JP2011021545A - ターボチャージャのコンプレッサ構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】エンジンの容量の変更によりコンプレッサインペラを交換する場合にも、軸受ハウジングを交換する必要のないターボチャージャのコンプレッサ構造を提供する。
【解決手段】コンプレッサインペラ8とディフューザ15を備えたターボチャージャのコンプレッサ構造であって、ディフューザ15を軸受ハウジング3側に着脱自在に取付けると共に、コンプレッサインペラ8の直径D1をエンジンの容量の変更に伴い変更するべくコンプレッサインペラ8を交換する場合も、ディフューザ15の軸受ハウジング3側に対する取付け位置をコンプレッサインペラ8交換前と交換後で換えることなく同一位置とし、コンプレッサインペラ8を直径D1の異なるものに交換する場合も、軸受ハウジング3を交換することなく対応し得るようにした。
【選択図】図2

Description

本発明はターボチャージャのコンプレッサ構造に関するものである。
ターボチャージャでは、搭載するエンジンの容量に合わせてコンプレッサインペラ径を変更することがある。而して、従来はコンプレッサインペラ径を変更すると、コンプレッサインペラを収納するコンプレッサハウジングとタービンインペラを収納するタービンハウジングとの間に配置されてロータ軸を支持する軸受が配置された軸受ハウジングも交換する必要があった。
従来のターボチャージャの一例は図5、図6に示されており、図中、1はタービンハウジング、2はコンプレッサハウジング、3はタービンハウジング1とコンプレッサハウジング2を接続する軸受ハウジングである。タービンハウジング1、軸受ハウジング3、コンプレッサハウジング2には、ロータ軸4が挿通されており、ロータ軸4は、軸受ハウジング3内に収納されて装着されたブッシュ5に嵌入された軸受6に回転可能に内嵌合されている。
ロータ軸4のタービンハウジング1側端部には、外周にタービンインペラ本体7aが固設されたタービンロータ7bが一体的に固設されている。而して、タービンインペラ本体7a及びタービンロータ7bによりタービンインペラ7が形成されており、タービンインペラ7はタービンハウジング1内に収納されている。
ロータ軸4のコンプレッサハウジング2側には、コンプレッサインペラ本体8aを備えたコンプレッサロータ8bが外嵌され固定されており、コンプレッサインペラ本体8a及びコンプレッサロータ8bにより、コンプレッサインペラ8が形成されている。而して、コンプレッサインペラ8はコンプレッサハウジング2内に収納されており、コンプレッサインペラ本体8a及びコンプレッサロータ8bの最大の外径部は同一径である。
コンプレッサロータ8bの軸線方向背面側であるタービンインペラ7側には、ロータ軸4に遊嵌されて軸受ハウジング3内に設置された、ブロック状のコンプレッサ側シール部材9が設けられて、軸受ハウジング3に対しボルトにより固設されている。又、コンプレッサ側シール部材9の内周側には、ロータ軸4に外嵌されたシールリング10が外嵌されて固設されており、シールリング10とコンプレッサロータ8b側に位置する軸受6との間には、ロータ軸4に外嵌されたスラスト軸受11が配置されている。又、スラスト軸受11とシールリング10との間、スラスト軸受11と当該スラスト軸受11に近接して設けられた軸受6との間には、夫々、ロータ軸4に外嵌、固定されたスラストカラー12,13が配置されている。
而して、ターボチャージャの運転時には、ロータ軸4の軸線方向へ向けて作用するスラスト力は、スラスト軸受11により支持されるようになっており、スラスト軸受11で支持されたスラスト力は、スラスト軸受11から軸受ハウジング3に伝えられ支持されるようになっている。又、スラスト軸受11はロータ軸4に固定されたスラストカラー12,13に対し当接面において摺動し得るようになっている。これによって、ロータ軸4に加わる空気圧力、ガス圧や振動によるスラスト方向の力が支えられるようになっている。
コンプレッサハウジング2と軸受ハウジング3との対向面間に形成された流路14には、コンプレッサインペラ8の外径よりも径方向外方に位置するよう、ディフューザ15が設けられている。ディフューザ15は、コンプレッサインペラ本体8a側から吐出されて流路14を流れる空気の運動エネルギーを圧力に変換するためのものである。なお、コンプレッサロータ8bにおけるコンプレッサインペラ本体8a側の凹曲面部8b'の延長線は、流路14を形成する軸受ハウジング3側の壁面3aに対し滑らかに連なるよう形成されている。
ディフューザ15は流路14内に周方向へ一定間隔で配置された翼状の複数のディフューザ本体15aと、該ディフューザ本体15aが一体的に取付けらた環状の取付け部材15bを備えている。而して、ディフューザ15の取付け部材15bは、コンプレッサハウジング2の流路14に面した側に形成した凹部16に収納されており、コンプレッサハウジング2の内側面に対しボルト17により固定されている。
図5中、18はコンプレッサハウジング2と軸受ハウジング3を締結するためのボルト、19はコンプレッサロータ8bをロータ軸4に対して固定するためにロータ軸4に螺合されたナット、20は軸受ハウジング3とタービンハウジング1を締結するためのボルト、21はコンプレッサ側シール部材9を軸受ハウジング3に締結するためのボルトである。又、軸受ハウジング3やブッシュ5には、特に符号は付してはいないが、軸受6やスラスト軸受11等の潤滑や冷却のために、外部から潤滑油を供給し排出させ得るよう油路が設けられている。
図5のタービンハウジング1において、エンジンの燃焼室から排出される排気等のガスが入口部1aから出口部1b側に向かって矢印A方向へ向かって流通する際、このガスのエネルギーによってタービンインペラ7が回転駆動される。而して、このタービンインペラ7の回転がロータ軸4を通じてコンプレッサインペラ8に伝達され、当該コンプレッサインペラ8が回転される。コンプレッサハウジング2内では、その入口部2aから流入する吸気がコンプレッサインペラ8の回転による遠心力の作用によりディフューザ15に送給される。而して、この吸気はディフューザ15において高圧、低速の流れに変換された後、渦巻き状のスクロール通路2bを通じてエンジンの燃焼室に送給される。
上述のターボチャージャにおいて、エンジンの容量の変更に際しては、コンプレッサインペラ8を変更後のエンジンの容量に合わせて変更する必要がある。
この場合は、先ずコンプレッサハウジング2と軸受ハウジング3を締結しているボルト18を取り除いてディフューザ15が取付けられている状態のコンプレッサハウジング2を軸受ハウジング3から取外し、ナット19をロータ軸4の先端から取外し、コンプレッサインペラ8を、ロータ軸4の軸線方向へタービンロータ7bとは反対側へ向け引抜くことにより、ロータ軸4から取外す。
次いで、ボルト21を取外してコンプレッサ側シール部材9を、ロータ軸4の軸線方向へタービンロータ7bとは反対側へ向け引抜くことにより、ロータ軸4から取外し、スラストカラー12、スラスト軸受11、スラストカラー13も同様にして引抜いてロータ軸4から取外し、更にボルト20を取外して軸受ハウジング3を、ロータ軸4の軸線方向へタービンロータ7bとは反対側へ向け引抜くことにより、ロータ軸4から取外し、更に又、同様にしてブッシュ5や軸受6をロータ軸4から取外す。
外径の異なる新たなコンプレッサインペラ8のロータ軸4への取付けは、取外す場合の手順とは略逆の手順により行われ、コンプレッサインペラ8をロータ軸4に嵌合してナット19をロータ軸4先端のねじ部に螺合し、新たなディフューザ15を取り付けたコンプレッサハウジング2(コンプレッサハウジング2自体はもとのもので良い。)を軸受ハウジング3に対しボルト18により締結することにより、交換した新たなコンプレッサロータ8bの組付け作業が終了する。
上述のように、コンプレッサインペラ8をエンジンの容量に対応して、直径の異なるコンプレッサインペラ8に交換する際に、軸受ハウジング3をも交換しなければならないのは次の理由による。すなわち、コンプレッサロータ8bの凹曲面部8b'の延長線を、流路14の軸受ハウジング3側の壁面3aに対し滑らかに連なるようにするためには、コンプレッサインペラ8の外周部において、コンプレッサロータ8bを図6に示すように、軸受ハウジング3側に位置させなければならず、このためには、軸受ハウジング3におけるコンプレッサロータ8bの背面に面する側には、コンプレッサロータ8bの外周部を収めることができるよう、壁面3aに対し凹んだ凹部3bを設けて、コンプレッサロータ8bの外周部をこの凹部3b内に位置するようコンプレッサインペラ8を配置する必要があり、且つ、コンプレッサロータ8bの外周部と凹部3bの内周との間の隙間C1を所定の間隔に形成する必要がある。
従って、隙間C1を所定の間隔に保持するためには、コンプレッサインペラ8を交換してその直径D1を換えた場合は、コンプレッサインペラ8の直径D1に合わせて軸受ハウジング3も凹部3bの内径を換えたものにする必要がある。
又、コンプレッサにディフューザを備えたターボチャージャが開示された先行技術文献としては、例えば、特許文献1がある。特許文献1のターボチャージャにおいては、その断面図に示すように、コンプレッサハウジングの流路の中途部に一体的にディフューザが設けられており、流路のディフューザ入側の部分は、コンプレッサインペラの外周部外方において、ロータ軸軸心と平行な方向の幅が狭くなるよう絞られて段状部を有している。
特開2002−266797号公報
しかしながら、図5に示すターボチャージャのコンプレッサにおいては、前述のように、コンプレッサインペラ8を交換した場合は、軸受ハウジング3をも交換する必要がある。この場合、コンプレッサインペラ8は比較的小さい部品であるため、複数の直径D1の異なるものを準備することは容易であり、コストも然程要しないが、軸受ハウジング3は鋳物製で大きく重いため、凹部3bの内径が異なる複数のものを準備するためには、多大な労力とコストを必要としていた。
なお、特許文献1のターボチャージャのコンプレッサは、コンプレッサインペラの外径を変更するためのものではなく、従って、軸受ハウジングの交換とは何等関連性はない。
本発明は、上述の実情に鑑み、エンジンの容量の変更によりコンプレッサインペラを交換する場合にも、軸受ハウジングを交換する必要のないターボチャージャのコンプレッサ構造を提供することを目的としてなしたものである。
請求項1のターボチャージャのコンプレッサ構造は、コンプレッサハウジング内にロータ軸に対し着脱可能に設けられたコンプレッサインペラと、該コンプレッサインペラからの空気を高圧で低速の流れに変換するディフューザを備えたターボチャージャのコンプレッサ構造であって、前記ディフューザを軸受ハウジング側に着脱自在に取付けると共に、前記コンプレッサインペラの直径を変更するために、該コンプレッサインペラを交換する場合も、前記ディフューザの軸受ハウジング側に対する取付け位置を前記コンプレッサインペラの交換前と交換後で換えることなく同一位置とし、前記コンプレッサインペラを直径の異なるものに交換する場合も、軸受ハウジングを交換することなく対応し得るようにしたものである。
請求項2のターボチャージャのコンプレッサ構造は、エンジンの容量の変更に伴いコンプレッサインペラを交換し得るようにしたものである。
請求項3のターボチャージャのコンプレッサ構造は、ディフューザを軸受ハウジングに取付けたコンプレッサ側シール部材に取付けたものである。
請求項4のターボチャージャのコンプレッサ構造においては、ディフューザのディフューザ本体を取付ける取付け部材のディフューザ本体に対する接続面は、コンプレッサ側シール部材の流路に対向した面よりもコンプレッサハウジング側に突出しており、且つ、前記取付け部材のコンプレッサハウジング側に突出した部分の内周縁部の内径は、取付け部材のコンプレッサ側シール部材に形成した凹部に嵌合した部分の内周縁部の内径よりも大径に形成されているものである。
請求項5のターボチャージャのコンプレッサ構造においては、ディフューザのディフューザ本体を取付ける取付け部材のディフューザ本体に対する接続面は、コンプレッサ側シール部材の流路に対向した面よりもコンプレッサハウジング側に突出しており、且つ、前記取付け部材のコンプレッサハウジング側に突出した部分の内周縁部の内径は、取付け部材のコンプレッサ側シール部材に形成した凹部に嵌合した部分の内周縁部の内径よりも小径に形成されているものである。
本発明のターボチャージャのコンプレッサ構造によれば、コンプレッサインペラを直径の異なるものに交換する場合においても、軸受ハウジングは交換することなくそのまま使用できるため、コンプレッサインペラを交換する場合の労力が少なくて省力化、省人化が可能であり、又、多数の軸受ハウジングを準備する必要がなく、製作コストやメンテナンスコストの低減が可能となる、等種々の優れた効果を奏し得る。
本発明のターボチャージャのコンプレッサ構造の実施例1を説明するためのターボチャージャの断面図である。 図1のコンプレッサインペラ及びディフューザの部分の拡大図である。 本発明のターボチャージャのコンプレッサ構造の実施例2を説明するためのコンプレッサインペラ及びディフューザの部分の拡大図である。 本発明のターボチャージャのコンプレッサ構造の実施例3を説明するためのコンプレッサインペラ及びディフューザの部分の拡大図である。 従来のターボチャージャの断面図である。 図5のコンプレッサインペラ及びディフューザの部分の拡大図である。
以下、本発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
図1、図2は本発明を実施するための実施例1である。実施例1のターボチャージャの基本的な構成は図5、図6に示す従来のものと略同一であり、各部品の形状、寸法は多少異なっていても、機能が同一の場合は図5、図6に示す従来のものと同一の符号が付してある。而して、本図示例の特徴とするところは、図1に示す如く、軸受ハウジング3のコンプレッサハウジング2側側面にボルト21を介して締結されたコンプレッサ側シール部材9を、従来の図5に示すものより大径としてプレート状にし、ディフューザ15を、図5に示す従来のものとは異なり、コンプレッサハウジング2の軸受ハウジング3側側面ではなく、コンプレッサ側シール部材9のコンプレッサハウジング2側側面に取付けるようにし、エンジン容量の変更に合わせてコンプレッサインペラ8の直径を変更した場合に、コンプレッサインペラ8の直径に対応して軸受ハウジング3を変更しなくても良いようにした点にある。
すなわち、この実施例1では、コンプレッサ側シール部材9のコンプレッサハウジング2に面した側において、径方向外周部にコンプレッサ側シール部材9の外周部を切除した形状の凹部9aを設け、この凹部9aにボルト21の頭が位置するよう、コンプレッサ側シール部材9を軸受ハウジング3に締結している。又コンプレッサ側シール部材9のコンプレッサハウジング2に面した側において、同様にコンプレッサ側シール部材9の外周部を切除して凹部9aに連なる凹部9bを設け、該凹部9bにディフューザ15の取付け部材15bを設置させ、ディフューザ本体15aがコンプレッサハウジング2の流路14内に位置する状態で、取付け部材15bを介しディフューザ15をボルト17により、コンプレッサ側シール部材9に締結させるようにしている。ボルト17により、ディフューザ15をコンプレッサ側シール部材9に締結した場合、ボルト17の頭は流路14内に突出しないようになっている。
図2に示すように、ディフューザ15における取付け部材15bのディフューザ本体15aに対する接続面は、コンプレッサ側シール部材9の流路14に対向した面よりもコンプレッサハウジング2側に突出しており、且つ、コンプレッサロータ8bの凹曲面部8b'は取付け部材15bの流路14に対向した面に滑らかに連なっている。
又、取付け部材15bの、内周縁部においてコンプレッサハウジング2側に突出した部分の内周縁部の内径は、取付け部材15bの凹部9bに嵌合した部分の内周縁部の内径D2よりも小径に形成されており、コンプレッサロータ8bの外周縁部と取付け部材15bの流路14に対向した部分の内周縁部との間の隙間C1と、コンプレッサインペラ8の直径(外径)D1との比率2×C1/D1は、実験によると、0.005〜0.03(0.5%〜3%)の範囲とするのが良い。
更に、取付け部材15bのコンプレッサハウジング2側に突出した部分の、コンプレッサ側シール部材9に対向した内周側縁面と、該内周側縁面に対向したコンプレッサ側シール部材9の側面との間には、隙間C2が形成されており、前記内周側縁面はコンプレッサロータ8bの背面側の凹曲面8b"に対し滑らかに連なっている。
なお、軸受ハウジング3はエンジンの容量を変更しても交換しないようにしているため、軸受ハウジング3の凹部が形成された部分の外径は、エンジンの容量に対応してコンプレッサインペラ8の直径D1を変更した場合も同一であり、取付け部材15bの凹部9bに嵌合した部分の径方向の長さも、エンジンの容量に対応してコンプレッサインペラ8のD1を変更した場合においても変更はなく、同一である。しかし、ディフューザ本体15aの取付け部材15bに対する取付け位置やディフューザ本体15aの径方向長さはエンジンの容量を変更した場合は、変更することになり、新たなディフューザ15が必要となる。
次に、上記実施例1の作動を説明する。
エンジンを運転した場合のターボチャージャの運転は、図5の従来のものと同様に行われるため、説明は省略する。
実施例1のターボチャージャにおいて、コンプレッサインペラ8をエンジンの容量に合わせて変更する場合は、先ずコンプレッサハウジング2と軸受ハウジング3を締結しているボルト18を取外してコンプレッサハウジング2を軸受ハウジング3から取外し、ナット19をロータ軸4から取外し、コンプレッサインペラ8を、ロータ軸4の軸線方向へタービンロータ7bとは反対側へ向け引抜くことにより、コンプレッサインペラ8をロータ軸4から取外す。
次いで、ボルト17を取外して、ディフューザ15をコンプレッサ側シール部材9から取外す。ディフューザ15を取外す際には、取付け部材15bのコンプレッサハウジング2側に突出している部分と、コンプレッサ側シール部材9との間に形成されている隙間C2にディフューザ15取外し用の治具を引っ掛けることにより行うと、取外し易い。
次いで、交換すべき新たなコンプレッサインペラ8に対応した新たなディフューザ15をコンプレッサ側シール部材9の所定位置に設置してボルト17によりコンプレッサ側シール部材9に対して締結し、直径D1の異なる新たなコンプレッサインペラ8をロータ軸4に対して嵌め込み所定位置に外嵌し、ロータ軸4の先端ねじ部にナット19を螺合してコンプレッサインペラ8をロータ軸4に固定し、最後にエンジンの容量を変更する前と同じコンプレッサハウジング2をボルト18により軸受ハウジング3に締結し、交換した新たなコンプレッサインペラ8の組付け作業が終了する。
実施例1によれば、コンプレッサインペラ8を直径D1の異なるものに交換する場合においても、軸受ハウジング3は交換することなくそのまま使用できるため、コンプレッサインペラ8を交換する場合の労力が少なくて省力化、省人化が可能であり、又、多数の軸受ハウジング3を準備する必要がなく、製作コストやメンテナンスコストの低減が可能となる。
図3は本発明の実施例2であり、例えば、実施例1に示すコンプレッサインペラ8を交換して実施例2のコンプレッサインペラ8が取付けられたりする。実施例2の実施例1と異なるところは、コンプレッサインペラ8の直径(外径)D1が図2の場合よりも大径の場合の例である。而して、本図示例においては、取付け部材15bの内周縁部において、コンプレッサハウジング2側に突出した部分の内径は、取付け部材15bの凹部9bに嵌合した部分の内周縁部の内径D2よりも大径に形成されている。この場合も、コンプレッサインペラ8の外周縁部と取付け部材15bの流路14に対向した部分の内周縁部との間の隙間C1と、コンプレッサインペラ8の直径(外径)D1との比率2×C1/D1は、実験によると、0.005〜0.03(0.5%〜3%)の範囲とするのが良い。
而して、本図示例のターボチャージャにおいても、コンプレッサインペラ8を交換する場合の手順は図1、図2の場合と同様であり、効果も実施例1と同一である。
図4は本発明の実施例3であり、例えば、実施例1、実施例2に示すコンプレッサインペラ8を交換して実施例3のコンプレッサインペラ8が取付けられたりする。実施例3のコンプレッサインペラ8の形状は実施例1のコンプレッサインペラ8(図2参照)と似ているが、実施例1と異なるところは、コンプレッサインペラ8の直径(外径)D1が図2の場合よりも小径で、取付け部材15bの流路14に対向した部分の内径も図1の場合よりも小さいことである。この場合も、コンプレッサインペラ8の外周縁部と取付け部材15bの流路14に対向した部分の内周縁部との間の隙間C1と、コンプレッサインペラ8の直径(外径)D1との比率2×C1/D1は、実験によると、0.005〜0.03(0.5%〜3%)の範囲とするのが良い。
而して、本図示例のターボチャージャにおいても、コンプレッサインペラ8を交換する場合の手順は図1、図2、図3の場合と同様であり、効果も実施例1と同一である。
なお、本発明のターボチャージャのコンプレッサ構造は、上述の実施例にのみ限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 コンプレッサハウジング
3 軸受ハウジング
4 ロータ軸
8 コンプレッサインペラ
9 コンプレッサ側シール部材
14 流路
15 ディフューザ
15a ディフューザ本体
15b 取付け部材
D1 直径
D2 内径

Claims (5)

  1. コンプレッサハウジング内にロータ軸に対し着脱可能に設けられたコンプレッサインペラと、該コンプレッサインペラからの空気を高圧で低速の流れに変換するディフューザを備えたターボチャージャのコンプレッサ構造であって、前記ディフューザを軸受ハウジング側に着脱自在に取付けると共に、前記コンプレッサインペラの直径を変更するために、該コンプレッサインペラを交換する場合も、前記ディフューザの軸受ハウジング側に対する取付け位置を前記コンプレッサインペラの交換前と交換後で換えることなく同一位置とし、前記コンプレッサインペラを直径の異なるものに交換する場合も、軸受ハウジングを交換することなく対応し得るようにしたことを特徴とするターボチャージャのコンプレッサ構造。
  2. エンジンの容量の変更に伴いコンプレッサインペラを交換し得るようにした請求項1に記載のターボチャージャのコンプレッサ構造。
  3. ディフューザを軸受ハウジングに取付けたコンプレッサ側シール部材に取付けた請求項1又は2に記載のターボチャージャのコンプレッサ構造。
  4. ディフューザのディフューザ本体を取付ける取付け部材のディフューザ本体に対する接続面は、コンプレッサ側シール部材の流路に対向した面よりもコンプレッサハウジング側に突出しており、且つ、前記取付け部材のコンプレッサハウジング側に突出した部分の内周縁部の内径は、取付け部材のコンプレッサ側シール部材に形成した凹部に嵌合した部分の内周縁部の内径よりも大径に形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のターボチャージャのコンプレッサ構造。
  5. ディフューザのディフューザ本体を取付ける取付け部材のディフューザ本体に対する接続面は、コンプレッサ側シール部材の流路に対向した面よりもコンプレッサハウジング側に突出しており、且つ、前記取付け部材のコンプレッサハウジング側に突出した部分の内周縁部の内径は、取付け部材のコンプレッサ側シール部材に形成した凹部に嵌合した部分の内周縁部の内径よりも小径に形成されている請求項1乃至3の何れかに記載のターボチャージャのコンプレッサ構造。
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