JP4918398B2 - 熱輸送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ケース部材の内部空間における凝縮性の作動流体の移動によって、作動流体の潜熱の形で熱を輸送する熱輸送装置に関する。
従来より、作動流体の潜熱の形で熱の輸送を行うものとしてヒートパイプが知られている。このヒートパイプは、円筒状のコンテナの内部に螺旋状のスプリングを収容し、このスプリングとコンテナの内周壁との間にファイバーウィックを配設した密閉構造を有している。コンテナの内部には、熱輸送用の作動流体(例えば、非凝縮性ガスを脱気した水等の凝縮性流体)が充填されている。このような構成のヒートパイプは、コンテナの一端を熱源側に、他端を放熱部側にそれぞれ配置して使用される。
そして、コンテナの一端に熱源からの熱が加わると、その内部空間で構成される蒸発部の作動流体が蒸発して高圧の気相となる。気相の作動流体は差圧によって、スプリングの内側の空間を通りケース部材の他端に移動する。移動した気相の作動流体は、コンテナの他端の内部空間で構成される凝縮部において潜熱を放熱部に放熱して凝縮され、低圧の液相に戻る。液相に戻った凝縮部の作動流体は毛細管圧力によって、ファイバーウィックの内部空間を通りコンテナの一端に移動する。以上のように作動流体が相変化を伴いながら凝縮部と蒸発部との間で還流することで、ヒートパイプによる熱輸送が行われる(以上、例えば特許文献1)。
特開平1−121691号公報
上述したように、従来のヒートパイプにおいては、気相の作動流体が移動するスプリングの内側空間と、液相の作動流体が移動するファイバーウィックの内部空間とが、共にコンテナの両端間の方向に延在している。このため、構造的に、気相の作動流体が、正規の移動経路を通らずに液相の作動流体の移動経路に逆流し易い。
よって、従来のヒートパイプでは、熱源の温度上昇に伴い気相の作動流体の圧力が上昇すると、液相の作動流体の移動経路に逆流した高圧の気相の作動流体が、移動中の液相の作動流体と衝突して衝突飛散を起こし、液相の作動流体の凝縮部から蒸発部への移動を阻害する飛散限界が発生する。
液相の作動流体に飛散限界が発生すると、液相の作動流体が蒸発部に充分に還流されなくなる要因となりかねない。液相の作動流体が蒸発部に充分に還流されないと、ドライアウトが発生して熱輸送に支障を来すので、好ましくない。
本発明は前記事情に鑑みなされたもので、本発明の目的は、液相の作動流体における飛散限界の発生が抑制される熱輸送装置を提供することにある。
前記目的を達成するために、請求項1に記載した本発明の熱輸送装置は、多孔質のウィックを収容したケース部材の内部における作動流体の移動により、前記ケース部材の入熱面から放熱面まで、前記ケース部材の内部で熱を輸送する熱輸送装置において、前記入熱面の内壁に対向する前記ウィックの蒸発面、及び、前記放熱面の内壁に対向する前記ウィックの凝縮面には、複数の凹凸がそれぞれ形成されており、前記蒸発面の前記複数の凹凸が、前記ケース部材の前記入熱面の内壁に当接する複数の凸面部と、前記入熱面の内壁から離間する複数の凹面部とを有しており、前記凝縮面の前記複数の凹凸が、前記ケース部材の前記放熱面の内壁に当接する複数の凸面部と、前記放熱面の内壁から離間する複数の凹面部とを有しており、前記ケース部材の内部において、前記蒸発面の前記複数の凹面部と前記入熱面の内壁との間に形成される複数の蒸発側空間と、前記凝縮面の前記複数の凹面部と前記放熱面の内壁との間に形成される複数の凝縮側空間とが、前記ウィックにより仕切られており、前記ケース部材の内部に、前記ウィックの内部の微細孔から分離して前記複数の蒸発側空間と前記複数の凝縮側空間とを連通させる通路が設けられており、前記複数の蒸発側空間、前記通路、及び、前記複数の凝縮側空間により、前記ウィックの前記蒸発面側から前記凝縮面側に向かう気相の作動流体の移動経路が構成され、前記ウィックの内部の微細孔により、前記ウィックの前記凝縮面側から前記蒸発面側に向かう液相の作動流体の移動経路が、気相の作動流体の前記移動経路から分離して構成されており、前記蒸発面の前記複数の凹凸と前記凝縮面の前記複数の凹凸とは、粗密の度合いが互いに異なるように形成されており、前記通路は、前記蒸発面から前記凝縮面にかけて前記ウィックの内部を貫通する通孔を含んでおり、該通孔は、前記複数の蒸発側空間のうち、前記入熱面に対向して配置される発熱源に前記ケース部材を介して重なる位置の各蒸発側空間に連通するように形成されており、気相の作動流体の前記移動経路は、前記通孔を通って前記ウィックの内部を経由する経路を含んでいることを特徴とする。
発明の熱輸送装置では、ウィックの蒸発面の凹凸のうち特に、ケース部材の入熱面の内壁に当接する凸面部において、液相の作動流体が蒸発して気相の作動流体となる。この気相の作動流体は、複数の蒸発側空間、通路、及び、複数の凝縮側空間により構成される移動経路を通って、ウィックの蒸発面側から凝縮面側に移動する。また、ウィックの凝縮面の凹凸のうち特に、ケース部材の放熱面の内壁に当接する凸面部において、気相の作動流体が凝縮されて液相の作動流体となる。この液相の作動流体は、ウィックの内部の微細孔により構成される移動経路を通って、ウィックの凝縮面側から蒸発面側に移動する。
そして、気相の作動流体の移動経路を構成する複数の蒸発側空間や複数の凝縮側空間は、ウィックの蒸発面や凝縮面に沿う方向に延在する。これに対して、ウィックの内部の微細孔により構成される液相の作動流体の移動経路は、ウィックの蒸発面と凝縮面とを貫通する方向、つまり、蒸発面や凝縮面と交わる方向に延在する。したがって、気相の作動流体の移動経路と液相の作動流体の移動経路とが、各蒸発側空間や各凝縮側空間に露出する部分においては、互いに異なる方向に延在することとなる。
各蒸発側空間や各凝縮側空間に露出する部分において、液相の作動流体の移動経路が気相の作動流体の移動経路と異なる方向に延在していると、気相の作動流体が正規の移動経路から液相の作動流体の移動経路に逆流し難くなる。よって、熱源の温度上昇に伴い気相の作動流体の圧力が上昇しても、そのことを原因とする飛散限界が液相の作動流体に発生し難くなる。
発明の熱輸送装置では、ウィックの蒸発面と凝縮面とで凹凸の粗密の度合いが異なるので、蒸発面の表面積と凝縮面の表面積とが異なることになる。
したがって、凹凸の粗密の度合いをウィックの蒸発面と凝縮面とで個別に調整することで、ウィックの蒸発面がケース部材の入熱面から潜熱を受け取る効率と、ウィックの凝縮面がケース部材の放熱面に潜熱を放出する効率とが、個別に定まることになる。
本発明の熱輸送装置では、ウィックの蒸発面側から凝縮面側に移動する気相の作動流体の移動経路のうち、特に、発熱源と重なる位置の各蒸発側空間に存在する気相の作動流体の移動経路が、ウィックの内部を貫通する通孔によりウィックの内部をショートカットするものとなる。したがって、発熱源からの潜熱を気相の作動流体が最も多く受け取る箇所において、蒸発側空間から凝縮側空間に移動する気相の作動流体の移動距離が短くなる。
さらに、本発明の熱輸送装置は、前記通路が、前記ウィックと前記ケース部材の内壁との間に設けられた間隙を含んでおり、気相の作動流体の前記移動経路が前記ウィックの外部を経由する経路を含んでいるものとした。
発明の熱輸送装置では、ウィックの蒸発面側から凝縮面側に移動する気相の作動流体の移動経路が、ウィックとケース部材の内壁との間に設けられた間隙の位置するウィックの外部を経由するものとなる。したがって、ウィックの凝縮面側において、気相の作動流体がウィックの外側から凝縮面の全体に満遍なく行き渡ることになる。
また、本発明の熱輸送装置は、前記ウィックが高分子樹脂により形成されているものとした。
発明の熱輸送装置では、熱伝導率の低い高分子樹脂で形成されたウィックによって、液相の作動流体の蒸発が行われる蒸発側空間と、気相の作動流体の凝縮が行われる凝縮側空間とが、熱的に遮断されることになる。
本発明の熱輸送装置によれば、各蒸発側空間や各凝縮側空間に露出する部分において、液相の作動流体の移動経路を気相の作動流体の移動経路と異なる方向に延在させて、気相の作動流体が正規の移動経路から液相の作動流体の移動経路に逆流し難い構成としている。これにより、熱源の温度上昇に伴い気相の作動流体の圧力が上昇しても、そのことを原因とする飛散限界が液相の作動流体に発生し難くなるようにして、熱源において発生する熱を、その熱量の大小に関係なく、従来の熱輸送装置よりも効率よく放熱側に輸送することができる。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態を説明する。
図1は本発明を適用した本発明の一実施形態に係る熱輸送装置としてのベーパーチャンバーを示す平面図、図2は同底面図、図3は図2のA−A線拡大断面図、図4は図2のB−B線拡大断面図である。
図1中引用符号1で示す本実施形態のベーパーチャンバー1は、気密状態に密閉した中空のケース部材3(コンテナとも呼ばれる)の内部空間31に、非凝縮性ガスを脱気した凝縮性流体からなる作動流体(図示せず)を封入し、さらに、毛細管圧力により液相の作動流体を移動させるウィック5を封入している。
すなわち、ケース部材3は、図5に斜視図で示すように、銅等の熱伝導率が高い金属によって中空の薄い直方体に形成されている。したがって、ケース部材3の入熱面33(図中下面)と放熱面35(図中上面)は、図2や図1に示すように、いずれも正方形状になっている。尚、図5中31aは、封入前のウィック5をケース部材3の内部空間31に挿入するための開口である。
図2に示すように、入熱面33の中央部には、例えばコンピュータのCPU(中央処理装置)チップ等の発熱源10が取り付けられ、発熱源10からの入熱がある。そのため、図3や図4に示すケース部材3の内部空間31の入熱面33側において、発熱源10からの入熱により液相の作動流体の蒸発が行われる。
一方、ケース部材3の内部空間31の放熱面35側においては、気相の作動流体の凝縮が行われる。したがって、ケース部材3の放熱面35では、気相の作動流体によって輸送された潜熱の放熱が行われる。放熱面35から放出された熱は、図6に斜視図で示すように、放熱面35に取り付けられた銅等の高熱伝導率の金属からなるヒートシンク9のベース部91に伝わる。ベース部91に伝わった熱は、ベース部91から立設された複数の放熱フィン93を介して、周辺の雰囲気に放出される。
ここで、ケース部材3の内部空間31に封入されるウィック5は、図7に斜視図で示すように、ポリエチレン樹脂等の高分子樹脂による多孔質材料で直方体の薄板状に形成されている。このウィック5は、図3や図4に示すように、ケース部材3の内部空間31において入熱面33の内壁33aに対向する蒸発面51(図中下面)と、放熱面35の内壁35aに対向する凝縮面53(図中上面)とを有している。図2や図1に示すように、蒸発面51や凝縮面53はいずれも長方形状になっている。
尚、蒸発面51や凝縮面53の長辺は、ケース部材3の内部空間31の一辺と同じ寸法であり、短辺は内部空間31の一辺よりも寸法が短い。したがって、蒸発面51や凝縮面53の短辺方向の両端部に位置するウィック5の側面59a,59bと、ケース部材3の内壁のうちこれらの側面59a,59bに対向する各側壁37a,37bとの間には、それぞれ間隙3a,3bが設けられる。
図7に示すように、ウィック5の凝縮面53には、凝縮面53の短辺に沿って延在する溝状の複数の凹凸57が形成されており、図3や図4に示すように、蒸発面51にも、蒸発面51の短辺に沿って延在する溝状の複数の凹凸55が形成されている。図4に示すように、各凹凸55,57の両端部は、ウィック5の側面59a,59bに至っている。図3に示すように、蒸発面51の凹凸55は、凹面部55aと凸面部55bとを交互に複数並べて構成されている。凝縮面53の凹凸57も、凹面部57aと凸面部57bとを交互に複数並べて構成されている。蒸発面51の凹凸55と凝縮面53の凹凸57とは、互いに同じピッチで形成されている。
蒸発面51の各凸面部55bはケース部材3の入熱面33の内壁33aに圧接しており、凝縮面53の各凸面部57bはケース部材3の放熱面35の内壁35aに圧接している。そのため、ケース部材3の内部空間31の入熱面33側には、入熱面33の内壁33aと蒸発面51の各凹面部55aとで囲まれた複数の蒸発側空間3cが形成される。また、内部空間31の放熱面35側には、放熱面35の内壁35aと凝縮面53の各凹面部57aとで囲まれた複数の凝縮側空間3dが形成される。
すなわち、ケース部材3の内部空間31には、ウィック5によって仕切られた入熱面33側の複数の蒸発側空間3cと、放熱面35側の複数の凝縮側空間3dとが形成される。図4に示すように、各蒸発側空間3cや各凝縮側空間3dの両端部は、上述した間隙3a,3bにそれぞれ連通している。
また、ウィック5には、図7に示すように、2つの通孔58a,58bが形成されている。これらの通孔58a,58bは、蒸発面51から凝縮面53にかけてウィック5を貫通している。そして、各通孔58a,58bは、蒸発面51や凝縮面53の一部の凹凸55,57に跨るように形成されている。これにより、通孔58a,58bの位置は、図2に示すように、入熱面33の中央部に取り付けられる発熱源10の位置と、蒸発面51や凝縮面53の長辺方向において一致している。
そのため、図3に示すように、ケース部材3の入熱面33側の複数の蒸発側空間3cや、放熱面35側の複数の凝縮側空間3dのうち、発熱源10と位置が重なる一部の蒸発側空間3cや凝縮側空間3dが、通孔58a,58bと連通する。これにより、通孔58a,58bと連通する蒸発側空間3cどうし、通孔58a,58bと連通する凝縮側空間3dどうし、及び、通孔58a,58bと連通する蒸発側空間3cと凝縮側空間3dの相互間も、それぞれ連通することになる。
尚、本実施形態では、ケース部材3の入熱面33と放熱面35とを上下にそれぞれ配置している。しかし、使用時におけるケース部材3の配置は、放熱源10や放熱空間のレイアウトに応じて変更することができる。例えば、入熱面33と放熱面35とが左右に位置する配置や、入熱面33が上で放熱面35が下に位置する配置とすることも可能である。
次に、上述のように構成された本実施形態のベーパーチャンバー1の動作(作用)について説明する。
ケース部材3の入熱面33に発熱源10からの熱が伝わると、その熱がさらに入熱面33の内壁33aに伝わる。すると、入熱面33の内壁33aに対向するウィック5の蒸発面51側に存在する液相の作動流体が、特に、内壁33aに圧接している蒸発面51の凹凸55の凸面部55bにおいて、内壁33aに伝わった熱により蒸発して気相に相変化する。
相変化した気相の作動流体は、相変化の際に圧力が上昇することから、ウィック5の内部の細孔よりも流路抵抗の低い蒸発側空間3cから間隙3a,3bを経てウィック5の凝縮面53側に移動し、凝縮側空間3dに流入する。また、ウィック5の通孔58a,58bに連通する一部の蒸発側空間3cに存在する気相の作動流体は、通孔58a,58bを経てウィック5の凝縮面53側に移動し、この通孔58a,58bに連通する凝縮側空間3dに流入する。以上のような蒸発面51側から凝縮面53側への気相の作動流体の移動経路は、図4中に実線の矢印Gによって示されている。
各凝縮側空間3dに流入した気相の作動流体は、ウィック5の凝縮面53の凹凸57と共に凝縮側空間3dを画成するケース部材3の放熱面35の内壁35aに触れる。この内壁35aは、放熱面35に取り付けられたヒートシンク9による放熱効果によって冷却されている。したがって、内壁35aに触れた気相の作動流体の潜熱は、内壁35aに奪われて放熱面35に伝わる。そして、この放熱面35と熱的に結合されたヒートシンク9の放熱フィン93から周辺の雰囲気に放出される。
潜熱が奪われることで凝縮側空間3dの気相の作動流体は、凝縮されて液相に相変化し、ウィック5の凝縮面53上に結露する。結露した液相の作動流体は、凝縮面53からウィック5の内部の細孔に浸透する。浸透した液相の作動流体は、細孔内において作動流体に作用する毛細管圧力によってウィック5の蒸発面51側に移動し、さらに、蒸発面51からウィック5の外部に滲み出して蒸発面51の全体を濡らす。以上のような凝縮面53側から蒸発面51側への液相の作動流体の移動経路は、図4中に実線の矢印Lによって示されている。
ウィック5の蒸発面51から滲み出した液相の作動流体は、上述したように、入熱面33の内壁33aを介して伝わる発熱源10からの熱によって、主に、凹凸55の各凸面部55bにおいて蒸発し、気相の作動流体となる。そして、気相となった作動流体は、各蒸発側空間3cから間隙3a,3bや通孔58a,58bを経て、ウィック5の凝縮面53側に移動し各凝縮側空間3dに流入する。
以上に説明したように、ウィック5の蒸発面51側において蒸発して気相となった作動流体が、各蒸発側空間3cから間隙3a,3bや通孔58a,58bを経て凝縮側空間3dに至る移動経路Gを通って凝縮面53側に移動し、また、凝縮面53側において凝縮されて液相となった作動流体が、ウィック5の内部の細孔を通る移動経路Lを経て蒸発面51側に移動することで、相変化を伴う作動流体の循環が確立される。そして、この相変化を伴う作動流体の循環により、ケース部材3の入熱面33から放熱面35への熱輸送が行われる。
以上に説明した本実施形態のベーパーチャンバー1によれば、ウィック5の蒸発面51側において蒸発した気相の作動流体が、ウィック5を貫通して形成された通孔58a,58bの部分を除いて、蒸発面51や凝縮面53に沿ったウィック5の外部の移動経路Gを経て蒸発面51側から凝縮面53側に移動する。これに対して、凝縮面53側において凝縮された液相の作動流体は、ウィック5の内部の細孔による移動経路Lを通って凝縮面53側から蒸発面51側に移動する。
このため、気相の作動流体の移動経路Gと液相の作動流体の移動経路Lとが互いに垂直の方向となる。したがって、気相の作動流体が液相の作動流体の移動経路Lであるウィック5の内部の細孔に、液相の作動流体の移動方向の逆方向から流入し難くなる。これにより、蒸発面51側から凝縮面53側に移動する気相の作動流体が、凝縮面53側から蒸発面51側に移動する液相の作動流体に対して、その移動を妨げるような抵抗力を及ぼし難くなる。
よって、熱源から伝わる熱によりウィック5の蒸発面51側において蒸発する気相の作動流体の圧力が、熱源の温度上昇に伴って上がっても、ウィック5の内部の細孔による移動経路Lを通って移動する液相の作動流体の流れが、移動経路Lに凝縮面53側から逆流した気相の作動流体によって妨げられることは、殆どない。
したがって、ウィック5の凝縮面53側から蒸発面51側に移動する液相の作動流体に飛散限界が発生し難くなるようにして、蒸発面51側に液相の作動流体を充分に還流させてドライアウトの発生を抑制し、熱源において発生した熱の輸送を支障なく行わせることができる。
しかも、本実施形態のベーパーチャンバー1によれば、ウィック5の蒸発面51の凸面部55bや凝縮面53の凸面部57bが、ケース部材3の内壁33a,35aにそれぞれ圧接するので、従来のベーパーチャンバーのようにケース部材(コンテナ)の内部に適当な間隔をおいて支柱としてのコラムを立設しなくても、ウィック5を支柱としてケース部材3の内部空間31の圧潰を防止することができる。
また、従来のベーパーチャンバーでは、上述したコラムの周面を伝って放熱面側から入熱面側に液相の作動流体が移動していたことから、液相の作動流体がコラムの近傍の入熱面部分に集中して供給されてしまい、コラムから離れた入熱面部分においては、液相の作動流体の供給不足によりドライアウトが発生し易い傾向があった。
これに対して、本実施形態のベーパーチャンバー1によれば、凝縮側空間3dにおいて凝縮された液相の作動流体が、ウィック5の内部の細孔を通って凝縮面53側から蒸発面51側に移動し、ウィック5の外部に滲み出した液相の作動流体が蒸発面51の全体を濡らすことになる。よって、蒸発面51の全体に偏りなく液相の作動流体を供給して、局所的なドライアウトの発生を防止することができる。
さらに、本実施形態では、ウィック5の蒸発面51の凹凸55と凝縮面53の凹凸57とが、互いに同じピッチで形成されているので、各蒸発側空間3cの表面積と各凝縮側空間3dの表面積とが等しくなる。このため、作動流体の液相から気相への相変化と気相から液相への相変化とが、同じ表面積の空間でそれぞれ行われることになる。よって、相変化の効率に関する条件を蒸発面51側と凝縮面53側とで一致させて、相変化を伴う作動流体の循環をバランスよく行わせることができる。
尚、蒸発面51の凹凸55と凝縮面53の凹凸57とを互いに異なるピッチとして、それらの凹凸55,57の粗密の度合いを異ならせるようにしてもよい。そして、凹凸55,57の粗密の度合いは、凹凸55,57の隣り合う凸面部55a,57aどうしの間隔を異ならせることや、隣り合う凹面部57a,57bどうしの間隔を異ならせることによって、相違させることができる。
凹凸55,57の粗密の度合いを互いに異ならせたウィックの一例を、図8の斜視図に示す。図8に示すウィック5Aでは、凝縮面53の凹凸57の粗密の度合いを蒸発面51の凹凸55の粗密の度合いよりも粗くしている。そのために、このウィック5Aでは、凝縮面53の隣り合う凸面部57b,57bどうしの間隔を、蒸発面51の隣り合う凸面部55b,55bどうしの間隔よりも大きくしている。尚、図8では、ウィック5Aに貫設した通孔58a,58bの図示を省略している。
上述したウィック5Aを、先の実施形態で説明したウィック5に代えて用いると、気相の作動流体の移動元である蒸発側空間3cの断面積よりも、移動先である凝縮側空間3dの断面積の方が大きくなる。そのため、蒸発側空間3cよりも凝縮側空間3dの方が、気相の作動流体の圧力が低くなる。その分、蒸発面51側から凝縮面53側に気相の作動流体が移動し易くなり、また、蒸発面51側よりも凝縮面53側の方が構造的に、全ての凝縮側空間3dに気相の作動流体が満遍なく行き渡り易くなる。よって、ケース部材3の放熱面35の全体で発生する放熱に伴う気相から液相への作動流体の相変化が、全ての凝縮側空間3dを用いて効率よく行われるようになる。
これに加えて、上述したウィック5Aを用いると、凝縮面53の凹凸57のピッチよりも蒸発面51の凹凸55のピッチの方が小さいことから、凝縮側空間3dよりも蒸発側空間3cの方が熱密度が低くなる。このため、入熱面33の中央部に取り付けられた発熱源10からの入熱がウィック5Aの蒸発面51の中央部に集中しても、蒸発側空間3cにおける液相から気相への作動流体の相変化が確実に行われるようになる。
以上のことから、上述したウィック5Aを用いることで、ケース部材3の入熱面33に入熱される領域が放熱面35において放熱される領域よりも狭い状況においても、液相から気相への作動流体の相変化と気相から液相への作動流体の相変化とを、互いに同じ効率でバランスよく行わせることができる。
ちなみに、本実施形態では、ウィック5の通孔58a,58bの位置を、蒸発面51や凝縮面53の長辺方向において、入熱面33の中央部に取り付けられる発熱源10の位置と一致させる構成とした。
このため、入熱面33の中央部に重なる一部の蒸発側空間3cで蒸発した気相の作動流体は、他の蒸発側空間3cで蒸発した気相の作動流体と同様の、各蒸発側空間3cから間隙3a,3bを経て各凝縮側空間3dに至る経路だけでなく、各蒸発側空間3cから通孔58a,58bを経て各凝縮側空間3dに至る経路に一部分散して、凝縮側空間3dに移動することになる。
したがって、入熱面33の中央部に取り付けられた発熱源10からの入熱を最も効率よく受け取る、入熱面33の中央部に重なる一部の蒸発側空間3cにおいて蒸発した、それ以外の他の蒸発側空間3cで蒸発した気相の作動流体よりも高圧の気相の作動流体を、滞りなく凝縮側空間3dに移動させることができる。
そして、蒸発面51や凝縮面53の長辺方向における通孔58a,58bの位置は、入熱面33の中央部に取り付けられる発熱源10の位置と一致する部分を含んでいればよい。そのため、例えば、図9の斜視図に示すように、蒸発面51や凝縮面53のほぼ全ての凹凸55,57に跨るように、蒸発面51や凝縮面53の長辺方向の位置に亘って通孔58a,58bを形成してもよい。
また、本実施形態では、蒸発面51側から凝縮面53側への気相の作動流体の移動経路Gが、各蒸発側空間3cから間隙3a,3bを経て各凝縮側空間3dに至る経路を含んでいるので、凝縮面53側において気相の作動流体をウィック5の外側から凝縮面53の全体に満遍なく行き渡らせることができる。
尚、蒸発面51側から凝縮面53側への気相の作動流体の移動経路Gは、少なくとも、各蒸発側空間3cから間隙3a,3bを経て各凝縮側空間3dに至る経路を含んでいればよい。各蒸発側空間3cから通孔58a,58bを経て各凝縮側空間3dに至る経路を、気相の作動流体の移動経路Gに含めるか否かは任意であり、通孔58a,58bは省略してもよい。
また、本実施形態では、ウィック5の蒸発面51や凝縮面53の各凹凸55,57の両端部が、ウィック5の側面59a,59bにそれぞれ至るものとした。しかし、各蒸発側空間3cと各凝縮側空間3dとの連通に支障を及ぼさないのであれば、各凹凸55,57の一方の端部だけがウィック5のどちらか一方の側面59a(又は59b)に至り、他方の端部はウィック5の他方の側面59b(又は59a)に至っていない構成とすることもできる。
さらに、本実施形態では、ウィック5の蒸発面51の凹凸55と凝縮面53の凹凸57とが、共に同じ方向(ウィック5の蒸発面51や凝縮面53の短辺方向)に延在する構成とした。しかし、蒸発面51の凹凸55と凝縮面53の凹凸57とが互いに異なる方向に延在する構成であってもよい。
つまり、例えば蒸発面51の凹凸55を蒸発面51(凝縮面53)の短辺方向に延在させ、これと直交する凝縮面53(蒸発面51)の長辺方向に凝縮面53の凹凸57を延在させるように構成してもよい。
この場合、ウィック5に通孔58a,58bが貫設されていなければ、ウィック5の蒸発面51側の各蒸発側空間3cと凝縮面53側の各凝縮側空間3dとを連通させるために、上述した間隙3a,3bの他に、ウィック5の側面59a,59b以外の他の2つの側面とケース部材3の内壁の対応する各側壁との間にも、それぞれ間隙を設ける必要がある。
一方、ウィック5に通孔58a,58bが貫設されていれば、この通孔58a,58bによってウィック5の蒸発面51側の各蒸発側空間3cと凝縮面53側の各凝縮側空間3dとが連通するので、各凹凸55,57の両端部をウィック5の側面に至る構成とする必要はない。
また、ウィック5の蒸発面51や凝縮面53に、本実施形態で説明した凹面部55a,57aや凸面部55b,57bに加えて、これらの凹面部55a,57aや凸面部55b,57bと異なる方向(例えば、蒸発面51や凝縮面53の長辺方向)に延在する凹面部や凸面部を追加して形成し、蒸発面51や凝縮面53に格子状の複数の凹凸を形成する構成としてもよい。
その場合、ウィック5の蒸発面51側に形成される蒸発側空間3cと凝縮面53側に形成される凝縮側空間3dとの連通は、ウィック5とケース部材3との間の適所に設けた間隙によって図ってもよく、ウィック5に貫設した通孔58a,58bによって図ってもよい。
さらに、ウィック5の蒸発面51や凝縮面53の複数の凹凸55,57は、本実施形態で説明したような直線溝状に限らず、曲線溝状やジグザグ溝状であってもよい。あるいは、溝状でなく、複数の突起(円柱状、角柱状、円錐状、角錐状等、形状は任意)によって蒸発面51や凝縮面53に複数の凹凸55,57を構成してもよい。
そして、これらのいずれの構成としても、複数の凹凸55,57を有するウィック5は、金型で安価に大量生産することができる。
また、本実施形態では、ウィック5をポリエチレン樹脂で形成するものとしたが、それ以外の高分子樹脂によって多孔質のウィック5を形成してもよく、高分子樹脂以外の多孔質材料でウィック5を形成してもよい。
ちなみに、本実施形態のようなポリエチレン樹脂を始めとする高分子樹脂によってウィック5を形成すれば、ウィック5の熱伝導率を低く設定することができるので、液相の作動流体が蒸発する蒸発側空間3cと気相の作動流体が凝縮される凝縮側空間3dとをウィック5により熱的に遮断して、蒸発側空間3cや凝縮側空間3dにおける潜熱の熱交換効率をそれぞれ高めることができるので、有利である。
以上に列記した各要素の省略や構成変更は、単独で、又は、任意の組み合わせで実行することができる。
本発明を適用した本発明の一実施形態に係る熱輸送装置としてのベーパーチャンバーを示す平面図である。 図1のベーパーチャンバーの底面図である。 図1のA−A線拡大断面図である。 図1のB−B線拡大断面図である。 図1のケース部材の斜視図である。 ヒートシンクを取り付けた図1のベーパーチャンバーの斜視図である。 図1のウィックの斜視図である。 ウィックの変形例を示す斜視図である。 ウィックの他の変形例を示す斜視図である。
符号の説明
1 ベーパーチャンバー(熱輸送装置)
3 ケース部材
3a,3b 間隙
3c 蒸発側空間
3d 凝縮側空間
33 入熱面
33a 入熱面の内壁
35 放熱面
35a 放熱面の内壁
5,5A ウイック
51 蒸発面
53 凝縮面
55,57 凹凸
55a,57a 凹面部
55b,57b 凸面部
58a,58b 通孔
10 発熱源
G 気相の作動流体の移動経路
L 液相の作動流体の移動経路

Claims (3)

  1. 多孔質のウィックを収容したケース部材の内部における作動流体の移動により、前記ケース部材の入熱面から放熱面まで、前記ケース部材の内部で熱を輸送する熱輸送装置において、
    前記入熱面の内壁に対向する前記ウィックの蒸発面、及び、前記放熱面の内壁に対向する前記ウィックの凝縮面には、複数の凹凸がそれぞれ形成されており、
    前記蒸発面の前記複数の凹凸は、前記ケース部材の前記入熱面の内壁に当接する複数の凸面部と、前記入熱面の内壁から離間する複数の凹面部とを有しており、
    前記凝縮面の前記複数の凹凸は、前記ケース部材の前記放熱面の内壁に当接する複数の凸面部と、前記放熱面の内壁から離間する複数の凹面部とを有しており、
    前記ケース部材の内部において、前記蒸発面の前記複数の凹面部と前記入熱面の内壁との間に形成される複数の蒸発側空間と、前記凝縮面の前記複数の凹面部と前記放熱面の内壁との間に形成される複数の凝縮側空間とは、前記ウィックにより仕切られており、
    前記ケース部材の内部には、前記ウィックの内部の微細孔から分離して前記複数の蒸発側空間と前記複数の凝縮側空間とを連通させる通路が設けられており、
    前記複数の蒸発側空間、前記通路、及び、前記複数の凝縮側空間により、前記ウィックの前記蒸発面側から前記凝縮面側に向かう気相の作動流体の移動経路が構成され、
    前記ウィックの内部の微細孔により、前記ウィックの前記凝縮面側から前記蒸発面側に向かう液相の作動流体の移動経路が、気相の作動流体の前記移動経路から分離して構成されており、
    前記蒸発面の前記複数の凹凸と前記凝縮面の前記複数の凹凸とは、粗密の度合いが互いに異なるように形成されており、
    前記通路は、前記蒸発面から前記凝縮面にかけて前記ウィックの内部を貫通する通孔を含んでおり、該通孔は、前記複数の蒸発側空間のうち、前記入熱面に対向して配置される発熱源に前記ケース部材を介して重なる位置の各蒸発側空間に連通するように形成されており、気相の作動流体の前記移動経路は、前記通孔を通って前記ウィックの内部を経由する経路を含んでいることを特徴とする熱輸送装置。
  2. 前記通路は、前記ウィックと前記ケース部材の内壁との間に設けられた間隙を含んでおり、気相の作動流体の前記移動経路は前記ウィックの外部を経由する経路を含んでいる請求項1記載の熱輸送装置。
  3. 前記ウィックは高分子樹脂により形成されている請求項1又記載の熱輸送装置。
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