JP2016133287A - ループ型ヒートパイプ - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、高い冷却能力を確保できるループ型ヒートパイプを提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のループ型ヒートパイプ1は、作動流体を液相から気相に蒸発させる蒸発部2と、作動流体を気相から液相に凝縮させる凝縮部と、蒸発部から凝縮部に気相の作動流体を流通させる蒸気管と、凝縮部から蒸発部に液相の作動流体を流通させる液管とを備え、蒸発部は、凝縮部よりも下方に配置されると共に、鉛直方向に延びると共に下端から液相の作動流体が流入する蒸発管13と、蒸発管13の内壁面に金属粒子を焼結して管状に形成されるウィック16と、ウィック16の内側空間17を上側空間18と下側空間19に区画する仕切部材20と、ウィックよりも流通抵抗が小さく液相の作動流体を仕切部材よりも上方に流通させ上側空間側のウィックに供給するための液流部161とを有する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ループ型ヒートパイプに関する。
ループ型ヒートパイプは、密閉構造の環状の管路内に、水、アルコール、アンモニア等の凝縮性の流体が作動流体として封入されている。そして、この管路の一部を構成する蒸発部に加えられた熱によって作動流体を蒸発させ、同様に管路の一部を構成し相対的に温度及び圧力の低い凝縮部で、蒸発部で蒸発した作動流体の蒸気が放熱して凝縮する。ループ型ヒートパイプでは、この作動流体が一方向に循環し、蒸発凝縮を繰り返して熱を輸送することができる。またループ型ヒートパイプは、蒸発部と凝縮部と分離して配置することが可能であるため長距離熱輸送や大量熱輸送が可能とされている(例えば、特許文献1参照)。
また、水平方向に延びる蒸発部の内壁に長手方向に細い溝が形成されたグルーブ管やウィックを配置することで、作動流体を内壁全体に行き渡らせて作動流体に熱を効率的に伝え大きな冷却容量を確保するループ型ヒートパイプが開示されている(例えば、特許文献2参照)。
特開2012−241976号公報 特開2007−247930号公報
上記特許文献1に記載されたループ型ヒートパイプは、鉛直方向に沿って延びる複数の蒸発部が、下部に配置された凝縮液ヘッダー部と上部に配置された蒸気ヘッダー部に連結されている。このような鉛直方向に沿って延びる蒸発部を有するループ型ヒートパイプでは、たとえ上記特許文献2に記載されたような蒸発部の内部にグルーブ管やウィックを配置しても、下部から流入する作動流体を蒸発部の内壁の上方に導くことが難しく、高い冷却能力を確保することができない。
そこで、本発明は、高い冷却能力を確保できるループ型ヒートパイプを提供することを目的とする。
本発明者らは、上記課題を解決するため鋭意研究を重ねた結果、以下の発明により、上記課題を解決し得ることを見出した。
すなわち本発明に係るループ型ヒートパイプは、外部から受熱して作動流体を液相から気相に蒸発させる蒸発部と、外部に放熱して前記作動流体を気相から液相に凝縮させる凝縮部と、前記蒸発部から前記凝縮部に気相の作動流体を流通させる蒸気管と、前記凝縮部から蒸発部に液相の作動流体を流通させる液管とを備え、前記蒸発部は、前記凝縮部よりも下方に配置されると共に、鉛直方向に延びると共に下端から液相の作動流体が流入する蒸発管と、当該蒸発管の内壁面に金属粒子を焼結して管状に形成されるウィックと、前記管状のウィックの内側空間を上側空間と下側空間とに区画する仕切部材と、前記ウィックよりも流通抵抗が小さく液相の作動流体を前記仕切部材よりも上方に流通させ前記上側空間側の前記ウィックに供給するための液流部とを有する。
本発明に係るループ型ヒートパイプによれば、蒸発部が、前記凝縮部よりも下方に配置されると共に、鉛直方向に延びると共に下端から液相の作動流体が流入する蒸発管と、当該蒸発管の内壁面に金属粒子を焼結して管状に形成されるウィックと、管状のウィックの内側空間を上側空間と下側空間に区画する仕切部材と、ウィックよりも流通抵抗が小さく液相の作動流体を前記仕切部材よりも上方に流通させ前記上側空間側の前記ウィックに供給するための液流部とを有している。そのため、まずは凝縮部で凝縮された液相の作動流体が蒸発管の下端から流入し、仕切部材で区画されたウィックの下側空間に貯留される。そして、液相の作動流体で下側空間が満たされた後であっても、凝縮部が蒸発部よりも上方に配置されていることから加圧された状態で更に液相の作動流体が蒸発管の下端から流入する。そうすると、液相の作動流体がウィックよりも流通抵抗の小さい液流部を流通して仕切部材よりも上方に流通する。そしてこの液流部を通じて上側空間側に形成されているウィックに供給される。その結果、ウィックの下側から上側にわたって液相の作動流体を行き渡らせることが可能となり、高い冷却能力を確保することができる。
また、本発明に係るループ型ヒートパイプは、前記液流部が、前記ウィックの下端から上端にわたって前記ウィックの内部に形成される液流空間であることが好ましい。
これにより、液流空間を形成する壁がウィックで形成されていることから、液流空間に流通する液相の作動流体を効率よくウィックに供給できる。その結果、ウィックの下側から上側にわたって液相の作動流体をより行き渡らせることが可能となり、高い冷却能力を確保することができる。
また、本発明に係るループ型ヒートパイプは、前記液流部が、前記ウィックの下側空間と連通し前記仕切部材から前記ウィックの上側空間に立設される管状部材であって、前記ウィック側に向かってノズル孔が形成された液流管であってもよい。
これにより、下側空間の液相の作動流体を液流管内を伝い上側空間に移動させつつノズル孔からウィックに向かって吐出させることで供給することができる。その結果、ウィックの下側から上側にわたって液相の作動流体をより行き渡らせることが可能となり、更に高い冷却能力を確保することができる。
本発明によれば、高い冷却能力を確保できるループ型ヒートパイプを提供することができる。
本発明の実施形態に係るループ型ヒートパイプの基本構成を示す図である。 本発明の実施形態に係るループ型ヒートパイプの蒸発部の部分断面図である。 図2のIII−III線に沿った断面図である。 本発明の他の実施形態に係るループ型ヒートパイプの蒸発部の部分断面図である。 図4のV−V線に沿った断面図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、図面の説明において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の実施形態に係るループ型ヒートパイプの基本構成を示す図である。
図1に示すようにループ型ヒートパイプ1は、外部から受熱して作動流体を液相から気相に蒸発させる蒸発部2と、外部に放熱して作動流体を気相から液相に凝縮させる凝縮部3と、蒸発部2から凝縮部3に気相の作動流体を送る蒸気管4と、凝縮部3から蒸発部2に液相の作動流体を送る液管5とを備えている。
また、ループ型ヒートパイプ1内には液相及び気相の間で相変化する作動流体が充填されている。充填に際しては、ループ型ヒートパイプ1の内部から空気等の非凝縮性ガスを脱気した状態で封入されている。この作動流体は、例えば、水、アルコール、アンモニア、代替フロン等が用いられる。作動流体を内部で流通させるループ型ヒートパイプ1は、例えば、銅や銅合金等の熱伝導性の良好な金属によって構成されている。
ループ型ヒートパイプ1内の動作を説明する。発熱体(図示せず)等において発生する熱は、蒸発部2に伝達される(図1矢印C1)。そして、蒸発部2において熱を吸収した液相の作動流体は気化し、蒸気管4を通って(図1矢印A1)凝縮部3へ送られる。凝縮部3へ送られた気相の作動流体は、外部に熱を放出して(図1矢印C2)液化して液相の作動流体となる。液相の作動流体は、液管5を通って(図1矢印B1)再び蒸発部2へと送られる。このように作動流体がループ型ヒートパイプ1内を一方向に循環しながら蒸発部2から凝縮部3に熱輸送を行っている。
また、本実施形態のループ型ヒートパイプ1では、凝縮部3が、蒸発部2よりも高い位置に配置されており、凝縮した液相の作動流体を重力により積極的に還流させることができる。なお、凝縮部3には放熱効率を高める熱交換フィンが設けられてもよい。更に、熱交換フィンに送風して冷却する冷却ファンが設けられてもよい。
また、本実施形態では、液相の作動流体が蒸発部2に流れる液管5には、制御バルブ51が設けられてる。この制御バルブ51は、作動流体の量やその流れ、その圧力等を調整する。なお、制御バルブ51を省略していもよい。また、蒸気管4には、その内部で作動流体蒸気が放熱し凝縮して凝縮液に変相することを抑制するための断熱材が設けられていてもよい。更に、蒸気管4の内面には、その内部で気相の作動流体が放熱し凝縮した液相の作動流体を鉛直方向において下方に流れるように、その内部で生じた液相の作動流体を撥水する処理が施されていてもよい。液管5の内面にも液相の作動流体を蒸発部2に流れ易くするために液相の動作流体を撥水する処理が施されていてもよい。
次に凝縮部3について詳細に説明する。凝縮部3は、蒸発部2からの気相の作動流体が流入する管状の第1蒸気ヘッダー部6と、第1蒸気ヘッダー部6に連通しこの第1蒸気ヘッダー部6から水平方向に並列に延びる複数(本実施形態では5本)の第1連通管7と、各第1連通管7に一端8a側で連通し各第1連通管7から鉛直下方向に並列に延びる複数(本実施形態では全35本(各第1連通管当たり7本))の凝縮管8とを備えている。更に凝縮部3は、各第1連通管7に対向するように凝縮管8の他端8b側に連通し水平方向に並列に延びる複数の第2連通管9と、複数の第2連通管9と一端で連通する管状の第1凝縮液ヘッダー部10とを備えている。また、凝縮部3は、蒸発部2と比較して温度及び圧力が低い状態になっている。
このような構成の凝縮部3においては、第1蒸気ヘッダー部6に流入した気相の作動流体が、複数の第1連通管7に分流される。そして分流された気相の作動流体は、複数の凝縮管8に更に分流(本実施形態では最大35本の凝縮管8に分流)されると共に放熱して凝縮し液相の作動流体となる。各凝縮管8内で凝縮された液相の作動流体は下方に流れ、各第2連通管9で合流し更に第1凝縮液ヘッダー部10に集約される。
蒸発部2について詳細に説明する。蒸発部2は、凝縮部3からの液相の作動流体が流入する管状の第2凝縮液ヘッダー部11と、第2凝縮液ヘッダー部11に連通しこの第2凝縮液ヘッダー部11から水平方向に並列に延びる複数(本実施形態では5本)の第3連通管12と、各第3連通管12に下端13a側で連通し各第3連通管12から鉛直上方向に並列に延びる複数(本実施形態では全35本(各第3連通管当たり7本))の蒸発管13とを備えている。更に蒸発部2は、各第3連通管12に対向するように蒸発管13の上端13b側に連通し水平方向に平行に並んで延びる複数の第4連通管14と、複数の第4連通管14と一端で連通する第2蒸気ヘッダー部15とを備えている。また、蒸発部2は、凝縮部3と比較して温度及び圧力が高い状態になっている。
このような構成の蒸発部2においては、第2凝縮液ヘッダー部11に流入した液相の作動流体が、複数の第3連通管12に分流される。そして分流された液相の作動流体は、複数の蒸発管13に更に分流(本実施形態では最大35本の蒸発管13に分流)されると共に受熱して蒸発し気相の作動流体となる。各蒸発管13内で蒸発された気相の作動流体は上方に流れ、各第4連通管14で合流し更に第2蒸気ヘッダー部15に集約される。
次に、図2及び図3を参照しつつ本実施形態の蒸発部2について詳細に説明する。図2は、本発明の実施形態に係るループ型ヒートパイプの蒸発部の部分断面図である。図3は、図2のIII−III線に沿った断面図である。
図2に示すように、蒸発部2は、鉛直方向に延びる管状の蒸発管13を備えている。蒸発管13の下端13a側には第2凝縮液ヘッダー部11に連通する第3連通管12が配置され、蒸発管13の下端13aと連通している。蒸発管13の上端13b側には第2蒸気ヘッダー部15に連通する第4連通管14が配置され、蒸発管13の上端13bと連通している。
蒸発管13の内壁面13cにはウィック16が形成されている。このウィック16は、多孔質金属からなる部材であり金属粒子を焼結して形成され、蒸発管13の内壁面13cに密着している。ウィック16は多孔質であるため、作動流体に毛細管力を発生させ、結果として作動流体を移動させる。円筒状の蒸発管13の内壁面13cに沿って形成されたウィック16は、管状に成形された部材であり内側空間17を有している。
また、ウィック16の実効空孔径は、0.1〜20μmである。このウィック16は、例えば銅粒子等の熱伝導率の高い材質より形成されることがが好ましい。ウィック16の空孔率は、25%〜70%である。また、本実施形態では蒸発管13の全長にわたってその内壁面13cに形成されているが、この形成領域は加熱領域に応じて調整してもよい。
ウィック16の内側空間17には、この内側空間17を上側空間18と下側空間19とに区画する仕切部材20が設けられている。この仕切部材20は、例えば板状の部材でありその外周面20aがウィック16の内壁面16aに密着しウィック16に固定されている。更に仕切部材20は、ウィック16とは異なり液相又は気相の作動流体を通過させないような緻密な部材である。従って、蒸発管13の内壁面13cと仕切部材20の外周面20aとの間にはウィック16が介在しており、この介在しているウィック16の空孔を通じて上側空間18と下側空間19とがつながっている。仕切部材20としては例えば、ウィック16の内側空間17が円筒形状であれば、仕切部材20は円板状の金属板を用いることができる。なお、仕切部材20は作動流体を通過させない緻密な部材であれば、その材料は特に限定されない。例えば金属材料以外にも樹脂材料、セラミックス材料等を用いることができる。
蒸発管13の寸法は、例えば、高さが300mmであり外径がφ20mmである。特に、このような外径(R)に対して高さ(H)の比が大きい(H/Rが15倍以上)蒸発管13においては、仕切部材20を設けることで、蒸発管13の上側まで液相の作動流体を行き渡らせることが可能となる。
また、蒸発管13の下端13aからの仕切部材20の高さ(Hp)は、蒸発管13の高さ(H)に対して、10mm〜20mm程度が好ましい。この範囲とすることで全体の熱性能を低減することなく、効率的に液体を第2凝縮液ヘッダー部11から蒸発管13へ流入できる。
また、ウィック16には、下端から上端にわたって液流空間(液流部)161が形成されている。この液流空間161は、筒状の空間をなし蒸発管13の延びる方向(鉛直方向)に沿って形成されている。この液流空間161からウィック16に液相の作動流体を供給することになる。図3に示すように、本実施形態ではウィック16の周方向で等間隔に4本の液流空間161が形成されているが、これよりも多く形成してもよい。また、液流空間161の開口形状(長手方向に直交する断面形状)は、本実施形態では楕円形状であるが、真円形状であってもよく矩形状であってもよい。液流空間161の開口面積は、1〜5mm程度であり、ウィック16の流通抵抗よりも小さい。
次に、図2及び図3を参照しつつ本実施形態の蒸発部2の動作について説明する。なお、図中で液相の作動流体の流れを実線矢印で示し、気相の作動流体の流れを破線矢印で示している。
まず、第2凝縮液ヘッダー部11から第3連通管12へ送られた液相の作動流体は、蒸発管13にその下端13aから流入し(図2矢印b1)、相対的に開口面積の大きい仕切部材20で区画された下側空間19に貯留される。さらに流入する液相の作動流体は、ウィック16よりも流通抵抗の小さい液流空間161を上昇する(図2矢印b2)。このとき蒸発管13内には、加圧状態で液相の作動流体が流入されることから、更に液相の作動流体は液流空間161内を上昇して、ウィック16の上端側まで到達(図2矢印b3)する。そして、液流空間161を形成する壁が細孔を有するウィック16で形成されているため、流通する液相の作動流体が液流空間161を形成する壁からウィック16に浸透し供給される(図2矢印b4)。
また、ウィック16内を移動している液相の作動流体には、発熱体等により外部から熱が加えられ(図2矢印C1)蒸発することで気相の作動流体となる。この気相の作動流体は、ウィック16の上側空間18を上昇(図2矢印a1)し更に第4連通管14に移動する(図2矢印a2)。そして液相の作動流体は図1に示す第2蒸気ヘッダー部15を通過して凝縮部3へと移動することで、発熱体等で発生した熱が、蒸発部2から凝縮部3へ輸送される。
本実施形態に係るループ型ヒートパイプ1によれば、蒸発部2が、前記凝縮部3よりも下方に配置されると共に、鉛直方向に延びると共に下端13aから液相の作動流体が流入する蒸発管13と、当該蒸発管13の内壁面13cに金属粒子を焼結して管状に形成されるウィック16と、管状のウィック16の内側空間17を上側空間18と下側空間19に区画する仕切部材20と、ウィック16の下端から上端にわたってウィック16の内部に形成されており、ウィック16よりも流通抵抗が小さく液相の作動流体を仕切部材20よりも上方に流通させ上側空間18側のウィック16に供給するための液流空間161とを有している。そのため、まずは凝縮部3で凝縮された液相の作動流体が蒸発管13の下端13aから流入し、仕切部材20で区画されたウィック16の下側空間19に貯留されることになる。そして、液相の作動流体で下側空間19が満たされた後であっても、凝縮部3が蒸発部2よりも上方に配置されていることから加圧された状態で更に液相の作動流体が蒸発管13の下端から流入する。そうすると、液相の作動流体がウィック16よりも流通抵抗の小さい液流空間161を流通して仕切部材20よりも上方に流通する。そして、この液流空間161を通じて上側空間18側に形成されているウィック16に供給される。その結果、ウィック16の下方から上方にわたって液相の作動流体を行き渡らせることが可能となり、高い冷却能力を確保することができる。
続いて、他の実施形態に係るループ型ヒートパイプについて説明する。図4は、本発明の他の実施形態に係るループ型ヒートパイプの蒸発部の部分断面図である。図5は、図4のV−V線に沿った断面図である。他の実施形態に係るループ型ヒートパイプ21は、液流部として、液流空間161に代えて蒸発管13内部に液流管22を有している点が上記実施形態に係るループ型ヒートパイプ1と異なる。
液流管22は、管状部材からなりその側壁には管内23と連通するノズル孔24が形成されている。このノズル孔24は、液流管22の軸方向に並んで複数形成されている。また、ノズル孔24は、液流管22の軸方向に複数列(例えば、図5においては3列)で並んで形成されている。本実施形態の液流管22の外径はφ5mm、内径はφ4mm、即ち開口面積は約12.5mmであり、ウィック16よりも小さな流通抵抗を有する。
液流管22は、その一端が仕切部材20を貫通しておりウィック16の下側空間19と連通している。更に液流管22は仕切部材20に固定され、他端側がウィック16の上側空間18に向かって延びるように立設されている。その際に液流管22は、ウィック16の内側空間17の中心軸CLと平行に延びており、更にそのノズル孔24がウィック16に対向するように配置されている。また、液流管22は、ウィック16の内側空間17の中心軸CLよりも外側、即ちウィック16により近い位置に配置されてる。
なお、液流管22は複数設けても良く、その場合は内側空間17の中心軸CLを中心に点対象の位置関係となるように配置することが好ましい。
以上のように、他の実施形態に係るループ型ヒートパイプ21は、蒸発管13の内部に液流部として、ウィック16の下側空間19と連通し仕切部材20からウィック16の上側空間18に立設される管状部材であって、ウィック16側に向かってノズル孔24が形成された液流管22が配置されている。
これにより、下側空間19の液相の作動流体を液流管22内を伝い上側空間18に移動(図2矢印b5)させ、ノズル孔24からウィック16に向かって吐出(図2矢印b6)させることがで供給することができる。その結果、ウィック16の下側から上側にわたって液相の作動流体をより行き渡らせることが可能となり、高い冷却能力を確保することができる。
なお、液流部として液流空間161及び液流管22の両方を設けてもよい。また、下側空間19側にウィック16を形成しなくてもよい。
1,21…ループ型ヒートパイプ、2…蒸発部、3…凝縮部、4…蒸気管、5…液管、6…第1蒸気ヘッダー部、7…第1連通管、8…凝縮管、9…第2連通管、10…第1凝縮液ヘッダー部、11第…2凝縮液ヘッダー部、12…第3連通管、13…蒸発管、14…第4連通管、15…第2蒸気ヘッダー部、16…ウィック、161…液流空間(液流部)、17…内側空間、18…上側空間、19…下側空間、20…仕切部材、22…液流管(液流部)、23…管内、24…ノズル孔、51…制御バルブ。

Claims (3)

  1. 外部から受熱して作動流体を液相から気相に蒸発させる蒸発部と、外部に放熱して前記作動流体を気相から液相に凝縮させる凝縮部と、前記蒸発部から前記凝縮部に気相の作動流体を流通させる蒸気管と、前記凝縮部から蒸発部に液相の作動流体を流通させる液管とを備え、
    前記蒸発部は、前記凝縮部よりも下方に配置されると共に、鉛直方向に延びると共に下端から液相の作動流体が流入する蒸発管と、当該蒸発管の内壁面に金属粒子を焼結して管状に形成されるウィックと、前記管状のウィックの内側空間を上側空間と下側空間とに区画する仕切部材と、前記ウィックよりも流通抵抗が小さく液相の作動流体を前記仕切部材よりも上方に流通させ前記上側空間側の前記ウィックに供給するための液流部とを有することを特徴とするループ型ヒートパイプ。
  2. 前記液流部が、前記ウィックの下端から上端にわたって前記ウィックの内部に形成される液流空間であることを特徴とする請求項1記載のループ型ヒートパイプ。
  3. 前記液流部が、前記ウィックの下側空間と連通し前記仕切部材から前記ウィックの上側空間に立設される管状部材であって、前記ウィック側に向かってノズル孔が形成された液流管を有することを特徴とする請求項1又は2記載のループ型ヒートパイプ。
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