JP6607520B2 - ギアポンプ押出機 - Google Patents

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Description

本発明は、ゴム組成物を一対のギアの間で圧延しながら吐出させることによりシート状のゴム部材を押出成形するギアポンプ押出機に関する。
一般に、空気入りタイヤには、断面形状が異なる種々のシート状のゴム部材が使用されており、これらのゴム部材は、通常、先端部に成形用口金が取り付けられたギアポンプ押出機を用いて成形されている(例えば、特許文献1)。
図1はこのギアポンプ押出機の主要部を模式的に示す側面図である。図1に示すように、ギアポンプ押出機1は、押出スクリュー2と、シェルクランプ6を介して押出スクリュー2の先端に連結されたギアポンプケース3と、ギアポンプケース3の先端に取り付けられた成形用口金7とを備えている。
このギアポンプ押出機1では、ギアポンプケース3内に駆動ギア32と従動ギア33の一対のギアが収納されており、押出スクリュー2から供給されたゴム組成物が、ギアポンプケース3内で駆動ギア32と従動ギア33により圧延された後、成形用口金7から押し出されることにより所定の断面形状を有するシート状のゴム部材が押出成形される。
特開2006−103199号公報
しかしながら、上記したギアポンプ押出機では、従来、押出成形が進むに従ってゴム部材の吐出量が減少して生産効率が低下することがあるため、改善が望まれていた。
そこで、本発明は、押出成形の進行に伴うゴム部材の吐出量の減少を適切に抑制して、従来よりも生産効率を向上させることができるギアポンプ押出機を提供することを課題とする。
本発明者は、鋭意検討を行い、以下に記載する発明により上記課題を解決できることを見出し、本発明を完成させるに至った。
請求項1に記載の発明は、
ギアポンプケース内に収納されて互いに噛み合う一対のギアを備えており、ゴム組成物を前記一対のギアの間で圧延しながら成形用口金から吐出させることによりシート状のゴム部材を押出成形するギアポンプ押出機であって、
前記一対のギアのそれぞれの側面に接するように配置され、前記一対のギアの各支軸を回転自在に支持するブッシュリングを備えており、
前記ブッシュリングが、ギアの摩耗を抑制する材質としてJIS G4404に規定されるSKD11を用いて作製されており、
前記一対のギアの支軸に接触する前記ブッシュリングの内周面に、焼け発生抑制用のCrNコーティング処理が施されていることを特徴とするギアポンプ押出機である。
本発明によれば、押出成形の進行に伴うゴム部材の吐出量の減少を適切に抑制して、従来よりも生産効率を向上させることができるギアポンプ押出機を提供することができる。
ギアポンプ押出機の主要部を模式的に示す側面図である。 図1のX−X線における断面図である。 図2におけるギアポンプケース内を拡大して示す断面図である。 ゴム部材の吐出量とブッシュリングの摩耗との関係を示す図である。
1.本発明に至る経緯
本発明の実施の形態を説明するに先立って、本発明に至る経緯について説明する。
本発明者は、まず、上記したギアポンプ押出機における問題点、即ち、押出成形が進むに従ってゴム部材の吐出量が減少してくる現象が、何によりもたらされているかについて、種々の実験を行い、鋭意検討を行った。
その結果、押出成形が進むに従って、ブッシュリングと一対のギアとの摺接面が摩耗して隙間が生じ、この隙間によって押出スクリュー側に戻されるゴム組成物の量が多くなり、吐出量の減少を招いていることが分かった。
これを図2および図3を用いて、具体的に説明する。図2は図1のX−X線における断面図であり、図3は図2におけるギアポンプケース内を拡大して示す断面図である。図2および図3に示すように、ギアポンプケース3内には駆動ギア32と従動ギア33の一対のギアの他に、これらのギアを回転自在に支持する支軸32a、33aと、ブッシュリング35とが設けられており、このブッシュリング35は、支軸32a、33aを回転自在に支持すると共に、駆動ギア32と従動ギア33のそれぞれの側面に摺接してギアポンプケース3内に供給されたゴム組成物が押出スクリュー2(図1参照)側に戻されることを防止している。
しかし、押出成形が進むに従ってブッシュリング35と一対のギアとの摺接面35bが摩耗すると、ブッシュリング35と駆動ギア32(従動ギア33)との間に隙間が生じて、押出スクリュー2側に戻されるゴム組成物の量が多くなるため、ギアポンプ押出機からの吐出量が減少する。
そこで、本発明者は、このようなブッシュリング35と一対のギアとの摺接面35bにおける摩耗の発生を抑制するために、ブッシュリング35の材質を従来よりも耐摩耗性に優れた硬い材質に変更することを検討した。
具体的には、従来よりブッシュリングにはBC材(青銅)が用いられていたが、このBC材よりも耐摩耗性に優れた硬い材質であり、かつ、駆動ギア32(従動ギア33)を摩耗させない材質として、JIS G4404に規定されるSKD11を用いることを考えた。
しかし、このような鋼材を用いて作製されたブッシュリングは、駆動ギア32と従動ギア33およびその支軸32a、33aに一般に用いられているSCM材(クロムモリブデン鋼鋼材)に対して摩擦抵抗が高いため、支軸32a、33aに接するブッシュリング35の内周面(ギアシャフト接触部)35aが押出成形中に焼き付くという新たな問題が発生した。
そこで、本発明者は、このような焼けの発生を防止するために、さらに検討を重ねた結果、ブッシュリング35のギアシャフト接触部35aにCrNコーティング処理を低摩擦性コーティング処理として施した場合、このような焼けの発生を十分に防止できることが分かり、本発明を完成させるに至った。
即ち、本発明に係るギアポンプ押出機は、基本的な構造は従来のギアポンプ押出機と同様でありながら、ブッシュリング35をSKD11を用いて作製し、さらに、一対のギアの支軸32a、33aに接触するブッシュリング35の内周面に低摩擦性コーティング処理(CrNコーティング処理)が施されているため、押出成形が進んでもゴム部材の吐出量の減少を招くことがなく、生産効率の低下を防止することができる。
2.本実施の形態に係るギアポンプ押出機
以下、本発明を実施の形態に基づき、図面を参照して具体的に説明する。
本実施の形態に係るギアポンプ押出機1は、上記したように、基本的には図1に示したギアポンプ押出機と同様の構造を有している。
具体的には、本実施の形態に係るギアポンプ押出機1は、押出スクリュー2とギアポンプケース3とを備えている。そして、押出スクリュー2の先端には、シェルクランプ6を介してインサート5が設けられており、このインサート5がギアポンプケース3内に挿入されている。そして、ギアポンプケース3のマウス4に成形用口金7が取り付けられている。
押出スクリュー2は、シリンダ20内に配設されたスクリュー21をモータ(図示省略)によって回転駆動させることで、ゴム組成物をギアポンプケース3内に供給する。
図1〜図3に示すように、ギアポンプケース3内には、互いに噛み合う一対のギア(駆動ギア32、従動ギア33)が組み込まれている。駆動ギア32および従動ギア33は、従来と同様にSCM材(クロムモリブデン鋼鋼材)から構成されている。
そして、図2および図3に示すように、ギアポンプケース3内には、ブッシュリング35が駆動ギア32と従動ギア33のそれぞれの側面に接するように設けられており、各ブッシュリング35は、これらのギアの支軸32a、33aを回転自在に支持している。
また、駆動ギア32の支軸32aは、一端側がギアポンプケース3を貫通して延びており、カップリング37を介して駆動源38に接続されている(図2参照)。なお、駆動源38は減速機38aおよびサーボモータ38bから構成される。
上記したように、本実施の形態に係るギアポンプ押出機1は、ブッシュリング35がSKD11を用いて作製されている点において従来と異なる。これにより、ブッシュリング35の摺接面35bの摩耗を抑制して、押出成形における吐出量の減少を抑制することができる。
また、本実施の形態においては、ブッシュリング35の内周面のギアシャフト接触部35aに低摩擦性コーティング処理としてCrNコーティング処理が施されている。
上記したように、SKD11製のブッシュリング35を用いた場合、SCM材製の支軸32a、33aに接するギアシャフト接触部35aが焼け付く恐れがあるが、本実施の形態においては、低摩擦性のCrNコーティング処理を施すことにより、このようなギアシャフト接触部35aにおける焼けの発生を適切に防止することができる。
図4は、従来のギアポンプ押出機および本実施形態のギアポンプ押出機におけるゴム部材の吐出量とブッシュリングの摩耗との関係を示す図である。図4の縦軸は吐出量を示し、横軸はギアポンプ押出機の使用時間を示す。
図4のAに示すように、ブッシュリングにBC材を用いた従来のギアポンプ押出機においては、押出成形が進み使用時間が増えるに従って吐出量が基準量から次第に低下している。これに対して、本実施の形態のギアポンプ押出機においては、ブッシュリング35にBC材よりも硬い材質であるSKD11を用い、ブッシュリング35のギアシャフト接触部35aに低摩擦性コーティング処理であるCrNコーティング処理が施されているため、ブッシュリング35の摺接面35bの摩耗が抑制されると共に焼付けが発生せず、図4のBに示すように使用時間が増加しても吐出量が基準量から殆ど低下していない。
以上、本発明を実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、上記の実施の形態に限定されるものではない。本発明と同一および均等の範囲内において、上記の実施の形態に対して種々の変更を加えることが可能である。
1 ギアポンプ押出機
2 押出スクリュー
3 ギアポンプケース
4 マウス
5 インサート
6 シェルクランプ
7 成形用口金
20 シリンダ
21 スクリュー
32 駆動ギア
32a、33a 支軸
33 従動ギア
35 ブッシュリング
35a ギアシャフト接触部
35b 摺接面
37 カップリング
38 駆動源
38a 減速機
38b サーボモータ

Claims (1)

  1. ギアポンプケース内に収納されて互いに噛み合う一対のギアを備えており、ゴム組成物を前記一対のギアの間で圧延しながら成形用口金から吐出させることによりシート状のゴム部材を押出成形するギアポンプ押出機であって、
    前記一対のギアのそれぞれの側面に接するように配置され、前記一対のギアの各支軸を回転自在に支持するブッシュリングを備えており、
    前記ブッシュリングが、ギアの摩耗を抑制する材質としてJIS G4404に規定されるSKD11を用いて作製されており、
    前記一対のギアの支軸に接触する前記ブッシュリングの内周面に、焼け発生抑制用のCrNコーティング処理が施されていることを特徴とするギアポンプ押出機。
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