JP6616668B2 - 画像処理装置および画像処理方法 - Google Patents

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Description

本発明は画像処理装置および画像処理方法に関し、特には画像合成技術に関する。
従来、ある画像(メイン画像)の一部に、別の画像(サブ画像)を合成した合成画像を表示する機能を備えた装置が知られている。
通常、サブ画像は不透明であるため、サブ画像が合成されるメイン画像の領域は隠されることになる。そのため、特許文献1では、メイン画像で検出された人物の顔領域の位置に基づいてサブ画像を合成する領域を決定することが提案されている。
特開2010−103651号公報
しかしながら、特許文献1では、メイン画像から人物の顔が検出されない場合に、サブ画像の合成領域をどのように決定するかについては何ら開示されていない。また、特許文献1記載の技術では、例えば観光地における記念撮影のように、背景領域にも隠されたくない領域がある場合、適切に対応できないことがある。
本発明はこのような従来技術の課題に鑑みてなされたもので、人物の顔の有無によらず、画像を合成する領域を決定することが可能な画像処理装置および画像処理方法の提供を目的とする。
上述の目的は、第1の画像と、第2の画像とを取得する取得手段と、第1の画像の部分領域を、第2の画像を合成するための合成領域として決定する決定手段と、第2の画像を、合成領域に合成する合成手段と、を有し、決定手段は、第1の画像の複数の部分領域のうち、距離情報に関するばらつきが閾値より小さい部分領域から合成領域を決定する、ことを特徴とする画像処理装置によって達成される。
本発明によれば、人物の顔の有無によらず、画像を合成する領域を決定することが可能な画像処理装置および画像処理方法を提供できる。
実施形態に係るデジタルカメラの機能構成例を示す図 実施形態に係る合成画像生成処理に関するフローチャート 実施形態における候補領域および禁止領域の設定例を示す図
以下、本発明の例示的な実施形態について、添付の図面に基づいて詳細に説明する。なお、以下では本発明の実施形態に係る画像処理装置の一例として、撮像画像と、被写体の距離情報とを生成可能なデジタルカメラについて説明するが、本発明においては撮影したり被写体の距離情報を生成したりするための構成は必須ではない。例えば、予め記録されている画像と、対応する被写体の距離情報とを記憶装置などから取得するなど、画像と、対応する被写体の距離情報とをなんらかの方法で取得できればよい。従って、本発明はパーソナルコンピュータ、携帯電話機、ゲーム機などを含む、任意の電子機器において実施可能である。
図1は、本発明の実施形態に係るデジタルカメラ100の機能構成例を示すブロック図である。デジタルカメラ100は、メイン撮像ユニット190とサブ撮像ユニット191とを有する多眼カメラであるが、1つの撮像ユニットを有する単眼カメラであってもよい。メイン撮像ユニット190とサブ撮像ユニット191とはそれぞれ、バリア102、撮影レンズ103、シャッター、撮像素子122、A/D変換器123を有する。
バリア102は、撮影レンズ103の先端を覆う可動式の部材で、主に電源オフ時において、外部からの衝撃やほこりなどから撮影レンズ103を保護する。
撮影レンズ103は、変倍レンズ、フォーカスレンズなどを含み、被写体の光学像を撮像素子の撮像面に結像する。
シャッター101は、絞り機能も備える。
撮像素子122はカラーフィルタおよびマイクロレンズアレイを備え、複数の画素が2次元配列された構成を有する。各画素には1つのマイクロレンズと、複数の光電変換部(副画素)が設けられる。各画素の個々の副画素に投影される射出瞳の部分領域が互いに異なるため、対応する射出瞳の部分領域が等しい副画素群のそれぞれの出力から視差画像を得ることができる。なお、サブ撮像ユニット191の撮像素子122は、1つのマイクロレンズに1つの光電変換部が設けられた画素が配置された構成を有してもよい。
A/D変換器123は撮像素子122から出力されるアナログ信号をデジタル信号に変換し、画像データとして出力する。
本実施形態では、メイン撮像ユニット190とサブ撮像ユニット191の光軸は平行であり、撮影レンズ103の画角が異なるものとするが、両者の撮影範囲が全く異なっていてもよい。また、ユーザが撮影範囲を設定できてもよい。
画像処理部124は、A/D変換器123や後述するメモリ制御部115から供給される画像データに対し、所定の画像処理を適用する。画像処理部124が適用する画像処理には、ホワイトバランス調整処理、画素補間、縮小といったリサイズ処理、色補完(デモザイク)処理、色変換処理などが含まれる。また、画像処理部124は、システム制御部150が実行する自動焦点検出(AF)処理や自動露出制御(AE)処理などに用いるための評価値を算出し、システム制御部150に供給する。また、画像処理部124は必要に応じて画像データの符号化・復号に関する処理を行ってもよい。また、画像処理部124は、視差画像対から距離情報(距離マップ)を生成する。また、画像処理部124は、画像の色や輝度、被写体検出結果などに基づいて、撮影シーンを判別してもよい。
被写体検出部125は、画像処理部124からメモリ制御部115を介して供給された画像データに対して被写体検出処理を実行し、被写体領域を特定する。被写体検出部125はパターンマッチングなどの任意の公知技術を用いて被写体検出を実行することができる。例えば人間の顔を被写体領域として検出する場合、顔に含まれる肌の色や、目、鼻、口等のパーツに関する輝度パターンを探索する方法などを用いることができる。被写体検出部125は、検出された被写体領域の有無(数)と、検出された被写体領域のそれぞれに関する情報(例えば位置、大きさ、信頼度などを)を検出結果としてシステム制御部150に出力する。
メモリ132は、撮像素子122によって得られ、A/D変換器123によりデジタルデータに変換された画像データや、表示部128に表示するための画像データなどを格納するために用いられる。メモリ132は、連写時などのバッファとして機能するため、ある程度の画像データ(動画像の場合は音声データも含む)を格納できる容量を有する。また、メモリ132はビデオメモリとしても機能する。
D/A変換器113は、メモリ132に格納されている表示用画像データをアナログ信号に変換して表示部128に供給する。
表示部128は、D/A変換器113から供給される画像信号を表示する。動画を撮影して表示部128でリアルタイム表示することで、表示部128を電子ビューファインダとして機能させることができる(ライブビュー機能)。
不揮発性メモリ156は、電気的に消去・記録可能なメモリである。不揮発性メモリ156には、システム制御部150の動作用の定数、プログラムなどが記憶される。後述する各種動作を実行するためのプログラムも、不揮発性メモリ156に記憶されている。
システム制御部150は、プログラムを実行可能な1つ以上のマイクロプロセッサ(CPU)を有し、デジタルカメラ100全体を制御する。システム制御部150は、画像処理部124から供給される評価値を用いたAF処理、AE処理を行ったり、操作部170からの指示に応じた機能を実現するために必要な制御を行ったりする。また、システム制御部150は、撮像素子122の読み出しモード(視差画像対を読み出すか、加算読み出しするか)を決定し、決定した読み出しモードをメイン撮像ユニット190に設定する。
システムメモリ152は、システム制御部150の動作用の定数、変数や不揮発性メモリ156から読み出したプログラム等を展開するメモリである。
システムタイマー153は各種制御に用いる時間や、内蔵された時計の時間を計測する計時部である。
モード切替スイッチ160は、システム制御部150にデジタルカメラ100の動作モード変更指示を入力するための入力デバイスである。動作モードには、例えば静止画モード、動画モード、再生モード等がある。
第1シャッタースイッチ162は、シャッターボタン161の操作途中、いわゆる半押しでONとなり、第1シャッタースイッチ信号SW1(撮影準備指示)を発生する。第1シャッタースイッチ信号SW1により、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理等の動作を開始する。
第2シャッタースイッチ163は、シャッターボタン161の操作完了、いわゆる全押しでONとなり、第2シャッタースイッチ信号SW2(撮影指示)を発生する。システム制御部150は、第2シャッタースイッチ信号SW2により、撮像素子122からの信号読み出しから記録媒体104に画像データを書き込むまでの一連の撮影処理の動作を開始する。
操作部170の各操作部材は、表示部128に表示される種々の機能アイコンを選択操作することなどにより、場面ごとに適宜機能が割り当てられ、各種機能ボタンとして作用する。機能ボタンとしては、例えば終了ボタン、戻るボタン、画像送りボタン、ジャンプボタン、絞込みボタン、属性変更ボタン等がある。例えば、メニューボタンが押されると各種の設定可能なメニュー画面が表示部128に表示される。ユーザは表示部128に表示されたメニュー画面と、上下左右の4方向ボタンやSETボタンとを用いて各種の指示を入力することができる。なお、表示部128がタッチディスプレイの場合、タッチパネルも操作部170に含まれる。
電源制御部180は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り替えるスイッチ回路等により構成され、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量の検出を行う。また、電源制御部180は、その検出結果及びシステム制御部150の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体104を含む各部へ供給する。
電源部130は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。
記録媒体I/F118は、メモリカードやハードディスク等の記録媒体104とのインターフェースである。
電源スイッチ172は、デジタルカメラ100の電源ON/OFFを指示するスイッチである。電源がONになると電源制御部180がデジタルカメラ100の各部へ必要な電圧の供給を開始すると共に、システム制御部150がデジタルカメラ100の制御を開始する。
記録媒体104は、撮影された画像を記録するためのメモリカード等の記録媒体であり、半導体メモリ等から構成される。
通信部154は、無線または優先ケーブルによって接続し、映像信号や音声信号の送受信を行う。通信部154は無線LAN(Local Area Network)やインターネットとも接続可能である。通信部154は撮像素子122で撮像した画像(スルー画像を含む)や、記録媒体104に記録された画像を送信可能であり、また、外部機器から画像データやその他の各種情報を受信することができる。
姿勢検知部155は重力方向に対するデジタルカメラ100の姿勢を検知する。姿勢検知部155で検知された姿勢に基づいて、撮像素子122で撮影された画像が、デジタルカメラ100を横に構えて撮影された画像であるか、縦に構えて撮影された画像なのかを判別可能である。システム制御部150は、姿勢検知部155で検知された姿勢に応じた向き情報を撮像素子122で撮像された画像の画像ファイルへの付加や、画像を回転して記録することが可能である。姿勢検知部155としては、加速度センサーやジャイロセンサーなどを用いることができる。
ここで、距離マップの生成について説明する。距離マップを生成する方法に特に制限は無く、公知の方法を用いることができる。距離マップは画素ごとに被写体距離を表す情報であり、輝度値が距離を表すデプスマップ(距離画像、奥行き画像などと呼ばれることもある)であってよい。本実施形態では、撮像素子122によって視差画像対を取得可能であるため、ステレオマッチング等の手法で画素ごとに被写体距離を取得することができる。また、視差画像対を用いて得られる各領域の像ずれ量(視差量)や、像ずれ量から光学条件から決まる係数(K値)を用いて換算されるデフォーカス量の状態でマップ化されていてもよい。デフォーカス量や像ずれ量そのものは被写体距離の絶対値を示す値ではない。しかし、デフォーカス量や像ずれ量のマップは、画像内の被写体の相対的な距離の関係を表し、本実施形態の実施には被写体距離の相対的な関係が分かれば十分であり、必ずしも被写体距離の絶対値は必要でない。そのため、デフォーカス量や像ずれ量のマップを用いることができる。
なお、視差画像を用いずに距離マップを生成してもよい。例えば、コントラスト評価値が極大となるフォーカスレンズ位置を画素ごとに求めることで、画素ごとに被写体距離を取得することができる。また、合焦距離を変えて同一シーンを複数回撮影して得られる画像データと光学系の点像分布関数(PSF)とから、ぼけ量と距離との相関関係に基づいて画素ごとの距離情報を求めることもできる。これらの技術に関しては例えば特開2010−177741号公報や米国特許第4,965,840号公報などに記載されている。
本実施形態のデジタルカメラ100は、メイン画像の撮像時に距離マップを生成するものとする。メイン画像が動画像の場合にはフレームごとに距離マップを作成したり、動画撮影中の静止画撮影で得られた静止画に対して距離マップを作成したりすることができる。生成した距離マップは、対応する画像と関連付けて記録媒体104に記録することができる。なお、距離マップを作成する画像に関しては、撮像素子122から視差画像対を読み出すようにシステム制御部150が制御し、視差画像対を用いて画像処理部124が距離マップを生成するものとする。また、画像処理部124は、距離マップを生成した後、視差画像対を加算して記録用の画像を生成し、距離マップと関連付けてメモリ132に格納するものとする。
次に、図2に示すフローチャートを用いて、本実施形態のデジタルカメラ100の静止画モードおよび動画モードにおける動作について説明する。なお、説明及び理解を容易にするため、静止画モード、動画モードとも合成画像を生成するものとする。しかし、合成画像を生成して記録するか、合成画像を生成せずにメイン画像、サブ画像の一方または両方を記録するどうかをユーザが選択できるように構成してもよい。
(静止画モードでの合成動作)
まず、図2(A)を用いて、静止画モードにおける合成画像生成動作について説明する。
まずS200において、システム制御部150はメイン画像(第1の画像)および、メイン画像に対応づけられた距離マップを取得する。メイン画像及び距離マップは、メイン撮像ユニット190を用いた撮影によって取得してもよいし、記録媒体104から取得してもよい。
S201において、システム制御部150はサブ画像(第2の画像)を取得する。サブ画像は、サブ撮像ユニット191を用いた撮影によって取得してもよいし、記録媒体104から取得してもよい。なお、サブ画像は撮影時の設定や撮影後の処理により、メイン画像よりも小さい(画素数が少ない)。なお、ユーザがサブ画像として用いる領域を操作部170を通じて指定できるようにしてもよい。ここでは、理解及び説明を容易にするため、サブ画像がメイン画像より十分小さい、予め定められた大きさを有するものとする。
S202においてシステム制御部150は、メイン画像に対して候補領域と禁止領域を設定する。詳細については後述する。
S203においてシステム制御部150は、S202で設定した候補領域と禁止領域に基づいて選択された候補領域に対して評価値を算出する。詳細については後述する。
S204においてシステム制御部150は、評価値を算出していない候補領域があるか否か判定し、評価値を算出していない候補領域があると判定されれば処理をS202に戻し、判定されなければ処理をS205に進める。
S205においてシステム制御部150は、S202〜S204の処理によって複数の候補領域に対して算出した評価値に基づき、候補領域の中から合成領域を決定する。例えばシステム制御部150は、評価値の最も低い領域を合成領域として決定することができる。
S206において画像処理部124は、S205で決定した合成領域に基づき、S200で取得したメイン画像にS201で取得したサブ画像を合成して合成画像を生成する。サブ画像と合成領域のサイズが異なる場合、画像処理部124はサブ画像が合成領域以下の大きさになるようにリサイズした後に合成する。
S207において画像処理部124は、S206で生成した合成画像に対し、記録用の処理を適用する。例えばファイルヘッダの生成や符号化処理などが記録用の処理に含まれる。画像処理部124は、合成画像を含んだ画像ファイルを、メモリ制御部115および記録媒体I/F118を介して記録媒体104に記録する。
(候補領域および禁止領域の設定処理)
次に、図2(A)のS202で行う候補領域および禁止領域の設定処理の詳細について説明する。図3(A)はメイン画像の一例を示す。図3(B)はメイン画像に設定する候補領域300の一例である。システム制御部150は、個々の候補領域の位置やサイズを段階的に変動させながら、メイン画像全体に対して複数の部分領域を候補領域として設定する。図3(B)には、メイン画像を水平方向および垂直方向に分割した各領域に、3段階のサイズのいずれかを有する候補領域を設定する例を模式的に示している。ここでは一例として、候補領域の中心と分割領域の中心とが等しくなるように位置を決定している。
図3(C)は候補領域および禁止領域の設定例を示す。図3(B)同様に候補領域300を設定した上で、画像の部分領域、ここでは中心領域を禁止領域301として設定している。禁止領域301と重複する候補領域(図3(B)の候補領域300’)は評価値算出の対象としないよう制御することで、一般的にユーザが撮影したい被写体が含まれる可能性が高い、画像の中心領域が合成領域にならないように制御できる。なお、被写体検出に基づかない禁止領域は画像の中心領域に限定されない。例えば、夕景モードで撮影された画像における空の領域のように、重要である可能性が高く、また位置がある程度決まっている領域に設定してもよい。
図3(D)は図3(C)とは異なる禁止領域の設定例を示す。この例では、被写体検出部125で検出された被写体領域302とその周辺領域を禁止領域301として設定している。図3(C)と同様に制御することで、一般的にユーザが撮影したい可能性が高い被写体である人や顔付近の領域が合成領域にならないように制御できる。
(評価値算出処理)
次に、図2(A)のS203で行う評価値の算出処理の詳細について説明する。画像処理部124は、例えばS202で設定した候補領域のうち、禁止領域と重複しない候補領域の各々について、領域内の各画素を順次注目画素として、注目画素と、注目画素の周囲または近傍の8画素との間の輝度値の差分和を求める。候補領域内の全画素に対する輝度差分和の総和を求めた後に、画素数で正規化することで輝度評価値Eyを算出することができる。
具体的には、候補領域の大きさが水平方向s画素、垂直方向t画素で、注目画素の座標を(x,y)、座標(x,y)の輝度をL(x,y)とすると、輝度評価値Eyは、以下の式で求めることができる。
Figure 0006616668
また、画像処理部124は、輝度と同様に、色差u,vや距離についても同様の方法により、色評価値Eu、Ev、距離評価値Edを算出する。なお、評価値は他の方法で求めてもよい。例えば輝度評価値Eyは候補領域内の画素の輝度最大値または輝度平均値の逆数としてもよい。また、距離評価値Edは、候補領域内の画素に対応した被写体距離の最小値や、平均値(あるいはその逆数)としてもよい。
そして画像処理部124は、輝度評価値Ey、色評価値Eu、Ev、距離評価値Edから、以下の式によって最終的な評価値Eを算出する。
E = Wy×Ey + Wu×Eu + Wv×Ev + Wd×Ed
ここで、Wyは輝度評価値Eyに対する重みであり、Wu、Wv、Wdも同様に各評価値に対する重みである。システム制御部150が撮影モードや撮影シーンに応じて重みを変動させることで、状況に応じて合成領域とする候補領域を制御することができる。1つ以上の重みを0とすることで、輝度、色、距離のうち、特定のパラメータに特化して合成領域が決定されるように制御することも可能である。
例えば、注目画素と周辺画素との差分に基づく評価値Eは、基本的に、候補領域内の画素の明るさ、色、被写体距離のばらつきが少ないほど小さくなる。したがって、青空のような領域では評価値Eが小さくなり、町並みのように様々な色の被写体が様々な距離に存在する領域では評価値Eは大きくなる。星空の撮影モードなどを除き、一般的な撮影において、空のような領域の重要度は低いことが多い。従って、本実施形態によれば、例えば有名な建造物の前で記念撮影などを行った場合、顔領域だけでなく、建造物の領域についても合成領域になりづらく、空のように色や輝度が比較的均一な領域が合成領域になりやすくなる。また、距離評価値に特化して、評価値Edで表される被写体距離が近い、あるいは像ずれ量(視差)が小さい場合に最終的な評価値Eを大きくして選択されにくくするため、重みWdを大きくしてもよい。
また、距離評価値Edを最小値や平均値の逆数とした場合、輝度評価値Eyと距離評価値Edが小さい領域が合成領域として決定されやすいように重みを決定することもできる。なお、評価値Ey,Eu,Ev,Edの算出方法に応じて、評価値Eが最大の候補領域を選択してもよいし、評価値Eが最小の候補領域を選択してもよい。
このように、輝度情報、色情報、距離情報の1つ以上に関する評価値を求め、予め定められた、重要度が低いと考えられる条件に最も合致する評価値を有する候補領域を、合成領域として決定する。そのため、被写体領域が検出されない場合にも合成領域が決定可能であるほか、被写体領域以外についても、推定される重要度が低い領域に合成が行われる可能性が高くなる。
(動画モードでの合成動作)
なお、上述した静止画モードでの動作と同様にして、動画モードでも合成画像を生成することができる。図2(B)を用いて、動画モードにおける合成画像生成動作について説明する。なお、静止画モードと同じ動作を行う工程については同じ参照数字を付して説明を省略する。
動画モードでは、メイン撮像ユニット190とサブ撮像ユニット191とがいずれも動画撮影を行っているか、メイン動画とサブ動画の両方が記録媒体104から再生されているものとする。再生処理は画像処理部124が実行する。
まずS208において、システム制御部150はメインフレームおよび、メインフレームに対応づけられた距離マップを取得する。メイン画像及び距離マップは、画像処理部124から取得することができる。メインフレームはメイン動画のフレーム画像である。
S209において、システム制御部150はサブフレームを取得する。サブフレームは、画像処理部124から取得することができる。サブフレームはサブ動画のフレーム画像である。
S202からS205は静止画モードと同様の処理を行う。
S214において画像処理部124は、S205で決定した合成領域に基づき、S208で取得したメインフレームに、S209で取得したサブフレームを合成して剛性フレームを生成する。サブフレームと合成領域のサイズが異なる場合、画像処理部124はサブフレームが合成領域以下の大きさになるようにリサイズした後に合成する。
S215において、システム制御部150は操作部170を通じて終了指示が入力されたか否か判定する。システム制御部150は終了指示が入力されたと判定されれば処理をS216に進め、判定されなければ処理をS208に戻し、メイン画像とサブ画像の次フレームに対して同様の処理を実行する。
なお、S202〜S205の処理は必ずしも動画の各フレームについて実行せずに、数フレームごとに行ってもよい。この場合、S202〜S205の処理を行わないフレームについては全フレームと同じ合成領域を用いればよい。フレーム間でシーン変化の有無を検出して、シーン変化があった場合にS202〜S205の処理を行うようにしてもよい。
S216において画像処理部124は、S214で生成した合成フレームに対し、記録用の処理を適用する。例えばファイルヘッダの生成や符号化処理などが記録用の処理に含まれる。画像処理部124は、合成フレームを含んだ画像ファイルを、メモリ制御部115および記録媒体I/F118を介して記録媒体104に記録する。
なお、動画モードにおいては、評価値の算出方法を変更してもよい。例えば、評価値Eを以下の式を用いて算出することができる。
E = Wy×Ey + Wu×Eu + Wv×Ev + Wd×Ed + Wf
ここで重みWfを除く評価値は第1実施形態と同様であるため説明を省略する。重みWfは前フレームで決定された合成領域に対応する候補領域が合成領域に決定されやすくなるようにするために用いられる。これは、連続する動画フレームは相関が大きく、同じ合成領域となる可能性が高いことと、合成領域が頻繁に移動することを抑制するためである。このように、動画についても静止画と同様の効果が得られる。
(その他の実施形態)
上述の実施形態では、輝度情報、色情報、距離情報の1つ以上に関する評価値に基づいて候補領域から合成領域を決定するものであったが、距離情報だけに基づいて合成領域を決定してもよい。例えば、候補領域のうち、予め定められた第1の閾値より大きく、かつ最も大きな距離情報(例えば平均距離または最大値)を有する候補領域を合成領域として決定することができる。また、候補領域のうち、予め定められた第2の閾値より小さく、かつ最も小さな距離情報(例えば平均距離または最小値)を有する候補領域を合成領域として決定することができる。これにより、非常に遠い被写体や非常に近い被写体の領域を合成領域として決定することができる。なお、第1の閾値≧第2の閾値とすることができる。
また、候補領域の距離情報だけでなく、禁止領域の距離情報を考慮してもよい。例えば、禁止領域や被写体領域の距離情報(例えば距離の平均値または最小値)と、最も差が大きい距離情報(例えば平均距離または最大値)を有する候補領域を合成領域として決定することができる。
例えば図3に示したようなシーンの場合、画像中央部(図3(C))や被写体領域とその周辺領域(図3(D))に設定された禁止領域の距離情報と差が大きい距離情報を有する背景領域は重要度が低い。仮に図3(D)のように画像中央部が禁止領域でない場合でも、画像中央部に存在する建造物と禁止領域301との距離情報の差は、禁止領域301と背景との距離情報の差よりもずっと小さい。そのため、建造物の領域が合成領域として決定されることを回避できる。
なお、禁止領域や被写体領域の距離情報より大きい値だけでなく、小さい値において、最も差が大きい距離情報(例えば平均距離または最小値)を有する候補領域を合成領域として決定するようにしてもよい。
なお、上述した実施形態においては、評価値や距離情報などが最小もしくは最大となる候補領域を選択するものとして説明したが、必ずしも最小もしくは最大でなくても発明の効果は得られる。したがって、閾値より小さい評価値や距離情報を有する候補領域から1つを選択したり、閾値より大きい評価値や距離情報を有する候補領域から1つを選択したりしてもよい。該当する候補領域が複数ある場合に、1つの選択する条件は任意に設定することができる。ユーザに1つを選択させるように構成してもよい。
本発明は、上述の実施形態の1以上の機能を実現するプログラムを、ネットワーク又は記憶媒体を介してシステム又は装置に供給し、そのシステム又は装置のコンピュータにおける1つ以上のプロセッサーがプログラムを読出し実行する処理でも実現可能である。また、1以上の機能を実現する回路(例えば、ASIC)によっても実現可能である。
100…デジタルカメラ、122…撮像部、190…メイン撮像ユニット、191…サブ撮像ユニット、124…画像処理部、125…被写体検出部、115…メモリ制御部、128…表示部、132…メモリ、150…システム制御部、170…操作部。

Claims (7)

  1. 第1の画像と、第2の画像とを取得する取得手段と、
    前記第1の画像の部分領域を、前記第2の画像を合成するための合成領域として決定する決定手段と、
    前記第2の画像を、前記合成領域に合成する合成手段と、を有し、
    前記決定手段は、前記第1の画像の複数の部分領域のうち、距離情報に関するばらつきが閾値より小さい部分領域から前記合成領域を決定する、
    ことを特徴とする画像処理装置。
  2. 前記決定手段は、さらに
    前記第1の画像に禁止領域を設定し、
    前記複数の部分領域のうち、前記禁止領域と重複する部分領域については前記合成領域として決定しない、
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
  3. 前記禁止領域が、前記第1の画像の中心領域と、前記第1の画像に含まれる特定の被写体領域およびその周辺領域との少なくとも1つであることを特徴とする請求項2に記載の画像処理装置。
  4. 前記距離情報が、前記第1の画像の画素ごとの被写体距離を示す情報であることを特徴とする請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置。
  5. 撮像手段と、
    前記撮像手段で得られた画像から前記第1の画像および前記第2の画像を生成する生成手段と、
    請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置と、
    を有することを特徴とする撮像装置。
  6. 画像処理装置が実行する画像処理方法であって、
    第1の画像と、第2の画像とを取得する工程と
    前記第1の画像の部分領域を、前記第2の画像を合成するための合成領域として決定する工程と
    前記第2の画像を、前記合成領域に合成する工程とを有し、
    前記決定する工程では、前記第1の画像の複数の部分領域のうち、距離情報に関するばらつきが閾値より小さい部分領域から前記合成領域を決定する、
    ことを特徴とする画像処理方法。
  7. コンピュータを、請求項1から請求項のいずれか1項に記載の画像処理装置が有する各手段として機能させるためのプログラム。
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