以下、適宜図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明される実施形態は本発明の一例にすぎず、本発明の要旨を変更しない範囲で、本発明の実施形態を適宜変更できることは言うまでもない。
図1は、本実施形態におけるシステム100の概略図である。図1に示されるシステム100は、複合機10と、情報処理端末50とで構成されている。複合機10及び情報処理端末50は、通信ネットワーク101を通じて通信可能に構成されている。通信ネットワーク101は、例えば、有線LAN(Local Area Networkの略)、無線LAN、或いはこれらの組み合わせであってもよい。または、複合機10及び情報処理端末50は、USB(Universal Serial Busの略)ケーブル等によって接続されていてもよい。
[複合機10]
複合機10は、図1に示されるように、プリンタ部11と、スキャナ部12と、FAX部13と、表示部23と、操作部24と、通信部25と、CPU(Central Processing Unitの略)31と、記憶部32と、通信バス33とを主に備える。複合機10を構成する各構成要素は、通信バス33を通じて相互に接続されている。複合機10は、画像出力装置の一例である。
[プリンタ部11、スキャナ部12、FAX部13]
プリンタ部11は、画像データで示される画像を記録用紙に記録するプリント動作を実行する。記録用紙は、シート或いは被記録媒体の一例である。プリンタ部11の記録方式として、インクジェット方式や電子写真方式などの公知の方式を採用することができる。より詳細には、本実施形態に係るプリンタ部11は、記録用紙を収容するトレイと、トレイに収容された記録用紙を搬送する搬送部と、搬送部によって搬送された記録用紙に画像を記録する記録部とを備える。
スキャナ部12は、原稿に記録されている画像を読み取って画像データを生成するスキャン動作を実行する。FAX部13は、FAXプロトコルに準拠した方式で画像データを送受信するFAX送信動作及びFAX受信動作を実行する。また、複合機10は、スキャン動作で生成した画像データをプリント動作で記録用紙に記録するコピー動作等を実行してもよい。プリント動作及びFAX送信動作は、出力動作の一例である。
[表示部23]
表示部23は、各種情報を表示する表示画面を備える。表示部23としては、液晶ディスプレイ(Liquid Crystal Displayの略)、有機ELディスプレイ(Organic Electro−Luminescence Displayの略)等を採用することができる。
[操作部24]
操作部24は、表示部23の表示画面に表示されたオブジェクトを指定するユーザの操作を受け付ける。具体的には、操作部24はボタンを有しており、押下されたボタンに対応づけられた各種の操作信号をCPU31へ出力する。さらに、操作部24は、表示部23の表示画面に重畳された膜状のタッチセンサを有していてもよい。すなわち、表示部23がタッチパネルディスプレイとして構成されてもよい。
なお、「オブジェクト」とは、ユーザが操作部24を操作することによって指定可能な画像を指す。一例として、オブジェクトは表示部23に表示された文字列であって、操作部24の方向キーを押下することによってオブジェクトの1つがハイライト表示され、操作部24の決定ボタンを押下することによってハイライト表示されたオブジェクトが指定されてもよい。他の例として、操作部24がタッチパネルである場合のオブジェクトは表示部23に表示されたアイコン、ラジオボタン、チェックボックス、プルダウンメニュー、リンク等であって、タッチ位置に表示されたオブジェクトが指定されてもよい。
タッチパネルとして実現される操作部24は、表示部23の表示画面をタッチするユーザ操作を受け付ける。また、操作部24は、ユーザがタッチした表示画面上の位置を示す位置情報を出力する。位置情報は、例えば、表示画面の左上端を原点とし、右向きをx軸の正の向き、下向きをy軸の正の向きとしたx−y平面上の座標(x,y)として表現できる。タッチセンサには、静電容量方式、抵抗膜方式等の周知の方式を採用することができる。
なお、本明細書中における「タッチ」とは、入力媒体を表示画面に接触させる操作全般を含む。すなわち、タッチした入力媒体を所定時間内に表示画面から離間させるタップ操作、タッチした入力媒体を表示画面上で静止させるロングタッチ操作、タッチした入力媒体を表示画面上でスライドさせるスライド操作、表示画面上をスライドする入力媒体の加速度が閾値以上であるフリック操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに近づける向きにスライドさせるピンチイン操作、表示画面上の異なる位置にタッチした2つの入力媒体を互いに離れる向きにスライドさせるピンチアウト操作等は、タッチの一例である。
また、入力媒体が表示画面に触れていなくても、表示画面との間の距離がごく僅かな位置まで入力媒体を近接させることを、前述の「タッチ」の概念に含めてもよい。さらに入力媒体とは、ユーザの指であってもよいし、タッチペン等であってもよい。以下、表示部53に表示されたアイコンの位置のタップを、当該アイコンを指定するユーザ操作の一例として説明する。
[通信部25]
通信部25は、通信ネットワーク101を通じて外部装置と通信を行うためのインタフェースである。すなわち、複合機10は、通信部25を通じて情報処理端末50に各種データ又は各種情報を出力し、通信部25を通じて情報処理端末50から各種データ又は各種情報を受信する。通信部25の具体的な通信手順は特に限定されないが、例えば、Wi−Fi(Wi−Fi Allianceの登録商標)を採用することができる。また、複合機10及び情報処理端末がUSBケーブル等で接続される場合、通信部25は、USBケーブルを着脱可能なUSBインタフェースであってもよい。
[CPU31]
CPU31は、複合機10の全体動作を制御するものである。CPU31は、操作部24から出力される各種情報、及び通信部25を通じて外部装置から取得した各種情報等に基づいて、後述する各種プログラムを記憶部32から取得して実行する。すなわち、CPU31及び記憶部32は、制御部の一例を構成する。
[記憶部32]
記憶部32は、プログラム記憶領域32Aと、データ記憶領域32Bとを有する。プログラム記憶領域32Aには、OS(Operating Systemの略)34と、装置プログラム35とが格納される。なお、装置プログラム35は、単一のプログラムであってもよいし、複数のプログラムの集合体であってもよい。データ記憶領域32Bには、装置プログラム35の実行に必要なデータ或いは情報が記憶される。
なお、本明細書中の「データ」と「情報」とは、コンピュータによって取り扱い可能なビット或いはビット列である点において共通する。「データ」とは、各ビットが示す意味内容をコンピュータが考慮することなく取り扱えるものを指す。これに対して、「情報」とは、各ビットが示す意味内容によってコンピュータの動作が分岐するものを指す。さらに、「指示」は、送信先の装置に対して次の動作を促すための制御信号であって、情報を含んでいることもあるし、それ自体が情報としての性質を有していることもある。
また、「データ」及び「情報」は、形式(例えば、テキスト形式、バイナリ形式、フラグ形式等)がコンピュータ毎に変更されたとしても、同一の意味内容と認識される限り、同一のデータ及び情報として取り扱われる。例えば、「2つ」であることを示す情報が、あるコンピュータではASCIIコードで”0x32“というテキスト形式の情報として保持され、別のコンピュータでは二進数表記で”10“というバイナリ形式の情報として保持されてもよい。
但し、上記の「データ」及び「情報」の区別は厳密なものではなく、例外的な取り扱いも許容される。例えば、データが一時的に情報として扱われてもよいし、情報が一時的にデータとして扱われてもよい。また、ある装置ではデータとして扱われるものが、他の装置では情報として扱われてもよい。さらには、データの中から情報が取り出されてもよいし、情報の中からデータが取り出されてもよい。
記憶部32は、例えば、RAM(Random Access Memoryの略)、ROM(Read Only Memoryの略)、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read−Only Memoryの略)、HDD(Hard Disk Driveの略)、CPU31が備えるバッファ等、或いはそれらの組み合わせによって構成される。
なお、記憶部32は、コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体であってもよい。コンピュータが読み取り可能なストレージ媒体とは、non−transitoryな媒体である。non−transitoryな媒体には、上記の例の他に、CD−ROM、DVD−ROM等の記録媒体も含まれる。また、non−transitoryな媒体は、tangibleな媒体でもある。一方、インターネット上のサーバなどからダウンロードされるプログラムを搬送する電気信号は、コンピュータが読み取り可能な媒体の一種であるコンピュータが読み取り可能な信号媒体であるが、non−transitoryなコンピュータが読み取り可能なストレージ媒体には含まれない。
プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、CPU31によって実行される。しかしながら、本明細書では、CPU31を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムAが処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「CPU31がプログラムAに記述された処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述する情報処理端末50についても同様である。
また、プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、事象を判断し、判断結果に応じて動作する。しかしながら、本明細書では、判断することを省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムが条件Aに応じて、処理Aを実行する」という趣旨の記述は、「プログラムは条件Aであるか否かを判断する。プログラムは、肯定判断であることに応じて、処理Aを実行する」ことを指してもよい。後述する情報処理端末50についても同様である。
また、プログラム記憶領域32Aに記憶されているプログラムは、データ等を特定し、取得し、抽出し、或いは選択する。プログラムがデータ等を特定するとは、例えば、複数のデータ等のうちから条件に合致するデータを特定し、当該データ等そのもの或いは当該データ等を識別するための情報を、予め定められた記憶領域に記憶させる処理を指す。データ等を識別するための情報とは、例えば、当該データ等を識別するための識別情報、当該データ等が記憶された配列のインデックス、当該データ等が記憶された記憶領域のポインタ等である。プログラムがデータ等を取得し、抽出し、或いは選択する処理も同様である。後述する情報処理端末50についても同様である。
OS34は、複合機10を構成するハードウェアであるプリンタ部11、スキャナ部12、FAX部13、表示部23、操作部24、及び通信部25等を制御するためのAPI(Application Programming Interfaceの略)を提供する基本プログラムである。すなわち、上記の各プログラムは、OS34が提供するAPIを呼び出すことによって、各ハードウェアを制御する。しかしながら、本明細書では、OS34を省略して各プログラムの動作を説明することがある。すなわち、以下の説明において、「プログラムBがハードウェアCを制御する」という趣旨の記述は、「プログラムBがOS34のAPIを通じてハードウェアCを制御する」ことを指してもよい。後述する情報処理端末50についても同様である。
[情報処理端末50]
情報処理端末50は、図1に示されるように、表示部53と、操作部54と、通信部55と、CPU61と、記憶部62と、通信バス63とを主に備える。情報処理端末50に含まれる表示部53、操作部54、通信部55、CPU61、記憶部62、及び通信バス63は、複合機10に含まれる表示部23、操作部24、通信部25、CPU31、記憶部32、及び通信バス33と基本的な構成が共通するので、説明は省略する。CPU61及び記憶部62は、制御部の一例である。情報処理端末50は、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレット端末、或いはPC(Personal Computerの略)等である。
情報処理端末50の操作部54は、例えば、後述するポインタ画像110の移動を指示する移動操作と、後述するアイコンを指定する指定操作とを受け付ける。操作部54は、所謂マウス、トラックボール、マウスパッド等と呼ばれるものである。移動操作とは、例えば、マウスの移動、トラックボールの回転、マウスパッド上における指のスライド等が該当する。指定操作とは、例えば、ポインタ画像110がアイコン上に重ねられた状態で、操作部54に設けられたボタンの押下(以下、「クリック」と表記する。)すること等が該当する。アイコンの位置にポインタ画像110を移動させ且つ操作部54のボタンをクリックする操作は、当該アイコンを指定するユーザ操作の一例である。
但し、操作部54は、複合機10の操作部24と同様に、表示部53の表示画面に重畳されたタッチセンサであってもよい。そして、操作部54は、表示部53に表示されたアイコンの位置をタッチする操作を、指定操作として受け付けてもよい。この場合、後述するステップS42の処理が省略されてもよい。また、後述するステップS43、S44の処理は、第2アイコンの位置をタッチするユーザ操作を操作部54を通じて受け付けたことに応じて実行されてもよいし、省略されてもよい。
情報処理端末50のOS64は、操作部54を通じて移動操作を受け付けたことに応じて、当該移動操作に連動してポインタ画像110を表示画面上で移動させる。また、OS64は、移動後のポインタ画像110の位置を示す操作情報を、後述するアクティブなプログラムに出力する。さらに、OS64は、操作部54を通じて指定操作を受け付けたことに応じて、当該指定操作を受け付けたときのポインタ画像110の位置を示す操作情報を、アクティブなプログラムに出力する。
また、OS64は、複数の画面(以下、「ウィンドウ」と表記することがある。)を、表示部53に並べて或いは重ねて表示可能なマルチウィンドウ機能を備えている。OS64は、表示部53に表示される複数のウィンドウの1つをアクティブにし、その他のウィンドウを非アクティブにする。すなわち、「アクティブ」とは、例えば、当該ウィンドウを表示させているプログラムがOS64から出力された操作情報を取得できる状態を指す。一方、「非アクティブ」とは、例えば、当該ウィンドウを表示させているプログラムがOS64から出力された操作情報を取得できない状態を指す。
情報処理端末50のデータ記憶領域62Bは、図2(A)に示されるように、データIDと、データIDに対応付けられた画像データとを記憶している。データIDは、対応する画像データを識別するデータ識別情報(例えば、ファイルパス名)の一例である。また、画像データには、当該画像データの生成日時を示す日時情報等が対応付けられていてもよい。図2(A)は、データ記憶領域62Bに含まれる“マイピクチャ”フォルダに記憶された画像データを示している。なお、データ記憶領域62Bは、複数のフォルダ(例えば、“デスクトップ”フォルダ等)を含むことができる。
マイピクチャに記憶された画像データは、図2(A)に示されるように、上下方向の辺の長さと、左右方向の辺の長さとが互いに異なる長方形の画像を示す。本実施形態において、“写真001”、“写真003”、“写真004”、“写真005”、“写真006”、“写真008”で識別される画像データは、左右方向の辺が上下方向の辺より長い(以下、「横長」と表記する。)長方形の画像を示す。また、“写真002”、“写真007”で識別される画像データは、上下方向の辺が左右方向の辺より長い(以下、「縦長」と表記する。)長方形の画像を示す。
また、データ記憶領域62Bは、図2(B)に示されるように、装置IDと、条件情報と、方向情報とを記憶する。以下、図2(B)に示される情報を「装置レコード」と表記することがある。装置レコードは、例えば、後述する端末プログラム65によってデータ記憶領域62Bに記憶される。後述する端末プログラム65は、例えば、装置ID、条件情報、及び方向情報を通信部55を通じて複合機10から受信し、受信した各情報を含む装置レコードをデータ記憶領域62Bに記憶させる。より詳細には、端末プログラム65は、例えば、複合機10のMIB(Management Information Baseの略)に記憶された各種情報を、SNMP(Simple Network Management Protocolの略)を用いて受信すればよい。
装置IDは、複合機10を識別する装置識別情報の一例である。条件情報は、対応する装置IDで識別される複合機10が実行するプリント動作の実行条件を示す。より詳細には、条件情報は、例えば、記録用紙のサイズを示すサイズ情報(例えば、“A4”,“B5”,“L版”等)と、記録用紙の外縁部に余白(以下、「縁」と表記する。)を設けるか否かを示す縁情報(例えば、“縁あり”,“縁無し”等)と、プリント動作で使用される色数を示す色情報(例えば、“カラー”,“モノクロ”等)とを含む。方向情報は、搬送部による記録用紙の搬送方向が、長方形の記録用紙の長辺及び短辺のどちらに一致するかを示す情報(例えば、“長辺”,“短辺”)である。
[システム100の動作]
次に、図3〜図6を参照して、本実施形態に係るシステム100の動作を説明する。本実施形態に係るシステム100は、情報処理端末50を通じてユーザに画像データを指定させ、指定された画像データに対するプリント動作を情報処理端末50が複合機10に実行させる。なお、複合機10が実行する出力動作は、プリント動作に限定されず、FAX送信動作等であってもよい。
情報処理端末50の端末プログラム65は、OS64によって起動されたことに応じて、図3に示されるプリント処理を実行する。まず、端末プログラム65は、デフォルトフォルダに記憶された画像データを読み出す(S11)。本実施形態では、“マイピクチャ”フォルダをデフォルトフォルダとする。すなわち、端末プログラム65は、最初に実行するステップS11において、“写真001”〜“写真008”で識別される8個の画像データを、“マイピクチャ”フォルダから読み出す。
次に、端末プログラム65は、ステップS11で取得した画像データに対応する第1アイコンを生成する(S12)。第1アイコンは、対応する画像データで示される画像の一部を強調した第1オブジェクトの一例である。より詳細には、第1アイコンは、対応する画像データで示される長方形の画像に含まれる正方形の領域を示す画像である。すなわち、第1アイコンで示される正方形の画像は、対応する画像データで示される長方形の画像より小さい。また、第1アイコンのサイズは、予め定められている。また、第1アイコンの形状は正方形に限定されず、円形等であってもよい。
なお、長方形の画像のどの領域を第1アイコンとして抽出するかは、特に限定されないが、例えば、長方形の画像の中央の領域が第1アイコンとして抽出されてもよいし、長方形の画像のうちの最もピントが合っている領域が第1アイコンとして抽出されてもよいし、長方形の画像のうちの顔を含む領域(以下、「顔領域」と表記する。)が第1アイコンとして抽出されてもよい。以下、顔領域を第1領域として抽出する処理を説明する。
端末プログラム65は、例えば、周知の顔認識技術を用いて長方形の画像から顔領域を特定する。そして、端末プログラム65は、1つの顔領域のみを特定したことに応じて、特定した顔領域を第1アイコンとして抽出する。一方、端末プログラム65は、複数の顔領域を特定したことに応じて、複数の顔領域のうちの1つを第1アイコンとして抽出する。より詳細には、端末プログラム65は、複数の顔領域のうち、最も大きい顔を含む顔領域を第1アイコンとして抽出してもよいし、最も手前の顔を含む顔領域を第1アイコンとして抽出してもよいし、周知の笑顔判定技術で算出される笑顔度が最も高い顔領域を第1アイコンとして抽出してもよい。
次に、端末プログラム65は、画像選択画面を表示部53に表示させる(S13)。また、OS64は、画像選択画面をアクティブにする。図7は、プリント処理において最初に表示される画像選択画面の一例である。画像選択画面は、プリント動作の対象となる画像データをユーザに選択させる第1画面の一例である。そして、端末プログラム65は、画像選択画面に対するユーザ操作を操作部54を通じて受け付ける(S14)。ステップS13の処理は第1表示処理の一例であり、ステップS14の処理は受付処理の一例である。
図7に示される画像選択画面は、フォルダエリア111と、選択エリア112と、プールエリア113とに区画されている。フォルダエリア111と、選択エリア112と、プールエリア113とは、画像選択画面内において、左右方向に隣接して設けられている。本実施形態におけるプールエリア113の左右方向の幅A3は、選択エリア112の左右方向の幅A2より大きく設定されている。選択エリア112は第1領域の一例であり、プールエリア113は第2領域の一例である。左右方向は、隣接方向の一例である。
フォルダエリア111は、複数のフォルダアイコン115、116、117を含む。フォルダアイコン115〜117は、ステップS11における画像データの取得元に対応付けられている。本実施形態では、フォルダアイコン115が“マイピクチャ”フォルダに対応付けられ、フォルダアイコン116が“デスクトップ”フォルダに対応付けられ、フォルダアイコン117が“クラウド”に対応付けられている。なお、選択中のフォルダアイコン115は、他のフォルダアイコン116、117と異なる態様でフォルダエリア111に表示されている。
選択エリア112には、ステップS12で生成した複数の第1アイコン121、122、123、124、125、126、127、128が一覧表示される。選択エリア112における第1アイコン121〜128のレイアウトは、後述する図5のステップS52〜S57の処理によって決定される。図7に示される画像選択画面には、選択エリア112の第1段目に3つの第1アイコン121、122、123が、第2段目に3つの第1アイコン124、125、126が、第3段目に2つの第1アイコン127、128が、それぞれ左から右に配置される。第1アイコン121〜128の配列順序は、例えば、対応する画像データのデータIDの昇順或いは降順であってもよいし、対応する画像データの生成日時の昇順或いは降順であってもよい。
また、第1アイコン121〜128の左上端には、チェックボックスが付加されている。プリント処理において最初に表示される画像選択画面において、全ての第1アイコン121〜128に付加されたチェックボックスは、チェックされていない状態である。チェックされていないチェックボックスは、対応する第1アイコン121〜128が非選択状態であることを示す。また、非選択状態の第1アイコン121〜128は、対応する画像データがプリント動作の対象として選択されていないことを示す。
プールエリア113は、[プレビュー]アイコン130を含む。[プレビュー]アイコン130は、後述するプレビュー画面を表示させる指示に対応するプレビュー指示オブジェクトの一例である。なお、[プレビュー]アイコン130の表示位置は、プールエリア113に限定されず、画像選択画面の任意の位置であってもよい。また、プールエリア113は、後述する第2アイコンを含むことができる。但し、プリント処理において最初に表示される画像選択画面のプールエリア113には、図7に示されるように、第2アイコンが含まれない。
次に、端末プログラム65は、例えばフォルダアイコン116の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:フォルダアイコン)、“デスクトップ”フォルダに記憶された画像データを取得(S11)し、取得した画像データに対応する第1アイコンを生成(S12)し、生成した第1アイコンを含む画像選択画面を表示部53に表示させる(S13)。フォルダアイコン117が指定された場合も同様である。但し、端末プログラム65は、フォルダアイコン117が指定された場合のステップS11において、不図示のサーバから通信部55を通じて画像データを受信する。
次に、端末プログラム65は、例えば第1アイコン122の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:その他&S17:Yes)、選択エリア操作処理を実行する(S18)。選択エリア操作処理は、ポインタ画像110が選択エリア112内に配置された状態で、操作部54を通じてユーザ操作を受け付けた場合に実行される。図4(A)を参照して、選択エリア操作処理の詳細を説明する。
まず、端末プログラム65は、非選択状態の第1アイコン122の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S31:非選択)、指定された第1アイコン122を選択状態にする(S32)。また、端末プログラム65は、ステップS32で選択状態にした第1アイコン122に対応する第2アイコン132をプールエリア113に追加する(S33)。そして図3に戻って、端末プログラム65は、選択状態の第1アイコン122が表示された選択エリア112と、第2アイコン132が表示されたプールエリア113とを含む画像選択画面を、表示部53に表示させる(S13)。ステップS32の処理を実行した後のステップS13の処理は選択処理の一例であり、ステップS33の処理を実行した後のステップS13の処理は追加表示処理の一例である。
図8は、第1アイコン122、128、125がこの順に指定された場合の画像選択画面の一例である。図8に示される第1アイコン122、125、128に付加されたチェックボックスには、チェックマーク“レ”が付加されている。チェックマーク“レ”は、対応する第1アイコン122、125、128が選択状態であることを示す選択状態画像の一例である。選択状態の第1アイコン122、125、128は、対応する画像データがプリント動作の対象として選択されていることを示す。
また、図8に示されるプールエリア113には、第2アイコン132、138、135が一覧表示されている。第2アイコン132、138、135は、選択状態の第1アイコン122、128、125に対応付けられた第2オブジェクトの一例である。第2アイコン132、138、135は、対応する第1アイコン122、128、125に対応付けられた画像データで示される画像を、第1アイコン122、128、125と異なる態様で示す。第2アイコン132、138、135は、対応する第1アイコン122、128、125より大きく設定されている。また、第2アイコン132、138、135は、対応する画像データで示される画像の全体を示す。さらに、第2アイコン132、138、135は、対応する画像データで示される画像と相似形状の長方形の画像である。
また、第2アイコン132、138、135は、対応する画像データで示される画像の上下方向と、表示画面の上下方向とが一致するように、プールエリア113に表示される。すなわち、第2アイコン132は縦長であり、第2アイコン138、135は横長である。なお、プールエリア133における第2アイコン132、138、135のレイアウトは、第1アイコンのレイアウトを決定する場合と同様に、図5のステップS52〜S57の処理によって決定される。
さらに、第2アイコン132、138、135は、対応する第1アイコン122、128、125が選択状態にされた順にプールエリア133に配列される。すなわち、端末プログラム65は、直近の選択処理で選択状態にした第1アイコン125に対応付けられた第2アイコン135を、直近の選択処理の実行時点でプールエリア113に既に表示されている第2アイコン132、138の最後に配置する。本実施形態における「最後」とは、最も下の段で且つ最も右側の位置である。
次に、端末プログラム65は、例えば図8に示される第1アイコン128の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:その他&S17:Yes)、選択エリア操作処理を実行する(S18)。すなわち、端末プログラム65は、選択状態の第1アイコン128が指定されたことに応じて(S31:選択済)、指定された第1アイコン128を非選択状態にする(S34)。また、端末プログラム65は、ステップS34で非選択状態にした第1アイコン128に対応する第2アイコン138をプールエリア113から削除する(S35)。
そして図3に戻って、端末プログラム65は、非選択状態の第1アイコン128が表示された選択エリア112と、第2アイコン138が非表示にされたプールエリア113を含む画像選択画面を、表示部53に表示させる(S13)。図9は、図8の第1アイコン128が指定された場合の画像選択画面の一例である。図9に示される第1アイコン128に付加されたチェックボックスからは、チェックマーク“レ”が削除されている。また、図9に示されるプールエリア113から第2アイコン138が削除され、第2アイコン132、135のレイアウトが更新される。ステップS34の処理を実行した後のステップS13の処理は選択解除処理及び第1選択解除処理の一例であり、ステップS35の処理を実行した後のステップS13の処理は非表示処理及び第1非表示処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、例えば図8に示される第2アイコン138上にポインタ画像110が移動されたことに応じて(S14:その他&S17:No&S19:Yes)、プールエリア操作処理を実行する(S20)。プールエリア操作処理は、ポインタ画像110がプールエリア113内に配置された状態で、操作部54を通じてユーザ操作を受け付けた場合に実行される。図4(B)を参照して、プールエリア操作処理の詳細を説明する。
まず、端末プログラム65は、第2アイコン138上にポインタ画像110が位置することに応じて(S41:マウスオーバ)、ポインタ画像110が位置する第2アイコン138の左上隅に[×]アイコン139を付加する(S42)。一方、ポインタ画像110と異なる位置に配置された第2アイコン132、135には、[×]アイコン139が付加されない。すなわち、端末プログラム65は、第2アイコン132、135と異なる位置にポインタ画像110が移動されたことに応じて、第2アイコン132、135から[×]アイコン139を削除する。
そして図3に戻って、端末プログラム65は、図8に示されるように、第2アイコン138に[×]アイコン139が付加され、第2アイコン132、135に[×]アイコン139が付加されていない画像選択画面を、表示部53に表示させる(S13)。[×]アイコン139は、ポインタ画像110が位置する第2アイコン138に対応付けて表示される解除指示オブジェクトの一例である。ステップS42の処理を実行した後のステップS13の処理は、解除準備処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、例えば図8に示される[×]アイコン139の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:その他&S17:No&S19:Yes)、プールエリア操作処理を実行する(S20)。そして、端末プログラム65は、第2アイコン138に対応付けられた[×]アイコン139の指定を受け付けたことに応じて(S41:[×]アイコン)、[×]アイコン139に対応付けられた第2アイコン138をプールエリア113から削除する(S43)。また、端末プログラム65は、ステップS43で削除した第2アイコン138に対応する第1アイコン128を非選択状態にする(S44)。
そして図3に戻って、端末プログラム65は、図9に示される画像選択画面を、表示部53に表示させる(S13)。図9に示される画像選択画面の詳細は既に説明したので、再度の説明は省略する。ステップS43の処理を実行した後のステップS13の処理は第2非表示処理の一例であり、ステップS34の処理を実行した後のステップS13の処理は第2選択解除処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、左右方向或いは上下方向における画像選択画面のサイズ変更を指示するユーザ操作を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:その他&S17:No&S19:No)、ウィンドウ枠操作処理を実行する(S21)。ウィンドウ枠操作処理は、画面のサイズを変更する処理である。図5を参照して、ウィンドウ枠操作処理の詳細を説明する。
画像選択画面の右端或いは左端にポインタ画像110Aを移動させて操作部54のボタンをクリックし、クリックしたままポインタ画像110Aを左右方向に移動させるユーザ操作は、画像選択画面の左右方向のサイズ変更を指示するユーザ操作の一例である。また、画像選択画面の上端或いは下端にポインタ画像110Bを移動させて操作部54のボタンをクリックし、クリックしたままポインタ画像110Bを上下方向に移動させるユーザ操作は、画像選択画面の上下方向のサイズ変更を指示するユーザ操作の一例である。
まず、端末プログラム65は、画像選択画面の左右方向のサイズを変更する指示を受け付けたことに応じて(S51:左右方向)、画像選択画面の左右方向のサイズを変更する。サイズ変更量は、例えば、ポインタ画像110Aの移動量に応じて大きくなる。次に、端末プログラム65は、サイズ変更後の画像選択画面の左右方向の幅Aを取得する(S52)。そして、端末プログラム65は、例えば、取得した幅Aを以下の方法で分配することによって、各エリア111、112、113の左右方向の幅A1、A2、A3を決定する(S53)。すなわち、端末プログラム65は、幅Aの画像選択画面を、左右方向に隣接するエリア111、112、113に区画する。
本実施形態において、幅A1は、予め定められている。すなわち、フォルダエリア111の幅A1は、画像選択画面のサイズ変更の前後において変化しない。また、端末プログラム65は、フォルダエリア111の幅A1を除いた画像選択画面の残りの幅(A−A1)を、A2:A3の比率で選択エリア112及びプールエリア113に比例配分する。すなわち、選択エリア112及びプールエリア113の幅A2、A3の比率は、画像選択画面のサイズ変更の前後において変化しない。すなわち、端末プログラム65は、幅A3が幅A2より大きくなるように、より詳細には、幅A2及び幅A3の比率が維持されるように、サイズ変更後の画像選択画面をエリア111、112、113に区画する。
次に、端末プログラム65は、選択エリア112に一覧表示される第1アイコン121〜128のレイアウトを決定する(S54)。より詳細には、第1アイコンの左右方向の幅をwk、隣接する第1アイコンの左右方向の隙間をΔwとしたときに、下記式1を満たす最大の整数Nを算出する。そして、端末プログラム65は、選択エリア112内において、間隔Δwを隔てて左右方向に配列されたN個の第1アイコンのセットを、上下方向に配列する。
次に、端末プログラム65は、画像選択画面の上下方向の高さBを取得する(S55)。そして、端末プログラム65は、上下方向に配列された全ての第1アイコンを表示可能か否かを判断する(S56)。より詳細には、端末プログラム65は、上下方向に配列される第1アイコンの数をM、第1アイコンの上下方向の高さをxk、隣接する第1アイコンの上下方向の隙間をΔxとしたときに、下記式2を満たすか否かを判断する。
そして、端末プログラム65は、式2を満たすと判断したことに応じて(S56:Yes)、図7に示されるように、第1アイコン121〜128を選択エリア112に一覧表示させる。一方、端末プログラム65は、式2を満たさないと判断したことに応じて(S56:No)、図10に示されるように、第1アイコン121〜128の一部と、上下方向に延びるスクロールバー140とを選択エリア112に表示させる(S57)。ステップS52〜S57の処理は、サイズ変更処理の一例である。
スクロールバー140は、上下方向に配列された複数の第1アイコンのうち、選択エリア112に表示させる領域を指示するユーザ操作を受け付けるスクロールオブジェクトの一例である。そして図示は省略するが、端末プログラム65は、スクロールバー140の上下方向への移動を指示するユーザ操作を操作部54を通じて受け付けたことに応じて、移動後のスクロールバー140の位置に応じた領域を選択エリア112に表示させる。
また、端末プログラム65は、プールエリア113に一覧表示される第2アイコン132、135のレイアウトを、ステップS54〜S57の処理によって決定する。ここで、上記の式1には、プールエリア113の左右方向の幅A3、第2アイコンの左右方向の幅yk、隣接する第2アイコンの左右方向の隙間Δyが、A1、wn、Δwに代えて用いられる。また、式2には、第2アイコンの上下方向の高さzk、隣接する第2アイコンの上下方向の隙間Δzが、xk、Δxに代えて用いられる。
図10は、図9に示される画像選択画面の左右方向の幅が縮小された状態を示す図である。図10に示される選択エリア112には、第1段目に2つの第1アイコン121、122が、第2段目に2つの第1アイコン123、124が、第3段目に2つの第1アイコン125、126が、第4段目に2つの第1アイコン127、128が、それぞれ左から右に配置される。また、図10に示される選択エリア112には、第1段目〜第3段目の第1アイコン121〜126と、第4段目の第1アイコン127、128の上側の一部と、スクロールバー140とが表示される。そして、スクロールバー140が下方に移動されることによって、図10に表示されていない第4段目の第1アイコン127、128の下側の一部が表示され、第1段目の第1アイコン121、122の上側の一部が代わりに非表示になる。さらに、図10に示されるプールエリア113には、第2アイコン132、135が上下方向に一覧表示される。
一方、端末プログラム65は、画像選択画面の上下方向のサイズを変更する指示を受け付けたことに応じて(S51:上下方向)、画像選択画面の上下方向のサイズを変更する。サイズ変更量は、例えば、ポインタ画像110Bの移動量に応じて大きくなる。そして、端末プログラム65は、ステップS52〜S54の処理をスキップして、ステップS55以降の処理を実行する。なおステップS55〜S57の処理は既に説明したので、再度の説明は省略する。
図3に戻って、端末プログラム65は、例えば図10に示される[プレビュー]アイコン130の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S14:プレビューアイコン)、プレビュー表示処理を実行する(S15)。プレビュー表示処理は、プリント動作の対象となる画像をユーザに確認させる処理である。図6を参照して、プレビュー表示処理の詳細を説明する。
まず、端末プログラム65は、データ記憶領域62Bから装置レコードを読み出す(S61)。ステップS61の処理は、取得処理の一例である。また、端末プログラム65は、プレビュー画像を生成する(S62)。プレビュー画像は、選択状態の第1アイコン122、125に対応付けられた画像データに対するプリント動作を、ステップS61で取得した実行条件に従って実行した結果を示す画像である。すなわち、ここで生成されるプレビュー画像データは、データID“写真002”、“写真005”で識別される画像データで示される画像を、A4サイズの用紙に縁ありでモノクロ印刷したイメージ示す画像である。
次に、端末プログラム65は、画像選択画面に代えてプレビュー画面を表示部53に表示させる(S63)。OS64は、プレビュー画面をアクティブにする。図11は、プレビュー画面の一例である。図11に示されるプレビュー画面は、左右方向に隣接するプレビューエリア141と、設定エリア142とに区画されている。プレビュー画面は、選択された画像データに対するプリント動作の結果をユーザに確認させる第2画面の一例である。プレビューエリア141は第3領域の一例であり、設定エリア142は第4領域の一例である。そして、端末プログラム65は、プレビュー画面に対するユーザ操作を操作部54を通じて受け付ける(S64)。ステップS63の処理は第2表示処理の一例であり、ステップS64の処理は受付処理の一例である。
プレビューエリア141は、ステップS62で生成したプレビュー画像145、146を含む。プレビュー画像145は、データID“写真002”で識別される画像データで示される指定画像145Aと、記録用紙を示すシート画像145Bとを含む。プレビュー画像146は、データID“写真005”で識別される画像データで示される指定画像146Aと、シート画像146Bとを含む。
また、プレビュー画像145、146は、指定画像145A、146Aの長手方向と、シート画像145B、146Bの長手方向とが一致するように配置される。さらに、プレビュー画像145、146は、方向情報で示されるシート画像145B、146Bの辺と、表示画面の上下方向とが一致するように、プレビューエリア141に配置される。すなわち、本実施形態では、縦長のプレビュー画像145、146がプレビューエリア141に一覧表示され、且つ横長の指定画像146Aが反時計回りに90°回転されてシート画像146Bに重ねられる。
設定エリア142は、ステップS61で取得した装置ID“MFP−A”と、条件アイコン151、152、153と、[プリント]アイコン154とを含む。条件アイコン151は、サイズ情報を変更する指示に対応する条件オブジェクトの一例である。条件アイコン152は、縁情報を変更する指示に対応する条件オブジェクトの一例である。条件アイコン153は、色情報を変更する指示に対応する条件オブジェクトの一例である。[プリント]アイコン154は、前記出力動作の実行指示に対応する出力指示オブジェクトの一例である。
次に、端末プログラム65は、条件アイコン151の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S64:設定エリア)、サイズ情報を変更する(S65)。例えば、条件アイコン151が指定される度に、サイズ情報が“A4”、“B5”、“L版”の順に変更される。条件アイコン152及び条件アイコン153が指定された場合にも同様である。そして、端末プログラム65は、指定された条件アイコン151、152、153に従って、ステップS61で取得した条件情報を更新する。さらに、端末プログラム65は、指定された条件アイコン151、152、153に従って、データ記憶領域62Bに記憶された装置レコードを更新してもよい。
そして、端末プログラム65は、ステップS65で更新した実行条件に従って新たにプレビュー画像145、146を生成する(S62)。さらに、端末プログラム65は、ステップS62で新たに生成したプレビュー画像145、146を含むプレビュー画面を表示部53に表示させる(S63)。ステップS65の処理を実行した後のステップS62、S63の処理は、更新処理の一例である。
次に、端末プログラム65は、左右方向或いは上下方向におけるプレビュー画面のサイズ変更を指示するユーザ操作を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S64:ウィンドウ枠)、ウィンドウ枠操作処理を実行する(S66)。ステップS66の処理は、ステップS21の処理と共通するので、再度の説明は省略する。そして、端末プログラム65は、サイズ変更後のプレビュー画面を表示部53に表示させる(S63)。
なお、本実施形態において、設定エリア142の左右方向の幅C1は、予め定められている。すなわち、設定エリア142の幅C1は、プレビュー画面のサイズ変更の前後において変化しない。そして、プレビューエリア141の左右方向の幅C2は、プレビュー画面の左右方向幅Cから設定エリアの幅C1を減じたものになる。また、上記の式1には、プレビューエリア141の左右方向の幅C2、プレビュー画像の左右方向の幅sk、隣接するプレビュー画像の左右方向の隙間Δsが、A1、wk、Δwに代えて用いられる。また、式2には、プレビュー画面の上下方向の高さD、プレビュー画像の上下方向の高さtk、隣接するプレビュー画像の上下方向の隙間Δtが、B、xk、Δxに代えて用いられる。
次に、端末プログラム65は、[プリント]アイコン154の指定を操作部54を通じて受け付けたことに応じて(S64:プリントアイコン)、ステップS61で取得した装置ID“MFP−A”で識別される複合機10に、通信部55を通じてプリント指示情報を送信する(S16)。プリント指示情報は、選択状態の第1アイコン122、125に対応付けられた画像データに対するプリント動作の実行を指示するための出力指示情報の一例である。ステップS16の処理は、出力指示処理の一例である。
プリント指示情報は、データID“写真002”、“写真005”で識別される画像データと、ステップS61で取得され且つステップS65で更新された条件情報とを含む。また、サーバに記憶された画像データに対応付けられた第1アイコンが選択状態の場合、プリント指示情報は、画像データを識別するデータIDを、画像データに代えて含んでもよい。この場合のデータIDは、例えば、URL(Uniform Resource Locatorの略)形式であってもよい。
一方、図示は省略するが、複合機10の装置プログラム35は、通信部25を通じて情報処理端末50からプリント指示情報を受信する。そして、装置プログラム35は、受信したプリント指示情報に従ったプリント動作をプリンタ部11に実行させる。すなわち、プリンタ部11は、プリント指示情報に含まれる画像データで示される画像を、プリント指示情報に含まれる条件情報で示される実行条件に従って記録用紙に記録する。また、プリント指示情報にデータIDが含まれる場合のプリンタ部11は、当該データIDで識別される画像データを通信部25を通じてサーバから受信し、当該画像データに対するプリント動作を実行する。
[実施形態の作用効果]
上記の実施形態によれば、出力動作の対象となり得る画像データに対応する第1アイコンが選択エリア112に一覧表示され、選択された第1アイコンに対応する第2アイコンのみがプールエリア113に一覧表示される。そして、一覧表示された第1アイコンのうちから、所望の画像を示す第1アイコンをユーザに指定させ、一覧表示された第2アイコンを通じて、不要な画像が選択されていないかをユーザに確認させることができる。さらに不要な画像が選択されている場合に、選択済みの第1アイコンをユーザに再指定させるか、第2アイコンをユーザに指定させることによって、当該アイコンに対応付けられた画像データを出力動作の対象から外すことができる。その結果、ユーザが所望する画像データに対する出力動作を、複合機10に適切に指示することができる。
また、上記の実施形態によれば、画像データで示される画像が上下や左右に長い長方形の画像である場合において、長方形の画像の一部を正方形に切り取った第1アイコンと、長方形の画像の全体を示す第2アイコンとが画像選択画面に一覧表示される。さらに、画像が記録された記録用紙が複合機10から排出されたイメージに近いプレビュー画像がプレビュー画面に一覧表示される。このように、用途に合わせて異なる表示態様で対応する画像を表示することによって、出力動作の対象となる画像データを選択するユーザを、適切にアシストすることができる。
また、上記の実施形態によれば、第1アイコンに付加されるチェックマークによって、第1アイコンの状態をユーザに認識させることができる。一方、第2アイコンは、ポインタ画像110が重ねられた場合にのみ[×]アイコン139が付加され、[×]アイコン139が指定されたことに応じて非表示にされる。このように、[×]アイコン139を付加する第2アイコンを最小限にすることによって、不要な画像が選択されていないかを確認しやすいインタフェースを提供することができる。
また、上記の実施形態によれば、画像選択画面の隣接方向のサイズが変更されてもプールエリア113が選択エリア112より大きい状態が維持されるので、一覧表示された第2アイコンの視認性の低下が低減される。また、フォルダエリア111の必要サイズを確保したうえで、選択エリア112及びプールエリア113を可能な限り大きくすることができる。同様に、設定エリア142の必要サイズを確保したうえで、プレビューエリア141を可能な限り大きくすることができる。
また、上記の実施形態によれば、第1アイコンを指定した順序で第2アイコンがプールエリア113に配列される。すなわち、直近に指定した第1アイコンに対応する第2アイコンがユーザにとって見つけやすい位置に追加表示される。但し、第2アイコンの配列順序はこれに限定されず、例えば、対応する画像データのデータIDの昇順或いは降順であってもよいし、対応する画像データの生成日時の昇順或いは降順であってもよい。
また、上記の実施形態によれば、[プレビュー]アイコン130が指定されたことに応じてプレビュー画面を表示させ、出力動作が実行された結果のイメージをプレビュー画像によってユーザに確認させてから、複合機10に実際に出力動作を実行させることができる。その結果、ユーザが所望する画像データに対する出力動作を、複合機10に適切に指示することができる。さらに、上記の実施形態によれば、条件アイコン151、152、153を通じて指定された出力動作の実行条件に従ってプレビュー画像が更新されるので、プレビュー画像を確認しながら適切な実行条件をユーザに選択させることができる。
なお、上記の実施形態では、フォルダエリア111、選択エリア112、及びプールエリア113を左右方向に隣接させた例を説明したが、隣接方向は左右方向に限定されず、上下方向であってもよい。この場合、フォルダエリア111の上下方向の高さは固定され、プールエリア113の上下方向の高さは、選択エリア112の上下方向の高さより高く設定される。同様に、プレビューエリア141及び設定エリア142が上下方向に隣接されてもよい。この場合、設定エリア142の上下方向の高さは固定される。
また、上記の実施形態では、フォルダエリア111、選択エリア112、及びプールエリア113を画像選択画面に含め、プレビューエリア141及び設定エリア142をプレビュー画面に含めた例を説明したが、各エリア111〜113、141、142をどの画面に含めるかは、上記の例に限定されない。一例として、選択エリア112、プールエリア113、及びプレビューエリア141を同一の画面に含めてもよい。この場合、選択エリア112、プールエリア113、及びプレビューエリア141を、この順番で左右方向に隣接させてもよいし、上下方向に隣接させてもよい。
他の例として、選択エリア112及びプールエリア113を別々の画面に含めてもよい。そして、選択エリア112を含む選択画面と、プールエリア113を含むプール画面とを、選択的に表示部53に表示させてもよい。選択画面及びプール画面の一方から他方へ画面が切り替わるトリガは特に限定されないが、例えば、第1アイコンが選択される度に、選択画面に代えてプール画面が表示部53に表示されてもよい。または、選択画面に含まれる切替アイコンが指定されたことに応じてプール画面に切り替えられ、プール画面に含まれる切替アイコンが指定されたことに応じて選択画面に切り替えられてもよい。選択画面を表示させる処理は第1一覧表示処理の一例であり、プール画面を表示させる処理は第2一覧表示処理の一例である。上記の構成は、例えば、表示部53の表示領域が比較的小さいスマートフォン等に適用されることによって、特に有利な作用効果を奏する。
また、上記の実施形態の複合機10及び情報処理端末50において、記憶部32、62のプログラム記憶領域32A、62Aに記憶された各種プログラムがCPU31、61によって実行されることによって、本発明の制御部が実行する各処理が実現される例を説明した。しかしながら、制御部の構成はこれに限定されず、その一部又は全部を集積回路(IC(Integrated Circuitの略)とも言う。)等のハードウェアで実現してもよい。
さらに、本発明は、複合機10及び情報処理端末50として実現できるだけでなく、複合機10及び情報処理端末50に処理を実行させるプログラムとして実現してもよい。そして、当該プログラムは、non−transitoryな記録媒体に記録されて提供されてもよい。non−transitoryな記録媒体は、CD−ROM、DVD−ROM等の他、通信ネットワーク101を通じて複合機10及び情報処理端末50に接続可能なサーバに搭載された記憶部を含んでもよい。そして、サーバの記憶部に記憶されたプログラムは、当該プログラムを示す情報或いは信号として、インターネット等の通信ネットワーク101を通じて配信されてもよい。