JP6606643B2 - 患者位置補正方法 - Google Patents

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Description

本発明は、寝台上の患者位置を補正する患者位置補正方法に関する。
この種の患者位置補正方法として、患者の3次元身体データと断層画像を取得し、3次元身体データと断層画像との位置合わせを行ない、位置合わせを行なった断層画像と3次元身体データを用いて、治療時の姿勢を定めた治療計画を生成し、治療計画の姿勢に基づいて治療指示を出力する治療支援処理を実行するものが開示されている(特許文献1参照)。この治療支援処理は、患者の検査時、即ち現在の患者位置と治療計画上の患者位置との位置合わせ処理を実行する。具体的には、現在の患者位置の3次元モデルと治療計画上の患者位置の3次元モデルとのマッチングを行なう。このマッチングに基づいて、現在の患者位置の3次元モデルと治療計画上の患者位置の3次元モデルとの差異を算出する。算出した差異に基づいて、患者の現在位置を治療計画上の患者位置に合わせるよう補正する。
特開2017−93516号公報
しかしながら、特許文献1に記載の患者位置の補正方法は、算出した差異に基づいて、現在の患者位置を治療計画上の患者位置に合わせるには、患者が横たわる寝台を水平方向のX軸およびY軸と上下方向のZ軸における並進の3軸と、X軸、Z軸およびY軸を中心とする回転の3軸とによる移動、回転により補正が行われる。この補正方法では、寝台に横たわる患者の頭と肩とが捻じれていた場合には、現在の患者位置を治療計画上の患者位置に合わせることが困難であり、補正が不充分となってしまうという問題がある。
特に、患者の標的に対して限局的に放射線を投与し、周辺に存在する正常組織が受ける放射線量の低減および標的への総線量の増加を可能にする強度変調放射線療法を実施する際には、寝台上の患者の現在位置と治療計画上の患者位置とが可及的に合致することが必要となる。しかしながら、強度変調放射線療法の最も良い適応とされている頭頸部領域においては、可動域が多い頸部の捻じれにより、患者の現在位置と治療計画上の患者位置とを合致させることができず、標的形状が十分に再現できないことが多い。このような位置の不確かさを考慮して、治療計画上の標的形状よりも広い範囲に放射線を照射することにより標的に対して必要な投与線量を担保することになってしまい、限局的に放射線を投与することができないという問題がある。
本発明は、このような問題を解決するためになされたもので、寝台上の患者位置を精確に補正することができる患者位置補正方法を提供することを課題とする。
(1)本発明に係る患者位置補正方法は、寝台上の患者位置を補正する患者位置補正方法において、前記寝台上の前記患者位置を取得する位置取得ステップと、前記位置取得ステップにより得られた前記患者位置と、治療計画位置とを照合することで前記患者位置と治療計画位置とが合致するために必要な前記寝台の移動量を算出する算出ステップと、前記算出ステップで算出された前記移動量に基づいて前記寝台の位置を移動させることで前記患者位置を補正する補正ステップと、を備え、前記寝台が前記患者の頭部を支える頭部寝台と、前記患者の肩部を支える肩部寝台とにより構成され、前記算出ステップが、前記頭部寝台の頭部移動量と、前記肩部寝台の肩部移動量とを算出し、前記補正ステップが、前記算出ステップで算出された前記頭部移動量と前記肩部移動量とに基づいて、前記頭部寝台と前記肩部寝台の位置を移動させることにより患者位置を補正することを特徴とする。
(2)本発明に係る患者位置補正方法は、(1)に記載の患者位置補正方法において、前記頭部移動量が、前記頭部寝台をX軸を中心として回動する頭部Roll移動量と、前記頭部寝台をY軸を中心として回動する頭部Pitch移動量と、前記頭部寝台をZ軸を中心として回動する頭部Yaw移動量とからなり、前記肩部移動量が、前記肩部寝台をX軸を中心として回動する肩部Roll移動量と、前記肩部寝台をY軸を中心として回動する肩部Pitch移動量と、前記肩部寝台をZ軸を中心として回動する肩部Yaw移動量とからなることを特徴とする。
(3)本発明に係る患者位置補正方法は、(1)または(2)に記載の患者位置補正方法において、前記補正ステップが、前記頭部Roll移動量に基づいて前記頭部寝台をX軸を中心として回動させ、前記頭部Pitch移動量に基づいて前記頭部寝台をY軸を中心として回動させ、前記頭部Yaw移動量に基づいて前記頭部寝台をZ軸を中心として回動させ、前記肩部Roll移動量に基づいて前記肩部寝台をX軸を中心として回動させ、前記肩部Pitch移動量に基づいて前記肩部寝台をY軸を中心として回動させ、前記肩部Yaw移動量に基づいて前記肩部寝台をZ軸を中心として回動させて前記患者位置を補正することを特徴とする。
(4)本発明に係る患者位置補正方法は、(1)〜(3)の何れかに記載の患者位置補正方法において、前記頭部寝台と前記肩部寝台とが、互いに別個に回動可能な自在継手に連結されたことを特徴とする。
上記(1)に記載の患者位置補正方法は、寝台上の患者位置を取得する位置取得ステップと、患者位置と治療計画位置とを照合することで患者位置と治療計画位置とが合致するために必要な前記寝台の移動量を算出する算出ステップと、算出ステップで算出された移動量に基づいて寝台の位置を移動させることで患者位置を補正する補正ステップとを備えている。そして、寝台が頭部寝台と肩部寝台とにより構成され、算出ステップが、頭部寝台の頭部移動量と肩部寝台の肩部移動量とを算出し、補正ステップが、頭部寝台の移動量と肩部寝台の移動量とに基づいて、頭部寝台と肩部寝台の位置を移動させるように構成されている。この構成により、頭部寝台の移動と肩部寝台の移動とが別個に行われ、患者位置のきめ細かな補正がなされる。
上記(2)に記載の患者位置補正方法は、頭部移動量が、頭部Roll移動量と、頭部Pitch移動量と、頭部Yaw移動量とからなり、肩部移動量が、肩部Roll移動量と、肩部Pitch移動量と、肩部Yaw移動量とにより構成されている。この構成により、頭部寝台および肩部寝台に対してよりきめ細かな移動が得られ、患者位置のよりきめ細かな補正がなされる。
上記(3)に記載の患者位置補正方法は、補正ステップが、頭部Roll移動量に基づいて頭部寝台を回動させ、頭部Pitch移動量に基づいて頭部寝台を回動させ、頭部Yaw移動量に基づいて頭部寝台を回動させるように構成されている。さらに、肩部Roll移動量に基づいて肩部寝台を回動させ、肩部Pitch移動量に基づいて肩部寝台を回動させ、肩部Yaw移動量に基づいて肩部寝台を回動させるように構成されている。この構成により、頭部寝台および肩部寝台に対してよりきめ細かな回動が得られ、患者位置のよりきめ細かな補正がなされる。
上記(4)に記載の患者位置補正方法は、頭部寝台と肩部寝台とが、互いに別個に回動可能な自在継手に連結されている。この構成により、頭部寝台の補正と肩部寝台の補正とが別個に行われ、患者の頭部と肩部との捻じれに対応した患者位置の補正がなされる。
本発明によれば、寝台上の患者位置を精確に補正することができる患者位置補正方法を提供することができる。
本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の斜視図。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の分解斜視図。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の図であり、図3(a)は、患者位置補正台の平面図を示し、図3(b)は、患者位置補正台の頭側から見た側面図を示し、図3(c)は、患者位置補正台の肩側から見た側面図を示し、図3(d)は、患者位置補正台の横側から見た側面図を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の自在継手の一部を切断した自在継手の斜視図。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の自在継手の図であり、図5(a)は、自在継手の横断面図を示し、図5(b)は、自在継手の縦断面図を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の頭部昇降機構および肩部昇降機構を構成する昇降機構の側面図。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の頭部Yaw回動機構の図であり、図7(a)は、患者位置補正台の頭側から見た側面図を示し、図7(b)は、患者位置補正台の横側から見た側面図を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の肩部Yaw回動機構の図であり、図8(a)は、患者位置補正台の肩側から見た側面図を示し、図8(b)は、患者位置補正台の横側から見た側面図を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の平面図であり、図9(a)は、頭部プレートを時計回りに回動させた状態および肩部プレートを反時計回りに回動させた状態を示し、図9(b)は、頭部プレートを反計回りに回動させた状態および肩部プレートを時計回りに回動させた状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の頭側から見た側面図であり、図10(a)は、頭部Yaw回動機構の中心部の移動が無い状態を示し、図10(b)は、頭部Yaw回動機構の中心部を紙面の左側に移動させた状態を示し、図10(c)は、頭部Yaw回動機構の中心部を紙面の右側に移動させた状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の頭側から見た側面図であり、図11(a)は、頭部Roll回動機構を構成する昇降機構の調整が無い状態を示し、図11(b)は、頭部Roll回動機構を構成する紙面の右側の昇降機構を高くし、紙面の左側の昇降機構を低くした状態を示し、図11(c)は、頭部Roll回動機構を構成する紙面の左側の昇降機構を高くし、紙面の右側の昇降機構を低くした状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の横側から見た側面図であり、図12(a)は、頭部昇降機構を構成する昇降機構の調整が無い状態を示し、図12(b)は、頭部昇降機構を構成する昇降機構を高くした状態を示し、図12(c)は、頭部昇降機構を構成する昇降機構を低くした状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の肩側から見た側面図であり、図13(a)は、肩部Yaw回動機構の中心部の移動が無い状態を示し、図13(b)は、肩部Yaw回動機構の中心部を紙面の左側に移動させた状態を示し、図13(c)は、肩部Yaw回動機構の中心部を紙面の右側に移動させた状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の肩側から見た側面図であり、図14(a)は、肩部昇降機構を構成する昇降機構の調整が無い状態を示し、図14(b)は、肩部昇降機構を構成する紙面の右側の昇降機構を高くし、紙面の左側の昇降機構を低くした状態を示し、図14(c)は、肩部昇降機構を構成する紙面の左側の昇降機構を高くし、紙面の右側の昇降機構を低くした状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の横側から見た側面図であり、図15(a)は、肩部昇降機構を構成する昇降機構の調整が無い状態を示し、図15(b)は、肩部昇降機構を構成する昇降機構を高くした状態を示し、図15(c)は、肩部昇降機構を構成する昇降機構を低くした状態を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法を実施する患者位置補正台の頭部プレートおよび肩部プレートをX軸、Y軸およびZ軸を中心に回動させた場合の角度の標準偏差および最大偏差の表を示す。 本発明の実施形態に係る患者位置補正方法の工程図。
本発明に係る患者位置補正方法を適用した実施形態に係る患者位置補正方法について、図面を参照して説明する。
まず、本実施形態に係る患者位置補正方法を実施するための患者位置補正台10の構成について説明する。患者位置補正台10は、図1、図2、図3に示すように、ベースプレート20と、寝台30と、自在継手40と、頭部回動装置50と、肩部回動装置60とにより構成されている。
ベースプレート20は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、所定の板厚(mm)、所定の幅(mm)および所定の奥行(mm)を有する方形の平板で構成されている。
寝台30は、頭部寝台31と、肩部寝台32とにより構成されている。頭部寝台31は、頭部プレート33と、頭部回動装置50を構成する後述の頭部昇降機構51と係合する半球体34と、係合スタッド35とにより構成されている。頭部プレート33は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、所定の板厚(mm)、所定の幅(mm)および所定の奥行(mm)を有する方形の平板で構成されている。頭部プレート33には、4個のねじ穴33aが形成されている。
肩部寝台32は、肩部プレート36と、肩部回動装置60を構成する後述の肩部昇降機構61と係合する半球体37と、係合スタッド38とにより構成されている。肩部プレート36は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、所定の板厚(mm)、所定の幅(mm)および所定の奥行(mm)を有する方形の平板で構成されている。肩部プレート36には、4個のねじ穴36aが形成されている。
ベースプレート20、頭部プレート33および肩部プレート36の所定の板厚、所定の幅および所定の奥行は、患者の治療方法や寝台30の大きさ、構造などの設定諸元および実験値などのデータに基づいて適宜選択される。
自在継手40は、図4、図5に示すように、いわゆるボールジョイントからなり、ボールスタッド41と、ボールソケット42と、スタッドホルダ43と、ソケットホルダ44と、ジョイントホルダ45と、スタッドボルト46と、ソケットボルト47と、取付ボルト48と、一対のロックボルト49とにより構成されている。自在継手40は、ボールスタッド41とボールソケット42とのジョイント部分の中心を支点としてそれぞれ互いに干渉しない範囲で、かつ最大で数度程度の傾斜角で互いに回動可能に構成され、互いに抜け出ないように構成されている。
ボールスタッド41は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、一端部に形成されたボール部41aと、ボール部41aと軸線を同じくして一体的に形成されたスタッド部41bとを有している。スタット部41bには、ねじ穴41cが形成されている。ねじ穴41cには、スタッドボルト46が挿入されるように構成されている。
ボールソケット42は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、一端部に形成され、ボール部41aを収容するソケット部42aと、ソケット部42aと軸線を同じくして一体的に形成されたスタッド部42bとを有しており、スタット部42bには、ねじ穴42cが形成されている。ねじ穴42cには、ソケットボルト47が挿入されるように構成されている。
スタッドホルダ43は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、スタッド部41bを保持する保持部43aと、保持部43aと一体的に形成され頭部プレート33に取り付ける取付部43bとを有している。保持部43aには、スタッド部41bが挿入される挿入孔43cと、スタッドボルト46が挿入される段付きの挿入孔43dとが形成されている。
挿入孔43cに挿入されるスタッド部41bは、挿入孔43dに挿入されるスタッドボルト46によりねじ結合され、ボールスタッド41とスタッドホルダ43とが強固に締結されるように構成されている。さらに、保持部43aには、ねじ穴43eが形成されており、ねじ穴43eにロックボルト49が挿入されロックボルト49によりボールスタッド41がスタッドホルダ43に固くロックされるように構成されている。
取付部43bには、図2に示すように、4個の貫通孔43fが形成されており、各貫通孔43fには取付ボルト48が挿入され、取付ボルト48によりスタッドホルダ43が頭部プレート33に強固に取り付けられるように構成されている。
ソケットホルダ44は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、スタッド部42bを保持する保持部44aと、保持部44aと一体的に形成され肩部プレート36に取り付ける取付部44bとを有している。保持部44aには、スタッド部42bが挿入される挿入孔44cと、ソケットボルト47が挿入される段付きの挿入孔44dとが形成されている。
挿入孔44cに挿入されるスタッド部42bは、挿入孔44dに挿入されるソケットボルト47によりねじ結合され、ボールソケット42とソケットホルダ44とが強固に締結されるように構成されている。さらに、保持部44aには、ねじ穴44eが形成されており、ねじ穴44eにロックボルト49が挿入されロックボルト49によりボールソケット42がソケットホルダ44に固くロックされるように構成されている。
取付部44bには、図2に示すように、4個の貫通孔44fが形成されており、各貫通孔44fには取付ボルト48が挿入され、取付ボルト48によりソケットホルダ44が肩部プレート36に強固に取り付けられるように構成されている。
ジョイントホルダ45は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、図4、図5に示すように、スタッドホルダ43とソケットホルダ44の間に位置し、ボールスタッド41のボール部41aとボールソケット42のソケット部42aとのジョイント部分の中心を回動自在に保持するように構成されている。
ジョイントホルダ45は、ベースプレート20に取り付ける取付部45aと、ボールソケット42のソケット部42aを保持する保持部45bと、連結ボルト45cとを有しており、取付部45aと保持部45bとが連結ボルト45cにより強固に一体化されている。ボールスタッド41のボール部41aとボールソケット42のソケット部42aとのジョイント部分は、取付部45aと保持部45bとの間に位置している。
頭部回動装置50は、図2に示すように、頭部昇降機構51と、頭部Yaw回動機構52とにより構成されている。頭部昇降機構51は、図2、図6に示すように、一対の昇降機構70により構成されている。頭部昇降機構51は、一方の昇降機構70を上昇させ、他方の昇降機構70を下降させることにより、または、一方の昇降機構70を下降させ、他方の昇降機構70を上昇させることにより、頭部プレート33をX軸回りにRoll方向に回動させるように構成されている。
これに対して、頭部昇降機構51は、両方の昇降機構70を同じ寸法で上昇させることにより、または、両方の昇降機構70を同じ寸法で下降させることにより、頭部プレート33をY軸回りにPitch方向に回動させるように構成されている。
昇降機構70は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、ベースプレート20に取り付けられる取付部71と、取付部71に一端が固定され、雄ねじが形成されたスタッド部72と、スタッド部72にねじ結合し、回転により昇降する昇降部73と、取付部71をベースプレート20に固定する固定ボルト74とにより構成されている。
昇降部73は、一端が頭部プレート33の半球体34と係合しており、昇降部73が上昇すると半球体34を介して頭部プレート33の一部が上昇し、昇降部73が下降すると半球体34を介して頭部プレート33の一部が重力により下降するように構成されている。
昇降部73は、雌ねじが形成されたねじ穴73aを有しており、スタッド部72とねじ結合している。昇降部73は、反時計回りに回転させることで昇降部73が矢印a方向に上昇し、時計回りに回転させることで昇降部73が矢印b方向に下降するように構成されている。
回転方向は逆になるように形成されていてもよい。即ち、昇降部73は、時計回りに回転させることで昇降部73を上昇させ、反時計回りに回転させることで昇降部73を下降させるようにしてもよい。
頭部Yaw回動機構52は、図7に示すように、互いに向かい合う一対の水平移動機構80により構成されている。頭部Yaw回動機構52は、頭部プレート33をZ軸回りにYaw方向に回動させるように構成されている。
水平移動機構80は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、ベースプレート20に取り付けられる取付部81と、取付部81に一端が固定され、雄ねじが形成されたスタッド部82と、スタッド部82にねじ結合し、回転により水平に移動する水平移動部83と、スタッド部82を取付部81に固定する固定ボルト84とにより構成されている。取付部81は、図示しない固定ボルトによりベースプレート20に固定されている。
水平移動部83は、一端が頭部プレート33の係合スタッド35と係合するように構成されている。水平移動部83と、この水平移動部83と対向する対向側の水平移動部83とにより、係合スタッド35を挟み込んで、係合スタッド35を矢印c方向に移動させるとともに、矢印d方向に移動させるように構成されている。
水平移動部83は、雌ねじが形成されたねじ穴83aを有しており、スタッド部82とねじ結合している。水平移動部83は、図7の紙面の左側から右側に向かって、反時計回りに回転させることで水平移動部83が矢印c方向に移動し、時計回りに回転させることで水平移動部83が矢印d方向に移動するように構成されている。
回転方向は逆になるように形成されていてもよい。即ち、水平移動部83は、紙面の左側から右側に向かって時計回りに回転させることで水平移動部83を矢印c方向に移動させ、反時計回りに回転させることで水平移動部83を矢印d方向に移動させるようにしてもよい。
肩部回動装置60は、図2に示すように、肩部昇降機構61と、肩部Yaw回動機構62とにより構成されている。肩部昇降機構61は、図2、図6に示すように、頭部昇降機構51と同様に、一対の昇降機構70により構成されている。肩部昇降機構61は、頭部昇降機構51と同様に、一方の昇降機構70を上昇させ、他方の昇降機構70を下降させることにより、または、一方の昇降機構70を下降させ、他方の昇降機構70を上昇させることにより、肩部プレート36をX軸回りにRoll方向に回動させるように構成されている。
これに対して、肩部昇降機構61は、両方の昇降機構70を同じ寸法で上昇させることにより、または、両方の昇降機構70を同じ寸法で下降させることにより、肩部プレート36をY軸回りにPitch方向に回動させるように構成されている。
肩部Yaw回動機構62は、図8に示すように、互いに向かい合う一対の水平移動機構90により構成されている。肩部Yaw回動機構62は、肩部プレート36をZ軸回りにYaw方向に回動させるように構成されている。
水平移動機構90は、機械的強度の高いプラスチックまたは金属材料からなり、ベースプレート20に取り付けられる取付部91と、取付部91に一端が固定され、雄ねじが形成されたスタッド部92と、スタッド部92にねじ結合し、回転により水平に移動する水平移動部93と、スタッド部92を取付部91に固定する固定ボルト94とにより構成されている。取付部91は、図示しない固定ボルトによりベースプレート20に固定されている。
水平移動部93は、一端が肩部プレート36の係合スタッド38と係合するように構成されている。水平移動部93と、この水平移動部93と対向する対向側の水平移動部93とにより、係合スタッド38を挟み込んで、係合スタッド38を矢印e方向に移動させるとともに、矢印f方向に移動させるように構成されている。
水平移動部93は、雌ねじが形成されたねじ穴93aを有しており、スタッド部92とねじ結合している。水平移動部93は、図8の紙面の左側から右側に向かって反時計回りに回転させることで水平移動部93が矢印e方向に移動し、時計回りに回転させることで水平移動部93が矢印f方向に移動するように構成されている。
回転方向は逆になるように形成されていてもよい。即ち、水平移動部93は、紙面の左側から右側に向かって時計回りに回転させることで水平移動部93を矢印e方向に移動させ、反時計回りに回転させることで水平移動部93を矢印f方向に移動させるようにしてもよい。
次いで、患者位置補正台10の頭部プレート33および肩部プレート36の動作について図面を参照して説明する。
<頭部プレート33のYaw方向の動作>
頭部プレート33は、図9(a)、図9(b)に示すように、頭部Yaw回動機構52により、センターラインCLから時計方向に角度±θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向に回動する。
頭部プレート33は、図10(a)に示す位置、即ち角度θが0°の状態から、頭部Yaw回動機構52の水平移動機構80の向かい合う水平移動部83の双方を、紙面の左側から右側に向かって反時計回りに回転させると、図10(b)に示すように、双方の水平移動部83が矢印方向に移動し、頭部プレート33の係合スタッド35も矢印方向に移動する。
係合スタッド35が図10(b)の矢印方向に移動すると、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43が同方向に回動し、スタッドホルダ43に保持されているボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として同方向に回動する。その結果、頭部プレート33は、角度±θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向、即ち、図9(a)に示す矢印方向に回動する。
また、頭部Yaw回動機構52の水平移動機構80の向かい合う水平移動部83の双方を、図10(c)の紙面の左側から右側に向かって時計回りに回転させると、双方の水平移動部83が矢印方向に移動し、頭部プレート33の係合スタッド35も矢印方向に移動する。
係合スタッド35が図10(c)の矢印方向に移動すると、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43が同方向に回動し、スタッドホルダ43に保持されているボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として同方向に回動する。その結果、頭部プレート33は、角度±θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向、即ち、図9(b)に示す矢印方向に回動する。
<頭部プレート33のRoll方向の動作>
頭部プレート33は、図11(a)、図11(b)、図11(c)に示すように、頭部昇降機構51により、センターラインCLから反時計方向に角度θおよび時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向に回動する。
頭部プレート33は、図11(b)に示すように、紙面の右側の頭部昇降機構51を構成する昇降機構70の昇降部73を反時計回りに回転させると昇降部73が上昇し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が上昇する。他方、紙面の左側の頭部昇降機構51を構成する昇降機構70の昇降部73を時計回りに回転させると昇降部73が下降し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が下降する。
これにより、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43およびボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として反時計回りに回動する。その結果、頭部プレート33は、反時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向、即ち、図11(b)に示す矢印方向に回動する。
また、頭部プレート33は、図11(c)に示すように、紙面の右側の頭部昇降機構51を構成する昇降機構70の昇降部73を時計回りに回転させると昇降部73が下降し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が下降する。他方、紙面の左側の頭部昇降機構51を構成する昇降機構70の昇降部73を反時計回りに回転させると昇降部73が上昇し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が上昇する。
これにより、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43およびボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として時計回りに回動する。その結果、頭部プレート33は、時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向、即ち、図11(c)に示す矢印方向に回動する。
<頭部プレート33のPitch方向の動作>
頭部プレート33は、図12(a)、図12(b)、図12(c)に示すように、頭部昇降機構51により、センターラインCLから反時計方向に角度θおよび時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向に回動する。
頭部プレート33は、図12(b)に示すように、頭部昇降機構51を構成する一対の昇降機構70の双方の昇降部73を反時計回りに回転させると双方の昇降部73が上昇し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が上昇する。
これにより、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43およびボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として時計回りに回動する。その結果、頭部プレート33は、時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向、即ち、図12(b)に示す矢印方向に回動する。
また、頭部プレート33は、図12(c)に示すように、頭部昇降機構51を構成する一対の昇降機構70の双方の昇降部73を時計回りに回転させると双方の昇降部73が下降し、頭部プレート33の半球体34を介して頭部プレート33の半球体34の部分が下降する。
これにより、頭部プレート33に取り付けられている自在継手40のスタッドホルダ43およびボールスタッド41が自在継手40の中心を支点として反時計回りに回動する。その結果、頭部プレート33は、反時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向、即ち、図12(c)に示す矢印方向に回動する。
<肩部プレート36のYaw方向の動作>
肩部プレート36は、図9(a)、図9(b)に示すように、肩部Yaw回動機構62により、センターラインCLから時計方向に角度θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向に回動する。
肩部プレート36は、図13(a)に示す位置、即ち角度θが0°の状態から、肩部Yaw回動機構62の水平移動機構90の向かい合う水平移動部93の双方を、紙面の左側から右側に向かって反時計回りに回転させると、図13(b)に示すように、双方の水平移動部93が矢印方向に移動し、肩部プレート36の係合スタッド38も矢印方向に移動する。
係合スタッド38が図13(b)の矢印方向に移動すると、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44が同方向に回動し、ソケットホルダ44に保持されているボールソケット42が自在継手40の中心を支点として同方向に回動する。その結果、肩部プレート36は、時計方向に角度θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向、即ち、図9(b)に示す矢印方向に回動する。
また、肩部Yaw回動機構62の水平移動機構90の向かい合う水平移動部93の双方を、図13(c)の紙面の左側から右側に向かって時計回りに回転させると、双方の水平移動部93が矢印方向に移動し、肩部プレート36の係合スタッド38も矢印方向に移動する。
係合スタッド38が図13(c)の矢印方向に移動すると、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44が同方向に回動し、ソケットホルダ44に保持されているボールソケット42が自在継手40の中心を支点として同方向に回動する。その結果、肩部プレート36は、反時計方向に角度θの範囲でZ軸を中心としてYaw方向、即ち、図9(a)に示す矢印方向に回動する。
<肩部プレート36のRoll方向の動作>
肩部プレート36は、図14(a)、図14(b)、図14(c)に示すように、肩部昇降機構61により、センターラインCLから反時計方向に角度θおよび時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向に回動する。
肩部プレート36は、図14(b)に示すように、紙面の右側の肩部昇降機構61を構成する昇降機構70の昇降部73を反時計回りに回転させると昇降部73が上昇し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が上昇する。他方、紙面の左側の肩部昇降機構61を構成する昇降機構70の昇降部73を時計回りに回転させると昇降部73が下降し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が下降する。
これにより、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44およびボールソケット42が自在継手40の中心を支点として反時計回りに回動する。その結果、肩部プレート36は、反時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向、即ち、図14(b)に示す矢印方向に回動する。
また、肩部プレート36は、図14(c)に示すように、紙面の右側の肩部昇降機構61を構成する昇降機構70の昇降部73を時計回りに回転させると昇降部73が下降し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が下降する。他方、紙面の左側の肩部昇降機構61を構成する昇降機構70の昇降部73を反時計回りに回転させると昇降部73が上昇し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が上昇する。
これにより、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44およびボールソケット42が自在継手40の中心を支点として時計回りに回動する。その結果、肩部プレート36は、時計方向に角度θの範囲でX軸を中心としてRoll方向、即ち、図14(c)に示す矢印方向に回動する。
<肩部プレート36のPitch方向の動作>
肩部プレート36は、図15(a)、図15(b)、図15(c)に示すように、肩部昇降機構61により、センターラインCLから反時計方向に角度θおよび時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向に回動する。
肩部プレート36は、図15(b)に示すように、肩部昇降機構61を構成する一対の昇降機構70の双方の昇降部73を反時計回りに回転させると双方の昇降部73が上昇し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が上昇する。
これにより、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44およびボールソケット42が自在継手40の中心を支点として反時計回りに回動する。その結果、肩部プレート36は、反時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向、即ち、図15(b)に示す矢印方向に回動する。
また、肩部プレート36は、図15(c)に示すように、肩部昇降機構61を構成する一対の昇降機構70の双方の昇降部73を時計回りに回転させると双方の昇降部73が下降し、肩部プレート36の半球体37を介して肩部プレート36の半球体37の部分が下降する。
これにより、肩部プレート36に取り付けられている自在継手40のソケットホルダ44およびボールソケット42が自在継手40の中心を支点として時計回りに回動する。その結果、肩部プレート36は、時計方向に角度θの範囲でY軸を中心としてPitch方向、即ち、図15(c)に示す矢印方向に回動する。
なお、患者位置補正台10の頭部プレート33および肩部プレート36の動作における回動のX軸(Roll)の角度θ、Y軸(Pitch)の角度θ、Z軸(Yaw)の角度θは、それぞれ−数度〜+数度程度の範囲で設定されている。
次いで、本実施形態に係る患者位置補正台10の動作精度を確認するために、各昇降機構70の移動量をもとに算出した、Roll、PitchおよびYawの回転量と、ディジタル角度計による計測値を比較検討した。評価には表計算ソフトウェアによる乱数を用いて決定した20通りのねじの移動量の組み合わせを用いた。
この20通りの組み合わせに対して、頭部プレート33および肩部プレート36におけるX軸(Roll)、Y軸(Pitch)、Z軸(Yaw)の計測値と、計測値との差を算出した。その結果、図16に示すように、頭部プレート33の平均値±標準偏差は、X軸(Roll)が−0.01±0.06、Y軸(Pitch)が0.00±0.06、Z軸(Yaw)が−0.04±0.04であった。
他方、肩部プレート36の平均値±標準偏差は、X軸(Roll)が−0.03±0.05、Y軸(Pitch)が−0.03±0.04、Z軸(Yaw)が0.02±0.05であった。
また、頭部プレート33の最大偏差は、X軸(Roll)が0.16、Y軸(Pitch)が、0.12、Z軸(Yaw)が0.13であった。肩部プレート36の最大偏差は、X軸(Roll)が0.14、Y軸(Pitch)が、0.08、Z軸(Yaw)が0.14であった。
なお、検証した角度範囲(°)は、頭部プレート33のX軸(Roll)が−3.81〜4.07、Y軸(Pitch)が、−2.00〜2.40、Z軸(Yaw)が−2.39〜1.67であり、肩部プレート36のX軸(Roll)が−3.31〜3.56、Y軸(Pitch)が、−2.26〜2.66、Z軸(Yaw)が−2.39〜2.39である。以上の結果、本実施形態に係る患者位置補正台10の動作精度は良好であることが確認された。
次いで、本実施形態に係る患者位置補正方法について図面を参照して説明する。
本実施形態に係る患者位置補正方法は、図17に示すように、位置合わせステップと、撮影ステップと、照合ステップと、算出ステップと、補正ステップと、補正後の撮影ステップと、補正後の照合ステップとにより構成されている。各ステップを経て寝台30上の患者位置が補正される。この補正により、患者の標的に対して限局的に放射線が投与され治療が行われる。なお、本実施形態の撮影ステップ(位置取得ステップ)、算出ステップおよび補正ステップにより、本発明に係る患者位置補正方法が構成される。
位置合わせステップにおいては、治療計画用コンピュータ断層撮影(CT:Computed Tomography、以下CTという。)画像を取得する際にマークした患者体表面の印と、放射線治療室に備わっている位置合わせ用レーザとにより、患者位置合わせが行われる(S1)。
なお、治療計画は、X線写真やCT画像から、患者の標的の正確な位置を割り出してどのように放射線を照射するのが最適かを、コンピュータで検討し、患者の体内解剖を3次元的に再構成して患者の姿勢を定め、出来る限り副作用を生じさせない放射線治療方法を計画することを意味する。なお、患者位置合わせは、患者体表面の印とレーザで行う以外の方法で行ってもよい。例えば、3Dカメラから取得した3次元身体データとCT装置から得られた断層画像に基づいて行ってもよい。
撮影ステップにおいては、放射線治療前に、放射線治療室に備わっているCT装置を利用して、寝台30上の患者の撮影が行われる(S2)。
照合ステップにおいては、撮影ステップにおいて撮影された患者のCT画像と、治療計画用のCT画像とが照合される(S3)。
照合ステップの後に、位置合わせを再度行う必要があるか否かを判断し(S4)、位置合わせを再度行う必要がある場合には、位置合わせステップ(S1)に戻り、位置合わせを行う。位置合わせを再度行う必要がない場合には、次の算出ステップ(S5)に進む。
算出ステップにおいては、照合ステップによる照合結果に基づいて、頭部寝台31の頭部移動量と、肩部寝台32の肩部移動量とが算出される(S5)。なお、本実施形態に係る患者位置補正台10は、患者を治療する治療寝台に載置され本実施形態に係る患者位置補正方法に用いられ、それにより患者の位置が補正される。この治療寝台は、並進3軸の各軸が移動し患者の位置が決定されるように構成されている。治療寝台は、並進3軸に加えて回転3軸が移動する治療寝台を使用してもよい。算出ステップにおいては、この治療寝台における各移動量が考慮され、頭部寝台31の頭部移動量と、肩部寝台32の肩部移動量とに治療寝台における各移動量が含まれる。
頭部移動量は、頭部寝台31をX軸を中心として回動する頭部Roll移動量と、頭部寝台31をY軸を中心として回動する頭部Pitch移動量と、頭部寝台31をZ軸を中心として回動する頭部Yaw移動量とにより構成される。
肩部移動量は、肩部寝台32をX軸を中心として回動する肩部Roll移動量と、肩部寝台32をY軸を中心として回動する肩部Pitch移動量と、肩部寝台32をZ軸を中心として回動する肩部Yaw移動量とにより構成される。
補正ステップにおいては、算出ステップで算出された頭部Roll移動量に基づいて頭部寝台31をX軸を中心としてRoll方向に回動させ、頭部Pitch移動量に基づいて頭部寝台31をY軸を中心としてPitch方向に回動させ、頭部Yaw移動量に基づいて頭部寝台をZ軸を中心としてYaw方向に回動させることで、患者位置を補正する(S6)。
また、補正ステップにおいては、算出ステップで算出された肩部Roll移動量に基づいて肩部寝台32をX軸を中心としてRoll方向に回動させ、肩部Pitch移動量に基づいて肩部寝台32をY軸を中心としてPitch方向に回動させ、肩部Yaw移動量に基づいて肩部寝台32をZ軸を中心としてYaw方向に回動させて患者位置を補正する。
補正後の撮影ステップにおいては、撮影ステップ(S2)と同様、放射線治療前に、放射線治療室に備わっているCT装置を利用して、寝台30上の患者の撮影が行われる(S7)。
補正後の照合ステップにおいては、照合ステップ(S3)と同様、補正後の撮影ステップにおいて撮影された患者のCT画像と、治療計画用のCT画像とが照合される(S8)。なお、補正後の撮影ステップ(S7)および補正後の照合ステップ(S8)は、行われなくとも良い。
次いで、補正後の照合ステップの結果、補正後の患者位置が治療計画上の放射線を照射すべき位置の許容範囲内にあるか否かが判断され(S9)、補正後の患者位置が治療計画上の放射線を照射すべき位置の許容範囲内にあると判断された場合には、患者位置補正方法は終了する。一方、補正後の患者位置が治療計画上の放射線を照射すべき位置の許容範囲内にないと判断された場合には、位置合わせを再度行う必要があるか否かの判断ステップ(S4)に戻り、判断が行われる。
以上のように構成された実施形態に係る患者位置補正方法および患者位置補正台の効果について説明する。
本実施形態に係る患者位置補正方法は、撮影ステップ(S2)、照合ステップ(S3)、算出ステップ(S5)および補正ステップ(S6)を含んで構成されている。算出ステップ(S5)では、頭部寝台31の頭部Roll移動量と、頭部Pitch移動量と、頭部Yaw移動量と、肩部寝台32の肩部Roll移動量と、肩部Pitch移動量と、肩部Yaw移動量とが算出される。補正ステップ(S6)では、算出ステップで算出された各移動量に基づいて、頭部寝台31をRoll方向、Pitch方向およびYaw方向に回動させ、さらに、肩部寝台32をRoll方向、Pitch方向およびYaw方向に回動させるよう構成されている。
この構成により、本実施形態に係る患者位置補正方法は、頭部寝台31および肩部寝台32がそれぞれRoll方向、Pitch方向およびYaw方向の各3軸で回動し、患者位置がきめ細かく補正されるという効果が得られる。特に、可動域が多い頸部の捻じれに対して精確に患者位置を補正することができるという効果が得られる。したがって、強度変調放射線療法の最も良い適応とされている頭頸部領域においては、可動域が多い頸部の捻じれにより、患者の現在位置と治療計画上の患者位置とを合致させることができず、標的形状が十分に再現できないという問題が解消されるという効果が得られる。
本実施形態に係る患者位置補正台10は、寝台30が、頭部寝台31と肩部寝台32とにより構成され、自在継手40が頭部寝台31と肩部寝台32とを互いに別個に回動可能に連結している。さらに、頭部昇降機構51が頭部寝台31をRoll方向に回動をさせるとともにPitch方向に回動をさせるように構成され、頭部Yaw回動機構52が頭部寝台31をYaw方向に回動をさせるように構成されている。また、肩部昇降機構61が肩部寝台32をRoll方向に回動をさせるとともにPitch方向に回動をさせるように構成され、肩部Yaw回動機構62が肩部寝台32をYaw方向に回動をさせるように構成されている。
この構成により、頭部寝台31および肩部寝台32がそれぞれRoll方向、Pitch方向およびYaw方向の各3軸で回動し、患者位置がきめ細かく補正されるという効果が得られる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明は、前記の実施形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の精神を逸脱しない範囲で、種々の設計変更を行うことができるものである。
10・・・患者位置補正台
20・・・ベースプレート
30・・・寝台
31・・・頭部寝台
32・・・肩部寝台
33・・・頭部プレート
33a、36a、41c、42c、43e、44e、73a、83a、93a・・・ねじ穴
34、37・・・半球体
35、38・・・係合スタッド
36・・・肩部プレート
40・・・自在継手
41・・・ボールスタッド
41a・・・ボール部
41b、42b、72、82、92・・・スタッド部
43f、44f・・・貫通孔
42・・・ボールソケット
42a・・・ソケット部
43・・・スタッドホルダ
43a、44a、45b・・・保持部
43b、44b、45a、71、81、91・・・取付部
43c、43d、44c、44d・・・挿入孔
43f、44f・・・貫通孔
44・・・ソケットホルダ
45・・・ジョイントホルダ
45c・・・連結ボルト
46・・・スタッドボルト
47・・・ソケットボルト
48・・・取付ボルト
49・・・ロックボルト
50・・・頭部回動装置
51・・・頭部昇降機構
52・・・頭部Yaw回動機構
60・・・肩部回動装置
61・・・肩部昇降機構
62・・・肩部Yaw回動機構
70・・・昇降機構
73・・・昇降部
74、94・・・固定ボルト
80、90・・・水平移動機構
83、93・・・水平移動部

Claims (4)

  1. 患者が横たわる寝台の位置を補正する寝台位置補正方法において、
    前記寝台にいる患者者位置を取得する位置取得ステップと、
    前記位置取得ステップにより得られた前記患者位置と、予め定められた所定の計画位置とを照合することで前記患者位置と前記所定の計画位置とが合致するために必要な前記寝台の移動量を算出する算出ステップと、
    前記算出ステップで算出された前記移動量に基づいて昇降機構及び水平移動機構が前記寝台の位置を移動させる寝台位置補正ステップと、を備え、
    前記寝台が前記患者の頭部を支える頭部寝台と、前記患者の肩部を支える肩部寝台と、前記頭部寝台と前記肩部寝台とにそれぞれ設けられた前記昇降機構及び水平移動機構とにより構成され、
    前記算出ステップが、前記頭部寝台の動量と、前記肩部寝台の動量とを算出し、前記寝台位置補正ステップが、それぞれの前記昇降機構及び水平移動機構により、前記算出ステップで算出された前記頭部寝台の移動量と前記肩部寝台の移動量とに基づいて、前記頭部寝台と前記肩部寝台の位置を移動させることにより寝台位置を補正することを特徴とする寝台位置補正方法。
  2. 前記頭部寝台の移動量が、前記頭部寝台をX軸を中心として回動する頭部寝台Roll移動量と、前記頭部寝台をY軸を中心として回動する頭部寝台Pitch移動量と、前記頭部寝台をZ軸を中心として回動する頭部寝台Yaw移動量とからなり、
    前記肩部寝台の移動量が、前記肩部寝台をX軸を中心として回動する肩部寝台Roll移動量と、前記肩部寝台をY軸を中心として回動する肩部寝台Pitch移動量と、前記肩部寝台をZ軸を中心として回動する肩部寝台Yaw移動量とからなることを特徴とする請求項1に記載の寝台位置補正方法。
  3. 前記補正ステップが、前記頭部寝台Roll移動量に基づいて前記頭部寝台をX軸を中心として回動させ、前記頭部寝台Pitch移動量に基づいて前記頭部寝台をY軸を中心として回動させ、前記頭部寝台Yaw移動量に基づいて前記頭部寝台をZ軸を中心として回動させ、前記肩部寝台Roll移動量に基づいて前記肩部寝台をX軸を中心として回動させ、前記肩部寝台Pitch移動量に基づいて前記肩部寝台をY軸を中心として回動させ、前記肩部寝台Yaw移動量に基づいて前記肩部寝台をZ軸を中心として回動させて前記寝台位置を補正することを特徴とする求項2に記載の寝台位置補正方法。
  4. 前記頭部寝台と前記肩部寝台とが、互いに別個に回動可能な自在継手に連結されたことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の寝台位置補正方法。
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