JP6611207B2 - カード読取装置 - Google Patents

カード読取装置 Download PDF

Info

Publication number
JP6611207B2
JP6611207B2 JP2018061765A JP2018061765A JP6611207B2 JP 6611207 B2 JP6611207 B2 JP 6611207B2 JP 2018061765 A JP2018061765 A JP 2018061765A JP 2018061765 A JP2018061765 A JP 2018061765A JP 6611207 B2 JP6611207 B2 JP 6611207B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
reading
contact
magnetic
reading means
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018061765A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2019175073A (ja
Inventor
弘 松島
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NEC Platforms Ltd
Original Assignee
NEC Platforms Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by NEC Platforms Ltd filed Critical NEC Platforms Ltd
Priority to JP2018061765A priority Critical patent/JP6611207B2/ja
Publication of JP2019175073A publication Critical patent/JP2019175073A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6611207B2 publication Critical patent/JP6611207B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Conveying Record Carriers (AREA)

Description

本発明はカード読取装置に関する。
個人識別情報が電子的に記録されたID(Identification)カードは、様々な店舗、施設において広く普及している。また、IDカードは、情報記録・読取方式に応じて、磁気ストライプ式、バーコード式、接触IC式、非接触IC式等に分けることができる。
このようなIDカードには、現状、以下のような第1〜第3の問題点が提起されている。
(第1の問題点)
IDカードの読取作業は、店員が顧客からIDカードを受け取って行うか、顧客自身がカード読取装置を利用して行うかのいずれかである。しかしながら、店員によるIDカードの読取作業は、IDカードの受け渡し時間が必要であることから、会計処理時間の増加が考えられる。
(第2の問題点)
IDカードの読取作業は、情報記録方式毎に異なる。例えば、磁気ストライプ式IDカードの場合は、IDカードをカード読取装置の磁気ヘッド部を通過させ、バーコード式IDカードの場合はIDカードのバーコード部分をカード読取装置のバーコードスキャナに提示する、というような読取作業を行う。それゆえ、顧客が異なる情報記録方式のIDカードを複数枚所持し、別々の店舗・施設でカード読取装置を利用する場合、顧客は、IDカードの情報記録方式に応じた読取作業を都度覚える必要がある。このため、顧客は、所持するIDカードの種類(数)に比例して読取作業の負担が増大することになる。また、同一の店舗・施設において複数種類のIDカードを取り扱う場合、現状ではIDカードの種類に応じたカード読取装置がそれぞれ必要となるため、それらのカード読取装置を設置するためのスペース、及び各カード読取装置の管理が必要となる。
(第3の問題点)
複数種類のIDカードを同一のカード読取装置で読取可能とする単純な方法として、専用スロットにIDカードを差し込む方式のカード読取装置に別の読取方式のモジュールを追加することが挙げられる。このようなカード読取装置には、手動でIDカードを挿抜するタイプ(以下、手動式と呼ぶ)と、挿入されたIDカードに対する読取作業が終了すると、IDカードを自動で排出するタイプ(以下、自動式と呼ぶ)がある。
しかしながら、手動式はIDカードを持つ手指がカード読取装置に干渉するため、スロットに差し込んで読み取りに使用できるIDカードの可動領域が制限される。そのため、IDカードの全長を使用する磁気ストライプ式には適していない。また、カード読取装置の操作者によっては、IDカードの無理な挿抜といった不適切な操作による破損のリスクが存在する。一方、自動式は、装置内部でIDカード周りに異常が発生した場合、IDカードの排出異常となって、IDカードの取り出しが困難となる場合がある。さらに、IDカードの記録情報を第三者が違法に取得するスキミング行為の手口として、カード挿入口を模した読取装置(以下、スキマー)を取り付けられることがあり、スキマーの有無を判別することは容易ではない。
特開2004−272932号公報
上記のような第1〜第3の問題点のうち、特に第2の問題点について考慮したものが、カード処理装置として提案されている(特許文献1)。
このカード処理装置は、磁気ストライプ又はICチップの少なくとも一方を有するカードを搬送するカード通路を内部に有する筐体と、前記筐体の正面に設けられ、前記カード通路に通じる正面開口部と、前記正面開口部から挿入された前記カードを前記カード通路に沿って搬送するカード搬送機構と、を備える。カード処理装置はまた、前記カード搬送機構により搬送される前記カードの磁気ストライプに記憶されているデータの読み取りを行う磁気カードリーダと、前記カード搬送機構により読取位置まで搬送された前記カードのICチップに接触して、ICチップに対するデータの読み取り又は書き込みを行う接触型ICカードリーダ/ライタと、前記カードのICチップとの間で電波を介し、非接触でICチップに対するデータの読み取り又は書き込みを行う非接触型ICカードリーダ/ライタと、を備える。
このカード処理装置は、店員や顧客がカードの種類を意識することなく、カードに対するデータの読み取り、書き込みが可能であるというメリットを有する。しかしながら、このカード処理装置は、正面開口部から挿入されたカードをカード搬送機構によって筐体内に収容するタイプであるため、カード搬送機構の異常等により、カードの排出異常となって、カードの取り出しが困難となる場合がある。
そこで、本発明の課題は、複数種類の情報記録方式のカードのデータを読み取ることが可能で、データを読み取る時に、カードを装置内に取り込む必要がないカード読取装置を提供することにある。
本発明の態様によれば、カードからデータを読み取るカード読取装置であって、上面をカードの載置面とする筐体と、前記載置面に設けられて当該載置面の所定の位置に載置された前記カードの移動を防止するカード移動防止手段と、を備え、更に、磁気カードからデータを読み取る磁気カード読取手段と接触型ICカードからデータを読み取る接触IC読取手段の少なくとも1つを前記載置面の上側に備え、バーコードを有するカードからデータを読み取るバーコード読取手段と非接触型ICカードからデータを読み取る非接触IC読取手段の少なくとも1つを前記載置面の下側に備え、前記磁気カード読取手段、前記接触IC読取手段、前記バーコード読取手段、及び前記非接触IC読取手段を制御する制御手段を備えるカード読取装置が提供される。
本発明によれば、複数の情報記録方式のカードのデータを読み取ることが可能で、データを読み取る時に、カードを装置内に取り込む必要がないカード読取装置を提供することができる。
本発明の実施形態に係るカード読取装置の構成を説明するために、装置を上方から見た外観図である。 図1のカード読取装置の主要部の概略内部構造を上方から見た図である。 図1のカード読取装置の内部機構を示した図で、(a)は磁気カード読取ユニットと接触IC読取ユニットの内部機構を示した図、(b)は(a)の左側面図、(c)は(a)の右側面図である。 図1のカード読取装置における磁気カード読取ユニットによる磁気カードの読取動作を説明するための図で、(a)は磁気カード載置前の上面図、(b)は磁気ヘッドとその周辺部位を示した(a)の正面図、(c)は磁気カードに対する読取動作中の上面図である。 図1のカード読取装置における接触IC読取ユニットによるICカードの読取動作を説明するための図で、(a)はICカード載置前の上面図、(b)はIC接触端子とその周辺部位を示した(a)の正面図、(c)はICカードに対する読取動作中の上面図である。 図1のカード読取装置の電気的な構成を示すブロック図である。 図1のカード読取装置の動作の流れを説明するためのフローチャート図である。
本発明の実施形態について説明する前に、本発明の概略を説明する。
本発明に係るカード読取装置(以下、本装置と呼ぶことがある)は、磁気ストライプ式IDカードを読取対象とする磁気カード読取ユニット、バーコード式IDカードを読取対象とするバーコード読取ユニット、接触IC式IDカードを読取対象とする接触IC読取ユニット、非接触IC式IDカードを読取対象とする非接触IC読取ユニットを搭載することができる。
これら4種類の読取ユニットをすべて搭載する場合、本装置は、バーコード読取ユニット、非接触IC読取ユニットを装置内部に埋め込む形で搭載し、磁気カード読取ユニットの磁気ヘッド、接触IC読取ユニットのIC接触端子はそれぞれ可動ヘッドとして装置の上面側に配置する。これにより、本装置は、一度IDカードを装置上面の所定の位置に置いて以降はIDカードの位置を変更することなく記録情報の読み取りが可能である。
また、本装置にはIDカードの有無を検出する近接センサ、及びIDカードの読取状態を表すインジケータが搭載されており、本装置はIDカードの載置を認識してから自動で読取動作を実行することができる。
本装置は更に、“読取中”、“読取完了”、“読取失敗”などの情報を操作者に提示することができる。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。
[実施形態の構成]
図1は本発明の実施形態に係るカード読取装置100の概略構成を上方から見た図であり、図2は図1のカード読取装置100の主要部の概略内部構造を上方から見た図である。以下では、説明の便宜を図るために、図1において、カード読取装置100の筐体101の表面として現れている面を上面と呼ぶ。そして、図1における上面の上方側の縁部を上縁部と呼び、図1における上面の左右両側の縁部をそれぞれ、左側縁部、右側縁部と呼び、図1における上面の下方側の縁部を下縁部と呼ぶ。
カード読取装置100は、上位装置としての情報処理端末200と有線または無線で接続され、カード読取装置100から情報処理端末200へはIDカード(以下、カードと略称することがある)の読取結果の情報D1、及び読み取った記録情報D2を送信する。読取結果の情報D1というのは、読み取りが適切に行われかどうかを示す情報である。情報処理端末200からカード読取装置100へはカードの読取開始の制御情報D3、読取対象となるカードの種類の指定情報D4を送信する。読取対象となるカードの種類、すなわちカード読取装置100を構成している読取ユニットの種類(名称)はあらかじめ情報処理端末200に登録されている。
図1、図2を参照して、カード読取装置100は、筐体101の上面中央部のカード載置部(載置面)に、カードを載置する際の位置決めとカードの位置ずれ防止の役目を持つ突条(カード移動防止手段)102が長四角形となるように設けられている。長四角形の突条102は、載置されるカードの外縁に沿うように設けられる。突条102の高さは、後述する磁気ヘッドやIC接触端子の移動を妨げないように、載置されるカードの厚さ以下にされる。図1には、カードの外形を点線で示し、この種のカードは国際規格で定められている統一サイズを持つ。
カード読取装置100は、図6をも参照して、電気的な構成要素として、カードの読取状態、メッセージ等を表示するために筐体101の上面の上縁部寄りに設置されたインジケータ110と、カードの載置を検出するためにカード載置部の領域内に設置された近接センサ(カード検知手段)120と、磁気カード読取ユニット(磁気カード読取手段)130と、接触IC読取ユニット(接触IC読取手段)140と、非接触IC読取ユニット(非接触IC読取手段)150と、バーコード読取ユニット160と、上記各部と協働してカードの読取動作を実行する制御装置170と、を備える。
インジケータ110には多色LED(Light-Emitting Diode)などの発光素子が搭載されており、”読取待機”、”読取中”、”読取完了”、”読取失敗”、”読取操作不可”の5つの状態のメッセージを色別に表せるものとする。
磁気カード読取ユニット130は、筐体101の上面から突出した状態で、カード載置部に置かれたカードの磁気ストライプ上をスライド可能に構成された磁気ヘッド131を有する。磁気ヘッド131は、筐体101の上縁部寄りの位置と筐体101の下縁部寄りの位置との間をスライド可能である。磁気ヘッド131のスライドを可能にするために、筐体101の上面にはその左側縁部に沿ってカード載置部の外側にスリット(磁気ヘッド案内用スリット)103が形成されている。磁気ヘッド131をスライドさせる駆動機構(磁気ヘッド駆動機構)は筐体101に内蔵されており、詳しくは図3を参照して後述する。
接触IC読取ユニット140は、筐体101の上面から突出した状態で、筐体101の上縁部寄りの位置からカード載置部に置かれたカードのICモジュールと接触する位置までスライド可能に構成されたIC接触端子141を有する。IC接触端子141は、通常、複数の端子から成る。IC接触端子141には、カードに接触する端部が滑らかな半球状であって、伸縮自在であるコンタクトピンを用いる。IC接触端子141のスライドを可能にするために、筐体101の上面にはその右側縁部に沿ってカード載置部の外側にスリット(IC接触端子案内用スリット)104が形成されている。IC接触端子141をスライドさせる駆動機構(IC接触端子駆動機構)も筐体101に内蔵されており、詳しくは図3を参照して後述する。
図2に示すように、非接触IC読取ユニット150の主たる構成要素は、カード載置部に置かれたカードに内蔵されているアンテナを介して無線通信を行うことにより、カードに内蔵されているICチップとの間で情報をやり取りするためのアンテナ151である。アンテナ151で受信した信号は、増幅器で増幅されて制御装置170に送られるが、この種の非接触IC読取ユニット150は周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。ここでは、アンテナ151は、カード載置部に置かれたカードの外縁部に対応する長四角形状に形成されている。
バーコード読取ユニット160は、カード載置部の中央部に形成されたバーコードスキャナ読取窓161を通して、カード載置部に置かれたカードに付されているバーコードをスキャンするバーコードスキャナ(図示省略)を筐体101に内蔵して構成される。バーコードスキャナ読取窓161は、透明なガラス板等で形成されている。バーコードスキャナ自体は周知であるので、これ以上の詳しい説明は省略する。
なお、カード読取装置100の上面側は、塵埃や異物の付着を防ぐために、磁気ヘッド131、IC接触端子141等を収容可能な空間を持つ透明なカバーで覆うことが望ましい。この場合、カバーは、筐体101に着脱自在にするか、カバーの一端に設けた軸を中心にして回動可能に軸支することが望ましい。
図3を参照して、磁気カード読取ユニット130及び接触IC読取ユニット140の内部機構について説明する。図3の(a)は、筐体101の上面を取り外して磁気カード読取ユニット130及び接触IC読取ユニット140の内部機構を示している。
磁気カード読取ユニット130は、磁気ヘッド131の駆動機構を持つ。
磁気ヘッド131の駆動機構は、モータ133と、その出力軸に取り付けた第1のプーリ134a及び磁気ヘッド131の可動範囲内に間隔をおいて配置した第2、第3のプーリ134b、134cと、第1〜第3のプーリ134a〜134cに掛け渡したベルト135と、ベルト135に固定されてベルト135と磁気ヘッド131とを連結し、ベルト135の移動に伴って磁気ヘッド131をスライドさせる支持台136とから成る。ベルト135の内面側と、第1〜第3のプーリ134a〜134cのうちの少なくとも第1のプーリ134aの外面側には、すべり防止のために互いに噛み合う歯が形成されていることが望ましい。なお、支持台136の上部側は、筐体101のスリット103を通して磁気ヘッド131を筐体101の上面側にてスライド可能にするために、スリット103の幅よりわずかに狭い幅となっている。
以上のような構成により、磁気カード読取ユニット130は、磁気ヘッド131を、カード載置部に置かれたカード(磁気カード)の磁気ストライプ上をスライドさせてカード(磁気カード)の読み取りを行うことができる。
接触IC読取ユニット140は、IC接触端子141の駆動機構を持つ。IC接触端子141の駆動機構は、その可動範囲が磁気ヘッド131の可動範囲より狭いことを除いて、磁気ヘッド131の駆動機構とほぼ同じ内部機構である。IC接触端子141の駆動機構は、モータ143と、その出力軸に取り付けた第1のプーリ144a及び第1のプーリ144aと間隔をおいて配置した第2のプーリ144bと、第1、第2のプーリ144a、144bに掛け渡したベルト145と、ベルト145に固定されてベルト145とIC接触端子141とを連結し、ベルト145の移動に伴ってIC接触端子141をスライドさせる支持台146とから成る。ベルト145の内面側と、第1、第2のプーリ144a、144bのうちの少なくとも第1のプーリ144aの外面側には、すべり防止のために互いに噛み合う歯が形成されていることが望ましい。支持台146の上部側も、筐体101のスリット104を通してIC接触端子141を筐体101の上面側にてスライド可能にするために、スリット104の幅よりわずかに狭い幅となっている。
以上のような構成により、接触IC読取ユニット140は、IC接触端子141を、カード載置部に置かれたカード(ICカード)のICモジュール上までスライドさせてカード(ICカード)の読み取りを行うことができる。
[実施形態の動作説明]
上述した実施形態の動作について、最初に、カード読取装置としての動作を説明する。その次に、磁気ヘッド131及びIC接触端子141の移動動作原理、各種類のカードを読み取るための動作(磁気カード、接触ICカード、バーコード搭載カード)の順で説明する。非接触ICカードの読取動作は、これまでの非接触IC読取ユニットと同じであるので説明は省略する。
カード読取装置としての動作を、図1、フローチャート図である図7を参照して説明する。カード読取装置としての動作は、制御装置170の制御下で実行される。
はじめに、情報処理端末200は、カード読取装置100(制御装置170)へ読取開始の制御情報D3およびカードの種類の指定情報D4によりカードの読取を開始する情報を送信する。このとき指定情報D4では、複数種類のカードのいずれか1種類の指定、複数種類のカードの指定、及び無指定(複数種類のカードすべての指定)のいずれかを指定することができる。ここでは、カードの種類を指定する情報は、磁気カード、接触ICカード、バーコード搭載カード、非接触ICカードの4種類である。複数種類のカードのいずれか1種類の指定、複数種類のカードの指定のいずれにするかの指定は、その都度、操作者により情報処理端末200で行うことができる。操作者は、通常は、カードを所持している顧客であるが、店員であっても良い。いずれにしても、情報処理端末200に対して指定のための操作が行われなければ、無指定の扱いとなる。
制御装置170は、情報処理端末200からの制御情報D3および指定情報D4の受信の有無を判別し(ステップS1)、上記情報の受信が無ければ(ステップS1のNo)情報D3、D4の受信判別動作に戻り、上記情報の受信有りと判別すると(ステップS1のYes)、ステップS2に移行する。ステップS2では、カード読取装置100(制御装置170)はカードの読み取りを待機する状態となり、インジケータ110に”読取待機”の状態を示す表示を指示する。この後、ステップS3に移行して、制御装置170は、近接センサ120からのカード検出信号待ちとなる。
操作者が、読取対象のカードを、磁気ストライプ、もしくはICモジュール側を上にして図1のカード載置部に置くと、近接センサ120がカードの載置を検出し、カード検出信号を制御装置170に送信する。制御装置170は、近接センサ120からカード検出信号を受信すると(ステップS3のYes)、カードの種類の指定情報D4に応じて、磁気カード読取ユニット130、接触IC読取ユニット140、非接触IC読取ユニット150、及びバーコード読取ユニット160のいずれかを動作させてカードの読み取りを開始させ(ステップS4)、続いてインジケータ110に”読取中”の表示を指示する(ステップS5)。この時、指定情報D4が1種類であれば、それに対応する読取ユニットを動作させ、無指定であれば、磁気カード読取ユニット130、接触IC読取ユニット140、非接触IC読取ユニット150、バーコード読取ユニット160の順番で動作させ、複数種類であれば、前述の順番で、指定に対応する読取ユニットを動作させる。この後、制御装置170はステップS6に移行する。読取結果の情報D1および記録情報D2を受信した場合は(ステップS6のYes)、ステップS7に移行する。しかし、読取結果の情報D1は受信したが、記録情報D2を受信しなかった場合は(ステップS6のNo)、ステップS9に移行する。制御装置170は、ステップS7では、受信した情報D1およびD2を情報処理端末200へ送信して、ステップ8に移行する。制御装置170は、ステップS8では、インジケータ110に”読取完了”または”読取失敗”のいずれかの状態の表示を指示して動作を終了する。制御装置170は、ステップS9では、複数種類のカードの指定や無指定の場合に、読取動作を行っていない読取ユニットがあるか否か判断し、読取動作を行っていない読取ユニットがない場合は(ステップS9のNo)、ステップ8に移行し、読取動作を行っていない読取ユニットがあった場合は(ステップS9のYes)、ステップ4に戻る。
具体的な例について説明する。カードが、例えば磁気カードで、磁気カードのみが指定されていたとする。この場合、磁気カード読取ユニット130は、磁気カードの読み取りが完了すると、読取結果の情報D1および読み取った記録情報D2を制御装置170へ送信する。カードが、接触ICカード、バーコード搭載カード、非接触ICカードであった場合も同様である。
なお、図7に示すように、制御装置170はいずれかの読取ユニットから情報D1およびD2を受信すると(ステップS6のYes)、ステップS7へ移行して受信した情報D1およびD2を情報処理端末200へ送信し、続いてインジケータ110に”読取完了”または”読取失敗”のいずれかの状態の表示を指示する(ステップS8)。すなわち、複数種類のカードの指定や無指定の場合でも、いずれかの読取ユニットから情報D1およびD2を受信すると、読取動作を行っていない読取ユニットがあっても、読取動作を行っていない読取ユニットでの読取動作は行わない。
また、図7にはステップとして示していないが、スタート後、カード読取装置100(制御装置170)が情報処理端末200から一度もカードの種類の指定情報D4を受信しない場合、カード読取装置100(制御装置170)はカードの読み取りを行わない状態となり、インジケータ110に”読取操作不可”の状態の表示を指示する。また、カード読取装置100(制御装置170)が情報処理端末200から読取開始の制御情報D3によりカードの読み取りを停止する旨を示す情報を受信した場合にも、カード読取装置100(制御装置170)はカードの読み取りを行わない状態となり、インジケータ110に”読取操作不可”の状態の表示を指示する。
次に、図3を用いて、磁気ヘッド131の移動動作原理について説明する。制御装置170からの読取開始指示(起動指示)によりモータ133が起動すると、第1のプーリ134aが回転する。第1のプーリ134aの回転によってベルト135が回転し、ベルト135の回転により支持台136と共に、磁気ヘッド131はカード(磁気カード)の磁気ストライプ上を水平方向に移動する。このようにして、磁気ヘッド131によるカード(磁気カード)の読み取りが行われる。
IC接触端子141の移動動作も、磁気ヘッド131の移動動作と同様の原理である。すなわち、制御装置170からの読取開始指示(起動指示)によりモータ143が起動すると、第1のプーリ144aが回転する。第1のプーリ144aの回転によってベルト145が回転し、ベルト145の回転により支持台146と共に、IC接触端子141はカード(ICカード)上をICモジュールまで水平方向に移動する。この後、IC接触端子141を通してカード(ICカード)のICモジュールからの情報読み取りが行われる。
続いて、図4を用いて、磁気カード読取ユニット130の読取動作について説明する。図4の(a)は磁気カードを載置する前のカード読取装置100を上方から見た図であり、(b)はカード読取装置100における筐体101と磁気ヘッド131部分のみを筐体101の下縁部側から見た図、(c)はカード読取装置100に載置した磁気カード上を磁気ヘッドがスライドしている様子を上方から見た図である。
制御装置170の読取開始指示により磁気カード読取ユニット130による磁気カードの読み取りが始まると、磁気ヘッド131は図4(c)の初期位置xから最終位置x’まで移動する。磁気ヘッド131は、移動中に、磁気カードの磁気ストライプに記録された情報の読み取りを行う。磁気ヘッド131による読取信号は増幅されて制御装置170に送られ、制御装置170で所定の読取情報に変換される。このとき、磁気ヘッド131と磁気カードは物理的に接触するが、接触による磁気カードの位置ずれは突条102により阻止される。磁気カードの読み取りが完了すると、制御装置170からの指示によってモータ133は逆回転し、磁気ヘッド131は元の初期位置xに戻る。
図5を用いて、接触IC読取ユニット140の読取動作について説明する。図5の(a)はICカードを載置する前のカード読取装置100を上方から見た図であり、(b)はカード読取装置100における筐体101とIC接触端子141部分のみを筐体101の下縁部側から見た図、(c)はカード読取装置100に載置したICカードのICモジュールにIC接触端子141が接触している状態を上方から見た図である。
制御装置170の読取開始指示により接触IC読取ユニット140によるICカードの読み取りが始まると、IC接触端子141は図5(c)の初期位置yからICカードにおけるICモジュール上の最終位置y’に移動する。その後、ICカードのICモジュールとIC接触端子141を介して電気的に接続して情報の読み取りを行う。読取結果は増幅されて制御装置170に送られ、制御装置170で所定の読取情報に変換される。磁気カードの読み取りと同様に、IC接触端子141とICカードの物理的な接触によるICカードの位置すれは、突条102の存在により阻止される。ICカードの読み取りが完了すると、制御装置170からの指示によってモータ143は逆回転し、IC接触端子141は元の初期位置yに戻る。
図1、図2を用いて、バーコード読取ユニットの読取動作について説明する。制御装置170の読取開始指示によりバーコード読取ユニット160によるバーコード搭載カードのバーコードの読み取りが開始されると、バーコード読取ユニット160のバーコードスキャナが動作を開始し、バーコードスキャナ読取窓161を通してカードに付されたバーコードの読み取りを行う。読取結果は増幅されて制御装置170に送られ、制御装置170で所定の読取情報に変換される。
なお、カードの読み取りが開始されていない間、または近接センサ120がカードの載置を検知していない間は、制御装置170は、バーコード読取ユニット160の動作停止状態を維持する。
上記の説明では、各読取ユニットの読取動作がシリアルに行われるように説明したが、制御装置170は、2種類以上の読取ユニットを並行して動作させるようにしてもよい。これにより、制御装置170は、複数種類のカードの指定や無指定の場合でも、すべての読取ユニットに読取開始を指示した後、ひとつの読取ユニットから読取結果の情報D1および読み取った記録情報D2を受け取った時点で、他の読み取り動作中の読取ユニットの読取動作を中止することができ、読取動作に要する時間を短縮することができる。
[実施形態の効果]
本カード読取装置を用いることにより、操作者はIDカードをカード載置部に載置する操作のみで記録情報の読み取りが可能であるため、IDカード毎に読取作業を覚える必要が無くなり、読取作業のための負担が軽減される。それに伴い、店舗などでの運用において、会計時間の短縮のために顧客自身にIDカードの認識作業をしてもらう形態へ移行する際の障壁を軽減することが可能である。
本カード読取装置では、IDカードから同時に複数の情報の読み取りが可能であるため、電子マネー付ポイントカードといった複数の情報が異なる記録方式で記録されたIDカードに対しても、操作者はIDカードをカード載置部に置くという単一の操作で複数の機能を利用することができる。
本カード読取装置では、磁気ストライプおよび非接触ICに対するスキマーの取り付けを困難とすることができると考えられる。これは以下の理由による。磁気ストライプ式の場合、スキマーを唯一取付可能な磁気カード読取ユニットに取り付けられるまでに小型化するのは困難である。一方、非接触IC式の場合、バーコード読取ユニットにスキマーを取りつけるのは他の部品(磁気カード読取ユニット、接触IC読取ユニット、バーコードスキャン読取窓161、近接センサ120等)との物理的干渉により困難である。
[変形例]
以上、本発明を好ましい実施形態について説明したが、以下のように構成しても良い。
1)載置面の上側に備えられる読取ユニットについては、読取ユニットの構成要素の一部がカードに接触したまま故障した場合に備えて、読取ユニットのカードへの接触を機械的に解除できる解除手段を、支持台136や支持台146に設けるようにしてもよい。解除手段とは、例えば、レバーを操作することによって、支持台136や支持台146の所定の箇所を支点として支持台136や支持台146の端部が上方に回動可能となり、支持台136や支持台146の端部を上方に回動させて読取ユニットのカードへの接触を機械的に解除できる構造である。
2)上記実施形態のカード読取装置は、載置面の上側に、磁気カード読取ユニットと接触IC読取ユニットとを備え、載置面の下側に、バーコード読取ユニットと非接触IC読取ユニットとを備えている。しかし、載置面の上側に、磁気カード読取ユニットと接触IC読取ユニットのいずれかひとつと、載置面の下側に、バーコード読取ユニットと非接触IC読取ユニットのいずれかひとつを備えるようにしてもよい。
[発明の他の実施形態]
上記実施形態における各読取ユニット(磁気カード読取ユニット、バーコード読取ユニット、接触IC読取ユニット、非接触IC読取ユニット)は機能的に独立している。そのため、既に存在するバーコード読取ユニットのみ、あるいは非接触IC読取ユニットのみの構成を除く、読取ユニットの全ての組み合わせについてそれぞれ別の実施形態としてあげることが可能である。
本発明は、PC(Personal Computer)、POS(Point of sales)等の情報処理端末と組み合わせて使用されるカード読取装置全般に適用可能である。
100 カード読取装置
101 筐体
102 突条
103、104 スリット
110 インジケータ
120 近接センサ
130 磁気カード読取ユニット
131 磁気ヘッド
133、143 モータ
134a〜134c、144a、144b プーリ
135、145 ベルト
136、146 支持台
140 接触IC読取ユニット
141 IC接触端子
150 非接触IC読取ユニット
151 アンテナ
160 バーコード読取ユニット
161 バーコードスキャナ読取窓

Claims (5)

  1. カードからデータを読み取るカード読取装置であって、
    上面をカードの載置面とする筐体と、
    前記載置面に設けられて当該載置面の所定の位置に載置された前記カードの移動を防止するカード移動防止手段と、を備え、
    更に、磁気カードからデータを読み取る磁気カード読取手段と接触型ICカードからデータを読み取る接触IC読取手段のうちの少なくとも前記磁気カード読取手段を前記載置面の上側に備え、
    バーコードを有するカードからデータを読み取るバーコード読取手段と非接触型ICカードからデータを読み取る非接触IC読取手段の少なくとも1つを前記載置面の下側に備え、
    前記磁気カード読取手段、前記接触IC読取手段、前記バーコード読取手段、及び前記非接触IC読取手段を制御する制御手段を備え
    前記磁気カード読取手段は、前記載置面に形成された磁気ヘッド案内用スリットを通して前記載置面の上側に配置されて前記載置面の所定の位置に載置された磁気カードの磁気ストライプに沿ってスライド可能に構成された磁気ヘッドと、前記載置面の下側に配置されて前記磁気ヘッドを前記磁気ヘッド案内用スリットに沿ってスライドさせる磁気ヘッド駆動機構と、を備えるカード読取装置。
  2. 請求項1において、前記接触IC読取手段は、前記載置面に形成されたIC接触端子案内用スリットを通して前記載置面の上側に配置されて、初期位置から前記載置面の所定の位置に載置されたICカードのICモジュールに向けてスライド可能に構成されたIC接触端子と、前記載置面の下側に配置されて前記IC接触端子を前記IC接触端子案内用スリットに沿ってスライドさせるIC接触端子駆動機構と、を備えるカード読取装置。
  3. カードからデータを読み取るカード読取装置であって、
    上面をカードの載置面とする筐体と、
    前記載置面に設けられて当該載置面の所定の位置に載置された前記カードの移動を防止するカード移動防止手段と、を備え、
    更に、磁気カードからデータを読み取る磁気カード読取手段と接触型ICカードからデータを読み取る接触IC読取手段のうちの少なくとも前記接触IC読取手段を前記載置面の上側に備え、
    バーコードを有するカードからデータを読み取るバーコード読取手段と非接触型ICカードからデータを読み取る非接触IC読取手段の少なくとも1つを前記載置面の下側に備え、
    前記磁気カード読取手段、前記接触IC読取手段、前記バーコード読取手段、及び前記非接触IC読取手段を制御する制御手段を備え、
    前記接触IC読取手段は、前記載置面に形成されたIC接触端子案内用スリットを通して前記載置面の上側に配置されて、初期位置から前記載置面の所定の位置に載置されたICカードのICモジュールに向けてスライド可能に構成されたIC接触端子と、前記載置面の下側に配置されて前記IC接触端子を前記IC接触端子案内用スリットに沿ってスライドさせるIC接触端子駆動機構と、を備えるカード読取装置。
  4. 請求項1から3のいずれか1項において、前記カードが前記所定の位置に載置されたことを検知するカード検知手段を更に備えるカード読取装置。
  5. 請求項1から4のいずれか1項において、前記カード移動防止手段は、前記載置面の所定の位置に載置された前記カードの周縁部に沿うように長四角形に形成した突条から成り、該突条の高さを前記カードの厚み以下としたカード読取装置。
JP2018061765A 2018-03-28 2018-03-28 カード読取装置 Active JP6611207B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061765A JP6611207B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 カード読取装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2018061765A JP6611207B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 カード読取装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2019175073A JP2019175073A (ja) 2019-10-10
JP6611207B2 true JP6611207B2 (ja) 2019-11-27

Family

ID=68170408

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018061765A Active JP6611207B2 (ja) 2018-03-28 2018-03-28 カード読取装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6611207B2 (ja)

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3110863B2 (ja) * 1992-05-25 2000-11-20 オリンパス光学工業株式会社 カードリーダライタ
JP2005071253A (ja) * 2003-08-27 2005-03-17 Bank Of Tokyo-Mitsubishi Ltd Icカード装置
JP4924218B2 (ja) * 2007-06-06 2012-04-25 株式会社デンソーウェーブ カード装着端末

Also Published As

Publication number Publication date
JP2019175073A (ja) 2019-10-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3745728B2 (ja) メモリ機能付きコネクタ用アダプタ
US7546957B2 (en) Travel kiosk
JP3814613B2 (ja) 配線接続管理システム
US6659348B2 (en) Manual IC card reader and manual card reader
WO2020244119A1 (zh) 一种数字切片扫描仪标本识别装置及方法
JP6611207B2 (ja) カード読取装置
CN201084228Y (zh) 图书自助借还系统
JP7135184B2 (ja) テープフィーダのサポートプレート種/部品種組み合わせ確認システム及びサポートプレート種/部品種組み合わせ確認方法
JP6250876B2 (ja) スプライシング誤作業検出装置
WO2010038329A1 (ja) 読取装置
US20090065581A1 (en) Automated System For Verifying Electronic Election Results
JP7465521B2 (ja) カードリーダー
KR100218053B1 (ko) 카트리지용 필름정보를 판독하기 위한 장치 및 방법
JP7154771B2 (ja) 自動取引機
CN115812225A (zh) 商品读取装置
JP5174184B2 (ja) カードリーダ
JP2008257278A (ja) メディア識別装置
JP4077075B2 (ja) 実装機のフィーダー認識装置
JP7275960B2 (ja) カードプリンタ
JPH08329210A (ja) カード及びカードチェック方法
JP3916122B2 (ja) 計数装置
JPH0719280B2 (ja) 現金自動取引装置
JPH06266881A (ja) バーコードシンボル読取装置
JPH11242726A (ja) カードリーダ及びその読取りエラー処理方法並びにその制御プログラムを記録した記録媒体
JP4307770B2 (ja) ラベルプリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180328

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190326

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190517

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191002

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191024

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6611207

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150