JP6618867B2 - 研削装置及び研削方法 - Google Patents

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Description

ここに開示する技術は、研削装置及び研削方法に関する。
特許文献1には、研削装置の一例が開示されている。具体的に、特許文献1に係る研削装置(数値制御研削盤)は、砥石(回転砥石)を回転させる駆動手段(砥石駆動モータ)の駆動電力(消費電力)を検出すると共に、その検出値が所定の閾値(規定値)を超えたときに、砥石の移動速度を、急速送り用の速度から粗研削送り用の速度へ切り換えるよう構成されている。
特許文献2には、研削装置の別例が開示されている。具体的に、特許文献2に係る研削装置(精密研削加工装置)は、駆動モータの駆動電流の変化を検出する検出回路を備えて構成されており、ワーク(被加工物)と砥石(加工工具)とを高速で接近させている最中、検出回路の検出信号が所定の閾値(検出レベル)を超えたとき、ワークと砥石とが接触したものと判定するようになっている。この特許文献2に係る研削装置は、ワークと砥石との接触を検出すると、ワークに対する砥石の送り速度を低速へ切り換えるよう構成されている。
特開平10−156718号公報 特開昭62−246471号公報
近年、回転駆動された砥石によってワークを研削するように構成された研削装置に対し、サイクルタイムの短縮が要求されている。そうした要求を満足するためには、前記特許文献1及び2に記載のように、砥石とワークとの接触を、駆動手段の駆動電力や駆動電流に基づいて検出することが考えられる。
しかしながら、前記特許文献1及び2に記載の構成には、以下の如き不都合がある。
すなわち、前記特許文献1及び2に係る研削装置の場合、操作者は、駆動電力の閾値を手動で一律に設定することになる。ところが、そのような設定を手動で行うのは手間がかかるため、サイクルタイムを短縮するには不都合である。特に、複数のワークの1つ1つに対して研削を行う場合、ワーク毎に、或いは、ワークのロット毎に、適切な閾値は異なる。そのため、閾値を一律に設定してしまっては、砥石と各ワークとの接触を正確に検出するには不都合であり、サイクルタイムの短縮を図る上で好ましくない。
ここに開示する技術は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、回転駆動された砥石によって複数のワークを研削するように構成された研削装置において、サイクルタイムを短縮することにある。
ここに開示する技術は、回転駆動された砥石によって、複数のワークを研削するように構成された研削装置に係る。この研削装置は、前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、前記砥石を接離させるように構成された送り手段と、前記砥石を回転駆動させる駆動手段と、前記駆動手段における駆動電力を検出する検出手段と、前記送り手段及び前記駆動手段を制御する制御手段と、を備える。
そして、前記制御手段は、前記砥石を回転駆動させながら、前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程と、を行うように構成されている。
前記制御手段はまた、前記第1送り工程中に検出された駆動電力である第1駆動電力に基づいて接触閾値を設定すると共に、前記第2送り工程の最中、当該工程中に検出された駆動電力である第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するように構成されている。
砥石とワークとが接触すると、駆動手段の負荷が増大する。その際、駆動電力は、負荷の増大に応じて上昇することになる。接触閾値を設定することによって、駆動電力がその接触閾値を超えたときに、砥石とワークとが接触したものと判定することができる。
前記の構成によると、制御手段は、砥石を回転駆動すると共に、第1送り工程を実行する。通常、第1送り工程の最中には、砥石とワークとは接触しない。制御手段は、第1送り工程の最中に検出された駆動電力に基づいて、接触閾値を設定する。制御手段は、第1送り工程の後に、第2送り工程を実行する。第2送り工程の途中で、砥石とワークとが接触することになる。制御手段は、第2送り工程の最中に検出された駆動電力が、前記の接触閾値を超えたときに、砥石とワークとが接触したと判定し、第3送り工程へ移行するようになっている。
このように、制御手段は、接触閾値を自動的に設定する。これにより、操作者の手間を省くことができる。さらに、第1送り工程を行うたびに接触閾値を設定し直すことができるから、複数のワークの1つ1つに対して研削を行うときに、各ワークや、各ロットに適した接触閾値を、その都度設定し、ひいては、砥石とワークとの接触を、より正確に検出することができる。
かくして、前記の構成によれば、操作者の手間を省きかつ、砥石とワークとの接触を正確に検出することができるから、サイクルタイムを短縮することが可能になる。
しかも、駆動電力に基づいた判定を行うことで、砥石とワークとの接触を検知するための機器が不要となる。このことは、研削装置全体を、小型かつ簡素に構成する上で有効である。
また、前記制御手段は、前記接触閾値をTとし、前記第1駆動電力の最大値をIhとしたとき、前記接触閾値を、数式:T=Ih+β(βは所定値)に基づいて設定するように構成されている、としてもよい。
前述の如く、砥石とワークとが接触すると、駆動電力は上昇する。
ところが、一般に、駆動電力は、砥石とワークとの間の相対位置関係に応じてバラつくため、駆動電力がバラついた結果、砥石とワークとが接触していないにも拘わらず、駆動電力が高めに検出されてしまい、接触を誤検知する虞があった。接触を誤検知すると、第2工程から第3工程へ移行するタイミングが必要以上に早まってしまう。移行のタイミングが早まると、第2工程を行う期間が短くなる一方、第3工程を行う期間が長くなる。一般的に、第3工程は、第2工程よりも砥石の移動速度が低い。そのため、砥石の移動速度が低い工程を相対的に長期に亘って行う分だけ、サイクルタイムが長くなる虞がある。したがって、前述の如き誤検知は、サイクルタイムの短縮を図る上で好ましくない。
前記の構成によると、制御手段は、第1送り工程中に検出された駆動電力の最大値に基づいて、接触閾値を設定する。そのような設定を行うことで、接触閾値Tを高めに設定することが可能になる。このことは、接触の誤検知を抑制する上で有効である。
また、前記制御手段は、前記複数のワークの各々について、前記第1駆動電力を記憶するように構成され、前記制御手段は、前記複数のワークのうち、前記所定のワークよりも先に研削された別のワークに関する前記第1駆動電力に基づいて取代閾値を設定すると共に、前記所定のワークに対して前記第1送り工程を行っている最中、前記所定のワークに関する前記第1駆動電力が前記取代閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第1送り工程を中止するように構成されている、としてもよい。
例えば、過大な取代を有するワークがセットされた場合、第1送り工程の最中、砥石とワークとは、想定以上に接近してしまい、ついには、接触することになる。そうした事態に陥ったとき、駆動電力は、前述の如く上昇する。そのため、取代閾値を設定することで、駆動電力に基づいて、砥石とワークとが接触したか否か、ひいてはワークの取代が過大であるか否かを判定することができる。通常、ワークの取代が過大であった場合には、砥石やワーク、或いは、装置全体の破損を防ぐために、研削の中止が望まれる。
前記の構成によると、制御手段は、研削対象とされたワークよりも先に研削された別のワークに関する第1駆動電力に基づいて、取代閾値を設定する。制御手段は、第1送り工程の最中に検出された第1駆動電力が、前記の取代閾値を超えたときに、砥石が研削対象のワークに接触したと判定し、第1送り工程を中止する。
このように、制御手段は、取代閾値を自動的に設定する。これにより、操作者の手間を省くことができる。さらに、第1送り工程を行うたびに取代閾値を設定し直すことができるから、複数のワークの1つ1つに対して研削を行うときに、各ワークに適した取代閾値を設定し、ひいては、より正確な判定を行うことができる。
かくして、前記の構成によれば、操作者の手間を省くことで、サイクルタイムを短縮する上で有利になる。また、ワークの取代が過大であることを、より正確に検出することも可能になる。
また、前記制御手段は、前記取代閾値をUとして、前記別のワークに関する前記第1駆動電力の最大値をIh、最小値をIlとしたとき、前記取代閾値を、数式:U=(Ih+Il)/2+α(αは所定値)に基づいて設定するように構成されている、としてもよい。
前述の如く、駆動電力は、砥石とワークとの間の相対位置関係に応じてバラつく。そのため、駆動電力がバラついた結果、砥石とワークとの接触を検知する上で、支障を来す虞があった。
前記の構成によると、制御手段は、第1送り工程中に検出された駆動電力の最大値と、最小値との平均値に基づいて、取代閾値を設定する。そうすることで、取代閾値を設定する上で、駆動電力のバラツキの影響を抑制することが可能となる。
ここに開示する別の技術は、回転駆動された砥石によって、複数のワークを研削する研削方法に係る。この研削方法は、前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程とを、前記砥石を回転駆動させつつ行うステップを備える。
前記研削方法は、さらに、前記第1送り工程の最中に検出された駆動電力に基づいて接触閾値を設定するステップと、前記第2送り工程の最中、当該工程において検出された駆動電力を示す第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するステップと、を備えている。
前記の方法によれば、操作者の手間を省きかつ、砥石とワークとの接触を正確に検出することができるから、サイクルタイムを短縮することが可能になる。
また、前記研削方法は、前記複数のワークのうち、前記所定のワークよりも先に研削された別のワークに関する前記第1駆動電力に基づいて取代閾値を設定するステップと、前記所定のワークに対して前記第1送り工程を行っている最中、前記所定のワークに関する前記第1駆動電力が前記取代閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第1送り工程を中止するステップと、を備えている、としてもよい。
前記の方法によれば、操作者の手間を省くことで、サイクルタイムを短縮する上で有利になる。また、ワークの取代が過大であることを、より正確に検出することも可能になる。
以上説明したように、前記の研削装置によると、サイクルタイムを短縮することができる。
研削装置の概略構成図である。 研削装置のシステム構成を示すブロック図である。 研削サイクルに関する処理のフローチャートである。 駆動電力を例示する図である。
以下、実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下の説明は例示である。
〈研削装置の概略構成〉
図1は、研削装置1の概略構成を示している。研削装置1は、砥石21を回転駆動すると共に、その砥石21によって、複数のワークWを研削するよう構成された内面研削盤である。
図1に示すように、研削装置1は、種々の機構が配設されたベッド3を備えており、ベッド3上には、砥石21を支持する砥石台4と、ワークWを支持する主軸台5と、研削装置1全体を制御する制御装置100とが設置されている。詳しくは、ベッド3は、矩形テーブル上に形成されており、その長手方向(図1のY方向)の一端側には砥石台4が設置されている一方、他端側には主軸台5が設置されている。制御装置100は、ベッド3の隅に設置されている。尚、制御装置100は、“制御手段”の一例である。
以下で詳述するように、砥石21及びワークWは、互いに向き合うような姿勢に支持されており、砥石台4及び主軸台5の制御を通じて、互いに接離したり、各々が回転軸R1、R2まわりに回転するようになっている。
砥石台4は、ベッド3上に設置された縦送り台41と、縦送り台41上に配設された横送り台42と、横送り台42上に配設された砥石軸装置43とを備えている。砥石軸装置43は、砥石21が取り付けられた砥石軸22を有している。
詳しくは、縦送り台41は、Y方向に延びる箱状に形成されており、ベッド3上面に設けた2本のガイドレール6、6の上に配置されている。2本のガイドレール6、6は、ベッド3の短手方向(図1のX方向)に間隔を空けて配置されており、それぞれ、Y方向に沿って延設されている。縦送り台41は、制御装置100と電気的に接続されたサーボモータ(不図示)を備えている。縦送り台41は、制御装置100から入力された信号に従って、ガイドレール6、6に沿ってY方向に往復移動するように構成されている。
横送り台42は、縦送り台41よりも小型の箱状に形成されており、縦送り台41上面に設けた2本のガイドレール7、7の上に配置されている。2本のガイドレール7、7は、Y方向に間隔を空けて配置されており、それぞれ、X方向に沿って延設されている。横送り台42も、縦送り台41と同様に、制御装置100と電気的に接続されたサーボモータ(不図示)を備えている。横送り台42は、制御装置100から入力された信号に従って、ガイドレール7、7に沿ってX方向に往復移動可能に構成されている。
縦送り台41及び横送り台42は、各々が行う往復移動を通じて、砥石軸装置43をX方向やY方向に移動させると共に、砥石軸装置43を介して、砥石21をワークWへ送り込む。縦送り台41及び横送り台42は、“送り手段”を例示している。尚、縦送り台41と横送り台42とは、上下の配置が逆であってもよい。つまり、横送り台42をベッド3の上面に配置すると共に、縦送り台41を横送り台42の上面に配置してもよい。また、ガイドレール7、7を用いた機構に限らず、他の機構によって砥石21を移動させてもよい。
砥石軸装置43は、略箱状に形成されており、不図示の工具主軸を収容している。この工具主軸は、Y方向に延設された軸状に形成されており、Y方向に沿って延びる回転軸R1まわりに回転自在に設けられている。工具主軸の一端側(主軸台5側)には砥石軸22が装着されている一方、他端側には、工具主軸を回転駆動する砥石駆動モータ44が連結されている。
さらに詳しくは、砥石軸22は、工具主軸に対して同軸に配置された軸状に形成されており、その基端部は、前述の如く、工具主軸の一端に装着されている一方、先端部(ワークW側の端部)には砥石21が取り付けられている。砥石軸22、及び、砥石軸22に取り付けられた砥石21は、双方とも、工具主軸と一体的に回転するようになっている。
砥石駆動モータ44は、制御装置100から入力された信号に従って、工具主軸を回転駆動する。工具主軸の回転駆動に伴い、砥石軸22、ひいては砥石21も回転駆動される。砥石駆動モータ44は、“駆動手段”の一例である。
一方で、主軸台5は、ベッド3上に固定された主軸台本体51と、主軸台本体51上に配設された主軸装置52とを備えている。主軸装置52には、ワークWが保持されたワーク主軸53が枢設されている。
主軸台本体51は、略箱状に形成されており、その上面には、主軸装置52と、ドレス装置8とが配設されている。本実施形態では、主軸台本体51は、ベッド3上に固定されている。
主軸装置52は、主軸台本体51よりも小型の箱状に形成されており、ワーク主軸53を回転自在に支持している。このワーク主軸53は、Y方向に延設された軸状に形成されており、砥石21側の端部には、チャック装置54が装着されている一方、砥石21と反対側の端部には、ワーク主軸53を回転駆動するワーク駆動モータ55が連結されている。
チャック装置54は、ワークWを把持するよう構成されている。詳しくは、チャック装置54の基端部(砥石21と反対側の端部)は、前述の如く、ワーク主軸53に装着されている一方、その先端部(砥石21側の端部)は、ワークWを把持している。ワークWは、Y方向に沿って延びる円環状に形成されており、その先端を砥石21側に向けた姿勢で、砥石軸22に対して同軸となるように把持されている。ワークWの内周面Wsが、本実施形態における加工対象を例示している。チャック装置54、及び、チャック装置54に把持されたワークWは、双方とも、ワーク主軸53と一体的に回転するようになっている。
ワーク駆動モータ55は、制御装置100から入力された信号に従って、ワーク主軸53を回転駆動する。ワーク主軸53の回転駆動に伴って、チャック装置54、ひいてはワークWも回転駆動される。
ドレス装置8は、主軸装置52と同様に、主軸台本体51の上に配設されている。ドレス装置8は、砥石台4に向かって延びるアーム81と、アーム81の先端に設けられたドレスダイヤ82とを備えており、制御装置100から入力された信号に従って動作するよう構成されている。ドレス装置8は、ドレスダイヤ82によって、砥石21のドレスを行うようになっている。尚、本実施形態では、アーム81の動作を介して、ドレスダイヤ82を砥石21に接近させるよう構成されているが、この構成には限られない。例えば、砥石軸22を移動させることによって、砥石21をドレスダイヤ82に接近させてもよい。
また、研削装置1には定寸装置114が設けられている。定寸装置114は、所謂、インプロセスゲージとして構成されており、ワークWの内径を、随時、モニタすることが可能である。
さらに、研削装置1にはブザー115が設けられている(図2にのみ図示)。ブザー115の鳴動は、制御装置100によって制御される。
〈研削装置のシステム構成〉
図2は、研削装置1のシステム構成を示すブロック図である。
研削装置1は、例えば周知のコンピュータをベースとした制御装置100を備えている。制御装置100には、前述の縦送り台41、横送り台42、砥石駆動モータ44、ワーク駆動モータ55、ドレス装置8、定寸装置114、及び、ブザー115が、信号の送受信可能に接続されている。また、制御装置100には、砥石駆動モータ44における駆動電力を検出する電力モニタ111が接続され、その検出信号が入力されるように構成されている。さらに、制御装置100には、各種の情報を記憶する記憶部101が接続され、制御装置100と記憶部101との間で、各種の信号を入出力するように構成されている。尚、電力モニタ111は、“検出手段”の一例である。
その上、制御装置100には、研削装置1へ情報を入力するための操作部112と、研削装置1の情報を表示するための表示部113とが接続されており、それぞれが、制御装置100との間で信号の送受信可能に構成されている。
制御装置100は、電力モニタ111及び定寸装置114からの検出信号、並びに、操作部112からの入力信号等に基づいて制御信号を生成し、縦送り台41等へ制御信号を出力する。縦送り台41等は、その制御信号に従って動作する。
制御装置100は、制御信号の生成及び出力を通じて、研削装置1において各種の処理を行う。制御装置100は、ワークWに対し、複数の工程から成る研削サイクルSを行う。本実施形態に係る研削サイクルSは、早送り(第1送り工程)、準急送り(第2送り工程)、黒皮送り(第3送り工程)、粗研削送り、仕上研削送り、スパークアウト、及び砥石後退から構成されている。スパークアウト及び砥石後退以外の各工程は、ワークW内に挿入した砥石21を、回転駆動しながらX方向へ送り込むことによって行われる。
具体的に、早送りは、砥石21をワークWに接近させる工程であり、準急送りは、早送りよりも低い速度で砥石21を送り込み、砥石21をワークWの内周面Wsに接触させる工程である。また、黒皮送りは、接触させた砥石21によりワークWの表面を研削する工程であり、例えばワークWの表面を削り取るために行われる。粗研削送りは、ワークWの粗研削を行う工程であり、仕上研削送りは、ワークWの仕上研削を行う工程である。スパークアウトは、砥石21の送り込みを停止しつつ、砥石21の回転駆動を行う工程であり、砥石後退は、砥石21をワークWから離隔させる工程である。早送り、準急送り、黒皮送り、粗研削送り、仕上研削送り、及び、スパークアウトの順で、砥石21の移動速度(送り速度)が低くなる。
本実施形態に係る研削装置1は、複数のワークW、例えば計N個のワークWの1つ1つに対して、研削サイクルSを行うよう構成されている。以下、N個のワークWのうち、n番目(1<n≦N)のワークWを“ワークW”という場合がある。同様に、n番目のワークWに対する研削サイクルSを、“研削サイクルS”という場合がある。他の符号についても、n番目のワークWに関するものについては、適宜、下付きの添え字nを付す。
以下で詳述するように、制御装置100は、早送り中に検出された砥石駆動モータ44の駆動電力(いわゆる“無負荷時の電力値”であって、以下、「第1駆動電力」という)Iに基づいて、ワークWの接触閾値(接触検知電力)Tを設定する。そして、制御装置100は、準急送りの最中、当該準急送り中に検出された砥石駆動モータ44の駆動電力(いわゆる“研削送り中の電力値”であって、以下、「第2駆動電力」という)Jが、その接触閾値Tを超えたとき、砥石21とワークWとが接触したと判定し、準急送りから黒皮送りへ移行するように構成されている。
加えて、制御装置100の記憶部101は、複数のワークWの各々について、第1駆動電力Iを記憶するように構成されている。制御装置100は、所定のワークWに対し研削サイクルSを行うとき(具体的には、研削サイクルSのスタート直後)、その所定のワークWよりも先に研削された別のワークW(m<n)に関して記憶された第1駆動電力Iに基づいて、ワークWの取代閾値(取代過大電力)Uを設定する。そして、制御装置100は、ワークWに対する早送りの最中、第1駆動電力Iが取代閾値Uを超えたとき、ワークWの取代が過大であると判定し、早送りを中止するように構成されている。
以下、制御装置100が行う研削サイクルSについて詳細に説明する。
〈研削サイクルに関する処理〉
図3は、研削サイクルSに関する処理のフローチャートである。このフローは、ロット数がNに設定されたロット処理のうち、特に、n番目のワークW(1≦n≦N)に対する研削サイクルSを示す。
制御装置100は、研削サイクルSを開始してから、その研削サイクルSを完了するまでの期間に亘って、電力モニタ111による検出結果を継続的に読み込む。制御装置100は、その読込内容に基づいて、種々の演算・処理を実行する。
例えば、早送りの最中、制御装置100は、第1駆動電力Iをリアルタイムで監視する。制御装置100は、監視対象としての第1駆動電力Iに基づいて、ワークWの取代に係る判定を行う。また、既に述べたように、制御装置100は、記憶部101に第1駆動電力Iを記憶させる。詳しくは、記憶部101は、早送り中の最中、第1駆動電力Iの最大値Ihと最小値Ilとを刻々と更新するようになっている。
具体的に、研削サイクルSがスタートすると、スタート直後のステップS1で、制御装置100は、今回の研削サイクルSに用いる取代閾値Uを決定する。
取代閾値Uを決定するとき、制御装置100は、まず、記憶部101の記憶内容を読み出す。具体的に、制御装置100は、前回の研削サイクルSn−1において記憶された最大値In−1h及び最小値In−1lを読み出す。制御装置100は、読み出した最大値In−1h及び最小値In−1lから無負荷電力Vを算出すると共に、その無負荷電力Vに基づいて取代閾値Uを決定する。ここで、無負荷電力Vは、以下の式(1)から求められる。
=(In−1h+In−1l)/2 ・・・(1)
式(1)によれば、無負荷電力Vは、最大値In−1hと、最小値In−1lとの平均値として求められる。
続いて、制御装置100は、無負荷電力Vと、今回の研削サイクルSのスタート直後に検出された第1駆動電力Iとを比較すると共に、その比較結果に基づいて、取代閾値Uを求める。取代閾値Uは、以下の式(2)から求められる。
=Max{V,I}+α ・・・(2)
式(2)において、αは所定値である。式(2)によれば、スタート直後に検出された第1駆動電力Iよりも無負荷電力Vが大きいとき、取代閾値Uは、以下の式(3)から求められる。
=V+α ・・・(3)
式(3)によれば、無負荷電力Vが大きくなるにつれて、取代閾値Uは、より大きくなる一方、無負荷電力Vが小さくなるにつれて、取代閾値Uは、より小さくなる。無負荷電力Vが大きくなるにつれて、取代閾値Uをより大きくすることで、例えば取代閾値Uを一定とする構成と比較すると、砥石21とワークWとが接触したこと、つまり、ワークWの取代が過大であったことを、より正確に検出することが可能になる。
尚、研削装置1の立ち上げ時(つまり、1番目のワークWに対する研削時)には、制御装置100は、ワークWに対し研削を行って、取代閾値Uを設定する。
ステップS1から続くステップS2で、制御装置100は、早送りを開始する。制御装置100は、所定の移動速度で砥石21を送り込み、砥石21をワークWの内周面Wsに接近させる。
次に、早送り中の処理について説明する。
ステップS2から続くステップS3で、制御装置100は、早送りを続行しながら、電力モニタ111の検出内容を監視する。具体的に、制御装置100は、早送り中に検出された第1駆動電力Iが、ステップS2で設定した取代閾値Uよりも大きいか否か(I>U)を判定する。ステップS3の判定がNOであれば、ステップS6へ進んで早送りを続行する。その一方で、判定がYESであれば、後述の如く、ワークWの取代が過大であったがために、砥石21がワークWに衝突したものとして、異常が生じたと判定する。そのとき、制御装置100はステップS4へ進む。
ステップS4で、制御装置100は、表示部113及びブザー115に信号を出力する。表示部113は、異常が生じた旨を操作者に表示する。ブザー115は、自身の鳴動によって、操作者に異常を報知する。
ステップS4から続くステップS5で、制御装置100は、研削サイクルSを中止すると共に、研削装置1全体を停止させて、ワークWを取り除く。研削装置1がNGシュートなどを備えていれば、ワークWをシュートに排出してもよい。ワークWを取り除いた後、制御装置100は、研削サイクルSに関する処理を終了する。
一方、ステップS6で、制御装置100は、早送りを続行すると共に、ワークWへ向かって送り込まれた砥石21が、所定位置に到達したか否かを判定する。この判定は、砥石21の移動量(送り量)に基づいて行われる。ステップS6の判定がNOであれば、ステップS3に戻り、早送りを続行する。一方で、判定がYESであれば、早送りを完了すると共に、ステップS7へ進む。
ステップS6から続くステップS7で、制御装置100は、今回の研削サイクルSに係る準急送りのための接触閾値Tを決定する。
具体的に、ステップS7において、制御装置100は、今回の早送り中に記憶された最大値Ihを読み出すと共に、その最大値Ihに基づいて接触閾値Tを算出する。接触閾値Tは、以下の式(4)から求められる。
=Ih+β ・・・(4)
式(4)において、βは所定値である。式(4)によれば、接触閾値Tは、最大値Ihが変化したときに、その変化分を反映するようになっている。つまり、最大値Ihが大きくなるにつれて、接触閾値Tは、より大きくなる一方、最大値Ihが小さくなるにつれて、接触閾値Tは、より小さくなる。最大値Ihが大きくなるにつれて、接触閾値Tを高めに設定することで、例えば接触閾値Tを一定とする構成と比較すると、砥石21とワークWとの接触を、より正確に検出することが可能になる。制御装置100は、式(4)の算出結果を接触閾値Tとして設定する。
尚、前述のα、βは、ワークWの寸法や、砥石21の仕様に応じて変更してもよいし、砥石径の変化に合わせて変更してもよい。また、αとβとは、互いに異ならせてもよいし、α=βとしてもよい。
制御装置100は、接触閾値Tが設定され次第、準急送りへ移行する。
ステップS7から続くステップS8で、制御装置100は、砥石21の移動速度を低くすることによって、早送りから準急送りへ移行する。
ステップS8から続くステップS9で、制御装置100は、準急送りを続行する。その最中、制御装置100は、電力モニタ111の検出内容を監視する。具体的に、制御装置100は、準急送り中に検出された駆動電力である第2駆動電力Jが、ステップS7で設定した接触閾値Tよりも大きいか否か(J>T)を判定する。ステップS9の判定がNOであれば、ステップS9を繰り返して準急送りを続行する。その一方で、判定がYESであれば、後述の如く、砥石21を十分に送り込んだ結果、砥石21がワークWに接触したものと判定する。そのとき、制御装置100は、準急送りを完了するべく、ステップS10へ進む。
ステップS9から続くステップS10で、制御装置100は、砥石21の移動速度をさらに低くすることによって、準急送りから黒皮送りへ移行する。
その後、ステップS11で、制御装置100は、定寸装置114の測定信号に基づいて、ワークWの寸法を、適宜、取得する。制御装置100は、ワークWの寸法に応じて、粗研削送り、仕上研削送り、スパークアウト、及び、砥石後退を順番に実行して、研削サイクルSを完了する。研削サイクルSが完了すると、制御装置100は、次のワークWn+1に係る研削サイクルSn+1を開始する。
図4は、図3に示す制御に従った場合(つまり、実施例)の、サイクルタイム(時間)に対する駆動電力(モータ電力)の変化を例示している。尚、本例では、ワークWの取代は、過大ではない。
研削サイクルSの各工程において、駆動電力は、砥石21とワークWとの相対位置関係、砥石径、及び、クーラントのかかり具合等に応じてバラつく。また、早送りの最中、駆動電力は、砥石21とワークWとが接近するにしたがって、概ね、増加するようになっている。その結果、実施例では、駆動電力は、砥石21が送り込まれるにしたがって、振動しながら漸増するようになっている。ここで、予定以上の取代を有するワーク が投入された結果、砥石21とワーク とが接触してしまった場合、砥石駆動モータ44にかかる負荷が増大した分だけ、駆動電力は、急速に上昇する。その場合、駆動電力が、前記の如く設定された取代閾値 を超えることになり、制御装置100は、前述のステップS3〜S5に示すように、操作者へ異常を報知して、研削サイクル を中止する。尚、取代閾値 に基づいた判定は、早送りの最中に砥石21とワークWとが接触した結果、砥石21や研削装置1に破損が生じてしまうことが無いように行っている。そのため、準急送り以降の工程では、取代閾値 に基づいた判定は、原則として行わない。
準急送りでは、駆動電力は、早送りと同様に、砥石21とワークWとが接近するにしたがって、振動しながら漸増するようになっている。砥石21とワークWとが接触すると、前述の如く、駆動電力が急速に上昇する(図4の囲み部Aを参照)。その結果、駆動電力が前記の接触閾値Tを超えることになり、制御装置100は、準急送りから黒皮送りへ移行する。
その後、制御装置100は、粗研削送り、及び仕上研削送りといった種々の工程を、定寸装置114の測定信号に従って、順次、実行する。例えば、粗研削送りは、他の工程よりも長時間に亘って行われる。また、粗研削送りが終了すると、仕上研削送りへ移行する。仕上研削送りは、粗研削送りよりも砥石21の移動速度が小さくなるため、駆動電力は小さくなっている。仕上研削送りが終了すると、スパークアウトへ移行する。スパークアウトの最中に、定寸装置が0点を出力すれば、スパークアウトを完了し、砥石21を後退する。
〈まとめ〉
以上説明したように、制御装置100は、接触閾値Tを自動的に設定する。これにより、操作者の手間を省くことができる。さらに、早送りを行うたびに接触閾値Tを設定し直すことができるから、複数のワークWの1つ1つに対して研削を行うときに、各ワークWや各ロットに適した接触閾値Tを、その都度設定し、ひいては、砥石21とワークWとの接触を、より正確に検出することができる。
かくして、前記の構成によれば、操作者の手間を省きかつ、砥石21とワークWとの接触を正確に検出することができるから、サイクルタイムを短縮することが可能になる。
しかも、駆動電力に基づいた判定を行うことで、砥石21とワークWとの接触を検知するための機器が不要となる。このことは、研削装置1全体を、小型かつ簡素に構成する上で有効である。
また、制御装置100は、早送り中に検出された駆動電力の最大値Ihに基づいて、接触閾値Tを設定する。そのような設定を行うことで、接触閾値Tを高めに設定することが可能になる。このことは、接触の誤検知を抑制し、ひいてはサイクルタイムの短縮を図る上で有効である。
また、制御装置100は、取代閾値Uを自動的に設定する。これにより、操作者の手間を省くことができる。さらに、早送りを行うたびに取代閾値Uを設定し直すことができるから、複数のワークWの1つ1つに対して研削を行うときに、各ワークWに適した取代閾値Uを設定し、ひいては、より正確な判定を行うことができる。
かくして、前記の構成によれば、操作者の手間を省くことで、サイクルタイムを短縮する上で有利になる。また、ワークWの取代が過大であることを、より正確に検出することも可能になる。
また、制御装置100は、早送り中に検出された駆動電力の最大値Ihと、最小値Ilとの平均値に基づいて、取代閾値Uを設定する。そうすることで、取代閾値Uを設定する上で、駆動電力のバラツキの影響を抑制することが可能となる。
《他の実施形態》
前記実施形態について、以下のような構成としてもよい。
前記実施形態では、複数のワークWを1つずつ研削するように構成された研削装置1を例示したが、この構成には限られない。主軸台5の上に複数のワークWを並べ、それらを同時に研削してもよい。
砥石台4及び主軸台5の構成は、前記のものには限られない。例えば、砥石21側(砥石軸装置43)をX方向及びY方向へ移動させる代わりに、ワークW側(主軸台本体51)をX方向やY方向に移動させてもよい。
また、図3に示すフローは一例であり、ステップの順番を可能な範囲で適宜入れ替えたり、複数のステップを並行して処理したりしてもよい。例えば、ステップS4とステップS5との順番を入れ替えてもよい。
以下に説明するように、各ステップの内容を、適宜、変更してもよい。
前記実施形態では、複数のワークWの1つ1つを研削するたびに、取代閾値Uと、接触閾値Tとを算出し直すように構成されていたが、その構成には限られない。設定した個数のワークWを研削する毎に、取代閾値Uと接触閾値Tとを更新してもよい。例えば、ワークWを2つ研削するたびに更新するように構成した場合、1番目のワークWと2番目のワークWとを研削するときには共通の閾値U、Tを使用する一方で、3番目のワークWを研削するときには、新たに算出された閾値U、Tを使用するようになる。また、砥石21のドレスを行うたびに、取代閾値Uと接触閾値Tとを更新するように構成してもよい。
また、前記実施形態では、取代閾値Uの設定は、早送りを開始する前に行われるように構成されていたが、その構成には限られない。研削サイクルSに係る早送りが完了したときに、次回の研削サイクルSn+1のための取代閾値Un+1を予め設定するように構成してもよい。
また、早送りや準急送りの最中に、取代閾値Uや接触閾値Tから大きく異なる電力値を測定した場合(そのような判定は、例えば、駆動電力と各閾値U、Tとの間の差分の大きさに基づいて行うことが可能である)には、研削サイクルSを中止してもよいし、誤検知と判定した上で研削サイクルSを続行すると共に、誤検知と判定した頻度や回数に応じて研削サイクルSを中止してもよい。研削サイクルSを中止した場合、各部の再設定を促す旨を、操作者へ報知してもよい。
同様に、準急送り中に砥石21とワークWとの接触が検出されなかった場合、ある研削サイクルSにおいて算出された無負荷電力Vと前回の無負荷電力Vn−1との差が所定以上であった場合、及び、早送り中に第1駆動電力Iと取代閾値Uとの差が所定以上であった場合等には、研削サイクルSを中止してもよいし、誤検知と判定した上で研削サイクルSを続行すると共に、誤検知と判定した頻度や回数に応じて研削サイクルSを中止してもよい。研削サイクルSを中止した場合、各部の再設定を促す旨を、操作者へ報知してもよい。
1 研削装置
21 砥石
41 縦送り台(送り手段)
42 横送り台(送り手段)
44 砥石駆動モータ(駆動手段)
100 制御装置(制御手段)
111 電力モニタ(検出手段)
I 第1駆動電力
Ih 第1駆動電力の最大値
Il 第1駆動電力の最小値
J 第2駆動電力
T 接触閾値
U 取代閾値
W ワーク
Wn n番目のワーク(所定のワーク)

Claims (5)

  1. 回転駆動された砥石によって、複数のワークを研削するように構成された研削装置であって、
    前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、前記砥石を接離させる送り手段と、
    前記砥石を回転駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段における駆動電力を検出する検出手段と、
    前記送り手段及び前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記砥石を回転駆動させながら、
    前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、
    前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、
    前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程と、を行うように構成され、
    前記制御手段はまた、
    前記第1送り工程中に検出された駆動電力である第1駆動電力に基づいて接触閾値を設定すると共に、
    前記第2送り工程の最中、当該工程中に検出された駆動電力である第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するように構成され
    前記制御手段は、前記接触閾値をTとし、前記第1駆動電力の最大値をIhとしたとき、前記接触閾値を、数式:T=Ih+β(βは所定値)に基づいて設定するように構成されている研削装置。
  2. 回転駆動された砥石によって、複数のワークを研削するように構成された研削装置であって、
    前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、前記砥石を接離させる送り手段と、
    前記砥石を回転駆動させる駆動手段と、
    前記駆動手段における駆動電力を検出する検出手段と、
    前記送り手段及び前記駆動手段を制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記砥石を回転駆動させながら、
    前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、
    前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、
    前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程と、を行うように構成され、
    前記制御手段はまた、
    前記第1送り工程中に検出された駆動電力である第1駆動電力に基づいて接触閾値を設定すると共に、
    前記第2送り工程の最中、当該工程中に検出された駆動電力である第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するように構成され
    前記制御手段は、前記複数のワークの各々について、前記第1駆動電力を記憶するように構成され、
    前記制御手段は、
    前記複数のワークのうち、前記所定のワークよりも先に研削された別のワークに関する前記第1駆動電力に基づいて取代閾値を設定すると共に、
    前記所定のワークに対して前記第1送り工程を行っている最中、前記所定のワークに関する前記第1駆動電力が前記取代閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第1送り工程を中止するように構成されている研削装置。
  3. 請求項に記載の研削装置において、
    前記制御手段は、前記取代閾値をUとして、前記別のワークに関する前記第1駆動電力の最大値をIh、最小値をIlとしたとき、前記取代閾値を、数式:U=(Ih+Il)/2+α(αは所定値)に基づいて設定するように構成されている研削装置。
  4. 回転駆動された砥石によって複数のワークを研削する研削方法であって、
    前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、
    前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、
    前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、
    前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程とを、前記砥石を回転駆動させつつ行うステップと、
    前記第1送り工程中に検出された駆動電力である第1駆動電力に基づいて接触閾値を設定するステップと、
    前記第2送り工程の最中、当該工程中に検出された駆動電力である第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するステップと、を備え
    前記接触閾値は、該接触閾値をTとし、前記第1駆動電力の最大値をIhとしたとき、数式:T=Ih+β(βは所定値)に基づいて設定するように構成されている研削方法。
  5. 回転駆動された砥石によって複数のワークを研削する研削方法であって、
    前記複数のワークのうち研削対象とされた所定のワークに対し、
    前記砥石及び前記所定のワークを互いに接近させる第1送り工程と、
    前記第1送り工程の後、前記砥石を前記所定のワークに接触させる第2送り工程と、
    前記第2送り工程の後、前記砥石により前記所定のワークを研削する第3送り工程とを、前記砥石を回転駆動させつつ行うステップと、
    前記第1送り工程中に検出された駆動電力である第1駆動電力に基づいて接触閾値を設定するステップと、
    前記第2送り工程の最中、当該工程中に検出された駆動電力である第2駆動電力が前記接触閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第2送り工程から前記第3送り工程へ移行するステップと、を備え
    前記複数のワークのうち、前記所定のワークよりも先に研削された別のワークに関する前記第1駆動電力に基づいて取代閾値を設定するステップと、
    前記所定のワークに対して前記第1送り工程を行っている最中、前記所定のワークに関する前記第1駆動電力が前記取代閾値を超えたとき、前記砥石と前記所定のワークとが接触したと判定し、前記第1送り工程を中止するステップと、をさらに備えた研削方法。
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