JP6613144B2 - 絶縁基板の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電子素子等の発熱性素子が搭載される絶縁基板及びその製造方法に関する。
なお、本明細書及び特許請求の範囲では、「板」の語は、特に明示する場合を除き、「箔」も含み意味で用いられる。
また、本発明に係る絶縁基板の上下方向は限定されるものではないが、本明細書及び特許請求の範囲では、絶縁基板の構成を理解し易くするため、発熱性素子が搭載される絶縁基板の搭載面側を絶縁基板の上側、及び、その反対側を絶縁基板の下側とそれぞれ定義する。
電子素子等の発熱性素子が搭載される従来の絶縁基板の製造方法において、セラミックからなる絶縁層上にろう材層を介して配線層を積層し、絶縁層と配線層をろう付けにより接合することは、実公平8−10202号公報(特許文献1)及び特開2011−66387号公報(特許文献2)に開示されている。
絶縁基板において、冷熱サイクル負荷時の絶縁層と配線層との間の線膨張係数差に起因する応力を緩和するため、配線層は一般に高純度アルミニウムからなるものであった。
実公平8−10202号公報(請求項1) 特開2011−66387号公報(段落0002)
従来の絶縁基板の製造方法には次の問題があった。この問題を図11〜13を参照して以下に説明する。
図11に示すように、絶縁基板のセラミックからなる絶縁層211と高純度アルミニウムからなるアルミニウム配線層201とをろう付けにより接合する場合には、まず絶縁層211上にろう材層215(ドットハッチングで示す)を介して配線層201を積層する。そして、絶縁層211と配線層201にそれらの厚さ方向に圧縮荷重が加わるように配線層201の上面からなる搭載面207を板状の押さえ部材230で押さえ、この状態で絶縁層211と配線層201を略室温からろう付け温度(例えば約600℃)まで加熱することによりろう材層215を溶融し、そして冷却することによりろう材層215を凝固し、これにより絶縁層211と配線層201をろう付けにより接合していた。
しかるに、絶縁層211と配線層201をろう付け温度まで加熱する途中で配線層201を形成しているアルミニウムが再結晶化する。このとき、配線層201を形成しているアルミニウムは高純度なものであるから、アルミニウムが再結晶化すると粒径の大きな結晶粒206が形成されてしまい、その結果、図12に示すように配線層201の搭載面207と押さえ部材230との間に大きな隙間gが生じる。すると、図13に示すように、絶縁層211と配線層201との間から配線層201の外周側面201aの外側に滲出したろう材層215の溶融したろう材の滲出部215が配線層201の外周側面201aを滲み上がってこの隙間g内に浸入し、そして滲出部215aが冷却凝固することにより押さえ部材230が配線層201に固着するという問題が発生していた。このように押さえ部材230が固着すると、ろう付け終了後において押さえ部材230を搭載面207から強制的に剥がすことにより搭載面207の表面性状が低下するし、最悪の場合、配線層201が絶縁層211から剥離することがあった。
本発明は、上述した技術背景に鑑みてなされたもので、その目的は、絶縁層とアルミニウム配線層をろう付けにより接合した際に配線層と押さえ部材との固着を抑制することができる絶縁基板及びその製造方法を提供することにある。
本発明は以下の手段を提供する。
[1] アルミニウム配線層の上面からなる搭載面におけるその外周縁から少なくとも300μm内側までの外周領域の結晶粒の平均粒径が300μm以下に設定されている絶縁基板。
[2] 前記配線層は、純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる前項1記載の絶縁基板。
[3] 前記配線層は、純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる配線層本体と、前記配線層本体の上面にクラッドされた純度99.8質量%以下のアルミニウムからなる表皮層とを備え、
前記搭載面が前記表皮層の上面からなる前項1記載の絶縁基板。
[4] 前記表皮層の厚さが20μm以上300μm以下に設定されている前項3記載の絶縁基板。
[5] 絶縁層上にろう材層を介して配線層が積層され且つ前記配線層の上面からなる搭載面を押さえ部材で押さえた状態で、前記絶縁層と前記配線層をろう付けにより接合する工程を備え、
前記接合する工程の前に、再結晶化された純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる前記配線層の前記搭載面におけるその外周縁から少なくとも300μm内側までの外周領域に加工変質部を形成し、
前記接合する工程では、前記絶縁層と前記配線層とのろう付け時の熱により前記加工変質部を再結晶化して前記加工変質部の結晶粒の粒径を小さくする絶縁基板の製造方法。
[6] 前記加工変質部をショットブラストにより形成する前項5記載の絶縁基板の製造方法。
[7] 前記加工変質部を面打ち加工により形成する前項5記載の絶縁基板の製造方法。
本発明は以下の効果を奏する。
前項[1]では、アルミニウム配線層の搭載面の少なくとも所定の外周領域の結晶粒の平均粒径が300μm以下に設定されることにより、絶縁層と配線層をろう付けにより接合する際に配線層の搭載面と押さえ部材との間の隙間が小さくなる。そのため、絶縁層と配線層との間から滲出したろう材層の滲出部の、搭載面と押さえ部材との間の隙間への浸入が抑制される。これにより、配線層と押さえ部材との固着を抑制することができる。
前項[2]では、配線層が純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなることにより、冷熱サイクル負荷時に絶縁基板に発生する熱応力等の応力を確実に緩和することができる。
前項[3]では、配線層本体が純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなることにより、冷熱サイクル負荷時に絶縁基板に発生する熱応力等の応力を確実に緩和することができる。さらに、配線層の表皮層が純度99.8質量%以下のアルミニウムからなることにより、表皮層を形成しているアルミニウムがろう付け時の熱などにより再結晶化してもその結晶粒の平均粒径は小さい。そのため、搭載面と押さえ部材との間の隙間を確実に小さくすることができる。これにより、配線層と押さえ部材との固着を確実に抑制することができる。
前項[4]では、表皮層の厚さが所定の範囲に設定されることにより、搭載面と押さえ部材との間の隙間を更に確実に小さくすることができる。これにより、配線層と押さえ部材との固着を更に確実に抑制することができる。
前項[5]では、接合する工程の前に、配線層の搭載面の少なくとも所定の外周領域に加工変質部を形成し、接合する工程では、絶縁層と配線層とのろう付け時の熱によって加工変質部を再結晶化して加工変質部の結晶粒の粒径を小さくすることにより、搭載面と押さえ部材との間の隙間が小さくなる。これにより、絶縁層と配線層との間から滲出したろう材層の滲出部の、搭載面と押さえ部材との間の隙間への浸入が抑制される。そのため、配線層と押さえ部材との固着を抑制することができる。
前項[6]では、加工変質部をショットブラストにより形成することにより、加工変質部を簡単に且つ確実に形成することができる。
前項[7]では、加工変質部を面打ち加工により形成することにより、加工変質部を簡単に且つ確実に形成することができる。
図1は、本発明の一実施形態に係る絶縁基板の製造方法において冷却層と緩衝層と絶縁層と配線層をろう付けにより接合する工程を説明するための正面図である。 図2は、本発明の第1実施形態に係る配線層を備えた絶縁基板の製造方法において絶縁層と配線層をろう付けにより接合する前の状態の正面図である。 図3は、絶縁層と配線層をろう付け温度の途中まで加熱した状態の正面図である。 図4は、絶縁層と配線層をろう付け温度まで加熱した状態の正面図である。 図5は、図4中のZ1部分の拡大図である。 図6は、本発明の第2実施形態に係る配線層を備えた絶縁基板の製造方法において絶縁層と配線層をその上面から見た平面図である。 図7は、絶縁層と配線層をろう付けにより接合する前の状態の正面図である。 図8は、絶縁層と配線層をろう付け温度の途中まで加熱した状態の正面図である。 図9は、絶縁層と配線層をろう付け温度まで加熱した状態の正面図である。 図10は、図9中のZ2部分の拡大図である。 図11は、従来の絶縁基板の製造方法において絶縁層と配線層をろう付けにより接合する前の状態の正面図である。 図12は、絶縁層と配線層をろう付け温度の途中まで加熱した状態の正面図である。 図13は、絶縁層と配線層をろう付け温度まで加熱した状態の正面図である。
次に、本発明の幾つかの実施形態について図面を参照して以下に説明する。
本発明の一実施形態に係る絶縁基板20は、図1に示すように、下から上へ順に積層された、冷却層13、緩衝層12、絶縁層11及びアルミニウム配線層1を備える。そして、これらの層13、12、11、1がろう付けにより積層状に接合一体化されることにより絶縁基板20が得られる。
電子素子等の発熱性素子(図示せず)は、絶縁基板20の配線層1の上面からなる搭載面7にはんだ付け等により接合されて搭載される。搭載面7のはんだ付け性を向上させるため、一般に、発熱性素子をはんだ付けにより接合する際には搭載面7にNiめっき膜等が形成される。
配線層1は、回路層とも呼ばれているものである。配線層1の形状は例えば平面視で略方形状である。配線層1の詳細な説明は後述する。
絶縁層11は、電気絶縁性を有しており、具体的にはAlN(窒化アルミニウム)、Si(窒化ケイ素)、Al(アルミナ)等のセラミックからなる。絶縁層11の形状は例えば平面視で略方形状である。
緩衝層12は、絶縁基板20に発生する熱応力等の応力を緩和するための層であり、アルミニウム等の金属製である。緩衝層12の形状は例えば平面視で略方形状である。
冷却層13は、発熱性素子を冷却するための層であり、アルミニウム等の金属製である。冷却層13の形状は例えば平面視で略方形状である。
絶縁基板20では、配線層1の搭載面7に搭載された発熱性素子の熱は、発熱性素子から配線層1、絶縁層11、緩衝層12及び冷却層13に順次伝導する。その結果、発熱性素子が冷却されてその温度が低下する。本実施形態では、冷却層13はヒートシンク等の板状の放熱部材からなるものであり、多数の放熱フィン13aを有している。ただし本発明では、冷却層13は放熱部材であることに限定されるものではなく、その他に例えば冷却液が流通する流通路を有するものであっても良い。
配線層1の形状は上述したように例えば平面視で略方形状であり、したがって配線層1の搭載面7は例えば平面視で略方形状である。
絶縁基板20を製造する場合には、図1に示すように、載置台25上に冷却層13を載置し、冷却層13上にろう材層17を介して緩衝層12を積層し、緩衝層12上にろう材層16を介して絶縁層11を積層し、絶縁層11上にろう材層15を介して配線層1を積層し、これにより、載置台25上に冷却層13、緩衝層12、絶縁層11及び配線層1を仮組みして仮組み体19を形成する。なお、図1〜3、7及び8では、各ろう材層15、16、17は、他の層と区別し易くするため、ドットハッチングで示されている。
そして、仮組み体19にその厚さ方向に圧縮荷重が加わるように配線層1の搭載面7を板状の押さえ部材30で押さえ、この状態を維持したままで、所定のろう付け炉内で所定のろう付け雰囲気中にて仮組み体19を略室温からろう付け温度まで加熱し、そしてろう付け温度に所定時間保持した後、略室温まで冷却する。これにより、冷却層13と緩衝層12と絶縁層11と配線層1がろう付けにより一括接合される。
すなわち、この接合工程を行うことにより、冷却層13と緩衝層12が両層13、12間のろう材層17を介して接合され、緩衝層12と絶縁層11が両層12、11間のろう材層16を介して接合され、絶縁層11と配線層1が両層11、1間のろう材層15を介して接合される。その結果、絶縁基板20が得られる。
押さえ部材30の材質は限定されるものではないが、カーボン、ステンレス鋼、セラミックなどであることが、押さえ部材30の配線層1との固着を確実に抑制し得る点などで特に望ましい。
図2〜5は、本発明の第1実施形態に係る配線層1を備えた絶縁基板の製造方法を説明する図である。
本第1実施形態の配線層1は、図2に示すように、配線層本体2と配線層本体2上に積層される表皮層3とを備えたものである。発熱性素子が搭載される搭載面7は表皮層3の上面からなる。
配線層本体2は、純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなるものであり、詳述すると純度99.9質量%以上の高純度アルミニウム板からなるものである。配線層本体2のアルミニウムの純度は99.9質量%以上であれば良く、例えば99.99質量%以上であっても良いし、99.999質量%以上であっても良いし、これ以上であっても良い。
表皮層3は、純度99.8質量%以下のアルミニウムからなるものであり、詳述すると純度99.8質量%以下のアルミニウム板からなるものである。純度99.8質量%以下のアルニウムとしては、A1000系合金(例:A1100、A1050)、A3000系合金(例:A3003、A3203)等が好適に用いられる。表皮層3のアルミニウムの純度の下限値は限定されるものではなく、通常、97質量%である。
そして、配線層1は、配線層本体2を形成する純度99.9質量%以上の高純度アルミニウム板と表皮層3を形成する純度99.8質量%以下のアルミニウム板とが圧延等によりクラッドされることにより、形成されたものである。すなわち、配線層1は、純度99.9質量%以上の高純度アルミニウム板と純度99.8質量%以下のアルミニウム板とのクラッド板からなるものである。したがって、表皮層3は配線層本体2の上面にクラッドされて積層されている。
配線層1の形状は上述したように平面視で略方形状である。配線層1の一辺長さ(即ち配線層1の搭載面7の一辺長さ)は限定されるものではなく、通常、5mm以上100mm以下に設定されている。
本第1実施形態の配線層1を備えた絶縁基板20を製造する場合において、冷却層13(図1参照)と緩衝層12(図1参照)と絶縁層11と配線層1をろう付けにより一括接合する工程は、上述したろう付け方法による接合工程と同様に行われる。
すなわち、図2に示すように、これらの層を仮組みした仮組み体19にその厚さ方向に圧縮荷重が加わるように配線層1の搭載面7を板状の押さえ部材30で押さえる。この押さえ状態では、押さえ部材30の押さえ面30aは搭載面7にその全面に亘って略面接触しており、更に押さえ面30aの外周部は搭載面7の外周縁7a全周に亘って外周縁7aよりも外側方にはみ出している。この押さえ工程は略室温で行われる。そしてこの状態を維持したままで、所定のろう付け炉内で所定のろう付け雰囲気中にて仮組み体19を略室温からろう付け温度まで加熱し、そしてろう付け温度に所定時間保持した後、略室温まで冷却する。
各ろう材層15、16、17のろう材は限定されるものではなく、例えば、Al−Si系ろう材等のアルミニウム系ろう材が用いられる。
この接合工程では、仮組み体19を略室温からろう付け温度まで加熱する途中の温度である約450℃まで加熱すると、図3に示すように、ろう付け時の熱により配線層1の配線層本体2を形成している高純度アルミニウムが再結晶化するとともに表皮層3を形成しているアルミニウムも再結晶化する。このとき、配線層本体2を形成しているアルミニウムは高純度なものなので、配線層本体2には粒径の大きな結晶粒(詳述すると再結晶粒)4が形成されるが、表皮層3を形成しているアルミニウムは高純度のものではなく純度99.8質量%以下のものなので、表皮層3にはその全体(即ち搭載面7の全体)に亘って粒径の小さな結晶粒(詳述すると再結晶粒)5が形成され、具体的には平均粒径が300μm以下の結晶粒5が形成される。そのため、配線層1の搭載面7と押さえ部材30(詳述すると押さえ部材30の押さえ面30a)との間の隙間g(図5参照)が小さくなる。
さらに仮組み体19をろう付け温度(例:600℃)まで加熱すると、図4及び5に示すように、絶縁層11と配線層1との間に介在されたろう材層15の溶融したろう材の一部が両層11、1間から配線層1の外周側面1aの外側に滲出し、この滲出部15aが配線層1の外周側面1aを搭載面7に向かって滲み上がる。しかし、上述したように搭載面7と押さえ部材30との間の隙間gが小さいことにより、隙間g内への滲出部15aの浸入が抑制される。
したがって、ろう付け温度に加熱した仮組み体19を略室温まで冷却しても、滲出部15aによる押さえ部材30の配線層1との固着が抑制される。そのため、ろう付け終了後に押さえ部材30を搭載面7から離しても、搭載面7の表面性状は良好に維持される。
しかも、押さえ部材30の配線層1との固着が抑制されるので、接合工程を行う前に押さえ部材30(詳述すると押さえ部材30の押さえ面30a)に離型剤を必ずしも塗布することを要しない。そのため、絶縁基板20の製造時間の短縮化及び製造コストの引下げを図り得る。
さらに、配線層本体2が純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなることにより、冷熱サイクル負荷時に絶縁基板20に発生する熱応力等の応力を確実に緩和することができる。
配線層本体2の厚さ及び表皮層3の厚さはそれぞれ限定されるものではないが、上述した効果を確実に得られるようにするため、配線層本体2の厚さは0.2mm以上3mm以下に設定されるのが望ましく、表皮層3の厚さは20μm以上300μmに設定されるのが望ましい。
また、ろう付け温度、ろう付け温度の保持時間(即ちろう付け時間)、及び押さえ部材30による搭載面7への押圧力はそれぞれ限定されるものではないが、上述した効果を確実に得られるようにするため、ろう付け温度は580℃以上630℃以下に設定されるのが望ましく、ろう付け温度の保持時間(ろう付け時間)は1min以上120min以下に設定されるのが望ましく、押さえ部材30による搭載面7への押圧力は0.01N/mm以上1N/mm以下に設定されるのが望ましい。
さらに、ろう付け雰囲気は限定されるものではないが、上述した効果を確実に得られるようにするため、真空雰囲気(例:10-3Pa以下の高真空状態、数Pa程度の真空状態)、非酸化性雰囲気(例:窒素雰囲気などの低酸素濃度雰囲気)などであることが望ましい。
図6〜10は、本発明の第2実施形態に係る配線層を備えた絶縁基板の製造方法を説明する図である。これらの図には、上記第1実施形態に係る絶縁基板と同じ作用を奏する要素に100を加算した符号が付されている。
本第2実施形態の配線層101は、その全体が純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなるものであり、詳述すると純度99.9質量%以上の高純度アルミニウム板からなるものであり、更に、接合工程の前に既にその全体が再結晶化されているものである。したがって、配線層101には粒径の大きな結晶粒(詳述する再結晶粒)106が形成されている。
さらに、図6に示すように、配線層101の搭載面107におけるその外周縁107aから少なくとも300μm内側までの外周領域(クロスハッチングで示す)には加工変質部108が搭載面107の外周縁107a略全周に沿って局部的に形成されている。図6中の符号「W」は、加工変質部108が形成された搭載面107の外周領域の幅寸法を示しており、この幅Wは上述したように少なくとも300μmである。
なお本第2実施形態では、加工変質部108を形成する搭載面107の外周領域の幅Wは少なくとも300μmであれば良く、即ち外周領域の幅Wの下限値は300μmである。一方、外周領域の幅Wの上限値は限定されるものではなく、特に5000μmであることが望ましい。
加工変質部108は、ショットブラスト又は面打ち加工により形成されることが望ましい。加工変質部108が形成された搭載面107からの深さ領域は限定されるものではないが、5μm以上300μm以下であることが望ましい。
配線層101の形状は上述したように平面視で略方形状である。配線層101の一辺長さ(即ち配線層101の搭載面107の一辺長さ)は限定されるものではなく、例えば上記第1実施形態と同じである。
本第2実施形態の配線層101を備えた絶縁基板を製造する場合において、冷却層(図1参照、符号「13」)と緩衝層(図1参照、符号「12」)と絶縁層111と配線層101をろう付けにより一括接合する工程は、上述したろう付け方法による接合工程と同様に行われる。
すなわち、図7に示すように、これらの層を仮組みした仮組み体119にその厚さ方向に圧縮荷重が加わるように配線層101の搭載面107を板状の押さえ部材130で押さえる。この押さえ状態では、押さえ部材130の押さえ面130aは搭載面107にその全面に亘って略面接触しており、更に押さえ面130aの外周部は搭載面107の外周縁107a全周に亘って外周縁107aよりも外側方にはみ出している。この押さえ工程は略室温で行われる。そしてこの状態を維持したままで、所定のろう付け炉内で所定のろう付け雰囲気中にて仮組み体119を略室温からろう付け温度まで加熱し、そしてろう付け温度に所定時間保持した後、略室温まで冷却する。
各ろう材層115のろう材は限定されるものではなく、Al−Si系ろう材等のアルミニウム系ろう材が用いられる。
この接合工程では、仮組み体119を略室温からろう付け温度まで加熱する途中である約450℃まで加熱すると、図8に示すように、ろう付け時の熱により配線層101の搭載面107の加工変質部108が再結晶化されて加工変質部108に粒径の小さな結晶粒(詳述すると再結晶粒)109が形成され、具体的には平均粒径が300μm以下の結晶粒109が形成される。そのため、配線層101の搭載面107(詳述すると搭載面107の外周領域)と押さえ部材130(詳述すると押さえ部材130の押さえ面130a)との間の隙間g(図10参照)が小さくなる。
さらに仮組み体119をろう付け温度(例:600℃)まで加熱すると、図9及び10に示すように、絶縁層111と配線層101との間に介在されたろう材層115の溶融したろう材の一部が両層111、101間から配線層101の外周側面101aの外側に滲出し、この滲出部115aが配線層101の外周側面101aを搭載面107に向かって滲み上がる。しかし、上述したように搭載面107の外周領域と押さえ部材130との間の隙間gが小さいことにより、隙間g内への滲出部115aの浸入が抑制される。
したがって、ろう付け温度に加熱した仮組み体119を略室温まで冷却しても、滲出部115aによる押さえ部材130の配線層101との固着が抑制される。そのため、ろう付け終了後に押さえ部材130を搭載面107から離しても、搭載面107の表面性状は良好に維持される。
しかも、押さえ部材130の配線層101との固着が抑制されるので、接合工程を行う前に押さえ部材130(詳述すると押さえ部材130の押さえ面130a)に離型剤を必ずしも塗布することを要しない。そのため、絶縁基板の製造時間の短縮化及び製造コストの引下げを図り得る。
配線層101の厚さは限定されるものではないが、上述した効果を確実に得られるようにするため、配線層101の厚さは200μm以上3mm以下に設定されるのが望ましい。
また、ろう付け温度、ろう付け温度の保持時間(即ちろう付け時間)、及び押さえ部材130による搭載面107への押圧力はそれぞれ限定されるものではないが、上述した効果を確実に得られるようにするため、ろう付け温度は580℃以上630℃以下に設定されるのが望ましく、ろう付け温度の保持時間(ろう付け時間)は1min以上120min以下に設定されるのが望ましく、押さえ部材130による搭載面107への押圧力は0.01N/mm以上1N/mm以下に設定されるのが望ましい。
ここで、本第1及び第2実施形態において、配線層の搭載面におけるその外周縁から少なくとも300μm内側までの外周領域の結晶粒の平均粒径をdavとすると、davの測定方法は次のとおりである。
配線層の搭載面におけるその外周縁から300μm内側までの外周領域を研磨及びエッチングしその法線側から金属顕微鏡で観察した結晶粒の円相当直径の平均値をdavとした。なお、外周領域を研磨する際には外周領域の深さ方向の研磨量は2μm以下とした。
以上で本発明の幾つかの実施形態を説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲で様々に変更可能である。
次に、本発明の具体的な実施例及び比較例を以下に示す。ただし本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
本実施例1では、図2〜5に示した上記第1実施形態の配線層1を備えた絶縁基板を次のように製造した。
冷却層としての板状ヒートシンク13、緩衝層12、絶縁層11及び配線層1を準備した。
ヒートシンク13はアルミニウム製であり、緩衝層12は高純度アルミニウム製であり、絶縁層11はAlN(窒化アルミニウム)製であった。
配線層1は、その厚さが600μmであり、配線層本体2の上面に表皮層3がクラッドされて積層されたものである。
配線層本体2は純度99.9質量%の高純度アルミニウム板(その厚さ400μm)からなるものであり、表皮層3はA3003(純度98質量%)のアルミニウム板(その厚さ200μm)からなるものであり、配線層1は両アルミニウム板が圧延によりクラッドされたクラッド板で形成されたものであった。配線層1の形状は平面視で正方形状であり、配線層1の一辺長さは25mmであった。
次いで、載置台25上にヒートシンク13を載置し、ヒートシンク13上にろう材層17を介して緩衝層12を積層し、緩衝層12上にろう材層16を介して絶縁層11を積層し、絶縁層11上にろう材層15を介して配線層1を積層し、これにより仮組み体19を形成した。各ろう材層15、16、17はアルミニウム系ろう材板からなるものであり、その厚さはそれぞれ30μmであった。
そして、仮組み体19にその厚さ方向の圧縮荷重が加わるように仮組み体19の配線層1の搭載面7を板状押さえ部材30で押し、この状態を維持したままで、仮組み体19を真空ろう付け炉内で真空(真空度:10-3Pa以下)中にて室温からろう付け温度まで加熱し冷却することにより、ヒートシンク13、緩衝層12、絶縁層11及び配線層1を真空ろう付けにより一括接合した。
この際に適用したろう付け条件は、ろう付け温度600℃、ろう付け温度の保持時間(ろう付け時間)20min、押さえ部材30による搭載面7への押圧力0.1N/mmであった。
また、押さえ板30の形状は平面視で正方形状であり、押さえ板30の押さえ面30aの一辺長さは32mmであり、したがって配線層1(搭載面7)の一辺長さよりも大きかった。また、押さえ板30の材質はカーボンであった。
ろう付け終了後に押さえ部材30の配線層1との固着状態を調べたところ、押さえ部材30は配線層1に固着していなかった。
また、配線層1の搭載面7におけるその外周縁から300μm内側までの外周領域の結晶粒の平均粒径davを測定したところ、davは100μmであった
<実施例2>
本実施例2では、図6〜10に示した上記第2実施形態の配線層101を備えた絶縁基板を次のように製造した。
冷却層として板状ヒートシンク、緩衝層、絶縁層111及び配線層101を準備した。ヒートシンク、緩衝層及び絶縁層111は、実施例1と同じものである。
配線層101は、全体が再結晶化された純度99.9質量%の高純度アルミニウム板からなるものであり、その厚さは600μmであった。そして、配線層101の搭載面107におけるその外周縁107aから300μm内側までの外周領域に外周縁107a全周に沿ってショットブラストにより加工変質部108を局部的に形成した。
次いで、実施例1と同じように、ヒートシンク、緩衝層、絶縁層111及び配線層101を積層して仮組み体119を形成した。
そして、実施例1と同じろう付け条件でヒートシンク、緩衝層、絶縁層111及び配線層101を真空ろう付けにより一括接合した。
ろう付け終了後に押さえ部材130の配線層101との固着状態を調べたところ、押さえ部材130は配線層101に固着していなかった。
また、配線層101の搭載面107におけるその外周縁107aから300μm内側までの外周領域の結晶粒の平均粒径davを測定したところ、davは70μmであった。
<比較例>
冷却層として板状ヒートシンク、緩衝層、絶縁層及び配線層を準備した。ヒートシンク、緩衝層及び絶縁層は、実施例1と同じものである。
配線層は、純度99.9質量%の高純度アルミニウム板からなるものであり、その厚さは600μmであった。
次いで、実施例1と同じように、ヒートシンク、緩衝層、絶縁層及び配線層を積層して仮組み体を形成した。
そして、実施例1と同じろう付け条件でヒートシンク、緩衝層、絶縁層及び配線層を真空ろう付けにより一括接合した。
ろう付け終了後に押さえ部材の配線層との固着状態を調べたところ、押さえ部材は配線層に固着していた。
また、配線層の搭載面におけるその外周縁から300μm内側までの外周領域の結晶粒の平均粒径davを測定したところ、davは外周領域の幅300μmよりも大きく4000μmであった。
本発明は電子素子等の発熱性素子が搭載される絶縁基板及びその製造方法に利用可能である。
1、101:配線層
2:配線層本体
3:表皮層
7、107:搭載面
7a、107a:搭載面の外周縁
11、111:絶縁層
15、115:ろう材層
20:絶縁基板
30、130:押さえ部材

Claims (3)

  1. 絶縁層上にろう材層を介して配線層が積層され且つ前記配線層の上面からなる搭載面を押さえ部材で押さえた状態で、前記絶縁層と前記配線層をろう付けにより接合する工程を備え、
    前記接合する工程の前に、再結晶化された純度99.9質量%以上の高純度アルミニウムからなる前記配線層の前記搭載面におけるその外周縁から少なくとも300μm内側までの外周領域に加工変質部を形成し、
    前記接合する工程では、前記絶縁層と前記配線層とのろう付け時の熱により前記加工変質部を再結晶化して前記加工変質部の結晶粒の粒径を小さくする絶縁基板の製造方法。
  2. 前記加工変質部をショットブラストにより形成する請求項記載の絶縁基板の製造方法。
  3. 前記加工変質部を面打ち加工により形成する請求項記載の絶縁基板の製造方法。
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