JP6610102B2 - 半導体モジュール - Google Patents

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Description

この発明は、半導体モジュールに関するものであり、特にパワー半導体素子とモジュール中の導体との接合材が金属ナノ粒子の焼結体であるパワー半導体モジュールに関する。
パワー半導体モジュールは、電力の制御および供給を行なうために用いられる半導体装置である。パワー半導体モジュールに用いられるパワー半導体素子としては、例えばパワーMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)およびIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などが挙げられる。その際、例えばパワー半導体素子とモジュール中の導体とを接合するための接合材に由来する、パワー半導体素子の電極同士の近接または短絡を避ける工夫が必要となる。
この課題は、例えば発光ダイオードを半導体素子とする半導体モジュールなど、幾つかの種類の半導体モジュールにも共通して存在するものである。特開2012−119485号公報(特許文献1)には、上記の工夫の施された半導体モジュールの一例が提案されている。
図4は、特許文献1に記載されている半導体モジュール200の説明図である。図4(A)は、半導体モジュール200の分解斜視図であり、図4(B)は、半導体モジュール200の断面図である。
半導体モジュール200は、例えば発光ダイオードのような半導体素子201と、サブマウント基板203と、半導体素子201とサブマウント基板203とを接合するはんだのような接合材Sとを備えている。半導体素子201は、第1の電極201Fと、第2の電極201Sとを備えている。サブマウント基板203は、第1の端子電極202と、第2の端子電極204と、環状凸状部203Tとを備えている。そして、第1の電極201Fと第1の端子電極202とは、金ワイヤ205とで接続され、第2の電極201Sと第2の端子電極204とは、金ワイヤ206とで接続されている。
半導体モジュール200では、半導体素子201とサブマウント基板203とを接合材Sにより接合する際に、環状凸条部201Tが図2(B)に示すように接合材Sの広がりを抑制する。そのため、半導体素子201の側面部への接合材Sの付着が抑えられ、半導体素子の電極同士の近接または短絡が避けられると考えられる。
特開2012−119485号公報
半導体モジュール200において、半導体素子201とサブマウント基板203とを接合する接合材Sとしては、上記のように形成過程において溶融し、液状となる鉛フリーはんだなどが用いられている。この場合、加熱して溶融させる前にはんだペーストの半導体素子201の側面への付着量が多くなっていても、半導体素子201の材質はケイ素などであるため、液状のはんだに対する濡れ性が低い。したがって、液状のはんだは、環状凸条部201Tの隙間に流れ込み、固化して接合材Sとなった状態では、半導体素子201の側面には残らない。
ところで、近年、パワー半導体モジュールにおけるパワー半導体素子の接合材として、銀ナノ粒子、銅ナノ粒子または金ナノ粒子などの金属ナノ粒子の焼結体が注目されている。
これら金属ナノ粒子の焼結体は、金属種を選択することで鉛フリーはんだに比べて比抵抗を低く、かつ熱伝導率を高くすることができる。そのため、接合材に金属ナノ粒子の焼結体を用いた場合、接合部での電力損失が低減され、かつ接合部での熱抵抗が低くなり、パワー半導体素子からの熱を効率よく放散させることができるなどの利点がある。そして、金属ナノ粒子の焼結体は、固相焼結型(非溶融型)の接合材であるため、接合熱処理時に接合材が周囲に広がることがない利点もある。
一方、例えば金属ナノ粒子ペーストの供給量が多く、パワー半導体素子の側面への付着量が多くなったときは、上記のように溶融して流れ落ちることがなく、付着したままの状態となる。したがって、パワー半導体素子の電極同士が電気的に近接することになり、甚だしくは接触して短絡した状態になり、絶縁性が確保できない虞がある。この状態は、特許文献1に記載されている構造を採用したとしても、接合材が環状凸条部の隙間に流れ込まないため解消されない。
そこで、この発明の目的は、半導体素子(特に、パワー半導体素子)とモジュール中の導体との接合材が金属ナノ粒子の焼結体であって、半導体素子の電極同士の絶縁性が確保された半導体モジュールを提供することである。
この発明では、半導体素子(特に、パワー半導体素子)とモジュール中の導体との接合材が金属ナノ粒子の焼結体であっても、半導体素子の電極同士の絶縁性を確保するため、モジュール中の導体の形状の改良が図られる。
この発明に係る半導体モジュールは、一方主面に第1の電極および第2の電極を備え、他方主面に第3の電極を備えた半導体素子と、第1の導体と、第2の導体と、第3の導体と、第1の接続部材と、第2の接続部材とを備えている。
半導体素子の第1の電極と第1の導体とは、第1の接続部材を介して接続され、第2の電極と第3の導体とは、第2の接続部材を介して接続されている。また、第3の電極と第2の導体とは、金属ナノ粒子の焼結体である接合材により接合されている。
第2の導体は、半導体素子と接合される面に環状の凹部を備えている。そして、第2の導体が備えている環状の凹部と半導体素子とを、半導体素子の一方主面と直交する方向から見たときに、半導体素子の他方主面の外周縁は、第2の導体が備えている環状の凹部の内周縁と外周縁との間に位置している。ここで、環状とは、単純閉曲線、多角形、および多角形の角を曲線化したものなどの無端形状を指す。
接合材である金属ナノ粒子の焼結体は、第3の電極と第2の導体との間に金属ナノ粒子ペーストを介在させた状態で、焼結させることによって形成される。そのため、前述のように、金属ナノ粒子ペーストの供給量が多く、半導体素子の側面への付着量が多くなった場合、はんだのように溶融して流れ落ちることがなく、付着したままの状態となる。
一方、上記の半導体モジュールでは、金属ナノ粒子ペーストのうち、余分なものが第2の導体が備えている環状の凹部に移動するので、半導体素子の側面への付着量を少なくすることができる。したがって、半導体素子の第1の電極と第3の電極とが電気的に近接することが避けられ、高い絶縁性を維持することができる。
この発明に係る半導体モジュールは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、金属ナノ粒子は、銀、銅、金、またはそれらの中から選ばれる少なくとも2種類の金属の合金のナノ粒子である。
上記の半導体モジュールでは、金属ナノ粒子が銀、銅、金、またはそれらの中から選ばれる少なくとも2種類の金属の合金のナノ粒子であるため、その焼結体である接合材の比抵抗が鉛フリーはんだに比べて大幅に低く、かつ熱伝導率が大幅に高くなる。そのため、接合材を金属ナノ粒子の焼結体とすることで、接合部での電力損失が大幅に低減され、かつ接合部での熱抵抗が大幅に低くなり、パワー半導体素子からの熱を極めて効率よく放散させることができる。
この発明に係る半導体モジュールは、以下の特徴を備えることが好ましい。すなわち、第1の接続部材および第2の接続部材は、板状部材である。
上記の半導体モジュールでは、第1の接続部材および第2の接続部材が板状部材(いわゆるクリップ)であるため、衝撃が加わった際にも各接続部材の位置が変わることがない。また、第1の接続部材の第1の電極および第1の導体における接続位置、ならびに第2の接続部材の第2の電極および第3の導体における接続位置に段差がある場合にも、例えば金属板を屈曲させて形成することができるため、各接続部材としてワイヤを用いた場合に比べて、半導体モジュールを低背化することができる。
この発明に係る半導体モジュールは、以下の特徴を備えることも好ましい。すなわち、環状の凹部の深さは、0.05mm以上である。そして、環状の凹部と半導体素子とを半導体素子の一方主面と直交する方向から見たときに、第3の電極と第2の導体とは、半導体素子の他方主面の外周縁が、環状の凹部の内周縁から0.05mm以上外側にあり、かつ環状の凹部の外周縁から0.10mm以上内側にあるように接合されている。
上記の半導体モジュールでは、金属ナノ粒子ペーストのうち、余分なものが環状の凹部Tに移動する際に、環状の凹部Tが余分なペーストを確実に溜めることができるので、半導体素子1の側面への付着量をさらに少なくすることができる。したがって、半導体素子の第1の電極と第3の電極とが電気的に近接することが確実に避けられ、高い絶縁性を確実に維持することができる。
この発明に係る半導体モジュールでは、金属ナノ粒子ペーストのうち、余分なものが第2の導体が備えている環状の凹部に移動するので、半導体素子の側面への付着量を少なくすることができる。したがって、半導体素子の第1の電極と第3の電極とが電気的に近接することが避けられ、高い絶縁性を維持することができる。
この発明に係る半導体モジュールの第1の実施形態であるパワー半導体モジュール100の断面図と、パワー半導体素子1の外周縁と第2の導体3が備えている環状の凹部Tとの位置関係を説明するための模式図である。 パワー半導体モジュールにおいて、接合材Sがパワー半導体素子1の側面に付着し、パワー半導体素子1の第1の電極1Fと第3の電極1Tとが近接した状態を示す断面図である。 この発明に係る半導体モジュールの第2の実施形態であるパワー半導体モジュール100Aの断面図である。 背景技術の半導体モジュール200の分解斜視図および断面である。
以下にこの発明の実施形態を示して、この発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
−半導体モジュールの第1の実施形態−
この発明に係る半導体モジュールの第1の実施形態であるパワー半導体モジュール100について、図1を用いて説明する。この発明が適用される半導体モジュールとしては、例えば自動車のパワーステアリング機構などの電装機器を駆動するためのインバータに用いられるパワー半導体モジュール、または電気自動車およびハイブリッド自動車用のモータを駆動するためのインバータに用いられるパワー半導体モジュールなどが挙げられるが、これらに限られるものではない。
図1は、パワー半導体モジュール100の説明図である。図1(A)は、パワー半導体モジュール100の、図1(B)に示したA1−A1線を含む切断面における矢視断面図である。図1(B)は、パワー半導体素子1の外周縁と第2の導体3が備えている環状の凹部Tとの位置関係を説明するための模式図である。
パワー半導体モジュール100は、パワー半導体素子1と、第1の導体2と、第2の導体3と、第3の導体4と、第1の接続部材5と、第2の接続部材6とを備えている。
パワー半導体素子1は、一方主面に第1の電極1Fおよび第2の電極1Sを備え、他方主面に第3の電極1Tを備えている。パワー半導体素子1としては、例えばパワーMOSFET(金属酸化膜半導体電界効果トランジスタ)およびIGBT(絶縁ゲートバイポーラトランジスタ)などを用いることができる。第1の電極1F、第2の電極1Sおよび第3の電極1Tは、パワー半導体素子1がパワーMOSFETである場合、それぞれエミッタ電極、ベース電極およびコレクタ電極となる。一方、パワー半導体素子1がパワーMOSFETである場合、それぞれソース電極、ゲート電極およびドレイン電極となる。
第1の導体2、第2の導体3、および第3の導体4は、この実施例においては、絶縁層7の一方主面上に形成されている。第1の導体2、第2の導体3、および第3の導体4は、銅または銅合金を用いることが好ましい。
なお、絶縁層7の他方主面上には、放熱効率を向上させるための放熱板8が備えられている。ただし、絶縁層7および放熱板8は、パワー半導体モジュールの設計により不要となることもあるため、この発明における必須の構成要素ではない。
絶縁層7は、例えばエポキシ系樹脂にガラスまたはセラミックのフィラーを分散させた樹脂材料を用いたものや、ガラスセラミック、酸化アルミニウム、窒化アルミニウムおよび窒化ケイ素などのセラミック材料を用いたものから、パワー半導体モジュールの設計に合わせて適宜選択することができる。また、放熱板8は、熱伝導率の大きな金属である、アルミニウムまたはその合金、銅およびその合金、ならびに銀およびその合金を用いることが好ましい。
第1の電極1Fと第1の導体2とは、第1の接続部材5を介して接続され、第2の電極1Sと第3の導体4とは、第2の接続部材6を介して接続されている。また、第3の電極1Tと第2の導体3とは、金属ナノ粒子の焼結体である接合材Sにより接合されており、両者は電気的および熱的に接続されている。
なお、金属ナノ粒子は、金属の性質として低い比抵抗および高い熱伝導率を有する銀、銅、金、またはそれらの中から選ばれる少なくとも2種類の金属の合金のナノ粒子が用いられることが好ましい。接合材を金属ナノ粒子の焼結体とすることで、接合部での電力損失が低減され、かつ接合部での熱抵抗が低くなり、パワー半導体素子からの熱を効率よく放散させることができる。
第1の接続部材5および第2の接続部材6は、この実施例においては、金などを材料とするワイヤが用いられている。なお、第1の接続部材5および第2の接続部材6は、後述する第2の実施形態(図3)に示すように、クリップと呼ばれる板状部材を用いてもよい。
第2の導体3は、パワー半導体素子1と接合される面に環状の凹部Tを備えている。そして、第2の導体3が備えている環状の凹部Tとパワー半導体素子1とを、パワー半導体素子1の一方主面と直交する方向から見たときに、図1(B)に示すように、パワー半導体素子1の他方主面の外周縁(図1(B)において二点鎖線で図示)は、第2の導体3が備えている環状の凹部Tの内周縁TIと外周縁TOとの間に位置している。
ここで、第2の導体3が、環状の凹部Tを備えていない場合を考える。その場合、例えば金属ナノ粒子ペーストの供給量が多く、パワー半導体素子1の側面への付着量が多くなった場合、はんだのように溶融して流れ落ちることがなく、付着したままの状態となる。したがって、図2に示すように、パワー半導体素子1の第1の電極1Fと第3の電極1Tとが電気的に近接することになり、絶縁性が確保できない虞がある。
一方、パワー半導体モジュール100では、金属ナノ粒子ペーストのうち、余分なものが第2の導体3が備えている環状の凹部Tに移動するので、パワー半導体素子1の側面への付着量を少なくすることができる。その結果、パワー半導体素子1の第1の電極1Fと第3の電極1Tとが電気的に近接または短絡することが避けられ、高い絶縁性を維持することができる。
また、特許文献1に記載された半導体モジュール200において、接合材Sとして金属ナノ粒子ペーストを用いた場合を考える。半導体モジュール200では、半導体素子201の平面形状が矩形であるのに対して、環状凸状部203Tの平面形状は円であるため、半導体素子201の外周縁と環状凸状部203Rの頂部が交差する領域が存在する。そのため、接合材Sとして金属ナノ粒子ペーストを用いた場合、金属ナノ粒子ペーストが上記の交差領域でせき止められ、パワー半導体素子1の側面に付着したままとなるおそれがある。
それに対して、この発明では、パワー半導体素子1の外周縁全周が、第2の導体3が備えている環状の凹部Tの内周縁TIと外周縁TOとの間に位置している。そのため、パワー半導体素子1と環状の凹部Tとが交差せず、金属ナノ粒子ペーストが環状の凹部T内に収まり、金属ナノ粒子ペーストのパワー半導体素子1の側面への付着量を少なくすることができる。
さらに、この発明によれば、パワー半導体素子1の外周縁の形状に合わせた環状の凹部Tを1箇所設けていればよく、特許文献1に記載された半導体モジュール200のように、環状凸状部203Tを複数設ける必要はない。
なお、環状の凹部Tの深さは、0.05mm以上であることが好ましい。そして、環状の凹部Tとパワー半導体素子1とをパワー半導体素子1の一方主面と直交する方向から見たときに、第3の電極1Tと第2の導体3とは、パワー半導体素子1の他方主面の外周縁が、環状の凹部Tの内周縁TIから0.05mm以上外側にあり、かつ環状の凹部Tの外周縁TOから0.10mm以上内側にあるように接合されていることが好ましい。
このようにすることで、金属ナノ粒子ペーストのうち、余分なものが環状の凹部Tに移動する際に、環状の凹部Tが余分なペーストを確実に溜めることができるので、パワー半導体素子1の側面への付着量をさらに少なくすることができる。したがって、パワー半導体素子の第1の電極と第3の電極とが電気的に近接することが確実に避けられ、高い絶縁性を確実に維持することができる。
−半導体モジュールの第2の実施形態−
この発明に係る半導体モジュールの第2の実施形態であるパワー半導体モジュール100Aについて、図3を用いて説明する。図3は、パワー半導体モジュール100Aの、図1(A)の矢視断面図に相当する断面図である。
パワー半導体モジュール100Aは、第1の接続部材5および第2の接続部材6の形態が第1の実施形態であるパワー半導体モジュール100と異なる。それ以外はパワー半導体モジュール100と共通であるため、共通する箇所の説明については省略する。
上記のパワー半導体モジュールでは、第1の接続部材5および第2の接続部材6を板状部材とした場合、衝撃が加わった際にも各接続部材の位置が変わることがない。また、第1の接続部材5の第1の電極1Fおよび第1の導体2における接続位置、ならびに第2の接続部材6の第2の電極1Sおよび第3の導体4における接続位置に段差がある場合にも、例えば金属板を屈曲させて形成することができるため、各接続部材としてワイヤを用いた場合に比べて、パワー半導体モジュール100Aを低背化することができる。
以上で説明した各実施形態では、第1の電極1Fは、ワイヤまたは板状部材により第1の導体2に接続されているが、第1の導体2が第1の電極1Fの上方に配置されている場合には、はんだまたは金属ナノ粒子の焼結体を接合材として、第1の電極1Fと第1の導体2とをブロック導体(第1の接続部材5に相当)を介して接続するようにしてもよい。
ブロック導体と第1の電極1Fとを接合する接合材を金属ナノ粒子の焼結体とした場合には、ブロック導体にも余分な金属ナノ粒子ペーストを収容できる空間を設けることが好ましい。そのようにすることで、パワー半導体素子1の第1の電極1Fと第3の電極1Tとが電気的に近接することが確実に避けられ、高い絶縁性を確実に維持することができる。
なお、この発明は上記の実施形態に限定されるものではなく、この発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることができる。また、この明細書に記載の各実施形態は、例示的なものであり、異なる実施形態間において、構成の部分的な置換または組み合わせが可能であることを指摘しておく。
100、100A パワー半導体モジュール
1 パワー半導体素子
1F 第1の電極
1S 第2の電極
1T 第3の電極
2 第1の導体
3 第2の導体
4 第3の導体
5 第1の接続部材
6 第2の接続部材
S 接合材
T 環状の凹部
TI 環状の凹部の内周縁
TO 環状の凹部の外周縁

Claims (4)

  1. 一方主面に第1の電極および第2の電極を備え、他方主面に第3の電極を備えた半導体素子と、第1の導体と、第2の導体と、第3の導体と、第1の接続部材と、第2の接続部材とを備えた半導体モジュールであって、
    前記第1の電極と前記第1の導体とが、前記第1の接続部材を介して接続され、前記第2の電極と前記第3の導体とが、前記第2の接続部材を介して接続されており、
    前記第3の電極と前記第2の導体とが、金属ナノ粒子の焼結体である接合材により接合されており、
    前記第2の導体は、前記半導体素子と接合される面に環状の凹部を備えており、
    前記第2の導体が備えている環状の凹部と前記半導体素子とを、前記半導体素子の一方主面と直交する方向から見たときに、前記半導体素子の他方主面の外周縁は、前記第2の導体が備えている環状の凹部の内周縁と外周縁との間に位置していることを特徴とする、半導体モジュール。
  2. 前記金属ナノ粒子は、銀、銅、金、またはそれらの中から選ばれる少なくとも2種類の金属の合金のナノ粒子であることを特徴とする、請求項1に記載の半導体モジュール。
  3. 前記第1の接続部材および前記第2の接続部材は、板状部材であることを特徴とする、請求項1または2に記載の半導体モジュール。
  4. 前記環状の凹部の深さが0.05mm以上であり、
    前記環状の凹部と前記半導体素子とを前記半導体素子の一方主面と直交する方向から見たときに、前記第3の電極と前記第2の導体とは、前記半導体素子の他方主面の外周縁が、前記環状の凹部の内周縁から0.05mm以上外側にあり、かつ前記環状の凹部の外周縁から0.10mm以上内側にあるように接合されていることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか1項に記載の半導体モジュール。
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