JP6615344B2 - 把持処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、一対の把持片の間で処置対象を処置する把持処置具に関する。
米国特許出願公開第2011/0118736号明細書には、一対の把持片の間で生体組織等の処置対象を把持し、把持された処置対象を処置する把持処置具が開示されている。この把持処置具では、把持片のそれぞれに電極が設けられる。これらの電極に高周波電気エネルギーが供給されることにより、把持片の間で把持される処置対象を通して電極の間に高周波電流が流れ、処置対象が封止(切開)される。
米国特許出願公開第2011/0118736号明細書のような把持処置具を用いて、生体組織等の処置対象の処置を行う場合には、処置対象が把持片において適切な位置で把持されることにより、所望の把持力が付与された状態で処置が行われることが好ましい。しかし、エンドエフェクタの姿勢によっては、把持処置具とともに用いられる硬性鏡等の観察画像において、処置対象の把持される位置が視認できないことがある。処置対象に適切な把持力が付加されない状態で処置が行われた場合、処置性能に影響を及ぼす可能性がある。
本発明は前記課題を解決するためになされたものであり、その目的とするところは、処置対象の把持位置を視認可能な、把持処置具を提供することにある。
前記目的を達成するために、本発明のある態様の把持処置具は、第1の把持片と、前記第1の把持片との間が開閉可能な第2の把持片であって、前記第1の把持片と対向して設けられる把持面と、前記把持面と反対側に設けられる背面とを有し、それぞれが前記背面から前記把持面まで延設される複数の孔が形成され、前記孔は長手方向に沿って複数並設されるとともに幅方向に沿って複数並設され、かつ、前記把持面において第1の位置で開口し、かつ、前記背面において第2の位置で開口し、前記第2の位置における前記孔の面積は、前記第1の位置における前記孔の面積よりも大きい、第2の把持片と、を備える。
図1は、把持処置具を、ハウジングの幅方向の一方側から視た概略図である。 図2は、エンドエフェクタを、エンドエフェクタの幅方向の一方側から視た概略図である。 図3は、エンドエフェクタを、第2の把持片が第1の把持片に対して開く側から視た概略図である。 図4は、図2のA−A線断面を示す断面図である。 図5は、エンドエフェクタで処置対象を把持した状態を示す概略図である。
本発明の第1の実施形態について、図1乃至図5を参照して説明する。図1は、本実施形態の把持処置具1を示す図である。図1に示すように、把持処置具1は、長手軸Cを有する。ここで、把持処置具1では、長手軸Cに沿う方向を長手方向とする。また、長手方向の一方側を先端側(矢印C1側)とし、先端側とは反対側を基端側(矢印C2側)とする。
把持処置具1は、保持可能なハウジング4と、ハウジング4の先端側に連結されるシャフト5と、シャフト5の先端部に設けられるエンドエフェクタ6と、を備える。ハウジング4には、ケーブル7の一端が接続される。ケーブル7の他端は、電源ユニット3に分離可能に接続される。また、ハウジング4には、グリップ(固定ハンドル)11が設けられるとともに、ハンドル(可動ハンドル)12が回動可能に取付けられる。ハンドル12がハウジング4に対して回動することにより、ハンドル12はグリップ11に対して開く又は閉じる。
なお、本実施形態では、ハンドル12は、グリップ11に対して先端側に位置し、グリップ11に対して開く又は閉じる動作において長手軸Cに対して略平行に移動するが、これに限るものではない。例えば、ある実施例では、ハンドル12がグリップ11に対して基端側に位置してもよい。また、別のある実施例では、ハンドル12は、長手軸Cに対してグリップ11とは反対側に位置し、グリップ11に対して開く又は閉じる動作における移動方向が、長手軸Cに対して交差してもよい(略垂直であってもよい)。
シャフト5は、長手軸Cに沿って延設される。また、エンドエフェクタ6は、第1の把持片13と、第1の把持片13との間が開閉する第2の把持片14と、を備える。第1の把持片13は、第2の把持片14と対向する第1の対向面16を備える。また、第2の把持片14は、第1の把持片13(第1の対向面16)と対向する第2の対向面17(把持面)を備える。ハンドル12と第2の把持片14との間は、シャフト5の内部に長手軸Cに沿って延設される可動部材18(図2及び図3参照)を介して、連結される。開閉操作入力部であるハンドル12をグリップ11に対して開く又は閉じることにより、可動部材18がシャフト5及びハウジング4に対して長手軸Cに沿って移動し、一対の把持片13,14の間が開く又は閉じる。把持片13,14の間が閉じることにより、第1の把持片13(第1の対向面16)と第2の把持片14(第2の対向面17)との間で血管等の生体組織が処置対象として把持される。エンドエフェクタ6の開閉方向(矢印Y1及び矢印Y2の方向)は、長手軸Cに対して交差する(略垂直となる)。また、長手軸Cに交差し、かつ、エンドエフェクタ6の開閉方向に対して交差する方向をエンドエフェクタ6の幅方向、すなわち、第1の把持片13及び第2の把持片14の幅方向とする。
なお、第1の把持片13及び第2の把持片14は、シャフト5の先端部に設けられ、第1の把持片13と第2の把持片14との間が開閉可能な構成であればよい。例えば、ある実施例では、第1の把持片13は、シャフト5と一体に形成される。そして、第2の把持片14が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。別のある実施例では、第1の把持片13及び第2の把持片14の両方が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。さらに別のある実施例では、シャフト5にロッド部材(図示しない)が挿通され、ロッド部材(プローブ)のシャフト5からの先端側への突出部分によって、第1の把持片13が形成される。そして、第2の把持片14が、シャフト5の先端部に回動可能に取付けられる。
図2は、シャフト5及びエンドエフェクタ6を示す図である。図2に示すように、第2の把持片14は、支持部材21を備える。支持部材21では、少なくとも外部への露出表面は、電気的絶縁性を有することが好ましい。支持部材21には、第2の把持片14が第1の把持片13に対して閉じる側(図2の矢印Y2側)に電極22(導電部材)が取り付けられている。第2の対向面17は、少なくとも一部が導電性を有する材料から形成される。本実施形態では、電極22によって第2の対向面17が形成されている。また、本実施形態では、第1の把持片13は導電材料によって形成されている。このため、第1の対向面16は、電極22とは別の第2の電極として作用する。第1の把持片13及び電極22のそれぞれは、シャフト5の内部、ハウジング2の内部及びケーブル7の内部を通って延設される電気経路を介して、電源ユニット3と電気的に接続されている。第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象が把持された状態で、電源ユニット3から電極22及び第1の把持片13に電気エネルギー(高周波電気エネルギー)が供給されることにより、把持された処置対象を通って電極22と第1の把持片13との間に高周波電流が流れる。
図3は、シャフト5及びエンドエフェクタ6を、第2の把持片14が第1の把持片13に対して開く側(図2の矢印Y1側)から視た図である。第2の把持片14は、把持片13,14の間が閉じた状態において、長手軸Cに略平行でエンドエフェクタ6の幅方向について第2の把持片14の中央を通る中心線Eを有する。幅方向について、中心線Eに向かう方向を幅方向の内側とし、中心線Eから離れる方向を幅方向の外側とする。
図2及び図3に示すように、第2の把持片14は、第2の把持片14が第1の把持片13に対して開く側を向く背面23を備える。背面23は、第2の把持片14において第1の対向面16と反対側に設けられている。背面23には、幅方向について第2の把持片14の外側に向かうにつれて第2の対向面17側(第2の把持片14が第1の把持片13に対して閉じる側)に向かう斜面24(斜面24A及び斜面24B)が形成されている。斜面24Bは、中心線Eに対して斜面24Aと反対側に形成されている。
斜面24Aには、孔25Aが複数設けられている。孔25Aは、第2の把持片14を第2の把持片14の開閉方向について貫通する貫通孔である。孔25Aは、背面23の斜面24Aから第2の対向面17まで延設されている。
本実施形態では、孔25Aは、斜面24Aにおいて長手方向に沿って5つ並設されている。斜面24Aにおける孔25Aの個数は、5つに限らない。孔25は、斜面24Aにおいて、長手方向について2つ以上並設されていればよい。また、孔25Aは、斜面24Aにおいて、第2の把持片14の幅方向に沿って複数併設されていてもよい。ここで、第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象を把持可能な領域を把持領域Dとする。また、把持領域Dを長手方向について3分割した場合、先端側の領域をD1とし、基端側の領域をD3とし、D1とD3との中間の領域をD2とする。孔25Aは、斜面24Aにおいて、領域D2に少なくとも1つ配置される。
斜面24Bには、孔25Bが複数設けられている。孔25Bは、孔25Aと同様に、第2の把持片14を第2の把持片14の開閉方向について貫通する貫通孔である。孔25Bは、背面23の斜面24Bから第2の対向面17まで延設されている。
孔25Bは、中心線Eに対して孔25Aと対称の位置に配置されている。本実施形態では、孔25Bは、斜面24Bにおいて、長手方向について5つ並設されている。孔25Bのそれぞれは、中心線Eに対して対応する孔25Aと対称な位置に形成されている。このため、斜面24Bにおいても、孔25Bは、長手方向に沿って2つ以上並設される。また、斜面24Bにおいても、孔25Bは、第2の把持片14の幅方向に沿って複数併設されていてもよい。また、斜面24Bにおいても、孔25Bは、領域D2に少なくとも1つ配置される。
第2の把持片14には、それぞれが背面23から把持面(第2の対向面17)まで延設される複数の孔(孔25A及び25B)が、第2の把持片14の幅方向に沿って複数並設されている。また、孔(孔25A及び25B)は、長手方向に沿って複数並設されている。このため、孔(孔25A及び25B)は、背面23において4つ以上設けられる。なお、ある実施例では、幅方向について中心線Eから孔25Aまでの距離と幅方向についての中心線Eから孔25Bまでの距離が異なり、孔25Bは中心線Eに対して孔25Aと非対称であってもよい。ただし、この場合も、背面23から把持面(第2の対向面17)まで延設される複数の孔(孔25A及び25B)が、第2の把持片14の幅方向に沿って複数並設される。
図4は、図2のA−A線断面を示す図である。図4に示すように、孔25A,25Bは、背面23の斜面24A,24Bから第2の対向面17(把持面)まで延設され、第2の把持片14を開閉方向について貫通している。このため、第2の対向面17(把持面)には、第1の対向面16に向かって開口する開口部33A,33Bが形成される。すなわち、孔25A,25Bは、第2の対向面17において、第1の位置(開口部33A,33B)で開口している。開口部33A及び開口部33Bのそれぞれは、第2の対向面17(把持面)において複数形成されている。このため、第2の対向面17には、当接面36が複数の開口部33(開口部33A及び開口部33B)の間で連続して形成される。当接面36は、処置対象を第1の把持片13と第2の把持片14との間で把持した状態において、把持される処置対象と当接する。
また、斜面24A,24Bには、斜面24A,24Bが向く方向に向かって開口する開口部34A,34Bが形成される。すなわち、孔25A,25Bは、背面23において、第2の位置(開口部34A,34B)で開口している。
第2の把持片14の内部には、孔25A,25Bによって、内側内壁31A,31B及び外側内壁32A,32Bが形成される。内側内壁31A,31Bは、幅方向について外側内壁32A,32Bよりも内側(中心線Eに近い側)に位置する。外側内壁32A,32Bは、背面23の開口部34A,34Bから第2の対向面17の開口部33A,33Bに向かうにつれて幅方向の内側に向かう状態に傾斜している。すなわち、孔25は、背面23から延設される一部において、幅方向に略垂直な面に対して傾斜している。
また、長手方向に略垂直な断面において、第2の位置(開口部34A,34B)における孔25A,25Bの幅は、第1の位置(開口部33A,33B)における孔25A,25Bの幅よりも大きくなっている。すなわち、第2の位置(開口部34A,34B)における孔25A,25Bの面積は、第1の位置(開口部33A,33B)における孔25A,25Bの面積よりも大きくなっている。
次に、本実施形態の把持処置具1の作用及び効果について図5を参照して説明する。把持処置具1を用いて処置を行う際には、術者は、把持処置具1のハウジング4を片方の手で保持し、エンドエフェクタ6を腹腔等の体腔に挿入する。そして、把持片13,14との間に血管等の処置対象を配置し、ハンドル12をグリップ11に対して閉じることにより、把持片13,14の間を閉じる。これにより、把持片13,14の間で血管が把持される。そして、高周波電流等の処置エネルギーが処置対象に付与されることで、把持される処置対象の封止(切開)処置が行われる。
把持処置具1では、処置対象が所望の把持位置で把持された状態で高周波電流等の処置エネルギーが処置対象に付与されることが好ましい。所望の把持位置は、エンドエフェクタ6の構成、形状、処置の種類等によって決定される。所望の把持位置は、本実施形態では、図3における領域D2内の位置である。処置対象が所望の把持位置で把持される状態で処置が行われることで、所望の処置性能が確保される。このため、処置対象の処置を行う際には、術者は、処置対象が所望の把持位置で把持されているか否かを把持処置具1とともに用いられる硬性鏡(図示しない)等の観察画像において確認することがある。
図5は、本実施形態の把持処置具1を用いて、第1の把持片13と第2の把持片14との間で処置対象Mを把持した状態を示す図である。図5に示すように、本実施形態では、第2の把持片14には、第2の対向面17(把持面)から背面23まで延設される複数の孔25A,25Bが複数設けられている。このため、孔25A,25Bが形成された位置において処置対象Mが存在する場合には、術者は、孔25を通して処置対象Mを確認することができる。したがって、術者は、背面23側から、孔25A,25Bを通して、孔25A,25Bが形成された位置において処置対象Mが存在するか否かを確認することができる。これにより、術者は、処置対象Mが所望の把持位置(例えば図3の領域D2内)で把持されているか否かを確認することができる。処置対象Mが所望の把持位置で把持されているか否かを確認することにより、所望の把持位置から離れた位置で処置対象が把持された状態で処置が行われることが有効に防止される。所望の把持位置から離れた位置で処置対象が把持された状態で処置が行われることが有効に防止されることにより、処置性能が確保される。
また、孔25A,25Bは、斜面24A,24Bにおいて開口している。すなわち、孔25A,25Bは、長手軸Cに略垂直な断面において、第2の把持片14が第1の把持片13に対して開く側で、かつ、幅方向について外側に向かって開口している。このため、幅方向について外側から視た硬性鏡等の観察画像において、処置対象Mが所望の把持位置で把持されているか否かを確認することが容易になる。
また、把持処置具1を用いて処置対象の処置を行う際には、術者は、右手及び左手のいずれかを用いてハウジング4を保持する。例えば、ハウジング4を左手で保持する場合では、術者は、中心線Eに対してハウジング4を右手で保持する場合と反対側から視た観察画像を用いて、処置対象の把持位置を確認する。本実施形態では、孔25Bのそれぞれは、第2の把持片14の中心線Eに対して対応する孔25Aとは反対側に配置されている。すなわち、孔25は、幅方向について中心線Eに対して両側に配置される。このため、術者がハウジング4を保持する手が右手及び左手のいずれであっても、処置対象Mが所望の把持位置で把持されているか否かを確認することが容易になる。
また、孔25A及び孔25Bのそれぞれは、長手方向に沿って複数並設されている。このため、長手方向における複数の位置において、孔25A,25Bが形成された位置において処置対象が存在するか否かを確認することができる。これにより、処置対象が把持される把持位置をより正確に確認することができる。処置対象が把持される把持位置をより正確に確認することにより、処置対象が所望の把持位置で把持されているか否かをより正確に確認することができる。
また、本実施形態では、孔25A及び孔25Bのそれぞれは、領域D2において少なくとも1つ以上形成されている。ここで、本実施形態における所望の把持位置は、図3における領域D2内の位置である。このため、処置対象Mが所望の把持位置で把持されているか否かをより正確に確認することができる。なお、把持処置具1の所望の把持位置が領域D2の外側である場合(例えば領域D1等)には、孔25A及び孔25Bのそれぞれは、所望の把持位置を含む領域において、少なくとも1つ以上形成される。
また、処置対象の処置を行う際には、把持される処置対象に把持力が付与された状態で、高周波電流等の処置エネルギーが処置対象に付与されることが好ましい。本実施形態では、第2の対向面(把持面)には、複数の開口部33A,33Bの間に連続して形成される面である当接面36が形成されている。処置対象が把持された状態では、第1の対向面16と当接面36が処置対象に当接する。このため、当接面36を通して、把持される処置対象に適切な大きさの把持力が付与される。したがって、本実施形態では、第2の把持片14に視認性を確保するための孔が形成されていても、把持される処置対象に適切な大きさの把持力を付与することができる。また、当接面36が把持される処置対象に当接することにより、処置対象に高周波電流等の処置エネルギーを適切に付与することができる。
また、術者は、背面23の開口部34A,34Bから孔25A,25Bを通して処置対象の把持位置を確認する。このため、背面23での孔25A,25Bの面積が大きいほど、術者は把持位置を確認しやすくなる。一方、処置対象の処置を行う際には、処置対象に付与される把持力は、処置対象と当接する面(第1の対向面16及び第2の対向面17)において均一であることが好ましい。処置対象に付与する把持力を均一に保つためには、第2の対向面17での孔25A,25Bの面積は、小さいことが好ましい。本実施形態では、第2の対向面17の開口部33A,33Bにおける孔25A,25Bの面積は、背面23の開口部34A,34Bにおける孔25A,25Bの面積よりも小さくなっている。すなわち、背面23での孔25A,25Bの面積は比較的に大きく形成され、かつ、第2の対向面17での孔25A,25Bの面積は比較的に小さく形成されている。これにより、処置対象に付与される把持力を比較的に均一にすることができる。
なお、前述の実施形態等では、内側内壁31A,31Bは、第2の把持片14の開閉方向に沿って延設されているがこれに限るものではない。内側内壁31A,31Bは、第2の把持片14の開閉方向に対して傾斜する方向に沿って延設されてもよい。例えば、内側内壁31A,31Bは、第2の対向面17から斜面24A,24B(背面23)に向かうにつれて第2の把持片14の幅方向について内側に向かって形成されていてもよい。この場合、第2の対向面17から斜面24A,24Bに向かうにつれて、外側内壁32A,32Bと内側内壁31A,31Bとの距離は大きくなる。このため、内側内壁31A,31Bが第2の把持片14の開閉方向に沿って延設される場合よりも、開口部34A,34Bにおける孔25A,25Bの面積が大きくなる。開口部34A,34Bにおける孔25A,25Bの面積が大きくなることにより、孔25A,25Bを通して処置対象の把持位置を確認しやすくなる。
また、外側内壁32A,32Bは、背面23から第2の対向面17に至るまで、第2の把持片14の開閉方向に対して傾斜する方向に沿って延設されてもよい。この場合、孔25A,25Bは、孔25A,25Bの全体に渡って、中心線Eに対して傾斜する方向に沿って延設される。すなわち、孔25A,25Bは、背面23の開口部34A,34Bから少なくとも一部に渡って、中心線Eに対して(幅方向に略垂直な面に対して)傾斜する方向に沿って延設される。また、すなわち、外側内壁32A,32Bは、背面23の開口部34A,34Bから少なくとも一部に渡って、第2の把持片14の開閉方向に対して傾斜する方向に沿って延設されている。
また、前述の実施形態等では、第2の把持片14に孔(孔25A及び25B)が複数設けられているがこれに限るものではない。例えば、第1の把持片13のみに前述したように孔(孔25A及び25B)が複数設けられてもよく、第1の把持片13及び第2の把持片14の両方のそれぞれに前述したように孔(孔25A及び25B)が複数設けられてもよい。
前述の実施形態等では、血管等の処置対象に高周波電流が流れることにより、処置対象の処置が行われるがこの限りではない。ある実施例では、処置エネルギーとして、超音波振動が用いられる。この場合、ハウジング4の内部に超音波トランスデューサ(図示しない)が設けられ、超音波トランスデューサには、シャフト5の内部を通って先端側に向かって延設されるプローブ(図示しない)が接続される。そして、プローブのシャフト5からの突出部によって第1の把持片13が形成される。電源ユニット3から超音波トランスデューサに電気エネルギーが供給され、超音波トランスデューサにおいて超音波振動が発生する。発生した超音波振動は、プローブ(第1の把持片13)を介して処置対象に伝達(付与)される。
別のある実施例では、処置エネルギーとして、エンドエフェクタ6に設けられた発熱体(図示しない)で発生する熱が用いられる。この場合、電源ユニット3から発熱体に電気エネルギーが供給され、発熱体で発生した熱が処置対象に付与される。
また、高周波電流、超音波振動及び発熱体で発生する熱等の中の複数の処置エネルギーが、把持される処置対象に同時に付与されてもよい。
また、本実施形態の構成は、把持される処置対象に処置エネルギーが付与されない把持処置具に対しても適用可能である。このような把持処置具では、例えば、電動モータ(図示しない)が駆動されることにより、把持片13,14の間で把持される処置対象にステープルが穿刺される。
前述の実施形態等では、把持処置具(1)は、第1の把持片(13)と、先端から基端まで長手方向に沿って延設され、前記第1の把持片(13)に対して開閉することにより、前記第1の把持片(13)との間で処置対象を把持する第2の把持片(14)と、を備える。前記第2の把持片(14)は、前記第1の把持片(13)と対向して設けられる把持面(17)と、把持面(17)と反対側に設けられる背面(23)とを有し、前記第2の把持片(14)には、前記背面(23)から前記把持面(17)まで延設される複数の孔(25A,25B)が、形成される。前記孔(25A,25B)は、前記長手方向に沿って複数並設されるとともに、第2の把持片(14)の幅方向に沿って複数並設される。
以上、本発明の実施形態等について説明したが、本発明は前述の実施形態等に限るものではなく、発明の趣旨を逸脱することなく種々の変形ができることは、もちろんである。

Claims (5)

  1. 第1の把持片と、
    前記第1の把持片との間が開閉可能な第2の把持片であって、前記第1の把持片と対向して設けられる把持面と、前記把持面と反対側に設けられる背面とを有し、それぞれが前記背面から前記把持面まで延設される複数の孔が形成され、前記孔は長手方向に沿って複数並設されるとともに幅方向に沿って複数並設され、かつ、前記把持面において第1の位置で開口し、かつ、前記背面において第2の位置で開口し、前記第2の位置における前記孔の面積は、前記第1の位置における前記孔の面積よりも大きい、第2の把持片と、
    を備える把持処置具。
  2. 前記第2の把持片の前記背面は、前記幅方向について外側に向かうにつれて前記第2の把持片が前記第1の把持片に対して閉じる側に向かう斜面を備える、
    請求項1の把持処置具。
  3. 前記孔の少なくとも一部は、前記第2の把持片の幅方向に垂直な面に対して傾斜する方向に沿って延設されている、
    請求項1の把持処置具。
  4. 前記第2の把持片は、前記把持面の少なくとも一部を形成する導電部材を備える、
    請求項1の把持処置具。
  5. 前記把持面は、前記複数の孔の間において連続する面を備える、
    請求項1の把持処置具。
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