JP6615383B2 - ヒートパイプ - Google Patents

ヒートパイプ Download PDF

Info

Publication number
JP6615383B2
JP6615383B2 JP2018552590A JP2018552590A JP6615383B2 JP 6615383 B2 JP6615383 B2 JP 6615383B2 JP 2018552590 A JP2018552590 A JP 2018552590A JP 2018552590 A JP2018552590 A JP 2018552590A JP 6615383 B2 JP6615383 B2 JP 6615383B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wick
longitudinal direction
working fluid
container
width
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018552590A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018097131A1 (ja
Inventor
モハマド シャヘッド アハメド
祐士 齋藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujikura Ltd
Original Assignee
Fujikura Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fujikura Ltd filed Critical Fujikura Ltd
Publication of JPWO2018097131A1 publication Critical patent/JPWO2018097131A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6615383B2 publication Critical patent/JP6615383B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D15/00Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies
    • F28D15/02Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes
    • F28D15/04Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure
    • F28D15/046Heat-exchange apparatus with the intermediate heat-transfer medium in closed tubes passing into or through the conduit walls ; Heat-exchange apparatus employing intermediate heat-transfer medium or bodies in which the medium condenses and evaporates, e.g. heat pipes with tubes having a capillary structure characterised by the material or the construction of the capillary structure
    • HELECTRICITY
    • H05ELECTRIC TECHNIQUES NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • H05KPRINTED CIRCUITS; CASINGS OR CONSTRUCTIONAL DETAILS OF ELECTRIC APPARATUS; MANUFACTURE OF ASSEMBLAGES OF ELECTRICAL COMPONENTS
    • H05K7/00Constructional details common to different types of electric apparatus
    • H05K7/20Modifications to facilitate cooling, ventilating, or heating
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F28HEAT EXCHANGE IN GENERAL
    • F28DHEAT-EXCHANGE APPARATUS, NOT PROVIDED FOR IN ANOTHER SUBCLASS, IN WHICH THE HEAT-EXCHANGE MEDIA DO NOT COME INTO DIRECT CONTACT
    • F28D21/00Heat-exchange apparatus not covered by any of the groups F28D1/00 - F28D20/00
    • F28D2021/0019Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for
    • F28D2021/0028Other heat exchangers for particular applications; Heat exchange systems not otherwise provided for for cooling heat generating elements, e.g. for cooling electronic components or electric devices

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Sustainable Development (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • General Engineering & Computer Science (AREA)
  • Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Semiconductors Or Solid State Devices (AREA)
  • Cooling Or The Like Of Electrical Apparatus (AREA)

Description

本発明は、ヒートパイプに関する。
本願は、2016年11月22日に、日本に出願された特願2016−227247号に基づき優先権を主張し、その内容をここに援用する。
従来から、特許文献1に示されるような、高温部側から低温部側への熱輸送に用いられるヒートパイプが知られている。このヒートパイプは、コンテナの内部に作動流体を封入し、液相の作動流体を還流させるためのウイックをコンテナの内部に設けている。コンテナの内部空間は、気相の作動流体が高温部側から低温部側へと移動する流路として機能し、気相の作動流体の物質移動により、高温部側から低温部側への熱輸送がなされる。ウイックは、低温部側で凝縮した作動流体を毛細管現象により高温部側へと還流させ、ヒートパイプの動作を持続可能にする機能を有する。
日本国特開平11−183069号公報
ところで、この種のヒートパイプでは、装着される機器の小型化や発熱量の増大に伴って、専有面積を増大させることなく熱輸送の効率を向上させることが求められている。
本発明はこのような事情を考慮してなされたもので、ヒートパイプの専有面積を増大させずに、熱輸送の効率を向上させることを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の第1の態様に係るヒートパイプは、作動流体が封入されるコンテナと、前記コンテナの内部に設けられたウイックと、を備え、前記コンテナは、上下方向の厚みよりも、前記上下方向および長手方向の双方に直交する幅方向の幅が大きく、前記コンテナの内面と前記ウイックの外表面との間には、前記幅方向の隙間が設けられ、前記長手方向における前記ウイックの第1の端部には、前記幅方向に窪む凹部が、前記長手方向に間隔を空けて複数形成され、前記長手方向における前記ウイックの第2の端部には、前記凹部が形成されておらず、前記ウイックの前記幅方向における幅は、前記凹部が形成された部分を除き、前記長手方向における前記ウイックの全長にわたって同等である。
上記第1の態様に係るヒートパイプによれば、ウイックの第1の端部に、幅方向に窪む凹部が前記長手方向に間隔を空けて複数形成されているため、ヒートパイプ全体の専有面積を増大させずに、ウイックの表面積を大きくすることができる。これにより、ウイックに含浸した作動流体を、大きな表面積を有する凹部から効率よく蒸発させることが可能となり、気相の作動流体の高温部側から低温部側への移動を促進して、熱輸送の効率を向上させることができる。
さらに、第1の端部以外に凹部を形成せず、また、凹部が形成された部分を除き、長手方向におけるウイックの幅は、全長にわたって同等である。このように、蒸発部以外にウイックの幅が狭い部分が無いことで、液相の作動流体の流動抵抗が大きくならない。従って、効率よく液相の作動流体を移動させることができる。
本発明の第2の態様に係るヒートパイプでは、上記第1の態様に係るヒートパイプにおいて、前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成されており、前記液だまり部は、前記ウイックのうち、前記長手方向において前記凹部と異なる位置に配置されている。
上記第2の態様によれば、ウイックの内側に、長手方向に延びる作動流体の液だまり部が形成されているため、ウイックの外表面から作動流体が蒸発した際に、この外表面に向けて液だまり部から液相の作動流体を供給することができる。これにより、ウイックの外表面への液相の作動流体の供給量を安定させて、ウイックの外表面が乾燥するのを抑えることが可能となる。そして、ウイックの外表面が乾燥して作動流体の蒸発量が低下し、熱輸送の効率が低下するのを抑止することができる。
さらに、液だまり部が長手方向において凹部と異なる位置にあるため、熱源から液だまり部内の作動流体へと熱が直接伝わるのが抑えられる。これにより、例えば作動流体が不意に液だまり部内で蒸発し、気相となって液だまり部内を低温部側に向けて逆流してしまうのを抑止することができる。
本発明の第3の態様に係るヒートパイプは、作動流体が封入されるコンテナと、前記コンテナの内部に設けられたウイックと、を備え、前記コンテナの内面と前記ウイックの外表面との間には隙間が設けられ、前記ウイックのうち、少なくとも長手方向の第1の端部における外表面には凹凸部が形成され、前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成され、前記液だまり部は前記長手方向において前記凹凸部と異なる位置に配置されている。
上記第3の態様によれば、熱源が凹凸部の近傍に位置するようにヒートパイプを熱源に対して配置した場合、熱源から熱を受け取った作動流体が凹凸部の外表面から効率よく蒸発するようになる。さらに、液だまり部が長手方向において凹凸部と異なる位置にあるため、熱源から液だまり部内の作動流体へと熱が直接伝わるのが抑えられる。これにより、例えば作動流体が不意に液だまり部内で蒸発し、気相となって液だまり部内を低温部側に向けて逆流してしまうのを抑止することができる。
本発明の第4の態様に係るヒートパイプは、上記第1から第3のいずれか1つの態様に係るヒートパイプにおいて、前記ウイックは、メッシュ材によって形成されている。
上記第4の態様によれば、例えば板状のメッシュ材を型で抜いてウイックを成形することが可能となり、ウイックにおける凹凸部の形状が複雑であっても、これを容易に形成することができる。
本発明の第5の態様に係るヒートパイプは、上記第1から第4のいずれか1つの態様に係るヒートパイプにおいて、前記ウイックは、前記コンテナの上壁および下壁と接合されている。
上記第5の態様によれば、ウイックがコンテナ内に確実に固定される。これにより、例えばヒートパイプが曲げられた場合であっても、ウイックがコンテナ内で幅方向に動き、前記隙間が狭くなってしまうのを抑えることができる。
本発明の第6の態様に係るヒートパイプは、上記第1から第5のいずれか1つの態様に係るヒートパイプにおいて、前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成されており、前記長手方向および上下方向の双方に直交する幅方向において、前記液だまり部の幅は、前記ウイックのうち前記液だまり部と前記幅方向で隣接する部分における幅よりも小さい。
上記第6の態様によれば、液だまり部の幅がある程度狭いことによって、液だまり部内の液相の作動流体に毛管力を作用させることができる。そしてこの毛管力により、液だまり部内の液相の作動流体を、低温部側から高温部側へとよりスムーズに還流させることができる。
本発明の上記態様によれば、ヒートパイプの専有面積を増大させずに、熱輸送の効率を向上させることができる。
本実施形態に係るヒートパイプの、上下方向に直交する平面における断面図である。 図1のヒートパイプのA−A断面矢視図である。 図1のヒートパイプのB−B断面矢視図である。 変形例に係る凹凸部の、長手方向に直交する平面における断面図である。
以下、本実施形態に係るヒートパイプの構成を、図1〜図3を参照しながら説明する。なお、以下の説明に用いる各図面では、各部材の形状を認識可能な大きさとするため、縮尺を適宜変更している。
図1に示すように、ヒートパイプ1は、作動流体が封入されるコンテナ2と、コンテナ2の内部に設けられたウイック3と、を備える。
(方向定義)
ここで、本実施形態ではXYZ直交座標系を設定して各構成の位置関係を説明する。X方向は、ヒートパイプ1およびコンテナ2の延びる長手方向である。ヒートパイプ1は、長手方向に直交する横断面視において、Z方向における厚みが小さく、Y方向における幅が広い、扁平な形状に形成されている。以下、X方向を長手方向といい、Y方向を幅方向といい、Z方向を上下方向という。
コンテナ2の内部は中空であり、密閉されている。コンテナ2の材質は、作動流体の種類や使用温度などの条件によって、適宜選択することができる。特に、銅やアルミなどの熱伝導率の高い金属材料を用いる場合、熱輸送性や熱拡散性を高めることができる。コンテナ2は、例えば銅管、アルミニウム管、ステンレス管などの金属管を用いて形成することができる。
コンテナ2は、上下方向の厚みよりも、上下方向および長手方向の双方に直交する幅方向の幅が大きく、扁平な形状に形成されている。コンテナ2のサイズの一例としては、幅方向の幅が7mm程度であり、長手方向の長さが100mm程度であり、内部空間の上下方向の高さが0.27mm程度であり、肉厚が0.08mm程度である。
ウイック3の内部には、毛管力を発生させる多数の細孔が形成されている。ウイック3の材質としては、例えば金属極細線ファイバー、金属メッシュ、および金属粉末の焼結体(多孔質焼結体)などを用いることができる。ウイック3を金属などのメッシュ材によって形成する場合、例えば板状のメッシュ材を型で抜くことで、ウイック3が複雑な形状であっても、これを容易に成形することができる。また、ウイック3を金属粉末の焼結体などで形成する場合、細孔のサイズをより小さくすることが可能となり、高い毛管力を発生させて熱輸送性を高めることができる。
ウイック3内の細孔には、作動流体が含浸される。作動流体は、加熱により蒸発し、放熱により凝縮することが可能な流体である。作動流体の種類は、ヒートパイプ1が使用される温度などに応じて適宜選択することができる。作動流体としては、例えば水、アルコール、代替フロンなどを用いることができる。作動流体は、例えば真空チャンバー内でコンテナ2の内部から空気などの非凝縮性ガスを脱気した状態で、コンテナ2の内部に封入してもよい。
図1に示すように、ウイック3は、コンテナ2内に長手方向に沿って配置されている。
幅方向において、ウイック3の幅はコンテナ2の幅よりも小さく、ウイック3はコンテナ2の幅方向の中央部に配置されている。このため、ウイック3の外表面とコンテナ2の内面との間には、幅方向に隙間Sが設けられている。隙間Sは、ウイック3の幅方向における両側に設けられ、長手方向に延びている。この隙間Sは、気相の作動流体の流通路となる。幅方向における隙間Sの幅は、例えば1.7mm程度である。
ウイック3は、コンテナ2内で焼結されることで部分的に溶融し、コンテナ2の内面に固定されている。より詳しくは、図2A、図2Bに示すように、ウイック3はコンテナ2の上壁2aおよび下壁2bに接合されている。なお、例えばコンテナ2内にウイック3を配置した状態で、コンテナ2を上下方向に圧縮して変形させ、コンテナ2の上壁2aおよび下壁2bでウイック3を挟むことでウイック3を固定してもよい。
ここで本実施形態では、図1に示すように、ウイック3の外表面に、幅方向に窪む凹部3a1が、長手方向に間隔を空けて複数形成されている。これにより、ウイック3のうち隙間Sを画成する外表面に凹凸部3aが形成されている。以下では、凹凸部3aのうち、凹部3a1を除く部分を凸部3a2という。凹凸部3aは、ウイック3のうち、長手方向の第1の端部31(図示の例では、−X側の端部)における外表面に形成されている。なお、凹凸部3aは長手方向におけるウイック3の両端部に形成されていてもよい。また、ウイック3の内側には、作動流体の液だまり部3bが形成されている。
凹凸部3aにより、ウイック3の専有面積を増やすことなく、ウイック3の表面積を増大させることができる。
なお、凹凸部3aを形成する凹部3a1の大きさ(長手方向および幅方向の寸法)は、ウイック3内の細孔の平均径よりも大きい。凹凸部3aの表面には、ウイック3の多数の細孔が開口している。凹凸部3aは、例えば板状のメッシュ材を型で抜いてウイック3を成形する際に形成することができる。凹凸部3aは、その凹凸形状が可視可能な程度の大きさに形成されていてもよい。
液だまり部3b内には、液相の作動流体が満たされている。液だまり部3bは、長手方向において、ウイック3の第1の端部31と第2の端部32との間の中間部33に配置され、ウイック3の内側に、長手方向に沿って延びている。液だまり部3bは、ウイック3のうち、長手方向において凹凸部3aと異なる位置に形成されている。図1および図2Aに示すように、液だまり部3bはウイック3の中間部33を上下方向に貫通している。幅方向における液だまり部3bの幅は、毛管力が発生するように設定され、例えば0.6mm程度である。液だまり部3bの幅は、ウイック3内の細孔の平均径よりも大きい。幅方向において、液だまり部3bの幅は、ウイック3のうち液だまり部3bと幅方向で隣接する部分における幅よりも小さい。
ここで、図1に示すように、第1の端部31のうち凹部3a1が形成されていない部分、すなわち凸部3a2における幅方向の幅をW1とする。また、第2の端部32における幅方向の幅をW2、中間部33における幅方向の幅をW3とする。このとき、W1、W2、およびW3の各寸法は、互いに同等である。つまり、ウイック3の幅方向における幅は、凹部3a1が形成された部分を除き、長手方向におけるウイック3の全長にわたって同等である。
長手方向に直交する断面において、第2の端部32の断面積は、W2が一定であるため、長手方向で同等になっている。長手方向に直交する断面において、中間部33の断面積は、W3と中間部33の内側に配置されている液だまり部3bの幅とが一定であるため、長手方向で同等になっている。このように、第2の端部32または中間部33の断面積が長手方向で変化しないことで、液相の作動流体の流動抵抗を小さく抑えることができる。
次に、以上のように構成されたヒートパイプ1の作用について説明する。
ヒートパイプ1は、熱輸送の対象となる物品(例えばノートPCや携帯電話)内の電子部品などに取り付けられる。図1の例では、二点鎖線で示す高温部Hおよび低温部Lにまたがってヒートパイプ1が配置されている。高温部Hは、例えばCPUなどの発熱部であり、低温部Lは、例えばヒートシンクなどの放熱部である。
高温部Hの近傍では、ウイック3内の作動流体がコンテナ2の壁面を介して加熱されて蒸発する。ここで、高温部Hの近傍にはウイック3の第1の端部31が配置され、第1の端部31には、凹凸部3aが形成されている。このため、第1の端部31におけるウイック3の表面積が大きく、作動流体を効率よく蒸発させることができる。作動流体が蒸発することで、高温部H近傍の気体の圧力が高まる。これにより、図1の矢印F1に示すように、気相となった作動流体が、隙間S内を低温部L側に向けて長手方向に移動する。
低温部Lの近傍に到達した気相の作動流体は、コンテナ2の壁面を介して熱を奪われて凝縮し、液滴となってコンテナ2の壁面に付着する。この作動流体の液滴は、図1の矢印F2に示すように、毛管力によってウイック3の第2の端部32内の細孔に浸み込む。ここで、ウイック3内の細孔に浸み込んだ液相の作動流体の一部は、矢印F2’に示すように、液だまり部3bに流入する。
ウイック3の第2の端部32の細孔内および液だまり部3b内の液相の作動流体は、毛管力によって長手方向の高温部H側に移動する。ここで、第2の端部32と中間部33には、凹凸部が形成されていないため、効率よく作動流体を移動させることができる。これは、部分的にウイック3の幅が狭い個所がある場合、作動流体の抵抗が大きくなることがあるためである。そして、ウイック3内の細孔および液だまり部3bから凹凸部3aへと、矢印F3、F4に示す2つの経路から液相の作動流体が供給される。凹凸部3aに到達した液相の作動流体は、再び凹凸部3aの表面から蒸発する。
蒸発して気相となった作動流体は、再び隙間Sを通って低温部L側へと移動する。このように、ヒートパイプ1は、作動流体の液相/気相間の相転移を繰り返し利用して、長手方向の高温部H側で回収した熱を低温部L側に繰り返し輸送することができる。
以上説明したように、本実施形態のヒートパイプ1によれば、ウイック3に凹凸部3aが形成されているため、ヒートパイプ1全体の専有面積を大きくすることなく、ウイック3の表面積を大きくすることができる。これにより、ウイック3に含浸した作動流体を、大きな表面積を有する凹凸部3aから効率よく蒸発させることが可能となり、気相の作動流体の高温部H側から低温部L側への移動を促進して、熱輸送の効率を向上させることができる。
さらに、第2の端部32と中間部33に凹凸部3aを形成せず、これらの幅W2、W3が同等であることで、蒸発部以外にウイック3の幅が狭い部分が無くなる。従って、液相の作動流体の流動抵抗が大きくなることがなく、効率よく作動流体を移動させることができる。
また、ウイック3の中間部33に作動流体の液だまり部3bが形成されているため、ウイック3の外表面から作動流体が蒸発した際に、この外表面に向けて液だまり部3bから液相の作動流体を供給することができる。これにより、ウイック3の外表面への液相の作動流体の供給量を安定させて、ウイック3の外表面が乾燥するのを抑えることが可能となる。そして、ウイック3の外表面が乾燥して作動流体の蒸発量が低下し、熱輸送の効率が低下するのを抑止することができる。
また、高温部Hが凹凸部3aの近傍に位置するようにヒートパイプ1を熱源に対して配置した場合、高温部Hから熱を受け取った作動流体が凹凸部3aの外表面から効率よく蒸発する。さらに、液だまり部3bが長手方向において凹凸部3aと異なる位置にあるため、熱源から液だまり部3b内の作動流体へと熱が直接伝わるのが抑えられる。これにより、例えば作動流体が不意に液だまり部3b内で蒸発し、気相となって液だまり部3b内を低温部L側に向けて逆流してしまうのを抑止することができる。
また、ウイック3の材質としてメッシュ材を採用する場合には、例えば板状のメッシュ材を型で抜くことによってウイック3を成形することが可能となる。これにより、ウイック3における凹凸部3aの形状が複雑な場合であっても、これを容易に形成することができる。
また、幅方向において、液だまり部3bの幅が、ウイック3のうち液だまり部3bと幅方向で隣接する部分における幅よりも狭いことによって、液だまり部3b内の液相の作動流体に毛管力を作用させることができる。そしてこの毛管力により、液だまり部3b内の液相の作動流体を、低温部L側から高温部H側へとよりスムーズに還流させることができる。
なお、本発明の技術的範囲は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更を加えることが可能である。
例えば、前記実施形態では、ヒートパイプ1が長手方向に直線状に延びているが、これに限られず、ヒートパイプ1は曲げて用いられてもよい。その際、ウイック3がコンテナ2の上壁2aおよび下壁2bに接合されているため、ヒートパイプ1が曲げられても、ウイック3がコンテナ2に対して幅方向に移動して隙間Sが狭くなってしまうのが防止される。なお、ヒートパイプ1が曲げられている場合、長手方向はヒートパイプ1の中心線が延びる方向であり、幅方向はこの中心線および上下方向の双方に直交する方向として定義することができる。
また、図1に示す例では、上下方向から見た平面視において、ウイック3のうち凹凸部3aが形成されている部分の中心の位置と、高温部Hの中心の位置と、が一致しているが、これに限られず、凹凸部3aからずれた位置に高温部Hが位置してもよい。
また、前記実施形態では、凹凸部3aと液だまり部3bとは長手方向において異なる位置に形成されていたが、これに限られず、例えば液だまり部3bと凹凸部3aとが長手方向において同じ位置に形成されていてもよい。あるいは、このような液だまり部3bが形成されていない構成を採用してもよい。
また、前記実施形態では、凹凸部3aがウイック3の外表面の一部分にのみ形成されていたが、これに限られず、例えばウイック3の外表面の全体に凹凸部3aが形成されていてもよい。
また、前記実施形態の凹凸部3aは、ウイック3の幅方向に窪む凹部3a1によって形成されていたが、これに限られない。例えば、ウイック3の幅方向に突出する凸部3a2によって凹凸部3aを形成してもよい。
また、前記実施形態の凹凸部3aは、ウイック3の外表面に複数の凹部3a1が配置されることで形成され、各凹部3a1の大きさや凹部3a1同士の長手方向における間隔は均等であったが、本発明はこれに限られない。例えば、高温部Hのうち最も温度が高くなる部分において、ウイック3の表面積が最も大きくなるように、凹部3a1を不均一に形成した凹凸形状を採用してもよい。
また、図2Bに示す例では、凹凸部3aおよび凹部3a1の幅は上下方向において一定であったが、本発明はこれに限られない。例えば、図3に示すように、上下方向において幅が不均一となるように凹凸部3aおよび凹部3a1を形成することで、ウイック3の表面積を増大させてもよい。なお、図3に示すウイック3の形状は、例えば幅の異なる複数のシート状のウイックを上下方向に積層することで、容易に形成することができる。
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上記した実施の形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上記した実施形態や変形例を適宜組み合わせてもよい。
1…ヒートパイプ 2…コンテナ 2a…上壁 2b…下壁 3…ウイック 3a…凹凸部 3a1…凹部 3a2…凸部 3b…液だまり部 31…第1の端部 32…第2の端部 33…中間部 S…隙間

Claims (6)

  1. 作動流体が封入されるコンテナと、前記コンテナの内部に設けられたウイックと、を備え、
    前記コンテナは、上下方向の厚みよりも、前記上下方向および長手方向の双方に直交する幅方向の幅が大きく、
    前記コンテナの内面と前記ウイックの外表面との間には、前記幅方向の隙間が設けられ、
    前記長手方向における前記ウイックの第1の端部には、前記幅方向に窪む凹部が、前記長手方向に間隔を空けて複数形成され、
    前記長手方向における前記ウイックの第2の端部には、前記凹部が形成されておらず、
    前記ウイックの前記幅方向における幅は、前記凹部が形成された部分を除き、前記長手方向における前記ウイックの全長にわたって同等である、ヒートパイプ。
  2. 前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成されており、
    前記液だまり部は、前記ウイックのうち、前記長手方向において前記凹部と異なる位置に配置されている、請求項1に記載のヒートパイプ。
  3. 作動流体が封入されるコンテナと、前記コンテナの内部に設けられたウイックと、を備え、
    前記コンテナの内面と前記ウイックの外表面との間には隙間が設けられ、
    前記ウイックのうち、少なくとも長手方向の第1の端部における外表面には凹凸部が形成され、
    前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成され、
    前記液だまり部は前記長手方向において前記凹凸部と異なる位置に配置されている、ヒートパイプ。
  4. 前記ウイックは、メッシュ材によって形成されている、請求項1から3のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  5. 前記ウイックは、前記コンテナの上壁および下壁と接合されている、請求項1から4のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
  6. 前記ウイックの内側に、前記長手方向に延びる前記作動流体の液だまり部が形成されており、
    前記長手方向および上下方向の双方に直交する幅方向において、前記液だまり部の幅は、前記ウイックのうち前記液だまり部と前記幅方向で隣接する部分における幅よりも小さい、請求項1から5のいずれか1項に記載のヒートパイプ。
JP2018552590A 2016-11-22 2017-11-21 ヒートパイプ Active JP6615383B2 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016227247 2016-11-22
JP2016227247 2016-11-22
PCT/JP2017/041826 WO2018097131A1 (ja) 2016-11-22 2017-11-21 ヒートパイプ

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2018097131A1 JPWO2018097131A1 (ja) 2019-06-24
JP6615383B2 true JP6615383B2 (ja) 2019-12-04

Family

ID=62195036

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018552590A Active JP6615383B2 (ja) 2016-11-22 2017-11-21 ヒートパイプ

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20190323780A1 (ja)
JP (1) JP6615383B2 (ja)
CN (1) CN109964093B (ja)
TW (1) TWI644075B (ja)
WO (1) WO2018097131A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6801698B2 (ja) * 2018-09-04 2020-12-16 セイコーエプソン株式会社 冷却装置及びプロジェクター
JP6560428B1 (ja) * 2018-11-30 2019-08-14 古河電気工業株式会社 ヒートシンク
US10760855B2 (en) 2018-11-30 2020-09-01 Furukawa Electric Co., Ltd. Heat sink

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000171181A (ja) * 1998-12-01 2000-06-23 Mitsubishi Electric Corp ヒートパイプ
JP2004198096A (ja) * 2002-10-25 2004-07-15 Furukawa Electric Co Ltd:The 優れた毛細管力を有する扁平型ヒートパイプおよびそれを用いた冷却装置
JP4714638B2 (ja) * 2006-05-25 2011-06-29 富士通株式会社 ヒートシンク
JP4918398B2 (ja) * 2007-04-26 2012-04-18 株式会社フジクラ 熱輸送装置
TW201038896A (en) * 2009-04-16 2010-11-01 Yeh Chiang Technology Corp Ultra-thin heat pipe
CN102449423A (zh) * 2009-07-21 2012-05-09 古河电气工业株式会社 扁平性热管及其制造方法
TWM392335U (en) * 2010-07-12 2010-11-11 Forcecon Technology Co Ltd Flat heat pipe structure having composite capillary wick
CN102501039A (zh) * 2011-10-28 2012-06-20 昆山德泰新材料科技有限公司 一种扁形导热管的制作方法
JP2014115052A (ja) * 2012-12-12 2014-06-26 Fujikura Ltd 扁平型ヒートパイプ
US20150101784A1 (en) * 2013-10-15 2015-04-16 Hao Pai Heat pipe with ultra-thin flat wick structure
TW201516367A (zh) * 2013-10-29 2015-05-01 Hao Pai 具有超薄化毛細結構之熱管(一)
TW201516368A (zh) * 2013-10-29 2015-05-01 Hao Pai 具有超薄化毛細結構之熱管(二)
CN203964741U (zh) * 2014-07-04 2014-11-26 苏州泰硕电子有限公司 薄型热管
CN111306972A (zh) * 2014-11-28 2020-06-19 台达电子工业股份有限公司 热管
CN105698580B (zh) * 2014-11-28 2017-11-03 台达电子工业股份有限公司 热管
CN104864755A (zh) * 2015-05-29 2015-08-26 厦门大学 一种具有翅片-内嵌槽的平板热管吸液芯及其制造方法
CN106767071A (zh) * 2017-01-23 2017-05-31 中车大连机车研究所有限公司 一种茸状翅纤维复合沟槽式异形热管及其制作方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018097131A1 (ja) 2019-06-24
CN109964093A (zh) 2019-07-02
US20190323780A1 (en) 2019-10-24
WO2018097131A1 (ja) 2018-05-31
TW201825850A (zh) 2018-07-16
TWI644075B (zh) 2018-12-11
CN109964093B (zh) 2021-03-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6827362B2 (ja) ヒートパイプ
JP6623296B2 (ja) ベーパーチャンバ
KR101983108B1 (ko) 베이퍼 챔버
US10973151B2 (en) Vapor chamber
JP6442594B1 (ja) 放熱モジュール
JP6615383B2 (ja) ヒートパイプ
JP4881352B2 (ja) ヒートスプレッダ、電子機器及びヒートスプレッダの製造方法
JP5759600B1 (ja) 扁平ヒートパイプ
JP6216838B1 (ja) 放熱モジュール及びその製造方法
WO2020026907A1 (ja) ベーパーチャンバー
JP2017072340A (ja) ヒートパイプ
JP2018035947A (ja) 冷却部品およびそれを用いた実装基板
JP2007003034A (ja) 冷却装置
JP2018170317A (ja) 電子機器、熱交換器および蒸発体
CN115702317A (zh) 热输送设备
JP7123576B2 (ja) ヒートパイプ
JP2016133287A (ja) ループ型ヒートパイプ
JP7311057B2 (ja) 熱拡散デバイスおよび電子機器
WO2024034279A1 (ja) 熱拡散デバイス及び電子機器
JP7260062B2 (ja) 熱拡散デバイス
JP7244375B2 (ja) ベーパーチャンバー
JP7458243B2 (ja) 熱輸送デバイス
WO2022097417A1 (ja) 熱拡散デバイス
WO2023171408A1 (ja) 熱拡散デバイス及び電子機器
JP2017223435A (ja) ヒートパイプ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181219

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191105

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6615383

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250