JP6619660B2 - 圧入方法及び圧入システム - Google Patents

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Description

本発明は、圧入方法及び圧入システムに関する。
エンジンのシリンダブロック等のワークに対して、圧入部品を自動で圧入して組み付けるものがある。このような圧入装置として例えば特許文献1には、パレット上に載置されたワークの所定箇所に圧入部品を配置し、圧入治具とバックアップ治具とを介して、この圧入部品をワークに圧入する装置が記載されている。また、特許文献2には、ロボットに把持されたワークが空中で保持され、これに対して圧入部品を圧入する装置が記載されている。
特開2014−240109号公報 特許4931937号
特許文献1に記載された装置では、ワークがパレットに載置及び固定されており、ワークに対する圧入部品の配置や圧入可能な数が限定されてしまう。また、パレットがワークに対する位置決め基準となっているため、ワークの機種ごとにパレットを設計し、ワークの数に応じてパレットを製作する必要がある。特許文献2に記載された装置では、ワークを装置の一部に当接させることで位置決めを行っているが、ワークの加工精度の出ていない面が当接面となった場合、位置精度を出すことが難しい。
従って、本発明の目的は、複数種類のワークに対応可能で、任意の位置及び姿勢のワークを精度よく位置決めをしつつ圧入を行うことができる技術を提供することにある。
本発明は、ワークの圧入口に部品を圧入する圧入方法において、ワーク位置決め基準面を有する保持ユニットにて前記ワークを保持し、ワークの高さ位置を位置決めする高さ位置決め工程と、高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記圧入口の部分に、前記部品を供給する部品供給工程と、高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記部品が供給された側と反対側の部分に、裏当てユニットを当接させる裏当て当接工程と、
裏当てされた前記ワークの前記圧入口に、圧入ユニットにより前記部品を圧入する圧入工程と、を備え、前記高さ位置決め工程は、前記保持ユニットにより、保持ユニットに対してワークを所定の高さ位置で保持する保持工程と、前記保持工程により保持された前記ワークを所定の作業位置に移送し、所定の高さ位置に位置決めする移送工程と、を含み、前記高さ位置決め工程は、前記移送工程の後、前記圧入ユニットに設けられ、前記作業位置内に移送された前記保持ユニットの圧入ユニットに対する位置および姿勢を検知するレーザセンサと、保持ユニットの本体部における水平面と垂直に配置される第1の反射部材または水平面と平行に配置される第2の反射部材と、を用い、前記レーザセンサと前記第1の反射部材または前記第2の反射部材との距離に基づいて、前記ワークの高さ位置を補正する補正工程をさらに含む、ことを特徴とする。
本発明によれば、複数種類のワークに対応可能で、任意の位置及び姿勢のワークを精度よく位置決めしつつ圧入を行うことができる。
本発明の実施形態における圧入システムの平面図及びワークの平面拡大図。 搬送ラインの下流側から見た圧入システムの図及び図1のII−II断面図。 本発明の実施形態におけるシステムの平面図。 移送ユニットの動作を説明する説明図。 本発明の実施形態におけるシステムの平面図。 移送ユニットの動作を説明する説明図。 (A)は圧入ユニットの正面図、(B)は圧入ユニットの側面図。 (A)は図7のI−I線に沿うツールチェンジャの断面図、(B)は圧入機構の動作説明図。 昇降機構及びロック機構の動作説明図。 制御ユニットのブロック図。 圧入動作例を示す図。 圧入動作例を示す図。 (A)及び(B)は、保持ユニットの位置補償の例を示す図。 (A)及び(B)は、保持ユニットの位置補償の例を示す図。 (A)及び(B)は、保持ユニットの位置補償の例を示す図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、各図において、同じ参照符号は、同様の要素を示し、紙面に対する上下左右方向を、本実施形態における装置または部材の上下左右方向として、本文中の説明の際に用いることとする。また各図において矢印X、矢印Yは互いに直交する水平方向を示し、矢印ZはX−Y平面に対する垂直方向(上下方向)を示す。
図1は、本発明の実施形態におけるワークの圧入口Waに部品Pを圧入する圧入システムAの説明図を示し、上方から見た平面図を示す。圧入システムAは、ワークW(W1,W2)を搬送する搬送ユニット100と、ワークWを移送する移送ユニット200と、ワークWに部品Pを供給する部品供給ユニット300と、ワークWに部品Pを圧入する圧入ユニット400とを備える。またシステムAは、複数種類のワークW1、W2に対応した複数種類の保持ユニット210、210a、210bを載置する載置台211と、ワークWに供給される部品Pを載置する部品供給台301を備えていてもよい。
図1に示すように、搬送ユニット100は搬送ライン(例えばコンベア等の一対のレール)上を移動可能なパレット110を備える。パレット110は図1中上方の上流側から、ワークWを載置して図中下方の下流側へと移動する。本実施形態においてワークWは例えば変速機等のパワートレインの筐体の一部を例示することができ、後述する部品Pを圧入する圧入口Waが形成されている。一つのパレット110には、一つのワークWが載置される。このときパレット110に搭載されたワークWの種類を識別するために、パレット110は搭載されたワークWの種類を示すバーコード等の表示部(被読み取り部)111を備える。搬送ラインの上方に図示しない読み取り手段、例えば、バーコードリーダやビジョンセンサが設けられる。この読み取り手段により表示部111の情報が読み取られ、ワークWの種類の識別が可能となる。パレット110における表示部111の情報や表示内容を変更することで、圧入システムAは複数種類のワークWを取り扱うことができる。
搬送ユニット100を挟んで、図1中左側に移送ユニット200が配置され、図1中右側に部品供給ユニット300及び圧入ユニット400が配置される。図2に搬送ラインの下流側から見た移送ユニット200、部品供給ユニット300、圧入ユニット400の図を示す。なお、載置台211、部品供給台301は図示していない。
図2に示すように、移送ユニット200は、ワークW1を保持してワークW1の高さ位置を位置決めする保持ユニット210を備える。保持ユニット210は、ワークW1を保持する際のワーク対向部分に、少なくとも3つの位置決め部(位置決め基準ピン213a)を備える。各位置決め基準ピン213aの先端部がワーク位置決め基準面F1を形成する。保持ユニット210により保持されたワークW1は、移送ユニット200によって所定の作業位置に移送され、所定の高さ位置に位置決めされる。移送ユニット200は、保持ユニット210を搬送ユニット100の搬送方向に対し図中左側からパレット110上のワークW1の上方へ侵入させ、保持ユニット210がワークW1を保持する。その後、移送ユニット200は、ワークW1をパレット110から取り出して、図中右側に位置する圧入ユニット400へと移送する。
移送ユニット200は例えば垂直多関節ロボットを採用することができる。移送ユニット200は、垂直多関節ロボットの先端に取付部212を備える。この取付部212に、所定の種類のワークW1に対応した保持ユニット210が交換可能に取り付けられる。図2に保持ユニット210の拡大図を示す。保持ユニット210は、後述するワークW1の基準面W1aと当接するワーク位置決め基準面F1を有した位置決め部(位置決め基準ピン213a)を備える。保持ユニット210は、各位置決め基準ピン213aにワークW1を当接させた状態でワークW1を保持することで、ワークW1の高さ位置決めを可能としている。なお移送ユニット200は、垂直多関節ロボットに限定されず、例えば上下方向をシリンダ、水平方向をコンベアまたは直交ロボットによって移動させるようなもの等も採用可能である。
図1に示すように搬送ユニット100に対して移送ユニット200と同じ側には、複数の保持ユニット210、210a、210bを載置する載置台211が配置される。保持ユニット210は、前述したように、複数種類のワークW1、W2に対応するべく複数種類が用意される。搬送ユニット100によって搬送されるワークW1の種類に対応して、所定の保持ユニット210が選択され、移送ユニット200に装着される。そのため載置台211には、複数種類の保持ユニット210、210a、210bが載置される。また、搬送ユニット100に対して移送ユニット200と反対側の図1中右側には、圧入ユニット400と、ワークW1の各圧入口Waに部品Pを供給する部品供給ユニット300とが配置される。
また、部品供給ユニット300及び圧入ユニット400と同じ側には、部品Pを載置する部品供給台301が配置される。圧入ユニット400及びワークW1へ供給する部品Pは、複数種類であってもよい。部品供給台301は、例えばベルトコンベア等で部品供給ユニット300に対して常に部品Pを供給可能としている。なお、部品供給台301に対する部品Pの供給は自動で行ってもよいし、作業者が適宜手作業で行ってもよい。
図2に示すように部品供給ユニット300としては、例えば垂直多関節ロボットを採用することができる。部品供給ユニット300は、その先端に後述する部品Pを保持するマニピュレータ302を備えることができる。なお、部品供給ユニット300としては、垂直多関節ロボットに限定されず、直交ロボット等も採用可能である。
本実施形態では、図1に示すレイアウトで、搬送ユニット100、移送ユニット200、載置台211、圧入ユニット400、部品供給ユニット300、部品供給台301を配置したが、このレイアウトに限定されるものではなく、適宜作業効率等に応じて適切な箇所に配置するようにしてもよい。
<ワークの移送動作>
図1から図6を参照して、移送ユニット200がワークW1をパレット110から取り出し、圧入ユニット400に対する所定の圧入の基準位置へ移送する過程を説明する。なお本実施形態において、ワークW1は例えば、一方を開放した有底凹部を備える部材を例示する。図1にワークW1の平面拡大図を示す。また図2に図1の拡大図におけるII−II断面図を示す。ワークW1は開放した一方の端部上面に基準面W1aを備え、底部及び側部の一部に後述する部品Pが圧入される複数の貫通した圧入口Waが形成される。このようなワークW1の場合、上面の基準面W1aからの深さ位置における加工面の精度がでており、例えば基準面W1aから圧入口Waの位置までの加工精度がでていることになる。しかし基準面W1aと反対側の面(ワークW1の下側面)の加工精度は部品組付けとは関係ないことから低くなっており、反対側の面から圧入口Waの位置までの加工精度が高いとは言い難い。
そこで本実施形態では、ワークW1が、パレット110上における移送ユニット200の保持ユニット210がアクセスしやすい位置に、かつ、その基準面W1aを上向きにして載置されている。さらに移送ユニット200が、パレット110上のワークW1の基準面W1aに対して、保持ユニット210の各位置決め基準ピン213aが対向する位置まで移動される。そして移送ユニット200における保持ユニット210の位置決め基準ピン213aをワークW1の基準面W1a(上面)に当接させると共に、後述するチャック部214によりワークW1が保持される。こうすることで、保持ユニット210がワークW1を保持した際に、例えばワークW1の圧入口Waの位置(高さ)が高精度に位置決めされる。このため、移送ユニット200がその位置情報に基づいて、ワークW1を圧入ユニット400の所定の圧入の基準位置へ移送することができる。したがって保持ユニット210により、圧入ユニット400に対してワークW1が所定の高さ位置で保持される。さらに、移送ユニット200がワークW1を圧入ユニット400へ移送する際の、圧入ユニット400に対するワークW1の圧入口Waの位置精度が向上する。
図1及び図2は、作業対象となるワークW1が、パレット110に搭載された状態で移送ユニット200により保持される位置まで搬送された状態を示す。このとき、図示しない読取装置によりパレット110に記載(付与)されたコード情報(表示部111)が読み取られ、対象ワーク機種が識別され、確認される。保持ユニット210、210a、210bは、種類の異なるワークW1、W2にそれぞれ対応する複数の種類のものが予め準備されており、確認されたワークW1に対応する保持ユニット210が選択される。この選択された保持ユニット210が取付部212に装着される。
保持ユニット210は、図2に拡大図で示すように移送ユニット200との接続部212、接続部212に吊設される本体部213、本体部213に取り付けられ、ワーク位置決め基準面F1を備える位置決め基準ピン213aと、ワークW1を保持する複数のチャック部214とを備える。また図1に示すように本体部213は平面視矩形の板状部材であり、その上面の中央部分に接続部212が配置される。また本体部213の下面の3ヶ所には位置決め基準ピン213aが配置されている。各位置決め基準ピン213aは、例えば円柱状を呈しており、それぞれの下面がワークW1に対するワーク位置決め基準面F1を構成する。ワーク位置決め基準面F1が、ワークW1の基準面W1aと当接される。
なお保持ユニット210は、ワークW1の基準面W1と対向する部分に、少なくとも3つの位置決め基準ピン213aを備えていればよいが、これに限定されず、4つ以上設けるようにしてもよい。また本体部213に対する位置決め基準ピン213aの配置は対象となるワークW1の形状に応じ適宜設定されるものであり、図示の配置に限定されない。さらに位置決め基準ピン213aを省略して本体部213の下面をワーク位置決め基準面F1としてもよい。
本体部213の四隅には、それぞれチャック部214が配置され、本実施形態では、これらチャック部214がワークW1の四隅をチャックすることで、ワークW1が保持される。チャック部214としては、公知の構成を採用することができ、例えば駆動モータ等により図2の拡大図中Z軸方向におけるZ1方向に昇降可能で、Z軸周りに回動可能な爪部214aが採用可能である。例えば、ワーク位置決め基準面F1を、ワークW1の基準面W1aに当接させた後(又は当接と同時に)、駆動モータを駆動させて爪部214aを上昇させると共に、Z軸周りに回動させる。これにより、図4に示すように、ワークW1の外周縁部が位置決め基準ピン213aと爪部214aとで挟まれ、保持ユニット210によりワークW1が保持される。その結果、ワーク位置決め基準面F1を有する保持ユニット210が、ワークW1を保持し、ワークW1の高さ位置を位置決めすることができる。また、本体部213には、図3に示すように、後述する圧入ユニット400の一部を挿通可能な開口213bが形成されている。
次に、図5及び図6に示すように、移送ユニット200がワークW1を移動させ、事前に登録された情報に基づき圧入ユニット400に対する圧入位置でワークW1が停止される。つまり移送ユニット200は、保持ユニット210により保持されたワークW1を所定の作業位置に移送し、所定の高さ位置に位置決めする。
なお図3、図4から図5、図6に示す状態へ移行するまでの間に、部品供給ユニット300は、ワークW1へ圧入する部品Pを部品供給台301から取り出し、後述する圧入ツール(圧入ヘッド)122の押圧部122a(図8(B)を参照)に部品Pを装着する。具体的には、読取装置がパレット110の表示部111から確認した対象ワークW1の種類情報に基づき、部品供給ユニット300は対象ワークW1へ圧入する部品Pを保持する。その後、部品供給ユニット300は当該部品Pを圧入ユニット400の所定の治具(圧入ツール122)に装着する。そして、圧入ユニット400は、移送ユニット200がワークW1を所定の圧入位置へ移動させるまで待機される。その後、後述する圧入ツール122がワークW1に対して接近する方向に移動され、高さ位置が位置決めされたワークW1における圧入口Waに、部品Pが供給される。
<圧入装置>
ここで、図7から図9を参照してワークW1に対して部品Pを圧入する圧入ユニット400について詳細に説明する。図7(A)は圧入ユニット400の正面図、図7(B)は圧入ユニット400の側面図である。図8(A)は、図7のVIII−VIII線におけるツールチェンジャの断面矢視図、図8(B)は圧入機構の動作説明図である。図9は昇降機構及びロック機構の動作説明図である。
圧入ユニット400はフレームFを備え、フレームFに各構成が支持されている。圧入ユニット400は、圧入機構1、アダプタ6、昇降機構7、ロック機構8、及び制御ユニット500を備える。圧入機構1は、圧入ユニット400の上部に配置され、保持ユニット210に保持されたワークW1に、部品Pを下方向に圧入する機構である。本実施形態の場合、圧入機構1は押圧機構11とツールチェンジャ12とを備える。ワークW1としては、部品Pの圧入が必要な部材であれば特に限定するものではないが、薄物ワークであれば、大きな圧入力を必要とせず、好ましい。
押圧機構11は、例えば、電動シリンダやエアシリンダ等のアクチュエータである。図8(B)の状態ST1に示すように本実施形態の場合、押圧機構11はシリンダ111と、シリンダ111からZ軸方向に前進、後退させるロッド112とを備える。フレームFにはロッド112が通過する開口部が形成されている。ロッド112を後退させている状態においては、ロッド112の先端が開口部内に位置する非突出状態となり、押圧機構11を前進させることで図8(B)の状態ST2に示すようにロッド112が開口部から下方へ突出した状態となる。ロッド112は図8(B)の状態ST1に示す仮想線L1に沿って上下動される。仮想線L1はZ軸方向の線である。
ツールチェンジャ12は、圧入作業に用いる圧入ツール122を自動交換可能とする機構、すなわちATC(Auto Tool Changer)である。圧入ツール122を自動交換可能とすることで、複数種類または同一種類で複数の部品PをワークW1に圧入する場合、圧入作業の効率化を図ることが可能となる。なお、本実施形態では複数の圧入ツール122を選択的に使用可能とするが、ツールチェンジャ12を用いず、一つの圧入ツール122を用いる構成も勿論採用可能である。
ツールチェンジャ12は、支持部材12aを介してフレームFに支持されている。ツールチェンジャ12は、複数の圧入ツール122を支持する回転盤(インデックステーブル)121を備える。複数の圧入ツール122の内訳は、それぞれ異なる種類の圧入ツールや、同じ種類の複数の圧入ツールであってもよい。各圧入ツール122は、Z軸方向に延びるロッド状の部材であり、その下端部に部品Pを押圧する押圧部122aを、その上端部にフランジ部122bを、それぞれ有する。つまり押圧部122a(圧入ヘッド)は、種類の異なる部品Pにそれぞれ対応する複数種類のものが用意されている。そして後述するバックアップ部材65(裏当てユニット:図9を参照)が、複数種類の押圧部122aと対向して配置され、種類の異なる押圧部122aにそれぞれ対応する複数種類のものが用意されている。さらに押圧部122aは、部品Pを装着し、該部品Pを前記ワークW1に圧入するために複数用意され、作業位置内のワークW1に対応させて選択可能とすべく、回転盤121内に環状に配列されている。
回転盤121はZ軸方向の回転軸周りに回転自在に支持されており、その回転軸から等距離となる位置に複数の支持部121aが形成されている。複数の支持部121aは、回転盤121の周方向に等ピッチで配置されており、本実施形態の場合、合計で12個設けられている。支持部121aは筒体状を呈しており、各内部孔に圧入ツール122がそれぞれ挿通され、圧入ツール122がZ軸方向に移動可能に支持される。回転盤121の回転軸と仮想線L1との水平距離は、回転盤121の回転軸と支持部121aの中心との水平距離に等しい。そして、回転盤121を等角度(本実施の形態では30度)でインデックス駆動させることで、各支持部121a(つまり圧入ツール122)を仮想線L1上の位置(押圧位置と呼ぶ場合がある)に選択的に位置させることが可能である。
ツールチェンジャ12は回転盤121を回転する駆動ユニット123を備える。駆動ユニット123は支持部材12aに固定して設けられたモータ等の駆動源と、駆動源により回転駆動されるシャフトSとを備え、このシャフトSに固定された回転盤121がシャフトSの回転軸周りに回転される。回転盤121をインデックス駆動させることで、複数の圧入ツール122を押圧位置に循環的に移動させることが可能である。なお、本実施形態ではこのように複数の圧入ツール122を円軌道上で循環的に移動させる構成を採用するが、これに限られず、複数の圧入ツール122を選択的に自動交換可能であればどのような構成であってもよい。
圧入ツール122は、リターンスプリング124内に挿通される。リターンスプリング124は圧入ツール122毎に設けられており、回転盤121とフランジ部122bとの間に装填されている。リターンスプリング124により、圧入ツール122は常時上方に付勢される。
<圧入動作>
次に圧入機構1の動作について説明する。まず、図8(B)の状態ST1に示すように、駆動ユニット123により、圧入作業に用いる一つの圧入ツール122が選択され、押圧位置に移動される。選択された圧入ツール122はロッド112の真下に位置される。次に押圧機構11を駆動してロッド112を下方へ移動させる。これにより、図8(B)の状態ST2に示すように、選択された圧入ツール122が押し下げられ、ワークW1に対する部品Pの圧入を行うことができる。部品Pの圧入が完了した後、ロッド112を退避させると、リターンスプリング124によって圧入ツール122は元の位置に上昇される。
<アダプタ>
次に、図7(A)、図7(B)、図9を参照してアダプタ6について説明する。アダプタ6は、圧入機構1の圧入力を受けるバックアップ部材65を備えるユニットである。またアダプタ6は保持ユニット210に保持されたワークWを下側から支持して圧入力を受ける。アダプタ6は上述した駆動ユニット123とシャフトSを介して接続され、回転盤121と共に回転する本体部61を備える。こうすることで上記した圧入ツール122と対応するバックアップ部材65が交換可能に配置され、ワークWの種類に適したバックアップ部材65を準備することができる。バックアップ部材65の交換によって、一つの圧入ユニット400で対応可能なワークWの種類を増加させることが可能となり、部品Pの圧入に関し、より多くの種類のワークに対応可能となる。
本体部61は板状の部材であり、バックアップ部材65を支持する支持部材として機能する。本体部61の中央部はシャフトSに固定される。本体部61には、バックアップ部材65が支持されている。本実施形態の場合、バックアップ部材65は圧入ツール122に対応して6個設けられているが、1〜5個又は7個以上であってもよい。したがってアダプタ(裏当てユニット)6は、圧入ツール122と対向して配置されるバックアップ部材65を複数備えており、それらのバックアップ部材65は、圧入ツール122に対応させて選択可能とすべく、環状に配列して設けられる。
バックアップ部材65はワークWを下側から支持して圧入機構1の圧入力を受ける部材である。つまりアダプタ6は、高さ位置を位置決めしたワークにおける部品Pが供給される側のある部分と反対側の部分に当接される。本実施形態の場合、バックアップ部材65はZ方向に延びるロッド状の部材であり、筒体状の支持部66にZ軸方向に移動可能に支持されている。支持部66の各内部孔にバックアップ部材65がそれぞれ挿通される。複数の支持部66はX軸方向及びY軸方向に互いに離間させて設けられており、一つのアダプタ6で対応可能な圧入位置を増やすことができる。
バックアップ部材65は、リターンスプリング67内に挿通される。リターンスプリング67はバックアップ部材65毎に設けられており、本体部61とバックアップ部材65の下端部に設けられたフランジ部65aとの間に装填されている。リターンスプリング67により、バックアップ部材65は常時下方に付勢される。後述するように、圧入作業時にバックアップ部材65は昇降機構7により上昇される。圧入作業後、昇降機構7を下降させると、リターンスプリング67によってバックアップ部材65が下向きに付勢され、バックアップ部材65が元の位置に戻る。
<昇降機構及びロック機構>
図9の状態ST1から状態ST3を参照して昇降機構7及びロック機構8について説明する。図9は昇降機構7及びロック機構8の動作説明図である。
昇降機構7は、バックアップ部材65がワークWの下側に当接する圧入力負担位置とワークWから離間した退避位置との間でバックアップ部材65を昇降させる機構である。昇降機構7は、駆動ユニット71と、昇降部材72とを備える。駆動ユニット71は、昇降部材72をZ軸方向に移動させると共に案内する。駆動ユニット71は例えば、モータ等を駆動源とした、ラック−ピニオン機構、或いは、ボールネジ機構、若しくはベルト伝動機構や、油圧シリンダ等のシリンダ機構である。
昇降部材72は、基端部が駆動ユニット71に連結され、他端部上に上下方向に延びる押上げ部721が設けられる。押上げ部721はロッド112が移動する仮想線L1(図9の状態ST2)上をZ軸方向に移動するロッド部材である。つまり、ロッド112と押上げ部721とは同軸上を移動する関係にある。押上げ部721の上端部721aはバックアップ部材65の下端部に当接される。押上げ部721の下端は、ロック部材83と係合するために傾斜部721bとされる。
ロック機構8はバックアップ部材65の昇降位置を圧入力負担位置(上昇位置)でロックする機構である。ロック機構8は、門型の架台81と、架台81の天板上に配置された駆動ユニット82と、駆動ユニット82によってX軸方向に進退動されるロック部材83とを備える。
架台81はフレームFのベース部分に固定されており、架台81の天板には押上げ部721が通過可能な切欠きが形成されている。駆動ユニット82は、例えば、電動シリンダやエアシリンダ等のアクチュエータであり、そのシリンダロッドの先端部にロック部材83が連結されている。ロック部材83は押上げ部721が通過する切り欠きを跨る幅を備えており、架台81の天板上をX軸方向にスライド自在に設けられている。ロック部材83の上面は、傾斜部721bと係合する傾斜部に形成される。
図9の状態ST1から図9の状態ST3を参照して圧入作業時における昇降機構7及びロック機構8の動作について説明する。図9の状態ST1に示すように、シャフトSの回転によってアダプタ6が回転され、圧入作業に用いるバックアップ部材65が押上げ部721上に移動される。シャフトSの回転、すなわちバックアップ部材65の移動は上述した駆動ユニット123の回転によって行われる。この段階ではバックアップ部材65は退避位置(下降位置)に位置している。
駆動ユニット71を駆動して図9の状態ST2に示すように昇降部材72を上昇させる。これにより、押上げ部721の上端部721aがバックアップ部材65の下端部に当接され、バックアップ部材65が上昇される。バックアップ部材65は、その上端部がワークWの圧入位置の下側(ワークWの裏側)に当接する圧入力負担位置に位置するまで上昇される。
次に、駆動ユニット82を駆動させて図9の状態ST3に示すように、ロック部材83を前進させ、押上げ部721の傾斜部721bと、架台81の天板との間にロック部材83が挿入される。ロック部材83の前進は、その先端が昇降部材72に当接する位置で停止される。その停止位置において、ロック部材83の上面(傾斜部)が押上げ部721の傾斜部721bに係合し、押上げ部721が圧入力負担位置(上昇位置)でロックされる。
この状態で圧入機構1により圧入作業を行う。つまり裏当てされたワークWの圧入口Waに、圧機構1により部品Pを圧入する作業が行われる。圧入機構1の圧入力は、ワークW→バックアップ部材65→押上げ部721→ロック部材83→架台81と伝達され、最終的には圧入ユニット400の設置床にて負担される。
<制御ユニット>
図10を参照して制御ユニット500について説明する。図10は制御ユニット500のブロック図である。制御ユニット500は、CPU等の処理部501と、RAM、ROM等の記憶部502と、外部デバイスと処理部501とをインターフェースするインターフェース部503と、を含む。インターフェース部503には、制御ユニット500とホストコンピュータ506との通信を行う通信インターフェースを含むこともできる。ホストコンピュータ506は、例えば、搬送ユニット100、移送ユニット200、部品供給ユニット300、圧入ユニット400が配置されている生産設備を制御するコンピュータである。
処理部501は記憶部502に記憶されたプログラムを実行し、読取装置等の各種のセンサ93の検出結果や、図示しない表示装置及び操作ユニットを介した作業者の指示等に基づいて、各種のアクチュエータ94の駆動制御、表示装置の表示制御を行う。
センサ93には、例えば、読取装置、後述する位置補償に用いられる位置検出ユニット等が含まれる。アクチュエータ94には、例えば、搬送ユニット100の駆動源、移送ユニット200または部品供給ユニット300の多関節ロボットの各関節の駆動モータ、圧入ユニット400の押圧機構11、駆動ユニット71、駆動ユニット82、駆動ユニット123等が含まれる。
記憶部502には上述したプログラムの他、ワークWの種類と圧入位置の位置情報や、圧入時の圧力、圧入位置に対応するバックアップ部材65の情報等、圧入作業に関する情報も記憶される。
ワークWの情報やバックアップ部材65の情報等を呼び出す方法としては、例えば、パレット110にバーコード等の個体識別情報を表示しておき、スキャナ等のリーダで読み取った個体識別情報に対応する情報を記憶部502から呼び出すようにしてもよい。また、呼び出した情報に基づいて、パレット110とアダプタ6とが互いに対応したものであるか否かをチェックするようにしてもよい。さらに、パレット24に対応したアダプタ6を装着した際、アダプタ6がワークに正しく装着されたか否かをチェックするセンサ等を設けてもよい。
<圧入動作例>
図11の状態ST1から図11の状態ST4、図12の状態ST1及び状態ST2を参照して圧入ユニット400による圧入動作例について説明する。図11の状態ST1から図11の状態ST4はワークW1の複数の圧入位置(圧入口)Waに対して部品Pを圧入する場合を例示している。上記したように、移送ユニット200により、ワークW1が圧入ユニット400の所定の圧入位置へ移送されるとともに、部品供給ユニット300により圧入ユニット400の圧入ツール122に対して部品Pが供給される。このとき、複数種類の圧入ツール122の中から所定の部品Pに対応する圧入ツール122が選択され、選択された圧入ツール122に対応するバックアップ部材65が、複数種類のバックアップ部材65の中から選択される。ここで、バックアップ部材65の選択は、圧入ツール122の選択に同期(連動)させて行うようにしてもよい。
次に、図11の状態ST1に示すように、対応する一つのバックアップ部材65に対して圧入口Waが仮想線L1上に位置するように移送ユニット200によってワークW1が移動される。その後、図11の状態ST2に示すように、不図示の昇降機構7によりバックアップ部材65が圧入力負担位置に上昇され、また、不図示のロック機構8によりバックアップ部材65が圧入力負担位置でロックされる。続いて不図示の押圧機構11が駆動され、圧入ツール122が押し下げられる。これによって、圧入ツール122により部品Pが圧入口Waに圧入される。圧入完了後、バックアップ部材65は退避位置に、圧入ツール122は元の位置にそれぞれ戻される。
ここで複数の圧入口Waに対して部品Pを連続して圧入する場合、部品供給ユニット300により、事前に複数の部品Pが複数の圧入ツール122に装着される。すると、図11の状態ST3に示すように、次の圧入口Waが仮想線L1上に位置するように移送ユニット200によってワークW1が移動される。次に不図示の駆動ユニット123を駆動させ、部品Pが装着された圧入ツール122及びそれに対応するバックアップ部材65が仮想線L1上に位置するように、回転盤121及び本体部61が回転される。
その後、図11の状態ST4に示すように、不図示の昇降機構7によりバックアップ部材65が圧入力負担位置に上昇され、また、不図示のロック機構8によりバックアップ部材65が圧入力負担位置でロックされる。続いて不図示の押圧機構11が駆動され、圧入ツール122が押し下げられる。これによって、圧入ツール122により部品Pが圧入口Waに圧入される。圧入完了後、バックアップ部材65は退避位置に、圧入ツール122は元の位置にそれぞれ戻される。以上の作業を繰り返すことによりワークW1の複数の圧入口Waに対して部品Pを圧入する作業を連続的に行うことができる。
圧入口Waの位置によっては、ワークW1の姿勢を変化させる必要がある。この場合、垂直多関節ロボットである移送ユニット200は、保持ユニット210の姿勢を変化させることによりワークW1の姿勢を変化させることが可能である。こうすることで、図12の状態ST1に示すように、ワークW1における斜め方向に開口した圧入口Waが、バックアップ部材65の仮想線L1上に位置するようにワークW1が回動(姿勢制御)される。
その後図12の状態ST2に示すように不図示の昇降機構7によりバックアップ部材65が圧入力負担位置に上昇され、かつ不図示のロック機構8によりバックアップ部材65が圧入力負担位置でロックされる。続いて不図示の押圧機構11を駆動させて圧入ツール122が押し下げられる。圧入ツール122により部品Pが圧入口Wa内に圧入される。圧入完了後、バックアップ部材65は退避位置に、圧入ツール122は元の位置にそれぞれ戻される。また、ワークW1の姿勢も元の姿勢に戻すことが可能である。
なお、本実施の形態では、一連の作業を自動化して行っていたが、作業者が圧入口Waごとに都度圧入操作を行っても良い。例えば、作業者が部品PをワークWの圧入口Waに配置した後、操作ユニットを操作することで、複数個の圧入口Waに対して連続して、かつ、自動で部品Pの圧入を行うようにしてもよい。
<位置精度補償>
ロボットによる基準面に基づく位置決めは、ロボットの剛性等の問題により実際の位置が基準位置よりずれた場合に、例えばワークWの高さ位置を補正する機能を付加する事で、位置精度の補償をする事ができる。
図13(A)及び図13(B)に位置精度補償の第一例を示す。本実施形態では、圧入ユニット400のフレームFは、作業位置内の保持ユニット210の圧入ユニット400に対する位置及び姿勢を検知するレーザー変位センサ601をさらに備える。移送ユニット200は、レーザー変位センサ601の検知結果に基づいて、保持ユニット210の位置を補正する。保持ユニット210には、レーザー変位センサ601からの光線を反射する反射部材602、603がそれぞれ配置される。図13(A)の反射部材602は、ワークWの側面をZ軸方へ向けた際の保持ユニット210の高さを検出するために、Z軸と直交する平面と平行となるように本体部213に配置される。反射部材602の反射面が、ワークWを横倒し保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F13Vとなる。この高さ位置決め基準面F13VとワークWとの位置関係は予め定めておく。
また図13(B)の反射板603は、ワークWの底面が水平面と同じ平面上に配置された際の保持ユニット210の高さを検出するため、保持ユニット210の本体部213における水平面と平行に配置される。反射部材603の反射面が、ワークWを水平保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F13Hとなる。この高さ位置決め基準面F13HとワークWとの位置関係は予め定めておく。レーザー変位センサ601は、レーザー照射機と反射部材602、603からの反射光を受光素子とを備える。こうすることで本実施形態では、保持ユニット210の所定箇所と圧入ユニット400の所定箇所との距離に基づいて、ワークWの高さ位置を補正することができる。なおレーザー変位センサ601及び反射部材602、603を図中奥行き方向(Y方向)の2か所に配置してもよい。こうすることで、高さ位置と保持ユニット210の傾きの両方を検出することができる。
図14(A)及び図14(B)に位置精度補償の第二例を示す。本実施形態では、圧入ユニット400のフレームFは、作業位置内の保持ユニット210の圧入ユニット400に対する位置及び姿勢を検知するプロファイル測定器604をさらに備える。移送ユニット200は、プロファイル測定器604の検知結果に基づいて、保持ユニット210の位置を補正する。保持ユニット210には、プロファイル測定器604からの光線を反射する反射部材605、606がそれぞれ配置される。図14(A)の反射部材605は、ワークWの側面をZ軸方へ向けた際の保持ユニット210の高さを検出するために、Z軸と直交する平面と平行となるように本体部213に配置される。反射部材605の反射面が、ワークWを横倒し保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F14Vとなる。この高さ位置決め基準面F14VとワークWとの位置関係は予め定めておく。
また図14(B)の反射部材606は、ワークWの底面が水平面と同じ平面上に配置された際の保持ユニット210の高さを検出するため、保持ユニット210の本体部213における水平面と平行に配置される。反射部材606の反射面が、ワークWを水平保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F14Hとなる。この高さ位置決め基準面F14HとワークWとの位置関係は予め定めておく。プロファイル測定器604は、レーザー照射機と反射部材605、606からの反射光を受光素子とを備え、反射部材605、606の形状を測定することで高さ位置と保持ユニット210の傾きの両方を検出することができる。こうすることで本実施形態では、圧入ユニット400の所定箇所に対する保持ユニット210の基準面の距離及び姿勢に基づいて、ワークWの高さ位置を補正することができる。本実施形態においては、反射板605、606を利用する場合を例に挙げたが、反射板は設けなくてもよい。また、プロファイル測定器604に代えて、CMOSレーザセンサを採用してもよい。
図15(A)及び図15(B)に位置精度補償の第三例を示す。本実施形態では、物理的に位置精度を補償する方法を例示する。つまり保持ユニット210と圧入ユニット400の一部との当接状態に基づいて、ワークWの高さ位置を補正する。圧入ユニット400のフレームFは、作業位置内の保持ユニット210のヘッド当接部608、609と当接する固定フレーム(又は所定の高さにセットされた治具)607をさらに備える。移送ユニット200は、保持ユニット210のヘッド当接部608、609が固定フレーム607と当接することで保持ユニット210の位置を補正する。本実施形態では、フレームFに固定フレームを設けることになるが、保持ユニット210が保持するワークWの圧入位置に対応したヘッド当接部を保持ユニット210に設けるだけでよく、システムの段取り替えが必要なく且つ位置精度の補償が可能になる。
図15(A)のヘッド当接部608は、ワークWの側面をZ軸方へ向けた際の保持ユニット210の高さを検出するために、Z軸と直交する平面と平行となるように本体部213に配置される。ヘッド当接部608の当接面が、ワークWを横倒し保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F15Vとなる。この高さ位置決め基準面F15VとワークWとの位置関係は予め定めておく。また図15(B)のヘッド当接部609は、ワークWの底面が水平面と同じ平面上に配置された際の保持ユニット210の高さを検出するため、保持ユニット210の本体部213における水平面と平行な当接面を有する。ヘッド当接部609の当接面が、ワークWを水平保持する際における保持ユニット210の高さ位置決め基準面F15Hとなる。この高さ位置決め基準面F15HとワークWとの位置関係は予め定めておく。なお、ヘッド当接部608、609と固定フレーム607との当接を検知する機構としては、例えばリニアゲージセンサによる検知、タッチセンサによる検知、エアーゼロ検知による検知、光電センサによる検知等を例示することができる。
以上のように本実施形態によれば、複数種類のワークWに対応可能で、任意の位置及び姿勢でワークWの位置決めを行うことができる。ワークWを保持する保持ユニット210が、ワークWの基準面W1aに対してワークW位置決め基準面F1を当接させてワークWを保持するため、例えばワークWの圧入口Waの位置を高精度に知ることができる。さらに移送ユニット200がその位置情報に基づいて圧入ユニット400の所定の圧入の基準位置へワークWを移送することができる。
さらに任意の位置及び姿勢でワークWの位置決めを行うことも可能であり、ワークWの横面の圧入や、内部に入り込んだ圧入であっても一箇所で処理する事が出来る。また保持ユニット210が自由に取替えの出来るアダプタ方式になっており、ワークWの種類に応じ交換することで、簡単に機種対応が可能になる。
A 圧入システム、1 圧入機構、210 保持ユニット、400 圧入ユニット、6 アダプタ、W ワーク、P 部品

Claims (7)

  1. ワークの圧入口に部品を圧入する圧入方法において、
    ワーク位置決め基準面を有する保持ユニットにて前記ワークを保持し、ワークの高さ位置を位置決めする高さ位置決め工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記圧入口の部分に、前記部品を供給する部品供給工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記部品が供給された側と反対側の部分に、裏当てユニットを当接させる裏当て当接工程と、
    裏当てされた前記ワークの前記圧入口に、圧入ユニットにより前記部品を圧入する圧入工程と、
    を備え
    前記高さ位置決め工程は、
    前記保持ユニットにより、保持ユニットに対してワークを所定の高さ位置で保持する保持工程と、
    前記保持工程により保持された前記ワークを所定の作業位置に移送し、所定の高さ位置に位置決めする移送工程と、を含み、
    前記高さ位置決め工程は、
    前記移送工程の後、前記圧入ユニットに設けられ、前記作業位置内に移送された前記保持ユニットの圧入ユニットに対する位置および姿勢を検知するレーザセンサと、保持ユニットの本体部における水平面と垂直に配置される第1の反射部材または水平面と平行に配置される第2の反射部材と、を用い、前記レーザセンサと前記第1の反射部材または前記第2の反射部材との距離に基づいて、前記ワークの高さ位置を補正する補正工程をさらに含む、
    ことを特徴とする圧入方法。
  2. ワークの圧入口に部品を圧入する圧入方法において、
    ワーク位置決め基準面を有する保持ユニットにて前記ワークを保持し、ワークの高さ位置を位置決めする高さ位置決め工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記圧入口の部分に、前記部品を供給する部品供給工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記部品が供給された側と反対側の部分に、裏当てユニットを当接させる裏当て当接工程と、
    裏当てされた前記ワークの前記圧入口に、圧入ユニットにより前記部品を圧入する圧入工程と、
    を備え
    前記高さ位置決め工程は、
    前記保持ユニットにより、保持ユニットに対してワークを所定の高さ位置で保持する保持工程と、
    前記保持工程により保持された前記ワークを所定の作業位置に移送し、所定の高さ位置に位置決めする移送工程と、を含み、
    前記高さ位置決め工程は、
    前記移送工程の後、前記圧入ユニットに設けられ、前記作業位置内に移送された前記保持ユニットの圧入ユニットに対する位置および姿勢を検知するプロファイル測定器と、保持ユニットの本体部における水平面と垂直に配置される第1の反射部材または水平面と平行に配置される第2の反射部材と、を用い、前記プロファイル測定器に対する前記第1の反射部材または前記第2の反射部材の距離および姿勢に基づいて、前記ワークの高さ位置を補正する補正工程をさらに含む、
    ことを特徴とする圧入方法。
  3. ワークの圧入口に部品を圧入する圧入方法において、
    ワーク位置決め基準面を有する保持ユニットにて前記ワークを保持し、ワークの高さ位置を位置決めする高さ位置決め工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記圧入口の部分に、前記部品を供給する部品供給工程と、
    高さ位置を位置決めした前記ワークにおける前記部品が供給された側と反対側の部分に、裏当てユニットを当接させる裏当て当接工程と、
    裏当てされた前記ワークの前記圧入口に、圧入ユニットにより前記部品を圧入する圧入工程と、
    を備え
    前記高さ位置決め工程は、
    前記保持ユニットにより、保持ユニットに対してワークを所定の高さ位置で保持する保持工程と、
    前記保持工程により保持された前記ワークを所定の作業位置に移送し、所定の高さ位置に位置決めする移送工程と、を含み、
    前記高さ位置決め工程は、
    前記移送工程の後、保持ユニットの本体部における水平面と垂直に配置される第1のヘッド当接部または水平面と平行に配置される第2のヘッド当接部と、前記圧入ユニットに設けられ、前記作業位置内に移送された前記保持ユニットの前記第1のヘッド当接部または前記第2のヘッド当接部に当接されるフレーム部材と、を用い、前記フレーム部材と前記第1のヘッド当接部または前記第2のヘッド当接部との当接状態に基づいて、前記ワークの高さ位置を補正する補正工程をさらに含む、
    ことを特徴とする圧入方法。
  4. 前記保持ユニットは、種類の異なる前記ワークにそれぞれ対応する複数種類のものが予め準備され、複数種類の保持ユニットの中から所定の前記ワークに対応する保持ユニットを選択する選択工程を更に備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧入方法。
  5. 前記圧入ユニットは、種類の異なる前記部品にそれぞれ対応する複数種類の圧入ヘッドを備え、
    前記裏当てユニットは、複数種類の前記圧入ヘッドと対向して配置され、種類の異なる前記圧入ヘッドにそれぞれ対応する複数種類のバックアップ部材を備え、
    複数種類の前記圧入ヘッドの中から所定の前記部品に対応する圧入ヘッドを選択する圧入ヘッド選択工程と、
    選択された前記圧入ヘッドに対応するバックアップ部材を、複数種類の前記バックアップ部材の中から選択するバックアップ部材選択工程と、
    をさらに備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧入方法。
  6. 前記圧入ユニットは、種類の異なる前記部品にそれぞれ対応する複数種類の圧入ヘッドを備え、
    前記裏当てユニットは、複数種類の前記圧入ヘッドと対向して配置され、種類の異なる前記圧入ヘッドにそれぞれ対応する複数種類のバックアップ部材を備え、
    複数種類の前記圧入ヘッドの中から所定の前記部品に対応する圧入ヘッドを選択する圧入ヘッド選択工程と、
    前記圧入ヘッド選択工程における前記圧入ヘッドの選択に同期させて前記バックアップ部材を選択するバックアップ部材選択工程と、
    をさらに備える、ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧入方法。
  7. 前記保持工程は、前記保持ユニットの前記ワーク位置決め基準面と前記ワークの基準面とを当接させて保持することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の圧入方法。
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