JP6607215B2 - 溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法 - Google Patents

溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法 Download PDF

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Description

本発明は、溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法に関する。
連続鋳造機において、溶鋼は、タンディッシュから連続的に注がれ、水冷管が埋設された鋳型により冷却され、鋳型の下部から引き抜かれる。その際、マスバランスを保証するため、引き抜き速度に応じてノズルの開度が調整される。このような構造の連続鋳造機内において、特に高速な鋳造を行う場合、ノズルの吐出口からの溶鋼の噴流が不安定化しやすく、左右の吐出口からの吐出流が不均一となる偏流とよばれる現象が生じる場合がある。鉄鋼各社において、このような不安定性を低減すべく、モールドの外部から磁場を印加することにより溶鋼にブレーキ力を与える流動制御装置が導入されている。また、凝固シェル表面にトラップされた介在物や気泡を洗い流すために、溶鋼に攪拌力を与える動磁場を印加する流動制御装置の導入も進んでいる。
従来、このような溶鋼の流動制御装置を設計するために、例えば特許文献1に記載されているように、水モデル実験や数値計算により流動状態の解析が行われている。しかしながら、特許文献1に記載の技術によれば、モデル計算の解析結果と実現象とにおける流動状態の照合は、定常操業における数点のデータについてのみにとどまっている。一方、実際の設備では、ノズルの閉塞やアルゴンガスの乱れ、ノズルの開度による境界条件の乱れ等、様々な外乱が存在する。このような外乱の影響を考慮して、オンラインで溶鋼の流動状態を推定し制御を行うことができれば、製品の品質向上につながると考えられる。
このような背景から、溶鋼の流動状態をオンラインで推定する技術が提案されている。例えば、特許文献2〜4には、鋳型に埋設された熱電対により測定された溶鋼の温度から換算することにより流動状態を推定する技術が記載されている。
特開平10−5957号公報 特開2003−1386号公報 特開2003−181609号公報 特許第3386051号公報
しかしながら、特許文献2〜4に記載されているように溶鋼の温度から換算して溶鋼の流動状態を推定する技術は、鋳型近傍の凝固界面に限り適用できるため、鋳型内全体の三次元での溶鋼の流動状態を推定することができない。
本発明は、上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、オンラインで鋳型内全体の三次元での溶鋼の流動状態を推定することが可能な溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法を提供することにある。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法は、連続鋳造機の鋳型内の溶鋼の流動状態を推定する溶鋼の流動状態推定方法であって、物理モデルによって、前記鋳型内に設置されたセンサの位置における前記溶鋼の温度分布を算出する温度分布算出ステップと、前記センサにより測定される前記溶鋼の温度分布と、前記物理モデルにより算出される前記溶鋼の温度分布との誤差を算出する誤差算出ステップと、前記物理モデル上において、前記鋳型内に前記溶鋼を吐出するノズル近傍に印加される外力が変化した場合の、前記溶鋼の温度分布変化の感度を解析する感度解析ステップと、前記誤差算出ステップで算出された前記誤差と、前記感度解析ステップで解析された前記温度分布変化の感度とに基づいて、前記誤差に対応する外力の変化量を算出する外力変化量算出ステップと、を含み、前記温度分布算出ステップは、前回の計算で用いた外力に、前記外力変化量算出ステップで算出された前記外力の変化量を加算した上で、前記物理モデルによって前記溶鋼の温度分布を再度算出し、算出された前記溶鋼の温度分布から前記溶鋼の流動状態を推定することを特徴とする。
また、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法は、上記発明において、前記外力変化量算出ステップは、前記誤差算出ステップで算出された前記誤差を、前記感度解析ステップで解析された前記温度分布変化の感度で線形回帰分析することにより、前記外力の変化量を算出することを特徴とする。
また、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法は、上記発明において、前記センサは、熱電対であることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶鋼の流動状態推定装置は、連続鋳造機の鋳型内の溶鋼の流動状態を推定する溶鋼の流動状態推定装置であって、物理モデルによって、前記鋳型内に設置されたセンサの位置における前記溶鋼の温度分布を算出する温度分布算出手段と、前記センサにより測定される前記溶鋼の温度分布と、前記物理モデルにより算出される前記溶鋼の温度分布との誤差を算出する誤差算出手段と、前記物理モデル上において、前記鋳型内に前記溶鋼を吐出するノズル近傍に印加される外力が変化した場合の、前記溶鋼の温度分布変化の感度を解析する感度解析手段と、前記誤差算出手段で算出された前記誤差と、前記感度解析手段で解析された前記温度分布変化の感度とに基づいて、前記誤差に対応する外力の変化量を算出する外力変化量算出手段と、を含み、前記温度分布算出手段は、前回の計算で用いた外力に、前記外力変化量算出手段で算出された前記外力の変化量を加算した上で、前記物理モデルによって前記溶鋼の温度分布を再度算出し、算出された前記溶鋼の温度分布前記溶鋼の流動状態を推定することを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る溶鋼の流動状態のオンライン表示装置は、前記した溶鋼の流動状態推定装置を用いることを特徴とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係る鋼の連続鋳造方法は、前記した溶鋼の流動状態推定方法によって推定した前記溶鋼の流動状態を用いることを特徴とする。
本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法によれば、オンラインで鋳型内全体の三次元での溶鋼の流動状態を推定することができる。
図1は、本発明に係る溶鋼の流動状態推定装置が適用される連続鋳造機の一構成例を示す模式図である。 図2は、鋳型内への熱電対の配置位置を例示する図である。 図3は、乱流モデルを適用する際の境界条件を例示する図である。 図4は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図5は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の鋳型近傍における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図6は、乱流モデルにより算出された溶鋼の流速分布(図5)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図7は、乱流モデルにより算出された溶鋼の流速分布(図5)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図8は、ノズルの吐出口近傍に印加される外力を例示する図である。 図9は、本発明の実施形態に係る溶鋼の流動状態推定装置の構成を示すブロック図である。 図10は、本発明の実施形態に係る溶鋼の流動状態推定方法の流れを示すフローチャートである。 図11は、外力変化時の溶鋼の温度分布の算出値から外力未変化時の溶鋼の温度分布の算出値(図6)を差し引いた差分を例示する図である。 図12は、外力変化時の溶鋼の温度分布の算出値から外力未変化時の溶鋼の温度分布の算出値(図7)を差し引いた差分を例示する図である。 図13は、本発明の実施形態に係る溶鋼の流動状態推定方法の実施例を説明するための説明図である。 図14は、仮想プラントにおけるスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図15は、仮想プラントにおけるスラブの厚み方向の鋳型近傍における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図16は、仮想プラントにおける溶鋼の流速分布(図15)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図17は、仮想プラントにおける溶鋼の流速分布(図15)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図18は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図19は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の鋳型近傍における溶鋼の流速分布を例示する図である。 図20は、乱流モデルにより算出された溶鋼の流速分布(図19)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図21は、乱流モデルにより算出された溶鋼の流速分布(図19)から換算された溶鋼の温度分布を例示する図である。 図22は、仮想プラントにおけるノズル詰まり度の時間的な変化を例示する図である。 図23は、仮想プラントにおけるノズル詰まり度の時間的な変化に対応する、推定外力の時間的な変化を例示する図である。 図24は、仮想プラントおよび乱流モデルにおける、ノズルの左右の吐出口の流量比の時間的な変化を例示する図である。 図25は、本発明に係る手法を用いて推定したメニスカス近傍の流速と、スラブ長さ当りのパウダー性欠陥頻度との関係を調査した結果を示す図である。
以下、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法、流動状態推定装置、溶鋼の流動状態のオンライン表示装置および鋼の連続鋳造方法の実施形態について、図面を参照しながら説明する。なお、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。また、以下の実施形態における構成要素には、当業者が置換可能かつ容易なもの、あるいは実質的に同一のものが含まれる。
〔連続鋳造機の構成〕
まず、本発明が適用される連続鋳造機の構成例について、図1を参照しながら説明する。連続鋳造機1は、溶鋼2が満たされたタンディッシュ3と、タンディッシュ3の鉛直方向下方に設けられた鋳型4と、タンディッシュ3の底部に設けられ、鋳型4への溶鋼2の供給口となるノズル5と、を備えている。溶鋼2は、タンディッシュ3から連続的に鋳型4に注がれ、水冷管が埋設された鋳型4により冷却され、鋳型4の下部から引き抜かれてスラブとなる。そしてその際、マスバランスを保証するために、引き抜き速度に応じてノズル5の開度が調整される。
鋳型4には、図2に示すように、鋳造されるスラブの厚み方向(紙面に垂直な方向)の両端となるF面およびB面に、複数の熱電対(センサ)41が設置される。各熱電対41は、各設置位置での溶鋼2の温度を測定する。本実施の形態では、高さ方向に2段、幅方向に10個の熱電対41が鋳型4に埋設されている。また、鋳型4には、湯面を回転させる撹拌磁場を発生させるための、図示しないコイルが設置されている。
〔溶鋼の流動状態を算出するための物理モデル〕
次に、本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定装置による流動状態推定方法(流動状態推定処理)で用いる物理モデルについて説明する。本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定方法では、溶鋼2の流動状態(具体的には流速分布、温度分布)は、非定常の乱流モデルによって算出される。具体的には、鋳造速度、スラブの寸法(幅、厚み)、撹拌磁場のコイル電流、ノズル5の吐出口51(後記図8参照)の角度等の操業条件を入力条件として、乱流モデルの標準k−εモデルを用いて溶鋼2の流動状態を算出する。
また、非定常の乱流モデルによって溶鋼2の流動状態を算出する際に、図3に示すような境界条件が設定される。すなわち、流入部では、設定された鋳造速度に応じたマスフローに相当する流速が与えられる。また、流出部では、流れ方向に各種物理量の勾配がないものとする自由流出境界条件が仮定される。そして、鋳型4の内壁は、鋳造速度と等速度で移動する固体壁とされる。
図4および図5は、このようにして算出された溶鋼2の流速分布を例示する図である。具体的には、図4は、鋳造されるスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼2の流速分布を、図5は、鋳造されるスラブの厚み方向の鋳型4近傍における溶鋼2の流速分布を示している。また、図4および図5において、縦軸は鋳型4の高さ位置を、横軸は鋳型4の長辺方向の位置を、右側のゲージは色が最も薄い部分を100%とする流速を示している。
また、凝固界面の流速に応じて溶鋼2と凝固シェルとの熱伝達係数は変化し、鋳型4の熱電対41の位置での温度の変化に反映される(特許文献4参照)。そこで、本実施の形態では、乱流モデルにより算出された溶鋼2の流速分布を温度分布に換算することにより温度分布が算出される。具体的には、特許文献4に記載されている温度から流速への換算則を逆方向に用い、それぞれの熱電対41の位置における流速絶対値を温度換算することにより推定温度を算出する。
図6および図7は、このようにして算出された溶鋼2の温度分布を例示する図である。具体的には、図6および図7は、図5に示した溶鋼2の流速分布から換算された、鋳造されるスラブの厚み方向の鋳型4近傍における温度分布を示している。なお、これらの図において、横軸は、図2に示した2行×10列の熱電対41の位置に対応しており、左から1〜10の熱電対設置の位置番号を示している。また、以降の説明において、熱電対位置での温度分布を示す際は同様の軸を用いる。
〔温度分布の測定値と算出値との誤差の補償〕
本発明では、上記の物理モデル(乱流モデル)により算出された温度分布と熱電対41により測定された温度分布とを照合する。そして、その誤差を後述する流動状態推定方法によって補償することにより、溶鋼2の流動状態を推定する。
ここで、上記の物理モデルにより算出された温度分布と熱電対41により測定された温度分布との誤差(差分)は、主にノズル5の付着物による閉塞等の形状変化(ノズル5近傍の境界条件)に由来するものと考えられる。ここで、ノズル5から吐出された溶鋼2は流動の運動方程式に従うものと仮定する。
そこで、本実施形態では、ノズル5の吐出口51における様々な外乱を表現するための手段として、吐出口51の近傍に外力を印加する。具体的には、図8に示すように、ノズル5の左右の吐出口51のそれぞれの近傍に、向きと大きさがそれぞれ等しい水平方向の外力Fx(+Fx(左),+Fx(右))を印加する。そして、外力の変化による温度分布変化の感度を解析し、その感度解析結果に基づいて物理モデル上で誤差を補償する。
〔流動状態推定装置の構成〕
本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定装置100の構成について、図9を参照しながら説明する。流動状態推定装置100は、情報処理装置101と、入力装置102と、出力装置103と、を備えている。
情報処理装置101は、パーソナルコンピュータやワークステーション等の汎用の装置によって構成され、RAM111、ROM112およびCPU113を備えている。RAM111は、CPU113が実行する処理に関する制御プログラムや制御データを一時的に記憶し、CPU113のワーキングエリアとして機能する。
ROM112は、本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定方法を実行する推定プログラム112aと情報処理装置101全体の動作を制御する制御プログラムと制御データとを記憶している。
CPU113は、ROM112内に記憶されている推定プログラム112aおよび制御プログラムに従って情報処理装置101全体の動作を制御する。CPU113は、具体的には、後述するように、入力された操業情報と既知の物理モデルとに基づいて流速分布を算出し、算出された流速分布を温度分布に変換することにより、温度分布を算出する。そして、CPU113は、算出された温度分布と、鋳型4内に埋設された熱電対41により実測された温度分布との差分を解析することにより、溶鋼2の流動状態を推定する。また、CPU113は、後記する流動状態推定方法において、温度分布算出ステップを行う温度分布算出手段、感度解析ステップを行う感度解析手段、誤差算出ステップを行う誤差算出手段、外力変化量算出ステップを行う外力変化量算出手段として機能する(図10参照)。
入力装置102は、キーボード、マウスポインタ、テンキー等の装置によって構成され、情報処理装置101に対して各種情報を入力する際に操作される。出力装置103は、表示装置や印刷装置等によって構成され、情報処理装置101の各種処理情報を出力する。
〔流動状態推定方法〕
次に、本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定方法の流れについて、図10を参照しながら説明する。同図に示すフローチャートは、オペレータが入力装置102を操作することによって情報処理装置101に対し流動状態推定方法の実行を指示したタイミングで開始となり、ステップS1の処理に進む。また、同図のフローチャートは、ステップS3,S6〜S10を、所定の制御周期(タイムステップk,k+1,k+2…)で、所定の繰り返し回数(nと表記する)だけ繰り返すことにより、溶鋼2の流動状態を推定する。なお、以下で説明する溶鋼2の流動状態推定方法は、CPU113によって実行され、具体的にはCPU113がROM112内に格納されている推定プログラム112aを実行することによって実現される。
まず、CPU113は、図示しない外部DBから、入力装置102を介して、鋳造速度、スラブの寸法(幅、厚み)、撹拌磁場のコイル電流、ノズル5の吐出口51の角度等の操業条件を入力する(ステップS1)。続いて、CPU113は、カウンタ変数iを0に初期化する(ステップS2)。
続いて、CPU113は、上記操業条件を入力条件として、非定常の乱流モデル(標準k−εモデル)を用いて現在の溶鋼2の流速分布と温度分布とを算出する(ステップS3、温度分布算出ステップ)。すなわち、CPU113は、乱流モデルによって、鋳型4内に設置された熱電対41の位置における溶鋼2の流速分布と温度分布を算出する。
本ステップでは、具体的には、タイムステップk−1における流速分布U(k−1)、ステップS1における操業条件a(k)、外力F(k)を入力として、以下の式(1)により、タイムステップk(=現在)の溶鋼2の流速分布U(k)を算出、出力する。なお、以下の式(1)におけるfuncは、乱流モデルを離散化した関数である。
そして、CPU113は、以下の式(2)により、タイムステップk(=現在)の溶鋼2の温度分布T(k)を算出する。なお、以下の式(2)におけるU2Tは、流速分布Uを温度分布Tに変換する関数である。また、本ステップにおいて算出される溶鋼2の温度分布は、例えば図6および図7のようなものとなる。
続いて、CPU113は、カウンタ変数iをi+1とする(ステップS4)。続いて、CPU113は、カウンタ変数iが所定の繰り返し回数nに達しているか否かを判定する(ステップS5)。そして、所定の繰り返し回数nに達している場合(ステップS5でYes)処理を完了し、所定の繰り返し回数nに達していない場合(ステップS5でNo)、ステップS6の処理に進む。なお、繰り返し回数nは、連続鋳造機の操業停止タイミングにより決定される。
続いて、CPU113は、非定常の乱流モデルを用いて外力変化時の溶鋼2の流速分布と温度分布とを算出する(ステップS6)。本ステップでは、具体的には以下の式(3)により、図8で示した水平方向における左右に外力+Fx(左),+Fx(右)(以下、まとめて外力Fという)を印加している状態において、当該外力Fを単位量ΔFだけ変化させた場合の溶鋼2の流速分布U1(k)を算出する。そして、以下の式(4)により、外力Fを単位量ΔFだけ変化させた場合の溶鋼2の温度分布T1(k)を算出する。
続いて、CPU113は、ノズル5の吐出口51の近傍に印加される外力が変化した場合(外力変化時)の温度分布の算出値と、現在(外力未変化時)の温度分布の算出値との差分を算出する(ステップS7、感度解析ステップ)。本ステップでは、具体的には以下の式(5)により、ステップS6で算出した外力変化時の溶鋼2の温度分布T1(k)から、ステップS3で算出した現在の溶鋼2の温度分布T(k)を差し引くことにより、外力Fを単位量ΔFだけ変化させた場合の温度分布の変化ΔTを算出する。これにより、外力変化の影響を分離することができる。なお、このような外力変化量に対する温度分布の変化量の解析のことを感度解析という。
図11および図12は、本ステップで算出される温度分布の差分を例示する図である。具体的には、図11は、外力変化時の溶鋼2の温度分布の算出値から外力未変化時の溶鋼2の温度分布の算出値(図6参照)を差し引いた差分を示している。また、図12は、外力変化時の溶鋼2の温度分布の算出値から外力未変化時の溶鋼2の温度分布の算出値(図7参照)を差し引いた差分を示している。
続いて、CPU113は、現在の温度分布の測定値と、現在の温度分布の算出値との誤差を算出する(ステップS8、誤差算出ステップ)。本ステップでは、具体的には、熱電対41で測定された溶鋼2の温度分布(Tact)と、ステップS3で算出された現在の溶鋼2の温度分布(T)とを照合し、誤差を算出する。なお、本ステップは、ステップS5の後、かつステップS9の前であれば、どのタイミングで行ってもよい。
続いて、CPU113は、ステップS8で算出された誤差を、ステップS7で算出された感度解析結果(ΔT)で線形回帰分析し、外力の変化量を算出する(ステップS9、外力変化量算出ステップ)。本ステップでは、具体的には以下の式(6)〜式(9)に示すように、熱電対41の位置における温度分布の測定誤差をΔTで線形回帰する。そして、CPU113は、以下の式(10)に示すように、外力の変化量Fcorrectを算出する。なお、以下の式(6)、式(9)および式(10)におけるwは、回帰係数ベクトルである。
ここで、流速分布から温度分布への換算則には、使用する2段の熱電対41の各段について、F面およびB面に共通する一定値のバイアスが存在すると仮定し、上記式(6)〜式(9)では、バイアス補正に対応する基底を用意する。すなわち、外力による1つの基底と、2段分のバイアス補正の計3つの基底により、温度分布の誤差を線形回帰する。なお、上記式(8)に示すバイアス行列Bの行数は熱電対41の総数(F面とB面との合計)とし、列数は2段の熱電対41に対応する2列とする。また、上記式(8)において、1列目は、上段の熱電対番号の要素が1、下段の熱電対番号の要素が0であり、2列目は、上段の熱電対番号の要素が0、下段の熱電対番号の要素が1である。また、上記式(10)に示すベクトル1の要素数は、各段の熱電対41の数(F面とB面との合計)とする。
なお、本実施形態では、外力は水平方向でかつ左右同方向と限定したが(図8参照)、他の外力パターン(例えば上下方向の外力)についても、同様に感度解析の結果を算出し、温度分布の測定値(実測値)−算出値間の誤差を線形回帰する際の基底に加えればよい。
続いて、CPU113は、算出された外力の変化量を、現在の外力に加算する(ステップS10)。本ステップでは、具体的には以下の式(11)に示すように、ステップS9で算出した変化量Fcorrectを、乱流モデルにおける現状の外力(前回の計算で用いた外力)に加算する。そして、次のタイムステップk+1における乱流モデル(上記式(1))に入力し、ステップS3に戻って溶鋼2の流動分布、温度分布を再度算出する。つまり、ステップS4の基準により計算が停止しない限り、ステップS3,S6〜S10はタイムステップごとに繰り返される。
以上のように、本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定方法では、ステップS3,S6〜S10を繰り返すことにより、溶鋼2の温度分布の測定値(実測値)と算出値との間の誤差を外力の変化量にフィードバックする。そして、実測の温度分布に合致させるように外力を変化させることを周期的に繰り返すことにより、時々刻々変化する流動状態を推定する。これにより、本発明の実施形態に係る溶鋼2の流動状態推定方法は、オンラインで鋳型内全体の三次元での溶鋼2の流動状態を推定することができる。
また、前記した流動状態推定方法によって推定された溶鋼2の流動状態は、前記した連続鋳造機1による鋼の連続鋳造方法において用いることができる。また、流動状態推定装置100の出力装置103(図9参照)として表示装置を備えることにより、当該流動状態推定装置100を、推定した溶鋼2の流動状態をオンラインで表示するオンライン表示装置として機能させることができる。
以下では本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法の検証を行う。図13に示すように、シミュレーション上で仮想プラントのノズル詰まりを発生させ、その部分的情報(流速)とノズル詰まりなしの乱流モデルによるモデル計算とを融合した仮想プラントの鋳型内温度(温度分布)を算出する。そして、ノズル詰まりによって生じた仮想プラントと乱流モデル(以下、モデルと表記)との間の鋳型内温度(温度分布)の温度推定誤差を、モデル計算(上記式(1)参照)上の外力にフィードバックし、仮想プラントとモデル計算の流速分布が一致するか否かを確認した。これにより、ノズル詰まりの影響を外力の変化によって表現できるか否かを検証した。
図14および図15は、仮想プラントにおける溶鋼の流動状態を例示する図である。具体的には、図14は、鋳造されるスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼の流速分布を、図15は、鋳造されるスラブの厚み方向の鋳型近傍における溶鋼の流速分布を示している。これらの図の左上に示すように、仮想プラントでは、ノズル詰まりによって偏流が発生していることがわかる。
図16および図17は、図15に示した溶鋼の流速分布から換算された温度分布を示している。これらの図と、温度推定誤差のない図6および図7とをそれぞれ比較すると、仮想プラントでは、偏流によって熱電対の温度分布に差異が生じていることがわかる。
図18〜図21は、このようにして生じた温度分布の誤差を、モデル上の吐出口の外力にフィードバックした結果を示している。具体的には、図18は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の中央の断面における溶鋼の流速分布であって、図10におけるステップS3,S6〜S10を繰り返した後に算出された溶鋼の流速分布を示している。また、図19は、乱流モデルにより算出されたスラブの厚み方向の鋳型近傍における溶鋼の流速分布であって、図10におけるステップS3,S6〜S10を繰り返した後に算出された溶鋼の流速分布を示している。そして、図20および図21は、図19に示した溶鋼の流速分布から換算された温度分布を示している。これらの図に示すように、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法によれば、溶鋼の流速分布、温度分布ともに、仮想プラントにおける偏流(図14〜図17参照)を的確に再現できていることがわかる。
図22および図23は、ノズル詰まり度を時間的に変化させた場合における推定外力の変化を例示する図である。すなわち、図22は、タイムステップ(1step=10sec)の増加に対するノズル詰まり度の変化を、図23は、タイムステップ(1step=10sec)の増加に対する推定外力の変化を示している。また、図23において、実線はノズルの左側の吐出口を、破線はノズルの右側の吐出口を示している。
また、図24に示すように、ノズルの左右の吐出口の流量比についても、良好な精度で推定できており、本実施例により、本発明に係る溶鋼の流動状態推定方法の妥当性を示すことができた。
また、本手法を用いて推定したメニスカス近傍の流速(以下、メニスカス流速と表記する)と、スラブ長さ当りのパウダー性欠陥頻度との関係を調査した結果を図25に示す。同図における縦軸は欠陥頻度を、横軸はメニスカス流速を示している。同図に示すように、メニスカス流速が過大となるとスラブ品質が悪化することから、本発明による推定メニスカス流速が一定値以下となるように操業条件を設定することにより、スラブ品質の向上が期待される。
以上、本発明者らによってなされた発明を適用した実施の形態について説明したが、本実施形態による本発明の開示の一部をなす記述および図面により本発明は限定されることはない。すなわち、本実施形態に基づいて当業者等によりなされる他の実施の形態、実施例、および運用技術等は全て本発明の範疇に含まれる。
1 連続鋳造機
2 溶鋼
3 タンディッシュ
4 鋳型
41 熱電対(センサ)
5 ノズル
51 吐出口
100 流動状態推定装置
101 情報処理装置
102 入力装置
103 出力装置
111 RAM
112 ROM
112a 推定プログラム
113 CPU

Claims (6)

  1. 連続鋳造機の鋳型内の溶鋼の流動状態を推定する溶鋼の流動状態推定方法であって、
    非定常の乱流モデルである前記鋳型内の流動モデルと、前記鋳型内の溶鋼の流速から伝熱計算によって前記鋳型内の溶鋼の温度を予測する温度モデルとからなる物理モデルによって、前記鋳型内の流速分布として予測された流速を用いて、前記鋳型内に設置されたセンサの位置における前記溶鋼の温度分布を算出する温度分布算出ステップと、
    前記センサにより測定される前記溶鋼の温度分布と、前記物理モデルにより算出される前記溶鋼の温度分布との誤差を算出する誤差算出ステップと、
    前記物理モデル上において、前記鋳型内に前記溶鋼を吐出するノズル近傍に印加される外力が変化した場合の、前記溶鋼の温度分布変化の感度を解析する感度解析ステップと、
    前記誤差算出ステップで算出された前記誤差と、前記感度解析ステップで解析された前記温度分布変化の感度とに基づいて、前記誤差に対応する外力の変化量を算出する外力変化量算出ステップと、
    を含み、
    前記温度分布算出ステップは、前回の計算で用いた外力に、前記外力変化量算出ステップで算出された前記外力の変化量を加算した上で、前記物理モデルによって前記鋳型内の流速分布を再度計算して得られた流速を用いて前記溶鋼の温度分布を再度算出し、算出された前記溶鋼の温度分布を含む前記物理モデルの流速計算結果から前記溶鋼の流動状態を推定し、
    前記温度分布算出ステップ、前記誤差算出ステップ、前記感度解析ステップおよび前記外力変化量算出ステップを、所定回数繰り返すことを特徴とする溶鋼の流動状態推定方法。
  2. 前記外力変化量算出ステップは、
    前記誤差算出ステップで算出された前記誤差を、前記感度解析ステップで解析された前記温度分布変化の感度で線形回帰分析することにより、前記外力の変化量を算出することを特徴とする請求項1に記載の溶鋼の流動状態推定方法。
  3. 前記センサは、熱電対であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の溶鋼の流動状態推定方法。
  4. 連続鋳造機の鋳型内の溶鋼の流動状態を推定する溶鋼の流動状態推定装置であって、
    非定常の乱流モデルである前記鋳型内の流動モデルと、前記鋳型内の溶鋼の流速から伝熱計算によって前記鋳型内の溶鋼の温度を予測する温度モデルとからなる物理モデルによって、前記鋳型内の流速分布として予測された流速を用いて、前記鋳型内に設置されたセンサの位置における前記溶鋼の温度分布を算出する温度分布算出手段と、
    前記センサにより測定される前記溶鋼の温度分布と、前記物理モデルにより算出される前記溶鋼の温度分布との誤差を算出する誤差算出手段と、
    前記物理モデル上において、前記鋳型内に前記溶鋼を吐出するノズル近傍に印加される外力が変化した場合の、前記溶鋼の温度分布変化の感度を解析する感度解析手段と、
    前記誤差算出手段で算出された前記誤差と、前記感度解析手段で解析された前記温度分布変化の感度とに基づいて、前記誤差に対応する外力の変化量を算出する外力変化量算出手段と、
    を含み、
    前記温度分布算出手段は、前回の計算で用いた外力に、前記外力変化量算出手段で算出された前記外力の変化量を加算した上で、前記物理モデルによって前記鋳型内の流速分布を再度計算して得られた流速を用いて前記溶鋼の温度分布を再度算出し、算出された前記溶鋼の温度分布を含む前記物理モデルの流速計算結果から前記溶鋼の流動状態を推定し、
    前記温度分布算出手段による温度分布の算出、前記誤差算出手段による誤差の算出、前記感度解析手段による感度の解析、および前記外力変化量算出手段による外力の変化量の算出を、所定回数繰り返すことを特徴とする溶鋼の流動状態推定装置。
  5. 請求項4に記載の溶鋼の流動状態推定装置を用いた溶鋼の流動状態のオンライン表示装置。
  6. 請求項1〜3のいずれか一項に記載の溶鋼の流動状態推定方法によって推定した前記溶鋼の流動状態を用いた鋼の連続鋳造方法。
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