JP6618651B2 - 電動過給機 - Google Patents

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Description

本開示は、電動過給機に関する。
自動車等のエンジン装置において、エンジン燃費や効率の向上を図るため、エンジンから排出される排気ガスによって排気タービンを駆動させ、これにより吸気通路に配置されているコンプレッサを同軸駆動させて、エンジンに供給する吸気ガスを圧縮する「過給」が行われている。
このターボチャージャによる過給では、ターボラグと呼ばれるエンジン低速回転時における応答遅れにより、エンジン低速回転時におけるトルクや出力が問題となる。このターボラグによる応答遅れを補完する技術として、排気ガスによって駆動するターボチャージャ及び電動機によって駆動する電動過給機を備える二段過給システムが公知である(特許文献1)。
特表2015‐537162号公報
ところで、電動過給機では、ターボチャージャと異なりモータによってコンプレッサが駆動されるため、コンプレッサの後方(コンプレッサインペラに対して軸受側)にモータやインバータ基板等の機器が設置される。
このため、コンプレッサインペラの背面とケーシングとの間を通った漏れ流れが軸受側に侵入すると、モータやインバータ基板等の機器に影響を与える恐れがある。
特に、EGRを備えた二段過給システムにおいて排気ガスの一部を再循環させる場合や、中間冷却機を使用する場合、及びブローバイガスをコンプレッサの入口に戻す場合等には、コンプレッサの入口から凝縮水を含む空気が吸い込まれるため、コンプレッサインペラの背面とケーシングとの間を通った漏れ流れが軸受側に侵入すると、モータやインバータ等の機器の動作に不具合が生じる恐れがある。
また、特に、二段過給システムの高圧段に電動過給機を適用する場合には、高温高圧の空気がコンプレッサの入口から流入するため、コンプレッサインペラの背面とケーシングとの間を通った漏れ流れが軸受側に侵入すると、軸受やモータ等の機器に不具合が生じる恐れがある。
本発明の少なくとも一実施形態は、上述したような従来の課題に鑑みなされたものであって、その目的とするところは、コンプレッサインペラの背面とケーシングとの間を通った漏れ流れの軸受側への侵入を抑制可能な電動過給機を提供することである。
(1)本発明の少なくとも一実施形態に係る電動過給機は、コンプレッサインペラと、前記コンプレッサインペラに回転軸を介して駆動力を伝達するよう構成されたモータと、前記コンプレッサインペラの背面と隙間を介して対向するとともに前記回転軸を囲繞する背面側ケーシングと、前記回転軸を回転可能に支持するように前記背面側ケーシングと前記回転軸との間に設けられた軸受と、前記コンプレッサインペラの軸方向において前記コンプレッサインペラの背面と前記軸受との間に位置し、前記回転軸と前記背面側ケーシングとの隙間をシールするよう構成されたメカニカルシールと、を備える。
上記(1)に記載の電動過給機によれば、背面と背面側ケーシングとの隙間(以下、「背面隙間」という)を通った漏れ流れの軸受への侵入をメカニカルシールによって効果的に抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
(2)幾つかの実施形態では、上記(1)に記載の電動過給機において、前記メカニカルシールは、前記背面側ケーシングに支持された固定環と、前記回転軸から前記コンプレッサインペラの径方向における外側に向けて突出し、前記固定環に対して前記コンプレッサインペラの軸方向に当接可能に対向し、前記回転軸とともに回転するよう構成された回転環と、前記回転環と前記固定環のうち一方を前記回転環と前記固定環のうち他方に向けて付勢する付勢部材と、を備え、前記回転環のうち前記固定環に対向する面と前記固定環のうち前記回転環と対向する面の一方である対向面には溝が形成される。
上記(2)に記載の電動過給機によれば、コンプレッサインペラの回転が停止しているときには、回転環と固定環のうち一方が回転環と固定環のうち他方に付勢部材によって押し付けられることにより、メカニカルシールが接触シールとして機能する。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
また、コンプレッサインペラが回転しているときには、遠心力によって昇圧した溝内の気体の圧力によって、付勢部材の付勢力に抗して固定環と回転環とが引き離される。これにより固定環と回転環とは非接触となるが、対向面の内側の空間の圧力が対向面の外側の空間の圧力よりも高くなることにより、背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制することができる。したがって、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
(3)幾つかの実施形態では、上記(1)又は(2)に記載の電動過給機において、前記コンプレッサインペラの前記背面には、前記コンプレッサインペラの周方向に間隔をあけて複数のリブが設けられる。
上記(3)に記載の電動過給機によれば、複数のリブを設けたことによってコンプレッサインペラの回転時に背面隙間の空気に径方向外側への遠心力が作用し、背面隙間の内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。また、上記(2)に記載の電動過給機に適用される場合には、背面隙間の内周部の圧力を低くすることにより、固定環を適切に移動させるために必要な付勢部材のバネ力を低減することが可能となり、固定環と回転環との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
(4)幾つかの実施形態では、上記(3)に記載の電動過給機において、前記リブは、前記コンプレッサインペラの周方向と交差する方向に沿って延設される。
上記(4)に記載の電動過給機によれば、周方向と交差する方向に延在する複数のリブがコンプレッサインペラとともに回転するため、背面隙間の空気に径方向外側への遠心力を効果的に作用させ、背面隙間の内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
(5)幾つかの実施形態では、上記(3)又は(4)に記載の電動過給機において、前記リブは、翼形状を有する。
上記(5)に記載の電動過給機によれば、コンプレッサインペラの回転時に背面隙間における径方向外側への空気流れを翼形状のリブによって効果的に形成することができる。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
(6)幾つかの実施形態では、上記(3)乃至(5)の何れかに記載の電動過給機において、前記リブは、当該リブの外周端が当該リブの内周端より前記コンプレッサインペラの回転方向の上流側に位置するように、前記コンプレッサインペラの径方向に対して傾斜した方向に延設される。
上記(6)に記載の電動過給機によれば、リブを上記の方向に傾斜させることにより、コンプレッサインペラの回転中に径方向外側からリブの間に空気が流入しにくくなる。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
(7)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(6)の何れかに記載の電動過給機において、前記メカニカルシールと前記コンプレッサインペラの前記背面との間において前記回転軸から前記コンプレッサインペラの径方向における外側に向けて突出し、前記回転軸とともに回転するよう構成された回転部を更に備える。
上記(7)に記載の電動過給機によれば、コンプレッサインペラの回転時に、回転部の回転に伴って背面隙間の空気に径方向外側への遠心力が作用し、背面隙間の内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間から軸受への漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。また、上記(2)に記載の電動過給機に適用される場合には、背面隙間の内周部の圧力を低くすることにより、固定環を適切に移動させるために必要な付勢部材のバネ力を低減することが可能となり、固定環と回転環との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
(8)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(7)の何れかに記載の電動過給機において、前記コンプレッサインペラの前記背面の少なくとも一部、又は前記背面側ケーシングのうち前記コンプレッサインペラの前記背面に対向する面の少なくとも一部には、アブレーダブルコーティング層が形成される。
上記(8)に記載の電動過給機によれば、コンプレッサインペラの背面の少なくとも一部にアブレーダブルコーティング層が形成される場合には、背面側ケーシングのうちコンプレッサインペラの背面に対向する面とコンプレッサインペラの背面に形成されたアブレーダブルコーティング層とが接触しても、コンプレッサインペラの回転時にアブレーダブルコーティング層が削れるため、背面と背面側ケーシングとのクリアランスを小さくすることができる。
また、背面側ケーシングのうちコンプレッサインペラの背面に対向する面の少なくとも一部にアブレーダブルコーティング層が形成される場合には、背面側ケーシングのうちコンプレッサインペラの背面に対向する面に形成されたアブレーダブルコーティング層とコンプレッサインペラの背面とが接触しても、コンプレッサインペラの回転時にアブレーダブルコーティング層が削れるため、背面と背面側ケーシングとのクリアランスを小さくすることができる。
このため、背面隙間における径方向内側への圧力降下を促進することができる。これにより、背面隙間のうち内周部の圧力と、軸受付近の圧力との軸方向の圧力差を小さくすることができ、背面隙間から軸受側への漏れ流れの侵入を抑制することができる。これにより、モータやインバータ等の電気機器への漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
また、コンプレッサインペラは、空気を圧縮する際に軸方向において空気の吸い込み方向上流側へのスラスト力を受けることになるが、上記電動過給機では、コンプレッサインペラは背面隙間の圧力を低下させることができるため、軸方向のスラスト力を低減することができる。
また、背面隙間における径方向内側への圧力降下を促進して背面隙間の内周部の圧力を低くすることにより、メカニカルシールの固定環を適切に移動させるために必要な付勢部材のバネ力を低減することが可能となり、固定環と回転環との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
(9)幾つかの実施形態では、上記(8)の何れかに記載の電動過給機において、前記コンプレッサインペラの前記背面と前記背面側ケーシングとの間の隙間の大きさGと、前記コンプレッサインペラの外径Rとの比G/Rが、0.5%未満である。
上記(9)に記載の電動過給機によれば、背面隙間における径方向内側への圧力降下を効果的に促進することができる。本願発明者によれば、アブレーダブルコーティング層を設けてC/Riをに設定した場合と、アブレーダブルコーティング層を設けずにC/Riを0.25%に設定した場合を比較すると、前者の方が後者よりも背面隙間の内周部の圧力を26%減少できることが確認された。
(10)幾つかの実施形態では、上記(1)乃至(9)の何れかに記載の電動過給機において、前記背面側ケーシングの内外を連通することにより前記背面側ケーシング内の圧力を調整するよう構成された内圧調整機構を更に備える。
上記(10)に記載の電動過給機によれば、上記(1)乃至(9)の何れかに記載の電動過給機において、背面隙間の内周部の圧力が低くなった場合においても、背面側ケーシングの内外の圧力を内圧調整機構によって調整することにより、メカニカルシールの前後の圧力バランスを安定させることができる。これにより、背面隙間を通った漏れ流れの軸受への侵入をメカニカルシールによって安定的に抑制することができる。
本発明の少なくとも一つの実施形態によれば、コンプレッサインペラの背面とケーシングとの間を通った漏れ流れの軸受側への侵入を抑制可能な電動過給機が提供される。
一実施形態に係る電動過給機2の概略的な断面構成を示す模式図である。 一実施形態に係る電動過給機2(2A)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図であり、メカニカルシール20の構成例を示している。 図2に示した電動過給機2(2A)におけるコンプレッサインペラ4の回転時の状態を示す図である。 一実施形態に係る電動過給機2(2B)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 図4に示したリブ44の構成例を示す図であり、軸方向視におけるリブ44の配置の一例を示している。 図4に示したリブ44の構成例を示す図であり、軸方向視におけるリブ44の配置の一例を示している。 一実施形態に係る電動過給機2(2C)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。 図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。 図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。 一実施形態に係る電動過給機2(2D)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 半径方向位置Rと背面隙間gのゲージ圧Pとの関係を示す図であり、破線は、アブレーダブルコーティング層90を備えていない電動過給機2(2A)を示しており、実線は、上記対向面21にアブレーダブルコーティング層90が形成された電動過給機2(2D)を示している。 一実施形態に係る電動過給機2(2E)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 内圧調整機構としての連通孔53の配置の一例を示す図である。 内圧調整機構としての連通孔53の配置の一例を示す図である。 電動過給機2(2A〜2E)を好適に適用可能なエンジン装置100の概略構成を示す図である。 他の発明に係る電動過給機2(2F)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 他の発明に係る電動過給機2(2G)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 他の発明に係る電動過給機2(2H)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 他の発明に係る電動過給機2(2I)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 他の発明に係る電動過給機2(2J)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 他の発明に係る電動過給機2(2K)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。 電動過給機2(2A〜2K)を適用可能なエンジン装置100の概略構成を示す図である。
以下、添付図面を参照して本発明の幾つかの実施形態について説明する。ただし、実施形態として記載されている又は図面に示されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対的配置等は、本発明の範囲をこれに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
例えば、「ある方向に」、「ある方向に沿って」、「平行」、「直交」、「中心」、「同心」或いは「同軸」等の相対的或いは絶対的な配置を表す表現は、厳密にそのような配置を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の角度や距離をもって相対的に変位している状態も表すものとする。
例えば、「同一」、「等しい」及び「均質」等の物事が等しい状態であることを表す表現は、厳密に等しい状態を表すのみならず、公差、若しくは、同じ機能が得られる程度の差が存在している状態も表すものとする。
例えば、四角形状や円筒形状等の形状を表す表現は、幾何学的に厳密な意味での四角形状や円筒形状等の形状を表すのみならず、同じ効果が得られる範囲で、凹凸部や面取り部等を含む形状も表すものとする。
一方、一の構成要素を「備える」、「具える」、「具備する」、「含む」、又は、「有する」という表現は、他の構成要素の存在を除外する排他的な表現ではない。
図1は、一実施形態に係る電動過給機2の概略的な断面構成を示す模式図である。
図1に示す例示的な形態では、電動過給機2は、コンプレッサインペラ4、回転軸6、インペラケーシング8、軸受10A,10B、モータ12、背面側ケーシング14(静止部材)、及びメカニカルシール20を備える。
以下では、コンプレッサインペラ4の軸方向を単に「軸方向」といい、コンプレッサインペラ4の径方向を単に「径方向」といい、コンプレッサインペラ4の周方向を単に「周方向ということとする。
インペラケーシング8は、コンプレッサインペラ4を囲繞するよう形成されており、コンプレッサインペラ4の入口に吸入空気を導くとともに、コンプレッサインペラ4によって圧縮された空気を吐出するように構成されている。
軸受10A,10Bの各々は、回転軸6を回転可能に支持するように例えば転がり軸受として構成されており、不図示の内輪と外輪の間に保持された転動体の周囲に潤滑材としてグリースが封入されたグリース潤滑方式の軸受として構成されている。軸受10Aは、軸方向においてメカニカルシール20とモータ12との間に位置し、径方向において背面側ケーシング14と回転軸6との間に位置する。軸受10Bは、軸方向においてモータ12を挟んで軸受10Aと反対側に位置し、径方向において背面側ケーシング14と回転軸6との間に位置する。
モータ12は、コンプレッサインペラ4に回転軸6を介して駆動力を伝達するよう構成されている。モータ12は、軸方向において軸受10Aと軸受10Bとの間に位置する。
背面側ケーシング14は、コンプレッサインペラ4の背面16と隙間を介して対向するとともに、メカニカルシール20、軸受10A,10B及びモータ12を囲繞するよう構成されている。また、背面側ケーシング14は、軸受10Bを挟んでモータ12と反対側に、インバータ(不図示)を収容するためのインバータ収容部18を含む。
メカニカルシール20は、軸方向においてコンプレッサインペラ4の背面16と軸受10Aとの間に位置し、回転軸6と背面側ケーシング14との隙間をシールするよう構成される。
図2は、一実施形態に係る電動過給機2(2A)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図であり、メカニカルシール20の構成例を示している。図3は、図2に示した電動過給機2(2A)における、コンプレッサインペラ4の回転時の状態を示す図である。
幾つかの実施形態では、例えば図2及び図3に示すように、メカニカルシール20は、固定環22、回転環24、及び付勢部材26を含む。
固定環22は、周方向に沿って環状に構成されるとともに背面側ケーシング14に支持されている。固定環22は、回転環24と背面側ケーシング14との間、かつ背面側ケーシング14と回転軸6との間の位置に配置されている。
回転環24は、コンプレッサインペラ4の背面16と固定環22との間に設けられ、固定環22に対して軸方向に当接可能に対向するように周方向に沿って環状に構成されている。回転環24は、回転軸6から径方向における外側に向けて突出するよう構成されており、回転軸6とともに回転する。
付勢部材26は、固定環22と回転環24のうち一方を固定環22と回転環24のうち他方に向けて付勢するよう構成されている。図示する形態では、付勢部材26は弾性部材(例えばコイルばね、皿ばね又はゴム等)により構成されており、固定環22を回転環24に向けて付勢するように固定環22と背面側ケーシング14との間に介装されている。
また、回転環24のうち固定環22に対向する面28と固定環22のうち回転環24と対向する面30の一方である対向面32(図示する形態では回転環24のうち固定環22に対向する面28)には溝34が形成されている。対向面32の溝34は、図2に示すように、固定環22と回転環24とが当接した状態において、対向面32の径方向内側の空間36(固定環22と回転軸6との間の空間)に連通するとともに対向面32の径方向外側の空間38(背面16と背面側ケーシング14との背面隙間gのうち固定環22の外側部分)に連通しないように形成されている。すなわち、溝34は、固定環22と回転環24とが当接した状態において、対向面32における固定環22と回転環24との当接部の内周端40よりも径方向における内側の位置から、対向面32における固定環22と回転環24との当接部の外周端42に達しない位置まで設けられている。
かかる構成によれば、コンプレッサインペラ4の回転が停止しているときには、図2に示すように、付勢部材26が固定環22を回転環24に押し付けることにより、メカニカルシール20が接触シールとして機能する。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ12等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
また、コンプレッサインペラ4が回転しているときには、遠心力によって昇圧した溝34内の気体の圧力によって、図3に示すように固定環22が付勢部材26側に押し込まれる。これにより固定環22と回転環24とは非接触となるが、対向面32の内側の空間38の圧力が対向面32の外側の空間38の圧力よりも高くなることにより、背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制することができる。したがって、モータ12等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機を安定的に運転することができる。
次に、図4〜図13を用いて電動過給機2の幾つかの変形例について説明する。以下の変形例では、電動過給機2(2A)の各構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、各変形例の特徴的な構成を中心に説明する。
図4は、一実施形態に係る電動過給機2(2B)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図5は、図4に示したリブ44の構成例を示す図であり、軸方向視におけるリブ44の配置の一例を示している。図6は、図4に示したリブ44の構成例を示す図であり、軸方向視におけるリブ44の配置の一例を示している。
幾つかの実施形態では、例えば図4〜図6に示すように、コンプレッサインペラ4の背面16には、周方向に間隔をあけて複数のリブ44が設けられる。かかる構成によれば、複数のリブ44を設けたことによってコンプレッサインペラ4の回転時に背面隙間gの空気に径方向外側への遠心力が作用し、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。また、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることにより、固定環22を適切に移動させるために必要な付勢部材26のバネ力を低減することが可能となり、固定環22と回転環24との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図5及び図6に示すように、リブ44の各々は、周方向と交差する方向に沿って延設される。なお、図5に示す形態では、複数のリブ44は、周方向と直交する方向(径方向)に沿って放射状に延設される。
かかる構成によれば、周方向と交差する方向に延在する複数のリブ44がコンプレッサインペラ4とともに回転するため、背面隙間gの空気に径方向外側への遠心力を効果的に作用させ、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示すように、リブ44の各々は、翼形状を有する。かかる構成によれば、コンプレッサインペラ4の回転時に背面隙間gにおける径方向外側への空気流れを翼形状のリブ44によって効果的に形成することができる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ12等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図6に示すように、リブ44は、当該リブ44の外周端46が当該リブ44の内周端48よりコンプレッサインペラ4の回転方向の上流側に位置するように、径方向に対して傾斜した方向に延設される。
かかる構成によれば、リブ44を上記の方向に傾斜させることにより、コンプレッサインペラ4の回転中に径方向外側からリブ44の間に空気が流入しにくくなる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ12等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
図7は、一実施形態に係る電動過給機2(2C)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図8は、図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。図9は、図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。図10は、図7に示した回転部50の構成例を示す図であり、軸方向視における回転部50の形状の一例を示している。
幾つかの実施形態では、例えば図7に示すように、メカニカルシール20とコンプレッサインペラ4の背面16との間において回転軸6から径方向における外側に向けて突出し、回転軸6とともに回転するよう構成された回転部50を更に備える。
かかる構成によれば、コンプレッサインペラ4の回転時に、回転部50の回転に伴って背面隙間gの空気に径方向外側への遠心力が作用し、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ12等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。また、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることにより、固定環22を適切に移動させるために必要な付勢部材26のバネ力を低減することが可能となり、固定環22と回転環24との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
なお、回転部50の形状は特に限定されず、例えば図8に示すように円環形状であってもよいし、図9及び図10に示すように円環形状から径方向外側に突出する複数の突起52(図示する形態では4つの突起52)を有していてもよい。突起52は、例えば図9に示すように径方向に沿って放射状に突出していてもよいし、図10に示すように径方向に対して斜めに突出する先細形状であってもよい。
図11は、一実施形態に係る電動過給機2(2D)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図12は、半径方向位置Rと背面隙間gのゲージ圧Pとの関係を示す図であり、破線は、アブレーダブルコーティング層90を備えていない電動過給機2(2A)を示しており、実線は、上記対向面21にアブレーダブルコーティング層90が形成された電動過給機2(2D)を示している。図13は、一実施形態に係る電動過給機2(2E)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。
幾つかの実施形態では、図11に示すように、背面側ケーシング14のうちコンプレッサインペラ4の背面16に対向する対向面21の少なくとも一部(図示する形態では対向面21の全体)には、アブレーダブルコーティング層90が形成される。
かかる構成によれば、対向面21に形成されたアブレーダブルコーティング層90とコンプレッサインペラ4の背面16とが接触しても、コンプレッサインペラ4の回転時にアブレーダブルコーティング層90が削れるため、背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスC(背面16と背面側ケーシング14との距離)を小さくすることができる。これにより、以下に詳述するように、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進することができる。
図12は、半径方向位置Rと背面隙間gのゲージ圧Pとの概略的な関係を示す図であり、破線は、アブレーダブルコーティング層90を備えていない電動過給機2(2A)を示しており、実線は、上記対向面21にアブレーダブルコーティング層90が形成された電動過給機2(2D)を示している。ここで、電動過給機2(2D)における背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスCは、電動過給機2(2A)における背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスよりも小さく設定されている。
図12に示すように、電動過給機2(2A)と電動過給機2(2D)の何れにおいても背面隙間gでは径方向内側に向かうにつれて圧力が小さくなるが、特に径方向位置Rが小さい領域では電動過給機2(2D)における背面隙間gの圧力が電動過給機2(2A)における背面隙間gの圧力より大幅に低減されている。
このように、電動過給機2によれば、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進することにより、背面隙間gのうち内周部の圧力(メカニカルシール20付近の圧力)と、軸受10A付近の圧力との軸方向の圧力差を小さくすることができ、背面隙間gから軸受10A側(メカニカルシール20側)への漏れ流れの侵入を抑制することができる。これにより、モータ12やインバータ(不図示)等の電気機器への漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機2を安定的に運転することができる。
また、コンプレッサインペラ4は、空気を圧縮する際に軸方向において空気の吸い込み方向上流側(図における左側)へのスラスト力を受けることになるが、上記電動過給機2では、コンプレッサインペラ4は背面隙間gの圧力を低下させることができるため、軸方向のスラスト力を低減することができる。
また、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進して背面隙間gの内周部の圧力を低くすることにより、固定環22を適切に移動させるために必要な付勢部材26のバネ力を低減することが可能となり、固定環22と回転環24との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
一実施形態では、図11において、コンプレッサインペラ4の背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスCと、コンプレッサインペラ4の外径Riとの比C/Riが、0.5%未満である。
かかる構成によれば、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を効果的に促進することができる。本願発明者によれば、アブレーダブルコーティング層90を設けてC/Riを0.8%に設定した場合と、アブレーダブルコーティング層90を設けずにC/Riを0.25%に設定した場合を比較すると、前者の方が後者よりも背面隙間gの内周部の圧力を26%減少できることが確認された。
一実施形態では、図13に示すように、アブレーダブルコーティング層90は、コンプレッサインペラ4の背面16の少なくとも一部に形成される。また、コンプレッサインペラ4の背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスCと、コンプレッサインペラ4の外径Riとの比C/Riが、0.5%未満である。
かかる構成によれば、コンプレッサインペラ4の背面16に形成されたアブレーダブルコーティング層90と背面側ケーシング14の対向面21とが接触しても、コンプレッサインペラ4の回転時にアブレーダブルコーティング層90が削れるため、背面16と背面側ケーシング14とのクリアランスCを小さくすることができる。これにより、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進することができる。
したがって、背面隙間gのうち内周部の圧力(メカニカルシール20付近の圧力)と、軸受10A付近の圧力との軸方向の圧力差を小さくすることで、背面隙間gから軸受10A側(メカニカルシール20側)への漏れ流れの侵入を抑制することができる。これにより、モータ12やインバータ(不図示)等の電気機器への漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機2を安定的に運転することができる。
また、クリアランスCを小さくすることによって背面隙間gの圧力を低下させることができるため、コンプレッサインペラ4における軸方向のスラスト力を低減することができる。
また、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進して背面隙間gの内周部の圧力を低くすることにより、固定環22を適切に移動させるために必要な付勢部材26のバネ力を低減することが可能となり、固定環22と回転環24との摺擦に起因する摩耗の進行を抑制することができる。
幾つかの実施形態では、例えば図14及び図15に示すように、電動過給機2(2A〜2E)において、背面側ケーシング14の内外を連通することにより背面側ケーシング14内の圧力を調整するよう構成された内圧調整機構としての連通孔53を更に備える。連通孔53は、例えば図14に示すよう背面側ケーシング14におけるコンプレッサ側に設けてもよく、また、例えば図15に示すようにインバータ側に設けてもよく、あるいはこれら両側に設けてもよい。連通孔53の位置、形状及び孔径等の寸法は、電動過給機2の大きさに応じて最適に設計される。また、図14及び図15に示す形態では、連通孔53の外側端部側には、背面側ケーシング14の内部の圧力及び温度の調整を行いつつ、塵、水、オイル等から背面側ケーシング14の内部を保護する防水通気フィルタ55を設けられている。
かかる構成によれば、背面隙間gの内周部の圧力が低くなった場合においても、背面側ケーシング14の内外の圧力を連通孔53によって調整することにより、メカニカルシール20の前後の圧力バランスを安定させることができる。これにより、背面隙間gを通った漏れ流れの軸受10A,10Bへの侵入をメカニカルシール20によって安定的に抑制することができる。
図16は、上述した電動過給機2(2A〜2E)を好適に適用可能なエンジン装置100の概略構成を示す図である。図16は、電動過給機2を二段過給システムの高圧段過給機として用いた場合におけるエンジン装置100の実施形態を示している。
図16に示すエンジン装置100は、図示したように、エンジン54、エンジン54に供給される吸気ガスが流れる吸気通路56、エンジン54から排出される排気ガスが流れる排気通路58、ターボチャージャ60、及び上述した電動過給機2等を備えている。
ターボチャージャ60は、排気通路58に配置された排気タービン64、吸気通路56に配置されたコンプレッサ62、及びこれら排気タービン64とコンプレッサ62とを連結するタービン軸63を含む。ターボチャージャ60は、エンジン54から排出された排気ガスによって排気タービン64が駆動し、タービン軸63を介してコンプレッサ62が同軸駆動することで、吸気通路56を流れる吸気ガスを過給するように構成されている。
電動過給機2は、吸気通路56におけるコンプレッサ62の下流側に配置されており、ターボチャージャ60のコンプレッサ62で圧縮された吸気ガスは、電動過給機2のコンプレッサインペラ4へと供給される。このように、本実施形態のエンジン装置100は、ターボチャージャ60を低圧段過給機、電動過給機2を高圧段過給機として配置した二段過給システムとして構成されている。
吸気通路56には、電動過給機2を迂回するバイパス吸気通路66が接続している。このバイパス吸気通路66には、バイパスバルブ68が配置されている。そして、バイパスバルブ68の弁開度を調節することにより、電動過給機2に流入する吸気ガスの流量が制御される。
また、吸気通路56における電動過給機2の下流側には、エンジン54に供給する吸気ガスを冷却する中間冷却器70が配置されている。
また、エンジン装置100には、排気通路58における排気タービン64の下流側と吸気通路56におけるコンプレッサ62の上流側とを接続するEGR通路72が設けられている。EGR通路72には、EGRバルブ74が配置されている。そして、EGRバルブ74の弁開度を調節することにより、弁開度に応じた流量の排気ガスが吸気通路56に還流する。そして、この再循環した排気ガスを含む吸気ガスが、電動過給機2のコンプレッサインペラ4へと供給される。
上記エンジン装置100では、エンジン低速回転時には、バイパスバルブ68は閉じられており、低圧段過給機としてのターボチャージャ60によって昇圧された吸気ガスは、矢印aに示すように、高圧段過給機としての電動過給機2に供給されてさらに昇圧される。そのため、電動過給機2を低圧段に配置する場合と比較して、電動過給機2におけるコンプレッサの外周部と内周部との差圧が大きくなり、上述した背面隙間gに高温高圧の吸入空気が侵入する。
また、上記エンジン装置100では、エンジン高速回転時には、バイパスバルブ68は開かれており電動過給機2は停止している。この場合、低圧段過給機としてのターボチャージャ60によって昇圧された吸気ガスは、矢印bに示すように、バイパス吸気通路66を通って電動過給機2の下流側に供給される。このため、ターボチャージャ60のブースト圧が電動過給機2におけるコンプレッサの外周部と内周部との差圧を生じさせ、上述した背面隙間gに吸入空気が侵入する。
この点、上述した電動過給機2(2A〜2E)をエンジン装置100に適用すれば、高温高圧の吸入空気が背面隙間gから軸受側に侵入することを抑制することができるため、軸受10A,10Bやモータ12等の機器における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
また、一般に、上述したようなEGR通路を備えた二段過給システムによって低圧段の過給機より上流側に排気ガスの一部を再循環させる場合や、中間冷却機を使用する場合、及びブローバイガスを電動過給機の入口に戻す場合等には、電動過給機の入口から凝縮水を含む空気が吸い込まれるため、背面隙間を通った漏れ流れが軸受側に侵入すると、モータやインバータ等の機器の動作に不具合が生じやすい。
この点、上述した電動過給機2(2A〜2E)をエンジン装置100に適用すれば、高温高圧の吸入空気が背面隙間gから軸受側に侵入することを抑制することができるため、軸受10A,10Bやモータ12等の機器における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
本発明は上述した実施形態に限定されることはなく、上述した実施形態に変形を加えた形態や、これらの形態を適宜組み合わせた形態も含む。
例えば、上述した実施形態では、背面側ケーシング14がメカニカルシール20、軸受10A,10B及びモータ12を囲繞する形態を例示したが、背面側ケーシング14の構成はこれに限らず、例えば背面側ケーシング14がメカニカルシール20のみを囲繞し、背面側ケーシング14とは別体のケーシングが軸受10A,10B及びモータ12を囲繞していてもよいし、背面側ケーシング14がメカニカルシール20及び軸受10Aのみを囲繞し、背面側ケーシング14とは別体のケーシングが軸受10B及びモータ12を囲繞していてもよい。
また、上述した電動過給機2(2A〜2E)は、メカニカルシール20を備えていたが、他の発明では、メカニカルシール20を備えていなくともよい。
図17は、他の発明に係る電動過給機2(2F)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図18は、他の発明に係る電動過給機2(2G)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図19は、他の発明に係る電動過給機2(2H)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図20は、他の発明に係る電動過給機2(2I)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図21は、他の発明に係る電動過給機2(2J)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。図22は、他の発明に係る電動過給機2(2K)における、コンプレッサインペラ4の背面16近傍の概略的な断面構成を示す模式図である。
電動過給機2(2F〜2K)の基本構成は、メカニカルシール20を備えていない点を除き図1に示した電動過給機2の基本構成と同様であるため、同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、各形態の特徴的な構成を中心に説明する。
図17〜図19に示す幾つかの形態では、電動過給機2(2F〜2H)は、コンプレッサインペラ4の背面16と背面側ケーシング14との間において回転軸6から径方向における外側に向けて突出し、回転軸6とともに回転するよう構成された回転部76を備える。また、回転部76の外周端78は、背面側ケーシング14の内周端80よりも径方向外側に位置する。
回転部76の形状は特に限定されないが、図8〜図10を用いて説明した回転部50の各形状を採用しうる。また、回転部76は、図17に示すようにコンプレッサインペラ4の背面16に対して間隔をあけて配置されていてもよいし、図18及び図19に示すようにコンプレッサインペラ4の背面16に対して当接した状態で配置されていてもよいし、コンプレッサインペラ4と一体的に又は回転軸6に嵌められた不図示のスリーブと一体的に設けられていてもよい。また、回転部76は、図18及び図19に示すように、背面側ケーシング14のうち背面16に対向する対向面21よりも、背面16側に突出していてもよい。また、コンプレッサインペラ4の背面16に凹部82が形成されている場合には、回転部76は、図19に示すように、凹部82の内側に侵入するように軸方向に突出する凸部84を備えていてもよい。
図20に示す形態では、電動過給機2(2I)は、図4に示した電動過給機2(2B)におけるメカニカルシール20をシールユニット9に代替したものである。電動過給機2(2I)では、電動過給機2(2B)と同様に、コンプレッサインペラ4の背面16に、周方向に間隔をあけて複数のリブ44が設けられる。
また、シールユニット9は、スリーブ86及び少なくとも一つのピストンリング88(図示する形態では二つのピストンリング88)を含む。スリーブ86は、回転軸6に嵌合した状態で一端側がコンプレッサインペラ4の背面16に当接するように設けられる。ピストンリング88は、スリーブ86の外周面に設けられた環状溝に嵌合するとともに背面側ケーシング14に当接し、回転軸6と背面側ケーシング14との隙間をシールする。
かかる構成においても、複数のリブ44を設けたことによってコンプレッサインペラ4の回転時に背面隙間gの空気に径方向外側への遠心力が作用し、背面隙間gの内周部の圧力を低くすることができる。これにより背面隙間gから軸受10Aへの漏れ流れの侵入を抑制し、モータ等の電気機器への該漏れ流れの流入を抑制することができる。
図21に示す形態では、電動過給機2(2J)は、図11に示した電動過給機2(2D)におけるメカニカルシール20をシールユニット9に代替したものである。電動過給機2(2J)では、電動過給機2(2D)と同様に、背面側ケーシング14のうちコンプレッサインペラ4の背面16に対向する対向面21の少なくとも一部(図示する形態では対向面21の全体)に、アブレーダブルコーティング層90が形成される。
かかる構成においても、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進することにより、背面隙間gのうち内周部の圧力(シールユニット9付近の圧力)と、軸受10A付近の圧力との軸方向の圧力差を小さくすることができ、背面隙間gから軸受10A側(シールユニット9側)への漏れ流れの侵入を抑制することができる。これにより、モータ12やインバータ(不図示)等の電気機器への漏れ流れの流入を抑制することができる。よって、これらの電気機器の動作不良等の発生を抑制し、電動過給機2を安定的に運転することができる。
また、コンプレッサインペラ4は、空気を圧縮する際に軸方向において空気の吸い込み方向上流側(図における左側)へのスラスト力を受けることになるが、上記電動過給機2(2J)では、コンプレッサインペラ4は背面隙間gの圧力を低下させることができるため、軸方向のスラスト力を低減することができる。
図22に示す形態では、電動過給機2(2K)は、図13に示した電動過給機2(2E)におけるメカニカルシール20をシールユニット9に代替したものである。電動過給機2(2K)では、電動過給機2(2E)と同様に、アブレーダブルコーティング層90は、コンプレッサインペラ4の背面16の少なくとも一部に形成される。
かかる構成においても、背面隙間gにおける径方向内側への圧力降下を促進することにより、背面隙間gのうち内周部の圧力(シールユニット9付近の圧力)と、軸受10A付近の圧力との軸方向の圧力差を小さくすることができ、背面隙間gから軸受10A側(シールユニット9側)への漏れ流れの侵入を抑制することができる。
また、コンプレッサインペラ4は、空気を圧縮する際に軸方向において空気の吸い込み方向上流側(図における左側)へのスラスト力を受けることになるが、上記電動過給機2(2K)では、コンプレッサインペラ4は背面隙間gの圧力を低下させることができるため、軸方向のスラスト力を低減することができる。
また、図16に示した形態では、電動過給機2(2A〜2E)を二段過給システムの高圧段過給機として好適に用いることができることを説明したが、図23に示すように、電動過給機2(2A〜2K)を二段過給システムの低圧段過給機として用いてもよい。
以下、図23に示すエンジン装置110について説明する。図23に示す構成のうち、図16に示す構成と同様の構成については同一の符号を付して説明を省略し、図16に示す構成と異なる点を中心に説明する。
図23に示すエンジン装置110では、電動過給機2は、吸気通路56におけるコンプレッサ62の上流側に配置されており、電動過給機2で圧縮された吸気ガスは、ターボチャージャ60のコンプレッサ62へと供給される。このように、エンジン装置110は、ターボチャージャ60を高圧段過給機、電動過給機2を低圧段過給機として配置した二段過給システムとして構成されている。
吸気通路56には、電動過給機2を迂回するバイパス吸気通路66が接続している。このバイパス吸気通路66には、バイパスバルブ68が配置されている。そして、バイパスバルブ68の弁開度を調節することにより、電動過給機2に流入する吸気ガスの流量が制御される。
また、吸気通路56におけるコンプレッサ62の下流側には、エンジン54に供給する吸気ガスを冷却する中間冷却器70が配置されている。
また、エンジン装置110には、排気通路58における排気タービン64の下流側と吸気通路56における電動過給機2の上流側とを接続するEGR通路72が設けられている。EGR通路72には、EGRバルブ74が配置されている。そして、EGRバルブ74の弁開度を調節することにより、弁開度に応じた流量の排気ガスが吸気通路56に還流する。そして、この再循環した排気ガスを含む吸気ガスが、電動過給機2のコンプレッサインペラ4へと供給される。
上記エンジン装置110では、エンジン低速回転時には、バイパスバルブ68は閉じられており、低圧段過給機としての電動過給機2によって昇圧された吸気ガスは、矢印cに示すように、高圧段過給機としてのターボチャージャ60のコンプレッサ62に供給されてさらに昇圧される。そのため、電動過給機2のブースト圧が電動過給機2におけるコンプレッサの外周部と内周部との間にかかり、上述した背面隙間gに吸入空気が侵入する。
また、上記エンジン装置110では、エンジン高速回転時には、バイパスバルブ68は開かれており電動過給機2は停止している。この場合、矢印dに示すように、吸気ガスはバイパス吸気通路66を通ってコンプレッサ62に供給されるため、電動過給機2の背面隙間gへの吸入空気の侵入はほぼ無い。
この点、上述した電動過給機2(2A〜2K)をエンジン装置110に適用すれば、高温高圧の吸入空気が背面隙間gから軸受側に侵入することを抑制することができるため、軸受10A,10Bやモータ12等の機器における不具合の発生を効果的に抑制することができる。
2(2A〜2K) 過給機
4 コンプレッサインペラ
6 回転軸
8 インペラケーシング
9 シールユニット
10A,10B 軸受
12 モータ
14 背面側ケーシング
16 背面
18 インバータ収容部
20 メカニカルシール
21,32 対向面
22 固定環
24 回転環
26 付勢部材
28,30 面
34 溝
36,38 空間
40,48,80 内周端
42,46,78 外周端
44 リブ
50,76 回転部
52 突起
53 連通孔
54 エンジン
55 防水通気フィルタ
56 吸気通路
58 排気通路
60 ターボチャージャ
62 コンプレッサ
63 タービン軸
64 排気タービン
66 バイパス吸気通路
68 バイパスバルブ
70 中間冷却器
72 通路
74 バルブ
82 凹部
84 凸部
86 スリーブ
88 ピストンリング
90 アブレーダブルコーティング層
100,110 エンジン装置

Claims (9)

  1. コンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラに回転軸を介して駆動力を伝達するよう構成されたモータと、
    前記コンプレッサインペラの背面と隙間を介して対向するとともに前記回転軸を囲繞する背面側ケーシングと、
    前記回転軸を回転可能に支持するように前記背面側ケーシングと前記回転軸との間に設けられた軸受と、
    前記コンプレッサインペラの軸方向において前記コンプレッサインペラの背面と前記軸受との間に位置し、前記回転軸と前記背面側ケーシングとの隙間をシールするよう構成されたメカニカルシールと、
    を備え
    前記メカニカルシールは、
    前記背面側ケーシングに支持された固定環と、
    前記回転軸から前記コンプレッサインペラの径方向における外側に向けて突出し、前記固定環に対して前記コンプレッサインペラの軸方向に当接可能に対向し、前記回転軸とともに回転するよう構成された回転環と、
    前記回転環と前記固定環のうち一方を前記回転環と前記固定環のうち他方に向けて付勢する付勢部材と、
    を備え、
    前記回転環のうち前記固定環に対向する面と前記固定環のうち前記回転環と対向する面の一方である対向面には溝が形成された、電動過給機。
  2. 前記コンプレッサインペラの前記背面には、前記コンプレッサインペラの周方向に間隔をあけて複数のリブが設けられた、請求項1に記載の電動過給機。
  3. 前記リブは、前記コンプレッサインペラの周方向と交差する方向に沿って延設された、請求項2に記載の電動過給機。
  4. 前記リブは、翼形状を有する請求項2又は3に記載の電動過給機。
  5. 前記リブは、当該リブの外周端が当該リブの内周端より前記コンプレッサインペラの回転方向の上流側に位置するように、前記コンプレッサインペラの径方向に対して傾斜した方向に延設された、請求項2乃至4の何れか1項に記載の電動過給機。
  6. コンプレッサインペラと、
    前記コンプレッサインペラに回転軸を介して駆動力を伝達するよう構成されたモータと、
    前記コンプレッサインペラの背面と隙間を介して対向するとともに前記回転軸を囲繞する背面側ケーシングと、
    前記回転軸を回転可能に支持するように前記背面側ケーシングと前記回転軸との間に設けられた軸受と、
    前記コンプレッサインペラの軸方向において前記コンプレッサインペラの背面と前記軸受との間に位置し、前記回転軸と前記背面側ケーシングとの隙間をシールするよう構成されたメカニカルシールと、
    を備え、
    前記メカニカルシールと前記コンプレッサインペラの前記背面との間において前記回転軸から前記コンプレッサインペラの径方向における外側に向けて突出し、前記回転軸とともに回転するよう構成された回転部を更に備える電動過給機。
  7. 前記コンプレッサインペラの前記背面の少なくとも一部、又は前記背面側ケーシングのうち前記コンプレッサインペラの前記背面に対向する面の少なくとも一部には、アブレーダブルコーティング層が形成された、請求項1乃至6の何れか1項に記載の電動過給機。
  8. 前記コンプレッサインペラの前記背面と前記背面側ケーシングとの間の隙間の大きさGと、前記コンプレッサインペラの外径Rとの比G/Rが、0.5%未満である、請求項7に記載の電動過給機。
  9. 前記背面側ケーシングの内外を連通することにより前記背面側ケーシング内の圧力を調整するよう構成された内圧調整機構を更に備える、請求項1乃至8の何れか1項に記載の電動過給機。
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