JP6611515B2 - 戸当たり用床側部材及び戸当り - Google Patents

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Description

本発明は、ドアの開け閉め操作でドア側部材のピン(ストライクピン)をキャッチ及びリリースする際、キャッチ感とリリース感が操作者に確実に伝わる戸当たり用床側部材及びこれを用いた戸当りに関するものである。
従来、家屋の各部屋に設置されるドアを開く際、壁面への激突を防止すると共に、開き状態に維持する手段として、床付け戸当たりが知られている。一般的には、激突を避ける壁の手前の床面にドアと対向する面に緩衝材を付設すると共にリング状の係り具を設けた床付け戸当たりと、ドアの略先端部に付設される該係り具が架かるフック状の係合部材とからなるものが使用されている。
近年、改良された種々の形態の戸当たりが提案されている。特許文献1の特開2000−45606号公報には、床に固定する戸当たり本体と、ドアに固定し、該戸当たり本体の上端部と保持可能に形成した係止体とから構成し、戸当たり本体、係止体のいずれか一方に保持力調整手段を配設した戸当たりが開示されている。また、特許文献2の特開2000−248808号公報には、弾性材料製の戸当たり部に、扉に設けられた磁着部を磁着するマグネットあるいは磁性材料製の扉仮保持部を係合させ並設してなる戸当たり装置が開示されている。これらの戸当たりはいずれもドアの開き操作のみで戸当たり本体と係止体が仮止め又は保持される点で有用なものである。
特開2005−344315号公報には、ドア側に装着されるストライクピンがドアの開き操作により嵌り込み、ドアを開放状態で維持する床面に固定される部材であって、ストライクピンが嵌り込む凹部を中央に有し、側面の少なくともストライクピンの軌道面が内側に上り勾配となる傾斜面である戸当たり用床側部材と、自然状態において自重又は弾発力により下方に付勢され、外力により上昇するドア側部材であるストライクピンを備える戸当りが開示されている。この戸当りは、操作性、意匠性、施工性、安全性及び耐久性に優れるというものである。従来の戸当りは、扉を押す(開く)ことでドアがキャッチされ、扉を引く(閉める)ことで扉がリリースされる。
特開2000−45606号公報(特許請求の範囲、図1、図2) 特開2000−248808号公報(特許請求の範囲、図1) 特開2005−344315(特許請求の範囲、図1)
しかしながら、扉を押す(開く)ことの1工程や扉を引く(閉める)ことの1工程のみでは、扉が開いて保持されたキャッチ感や扉が外れたリリース感が操作者に確実に伝わらないという問題がある。
従って、本発明の目的は、扉が開いて保持されたキャッチ感や扉が外れたリリース感が操作者に確実に伝わる戸当たり用床側部材及びこれを用いた戸当りを提供することにある。
すなわち、本発明は、上記従来の課題を解決したものであって、扉側のピンをキャッチする戸当たり用床側部材であって、ピン出入口からピン最終キャッチ位置よりピン出入口とは反対側に位置する第1キャッチ位置の入口までの上り傾斜の第1路と、該第1キャッチ位置から該ピン最終キャッチ位置までの第2路と、該ピン最終キャッチ位置から該ピン最終キャッチ位置よりピン出入口とは反対側に位置する第2キャッチ位置の入口までの上り傾斜の第3路と、第2キャッチ位置からピン出入口までの第4路と、を有し、該第1路及び該第2路と、該第3路及び該第4路は、該ピン出入口の中心と該ピン最終キャッチ位置の中心を結ぶ線を境として互いに反対側に位置し、該第1路と該第2路は扉のキャッチ工程におけるピンの通る路であり、該第3路と該第4路は扉のリリース工程におけるピンの通る路であり、該第1路から該第4路のそれぞれは平面視湾曲状で且つ両側壁を有することを特徴とする戸当たり用床側部材を提供するものである。
また、本発明は、高さが10mm以下であることを特徴とする前記戸当たり用床側部材を提供するものである。
また、本発明は、該ピン最終キャッチ位置は、平面視で略中央に位置することを特徴とする前記戸当たり用床側部材を提供するものである。
また、本発明は、該第1路から該第4路で形成される平面視形状がハート型であることを特徴とする前記戸当たり用床側部材を提供するものである。
また、本発明は、前記戸当たり用床側部材と、水平方向において回動すると共に、弾発力により下方に付勢され、外力により上昇するピンを有するドア側部材を備えることを特徴とする戸当りを提供するものである。
また、本発明は、該ピンは、鉛直方向に延びる主軸と、主軸の先端から屈曲して横方向に延びる腕部と、該腕部の先端から屈曲して下方に延びる先端ピン部を備えることを特徴とする前記戸当りを提供するものである。
また、本発明は、該ドア側部材には、該ピンを支持する固定側支持部を有し、該ピンの上部には、該ピン出入口に対応する位置に位置決め用の凹状又は凸状のピン側係止部を形成したピン側ガイド部材を有し、該固定側支持部には、該ピン側係止部と係止する凸状又は凹状の固定側係止部を形成したことを特徴とする前記戸当りを提供するものである。
本発明によれば、扉を開くキャッチ工程は、扉を押す操作と引く操作の2工程を経てピンはピン最終キャッチ位置にキャッチされる。また、扉を引くリリース工程は、扉を押す操作と引く操作の2工程を経てピンはピン最終キャッチ位置からリリースされ元の位置に戻る。このため、扉が開いて保持されたキャッチ感や扉が外れたリリース感が操作者に確実に伝わる。
本発明の実施の形態における戸当たり用床側部材の斜視図である。 図1の戸当たり用床側部材の他の斜視図である。 図1の戸当たり用床側部材の分解斜視図である。 図1の戸当たり用床側部材を構成するバンパーの平面図である。 本発明の実施の形態におけるドア側部材の分解斜視図である。 図5のドア側部材を構成する主要部品の分解斜視図である。 図5のドア側部材を構成するピン側ガイド部材の斜視図である。 ピン側ガイド部材と固定側ケースとの係止関係を説明する図である。 図5のドア側部材の断面図である。 本発明の実施の形態における戸当たりの斜視図である。 キャッチ工程において、先端ピンがピン出入口に位置する状態を示す図である。 キャッチ工程において、先端ピンが第1キャッチ位置に位置する状態を示す図である。 キャッチ工程において、先端ピンがキャッチされた状態を示す図である。 リリース工程において、先端ピンが第2キャッチ位置に位置する状態を示す図である。 リリース工程において、先端ピンが完全にリリースされた状態を示す図である。
本発明の実施の形態における戸当たり用床側部材(以下、単に「床側部材」とも言う。)を図1〜図4を参照して説明する。本明細書中、「上り」及び「平面視点」は床面に床側部材を取り付けた状態における方向又は位置を言う。床側部材10は、扉側のピン(ストライクピン)をキャッチするものであって、樹脂製のバンパー10Aと、バンパー保持台10Bとからなる。バンパー保持台10Bは、高さが10mm以下の扁平の略半円錐状体の表面部に、バンパー形状がくり抜かれたものである。バンパー保持台10Bのバンパー収容部19aの底部19bには、バンパー保持台10Bを床に固定するための不図示の螺子孔が形成されている。また、バンパー収容部19aを形成する周壁の一部は切り欠かれてピン出入口19cとなっている。バンパー10Aをバンパー保持台10Bのバンパー収容部19aに互いのピン出入口19c、11が一致するように嵌め込むと、バンパー10Aとバンパー保持台10Bのそれぞれの天面が面一となる。
バンパー10Aは、平面視形状がハート型であり、先端ピン223が通る、第1路1、第2路2、第3路3及び第4路4を有する。第1路1は、ピン出入口11から第1キャッチ位置12の入口までの上り傾斜の先端ピン223が通る通路である。第1キャッチ位置12は、ピン最終キャッチ位置14より反ピン出入口側に位置する。ピン出入口11は、バンパー10Aのドア側部材20における先端ピン223の正位置に対応する位置にあり、外周壁15を先端ピン223の幅寸法より少し大となる幅寸法で切り欠いたものであり、且つ底板部の厚みを極力薄くした部分である。これにより、先端ピン223の進入を容易にする。ピン出入口11と第1路1との境界501は、殆ど段差を有さないものである(図2および図3)。
第1路1は、本例では、平面視が時計回りのやや湾曲状(弧状)である。第1路1を上り傾斜とすることで、第1キャッチ位置12を浅深の落とし穴形状とすることができる。第1路1は、路幅が先端ピン223の径よりやや大であり、且つ路の両側にガイド壁である両側壁111、112を有している。また、先端ピン223は主軸221を中心に回動自在である。これにより、ドアを押し込む操作のみで、先端ピン223は第1路1を通る。第1キャッチ位置12はピン最終キャッチ位置14よりやや奥側(ピン出入口11とは反対側)に位置しており、キャッチ工程における戻り工程(ドアを引く操作)の実施を可能としている。
第2路2は、第1キャッチ位置12からピン最終キャッチ位置14までの先端ピン223が通る通路である。ピン最終キャッチ位置14は、平面視で前後方向及び左右方向において、略中央に位置し、先端ピン223が収容される箇所である。また、先端ピン223はドアを閉める方向に引くことでピン最終キャッチ位置14に納まるため、ピン最終キャッチ位置14のピン出入口側には、ストッパー壁16を形成している。ストッパー壁16は、ピン最終キャッチ位置14のピン出入口側の半周を囲む形状である。これにより、先端ピン223はドアを強く引いても、外れることはない。ピン最終キャッチ位置14の深さは、第1キャッチ位置12より深い。このため、第2路2を通った先端ピン223は、ピン最終キャッチ位置14に落とし込まれる。第2路2は、路幅が先端ピン223の径よりやや大であり、且つガイド壁である両側壁113、114を有している。側壁113は第2路2が第1路1より深いため、第1路1の端面が壁となるものである。また、側壁114はバンパー10Aの外壁である。また、先端ピン223は、主軸221を中心に回動自在である。これにより、ドアを閉める方向に引くことで、先端ピン223は両側壁113、114にガイドされて第2路2を通る。第2路2は、本例では平面視が時計回りの極わずかな湾曲状(弧状)であり、少しの上り傾斜か勾配がほとんどないものである。また、第2路2は第1路1より長さは小である。これにより、キャッチ工程におけるドアを押す操作よりドアを引く操作が短くなり、操作者に押す操作と引く操作の違いを認識させることができる。第1路1及び第2路2は、図4中、ピン出入口11の中心とピン最終キャッチ位置14の中心を結ぶ線を境として下方側に位置し、扉のキャッチ工程におけるピンの通る路となる。
第3路3は、ピン最終キャッチ位置14から第2キャッチ位置13の入口までの上り傾斜の先端ピン223が通る通路である。第2キャッチ位置13はピン最終キャッチ位置14より反ピン出入口側に位置する。第3路3は、本例では、平面視が時計回りの極わずかな湾曲状(弧状)である。第3路3を僅かな上り傾斜とすることで、第2キャッチ位置13を浅深の落とし穴形状とすることができる。第3路3における上り傾斜勾配は、第1路1の傾斜勾配と同じでよい。第3路3は、路幅が先端ピン223の径よりやや大であり、且つガイド壁である両側壁115、116を有している。側壁115はバンパー10Aの外壁であり、側壁116は、ストッパー壁116である。これにより、リリース工程において、ドアを押す操作のみで、先端ピン223は両側壁115、116にガイドされて第3路3を通る。また、第3路3は第4路4より長さは小である。これにより、リリース工程におけるドアを引く操作よりドアを押す操作が短くなり、操作者に引く操作と押す操作の違いを認識させることができる。また、第2キャッチ位置13はピン最終キャッチ位置14よりやや奥側(ピン出入口11とは反対側)に位置しており、リリース工程における戻り工程(ドアを閉める方向に引く操作)の実施を可能としている。ピン最終キャッチ位置14と第3路3との境界502は、殆ど段差を有さないものである(図2および図3)。
第4路4は、第2キャッチ位置13からピン出入口11までの先端ピン223が通る通路である。本例では、平面視が時計回りの極わずかに湾曲状(弧状)であり、少しの上り傾斜か勾配がほとんどないものである。これにより、ピン出入口11を第4路4に対して、落とし穴とすることができる。第4路4は、第1路1と略同じ長さであり、路幅が先端ピン223の径よりやや大であり、且つガイド壁である両側壁117、118を有している。側壁117は、ストッパー壁116であり、側壁118はバンパー10Aの外壁である。これにより、ドアを引く操作のみで、先端ピン223は両側壁117、118にガイドされて第4路4を通る。ピン出入口11は第4路4から落ち込んでいる。すなわち、第4路4の最終端は、ピン出入口11の壁44となっている(図1参照)。このため、先端ピン223がキャッチ工程のドア押し込み工程において、第4路4に進入することはない。第3路3及び第4路4は、ピン出入口11の中心とピン最終キャッチ位置14の中心を結ぶ線を境として第1路1及び第2路2とは反対側(図4中、上方側)に位置し、扉のリリース工程におけるピンの通る路となる。すなわち、第1路1及び第2路2と、第3路3及び第4路4は、ピン出入口11の中心とピン最終キャッチ位置14の中心を結ぶ線を境として互いに反対側に位置する。
本発明の戸当り50は、床側部材10とドア側部材20を備える。ドア側部材20を図5〜図9を参照して説明する。ドア側部材20は、先端ピン223が水平方向において回動すると共に、弾発力により下方に付勢され、外力により上昇するピン22を有する。ピン22は、鉛直方向に延びる主軸221と、主軸221の先端から屈曲して横方向に延びる腕部222と、腕部222の先端から屈曲して下方に延びる先端ピン223を備える。このように、主軸221と先端ピン部223の位置を平面視において偏心させることで、主軸221を中心に、先端ピン部223を水平方向において回動させることができる。また、先端ピン223の先端を床に接触させず、ピン出入口11の底面に接触するような設定をすれば、ドアを開けると先端ピン223の先端がピン出入口11に入り、以降、ドアの押し引き操作により、先端ピン223は第1路1〜第4路4の底面を押しつつ、ハート型形状を描くように移動することができる。
ドア側部材20は、ピン22と、ピン22を下方へ付勢するバネ部材24と、ピン22を支持する固定側支持部20Aと、先端ピン223以外の固定側支持部20Aを覆い隠すケース20Bを有する。固定側支持部20Aは、内部にピン22関係の構成部品を収容する円筒部211と、円筒部211の上端を塞ぐ中央に開口215を有する上部フランジ212と、円筒部211の下端を塞ぐ中央に開口を有する下部フランジ213とドア面に固定される背板部214とを有する。上部フランジ212の開口215は、コイルバネ24の上端を止めるストッパー螺子23が螺合する雌ネジが切られており、下部フランジ213の開口216は、ピン22の主軸221が通る開口となっている。
固定側支持部20Aは、ドア面に固定される部材であり、円筒部211の下方内周面で、且つ床側部材10側の中央には、ピン側係止部261と係止する山型状の突起(凸状)219が形成されている(図8参照)。また、固定側支持部20Aの円筒部211の下方内周面で、反床側部材10側の中央には、上下方向に延びる板状のストッパー部217が形成されている(図8参照)。山型状の突起219は、ピン側の山型形状に対応する凹状の切り欠き部216と係止するものであり、例えば、リリース工程の最後において、先端ピン223がピン出入口111を出た後、ピン22の僅かな横振れが生じるが、突起の山の片を形成する面と切り欠いた山の片を形成する面が当接し、更に、ピン22が下方にバネ付勢されているため、ピン22の横振れが是正され、ピン22が正面位置に戻ることになる。板状のストッパー部217は、ピン22が回動すると、ピン側ガイド部材26の半円筒部の側端面262が当たることで、回動を規制している。本例では、先端ピン223は、主軸221を中心に180°程度回動し、それ以上は回動しないようにしている。すなわち、先端ピン223の回動を床側部材10側の180°に抑えた理由は、次の通りである。例えばキャッチ工程の初期において、ピン先端223がピン出入口11の入る前に子供の足などの障害物によりピン先端223が中心より90°回動したとしても、その状態で、床側部材10に乗り上げていけばよい。その際、先端ピン223がピン出入口11を経由せずに、第1路1又は第3路3に乗り上げて入っても、それ以降の操作で扉を押し又は戻せば、そのまま、先端ピン223は最終キャッチ位置14に入るか、またはピン出入口11に戻ることになる。
固定側支持部20Aには、ピン22及びピン側ガイド部材26が下方にバネ付勢され、且つ回動自在に支持されている。ピン22とピン側ガイド部材26は、ネジ25で一体化している。ピン22とピン側ガイド部材26を一体化した理由は、ピン22の最小長さが、上部フランジ212の開口215及び下部フランジ213の開口216の径より大であり、且つピン側ガイド部材26の最小長さが、下部フランジ213の開口216の径より大であるため、一体化した後は固定側支持部20A内に装着できないからである。ピン側ガイド部材26は、図6及び図7に示す構造であり、円筒部材26Aの下方で且つ後方側が切り欠かれており、これにより円筒部材26Aの下方は、円周方向の180°程度が部分円筒体となり、周方向の端面262を形成している。この端面262は、ピン22が主軸を中心に回動する際、固定側支持部20Aのストッパー部217に当接することで、ピン22が振れすぎる(回動しすぎる)ことを防止している。円筒部材26Aの上部には、ネジ孔263が形成された短尺円筒突起26Bが形成されている。また、短尺円筒突起26Bは巻きバネ24の一端を支持する。符号27はOリングである。
固定側支持部20Aに、ピン22類を取り付ける方法を説明する。ピン22を、固定側支持部20Aの下方に位置させ、主軸221を下部フランジ213の開口216から入れ込む。次に、ピン側ガイド部材26を、固定側支持部20Aの上方に位置させ、上部フランジ212の開口215から落とし込む。なお、ピン側ガイド部材26の最大外径は、上部フランジ212の開口215の径より小である。ピン22とピン側ガイド部材26は、ピン22の位置決め係止部225とピン側ガイド部材26の位置決め係止部263を係止して一体化させる。次いで、ネジ25を上部フランジ212の開口215から入れ、ピン側ガイド部材26のネジ孔263及びピン22のネジ孔224に至るまでネジ込む。これにより、固定側支持部20A内において、ピン22とピン側ガイド部材26を一体化させることができる。ピン22とピン側ガイド部材26の一体化物は、固定側支持部20A内において自然落下して、ピン側ガイド部材26の下端264が固定側支持部20Aの下部フランジ213の上面に当たって、下部フランジ213上に載ることになる。そして、固定側支持部20Aの山型状の突起219に、ピン側ガイド部材26のピン側係止部261を係止させれば、先端ピン223が床側部材10のピン出入口11に対応する位置(準備位置)にくる。次いで、巻きバネ24を上部フランジ212の開口215から入れ、ストッパーネジ23で留める。これにより、ピン22とピン側ガイド部材26の一体化物は、下方にバネ付勢されると共に、先端ピン223に横方向の外力が作用すれば、所定の角度までは自由に回動することができる。固定側支持部20Aに、ピン22類を取り付けた後、カバー20Bを取り付け、次いで、固定側支持部20Aをドア面に取り付ければ、ドア側部材20の取り付けが終了する(図9)。
次に、戸当り50の使用方法について説明する。戸当り50の使用方法において、ピン22が床側部材10に係止される、扉を開けて保持するキャッチ工程と、床側部材10にキャッチされたピン22の係止を解除して、扉を閉じるリリース工程とを備える。次に、キャッチ工程を図10〜図13を参照して説明する。図10〜図13において、図1〜図9と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。キャッチ工程は、先ず扉を開く操作で開始する(図10)。この際、先端ピン223がピン出入口11に向かって進むことになる。この際、ピン22に少しの外力が作用して先端ピン223が少し横振れしても、固定側支持部20Aの山型状の突起219とピン側ガイド部材26のピン側係止部261の係止が復元して、元の係止を維持できる。次いで、先端ピン22はピン出入口11に入る(図11)。
次いで、更に扉91は床側部材10側に押される。この際、先端ピン223は、最終端の壁44が存在する第4路4には進まず、第1路1を進む。第1路1は、通路の両側がガイド壁111、112となっており、且つ先端ピン223が主軸221を中心に回動自在であること、更に上り勾配であってもピン22は、バネ24のバネ付勢に抗して上昇できることなどにより、第1路1を円滑に進み、第1キャッチ位置12に到達する(図12)。この際、第1キャッチ位置12は第1路1に対して落とし穴になっており、且つバネ付勢により、カチっという音又は感触が操作者に伝わる。次いで、扉91を閉じる方向に引く。第1キャッチ位置12から第2路2は、ほとんど段差はなく、扉91を引くことで、先端ピン22は、第2路2に進入する。第2路2は、通路の両側がガイド壁113、114となっており、且つ先端ピン223が主軸221を中心に回動自在であるため、第2路2を円滑に進み、最終キャッチ位置14に到達する(図13)。この際、最終キャッチ位置14は第2路2に対して落とし穴になっており、且つバネ付勢により、カチっという音又は感触が操作者に伝わる。このように、キャッチ工程は、扉を押す操作と引く操作の両方を行って終了する。
次に、リリース工程を図14〜図15を参照して説明する。図14〜図15において、図10〜図13と同一構成要素には同一符号を付してその説明を省略し、異なる点について主に説明する。リリース工程は、先端ピン223が最終キャッチ位置14に嵌っている状態から開始する。先ず扉91を押す。この際、最終キャッチ位置14から第3路3にかけてはほとんど段差が存在しない。また、第2路2の最終端は壁面となっているため、先端ピン223は、第2路2には進まず、第3路3を進む。第3路3は、通路の両側がガイド壁115、116となっており、且つ先端ピン223が主軸221を中心に回動自在であり、第3路3を円滑に進み、第2キャッチ位置13に到達する(図14)。この際、第2キャッチ位置13は第3路3に対して落とし穴になっており、且つバネ付勢により、カチっという音又は感触が操作者に伝わる。次いで、扉91を引く操作を行う。第3路3の最終端は壁面となっているため、先端ピン223は、第3路3には進まず、第4路4を進む。また、第2キャッチ位置13から第4路4は、ほとんど段差はなく、扉91を引くことで、先端ピン22は、第4路4に進入する。第4路4は、通路の両側がガイド壁117、118となっており、且つ先端ピン223が主軸221を中心に回動自在であるため、先端ピン223は、第4路4を円滑に進み、ピン出入口11に到達し、終にはピン出入口11から外へ飛び出す(図15)。このように、リリース工程は、キャッチ工程と同様に、扉91を押す操作と引く操作の両方を行って終了する。
次に、戸当り50の他の使用方法について説明する。例えば、先端ピン223がピン出入口11に入る前に障害物に当り、ピン側ガイド部材26が固定側支持部20Aのストッパー部217に当り、先端ピン223が大きく(例えば、正位置から90°)偏心した場合、そのままキャッチ工程に入ることもできる。すなわち、先端ピン223を床側部材10のバンパー保持台10Bの外壁に衝突させるように押し込む。この際、ピン2は、固定側支持部20Aのストッパー部217があるため、それ以上には回動しない。このため、先端ピン223は、バンパー保持台10Bの外壁を乗り越えて第1路1または第4路4に入り込む。次いで、扉91を押すまたは引く操作を行えば、先端ピン223は、ピン出入口11または最終キャッチ位置14に入り込み、キャッチ工程を終えるかまたはリリース工程を終える。なお、本例ではバンパー保持台10Bが、このような外壁を乗り越える操作を想定して、前方部の外壁の傾斜を後方部の外壁の傾斜より緩やかにしている。
本発明の床側部材及び戸当りは、上記実施の形態例に限定されず、種々の変形を採ることができる。ドア側部材20において、ピン22とピン側ガイド部材26は上記のように、別々の部材をネジ止めで一体化したものに限定されず、当初から一体ものであってもよい。その際、固定側支持部20A内に上方から挿入できるよう、固定側支持部20Aの上方フランジ212の開口215を大とすればよい。また、ドア側部材20において、ピン側ガイド部材26のピン側係止部261や固定側支持部20Aのストッパー部217は省略してもよい。この場合、先端ピン223は主軸221を中心に360°回動したり、先端ピン223の少しの横振れを自動復元することはできないものの、先端ピン223の位置は手動で修正すればよい。このような変形例であっても、実施の形態例と同様の効果を奏する。また、円筒部材26Aの下方は、円周方向の180°程度が部分円筒体となっているが、これに限定されず、円周方向の120°〜180°未満の部分円筒体であってもよい。
本発明によれば、扉を開くキャッチ工程及び扉を閉じるリリース工程は、共に、扉を押す操作と引く操作を行い、且つその度に先端ピンが第1キャッチ位置、第2キャッチ位置又は最終キャッチ位置にカチっと嵌るため、扉が開いて保持されたキャッチ感や扉が外れたリリース感が操作者に確実に伝わる。
1 第1路
2 第2路
3 第3路
4 第4路
10A 樹脂製のバンパー
10B バンパー保持台
11 バンパーのピン出入口
14 ピン最終キャッチ位置
15 外周壁
19a バンパー収容部
19c バンパー保持台のピン出入口
20 ドア側部材
20A 固定側支持部材
22 ピン
26 ピン側ガイド部材
91 扉
111、112 第1路の両壁
113、114 第2路の両壁
115、116 第3路の両壁
117、118 第4路の両壁
219 固定側係止部
221 ピン主軸
223 先端ピン
261 ピン側係止部

Claims (7)

  1. 扉側のピンをキャッチする戸当たり用床側部材であって、
    ピン出入口からピン最終キャッチ位置よりピン出入口とは反対側に位置する第1キャッチ位置の入口までの上り傾斜の第1路と、
    該第1キャッチ位置から該ピン最終キャッチ位置までの第2路と、
    該ピン最終キャッチ位置から該ピン最終キャッチ位置よりピン出入口とは反対側に位置する第2キャッチ位置の入口までの上り傾斜の第3路と、
    第2キャッチ位置からピン出入口までの第4路と、を有し、
    該第1路及び該第2路と、該第3路及び該第4路は、該ピン出入口の中心と該ピン最終キャッチ位置の中心を結ぶ線を境として互いに反対側に位置し、
    該第1路と該第2路は扉のキャッチ工程におけるピンの通る路であり、
    該第3路と該第4路は扉のリリース工程におけるピンの通る路であり、
    該第1路から該第4路のそれぞれは平面視湾曲状で且つ両側壁を有し、該ピン最終キャッチ位置と該第3路との境界は段差を有さず、該第2キャッチ位置は浅深の落とし穴形状を有することを特徴とする戸当たり用床側部材。
  2. 高さが10mm以下であることを特徴とする請求項1記載の戸当たり用床側部材。
  3. 該ピン最終キャッチ位置は、平面視で略中央に位置することを特徴とする請求項1又は2記載の戸当たり用床側部材。
  4. 該第1路から該第4路で形成される平面視形状がハート型であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の戸当たり用床側部材。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項記載の戸当たり用床側部材と、
    水平方向において回動すると共に、弾発力により下方に付勢され、外力により上昇するピンを有するドア側部材を備えることを特徴とする戸当り。
  6. 該ピンは、鉛直方向に延びる主軸と、主軸の先端から屈曲して横方向に延びる腕部と、
    該腕部の先端から屈曲して下方に延びる先端ピン部を備えることを特徴とする請求項5記載の戸当り。
  7. 該ドア側部材には、該ピンを支持する固定側支持部を有し、該ピンの上部には、該ピン出入口に対応する位置に位置決め用の凹状又は凸状のピン側係止部を形成したピン側ガイド部材を有し、該固定側支持部には、該ピン側係止部と係止する凸状又は凹状の固定側係止部を形成したことを特徴とする請求項5又は6記載の戸当り。
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