JP6611587B2 - ダクト接続構造 - Google Patents
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Description
特許文献1の非通気性シートの面ファスナーは、非通気性シートを環状に保持するためだけに用いられており、2つのダクトを連結する役目は果たしていない。
本発明は、前記事情に鑑み、2つのダクトどうしを簡単に接続したり切り離したりできるダクトの接続構造を提供することを目的とする。
前記第1ダクトの端部の外周面の全周にわたって設けられた環状の第1面ファスナーと、
前記第2ダクトの端部の外周面の全周にわたって設けられた環状の第2面ファスナーと、
前記第1、第2ダクトの端部どうし間に跨るようにして、前記第1、第2面ファスナーの全周に巻き付けられる連結帯と、
を備え、前記連結帯が、保温材からなる帯本体と、前記帯本体の内周面の全域に積層された連結面ファスナーとを備え、前記連結面ファスナーが、前記第1面ファスナー及び前記第2面ファスナーと全周にわたって剥離可能に接合されていることを特徴とする。
第1、第2ダクトどうしを分離する際は、連結帯の連結面ファスナーを第1、第2面ファスナーから剥がす。面ファスナー接合であるから、簡単に剥がすことができる。これによって、第1、第2ダクトどうしを簡単に分離することができる。接続及び分離作業に格別な熟練を要しない。
前記連結筒が、前記第1ダクトの端部に固定される第1筒側部と、前記第1ダクトよりも前記第2ダクト側へ突出する第2筒側部とを有し、
前記第2筒側部が、前記第2ダクトの端部に引き抜き可能に差し込まれていることが好ましい。
連結筒によって、第1、第2ダクトを互いに一直線に接続できる。また、第1、第2ダクトどうしの接続部においては、温調気体や送風気体が、連結筒の内部を通る。連結筒の材質を気密性材質にすることで、前記接続部における気密性を高めることができる。
これによって、第1、第2ダクトどうしの接続部における気密性を向上させることができる。
図1〜図4は、本発明の第1実施形態を示したものである。図1〜図3に示すように、住宅の屋根裏には、空調設備の空調ダクト1が配管されている。詳細な図示は省略するが、空調ダクト1の上流端は、空調機(図示せず)に接続されている。空調ダクト1の下流端は、各室の吹き出し部(図示せず)に接続されている。図2に示すように、空調ダクト1の内部に気体流路1aが画成されている。気体流路1a内を、空調機で温調(冷暖房)された空気や換気対象の空気が通される。図1に示すように、空調ダクト1は、複数(図1では2つのみ図示)のフレキシブルダクト(ダクト)10,20を連ねることによって構成されている。互いに連続する2つのフレキシブルダクト10,20のうちの一方(図1において右側)を第1フレキシブルダクト10(第1ダクト)と称し、他方(図1において左側)を第2フレキシブルダクト20(第2ダクト)と称す。
なお、図1及び図2等において、膜体12,13の厚さは、第1ダクト本体部11の厚さに対して誇張されている。
なお、図1及び図2等において、膜体22,23の厚さは、第2ダクト本体部21の厚さに対して誇張されている。
なお、図2においては、連結帯50の両端面どうしが、ダクト端部10e,20eの周方向の一箇所において突き合わされているが、連結帯50の両端部を重ね合わせてもよく、その重ね合わせ部を両面テープ等で接合してもよい。
図4に示すように、第1フレキシブルダクト10の端部10eには予め第1面ファスナー31を設け、第2フレキシブルダクト20の端部20eには予め第2面ファスナー32を設けておく。そして、複数のフレキシブルダクト10,20と、連結筒40と、連結帯50とを、互いに分離された状態で別々に屋根裏に搬入する。別々にしておくことによって、搬入の作業性を向上できる。次に、連結すべき2つのフレキシブルダクト10,20のうち一方を第1フレキシブルダクト10とし、その端部10eに連結筒40の第1筒側部41を嵌めて、ビス45を打ち込む。つまり、施工現場(屋根裏)で、フレキシブルダクト10,20のうちの1つに連結筒40を取り付ける。連結筒40を取り付けたほうが第1フレキシブルダクト10となり、他方が第2フレキシブルダクト20となる。したがって、始めから第1フレキシブルダクト10であるか第2フレキシブルダクト20であるかを判別しながら配管する必要が無く、配管施工を簡易化できる。
これによって、第1フレキシブルダクト10と第2フレキシブルダクト20とを簡単に短時間で接続することができる。熟練作業者でなくても簡単に取り付けることができる。ひいては、空調ダクト1の配管作業を効率的に行うことができる。連結面ファスナー52が面ファスナー31,32と全周にわたって接合されるから、接続強度を十分に確保できる。
さらに、連結帯50の保温性の帯本体51によって、温調空気の温度を維持することができ、熱効率を良好にすることができる。
フレキシブルダクト10,20の端部10e,20eにおいては、ダクト本体部11,21が圧縮されることで保温性が低下しているが、その外周に保温材質の帯本体51を設けることによってダクト端部10e,20eにおける保温性を確保でき、温調設備の熱効率を確保できる。更には、ダクト端部10e,20eにおける結露の発生を防止できる。
詳しくは、連結帯50を面ファスナー31,32から剥がす。面ファスナー接合であるから、簡単に剥がすことができる。
次に、第2筒側部42を第2フレキシブルダクト20から引き抜く。
これによって、第1フレキシブルダクト10と第2フレキシブルダクト20とを簡単に短時間で切り離すことができる。切り離しのための工具も不要である。熟練作業者でなくても簡単に取り外すことができる。
屋根裏作業の終了後は、第2筒側部42を第2フレキシブルダクト20に嵌め込み、連結帯50を面ファスナー31,32に巻き付けて接合する。これによって、フレキシブルダクト10,20を簡単に再連結できる。
図5〜図6は、本発明の第2実施形態を示したものである。第2形態の空調ダクト1Bでは、図6に示すように、第1面ファスナー31が、複数(ここでは2つ)の環状面ファスナー部31a,31aに分割されている。これら環状面ファスナー部31a,31aは、第1フレキシブルダクト10の軸方向に間隔を置いて配置されている。隣接する2つの環状面ファスナー部31a,31aどうしの間に環状パッキン33が介在されている。環状パッキン33は、ネオスポンジなどの気密性のスポンジ状ゴム又は樹脂によって構成され、閉じた環状になっている。環状パッキン33の内周面には粘着層(図示省略)が設けられている。この粘着層によって、環状パッキン33が締め付けテープ15の外面に接合されている。
図6に示すように、環状パッキン33の自然状態(連結帯50を外した状態)における厚みは、第1面ファスナー31の厚みよりも大きい。このため、環状パッキン33の外周面が、第1面ファスナー31よりも突出されている。
環状パッキン34の自然状態における厚みは、第2面ファスナー32の厚みよりも大きい。このため、環状パッキン34の外周面が、第2面ファスナー32よりも突出されている。
ビス45は、好ましくは、筒側環状パッキン63からずれた位置に配置されている。これによって、筒側環状パッキン63の気密機能を確実に確保できる。
なお、ビス45が、筒側環状パッキン63を貫通するように配置されていてもよい。
第1ダクトは、必ずしもフレキシブルである必要はない。第2ダクトも同様である。
連結帯50の外周に更に別の保温シートを巻き付けることにしてもよい。そうすることで、ダクト端部10e,20eどうしの接続部における保温性を一層高めることができる。
フレキシブルダクト10,20の製造工場で第1フレキシブルダクト10に連結筒40を取り付けた状態で出荷することにしてもよい。
第2実施形態(図5〜図6)において、面ファスナー31,32がそれぞれ3つ以上に分割されていてもよく、環状パッキン33,34が2以上設けられていてもよい。面ファスナー31,32のうち第1面ファスナー31だけが複数の環状面ファスナー部31aに分割されていてもよく、第2面ファスナー32だけが複数の環状面ファスナー部32aに分割されていてもよい。連結帯50における環状パッキン33,34と対応する部分には、連結面ファスナー52に代えて、環状パッキン33,34と同様のパッキンを設けてもよい。連結帯50における環状パッキン33,34と対応する部分の内周面が径方向内側へ突出されることで、環状パッキン33,34に押し当たるようにしてもよい。
第2実施形態(図5〜図6)と第3実施形態(図7〜図8)を組み合わせてもよい。すなわち、面ファスナー31,32にそれぞれ面ファスナー側環状パッキン33,34が介在されるとともに、連結筒40に筒側環状パッキン63,64が設けられていてもよい。
第1、第2実施形態(図1〜図6)の連結筒40にも、リング部43,44が設けられていてもよい。第3実施形態(図7〜図8)の連結筒40にリング部43,44が設けられていなくてもよい。
10 第1フレキシブルダクト(第1ダクト)
10e 端部(第1ダクト端部)
20 第2フレキシブルダクト(第2ダクト)
20e 端部(第2ダクト端部)
31 第1面ファスナー
31a 環状面ファスナー部
32 第2面ファスナー
32a 環状面ファスナー部
33,34 環状パッキン
40 連結筒
41 第1筒側部
42 第2筒側部
50 連結帯
51 帯本体
52 連結面ファスナー
Claims (2)
- 空調設備における第1ダクトと第2ダクトとを接続する構造であって、
前記第1ダクトの端部の外周面の全周にわたって設けられた環状の第1面ファスナーと、
前記第2ダクトの端部の外周面の全周にわたって設けられた環状の第2面ファスナーと、
前記第1、第2ダクトの端部どうし間に跨るようにして、前記第1、第2面ファスナーの全周に巻き付けられる連結帯と、
を備え、前記連結帯が、保温材からなる帯本体と、前記帯本体の内周面の全域に積層された連結面ファスナーとを備え、前記連結面ファスナーが、前記第1面ファスナー及び前記第2面ファスナーと全周にわたって剥離可能に接合されており、
前記第1面ファスナー及び前記第2面ファスナーの少なくとも一方が、軸方向に間隔を置いて配置された複数の環状面ファスナー部を含み、隣接する2つの環状面ファスナー部どうしの間には環状のパッキンが介在され、前記連結帯が前記パッキンに押し当てられることを特徴とするダクト接続構造。 - 前記第1、第2ダクトの端部の内周面どうし間に跨る環状の連結筒を、更に備え、
前記連結筒が、前記第1ダクトの端部に固定される第1筒側部と、前記第1ダクトよりも前記第2ダクト側へ突出する第2筒側部とを有し、
前記第2筒側部が、前記第2ダクトの端部に引き抜き可能に差し込まれていることを特徴とする請求項1に記載のダクト接続構造。
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JP2015245894A JP6611587B2 (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | ダクト接続構造 |
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JP2017110863A JP2017110863A (ja) | 2017-06-22 |
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JP2015245894A Active JP6611587B2 (ja) | 2015-12-17 | 2015-12-17 | ダクト接続構造 |
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