JP6615632B2 - ターボ冷凍機及びその起動制御方法 - Google Patents
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Description
(1)冷凍機起動ボタンON
(2)冷却水ポンプ及び冷水ポンプ起動
(3)冷却水ポンプ流量及び冷水ポンプ流量確立
(4)ターボ圧縮機を起動し、定格回転数まで昇速
すなわち、本発明にかかるターボ冷凍機は、冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、該ターボ圧縮機を回転駆動する同期電動機と、前記ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、該凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、前記凝縮器にて熱交換を行う冷却水を供給する冷却水ポンプと、前記蒸発器にて熱交換を行う冷水を供給する冷水ポンプと、前記ターボ圧縮機、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を制御する制御部とを備え、前記制御部は、前記ターボ圧縮機を起動した後に、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を行うことを特徴とする。
そこで、ターボ圧縮機を起動した後に、冷却水ポンプ及び冷水ポンプを起動することによって、凝縮器と蒸発器との間の差圧が所定値以下とされた状態でターボ圧縮機を起動することとした。これにより、凝縮器と蒸発器との間の圧力差によって起動前にターボ圧縮機が回転(遊転)することを回避することができ、同期電動機において同期を取ることで確実にターボ圧縮機の起動を行うことができる。
そこで、ターボ圧縮機を起動した後に、冷却水ポンプを起動することとし、ターボ圧縮機を起動する前に凝縮器に冷却水を流さずに、凝縮器内の冷媒圧力を冷却水温度に依存させないこととした。これにより、凝縮器と蒸発器との間を循環する冷媒によって凝縮器と蒸発器との間の圧力差を可及的に小さくすることができ、ターボ圧縮機の起動が可能となる。
また、冷水ポンプを起動した後にターボ圧縮機を起動することとした。これにより、蒸発器に冷水を流さずにターボ圧縮機を起動したときに、蒸発器内で滞留する冷水が凍結してしまうことを回避できる。
冷却水ポンプと冷水ポンプの起動が確立された後に、ターボ圧縮機はさらに定格回転数まで昇速される。
なお、定格回転数未満の所定回転数とは、同期電動機が同期を確実にとれる回転数を意味し、例えば定格回転数の1/3以下、好ましくは1/10程度とされる。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について説明する。
図1に示すように、ターボ冷凍機1は、2段圧縮2段膨張サブクールサイクルを実現する構成となっている。ただし、本発明は、2段圧縮2段膨張サブクールサイクルに限定されるものではなく、蒸気圧縮式の冷凍サイクルを行うものであれば良い。
サブクーラ33は、凝縮器32の冷媒流れ下流側に、凝縮された冷媒に対して過冷却を与えるように設けられている。
凝縮器32に導かれる冷却水は、冷却水ポンプ13によって送水され、図示しない冷却塔において外部へと排熱された後に、再び凝縮器32及びサブクーラ33へと導かれるようになっている。冷却水ポンプ13は、制御部10によって制御される。
蒸発器36に導かれる冷水は、冷水ポンプ15によって送水され、外部負荷と蒸発器36との間を循環する。冷水ポンプ15は、制御部10によって制御される。
図2に示すように、先ず、ターボ冷凍機1の起動を開始するときに、ターボ冷凍機1に設けられた起動ボタンをONにする(ステップS1)。
以上により、ターボ冷凍機1の起動制御が終了する。
ターボ圧縮機31を起動(ステップS3)した後に、冷却水ポンプ13及び冷水ポンプ15を起動する(ステップS5)ことによって、凝縮器32と蒸発器36との間の差圧ΔPが所定値以下とされた状態でターボ圧縮機31を起動することとした。これにより、凝縮器32と蒸発器36との間の圧力差によって起動前にターボ圧縮機31が回転(遊転)することを回避することができ、同期電動機39において同期を取ることで確実にターボ圧縮機の起動を行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態について、図3を用いて説明する。
本実施形態は、第1実施形態に対して、ターボ冷凍機1の構成は同様であるが、起動制御が一部異なる。したがって、同一の構成および制御ステップについては同一符号を付し、その説明を省略する。
本実施形態のターボ冷凍機1の起動制御は、第1実施形態の起動制御に対して、以下の点が異なる。すなわち、ターボ圧縮機31が起動する(ステップS3)前に、冷水ポンプ15を起動させる(ステップS11)。この時の冷水ポンプ15の流量は、定格流量よりも少ない流量とされる。
蒸発器36に冷水を流さずにターボ圧縮機31を起動すると、蒸発器36内の圧力が低下し、蒸発器36内で滞留する冷水が凍結してしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、冷水ポンプ15を起動した後にターボ圧縮機31を起動することにより、蒸発器36内に冷水の流れを形成することで蒸発器36における冷水の凍結を防止する。
ターボ圧縮機31を起動する前に冷却水ポンプ13から凝縮器32に冷却水を供給すると、凝縮器32内に冷却水が流通することとなるので、凝縮器32内の冷媒圧力が冷却水温度の飽和圧力に依存することになる。そうすると、凝縮器32内の冷媒圧力が冷却水温度に依存した一定値となるので、凝縮器32と蒸発器36との間で冷媒が循環しても差圧は小さくならない。特に、上述したように、冬期では、起動時に、外部負荷を流通する冷水の温度が外気温度(冷却水温度と同等)よりも高くなる場合があるので、差圧ΔPが大きくなるおそれがある。
したがって、ターボ圧縮機31を起動した後に、冷却水ポンプ13を起動することとし、ターボ圧縮機31を起動する前に凝縮器32に冷却水を流さずに、凝縮器32内の冷媒圧力を冷却水温度に依存させないことが有効である。これにより、凝縮器32と蒸発器36との間を循環する冷媒によって凝縮器32と蒸発器36との間の圧力差ΔPを可及的に小さくすることができ、ターボ圧縮機31の起動、ひいてはターボ冷凍機1の起動が可能となる。
10 制御部
13 冷却水ポンプ
15 冷水ポンプ
31 ターボ圧縮機
31a 羽根車
31b 回転軸
32 凝縮器
36 蒸発器
39 同期電動機
39a 回転軸
Claims (8)
- 冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、
該ターボ圧縮機を回転駆動する同期電動機と、
前記ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
該凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記凝縮器にて熱交換を行う冷却水を供給する冷却水ポンプと、
前記蒸発器にて熱交換を行う冷水を供給する冷水ポンプと、
前記ターボ圧縮機、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記ターボ圧縮機を起動した後に、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を行うことを特徴とするターボ冷凍機。 - 冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、
該ターボ圧縮機を回転駆動する同期電動機と、
前記ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
該凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記凝縮器にて熱交換を行う冷却水を供給する冷却水ポンプと、
前記蒸発器にて熱交換を行う冷水を供給する冷水ポンプと、
前記ターボ圧縮機、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を制御する制御部と、
を備え、
前記制御部は、前記冷水ポンプを起動した後に前記ターボ圧縮機を起動し、次に前記冷却水ポンプを起動することを特徴とするターボ冷凍機。 - 前記制御部は、前記ターボ圧縮機を起動する前に、前記凝縮器と前記蒸発器との間の差圧を取得し、該差圧が所定値を超えた場合には、該ターボ圧縮機を起動停止とすることを特徴とする請求項1又は2に記載のターボ冷凍機。
- 前記制御部は、前記起動停止を行った後、前記差圧が所定値以下となるまで待機させた後に、前記ターボ圧縮機を起動させることを特徴とする請求項3に記載のターボ冷凍機。
- 前記制御部は、前記ターボ圧縮機の起動を行い定格回転数未満の所定回転数まで昇速した後に、起動された前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を確立させることを特徴とする請求項1から4のいずれかに記載のターボ冷凍機。
- 前記ターボ圧縮機の回転軸は、磁気軸受によって支持されていることを特徴とする請求項1から5のいずれかに記載のターボ冷凍機。
- 冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、
該ターボ圧縮機を回転駆動する同期電動機と、
前記ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
該凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記凝縮器にて熱交換を行う冷却水を供給する冷却水ポンプと、
前記蒸発器にて熱交換を行う冷水を供給する冷水ポンプと、
を備えたターボ冷凍機の起動制御方法であって、
前記ターボ圧縮機を起動した後に、前記冷却水ポンプ及び前記冷水ポンプの起動を行うことを特徴とするターボ冷凍機の起動制御方法。 - 冷媒を圧縮するターボ圧縮機と、
該ターボ圧縮機を回転駆動する同期電動機と、
前記ターボ圧縮機によって圧縮された冷媒を凝縮させる凝縮器と、
該凝縮器から導かれた液冷媒を膨張させる膨張弁と、
該膨張弁によって膨張された冷媒を蒸発させる蒸発器と、
前記凝縮器にて熱交換を行う冷却水を供給する冷却水ポンプと、
前記蒸発器にて熱交換を行う冷水を供給する冷水ポンプと、
を備えたターボ冷凍機の起動制御方法であって、
前記冷水ポンプを起動した後に前記ターボ圧縮機を起動し、次に前記冷却水ポンプを起動することを特徴とするターボ冷凍機の起動制御方法。
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JP2016030062A JP6615632B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | ターボ冷凍機及びその起動制御方法 |
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2016030062A JP6615632B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | ターボ冷凍機及びその起動制御方法 |
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Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2016030062A Active JP6615632B2 (ja) | 2016-02-19 | 2016-02-19 | ターボ冷凍機及びその起動制御方法 |
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