JP6611285B1 - 壁掛けバー及びその取付構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】物を引っ掛け又は吊り下げる壁掛け部材を壁面に対して相対的に移動させることができるようにする。【解決手段】建物の壁面Wに該壁面Wから離れた状態で取付具Hにより取付固定される壁掛けバーBは、長手方向に延び且つ取付具Hにおけるフック部材6の雄ネジ部6aが挿通可能な長孔1a,1a,…が貫通形成された板状のバー部材1と、バー部材1に長手方向にスライド可能に係合支持され、長孔1a,1a,…に対応し且つフック部材6の雄ネジ部6aが挿通可能な孔部2aが貫通形成された複数のワッシャー部材2,2,…と、を備える。各フック部材6のフランジ部6cとジョイント部材5との間にワッシャー部材2とバー部材1とが挟持され、ワッシャー部材2がバー部材1に押し付けられてワッシャー部材2のバー部材1に対するスライドが規制された状態で、壁面Wに取付固定される。【選択図】図1

Description

本発明は、建物の壁面に取り付けられる、壁掛けバー及びその取付構造に関するものである。
この種の技術として、例えば、特許文献1のフック係止構造や特許文献2の長押レールが知られている。
特許文献1のフック係止構造は、鴨居等の水平部材の長手方向に沿って埋設され、開口部よりも奥部の幅が広くなった中空断面形状を有する埋込みレール部材と、その開口部を介して埋込みレール部材に係止する係止フックと、この係止フックに重ねて配置される補助プレートとを有する。
しかし、特許文献1のフック係止構造では、水平部材に埋込みレール部材を埋設固定する必要があり、構造が複雑になるだけでなく、一旦埋込みレール部材が埋設固定されると、その埋込みレール部材を位置変更のために取り外すことができず不便であった。また、前記係止フックは、合成樹脂等からなるプレート状部材であるので、比較的軽い物しか吊り下げることができなかった。
これに対し、特許文献2の長押レールでは、壁面にベース材をピン止めして固定し、このベース材に二つ合わせに重なるカバー材を組み合わせ、その両端をエンドキャップで封じるようになっている。この長押レールには、上部に凹溝レールが形成されており、この凹溝レールに衣紋掛け等を引っ掛けて使用される。また、この長押レールは、壁面にピン止めして固定されることから、部屋の利用者が壁面の好きな場所に簡単に設置することができるようになっている。
特開2005−52243号公報 特許6080463号公報
しかし、特許文献2の長押レール(壁掛け部材)は、壁面の任意の場所に設置できるものの、壁面に複数のピンで固定されるため、一旦壁面に取付固定されると、その状態での位置変更はできず、壁面に対して相対的に移動させることができなかった。
本発明は斯かる点に鑑みてなされたものであり、その目的は、物を引っ掛け又は吊り下げる壁掛け部材を壁面に対して相対的に移動させることができるようにすることにある。
上記の目的を達成するために、この発明では、バー部材(壁掛け部材)と、このバー部材にスライド可能に係合支持されたワッシャー部材とが、壁面から離れた状態で取付具によって壁面に取付固定されるようにした。
具体的には、第1の発明は、建物の壁面に該壁面から離れた状態で取付具により取付固定される壁掛けバーであって、長手方向に延び且つ前記取付具が挿通可能な少なくとも1つの長孔が貫通形成された板状のバー部材と、前記バー部材に長手方向にスライド可能に係合支持され、前記長孔に対応し且つ前記取付具が挿通可能な孔部が貫通形成された複数のワッシャー部材と、を備え、前記取付具により、前記ワッシャー部材が前記バー部材に押し付けられて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制された状態で、前記壁面に取付固定されるように構成されていることを特徴とする。
この第1の発明では、バー部材及びワッシャー部材は取付具によって壁面に取り付けられる。また、ワッシャー部材はバー部材に対してスライド可能であるので、取付具によるワッシャー部材のバー部材に対するスライド規制を解除することで、バー部材における取付具の位置を長手方向に移動させることができる。このことから、バー部材を壁面に対して相対的に移動させることができる。すなわち、物を引っ掛け又は吊り下げる部材を壁面に対して相対的に移動させることができる。
また、壁掛けバーは、建物の壁面から離れた状態で壁面に固定されるので、壁面を傷つけずにバー部材の上端部や長孔に物を引っ掛けて使用することができる。
第2の発明は、第1の発明において、前記取付具は、前記壁面に取付固定され且つ雌ネジ部を有する雌ネジ部材と、該雌ネジ部材の雌ネジ部に螺合可能でかつ前記長孔及び前記孔部に挿通可能な雄ネジ部を有する雄ネジ部材とからなり、前記雄ネジ部材の雄ネジ部を前記長孔及び前記孔部に挿通させて前記雌ネジ部材の雌ネジ部に螺合締結させることにより、前記雄ネジ部材及び前記雌ネジ部材間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とが挟持されて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制され、かつ前記バー部材が雌ネジ部材に固定されるように構成されていることを特徴とする。
この第2の発明では、取付具の雄ネジ部材の雄ネジ部及び雌ネジ部材の雌ネジ部の螺合締結により、雄ネジ部材及び雌ネジ部材間にバー部材とワッシャー部材とが挟持され、ワッシャー部材のバー部材に対するスライドが規制され、バー部材が雌ネジ部材に固定される。また、雄ネジ部材及び雌ネジ部材の螺合締結により、壁掛けバーの壁面への取り付け及び取り外しが容易である。
第3の発明は、第2の発明において、前記雄ネジ部材は先端部に前記雄ネジ部を有し、基端部にフック部を有することを特徴とする。
この第3の発明では、取付具における雄ネジ部材がフック部を有するので、壁掛けバー以外にフック部にも物を引っ掛け又は吊り下げて使用することができる。
第4の発明は、第1乃至第3の発明のいずれか1つにおいて、先端部に、前記バー部材の長孔において前記取付具の挿通位置とは異なる位置、及び前記取付具が挿通されるワッシャー部材とは異なるワッシャー部材の孔部に挿通される雄ネジ部を有し、基端部にフック部を有するフック部材と、前記フック部材の雄ネジ部が前記長孔及び前記孔部に挿通された状態の該雄ネジ部と螺合締結され、前記フック部材との間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とを挟み込む締結部材と、を更に備え、前記長孔及び前記孔部に挿通された状態の前記フック部材の雄ネジ部と前記締結部材との締結により、前記フック部材、前記ワッシャー部材及び前記締結部材が前記長孔内で前記バー部材に対しスライド移動可能となって、前記フック部材が前記バー部材に取付支持されていることを特徴とする。
この第4の発明では、前記雄ネジ部材とは異なる役割を持ったフック部材を備え、このフック部材は、先端部に、バー部材の長孔において前記取付具の挿通位置とは異なる位置、及び取付具が挿通されるワッシャー部材とは異なるワッシャー部材の孔部に挿通可能な雄ネジ部を有し、このバー部材の長孔及びワッシャー部材の孔部に挿通された雄ネジ部に締結部材が締結されることで、フック部材がバー部材に取付支持される。また、フック部材は、基端部にフック部を有するので、バー部材の上端部及び長孔、並びに吊下部材に加え、それ以外にフック部材のフック部にも物を引っ掛け又は吊り下げて使用することができる。また、フック部材は、バー部材に対しスライド移動可能となっているので、長孔の任意の位置に移動させて使用することができる。
の発明は、第1乃至の発明のいずれか1つにおいて、前記バー部材及び前記ワッシャー部材は押出成形材からなり、前記バー部材裏面の幅方向の両端部には、互いに対向するように開口し且つバー部材の長手方向に延びるガイド溝が設けられ、前記ワッシャー部材の対向する両端部がそれぞれ前記バー部材のガイド溝にスライド可能に嵌合されていることを特徴とする。
この第の発明では、バー部材の長手方向に延びるガイド溝にワッシャー部材の両端部がスライド可能に嵌合されているので、簡単な構成によってバー部材をワッシャー部材に対し相対移動させることができ、物を引っ掛け又は吊り下げる部材を壁面に対して相対的に移動させることができる。
の発明は、第の発明において、下側に位置する前記ガイド溝に係止可能な係止部を有する吊下部材を更に備えることを特徴とする。
この第の発明では、バー部材に係止される吊下部材を備えるので、バー部材の上端部や長孔に加え、それ以外に吊下部材にも物を吊り下げて使用することができる
の発明は壁掛けバー取付構造に係り、この壁掛けバー取付構造は、第2乃至第の発明のいずれか1つの壁掛けバーの前記長孔及び前記孔部に前記取付具の雄ネジ部材が挿通され、前記壁面に雌ネジ部材が取付固定されており、前記雌ネジ部材に前記雄ネジ部材が螺合締結されることにより、前記雄ネジ部材及び前記雌ネジ部材間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とが挟持されて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制された状態で、前記壁掛けバーが前記壁面に取付固定されていることを特徴とする。
この第の発明では、第乃至第の発明の作用効果を奏する壁掛けバーを壁面に取り付けることができる
第8の発明は、第7の発明において、前記壁面に取付孔が形成されており、前記雌ネジ部材は、前記壁面の取付孔に基端面が前記壁面に露出した状態で挿入されて取付固定され、該基端面に雌ネジ部が設けられたインサート部材と、先端部に雄ネジ部が設けられ、該雄ネジ部で前記インサート部材の雌ネジ部に螺合締結し、基端部に雌ネジ部が設けられているジョイント部材と、からなることを特徴とする。
この第8の発明では、雌ネジ部材が、壁面の取付孔に挿入されて取付固定されたインサート部材と、このインサート部材の雌ネジ部に螺合締結したジョイント部材とからなるので、ジョイント部材及び雄ネジ部材間にバー部材とワッシャー部材とが挟持されて壁面に取付固定される。すなわち、壁掛けバーは、壁面に該壁面から離れた状態で取付固定される。これにより、簡単な構成によって、壁面を傷つけずにバー部材の上端部や長孔に物を引っ掛けて使用することができる。
以上説明したように、本発明によると、バー部材を壁面に対して相対移動可能に固定したことにより、物を引っ掛け又は吊り下げる部材を壁面に対して相対的に移動させることができる。また、壁面を傷つけずにバー部材の上端部や長孔に物を引っ掛けて使用することができる。
図1は、本発明の実施形態に係る壁掛けバー取付構造の斜視図である。 図2は、壁掛けバー取付構造の要部の断面を示す、図1のII−II線拡大断面図である。 図3は、壁掛けバーの正面図である。 図4は、壁掛けバーの背面図である。 図5は、壁掛けバーを示す、図3のV−V線拡大断面図である。 図6は、壁掛けバーの吊下部材における断面を示す、図1のVI−VI線拡大断面図である。 図7は、壁掛けバーのフック部材における断面を示す、図1のVII−VII線拡大断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものでは全くない。
図1及び図2は、本発明の実施形態に係る壁掛けバー取付構造Sを示す。壁掛けバー取付構造Sでは、壁掛けバーBが、建物の壁面Wに該壁面Wから離れた状態で取付具H,H,…により取付固定されている。
−壁掛けバー−
壁掛けバーBは、細長い板状のバー部材1と、このバー部材1の長手方向にスライド可能に係合支持された例えば4つの四角い板状のワッシャー部材2,2,…とを備えている。バー部材1及び各ワッシャー部材2は、いずれもアルミ製の押出成形材からなる。
図3に示すように、バー部材1は、板状に形成されており、その寸法は、例えば長さ1500mm、幅40mm及び厚さ1.5mmである。バー部材1の長さは1500mmの他に例えば1080mmや660mmであってもよく、必要に応じた任意の長さを採用することができる。バー部材1の例えば幅方向中央部には、長手方向に延びる例えば7つの長孔1a,1a,…が長手方向に一列に並んで貫通形成されている。これらの長孔1a,1a,…互いに同じもので、各取付具H(フック部材6の雄ネジ部6a)が挿通可能とされている。なお、各長孔1aの寸法は、例えば長さ167mm、幅13mmである。
図4及び図5に示すように、バー部材1裏面の幅方向(図2において、上下方向)の両端部には、互いに対向するように開口し且つバー部材1の長手方向に延びる上側のガイド溝1b及び下側のガイド溝1cが設けられている。なお、バー部材1は、その幅方向中間部の厚さが幅方向両端部に比べて厚くなっている。
ワッシャー部材2,2,…は、四角い板状に形成されている。各ワッシャー部材2には、バー部材1の長孔1a,1a,…に対応し且つ取付具H(フック部材6の雄ネジ部6a)が挿通可能な孔部2aが貫通形成されている。具体的に、この孔部2aは円形であり、その径は各長孔1aの幅より少し小さい。ワッシャー部材2の寸法は、左右の長さが、例えば30mmであり、上下の長さがバー部材のガイド溝1b,1cの間隔と略同じとされている。そして、ワッシャー部材2は、その上下の両端部2b,2cが、それぞれバー部材1の裏面の上下のガイド溝1b,1cに対応した形状に形成されている。そして、ワッシャー部材2の上下の両端部2b,2cは、それぞれバー部材1の裏面の上下のガイド溝1b,1cにスライド可能に嵌合されており、このことでワッシャー部材2がバー部材1にスライド可能に支持されている。また、ワッシャー部材2の上下方向中央部2dは、両端部2b,2cよりも肉薄に形成されている。
壁掛けバーBは、図1及び図6に示すように、吊下部材3,3を更に備えている。各吊下部材3は、金属製の細長いプレート材を鉤状に湾曲させて形成されており、物を吊り下げるためのものである。各吊下部材3は、その上部にバー部材1の下側に位置するガイド溝1cに対応した形状に形成された係止部3aを有しており、この係止部3aがガイド溝1cにスライド可能に係止されるようになっている。この係止部3aがガイド溝1cにスライド可能に係止することで、各吊下部材3をガイド溝1cに沿ってスライドさせて係止位置を変えることができるようにしている。
壁掛けバーBは、図1及び図7に示すように、フック部材6と、ナット部材(締結部材)8と、を更に備えている。フック部材6及びナット部材8は鋼材からなる。フック部材6は、その先端部に雄ネジ部6aを有している。この雄ネジ部6aは、バー部材1の各長孔1a及びワッシャー部材2の孔部2aよりもその径が小さく、各長孔1a及び孔部2aに挿通可能となっている。
また、フック部材6は、基端部にフック部6bを有している。このフック部6bにおいて、雄ネジ部6aとの接続部及び基端部が、それぞれ径方向に拡がったフランジ部6c,6dとされている。フランジ部6c,6dの径は、バー部材1の各長孔1aの幅よりも大きい。
フック部材6の雄ネジ部6aは、長孔1a及び孔部2aに挿通されている。
ナット部材8は、フック部材6の雄ネジ部6aと螺合締結するように、フック部材6の雄ネジ部6aに対応した形状に形成されている。ナット部材8の外径の最大の長さは、ワッシャー部材2の孔部2aの径より大きく、ワッシャー部材2の上下方向中央部2dの幅より小さい。
ナット部材8は、長孔1a及び孔部2aに挿通されたフック部材6の雄ネジ部6aと螺合締結される。これにより、ナット部材8は、フック部材6との間にバー部材1とワッシャー部材2とを挟み込むようになっている。この状態で、ナット部材8を雄ネジ部6aに固く締結することで、ワッシャー部材2のバー部材1に対するスライドを規制することができる。また、ナット部材8の雄ネジ部6aへの締結を緩めることで、フック部材6、ワッシャー部材2及びナット部材8を長孔1a内でバー部材1に対しスライド移動させることができる。
−取付具−
取付具Hは、図2に示すようにインサート部材4(雌ネジ部材)と、ジョイント部材5(雌ネジ部材)と、フック部材6(雄ネジ部材)とからなる。インサート部材4、ジョイント部材5は、いずれも鋼材からなる。この取付具Hにおけるフック部材6は、上記ナット部材8に螺合締結されるものと同じものが用いられる。
インサート部材4は棒状のもので、その先端側(図2において左側)に雄ネジ部4aを有している。インサート部材4は、この雄ネジ部4aを壁面Wに穿設された取付孔7に対して螺合させて取付固定されており、その基端面4bは壁面Wに露出している。取付孔7は、壁面Wにおいて、内部に柱などの頑丈な部材が配置されている位置に穿設されており、インサート部材4は、その柱などの頑丈な部材にまで到達するように挿入される。例えば、インサート部材4は、455mm間隔で配置された複数の柱にそれぞれ到達するように取付固定されている。このようにして、取付具Hは、頑丈な柱などによって強固に支持された状態で壁面Wに取付固定される。
また、インサート部材4は、その基端面4bにジョイント部材5と係合するための雌ネジ部4cが形成されている。
ジョイント部材5は棒状のもので、先端部に雄ネジ部5aが設けられている。この雄ネジ部5aは、インサート部材4の雌ネジ部4cに対応した形状に形成されており、ジョイント部材5は、雄ネジ部5aでインサート部材4の雌ネジ部4cと螺合締結されることにより、インサート部材4と一体となっている。雄ネジ部5aの基端側(図2において右側)には、円柱状のジョイント部(基端部)5bが設けられている。このジョイント部5bの円柱の径は、ワッシャー部材2の孔部2aの径より大きく、ワッシャー部材2の上下方向中央部2dの幅より小さい。また、ジョイント部5bの基端面(基端部)5cには雌ネジ部5dが設けられている。
−取付構造−
壁掛けバーBは、例えば水平に配置され且つバー部材1とワッシャー部材2とが壁面W上のジョイント部材5とフック部材6とによって挟持されて壁面Wに取付固定され、この状態ではワッシャー部材2がバー部材1に押し付けられている。
具体的に、壁掛けバーBの4つのワッシャー部材2,2,…は、例えば、図1に示すように、それぞれバー部材1の4つの長孔1a,1a,…において、各孔部2aの中心の間隔455mmとなるように位置調整されている。なお、ワッシャー部材2,2,…の位置は、壁面Wに取付固定されたインサート部材4,4,…の位置に合わせて調整される。
この状態で、各長孔1a及び孔部2aにフック部材6の雄ネジ部6aが挿通され、この雄ネジ部6aはジョイント部材5の雌ネジ部5dに螺合締結されており、このことにより、バー部材1及びワッシャー部材2は、フック部材6のフランジ部6c及びジョイント部材5の基端面5c間に挟持されている。これによって、ワッシャー部材2のバー部材1に対するスライドが規制された状態で、壁掛けバーBが壁面Wに取付固定されている。
以上のように、この実施形態では、壁掛けバーBのバー部材1及びワッシャー部材2,2,…は取付具H,H,…によって壁面Wに取り付けられる。また、各ワッシャー部材2はバー部材1に対してスライド可能であるので、取付具Hにおけるフック部材6を緩めることにより、バー部材1における各取付具Hの位置を長手方向に移動させることができる。このことから、バー部材1を壁面Wに対して相対的に移動させることができる。そして、バー部材1は、その上端部や長孔1a,1a,…に物を引っ掛け又は吊り下げることができる。すなわち、物を引っ掛け又は吊り下げる部材を壁面Wに対して相対的に移動させることができる。
また、この実施形態では、ジョイント部材5とフック部材6の螺合締結により、ジョイント部材5及びフック部材6間にバー部材1とワッシャー部材2とが挟持されるので、壁掛けバーBの壁面Wへの取り付け及び取り外しが容易である。
また、この実施形態では、バー部材1が吊下部材3を有するので、バー部材1の上端部や長孔1a,1a,…に加えて、吊下部材3にも物を吊り下げて使用することができる。
また、この実施形態では、ジョイント部材5の雌ネジ部5aに螺合する雄ネジ部材として、フック部6bを有するフック部材6を用いるので、壁掛けバーB以外にこのフック部6bに物を引っ掛け又は吊り下げて使用することができる。
また、この実施形態では、先端部に長孔1a,1a,…及び孔部2aに挿通可能な雄ネジ部6aを有し基端部にフック部6bを有するフック部材6を備えるので、バー部材1の上端部及び長孔1a、並びに吊下部材3に加え、それ以外にフック部材6のフック部6aにも物を引っ掛け又は吊り下げて使用することができる。また、フック部材6は、バー部材1に対しスライド移動可能となっているので、長孔1a,1a,…の任意の位置に移動させて使用することができる。
また、この実施形態では、取付具Hの雄ネジ部材として用いるフック部材6が、ナット部材8に螺合締結されるフック部材6と同一であるので、壁掛けバーBが壁面Wに取付固定されると、同一形状の複数のフック部材6,6,…がバー部材1の長孔1a,1a,…に並んで配置された状態となる。従って、壁掛けバーBの見栄えがよくなる。
また、この実施形態では、壁面Wに取付固定される雌ネジ部材が、壁面Wの取付孔7に挿入されて取付固定されたインサート部材4と、このインサート部材4の雌ネジ部4cに螺合締結したジョイント部材5とからなり、ジョイント部材5及びフック部材6間にバー部材1とワッシャー部材2とが挟持されて壁面Wに取付固定される。すなわち、壁掛けバーBは、壁面Wに該壁面Wから離れた状態で取付固定される。これにより、簡単な構成によって、壁面Wを傷つけずにバー部材1の上端部や長孔1a,1a,…に物を引っ掛けて使用することができる。
また、この実施形態では、フック部材6の雄ネジ部6aを各長孔1a及び孔部2aに挿通させてジョイント部材5の雌ネジ部5dに螺合締結させることにより、フック部材6及びジョイント部材5間にバー部材1とワッシャー部材2とが挟持されるので、フック部材6のジョイント部材5への螺合締結によって壁掛けバーBの壁面Wへの取り付け及び取り外しが容易である。また、壁掛けバーBを壁面Wに使用しないとき、すなわち、壁掛けバーBを壁面Wから取り外した状態でも、取付孔7にはインサート部材4などが取付固定されているので、取付孔7が壁面Wに露出せず、建物の美観を保つことができる。更に、壁掛けバーBを壁面Wから取り外した状態でも、フック部材6をジョイント部材5に螺合締結させることにより、壁面Wのフック部材6のフック部6bに物を引っ掛け又は吊り下げることができる。
また、この実施形態では、バー部材1及びワッシャー部材2,2,…が取付具H,H,…によって挟持されることにより、バー部材1がワッシャー部材2,2,…によって補強される。従って、バー部材1のみが取付具H,H,…によって挟持される場合と比較して、支持強度を高くすることができる。更に、取付具H,H,…は、頑丈な柱などによって強固に支持された状態で壁面Wに取付固定される。その結果、壁掛けバーBには、比較的重い物を引っ掛け又は吊り下げることができる。
(その他の実施形態)
上記実施形態において、バー部材1の長孔の数は7つとしたが、これに限られず、5つ又は3つであってもよく、複数であればよい。
また、上記実施形態において、ワッシャー部材2及び取付具Hの数は4つとしたが、これに限られず、複数であればよい。バー部材1の長さが長いほどワッシャー部材2及び取付具Hの数を多くすれば、支持強度が大きくなる。
また、上記実施形態において、壁掛けバーBは、2つの吊下部材3,3並びに一組のフック部材6及びナット部材8を備えるとしたが、吊下部材3、フック部材6及びナット部材8の数はこれに限られず、バー部材1の長さ、長孔1aの数、又は、用途に応じて変更することができる。また、吊下部材3、フック部材6及びナット部材8を備えていない構成としてもよい。
また、上記実施形態において、ナット部材8が、長孔1a及び孔部2aに挿通されたフック部材6の雄ネジ部6aと螺合締結されるとしたが、これに限られない。例えば、雄ネジ部6aと螺合締結する雌ネジ部が形成され、長孔1a及び孔部2aに挿通されたフック部材6の雄ネジ部6aを先端部まで覆うような樹脂製のキャップ部材が、雄ネジ部6aに螺合締結されてもよい。
また、上記実施形態において、吊下部材3は独立した部材としたが、ワッシャー部材2と一体に形成されていてもよい。これにより、ワッシャー部材2の孔部2aにフック部材6の雄ネジ部6aを挿通させて、ジョイント部材5又はナット部材8に固く螺合締結させることにより、吊下部材3のバー部材1に対するスライドを規制することができる。
本発明は、壁掛けバー及びその取付構造として利便性が高く、極めて有用であり、産業上の利用可能性が高い。
S 壁掛けバー取付構造
B 壁掛けバー
W 壁面
H 取付具
1 バー部材
1a 長孔
1b 上側ガイド溝
1c 下側ガイド溝
2 ワッシャー部材
2a 孔部
2b 上側の端部
2c 下側の端部
3 吊下部材
3a 係止部
4 インサート部材(雌ネジ部材)
4b インサート部材の基端面
4c インサート部材のネジ部
5 ジョイント部材(雌ネジ部材)
5a ジョイント部材の雄ネジ部
5c ジョイント部材の基端面(基端部)
5d ジョイント部材の雌ネジ部
6 フック部材(雄ネジ部材)
6a フック部材の雄ネジ部
6b フック部材のフック部
7 取付孔
8 ナット部材(締結部材)

Claims (8)

  1. 建物の壁面に該壁面から離れた状態で取付具により取付固定される壁掛けバーであって、
    長手方向に延び且つ前記取付具が挿通可能な少なくとも1つの長孔が貫通形成された板状のバー部材と、
    前記バー部材に長手方向にスライド可能に係合支持され、前記長孔に対応し且つ前記取付具が挿通可能な孔部が貫通形成された複数のワッシャー部材と、を備え、
    前記取付具により、前記ワッシャー部材が前記バー部材に押し付けられて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制された状態で、前記壁面に取付固定されるように構成されていることを特徴とする壁掛けバー。
  2. 請求項1に記載した壁掛けバーにおいて、
    前記取付具は、前記壁面に取付固定され且つ雌ネジ部を有する雌ネジ部材と、該雌ネジ部材の雌ネジ部に螺合可能でかつ前記長孔及び前記孔部に挿通可能な雄ネジ部を有する雄ネジ部材とからなり、
    前記雄ネジ部材の雄ネジ部を前記長孔及び前記孔部に挿通させて前記雌ネジ部材の雌ネジ部に螺合締結させることにより、前記雄ネジ部材及び前記雌ネジ部材間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とが挟持されて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制され、かつ前記バー部材が雌ネジ部材に固定されるように構成されていることを特徴とする壁掛けバー。
  3. 請求項2に記載した壁掛けバーにおいて、
    前記取付具の雄ネジ部材は先端部に前記雄ネジ部を有し、基端部にフック部を有することを特徴とする壁掛けバー。
  4. 請求項1〜のいずれか1項に記載した壁掛けバーにおいて、
    先端部に、前記バー部材の長孔において前記取付具の挿通位置とは異なる位置と、前記取付具が挿通されるワッシャー部材とは異なるワッシャー部材の孔部とに挿通される雄ネジ部を有し、基端部にフック部を有するフック部材と、
    前記フック部材の雄ネジ部が前記長孔及び前記孔部に挿通された状態の該雄ネジ部と螺合締結され、前記フック部材との間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とを挟み込む締結部材と、を更に備え、
    前記長孔及び前記孔部に挿通された状態の前記フック部材の雄ネジ部と前記締結部材との締結により、前記フック部材、前記ワッシャー部材及び前記締結部材が前記長孔内で前記バー部材に対しスライド移動可能となって、前記フック部材が前記バー部材に取付支持されていることを特徴とする壁掛けバー。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載した壁掛けバーにおいて、
    前記バー部材及び前記ワッシャー部材は押出成形材からなり、
    前記バー部材裏面の幅方向の両端部には、互いに対向するように開口し且つバー部材の長手方向に延びるガイド溝が設けられ、
    前記ワッシャー部材の対向する両端部がそれぞれ前記バー部材のガイド溝にスライド可能に嵌合されていることを特徴とする壁掛けバー。
  6. 請求項に記載した壁掛けバーにおいて、
    下側に位置する前記ガイド溝に係止可能な係止部を有する吊下部材を更に備えることを特徴とする壁掛けバー。
  7. 請求項2〜のいずれか1項に記載した壁掛けバーの前記長孔及び前記孔部に前記取付具の雄ネジ部材が挿通され、
    前記壁面に雌ネジ部材が取付固定されており、
    前記雌ネジ部材に前記雄ネジ部材が螺合締結されることにより、前記雄ネジ部材及び前記雌ネジ部材間に前記バー部材と前記ワッシャー部材とが挟持されて前記ワッシャー部材の前記バー部材に対するスライドが規制された状態で、前記壁掛けバーが前記壁面に取付固定されていることを特徴とする壁掛けバー取付構造。
  8. 請求項に記載した壁掛けバー取付構造において、
    前記壁面に取付孔が形成されており、
    前記雌ネジ部材は、
    前記壁面の取付孔に基端面が前記壁面に露出した状態で挿入されて取付固定され、該基端面に雌ネジ部が設けられたインサート部材と、
    先端部に雄ネジ部が設けられ、該雄ネジ部で前記インサート部材の雌ネジ部に螺合締結し、基端部に雌ネジ部が設けられているジョイント部材と、からなることを特徴とする壁掛けバー取付構造。
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