JP2005071253A - Icカード装置 - Google Patents

Icカード装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2005071253A
JP2005071253A JP2003303274A JP2003303274A JP2005071253A JP 2005071253 A JP2005071253 A JP 2005071253A JP 2003303274 A JP2003303274 A JP 2003303274A JP 2003303274 A JP2003303274 A JP 2003303274A JP 2005071253 A JP2005071253 A JP 2005071253A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
card
unit
read
contact type
write
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2003303274A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuo Sugiyama
和夫 杉山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
MUFG Bank Ltd
Original Assignee
Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd filed Critical Bank of Tokyo Mitsubishi Ltd
Priority to JP2003303274A priority Critical patent/JP2005071253A/ja
Publication of JP2005071253A publication Critical patent/JP2005071253A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Images

Abstract


【課題】 接触型のICカード、接触型のICカード及び磁気カードなど様々な種類のカードが混在することにともなうユーザやオペレータ(店員など)の不便さを低減する。
【解決手段】 本発明によれば、まず、挿入口100から挿入されたカード20に対し、アンテナ109を用いて非接触型の通信試行を実行する。この通信試行が成功すると、アンテナ109を用いてリード又はライトを実行する。一方、非接触型の通信試行に失敗すると、下部搬送ローラ107によりカード20をさらに装置内へと搬送する。磁気ヘッド108によりカード20の磁気データをリードし、得られた磁気データに基づいて、カード20が接触型のカードであるか否かを判定する。カード20が接触型のカードであれば、接触型のカードインタフェースであるコネクタ110によりデータのリード又はライトを実行する。そうでなければ、磁気ヘッドによりリード又はライトを行なう。
【選択図】 図1

Description

本発明は、接触型ICカード、非接触型ICカード及び磁気カードの読み取り処理又は書き込み処理を実行するICカード装置に関する。
従来、キャッシュカードやクレジットカードとして、主に磁気カードが利用されてきたが、近年のサービスの多様化に対応すべく、これらのカードをICカード化することが検討されている。
しかしながら、キャッシュカードやクレジットカードのICカード化を開始したとしても、すぐに全ての顧客のカードをICカード化できるわけではない。ICカードは磁気カードに比較しコストが高いため、すぐに普及するとは考えにくい。従って、ICカードの普及当初は、一部のユーザから徐々にICカード化が進んでゆくと考えられる。
ここで、問題となるのは、ICカードを有するユーザと、磁気カードを有するユーザとが混在してしまうことである。そのため、店舗側も複数種類のカードに対応する必要がある。例えば、ICカードのリーダライタ装置と、磁気カードのリーダライタ装置とを店舗等に併設することが考えられるが、複数の装置を併設すれば、限られたスペースが占有されてしまい不都合である。そのため、ICカードのリーダライタ装置と磁気カードのリーダライタ装置と統合することが望ましいだろう。
従来において、接触型のICカードのリーダライタ装置と磁気カードのリーダライタ装置との統合を試みたものとして以下の技術が知られている。
特開平2−213990号公報 特開平1−59578号公報。
ICカードには、接触型インタフェースを備えたICカードと、非接触型のインタフェースを備えたICカードが存在する。上述の特許文献1又は特許文献2に記載の技術では、接触型のICカードのリーダライタ装置と磁気カードのリーダライタ装置との統合を試みているが、非接触型のICカードリーダライタ装置の統合については示唆がない。
しかしながら、過渡期においては、非接触型ICカードによるキャッシュカード、接触型ICカードによるキャッシュカード、磁気カードによるキャッシュカードが混在することも想定される。
従来は、接触型のICカードのリーダライタ装置と磁気カードのリーダライタ装置とが統合されて一つの装置となっていたが、非接触型のICカードリーダライタ装置は統合されていなかったため、店舗には2種類のリーダライタを備えなければならなかった。
すると、ユーザは、自分がどの種類のカードであるかを認識した上で、適切なリーダライタ装置を使用しなければならず、非常に面倒であろう。とりわけ、子供や老人などにとっては負担が大きいかもしれない。同様に、クレジットカードなど、店員が処理するタイプのカードについては、店員が何のカードであるかを判断し、適切なリーダライタ装置まで足を運び、そして利用しなければならず面倒である。
ユーザによっては、非接触型のカードであるにもかかわらず、接触型のICカードのリーダライタ装置や磁気カードのリーダライタ装置、あるいはこれらの統合装置に誤って挿入してしまう可能性もあり、その場合は、接触コネクタや磁気ヘッドの劣化を早めてしまうおそれもある。
特に、挿入口にカードの一部を挿入されると、それを検知してカードの搬送を実行するタイプのリーダライタ装置では、搬送用のローラや搬送通路内の壁面との摩擦によって、カードの表面が汚れたり、傷がついたりするおそれもあるため、不必要なカードの挿入は避けられるなら避けるほうがよい。
そこで、本発明では、このような課題のうち少なくとも一つを解決することを目的とする。
本発明は上述の課題の少なくとも一つを解決するICカード装置を提供することを目的としている。当該ICカード装置は、例えば、挿入又は載置されたカードに対して非接触の状態で通信を試行する非接触型の通信試行ユニットと、前記非接触型の通信試行ユニットによる通信の試行が成功したか否かを判定する第1の判定ユニットと、前記非接触型の通信の試行が成功すると、非接触型のカードインタフェースによりリード処理又はライト処理を実行する第1のリードライトユニットと、前記非接触型の通信の試行に失敗すると、前記カードを装置内へと搬送する搬送ユニットと、前記カードの磁気データをリードする磁気ヘッドユニットと、前記リードされた磁気データに基づいて、前記カードが接触型のカードであるか否かを判定する第2の判定ユニットと、前記カードが接触型のカードであると判定されると、接触型のカードインタフェースによりデータのリード処理又はライト処理を実行する第2のリードライトユニットとを含んでいる。
本発明によれば、非接触型のICカード、接触型のICカード及び磁気カードなど様々な種類のカードが混在することにともなうユーザやオペレータ(店員など)の不便さを低減することができる。
以下に本発明の一実施形態を示す。もちろん以下の実施形態は、上位概念として開示される本発明の下位概念にすぎない。すなわち、以下の実施形態は、特許請求の範囲によって確定される本願発明の技術的範囲に含まれるほんの一部の実施形態にすぎないのである。従って、本願の明細書又は図面に開示された上位概念たる発明であって、特許請求の範囲に記載された発明と技術思想が共通すれば、たとえ本願明細書又は図面に直接的に記載されていない実施形態であっても本願発明の技術的範囲に包含される。
なお、以下の実施形態に記載する下位概念の発明について、そのすべてが特許請求の範囲に記載されているとは限らない。ただし、これは特許発明の技術的範囲から意識的に除外したのではなく、特許発明と均等の関係にあるため特許請求の範囲には記載していない場合があることを理解していただきたい。
図1は、本実施形態に係るICカード装置の一例を示した図である。ICカード装置10は、リード機能及びライト機能のうち少なくとも一つを備えた装置であり、銀行のATM端末などもこの概念に含まれる。また、ICカード装置10は、単体の装置として各店舗に配置されてもよいし、店舗のレジ、改札装置などに内蔵されてもよい。
ICカード装置10には、カード挿入口100が設けられており、当該カード挿入口100にカード20が挿入される。カード挿入口100から装置内部にかけて搬送路101が設けられている。搬送路101は、上部の壁102と下部の壁103とが設けられている。
搬送路101の挿入口100の近くには、カードの挿入検知機構が設けられている。この例では、発光ダイオード(LED)104からほぼ常時にわたって出力される光を、LEDに対向して設けられているフォトディテクタ105により常時検出しており、この光がカード20により遮られると、カードが挿入されたものと判定し、下部搬送ローラ107が不図示のモータによって駆動される。上部搬送ローラ106は、カード20が下部搬送ローラ107に対して適切に接触するよう下方向の圧力をかけている。搬送路101の下部には、磁気ヘッド108が設けられており、これによってカードに設けられた磁気ストライプを読み取ったり、データを書き込んだりする。
磁気ヘッド108は、装置内に固定されていてもよいが、カードの磁気ストライプをなぞるよう前後に移動可能であってもよい。後者の場合は、CPUからの制御信号に応じて前後に磁気ヘッド108を移動させる移動機構(モータ、レールなど)が必要となろう。なお、磁気ヘッド108は、カードの磁気ストライプを読み書きするときを除き、損傷や摩耗を防止すべく、搬送路102の外部に退避していてもよい。退避のための機構は、例えば、ソレノイドとバネにより磁気ヘッド108を上下に移動させることにより実現できるが、本発明は、これに限定されることはない。
コネクタ110は、接触タイプのICカードと通信するためのインタフェースの一部を構成している。当該コネクタも、接触タイプのICカードに対してリード又はライトするとき以外は、挿入されたカードに接触しないよう(すなわち、コネクタの損傷や摩耗を低減するよう)、退避していることが望ましい。退避機構には、例えば、ソレノイドとバネにより、コネクタ110を上下に移動させることにより実現できるが、本発明は、これに限定されることはない。
アンテナ109は、非接触タイプのICカードと通信するためのインタフェースの一部を構成している。
図2は、本実施形態に係るICカード装置の電気的なブロック図である。CPU201は、ROM203に格納されているコンピュータプログラムに基づいて制御を実行する中央演算処理装置である。例えば、制御プログラムとしては、後述するフローチャートに従ったカードの搬送制御、リード処理、ライト処理に関するプログラムが含まれる。RAM202は、データなどを記憶する揮発性の記憶装置である。ROM203は、書き換え不能のマスクROMである。EEPROM209は、書き換え可能な記憶装置である。表示装置204は、ICカード20との通信結果や、リードライト処理結果などを表示するディスプレイである。操作部205は、タッチパネルデバイスやテンキーなどの入力装置である。通信インタフェース207は、銀行やクレジットカード会社などのホストコンピュータなどと接続するための通信回路である。
挿入検知回路212は、上述のLED104、フォトディテクタ105などから構成され、カードの挿入・非挿入を検知する検知回路である。挿入検知回路212は、検知結果をCPU201に送信する。
駆動回路215は、CPU201からの制御信号に応じて、搬送モータ216を駆動する。搬送モータ216は、上述の下部搬送ローラ107を回転させる。なお、磁気ヘッド108の退避機構や、コネクタ110の退避機構が電気的な駆動回路により構成される場合は、CPU201によって当該駆動回路が制御されることはいうまでもない。
非接触型カードインタフェース220は、アンテナ109を介して非接触タイプのカードと通信を行なう通信回路である。接触型カードインタフェース221は、コネクタ110を介して接触タイプのカードと通信を行なう通信回路である。磁気カードインタフェース222は、磁気ヘッド108からの読み取り信号を増幅したり、磁気ヘッド108に書き込み信号を出力したりするための電気回路である。
図3は、本実施形態に係るICカードのブロック図である。ICカード20は、例えば、キャッシュカード機能、電子マネー機能、クレジットカード機能、デビットカード機能、航空会社のマイレージカード機能、鉄道・バス会社等の定期券機能、ETC(道路通行料金自動徴収システム)カード機能、ポイントカード機能及び身分証明書(社員証など)機能などの少なくとも一つを備えている。なお、各機能を実現するデータやアプリケーションプログラムはEEPROM304などの不揮発性の記憶装置に記憶されている。また、一部のカード機能のデータは、磁気ストライプ315に記録されている。
CPU301は、制御プログラムに従ってICカード20内の各部を制御する中央演算処理装置である。RAM302は、制御プログラムを実行する際に必要となる作業領域や各種のデータを記憶する記憶装置である。マスクROM303は、制御プログラムや各種のデータを記憶するための記憶装置である。EEPROM304は、書き換え可能な記憶装置である。EEPROM304は、フラッシュメモリなどに置き換えてもよい。接触型カードインタフェース307は、不図示のコネクタを介してICカード装置10と通信するためのカードインタフェースである。非接触型カードインタフェース308は、非接触型カードインタフェース308は、アンテナ309を介してICカード装置10と通信するためのカードインタフェースである。アンテナ309は、通信アンテナであるとともに、電源搬送波を受信するためのアンテナとしても機能する。
図4は、本実施形態に係るICカード装置におけるリード処理又はライト処理の例示的なフローチャートである。
ステップS400において、CPU201は、挿入検知回路212からの信号に基づいて、カードが挿入されたか否かを判定する。LED104からの光が遮断されるとフォトディテクタ105からの電流が減少することを利用して、挿入検知回路212がカードの挿入を感知する。カードの挿入を検知すると、挿入検知回路212は、CPU201に挿入検知信号を送信する。挿入検知信号を受信したと判定すると、CPU201は、ステップS400の待機ループを抜ける。
なお、この初期段階においては、カードの搬送を禁止している。なぜなら、非接触型のカードであるにもかかわらず、カードを搬送してしまえば、カード20、コネクタ110及び磁気ヘッド108の摩耗等を招く恐れがあるため、これらの不都合を低減すべく、カードの搬送を制限している。
ステップS402において、CPU201は、非接触型のカードインタフェース220を駆動し、挿入されたカードとの通信を試行することで、非接触型のカードを探索する。
ステップS404において、CPU201は、非接触型のカードインタフェース220からの通信試行結果を受信し、受信した通信試行結果が「成功」を示していれば、挿入されたカードを非接触型カードと判定し、ステップS406に移行する。一方、通信試行結果が「失敗」を示していれば、CPU201は、非接触型カード以外のカードが挿入されたものと判定し、ステップS408に移行する。
ステップS406において、CPU201は、非接触型のカードインタフェース220を介して、データのリード処理又はライト処理を実行する。ステップS430において、CPU201は、操作部205からのカード排出命令が入力されたり、所定のカードリード・ライト処理が終了したりした場合などのカード排出タイミングを検出すると、駆動回路215にカードを排出させるための搬送制御信号を送信する。すると駆動回路215は、搬送モータ216を搬出方向に回転させる。
ステップS408において、CPU201は、駆動回路215にカードを内部に搬送させるための搬送制御信号を送信する。すると駆動回路215は、カードを装置内に挿入させる方向へと搬送モータ216を回転させる。
なお、この際に、CPU201は、磁気ヘッド108の退避機構を制御して、磁気ヘッド108が磁気ストライプ315を読み取れるような位置へと、当該磁気ヘッド108を移動させてもよい。
ステップS410において、CPU201は、磁気ヘッド108からの読み取り信号を磁気カードインタフェース222においてA/D変換して、変換後のデータをRAM202に書き込む。なお、ステップS408とステップS410とは略同時に実行されてもよい。
ステップS412において、CPU201は、磁気ストライプ315から読み取ったデータに基づいて、挿入されたカードが接触型のICカードであるかどうかを判定する。なお、磁気ストライプ315には、接触型のICカードであることを表す識別データが含まれているものとする。判定の結果、接触型のICカードであれば、ステップS414に進み、そうでなければステップS420に進む。ステップS420において、CPU201は、磁気カードインタフェース222を制御して、カード上の磁気ストライプ315にデータを書き込む。
ステップS414において、CPU201は、退避機構(ソレノイドやモータなど)を駆動させることで、コネクタ110がカード側のコネクタへと接続するようコネクタ110を下降させる。
ステップS416において、CPU201は、接触型のカードインタフェース221を制御して、ICカード20からデータをリードしたり、ライトしたりする。
ステップS418において、CPU201は、上述のように排出タイミングになったことを検出すると、退避機構を制御して、コネクタ110を退避させる。
ステップS430において、CPU201は、駆動回路215にカードを排出させるための搬送制御信号を送信する。すると駆動回路215は、搬送モータ216を搬出方向に回転させる。なお、磁気ヘッド108の退避処理もCPU201が適宜のタイミングで実行する。
以上説明したように、本実施形態によれば、磁気カードインタフェースと、非接触型カードインタフェースと、接触型カードインタフェースとを統合したICカード装置が提供される。そのため、ユーザや店員は、どの種類のカードであるかを意識することなくカードを利用できるため、非常に便利なものとなる。
また、非接触型のカードが挿入された場合は、ICカード装置内に完全に搬送する前にリードライト処理を実行するようにしたため、カード搬送にともなうカード20、磁気ヘッド108及びコネクタ110の摩耗を低減できる。
また、磁気ヘッドやコネクタの退避機構を設けて、通常は、磁気ヘッド108やコネクタ110を退避しておくことにより、非接触型カードであるにもかかわらず、ICカード装置内に深く挿入されてしまった場合にも、これらの劣化を防止できよう。
なお、上述の実施形態において、下部搬送ローラ107による駆動処理(S408)をS400とS402との間で実行してもよい。この場合は、カード20がICカード10内に全て搬送・挿入された後に、非接触型カードIF220による探索処理が実行されることになる。その結果、カード20の一部がICカード装置10から飛び出した状態で非接触IF220を駆動する場合よりもアンテナ109とICカード内のアンテナとの空間的な距離が短くなるため、通信に使用する電波の出力を微弱にでき消費電力を節約できるだろう。また、ICカード20の一部が飛び出していると、ユーザによっては、無理に手動でICカード20を押し込もうとする可能性もある。その場合には、搬送機構やICカード20に負荷がかかり破損の原因になるが、本実施形態の変形例を採用すれば、挿入が検知された段階で一度搬送が実行されるため、そのような問題も解決できよう。
図5は、本実施形態に係る他のリードライト処理の例示的なフローチャートである。なお、上述した説明と同様の処理については同一の引用符号を付すことで説明を簡潔にする。
図6は、本実施形態に係るICカードに内蔵されるアンテナの例示的な形状を示した図である。とりわけ(a)のアンテナは、カードの外周にそって配置されているため、非接触型のICカードインタフェース220からの信号が余りにも微弱であり、かつ、カードが十分に装置内へと挿入されていない場合には、正しく通信できない可能性がある。一方、(b)のアンテナは、カード挿入方向の前部に配置されているため、(a)のアンテナに比しカードの挿入が浅い場合であっても、非接触IFにより通信が可能となろう。なお、アンテナ形状を変更することで、アンテナの特性も変更されてしまうが、薄型のチップコンデンサやコイルなどICカード内に実装可能な電子部品を適宜接続することで元の特性を維持することができるだろう。
なお、ICカードの横方向の長さを1とした場合は、アンテナの占める横方向の幅は、0.7〜0.2、あるいは0.5〜0.3程度であることが好ましい。この程度であれば、十分なアンテナ特性を確保できるだけでなく、一部挿入したカードが不用意に抜け落ちることを防止できるからである。
ステップS502において、CPU201は、駆動回路215を制御し、挿入されたカードを、非接触型カードインタフェース220により通信可能な位置まで搬送する。
CPU201は、予め定められた位置まで搬送するよう制御してもよいし、あるいは、段階的に搬送と非接触型カードインタフェース220による通信試行とを繰り返すようCPU201が制御してもよい。すなわち、段階的にカードを引き込んで行き、最後まで引き込んでも通信できなければ、非接触型以外のカードと判定できる。
本実施形態によれば、カード20の搬送をステップS502とステップS408の少なくとも2段階に分けることで、カード20、磁気ヘッド108又はコネクタ110の劣化を低減できよう。
図7は、本実施形態に係る他のICカード装置の例示的な構成を示した図である。図8は、他のICカード装置10の例示的な電気的構成を示したブロック図である。
とりわけ、非接触型ICカード20を載置するための載置トレー721と、当該トレー721にカードが載置されているか否かを検出するための載置センサー720が設けられている。載置センサー720は、LEDとフォトディテクタとを含む光学的なセンサーにより構成してもよいし、載置されたカード20の自重によって押し下げられるとオフからオンに切り替えられるスイッチなどを採用してもよい。載置センサー720からの検知信号は、載置検知回路813に出力され、載置検知回路813において検知データへとA/D変換され、CPU201に送信される。
また、トレー721が、アンテナ109からの電波や、当該アンテナ109への電波を十分に通過させることができるように、トレー721の底面は、電波の透過性が高い樹脂などの素材であることが好ましいだろう。同様に、底面に対向するICカード装置10の筐体部分(例えば、上部外板)も同様な特性を有する素材であることが好ましい。このように電波の透過性が高い素材を設けることで、より微弱な電波であっても非接触通信が可能となり、消費電力も節約できるだろう。また、電波を微弱にできれば、周囲に置かれた非接触型のICカードと通信してしまう危険性も低減できるため、好ましいだろう。
図9は、本実施形態に係る他のICカード処理についての例示的なフローチャートである。
ステップS900において、CPU201は、載置検出回路813からの検知データを受信し、その値がカードの検知を表しているか否か判定する。カードが検知されたならば、ステップS906に進み、上述したステップS406と同様に、CPU201は、非接触型のカードインタフェース220を制御してリードライト処理を実行する。一方、カードが検知されなければ、ステップS902に進む。
ステップS902において、CPU201は、上述のカード挿入判定処理(S400)を実行し、カードの挿入が検知されれば、ステップS450に進み、カードの種類に応じたリードライト処理を実行する。一方、カードの挿入が検知されなければ、ステップS900に戻る。
本実施形態によれば、非接触型カード用のトレー721を設けたことにより、カード挿入口100からカードを搬送するよりも、カードの摩耗等を防止できよう。
また、カード挿入口100から挿入された非接触型のICカードについても、上述のとおりリードライト処理を実行するため、トレー721の存在に気づかないユーザや、自己のカードの種別に無頓着なユーザに対しても、カード処理を円滑に実行できる利点がある。
ところで、載置されたカードが非接触型のICカードでない場合も考えられる。そこで、CPU201は、ステップS906を実行する前に、ステップS402とステップS404で説明した非接触型ICカードの探索・判定処理を実行してもよい。そして、非接触型ICカードであると判定された場合は、CPU201がステップS906を実行する。一方、非接触型のICカード以外のものが載置されていると判定した場合、CPU201は、カード20をカード挿入口100へ挿入するよう促すためのメッセージを表示装置204に表示出力してもよい。当該メッセージは、不図示の音声出力回路から音声により出力してもよいし、音声出力と表示出力を同時に実行してもよい。このようにすれば、誤って、磁気カードや接触型のICカードをトレー721に載置してしまった場合でも、ユーザにカード挿入口100へと挿入するようアドバイスできるため、ユーザの利便性はより高まるであろう。
図10は、本実施形態に係るさらに他のICカード処理の例示的なフローチャートである。このフローチャートでは、アンテナ109として、電波の指向性を動的に変更できるものを採用している。このようなアンテナとしては、例えば、フェーズドアレイアンテナなどがある。なお、上述の実施形態で説明した処理については同一の引用符号を付すことで、説明を省略することにする。
ステップS1004において、CPU201は、非接触型カードインタフェース220を制御し、アンテナ109の指向性を搬送路101の方向に変更する。その後、ステップS450において、上述のカード処理を実行する。カード20へのリードライト処理が終了すると、ステップS1008において、CPU201は、アンテナ109の指向性をトレー721側に変更する。
本実施形態によれば、カード20がICカード装置10内に挿入されているときは、トレー721など外部に位置している非接触型カードへの通信を抑制すべく、アンテナ109の指向性を変更している。これにより本来は通信の対象ではない外部の非接触ICカードと通信してしまうような危険性を低減できよう。
なお、ステップS1008における再度のアンテナ指向性の変更を省略してもよい。その場合は、CPU201がRAM202やEEPROM209に現在の指向性の状態を記憶しておき、カード20がトレー721に載置されているときは、トレー721の方向に指向性を向け、搬送路101内にカード20が位置しているときは、搬送路101に指向性を向けるように制御してもよいだろう。
図1は、本実施形態に係るICカード装置の一例を示した図である。 図2は、本実施形態に係るICカード装置の電気的なブロック図である。 図3は、本実施形態に係るICカードのブロック図である。 図4は、本実施形態に係るICカード装置におけるリード処理又はライト処理の例示的なフローチャートである。 図5は、本実施形態に係る他のリードライト処理の例示的なフローチャートである。 図6は、本実施形態に係るICカードに内蔵されるアンテナの例示的な形状を示した図である。 図7は、本実施形態に係る他のICカード装置の例示的な構成を示した図である。 図8は、他のICカード装置の例示的な電気的構成を示したブロック図である。 図9は、本実施形態に係る他のICカード処理についての例示的なフローチャートである。 図10は、本実施形態に係るさらに他のICカード処理の例示的なフローチャートである。
符号の説明
10…ICカード装置
20…カード
100…カード挿入口
101…搬送路
102…搬送路の上部の壁板
103…搬送路の下部の壁板
104…発光ダイオード(LED)
105…フォトディテクタ
106…上部搬送ローラ
107…下部搬送ローラ
108…磁気ヘッド
109…非接触インタフェース用のアンテナ
110…接触インタフェース用のコネクタ

Claims (10)

  1. 複数の種類の異なるカードインタフェースに対応したICカード装置であって、
    挿入又は載置されたカードに対して非接触の状態で通信を試行する非接触型の通信試行ユニットと、
    前記非接触型の通信試行ユニットによる通信の試行が成功したか否かを判定する第1の判定ユニットと、
    前記非接触型の通信の試行が成功すると、非接触型のカードインタフェースによりリード処理又はライト処理を実行する第1のリードライトユニットと、
    前記非接触型の通信の試行に失敗すると、前記カードを装置内へと搬送する搬送ユニットと、
    前記カードの磁気データをリードする磁気ヘッドユニットと、
    前記リードされた磁気データに基づいて、前記カードが接触型のカードであるか否かを判定する第2の判定ユニットと、
    前記カードが接触型のカードであると判定されると、接触型のカードインタフェースによりデータのリード処理又はライト処理を実行する第2のリードライトユニットと
    を含むICカード装置。
  2. カード挿入口へのカードの挿入を検知する挿入検知ユニットをさらに備え、
    前記非接触型の通信試行ユニットは、前記挿入検知ユニットによりカードの挿入が検知されると、挿入されたカードに対して非接触の状態で通信を試行することを特徴とする請求項1に記載のICカード装置。
  3. 前記非接触型の通信の試行が失敗すると、前記磁気ヘッドユニット及び前記第2のリードライトユニットの一部であるコネクタの少なくとも一方を前記カードに対して接触するように移動させるとともに、前記カードが排出される際には前記磁気ヘッド及び前記コネクタを移動退避させる移動ユニットをさらに含む請求項1又は2に記載のICカード装置。
  4. 前記カードが挿入されると、前記第1のリードライトユニットによりリード処理又はライト処理の可能な第1の位置まで搬送させ、該カードが非接触型のカードでない場合は、さらに、第2のリードライトユニットによりリード処理又はライト処理が可能な第2の位置まで搬送させるよう前記搬送ユニットを制御する搬送制御ユニットをさらに含む請求項1乃至請求項3の何れかに記載のICカード装置。
  5. 非接触型のICカードを載置する載置トレーと、
    前記載置トレーにカードが載置されたことを検知する載置検知ユニットと
    をさらに備え、前記載置検知ユニットによりカードが載置されると、前記通信試行ユニットにより通信を試行することを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のICカード装置。
  6. 前記載置トレーに載置されたカードに対する前記通信の試行が失敗すると、該カードをカード挿入口へ挿入するよう促すためのメッセージを音声出力又は表示出力する出力ユニットをさらに含む請求項5に記載のICカード装置。
  7. 前記カード挿入口からカードが装置内に挿入されているときは、前記載置トレーに載置されている他のカードへのリード処理又はライト処理を禁止するよう制御する外部リードライト禁止ユニットをさらに含む請求項5又は6に記載のICカード装置。
  8. 前記禁止ユニットは、前記第1のリードライトユニットに含まれるアンテナの指向性を装置内の搬送路の方向に向けるよう制御する指向性制御回路を含むことを特徴とする請求項7に記載のICカード装置。
  9. 請求項1乃至8の何れかに記載のICカード装置に使用される非接触型のICカードであって、
    前記第1のリードライトユニットと通信するためのアンテナを、該ICカードの挿入方向前方に片寄せして配置していることを特徴とする非接触型のICカード。
  10. 複数の種類の異なるカードインタフェースに対応したICカード処理方法であって、
    挿入又は載置されたカードに対して非接触型の通信試行を実行するステップと、
    前記非接触型の通信試行が成功したか否かを判定するステップと、
    前記非接触型の通信試行が成功すると、非接触型のカードインタフェースを用いてリード処理又はライト処理を実行するステップと、
    前記非接触型の通信試行に失敗すると、前記カードを装置内へと搬送するステップと、
    前記カードの磁気データをリードするステップと、
    前記リードされた磁気データに基づいて、前記カードが接触型のカードであるか否かを判定するステップと、
    前記カードが接触型のカードであると判定されると、接触型のカードインタフェースによりデータのリード処理又はライト処理を実行するステップと
    を含むICカード処理方法。
JP2003303274A 2003-08-27 2003-08-27 Icカード装置 Withdrawn JP2005071253A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303274A JP2005071253A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 Icカード装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003303274A JP2005071253A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 Icカード装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2005071253A true JP2005071253A (ja) 2005-03-17

Family

ID=34407319

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003303274A Withdrawn JP2005071253A (ja) 2003-08-27 2003-08-27 Icカード装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2005071253A (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2439350A (en) * 2006-06-23 2007-12-27 Int Currency Tech Modular card reading apparatus for reading multiple cards
JP2009132460A (ja) * 2005-05-24 2009-06-18 Tatsuno Corp 検出器と被検出具との組み合わせ
JP2019175073A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 Necプラットフォームズ株式会社 カード読取装置
JP2020135429A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 三菱重工機械システム株式会社 カード処理装置、料金機械、カード処理方法、及びプログラム
JP7520391B2 (ja) 2022-01-14 2024-07-23 旭精工株式会社 カード処理装置

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009132460A (ja) * 2005-05-24 2009-06-18 Tatsuno Corp 検出器と被検出具との組み合わせ
GB2439350A (en) * 2006-06-23 2007-12-27 Int Currency Tech Modular card reading apparatus for reading multiple cards
JP2019175073A (ja) * 2018-03-28 2019-10-10 Necプラットフォームズ株式会社 カード読取装置
JP2020135429A (ja) * 2019-02-20 2020-08-31 三菱重工機械システム株式会社 カード処理装置、料金機械、カード処理方法、及びプログラム
JP7365125B2 (ja) 2019-02-20 2023-10-19 三菱重工機械システム株式会社 カード処理装置、料金機械、カード処理方法、及びプログラム
JP7520391B2 (ja) 2022-01-14 2024-07-23 旭精工株式会社 カード処理装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0595305B1 (en) IC card reader
EP0712087B1 (en) A card reader
KR101138836B1 (ko) Rfid 태그
US20080061149A1 (en) Proximity payment card with security interlock
US8079520B2 (en) Method for reducing RF interference inside dual-interface card reader and dual-interface card reader thereof
US20060279413A1 (en) Radio frequency identification device
US20030010827A1 (en) Dual magazine recirculating transport
US7543746B2 (en) Portable terminal system including portable terminal mounting base
EP1544784A4 (en) ANTENNA DEVICE AND COMMUNICATION DEVICE USING ANTENNA DEVICE
KR20070056974A (ko) 비접촉 ic 미디어와 통신하는 단말장치 및 그 통신방법
JP2005293444A (ja) メモリカードアダプタ及びメモリカード
US6199764B1 (en) UART with an IC card reading interface and IC card reading system using the same
DE60008042D1 (de) Verfahren, System und Vorrichtung zum Übertragen, Empfangen und Anzeigen von Informationen
JP2005071253A (ja) Icカード装置
EP0762307A3 (en) IC card reader
CN100517997C (zh) 无线标签读写器
WO2001001339A1 (fr) Carte a circuit integre composite
JP2005332015A (ja) ブースター付きカードケース
US20060163364A1 (en) Ic chip, card and mobile terminal connected to the same
KR101388156B1 (ko) 반도체장치
JP3639489B2 (ja) カード処理装置
JP4205248B2 (ja) 情報カードの表裏判別方法及び表裏判別装置
JP2008027199A (ja) 非接触icカード収納装置
JP2019133490A (ja) 自動取引機
JP5260269B2 (ja) カードリーダライタ装置、挿入誘導プレート、制御方法及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20061107