JP6613689B2 - 画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム - Google Patents

画像形成装置、画像形成装置の制御方法、及びプログラム Download PDF

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Description

本発明は画像形成装置に関し、特に画像形成されたシートが排出されるトレイを備える画像形成装置に関するものである。
従来、トレイ上にシートを排出するシート排出装置には、トレイ上に積載されたシートの積載量を検知するための検知器が備えられている。特許文献1には、検知器により記録媒体であるシートの最上面の位置が所定位置以上である特定状態が検知されてから、規定枚数のシートが排出されるまで特定状態を検知し続けたときは、トレイへのシートの排出が中断されるよう制御される記録媒体(シート)排出装置が記載されている。
特開2015−30549号公報
ところで、画像形成されたシートは画像形成処理によりシート全体が湾曲(以下、カールと称する)している場合がある。排出されたシートがカールしている場合、トレイに積載されているシートの全体の高さはシートがカールしていない場合の高さよりも高くなってしまうおそれがある。また、例えば時間経過とともに、カールは次第に解消して平らになっていく。このため、検知器によりトレイに積載されているシートの高さが所定位置以上であると検知された場合であっても、時間が経過するにつれ、シートの高さが低くなり、所定位置未満となる場合がある。
さて、標準トレイの他に、オプショントレイを備える画像形成装置がある。オプショントレイを備える画像形成装置は、標準トレイに積載されているシートの高さが所定位置以上になると、標準トレイへのシートの排出を中止し、シートの排出先をオプショントレイへ切替える機能を有している。さらに、排出先がオプショントレイに切替えられた後、標準トレイに積載されているシートの高さが所定位置未満となった場合には、標準トレイに積載されているシートがユーザにより取り出されたと判断されるため、排出先が再び標準トレイに切替えられる。従って、継続してカールしたシートの排出が行われる場合、標準トレイに積載されているシートの高さが所定位置に達すると、排出先がオプショントレイに切替えられた後、時間経過に伴い標準トレイに積載されているシートのカールが解消して平らとなることにより、シートの高さが所定位置未満となったことが検知されると、標準トレイに積載されているシートは取り出されていないにもかかわらず、排出先が再び標準トレイに切替えられてしまう。シートの排出順序が入れ替わってしまい、ユーザが排出された順にシートを改めて並べ替える手間が生じてしまう。
本願は、上記の課題に鑑み提案されたものであって、トレイの最大積載量までシートを確実に排出することができる画像形成装置を提供することを目的とする。
本願に係る画像形成装置は、排出されたシートが積載されるトレイと、シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、制御部と、を備え、制御部は、第1信号に応じてトレイに積載されているシートの最上面が所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、シートが排出される際の環境条件、排出されるシートの条件、トレイの種別条件を含む排出情報に基づいて設定されるカールの程度、および既に排出されたシートの枚数に基づいて、特定状態であると判断してからトレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態になるまで排出可能なシートの枚数である第1所定枚数を設定する設定処理と、特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、排出枚数が第1所定枚数以上であると判断することに応じて、トレイが満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、設定処理において、カールの程度が大きいほど、第1所定枚数を多く設定する。
制御部は排出情報に基づいて設定される排出されたシートのカールの程度、および排出されたシートの枚数に基づいて第1所定枚数を設定する。排出情報とは、既に排出され、トレイに積載されているシートに関する情報であり、排出された際の環境条件、シートの条件、トレイの種別条件の情報を含む。カールの程度は環境条件、シートの条件、トレイの種別条件に依存するため、制御部は排出情報に基づいて、既に排出されたシートのカールの程度を設定することができる。ここで、環境条件とは、例えば環境温度、環境湿度などである。シートの条件とはシートの例えば厚さ、大きさ、繊維の向き、剛性、材質、製造元などである。トレイの種別条件とは、例えば、トレイに抑制部材が設置されているか否か、シートを止めるためのストッパが設置されているか否か、トレイの最大積載量などである。これらの条件とカールの程度との関係は実験などにより予め見積もることができる。カールの程度が大きいほど、また、排出されたシートの枚数が多いほど、トレイに積載されているシートが時間経過により平らになった場合のシートの最上面の高さは大きく低下すると予想されるため、第1所定枚数を多く設定する。制御部は第1判断処理において特定状態であると判断すると、排出枚数のカウントを開始する。排出枚数が第1所定枚数以上であると判断することに応じて、トレイの最大積載量までシートが排出されたと判断されるため、満載状態であると判断する。ここで、最大積載量とは、トレイに積載可能な最大のシートの枚数である。第1所定枚数にはカールの程度が反映されているため、カールの程度に応じて、シートのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの変化量を考慮して満載状態であるか否かを判断することができる。これにより、トレイの満載状態に達するまでシートを排出することができる。カールの程度が大きいシートが排出され特定状態と判断された場合においても、シートの最上面の高さの低下分を含んで満載状態であるかを判断するため、満載状態に達していないにもかかわらず、満載状態であると誤判断することを抑制することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、トレイは、シートの経時変化による積載高さの変化を抑制するための抑制部材を有し、トレイの種別条件には、トレイが抑制部材を有するか否かが含まれ、制御部は、設定処理において、トレイの種別条件が抑制部材を有するとの条件である場合に、抑制部材を有しない場合よりも第1所定枚数を少なくする構成としても良い。
抑制部材を有するトレイに積載されたシートは、経時変化による積載高さの変化が小さいため、シートの最上面の高さの低下量は小さい。ここで、抑制部材とは例えば、トレイの略中央に設置され、積載されるシートを押し上げるための突起状の部材、積載されるシートを上から抑えるための部材などである。あるいは、例えば、抑制部材は、トレイの中央部が端部よりも高く、トレイ全面に渡って湾曲しているトレイの表面であっても良い。抑制部材を有するトレイに係る第1所定枚数を、抑制部材を有さないトレイに係る第1所定枚数よりも少なく設定することにより、最大積載量に達するまでシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、抑制部材はトレイのシートが積載される上面に、上方に突出して設置されるとともに、上面からの高さが互いに異なる複数の形態を有し、制御部は、設定処理において、抑制部材の上面からの高さが高いほど、第1所定枚数を少なくする構成としても良い。
抑制部材はトレイ上面からの高さが変更可能であり、抑制部材の高さが高いほど経時変化による積載高さの変化を抑制する効果が高いため、シートの最上面の高さの低下量は小さい。そこで、抑制部材の高さが高いほど、第1所定枚数を少なく設定することにより、最大積載量に達するまでシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、トレイは、シートの排出される方向への移動を止めるためのストッパを有し、トレイの種別条件には、トレイがストッパを有するか否かが含まれ、制御部は、設定処理において、トレイの種別条件がストッパを有するとの条件である場合に、ストッパを有さない場合よりも第1所定枚数を多くする構成としても良い。
ストッパを有するトレイに積載されたシートは、シートの端部がストッパに支持されるため、カールの程度が大きくなる場合がある。そこで、ストッパを有する場合には、ストッパ有さない場合よりも、シートのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。ストッパを有するトレイの場合には、ストッパを有さない場合よりも第1所定枚数を多く設定することにより、最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、排出されるシートの条件には、シートの排出方向の長さが含まれ、制御部は、設定処理において、シートの排出方向の長さが長いほど、第1所定枚数を多くする構成としても良い。
シートの長さが長いほどカールの程度が大きくなるため、シートのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。シートの長さが長いほど第1所定枚数を多く設定することにより、最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、排出されるシートの条件には、シートの厚さが含まれ、制御部は、設定処理において、シートの厚さが薄いほど、第1所定枚数を多くする構成としても良い。
シートの厚さが薄いほどカールの程度が大きくなるため、シートのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。そこでシートの厚さが薄いほど第1所定枚数を多く設定することにより、最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、環境条件には、環境温度および環境湿度の少なくとも一方が含まれ、制御部は、設定処理において、環境条件に環境温度が含まれている場合に環境温度が高いほど第1所定枚数を多くし、環境条件に環境湿度が含まれている場合に環境湿度が高いほど第1所定枚数を多くする構成としても良い。
環境温度が高いほど、また、環境湿度が高いほど、カールの程度が大きくなるため、シートのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。環境温度が高いほど、また、環境湿度が高いほど第1所定枚数を多く設定することにより、最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、トレイの種別条件には、トレイの最大積載量が含まれ、制御部は、設定処理において、トレイの最大積載量が多いほど第1所定枚数を多くする構成としても良い。
トレイの最大積載量が多いほど、特定状態と判断された際にトレイに積載されているシートの枚数は多くなる。トレイに積載されているシートの枚数が多いほど、シートの最上面の高さの低下量は多くなる。そこで、トレイの最大積載量が多いほど、第1所定枚数を多く設定する。これにより、最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、排出情報は、シートが排出された日時順に蓄積され、制御部は、設定処理を実行するまでに排出されたシートのうち、最新の第2所定枚数分の排出情報に基づいて、設定処理を実行する構成としても良い。
トレイに積載されているシートのカールの程度は、時間経過とともに、また、上に積載されるシートに押しつぶされ小さくなる。つまり、積載されているシートのうち、下層にあるシートについては、カールの程度が微小であり、シートの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。そこで、第2所定枚数より過去に排出されたシートについては除外し、第2所定枚数までの最新のシートについての排出情報に基づいて、設定処理を実行する。これにより、シートの最上面の位置の変化量を精度良く見積もることができ、トレイの最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、排出情報にはシートが排出された日時を示す時間情報が含まれ、制御部は、シートが排出されてから設定処理を実行するまでの時間が第1所定時間未満の最新の排出情報に基づいて、設定処理を実行する構成としても良い。
トレイに積載されているシートのカールの程度は、時間経過とともに小さくなる。つまり、第1所定時間より前に排出されたシートについては、カールの程度が微小であり、シートの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。そこで、第1所定時間より過去に排出されたシートについては除外し、第1所定時間までの最新のシートについての排出情報に基づいて、設定処理を実行する。これにより、シートの最上面の位置の変化量を精度良く見積もることができ、トレイの最大積載量までシートを排出することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、制御部は、第1信号が出力される期間を計測する第1計測処理を実行し、第1判断処理において、第1信号が出力される期間がシートの排出方向の長さに応じた第1所定期間以上であることに応じて、特定状態であると判断する構成としても良い。
検知器はシートの高さに応じて第1信号を出力する。第1信号が出力される場合には、トレイに積載される前の排出途中であるシートの高さが所定高さ以上である場合、および既に排出されトレイに積載されているシートの最上面の位置が所定高さ以上である場合が含まれる。ここで、トレイに積載されているシートの最上面の位置が所定高さ未満である場合、排出途中であったシートの排出が終了すると、シートはトレイに積載されているシートの上に落下する。排出途中であるシートの位置が所定位置以上である期間、第1信号が出力され、シートの排出が終了すると、第1信号は出力されなくなる。また、排出途中であるシートの位置が所定位置以上である期間はシートの長さに対応する。具体的にはシートの排出方向の長さが長いほど、第1信号が出力される期間は長くなる。そこで、第1信号が出力されている期間がシートの長さに対応した第1所定期間継続される場合に、特定状態と判断する。これにより、排出途中であるシートの位置が所定高さ以上である場合を除外し、排出されトレイに積載されているシートの最上面の位置が所定高さ以上である場合のみを特定状態であると判断することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、制御部は、カウント処理の継続中、第1信号が非出力の期間を計測する第2計測処理と、第2計測処理により、第1信号が非出力の期間が第2所定期間以上であると判断する第3判断処理と、第3判断処理により、第1信号が非出力の期間が第2所定期間以上であると判断した場合、カウント処理においてカウントした排出枚数をリセットするリセット処理と、を実行する構成としても良い。
カウント処理の継続中、トレイに積載されているシートが取り出された場合以外にも検出器から第1信号が出力されない期間が生じる場合がある。そこで、第1信号が出力されない期間を計測し、第2所定期間以上の場合、ユーザによりトレイに積載されているシートが取り出されたと判断し、排出枚数をリセットする。これにより、特定状態と判断された後、トレイに積載されているシートが取り出された場合にはカウント値がリセットされるため、満載状態を正確に判断することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、制御部は、第2判断処理において、満載状態であると判断することに応じて、シートの排出を中断する構成としても良い。
満載状態と判断することに応じて、シートの排出を中断することにより、トレイからシートがあふれるなど不具合の発生を抑制することができる。
また、本願に係る画像形成装置において、制御部は、カウント処理において、特定状態であると判断してからの経過時間を計測し、第2判断処理において、経過時間が第1所定枚数に対応する第2所定時間以上であると判断することに応じて、トレイが満載状態であると判断する構成としても良い。
第1所定枚数は印刷速度により第2所定時間に換算することができる。そこで、経過時間を測定し、経過時間が第2所定時間以上であると判断することに応じて、満載状態であると判断することができる。
さらに、本願に係る発明は、画像形成装置の発明に限定されることなく、画像形成装置の制御方法の発明や、画像形成装置を制御するプログラムの発明としても実施し得るものである。
本願に係る画像形成装置等によれば、トレイの最大積載量までシートを確実に排出することができる。
実施形態のプリンタの概略構成を示す断面図である。 検知部の構成を示す拡大図である。 プリンタの電気的構成の一部を示すブロック図である。 カールしたシートが排紙トレイに積載された状態を示す図である。 条件決定処理の処理内容を示すフローチャートである。 シートタイプと厚み%およびカール指数との対応を示す図である。 環境温度とカール指数との対応を示す図である。 環境湿度とカール指数との対応を示す図である。 シート長とカール指数との対応を示す図である。 排紙トレイと排紙容量および抑制効果との対応を示す図である。 満載状態判断処理の前半の処理内容を示すフローチャートである。 満載状態判断処理の後半の処理内容を示すフローチャートである。 第1信号のタイミングチャートである。
図1を用いて、本願に係るレーザプリンタ(以下、プリンタと略記する。)1の構成について説明する。以下の説明において、方向は、プリンタ1(「画像形成装置」の一例)を使用するユーザを基準にした方向で説明する。即ち、図1で右側を「前」、左側を「後」とし、手前側を「左」、奥側を「右」とする。また、図1における上側を「上側」、下側を「下側」とする。
<プリンタの概略>
図1に示すように、プリンタ1は、略箱状の本体筐体2、オプション排紙部70を有しており、本体筐体2の内部に、給紙部10および画像形成部20等を収納している。また、本体筐体2の上面には排出されたシートPが積載される排紙トレイ3が形成されている。排紙トレイ3は後側から前側に向かって上方に傾斜している。また、本体筐体2には排紙トレイ3へシートPを排出するための排紙ローラ6が設けられ、排出口4が形成されている。
給紙部10は、シートPが載置される給紙トレイ11、給紙ローラ13、分離ローラ14、分離パッド15等を有している。シートPは給紙トレイ11によって給紙ローラ13に押圧される。給紙ローラ13がシートPに接触しつつ回転することにより送り出されたシートPは、分離ローラ14及び分離パッド15により一枚ずつ分離され、搬送経路R1に沿って画像形成部20に給紙される。
画像形成部20は、プリンタ1の略中央部であって、給紙部10の上部に配置されており、プロセスカートリッジ30、露光部40、および定着部60等を有している。
プロセスカートリッジ30は、感光体ドラム31および転写ローラ32、不図示の帯電器、現像ローラ、層厚規制ブレード、およびトナー収容室などを有している。
露光部40は、感光体ドラム31の上方に備えられており、不図示のレーザ光源、ポリゴンミラー等を有している。レーザ光源から発光されるレーザビームは、ポリゴンミラーで偏向されて、感光体ドラム31表面に照射される。
定着部60はプリンタ1の上側後方、プロセスカートリッジ30の上方に配置されている。定着部60は加熱ローラ61および加圧ローラ62等を有している。
搬送経路R2はオプション排紙部70へ向かう経路であり、分岐点Aで排紙トレイ3へ向かう搬送経路R1から分岐して上方へ向かい形成されている。
オプション排紙部70は本体筐体2の上方に設けられている。オプション排紙部70のうちオプショントレイ本体部71が、本体筐体2の上方において後部側の端部に固定されている。オプショントレイ本体部71の前方側には、3つのオプション排紙トレイ72〜74が、各々に上下方向に所定の間隔を有して前方に向かいやや上方に傾斜して延設されている。オプショントレイ本体部71には、オプション排紙トレイ72〜74へシートPを排出するための排紙ローラ76が設けられ、排出口75が形成されている。オプショントレイ本体部71の後方側の面は、本体筐体2の後方側の面と略面一に形成されている。オプショントレイ本体部71内には、上方に向かってシートPを搬送し、オプション排紙トレイ74に向かう搬送経路R3が設けられている。さらに、搬送経路R3は分岐点B、Cで分岐し、オプション排紙トレイ72、73へ向かう搬送経路が形成されている。
オプショントレイ本体部71の搬送経路R3は、オプショントレイ本体部71の底部において、本体筐体2の搬送経路R2と連通しており、本体筐体2から画像が形成されたシートPが供給される。尚、分岐点A、B、Cには不図示のフラッパが備えられており、フラッパが切替えられることにより、シートPの排紙先が切替えられる。
次に、プリンタ1における画像形成時の動作について説明する。感光体ドラム31の表面は、帯電器により一様に正帯電され、印刷データに基づいて露光部40によりレーザビームが照射されることにより露光される。これにより、感光体ドラム31の表面には、静電潜像が形成される。次に、現像ローラにより、感光体ドラム31表面に形成されている静電潜像にトナーが供給される。これにより、感光体ドラム31の表面の静電潜像は可視像化され、感光体ドラム31の表面にはトナー像が担持される。
一方、所定のタイミングで、給紙部10によりシートPは搬送経路R1に沿って画像形成部20に給紙される。感光体ドラム31の表面に担持されたトナー像は、転写ローラ32によりシートPに転写される。そして、搬送経路R1に沿って定着部60に搬送され、トナーはシートPに熱定着される。その後、シートPは搬送経路R1〜R3に沿って搬送され、排紙トレイ3、オプション排紙トレイ72〜73のいずれかに排紙される。尚、以下の説明で、排紙トレイ3、オプション排紙トレイ72〜73のいずれかを問わない場合、総称して排紙トレイと記載する。
排紙トレイ3は抑制部材3a、3bを有しており、オプション排紙トレイ72〜74は夫々72a〜74a、72b〜74bを有している。抑制部材72a〜74aの構成は抑制部材3aの構成と、また、抑制部材72b〜74bの構成は抑制部材3bの構成と同様であるため、以下の説明では代表して抑制部材3a、3bについて説明する。
抑制部材3a、3bは矩形状であり、排紙トレイ3の略中央に回転軸3cを支点として排紙トレイ3に回転自在に支持されており、収納位置と有効位置とを取り得ることができる。また、抑制部材3aと抑制部材3bとは互いに隣接して設けられている。排紙トレイ3には、抑制部材3a、3bを収納するための凹んだ凹部3dが設けられている。凹部3dに収納された収納位置における抑制部材3a、3bの上面は排紙トレイ3の上面と略面一となる。尚、抑制部材3a、3bが凹部3dに収納された状態で、凹部3dの搬送方向上流側の端部には、凹部3dの側壁と抑制部材3a、3bとの間に間隙が形成されている。ユーザは抑制部材3a、3bが凹部3dに収納された状態で、凹部3dに形成された間隙に指を引っ掛けて、抑制部材3a、3bを引き起こすことができる。引き起こされ、有効位置となった抑制部材3a、3bは凹部3dの側壁に当接して、支持される。抑制部材3aの回転軸3c軸方向と直交する方向の長さは、抑制部材3bの回転軸3c軸方向と直交する方向の長さよりも長い。このため、引き起こされた抑制部材3aの排紙トレイ3からの高さは、引き起こされた抑制部材3bの排紙トレイ3からの高さよりも高くなる。排紙トレイ3においては、抑制部材3aは有効位置に位置し、抑制部材3bは収容位置に位置する。オプション排紙トレイ72においては、抑制部材72bは有効位置に位置し、抑制部材72aは収納位置に位置する。オプション排紙トレイ73、74においては、抑制部材73a、73b、74a、74bは収納位置に位置する。
排出口4、75付近には排紙トレイ3およびオプション排紙トレイ72〜73に積載されているシートが所定高さH以上であることを検知するための検知器5が備えられている。ここで、排出口4、75の夫々対応する排紙トレイ3、オプション排紙トレイ72〜74からの高さは、排紙トレイ3、オプション排紙トレイ72〜74の最大積載量に対応している。排出口4の排紙トレイ3からの高さは、排出口75の夫々対応するオプション排紙トレイ72〜74からの高さよりも高く、排紙トレイ3の最大積載量は普通紙で500枚であり、オプション排紙トレイ72〜74の最大積載量は普通紙で100枚である。
<検知器>
検知器5について図2を用いて詳しく説明する。検知器5は振り子部5aとセンサ部5fとを有する。振り子部5aは支軸5dの一端に重り5b、他端に箱体5cを有する。重り5bに力が加えられていない状態では、振り子部5aは図2において鎖線で示す待機位置に位置する。図2において実線で示すように、重り5bが排紙トレイ3に積載されているシートPにより押し上げられると、振り子部5aは支点5eを支点に回動する。センサ部5fは箱体5cを挟んで左右方向に対向して設置される不図示の投光部および受光部を有する。投光部は受光部に光を照射し、受光部は投光部から照射される光を検出する。重り5bが所定高さH以上に持上げられると、重り5bの位置に従って箱体5cの位置も変化し、箱体5cが投光部から照射される光を遮るため、受光部で受光する光量は減少する。検知器5は受光部が受光する光量が減少した場合に、つまり、重り5bが所定高さH以上に位置した場合に、後述する第1信号を出力する。ここで、所定高さHとは、排紙トレイ3に最大積載量のシートPが積載された場合のシートPの最上面の高さである。例えば、シートPが排出される際、排紙トレイ3からシートPがあふれるなどの不具合が発生することがない上限の高さとして規定される。尚、支点5eは排出口4よりも高い位置に位置し、待機位置において、重り5bは排出口4よりも低い位置に位置するため、排出口4から排出途中のシートPが重り5bを所定高さH以上に押し上げている期間にも第1信号は出力される。
<電気的構成>
次に、図3を用いて、プリンタ1の電気的構成について説明する。プリンタ1は図1で示した給紙部10、画像形成部20、定着部60、および検知器5等の他に制御部90、温湿度センサ81、紙厚センサ82、および表示操作部83などを有する。制御部90はCPU91、RAM92、ROM93、NVRAM(不揮発性RAM)94、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)95、などを含む。CPU91はROM93に記憶されている各種のプログラムを実行することによって、バス99を介して接続されている給紙部10、画像形成部20、定着部60、および表示操作部83等を制御する。RAM92はCPU91が各種の処理を実行するための主記憶装置として用いられる。ROM93には制御プログラムや各種のデータなどが記憶されている。NVRAM(不揮発性RAM)94は後述する排紙履歴を記憶する。ASIC95はカウンタ96、第1タイマ97、第2タイマ98を有している。カウンタ96は紙厚センサ82が検出する紙厚情報に基づき、後述する排紙枚数PNをカウントする。第1タイマ97は第1信号の出力期間である第1期間を計測する。第1タイマ97は第1信号の出力開始に応じて、前回の計測値をリセットして、計測を開始する。第2タイマ98は第1信号の非出力期間である第2期間を計測する。第2タイマ98は第1信号の非出力開始に応じて、前回の計測値をリセットして、計測を開始する。紙厚センサ82は搬送経路R1の分離ローラ14の搬送方向下流側に設置されており、シートPの厚さ方向に付勢されている付勢部材および投光部と受光部とを有する反射型フォトセンサを有する。投光部は付勢部材へ向けて投光し、受光部は付勢部材で反射された光を受光し距離を検出する。シートPが搬送経路R1を通過する際、付勢部材はシートPの厚さに応じて移動するため、紙厚センサ82は、シートPの通過の有無及び紙厚を含む紙厚情報を検出することができる。紙厚センサ82が検出した紙厚情報は制御部90に伝達される。温湿度センサ81は本体筐体2内に設置され、検出された温度および湿度を含む温湿度情報は制御部90へ伝達される。表示操作部83は電源ボタンなどの各種ボタンおよびタッチパネル等を有し、印刷等の設定画面や装置の動作状態等を表示する。また、表示操作部83はユーザにより操作された印刷等の設定を受け付ける。
<条件決定処理>
次に、条件決定処理(「設定処理」の一例)について説明する。条件決定処理とは、排紙トレイに積載されているシートPの沈み込み枚数(「第1所定枚数」の一例)、および排紙トレイに積載されているシートPの最上面の高さが所定高さH以上にある特定状態を判断する際に使用される第1所定期間TAを算出する処理である。
ここで、沈み込み枚数および特定状態について図4を用いて説明する。図4は抑制部材73a、73bが収容位置にあるオプション排紙トレイ73にシートPが積載されている状態を示している。尚、図4では、抑制部材73a、73bの記載を省略している。画像形成されたシートPは、例えば定着部60で加えられる熱などによりカールしている場合がある。図5の実線で示すように、排紙されたシートPが中央部に対して搬送方向の上流端および下流端が下に向かって反っている、上に凸の形状である場合を例に説明する。継続してカールしたシートPが排紙されると、やがてオプション排紙トレイ73に積載される最上面のシートPの高さが所定高さHを超えた状態となる。ここで、シートPの排紙が中断された場合、時間が経過すると、図5の破線で示すようにシートPのカールが解消して平らとなり、最上面のシートPの高さが所定高さH未満となる。カールしたシートPが積載された場合における最上面の高さが所定高さH以上となった場合が特定状態である。尚、これに対し、略平らなシートPが積載される場合における最上面の高さが所定高さH以上となった場合が満載状態である。特定状態となってから満載状態になるまでオプション排紙トレイ73に排出可能なシートPの枚数が沈み込み枚数である。尚、カールの形状は上記に限定されず、シートPがカールしている場合、最上面のシートPの高さの低下する同様の現象は発生する。
次に、条件決定処理について図5を用いて説明する。制御部90はプリンタ1の電源が投入されると、ROM93に記憶されているプログラムを実行し、図5に示すフローチャートに従った処理を開始する。まず、制御部90は電源ボタンがOFFされたか否かを判断し(S1)、電源ボタンがOFFされていないと判断することに応じて(S1:NO)、排紙するか否かを判断する(S3)。例えば、印刷ジョブを受け付けた場合に排紙すると判断する。排紙すると判断することに応じて(S3:YES)、NVRAM94から排出先の排紙トレイの排紙履歴を取得する(S5)。
排紙履歴は、排紙トレイ毎に、排紙された日時順に蓄積される情報である。排紙履歴はシートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長、排紙先、排紙日時、排紙枚数の7つの項目を有し、例えば印刷ジョブ毎に1つのグループとしてまとめられている。ここで、シートタイプはシートPの紙厚であり、シート長はシートPの搬送方向の長さである。制御部90は例えば印刷ジョブを受け付ける度に、温湿度センサ81から伝達される温湿度情報、紙厚センサ82から伝達される紙厚情報、印刷ジョブに含まれるシート長、排紙枚数を搬出履歴としてNVRAM94に記憶する。
例えば、シートタイプが0.15mm、環境温度が5℃、環境湿度が10%、シート長が297mm、排紙先はオプション排紙トレイ73、排出日時が2015年7月1日9時0分、排紙枚数が40枚の印刷ジョブが実行された場合、NVRAM94には、オプション排紙トレイ73の排紙履歴として、「2015年7月1日9時」「0.15mm」「5℃」「10%」「297mm」「40枚」と記憶される。
次に、制御部90は排紙履歴から沈み込み枚数を算出する(S7)。まず、制御部90はROM93に記憶されている図6〜9に示す表に従って、カール指数を設定する。カール指数とは、シート1枚当たりのカールの程度を示し、カール指数が大きいほどカールの程度が大きいことを示す。シートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長の各項目について、例えば実験により、区分毎にカール指数が予め設定されている。シートタイプは図6に示す「厚紙」、「普通紙」、「薄紙」の3つの区分を有する。シートタイプの3つの区分は紙厚の範囲により規定されている。環境温度は図7に示す「5℃以下」、「〜10℃」、「〜20℃」、「〜30℃」、「〜40℃」、「40℃より大」の6つの区分を有する。環境湿度は図8に示す「10%以下」、「〜20%」、「〜40%」、「〜60%」、「〜80%」「80%より大」の6つの区分を有する。シート長は図9に示す「150mm以下」、「〜200mm」、「〜250mm」、「〜300mm」、「300mmより大」の5つの区分を有する。環境温度、環境湿度、シート長の区分は範囲を示し、環境温度の「〜10℃」とは5℃より大きく10℃以下であることを示す。環境温度、環境湿度、シート長の他の区分についても同様である。
以下の説明において、シートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長により設定されるカール指数を夫々カール指数CA〜CDと記載する。また、排紙先の「トレイ1」、「トレイ2」、「トレイ3」、「トレイ4」は夫々排紙トレイ3、オプション排紙トレイ72〜74に対応している。上記した例では、シートタイプは「厚紙」に属するためカール指数CAは0、カール指数CBは0.1、カール指数CCは0.1、カール指数CDは0.2である。次に、沈み込み枚数を次式により算出する。
(CA+CB+CC+CD)×TN・・・式(1)
式(1)において、TNは積載枚数TNの値であり、CA〜CDはそれぞれカール指数CA〜CDの値である。ここで、積載枚数TNとは、印刷ジョブにおける排紙枚数である。式(1)により、例示した場合の沈み込み枚数は、(0+0.1+0.1+0.2)×40=16と算出される。制御部90は算出した沈み込む枚数をNVRAM94に記憶する。
次に、制御部90はシート長から特定状態と判断する第1所定期間TAを算出する(S9)。上記の検知器5の説明において、検知器5は排紙トレイ3に積載されるシートPが重り5bを所定高さH以上に押し上げている期間、および排出口4から排出途中のシートPが重り5bを所定高さH以上に押し上げている期間、第1信号は出力されると説明した。ここで、さらに説明を加える。排紙トレイに積載されているシートPの最上面の位置が所定高さH未満である場合、排出途中であったシートPの排出が終了すると、シートPは排紙トレイに積載されているシートPの上に落下する。このため、排出途中であるシートPの位置が所定高さH以上である期間、第1信号は出力されるが、シートPの排出が終了すると、シートPは落下するため第1信号は出力されなくなる。一方、排紙トレイに積載されているシートPが重り5bを所定高さH以上に押し上げている場合には、排紙トレイに積載されるシートPがユーザにより取り出されるまで第1信号は出力され続ける。従って、第1信号の出力期間が排紙に要する時間よりも長ければ、特定状態であると判断することができる。ここで、排紙に要する時間はシートPのシート長に依存し、シート長が長いほど長くなる。
制御部90は次式により、第1所定期間TAを算出する。
TA=F/G+0.1・・・式(2)
式(2)において、TAは第1所定期間TAの値、Fはシート長の値、Gは排紙ローラ6、76の周速であり、単位は夫々[s]、[mm]、[mm/s]である。誤判断を防ぐため、排出に要する時間であるF/G[s]に0.1sのマージンを加算した値を第1所定期間TAとする。例えば、シート長が297mm、周速が297mm/sの場合、第1所定期間TAは297/297+0.1=1.1sである。制御部90は第1所定期間TAをNVRAM94に記憶する。
次に、ステップS1に戻り、電源ボタンがOFFされたと判断するまで(S1:YES)、ステップS3〜S9を継続する。尚、印刷ジョブを受け付ける度に排紙履歴は更新され、ステップS7、S9では、最新の排紙履歴に基づいた第1所定期間が算出される。例えば、上記した印刷ジョブの次に、排紙先が前回と同じオプション排紙トレイ73であり、シートタイプが普通紙に属する「0.1mm」、環境温度が「5℃」、環境湿度が「10%」、シート長が「148.5mm」、排出日時が2015年7月1日9時5分、排紙枚数が20枚の印刷ジョブが実行された場合には、排紙履歴には2つの印刷ジョブの情報が含まれる。排紙履歴に複数の印刷ジョブが含まれる場合には、ステップS7において、制御部90は印刷ジョブ毎に式(1)により沈み込み枚数を算出し、すべての沈み込み枚数を合計した値を沈み込み枚数とする。2つ目の印刷ジョブにおける沈み込み枚数は、(0.2+0.1+0.1+0.1)×20=10枚である。従って、1つ目の印刷ジョブにおける沈み込み枚数である16枚に、2つ目の印刷ジョブにおける沈み込み枚数である10枚を加算し、沈み込み枚数は16+10=26枚と算出する。これにより、排紙トレイに積載されているすべてのシートPについて沈み込み枚数を算出することができる。また、ステップS9における第1所定期間TAは最新の印刷ジョブに基づいて算出する。第1所定期間TAは、式(2)より、148.5/297+0.1=0.6sである。沈み込み枚数、第1所定期間TAは夫々26枚、0.6sと更新される。排紙される度に沈み込み枚数、第1所定期間TAが算出さるため、NVRAM94には常時、最新の値が記憶される。
尚、排紙履歴は印刷ジョブ毎に更新されると説明したが、印刷ジョブ毎に限らず、例えばシートPが1枚排紙される毎に更新される構成としても良い。
<満載状態判断処理>
次に、満載状態判断処理について図11、12を用いて説明する。排紙トレイ3にシートPが積載されていない状態でプリンタ1の電源が投入されると、制御部90はROM93に記憶されているプログラムを実行し、図11に示すフローチャートに従った処理を開始する。まず、制御部90はNVRAM94に記憶されている状態フラグを「初期状態」に設定し、カウンタ96のカウント値である排紙枚数PNを0に設定する(S11)。状態フラグは排紙トレイの状態を記憶するためのフラグで、「初期状態」「特定状態」「満載状態」のいずれかに設定される。次に、紙厚センサ82により、シートの搬送が開始されたことが報知されると(S13)、ユーザにより電源ボタンがOFFされたか否かを判断(S15)する。電源ボタンがOFFされていないと判断することに応じて(S15:NO)、状態フラグが「初期状態」であるか否かを判断する。状態フラグが「初期状態」であると判断することに応じて(S17:YES)、NVRAM94から沈み込み枚数および第1所定期間TAを読み出し、RAM92に記憶する(S19)。次に、特定状態であるかを判断するため、第1タイマ97の計測値に基づき、第1信号が出力されている期間である第1期間は第1所定期間TA以上であるか否かを判断する(S21)。詳しくは、第1信号が出力されてから第1所定期間TA経過後、第1タイマ97の計測値が第1所定期間TA以上であるか否かを判断する。第1期間は第1所定期間TA以上でないと判断することに応じて(S21:NO)、ステップS13へ戻り、シートPが搬送される(S13)毎に、ステップS15以降の処理を、第1期間が第1所定期間TA以上であると判断する(S21:YES)まで繰り返す。
ステップS21について、図13のタイミングチャートを用いて詳しく説明する。ステップS13において、シートPの搬送が開始され、画像形成されたシートPが搬送されオプション排紙トレイ73の排出口75に到達する。時刻t1において、シートPが排出口75から排出され始めると、重り5bがシートPに押し上げられるため、検知器5は第1信号を出力する。オプション排紙トレイ73に積載されているシートPは未だ所定高さH未満であるため、時刻t2において、シートPの排出が完了すると、第1信号は非出力となる。ステップS21では、制御部90は第1期間である時刻t1から時刻t2までの期間TD1が第1所定期間TA以上であるか否かを判断する。排紙トレイ3に積載されているシートPの高さは未だ所定高さH未満であるため、期間TD1は第1所定期間TA未満であるため、制御部90はステップS13へ戻り、シートPの排紙を継続する。シートPが排紙される度に、第1信号の出力と非出力とが繰り返えされる。
図11に戻り、制御部90は第1期間が第1所定期間TA以上であると判断することに応じて(S21:YES)、特定状態に移行したと判断されるため、状態フラグを「特定状態」に更新する(S23)。図13は、同じシート長のシートPの排紙が継続され、満載状態判断処理が開始されてからN枚目のシートPが排紙された際に特定状態となった場合を示している。時刻t4において、N枚目のシートPが排出され始めると、第1信号が出力し始める。N枚目のシートPの排出が完了しても、N枚目のシートPを含む排紙トレイに積載されているシートPが重り5bを所定高さH以上に押し上げるため、第1信号の出力が継続される。時刻t3で第1信号が出力されてから第1所定期間TA経過後の時刻t4で、制御部90は第1タイマ97の計測値が第1所定期間TA以上であると判断する(S21:YES)。
図11に戻り、満載状態判断処理の説明を続ける。ステップS23の次に、ステップS13へ戻り、ステップS13〜S17の処理を実行する。状態フラグは「特定状態」に更新されているため、状態フラグは「初期状態」でないと制御部90は判断し(S17:NO)、次に、状態フラグは「特定状態」あるか否かを判断する(S25)。状態フラグが「特定状態」あると判断することに応じて(S25:YES)、第1信号の非出力期間である第2期間が第2所定期間TB以上であるか否かを判断する(S27)。第2所定期間TBは排紙トレイに積載されているシートPがユーザにより取り出されたことを判断するための基準期間である。排紙トレイに積載されているシートPがユーザにより取り出された場合以外にも、第1信号が非出力となる場合があるため、第2所定期間TBが判断に使用される。次に、排紙トレイに積載されているシートPが取り出された場合以外に、第1信号が非出力となる場合について説明する。
特定状態において、排出途中であるシートPが勢い良く重り5bを押し上げ、押し上げられた重り5bが勢いよく落下し、排紙トレイに積載されているシートPを所定高さHより下に押し下げてしまう場合がある。この時、再上面のシートPの高さは所定高さH未満となるため、第1信号は非出力となる。その後、排紙トレイに積載されているシートPが元の位置まで上がるのに従って重り5bは所定高さH以上に押し上げられるため、検知器5は第1信号の非出力から出力に遷移する。図13は、時刻t5において、重り5bが排紙トレイに積載されているシートPを押し下げた場合を示している。この場合、第1信号が非出力である第2期間は短時間である。つまり、排紙トレイに積載されているシートPがユーザにより取り出された場合以外に、第1信号が非出力となる場合は第2所定期間TBより短時間となるため、第2期間が第2所定期間TB以上であると判断される場合に、制御部90はシートPがユーザにより取り出されたと判断する。図13の時刻t5では、第1信号の非出力の期間TD2は第2所定期間TBより短時間であるため、第1信号は非出力となるが、シートPがユーザにより取り出されたと誤判断されることはない。
図11に戻り、第2期間が第2所定期間TB以上でないと判断することに応じて(S27:NO)、排紙枚数PNが沈み込み枚数以上であるか否かを判断する(S31)。状態フラグが「特定状態」に更新された後、初回のステップS31では、排紙枚数PNは0のままである。排紙枚数PNは沈み込み枚数以上でないと判断することに応じて(S31:NO)、排紙枚数PNをカウントアップし(S32)、ステップS13へ戻り、排紙枚数PNが所定枚数に達するまで、S13〜S17、S25、S27、S31、S32を繰り返し実行する。排紙枚数PNが沈み込み枚数に達すると、ステップS31において、排紙枚数PNは沈み込み枚数以上であると判断し(S31:YES)、状態フラグを「満載状態」に更新し、排紙枚数PNを0にリセットして(S33)、シートPが排紙トレイからあふれないように排出を中断する(S35)。
一方、第2期間が第2所定期間以上であると判断したことに応じて(S27:YES)、シートPがユーザにより取り出されたと判断されるため、状態フラグを「初期状態」に更新し、排紙枚数PNを0にリセット(S29)する。これにより、特定状態と判断されてから、ステップS13〜S17、S25、S27、S31、S32を繰り返し実行し、排紙枚数PNをカウントしている期間に排紙トレイのシートPが取り出された場合には、特定状態は解除される。次に、制御部90はステップS13へ戻り、処理を続ける。
制御部90は、ステップS35の次に、ステップS15へ戻り、ステップS15、S17、S25を実行する。状態フラグは「満載状態」であるため、ステップS25において、状態フラグは「特定状態」ではないと判断し(S25:NO)、ステップS37を実行する。ステップS37をステップS27と同様に実行する。第2期間が第2所定期間TB未満であると判断することに応じて(S37:NO)、第2期間が第2所定期間TB以上となるまで待機する。第2期間が第2所定期間TB以上であると判断することに応じて(S37:YES)、排紙トレイに積載されているシートPがユーザにより取り出されたことを判断されるため、状態フラグを「初期状態」に更新し(S39)、中断していたシートPの排出を再開する(S41)。次に、ステップS13に戻り、ステップS13以降の処理を実行する。また、電源がOFFされたと判断することに応じて(S15:YES)、処理を終了する。
ステップS31以降の処理について、図13を用いて説明する。図13は、沈み込み枚数がM枚である場合を例示している。時刻t4において、制御部90は状態フラグが「特定状態」であると判断する(S25:YES)と、カウンタ96は排紙枚数PNのカウント(S32)を開始する。M枚目のシートP搬送が開始されるに応じて、カウンタ96のカウント値である排紙枚数PNはMとなる。このため、時刻t6で、制御部90は排紙枚数PNが沈み込み枚数以上であると判断し(S31)、排紙枚数PNを0にリセットする(S33)。次に、時刻t7で排紙トレイに積載されているシートPが取り出されると、時刻t7から第2所定期間TB経過後の時刻t8にて、制御部90は第2期間が第2所定期間TB以上であると判断し(S37:YES)、排紙を再開する(S41)。
以上、説明したように、条件設定処理のステップS7において、制御部90は排紙履歴から沈み込み枚数を算出し、満載状態判断処理のステップS21で特定状態と判断してから、排紙枚数PNが沈み込み枚数に達するまで排紙を続けることで、満載状態に達するまで、シートPを排紙することができる。また、図6に示すように、紙厚が薄くなるほど、カール指数は大きくなるように設定されている。これは、シートPの厚さが薄いほどカールの程度が大きくなるためである。また、図7、図8に示す様に、環境温度、環境湿度が高くなるほど、カール指数は大きくなるように設定されている。これは、環境温度、環境湿度が高くなるほど、カールの程度が大きくなるためである。また、図9に示す様に、シート長が長くなるほど、カール指数は大きくなるように設定されている。これは、環境温度、環境湿度が高くなるほど、カールの程度が大きくなるためである。カールの程度が大きいほど、シートPのカールが解消して平らになった際の排紙トレイに積載されているシートPの最上面の高さの低下量は大きい。式(1)によれば、カール指数が大きいほど、算出される沈み込み枚数は大きくなる。従って、カールの程度が大きいほど制御部90が特定状態と判断してから排紙されるシートPの枚数は多くなり、プリンタ1は最大積載量に達するまでシートPを排出することができる。
<沈み込み枚数算出の変形例>
また、式(1)によれば、積載枚数TNが多いほど、沈み込み枚数は多く算出される。これにより、排紙トレイに積載されているシートPの枚数が多いほど、シートPの最上面の高さの低下量は多くなることを反映することができる。ところで、排紙容量を超えて排紙トレイに排紙することはできないため、ステップS7において、排紙容量を考慮して沈み込み枚数を算出しても良い。例えば、排紙容量が普通紙で100枚の場合、排紙履歴のうち、最新の100枚分の排出履歴に基づいて沈み込み枚数を算出する。例えば、排紙容量が500枚である排紙トレイ3の沈み込み枚数を算出する場合には、積載枚数TNを500とする。また、排紙容量が100枚であるオプション排紙トレイ72の沈み込み枚数を算出する場合には、積載枚数TNを100とする。さらに、紙厚を考慮して沈み込み枚数を算出しても良い。図6に示す厚み%は厚紙および薄紙の枚数を普通紙の枚数に換算する際に使用される値であり、普通紙を100とした場合の厚紙および薄紙の厚さを示している。例えば、排紙容量が普通紙で100枚である場合、100×100/150=66.7と算出し、厚紙に換算した排紙容量は66枚である。従って、排紙履歴に含まれる最新の印刷ジョブが厚紙で100枚であったとしても、積載枚数TNを66として、沈み込み枚数を算出する。これにより、排紙容量を反映して沈み込み枚数を算出することができる。
さらに、排紙トレイに積載されているシートPのうち、上層にある所定枚数の排紙履歴を抽出して、沈み込み枚数を算出しても良い。排紙トレイに積載されているシートPのカールの程度は、時間経過とともに、また、上に積載されるシートPに押しつぶされ小さくなる。つまり、積載されているシートPのうち、下層にあるシートPについては、カールの程度が微小であり、シートPの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。そこで、既に100枚のシートPが排紙されている場合であっても、例えば最新の50枚分の排紙履歴に基づいて、沈み込み枚数を算出しても良い。また、排紙トレイに積載されているシートPのうち、所定時間内に排紙されたシートP分の排紙履歴を抽出して、沈み込み枚数を算出しても良い。排紙トレイに積載されているシートPのカールの程度は、時間経過とともに小さくなる。そこで、所定時間より前に排紙されたシートPについては、カールの程度が微小であり、シートPの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。例えば、ステップS7を実行する3時間前に印刷ジョブが実行され、次に、ステップS7を実行する1時間前に印刷ジョブが実行された場合、ステップS7を実行する2時間以上前に実行された印刷ジョブについては除外し、ステップS7を実行する1時間前に実行された印刷ジョブに基づいて、沈み込み枚数を算出する。
次に、抑制部材3a、72a〜74a、3b、72b〜74bが有効位置にある排紙トレイに排紙する場合について説明する。例えば抑制部材3aが有効位置にある排紙トレイ3に、中央部に対して搬送方向の上流端および下流端が上に向かって反っている、下に凸の形状であるシートPが積載されると、抑制部材3aがシートPの中央部を押し上げるため、シートPのカールは矯正される。このため、シートPの最上面の高さの低下量は、抑制部材3aが待機位置の場合よりも小さくなる。また、図4に示した下に凸の形状であるシートPが積載された場合には、シートPが時間経過により平らになった場合に抑制部材3aがシートPの中央部を押し上げるため、シートPの最上面の高さの低下量は、抑制部材3aが待機位置の場合よりも小さくなる。そこで、抑制部材3a、72a〜74a、3b、72b〜74bが有効位置にある排紙トレイに排紙する場合には、沈み込み枚数を小さくする。さらに、有効位置においての抑制部材3a、72a〜74aの設置されている排紙トレイの上面からの高さは、有効位置においての抑制部材3b、72b〜74bの高さよりも高いため、抑制部材3a、72a〜74aが有効位置にある場合の方が、抑制部材3b、72b〜74bが有効位置にある場合よりも、シートPの最上面の高さの低下量は小さくなる。これを反映して、図10に示す抑制効果が設定されている。「トレイ1」である排紙トレイ3は抑制部材3aが有効位置に位置するため、抑制効果は70%であり、「トレイ2」であるオプション排紙トレイ72は抑制部材72bが有効位置に位置するため、抑制効果は50%であり、「トレイ3」であるオプション排紙トレイ73、「トレイ4」であるオプション排紙トレイ74は抑制部材73a、73b、74a、74bが収納位置に位置するため、抑制効果は0と設定されている。
図10に示す抑制効果は、経時変化による排紙トレイに積載されているシートPの積載高さの変化が低減される割合を示し、値が大きいほど、高さの低下量を低減することができることを示している。具体的には、制御部90は式(1)で算出される値に低減効果の値を乗じて、沈み込み枚数を算出する。例えば、シートタイプが「厚紙」、環境温度が5℃、環境湿度が10%、用紙長が150mm、排紙先は排紙トレイ3排紙枚数が80枚の印刷ジョブが実行された後、シートタイプが「普通紙」、環境温度が「5℃」、環境湿度が「10%」、シート長が「298mm」排紙先はオプション排紙トレイ72、排紙枚数が20枚の印刷ジョブが実行された場合には、(0+0.1+0.1+0.1)×80×(100−70)/100+(0.2+0.1+0.1+0.2)×20×(100−50)/100=13.2であり、沈み込み枚数は13枚と算出する。尚、抑制部材3a、3b、72a〜74a、72b〜74bが収納位置と有効位置のどちらに位置するかは、予めユーザに表示操作部83にて設定させる構成とすれば良い。
また、ステップS32において、排紙枚数PNに紙厚を反映させても良い。式(1)にて算出する沈み込み枚数はシートPが普通紙である場合の枚数である。特定状態と判断した後に排出されるシートPの紙厚が普通紙以外の厚紙、薄紙であった場合には、図6に示す厚み%に基づいて、普通紙での枚数に換算して排紙枚数PNをカウントする。例えば、厚紙の場合にはPN=PN+150/100とし、薄紙の場合にはPN=PN+50/100とする。
尚、シートタイプが薄紙または厚紙のシートPの排紙が継続される場合には、積載枚数TNを薄紙または厚紙に換算しても良い。詳しくは、ステップS31において、積載枚数TNを紙厚情報に基づいて、厚み%を用いて換算する。厚紙の場合にはTN=TN×100/150とし、薄紙の場合にはTN=TN×100/50とする。この場合、ステップS32では、薄紙または厚紙を問わず、PN=PN+1とカウントすれば良い。
ここで、環境温度および環境湿度は環境条件の一例であり、シートタイプおよびシート長はシートの条件の一例であり、抑制部材3a、3b、72a〜74a,72b〜74b3有効位置であるか否かはトレイの種別条件の一例である。沈み込み枚数は第1所定枚数の一例であり、条件決定処理は設定処理の一例であり、ステップS32はカウント処理の一例であり、ステップS31は第2判断処理の一例である。また、排紙履歴は排出情報の一例である。
以上、上記した第1実施形態によれば、以下の効果を奏する。
制御部90はシートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長、抑制効果に基づいて設定される排出されたシートPのカール指数、および積載枚数TNに基づいて沈み込み枚数を設定する。カールの程度はシートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長、抑制効果に依存するため、制御部90は既に排出されたシートPのカール指数を設定することができる。カールの程度が大きいほど、また、既に排出されたシートPの枚数が多いほど、排紙トレイに積載されているシートPが時間経過により平らになった場合のシートPの最上面の高さは大きく低下すると予想されるため、沈み込み枚数を多く設定する。制御部90はステップS21において特定状態であると判断すると、排紙枚数PNのカウントを開始する。ステップS31において、排紙枚数PNが沈み込み枚数以上であると判断することに応じて、排紙トレイの最大積載量までシートPが排出されたと判断されるため、満載状態であると判断する。沈み込み枚数にはカールの程度が反映されているため、カールの程度に応じて、シートPのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの変化量を考慮して満載状態であるか否かを判断することができる。これにより、排紙トレイの満載状態に達するまでシートPを排出することができる。カールの程度が大きいシートPが排出され特定状態と判断された場合においても、シートPの最上面の高さの低下分を含んで満載状態であるかを判断するため、満載状態に達していないにもかかわらず、満載状態であると誤判断することを抑制することができる。
抑制部材3aが有効位置にある排紙トレイ3に積載されたシートPにおける積載高さの低下量は小さいため、経時変化により、シートPの積載高さの低下量は小さい。抑制部材3aが有効位置に位置する排紙トレイ3に係る沈み込み枚数を、抑制部材73a、73b、74a、74bが待機位置に位置するオプション排紙トレイ73、74に係る沈み込み枚数よりも少なく設定することにより、排紙トレイ3において、最大積載量に達するまでシートPを排出することができる。
抑制部材72bが有効位置であるオプション排紙トレイ72よりも、抑制部材3aが有効位置である排紙トレイ3の方が、抑制部材3aの排紙トレイ3からの高さが高いため、排紙トレイ3における積載高さの変化量を抑制する効果が高い。そこで、抑制部材の高さが高い排紙トレイ3に係る沈み込み枚数を、オプション排紙トレイ72に係る沈み込み枚数よりも少なく設定することにより、最大積載量に達するまで排紙トレイ3にシートPを排出することができる。
シートPの長さが長いほどカールの程度が大きくなるため、シートPのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。そこで、図9に示すように、シートPの長さが長いほどカール指数を大きく設定することにより、沈み込み枚数を多く設定する。これにより、最大積載量までシートPを排出することができる。
シートPの厚さが薄いほどカールの程度が大きくなるため、シートPのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。そこで、図6に示すように、シートPの厚さが薄いほどカール指数を大きく設定することにより、沈み込み枚数を多く設定する。これにより、最大積載量までシートPを排出することができる。
環境温度が高いほど、また、環境湿度が高いほど、カールの程度が大きくなるため、シートPのカールが解消して平らになった際の最上面の高さの低下量は大きい。図7、8に示すように環境温度が高いほど、また、環境湿度が高いほど、カール指数を大きく設定することにより、沈み込み枚数を多く設定する。これにより、最大積載量までシートPを排出することができる。
排紙トレイの最大積載量が多いほど、特定状態と判断された際に排紙トレイに積載されているシートPの枚数は多くなる。排紙トレイに積載されているシートPの枚数が多いほど、シートPの最上面の高さの低下量は多くなる。そこで、排紙トレイの最大積載量が多いほど、沈み込み枚数を多く設定する。これにより、最大積載量までシートPを排出することができる。
排紙トレイに積載されているシートPのカールの程度は、時間経過とともに、また、上に積載されるシートPに押しつぶされ小さくなる。つまり、積載されているシートPのうち、下層にあるシートPについては、カールの程度が微小であり、シートPの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。そこで、所定枚数より過去に排出されたシートPについては除外し、所定枚数までの最新のシートPについての排紙履歴に基づいて、条件設定処理を実行する。これにより、シートPの最上面の位置の変化量を精度良く見積もることができ、排紙トレイの最大積載量までシートPを排出することができる。
排紙トレイに積載されているシートPのカールの程度は、時間経過とともに小さくなる。つまり、所定時間より前に排出されたシートについては、カールの程度が微小であり、シートPの最上面の位置の変化には影響を及ぼさないと見積もることができる。そこで、所定時間より過去に排出されたシートPについては除外し、所定時間までの最新のシートPについての排紙履歴に基づいて、条件決定処理を実行する。これにより、シートPの最上面の位置の変化量を精度良く見積もることができ、排紙トレイの最大積載量までシートPを排出することができる。
検知器5はシートPの高さに応じて第1信号を出力する。第1信号が出力される場合には、排紙トレイに積載される前の排出途中であるシートPの高さが所定高さH以上である場合、および既に排出され排紙トレイに積載されているシートPの最上面の位置が所定高さH以上である場合が含まれる。ここで、排紙トレイに積載されているシートPの最上面の位置が所定高さH未満である場合、排出途中であったシートPの排出が終了すると、シートPは配意しトレイに積載されているシートPの上に落下する。排出途中であるシートPの位置が所定高さH以上である期間、第1信号が出力され、シートPの排出が終了すると、第1信号は出力されなくなる。また、排出途中であるシートPの高さが所定高さH以上である期間はシートPの長さに対応する。具体的にはシートPのシート長が長いほど、第1信号が出力される期間は長くなる。そこで、第1信号が出力されている期間がシート長に対応した第1所定期間TA継続される場合に、特定状態と判断する。これにより、排出途中であるシートPの位置が所定高さH以上である場合を除外し、排出され排紙トレイに積載されているシートPの最上面の位置が所定高さH以上である場合のみを特定状態であると判断することができる。
特定状態と判断されてから排紙枚数PNをカウントしている期間に、排紙トレイに積載されているシートPが取り出された場合以外にも検知器5から第1信号が出力されない期間が生じる場合がある。そこで、第1信号が出力されない第2期間を計測し、第2所定期間TB以上の場合、ユーザにより排紙トレイに積載されているシートPが取り出されたと判断し、排紙枚数PNをリセットする。これにより、特定状態と判断された後、排紙トレイに積載されているシートPが取り出された場合には排紙枚数PNがリセットされるため、満載状態を正確に判断することができる。
満載状態と判断することに応じて、シートPの排出を中断することにより、排紙トレイからシートPがあふれることなど不具合の発生を抑制することができる。
次に、第2実施形態について説明する。第2実施形態では、第1信号の出力期間により、排紙枚数PNが沈み込み枚数以上になったか否かを判断する。
制御部90はステップS31において、特定時間と判断してからの第1信号の出力期間が沈み込み枚数に対応する時間が経過したかを判断する。沈み込み枚数は印刷速度により時間に換算されることができる。例えば、印刷速度が18ppmであった場合、1分当たりに印刷されるシートPの枚数が18枚であるため、36枚印刷するのに要する時間は、36/18=2分と算出される。制御部90は第1タイマ97の計測値より、第1信号の出力期間が特定時間と判断してから2分以上であるか否かを判断する。第1信号の出力期間が特定時間と判断してから2分以上であると判断することに応じて(S31:YES)、ステップS33へ進む。第1信号の出力期間が特定時間と判断してから2分以上でないと判断することに応じて(S31:NO)、ステップS32を省略し、ステップS13へ戻る。尚、その他のステップは第1実施形態と同様に実行される。
尚、沈み込み枚数を印刷速度により時間に換算する処理はステップS31において実行しても良いし、条件決定処理のステップS7において実行しても良い。
以上、上記した第2実施形態によれば、特定時間と判断してからの第1信号の出力期間が沈み込み枚数に対応する時間が経過したと判断することに応じて、満載状態であると判断することができる。
次に、第3実施形態について説明する。第3実施形態では、排紙トレイにシートPの排出される方向への移動を止めるためのストッパを排紙トレイが有している場合について説明する。ストッパとは、例えば、排紙トレイの搬送方向下流側に設置され、ストッパの搬送方向下流側の先端部が所定角度上方に向かって傾斜することで、シートPを堰き止める機能を有する。ストッパを有する排紙トレイに積載されたシートPは、シートPの端部がストッパに支持されるため、カールの程度が大きくなる場合がある。そこで、ストッパがある排紙トレイに係る抑制効果の数値を、ストッパが無い排紙トレイに係る抑制効果の数値をよりも小さく設定する。これにより、ストッパの有無を沈み込み枚数に反映させることができる。つまり、ストッパを有する場合には、ストッパ有さない場合よりも沈み込み枚数を多く設定することにより、最大積載量までシートPを排出することができる。尚、ストッパが排紙トレイに設置されているか否かに限らず、ストッパが抑制部材と同様に収納位置と有効位置とを取りえる場合には、ストッパが有効位置にある場合に、ストッパが収納位置にある場合よりも抑制効果の数値をよりも小さく設定すれば、同様の効果を得る事ができる。
尚、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内での種々の改良、変更が可能であることは言うまでもない。
検知器5の構成は上記に限定されない。例えば、振り子の傾きを角度センサにより検出して高さに換算して検出する構成でも良い。また、振り子を備えず、排紙トレイを挟んで対向した位置に投光部と受光部とを有し、投光部が投光する光を受光部が検出する構成として、シートPにより遮られた場合に変化する光量によりシートPの高さを検出する構成としても良い。また、箱体5cの位置に応じて、開閉する接点を有するリレーを備える構成としても良い。
また、抑制部材3a、3bは矩形状であり、互いに隣接して設けられていると説明したが、例えば、矩形状の抑制部材3bを囲うように抑制部材3aが形成されていても良い。また、抑制部材が抑制部材に回転自在に支持される支持部材を有し、抑制部材が引き起こされた状態で、支持部材が排紙トレイに対し一定の高さを確保しつつ抑制部材を支持することにより、抑制部材の排紙トレイからの高さが変更される構成としても良い。この場合、排紙トレイに備えられる抑制部材は1つであっても、抑制部材の排紙トレイ上面からの高さが変更されることができる。また、抑制部材は曲率が所定値以上となるトレイの表面であっても良い。
また、第1実施形態において、排紙トレイ3では抑制部材3aが有効位置にあり、オプション排紙トレイ72では抑制部材72bが有効位置にあり、オプション排紙トレイ73、74では抑制部材73a、74a、73b、74bが収納位置にあると説明した。しかしながら、各抑制部材の位置は変更可能である。従って、例えば、同じ排紙トレイ3であっても、抑制部材3a、3bのどちらが有効位置にあるか、あるいは、いずれも収納位置にあるかに応じて、図10に示す排紙先に対する抑制効果の数値を変更することもできる。この場合においても、ユーザに表示操作部83を用いて、各抑制部材の位置を設定させることにより、排紙先に対する抑制効果の数値を設定する構成とすれば良い。
また、第1実施形態では排紙トレイ毎に予め排紙容量が決定されていると説明したが、例えば表示操作部83によりユーザに設定させても良い。プリンタ1が備えるオプション排紙トレイが脱着可能な構成である場合には、上方の排紙トレイを外し、外されたオプション排紙トレイの直下のオプション排紙トレイの排紙容量を多くすることができる場合がある。つまり、オプション排紙トレイの排紙容量を変更可能である構成の場合には、ユーザに設定させることにより、排紙容量を反映して沈み込み枚数を設定することが可能となる。
また、第1実施形態において、満載状態と判断した場合に、排紙を中断すると説明したが、これに限定されず、排紙先を切り替えても良い。例えば、排紙トレイ3が満載状態と判断された場合には、排紙先をオプション排紙トレイ72〜74のいずれかへ変更する処理を実行する構成としても良い。これにより、排紙トレイからシートPがあふれることなど不具合の発生を抑制することができる。
また、カウンタ96は紙厚センサ82により検出された紙厚情報に基づいてカウントすると説明したが、これに限定されない。プリンタ1が搬送経路R1〜R3に、ジャムを検出するためのシートPの通過の有無を検出するセンサを備える構成である場合には、例えば排紙ローラ付近に備えられた当該センサにより、シートPが通過したことが検出されたことに応じて、排紙枚数PNをカウントしても良い。
また、第1実施形態では、シートタイプ、環境温度、環境湿度、シート長、抑制効果に基づき、沈み込み枚数を設定すると説明したが、これに限らず、シートの繊維の向き、剛性、材質、製造元などに基づき、沈み込み枚数を設定しても良い。シートの繊維の向き、剛性、材質は例えば、搬送経路に備えられた光学センサなどにより検知することができる。あるいは、ユーザにシートの繊維の向き、剛性、材質などを印刷ジョブとして入力させる構成としても良い。これにより、沈み込み枚数をきめ細かく設定することができる。
また、第1実施形態では、レーザプリンタ1を例に説明したが、これに限定されるものではない。スキャナ機能、コピー機能、ファクシミリ機能等を備える所謂複合機であっても良い。
また、第1実施形態では、制御部90がCPU91およびASIC95を備える場合を例に説明したが、これに限定されるものではない。複数のCPUを備えてもよいし、複数のASICによって構成されても良い。さらに、CPUとASICとの任意の組み合わせによって構成されても良い。
1 レーザプリンタ
2 本体筐体
3 排紙トレイ
3a、72a、73a、74a、3b、72b、73b、74b 抑制部材
4、75 排紙口
5 検知器
6、76 排紙ローラ
70 オプション排紙部
72、73、74 オプション排紙トレイ
90 制御部
H 所定高さ
P シート
TA 第1所定期間
TB 第2所定期間
TN 積載枚数
PN 排紙枚数

Claims (13)

  1. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    前記トレイがシートの経時変化による積載高さの変化を抑制するための抑制部材を有するか否かに基づいて、第1所定枚数を設定する設定処理と、
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記トレイが前記抑制部材を有するとの条件である場合に、前記トレイが前記抑制部材を有しない場合よりも前記第1所定枚数を少なく設定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記抑制部材は前記トレイのシートが積載される上面に、上方に突出して設置されるとともに、前記上面からの高さが互いに異なる複数の形態を有し、
    前記制御部は、
    前記設定処理において、前記抑制部材の前記上面からの高さが高いほど、前記第1所定枚数を少なくすることを特徴とする請求項に記載の画像形成装置。
  3. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    前記トレイシートの排出される方向への移動を止めるためのストッパを有するか否かに基づいて、第1所定枚数を設定する設定処理と
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記トレイが前記ストッパを有するとの条件である場合に、前記トレイが前記ストッパを有さない場合よりも前記第1所定枚数を多くすることを特徴とする画像形成装置。
  4. 記制御部は、
    前記設定処理において、シートの排出方向の長さが長いほど、前記第1所定枚数を多くすることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記制御部は、
    前記設定処理において、シートの厚さが薄いほど、前記第1所定枚数を多くすることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
  6. 記制御部は、
    前記設定処理において、環境温度が高いほど前記第1所定枚数を多くし、または環境湿度が高いほど前記第1所定枚数を多くすることを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
  7. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    記トレイの最大積載量に基づいて、第1所定枚数を設定する設定処理と
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記トレイの最大積載量が多いほど前記第1所定枚数を多くすることを特徴とする画像形成装置。
  8. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    シートが排出される際の環境条件、排出されるシートの条件、前記トレイの種別条件を含む排出情報に基づいて設定されるカールの程度、および既に排出されたシートの枚数に基づいて、前記特定状態であると判断してから前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態になるまで排出可能なシートの枚数である第1所定枚数を設定する設定処理と、
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイが満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記カールの程度が大きいほど、前記第1所定枚数を多く設定し、
    前記排出情報は、シートが排出された日時順に蓄積され、
    前記制御部は、
    前記設定処理を実行するまでに排出されたシートのうち、最新の第2所定枚数分の前記排出情報に基づいて、前記設定処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  9. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    シートが排出される際の環境条件、排出されるシートの条件、前記トレイの種別条件を含む排出情報に基づいて設定されるカールの程度、および既に排出されたシートの枚数に基づいて、前記特定状態であると判断してから前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態になるまで排出可能なシートの枚数である第1所定枚数を設定する設定処理と、
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイが満載状態であると判断する第2判断処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記カールの程度が大きいほど、前記第1所定枚数を多く設定し、
    前記排出情報にはシートが排出された日時を示す時間情報が含まれ、
    前記制御部は、
    シートが排出されてから前記設定処理を実行するまでの時間が第1所定時間未満の最新の前記排出情報に基づいて、前記設定処理を実行することを特徴とする画像形成装置。
  10. 前記制御部は、
    前記第1信号が出力される期間を計測する第1計測処理を実行し、
    前記第1判断処理において、前記第1信号が出力される期間がシートの排出方向の長さに応じた第1所定期間以上であることに応じて、前記特定状態であると判断することを特徴とする請求項1乃至請求項の何れか1項に記載の画像形成装置。
  11. 排出されたシートが積載されるトレイと、
    シートが所定高さ以上であることを検知することに応じて第1信号を出力する検知器と、
    制御部と、を備え、
    前記制御部は、
    前記第1信号に応じて前記トレイに積載されているシートの最上面が前記所定高さ以上にある特定状態であると判断する第1判断処理と、
    シートの排出情報に基づいて設定されるカールの程度に基づいて、第1所定枚数を設定する設定処理と、
    前記特定状態であると判断してから排出されるシートの排出枚数をカウントするカウント処理と、
    前記排出枚数が前記第1所定枚数以上であると判断することに応じて、前記トレイに積載されるシートが最大積載量に達した満載状態であると判断する第2判断処理と、
    前記カウント処理の継続中、前記第1信号が非出力の期間を計測する第2計測処理と、
    前記第2計測処理により、前記第1信号が非出力の期間が第2所定期間以上であると判断する第3判断処理と、
    前記第3判断処理により、前記第1信号が非出力の期間が前記第2所定期間以上であると判断した場合、前記カウント処理においてカウントした前記排出枚数をリセットするリセット処理と、を実行し、
    前記設定処理において、前記カールの程度が大きいほど、前記第1所定枚数を多く設定することを特徴とする画像形成装置。
  12. 前記制御部は、前記第2判断処理において、満載状態であると判断することに応じて、シートの排出を中断すること特徴とする請求項1乃至請求項11の何れか1項に記載の画像形成装置。
  13. 前記制御部は、
    前記カウント処理において、前記特定状態であると判断してからの経過時間を計測し、
    前記第2判断処理において、前記経過時間が前記第1所定枚数に対応する第2所定時間以上であると判断することに応じて、前記トレイが満載状態であると判断すること特徴とする請求項1乃至請求項12の何れか1項に記載の画像形成装置。
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