文脈からそうでないことが指定されないかまたは明らかでない限りにおいて、「化学的実体」という用語は、その「遊離」形態(該当する場合、例えば、「遊離化合物」または「遊離塩基」または「遊離酸」形態)にある場合であれ、塩形態、特に、薬学的に許容される塩形態にある場合であれ、さらに、固体状態の形態にある場合であれ、他の形にある場合であれ、表示の構造を有する化合物を指す。したがって、一部の実施形態では、「化学的実体」という用語は、示されている構造を有する化合物、または薬学的に許容されるその塩を指す。一部の実施形態では、固体状態の形態は、アモルファス(すなわち、非結晶)形態であり、一部の実施形態では、固体状態の形態は、結晶形態である。一部の実施形態では、結晶形態(例えば、多形体、偽水和物、または水和物)。同様に、用語は、固体形態で提供されるのであれ、他の形で提供されるのであれ、化合物を包含する。そうでないことが指定されない限りにおいて、「化合物」に関して本明細書でなされる全ての言明は、規定される通りに、関連する化学的実体に適用される。
化学的実体および定義
そうでないことが指定されない限りにおいて、「〜を含む(includes)」という語(またはこれに対する任意の変化形、例えば、「〜を含む(include)」、「〜を含むこと(including)」など)は、非限定的であることが意図されている。例えば、「Aは、1、2、および3を含む」とは、Aが、1、2、および3を含むがこれらに限定されないことを意味する。
そうでないことが指定されない限りにおいて、「〜など(such as)」という語句は、非限定的であることが意図される。例えば、「Aは、塩素または臭素などのハロゲンでありうる」とは、Aが、塩素または臭素でありうるがこれらに限定されないことを意味する。
本発明の化学的実体は、上記で一般的に記載された化学的実体を含み、本明細書で開示されるクラス、サブクラス、および分子種によりさらに例示される。そうでないことが指示されない限りにおいて、本明細書で使用される以下の定義が適用されるものとする。本発明の目的では、化学元素は、Periodic Table of the Elements, CAS version、Handbook of Chemistry and Physics、75版、裏表紙に従って同定し、具体的な官能基は、同書中で記載される通りに、一般的に規定される。加えて、有機化学の一般原理のほか、具体的な官能部分および反応性は、Thomas Sorrell、Organic Chemistry、University Science Books、Sausalito、1999年;SmithおよびMarch、March’s Advanced Organic Chemistry、5版、John Wiley & Sons, Inc.、New York、2001年;Larock、Comprehensive Organic Transformations、VCH Publishers, Inc.、New York、1989年;ならびにCarruthers、Some Modern Methods of Organic Synthesis、3版、Cambridge University Press、Cambridge、1987年において記載されている。
「アルキル」という用語は、それ自体、または別の置換基の一部として、置換または非置換であり、直鎖状または分枝状である、一価の炭化水素鎖であって、完全に飽和であるか、または1もしくは複数の不飽和単位を含有する、炭化水素鎖を意味する。そうでないことが指定されない限りにおいて、アルキル基は、1〜7個の炭素原子を含有する(「C1〜C7アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜6個の炭素原子を含有する(「C1〜C6アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜5個の炭素原子を含有する(「C1〜C5アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含有する(「C1〜C4アルキル」)。一部の実施形態では、アルキル基は、3〜7個の炭素原子を含有する(「C3〜C7アルキル」)。飽和アルキル基の例は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、t−ブチル、i−ブチル、s−ブチル、例えば、n−ペンチル、n−ヘキシル、n−ヘプチル、n−オクチルの相同体および異性体などを含む。不飽和アルキル基とは、1または複数の炭素間二重結合または炭素間三重結合を有するアルキル基である。不飽和アルキル基の例は、アリル、ビニル、2−プロペニル、クロチル、2−イソペンテニル、2−(ブタジエニル)、2,4−ペンタジエニル、3−(1,4−ペンタジエニル)、エチニル、1−および3−プロピニル、3−ブチニルなどを含む。「低級アルキル」という用語は、1〜4個(飽和の場合)、または2〜4個(不飽和の場合)の炭素原子を有するアルキル基を指す。例示的な低級アルキル基は、メチル、エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、i−ブチル、t−ブチルなどを含む。「アルケニル」という用語は、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素間二重結合とを有するアルキル基を指す。「アルキニル」という用語は、少なくとも2個の炭素原子と、少なくとも1つの炭素間三重結合とを有するアルキル基を指す。
「シクロアルキル」という用語は、それ自体、または別の置換基の一部として、単環式で一価の炭化水素であって、完全に飽和であるか、または1もしくは複数の不飽和単位を含有するが、芳香族ではなく、分子の残余部分に対して単一の結合点を有する、炭化水素を指す。一部の実施形態では、シクロアルキル基は、3〜8個の環炭素原子を含有する(「C3〜C8シクロアルキル」)。シクロアルキルの例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、1−シクロヘキセニル、3−シクロヘキセニル、シクロヘプチルなどを含む。
本明細書で使用される「薬学的に許容される塩」という用語は、正当な医療判断の範囲内にあり、不適切な毒性、刺激、アレルギー反応などを伴わずに、ヒトおよび低級動物の組織と接触させる使用に適し、妥当な有益性/危険性比に見合う塩を指す。薬学的に許容される塩は、当技術分野で周知である。例えば、S.M.Bergeらは、参照により本明細書に組み込まれる、J. Pharmaceutical Sciences、1977年、66巻:1〜19頁において、薬学的に許容される塩について詳細に記載している。本発明の化合物の薬学的に許容される塩は、適切な無機酸および有機酸と、無機塩基および有機塩基とに由来する塩を含む。薬学的に許容される、非毒性の酸付加塩の例は、塩酸、臭化水素酸、リン酸、硫酸、および過塩素酸などの無機酸、もしくは酢酸、シュウ酸、マレイン酸、酒石酸、クエン酸、コハク酸、またはマロン酸などの有機酸により、またはイオン交換法など、当技術分野で使用される他の方法を使用することにより形成されるアミノ基による塩である。他の薬学的に許容される塩は、アジピン酸塩、アルギン酸塩、アスコルビン酸塩、アスパラギン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、安息香酸塩、重硫酸塩、ホウ酸塩、酪酸塩、樟脳塩、カンファースルホン酸塩、クエン酸塩、シクロペンタンプロピオン酸塩、ジグルコン酸塩、ドデシル硫酸塩、エタンスルホン酸塩、ギ酸塩、フマル酸塩、グルコヘプトン酸塩、グリセロリン酸塩、グルコン酸塩、ヘミ硫酸塩、ヘプタン酸塩、ヘキサン酸塩、ヨウ化水素酸塩、2−ヒドロキシエタンスルホン酸塩、ラクトビオン酸塩、乳酸塩、ラウリン酸塩、ラウリル硫酸塩、リンゴ酸塩、マレイン酸塩、マロン酸塩、メタンスルホン酸塩、2−ナフタレンスルホン酸塩、ニコチン酸塩、硝酸塩、オレイン酸塩、シュウ酸塩、パルミチン酸塩、パモ酸塩、ペクチン酸塩、過硫酸塩、3−フェニルプロピオン酸塩、リン酸塩、ピバル酸塩、プロピオン酸塩、ステアリン酸塩、コハク酸塩、硫酸塩、酒石酸塩、チオシアン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩、ウンデカン酸塩、吉草酸塩などを含む。
そうでないことが言明されない限りにおいて、本明細書で描示される構造はまた、構造の全ての異性体(例えば、光学異性体、ジアステレオマー、および幾何(または配座)異性体)形態;例えば、各不斉中心についてのR立体配置およびS立体配置、Z二重結合異性体およびE二重結合異性体、ならびにZ配座異性体およびE配座異性体を含むことも意図する。したがって、本化合物の、単一の立体化学異性体のほか、光学異性体、ジアステレオマー、および幾何(または配座)異性体の混合物も、本発明の範囲内にある。そうでないことが言明されない限りにおいて、本発明の化合物の全ての互変異性体形態は、本発明の範囲内にある。加えて、そうでないことが言明されない限りにおいて、本明細書で描示される構造はまた、1または複数の同位体に富む原子が存在する点でのみ異なる化合物を含むことも意図する。例えば、本構造を有する化合物であって、水素、炭素、窒素、酸素、塩素、またはフッ素の、それぞれ、2H、3H、11C、13C、14C、13N、15N、17O、18O、36Cl、または18Fによる置きかえを含む化合物は、本発明の範囲内にある。このような化合物は、例えば、本発明に従う解析ツールとして、生物学アッセイにおけるプローブとして、または治療用薬剤として有用である。加えて、重水素(2H)など、より重い同位体の組込みは、代謝安定性の増大から得られる、ある特定の治療的利点、例えば、in vivo半減期の延長または必要投与量の低減をもたらしうる。
化学的実体の例示的実施形態
グルタミン酸(GLU)とは、哺乳動物の脳および中枢神経系(CNS)における、基礎的な興奮性神経伝達物質である。この内因性神経伝達物質の効果は、代謝型Gタンパク質共役受容体(mGluR)と、リガンド作動性イオンチャネルまたはイオンチャネル型GluRとに広く分類される、グルタミン酸受容体(GLUR)へのGLUの結合および活性化に媒介される。イオンチャネル型GLURは、選択性受容体アゴニストの作用に基づき、3つの主要なタイプ:NMDA(N−メチルD−アスパラギン酸選択性)受容体、KA(カイニン酸選択性)受容体、ならびにその構造および薬理学的機能が、近年、詳細に総説されている、AMPA(α−アミノ−3−ヒドロキシ−5−メチル−4−イソオキサゾールプロピオン酸)受容体(S. F. Traynelisら、Pharmacology Reviews、2010年、62巻、405〜496頁)へと、薬理学的に分類される。電気生理学的研究は、NMDARが、内因性Mg2+による電圧依存性のチャネル遮断を受ける、カチオンイオンチャネルであることを裏付けている。コアゴニストとしてのグリシンの存在下における、グルタミン酸によるNMDARの活性化は、受容体であるイオンチャネルの開放を結果としてもたらす。これは、ひいてはNa+およびCa2+の、細胞への流入を可能とすることから、ニューロン内で、興奮性シナプス後電位(EPSP)と、Ca2+により活性化する第2のメッセンジャーシグナル伝達経路とを発生させる。Ca2+に対するそれらの透過性を介して、NMDA受容体が活性化することにより、学習および記憶ならびにシナプス可塑性など、ニューロンコミュニケーションの長期にわたる変化が調節される。
選択性リガンドについての独自の薬理学的特徴付け以来、分子生物学研究およびクローニング研究は、分子レベルにおけるNMDARの詳細な特徴付けを可能としてきた(Paolettiら、2013年、Nat. Rev. Neurosci.、14巻:383〜400頁)。これによれば、NMDARは、2つのNR1サブユニットと、2つのNR2サブユニットとを含むヘテロ四量体である。NR1サブユニットが、グリシンコアゴニストに対する結合性部位を含有するのに対し、NR2サブユニットは、グルタミン酸に対する結合性部位を含有する。NR1の複数のスプライス変異体および異なる遺伝子に由来するNR2の4つのアイソフォーム(NR2A、NR2B、NR2CおよびNR2D)の存在は、多様な分子の一連のNMDARを結果としてもたらす。NMDARの薬理学的特性および電気生理学的特性は、特定のNR1アイソフォームおよびNR2サブタイプの組成に応じて変化する。さらに、NR2サブタイプアイソフォームは、細胞型および脳領域間で示差的に発現する。したがって、NR2サブユニットと選択的に相互作用する化合物は、特定の脳領域内で特異的な薬理学的効果を及ぼす可能性があり、高度の特異性および選択性を伴って、CNS疾患を処置する潜在性を有しうる(例えば、vz副作用)。例えば、NR2Bサブタイプの発現が、小脳において、他の脳構造と比べて低度であること(Cull−Candyら、1998年、Neuropharmacol.、37巻:1369〜1380頁)は、このサブタイプについて、低い運動副作用を指し示した。
ヒトにおいて、非選択性で高アフィニティーのNMDARアンタゴニストは一般に、幻覚、不快感、および協調運動の欠如を含む、重篤な臨床副作用と関連している。しかしながら、元は麻酔における使用のために承認された静脈内薬物であるケタミン(Haasら、1992年、Anesthesia Prog.、39巻、61〜68頁)は近年、抗うつ療法としての臨床的有効性を裏付けられている(Katalinicら、2013年、Aust. N. Z. J. Psychiatry、47巻、710〜727頁)。短期ケタミン療法の抗うつ作用は、標準的なセロトニン再取込み阻害剤(SSRI)による薬物療法に要求されるおよそ6週間と比較して、本質的に即時的に発効する。したがって、薬物の静脈内投与は、急速な発効と、継続的な間欠的投与により維持されうる、有効性の延長とを示している(Zarateら、2006年、Arch. Gen. Psychiatry、63巻、856〜864頁)。最後に、ケタミンは、標準的な薬物療法に対して抵抗性のうつ病(Murroughら、2013年、American J. Psychiatry、170巻、1134〜1142頁)であって、双極性うつ病(Zarateら、2012年、Biol. Psychiatry、71巻、939〜946頁)を含むうつ病の症例において有効であることが示されている。しかし、重篤な副作用(Gianniら、1985年、Psychiatric Medicine、3巻、197〜217頁;Curranら、2000年、Addiction、95巻、575〜590頁)および潜在的な慢性毒性(Hardyら、2012年、J. Clin. Oncol.、30巻:3611〜3617頁;Noppersら、2011年、Pain、152巻:2173〜2178頁)を伴う静脈内薬物として、ケタミン療法の有用性は限定されており、短期的または間欠的投与へと制約されている。うつ病および他のCNS疾患のための療法として、より広範にわたる施用および有用性をもたらすために、長期投与しうる、副作用を低減した、経口の活性選択性NMDAアンタゴニストが必要とされている。
in vitroおよびin vivoにおけるNR2Bに対する効力を維持しながら、hERGおよびCYP2D6の安全性の問題を克服することに関して、塩基性のアミン部分を有するNR2Bアンタゴニストにより提示される困難は、Kawaiら(M. Kawaiら、Bioorganic and Medicinal Chem. Lett.、2007年、17巻:5533〜5536頁)およびBrownら(Brownら、Bioorganic and Medicinal Chem. Lett.、2011年、21巻:3399〜3403頁)により言及されている通り、十分に確立されている。化合物によるhERGチャネルの阻害と、関連する心電図(ECG)内のQT延長とは、十分に認知された、ヒト心血管の安全性に対する重篤な危険性を表す(Hancoxら、Molecular Pharmacology、2008年、73巻:1592〜1595頁)。QT延長は、心室性頻脈および突然死へと悪化しうる、トルサードドポアント(TdP)型心臓不整脈をもたらす可能性がある。
CYP2D6を含むヒト代謝性シトクロムP−450酵素の、化合物による阻害は、薬物間相互作用のために、ヒト薬物の安全性に関する危険性を表す(Drug Metabolism Handbook: Concepts and Applications、Ala F. Nassar編、著作権2009年、Wiley & Sons、Hoboken、NJ)。こうして、CYP2D6の基質である薬物のクリアランスは、CYP2D6を阻害する化合物により低減され得る。結果は、施されたCYP2D6の薬物基質の蓄積に起因する、毒性または副作用の過負荷でありうる。抗うつ薬を含むCNS薬は、確立されたCYP2D6基質の間でも、特に突出している。したがって、とりわけ、うつ病を含むCNS適応における、共投薬および多剤併用の一般的な施用を踏まえると、NR2Bアンタゴニスト薬について、CYP2D6の阻害は、全く所望されない。CY2D6基質の例は、フルオキセチン、パロキセチン、およびフルボキサミンなど、SSRIクラスの抗うつ剤、SSNIクラスの抗うつ剤であるデュロキセチン、ハロペリドール、リスペリドン、およびアリピペラゾールを含む、多数の抗精神病薬、メタプロロール、プロプラノロール、チモロール、およびアルプレノロールを含む、多数のベータ−遮断性血圧降下剤、ならびにアルツハイマー病のための抗コリンエステラーゼ阻害薬であるドネペジルを含む(2014年5月28日に、<<http://medicine.iupui.edu/clinpharm/ddis/>>でアクセスされた、Flockhart DA(2007年)、「Drug Interactions: Cytochrome P450 Drug Interaction Table」、Indiana University School of Medicine)。
MK0657および近縁の類似体(Livertonら、J. Med.Chem.、2007年、50巻:807〜819頁)は、NR2Bアンタゴニストの作製の、ヒト経口バイオアベイラビリティーに照らした改善を表す。しかし、パーキンソン病を伴う患者における、公表された臨床有効性試験による研究では、経口投与後のMK0657について、薬物に関連する収縮期血圧ならびに拡張期血圧の上昇の心血管副作用が記載されている(Addyら、J. Clin. Pharm.、2009年、49巻:856〜864頁)。健常老齢被験体についての安全性研究でもまた、MK0657の単回投与後に、同様の血圧作用が観察されたことが報告されている。化合物LX−1は、動物では、経口バイオアベイラビリティーを裏付けているが、フェノール基を欠いており、これにより、ヒトにおける経口バイオアベイラビリティーが損なわれる可能性がある。しかし、本明細書で言及される通り、塩基性のピペリジン窒素原子を有する化合物LX−1は、IC50<10μM(約4.5μM)で、ヒトhERGチャネルの阻害を呈示し、ヒトCYP2D6代謝性酵素に対する阻害活性も呈示する(IC50約1.0μM)。
近年の総説において言及されている通り、広範にわたる施用および安全なヒト使用のために、NR2B選択性アンタゴニストの改善が必要とされている(K.B. Ruppaら、Annual Reports in Medicinal Chemistry、2012年、47巻:89〜103頁)。薬物動態、吸収、代謝、排出(ADME、例えば、経口活性)、有効性の改善、オフターゲット活性、長期経口療法に対してそれに適合する治療安全性の指標の改善により例示される、1または複数の側面において改善された、NR2Bアンタゴニスト化合物が必要とされている。
提供される化学的実体は、NR2B受容体のアンタゴニストであり、経口バイオアベイラビリティー、薬物動態パラメータ、ADME特性(例えば、CYP阻害)、心臓イオンチャネル(例えば、hERG)活性、および他の、受容体を媒介する、NMDA以外の、オフターゲットの副作用など、薬物の1または複数の薬学的特性に関して、技法上の利点を有する。一部の実施形態では、本発明は、提供される化学的実体は、呈示しうるヒトCYP2D6の阻害および/またはhERGの阻害が低度である一方で、ヒトNR2B受容体を阻害する強力なアンタゴニズムを呈示し、したがって、ヒトにおける施用に好適であるという発見を包含する。
一部の実施形態では、本発明は、本発明の化学的実体またはその薬学的に許容される誘導体と、薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルとを含む組成物を提供する。本発明の組成物中の化学的実体の量は、生体試料中のNR2B、または患者におけるNR2Bを、測定可能な程度に阻害するのに有効となるような量である。一部の実施形態では、本発明の組成物中の化学的実体の量は、生体試料中のNR2B、または患者におけるNR2Bを、測定可能な程度に阻害するのに有効となるような量である。一部の実施形態では、本発明の組成物を、このような組成物を必要とする患者への投与のために製剤化する。一部の実施形態では、本発明の組成物を、患者への経口投与のために製剤化する。
「薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクル」という用語は、共に製剤化する化学的実体の薬理学的活性を破壊しない、非毒性の担体、アジュバント、またはビヒクルを指す。本発明の組成物中で使用されうる、薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルは、イオン交換体、アルミナ、ステアリン酸アルミニウム、レシチン、ヒト血清アルブミンなどの血清タンパク質、ホスフェート、グリシン、ソルビン酸、ソルビン酸カリウムなどの緩衝物質、飽和植物脂肪酸の部分グリセリド混合物、水、プロタミン硫酸塩、リン酸水素二ナトリウム、リン酸水素カリウム、塩化ナトリウム、亜鉛塩などの塩または電解質、コロイド状シリカ、三ケイ酸マグネシウム、ポリビニルピロリドン、セルロースベースの物質、ポリエチレングリコール、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ポリアクリレート、蝋、ポリエチレン−ポリオキシプロピレン−ブロックポリマー、ポリエチレングリコール、および羊毛脂を含む。
「薬学的に許容される誘導体」とは、レシピエントへと投与すると、直接的または間接的に、本発明の化学的実体、またはその阻害的に活性の代謝物もしくは残留物をもたらすことが可能な、本発明の化学的実体の、任意の非毒性のエステル、エステルの塩、または他の誘導体(例えば、プロドラッグ)を意味する。
本発明の組成物は、経口投与、非経口投与することもでき、吸入スプレーにより投与することもでき、局所投与、直腸内投与、経鼻投与、口腔内投与、膣内投与することもでき、埋め込み型レザバーを介して投与することもできる。本明細書で使用される「非経口」という用語は、皮下注射または注入法、静脈内注射または注入法、筋内注射または注入法、関節内注射または注入法、滑膜内注射または注入法、胸骨下注射または注入法、髄腔内注射または注入法、肝臓内注射または注入法、病変内注射または注入法、および頭蓋内注射または注入法を含む。組成物は、経口投与、腹腔内投与、または静脈内投与することが好ましい。本発明の組成物の滅菌注射用形態は、水性懸濁液の場合もあり、油性懸濁液の場合もある。これらの懸濁液は、当技術分野で公知の技法に従い、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、製剤化することができる。滅菌注射用調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液など、非毒性非経口の許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液または滅菌注射用懸濁液でもありうる。用いられうる、許容可能なビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌固定油も、溶媒または懸濁媒として従来用いられている。
この目的で、合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドを含む、任意の無菌固定油を用いることができる。オリーブ油またはヒマシ油など、薬学的に許容可能な天然油であって、とりわけ、それらのポリオキシエチル化変化形における薬学的に許容可能な天然油と同様、オレイン酸などの脂肪酸、およびそのグリセリド誘導体も、注射剤の調製物中で有用である。これらの油溶液または油懸濁液はまた、長鎖アルコールによる希釈剤、またはエマルジョンおよび懸濁液を含む、薬学的に許容される剤形の製剤中で一般に使用される、カルボキシメチルセルロースもしくは同様の分散剤(dispersing agent)などの分散剤(dispersant)も含有しうる。また、一般に薬学的に許容される固体、液体、または他の剤形の製造において使用される、Tween、Spanなど、他の一般に使用される界面活性剤、および他の乳化剤またはバイオアベイラビリティー増強剤も、製剤化の目的で使用することができる。
本発明の、薬学的に許容される組成物は、カプセル、錠剤、水性懸濁液、または水溶液を含む、任意の許容可能な経口剤形により経口投与することができる。経口使用のための錠剤の場合、一般に使用される担体は、ラクトースおよびトウモロコシデンプンを含む。また、ステアリン酸マグネシウムなどの滑沢剤も、添加することが典型的である。カプセル形態による経口投与では、有用な希釈剤は、ラクトースおよび乾燥トウモロコシデンプンを含む。水性懸濁液が経口使用に要求される場合は、有効成分を、乳化剤および懸濁剤と組み合わせる。所望の場合はまた、ある特定の甘味剤、香味剤、または着色剤も添加することができる。
代替的に、本発明の、薬学的に許容される組成物は、直腸内投与のための坐剤の形態で投与することもできる。これらは、薬剤を、室温では固体であるが、直腸内温度では液体となり、したがって、直腸内では溶融し、薬物を放出する、適切な非刺激性賦形剤と混合することにより調製することができる。このような材料は、ココアバター、蜜蝋、およびポリエチレングリコールを含む。
とりわけ、処置の標的が、眼、皮膚、または下部腸管の疾患を含む局所施用によりたやすくアクセス可能な領域または臓器を含む場合、本発明の、薬学的に許容される組成物はまた、局所投与することもできる。これらの領域または臓器の各々に適する局所製剤は、たやすく調製される。
下部腸管のための局所施用は、直腸内坐剤用製剤(上記を参照されたい)により施すこともでき、適切な浣腸製剤により施すこともできる。また、局所経皮パッチも使用することができる。
局所施用では、提供される、薬学的に許容される組成物を、1または複数の担体中に懸濁または溶解させた活性成分を含有する適切な軟膏により製剤化することができる。本発明の化合物の局所投与のための担体は、鉱物油、液体の石油、白色ワセリン、プロピレングリコール、ポリオキシエチレン、ポリオキシプロピレン化合物、乳化蝋、および水を含む。代替的に、提供される、薬学的に許容される組成物は、1または複数の薬学的に許容される担体中に懸濁または溶解させた活性成分を含有する、適切なローションまたはクリームにより製剤化することもできる。適切な担体は、鉱物油、モノステアリン酸ソルビタン、ポリソルベート60、セチルエステルによる蝋、セテアリルアルコール、2−オクチルドデカノール、ベンジルアルコール、および水を含む。
眼科における使用では、提供される、薬学的に許容される組成物を、塩化ベンザルコニウム(benzylalkonium chloride)などの保存剤を伴うかまたは伴わずに、等張性でpH調整された滅菌の生理食塩液中の微粉化懸濁液として製剤化することもでき、好ましくは、等張性でpH調整された滅菌の生理食塩液中の溶液として製剤化することもできる。代替的に、眼科における使用では、薬学的に許容される組成物を、石油などの軟膏により製剤化することができる。
本発明の、薬学的に許容される組成物はまた、経鼻エアゾールにより投与することもでき、吸入により投与することもできる。このような組成物は、医薬製剤の技術分野で周知の技法に従い調製し、ベンジルアルコールもしくは他の適切な保存剤、バイオアベイラビリティーを増強する吸収促進剤、フルオロカーボン、および/または他の従来の可溶化剤もしくは分散剤を用いて、生理食塩液中の溶液として調製することができる。
最も好ましくは、本発明の、薬学的に許容される組成物は、経口投与用に製剤化する。このような製剤は、食物を伴って投与することもでき、食物を伴わずに投与することもできる。一部の実施形態では、本発明の、薬学的に許容される組成物は、食物を伴わずに投与する。他の実施形態では、本発明の、薬学的に許容される組成物は、食物を伴って投与する。
担体材料と組み合わせて、単一の剤形による組成物をもたらしうる、本発明の化合物の量は、処置される宿主および特定の投与方式を含む様々な因子に応じて変化する。好ましくは、提供される組成物は、1日当たり体重1kg当たり0.01mg〜100mgの間の投与量の阻害剤を、これらの組成物を施される患者へと投与しうるように、製剤化するものとする。
また、任意の特定の患者のための具体的な投与レジメンおよび処置レジメンは、用いられる具体的な化合物の活性、年齢、体重、全般的健康状態、性別、食餌、投与回数、排出速度、薬物の組合せ、および主治医の判断、および処置される特定の疾患の重症度を含む様々な因子に依存することも理解されたい。組成物中の、本発明の化合物の量は、また、組成物中の特定の化合物にも依存する。
化学的実体および薬学的に許容される組成物の使用
NR2B受容体アンタゴニストの、ヒトへの治療用途については、Traynelisら(S.F. Traynelisら、Pharmacology Reviews、2010年、62巻:405〜496頁)、Beinatら(C. Beinatら、Current Medicinal Chemistry、2010年、17巻:4166〜4190頁)、およびMonyら(L. Monyら、British J. of Pharmacology、2009年、157巻:1301〜1317頁)による総説にまとめられている。NR2Bのアンタゴニズムは、うつ病、疼痛、パーキンソン病、ハンチントン病、アルツハイマー病、脳虚血、外傷性脳損傷、発作障害(例えば、てんかん)、および片頭痛を含む、疾患および障害の処置において有用でありうる。(S. B. Bausch et al., Epilepsia, 2010, 51:102-105; P. Mares, Naunyn-Schmiedeberg's Arch Pharmacol, 2014, 387:753-761; E. Szczurowska et al., Brain Research Bulletin, 2015, 111:1-8)。
本発明で、NR2Bのアンタゴニストまたは中枢神経系(CNS)の疾患もしくは障害の処置として活用される化学的実体の活性は、in vitroまたはin vivoにおいてアッセイすることができる。in vivoにおける、本発明の化合物の有効性の評価は、CNSの疾患または障害についての動物モデル、例えば、齧歯動物モデルまたは霊長動物モデルを使用して行うことができる。細胞ベースのアッセイは、例えば、NR2Bを発現させる組織から単離された細胞系を使用して実施することもでき、NR2Bを組換えにより発現させる細胞系を使用して実施することもできる。加えて、例えば、cAMPレベルまたはcGMPレベルを測定する生化学アッセイまたは機構ベースのアッセイ、ノーザンブロット、RT−PCRなども実施することができる。in vitroアッセイは、細胞形状、タンパク質発現、および/または細胞傷害作用、酵素阻害活性、および/または本発明の化学的実体による細胞の処置の、その後の機能的な帰結を決定するアッセイを含む。代替的なin vitroアッセイでは、細胞内のタンパク質または核酸分子に結合する阻害剤の能力を定量化する。阻害剤の結合は、結合の前に阻害剤を放射性標識し、阻害剤/標的分子複合体を単離し、結合した放射性標識の量を決定することにより測定することができる。代替的に、阻害剤の結合は、新たな阻害剤を、公知の放射性リガンドへと結合させた精製タンパク質または精製核酸と共にインキュベートする競合実験を行うことにより決定することができる。本発明において、NR2Bのアンタゴニストとして活用される化合物をアッセイするための詳細な条件については、下記の実施例で示す。前述のアッセイは、例示的なものであり、本発明の範囲を限定することを意図するものではない。当業者は、従来のアッセイに対して改変を施して、同じ結果を得る同等なアッセイを開発しうることを察知することができる。
本明細書で使用される「処置」、「〜を処置する」、および「〜を処置すること」という用語は、本明細書で記載される疾患もしくは障害、または1もしくは複数のその症状を転導すること、緩和すること、これらの発症を遅延させること、またはこれらの進行を阻害することを指す。一部の実施形態では、処置は、1または複数の症状が発症した後で投与することができる。他の実施形態では、処置は、症状の非存在下において投与することができる。例えば、処置は、症状の発症の前に(例えば、症状の履歴に照らして、および/または遺伝性因子もしくは他の感受性因子に照らして)、感受性の個体へと投与することができる。処置はまた、例えば、それらの再発を防止するか、または遅延させるように、症状が消失した後でも継続させることができる。
本発明の方法に従う化学的実体および組成物は、CNS疾患またはCNS障害を処置するか、またはその重症度を軽減するために有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与することができる。
一部の実施形態では、本発明の方法に従う化学的実体および組成物は、NR2Bと関連する疾患または障害を処置するか、またはその重症度を軽減するために有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与することができる。
一部の実施形態では、本発明の方法に従う化学的実体および組成物は、CNS疾患またはCNS障害を処置するか、またはその重症度を軽減するために有効な任意の量および任意の投与経路を使用して投与することができる。
一部の実施形態では、疾患または障害は、合併症の不安障害を伴うかまたは伴わないうつ病、例えば、単一エピソード性および再発性のうつ病性障害、気分変調障害、大うつ病性障害、精神病性うつ病、月経前不快気分障害、産後うつ病、季節性情動障害(SAD)、気分障害、処置抵抗性うつ病(TRD、すなわち他の薬物療法に応答しなかった大うつ病性障害)、慢性病状、例えばがんまたは慢性疼痛、化学療法、慢性ストレスおよび外傷後ストレス障害によって引き起こされたうつ病である。
一部の実施形態では、本発明は、物質乱用障害を処置する方法であって、その処置によって、疼痛のオピオイド処置に対する抵抗性および/もしくは依存性を低下する方法、ならびに/または例えば、アルコール、オピオイド、ヘロイン、およびコカインの離脱症候群を処置することによる方法を提供する。本明細書で使用される場合、「物質乱用障害」という用語は、生理的依存を伴うかまたは伴わない物質依存症または物質乱用を含む。これらの障害と関連する物質は、アルコール、アンフェタミン(またはアンフェタミン様物質)、カフェイン、大麻、コカイン、幻覚薬、吸入剤、マリファナ、ニコチン、オピオイド、フェンシクリジン(またはフェンシクリジン様化合物)、鎮静−睡眠剤またはベンゾジアゼピン、および他の(または未知の)物質、ならびに前述の全ての組合せを含む。
一部の実施形態では、物質乱用障害は、知覚障害を伴うかまたは伴わない薬物離脱障害、例えばアルコール離脱;アルコール離脱せん妄;アンフェタミン離脱;コカイン離脱;ニコチン離脱;オピオイド離脱;知覚障害を伴うかまたは伴わない鎮静剤、睡眠剤または抗不安薬の離脱;鎮静剤、睡眠剤または抗不安薬の離脱せん妄;および他の物質に起因する離脱症状を含む。ニコチン離脱の処置への言及は、喫煙休止と関連する症状の処置を含むことが理解される。他の物質乱用障害は、離脱中に発症する物質誘発性の不安障害、離脱中に発症する物質誘発性の気分障害、ならびに離脱中に発症する物質誘発性の睡眠障害を含む。
一部の実施形態では、疾患または障害は、例えば、神経障害性疼痛(例えば、ヘルペス後神経痛、神経損傷/傷害、「各部痛(dynias)」、例えば、外陰部痛、幻肢痛、神経根引き抜き損傷、有痛性糖尿病性神経障害、圧迫性単ニューロパチー、虚血神経障害、有痛性外傷性単ニューロパチー、または有痛性多発ニューロパチー)、中枢性疼痛症候群(潜在的に、神経系の任意のレベルにおける事実上いかなる病変によっても引き起こされる)ならびに術後疼痛症候群(例えば、乳房切除後症候群、開胸術後症候群、断端痛)、骨痛および関節痛(変形性関節症、関節リウマチ、強直性脊椎炎)、反復運動痛、手根管症候群、歯痛、がん疼痛、筋筋膜痛(筋肉損傷、線維筋痛症)、周術期疼痛(一般外科、婦人科)、慢性疼痛、月経困難症、ならびにアンギナと関連する疼痛、ならびに様々な起源の炎症性疼痛(例えば、変形性関節症、関節リウマチ、リウマチ性疾患、腱滑膜炎および痛風)、頭痛、片頭痛および群発性頭痛を含めた、様々な発生源から生じる疼痛状態から選択される疼痛である。一部の実施形態では、疾患または障害は、片頭痛、線維筋痛症、および三叉神経痛など、難治性疼痛と関連する。
一部の実施形態では、疾患または障害は、ニューロン興奮性亢進(hyperexcitablity)によって特徴付けられるCNS障害、例えばてんかん、けいれん、発作、部分発作障害、全身性発作障害、例えば欠神発作、脱力発作、ミオクローヌス性発作、強直性発作、強直間代発作もしくは「大発作性」発作、てんかん重積症、皮質拡延性抑制、片頭痛、脳性麻痺、大田原症候群、脆弱X症候群、小児もしくは遺伝的発作、例えばウェスト症候群、レノックス−ガストー症候群およびアンジェルマン(Angleman)症候群、結節性硬化症(tuberosclerosis)、頭蓋内高血圧、中枢神経系浮腫、ニューロン毒性、例えばアルコール曝露によって誘発される毒性、頭部外傷、脳卒中、虚血、低酸素症および中枢神経系のイオン不均衡から生じるもしくはイオン不均衡を生じさせる他の状態の病態生理学的作用、またはニューロン集団の同期放出から選択される。
一部の実施形態では、疾患または障害は、発作の発生によって特徴付けられる。発作は、脳内の電気的活性の放電の制御が効かなくなった結果である。発作は、典型的に、急激な不随意性の、分裂的な、しばしば破壊的な感覚、運動および認知現象として顕在化する。発作は、身体に対する物理的な害(例えば咬舌、四肢の切断、および熱傷)、完全な意識喪失および失禁としばしば関連する。典型的な発作は、例えば、腕または脚の自発的揺れとして始まり、数秒または数分かけて全身の律動性運動、意識喪失、および排尿または排便へと進行するおそれがある。けいれん発作と非けいれん発作の両方がある。けいれん発作は、全身発作または部分発作であり得る。強直間代発作、強直性発作、間代性発作、ミオクローヌス性発作、欠神発作、および脱力発作の、6種類の主な全身発作がある。非けいれん発作、例えば欠神発作は、意識レベルの低下として現れ、通常、約10秒間継続する。
一部の実施形態では、疾患または障害は、てんかんである。てんかんは、てんかん発作を発生する永続的素因によって、ならびにこの状態の神経生物学的、認知的、心理学的、および社会的帰結によって特徴付けられる、脳の障害である。(R. S. Fisherら、Epilepsia、2005年、46巻(4号):470〜472頁)。てんかんは、少なくとも1回のてんかん発作の発生であり得る。てんかん発作は、脳内の過度の異常なまたは同調的なニューロン活性に起因する徴候および/または症状の一過的な発生である。てんかんは、あらゆる年齢の人々に影響を及ぼすが、ほとんどの場合、小児期および高齢期に生じる(医学研究所2012年)。てんかんの正確な原因は定まっていない。てんかんのいくつかの公知の原因は、頭部外傷、脳卒中、腫瘍、感染症、または脳の異常を含む。
てんかんは、特発性(遺伝的な原因)または症候性(未知の原因)と分類され、さらに、脳半球の両方に影響を及ぼす全身てんかん、または脳半球の一方に影響を及ぼす部分てんかんにグループ分けされる。特発性全身てんかんの例として、小児期欠神てんかん、若年性ミオクローヌス性てんかんおよび大発作を伴うてんかんが挙げられる。特発性部分てんかんの例として、小児の良性焦点性てんかんが挙げられる。症候性全身てんかんは、ウェスト症候群、レノックス−ガストー症候群等を含む。症候性部分てんかんは、側頭葉てんかん、前頭葉てんかん等を含む。
一部の実施形態では、発作障害は、小児発作障害である。発作の発症は一般に早期であるため、非常にしばしば子どもにおいて、発作障害の症例、例えばてんかんを特異的症候群に分類しやすい。重篤でない例は、良性ローランドてんかん、小児期欠神てんかんおよび若年性ミオクローヌス性てんかんである(A. Neliganら、Handbook of clinical neurology 2012年、107巻:113〜33頁)。小児発作の他の例として、熱性けいれん、点頭てんかんおよび新生児発作が挙げられる。
一部の実施形態では、発作障害は、前頭葉てんかん、若年性ミオクローヌス性てんかん、ミオクローヌス性てんかん、欠神てんかん、レノックス−ガストー症候群、ランドー−クレフナー症候群、ドラベ症候群、進行性ミオクローヌス性てんかん、反射性てんかん、ラスムッセン症候群、側頭葉てんかん、辺縁系てんかん、てんかん重積症、腹部てんかん、両側汎発性ミオクローヌス、月経てんかん、ジャクソン発作障害、ラフォラ病もしくは感光性てんかん、またはこれらの1つもしくは複数の組合せである。
てんかんのほとんどの場合、疾患は慢性であり、処置のために医薬品が長期的に必要である。抗てんかん薬物(AED)は、一般に、細胞膜イオンチャネルの活性、および生じる活動電位の傾向または活動電位のバーストの変化を含めた様々な機構による神経活動を抑制する。これらの所望の治療効果には、しばしば望ましくない鎮静の副作用が伴う。他の医薬品には、フェニトインで生じるような著しい非神経学的副作用、例えば歯肉過形成、美容的に望ましくない歯肉の過成長、および/または頭蓋肥厚がある。AEDの長期使用は、てんかんに罹患している患者の大部分にとって有効であることが証明されているが、長期的な副作用は、患者の生活の質にとって著しい機能障害を引き起こすおそれがある。さらに、多くの従来のAEDおよび新しいAEDが現在利用可能であるにもかかわらず、てんかん患者のほぼ3分の1は、あらゆる薬理学的レジメンに非応答性(例えば難治性)である。(M.M. Castel-Brancoら、Methods Find Exp Clin Pharmacol、2009年、31巻(2号):101〜106頁)。引続き、より有効な新しいAEDを開発する実質的な必要がある。
一部の実施形態では、発作障害は、処置に対して難治性である。びまん性脳機能不全を伴う重症の症候群は、てんかん脳症とも呼ばれ、現在の処置に対して難治性である。てんかん脳症は、てんかん性活動自体が、重症の認知機能障害に寄与するか、または根本的な病理だけから予測され得るもの以外を衰えさせるとみなされる、一群の障害を構成する。さらなる実施形態では、難治性発作障害は、ヒト小脳回症などのニューロンの遊走と関連する障害である。(S. Bandyopadhyayら、Epilepsy Research、2006年、72巻:127〜139頁)。難治性発作を外科的に処置された患者の部分群に生じた別の重要な障害は、大脳皮質の限局性異形成である。抗けいれん薬物療法は、このような皮質奇形を伴う患者においてしばしば効果がない。一部の実施形態では、発作障害は、限局性皮質異形成(奇形)の皮質興奮性亢進を伴う。(S. Bandyopadhyayら、Epilepsy Research、2006年、72巻:127〜139頁)。
一部の実施形態では、発作またはてんかん障害は、遺伝的異常性によって引き起こされる。遺伝は、いくつかの機構によっててんかんにおいて重要な役割を演じていると考えられる。遺伝の簡単な機序および複雑な機序は、それらのいくつかが同定されている。近年のエクソームおよびゲノムシークエンシング研究によって、CHD2およびSYNGAP1およびDMN1、GABBR2、FASNおよびRYR3を含めたいくつかのてんかん脳症に関与するいくつかの新規な遺伝子変異が明らかになりつつある。てんかん脳症(encephalopathie)であるウェスト症候群を有する患者は、通常3〜12カ月の間、点頭てんかん(IS)およびヒプスアリスミアと呼ばれる特徴的な脳波(EEG)パターンの群として顕在化する明確な臨床的電気生理学的特徴を呈する。ウェスト症候群は、ARX、CDKL5、STXBP1、およびST3GAL3の変異、ならびに様々なコピー数多型(CNV)の変異と関連するとされている。(J. R. Lemkeら、Ann Neurol、2014年、75L174〜157頁)。NMDA受容体のNR2AおよびNR2BをコードするGRIN2AおよびGRIN2Bの変異は、いくつかの神経発達障害と関連する。GRIN2Aの変異は、近年、ローランド性の棘波を伴う特発性限局性てんかんおよび関連のてんかん脳症、すなわちランドー−クレフナー症候群において、徐波睡眠(slow sleep)症候群中に連続的な棘徐波を有するてんかん、および知的障害と関連する非症候性てんかんにおいて検出されている。それに対して、GRIN2Bは、現在までてんかん遺伝子として説明されていないが、度々、発作の推定上の候補遺伝子とみなされており、その変異は、IDおよび統合失調症を有する患者において検出された。(J. R. Lemkeら、Ann Neurol、2014年、75L174〜157頁)。
一部の実施形態では、疾患または障害は、運動障害である。運動障害は、パーキンソン病、ジスキネジア(通常用量のL−ドーパに伴う副作用を含む)、遅発性ジスキネジア、薬物誘発性パーキンソニズム、脳炎後パーキンソニズム、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症、パーキンソン症−ALS認知症の複合、基底核石灰化、無動、無動性−剛直性症候群、動作緩慢、ジストニア、医薬品誘発性パーキンソン症、ジルドゥラトゥーレット症候群、ハンチントン(Huntingon's)病、振戦、舞踏病、ミオクローヌス、チック(tick)障害およびジストニアを含む。
一部の実施形態では、運動障害は、無動および無動性−剛直性症候群、ジスキネジアおよび医薬品誘発性パーキンソニズム(例えば、神経遮断薬誘発性パーキンソニズム、神経遮断薬性悪性症候群、神経遮断薬誘発性の急性ジストニア、神経遮断薬誘発性の急性アカシジア、神経遮断薬誘発性の遅発性ジスキネジアおよび医薬品誘発性の姿勢振戦)の1つまたは複数である。「無動性−剛直性症候群」の例として、パーキンソン病、薬物誘発性パーキンソニズム、脳炎後パーキンソニズム、進行性核上性麻痺、多系統萎縮症、大脳皮質基底核変性症、パーキンソニズム−ALS認知症の複合および基底核石灰化が挙げられる。ジスキネジアの例として、振戦(静止時振戦、姿勢振戦および企図振戦を含む)、舞踏病(例えば、シデナム舞踏病、ハンチントン病、良性遺伝性舞踏病、神経有棘赤血球症、症候性舞踏病、薬物誘発性の舞踏病および片側バリズム)、ミオクローヌス(全身性ミオクローヌスおよび限局性ミオクローヌスを含む)、チック(単純チック、複雑チックおよび症候性チックを含む)、およびジストニア(全身性ジストニア、例えば特発性(iodiopathic)ジストニア、薬物誘発性ジストニア、症候性ジストニアおよび発作性(paroxymal)ジストニア、ならびに限局性ジストニア、例えば眼瞼けいれん、顎口腔ジストニア、けいれん性発声障害、痙性斜頚、体幹ジストニア、ジストニア性書痙および片麻痺性ジストニアを含む)が挙げられる。
一部の実施形態では、疾患または障害は、統合失調症、アルツハイマー病、前頭側頭型認知症、ピック病、レビー小体病、および他の老人性認知症(例えば、血管性認知症)を含む障害に関連する認知機能不全である。
一部の実施形態では、本発明は、本明細書で記載される障害を処置する方法であって、本発明の化学的実体を、1または複数の医薬剤と共に投与するステップを含む方法を提供する。本発明の化学的実体と組み合わせて使用されうる、適切な医薬剤は、例えば、うつ病の処置における、選択性セロトニン再取込み阻害剤(SSRI);例えば、パーキンソン病の処置における、ドーパミン置換療法レジメンおよびドーパミンアゴニスト;定型抗精神病薬;非定型抗精神病薬;抗痙攣剤;興奮剤;アルツハイマー病療法;抗片頭痛剤;ならびに抗不安剤を含む。
適切なSSRIは、シタロプラム、ダポキセチン、エスシタロプラム、フルオキセチン、フルボキサミン、インダルピン、パロキセチン、セルトラリン、ビラゾドン、およびジメリジンを含む。
適切なドーパミン受容体アゴニストは、アプリンドル、アポモルフィン、ブロモクリプチン、カベルゴリン、シラドーパ、ジヒドロエルゴクリプチン、リスリド、パルドプルノクス、ペルゴリド、ピリベジル、プラミペキソール、ロピニロール、およびロチゴチンを含む。
適切な定型抗精神病薬は、クロルプロマジン、チオリダジン、メソリダジン、レボメプロマジン、ロキサピン、モリンドン、ペルフェナジン、チオチキセン、トリフルオペラジン、ハロペリドール、フルフェナジン、ドロペリドール、ズクロペンチキソール、フルペンチキソール、およびプロクロルペラジンを含む。
適切な非定型抗精神病薬は、アミスルプリド、アリピプラゾール、アセナピン、ブロナンセリン、クロチアピン、クロザピン、イロペリドン、ルラシドン(llurasidone)、モサプラミン、オランザピン、パリペリドン、ペロスピロン、クェチアピン、レモキシプリド、リスペリドン、セルチンドール、スルピリド、ジプラシドン、ゾテピン、ビフェプルノクス、ピマバンセリン、およびバビカセリンを含む。
適切な抗けいれん薬は、フェニトイン、カルバマゼピン、バルビツレート、フェノバルビタール、フェノバルビタール、メフォバルビタール、トリメタジオン、メフェニトイン、パラメタジオン、フェンテニレート(phenthenylate)、フェナセミド、メタルビタール、ベンズクロルプロパミド(benzchlorpropamide)、フェンスクシミド、プリライドン(priraidone)、メトスクシミド、エトトイン、アミノグルテチニド(aminoglutethinide)、ジアゼパム、クロナゼパム、クロラゼペート、ホスフェニトイン、エトスクシミド、バルプロエート、フェルバメート、ギャバペンチン、ラモトリギン、トピラマート、ビグラバトリン(vigrabatrin)、チアガビン、ジアミド(ziamide)、クロバザム、チオペンタール、ミダゾラム、プロポフォール、レベチラセタム、オキシカルバゼピン、CCPene、およびGYKI52466を含む。
適切な興奮剤は、アデロール(アンフェタミン、デキストロアンフェタミン混合塩)、メチルフェニデート、デキストロアンフェタミン、デクスメチルフェニデート、およびリスデキサンフェタミンを含む。
適切なアルツハイマー病療法は、リバスチグミン、ドネペジル、ガランタミン、およびフペラジンなどのアセチルコリンエステラーゼ阻害剤;エンセニクリンなどのアルファ−7ニコチン性アゴニスト;ならびにBACE阻害剤、ガンマセクレターゼモジュレーター、およびベータアミロイドペプチド抗体など、Aβ42を低減する薬物を含む。
要求される正確な量は、種、年齢、および被験体の全身状態、感染の重症度、特定の薬剤、その投与方式などに応じて、被験体により変化する。本発明の化学的実体は、投与の容易さおよび投与量の均一性のために、単位剤形で製剤化することが好ましい。本明細書で使用される「単位剤形」という表現は、物理的に個別の薬剤単位であって、処置される患者に適する単位を指す。しかし、本発明の化学的実体および組成物の、毎日の総使用量は、主治医により、正当な医療判断の範囲内で決定されることが理解される。任意の特定の患者または生物のための、具体的な有効用量レベルは、処置される障害および障害の重症度;用いられる具体的な化学的実体の活性;用いられる具体的な組成物;患者の年齢、体重、全般的健康状態、性別、および食餌;用いられる具体的な化学的実体の投与回数、投与経路、および排出速度;処置の持続期間;用いられる具体的な化学的実体と組み合わせて、または同時に使用される薬物、ならびに医療技術分野で周知の同様の因子を含む、様々な因子に依存する。本明細書で使用される「患者」という用語は、動物、好ましくは、哺乳動物を意味し、最も好ましくは、ヒトを意味する。
本発明の、薬学的に許容される組成物は、ヒトおよび他の動物へと、経口投与、直腸内投与、非経口投与、嚢内投与、膣内投与、腹腔内投与、局所(粉末、軟膏、または滴下剤によるものとして)投与、口腔内投与、経口スプレーまたは経鼻スプレーとしての投与など、処置される感染の重症度に応じて投与することができる。ある特定の実施形態では、本発明の化学的実体は、所望の治療的効果を得るように、1日当たり被験体の体重1kg当たり約0.01mg〜約50mg、好ましくは、1kg当たり約1mg〜約25mgの投与量レベルで、毎日1回または複数回にわたり、経口投与することもでき、非経口投与することもできる。
経口投与のための液体剤形は、薬学的に許容されるエマルジョン、マイクロエマルジョン、溶液、懸濁液、シロップ、およびエリキシル剤を含む。活性化合物に加えて、液体剤形は、水または他の溶媒、可溶化剤、および乳化剤など、当技術分野で一般に使用される不活性の希釈剤であって、エチルアルコール、イソプロピルアルコール、炭酸エチル、酢酸エチル、ベンジルアルコール、安息香酸ベンジル、プロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルホルムアミド、油(特に、綿実油、ラッカセイ油、トウモロコシ油、胚芽油、オリーブ油、ヒマシ油、およびゴマ油)、グリセロール、テトラヒドロフルフリルアルコール、ポリエチレングリコール、およびソルビタンの脂肪酸エステル、ならびにこれらの混合物などの希釈剤も含有しうる。不活性の希釈剤のほか、経口組成物はまた、湿潤剤、乳化剤および懸濁剤、甘味剤、香味剤、および芳香剤などのアジュバントも含みうる。
注射用調製物、例えば、滅菌注射用水性懸濁液または滅菌注射用油性懸濁液は、公知の技術に従い、適切な分散剤または湿潤剤および懸濁剤を使用して、製剤化することができる。滅菌注射用調製物はまた、例えば、1,3−ブタンジオール中の溶液など、非毒性非経口の許容可能な希釈剤または溶媒中の滅菌注射用溶液、懸濁液、またはエマルジョンでもありうる。用いられうる、許容可能なビヒクルおよび溶媒の中には、水、リンゲル液、U.S.P.塩化ナトリウム溶液、および等張性塩化ナトリウム溶液がある。加えて、滅菌固定油も、溶媒または懸濁媒として従来用いられている。この目的で、合成モノグリセリドまたは合成ジグリセリドを含む、任意の無菌固定油を用いることができる。加えて、オレイン酸などの脂肪酸も、注射剤の調製物中で使用する。
注射用製剤は、例えば、細菌保持フィルターを介する濾過により滅菌処理することもでき、使用の前に、滅菌水中または他の滅菌注射用媒体中に溶解または分散させうる滅菌固体組成物の形態で、滅菌剤を組み込むことにより滅菌処理することもできる。
本発明の化学的実体の効果を延長するために、皮下注射または筋内注射からの化学的実体の吸収を遅らせることを所望することが多い。これは、水溶性が低度の結晶性材料またはアモルファス材料の懸濁液を使用することにより達成することができる。次いで、化学的実体の吸収速度は、その溶解速度に依存し、これは、ひいては結晶のサイズおよび結晶の形態に依存しうる。代替的に、化学的実体の非経口投与形態の遅延吸収は、化学的実体を、油ビヒクル中に溶解させるか、または懸濁させることにより達成する。注射用デポ形態は、ポリラクチド−ポリグリコリドなどの生体分解性ポリマー内で、化学的実体のマイクロカプセルマトリックスを形成することにより作製する。化学的実体の、ポリマーに対する比、および用いられる特定のポリマーの性質に応じて、化学的実体の放出速度を制御することができる。他の生体分解性ポリマーの例は、ポリ(オルトエステル)およびポリ(無水物)を含む。注射用デポ製剤はまた、化学的実体を、体内組織と適合性のリポソーム内またはマイクロエマルジョン中に封入することによっても調製する。
直腸内投与または膣内投与のための組成物は、本発明の化学的実体を、ココアバター、ポリエチレングリコール、または坐剤用蝋などであり、周囲温度では固体であるが、体温では液体となり、したがって、直腸内腔または膣内腔では溶融し、活性の化学的実体を放出する、適切な非刺激性賦形剤または担体と混合することにより調製しうる坐剤であることが好ましい。
経口投与のための固体剤形は、カプセル、錠剤、丸剤、粉末、および顆粒を含む。このような固体剤形では、活性の化学的実体を、クエン酸塩ナトリウムまたはリン酸二カルシウムなど、少なくとも1つの不活性の、薬学的に許容される担体、ならびに/またはa)デンプン、ラクトース、スクロース、グルコース、マンニトール、およびケイ酸などの充填剤もしくは増量剤、b)カルボキシメチルセルロース、アルギネート、ゼラチン、ポリビニルピロリドン、スクロース、およびアカシアなどの結合剤、c)グリセロールなどの保湿剤、d)アガーアガー、炭酸カルシウム、バレイショデンプンもしくはタピオカデンプン、アルギン酸、ある特定のシリケート、および炭酸ナトリウムなどの崩壊剤、e)パラフィンなどの溶解遅延剤、f)四級アンモニウム化合物などの吸収加速化剤、g)セチルアルコールおよびモノステアリン酸グリセロールなどの湿潤剤、h)カオリンおよびベントナイトクレイなどの吸収剤、ならびにi)滑石、ステアリン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム、固体のポリエチレングリコール、ラウリル硫酸ナトリウム、およびこれらの混合物などの滑沢剤と混合する。カプセル、錠剤、および丸剤の場合、剤形はまた、緩衝剤も含みうる。
同様のタイプの固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖のほか、高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用する、硬および軟ゼラチン充填カプセル内の充填剤としても用いることができる。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒である固体剤形は、医薬製剤化技術分野で周知の腸溶性コーティング、および他のコーティングなどのコーティングおよびシェルにより調製することができる。それらは、任意選択で、乳白剤を含有することも可能であり、また、腸管のある特定の部分内だけで、または腸管のある特定の部分内で優先的に、任意選択で、遅延方式で、有効成分を放出する組成でもありうる。使用されうる包埋組成物の例は、ポリマー性物質および蝋を含む。同様のタイプの固体組成物はまた、ラクトースまたは乳糖のほか、高分子量のポリエチレングリコールなどの賦形剤を使用する、硬および軟ゼラチン充填カプセル内の充填剤としても用いることができる。
活性の化学的実体はまた、上記で言及した、1または複数の賦形剤を伴うマイクロカプセル化形態でもありうる。錠剤、糖衣錠、カプセル、丸剤、および顆粒である固体剤形は、医薬製剤化技術分野で周知の腸溶性コーティング、放出制御コーティング、および他のコーティングなどのコーティングおよびシェルにより調製することができる。このような固体剤形では、活性の化学的実体は、スクロース、ラクトース、またはデンプンなど、少なくとも1つの不活性の希釈剤と混合することができる。このような剤形はまた、通常の慣行の通り、不活性の希釈剤以外のさらなる物質、例えば、ステアリン酸マグネシウムおよび結晶セルロースなど、錠剤化のための滑沢剤および他の錠剤化のための補助剤も含みうる。カプセル、錠剤、および丸剤の場合、剤形はまた、緩衝剤も含みうる。それらは、任意選択で、乳白剤を含有することも可能であり、また、腸管のある特定の部分内だけで、または腸管のある特定の部分内で優先的に、任意選択で、遅延方式で、有効成分を放出する組成でもありうる。使用されうる包埋組成物の例は、ポリマー性物質および蝋を含む。
本発明の化学的実体の局所投与または経皮投与のための剤形は、軟膏、ペースト、クリーム、ローション、ゲル、粉末、溶液、スプレー、吸入剤、またはパッチを含む。活性の化学的実体を、滅菌条件下で、薬学的に許容される担体、および、要求に応じて、任意の必要とされる保存剤または緩衝液と混合する。また、眼科用製剤、点耳剤、および点眼剤も、本発明の範囲内にあるものとして想定される。加えて、本発明は、化学的実体の体内への制御送達をもたらす利点を付加した経皮パッチの使用も想定する。このような剤形は、化学的実体を、適正な媒体中に溶解または分散させることにより作製することができる。また、吸収増強剤も、皮膚を隔てた化学的実体の流れを増大させるのに使用することができる。速度は、速度制御膜をもたらすことにより制御することもでき、化学的実体を、ポリマーマトリックス内またはゲル内に分散させることにより制御することもできる。
本明細書で使用される「組合せ」、「組み合わされた」という用語、および関連の用語は、本発明に従う、治療用薬剤の同時投与または逐次投与を指す。例えば、本発明の化学的実体は、別の治療用薬剤と共に、個別の単位剤形により同時的にもしくは逐次的に投与することもでき、または単一の単位剤形内に併せて投与することもできる。したがって、本発明は、式Iの化学的実体と、さらなる治療用薬剤と、薬学的に許容される担体、アジュバント、またはビヒクルとを含む単一の単位剤形を提供する。
提供される化学的実体およびさらなる治療用薬剤の両方の量(上記で記載したさらなる治療用薬剤を含む組成物中の)であって、担体材料と組み合わせて、単一の剤形をもたらしうる量は、処置される宿主および特定の投与方式に応じて変化する。好ましくは、本発明の組成物は、1日当たり体重1kg当たり0.01mg〜100mgの間の投与量の、提供される化学的実体を投与しうるように、製剤化するものとする。
さらなる治療用薬剤を含む組成物中では、このさらなる治療用薬剤と、本発明の化学的実体とは、相乗的に作用しうる。したがって、このような組成物中のさらなる治療用薬剤の量は、この治療用薬剤だけを活用する単剤療法において要求される量未満である。このような組成物中では、1日当たり体重1kg当たり0.01〜100μgの間の投与量の、さらなる治療用薬剤を投与することができる。
本発明の組成物中に存在するさらなる治療用薬剤の量は、この治療用薬剤を唯一の活性薬剤として含む組成物により通常投与される量を超えない。好ましくは、本開示の組成物中のさらなる治療用薬剤の量は、その薬剤を唯一の治療活性薬剤として含む組成物中に通常存在する量の約50%〜100%の範囲である。
式XXXIの出発物質は、購入することもでき、当技術分野で公知の方法を使用して例えば、ザンドマイヤー反応により合成することもできる。乾燥DMSO中の高温下における、式XXXIの化合物の、エチル2,2−ジフルオロ−2−ヨードアセテートとの、銅に媒介されるカップリングにより、一般式XXXIIの中間体をもたらす。例えば、エタノール中でホウ化水素ナトリウムを使用する、適切な条件下における、その後のエステル基還元により、一般式XXXIIIの、対応するアルコールをもたらす。一般式XXXIIIの化合物内のアルコール基を、当技術分野で公知の方法を使用して、適切な脱離基、例えば、ヨウ化物またはトリフルオロメタンスルホネートへと転換することができる。例えば、0℃における、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを伴うエーテル溶媒中のトリフル酸無水物による処理を使用して、式XI(Y=OSO2CF3)のトリフルオロメタンスルホネートを調製することができる。式XXXIVの4−Bocアミノピペリジンの、式XIの中間体によるアルキル化により、式XXの化合物をもたらす。アルキル化反応は、適切な非プロトン性(例えば、CH2Cl2、DMF、DMSO、CH3CN)溶媒中、−10℃〜100℃の温度(好ましくは、0℃〜80℃)、適切な塩基(例えば、トリエチルアミン、ジイソプロピルエチルアミン)の存在下で実行することができる。
第1のステップでは、式Lの出発物質である、4−アミノ−N−t−ブトキシカルボニルで保護されたピペリジンを、塩基条件下またはブッフバルト反応条件下で、式XXIの中間体とカップリングさせて、一般式LIの中間体をもたらすことができる。任意選択の第2のステップでは、Jが保護基(例えば、Ts)である場合、アルキル化反応によりR5基を導入して、一般式LII[式中、R5は、メチルである]の中間体をもたらすことができる。最終ステップでは、Boc保護基を、標準的な酸性条件下でまたは当技術分野で公知の代替法により除去して、一般式Xの中間体をもたらすことができる。
最初のステップでは、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジンを、N−ハロスクシンイミドを使用してハロゲン化すると、クロロ、ブロモまたはヨードとしてのR4を有する、対応する中間体を得ることができる。次に、これらの中間体を、例えばJ=トリチルで保護することができる。R4を求核置換によって導入することができる類似物(例えばR4がメチルである場合)を調製するために、ブロモ中間体を、BuLiで金属化した後、適切なアルキル化剤、例えばヨウ化メチルまたはフッ化剤、例えばSelectfluor(登録商標)(1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート))で処理することができる。R4をパラジウム媒介型カップリング反応、例えば鈴木反応によって導入することができる類似物(例えばR4がシクロプロピルである場合)を調製するために、ブロモ中間体またはヨード中間体を、適切な中間体、例えばアルキルボロン酸とカップリングさせることができる。例えば、R4がシクロプロピルであり、Jがトリチル保護基である式XXIの中間体は、国際特許出願公開第WO2010/015637号に従って調製することができる。
下記の実施例で描示される通り、ある特定の例示的実施形態では、化学的実体は、以下の手順に従い調製する。一般的方法では、本発明のある特定の化学的実体の合成について描示するが、以下の方法、および当業者に公知の他の方法は、本明細書で記載される全ての化学的実体、ならびにこれらの化学的実体の各々のサブクラスおよび分子種へと適用しうることが察知される。
温度は、摂氏度で示す。そうでないことが言及されない限りにおいて、全ての蒸発は、減圧下、好ましくは、15mmHg〜100mmHgの間で実施する。中間体および最終生成物の構造は、標準的な解析的方法、例えば、質量分析およびNMR分光法により確認する。
略号:
aq:水性
Boc:t−ブトキシカルボニル
Cbz:ベンジルオキシカルボニル
DAST:ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(diethylamino sulfur trifluoride)
DCM:ジクロロメタン
DCE:1,2−ジクロロエタン
DIPEA:N,N−ジイソプロピルエチルアミン
DMF:N,N−ジメチルホルムアミド
DMSO:ジメチルスルホキシド
Et
2O:ジエチルエーテル(「エーテル」)
EtOAc:酢酸エチル
EtOH:エタノール
eq:同等物
h:時間
HPLC:高速液体クロマトグラフィー
LC:液体クロマトグラフィー
Me:メチル
MS:質量分析
MS(ESI):エレクトロスプレーイオン化法による質量分析
NMP:N−メチル−2−ピロリドン
NMR:核磁気共鳴
PEG:ポリエチレングリコール
rt:室温
Tf:トリフル酸
Tf
2O:トリフル酸無水物
TFAA:トリフルオロ酢酸無水物
THF:テトラヒドロフラン
TLC:薄層クロマトグラフィー
Ts:p−トルエンスルホニル
(実施例1)
化学的実体
(実施例1.A)
中間体
(実施例1.A.1)
中間体1:N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
ステップ1.4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン
アセトン(100mL)中の、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10.0g、65mmol)と、TsCl(13.7g、72mmol)と、NaOH(40mL、2N)との混合物を、一晩にわたり室温で撹拌した。得られた固体を濾過によって収集し、アセトンで洗浄し、次に水で洗浄して、白色の固体(16g、80%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.77 (s, 1H), 8.09 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.77 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.33 (d, J=8.0Hz, 2H), 6.70 (d, J=4.0 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H).
ステップ2.tert−ブチル4−(7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)ピペリジン−1−カルボキシレート
NMP(100mL)中の、4−クロロ−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(10.0g、32mmol)と、tert−ブチル4−アミノピペリジン−1−カルボキシレート(6.4g、32mmol)と、DIPEA(10mL)との混合物を、還流状態で一晩にわたり加熱した。混合物を濾過した。次に、固体を酢酸エチルで洗浄し、真空下で乾燥させて、白色の固体(10g、67%)としての表題の生成物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ8.23 (s, 1H), 7.95 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.65 (d, J=8.0 Hz, 1H), 7.54 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.42 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.88 (d, J=4.0 Hz, 1H), 4.16-4.23 (m, 1H), 3.92-3.95 (m, 2H), 2.70-2.82 (m, 2H), 2.35 (s, 3H), 1.84-1.88 (m, 2H), 1.40 (s, 9H), 1.32-1.36 (m, 2H).
ステップ3.N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
MeOH(100mL)中の、tert−ブチル4−(7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−イルアミノ)−ピペリジン−1−カルボキシレート(10.0g、21mmol)の混合物へと、HCl/MeOH(50mL、2N、100mmol)を添加した。得られた溶液を一晩にわたり室温で撹拌し、次に乾燥状態まで蒸発させた。次に、残留物をDCMに溶解させ、飽和NaHCO
3、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濾過した。濾液を濃縮して、白色の固体(7.4g、95%)としての表題の生成物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
21N
3O
2Sの計算値:371.1;実測値:372.3[M+H]。
1HNMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.45 (s, 1H), 8.08 (d, J=8.0 Hz, 2H), 7.48 (d, J=4.0 Hz, 1H), 7.31 (d, J=8.0 Hz, 2H), 6.43 (d, J=4.0 Hz, 1H), 4.87-4.92 (m, 1H), 4.16-4.23 (m, 1H), 3.12-3.15 (m, 2H), 2.76-2.82 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.07-2.12 (m, 2H), 1.40-1.44 (m, 2H).
(実施例1.1)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−1)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(10mL)中の、2−ブロモピリジン(1.0g、6.3mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.2mL、1.5mmol)との撹拌された溶液へと、銅粉末(800mg、13mmol)を添加した。混合物を、90℃へと加熱し、一晩にわたり撹拌した。混合物を、水へと注ぎ込み、室温でさらに1時間にわたり撹拌した。最終的な懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質を、EtOAcで洗浄した。合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮して、黄色の油(1.1g、86%)としての粗生成物をもたらし、これを、次のステップで還元するために使用した。
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(25mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)アセテート(1.1g、59mmol)の撹拌された溶液へと、室温で、NaBH
4(330mg、8.7mmol)を添加した。30分間にわたり撹拌した後、混合物を、1MのHCl水溶液により、氷水浴での冷却の下でクエンチングした。混合物を、1MのNaOH水溶液で塩基性化させ、EtOAcで抽出した。合わされたEtOAc相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=2/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(520mg、60%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.61 (d, J = 4.7 Hz, 1H), 7.88 (td, J = 7.8, 1.7 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.43 (dd, J = 7.2および4.7 Hz, 1H), 4.26 (dt, J=7.0および12.4 Hz, 2H), 3.50 (t, J = 7.0 Hz, 1H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
エーテル(10mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エタノール(220mg、1.25mmol)と、DIPEA(0.35mL、1.88mmol)との撹拌された溶液へと、N
2雰囲気下、0℃で、滴下により、Tf
2O(0.25mL、1.50mmol)を添加した。このようにして得られたピンク色の懸濁液を、室温で2時間にわたり撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過した。濾液を、真空中で濃縮し、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(320mg、87%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.67 (d, J = 4.3 Hz, 1H), 7.89 (td, J = 7.8および1.6 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.47 (dd, J = 7.8および4.3 Hz, 1H), 5.12 (t, J = 12.0 Hz, 2H).
ステップ4.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(5mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(365mg、1.25mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルメチルカルバメート(274mg、1.37mmol)と、DIPEA(0.6ml、3.8mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(340mg、80%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
17H
25F
2N
3O
2の計算値:341.2;実測値:342.2[M+H]。
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(4mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(340mg、0.99mmol)の溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(3mL)を添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、混合物を濃縮した。濃縮物を1NのNaOHで塩基性化させ、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(230mg、100%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。MS(ESI)による、C
12H
17F
2N
3の計算値:309.1;実測値:310.3[M+H]。
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
ブチルアルコール(4mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(230mg、0.95mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(160mg、1.05mmol)と、DIPEA(0.33mL、1.91mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(140mg、41%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
20F
2N
6の計算値:358.2;実測値:359.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.65 (d, J = 4.4 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.98 (dt, J = 8.0および1.6 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.52-7.55 (m, 1H), 7.05 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.05 - 3.95 (m, 1H), 3.26 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.94 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.45-2.52 (m, 2H), 1.96 - 1.87 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 2H).
(実施例1.1a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−1・HCl)
MeOH(3.0mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(96mg、0.27mmol)の溶液へと、HCl/MeOH(2.0M、0.14mL)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(96mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
21ClF
2N
6の計算値:358.2;実測値:359.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.73 (d, J = 4.4Hz, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.07 (dt, J = 8.0および1.6 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.65 - 7.57 (m, 1H), 7.36 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.96 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.28 (brs, 1H), 4.01-4.10 (m, 2H), 3.60-3.70 (m, 2H), 3.32-3.21 (m, 2H), 2.26-2.32 (m, 2H), 2.17-1.98 (m, 2H).
(実施例1.2)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(C−2)
ステップ1.2−ブロモ−5−フルオロピリジン
滴下漏斗および温度計を備えた三つ口フラスコへと、48%HBr(26.7mL)を添加した。5−フルオロピリジン−2−アミン(6.0g、0.05mol)を0℃で滴下により添加した。次に、Br
2(8.0mL、0.16mol)を20分かけて0℃で滴下により添加した。反応混合物を−10℃へと冷却し、水(30mL)中のNaNO
2(9.3g、0.14mol)の溶液を1.5時間かけて添加した。得られた混合物を、さらに30分間にわたり撹拌した。水(30mL)中のNaOH(20g、0.50mol)の溶液を30分かけて添加した。反応混合物を5℃へと温め、次にエーテル(3×100mL)で抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(3.37g、36%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.27 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 8.7, 4.0 Hz, 1H), 7.35 - 7.28 (m, 1H).
ステップ2.エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(45mL)中の、2−ブロモ−5−フルオロピリジン(3.0g、17mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(3.46g、17mmol)との溶液へと、Cu粉末(2.17g、34mmol)を添加した。混合物を一晩にわたり50℃へと加熱した。一晩にわたり撹拌した後、反応混合物を、水(380mL)中の二塩基性リン酸水素カリウム三水和物(38g、170mmol)の溶液へと、激しく撹拌しながら注ぎ込んだ。懸濁液を濾過し、固体をEtOAcですすいだ。濾液をブラインへと添加し、EtOAc(50mL×2)で抽出した。合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=50:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(2.83g、76%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.50 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.78 (dd, J = 8.7, 4.2 Hz, 1H), 7.57 (td, J = 8.3, 2.8 Hz, 1H), 4.41 - 4.35 (q, 2H), 1.34 (m, 3H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(23mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)アセテート(1.0g、4.6mmol)の溶液へと、NaBH
4(250mg、6.6mmol)をr.t.でゆっくり添加した。混合物をr.t.で30分間にわたり撹拌した。30分後、反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(805mg、99%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.48 (s, 1H), 7.77 (dd, J = 8.6, 4.2 Hz, 1H), 7.58 (m, 1H), 4.24 (m, 2H), 3.00 (d, J = 6.5 Hz, 1H).
ステップ4.2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(45mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エタノール(805mg、4.54mmol)と、DIPEA(2.38mL、13.6mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(1.52mL、9.08mmol)を0℃でゆっくり添加した。反応混合物をrtへと温めた。r.t.で1時間にわたり撹拌した後、橙色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、固体をエーテルで洗浄した。濾液を濃縮して、薄黄色の油(1.2g、85%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
ステップ5.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(20mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.2g、3.9mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.56g、7.8mmol)と、DIPEA(2.1mL、12mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(844mg、61%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
17H
24F
3N
3O
2の計算値:359.2;実測値:360.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.49 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.7, 4.3 Hz, 1H), 7.49 (dt, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 4.35 (s, 1H), 3.39 (s, 1H), 3.19 (t, J=14 Hz, 2H), 2.75-2.82 (m, 2H), 2.32-2.41 (m, 2H), 1.75-1.85 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.24-1.32 (m, 2H).
ステップ6.1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(12mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(844mg、2.35mmol)の溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(6mL)を添加した。r.t.で30分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化させ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、黄色の固体(634mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
12H
16F
3N
3の計算値:259.1;実測値:260.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.49 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 7.67 (dd, J = 8.7, 4.3 Hz, 1H), 7.49 (dt, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 3.18 (t, J=14 hz, 2H), 2.85 - 2.77 (m, 2H), 2.67 - 2.57 (m, 1H), 2.28-2.32 (m, 2H), 1.74 - 1.64 (m, 2H), 1.20-1.30 (m, 2H).
ステップ7.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
n−ブチルアルコール(12mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(609mg、2.35mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(301mg、1.96mmol)と、DIPEA(0.7mL、3.92mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応溶液を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(282mg、38%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
19F
3N
6の計算値:376.2;実測値:377.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.57 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.82 (dd, J = 8.7, 4.4 Hz, 1H), 7.76 (dt, J = 8.5, 2.7 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.06 - 3.95 (m, 1H), 3.27 (t, J=14 Hz, 2H), 2.92-2.96 (m, 2H), 2.45-2.52 (m, 2H), 1.88-1.94 (m, 2H), 1.50-1.60 (m, 2H).
(実施例1.2a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−2・HCl)
MeOH(2mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−フルオロピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(120mg、0.32mmol)の溶液へと、HCl/MeOH(2M、0.16mL、0.32mmol)をrtで添加した。10分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、薄黄色の固体(129mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
19F
3N
6の計算値:376.2;実測値:377.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.61 (d, J = 2.5 Hz, 1H), 8.27 (s, 1H), 7.89 (dd, J = 8.7および4.4 Hz, 1H), 7.83 (dt, J = 8.5および2.7 Hz, 1H), 7.34 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.10 (brs, 1H), 3.76 (brs, 2H), 3.38 (m, 2H), 2.98 (brs, 2H), 2.16 (m, 2H), 1.90 (m, 2H).
(実施例1.3)
N−(1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−3)
ステップ1.エチル2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(26mL)中の、5−クロロ−2−ヨードピリジン(2.50g、10.4mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(2.11g、10.4mmol)との溶液へと、Cu粉末(1.33g、20.8mmol)を添加した。混合物を一晩にわたり50℃へと加熱した。反応混合物を、水(240mL)中の二塩基性リン酸水素カリウム三水和物(24g、104mmol)の溶液へと、激しく撹拌しながら注ぎ込んだ。懸濁液を濾過し、固体をEtOAcですすいだ。濾液をブラインで希釈し、EtOAc(20mL×2)で抽出した。合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(885mg、36%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
9H
8ClF
2NO
2の計算値:235.0;実測値:236.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.61 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.85 (dd, J = 8.4および2.0 Hz, 1H), 7.71 (d, J=8.4Hz, 1H), 4.37 (q, J=7.2 Hz, 2H), 1.34 (t, J=7.2 Hz, 3H).
ステップ2.2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール
エタノール(16.5mL)中の、エチル2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート(780mg、3.3mmol)の溶液へと、NaBH
4(180mg、4.76mmol)をr.t.でゆっくり添加した。混合物をr.t.で30分間にわたり撹拌した。反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(538mg、84%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.58 (s, 1H), 7.85 (d, J=8.4 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.23 (t, J = 12.4 Hz, 2H).
ステップ3.2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
エーテル(28mL)中の、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール(538mg、2.78mmol)と、DIPEA(1.5mL、5.56mmol)との溶液へと、Tf
2O(0.94mL、5.56mmol)を0℃でゆっくり添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後、反応混合物を、セライトを介して濾過し、濾過物質を、エーテルで洗浄した。合わされた有機相を濃縮して、薄黄色の固体(905mg、100%)としての表題の粗化合物をもたらした。
ステップ4.tert−ブチル1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(15mL)中の、2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(905mg、2.77mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.11g、5.56mmol)と、DIPEA(1.46mL、8.34mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機相を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(922mg、89%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
17H
24ClF
2N
3O
2の計算値:375.2;実測値:376.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.4および2.4 Hz, 1H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 4.35 (s, 1H), 3.38 (s, 1H), 3.18 (t, J = 14.3 Hz, 2H), 2.84 - 2.76 (m, 2H), 2.37 (m, 2H), 1.80 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.27 (m, 3H).
ステップ5.1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(14mL)中の、tert−ブチル1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(919mg、2.45mmol)の溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(7mL)を添加した。r.t.で30分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化させ、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の固体(674mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
12H
16ClF
2N
3の計算値:275.1;実測値:276.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.59 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.77 (dd, J = 8.4および2.4 Hz, 1H), 7.59 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 3.80 (s, 4H), 3.18 (t, J = 14.1 Hz,, 2H), 2.85 (m, 2H), 2.81 - 2.74 (m, 1H), 2.33 (m, 2H), 1.75 (m, 2H), 1.37 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
n−ブチルアルコール(10mL)中の、1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン(674mg、2.45mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(314mg、2.04mmol)と、DIPEA(0.72mL、4.08mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応溶液を濃縮し、EtOAcで抽出した。合わされた有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(306mg、38%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
19ClF
2N
6の計算値:392.1;実測値:393.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.66 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 8.01 (dd, J = 8.4および2.4 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.05 - 3.95 (m, 1H), 3.27 (t, J = 14.3 Hz, 2H), 2.95 (m, 2H), 2.49 (m, 2H), 1.92 (m, 2H), 1.54 (m, 2H).
(実施例1.3a)
(HCl塩)N−(1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−3・HCl)
MeOH(3.6mL)中の、N−(1−(2−(5−クロロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(283mg、0.72mmol)の溶液へと、HCl/MeOH(2M、0.36mL、0.72mmol)をrtで添加した。10分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、白色の固体(305mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
19ClF
2N
6の計算値:392.1;実測値:393.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.70 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.06 (dd, J = 8.5, 2.4 Hz, 1H), 7.80 (d, J = 8.5 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.01 (s, 1H), 3.57 (m, 2H), 3.25 (m, 2H), 2.81 (s, 2H), 2.08 (m, 2H), 1.80 (m, 2H).
(実施例1.4)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−4)
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(80mL)中の、エチル2−ブロモ−5−メチルピリジン(4.0g、24mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(4.8g、24mmol)との溶液へと、Cu粉末(3.0g、47mmol)を添加した。混合物を、一晩にわたり、50℃で加熱した。反応混合物を、セライトを介して濾過した。濾液を、酢酸エチルで抽出した。合わせられた酢酸エチル層は、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油状物(3.7g、74%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.47 (s, 1H), 7.69 - 7.57 (m, 2H), 4.37 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.40 (s, 3H), 1.33 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(45mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)アセテート(2.0g、9.3mmol)の溶液へと、NaBH
4(500mg、13.4mmol)を、ゆっくりと添加した。混合物を、rtで30分間にわたり撹拌した。30分後、反応混合物を、1NのHClにより、氷水浴の冷却下でクエンチングし、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(1.6g、100%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.44 (s, 1H), 7.71 (d, J= 8Hz, 1H), 7.64 (d, J= 8.0Hz, 1H), 4.22 (t, J= 12.4Hz, 2H), 3.03 (brs, 1H), 2.41 (s, 3H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
無水エーテル(40ml)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エタノール(800mg、4.6mmol)と、DIPEA(2.8ml、13.8mmol)との溶液へと、Tf
2O(1.5ml、9.2mmol)を、0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後で、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質を、エーテルで洗浄した。合わせられた濾液を濃縮し、シリカゲル(silica get)(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油状物(1.0g、70%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.47 (s, 1H), 7.65 (m, 2H), 5.10 (t, J = 12.0 Hz, 2H), 2.42 (s, 3H).
ステップ4:tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル−カルバメート
DCM(16ml)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.0g、3.3mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルメチルカルバメート(1.3g、6.6mmol)と、DIPEA(2.0ml、9.9mmol)との混合物を、撹拌しながら、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後で、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の固体(1.0g、83%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
27F
2N
3O
2の計算値:355.2;実測値:356.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.46 (s, 1H), 7.60 - 7.50 (m, 2H), 3.72 - 3.61 (m, 1H), 3.40 (brs, 1H), 3.19 (t, J = 14.7 Hz, 2H), 2.85-2.80 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.32-3.40 (m, 2H), 1.82-1.78 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.25-1.30 (m,2H).
ステップ5:1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(15ml)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(1.0g、2.8mmol)の溶液へと、TFA(12.5ml)を、0℃で添加した。rt.で30分間にわたり撹拌した後で、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化させ、酢酸エチルで抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(400mg、60%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
13H
19F
2N
3の計算値:255.2;実測値:256.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.47 (s, 1H), 7.59-7.52 (m, 2H), 3.18 (t, J = 14.6 Hz, 2H), 2.85-2.82 (m, 2H), 2.64-2.54 (m, 1H), 2.38 (s, 3H), 2.35-2.28 (m, 2H), 1.69-1.66 (m, 2H), 1.32-1.26 (m, 2H).
ステップ6:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ブチルアルコール(8mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(400mg、1.60mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(200mg、1.30mmol)と、DIPEA(0.5mL、2.6mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=1:3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(130mg、24%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
22F
2N
6の計算値:372.2;実測値:373.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.44 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.62-7.55 (m, 2H), 7.07 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.12 (m, 1H), 3.26 (t, J = 14.6 Hz, 2H), 2.95-2.92 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.00-2.01 (m, 2H), 1.57-1.48 (m, 2H).
(実施例1.4a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−4・HCl)
MeOH(1.3mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、0.26mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.13mL、0.26mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(109mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
22F
2N
6の計算値:372.2;実測値:373.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.52 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.68 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.29 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.02 (s, 1H), 3.60-3.53 (m, 2H), 3.26 (m, 2H), 2.83 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 2.08-2.05 (m, 2H), 1.90 - 1.73 (m, 2H).
(実施例1.5)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−5)
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(110mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−ヨードアセテート(5.5g、22mmol)と、2−ブロモ−5−トリフルオロメチル−ピリジン(5.0g、22mmol)との溶液へと、Cu粉末(2.8g、44mmol)を添加した。混合物を、20時間にわたり、80℃で加熱した。反応混合物を、セライトを介して濾過し、固体ケーキを、酢酸エチルで抽出した。合わせられた濾液を、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を合わせて、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油状物(2.5g、42%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.93 (s, 1H), 8.13 (d, J = 7.9 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 4.39 (q, J =7.1 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(19mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート(1.0g、3.7mmol)の溶液へと、NaBH
4(200mg、5.3mmol)を、ゆっくりと添加した。混合物を、rtで30分間にわたり撹拌した。撹拌された反応混合物を冷却し、1NのHClによりクエンチングし、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、白色の固体(850mg)としての表題の化合物をもたらし、これを、さらなる精製を伴わずに、次のステップで使用した。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.92 (s, 1H), 8.13 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.88 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.28 (t, J = 12 Hz, 2H), 2.42 (s, 1H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
無水エーテル(33mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール(750mg、3.3mmol)と、DIPEA(2.0ml、9.9mmol)との溶液へと、Tf
2O(1.1ml、6.6mmol)を、0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後で、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過した。固体物質を、エーテルで抽出した。濾液を濃縮し、シリカゲル(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(760mg、75%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.95 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.2, 1H), 7.91 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 5.14 (t, J = 11.8 Hz, 2H).
ステップ4:tert−ブチル−1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(20mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.04g、2.9mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.16g、5.8mmol)と、DIPEA(1.5mL、8.7mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後で、混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=5:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(1.05g、92%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
24F
5N
3O
2の計算値:409.2;実測値:410.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.91 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.34 (brs, 1H), 3.39 (m, 1H), 3.22 (t, J = 14.2 Hz, 2H), 2.83-2.78 (m, 2H), 2.41-2.35 (m, 2H), 1.81-1.77 (m, 2H), 1.42 (s, 9H), 1.20-1.30 (m, 2H),
ステップ5:1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(8mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)−ピペリジン−4−イルカルバメート(300mg、0.73mmol)の溶液へと、TFA(4.4mL)を、氷水浴温度で添加した。r.t.で15分間にわたり撹拌した後で、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化させ、EtOAcで抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、薄黄色の油(226mg)としての表題の化合物をもたらし、これを、次のステップで直接使用した。MS(ESI)による、C
13H
16F
5N
3の計算値:309.1;実測値:310.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.92 (s, 1H), 8.04 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.22 (t, J = 14.1 Hz, 2H), 2.82-2.79 (m, 2H), 2.64 - 2.54 (m, 1H), 2.35-2.29 (m, 2H), 1.68-1.65 (m, 2H), 1.29 - 1.23 (m, 2H), 1.21-1.18 (m, 2H).
ステップ6:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ブチルアルコール(10mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(600mg、1.9mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(245mg、1.6mmol)と、DIPEA(0.6mL、3.2mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=1:3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(270mg、34%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6の計算値:426.2;実測値:427.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.24 (s, 1H), 8.93 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 8.07 (dd, J = 8.2および1.9 Hz, 1H), 7.82 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.06 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.32 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.92 (brs, 1H), 4.18 - 4.03 (m, 1H), 3.29 (t, J = 14.2 Hz, 2H), 2.93-2.90 (m, 2H), 2.56-2.50 (m, 2H), 2.08 - 1.96 (m, 2H), 1.50-1.40 (m, 2H).
(実施例1.5a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−5・HCl)
MeOH(3.0mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(237mg、0.56mmol)の溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.28mL、0.56mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(260mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6の計算値:426.2;実測値:427.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ9.03 (s, 1H), 8.35 (dd, J = 8.3, 1.9 Hz, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.99 (d, J = 8.3 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.87 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 3.94 (m, 1H), 3.45 (m, 2H), 3.10 (m, 2H), 2.69 (m, 2H), 1.95 (m, 2H), 1.65 (m, 2H), 1.30 (m, 2H).
(実施例1.6)
N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−6)
ステップ1.2−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)ピリジン
DCM(300mL)中の、6−ブロモニコチンアルデヒド(10g、54mmol)の撹拌された溶液へと、氷浴で冷却しながら、DAST(11mL、164mmol)を滴下により添加した。混合物を室温で13時間にわたり撹拌し、氷水浴での冷却の下で氷水によりクエンチングし、NaHCO
3水溶液で中和させた。水性相をDCMで抽出した。合わされた有機相をブラインで洗浄し、無水Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲル(EtOAc/Hex=1/10)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(8.1g、72%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.52 (s, 1H), 7.72-7.69 (m, 1H), 7.61 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.70 (t, J = 55.6 Hz, 1H).
ステップ2.エチル2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(16mL)中の、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(800mg、3.94mmol)と、2−ブロモ−5−(ジフルオロメチル)ピリジン(823mg、3.94mmol)との溶液へと、Cu粉末(500mg、7.88mmol)を添加した。混合物を、N
2の下で撹拌しながら20時間にわたり80℃へと加熱した。混合物を室温へと冷却し、水を添加した。混合物を周囲温度でさらに30分間にわたり撹拌した。得られた懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、酢酸エチルで洗浄した。濾液を、酢酸エチルで抽出した。合わされた有機相を、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(597mg、60%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.79 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 6.77 (t, J = 55.6 Hz, 1H), 4.41-4.36 (m, 2H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ3.2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール
エタノール(15mL)中の、エチル2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート(597mg、2.37mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(135mg、3.57mmol)を、氷浴で冷却しながら少しずつゆっくり添加した。混合物を0℃で30分間にわたり撹拌した。エステルが消費された後、反応混合物を、1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水、ブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(455mg、92%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
8H
7F
4NOの計算値:209.1;実測値:210.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.77 (s, 1H), 8.03 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.77 (t, J = 55.6 Hz, 1H), 4.30 - 4.22 m, 2H), 3.08 (t, J = 6.8 Hz, 1H).
ステップ4.2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
無水エーテル(10mL)中の、2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール(455mg、2.77mmol)と、DIPEA(0.76mL、4.34mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(0.4mL、2.83mmol)を0℃で添加した。1時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質をエーテルで抽出した。合わされた有機相を濃縮し、シリカゲル(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(550mg、74%)としての標題化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.81 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 6.79 (t, J = 55.6 Hz, 1H), 5.13 (t, J = 11.6 Hz, 2H).
ステップ5:N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DCM/DMFの溶媒混合物(10mL/6mL)中の、2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.1g、3.3mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(中間体1、1.2g、3.3mmol)と、DIPEA(1.2ml、6.6mmol)との撹拌された混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(720mg、70%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.79 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.96 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.44 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.77 (t, J = 55.6 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.78 - 4.76 (m, 1H), 4.07 - 3.96 (m, 1H), 3.26 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.90 - 2.87 (m, 2H), 2.52 - 2.46 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.95 - 1.93 (m, 2H), 1.44 - 1.35 (m, 2H).
ステップ6:N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF(6mL)中の、N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(720mg、1.28mmol)の撹拌された溶液へと、50%NaOH(6ml)を室温で添加した。混合物を60℃で4時間にわたり撹拌し、次にDCMと水に分割した。有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=40:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(360mg、69%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
4N
6の計算値:408.2;実測値:409.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.84 (s, 1H), 8.16 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 7.00 (t, J = 55.2 Hz, 1H),, 6.58 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.04 - 3.96 (m, 1H), 3.32 - 3.27 (m, 2H), 2.97 - 2.94 (m, 2H), 2.52 - 2.46 (m, 2H), 1.93 - 1.90 (m, 2H), 1.58 - 1.48 (m, 2H).
(実施例1.6a)
(HCl塩)N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−6・HCl)
MeOH(4mL)中の、N−(1−(2−(5−(ジフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(345mg、0.84mmol)の撹拌された溶液へと、2MのMeOH/HCl(0.42ml、0.84mmol)を添加した。混合物を30分間にわたり撹拌した。溶液を濃縮して、オフホワイトの粉末(370mg、99%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
4N
6の計算値:408.2;実測値:409.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.87 (s, 1H), 8.24 (s, 1H), 8.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.32 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 7.02 (t, J = 53.2 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.02 - 3.97 (m, 1H), 3.63 - 3.56 (m, 2H), 3.25 - 3.22 (m, 2H), 2.81 - 2.76 (m, 2H), 2.08 - 2.05 (m, 2H), 1.82 - 1.73 (m, 2H).
(実施例1.7)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−7)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(ヒドロキシメチル)ピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(100mL)中の、(6−ブロモピリジン−3−イル)メタノール(15.0g、79.8mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(19.4g、95.7mmol)と、銅粉末(10.2g、160mmol)との混合物を、80℃で一晩にわたり撹拌した。混合物をrtへと冷却した後、水(300mL)に注ぎ込んだ。30分間にわたり撹拌した後、固体を濾過によって除去した。濾過ケーキを酢酸エチルで抽出した。合わされた有機相を、水、ブラインで洗浄し、NaSO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=4:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油(3.66g、20%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.62 (s, 1H), 7.89 (dd, J = 2.0および8.0 Hz, 1H), 7.73 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.81 (s, 2H), 4.37 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ2.エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート
DCM(50mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート(3.66g、15.8mmol)の撹拌された溶液へと、DASTを0℃でゆっくり添加した。得られた混合物をrtへと温め、一晩にわたり撹拌した。反応混合物を、氷水浴での冷却の下で水でクエンチングした後、飽和Na
2CO
3水溶液を添加して、pH=8〜9に調整した。水性層をDCMで抽出した。合わされた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=10:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油(1.51g、41%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.64 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.4 Hz, 1H),5.48 (d, J = 47.2 Hz, 2H),4.37 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.32 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール
エタノール中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート(1.51g、6.48mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(370mg、9.72mmol)を0℃でゆっくり添加した。得られた懸濁液を1時間にわたり撹拌した。反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1MのHClを添加することによってクエンチングした。混合物を濃縮し、残留物をpH=10に調整した。水性相をEtOAcで抽出した。有機層を合わせて、Na
2SO
4で乾燥させた。溶媒を除去し、粗生成物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=30:1〜15:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の油(1.1g、96%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.62 (s, 1H), 7.89 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.48 (d, J = 47.2 Hz, 2H), 4.28-4.22 (m, 2H), 3.28-3.28 (m, 1H).
ステップ4.2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
無水ジエチルエーテル(10mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール(800mg、4.18mmol)の撹拌された溶液へと、DIPEAおよびTf
2Oを、N
2雰囲気下で0℃において逐次的にゆっくり添加した。0℃で10分間にわたり撹拌した後、得られた懸濁液をrtへと温め、さらに1時間にわたり撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過ケーキをエーテルで抽出した。合わされた濾液を減圧下で濃縮した。残留物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=50:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(750mg、56%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.66 (s, 1H), 7.91 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 5.50 (d, J = 47.2 Hz, 2H), 5.12 (t, J = 12.0 Hz , 2H).
ステップ5.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DCM/DMF(V:V=3mL:1mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(300mg、0.93mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(380mg、1.02mmol)と、DIPEA(0.24mL、1.39mmol)との混合物を、60℃へと温め、一晩にわたり撹拌した。混合物を濃縮し、残留物tを、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=1:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(370mg、73%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.65 (s, 1H), 8.40(s, 1H), 8.05 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.83 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.69 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.36 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.47 (d, J = 47.2 Hz, 2H), 4.78-4.68 (m, 1H), 4.08 - 3.98 (m, 1H), 3.25 (d, J = 14.4 Hz, 2H), 2.90- 2.87 (m, 2H), 2.52- 2.45 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.99-1.89 (m, 2H), 1.46- 1.36 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(360mg、0.66mmol)と、NaOH(50%、3mL)との混合物を、60℃で1.5時間にわたり撹拌した。緑色の懸濁液を濃縮した。残留物を、氷水浴での冷却の下で、希釈HCl水溶液でpH=10に調整した。水性層をDCMで抽出した。有機層を合わせ、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(溶出液:DCM:MeOH=30:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の粉末(207mg、80%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
21F
3N
6の計算値:390.2;実測値:391.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.47 (s, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.84 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.07-7.05 (m, 1H), 6.34-6.30 (m, 1H), 5.48 (d, J = 47.2 Hz, 2H), 4.86- 4.85 (m, 1H), 4.17-4.04 (m, 1H), 3.27(d, J = 14.4 Hz, 2H), 2.96-2.87 (m, 2H), 2.55- 2.50 (m, 2H), 2.03-2.00 (m, 2H), 1.52-1.42 (m, 2H).
(実施例1.7a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−7・HCl)
MeOH(3mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(フルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(207mg、0.53mmol)の溶液へと、MeOH(0.27mL、2M、0.53mmol)中のHClの溶液を添加した。混合物をrtで30分間にわたり撹拌した。溶液を濃縮して、白色の粉末(226mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
21N
6F
3の計算値:390.2;実測値:391.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.72 (s, 1H), 8.25 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.85(d, J = 8.4Hz, 1H), 7.32 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 5.55 (d, J = 47.2 Hz, 2H), 4.11-4.07 (m, 1H), 3.79-3.76 (m, 2H), 3.43-3.40 (m, 2H), 3.00-2.98 (m, 2H), 2.17-2.13 (m, 2H), 1.95-1.86 (m, 2H).
(実施例1.11)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−11)
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(4mL)中の、2−ブロモ−5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン(2.0g、8.3mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.1mL、8.7mmol)との撹拌された溶液へと、銅粉末(1.1g、17mmol)を添加した。混合物を一晩にわたり80℃へと加熱し、rtへと冷却し、水に注ぎ込んだ。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.48g、62%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.83 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.72 (dd, J = 8.8および2.0 Hz, 1H), 4.39 (q, J = 7.2 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(25mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)アセテート(1.47g、5.18mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(290mg、7.77mmol)を室温で添加した。反応物は発熱し、徐々に透明な溶液が得られた。30分間にわたり撹拌した後、エステルが消費された。反応物を、氷水により0℃でクエンチングした後、濃縮した。残留物をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(820mg、65%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.56 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.73 (dd, J = 8.8および2.0 Hz, 1H), 4.31 - 4.20 (m, 2H), 2.84 (t, J = 7.2 Hz, 1H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
Tf
2O(0.75mL、4.38mmol)を、乾燥エーテル(15mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エタノール(820mg、3.37mmol)と、DIPEA(1.7mL、10mmol)との撹拌された溶液へと、0℃においてN
2雰囲気下で滴下により添加した。混合物を室温で1時間にわたり撹拌し、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質をエーテルで抽出した。合わされた有機相を濃縮し、残留物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=40/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.17g、92%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.59 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.84 (d, J = 8.6 Hz, 1H), 7.76 (dd, J = 8.6および1.9 Hz, 1H), 5.11 (t, J = 12.0 Hz, 2H).
ステップ4:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DMF/DCM混合溶媒(v/v=5mL/10mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(620mg、1.65mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体1、740mg、1.98mmol)と、DIPEA(0.4mL、2.47mmol)との混合物を、60℃へと温めた。一晩にわたり撹拌した後、溶液をrtへと冷却し、濃縮した。残留物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=2/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(750mg、76%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
26H
25F
5N
6O
3Sの計算値:596.2;実測値:597.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.57 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.06 (d, J=8.4 Hz, 2H), 7.72 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.67-7.65 (m, 1H), 7.44 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.85 - 4.76 (m, 1H), 4.08 - 3.97 (m, 1H), 3.24 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.92-2.89 (m, 2H), 2.53 - 2.44 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.97-1.94 (m, 2H), 1.46 - 1.34 (m, 2H).
ステップ5:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(750mg、1.25mmol)をTHF(6mL)に溶解させた後、50%のNaOH水溶液(3mL)を添加した。こうして得られた混合物を、60℃へと加熱した。3時間にわたり撹拌した後、混合物を室温へと冷まし、濃縮した。残留水性相をpH=10まで酸性化し、EtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲル(DCM/MeOH=30/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、オフホワイトの粉末(460mg、82%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6Oの計算値:442.2;実測値:443.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.64 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 7.93 (dd, J = 8.0, 2.0 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.02 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.56 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.03 - 3.93 (m, 1H), 3.25 (t, J = 14.3 Hz, 2H), 2.99 - 2.90 (m, 2H), 2.52 - 2.41 (m, 2H), 1.93 - 1.86 (m, 2H), 1.58 - 1.45 (m, 2H).
(実施例1.11a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−11・HCl)
メタノール(5mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−(トリフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(450mg、1.0mmol)の溶液へと、メタノール性HCl(2.0M、0.51mL、1.0mmol)を室温で添加した。30分間にわたり撹拌した後、溶液を濃縮して、オフホワイトの粉末(460mg、94%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6Oの計算値:442.2;実測値:443.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.68 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.98 (d, J = 8.8および2.0 Hz, 1H), 7.91 (d, J = 8.7 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.88 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.07 - 3.93 (m, 1H), 3.60 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 3.29 - 3.19 (m, 2H), 2.88 - 2.74 (m, 2H), 2.11 - 2.03 (m, 2H), 1.85 - 1.71 (m, 2H).
(実施例1.12)
N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−12)
ステップ1.エチル−2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(130mL)中の、2−ブロモ−5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン(12.0g、54mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(7.6mL、59mmol)との撹拌された溶液へと、銅粉末(6.90g、107mmol)を添加した。得られた混合物を、一晩にわたり50℃で撹拌した。次に、混合物を水へと注ぎ込み、30分間にわたり撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質を、酢酸エチルで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空中で濃縮した。残留物を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(12.0g、84%)としての表題の化合物をもたらした。
ステップ2.2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール
エタノール(20mL)中の、エチル2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート(1.4g、5.7mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でNaBH
4(300mg、7.9mmol)をゆっくり添加した。混合物を、30分間にわたり撹拌し、氷水浴での冷却の下で1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の固体(1.06g、91%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.48 (d, J = 2.8 Hz, 1H), 7.76 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.65 (dd, J = 8.4, 2.8 Hz, 1H), 6.61 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 4.28-4.20 (m, 2H), 3.02 (t, J = 7.2 Hz, 1H).
ステップ3.2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(20mL)中の、2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール(1.0g、4.4mmol)と、DIPEA(1.2mL、6.7mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(0.9mL、5.3mmol)を0℃で添加した。1時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質をエーテルで抽出した。合わされた有機相を濃縮し、残留物を、シリカゲル(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.35g、84%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.51 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 7.78 (d, J = 8.4 Hz, 1H), 7.66 (dd, J = 8.4, 2.4 Hz, 1H), 6.61 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 5.10 (t, J = 12.0 Hz, 2H).
ステップ4.N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DCM/DMFの溶媒混合物(6mL/3mL)中の、2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(500mg、1.4mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体1、623mg、1.68mmol)と、DIPEA(0.36mL、2.1mmol)との混合物を、60℃へと加熱した。60℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を濃縮した。濃縮物を、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(580mg、76%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.50 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.05(d, J=8.4 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 8.8 Hz, 1H), 7.57 (dd, J = 8.8および2.4 Hz, 1H), 7.45 (d, J = 4.0Hz, 2H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.60 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 6.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.79-4.72 (m, 1H), 4.08-3.99 (m, 1H), 3.23 (t, J = 14.8 Hz, 2H), 2.93-2.85 (m, 2H), 2.53-2.46 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 1.99-1.93 (m, 2H), 1.47-1.37 (m, 2H).
ステップ5.N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF(5mL)中の、N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(580mg、1.03mmol)の撹拌された溶液へと、50%NaOH(5mL)を室温で添加した。混合物を、60℃で4時間にわたり撹拌し、室温へと冷却し、次にDCMと水に分割した。有機相を、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=80:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(360mg、78%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
4N
6Oの計算値:424.2;実測値:425.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.52 (d, J = 2.4 Hz, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.85-7.75 (m, 2H), 7.06 (t, J=70 Hz, 1H), 7.05 (s, 1H), 6.58 (d, J=3.6 Hz, 1H), 4.05-3.95 (m, 2H), 3.30 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.98-2.92 (m, 2H), 2.52-2.46 (m, 2H), 1.94-1.90 (m, 2H), 1.60-1.50 (m, 2H).
(実施例1.12a)
(HCl塩)N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−12・HCl)
MeOH(5mL)中の、N−(1−(2−(5−(ジフルオロメトキシ)ピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(360mg、0.84mmol)の撹拌された溶液へと、2MのHCl(0.42mL、0.84mmol)を添加した。混合物を30分間にわたり撹拌した。溶液を濃縮して、オフホワイトの粉末(345mg、96%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
4N
6Oの計算値:424.2;実測値:425.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.55 (s, 1H), 8.22 (s, 1H), 7.86-7.79 (m, 2H), 7.30 (d, J = 3.6 Hz,1H), 7.06 (t, J = 72.0 Hz, 1H), 7.30 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.05-3.97 (m, 2H), 3.60-3.50 (m, 2H), 3.29-3.18 (m, 2H), 2.85-2.71 (m, 2H), 2.08-2.05 (m, 2H), 1.82-1.73 (m, 2H).
(実施例1.16)
N−(1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−16)
ステップ1:2−ブロモ−5−クロロ−3−フルオロピリジン
5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−アミン(5.0g、34mmol)を、0℃で撹拌しながら、48%のHBr溶液(20mL)へと、ゆっくりと添加した。次いで、結果として得られる混合物へと、0℃で、20分間かけて、Br
2(5.24mL、102.3mmol)を添加した。反応混合物を、−10℃へと冷却した。水(20mL)中の、NaNO
2(5.88g、85.3mmol)の溶液を、1.5時間かけて添加し、混合物を、さらに30分間にわたり撹拌した。水(20mL)中の、NaOH(12g、306mmol)の溶液を、30分間かけて添加し、混合物を、室温へと温めた。混合物を、エーテル(3×100mL)で抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、薄黄色の固体(6.43g、90%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.23 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.48 (dd, J = 7.1, 2.1 Hz, 1H).
ステップ2:エチル2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(40mL)中の、2−ブロモ−5−クロロ−3−フルオロピリジン(2.0g、9.5mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.93g、9.5mmol)との溶液へと、Cu粉末(1.21g、19mmol)を添加した。混合物を、20時間にわたり、80℃へと加熱し、強く撹拌しながら、水(200mL)中の、二塩基性リン酸水素カリウム三水和物(21g、95mmol)の溶液へと注ぎ込んだ。反応混合物を、セライトを介して濾過し、固体ケーキを、酢酸エチルで抽出した。濾液を、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=50:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油状物(2.08g、86%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
9H
7ClF
3NO
2の計算値:253.0;実測値:254.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.42 (d, J = 1.8 Hz, 1H), 7.61 (dd, J = 9.4, 1.8 Hz, 1H), 4.46 - 4.39 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.37 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ3:2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール
エタノール(40mL)中の、エチル2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロアセテート(2.1g、8.2mmol)の溶液へと、NaBH
4(341mg、9.02mmol)を、0℃で、ゆっくりと添加した。混合物を、室温で1時間にわたり撹拌した。撹拌された反応混合物を冷却し、1NのHClによりクエンチングし、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水およびブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮して、白色の固体(1.72g、99%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
7H
5ClF
3NOの計算値:211.0;実測値:212.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.40 (d, J = 1.3 Hz, 1H), 7.63 (dd, J = 9.5, 1.3 Hz, 1H), 4.26 (m, 2H).
ステップ4:2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
無水エーテル(45mL)中の、2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエタノール(1.0g、4.7mmol)と、DIPEA(2.5mL、14mmol)との溶液へと、Tf
2O(1.6mL、9.5mmol)を、0℃で、ゆっくりと添加した。反応混合物を、rtへと温め、1時間にわたり撹拌した。橙色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、固体を、エーテルで洗浄した。濾液を濃縮して、薄黄色の油(1.65g、100%)としての表題の粗化合物をもたらした。化合物は、さらなる精製を伴わずに、次のステップで直接使用した。
ステップ5:tert−ブチル1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(25mL)中の、2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.65g、4.7mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.92g、9.6mmol)と、DIPEA(2.5mL、14mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後で、混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の固体(1.64g、87%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
17H
23ClF
3N
3O
2の計算値:393.1;実測値:394.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.43 (s, 1H), 7.54 (dd, J = 9.8, 1.8 Hz, 1H), 4.34 (s, 1H), 3.38 (s, 1H), 3.18 (t, 2H), 2.91 - 2.80 (m, 2H), 2.42-2.35 (m, 2H), 1.85-1.75 (m, 2H), 1.31 - 1.22 (m, 2H).
ステップ6:1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(20mL)中の、tert−ブチル1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(1.64g、4.16mmol)の溶液へと、TFA(10mL)を、0℃で添加した。r.t.で15分間にわたり撹拌した後で、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化させ、EtOAcで抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、薄黄色の油(1.43g、100%)としての表題の粗化合物をもたらし、これを、さらなる精製を伴わずに、次のステップで直接使用した。MS(ESI)による、C
12H
15ClF
3N
3の計算値:293.1;実測値:294.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.43 (s, 1H), 7.54 (dd, J = 9.8, 1.7 Hz, 1H), 3.18 (t,J=14.4Hz, 2H), 2.88-2.84 (m, 2H), 2.66 - 2.54 (m, 1H), 2.36-2.28 (m, 2H), 1.70-1.64 (m, 2H), 1.29 - 1.15 (m, 2H).
ステップ7.N−(1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
n−ブチルアルコール(3mL)中の、1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン(200mg、0.68mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(87.2mg、0.567mmol)と、DIPEA(0.2mL、1.13mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応溶液を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(35mg、13%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
18ClF
3N
6の計算値:410.1;実測値:411.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.52 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.99 - 7.93 (m, 1H), 7.05 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.01 (m, 1H), 3.27 (m, 2H), 3.01 (m, 2H), 2.50 (m, 2H), 1.93 (m, 2H), 1.53 (m, 2H).
(実施例1.16a)
(HCl塩)N−(1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−16・HCl)
MeOH(1mL)中の、N−(1−(2−(5−クロロ−3−フルオロピリジン−2−イル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(24.5mg、0.060mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/MeOH(2M、0.03mL、0.060mmol)をrtで添加した。10分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、薄黄色の固体(26mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
18ClF
3N
6の計算値:410.1;実測値:411.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.43 (s, 1H), 8.13 (s, 1H), 7.91 (dd, J = 10.3, 1.7 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.78 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 3.89 (s, 1H), 3.50 (s, 2H), 3.16 (s, 2H), 2.69 (s, 2H), 2.02 - 1.92 (m, 2H), 1.67 (m, 2H).
(実施例1.17)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−17)
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(30mL)中の、2−ブロモ−3−フルオロ−5−メチルピリジン(1.8g、9.5mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.8mL、14.2mmol)との溶液へと、銅粉末(1.2g、19mmol)を添加した。一晩にわたり50℃へと撹拌した後で、混合物を、EtOAcで希釈した。混合物を、水へと注ぎ込み、30分間にわたり撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過した。有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(1.6g、70%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.26 (s, 1H), 7.36 (d, J = 10.6 Hz, 1H), 4.42 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.36 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(30mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)アセテート(1.68g、7.22mmol)の溶液へと、NaBH
4(410mg、10.8mmol)を、室温で添加した。30分間にわたり撹拌した後で、反応混合物を、1NのHCl水溶液により、0℃でクエンチングした。混合物を、EtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の粉末(1.3g、100%)としての生成物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.22 (s, 1H), 7.39 (d, J = 10.8 Hz, 1H), 4.32 - 4.20 (m, 2H), 3.45 - 3.35 (m, 1H), 2.43 (s, 3H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥させたエーテル(5mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エタノール(120mg、0.63mmol)と、DIPEA(0.15mL、0.95mmol)との溶液へと、Tf
2O(0.15mL、0.76mmol)を、N
2雰囲気下、0℃で、滴下により添加した。1時間にわたり撹拌した後で、懸濁液を濾過し、濾液を濃縮して、表題の粗化合物(200mg)をもたらし、これを、さらなる精製を伴わずに、次のステップで直接使用した。
ステップ4.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3− −5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン
DCM(65mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.33g、3.9mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.16mg、3.14mmol)と、DIPEA(1.0mL、5.9mmol)との混合物を、50℃へと加熱した。50℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(酢酸エチル、100%)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(500mg、62%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
26H
27F
3N
6O
2Sの計算値:544.2;実測値:545.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.41(s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.4Hz, 2H), 7.45 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.37-7.21 (m, 3H), 6.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 1H), 4.07-3.97 (m, 1H), 3.23 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.97-2.93 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 2H), 2.41(s, 3H), 2.38 (s, 3H), 1.97-1.94 (m, 2H), 1.48-1.38 (m, 2H).
ステップ5:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF(4mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1−トシル−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(410mg、0.75mmol)の撹拌された溶液へと、50%NaOH(4mL)を室温で添加し、混合物を60℃へと温めた。60℃で4時間にわたり撹拌した後、混合物をDCMと水に分割した。有機相を、水、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=80:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(246mg、84%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
21F
3N
6の計算値:390.2;実測値:391.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.31 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.60 (d, J = 11.6 Hz,1H), 7.05 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.04-3.97 (m, 1H), 3.27 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 3.02-2.99 (m, 2H), 2.52-2.48 (m, 2H), 2.45 (s, 3H), 1.94-1.91 (m, 2H), 1.60-1.50 (m, 2H).
(実施例1.17a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−17・HCl)
MeOH(3mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−メチルピリジン−2−イル)エチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(246mg、0.63mmol)の撹拌された溶液へと、メタノール中2Mのメタンスルホン酸(0.35mL、0.63mmol)を添加した。混合物を30分間にわたり撹拌した。溶液を濃縮して、オフホワイトの粉末(265mg、98%)としての生成物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
21F
3N
6の計算値:390.2;実測値:391.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.34 (s, 1H), 8.21 (s, 1H), 7.64 (d, J = 11.6 Hz,1H), 7.29 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.85 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.04-3.97 (m, 1H), 3.63-3.50 (m, 2H), 3.28 (m, 2H), 2.81-2.75 (m, 2H), 2.46 (s, 3H), 2.07 (m, 2H), 1.82-1.73 (m, 2H).
(実施例1.18)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)−エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピラゾロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−18)
ステップ1:エチル2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート
DMSO(20mL)中の、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.0g、4.8mmol)と、2−ブロモ−3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(1.1g、4.4mmol)との溶液へと、Cu粉末(568mg、8.8mmol)を添加した。混合物を、20時間にわたり、80℃で加熱した。反応混合物を、セライトを介して濾過し、フィルターパッドを酢酸エチルで抽出した。合わせられた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(980mg、83%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.73 (s, 1H), 7.81 (d, J = 9.6 Hz, 1H), 4.45 (q, J = 7.2Hz, 2H), 1.38 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ2:2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール
エタノール(20mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)アセテート(980mg、3.41mmol)の溶液へと、NaBH
4(194mg、5.12mmol)を、氷浴温度でゆっくりと添加し、混合物を、30分間にわたり撹拌した。反応混合物を、1NのHClによりクエンチングし、濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(780mg、93%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.72 (s, 1H), 7.84 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 4.30 (t, J =12.4 Hz, 2H), 2.86 (brs, 1H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥させたエーテル(15ml)中の、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エタノール(780mg、3.18mmol)と、DIPEA(1.6mL、9.6mmol)との溶液へと、Tf
2O(0.9mL、6.36mmol)を、0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後で、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質を、エーテルで抽出した。濾液を濃縮し、シリカゲル(ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(870mg)としての表題の化合物をもたらし、これを、次のステップのために直接使用した。
ステップ4.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DMF/DCM(V/V=1:3、10mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(760mg、2.02mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(中間体1、824mg、2.22mmol)と、DIPEA(0.53mL、3.02mmol)との混合物を、40℃へと温め、一晩にわたり撹拌した。混合物を濃縮し、粗生成物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン:EtOAc=3:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の粉末(950mg、79%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
26H
24F
6N
6O
2Sの計算値:598.2;実測値:599.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.73 (s, 1H), 8.40 (s, 1H), 8.06 - 8.01 (m, 3H), 7.77-7.34 (m, 1H), 7.45 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.28 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 6.36 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.76 - 4.74(m, 1H), 4.10 - 3.97 (m, 1H), 3.26 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 2.97-2.90 (m, 3H), 2.88 (s, 1H), 2.53- 2.46 (m, 2H), 2,38 (s, 3H), 1.97- 1.94 (m, 2H), 1.42-1.35 (m, 2H).
ステップ5.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)−ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(950mg、1.60mmol)と、50%のNaOH水溶液(5mL)との混合物を、60℃で1.5時間にわたり撹拌した。混合物を濃縮し、残留物を、希釈HCl水溶液でpH=10に調整した。水性層をDCMで抽出した。合わされた有機層をNa
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。粗生成物を、シリカゲル(溶出液:DCM:MeOH=80:1〜20:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、黄色の粉末(380mg、54%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
18N
6F
6の計算値:444.2;実測値:445.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ9.57 (s, 1H), 8.75 (s, 1H), 8.31 (s, 1H), 7.77 (d, J = 10.0 Hz, 1H), 7.05-7.03(m, 1H), 6.32-6.31 (m, 1H), 4.87-4.81 (m, 1H), 4.15-4.07 (m, 1H), 3.29 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.98-2.95 (m, 2H), 2.57-2.51(m, 2H), 2.05-2.01(m, 2H), 1.48-1.39(m, 2H).
(実施例1.18a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−18・HCl)
MeOH(5mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(3−フルオロ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン−2−イル)エチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(380mg、0.86mmol)の撹拌された溶液へと、2.0M塩酸(0.43mL、0.86mmol)を添加した。得られた溶液をr.t.で30分間にわたり撹拌した。溶液を濃縮して、黄色の粉末(410mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19ClN
6F
6の計算値:444.2;実測値:445.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ12.12-11.88 (m, 1H), 9.09 (s, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 7.79 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 7.32(s, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.07-3.83(m, 1H), 3.37-3.31 (m, 2H), 3.09-3.07(m, 2H), 2.63-2.61 (m, 2H), 2.10-2.03(m, 2H), 1.80-1.73(m, 2H).
(実施例1.47)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−47)
ステップ1:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
DCM(65mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.33g、3.9mmol)と、N−(ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(1.16g、3.2mmol)と、DIPEA(1mL、6mmol)との混合物を、50℃へと加熱した。50℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(酢酸エチル、100%)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(500mg、62%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
26H
27F
3N
6O
2Sの計算値:544.2;実測値:545.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.41(s, 1H), 8.27 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.4Hz, 2H), 7.45 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.37-7.21 (m, 3H), 6.37 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.76-4.74 (m, 1H), 4.07-3.97 (m, 1H), 3.23 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.97-2.93 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 2H), 2.41(s, 3H), 2.38 (s, 3H), 1.97-1.94 (m, 2H), 1.48-1.38 (m, 2H).
ステップ2:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
乾燥DMF(3mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(100mg、0.189mmol)の撹拌された溶液へと、鉱油中60%NaH(20mg、0.5mmol)を0℃において窒素雰囲気下で添加した。15分間にわたり撹拌した後、MeI(24μL、0.38mmol)を添加した。出発材料が消費された後、反応物を水により0℃でクエンチングした。こうして得られた混合物を、EtOAcと水に分割した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、真空下で濃縮した。残留物を、シリカゲル(ヘキサン中50%EtOAc)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の粉末(30mg、30%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
27H
30F
2N
6O
2Sの計算値:540.2;実測値:541.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.47 (s, 1H), 8.36 (s, 1H), 8.05-8.03 (m, 2H), 7.62-7.59 (m, 1H), 7.55 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 6.59 (d, J = 4.0 Hz, 1H),4.72-4.52 (m, 1H), 3.24 (t, J = 14.8 Hz, 2H), 3.11 (s, 3H), 3.03-3.00 (m, 2H), 2.52-2.46 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.37 (s, 3H), 1.82-1.72 (m, 2H), 1.61-1.58 (m, 2H).
ステップ3:N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
THF(1mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7−トシル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(30mg、0.06mmol)の撹拌された溶液へと、50%のNaOH水溶液(1mL)を添加した。混合物を、60℃へと加熱した。出発材料が消費された後、混合物をrtへと冷却し、濃縮した。残留物を、EtOAcと水に分割した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。残留物を、シリカゲル(EtOAc/MeOH=20/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の粉末(15mg、68%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
24F
2N
6の計算値:386.2;実測値:387.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.48 (s, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.81-7.79 (m, 1H), 7.64 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 4.73-4.67 (m, 1H), 3.25 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 3.20 (s, 3H), 3.02-2.99 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 2H), 2.42 (s, 3H), 1.90-1.80 (m, 2H), 1.65-1.62 (m, 2H).
(実施例1.47a)(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−47・HCl)
メタノール(1mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピリジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−N−メチル−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(23mg、0.06mmol)の撹拌された溶液へと、HClのメタノール溶液(2.0M、30μL)を周囲温度で添加した。30分間にわたり撹拌した後、透明な溶液を濃縮して、薄黄色の粉末(25mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
24F
2N
6の計算値:386.2;実測値:387.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.56 (s, 1H), 8.33 (s, 1H), 7.87 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.74 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.36 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 6.94 (d, J = 4.0 Hz, 1H), 5.08-4.94 (m, 1H), 4.13-4.06 (m, 2H), 3.76-3.73 (m, 2H), 3.43 (s, 3H), 3.42-3.32 (m, 2H), 3.45 (s, 3H), 2.39-2.30 (m, 2H), 2.09-2.06 (m, 2H).
(実施例1.127)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾロ[3,4−d]ピリミジン−4−アミン(C−127)
ステップ1:5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン
5NのHCl(70mL)中の、6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−アミン(9.96g、0.062mol)の溶液を、−5℃へと冷却し、30mLの水中の亜硝酸ナトリウム(6.39g、0.093mol)を、内部温度を5℃未満に維持しながら、滴下により添加した。10分後、30mLの水中のKI(22.5g、0.136mol)を、添加の経過にわたり、内部温度を10℃未満に維持しながら、−5℃で滴下により添加した。反応混合物を、rtへと温め、250mLのEtOAcを添加した。6NのNaOH 50mLを添加することにより、水性層のpHを11へと調整し、有機層を分離し、0.3MのNa
2S
2O
3 120mLで洗浄した。EtOAc層を濃縮し、濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=25/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(14.6g、87%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
6H
3F
3INの計算値:273.0;実測値:274.0[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.96 (s, 1H), 8.22 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.47 (d, J = 8.2 Hz, 1H).
ステップ2:エチル2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アセテート
DMF(250mL)中の、5−ヨード−2−(トリフルオロメチル)ピリジン(14.5g、53.2mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(10.8g、53.2mmol)との溶液へと、Cu粉末(6.76g、106mmol)を添加した。混合物を、20時間にわたり、80℃へと加熱し、反応混合物を、強く撹拌しながら、水(1500mL)中の、二塩基性リン酸水素カリウム三水和物(121g、532mmol)の溶液へと注ぎ込んだ。懸濁液を濾過し、固体を、エーテルで抽出した。濾液を、ブラインへと添加し、エーテル(2回にわたり)で抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=50:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の液体(8.96g、63%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
10H
8F
5NO
2の計算値:269.2;実測値:270.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.98 (s, 1H), 8.14 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.81 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.35 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.34 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ3:2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール
エタノール(165mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)アセテート(8.86g、32.9mmol)の溶液へと、NaBH
4(1.79g、47.4mmol)を、rtで、ゆっくりと添加した。混合物を、rtで30分間にわたり撹拌した。30分後、反応混合物を、1NのHClにより、氷水浴温度でクエンチングした。混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。EtOAc層を、水およびブラインで洗浄し、次いで、乾燥させ、濃縮して、白色の固体(6.13g、82%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
8H
6F
5NOの計算値:227.0;実測値:228.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.91 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.06 (td, J = 12.4および7.0 Hz, 2H), 2.16 (t, J = 7.0 Hz, 1H).
ステップ4:2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(44mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エタノール(1.0g、4.4mmol)と、DIPEA(2.39ml、13.2mmol)との溶液へと、Tf
2O(1.48ml、8.8mmol)を、0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後で、橙色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質を、エーテルで抽出した。合わせられた有機相を濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の固体(1.47g、93%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.92 (s, 1H), 8.07 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.86 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.78 (t, J = 11.2 Hz, 2H).
ステップ5:tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル−カルバメート
DCM(20ml)中の、2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.46g、4.07mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.63g、8.13mmol)と、DIPEA(2.2ml、12.2mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後で、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(1.37g、83%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
24F
5N
3O
2の計算値:409.2;実測値:410.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3) δ 8.89 (s, 1H), 8.01 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.75 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 4.37 (brs, 1H), 3.40 (brs, 1H), 2.97 (t, J = 13.2 Hz, 2H), 2.74-2.69 (m, 2H), 2.42-2.36 (m, 2H), 1.87-1.81 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.36 - 1.23 (m, 2H).
ステップ6:1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(16mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)−ピペリジン−4−イルカルバメート(1.36g、3.32mmol)の撹拌された溶液へと、TFA(8ml)を、氷水浴の冷却の下で添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後で、出発材料を使い切り、混合物を濃縮した。濃縮物を、1MのNaOHで塩基性化させ、EtOAcで抽出した。有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の固体(1.0g、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
13H
16F
5N
3の計算値:309.1;実測値:310.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD) δ 8.92 (s, 1H), 8.24 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 3.16 (t, J = 13.5 Hz, 2H), 3.06 - 2.94 (m, 1H), 2.91-2.84 (m, 2H), 2.47-2.38 (m, 2H), 1.92-1.86 (m, 2H), 1.56-1.45 (m, 2H), 1.36-1.30 (m, 2H).
ステップ7.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
n−ブチルアルコール(10mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(625mg、2.02mmol)と、DIPEA(0.62mL、3.37mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応混合物を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/1〜1/3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(230mg、27%)としての生成物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6の計算値:426.2;実測値:427.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.94 (s, 1H), 8.30 (s, 1H), 8.05 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.77 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.08 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.37 (s, 1H), 4.18-4.10 (m, 1H), 3.04 (t, J = 13.1 Hz, 2H), 2.86-2.80 (m, 2H), 2.58-2.51 (m, 2H), 2.09 - 2.00 (m, 2H), 1.61 - 1.45 (m, 2H).
(実施例1.127a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−127・HCl)
MeOH(2mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−(トリフルオロメチル)ピリジン−3−イル)−エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(181mg、0.424mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.21mL、0.424mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(197mg、100%)としての生成物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
19F
5N
6の計算値:426.2;実測値:427.5[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ11.90 (brs, 1H), 8.91 (s, 1H), 8.43 (s, 1H), 8.06 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.79 (d, J = 8.1 Hz, 1H), 7.32 (s, 1H), 6.60 (s, 1H), 4.07 (brs, 1H), 3.08 (t, J = 13.1 Hz, 2H), 2.96-2.88 (m, 2H), 2.59 (t, J = 9.6 Hz, 2H), 2.09-2.02 (m, 2H), 1.82-1.78 (m, 2H).
(実施例1.128)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−128)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)アセテート
DMSO(45mL)中の、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(1.94g、9.56mmol)と、5−ヨード−2−メチルピリジン(2.00g、9.56mmol)との撹拌された溶液へと、Cu粉末(1.20g、18.8mmol)を添加した。反応混合物を80℃で20時間にわたり加熱した。混合物を室温へと冷まし、セライトを介して濾過し、酢酸エチルで抽出した。合わされた有機相をブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=5:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.16g、59%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.75 (s, 1H), 7.81 (dd, J=2.0および8.0 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 4.32 (q, J=7.2Hz, 2H), 2.62 (s, 3H), 1.33 (t, J = 7.2 Hz, 3H).
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)酢酸ヒドロクロリド
メタノール(30mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)アセテート(1.16g、5.39mmol)の溶液へと、50%のKOH水溶液(30mL)を室温で添加した。2時間後、反応混合物を3NのHClでpH=2へと酸性化した。混合物を濃縮し、酢酸エチル(30mL)に溶解させ、30分間にわたり撹拌し、濾過し、濃縮して、表題の化合物(550mg、46%)をもたらした。MS(ESI)による、C
8H
7F
2NO
2の計算値:187.1;実測値:188.2[M+H]。
ステップ3.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)アセチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(8mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)酢酸ヒドロクロリド(400mg、2.14mmol)と、塩化オキサリル(0.22mL、2.56mmol)と、一滴のDMFとの混合物を、室温で1時間にわたり撹拌した。DIPEA(1.62mL、9.35mmol)を添加した後、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(480mg、0.22mmol)を添加した。14時間後、反応混合物を1Mのクエン酸へと注ぎ込み、酢酸エチルで抽出した。合わされた有機層を、飽和重炭酸ナトリウム、水、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=1:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(520mg、68%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.66 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 7.73 (dd, J=1.2および8.0 Hz, 1H), 7.25 (d, J= 8.0 Hz, 1H), 4.52 - 4.39 (m, 2H), 4.05-4.00 (m, 1H), 3.72 - 3.62 (m, 1H), 3.12 - 3.05 (m, 1H), 2.95-2.85 (m, 1H), 2.62 (s, 3H), 2.04 - 1.90 (m, 2H), 1.45 (s, 9H), 1.38 - 1.29 (m, 1H).
ステップ4.1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンヒドロクロリド
DCM(1mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)アセチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(100mg、0.27mmol)の溶液へと、トリフルオロ酢酸(1mL)を添加し、得られた溶液を室温で撹拌した。1時間後、反応混合物を濃縮し、エーテル中のHClの飽和溶液で処理し、濃縮して、黄色の固体(73mg、88%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
THF(45mL)中の、1−(4−アミノピペリジン−1−イル)−2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エタノンヒドロクロリド(306mg、1.14mmol)の撹拌された溶液へと、THF中1Mのボラン(14mL、14mmol)を窒素下で室温において添加した。反応混合物を70℃で2時間にわたり加熱した。反応混合物を室温へと冷却し、6NのHCl(43mL)によりクエンチングし、70℃へと加熱した。1時間後、反応混合物を、5MのNaOHでpH>13へと塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮して、オフホワイトの粉末(100mg、39%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
13H
19F
2N
3の計算値:255.1;実測値:256.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.64 (d, J = 1.6 Hz, 1H), 7.72 (dd, J=2.0および8.0 Hz, 1H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 2.94 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 2.80 - 2.71 (m, 2H), 2.69 - 2.61 (m, 1H), 2.60 (s, 3H), 2.36 - 2.27 (m, 2H), 1.76 - 1.68 (m, 2H), 1.36 - 1.29 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ブチルアルコール(1.5mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(6−メチルピリジン−3−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(64mg、0.25mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(40mg、0.25mmol)と、DIPEA(0.09mL、0.5mmol)との混合物を、撹拌しながら一晩にわたり130℃へと加熱した。混合物を室温へと冷まし、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=3:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(20mg、28%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
22F
2N
6の計算値:372.2;実測値:373.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.62 (d, 1H), 8.08 (s, 1H), 7.93 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.43 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.05 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.05 - 3.95 (m, 1H), 3.10 (t, J = 14.4 Hz, 2H), 2.94-2.86 (m, 2H), 2.60 (s, 3H), 2.55-2.45 (m, 2H), 1.96 - 1.87 (m, 2H), 1.62-1.55 (m, 2H).
(実施例1.175)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(C−175)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)アセテート
DMSO(50mL)中の、1−フルオロ−4−ヨードベンゼン(15.0g、67.6mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(14.5g、71mmol)と、銅粉末(10.8g、35.6mmol)との混合物を、90℃へと加熱した。90℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物をrtへと冷却し、EtOAcで希釈した。水(100mL)中のK
2HPO
4.3H
2O(10g)の溶液を、前述の混合物へと添加した。混合物を、30分間にわたり撹拌し、セライトのパッドを介して濾過した。濾過物質をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(溶出液:100%ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(8.18g、55%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
10H
9F
3O
2の計算値:218.20;実測値:[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.61 (dd, J = 8.4, 5.2 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.30 (q, J = 7.6 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.6 Hz, 3H).
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エタノール
エタノール(150mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)アセテート(7.6g、35mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(1.98g、52.3mmol)を室温でゆっくり添加した。30分間にわたり撹拌した後、懸濁液が徐々に透明な溶液に変換され、エステルが消費された。反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1.0MのHCl水溶液によりクエンチングした。混合物を濃縮し、濃縮物をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、無色の油(5.8g、90%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
8H
7F
3Oの計算値:176.20;実測値:[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.52 (dd, J = 8.4, 5.2 Hz, 2H), 7.14 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.00 (t, J = 13.2 Hz, 2H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(100mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エタノール(2.0g、11mmol)と、DIPEA(3mL、17mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(2.5mL、15mmol)を0℃においてN
2雰囲気下で添加した。0℃で1時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液をさらに1時間にわたり撹拌した。懸濁液を濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲル(溶出液:ヘキサン/EtOAc=100%〜10%)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.77g、77%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
9H
6F
6O
3Sの計算値:307.20;実測値:[M+H]。
ステップ4.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(30mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(1.77g、5.74mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(2.3g、11mmol)と、DIPEA(2.2mL、13mmol)との溶液を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、反応混合物を濃縮し、シリカゲル(溶出液:ヘキサン/EtOAc=10/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の粉末(1.39g、70%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
25F
3N
2O
2の計算値:358.20;実測値:359.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.48 (dd, J = 8.6, 5.4 Hz, 2H), 7.08 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 4.37 (s, 1H), 3.40 (s, 1H), 2.91 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 2.76-2.72 (m, 2H), 2.37-2.31 (m, 2H), 1.82 (d, J = 11.6 Hz, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.38-1.29 (m, 2H).
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(20mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(1.39g、3.87mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(10mL)を添加した。室温で1時間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、反応混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOH水溶液で塩基性化し、混合物をDCMで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(1.0g、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
13H
17F
3N
2の計算値:258.20;実測値:259.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.50 (dd, J = 8.6, 5.4 Hz, 2H), 7.08 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 2.91 (t, J = 13.8 Hz, 2H), 2.76-2.73 (m, 2H), 2.65-2.58 (m, 1H), 2.32-2.26 (m, 2H), 1.71-1.68 (m, 2H), 1.35-1.28 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
n−BuOH(6mL)中の、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(200mg、1.30mmol)と、1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−アミン(440mg、1.69mmol)と、DIPEA(0.45mL、2.60mmol)との混合物を、封止管中で130℃へと加熱した。一晩にわたり撹拌した後、褐色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(溶出液:DCM/MeOH=50/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、粉末(350mg、70%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
3N
5の計算値:375.20;実測値:376.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.43 (m, 1H), 8.30 (s, 1H), 7.52 (dd, J = 8.6, 5.4 Hz, 2H), 7.10 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 7.06 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 6.34 (d, J = 3.6 Hz, 1H), 4.98 (s, 1H), 4.15-4.07 (m, 1H), 2.97 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 2.86-2.3 (m, 2H), 2.53-2.47 (m, 2H), 2.06-2.03 (m, 2H), 1.59-1.49 (m, 2H)
(実施例1.175a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−175・HCl)
MeOH(5mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−フルオロフェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(350mg、0.93mmol)の撹拌された溶液へと、メタノール中2MのHCl(0.47mL、0.93mmol)を室温で添加した。30分間にわたり撹拌した後、透明な溶液を濃縮して、オフホワイトの粉末(370mg、98%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
3N
5の計算値:375.20;実測値:376.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.39 (s, 1H), 7.52-7.49 (m, 2H), 7.28 (s, 1H), 7.11 (t, J = 8.6 Hz, 2H), 6.57 (d, J = 3.2 Hz, 1H), 4.04 (s, 1H), 3.49 (s, 1H), 3.01 (t, J = 13.6 Hz, 2H), 2.94-2.91 (m, 2H), 2.57 (t, J = 9.6 Hz, 2H), 2.08-2.05 (m, 2H), 1.83-1.76 (m, 2H).
(実施例1.176)N−(1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−176)
ステップ1.エチル2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(300mL)中の、1−クロロ−4−ヨードベンゼン(15.0g、63mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(12.8g、63mmol)との撹拌された溶液へと、Cu粉末(8.0g、126mmol)を添加した。混合物を80℃へと加熱し、20時間にわたり撹拌した。混合物をrtへと冷却し、水(1.5L)中のK
2HPO
4.3H
2O(110g)の水溶液へと撹拌しながら注ぎ込んだ。rtで30分間にわたり撹拌した後、混合物を、セライトのパッドを介して濾過した。濾過ケーキをエーテルで抽出した。合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(溶出液:ヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(6.8g、46%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.55 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.44 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.30 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2.2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエタノール
EtOH(130mL)中の、エチル2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロアセテート(6.7g、29mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(1.56g、41mmol)を室温で添加した。懸濁液が透明な溶液にゆっくり変換された。rtで30分間にわたり撹拌した後、エステルが消費された。反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1NのHCl水溶液によりクエンチングした。混合物をEtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、無色の液体(5.39g、95%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.46 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 7.42 (d, J = 8.8 Hz, 2H), 3.95 (t, J = 13.1 Hz, 2H).
ステップ3.2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(78mL)中の、2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエタノール(1.5g、7.8mmol)と、DIPEA(4.2mL、23mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(2.7mL、16mmol)を0℃で添加した。rtで2時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質をエーテルで洗浄した。濾液を濃縮し、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(1.28g、51%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
ステップ4.tert−ブチル−1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル−カルバメート
DCM(20mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチルトリフルオロメタンスルホネート(1.28g、3.9mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.20g、5.9mmol)と、DIPEA(2.1mL、12mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=50/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(850mg、65%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
25F
2N
2O
2の計算値:374.1;実測値:375.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.43 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.38 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 4.40 (s, 1H), 3.40 (s, 1H), 2.91 (t, J = 13.9 Hz, 2H), 2.74 (m, 2H), 2.33 (m, 2H), 1.82 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.33 (m, 2H).
ステップ5.1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(12mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(850mg、2.27mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(11mL)を添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、混合物を濃縮した。濃縮物を、1MのNaOH水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(620mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
13H
17ClF
2N
2の計算値:274.1;実測値:275.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ7.54 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 7.48 (d, J = 8.6 Hz, 2H), 3.10 - 3.01 (m, 3H), 2.88-2.85 (M, 2H), 2.41-2.35 (m , 2H), 1.88-1.85 (m, 2H), 1.58-1.48 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
イソプロパノール(6mL)中の、1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン(322mg、1.17mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(150mg、0.98mmol)と、DIPEA(0.4mL、1.95mmol)との混合物を、85℃へと加熱した。85℃で一晩にわたり撹拌した後、得られた橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=50/1〜30/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(240mg、56%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20F
3N
5の計算値:391.1;実測値:392.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.44 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.47 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.40 (d, J = 8.5 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.36 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 4.11 (s, 1H), 3.00-2.94 (m, 2H), 2.85-2.82 (m, 2H), 2.53-2.48 (m, 2H), 2.06-2.03 (dm, 3H), 1.61 - 1.48 (m, 2H).
(実施例1.176a)
(HCl塩)N−(1−(2−(4−クロロフェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−176・HCl)
MeOH(3.0mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(210mg、0.54mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.30mL、0.60mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(210mg、92%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
20ClF
2N
5の計算値:391.1;実測値:392.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.27 (s, 1H), 7.62-7.54 (m, 7.9 Hz, 4H), 7.35 (s, 1H), 6.93 (s, 1H), 4.08 (s, 1H), 3.50 (s, 2H), 2.92 (s, 2H), 2.14 (s, 2H), 1.93 (s, 2H), 1.31 (s, 1H).
(実施例1.177)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン(C−177)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)アセテート
DMSO(125mL)中の、1−ヨード−4−メチルベンゼン(20.0g、91.7mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(19.7g、97.2mmol)との撹拌された溶液へと、Cu粉末(13.4g、211mmol)を添加した。混合物を、14時間にわたり50℃へと加熱した。酢酸イソプロピル(100mL)を混合物に添加し、反応物を、水(250mL)中のK
2HPO
4.3H
2O(23g)の水溶液によりクエンチングした。混合物を、rtで30分間にわたり撹拌し、濾過した。濾過ケーキを酢酸イソプロピルで洗浄した。合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(100%のヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(14.7g、77%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl3)δ7.49 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 7.4 Hz, 2H), 4.29 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 2.39 (s, 3H), 1.30 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エタノール
エタノール(120mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)アセテート(14.5g、68mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(3.7g、98mmol)を周囲温度で添加した。懸濁液が透明な溶液へとゆっくり変換され、反応物は発熱した。室温で15分間にわたり撹拌した後、エステルが消費された。反応物を、氷水浴の下で、1NのHClにより注意深くクエンチングした。混合物をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、飽和NaHCO
3およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の固体(11.5g、99%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.40 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.24 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 3.97-3.89 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.13 (t, J = 6.1 Hz, 1H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(p−トリルエチル)トリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(35mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エタノール(600mg、3.5mmol)と、DIPEA(1.9mL、111mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(1.2mL、7.0mmol)を0℃で添加した。rtで2時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質を、エーテルで洗浄した。濾液を濃縮し、シリカゲルによるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(860mg、86%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.40 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.24 (d, J = 7.7 Hz, 2H), 4.67 (t, J=12.0 Hz, 2H), 2.41 (s, 3H).
ステップ4.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(14mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチルトリフルオロメタンスルホネート(860mg、2.8mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(1.1g、5.6mmol)と、DIPEA(1.5mL、8.4mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=50/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(650mg、70%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
28F
2N
2O
2の計算値:354.21;実測値:355.5[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.37 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 4.40 (brs, 1H), 3.40 (brs, 1H), 2.92 (t, J=14.4Hz, 2H), 2.80-2.77 (m, 2H), 2.38 (s, 3H), 2.34-2.31 (m, 2H), 1.84-1.81 (m, 2H), 1.58 (s, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.41 - 1.34 (m, 2H).
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(9mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート(650mg、1.83mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(9mL)を添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、混合物を濃縮した。濃縮物をNaCO
3水溶液で塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(460mg、100%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
14H
20F
2N
2の計算値:254.16;実測値:255.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.35 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.20 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 3.05-2.95 (m, 1H), 2.93 (t, J=14.0 Hz, 2H), 2.88-2.84 (m, 2H), 2.37 (s, 3H), 2.33 (s, 2H), 1.89-1.86 (m, 2H), 1.66-1.56(m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]−ピリミジン−4−アミン
イソプロパノール(6mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−p−トリルエチル)ピペリジン−4−アミン(397mg、1.56mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(200mg、1.30mmol)と、DIPEA(0.45mL、2.60mmol)との混合物を、85℃へと加熱した。85℃で一晩にわたり撹拌した後、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=50/1〜30/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(270mg、56%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
23F
2N
5の計算値:371.19;実測値:372.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.38 (s, 1H), 8.32 (s, 1H), 7.40 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.22 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.08 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 6.35 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 4.11 (s, 1H), 2.97 (t, J=14.4Hz, 2H), 2.92-2.85 (m, 2H), 2.53-2.48 (m, 2H), 2.39 (s, 3H), 2.06-2.04 (m, 2H), 1.62-1.53 (m, 2H).
(実施例1.177a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−177・HCl)
MeOH(3.5mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(p−トリル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(240mg、0.64mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.35mL、0.70mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、オフホワイトの粉末(235mg、96%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
24ClF
2N
5の計算値:407.17;実測値:372.5[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD3OD)δ8.19 (s, 1H), 7.45 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.30 (d, J = 8.0 Hz, 2H), 7.25 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.82 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.0 (brs, 1H), 3.45-3.35 (m, 1H), 3.25-3.15 (m, 2H), 2.85-2.70 (m, 2H), 2.40 (s, 3H), 2.09-2.06 (m, 2H), 1.88-1.79 (m, 2H).
(実施例1.178)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−178)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)アセテート
DMSO(120mL)中の、1−ヨード−4−(トリフルオロメチル)ベンゼン(10g、36mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(7.5g、36mmol)と、銅粉末(4.60g、72mmol)との混合物を、80℃へと加熱した。80℃で20時間にわたり撹拌した後、混合物をrtへと冷却し、EtOAcで希釈した。こうして得られた混合物を、水へと注ぎ込み、0.5時間にわたり撹拌した。懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過し、濾過物質をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、水およびブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(100%のヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄褐色の油(6.35g、64%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.78 - 7.70 (m, 4H), 4.31 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 1.31 (t, J = 7.1 Hz, 3H).
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール
乾燥THF(35mL)中の、LiBH
4(3.25g、15mmol)の懸濁液へと、THF中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)アセテート(2.0g、7.5mmol)の溶液を、0℃で滴下により添加した。こうして得られた混合物を、30分間にわたり室温で撹拌した。エステルが消費された後、反応物を、0℃で1MのHCl水溶液によりクエンチングし、混合物をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、褐色の液体(1.68g、100%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.75 - 7.64 (m, 4H), 4.00 (t, J = 13.0 Hz, 2H).
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(5mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エタノール(140mg、0.67mmol)と、DIPEA(0.3mL、1.7mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(0.3mL、1.5mmol)を0℃においてN
2雰囲気下で滴下により添加した。0℃で30分間にわたり撹拌した後、懸濁液を周囲温度でさらに1時間にわたり撹拌した。アルコールが消費された後、懸濁液を、セライトのパッドを介して濾過した。濾液を濃縮し、シリカゲル(100%のヘキサン)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(220mg、52%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.78 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.67 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 4.72 (t, J = 11.6 Hz, 2H).
ステップ4.tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(5mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(220mg、0.61mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(360mg、1.82mmol)と、DIPEA(0.15mL、0.91mmol)との溶液を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、溶液を濃縮し、シリカゲル(溶出液:ヘキサン中10%のEtOAc)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、オフホワイトの粉末(200mg、80%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.67 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.62 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 4.43 - 4.33 (m, 1H), 3.47 - 3.31 (m, 1H), 2.94 (t, J = 13.8 Hz, 2H), 2.77 - 2.69 (m, 2H), 2.40 - 2.31 (m, 2H), 1.87 - 1.78 (m, 2H), 1.59 (s, 1H), 1.43 (s, 9H), 1.38 - 1.26 (m, 2H).
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(5mL)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−ピペリジン−4−イルカルバメート(200mg、0.49mmol)の撹拌された溶液へと、TFA(5mL)を添加した。30分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮し、残留物を氷水に溶解させた。水溶液を、1MのNaOH水溶液で塩基性化した。水性相をEtOAcで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(140mg、93%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
14H
17F
5N
2の計算値:308.2;実測値:309.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.70 - 7.60 (m, 4H), 2.94 (t, J = 13.8 Hz, 2H), 2.79 - 2.70 (m, 2H), 2.66 - 2.57 (m, 1H), 2.35 - 2.24 (m, 2H), 1.73 - 1.66 (m, 2H), 1.62 (s, 2H), 1.35 - 1.23 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
n−BuOH(32mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−アミン(1.0g、6.5mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(6.0g、19.5mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応溶液を濃縮し、EtOAcで抽出した。有機層を、水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=1/3)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(1.62g、58%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
20F
5N
5の計算値:425.2;実測値:426.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, DMSO-d6)δ11.43 (s, 1H), 8.06 (s, 1H), 7.88 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.80 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.09 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.06 - 7.00 (m, 1H), 6.54 (m, 1H), 4.06 - 3.93 (m, 1H), 3.14 (t, J=14Hz, 2H), 2.82-2.76 (m, 2H), 2.36 (t, J=11.6Hz, 2H), 1.82-1.76 (m, 2H), 1.48-1.38 (m, 2H).
(実施例1.178a)
(メシル酸塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)−ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミンメタンスルホネート(C−178・CH
3SO
3H)
MeOH(9mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(4−(トリフルオロメチル)フェニル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(800mg、1.88mmol)の溶液へと、メタンスルホン酸(0.18g、1.88mmol)をrtで添加した。10分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、白色の固体(943mg、96%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
20F
5N
5の計算値:425.16;実測値:426.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.26 (s, 1H), 7.87 - 7.79 (m, 4H), 7.35 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.91 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.02 (brs, 1H), 3.52-3.42 (m, 2H), 3.28-3.21 (m, 2H), 2.90-2.80 (m, 2H), 2.74 (s, 3H), 2.16-2.08 (m, 2H), 1.91-1.82 (m, 2H).
(実施例1.179)
N−(1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−179)
ステップ1.1−(ジフルオロメチル)−4−ヨードベンゼン
ジエチルアミノ硫黄トリフルオリド(15.8mL、129mmol)を、DCM(215mL)中の4−ヨードベンズアルデヒド(10g、43mmol)の溶液へと0℃でゆっくり添加した。混合物を1時間にわたり撹拌した後、rtへと温めた。反応混合物を、飽和NaHCO
3(50mL)により注意深くクエンチングし、DCMで抽出した。合わされた有機相を乾燥させ、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=100:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(8.52g、78%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.81 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.23 (d, J=8.2 Hz, 2H), 6.60 (t, J=56 Hz, 1H).
ステップ2.エチル2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロアセテート
DMSO(168mL)中の、1−(ジフルオロメチル)−4−ヨードベンゼン(8.52g、33.6mmol)と、エチル2−ブロモ−2,2−ジフルオロアセテート(6.82g、33.6mmol)との撹拌された溶液へと、Cu粉末(4.27g、67.2mmol)を添加した。混合物を80℃で20時間にわたり加熱した。20時間後、反応混合物を、激しく撹拌しながら水(950mL)中の二塩基性リン酸水素カリウム三水和物(76.7g、336mmol)の溶液へと注ぎ込んだ。懸濁液を濾過し、固体をエーテルですすいだ。濾液をブラインへと添加し、エーテル(2回にわたり)で抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=70:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(6.78g、81%)としての表題の化合物をもたらした。
ステップ3.2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエタノール
エタノール(140mL)中の、エチル2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロアセテート(6.78g、27.1mmol)の撹拌された溶液へと、NaBH
4(1.48g、39.1mmol)をrtでゆっくり添加した。混合物を、rtで30分間にわたり撹拌した。30分後、反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、EtOAcで抽出した。EtOAc層を、水およびブラインで洗浄し、次に乾燥させ、濃縮して、白色の固体(5.29g、94%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.58-7.65 (m, 4H), 6.68 (t, J=56 Hz, 1H), 3.98 (t, J=13.2 Hz, 2H), 2.06 (brs, 1H).
ステップ4.2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(96mL)中の、2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエタノール(2.0g、9.6mmol)と、DIPEA(5.27mL、28.8mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(3.23mL、19.2mmol)を0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後、橙色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質をエーテルで抽出した。合わされた有機相を濃縮し、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=50:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、薄黄色の固体(2.86g、88%)としての表題の化合物をもたらした。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.66 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 7.63 (d, J = 8.7 Hz, 2H), 6.70 (t, J=56 Hz, 1H), 4.71 (t, J=14 Hz, 2H).
ステップ5.tert−ブチル1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(40mL)中の、2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(2.86g、8.41mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルカルバメート(3.37g、16.8mmol)と、DIPEA(4.41mL、25.2mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/EtOAc=8/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(2.67g、82%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
19H
26F
4N
2O
2の計算値:390.2;実測値:391.2[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.60 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 7.55 (d, J = 8.3 Hz, 2H), 6.68 (t, J=56 Hz, 1H), 4.38 (brs, 1H), 3.39 (brs, 1H), 2.94 (t, J=14 Hz, 2H), 2.72-2.76 (m, 2H), 2.34-2.38 (m, 2H), 1.80-1.85 (m, 2H), 1.43 (s, 9H), 1.30-1.40 (m, 2H).
ステップ6.1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(25mL)中の、tert−ブチル1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)−ピペリジン−4−イルカルバメート(2.67g、6.84mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(13mL)を添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、混合物を濃縮した。濃縮物を、1MのNaOHで塩基性化し、EtOAcで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、白色の固体(1.79g、90%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
14H
18F
4N
2の計算値:290.1;実測値:291.4[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ7.61 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.55 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 6.68 (t, J=56 Hz, 1H), 2.94 (t, J=13.6 Hz, 2H), 2.75 (m, 2H), 2.65 - 2.56 (m, 1H), 2.30 (m, 2H), 1.69 (m, 2H), 1.29 (m, 2H).
ステップ7.N−(1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
n−ブチルアルコール(3.5mL)中の、1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−アミン(218mg、0.75mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(96mg、0.63mmol)と、DIPEA(0.22mL、1.26mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、反応溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(100%のEtOAc)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(201mg、79%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
21F
4N
5の計算値:407.2;実測値:408.5[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ10.42 (brs, 1H), 8.34 (s, 1H), 7.65 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 8.2 Hz, 2H), 7.10 (d, J = 3.4 Hz, 1H), 6.71 (t, J=56 Hz, 1H), 6.38 (d, J = 3.3 Hz, 1H), 5.08 (brs, 1H), 4.13 (brs, 1H), 3.03 (t, J=14 Hz, 2H), 2.80-2.90 (m, 2H), 2.46-2.53 (m, 2H), 2.01-2.10 (m, 2H), 1.50 - 1.60 (m, 2H).
(実施例1.179a)
(HCl塩)N−(1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−179・HCl)
MeOH(2.5mL)中の、N−(1−(2−(4−(ジフルオロメチル)フェニル)−2,2−ジフルオロエチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(198mg、0.486mmol)の溶液へと、HCl/Et
2O(2M、0.24mL、0.49mmol)をrtで添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、薄黄色の固体(214mg、99%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
20H
21F
4N
5の計算値:407.2;実測値:408.5[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.42 (s, 1H), 7.64 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.60 (d, J = 8.4 Hz, 2H), 7.29 (brs, 1H), 6.70 (t, J=54 Hz, 1H), 6.55 (brs, 1H), 4.05 (brs, 1H), 3.05 (t, J=14 Hz, 2H), 2.85-2.93 (m, 2H), 2.50-2.60 (m, 2H), 2.02-2.10 (m, 2H), 1.70-1.80 (m, 2H).
(実施例1.230)
N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(C−230)
ステップ1.エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)アセテート
DMSO(25mL)中の、エチル2−ヨード−5−メチルピラジン(2.3g、10mmol)と、2−ブロモ−5−(トリフルオロメチル)ピリジン(2.1g、10mmol)との撹拌された溶液へと、Cu粉末(1.3g、21mmol)を添加した。混合物を80℃で20時間にわたり加熱した。反応混合物を室温へと冷まし、セライトを介して濾過し、フィルターパッドを、酢酸エチルで抽出した。合わされた有機相を、ブラインで洗浄し、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=10:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、無色の油(800mg、40%)としての表題の化合物をもたらし、それを次のステップで直接使用した。
ステップ2.2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エタノール
エタノール(14mL)中の、エチル2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)アセテート(600mg、2.78mmol)の撹拌された溶液へとNaBH
4(150mg、4.0mmol)を氷水浴での冷却の下でゆっくり添加した。混合物を室温へと温め、30分間にわたり撹拌した。次に、反応混合物を、氷水浴での冷却の下で1NのHClによりクエンチングした。混合物を濃縮し、酢酸エチルで抽出した。酢酸エチル層を、水およびブラインで洗浄し、次に乾燥させ、濃縮して、白色の固体(480mg、100%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
ステップ3.2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート
乾燥エーテル(30mL)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エタノール(480mg、2.7mmol)と、DIPEA(1.8mL、8.1mmol)との撹拌された溶液へと、Tf
2O(0.9mL、2.7mmol)を0℃で添加した。rtで1時間にわたり撹拌した後、白色の懸濁液を、セライトを介して濾過し、濾過物質をエーテルで洗浄した。濾液を濃縮して、無色の油(800mg、100%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。
ステップ4.tert−ブチル−1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イルカルバメート
DCM(13ml)中の、2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチルトリフルオロメタンスルホネート(800mg、2.6mmol)と、tert−ブチルピペリジン−4−イルメチルカルバメート(1.0g、5.2mmol)と、DIPEA(3.3mL、7.8mmol)との混合物を、40℃へと加熱した。40℃で一晩にわたり撹拌した後、混合物を、乾燥状態まで濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(ヘキサン/酢酸エチル=4/1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、白色の固体(125mg、14%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
17H
26F
2N
4O
2の計算値:356.2;実測値:357.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.77 (s, 1H), 8.48 (s, 1H), 4.30 (brs, 1H), 3.40 (brs, 1H), 3.16 (t, J = 14.1 Hz, 2H), 2.72-2.82 (m, 2H), 2.63 (s, 3H), 2.35-2.42 (m, 2H), 1.75-1.82 (m, 2H), 1.51-1.58 (m, 2H), 1.42 (s, 9H).
ステップ5.1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン
DCM(2ml)中の、tert−ブチル1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)−ピペリジン−4−イルカルバメート(125mg、0.35mmol)の撹拌された溶液へと、氷水浴での冷却の下でTFA(1ml)を添加した。rtで30分間にわたり撹拌した後、出発材料が消費され、混合物を濃縮した。濃縮物を、1NのNaOHで塩基性化し、酢酸エチルで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na
2SO
4で乾燥させ、濃縮して、オフホワイトの粉末(90mg、100%)としての表題の化合物をもたらし、それをさらなる精製なしに次のステップで使用した。MS(ESI)による、C
12H
18F
2N
4の計算値:256.2;実測値:257.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CDCl
3)δ8.79 (s, 1H), 8.50 (s, 1H), 3.19 (t, J = 14.0 Hz, 2H), 2.80-2.88 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.60-2.65 (m, 1H), 2.30-2.38 (m, 2H), 1.65-1.72 (m, 2H), 1.20-1.29 (m, 2H).
ステップ6.N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン
ブチルアルコール(2mL)中の、1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−アミン(90mg、0.35mmol)と、4−クロロ−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン(153mg、0.3mmol)と、DIPEA(0.25mL、0.6mmol)との混合物を、130℃へと加熱した。130℃で一晩にわたり撹拌した後、橙色の溶液を濃縮した。濃縮物を、シリカゲル(DCM/MeOH=20:1)によるカラムクロマトグラフィーにより精製して、灰色の粉末(58mg、41%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C
18H
21F
2N
7の計算値:373.2;実測値:374.3[M+H]。
1H NMR (400 MHz, CD
3OD)δ8.80 (d, J = 1.2 Hz, 1H), 8.63 (s, 1H), 8.07 (s, 1H), 7.05 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.58 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 4.06 - 3.95 (m, 1H), 3.27 (t, J = 14.2 Hz, 2H), 2.94 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 2.65 (s, 3H), 2.46-2.52 (m, 2H), 1.88-1.94 (m, 2H), 1.48-1.56 (m, 2H).
(実施例1.230a)
(HCl塩)N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ−[2,3−d]ピリミジン−4−アミンヒドロクロリド(C−230・HCl)
MeOH(0.72mL)中の、N−(1−(2,2−ジフルオロ−2−(5−メチルピラジン−2−イル)エチル)ピペリジン−4−イル)−7H−ピロロ[2,3−d]ピリミジン−4−アミン(54mg、0.144mmol)の撹拌された溶液へと、HCl/MeOH(2M、0.072mL、0.144mmol)を室温で添加した。15分間にわたり撹拌した後、混合物を濃縮して、黄色の粉末(58mg、99%)としての表題の化合物をもたらした。MS(ESI)による、C18H21F2N7の計算値:373.2;実測値:374.3[M+H]。1H NMR (400 MHz, CD3OD)δ8.83 (d, J = 0.9 Hz, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.23 (s, 1H), 7.33 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 3.5 Hz, 1H), 3.96 (brs, 1H), 3.50 (brs, 2H), 3.10-3.20 (m, 2H), 2.68-2.73 (m, 2H), 2.66 (s, 3H), 2.02-2.10 (m, 2H), 1.70-1.80 (m, 2H).
(実施例2)
アッセイ
(実施例2.1)
NR2Bアンタゴニスト活性
クローニングされたヒトNR1/NR2BおよびヒトNR1/NR2Aのそれぞれを安定的に発現させるHEK293細胞系を、既に記載されている標準的な方法(Hansenら、Comb.Chem High Throughput Screen.、11巻:304頁、2008年)に従い確立した。これらの細胞における、アゴニストとしてのグルタミン酸およびコアゴニストであるグリシンによる、NMDA受容体のNR2AまたはNR2Bサブタイプの活性化は、カルシウムの流入を結果としてもたらし、これは、蛍光インジケーターであるFluo−4によりモニタリングすることができる。蛍光の変化を測定することにより、化合物の、NR2A受容体およびNR2B受容体に対する効果を評価する、細胞ベースのアッセイが実装されている(Hansenら、Comb.Chem High Throughput Screen.、11巻:304頁、2008年)。
NR2A受容体またはNR2B受容体を安定的に発現させるHEK293細胞は、加湿型CO
2インキュベーター内の、10%のウシ胎仔血清(FBS)(Hyclone)、10μMのMK801(Sigma−Aldrich)、および50μMのAP−5(Tocris)を補充したDMEM中、37℃で培養した。実験のために、細胞は、ポリ−D−リシンでコーティングされた96ウェル黒クリアボトムプレート(Corning)へと、ウェル1つ当たりの細胞約50,000個の密度で播種した。一晩にわたる培養の後で、増殖培地を、ウェルから除去し、細胞を、4μMのfluo−4−AM(Invitrogen)、および0.1%のウシ血清アルブミン(BSA)を含有するハンクス緩衝液中、37℃で60分間にわたりインキュベートした。色素ローディングの後で、細胞を、ハンクス緩衝液で3回にわたり洗浄し、0.1%のBSAを伴うハンクス緩衝液中で調製された、多様な濃度の被験化合物と共に、室温で10分間にわたりインキュベートした。細胞プレートを、FDSS μCell蛍光リーダー(浜松ホトニクス株式会社)上に置いた。20秒間の、バックグラウンド蛍光の読取り後、最終濃度を100μMとするアゴニストであるグルタミン酸と、最終濃度を50μMとするコアゴニストのグリシンとを、細胞へと添加して、受容体を活性化させ、結果として得られる蛍光変化を記録し、定量化した。蛍光強度の変化に基づき、被験化合物の薬理学的効果を解析し、Prism(Graphpad,Inc)を使用する、非線形最小二乗法による、濃度依存的な応答の、標準的なロジスティック式:
振幅=振幅の最大値/(1+(IC50/[アンタゴニスト])
n)
への当てはめから、IC
50値を導出した。
結果を、下記の表に示す。
(実施例2.2)
hERGチャネルの阻害
アッセイは、HEK293細胞内で安定的に発現させたhERGチャネルに対して実施した。細胞は、加湿型CO
2インキュベーター内のDMEM、10%のウシ胎仔血清、および抗生剤からなる増殖培地中、37℃で培養した。アッセイの前に、細胞を、12mmのPDLでコーティングされたガラス製のカバースリップ上に播種し、35mmのペトリディッシュ内で培養した。16〜40時間の培養後、カバースリップを、OctaFlow潅流システム(ALA Instrument)のチャンバー内の、細胞外溶液(140mMのNaCl、4mMのKCl、1mMのMgCl
2、2mMのCaCl
2、10mMのHEPES、10mMのD−グルコース、pH7.35、容積モル浸透圧濃度を290とする)の一定の流動下に移した。全細胞パッチクランプ法を、細胞内溶液(120mMのKCl、1.75mMのMgCl
2、5.4mMのCaCl
2、10mMのHEPES、10mMのEGTA、および4mMのATP−K
2、PH7.2、容積モル浸透圧濃度を310とする)で満たされた、ガラス製のマイクロピペットにより実施した。試験中は、ギガ絶縁を維持した。電圧制御および電流測定は、Axon amplifier 700B、Digidata 1440A、およびCLAMPEX10ソフトウェア(Molecular Devices)を使用して実行した。全細胞hERG電流は、ペトロスキープロトコールに従い記録した:細胞は、−80mVで保持し、−40mVで20ミリ秒のプレパルスを伴う電圧ステップで−80mVから30mVへと急上昇させ、2秒間にわたり維持した。脱分極後、電圧を、−40mVへと降下させ、2秒間にわたり維持し、−80mVへと戻した。被験化合物は、石英毛細管の先端(200μmの内径)によって付与し、流量は、OctaFlow潅流システムで、2〜3ml/分に制御した。異なる濃度の化合物を、細胞へと、5分間にわたり付与し、hERG電流を、化合物による処置の前、処置の間、および処置の後において、3回にわたり測定した。データは、Clampfit10ソフトウェア(Molecular Devices)を使用して解析し、IC
50値をもたらした。結果を、下記の表に示す。
(実施例2.3)
CYP P450酵素の阻害
被験化合物の、CYP P450の5つの主要なアイソフォームに対する阻害活性は、プールされたヒト肝臓ミクロソーム(HLM、BD Gentestから購入した)と、これらのアイソフォームのための選択性基質とを使用することにより評価した。これらのCYPアイソフォームおよびそれらの対応するプローブ基質は、以下:CYP1A2(フェナセチン、30μM)、CYP2C9(トルブタミド(tolutamide)、100μM)、CYP2C19(S−メフェニトイン、40μM)、CYP2D6(デキストロメトルファン、5μM)、およびCYP3A4(ミダゾラム、1μM)の通りである。全てのプローブ基質は、それらのK
msの近傍またはK
msを下回る濃度で使用した。実験のために、10μMの被験化合物または系列希釈液中の被験化合物、上記で記載したCYPプローブ基質、およびpH7.4のリン酸塩緩衝液中でプールされた0.2mg/mLのHLMによる反応混合物であって、最終的な容量を200μLとする反応混合物を、37℃で10分間にわたり、三連でプレインキュベートした。反応は、最終濃度を1mMとするNADPHを添加することにより開始させた。反応は、10分後(CYP1A2、CYP2D6およびCYP3A4)、または30分後(CYP2C9およびCYP2C19)に、内部標準物質(IS)を伴う100μL氷冷アセトニトリルを添加することにより終了させた。次いで、試料を、13,000rpmで遠心分離し、上清を、LC−MS/MS(Agilent Technologies)へと注入して、個別のCYP450アイソフォームにより形成されたプローブ基質の特異的な代謝物の濃度を定量化した。
阻害比は、
(M
t−M
0)/M
water×100%
[式中、M
tおよびM
0が、被験化合物の存在下で、反応の始点および終点において、個別のCYP450アイソフォームにより形成された、特異的なプローブ基質の代謝物の濃度を表すのに対し、M
waterは、被験化合物の非存在下で、反応の終点における、特異的な代謝物の濃度を表す]として計算する。被験化合物の濃度依存的な応答データ実験を、三連で実施した。CYP2D6の平均IC
50値を、標準ロジスティック方程式(Prism、GraphPad Software,Inc)への用量依存的な応答データの非線形最小二乗法による当てはめから導出して、以下の表に示されているCYP2D6のIC
50の結果を得た。
(実施例2.4)
強制水泳試験
強制水泳試験を使用して、抗うつ活性を評価した(Porsoltら、1977年、Arch. Int. Pharmacodyn.、229巻:327〜336頁)。そこから逃れられない状況下で泳ぐことを強制されたマウスは、急に動かなくなる。イミプラミンなど、抗うつ活性を伴う薬物は、不動状態で費やされる時間の長さを短縮する。したがって、薬物投与の後で実行される試験中の不動時間の長さは、抗うつ活性の有用な指標を表す(Luckiら、2001年、Psychopharmacology、155巻:315〜322頁)。
体重25〜35gの雄マウス(NLMN株)を、試験に使用した。全ての動物は、温度(22〜24℃)および湿度(50〜60%)を制御した環境であって、飼料および水へのアクセスを自由とし、明暗周期を12時間とする環境で飼育した。被験化合物を、水中の、0.5%のジメチルスルホキシド、4%のヒドロキシプロピル−b−シクロデキストリン中に溶解させて、適切な投与溶液を作製した。薬物は、1kg当たりの投与容量を10mLとする腹腔内注射により投与した。試験は、投与の20〜60分後に開始させた。抗うつ活性についての試験は、Darciら(Darciら、2004年、Eur. J. Pharmacol.、499巻:135〜146頁)により記載されている通りに実行した。マウスを、高さを20cmとし、直径を21cmとする、白色のプラスチック製の円筒であって、水位を10cmとする、25±2℃の水を含有する円筒内に入れた。マウスを、6分間にわたり録画し、録画のうちの最後の4分間を、オフラインの盲検観察者が解析した。観察者は、動物が、全ての活動(もがくこと、泳ぐこと、飛び跳ねることなど)をやめ、水の上に受動的に浮揚した時点で、動かなくなったと判定した。各動物が不動状態で費やした時間の長さを記録し、化合物の効果についての統計学的解析のために使用した。群間差は、スチューデントのt検定、または一元ANOVAに続く、ダネットの事後検定により評価した。
実施例2.4.1、および2.4.2のいずれにおいても、陽性対照化合物であるイミプラミン(1kg当たり32mg、IP)は、予測される抗うつ活性を示した(図1および2を参照されたい)。これらの結果は、提供される化合物は、ヒトうつ病についての標準的なモデルで調べると、抗うつ活性を呈示することを指し示す。
(実施例2.4.1)
化合物C−178
結果を、図1に示す:バーは、各投与群についての不動時間の平均値±SEM(n=10、***/**:それぞれ、一元ANOVA、ダネットの事後検定により、p<0.001/0.01、ビヒクル群と異なる)を表す。用量は、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として施す。イミプラミンの用量は、32mpkであった。
(実施例2.4.2)
化合物C−179
結果を、図2に示す:バーは、各研究群についての不動時間の平均値±SEM(n=10、***/**:それぞれ、一元ANOVA、ダネットの事後検定により、p<0.001/0.01、ビヒクル群と異なる)を表す。用量は、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として施す。イミプラミンの用量は、32mpkであった。
(実施例2.5)
ハロペリドール誘発性カタレプシー(HIC)モデル
ハロペリドール誘発性カタレプシー(HIC)モデルによって、抗精神病活性およびNR2B選択的アンタゴニストの作用を検出する(Steece-Collier ら、Exp. Neurol. 163巻:239頁、2000年)。試験は、ChermatおよびSimon(J. Pharmacol.、6巻、493〜496頁、1975年)によって記載の方法に基づいて行った。カタレプシーの誘発能は、被験物質が錐体外路系副作用、特にパーキンソニズムを誘発する傾向の指数として働く。したがって、抗精神病薬誘発性カタレプシーのアンタゴニズムは、潜在的な抗パーキンソンの可能性を検出するように働くことができる。
ラットに、ハロペリドール(i.p.により1mg/kg)を注射し、カタレプシーについて360分まで30分間隔で調査した。カタレプシーの存在(+)または非存在(−)を、以下の3つの手順によって評価した。1)同側の前肢および後肢を強制的に交差させ、2)仏像のような体位で動物を置き、3)ラットを配置した5秒後に、自動デバイスである傾斜ボードでラットを水平状態から垂直状態へと移動させて戻し、その間ラットは前足でワイヤー格子にしがみつく。無動およびカタレプシーを、動物がボードの操作前(無動)または操作中(カタレプシー)に動くかどうかに応じて評価する。
継時的に4つのスコアを累積して、動物1匹当たりの包括的カタレプシースコアを得た。1群当たり6匹のラットを研究した。試験は、盲検で実施した(被験物質対ビヒクル)。被験物質を、p.o.により1回または複数回用量で投与して15分後にハロペリドールを投与し(すなわち最初の測定の45分前)て評価し、ビヒクル対照群と比較した。アンフェタミン(p.o.により8mg/kg)を参照物質として使用し、試験の60分前に投与した(すなわち最初の測定の90分前)。したがって、実験は8群を含んでいた。被験物質を用いた場合のデータを、Kruskal−Wallis試験の後にMann−Whitney U試験を使用し、各時間において累積スコアについて、処置群(参照物質を除いて7群)をビヒクル対照と比較することによって分析した。参照物質を用いた場合のデータは、Mann−Whitney U試験を使用して分析した。
実施例2.5.1、2.5.2および2.5.3では、正の対照化合物であるアンフェタミン(IPにより8mg/kg)は、予測された強力な抗カタレプシー活性を示した(図3、4および5)。これらの結果は、提供された化合物が、このラットモデルにおいてNR2B受容体を有効に遮断することを示している。
(実施例2.5.1)
化合物C−6
結果を図3に示す:バーは、4時間の試験時間の全過程にわたって測定された平均±SEM包括的カタレプシースコアを表す(n=6、**:ビヒクル群との差異、p<0.01、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。アンフェタミン用量は、8mpkであった。
(実施例2.5.2)
化合物C−12
結果を図4に示す:バーは、4時間の試験時間の全過程にわたって測定された平均±SEM包括的カタレプシースコアを表す(n=6、*/**:ビヒクル群との差異、それぞれp<0.05/0.01、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。アンフェタミン用量は、8mpkであった。
(実施例2.5.3)
化合物C−5
結果を図5に示す:バーは、3.5時間の試験時点において測定された平均±SEMカタレプシースコアを表す(n=6、*/**:ビヒクル群との差異、それぞれp<0.05/0.01、スチューデントt試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。アンフェタミン用量は、8mpkであった。
(実施例2.6)
電気けいれん閾値(ECT)試験
けいれん促進活性または抗けいれん活性を検出するECT方法は、Swinyardら(J. Pharmacol. Exp. Ther.、106巻、319〜330頁、1952年)によって記載されている方法に従う。電気けいれん閾値(ECT)試験は、一般に、げっ歯類モデルにおいて抗てんかん薬物のスクリーニングに使用される。電気的に誘発されるけいれんの使用は、けいれん促進活性および抗けいれん活性を評価するのに推奨されている。したがって、けいれん促進活性および抗けいれん活性に対するNR2Bアンタゴニズムの効果は、ECT試験を用いて測定することができる。(N. O. Dalbyら、Epilepsy Res. 28巻:63〜72頁、1997年;E. Esneaultら、J. Pharm. Toxicol. Methods、72巻:59〜66頁、2015年)。
ラットに、定電流ショック発生器(Ugo Basile:タイプ7801)に接続したイヤークリップ電極を介して、ECS(方形電流:パルス幅0.6ms、持続時間1.5s、200Hz)を加えた。ラット20匹の処置群を、以下の通りECSに曝露した。動物#1を、30mAのECSに曝露した。動物#1が最長5秒以内にけいれん(強直性けいれん)を示さなかった場合、動物#2を、最初の強直性けいれんが観測されるまで、35mA等(増大分5mA)に曝露した。最初の強直性けいれんが観測されたら、次の動物についてはECS強度を2mAだけ低減し、次に、前の動物がけいれんしたか否かに応じて、動物ごとに2mAだけ低減または増大した。最初の動物が、実際に5秒以内にけいれん(強直性けいれん)した場合、動物#2を、強直性けいれんがないことが観測されるまで、25mA等(低減分5mA)に曝露した。この時点で、次の動物についてはECS強度を2mAだけ増大し、次に、前の動物がけいれんしたか否かに応じて、動物ごとに2mAだけ低減または増大した。印加した最小電流強度は、5mAであり、最大値は95mAである。最初の動物5匹は、閾値電流に接近するために働き、分析には含まれなかった。結果は、最終的に1群15匹の動物に加えられた平均電流強度として表される。試験は、処置に対して盲検で実施した。正の百分率変化は、抗けいれん効果を示している。負の百分率変化は、けいれん促進効果を示している。被験物質は、3種類の用量で、ECSの60分前にp.o.により投与して評価し、ビヒクル対照群と比較した。あらゆる統計分析を、Microsoft Excelを使用して実施した。
テオフィリン(p.o.により128mg/kg)およびジアゼパム(p.o.により16mg/kg)を参照物質として使用し、同じ実験条件下で投与した。被験化合物、C−11、C−127およびC−179を、経口投与して1時間後に、試験を開始した。
実施例2.6.1、2.6.2および2.6.3の各々では、正の対照化合物であるテオフィリン(p.o.により128mg/kg)およびジアゼパム(p.o.により16mg/kg)は、予測されたけいれん促進活性および抗けいれん活性を示した(図6、7および8を参照されたい)。これらの結果は、提供された化合物が、ヒトけいれんの標準モデルにおいて試験した場合、抗けいれん活性を呈することを示している。
(実施例2.6.1)
ECT試験における化合物C−11
結果を図6に示す。バーは、被験群ごとの平均±SEM電気けいれん閾値を表す(n=15、*/**/***:ビヒクル群との差異、それぞれp<0.05/0.01/0.001、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。テオフィリン用量は128mpk(p.o.)であり、ジアゼパム用量は16mpk(p.o.)であった。
(実施例2.6.2)
ECT試験における化合物C−127
結果を図7に示す。バーは、用量群ごとのmAでの平均±SEM電気けいれん閾値を表す(n=15、***:ビヒクル群との差異、p<0.001、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。テオフィリン用量は128mpk(p.o.)であり、ジアゼパム用量は16mpk(p.o.)であった。
(実施例2.6.3)
ECT試験における化合物C−179
結果を図8に示す。バーは、被験群ごとの平均±SEM電気けいれん閾値を表す(n=15、*/**/***:ビヒクル群との差異、それぞれp<0.05/0.01/0.001、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。テオフィリン用量は128mpk(p.o.)であり、ジアゼパム用量は16mpk(p.o.)であった。
(実施例2.7)
6Hz発作試験
被験化合物の抗けいれん活性を検出する6Hz発作試験を、Brownら(J. Pharmacol. Exp. Ther. 107巻、273〜283頁、1953年)およびBartonら(Epilepsy Res. 47巻、217〜227頁、2001年)に記載の方法に従って実施した。マウスに、定電流ショック発生器(Ugo Basile:タイプ7801)に接続した角膜電極を介して、方形電流(44mA、方形パルス:パルス幅0.2ms、持続時間3s、6Hz)を加えた。前肢クローヌスおよびストラウブ挙尾によって反映される発作数の結果を、電流を加えた後最初の1分の間に記録した。前肢クローヌスを、なし(0)、中(1)および強(2)として点数化し、ストラウブ挙尾を、なし(0)またはあり(1)として評点した。1群当たり15匹のマウスを研究した。試験は、部分的に盲検で実施した(被験物質対ビヒクル)。被験物質(化合物C−179)は、3種類の用量で、試験の30分前にp.o.により投与して評価し、ビヒクル対照群と比較した。ジアゼパム(p.o.による8mg/kg)を、参照物質として使用し、試験の60分前に投与した。被験物質を用いた場合の定量的データ(スコア)を、Kruskall−Wallis試験の後にMann−Whitney U試験を使用し、処置群をビヒクル対照と比較することによって分析した。
(実施例2.7.1)
6Hz発作試験における化合物C−139
結果を図9に示す。バーは、用量群ごとの平均±SEM前肢クローヌススコア(任意の単位)を表す(n=15、*/***:ビヒクル群との差異、p<0.05/0.001、一元配置ANOVA、Dunnett事後試験)。用量を、1キログラム当たりのミリグラム(mpk)として示す。ジアゼパム用量は、8mpk(p.o.)であった。