JP6617238B2 - 包装体の検査装置 - Google Patents

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本発明は、包装材のシール部またはその近傍に特異部が検出されたときに、この特異部が包装材の変形によるものであるか否かを判別できる包装体の検査装置に関する。
特許文献1に、X線検査の結果を使用して、包装体のシール部に食品などの内容物の一部が挟まれているか否かを判定するいわゆる噛み込み検査を行う発明が記載されている。
特許文献1に記載されている検査装置は、包装体の外形データが予め記憶部に記憶されている。包装体の包材にX線を照射して得られたX線画像から、ジッパーなどの比較的厚い部分の画像が基準画像として取得される。そして、記憶部に記憶されている外形データと前記基準画像とを使用して、ジッパーの画像からシール部の位置までの距離、さらには包材の外形が推定される。そして、推定されたシール部の位置情報と、X線センサで得られた内容物の画像とから、シール部に内容物が噛みこまれているか否かの判定が行われる。
特開2011−196796号公報
特許文献1に記載されている検査装置では、X線の透過画像の輝度によって内容物が存在しているか否かを判定している。そのため、包装体を構成している包装材に変形やこの変形に伴う重なりが生じていると、取得画像では包装材の変形部の輝度が周囲と異なって写るようになり、この部分が内容物の一部であると判断されるおそれがある。特に、レトルト食品などのように包装材が厚い素材で形成されていると、包装材の変形部と周囲との輝度の差が顕著になり、変形部が内容物として判断されやすい。
包装材のシール部は、所定の縁部またはその内側などの近傍に形成されるが、内容物がシール部に接近していると、あるいは内容物が厚いものであると、シール部を含む前記縁部で包装材の折れによる変形が生じやすくなる。そのため、この包装材の変形部が、シール部での内容物の噛み込みと判断される可能性が高くなる。その結果、包装体としては良品であるのにもかかわらず、包装作業工程から排除される問題が生じる。
本発明は上記従来の課題を解決するものであり、シール部またはその周辺に包装材の変形部や変形に伴う重なり部が存在している可能性を判定できるようにして、包装体の製造工程での誤った判定を低減できるようにした包装体の検査装置を提供することを目的としている。
本発明は、シール部が形成された袋状の包装材と、前記包装材に収納された内容物とを有する包装体を検査する検査装置において、
前記包装体に検査波を与える検査波照射部と、前記包装体に照射された検査波を検知する検査波検知部と、データ処理部とが設けられており、
前記データ処理部に、
前記検査波検知部の検知出力から前記包装体の画像データを生成する画像データ生成部と、
前記画像データに基づいて、前記シール部を含む検査領域を設定する検査領域設定部と、
前記画像データに基づいて、前記シール部の直近に位置する前記包装材の縁部、あるいは前記シール部内に位置する前記包装材の縁部に、窪み部が形成されているか否かを判定し、前記窪み部を基準として所定の検出位置または所定の検出範囲を設定する検出範囲設定部と、
前記検査領域内で周囲と輝度が相違する特異部を検出し、前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在していたら、前記特異部を前記包装材の変形によるものと判定し、前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在していなければ、前記特異部を前記シール部に噛み込まれた内容物であると判断し、前記包装体を不良品であると判定する判定部と、が設けられていることを特徴とするものである。
また、本発明の包装体の検査装置は、前記判定部では、前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在するときに、その特異部が、所定の判定条件を備えているときに、前記特異部が前記包装材の変形によるものであると判定する。
前記判定条件は、前記特異部の面積、前記特異部の幅寸法、前記特異部の形状、あるいは、前記特異部の輝度のグラデーションである。
本発明の包装体の検査装置は、前記判定部で、所定の基準線から前記縁部までの距離によって前記窪み部の底部を検出し、前記底部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定するものである。
または、本発明の包装体の検査装置は、前記判定部は、所定の基準線からしきい値だけ離れた位置に判定線を設定し、その判定線上に前記縁部が存在していたら前記窪みが形成されていると判定し、前記判定線と前記縁部との交点を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定する。
この場合に、前記基準線を、前記包装体の前記縁部を含む線とすることが好ましい。
さらに、本発明の包装体の検査装置は、前記包装体の内部を通過する判定線を設定し、その判定線上に前記縁部が存在していたら、前記判定線と前記縁部とで囲まれた領域に前記窪み部が形成されていると判定し、前記窪み部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定するものである。
また本発明の包装体の検査装置は、上記においてに、前記窪み部の底部を検出し、前記底部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定するものであってもよい。
この場合に、前記包装体の前記縁部を含む基準線を設定し、前記基準線から所定のしきい値だけ離れた位置に前記判定線を設定することが好ましい。
本発明の包装体の検査装置は、前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、その包装体を良品と判定する。
また、本発明の包装体の検査装置は、前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、前記特異部の輝度を変化させて、前記特異部に前記内容物の一部が含められているか否かを判定する。
あるいは、前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、前記特異部を検出するしきい値を変更して、前記特異部に前記内容物の一部が含められているか否かを判定する。
本発明の包装体の検査装置は、前記検査波として放射線またはテラヘルツ波の電磁波が使用されて、前記電磁波を検知した電磁波画像データが取得されるとともに、光学画像データが取得され、前記電磁波画像データと前記光学画像データとが合成されて、前記包装体の画像データが生成される。
または、光学画像データが取得され、前記光学画像データから前記包装体の画像データが生成される。
あるいは、前記検査波として放射線またはテラヘルツ波の電磁波が使用されて、前記電磁波を検知した電磁波画像データが取得され、前記電磁波画像データから前記包装体の画像データが生成される。
本発明は、包装体のシール部が形成されている部分の縁部またはシール部の近傍の縁部に窪み部があるか否かを検査し、窪み部が存在していると判定されたら、その窪み部の近くに存在する特異部を包装材の変形部であると判定する。あるいは、特異部を判定条件と比較して変形部であるか否かを判定している。その結果、包装材の変形部を誤って内容物の噛み込み状態であると判定する可能性を低くでき、良品が不良品と判別される可能性を低減できる。
本発明の第1の実施の形態の包装体の検査装置の外観を示す斜視図、 第1の実施の形態の包装体の検査装置の内部構造を示す正面図、 本発明の検査装置の回路ブロック図、 光学画像の説明図(写真)、 光学画像の濃度調整を行った後の画像の説明図(写真)、 X線画像の説明図(写真)、 図5の濃度調整後の画像と図6のX線画像とを合成した合成画像の説明図(写真)、 図7に示す合成画像から特定されたシール部を含む検査領域の説明図、 検査領域の縁部に現れた窪み部の説明図、 窪み部の底部を含む検出位置の設定を説明する説明図、 判定線による窪み部の特定および検出範囲の設定を説明する説明図、 窪み部の底部を含む検出範囲の他の設定例を説明する説明図、 窪み部の底部を含む検出位置の他の設定例を説明する説明図、 窪み部の判定と特異点の検出を行う他の判定方向を説明する説明図、 窪み部の判定と特異点の検出を行う他の判定方向を説明する説明図、 窪み部の判定と特異点の検出を行う他の判定方向を説明する説明図、 包装材の変形部を検出する処理のフローチャート、 第2の実施の形態の包装体の検査装置において、照明部と放射線検知部の配置を示す断面図、
<検査装置の構造>
図1に示すように、本発明の第1の実施の形態の検査装置1は、包装体移動領域2と、その上に設置された上部収納部3と、包装体移動領域2の下に配置された下部収納部4を有している。
包装体移動領域2は、中間部筐体2aの内部に形成されている。中間部筐体2aには一方の側部に搬入口4aが開口し、これに対向する他方の側部に搬出口4bが開口している。搬入口4aと搬出口4bのそれぞれには、X線遮蔽シート5が設けられており、中間部筐体2aの内部の包装体移動領域2は、X線遮蔽領域(電磁波遮蔽領域)となっている。
包装体移動領域2に、移動機構6が設けられている。図1と図2に示すように、移動機構6は、上流側移動機構6aと下流側移動機構6bとに分離されており、上流側移動機構6aと下流側移動機構6bとの間に、移動方向に向けて間隔が空けられた間隙部6cが形成されている。
上流側移動機構6aは、上流側ローラ7aと下流側ローラ7bを有し、両ローラ7a,7bの間に搬送ベルト8aが巻かれている。上流側ローラ7aと下流側ローラ7bの一方が駆動ローラで他方が従動ローラである。下流側移動機構6bは、上流側ローラ7cと下流側ローラ7dを有し、両ローラ7c,7dの間に搬送ベルト8bが巻かれている。上流側ローラ7cと下流側ローラ7dの一方が駆動ローラで他方が従動ローラである。
上流側の搬送ベルト8aは光を透過可能なベルトである。たとえば、透明または半透明の合成樹脂で形成されたベルトであり、または多数の穴が規則的に形成されたゴムベルトである。下流側の搬送ベルト8bは光を透過可能であってもよいし、光を透過できないものであってもよい。
上流側の搬送ベルト8aと下流側の搬送ベルト8bは、同じ速度で周回している。上流側の搬送ベルト8aの上流側端部に置かれた包装体W0は、上流側の搬送ベルト8aの周回によって、搬入口4aから包装体移動領域(電磁波遮蔽領域)2の内部に搬入され、一定の速度で図示左方向(F方向)へ移動させられる。さらに、間隙部6cを通過して下流側の搬送ベルト8bに受け渡され、搬送ベルト8bの周回によって搬出口4bから搬出される。
図1では、包装体W0の移動方向(F方向)がY方向であり、移動方向(F方向)と直交する方向がX方向である。また、移動方向(F方向)に対して垂直に延びる方向がZ方向である。
図1に示すように、上部収納部3に上部筐体3aが設けられており、上部筐体3aの内部にX線発生部10が収納されている。X線発生部10では、密閉容器11の内部にX線管12が収納されている。下部収納部4は下部筐体4cを有しており、その内部に図2に示すX線センサ13が配置されている。本発明の実施の形態では、第1の検査波照射部の一例としてX線発生部10が使用され、第1の検査波検知部の一例としてX線センサ13が使用されている。X線センサ13はラインセンサであり、センサ基板に複数のX線検知素子が、包装体W0の移動方向と直交する方向であるX方向に直線的に配列している。ただし、第1の検査波照射部では、X線の代わりに他の透過性の放射線が使用されてもよいし、テラヘルツ波が使用されてもよい。
図1に示すように、上部収納部3には、第2の検査波検知部である光学センサ15(光学検知部)が設けられ、図2に示すように下部収納部4には、第2の検査波照射部である照明部16が配置されている。光学センサ15はラインセンサであり、複数の光検知素子が、包装体W0の移動方向と直交するX方向に直線的に配列して光検知ラインが構成されている。光学センサ15は、X方向に延びる光検知ラインを1列のみ備えているものであってもよいし、複数列備えているものであってもよい。
照明部16はライン照明装置であり、照明基板に複数の発光素子がX方向に直線的に実装されて構成されている。複数の発光素子は、包装体W0の移動方向と直交するX方向に配列して照明ラインが形成されている。照明ラインは1列に形成されているものであってもよいし、複数列に形成されているものであってもよい。発光素子は発光ダイオード(LED)であり、第2の検査波は近赤外線あるいは青色の波長の光を発するものが使用される。
図2には、X線センサ13がX線を感知するX線検知範囲の中心線(X線検知撮像線)がL1で示されている。X線検知撮像線L1は、X線発生部10とX線センサ13の中心どうしが対向する対向線である。また、X線検知撮像線L1は、ラインセンサであるX線センサ13のX線検知ラインから垂直に立ち上がっているX−Z平面と平行な検知面であり、X線検知撮像面と言い換えることもできる。X線センサ13のX線検知撮像線L1は、移動機構6の間隙部6cの内部を通過して、包装体W0の移動方向であるY方向と直交するZ方向に延びている。
図2には、光学センサ15が光を感知する光検知範囲の中心線(光検知撮像線)がL2とL3で示されている。光検知撮像線L2,L3は、光学センサ15と照明部16の中心どうしが対向する対向線である。また、光検知撮像線L2,L3は、光学センサ15の光検知ラインから延びてX方向に面方向が延びる検知面であり、光検知撮像面と言い換えることができる。
図2に示すように、移動機構6の上方に反射部材17が設けられている。反射部材17の反射面の向きは、X−Z面に対して45度の傾きを有している。光学センサ15の光検知撮像線L3は、Y方向と平行に延び、反射部材17の反射面17aにより下向きに曲げられて光検知撮像線L2となる。すなわち、照明部16から発せられる照明光は、間隙部6cの上を通過する包装体W0に照射され、さらに反射面17aで反射されて光学センサ15で受光される。
Xセンサ13と照明部16は、移動機構6の下側で近接して配置されており、X線検査撮像線L1と光検知撮像線L2は、移動機構6の間隙部6cの内部で一致することなく平行に配置されている。
図2に示す検査装置1は、X線検査撮像線L1と光検知撮像線L2とが、同じ間隙部6cに位置しているため、間隙部6cを通過する包装体W0に対し、X線の曝射で取得される画像データと、光学センサ15で検知される光学的な画像データとを同じ条件で取得できる。
図2に示すように、上流側移動機構6aに、位置センサ18が設けられている。位置センサ18は光学センサであり、発光部18aと受光部18bとが対向して構成されている。包装体W0の移動経路を挟んで上下のいずれか一方に発光部18aが配置され、他方に受光部18bが対向している。上流側移動機構6aを通過する包装体W0が位置センサ18で検知されたときを基準として、X線センサ13と光学センサ15による撮像動作の開始のタイミングが設定される。
図1に示すように、上部収納部3を構成する上部筐体3aの前部に、操作パネル40が配置されている。操作パネル40は、カラー液晶パネルなどの表示パネルと、表示パネルの表示面に重ねて設けられた透光性のタッチパネルとを有している。タッチパネルは人の指が触れた位置を抵抗値の変化として検知し、または静電容量の変化として検知する。
<回路構成>
図3に、検査装置1に備えられた電子回路の概要を示す回路ブロック図が示されている。
データ処理部20は、CPUとメモリなどから構成されており、図3に示されているデータ処理部20の内部のブロックは、CPUにインストールされたソフトウエアを実行することにより構成される。
X線センサ13からの検知出力は、A/D変換器21aでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22aを経て、データ処理部20内のラインデータ取得部23に与えられる。ラインデータ取得部23では、X線センサ13のX線検知ラインで検知されたラインデータが1ライン毎に取得される。ラインデータ取得部23で取得されたラインデータは電磁波画像データ生成部24に与えられて累積され、1画面単位の輝度分布データで構成される電磁波画像データ27が生成される。
光学センサ15からの検知出力は、A/D変換器21bでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22bを経て、データ処理部20のラインデータ取得部25に与えられる。ラインデータ取得部25では、光学センサ15の光検知ラインで検知された濃淡データが1ライン毎に取得される。ラインデータ取得部25で取得されたライン単位の濃淡データは光学画像データ生成部26に与えられて累積され、1画面単位の濃淡データで構成される光学画像データ28が生成される。
位置センサ18からの検知出力は、A/D変換器21cでディジタル信号に変換され、入力インタフェース22cを経て、タイミング信号29となって判定部31と画像合成部32ならびに2つのラインデータ取得部23,25に与えられる。このタイミング信号29にしたがって、ラインデータ取得部23がラインデータを取得し、ラインデータ取得部25が濃淡データを取得する。
電磁波画像データ生成部24で生成されたX線検知出力の輝度分布画像である電磁波画像データ27は、データ変換部36で輝度分布が変換させられて、判定部31と画像合成部32に与えられる。光学画像データ生成部26で生成された光検知出力の濃淡画像である光学画像データ28は、濃淡処理部37で画像全体の濃淡が調整された後に、判定部31と画像合成部32に与えられる。判定部31と画像合成部32は、相互にデータの交換が可能である。
画像合成部32では、電磁波画像データ27がデータ変換部36で変換された後のデータと、光学画像データ28が濃淡処理部37で調整された後のデータを参照して合成画像データ33が生成される。
データ処理部20には検査領域設定部35が設けられている。検査領域設定部35には前記光学画像データ28が与えられ、光学画像データ28を用いてマスク画像データが生成される。このマスク画像データと前記合成画像データ33とから、シール部を含む検査領域が特定される。検査領域に関する情報は、判定部31と画像合成部32に与えられる。
前記合成画像データ33は出力インタフェース22dを介して表示ドライバ34に与えられ、表示ドライバ34で生成された画像表示信号は、操作パネル40に設けられた表示パネルに与えられて、画像が表示画面40aに表示される。
前記のように操作パネル40には、タッチパネルが設けられており、タッチパネルで検知された操作信号は、画像合成部32ならびにデータ変換部36と濃淡処理部37に与えられる。検査装置1にはX線発生部10で発生されるX線エネルギーを調整するX線調整部38が設けられており、前記操作パネル40によってX線調整部38が操作される。
<包装体の異物検査>
検査装置1は、操作パネル40の操作によって、X線発生部10から発せられるX線エネルギーを調整することが可能である。また、操作パネル40でデータ変換部36を操作して電磁波画像データ27の輝度分布を調整することが可能である。例えば、包装体のシール部に内容物の噛み込みがあるか否かを検査するときは、内容物が画像に濃く表示されるように調整が行われる。
図2に示すように、包装体W0が上流側移動機構6aに置かれると、上流側搬送機構6aと下流側移動機構6bが始動し、包装体W0が包装体移動領域2内を通過させられる。包装体W0が位置センサ18で検知されると、図3に示すように、その検知出力は、入力インタフェース22cを経てタイミング信号29としてラインデータ取得部23,25に与えられる。
ラインデータ取得部25は、前記タイミング信号29が得られたときに、光学画像データ28の取得が開始され、光学画像データ生成部26でラインデータが蓄積されて光学画像データ28が生成される。すなわち、光学画像データ28はタイミング信号29が得られたときにのみ生成され、光学画像はタイミング信号29を基準として生成される。
これに対し、ラインデータ取得部23は、X線センサ13からの検知信号を常に監視しており、タイミング信号29の有無にかかわらず、予め決められたしきい値以上の濃度を有するX線検知信号が得られたら、電磁波画像データ生成部24でラインデータが蓄積されて電磁波画像データ27が生成される。したがって、光学センサ15が起動しているか否か、および位置センサ18が動作しているか否かにかかわらず、電磁波画像データ27を常に監視することができ、包装体W0の内容物に金属などの異物などが混入しているときには、その包装体W0が良品ではないことを常に表示することができ、さらに搬送経路上からその包装体W0を排除することができる。
<噛み込み検査用画像の生成>
図3に示すように、包装体W0の形状を光学センサ15で取得した光学画像データ28は、濃淡処理部37に与えられる。濃淡処理部37では、光学画像データ28が二値化され、包装体W0は全体が同じ輝度で表現される。
第1の実施の形態の検査装置1で検査する対象物として想定している包装体W0は、包装材料がアルミ箔や印刷された樹脂フィルムなどで形成されて非透明なものであるため、この包装体W0の光学画像に内容物は現れない。図2に示すように、光学センサ15は、第2の検査波照射部である照明部16によって背部から照明された画像を検知するものであるため、光学画像では包装体の外形を示す縁線から内側はほぼ塗りつぶされた画像となる。この画像を二値化することで、図4に示すように、光学画像データ28で表される光学画像Waは、包装体W0の形状の全体が同じ輝度となる。
操作パネル40で濃淡処理部37が操作されると、二値化された光学画像Waの全体の濃淡(輝度)が変化させられる。この調整作業では、操作パネル40の表示画面40aに光学画像Waと、調整指示部が表示される。調整指示部に指を触れて操作すると光学画像データ28の輝度が調整され、表示画面40aに表示されている光学画像Waの全体の濃度(輝度)が変化する。光学画像データ28の全体の輝度が高く調整され、図5に示すように、包装体の縁部の境界線が見える範囲で、できるかぎり全体を薄くした画像が形成される。この画像が図5に示す包装体外形画像Wbとして使用される。
一方、電磁波画像データ27は、データ変換部36において、包装体W0の内部の内容物を強調した輝度分布となるように調整される。その結果、図6に示すように、食品などの内容物が濃く表示された内容物画像W1が得られる。前記輝度分布の調整により、内容物が強調された結果、内容物画像W1には包装材の画像はほとんど残らない。
画像合成部32において、図5に示す包装体外形画像Wbを表示するための光学画像データと、図6に示す内容物画像W1を表示するための電磁波画像データとが処理され、両画像データの倍率が一致するように調整される。また、包装体W0の予め決められた点などを基準として包装体外形画像Wbと内容物画像W1とが重なるように位置合わせされて合成画像データ33が生成される。この合成画像データ33で表現される合成画像Wxは、図7に示すように、包装体の外形と内容物とが重ねられたのものとなる。
この画像合成処理により、包装材がアルミ箔や印刷された樹脂フィルムなどで形成された非透明の包装体W0であっても、包装体の外形と内容物とが重ねられた噛み込み検査用画像を生成することが可能である。
<検査領域の設定>
検査領域設定部35では、光学画像データ28を用いてマスク画像データが生成される。図4には、光学画像データ28で表される光学画像Waが示されている。この光学画像Waの2つの短辺を予め決められた寸法(データ量)S1だけ中央部分に後退させることで、光学画像Waを長さM0に収縮させたマスク画像データが生成される。
検査領域設定部35では、図7に示す合成画像Wxを生成する合成画像データ33と、長さM0のマスク画像データとの論理積を取ることで、合成画像Wxから前後2カ所の検査領域50のみが取り出された部分画像データが形成される。図8には包装体の一方の端部から取り出された検査領域50が示されているが、他方の端部からも、同様にして検査領域50を取り出した部分画像データが生成される。
包装体W0は、短辺である縁部51が閉じられて包装材が袋状に形成されている。包装材を閉じるシール部は熱シール部や超音波シール部であり、このシール部は、縁部51を含む領域に形成され、または縁部51からやや離れた包装体の内側に形成されている。マスク画像データを生成するときの光学画像Waの短辺の後退量S1は、シール部の全体を含む距離に設定される。したがって、図8に示す検査領域50には、シール部の全体が含まれている。
検査領域設定部35で取り出された検査領域50に対応する部分画像データは判定部31に送られる。噛み込み検査では、図8に示す検査領域50の部分画像が、表示画面に表示されるとともに、判定部31において噛み込み判定が行われる。
噛み込み判定は、図8に示す検査領域50の画像データ内に、輝度が他の領域よりも相違する特異部52が存在するか否かを検査することによって行われる。特異部52は、ブロブ(blob)とも称されるものである。判定部31では、検査領域50の各画素のデータの輝度を測定し、周囲との輝度の差が所定のしきい値を超え、且つその面積が所定のしきい値を超えた場合に、特異部52が存在していると判断する。特異部52が、後に説明する包装材の変形によるものではないと判断されたときは、特異部52がシール部に噛み込まれた内容物であると判断し、検査中の包装体W0は不良品であると判定される。
<包装材の変形部の判定>
図9は、包装材の短辺の縁部51(シール部に直近の縁部またはシール部内に位置する縁部)に、包装材の変形に起因する特異部53が現れている状態を示している。包装材に包まれている内容物の一部がシール部に接近しているとき、あるいは内容物の厚みが大きい場合などでは、シール部が形成されている縁部51が変形しやすい。縁部51が包装体W0の厚さ方向(図2の上下方向)に変形し、または変形した包装材に重なりが生じていると、画像データ上で、変形部の輝度が周囲と相違することになり、その輝度の差がしきい値を超えていると、判定部31では特異部53であると判定することになる。このとき、判定部31では、図8に示す内容物の噛み込みによる特異部52であるか、図8に示す包装材の変形による特異部53であるかの区別ができず、いずれの場合も、シール部に内容物が噛み込まれていると判定し、検査中の包装体W0が不良品と判定されてしまう。
包装材に形成される前記変形部は、包装体W0の形状や内容物の大きさや厚さに起因することが多いため、包装体W0の種類によっては、変形部が頻繁に発生することがあり、その結果、多くの良品が不良品と誤って判定されるおそれがある。
そこで、判定部31では、以下の処理によって、特異部が包装材の変形によるものか否かを判定できるようにしている。図17はその処理ステップを示している。
図17のST(ステップ)1において、図9に示す検査領域50に特異部53が存在していたら、ST2に移行して、検査領域50の縁部51に窪み部55が存在しているか否かを判定する。窪み部55が存在しているか否かの判定は以下のいずれかによって行われる。
(a)図10に示すように、検査領域50の画像データにおいて、包装体の端部の基準点Pから包装体の幅方向へ水平に伸ばした基準線H1を設定し、基準線H1から縁部51までの距離の最大値Laを求める。この最大値Laが所定のしきい値以上であったら、縁部51に窪み部55が存在すると判定する。
(b)図11に示すように、検査領域50の画像データにおいて、包装体の端部の基準点Pから包装体の幅方向へ水平に伸ばした基準線H1を設定するとともに、基準線H1から包装体の内側へ所定のしきい値Lbだけ離れた位置に、基準線H1と平行な判定線H2を設定し、判定線H2と縁部51とが交差していたら、縁部51に窪み部55が存在すると判定する。
(c)図10の変形例として、図12に示すように、検査領域50と包装体の本体部との境界に基準線H3を設定し、基準線H3から縁部51までの距離の最短値La1を求める。この最短値La1がしきい値以下であったら、縁部51に窪み部55が存在すると判定する。または、図11の変形例として、図12に示す基準線H3から所定のしきい値Lb1だけ包装体の外側に離れた位置に判定線H2を設定し、判定線H2と縁部51とが交差していたら、縁部51に窪み部55が存在すると判断する。なお基準線H3はどの位置に設定してもよく、例えば包装体の縁部51と逆側に位置する縁部を基準線H3としてもよい。
(d)図13に示すように、いずれかの箇所において包装体の幅方向に延びる水平な基準線H4を設定し、この基準線H4と縁部51の傾き角度αとβを測定する。角度αと角度βの少なくとも一方が、所定のしきい値を超えていたら、縁部51に窪み部55が存在すると判定する。
(e)図14に示す判定例では、包装体の内部を通過する判定線H5を設定する。この判定線H5は、例えば基準線H1から包装体の内部への距離Lcが所定の値となるように設定される。基準線H1は、図10や図11に示した方法で設定される。図14に示すように、判定線H5と縁部51との交点51との交点S,Sを求め、交点S,Sの距離W1が所定のしきい値以下であったら、縁部51に窪み部55が存在していると判定する。
(f)さらに、図14に示す判定例において、窪み部55が存在していると判定したら、交点S,Sの間に延びる縁部51の一部である縁線51aと判定線H5とで囲まれた領域(ハッチングで示す領域)を窪み部であると認定する。前記(a)ないし(e)で示した方法では、窪み部55が存在しているか否かの判定に留まっていたが、この手法では、実際の窪み部55を所定の形状と面積を有する領域として特定できる。例えば、窪み部55として特定された領域(ハッチングで示す領域)の面積や形状を判定して、所定位置よりも面積が小さい場合や、図14の左右方向に細長い場合には、特に問題となる窪み部55が存在しないものと判定してもよい。
<窪み部55の底部の検出>
前記(a)ないし(h)の手法で窪み部55が存在していると判定し、あるいは窪み部55の形状や面積を検出したら、窪み部55の底部Bを検出する。窪み部55の底部Bは、窪み55のうちの前方の縁部51から最も離れた部分を意味している。底部Bは窪み部55の縁線上に点で存在していることもあるし、一定の範囲で存在していることもある。また、底部Bが複数点または複数箇所に存在していることもある。この場合には複数箇所の底部Bのそれぞれを検出する。
底部Bの検出は次のようにして行われる。
(g)図10ないし図12に示すように窪み部55が存在していると認定されたときは、縁部51を形成する縁線のうちの基準線H1から最も距離が離れている箇所を検出し、その位置を底部Bとする。
(h)図11と図12の例では、縁部51を形成する縁線のうちの判定線H2から最も距離が離れている箇所を検出し、その位置を底部Bとする。図12では、判定線H3から最も距離の近い箇所を底部Bとして検出する。
(i)
図15に示すように、縁線51aと判定線H5とで囲まれた領域を窪み部55と認定したときには、その領域内で、判定線H5からの距離が最も長くなる縁線51aの部分を窪み部55の底部Bと認定する。
(j)図13に示す検出例では、角度αの傾斜線と角度βの傾斜線との交点を仮想の底部Bとする。同様に、図16に示すように、縁部51と判定線H5との交点S,Sにおいて縁線51に接する接線の交点を、基準となる底部B0として認定する。
(k)前記(g)ないし(j)以外の底部Bの検出方法としては、窪み部Bに位置する縁部51の縁線51aを検出し、画像処理で縁線51の形状や角度を測定して底部を算出してもよい。
<特異部の判定>
図17に示すST3では、窪み部55を基準とした所定の検出位置または所定の検出範囲を設定し、あるいは窪み部55の底部Bを基準とした所定の検出位置または所定の検出範囲を設定する。この検出位置または検出範囲に、ST1で検出された特異部が存在しているか否かを検出する。この検出位置と検出範囲は、判定部31に含まれる検出範囲設定部によって設定される。
図10と図12に示す検出例では、検出された窪み部55の底部Bを通過して基準線H1に直交する検出線V1を設定し、検出線V1上の全ての位置を検出位置とする。そして、検出線V1上に特異部53が存在するか否かを検出する。
図11に示す検出例では、判定線H2と縁部51との交点を通過して判定線H2に直交する2つの線で挟まれた領域を検出範囲V2とする。そして、検出範囲V2内に特異部53が存在しているか否かを判定する。
図13に示す検出例では、角度αの傾斜線と角度βの傾斜線との交点として検出された底部Bを通過して基準線H4と直交する線を検出線V1とし、検出線V1上の全ての位置を検出位置とする。そして、検出線V1上に特異部53が存在するか否かを判定する。同様に、図15において、検出された底部Bを通過する検出線V1を設定してもよいし、図16において、基準となる底部B0を通過する検出線V1を求めてもよい。
なお、前記検出線V1の位置は窪み部55の底部Bを通過するものに限られるものではなく、包装体W0の形状や構造に応じて任意に設定することが可能である。図11に示す検出範囲V2についても、その幅寸法や位置を任意に設定することが可能である。
次に、図14において縁線51aと判定線H5とで囲まれた領域を窪み部55と認定したときに、この窪み部55の形状を拡大した領域を検出範囲V3としてもよい。
また、前記検出範囲を、窪み部と判定された部分のいずれかの位置を基準として、円形や長円形などの範囲で設定することもできる。図15には、一例として底部Bを基準として設定された四角形の検出範囲V4が示されている。なお、この検出範囲は、窪み部を含まず、窪み部から外れた領域に設定することもできる。
ST1で検出された特異部53がST3において検出線V1上または検出範囲V2、V3,V4あるいはその他の形状に設定される前記検出範囲上に位置していると判定されたら、その時点で特異部53が、包装の内容物ではなく包装材の変形または変形に基づく重なりであると判定し、ST5に移行してもよい。
ただし、図17に示すフローチャートでは、ST3において検出線V1上または検出範囲V2上に特異部53が存在していると判定されたら、ST4に移行し、特異部53が所定の判定条件に適合するか否かを判断する。判定条件は、面積、幅寸法、形状、輝度のグラデーションなどである。
例えば、検出線V1上や検出範囲V2,V3,V4上などに位置する特異部53の面積が所定のしきい値以上であれば、特異部53が包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定する。また特異部53の幅寸法がしきい値以上であれば、包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定する。あるいは、特異部53の形状を判定条件とし、例えば、特異部53のアスペクト比を測定し、アスペクト比がしきい値を超えるような細長形状のときに、包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定する。
さらには、特異部53の輝度のグラデーションを判定し、例えば特異部が中央部で濃く周囲に向かって薄くなるものを、包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定することができる。
<判定後の処理>
図17のST4において、特異部53がいずれかの判定条件によって包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定されたら、ST5に移行する。包装材の変形または変形に基づく重なり部ではないと判定されたら、ST6に移行し、通常検査の基準を適合し、特異部53がシール部での内容物の噛み込みであるか否かを判定するルーチンへ移行する。
ST5では、特異部53が内容物の噛み込みではないため、検査中の包装体W0を良品と判定する。
なお、特異部53が包装材の折れや変形などと判定されたときには、その程度によって包装体を不良品と判定することもできる。あるいは、良品や不良品と判定する代わりに、「シール折れ品」や「再検査品」と判定し、良品、不良品とは別の場所へ選別してもよい。
さらに、ST5では、包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定された特異部53の中に内容物の一部が噛み込まれているか否かの検査を行うことができる。この検査では、特異部53の輝度を低下させる。特異部53が包装材の変形部に内容物が含まれているものである場合には、全体の輝度を低下させることで、包装材の変形部と内容物との輝度差が表れる。この検査で、包装材の変形部に内容物の一部が混入されていると判定されたら、包装体W0を不良品と判定する。
また、包装材の変形または変形に基づく重なり部であると判定されたときに、判定部31に設定されるしきい値を変更し、検出位置や検出範囲に位置する特異部55が包装材の折れによるものであるか内容物であるかを識別してもよい。
<変形例>
図18に示す第2の実施の形態の検査装置101は、上流側移動機構6aの上方に光学センサ115が配置されている。この光学センサ115は、ラインセンサではなくエリアセンサであり、1画面分の画像を同時に取得できる多数の画素を有している。
上流側移動機構6aの上下の透光性の搬送ベルトの間に第2の検査波照射部である照明部116が設けられている。照明部116は、その上を包装体W0が通過しているときに、包装体W0の全体を含む広い面積を照明できるようになっている。この検査装置102は、光学センサ115によって、包装体W0の全体画像を一度に取得できるため、制御部における画像の処理回路を簡略化できる。
本発明のさらに他の実施の形態としては、図185に示すように光学センサ115としてエリアセンサが使用され、照明部116が搬送ベルトよりも上方に配置され、包装体W0が上方から照明されるものであってもよい。
さらに、前記実施の形態では、図7に示す電磁波画像データ27と光学画像データ28との合成画像データ33から、図8と図9に示す検査領域50が取り出される。しかし、包装体の包装材が透光性のフィルムなどで形成されて、目視でも包装材と内容物の区別が可能なものである場合には、電磁波画像データ27を使用せず、光学画像データ28のみを使用し、図8と図9に示す検査領域50を取り出して、特異部52,53を検知し、特異部が包装材の変形によるものであるか、内容物であるかを判定することが可能である。
または、電磁波画像データ27のみを使用して、図8と図9に示す検査領域50を取り出して、特異部52,53を検知し、特異部が包装材の変形によるものであるか、内容物であるかを判定することが可能である。
さらに、電磁波検出部のみを備えた包装体の検査装置であってもよいし、光学検出部のみを備えた包装体の検査装置であってもよい。
1,101 検査装置
2 包装体移動領域
6 移動機構
10 X線発生部(第1の検査波照射部)
13 X線センサ(電磁波検知部)
15 光学センサ(光学検知部)
16 照明部(第2の検査波照射部)
18 位置センサ
19 表示装置
20 データ処理部
24 電磁波画像データ生成部
26 光学画像データ生成部
27 電磁波画像データ
28 光学画像データ
31 判定部
32 画像合成部
33 合成画像データ
35 検査領域設定部
40 操作パネル
50 検査領域
51 縁部
55 窪み部
H1 基準線
H2 判定線
V1 検出線
V2 検出範囲
W0 包装体

Claims (18)

  1. シール部が形成された袋状の包装材と、前記包装材に収納された内容物とを有する包装体を検査する検査装置において、
    前記包装体に検査波を与える検査波照射部と、前記包装体に照射された検査波を検知する検査波検知部と、データ処理部とが設けられており、
    前記データ処理部に、
    前記検査波検知部の検知出力から前記包装体の画像データを生成する画像データ生成部と、
    前記画像データに基づいて、前記シール部を含む検査領域を設定する検査領域設定部と、
    前記画像データに基づいて、前記シール部の直近に位置する前記包装材の縁部、あるいは前記シール部内に位置する前記包装材の縁部に、窪み部が形成されているか否かを判定し、前記窪み部を基準として所定の検出位置または所定の検出範囲を設定する検出範囲設定部と、
    前記検査領域内で周囲と輝度が相違する特異部を検出し、前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在していたら、前記特異部を前記包装材の変形によるものと判定し、前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在していなければ、前記特異部を前記シール部に噛み込まれた内容物であると判断し、前記包装体を不良品であると判定する判定部と、
    が設けられていることを特徴とする包装体の検査装置。
  2. 前記判定部では、
    前記特異部が前記検出位置または前記検出範囲内に存在するときに、その特異部が、所定の判定条件を備えているときに、前記特異部が前記包装材の変形によるものであると判定する請求項1記載の包装体の検査装置。
  3. 前記判定条件は、前記特異部の面積である請求項2記載の包装体の検査装置。
  4. 前記判定条件は、前記特異部の幅寸法である請求項2記載の包装体の検査装置。
  5. 前記判定条件は、前記特異部の形状である請求項2記載の包装体の検査装置。
  6. 前記判定条件は、前記特異部の輝度のグラデーションである請求項2記載の包装体の検査装置。
  7. 前記判定部では、所定の基準線から前記縁部までの距離によって前記窪み部の底部を検出し、前記底部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定する請求項1ないし6のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  8. 前記判定部は、所定の基準線からしきい値だけ離れた位置に判定線を設定し、その判定線上に前記縁部が存在していたら前記窪みが形成されていると判定し、前記判定線と前記縁部との交点を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定する請求項1ないし6のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  9. 前記基準線を、前記包装体の前記縁部を含む線とする請求項7または8記載の包装体の検査装置。
  10. 前記包装体の内部を通過する判定線を設定し、その判定線上に前記縁部が存在していたら、前記判定線と前記縁部とで囲まれた領域に前記窪み部が形成されていると判定し、前記窪み部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定する請求項1ないし6のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  11. 前記窪み部の底部を検出し、前記底部を基準として前記検出位置または前記検出範囲を設定する請求項10記載の包装体の検査装置。
  12. 前記包装体の前記縁部を含む基準線を設定し、前記基準線から所定のしきい値だけ離れた位置に前記判定線を設定する請求項10または11記載の包装体の検査装置。
  13. 前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、その包装体を良品と判定する請求項1ないし12の包装体の検査装置。
  14. 前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、前記特異部の輝度を変化させて、前記特異部に前記内容物の一部が含められているか否かを判定する請求項1ないし12の包装体の検査装置。
  15. 前記特異部が、前記包装材の変形によるものであると判定されたら、前記特異部を検出するしきい値を変更して、前記特異部に前記内容物の一部が含められているか否かを判定する請求項1ないし12の包装体の検査装置。
  16. 前記検査波として放射線またはテラヘルツ波の電磁波が使用されて、前記電磁波を検知した電磁波画像データが取得されるとともに、光学画像データが取得され、
    前記電磁波画像データと前記光学画像データとが合成されて、前記包装体の画像データが生成される請求項1ないし15のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  17. 光学画像データが取得され、前記光学画像データから前記包装体の画像データが生成される請求項1ないし15のいずれかに記載の包装体の検査装置。
  18. 前記検査波として放射線またはテラヘルツ波の電磁波が使用されて、前記電磁波を検知した電磁波画像データが取得され、前記電磁波画像データから前記包装体の画像データが生成される請求項1ないし15のいずれかに記載の包装体の検査装置。
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