となる包装体の数を最少限に抑えることができる。
図7(B)に示す判定例では、検査中の当該包装体W0の後方検査領域Leに部分画像W2aが検出され、検査中の当該包装体W0は後方の横シール部Seに内容物の一部の噛み込みがあるとされ不良品(NG)と判定される。この場合には、部分画像W2aが前記(ii)の前後不良判定基準の所定の組み合わせに該当していれば、後続の包装体WBが不良品(NG)と判定されて検査ラインから排除される。ただし、図7(B)の判定例では、先行する包装体WFは良品(G)と判定されている。
(2)第2の判定例
図8(A)(B)に第2の判定例が示されている。
図8に示す第2の判定例では、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法が前方の横シール部SfのY方向の幅寸法に一致し、後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が後方の横シール部SeのY方向の幅寸法に一致している。
図8(A)では、検査中の当該包装体W0の検査画像WAの前方検査領域Lfに前記(i)の噛み込み基準に該当する部分画像W2aが検出されている。当該包装体W0は前方のシール部Sfに噛み込みの欠陥があると判断され、当該包装体W0を不良品(NG)と判定し検査ラインから排除される。
第2の判定例では、前記(ii)の前後不良判定基準のうちの主に判定基準3を使用して判定しており、部分画像W2aに現れている異物が、所定の数以上である場合に、先行する包装体WFについても、後方の横シール部Seに、当該包装体W0の噛み込みの影響があると判断される。この場合、先行する包装体WFが検査の結果で良品(G)であると仮判定されていたとしても、不良品(NG)と判定して検査ラインから排除する。
なお、この判定例では、前記(ii)の前後不良判定基準のうちの判定基準3に、さらに判定基準1と判定基準2の少なくとも一方を加味し、部分画像W2aとして、所定の面積の異物が所定の数以上現れていたら、先行する包装体WFを不良品(NG)と判定してもよいし、部分画像W2aとして、所定の輝度以下(所定の濃度以上)の異物が所定の数以上現れていたら、先行する包装体WFを不良品(NG)と判定してもよい。
なお、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されていたとしても、部分画像W2aの異物が所定の数以上存在していないときには、先行する包装体WFへの影響がないと予測され、先行する包装体WFを良品(G)と判定する。
図8(A)の判定例では、検査中の当該包装体W0には、後方の横シール部Seに欠陥が発見されていないので、後続の包装体WBは良品(G)と判断する。
図8(B)の判定では、検査中の当該包装体W0の後方検査領域Leに部分画像W2aが検出されているが、この部分画像W2aに現れている異物が所定の数以下であるため、部分画像W2aが後続の包装体WBに与える影響が少ないと判定され、後続の包装体WBは良品(G)と判定されている。
(3)第3の判定例
図9(A)(B)に第3の判定例が示されている。
第3の判定例では、包装体の検査画像WAの前方検査領域Lfが、移送方向に向く前端Wfから前方の横シール部Sfの途中までの範囲に設定されている。すなわち、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法は、前方の横シール部SfのY方向の長さ寸法よりも短くなっている。同様に、後方検査領域Leは検査画像WAの後端Weから後方の横シール部Seの途中までに設定されており、後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が、後方の横シール部SeのY方向の長さ寸法よりも短く設定されている。
図9(A)では、検査中の当該包装体W0の前方の横シール部Sfに内容物の一部が噛み込んだ部分画像W2aが現れている。よって、この判定例では、部分画像W2aが、前記(i)の噛み込み基準に該当していると判断され、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されている。
部分画像W2aは、前記(ii)の横シール部Sfの前方の領域に現れており、部分画像W2aの少なくとも一部が前方検査領域Lfの内部に存在している。ここで、前方検査領域Lfの内部に現れている部分画像W2aが、前記(ii)の前後不良判定基準のいずれかの組み合わせ(所定の面積、所定の輝度、所定の数のいずれかまたはその組み合わせ)に該当しているときには、検査中の当該包装体W0の前端Wfに接近した位置に現れている異物の噛み込みが先行する包装体WFの後方の横シール部Seにシール欠陥Dを形成している確率が高いと判断される。この場合には、検査中の当該包装体W0が不良品(NG)と判定されるのみならず、先行する包装体WFも不良品(NG)と判定される。ただし、後続の包装体WBは良品と判定される。
図9(B)に現れている判定例では、検査中の当該包装体W0の前方の横シール部Sfの領域内に、前記(ii)の前後不良判定基準のいずれかの組み合わせに該当する部分画像W2bが現れている。ただし、部分画像W2bは、前方検査領域Lfから後方に外れた位置に現れている。この場合、部分画像W2bが横シール部Sfに噛み込みが存在していることを示しているが、この噛み込み箇所が検査画像WAの前端Wfから離れているので、先行の包装体WFへの影響が少ないと判定し、先行する包装体WFは良品と判定する。
一方で、図9(B)における判定例では、検査中の包装体W0の後方の横シール部Seに部分画像W2aが現れており、後方検査領域Leの内部に現れている部分画像W2aが、前記(ii)の前後不良判定基準のいずれかの組み合わせに該当している。よって、後続の包装体WBは、前方の横シール部Sfにシール欠陥Dが存在する可能性が高くなるため、不良と判定される。
図9に示す判定例では、検査中の当該包装体W0の横シール部Sf,Seの領域に噛み込みが発見されたとしても、その噛み込みが当該包装体W0の端部Wf,Weに近い場合にのみ、その端部に連続する包装体を不良品(NG)としている。噛み込みが端部に近い位置に発見されたときにのみ、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)としているため、良品であるのもかかわらず不良品(NG)と判定される頻度を低減することができる。
(4)第1の判定例ないし第3の判定例のまとめ
前記第1の判定例ないし第3の判定例では、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法と後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が、横シール部Sf,Seの長さに一致するように設定され、あるいは横シール部Sf,Seの長さよりも短く設定されている。特に前方検査領域LfのY方向の長さ寸法と後方検査領域LeのY方向の長さ寸法を短く設定することで、噛み込みの異物が包装体の端部に近い位置に存在しているときに、これに隣接する先行のまたは後続の包装体を不良品と判定できるようになる。
ただし、横シール部Sf,SeのY方向の長さ寸法が非常に短い包装体の場合には、横シール部Sf,Seの内部に目立つ異物が存在していなくても、収納領域Cのうちの横シール部Sf,Seに接近する位置に内容物の欠陥が存在していると、先行のまたは後続の包装体の横シール部に欠陥を与えることがある。よって、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法と後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が、横シール部Sf,Seの長さよりもやや長めに設定されることもある。
以下の表1と表2は、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに(i)の噛み込み基準に該当する異物が発見されたときに、部分画像W2aが前記(ii)の前後不良判定基準の3つの判定基準の全てに該当したときに、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定する例を示している。
表1では、当該包装体W0について、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに現れている部分画像W2aが、判定基準1と判定基準2および判定基準3に該当して「×」となっているため、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されるとともに、先行のまたは後続の隣接包装体も不良品(NG)と判定されている。
これに対し、表2では、1つの基準である判定基準3において、異物の数がしきい値以下であり、判定基準3に該当しておらず「○」である。この場合は、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されているが、先行のまたは後続の隣接包装体は良品(G)と判定されている。
Figure 0006623449
Figure 0006623449
以下の表3と表4は、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに(i)の噛み込み基準に該当する異物が発見されたときに、部分画像W2aが(ii)の前後不良判定基準の3つの判定基準のうちのいずれか2つ以上の判定基準に該当したときに、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定する例を示している。
表3では、当該包装体W0について、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに現れている部分画像W2aが、判定基準1と判定基準3に該当し「×」であるため、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されるとともに、先行のまたは後続の隣接包装体も不良品(NG)と判定されている。
表4では、該当する「×」が判定基準3の1つの基準だけであるため、当該包装体W0が不良品(NG)と判定されているが、先行のまたは後続の隣接包装体は良品(G)と判定されている。
Figure 0006623449
Figure 0006623449
なお、前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに(i)の噛み込み基準に該当する異物が発見されたときに、(ii)の前後不良判定基準の3つの判定基準のうちのいずれか1つ以上の判定基準に該当したときに、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定してもよい。
以下の表5と表6では、(ii)の前後不良判定基準の3つの判定基準のそれぞれの「評価点」が付されている。前方検査領域Lfまたは後方検査領域Leに(i)の噛み込み基準に該当する異物が発見されたときに、部分画像W2aが(ii)の前後不良判定基準の3つの判定基準のいずれかに該当し、前記「評価点」が所定の数値以上のときに、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定する例を示している。
この例では、「評価点」が5点以上であると、先行のまたは後続の包装体を不良品(NG)と判定している。
Figure 0006623449
Figure 0006623449
(5)第4の判定例
図10(A)(B)に第4の判定例が示されている。
図10に示す判定例では、検査画像WAの前端Wfから内容物の収納領域Cの途中までが前方検査領域Lfとして設定されており、前方検査領域LfのY方向の長さ寸法が、前方の横シール部SfのY方向の長さ寸法よりも長くなっている。同様に、後方検査領域Leも、後端Weから収納領域Cの途中までの範囲に設定されており、後方検査領域LeのY方向の長さ寸法が後方の横シール部SeのY方向の長さ寸法よりも長く設定されている。
なお、前端Wfを起点として前方検査領域Lfを設定する代わりに、収納領域Cの前端を起点として前方検査領域Lf1を設定してもよい。これは後方検査領域Leにおいても同じである。
前方検査領域Lfと後方検査領域Leは、収納領域C内において互いに重ならないように前後に分かれた領域に設定されている。
前方検査領域Lfと後方検査領域Leを横シール部Sf,Seよりも前後に広い範囲に設定することで、例えば包装体の検査画像WAの全体の大きさに対して、横シール部Sf,SeのY方向の長さ寸法が小さい包装体の場合において、その包装体に欠陥が有った場合に、先行する包装体または後続の包装体への影響を比較的精度高く判定することができるようになる。
図10に示す例では、検査中の当該包装体W0の内容物の形状を示す内容物表示画像W2に凹状の欠損部Wdが形成されており、この欠陥を検出した時点で、検査中の当該包装体W0が不良と判定される。
検査すべき包装体の内容物の形状は決まっているので、判定部31に正常な内容物の形状に関するデータを記憶しておき、判定部31において得られた内容物表示画像W2のデータと正常な内容物の形状に関するデータとを比較することで、欠損部Wdが存在しているか否かを判定することができる。
図10(A)の例では、内容物表示画像W2の欠損部Wdの全部または少なくとも一部が、前方検査領域Lf内に現れている。この場合に、欠損部Wdから欠け出た内容物の一部が、先行する包装体WFの後方の横シール部Se内に影響を与えている可能性がある。例えば、先行する包装体WFには目立った噛み込み現象が現れておらずに良品と仮判定されていたとしても、欠損部Wdから欠け出たきわめて細かなかけらによって包装体WFの後方の横シール部Seにシール欠陥Dが形成され、しかも欠陥の原因であったかけらが横シール部Seから脱落している場合がある。あるいは、画像判定では目立たないような粉状の内容物が横シール部Se内に多数挟まれていることもある。このような場合に、検査中の当該包装体W0と先行する包装体WFの双方を不良と判定することで、シール欠陥Dが存在する包装体をラインから排除できる。
なお、図10(A)では、検査中の当該包装体W0の後方検査領域Le内に欠損部Wdが存在していないため、後続する包装体WBは良品(G)と判定されている。
図10(B)の判定例では、検査中の当該包装体W0の内容物表示画像W2に凹状の欠損部Wdが現れているため、この当該包装体W0が不良と判定される。ただし、欠損部Wdは、前方検査領域Lfと後方検査領域Leのいずれにも表れていないため、先行の包装体WFと後続の包装体WBへの影響が少ないと判断し、先行する包装体WFと後続の包装体WBを共に良品(G)と判定する。
(6)第5の判定例
図11(A)(B)に第5の判定例が示されている。
図11に示す判定例では、図10と同様に、前方検査領域Lfと後方検査領域Leが収納領域Cの途中までの範囲で設定されている。
図11(A)(B)では、判定部31において、検査中の当該包装体W0の内容物表示画像W2の形状と、正常な内容物の形状に関するデータとを比較した結果、内容物表示画像W2が分離されていることが検知され、内容物が割れてしまっていると判定されている。よって、当該包装体W0は不良品(NG)と判定され、検査ラインから排除される。
図11(A)の判定例では、検査中の当該包装体W0において内容物の分離が生じているため不良と判定するが、さらに内容物表示画像W2の分離面Wcの位置を判定する。ここでは、分離面Wcの少なくとも一部が前方検査領域Lf内に存在している。この場合には、先行する包装体WFが良品として仮判定されていたとしても、当該包装体W0の内容物から分離されたかけらによって、先行の包装体WFの後方の横シール部Seにシール欠陥Dが形成される可能性があるため、先行する包装体WFを不良品(NG)と本判定する。ただし、後方検査領域Leに分離面Wcが存在しないため、後続の包装体WBは良品(G)と判定する。
図11(B)に示す判定例では、検査中の当該包装体W0の内容物表示画像W2に分離が生じているため不良(NG)と判定する。ただし、前方検査領域Lfに分離面Wcが存在していないので、分離された内容物が先行する包装体WFの後方の横シール部Seに影響を与えている可能性が低いため、先行する包装体WFは良品(G)と判定する。
また、検査中の当該包装体W0では、内容物から分離された分離片Wsの画像が後方検査領域Leに現れており、しかも分離片Wsの全体が後方検査領域Leに含まれている。この場合には、分離片Wsのかけらなどが、後続する包装体WBの前方の横シール部Sfのシール欠陥の原因となっている可能性があるため、後続する包装体WBを不良(NG)と判定する。
上記各判定例では、検査中の包装体に欠陥が発見されたときに、その欠陥が包装体の前方にあるか後方にあるかを検査し、さらには所定の範囲の前方検査領域Lfや後方検査領域Leに欠陥があるか否かを検査する。そして、前記領域に欠陥があったときはその欠陥の位置に応じて、先行する包装体WFまたは後続の包装体WBが既に良品と判定されていても、シール部の欠陥などが生じている可能性が高いと判断して、不良と判定する。
その結果、不良品に先行する包装体や後続の包装体のうちの欠陥が生じている確率の高いものをラインから排除でき、欠陥が生じている可能性の低いものは、たとえ不良品と連続するものであっても良品として残すことができる。よって、良品が誤って不良品と判定される確率を低下でき、無駄の発生を抑制できる。
なお、前記実施の形態では、電磁波画像データ27と光学画像データ28を合成して包装体の欠陥の検査を行っているが、包装体W0の包装材が透光性である場合には、光学画像データ28のみを使用して、前記判定を行うことができる。または包装材と内容物の輝度のコントラストの差が出やすい包装体の場合には、電磁波画像データ27のみを使用して、前記判定を行うこともできる。
1,101 検査装置
2 包装体移動領域
6 移送機構
6a 上流側移送機構
6b 下流側移送機構
6c 間隙部
10 X線発生部(電磁波発生部)
13 X線センサ(電磁波検知部)
15 光学センサ(光学検知部)
16 照明部
18 位置センサ
19 表示装置
20 データ処理部
24 電磁波画像データ生成部
26 光学画像データ生成部
27 電磁波画像データ
28 光学画像データ
31 判定部
32 画像合成部
40 操作パネル
C 収納領域
D シール欠陥
Le 後方検査領域
Lf 前方検査領域
Se 後方の横シール部
Sf 前方の横シール部
W0 包装体(当該包装体)
WF 先行の包装体
WB 後続の包装体
W1 包装外形画像
W2 内容物表示画像
W2a,W2b 部分画像
WA 検査画像
Wc 分離面
Wd 欠損部
We 後端
Wf 前端
Wm マスク画像
Ws 分離片

Claims (9)

  1. 包装材に内容物が収納された包装体を移送する移送機構と、移送される前記包装体の画像データを取得するセンサと、前記画像データを処理するデータ処理部とが設けられた包装体の検査装置において、
    前記包装体は、内容物を収納すべき収納領域と、前記収納領域の前方と後方で前記包装材がシールされたシール部とを有し、前記移送機構では、前記包装体が前記シール部を移送方向に向けた姿勢で移送され、
    前記データ処理部では、所定の噛み込み判定基準に基づいて包装体に欠陥があると判定された包装体を不良とするとともに、前記欠陥が包装体の移送方向の前方に位置するか後方に位置するかを識別し、
    その包装体の前方に位置する前記欠陥が前記噛み込み判定基準とは異なる前後不良判定基準に該当する欠陥であると判定されたときは、包装体を分割する前に先行していた包装体を不良とし、その包装体の後方に位置する前記欠陥が前記前後不良判定基準に該当する欠陥であると判定されたときは、包装体を分割する前に後続していた包装体を不良とすることを特徴とする包装体の検査装置。
  2. 前記噛み込み判定基準では、前記データ処理部において、前記包装体の前記シール部を特定し、前記シール部に内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定してその包装体を不良とするとともに、
    前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前方のシール部に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が後方のシール部に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項1記載の包装体の検査装置。
  3. 前記データ処理部では、前方のシール部に一致する前方検査領域と、後方のシール部に一致する後方検査領域を設定し、
    前記噛み込み判定基準では、前記前方検査領域と前記後方検査領域の少なくとも一方内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定して包装体を不良とするとともに、
    前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項1記載の包装体の検査装置。
  4. 前記データ処理部では、前記包装体の移送方向の前端から前方のシール部の途中までを前方検査領域とし、後端から後方のシール部の途中までを後方検査領域とし、
    前記噛み込み判定基準では、前方のシール部と後方のシール部の少なくとも一方に内容物の一部の噛み込みが存在していたらこれを欠陥と判定して包装体を不良とするとともに、
    前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記前後不良判定基準に該当する前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項1記載の包装体の検査装置。
  5. 前記噛み込み判定基準では、欠陥を表す部分画像の面積、輝度(画像の濃さ)、個数を少なくとも1つに基づいて、先行するあるいは後続の包装体を不良とする請求項1ないし4のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  6. 包装材に内容物が収納された包装体を移送する移送機構と、移送される前記包装体の画像データを取得するセンサと、前記画像データを処理するデータ処理部とが設けられた包装体の検査装置において、
    前記包装体は、内容物を収納すべき収納領域と、前記収納領域の前方と後方で前記包装材がシールされたシール部とを有し、前記移送機構では、前記包装体が前記シール部を移送方向に向けた姿勢で移送され、
    前記データ処理部では、前記包装体の移送方向の前端から前記収納領域の途中までを前方検査領域とし、後端から前記収納領域の途中までを後方検査領域とし、前記前方検査領域と前記後方検査領域を重複しない位置に設定し、
    前記収納領域に内容物の欠陥が存在していたら、その包装体を不良とするとともに、
    前記欠陥が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記欠陥が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とすることを特徴とする包装体の検査装置。
  7. 前記欠陥は、前記内容物の一部が欠けた凹状の欠損部であり、
    前記欠損部が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記欠損部が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項6記載の包装体の検査装置。
  8. 前記内容物が複数に分離された状態を前記欠陥と判定し、
    前記内容物の分離面が前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記分離面が前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項6記載の包装体の検査装置。
  9. 前記内容物が複数の分離片に分離された状態を前記欠陥と判定し、
    いずれかの前記分離片の全てが前記前方検査領域に存在していたら先行する包装体を不良とし、前記分離片の全てが前記後方検査領域に存在していたら後続の包装体を不良とする請求項6記載の包装体の検査装置。
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