JP6605262B2 - 包装容器 - Google Patents

包装容器 Download PDF

Info

Publication number
JP6605262B2
JP6605262B2 JP2015172009A JP2015172009A JP6605262B2 JP 6605262 B2 JP6605262 B2 JP 6605262B2 JP 2015172009 A JP2015172009 A JP 2015172009A JP 2015172009 A JP2015172009 A JP 2015172009A JP 6605262 B2 JP6605262 B2 JP 6605262B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
lid
fitting
peripheral wall
tray
side locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015172009A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017047937A (ja
Inventor
赳訓 白岩
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kao Corp
Original Assignee
Kao Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kao Corp filed Critical Kao Corp
Priority to JP2015172009A priority Critical patent/JP6605262B2/ja
Publication of JP2017047937A publication Critical patent/JP2017047937A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6605262B2 publication Critical patent/JP6605262B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

本発明は、包装容器に関し、特に受皿と蓋とからなる包装容器に関する。
近年、各種の液体や粉粒体等を収容する合成樹脂製の包装容器についても、環境負荷の低減が図られるようになっており、使用する樹脂量を減らした薄肉の包装容器が種々開発されている。また、各種の液体や粉粒体等を収容する容器として、パウチ等の柔軟な軟包装材による袋状の包装容器の他、薄肉の合成樹脂製のシート材料による、内容物を収容した受皿と蓋とからなる、例えばコンビ弁当等に使用する使い捨て用の受皿容器が包装容器として多く用いられている(例えば、特許文献1〜3参照)。これらの包装容器は、受皿や蓋を、薄肉の合成樹脂製のシート材料から、例えば真空成形等によって、所望の形状となるように精度良く且つ効率良く形成することが可能である。
また、薄肉の合成樹脂製のシート材料から形成される包装容器は、受皿に蓋を装着した際に、収容した内容物が漏れ出ないように強固に嵌着できるようにすると共に、受皿から蓋を取り外す操作をスムーズに行うことができるように、受皿と蓋との内嵌合や外嵌合による係着構造に、種々の工夫がなされている(例えば、特許文献1〜3参照)。
特開平7−206021号公報 特開2003−252357号公報 特開2007−186230号公報
一方、近年、商品形態の多様化や消費者のニーズの多様化等から、液体や粉粒体等を内容物として収容する、例えば掌サイズ程度の大きさの簡易でコンパクトな形状の使い捨て用の包装容器を、薄肉の合成樹脂製のシート材料を用いて形成することが要望されている。このような簡易でコンパクトな形状の使い捨て用の包装容器では、例えばコンビ弁当等に使用する受皿容器に用いられていた、従来の受皿と蓋との係着構造を採用した場合に、例えば両手を使用して係着状態を開放する必要を生じて、蓋を受皿から取り外す操作を行ない難くなると共に、受皿容器が不安定になって内容物をこぼし易くなる。このため、薄肉の合成樹脂製のシート材料から形成される簡易でコンパクトな形状の包装容器において、収容された内容物が漏れ出ないように蓋を装着した状態から、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、受皿と蓋との係着状態をスムーズに開放させて、蓋を受皿から容易に取り外すことができるようにする技術の開発が要望されている。
しかしながら、薄肉の合成樹脂製のシート材料から形成される簡易でコンパクトな形状の包装容器は、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、蓋を受皿から容易に取り外すことができるようにすると、包装容器が使用されるまでの間に、受皿と蓋との係着部の係合が緩み易くなって、内容物が漏れ出ることが懸念されると共に、係着部で面同志が接触してなじんだことにより面同志が剥がれ難くなる現象である、ブロッキングを生じて蓋を受皿から取り外し難くなることが懸念される。
本発明は、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、受皿と蓋との係着状態をスムーズに開放させて、蓋を受皿から容易に取り外すことができると共に、受皿容器が使用されるまでの間に、内容物が漏れ出たりブロッキングを生じたりするのを効果的に回避することのできる包装容器を提供することを目的とする。
本発明は、受皿本体部に内容物を収容した受皿と、前記受皿本体部の上面開口を覆って装着された蓋とからなる包装容器であって、前記受皿は、前記受皿本体部の周壁の上端部と、該上端部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む受皿側係止部を備えており、前記蓋は、前記受皿本体部の上面開口を覆う蓋本体部の外側縁部から立設して設けられた立設部と、該立設部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む蓋側係止部を備えており、前記受皿側係止部と前記蓋側係止部とは、前記蓋側係止部に前記受皿側係止部を嵌め込むことで、内嵌合部及び外嵌合部による係合によって、少なくとも前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部とを重ね合せた状態で、嵌着されており、前記内嵌合部は、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部の下端角部との密着による角部嵌合部と、該角部嵌合部よりも上方の部分における、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部との密着による上部嵌合部を有し、前記角部嵌合部は前記上部嵌合部に比べて嵌合代が大きい二段構成の嵌着部を形成している包装容器を提供することにより、上記目的を達成したものである。
本発明の包装容器によれば、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、受皿と蓋との係着状態をスムーズに開放させて、蓋を受皿から容易に取り外すことができると共に、受皿容器が使用されるまでの間に、内容物が漏れ出たりブロッキングを生じたりするのを効果的に回避することができる。
本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器の、(a)は斜視図、(b)は(a)のA−Aに沿った破断斜視図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器の、図1(a)のA−Aに沿った断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器を説明する図2のB部拡大略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器を説明する要部拡大略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器を用いて被詰替え容器に内容物を詰め替える状況を説明する破断斜視図、及びC部拡大略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器を用いて被詰替え容器に内容物を詰め替える状況を説明する破断斜視図、及びD部拡大略示断面図である。 本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器を用いて被詰替え容器に内容物を詰め替える状況を説明する破断斜視図、及びE部拡大略示断面図である。
図1(a)、(b)及び図2に示す本発明の好ましい一実施形態に係る包装容器10は、詰め替え用の内容物として、例えば微細な粉体であるファンデーション、粉おしろい、チーク等の粉体化粧料を、被詰替え容器として、好ましくはコンパクト容器のコンパクト本体30(図5参照)に詰め替えるための、詰替え用の合成樹脂製の受皿状の容器となっている。本実施形態の包装容器10は、好ましくはシンプルなデザインの扁平な有底円筒形状の皿状のコンパクト本体30に、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、粉体化粧料を飛散させたり漏れ出させたりすることなく、容易に詰め替えることができるようにする機能を備える。また、本実施形態の包装容器10は、受皿11と蓋13との係合状態をスムーズに開放させて、受皿11を蓋13から容易に取り外してコンパクト本体30の内部に落下させることができるようにすると共に(図7参照)、包装容器10が使用されるまでの間に、受皿11に収容された内容物が漏れ出たり、受皿11と蓋13との嵌着部にブロッキングを生じたりするのを、効果的に回避できるようにする機能を備える。
そして、本実施形態の包装容器10は、図1(a)、(b)及び図2に示すように、受皿本体部11aに内容物を収容した受皿11と、受皿本体部11aの上面開口を覆って装着された蓋13とからなる合成樹脂製の容器である。受皿11は、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと、上端部11dの上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部12cと、フランジ部12cの外側縁部から垂下して設けられた垂下部12dとを含む受皿側係止部12を備えており、蓋13は、受皿本体部11aの上面開口を覆う蓋本体部13aの外側縁部から立設して設けられた立設部14bと、立設部14bの上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部14cと、フランジ部14cの外側縁部から垂下して設けられた垂下部14dとを含む蓋側係止部14を備えている。図3及び図4にも示すように、受皿側係止部12と蓋側係止部14とは、蓋側係止部14に受皿側係止部12を嵌め込むことで、内嵌合部21及び外嵌合部22による係合によって、少なくとも受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと蓋側係止部14の立設部14bとを重ね合せた状態で、嵌着されている。なお、垂下部12d、14dは、フランジ部12c、14cの張り出し方向に対して垂直に延設しているとは限らず、また鉛直に延設しているとは限らない。
内嵌合部21は、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと、蓋側係止部14の立設部14bの下端角部14eとの密着による角部嵌合部21bを有し、更に角部嵌合部21bよりも上方の部分における、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと、蓋側係止部14の立設部14bとの密着による上部嵌合部21aを有している。角部嵌合部21bは、上部嵌合部21aに比べて嵌合代が大きくなっており、内嵌合部21は、嵌合代の大きい角部嵌合部21bと、嵌合代の小さい上部嵌合部21aとの二段構成の嵌着部を形成している。なお、本明細書において、包装容器10を正立させた状態で受皿11に対して蓋13が位置する側を上方または上側と呼称し、反対側を下方または下側と呼称する。
また、本実施形態では、内嵌合部21の二段構成の嵌着部を形成する受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dが、蓋側係止部14の立設部14bに対して斜め内側に傾斜するテーパー状周壁部11eを含んでいる。すなわち、受皿本体部11aは、底部11cと周壁11bとを有しており、周壁11bは、底部11cから上面開口に向けて内径を滑らかに拡径させた、テーパー状周壁部11eを含んでいる。図3及び図4に示すように、テーパー状周壁部11eは、周壁11bの上端部11dまで及んでおり、上端部11dは、その一部(下部)がテーパー状周壁部11eとなっている。周壁11bの上端部11dが、蓋側係止部14の立設部14bに対して斜め内側に傾斜するテーパー状周壁部11eを含んでいることで、内嵌合部21は、テーパー状周壁部11eの、蓋側係止部14の立設部14bの下端角部14eへの密着による嵌合代の大きな角部嵌合部21bと、角部嵌合部21bよりも上方の部分における、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dの、蓋側係止部14の立設部14bへの密着による嵌合代の小さな上部嵌合部21aとによる、二段構成の嵌着部を形成している。
本実施形態では、上部嵌合部21aにおける、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと蓋側係止部14の立設部14bとの高さ方向の接触長さは、角部嵌合部21bにおける高さ方向の接触長さよりも、大きくなっている。
また、本実施形態では、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dには、受皿側係止部12のフランジ部12cの内側縁部から垂下してテーパー状周壁部11eの上端縁部に接続する、垂下周壁部11fが設けられており、垂下周壁部11fは、蓋側係止部14の立設部14bの高さよりも短い長さで垂下している。垂下周壁部11fは、テーパー状周壁部11eに比べて、底部11cから上面開口に向けて拡径の程度が小さいものであり、フランジ部12cの張り出し方向に対して垂直に延設しているとは限らず、また鉛直に延設しているとは限らない。
さらに、本実施形態では、蓋13には、蓋側係止部14の垂下部14dから下方に延設して、縮径部15aを有する延設部15が設けられており、受皿11には、受皿側係止部12の垂下部12dの先端部から外側に向けて横方向に張り出して、外側係止部12eが設けられており、この外側係止部12eは、蓋側係止部14aの垂下部14dの縮径部15aとの接続基端部14gに係止されることで、外嵌合部22が形成されている。
さらに、本実施形態では、包装容器10は、上述のように、受皿11の受皿本体部11aに詰め替え用の内容物として例えば粉体化粧料(図示省略)が収容されており、図5〜図7に示すように、有底筒形状の被詰替え容器であるコンパクト本体30の上面開口から、当該コンパクト本体30の内側に受皿11を落し込んで装着することによって(図7参照)、内容物を詰め替える詰替え用の容器として用いられるようになっている。包装容器10は、被詰替え容器であるコンパクト本体30の周壁30aの上端部30bを被載置部として、延設部15の延設載置部15bを当該周壁30aの上端部30bに載置することにより、蓋13を介して受皿11を周壁30aに支持させた状態から(図5参照)、図6及び図7に示すように、蓋13に上方から押圧力を加えたり、加えた押圧力を開放したりすることで、蓋側係止部14の変形により受皿側係止部12の嵌着状態を解除させて、内容物を収容した受皿11を、コンパクト本体30の内側に落し込んで装着できるようになっている。
本実施形態では、包装容器10を構成する受皿11は、例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等による合成樹脂製の薄肉のシート材料からなる。受皿11は、好ましくは真空成形等によって一体として形成された、例えば0.02〜0.8mm程度の肉厚を有する成形加工品となっている。受皿11は、これらの合成樹脂から単層で構成されていてもよく、多層で構成されていてもよい。受皿11は、内容物を視認したい場合には、透明なシート材料を用いて形成された透明なシート成形品となっていることが好ましい。受皿11は、図1(a)、(b)及び図2に示すように、内容物を収容する受皿本体部11aと、受皿側係止部12とを含んで構成されている。
受皿本体部11aは、例えば30〜200mm程度の外径の円形状の平面形状を有すると共に、例えば30〜200mm程度の高さを有する有底円筒形状として、倒立した切頭円錐形状を備えている。すなわち、受皿本体部11aは、底部11cと周壁11bとを有しており、周壁11bは、底部11cから上面開口に向けて内径を滑らかに拡径させた、テーパー状周壁部11eと、テーパー状周壁部11eの上端縁部から拡径することなく上方に立設して設けられた、垂下周壁部11fとを備えており、これらによって倒立した切頭円錐形状を形成している。また、受皿本体部11aには、これの上面開口の開口周縁部である垂下周壁部11fの上端縁部に接続して、受皿側係止部12のフランジ部12cが、周方向に円環状に連続して外側に張り出した状態で設けられている。
ここで、受皿本体部11aの上面開口は、当該受皿本体部11aと受皿側係止部12のフランジ部12cとの接続箇所である、垂下周壁部11fの上端縁部によって囲まれた領域である。また、受皿本体部11aの平面形状の「円形状」には、略円形も含まれる。略円形には、楕円、長円、一部に直線を有する円等が含まれる。
受皿本体部11aは、本実施形態では、上述のように、倒立した扁平な切頭円錐形状を備える部分であり、好ましくは底部11cを、蓋13の延設載置部15の下端部(周縁補強部15cの下端部)と同等または下端部よりも下方に配置した状態で設けられている。
受皿側係止部12は、図3及び図4にも示すように、本実施形態では、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと、周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fの上端縁部に接続して外側に張り出して設けられたフランジ部12cと、フランジ部12cの外側縁部から垂下して設けられた垂下部12dとを含んで形成されている。受皿側係止部12は、蓋側係止部14の内側に、下方から嵌め込むようにして抱え込まれた状態で固定されることが可能な形状を備えている。受皿側係止部12は、受皿本体部11aの周壁部11bの上端部11dを蓋側係止部14の立設部14bに重ね合わせた状態で、蓋側係止部14の内側に嵌め込まれている。
本実施形態では、受皿11と共に包装容器10を構成する蓋13は、例えばポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリスチレン系樹脂、ポリエチレン系樹脂、ポリ乳酸系樹脂等による合成樹脂製の薄肉のシート材料からなる。蓋13は、好ましくは真空成形等によって一体として形成された、例えば0.02〜0.8mm程度の肉厚を有する成形加工品となっている。蓋13は、これらの合成樹脂から単層で構成されていてもよく、多層で構成されていてもよい。蓋13は、内容物を視認できるように、透明なシート成形品となっていることが好ましい。蓋13は、好ましくは受皿11よりも厚さが薄くなるように形成することで、より変形し易くすることが可能になる。蓋13は、図1(a)、(b)及び図2に示すように、受皿本体部11aの上面開口を覆う蓋本体部13aと、蓋側係止部14とを含んで構成されている。
蓋本体部13aは、例えば30〜200mm程度の外径を備え、好ましくは受皿本体部11aと相似形の円形状の平面形状を有している。蓋本体部13aは、その中央に押圧操作部13dを含んで形成されている。押圧操作部13dは、環状接続部13eとの接続基端部から、例えば30〜200mm程度の高さに上面部13cを配置した、扁平なマウンド状の切頭円錐形状を備えている。すなわち、押圧操作部13dは、上面部13cから下方に向けて内径を滑らかに拡径させた、テーパー形状の周壁部13bを備えており、これによって扁平な切頭円錐形状を形成している。本実施形態では、押圧操作部13dの上面部13cは、蓋側係止部14のフランジ部14cよりも若干低くなるように設けられている。また、蓋本体部13aは、押圧操作部13dの周壁部13bの下端外周縁部から外側に張り出して、環状接続部13eを備えている。環状接続部13eは、蓋側係止部14を、押圧操作部13dの周壁部13bから離間させた状態で、蓋本体部13aに支持させる。環状接続部13eは、押圧操作部13dの周壁部13bの下端外周縁部に沿って、周方向に環状に連続して設けられている。環状接続部13eは、幅方向中央部分で横方向から外側に向けて斜め上方に傾斜した断面形状を有している。環状接続部13eは、外周縁部を、蓋側係止部14の立設部14bとの接続角部分である、立設部14bの下端角部14eに接続することで、蓋側係止部14を、蓋本体部13aに支持させる。蓋本体部13aの平面形状の「円形状」には、受皿本体部11aの平面形状と同様に、略円形も含まれる。略円形には、楕円、長円、一部に直線を有する円等が含まれる。
蓋側係止部14は、本実施形態では、蓋本体部13aの外周部分に沿って円環状の平面形状を備えるように形成されている。蓋側係止部14の垂下部14dから下方に延設して、縮径部15aを有する延設部15が設けられている。延設部15には、縮径部15dからさらに下方に延設して、延設載置部15bが設けられている。蓋側係止部14は、好ましくは蓋13の他の部分と比較して厚さが薄くなるように形成することで、受皿側係止部12との嵌着状態を解除する際に、より変形し易くすることが可能になる。また、蓋側係止部14は、厚さを、好ましくは受皿側係止部12の厚さよりも薄くすることで、より変形し易くすることが可能になる。
蓋側係止部14は、立設部14bとフランジ部14cと垂下部14dとからなる開放側を、下方に向けて配置した断面形状を有する部分となっている。すなわち、蓋側係止部14は、蓋本体部13aの環状接続部13eの外側縁部から上方に立設する立設部14bと、立設部14bの上端縁部から外側に張り出すフランジ部14cと、フランジ部14cの外側縁部から下方に垂下する垂下部14dとを備える開放側を、下方に向けた断面形状を有している。受皿本体部11aに内容物が収容された受皿11に、蓋13を装着する際に、蓋側係止部14には、上述の受皿側係止部12が、内嵌合部21及び外嵌合部22による係合によって係着される(図3参照)。これによって、受皿側係止部12が、全周に亘って、蓋側係止部14の内側に係着された状態を保持することが可能になる。またこれによって、受皿本体部11aに内容物が収容された受皿11と、蓋12とが一体となった、包装容器10が形成される。
本実施形態では、蓋側係止部14の垂下部14dの下端縁部から下方に延設して、延設部15が設けられている。延設部15は、本実施形態では、縮径部15aが垂下部14dの下端縁部と接続して、内側に凸となった円弧状の断面形状を有する、湾曲形状となるように形成されている。延設部15及びその縮径部15aは、蓋側係止部14の周方向に円環状に連続して設けられている。延設部15は、縮径部15aの下方に、当該縮径部15aに一体として接続して、延設載置部15bが設けられている。延設載置部15bもまた、蓋側係止部14の周方向に円環状に連続して設けられている。
延設載置部15bは、本実施形態では、縮径部15aから下方に連続する末広がりの拡径部15cを含んで形成されている。縮径部15aの下端部の、最も縮径した箇所よりも下方の部分が、延設載置部15bの拡径部15cとなっている。拡径部15cは、縮径部15aと共に、滑らかに連続する断面形状を形成するように設けられている。延設載置部15bは、拡径部15cの下端部に、被詰替え容器であるコンパクト本体30の周壁30aの上端部30bに面状に当接させて載置される、載置面部15dが設けられている。載置面部15dは、拡径部15cから外側に折れ曲がって設けられている。載置面部15dは、コンパクト本体30の周壁30aの上端部30bの平坦な端面に沿って面接触可能なように、拡径部15cから、上下方向と垂直な横方向に角度を変化させて張り出した状態で設けられた、面状の部分となっている。
また、本実施形態では、延設載置部15bには、載置面部15dの外周縁部から下方に延設して、周縁補強部15eが設けられている。周縁補強部15eは、載置面部15dの外周縁部から下方に延設する内周壁と、内壁部の下端縁部から外側に延設する底壁と、底壁の外周縁部から上方に立設する外周壁とからなる、開放側を上方に向けた断面形状を有している。周縁補強部15eは、半円等の湾曲形状部分を含む断面形状を有していてもよい。周縁補強部15eの内周壁の内径は、被詰替え容器であるコンパクト本体30の周壁30aの上端部30bの外径よりも、僅かに大きくなっている。これによって、図5に示すように、コンパクト本体30の周壁30aに支持させて、コンパクト本体30の上面開口を覆って受皿容器10をセットした際に、載置面部15dを、全周に亘ってコンパクト本体30の周壁30aの上端部30bに、面状に容易に当接させることが可能になる。またこれによって、蓋13を介して安定した状態で、受皿11を周壁30aに支持させることが可能になる。
なお、図1や図2や図5〜図7等において、受皿11は、説明の便宜上、受皿本体部11aの内部に内容物が収容されていない状態で示されているが、本実施形態では、受皿本体部11aには、実際には、内容物である粉体化粧料が収容された状態となっている。また、受皿11に内容物が未だ収容されていない状態の包装容器10は、特許請求の範囲の請求項7の包装容器に含まれる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の包装容器10では、図3に示すように、受皿側係止部12と蓋側係止部14とは、受皿側係止部12に蓋側係止部14を上方から嵌め込むことで、内嵌合部21及び外嵌合部22による係合によって、周壁11bの上端部11dと蓋側係止部14の立設部14bとを重ね合わせると共に、受皿側係止部12のフランジ部12cと蓋側係止部14のフランジ部14cとを重ね合せた状態で、嵌着されている。また、本実施形態の包装容器10では、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fは、蓋側係止部14の立設部14bの高さよりも短い長さで垂下していると共に、斜めに傾斜するテーパー状周壁部11bの上端縁部と接続している。これによって、内嵌合部21は、図4にも示すように、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dにおいて、テーパー状周壁部11eの、蓋側係止部14の立設部14bの下端角部14eへの密着による嵌合代の大きな角部嵌合部21bと、テーパー状周壁部11eよりも上方部分の垂下周壁部11fの、蓋側係止部14の立設部14bへの密着による嵌合代の小さな上部嵌合部21aとによる、二段構成の嵌着部を形成している。
なお、図3及び図4における拡大略示断面図では、嵌合代の大きさを説明し易くするために、蓋13の中心と、受皿11の中心とを合致させて、蓋側係止部14に受皿側係止部12及び周壁11bの上端部11dを嵌め込んだ際に、蓋側係止部14や、受皿側係止部12及び周壁11bの上端部11dが断線変形する前の、これらが互いに重なり合った仮想の状態を示している。
本実施形態では、受皿側係止部12のフランジ部12cは、蓋側係止部14のフランジ部14cよりも、短い長さで設けられている。また、本実施形態では、受皿側係止部12aの垂下部12dの下端縁部から、外側に向けて横方向に張り出して、外側係止部12eが設けられている。
これらによって、受皿側係止部12が、蓋側係止部14の内側に嵌め込まれて、周壁11bの上端部11d及びフランジ部12cが、蓋側係止部14の立設部14b及びフランジ部14cに重ね合された状態では、受皿側係止部12の垂下部12dと、蓋側係止部14の垂下部14dとの間には、隙間が保持される。また、受皿側係止部12の垂下部12dの下端縁部から外側に張り出して設けられた外側係止部12eは、蓋側係止部14における垂下部14dと、延設部15の縮径部15aとの接続基端部14gに係止されることで、受皿側係止部12と蓋側係止部14との外嵌合部22が形成されることになる。
本実施形態では、外嵌合部22が、受皿側係止部12の垂下部12dの下端縁部から外側に向けて横方向に張り出して設けられた外側係止部12eを、蓋側係止部14aの垂下部14dと延設部15の縮径部15aとの接続基端部14gに係止することによって形成されていることにより、蓋13と受皿11を固定し、内容物漏れを一層防止するという作用効果が得られる。また本実施形態では、外嵌合部22は、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dにおけるテーパー状周壁部11eが、蓋側係止部14の立設部14bの下端角部14eへ密着することによる下方嵌合部21bよりも、下方に配置されている。これによって内嵌合部21と外嵌合部22との径方向の嵌合バランスが安定することになる。
そして、上述の構成を備える、受皿11と蓋13とが着脱可能に係着された本実施形態の受皿容器(包装容器)10によって、内容物として例えば粉体化粧料を、被詰替え容器であるコンパクト容器のコンパクト本体30に詰め替えるには、図5に示すように、粉体化粧料が受皿本体11aに収容された受皿11に蓋13が一体として装着された状態の受皿容器10を、蓋13の延設載置部15bの載置面部15dをコンパクト本体30の周壁30aの上端部30bに面状に当接させた状態で載置して、コンパクト本体30にセットする。これによって、詰替え用の内容物が収容された受皿11を、蓋13を介してコンパクト本体22の周壁22aに支持させることができる。受皿容器10がコンパクト本体30にセットされた状態では、受皿側係止部12と、蓋側係止部14とは、上部嵌合部21aと角部嵌合部21bとの二段構成の内嵌合部21による係合、及び外嵌合部21による2重の係合によって、これらのフランジ部12c,14cや、周壁11bの上端部11dと立設部14bとを重ね合せた状態で、嵌着されている。
受皿容器10をコンパクト本体30にセットしたら、図6に示すように、蓋13の押圧操作部13dに上方から押圧力を加える。これによって、蓋側係止部14のフランジ部14cを下方に傾けるようにして、蓋側係止部14が弾性変形することで、立設部14b及び受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dを介した、上部嵌合部21aと角部嵌合部21bとの二段構成の内嵌合部21による係合状態を保持したまま、受皿側係止部12が、蓋側係止部14の垂下部14dに対して相対的に下方に移動する。またこれによって、受皿側係止部12の垂下部12dの下端縁部に設けられた外側係止部12eの、蓋側係止部14の垂下部14dと縮径部15aとの接続基端部14gへの係止による外嵌合部21が外れて開放されると共に、外側係止部12eは、蓋側係止部14を弾性変形させつつ、縮径部15aを乗り越えて、延設載置部15bによる拡径部15cに至るまで下方にスライドする。
しかる後に、図7に示すように、蓋13の押圧操作部13dに加えた押圧力を開放する。これによって、弾性変形した蓋側係止部14は、フランジ部14cや立設部14bを上方に移動させつつ元の形状に戻ることになるが、延設部15の縮径部15aを乗り越えた受皿側係止部12の垂下部12dの下端部の外側係止部12eが、縮径部15の手前で拡径部15cに係止されることで、受皿側係止部12は、上方への移動が阻止される。これよって、立設部14b及び受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dを介した、上部嵌合部21aと角部嵌合部21bとの二段構成の内嵌合部21が外れて解放される。またこれによって、受皿11を蓋13からスムーズに取り外して、コンパクト本体22の内部に落とし込むことで、内容物を容易に詰め替えることが可能になる。
したがって、本実施形態によれば、受皿容器10をコンパクト本体30にセットして、蓋13の押圧操作部13dに押圧力を加えたり、加えた押圧力を開放したりするだけの、ワンプッシュの簡単な操作によって、受皿11に収容された内容物である粉体化粧料を、蓋13で覆った状態を保持することで飛散させたり漏れ出させたりすることなく、被詰替え容器であるコンパクト本体30に容易に詰め替えることが可能になる。
そして、上述の構成を備える本実施形態の受皿容器(包装容器)10によれば、上述のように、薄肉の合成樹脂製のシート材料から簡易に且つコンパクトに形成することができ、好ましくはワンプッシュの簡単な操作によって、受皿11と蓋13との係着状態をスムーズに開放させて、蓋13を受皿11から容易に取り外すことができると共に、受皿容器10が使用されるまでの間に、内容物が漏れ出たりブロッキングを生じたりするのを効果的に回避することが可能になる。
すなわち、本実施形態によれば、受皿11に蓋13が装着された際の、受皿側係止部12と蓋側係止部14との嵌着は、受皿側係止部12と蓋側係止部14aとを、開放側を同じ下方に向けて配置して嵌め込むことで、内嵌合部21及び外嵌合部22による係合によって、少なくとも周壁11bの上端部11dと蓋側係止部14aの立設壁とを重ね合せた状態で、嵌着されているので、これらの嵌着によるシール機能によって、受皿容器10が使用されるまでの間に、内容物が漏れ出るのを、効果的に回避することが可能になる。
特に、本実施形態では、角部嵌合部21bの嵌合代は、上部嵌合部21aの嵌合代よりも大きい。このため、受皿側係止部12と蓋側係止部14との内嵌合部21は、周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fと、蓋側係止部14の立設部14bとの嵌合代の小さな比較的弱い嵌着形態となっている上部嵌合部21aと、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dに含まれるテーパー状周壁部11eの、蓋側係止部14の立設部14bの下端角部14eへの嵌合代の大きな線状の密着による、比較的強い嵌着形態となっている角部嵌合部21bとによって、強弱二段構成の嵌着部を形成しているので、上部嵌合部21aによる機能と角部嵌合部21bによる機能を補完し合うことによって、密閉性が高いにもかかわらず嵌合状態を外し易くなるという作用効果が奏される。
すなわち、上部嵌合部21aは、嵌合代の小さな弱い嵌着形態で接しているため嵌着状態がゆっくりと外れるようになっており、角部嵌合部21bは、嵌合代の大きな強い嵌着形態で接しているため嵌着状態が急に外れるようになっているので、これらの相乗効果によって、強い嵌合力を実現しながらも、外し易い嵌合状態を得ることが可能になる。上部嵌合部21aの密着面積は、角部嵌合部21bの密着面積よりも、大きくなっていることが好ましい。
本実施形態では、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dには、受皿側係止部12のフランジ部12cの内側縁部から垂下してテーパー状周壁部11eの上端縁部に接続する、垂下周壁部11fが設けられており、垂下周壁部11fは、蓋側係止部14の立設部14bの高さよりも短い長さで垂下している。これによって、テーパー状周壁部11eの上端縁部から下方において、蓋側係止部14の立設部14bとの嵌合代を形成し易くし、特に角部嵌合部21bを形成し易くすることができる。
また、本実施形態では、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fと、蓋側係止部14の立設部14bとの上部嵌合部21aは、嵌合代の小さな比較的弱い嵌着形態となっているので、嵌着された周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fと蓋側係止部14の立設部14bとの間で、面同志が接触してなじんだことにより面同士が剥がれ難くなる現象であるブロッキングが生じるのを防止して、蓋13から受皿11を取り外し難くなるのを、効果的に回避することが可能になる。
さらに、本実施形態では、上部嵌合部21aにおける、受皿本体部11aの周壁11bの上端部11dと蓋側係止部14の立設部14bとの高さ方向の接触長さは、角部嵌合部21bにおける高さ方向の接触長さよりも、大きくなっている。これによって、受皿11を取り外す際に、ゆっくりと外すことができる。
このような作用効果を効率良く発揮させるために、内嵌合部21の上部嵌合部21aにおける嵌合代(周壁11bの上端部11dの垂下周壁部11fの中間部分における嵌合代)t1(図4参照)は、0〜0.3mmとすることが好ましく、0.1〜0.2mmとすることが特に好ましい。内嵌合部21の角部嵌合部21bにおける嵌合代t2(図4参照)は、0〜0.5mmとすることが好ましく、0.05〜0.3mmとすることが特に好ましい。これによって、内容物の密閉性を高い状態に保持しながら、効率良く嵌合状態を開放することが可能になる。角部嵌合部21bにおける嵌合代t2は、下端角部14eに該当する箇所における中心からの距離を、蓋13と受皿11について、蓋13を受皿11に装着していない状態の蓋13と受皿11の単体にてそれぞれ測定し、蓋13の中心からの距離から、受皿11の中心からの距離を引いて算出する。また、上部嵌合部21aにおける嵌合代t1は、角部嵌合部21bより上方の任意の位置で、且つ嵌合させたときに接する高さ位置において、嵌合代t2と同様に蓋13と受皿11の単体にてそれぞれ測定し、蓋13の中心からの距離から、受皿11の中心からの距離を引いて算出する。嵌合代t1及び嵌合代t2の測定においては、画像処理や投影機などの非接触測定方法を用いて測定することができる。また、3箇所以上測定した値の平均値とすることが好ましい。
また、受皿側係止部12の肉厚は、0.02〜0.8mmとなっていることが好ましく、0.2〜0.5mmとなっていることが特に好ましい。これによって、受皿側係止部12が変形するのを抑制すると共に、蓋13の押圧操作部13dからの押圧力を受皿側係止部12に効率良く伝えさせて、受皿側係止部12がスムーズに押し出されるようにすることが可能になる。蓋側係止部14の肉厚は、0.02〜0.8mmとなっていることが好ましく、0.05〜0.2mmとなっていることが特に好ましい。これによって、蓋13の押圧操作部13dに押圧力を加えた際に、蓋側係止部14を効率良く変形させることが可能になる。蓋側係止部14の厚さ(肉厚)は、受皿側係止部12の厚さ(肉厚)よりも、薄くすることが好ましい。これによって、蓋13の押圧操作部13dを押した時に、蓋側係止部14のフランジ部14cを効率よく変形させて、受皿11のフランジ部12cを変形させずに下方に押し出すことが可能になる。
さらに、受皿本体部11aのテーパー状周壁部11eは、垂下周壁部11f(受皿本体部11aの底部11cと垂直な方向)に対して1〜45度の傾斜角度θ(図3、図4参照)で傾斜していることが好ましく、2〜25度の傾斜角度θで傾斜していることが特に好ましい。これによって、角部嵌合部21bによる、部分的にきつい嵌合状態を実現することが可能になると共に、内容物の密閉性を向上させることが可能になる。受皿本体部11aのテーパー状周壁部11eの、垂下周壁部11f(受皿本体部11aの底部11cと垂直な方向)に対する傾斜角度θは、画像処理装置や投影機などを用いた非接触測定方法によって、測定することができる。
また、本実施形態では、受皿側係止部12と蓋側係止部14との外嵌合部22は、受皿側係止部12aの垂下部12dの下端縁部から外側に張り出して設けられた外側係止部12eを、蓋側係止部14の垂下部14dと延設部15の縮径部15aとの接続基端部14gに係止することによって得られるので、受皿側係止部12を蓋側係止部14に嵌め込んだり、嵌め込んだ状態を開放する際に、適度なクリック感を得ることが可能になる。
このため、受皿側係止部12の垂下部12dの下端縁部に設けられた外側係止部12eによる、外嵌合部22における嵌合代t3(図3参照)は、0.1〜1.0mmとなっていることが好ましく、0.3〜0.7mmとなっていることが特に好ましい。これによって、内容物が容器外に漏れ出ることを抑制し、蓋13の押圧操作部13dを押して外嵌合部22における嵌合状態を外した時の衝撃で、内嵌合部21を開放し易くさせることが可能になる。
また、蓋側係止部14の垂下部14dの下端縁部から下方に延設して設けられた延設部15の縮径部15aは、円弧状に湾曲する断面形状を備えており、この円弧状に湾曲する断面形状の曲率半径は、1.0〜20.0mmとなっていることが好ましく、5.0〜15.0mmとなっていることが特に好ましい。これによって、受皿側係止部12と蓋側係止部14aとによる嵌合部を開放するときのクリック感と、十分な嵌合状態及び密閉性を実現することが可能になる。
さらに、本実施形態では、例えば受皿容器10の蓋13の蓋本体部13aの上面部13cや、受皿11の受皿本体部11aの底部11cに、色彩、装飾、宣伝広告、能書、使用説明等を施しておくことで、意匠性や使い易さや消費者の購買意欲等を向上させること可能になる。また、例えば蓋側係止部14のフランジ部14cの表面に、色彩や装飾等を施しておくことによって、受皿側係止部12のフランジ部12cと、蓋側係止部14のフランジ部14cとの間に、内容物が挟まったまま残っている場合でも、これらの内容物を覆い隠して、受皿容器10の外観が損なわれるのを効果的に回避することが可能になる。
なお、本発明は上記実施形態に限定されることなく種々の変更が可能である。例えば、受皿側係止部と蓋側係止部との外嵌合部は、受皿側係止部の垂下部の下端縁部から外側に向けて横方向に張り出して設けられた外側係止部を、蓋側係止部の垂下部の、延設部の縮径部との接続基端部に係止することによって形成されるものである必要は必ず無く、その他の種々の形態で外嵌合部を形成しても良い。また、受皿本体部の周壁の上端部に、受皿側係止部のフランジ部の内側縁部から垂下して、蓋側係止部の立設部よりも短い長さの垂下周壁部が設けられていて、この垂下周壁部の下端がテーパー状周壁部の上端縁部に接続している必要は必ずしも無い。例えば、テーパー状周壁部が、受皿側係止部のフランジ部の内側縁部に直接に接続するまで延設していることで、蓋側係止部の立設部と重なる周壁の上端部の全体が、テーパー状周壁部の上端部によって形成されていても良い。テーパー状周壁部は、湾曲しながらテーパー状の傾斜するものであっても良い。
また、コンパクト容器は用いずに、蓋と受皿の係着状態を開放させてもよい。この場合、受皿本体部11aの底部11cを、蓋13の延設載置部15の下端部(周縁補強部15eの下端部)よりも上方に配置した状態で設けることが好ましい。
10 包装容器(受皿容器)
11 受皿
11a 受皿本体部
11b 周壁
11c 底部
11d 周壁の上端部
11e テーパー状周壁部
11f 垂下周壁部
12 受皿側係止部
12c フランジ部
12d 垂下部
12e 外側係止部
13 蓋
13a 蓋本体部
13b 周壁部
13c 上面部
13d 押圧操作部
13e 環状接続部
14 蓋側係止部
14b 立設部
14c フランジ部
14d 垂下部
14e 下端角部
14g 接続基端部
15 延設部
15a 縮径部
15b 延設載置部
15c 拡径部
15d 載置面部
15e 周縁補強部
21 内嵌合部
21a 上部嵌合部
21b 角部嵌合部
22 外嵌合部
30 コンパクト本体(被詰替え容器)
30a 周壁
30b 上端部

Claims (8)

  1. 受皿本体部に内容物を収容した受皿と、前記受皿本体部の上面開口を覆って装着された蓋とからなる包装容器であって、
    前記受皿は、前記受皿本体部の周壁の上端部と、該上端部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む受皿側係止部を備えており、
    前記蓋は、前記受皿本体部の上面開口を覆う蓋本体部の外側縁部から立設して設けられた立設部と、該立設部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む蓋側係止部を備えており、
    前記受皿側係止部と前記蓋側係止部とは、前記蓋側係止部に前記受皿側係止部を嵌め込むことで、内嵌合部及び外嵌合部による係合によって、少なくとも前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部とを重ね合せた状態で、嵌着されており、
    前記内嵌合部は、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部の下端角部との密着による角部嵌合部と、該角部嵌合部よりも上方の部分における、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部との密着による上部嵌合部を有し、前記角部嵌合部は前記上部嵌合部に比べて嵌合代が大きい二段構成の嵌着部を形成しており、
    前記内嵌合部の二段構成の嵌着部を形成する前記受皿本体部の周壁の上端部が、前記蓋側係止部の立設部に対して斜め内側に傾斜するテーパー状周壁部を含んでいる包装容器。
  2. 前記受皿本体部の周壁の上端部には、前記受皿側係止部のフランジ部の内側縁部から垂下して前記テーパー状周壁部の上端縁部に接続する、垂下周壁部が設けられており、該垂下周壁部は、前記蓋側係止部の立設部の高さよりも短い長さで垂下している請求項1記載の包装容器。
  3. 前記蓋には、前記蓋側係止部の垂下部から下方に延設して、縮径部を有する延設部が設けられており、前記受皿には、前記受皿側係止部の垂下部の下端縁部から外側に向けて横方向に張り出して、外側係止部が設けられており、該外側係止部は、前記蓋側係止部の垂下部の前記縮径部との接続基端部に係止されることで、前記外嵌合部が形成されている請求項1又は2記載の包装容器。
  4. 前記上部嵌合部における、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部との高さ方向の接触長さは、前記角部嵌合部における高さ方向の接触長さよりも、大きくなっている請求項1〜3のいずれか1項記載の包装容器。
  5. 前記蓋側係止部の厚さは、前記受皿側係止部の厚さよりも、薄くなっている請求項1〜4のいずれか1項記載の包装容器。
  6. 前記蓋本体部は、その中央に押圧操作部を含んで形成されている請求項1〜5のいずれか1項記載の包装容器。
  7. 前記受皿本体部に詰め替え用の内容物が収容されており、有底筒形状の被詰替え容器の上面開口から、当該被詰替え容器の内側に前記受皿を装着することによって、内容物を詰め替える詰替え用受皿容器として用いられるようになっており、前記被詰替え容器の周壁の上端部を被載置部として、前記蓋側係止部の前記垂下部の下端縁部から下方に延設する延設部に設けられた延設載置部を、当該周壁の上端部に載置することにより、前記蓋を介して前記受皿を前記被詰替え容器の周壁に支持させた状態から、前記蓋に上方から押圧力を加えることで、前記受皿側係止部の嵌着状態を解除させて、前記受皿を前記被詰替え容器の内側に落し込んで装着するようになっている請求項1〜6のいずれか1項記載の包装容器。
  8. 受皿本体部に内容物が収容される受皿と、前記受皿本体部の上面開口を覆って装着される蓋とからなる包装容器であって、
    前記受皿は、前記受皿本体部の周壁の上端部と、該上端部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む受皿側係止部を備えており、
    前記蓋は、前記受皿本体部の上面開口を覆う蓋本体部の外側縁部から立設して設けられた立設部と、該立設部の上端縁部から外側に張り出して設けられたフランジ部と、該フランジ部の外側縁部から垂下して設けられた垂下部とを含む蓋側係止部を備えており、
    前記受皿側係止部と前記蓋側係止部とは、前記蓋側係止部に前記受皿側係止部を嵌め込むことで、内嵌合部及び外嵌合部による係合によって、少なくとも前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部とを重ね合せた状態で、嵌着されており、
    前記内嵌合部は、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部の下端角部との密着による角部嵌合部と、該角部嵌合部よりも上方の部分における、前記受皿本体部の周壁の上端部と前記蓋側係止部の立設部との密着による上部嵌合部を有し、前記角部嵌合部は前記上部嵌合部に比べて嵌合代が大きい二段構成の嵌着部を形成しており、
    前記内嵌合部の二段構成の嵌着部を形成する前記受皿本体部の周壁の上端部が、前記蓋側係止部の立設部に対して斜め内側に傾斜するテーパー状周壁部を含んでいる包装容器。
JP2015172009A 2015-09-01 2015-09-01 包装容器 Active JP6605262B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015172009A JP6605262B2 (ja) 2015-09-01 2015-09-01 包装容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015172009A JP6605262B2 (ja) 2015-09-01 2015-09-01 包装容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017047937A JP2017047937A (ja) 2017-03-09
JP6605262B2 true JP6605262B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=58278992

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015172009A Active JP6605262B2 (ja) 2015-09-01 2015-09-01 包装容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6605262B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2019099206A (ja) * 2017-11-30 2019-06-24 株式会社吉野工業所 蓋付き容器
JP2020090290A (ja) * 2018-12-04 2020-06-11 吉村化成株式会社 蓋付容器、容器蓋および容器蓋の脱着方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007186230A (ja) * 2006-01-13 2007-07-26 Fp Corp 包装用容器

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017047937A (ja) 2017-03-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US20200140153A1 (en) Container
CA2889578C (en) Measuring scoop and support for a container
US20140299598A1 (en) Infant formula container
US9541441B2 (en) Integrated measuring scoop apparatus
JP2016515985A (ja) 容器
JP2020058953A (ja) 受皿容器
US9387965B2 (en) One-piece squeeze-to-dose dispensing closure
JP6605262B2 (ja) 包装容器
US20130025740A1 (en) Container for dispensing liquid
JP6907082B2 (ja) 詰め替え容器
JP2011207489A (ja) 詰替え容器用スパウト及びこれを備えた詰替え容器
KR101627480B1 (ko) 리필형 용기
US20160090210A1 (en) Storage Container Having Collapsible Bottom
JP7316633B2 (ja) 吐出ポンプ付き液体充填容器
EP3188977B1 (en) Packaging device with improved opening
US20210325226A1 (en) Measured dose dispenser and methods of using the same
JP6654381B2 (ja) 包装容器
WO2014157693A1 (ja) 注出ポンプ及びそれを備えたポンプ付き容器並びに注出ポンプで用いる容器本体及び容器本体の口部材
JP6083855B2 (ja) 詰替え容器用栓体
JP6497802B2 (ja) 容器
JP4312396B2 (ja) プルリング付口栓
JP2011105355A (ja) 袋内包容器用の袋
CA2701024C (en) Sift-resistant dispensing closure
JP2009286458A (ja) ヒンジキャップと包装体
JP2003081315A (ja) 開封栓、及び開封栓付き収容体

Legal Events

Date Code Title Description
RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160218

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20180131

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180607

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190322

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190423

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190604

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191001

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191016

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6605262

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250