JP5587011B2 - 外科用処置具 - Google Patents

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Description

本発明は、生体組織に電流を流して外科的処置を施す外科用処置具に関する。
内視鏡下外科手術(または腹腔鏡下手術とも呼ばれる。)においては、患者の腹部等に複数の孔を開け、これらの孔にトラカール(筒状の器具)を挿入した後、各トラカールを通して、腹腔鏡(カメラ)と複数の鉗子を体腔内に挿入する。鉗子の先端部には、エンドエフェクタとして、生体組織等を把持するためのグリッパや、鋏、電気メスのブレード等が取り付けられている。腹腔鏡と鉗子を体腔内に挿入したら、腹腔鏡に接続されたモニタに映る腹腔内の様子を見ながら鉗子を操作して手術を行う。このような手術方法は、開腹を必要としないため、患者への負担が少なく、術後の回復や退院までの日数が大幅に低減される。このため、このような手術方法は、適用分野の拡大が期待されている。内視鏡下外科手術用の鉗子の従来技術を示す文献としては、例えば下記特許文献1がある。
このような内視鏡下外科手術用の鉗子のうち、先端部に一対の電極を設けたものはバイポーラ電気メスと呼ばれる。バイポーラ電気メスは、先端部に設けた一対の電極部材により生体組織を把持し、その生体組織に高周波電流を通電して生体組織を焼灼するものである(例えば、下記特許文献2を参照)。
特開2009−11698号公報 特開2008−246222号公報
ところで、バイポーラ電気メスにおいて、高い焼灼性能を得るためには、生体組織に対して十分な通電を行うことが重要である。しかしながら、滑り止めとしてローレット(多数の凹凸)を把持面に形成した電極部(グリッパ)を用いた場合には、ローレットに生体組織の一部(肉片)や液体(血液など)が溜まりやすくなり、この状態で通電が行われると、先に液体(血液など)が焼灼され、先端の肉片への焼灼性能を低下させてしまう可能性がある。さらに、ローレットには焼灼後炭化した生体組織の一部(肉片)や液体(血液など)がこびり付きやすく、結果として通電可能領域が減少してしまう。
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、バイポーラ電気メスとして機能する外科用処置具であって、生体組織をしっかりと把持でき、且つ生体組織に対して良好な通電を行うことで高い焼灼性能が得られる外科用処置具を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するため、本発明は、把持した生体組織に電流を流して外科的処置を施す外科用処置具であって、把持対象物を把持するように開閉可能であり、少なくとも一方が可動部として構成された一対のグリッパ片からなるグリッパ機構を備え、前記各グリッパ片は、前記把持対象物に対する滑り止め用の凹凸が形成された把持面を有する把持部と、前記把持部に保持され、前記把持対象物と接触する側に平滑面が形成された電極部と、を備え、前記凹凸は、前記グリッパ片において前記電極部とは異なる部位に設けられる、ことを特徴とする。
上記の構成によれば、生体組織を把持する把持部と、生体組織に通電する電極部とを分けて構成し、電極部の生体組織との接触する側に平滑面を形成したので、電極部には生体組織の一部(肉片)や、生体組織から出る液体(血液など)が溜まりにくい。このため、生体組織に対して好適に通電を行うことで高い焼灼性能が得られ、結果として手技を円滑に行うことが可能となる。
前記電極部は、前記把持部に揺動自在に支持されるとよい。
上記の構成によれば、把持部が生体組織を把持した際に生体組織の大きさや形状に応じて姿勢を変化させるので、生体組織に対する接触面積を大きくとることができる。このため、生体組織に対する通電を一層良好に行うことができる。
前記把持部は、絶縁材料で構成されるとよい。
上記の構成によれば、把持部から生体組織に電流が流れることがなく、電流は電極部のみを介して生体組織に流れる。すなわち、生体組織への通電は、電極部のみにより行われ、生体組織の一部が溜まりやすい把持部による通電は行われないので、生体組織に対して均一に通電することができる。
前記把持面の前記凹凸は、前記電極部が前記把持部に対して中立姿勢である状態での前記平滑面よりも、前記グリッパ機構の内方に向かって突出しているとよい。
上記の構成によれば、グリッパ機構により生体組織を把持した際に、把持面の凹凸が必ず生体組織に接触するので、生体組織をしっかりと把持することができ、手技を適切に行うことができる。
前記電極部は、前記グリッパ片の厚さ方向に変位可能なように前記把持部に保持され、
前記グリッパ片は、前記グリッパ機構の内方に向けて前記電極部を弾性的に付勢する弾性部材をさらに備えるとよい。
上記の構成によれば、グリッパ機構により生体組織を把持した際に、電極部が、生体組織の大きさ及び形状に応じて姿勢を変化させるとともに弾性部材の付勢力によって生体組織に押圧される。このため、電極部が生体組織に対してしっかりと密着することにより、生体組織に対して良好に通電することができ、より高い焼灼性能を得ることができる。
本発明に係る外科用処置具によれば、生体組織をしっかりと把持でき、且つ生体組織に対して良好な通電を行い、高い焼灼性能を得ることができる。
本発明の第1実施形態に係る外科用処置具である医療用マニピュレータの斜視図である。 操作部と作業部とが分離した状態の医療用マニピュレータを示す一部省略側面図である。 一構成例に係るグリッパ機構の一部断面側面図である。 図3におけるIV−IV線断面図である。 生体組織を把持した状態の一構成例に係るグリッパ機構の側面図である。 変形例に係るグリッパ機構及びその周辺部の一部断面側面図である。 生体組織を把持した状態の変形例に係るグリッパ機構の側面図である。 本発明の第2実施形態に係る外科用処置具である手動式のバイポーラ電気メスの側面図である。
以下、本発明に係る外科用処置具について好適な実施の形態を挙げ、添付の図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の第1実施形態に係る外科用処置具の斜視図である。本実施の形態において、外科用処置具は、使用者(医師等の医療従事者)が把持して操作することで先端に設けられたエンドエフェクタを動作させる医療用マニピュレータ10(以下、マニピュレータという)として構成されている。
マニピュレータ10は、先端に設けられた先端動作部12で生体の一部を把持し又は生体に触れて、所定の処置を行うための医療用の器具であり、通常、把持鉗子やニードルドライバ(持針器)等とも呼ばれる。マニピュレータ10は、医療用器具を構成するマニピュレータ本体11と、マニピュレータ本体11にケーブル28を介して接続されたコントローラ29とを備える。マニピュレータ本体11は、ボディ21と、ボディ21から延出するシャフト18と、シャフト18の先端に設けられ、グリッパ機構19を含む先端動作部12とを有する。
以下の説明では、シャフト18の延在方向をZ方向と規定し、さらに、シャフト18の前方(先端側)をZ1方向、後方(根元側)をZ2方向と規定する。また、Z方向に直角な方向であって、マニピュレータ本体11を図1の姿勢にしたときのマニピュレータ本体11を基準とした左右方向をX方向とし、特に、マニピュレータ本体11の左側方向をX1方向、右側方向をX2方向と規定する。また、Z方向に直角な方向であって、マニピュレータ本体11を図1の姿勢にしたときのマニピュレータ本体11の上下方向をY方向とし、特に、上方向をY1方向、下方向をY2方向と規定する。
なお、特に断りのない限り、これらの方向の記載はマニピュレータ本体11が基準姿勢(中立姿勢)である場合を基準として表すものとする。これらの方向は説明の便宜上のものであり、マニピュレータ本体11は任意の向きで(例えば、上下を反転させて)使用可能であることは勿論である。
マニピュレータ本体11は、人手によって把持及び操作される操作部14と、該操作部14に対して着脱自在な作業部16とを有する。操作部14は、上述したボディ21の一部を構成し、筐体を構成しZ1方向及びY2方向に略L字状に延在する左右一対の上部カバー25a、25bと、上部カバー25a、25b内に収容された駆動部30と、人手によって操作される複合入力部24とを有する。
駆動部30は、先端動作部12の姿勢を変更させるための駆動源50として2つのモータ50a、50bを有し、駆動源50の駆動力がシャフト18の先端に設けられた先端動作部12に機械的に伝達されることで、グリッパ機構19の姿勢を変更できるように構成されている。
操作部14の基端側でY2方向に延びた部分は、人手によって把持されるグリップハンドル26として構成されている。複合入力部24は、グリップハンドル26の上部の傾斜面に設けられており、回転操作部90に対する左右方向への回動操作及び傾動操作部92に対する傾動操作を単独又は複合的に行うことで、その操作に応じた信号がコントローラ29に送信され、コントローラ29が駆動部30の駆動を制御することにより、先端動作部12の姿勢変更が行われる。
作業部16は、Z方向で略対称に分割された一対の下部カバー37a、37bを筐体としており、上記の先端動作部12と、この先端動作部12を先端に設けた長尺且つ中空のシャフト18と、このシャフト18の基端側が固定され、下部カバー37a、37b内に収容されたプーリボックス32と、プーリボックス32の後方に設けられ、トリガ軸39を支点としてX方向の軸心を中心に回動可能に軸支されたトリガレバー36とを有する。下部カバー37a、37b、プーリボックス32及びトリガレバー36は、上述したボディ21の一部を構成する。
図2は、操作部14と作業部16とが分離した状態のマニピュレータ本体11を示す一部省略側面図である。図2に示すように、駆動部30は、上述したモータ50a、50bと、モータ50a(50b)の各出力軸56a(56b)に対して固定された駆動傘歯車58a(58b)と、駆動傘歯車58a(58b)と噛み合う従動傘歯車62a(62b)と、従動傘歯車62a(62b)が固定された駆動軸60a(60b)とを有する。駆動軸60a(60b)の下端部には、例えば断面波形状の係合凸部64a(64b)が設けられている。この構成により、モータ50a(50b)の回転駆動力が、駆動傘歯車58a(58b)、従動傘歯車62a(62b)、駆動軸60a(60b)及び係合凸部64a(64b)へと伝達される。
プーリボックス32には、プーリ70a、70bが設けられている。プーリ70a(70b)は、作業部16が操作部14に装着された状態で、駆動軸60a(60b)に対して同軸である。プーリ70a(70b)の上端には、プーリボックス32の上面から露出した、例えば断面波形状の係合凹部74a(74b)が設けられている。従って、操作部14と作業部16との装着時、係合凸部64a(64b)と係合凹部74a(74b)とが係合し、これにより、駆動軸60a(60b)からの回転駆動力をプーリ70a(70b)へと伝達することができる。なお、係合凸部64aや係合凹部74aの係合構造は他の構造であってもよい。
プーリ70a、70bには、それぞれ、動力伝達部材として、図示しないワイヤが巻き掛けられている。これらのワイヤは、シャフト18内に挿通されており、先端動作部12(図1参照)に設けられた姿勢変更機構13に駆動力を伝達する。これにより、駆動軸60a(60b)からの回転駆動力が、プーリ70a(70b)、前記ワイヤを介して姿勢変更機構13に伝達され、グリッパ機構19の姿勢変更が行われる。
なお、トリガレバー36の操作をグリッパ機構19の開閉動作に変換する機構、及び、駆動源50の駆動をグリッパ機構19の姿勢変更の動作に変換する機構としては、例えば、特開2008−104855号公報や特開2009−106606号公報に記載された構成と同様の構成を採用してよい。
図1に示すように、作業部16は、操作部14に設けられた左右一対の着脱レバー40、40によって当該操作部14と連結・固定されると共に、着脱レバー40の開放操作によって操作部14から分離可能であり、特別な器具を用いることなく、手術現場で容易に交換作業等を行うことができる。
先端動作部12は、トリガレバー36の操作に基づいて開閉動作するグリッパ機構19と、複合入力部24の操作に基づいてグリッパ機構19の姿勢を変化させる姿勢変更機構13とを有する。図示したグリッパ機構19は、所定の開閉動作軸を基準に開閉動作可能であり、生体組織を把持するグリッパ機構19として構成されている。グリッパ機構19は、一対のグリッパ片19a、19bを有する。
マニピュレータ本体11には、シャフト18に沿って、一方のグリッパ片19aに電気的に接続された第1通電経路E1と、他方のグリッパ片19bに電気的に接続された第2通電経路E2とが配設されている。マニピュレータ本体11は、ケーブルC1、C2を介して高周波電源23に電気的に接続されている。図示例では、第1通電経路E1は、シャフト18の基端部近傍でケーブルC1と接続可能であり、第2通電経路E2は、ボディ21に設けられた電極プラグ71を介してケーブルC2と電気的に接続可能である。
ケーブルC1と第1通電経路E1を電気的に接続し、ケーブルC2と第2通電経路E2を電気的に接続し、高周波電源23により高周波電流を発生させると、第1通電経路E1及び第2通電経路E2を介してグリッパ機構19に通電することができ、これにより、グリッパ機構19で把持した生体組織を焼灼して切開または凝固することができる。すなわち、マニピュレータ10は、生体組織に通電可能なグリッパ機構19を備えた作業部16を操作部14に装着しているため、バイポーラ電気メスとして機能する。
先端動作部12及びシャフト18は細径に構成されており、患者の腹部等に装着された円筒形状のトラカール20を通して体腔22内に挿入可能であり、複合入力部24及びトリガレバー36の操作によって体腔22内で針を把持し、縫合及び結紮等の様々な手技を行うことができる。なお、エンドエフェクタとして鋏あるいは患部把持用のグリッパを備えた作業部16を操作部14に装着した場合には、マニピュレータ10は、患部切除、把持等の作業を行う鋏や把持鉗子等として機能する。
トリガレバー36は、下部カバー37a、37b内のZ2方向側の端部に設けられたトリガ軸39に軸支されたアーム部36aと、このアーム部36aのY2側に設けられたトリガ操作子36bとを有する。トリガ軸39は、プーリボックス32のZ2側に設けられた支持プレート45(図2参照)に固定されている。トリガ操作子36bは、指輪部36cと、この指輪部36cのY2側に設けられた略円弧状の指掛け突起36dとを有する。
グリッパ機構19の開閉動作は、人手によるトリガレバー36の操作(押し引き操作)に基づく力が機械的に伝達されることで行われる。具体的には、作業部16の内部には、ロッド、ワイヤ(動力伝達部材)、プーリ等から構成される伝達機構が設けられており、トリガレバー36の押し引き操作が、伝達機構によりグリッパ機構19の開閉動作に変換されるようになっている。
姿勢変更機構13は、先端を指向するロール軸(中立姿勢時にはZ軸)を基準に回転するロール動作と、Y方向のヨー軸を基準に傾動するヨー動作(傾動動作)とが可能であり、ロール動作と傾動動作とを選択的にまたは複合的に行うことが可能である。従って、先端動作部12は、グリッパ機構19の開閉動作、ロール動作及びヨー動作からなる3軸の動作が可能である。本実施形態の場合、グリッパ機構19の姿勢変更の動作(ロール動作及びヨー動作)は、回転操作部90及び傾動操作部92を有する複合入力部24の操作に基づいて駆動源50が駆動し、この駆動源50の駆動力が先端動作部12に機械的に伝達されることで行われる。図示例のマニピュレータ本体11では、回転操作部90に対して左右方向の回転操作を行うことで、先端動作部12のロール動作が行われ、傾動操作部92に対して傾動操作を行うことで、先端動作部12のヨー動作が行われる。
コントローラ29は、マニピュレータ本体11を総合的に制御する制御部であって、グリップハンドル26の下端部から延在するケーブル28と接続される。コントローラ29の機能の一部又は全部は、例えば操作部14に一体的に搭載することもできる。
図3は、一構成例に係るグリッパ機構19及びその周辺部の一部断面側面図であり、図4は、図3におけるIV−IV線での断面図である。図3に示すように、グリッパ機構19は、グリッパ支持部76により支持されている。グリッパ機構19を構成する一対のグリッパ片19a、19bのうち、一方のグリッパ片19aは、グリッパ軸46(軸心Og)を中心として回動可能な可動部として構成されており、他方のグリッパ片19bは、グリッパ支持部76に対して動作しない固定部として構成されている。グリッパ片19aがグリッパ軸46を中心として所定角度範囲で回動することで、グリッパ機構19が開閉動作するようになっている。
なお、グリッパ片19bも可動部として構成し、両方のグリッパ片19a、19bが回動することでグリッパ機構19が開閉動作するように構成してもよい。また、固定部として構成したグリッパ片19bと平行を保持したままグリッパ片19bに近接離間するような可動部としてグリッパ片19aを構成してもよい。あるいは、両方のグリッパ片19a、19bを、互いに平行を保持したまま近接離間するような可動部として構成してもよい。
各グリッパ片19a、19bは、把持対象物である生体組織を把持する把持部77a、77bと、把持部77a(77b)に保持された導電性材料(例えば、金属)からなる電極部80a(80b)とを有する。図3及び図4に示すように、把持部77aは、電極部80aを収容する空洞を内側空間に有するハウジング形状に形成されており、その両側部位を構成する側壁部81の、生体組織を把持する側には、生体組織に対する滑り止め用の多数の凹凸82a(ローレット)がグリッパ片19aの延在方向に沿って形成された把持面82が設けられている。把持部77bについても同様である。
図示例の把持部77a、77bは、絶縁材料(例えば、樹脂材料やセラミックス)で構成されている。固定部として構成されたグリッパ片19bの把持部77bは、図示例では、グリッパ支持部76と一体的に形成されているが、別部品として構成したグリッパ支持部76に固定されたものであってもよい。
電極部80a(80b)は、把持部77a(77b)の内部で把持部77a(77b)の延在方向(長手方向)に延びた全体として平板状の部材であり、生体組織と接触する側に平滑面83が形成されている。また、電極部80a(80b)は、ピン86(87)により把持部77a(77b)に揺動(傾動)自在に支持されている。ピン86(87)は、電極部80a(80b)の長手方向の略中央部に位置し、把持部77a(77b)の両側の側壁部に架設して固定され、電極部80a(80b)の背面側に設けられたピン孔88(89)に回転可能に挿通されている。なお、ピン86(87)と電極部80a(80b)とを固定して一体化し、ピン86(87)を側壁部81に回転可能に挿通してもよい。ピン86(87)の軸心a1(a2)は、グリッパ軸46の軸心Ogと平行である。このため、電極部80a(80b)は、軸心Ogと平行な軸心a1(a2)を中心として把持部77a(77b)内でシーソー状に揺動(傾動)自在である。
把持部77aは、電極部80aを覆うように設けられているので、電極部80aが図3で時計回りにある程度まで回転すると、電極部80aのピン86よりも先端側の部位が把持部77aの内壁に当接することで、それ以上の回転が阻止され、電極部80aが図3で反時計回りにある程度まで回転すると、電極部80aのピン86よりも基端側の部位が把持部77aの内壁に当接することで、それ以上の回転が阻止される。このように、電極部80aの可動範囲は、所定角度範囲に規制されているため、生体組織を把持する際に電極部80aを把持に適した姿勢に維持できる。他方の電極部80bについても、電極部80aと同様に構成されており、可動範囲が所定角度範囲に規制されている。
把持面82の凹凸82aは、電極部80a(80b)が把持部77a(77b)に対して中立姿勢の状態(図3に示す電極部80a、80bの状態)での平滑面83よりも、グリッパ機構19の内方に向かって突出している。ここで、グリッパ機構19の内方とは、2つのグリッパ片19a、19bの一方から他方に向かう方向であり、具体的には、グリッパ片19aについてはグリッパ片19b側の方向であり、グリッパ片19bについてはグリッパ片19a側の方向である。
可動部であるグリッパ片19aのピン86は、上述した第1通電経路E1に接続されており、固定部であるグリッパ片19bのピン87は、上述した第2通電経路E2に接続されている。各ピン86、87は、導電性材料(例えば、金属)で構成されている。従って、上述した高周波電源23(図1参照)から第1通電経路E1及び第2通電経路E2を介して2つの電極部80a、80bまで高周波電流を導き、2つの電極部80a、80bの間に把持した生体組織に高周波電流を通電することで、生体組織を焼灼することができる。なお、第1通電経路E1及び第2通電経路E2は、ピン86、87を介さずに、各電極部80a、80bに直接接続されてもよい。
第1実施形態に係る外科用処置具であるマニピュレータ10は、以上のように構成されるものであり、次に、その作用及び効果について説明する。
上記のように構成されたグリッパ機構19を備えたマニピュレータ10により、生体組織85を焼灼するには、まず、図5に示すように、グリッパ片19a、19bの間に生体組織85を把持する。具体的には、2つの把持部77a、77bにそれぞれ設けられた把持面82間で生体組織85を把持する。この場合、把持面82には、多数の凹凸82a(ローレット)が形成されているので、その滑り止め作用により、生体組織85をしっかりと把持することができる。
また、2つのグリッパ片19a、19bより生体組織85を把持する際、揺動自在に設けられた電極部80a、80bは、把持する生体組織85の形状及び大きさに応じて姿勢を変化させる。すなわち、生体組織85の形状等になじむように電極部80a、80bの姿勢が変化する。これにより、電極部80a、80bにおける生体組織85との接触面積を大きくとることができる。
生体組織85を把持したら、2つの電極部80a、80bにより生体組織85に高周波電流を通電する。すると、電極部80a、80bに把持された生体組織85は、ジュール熱を発生させ、これにより焼灼される。この場合、電極部80a、80bの生体組織85との接触する面が平滑面83であるため、電極部80a、80bには生体組織85の一部(肉片)や、生体組織85から出る液体(血液など)が溜まりにくい。このため、生体組織85に対して適切に通電を行うことができ、高い焼灼性能が得られ、結果として円滑な手技が可能となる。
また、本実施の形態の場合、電極部80a、80bが生体組織85の形状や大きさに応じた姿勢となり、電極部80a、80bの平滑面83が生体組織85にしっかりと密着して接触面積を大きくとることから、生体組織85に対する通電を好適に行うことができ、一層良好な焼灼性能が得られる。
さらに、本実施の形態の場合、把持部77a、77bが絶縁材料で構成されることから、把持部77a、77bから生体組織85に電流が流れることがなく、電流は電極部80a、80bのみを介して生体組織85に流れる。すなわち、生体組織85への通電は、電極部80a、80bのみにより行われ、生体組織85の一部が溜まりやすい把持部77a、77bによる通電は行われないので、生体組織85に対して均一に通電することができる。
またさらに、本実施の形態の場合、電極部80a(80b)が把持部77a(77b)に対して中立姿勢である状態での平滑面83よりも、グリッパ機構19の内方に向かって突出しているので、グリッパ機構19により生体組織85を把持した際に、把持面82の凹凸82aが必ず生体組織85に接触する。このため、生体組織85をしっかりと把持することができ、手技を適切に行うことができる。
外科用処置具の一実施形態であるマニピュレータ10において、上記のグリッパ機構19に代えて、図6に示す変形例に係るグリッパ機構100を採用してもよい。変形例に係るグリッパ機構100は、2つのグリッパ片100a、100bと、グリッパ片100a(100b)に保持された電極部80a(80b)とを有する。グリッパ機構100の電極部80a(80b)は、グリッパ機構19の電極部80a(80b)と同一構成である。一方のグリッパ片100aが可動部として構成され、他方のグリッパ片100bが固定部として構成されている点は、グリッパ機構19と同様であるが、グリッパ片100aだけでなく、グリッパ片100bも可動部として構成してもよい。
把持部102a(102b)は、図3に示した把持部77a(77b)におけるピン孔88(89)を長孔94(95)に置き換えた構成である。長孔94(95)の長手方向は、グリッパ片100a(100b)の厚さ方向を向いている。電極部80a(80b)の背面側に設けられたピン86(87)は、長孔94(95)の長手方向に移動自在、且つ軸心a1(a2)を中心として回転自在に、長孔94(95)に挿通されている。このため、電極部80a(80b)は、把持部102a(102b)の厚さ方向に、長孔94(95)で規制された範囲内で変位自在であり、且つ、把持部102a(102b)に対して揺動(傾動)自在である。
変形例に係るグリッパ機構100は、図6に示すように、グリッパ機構100の内方に向けて電極部80a(80b)を弾性的に付勢する弾性部材96a(96b)をさらに備える。弾性部材96a、96bは、図示例では、板バネとして構成されている。弾性部材96a(96b)は、把持部77a(77b)内において、把持部77a(77b)と電極部80a(80b)との間に配置されており、一端側ではピン86(87)を基準として電極部80a(80b)の先端部側の部位を押圧し、他端側ではピン86(87)を基準として電極部80a(80b)の基端部側の部位を押圧している。
生体組織を把持しない状態において、電極部80a(80b)は、弾性部材96a(96b)により弾発的に付勢されることで、把持部77a(77b)に対して中立姿勢(基準姿勢)に保持されるとともに、長孔94(95)により規制された可動範囲内で最もグリッパ機構100の内方側に位置している。この状態で、電極部80a(80b)の平滑面83と、把持部77a(77b)の凹凸82a(具体的には凹凸82aの山部の頂点が存在する面)は、略面一であるとよい。なお、電極部80a(80b)に関して、「中立姿勢」とは、電極部80a(80b)の平滑面83が、把持部77a(77b)の把持面82の延在方向と平行となっているときの電極部80a(80b)の姿勢を意味する。
上記のように構成された変形例に係るグリッパ機構100によれば、生体組織に通電した際に、電極部80a、80bに生体組織の一部(肉片)や、生体組織から出る液体(血液など)が溜まりにくく、高い焼灼性能が得られる等、基本形に係るグリッパ機構19(図3参照)と同様の作用効果が得られる。それに加え、変形例に係るグリッパ機構100によれば、以下の作用効果が得られる。
図7に示すように、変形例に係るグリッパ機構100により生体組織85を把持した場合、把持部102a、102bが生体組織85を把持する一方、電極部80a(80b)は、弾性部材96a(96b)の弾性付勢力に抗して、長孔94(95)により規制された可動範囲内で把持部102a(102b)に埋没するように把持部102a(102b)の背面側に変位するとともに、生体組織85の大きさ及び形状に応じて姿勢を変化させる。これにより、電極部80a(80b)は、弾性部材96a(96b)の付勢力によって生体組織85に押圧されてしっかりと密着する。このため、生体組織85に対して一層良好に通電することができ、より高い焼灼性能を得ることができる。
上述した第1実施形態では、駆動源50を備えたマニピュレータ10(図1参照)に本発明を適用した構成例について説明したが、本発明は、手動式のバイポーラ電気メスにも適用可能である。図8は、本発明の第2実施形態に係る外科用処置具である手動式のバイポーラ電気メス120の側面図である。上述したマニピュレータ10は、動作の一部がモータ50a、50bの駆動力によって行われるものであったが、このバイポーラ電気メス120は、モータを搭載しておらず、人手による操作のみで動作するものである。
バイポーラ電気メス120は、中空のシャフト122と、シャフト122の基端部に設けられた操作部124と、シャフト122の先端部に設けられた開閉動作可能なグリッパ機構19とを備える。
操作部124には、シャフト122の延在方向であるZ方向に移動可能なトリガレバー126と、指掛け部130、132とが設けられており、トリガレバー126の移動に応じてシャフト122内に挿通された図示しないワイヤがZ方向に移動することで、グリッパ機構19が開閉動作するようになっている。図示例のバイポーラ電気メス120において、シャフト122の基端側へ向かう方向であるZ2方向にトリガレバー126を手指により引き込む操作を行うと、グリッパ機構19が閉じ、手指をトリガレバー126から離すと、図示しないバネの弾性力によりトリガレバー126がZ1方向に前進するとともにグリッパ機構19が開くようになっている。グリッパ機構19は、図3に示した基本形に係るグリッパ機構19と同一構成である。
なお、グリッパ機構19の開閉動作の構成は、上記の構成に限られず、指掛け部130、132を把持し、鋏のような操作をすることで先端のグリッパ機構19が開閉動作するような構成でもよい。この場合、トリガレバー126を手指により引き込む操作により通電が行われる構成にすることによって、選択的に生体組織を焼灼することができる。
また、操作部124には、高周波電源23のケーブルC1、C2(図1参照)が接続可能な電極プラグ128が設けられている。操作部14及びシャフト122には、電極プラグ128から一方のグリッパ片19aまでの通電経路である第1通電経路1Eと、電極プラグ128から他方のグリッパ片19bまでの通電経路である第2通電経路E2とが設けられている。
なお、バイポーラ電気メス120において、グリッパ機構19に代えて、上述した変形例に係るグリッパ機構100(図6参照)を採用してもよい。また、図示例のバイポーラ電気メス120では、グリッパ機構19のロール動作やヨー動作などの姿勢変更動作が可能なように構成されていないが、手指による操作により機械的にグリッパ機構19の姿勢変更動作を行う機構を備えてもよい。
上述した第2実施形態に係る外科用処置具であるバイポーラ電気メス120によっても、第1実施形態に係る外科用処置具であるマニピュレータ10と同様に、生体組織に通電した際に、電極部80a、80b(図8では不図示。図3の電極部80a、80bを参照。)に生体組織の一部(肉片)や、生体組織から出る液体(血液など)が溜まりにくく、高い焼灼性能が得られる等の効果が得られる。なお、第2の実施形態において、第1の実施形態と共通する各構成部分については、第1の実施形態における当該共通の各構成部分がもたらす作用及び効果と同一又は同様の作用及び効果が得られることは勿論である。
上記において、本発明について好適な実施の形態を挙げて説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々の改変が可能なことは言うまでもない。
10…マニピュレータ 18、122…シャフト
14、124…操作部 19、100…グリッパ機構
19a、19b…グリッパ片 77a、77b…把持部
80a、80b…電極部 82a…凹凸
82…把持面 83…平滑面
96a、96b…弾性部材 120…バイポーラ電気メス

Claims (5)

  1. 把持した生体組織に電流を流して外科的処置を施す外科用処置具であって、
    把持対象物を把持するように開閉可能であり、少なくとも一方が可動部として構成された一対のグリッパ片からなるグリッパ機構を備え、
    前記各グリッパ片は、前記把持対象物に対する滑り止め用の凹凸が形成された把持面を有する把持部と、前記把持部に保持され、前記把持対象物と接触する側に平滑面が形成された電極部と、を備え、
    前記凹凸は、前記グリッパ片において前記電極部とは異なる部位に設けられる、
    ことを特徴とする外科用処置具。
  2. 請求項1記載の外科用処置具において、
    前記電極部は、前記把持部に揺動自在に支持される、
    ことを特徴とする外科用処置具。
  3. 請求項1または2記載の外科用処置具において、
    前記把持部は、絶縁材料で構成される、
    ことを特徴とする外科用処置具。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の外科用処置具において、
    前記把持面の前記凹凸は、前記電極部が前記把持部に対して中立姿勢である状態での前記平滑面よりも、前記グリッパ機構の内方に向かって突出している、
    ことを特徴とする外科用処置具。
  5. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の外科用処置具において、
    前記電極部は、前記グリッパ片の厚さ方向に変位可能なように前記把持部に保持され、
    前記グリッパ片は、前記グリッパ機構の内方に向けて前記電極部を弾性的に付勢する弾性部材をさらに備える、
    ことを特徴とする外科用処置具。
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