JP5625645B2 - シール構造及び過給機 - Google Patents
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Description
ガス取入口から取入れた排気ガスをタービンスクロール流路25を経由してタービンインペラ19の入口側から出口側(排気ガスの流れ方向から見て上流側から下流側)へ流通させることにより、排気ガスの圧力エネルギーを利用して回転力(回転トルク)を発生させて、ロータ軸9及びコンプレッサインペラ47をタービンインペラ19と一体的に回転させることができる。これにより、空気取入口53から取入れた空気を圧縮して、ディフューザ流路55及びコンプレッサスクロール流路57を経由して空気排出口から排出することができ、エンジンに供給される空気を過給することができる。
第1フロントシールリング39の外周面が第1フロントシールリング39の弾性力によってフロント嵌挿穴31の内周面に圧接してあって、第1フロントシールリング39のラジアルベアリング5側の端面が排気ガスの圧力によって第1フロント周溝33のラジアルベアリング5側の内壁面に押付けられようになっているため、第1フロントシールリング39によってフロント嵌挿穴31と第1フロント周溝33との間をシールすることができる。また、第2フロントシールリング41の外周面が第2フロントシールリング41の弾性力によってフロント嵌挿穴31の内周面に圧接してあって、第2フロントシールリング41のラジアルベアリング5側の端面が排気ガスの圧力によって第2フロント周溝35のラジアルベアリング5側の内壁面に押付けられるようになっているため、第2フロントシールリング41によってフロント嵌挿穴31と第2フロント周溝35との間をシールすることができる。これにより、車両用過給機1の運転中に、タービンインペラ19側からラジアルベアリング5側への排気ガスの流入を抑制することができる。
第1リアシールリング71の外周面が第1リアシールリング71の弾性力によってリア嵌挿穴63の内周面に圧接してあって、第1リアシールリング71のスラストベアリング7側の端面が圧縮空気の圧力によって第1リア周溝65のスラストベアリング7側の内壁面に押付けられようになっているため、第1リアシールリング71によってリア嵌挿穴63と第1リア周溝65との間をシールすることができる。また、第2リアシールリング73の外周面が第2リアシールリング73の弾性力によってリア嵌挿穴63の内周面に圧接してあって、第2リアシールリング73のスラストベアリング7側の端面が圧縮空気の圧力によって第2リア周溝67のスラストベアリング7側の内壁面に押付けられるようになっているため、第2リアシールリング73によってリア嵌挿穴63と第2リア周溝67との間をシールすることができる。これにより、車両用過給機1の運転中に、コンプレッサインペラ47側からスラストベアリング7側への圧縮空気の流入を抑制することができる。
先行技術に係るシール構造の中間リングに相当する部材を用いることなく、第1シールリング(第1フロントシールリング39、第1リアシールリング71)及び第2シールリング(第2フロントシールリング41、第2リアシールリング73)の摩耗の進行を抑えて、シール構造(フロントシール構造29、リアシール構造59)のシール性を長期に亘って十分に確保することができるため、シール構造29,59の部品点数を減らして、シール構造29,59の構成の簡略化及び車両用過給機1の組立作業の簡略化を図ることができる。
3 ベアリングハウジング
5 ラジアルベアリング
7 スラストベアリング
9 ロータ軸
13 油切り
17 タービンハウジング
19 タービンインペラ
21 タービンホイール
23 タービンブレード
29 フロントシール構造
31 フロント嵌挿穴
33 第1フロント周溝
35 第2フロント周溝
37 フロント仕切壁
39 第1フロントシールリング
41 第2フロントシールリング
41a 第2フロントシールリングの一部分(内フランジ)
43 フロントストッパ壁
45 コンプレッサハウジング
47 コンプレッサインペラ
49 コンプレッサホイール
51 コンプレッサブレード
59 リアシール構造
61 シールプレート
63 リア嵌挿穴
65 第1リア周溝
67 第2リア周溝
69 リア仕切壁
71 第1リアシールリング
73 第2リアシールリング
73a 第2リアシールリングの一部分
75 リアストッパ壁
Claims (2)
- ベアリングハウジングにベアリングを介して回転可能に設けられたロータ軸と、前記ロータ軸の端部に一体的に連結されたインペラとを備えた過給機に用いられ、前記インペラ側から前記ベアリング側へのガスの流入を抑制するシール構造であって、
前記ベアリングハウジングの側部に前記ロータ軸を嵌挿させるための嵌挿穴が形成され、前記ロータ軸の外周面に第1周溝が前記嵌挿穴の内周面に対向して形成され、前記ロータ軸の外周面における前記第1周溝よりも前記インペラ側に第2周溝が前記嵌挿穴の内周面に対向して形成され、前記第1周溝と前記第2周溝によって環状の仕切壁が区画形成され、前記第1周溝に第1シールリングが嵌入され、前記第1シールリングの外周面が前記第1シールリングの弾性力によって前記嵌挿穴の内周面に圧接し、前記第1シールリングの前記ベアリング側の端面がガスの圧力によって前記第1周溝の前記ベアリング側の内壁面に押付けられようになっており、前記第2周溝に第2シールリングが嵌入され、前記第2シールリングの外周面が前記第2シールリングの弾性力によって前記嵌挿穴の内周面に圧接し、前記第2シールリングの前記ベアリング側の端面がガスの圧力によって前記第2周溝の前記ベアリング側の内壁面に押付けられるようになっており、前記嵌挿穴の内周面に前記第1シールリングの前記ベアリング側への移動を規制するストッパ壁が形成され、
前記ストッパ壁が前記第1周溝よりも前記ベアリング側に位置し、前記第1シールリングの幅と前記第2シールリングの幅の合計幅は、前記ストッパ壁の前記インペラ側の壁面から前記第2周溝の前記ベアリング側の内壁面までの所定の軸方向の長さよりも長く設定され、前記合計幅から前記所定の軸方向の長さを引いた差分と、前記第2シールリングの幅との比が0.2〜0.5に設定されていることを特徴とするシール構造。 - エンジンからの排気ガスのエネルギーを利用して、前記エンジン側に供給される空気を過給する過給機であって、
請求項1に記載のシール構造を具備したことを特徴とする過給機。
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Family Applications (1)
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