JP6604855B2 - 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠 - Google Patents

鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠 Download PDF

Info

Publication number
JP6604855B2
JP6604855B2 JP2016002431A JP2016002431A JP6604855B2 JP 6604855 B2 JP6604855 B2 JP 6604855B2 JP 2016002431 A JP2016002431 A JP 2016002431A JP 2016002431 A JP2016002431 A JP 2016002431A JP 6604855 B2 JP6604855 B2 JP 6604855B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
reinforcing bar
rebar
connecting member
holding part
holding
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016002431A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017122357A (ja
Inventor
慎一 山野辺
哲也 河野
修 古澤
伸輔 新倉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kajima Corp
Original Assignee
Kajima Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kajima Corp filed Critical Kajima Corp
Priority to JP2016002431A priority Critical patent/JP6604855B2/ja
Publication of JP2017122357A publication Critical patent/JP2017122357A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6604855B2 publication Critical patent/JP6604855B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Reinforcement Elements For Buildings (AREA)

Description

本発明は、鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠に関するものである。
従来、このような分野の技術として、下記特許文献1に記載の結束具が知られている。この結束具は、短冊状の2枚の金属板の中央を結合部材で結合して互いに回転自在としたものである。この結束具は、直状の主鉄筋とフープ筋とで構成される折畳み鉄筋籠に使用され、主鉄筋とフープ筋の交差部において、一方の金属板を主鉄筋に巻き付けるように曲げて両端部を重ねて捻じることで主鉄筋を保持すると共に、他方の金属板を同様に曲げてフープ筋を保持する。これにより、交差する主鉄筋とフープ筋とをその交差部において相対的に回転可能に連結する。
特開平11-2027号公報
しかしながら、この種の折畳み鉄筋籠は、搬送時や使用時、又は折畳み機能の試験等の機会において開いたり畳んだりされる場合がある。このような鉄筋籠の折畳み動作の際に、主鉄筋又はフープ筋(以下「鉄筋等」)に巻き付けた金属板が緩むおそれがあり、そうすると鉄筋等がその軸方向に位置ずれする場合があり、折畳み機能が円滑に作動しなくなる場合もある。このような問題に鑑み、本発明は、鉄筋の連結部における鉄筋の軸方向の位置ずれを抑制する鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠を提供することを目的とする。
本発明の鉄筋連結部材は、互いに交差する第1鉄筋と第2鉄筋とを連結する鉄筋連結部材であって、第1鉄筋を保持する第1保持部と、第1保持部に連結され、第2鉄筋の鉄筋軸周りの回転を許容する状態で当該第2鉄筋を保持する第2保持部と、を備え、第2保持部は、第2鉄筋の鉄筋軸方向への移動を規制する軸方向移動規制部を有する。
この構成によれば、第2保持部の軸方向移動規制部が第2鉄筋の鉄筋軸方向への移動を規制するので、連結部における第2鉄筋の鉄筋軸方向への位置ずれを抑制することができる。
具体的な構成として、第2鉄筋はネジ節鉄筋であり、第2保持部は、第2鉄筋に螺合する螺合部を有するようにしてもよい。この構成によれば、第2保持部の螺合部が第2鉄筋に螺合することにより、第2鉄筋の鉄筋軸方向の移動規制と、第2鉄筋の鉄筋軸周りの回転は許容される。
また、具体的な他の構成として、第2鉄筋は竹節鉄筋であり、第2保持部は、第2鉄筋を周方向に包囲し当該第2鉄筋の径方向への移動を規制する第2鉄筋包囲部を有しており、軸方向移動規制部は、第2鉄筋包囲部を軸方向に挟む位置に対として配置され、第2鉄筋に固定されると共に第2鉄筋包囲部に干渉するストッパを有するようにしてもよい。この構成によれば、第2鉄筋に固定された軸方向移動規制部が第2鉄筋包囲部に干渉することにより、第2鉄筋の鉄筋軸方向の移動が規制される。
また、具体的な他の構成として、第2鉄筋は竹節鉄筋であり、第2保持部は、第2鉄筋を周方向に包囲し当該第2鉄筋の径方向への移動を規制する第2鉄筋包囲部を有しており、軸方向移動規制部は、第2鉄筋と第2鉄筋包囲部との間に挿入される本体部と、第2鉄筋包囲部を軸方向に挟む位置に対として本体部から径方向外側に延びるように設けられ第2鉄筋包囲部に干渉する一対の鍔部と、第2鉄筋の節部に干渉する爪部と、を含むストッパを有するようにしてもよい。
また、第1保持部と第2保持部とは、互いの連結方向に延在する軸周りに相対的に回転自在に連結されていてもよい。
本発明の折畳み鉄筋籠は、複数の第1鉄筋と、第1鉄筋に対して交差する複数の第2鉄筋と、第1鉄筋と第2鉄筋との交差部に配置され、第1鉄筋と第2鉄筋とを交差部において連結する前述の何れかの鉄筋連結部材と、を備える。この折畳み鉄筋籠では、第1鉄筋と第2鉄筋との交差部に前述の何れかの鉄筋連結部材が適用されるので、第2鉄筋の鉄筋軸方向への位置ずれが抑制され、鉄筋籠の折畳み機能が円滑に機能する。
本発明によれば、鉄筋の連結部における鉄筋の軸方向の位置ずれを抑制する鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠を提供することができる。
(a)は、第1実施形態に係る鉄筋連結部材の正面図であり、(b)は、そのI-I断面図である。 図1の鉄筋連結部材の第1保持部を90度回転させた状態を示す正面図である。 鉄筋籠の一例を示す斜視図である。 鉄筋籠の他の例を示す斜視図である。 第2実施形態に係る鉄筋連結部材の正面図である。 (a),(b)は、ストッパの他の例を示す斜視図である。 図6のストッパの使用状態を示す一部破断正面図である。 第3実施形態に係る鉄筋連結部材の正面図である。 変形例に係る鉄筋連結部材の断面図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係る鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠の実施形態について詳細に説明する。
(第1実施形態)
図1(a)は、本実施形態に係る鉄筋連結部材1の正面図であり、(b)は、そのI-I断面図である。図1に示される鉄筋連結部材1は、互いに交差する2本の鉄筋Rを連結するための部材である。特に、鉄筋連結部材1は、折畳み鉄筋籠(例えば、図3、図4参照)における鉄筋同士の交差部に好適に適用される。以下、鉄筋連結部材1によって連結される2本の鉄筋Rを区別する場合には、それぞれ第1鉄筋101、第2鉄筋102と称する。また、鉄筋連結部材1に保持された第1鉄筋101及び第2鉄筋102の鉄筋軸を、それぞれ鉄筋軸A1,鉄筋軸A2とする。また、本実施形態では、鉄筋Rはネジ節鉄筋である。
鉄筋連結部材1は、第1鉄筋101を保持する第1保持部3と、第2鉄筋102を保持する第2保持部5と、を備えている。第1保持部3と第2保持部5とは、リベット7によって連結されており、当該リベット7を中心として、互いの連結方向に延在する軸A0周りに相対的に回転可能である。図2には、第1保持部3が第2保持部5に対して軸A0周りに90度回転した状態が示される。上記のように、第1保持部3と第2保持部5とが相対回転自在に連結されていることにより、鉄筋連結部材1で連結される第1鉄筋101と第2鉄筋102との交差角度が連続的に変化することが可能である。
第1保持部3と第2保持部5とは同一の構成を有しているので、以下では主に第1保持部3について説明し、第2保持部5については第1保持部3と同一又は同等の構成要素に同一の符号を付して重複する説明を省略する。
第1保持部3は、2つの湾曲金具11,12を有している。なお、同様に第2保持部5も2つの湾曲金具11,12を有しており、第1保持部3の湾曲金具11と第2保持部5の湾曲金具11とがリベット7によって連結されることで、第1保持部3と第2保持部5とが連結されている。第1保持部3及び第2保持部5においては、上記2つの湾曲金具11,12が互いに湾曲内側面を対向させて組み合わされることで、鉄筋Rを挿通させる円筒状の鉄筋挿通スペースQが湾曲金具11,12同士の間に形成される。
湾曲金具11の一端には、外側に湾曲した2つのフック部11a,11aが形成されており、これらに対応して湾曲金具12の一端には2つの係合片12aが形成されている。また、湾曲金具11の他端及び湾曲金具12の他端にはそれぞれボルト孔11b,12bが形成されている。そして、係合片12a,12aにフック部11a,11aが引っ掛けられると共に、ボルト孔11b,12bを介して湾曲金具11,12の他端同士がボルト13で締結されることで、湾曲金具11と湾曲金具12とが結合され、鉄筋Rが保持される。ボルト孔11b,12bのうちの一方(図の例の場合にはボルト孔12b)をバーリング穴とし内側面にネジ切りすることで、ボルト13を留めるためのナットを省略することもできる。この鉄筋Rの保持構造によれば、ボルト孔11bとボルト孔12bとの間隔をボルト13で調整することにより、ある程度の範囲で異なる径の鉄筋Rにも対応することができる。なお、図1(a)及び図2においては、ボルト13の図示を省略する。
第1保持部3は、第1鉄筋101の鉄筋軸A1方向の移動を規制すると共に、第1鉄筋101の鉄筋軸A1周りの回転を許容する機能を有している。同様に、第2保持部5は、第2鉄筋102の鉄筋軸A2方向の移動を規制すると共に、第2鉄筋102の鉄筋軸A2周りの回転を許容する機能を有している。具体的に上記の機能を実現するために、湾曲金具11,12の各々の内側面には、鉄筋挿通スペースQに突出し略周方向に延びる凸条部15が複数形成されている。凸条部15は、鉄筋Rの表面に形成されたネジに対応するピッチで鉄筋軸A1,A2方向に複数配列されると共に、当該ネジに対応する螺旋方向に延びている。凸条部15は、鉄筋Rのネジ溝内に挿入される程度の高さに形成されている。また、湾曲金具11,12が鉄筋Rの外周面に強固に接触しないようにボルト13による締結強さが調整されている。上記の構成の各凸条部15がネジ山として機能し鉄筋Rのネジ溝に係合することで、鉄筋Rが湾曲金具11,12に螺合する。そして、第1保持部3及び第2保持部5が鉄筋Rに螺合することにより、鉄筋Rの鉄筋軸A1,A2方向の移動は規制され、鉄筋Rの鉄筋軸A1,A2周りの回転は許容されることになる。
以上のように、第1保持部3及び第2保持部5(軸方向移動規制部)は、鉄筋Rの鉄筋軸A1,A2周りの回転を許容すると共に鉄筋Rの鉄筋軸A1,A2方向への移動を規制する状態で鉄筋Rを保持する。湾曲金具11,12の内側面に設けられた凸条部15は、鉄筋Rのネジに螺合する螺合部を構成する。なお、上記のような螺合構造によれば、鉄筋Rの鉄筋軸A1,A2周りの回転に伴って第1保持部3及び第2保持部5が鉄筋軸A1,A2方向にも僅かに変位するが、鉄筋籠の折畳み動作に伴う回転角度はほとんどの場合90度以下であるので、このような第1保持部3及び第2保持部5の鉄筋軸A1,A2方向への変位は無視することができる。
続いて、図3を参照しながら、鉄筋連結部材1が適用される折畳み鉄筋籠の一例として折畳み鉄筋籠20について説明する。直方体形状をなす鉄筋籠20は、平行に延在する8本の主筋21と、主筋21の延在方向に複数配列され主筋21を取り囲む帯筋22と、を有している。各々の帯筋22は、主筋21に直交する平面内で長方形状に屈曲されており8つの交差部23において各主筋21と交差する。鉄筋籠20が折り畳まれる際には、各帯筋22が形成する長方形の一辺に平行な軸周りに各帯筋22を約90度回転させる。これにより、図中の矢印Bで示されるように、各帯筋22が、長方形の下辺に相当する下辺部分22bを軸として約90度倒される。
このような鉄筋籠20において、各交差部23に鉄筋連結部材1が配置され、鉄筋連結部材1は、主筋21(第1鉄筋101に相当)と帯筋22(第2鉄筋102に相当)とを連結する。なお、図3においては、交差部23に配置される鉄筋連結部材1の図示を省略している。この場合において、鉄筋連結部材1に要求される機能について次に説明する。
各帯筋22の長方形上辺に相当する上辺部分22aの中央の交差部23aに設置される鉄筋連結部材1、及び各帯筋22の長方形下辺に相当する下辺部分22bの中央の交差部23bに設置される鉄筋連結部材1には、少なくとも、帯筋22の鉄筋軸周りの回転を許容する機能が要求される。交差部23a,23bの鉄筋連結部材1は、保持する帯筋22の鉄筋軸周りの回転が許容されることで、折畳み動作時における主筋21及び帯筋22の挙動に追従することができる。
従って、上記の交差部23a及び交差部23bに設置される鉄筋連結部材1には、主筋21の鉄筋軸周りの回転を許容する機能、及び主筋21と帯筋22との相対回転を許容する機能は、必須ではない。すなわち、鉄筋連結部材1が交差部23a,23bに設置される場合には、第1保持部3が主筋21を回転しないように強固に把持してもよく、また、第1保持部3と第2保持部5とが相対回転しないようにリベット7で強固に接合されてもよい。
各帯筋22の長方形側辺に相当する2つの側辺部分22cの交差部23cに設置される鉄筋連結部材1には、少なくとも、主筋21と帯筋22との連結方向に延在する軸(軸A0に相当)周りの相対回転を許容する機能が要求される。交差部23cの鉄筋連結部材1は、保持する主筋21と帯筋22との相対回転が許容されることで、折畳み動作時における主筋21及び帯筋22の挙動に追従することができる。
従って、上記の交差部23bに設置される鉄筋連結部材1には、主筋21の鉄筋軸周りの回転を許容する機能、及び帯筋22の鉄筋軸周りの回転を許容する機能は、必須ではない。すなわち、鉄筋連結部材1が交差部23cに設置される場合には、第1保持部3が主筋21を回転しないように強固に把持してもよく、また、第2保持部5が帯筋22を回転しないように強固に把持してもよい。
続いて、図4を参照しながら、鉄筋連結部材1が適用される折畳み鉄筋籠の他の例として折畳み鉄筋籠30について説明する。円柱形状をなす鉄筋籠30は、平行に延在する8本の主筋31と、主筋31の延在方向に複数配列され主筋31を取り囲む帯筋32と、を有している。各々の帯筋32は、主筋21に直交する平面内で円形状に屈曲されており8つの交差部33において各主筋31と交差する。鉄筋籠30が折り畳まれる際には、各帯筋32が形成する円の直径に平行な軸周りに各帯筋32を約90度回転させることで、図中の矢印Cで示されるように各帯筋32が約90度倒される。鉄筋連結部材1は、各交差部33に配置され主筋31と帯筋32とを連結する。なお、図4においては、交差部33に配置される鉄筋連結部材1の図示を省略している。このとき、鉄筋連結部材1には、少なくとも、主筋31と帯筋32との連結方向に延在する軸周りの相対回転を許容する機能、及び帯筋32の鉄筋軸周りの回転を許容する機能が要求される。
なお、鉄筋籠20を組立てる際には、主筋21と帯筋22とを予め直方体形状に配置した上で、各交差部23において主筋21と帯筋22とを鉄筋連結部材1で連結し、その後鉄筋籠20を折り畳むようにしてもよい。鉄筋籠30の場合も同様に、主筋31と帯筋32とを予め円柱形状に配置した上で、各交差部33において主筋31と帯筋32とを鉄筋連結部材1で連結し、その後鉄筋籠30を折り畳むようにしてもよい。
また、鉄筋籠20,30のすべての交差部23,33に鉄筋連結部材1を使用することは必須ではない。すなわち、一部の交差部23,33にのみ鉄筋連結部材1を使用し、他の交差部23,33には他の鉄筋結合手段(例えば結束線など)を使用してもよい。例えば、鉄筋籠20が形成する直方体の頂点に対応する交差部23にのみ鉄筋連結部材1を使用するようにしてもよい。
鉄筋連結部材1及びこれを用いた折畳み鉄筋籠20,30による作用効果は、次の通りである。すなわち、鉄筋連結部材1によれば、第1保持部3及び第2保持部5の螺合構造により、鉄筋Rの回転を許容しながらも、当該鉄筋Rの鉄筋軸方向への移動が規制される。従って、連結部における鉄筋Rの鉄筋軸方向への位置ずれが抑制される。その結果、折畳み鉄筋籠20,30における折畳み動作を繰り返した場合にも、連結部の鉄筋軸方向への位置ずれが抑制され円滑な折畳み機能が維持される。
(第2実施形態)
続いて、図5を参照しながら本発明の第2実施形態に係る鉄筋連結部材51について説明する。鉄筋連結部材51により連結される鉄筋Rは竹節鉄筋である。鉄筋連結部材51は、第1実施形態における第1保持部3及び第2保持部5に代えて第1保持部53及び第2保持部55を備えており、第1保持部53と第2保持部55とは同一の構成を有している。第1保持部53及び第2保持部55は、それぞれ湾曲金具11,12に代えて湾曲金具61,62を有している。
第1保持部53及び第2保持部55は、鉄筋Rの鉄筋軸方向の移動を規制すると共に、当該鉄筋Rの鉄筋軸周りの回転を許容する機能を有している。鉄筋連結部材51では、具体的に上記の機能を実現するための構造が、鉄筋連結部材1とは異なっている。
湾曲金具61,62の内周面には、凸条部15(図1参照)は設けられておらず、ボルト13を比較的緩く締結することで、鉄筋Rの鉄筋軸周りの回転及び鉄筋軸方向への移動が許容され、鉄筋Rの径方向への移動が規制される。すなわちこの場合、湾曲金具61及び湾曲金具62によって、鉄筋Rを周方向に包囲し当該鉄筋Rの径方向への移動を規制する鉄筋包囲部63が構成される。
更に、第1保持部53及び第2保持部55は、鉄筋包囲部63を鉄筋軸方向に挟む位置に両側に対として配置されるストッパ65を有している。ストッパ65はリング状をなし鉄筋Rに取り付けられ固定される。ストッパ65は、鉄筋軸方向に見て、鉄筋包囲部63よりも径方向に張り出す鍔状をなすことで、鉄筋包囲部63に干渉する。例えば、ストッパ65は、鉄筋包囲部63よりも大径に形成された円形をなす。このような一対のストッパ65の存在により、鉄筋Rの鉄筋軸方向の移動が規制される。なお、鉄筋Rへのストッパ65の装着を容易にするために、ストッパ65は、例えば周方向に分割された複数の部品で構成されてもよく、上記複数の部品が例えばヒンジによって開閉可能にされていてもよい。
なお、上記のストッパ65,65に代えて、例えば図6に示すストッパ80を採用してもよい。図6の(a)は、ストッパ80の斜視図であり,(b)は、その反対側から見たストッパ80の斜視図である。ストッパ80は、円柱面に沿って湾曲する板状の本体部81と、本体部81の円柱軸方向の両端で径方向外側に張り出した鍔部82と、本体部81の中央部で径方向内側に突出する爪部83とを備えている。図7は、ストッパ80を鉄筋包囲部63に組み合わせた状態を示す一部破断正面図である。図7に示されるように、本体部81は、鉄筋Rと鉄筋包囲部63との隙間に挿入され、本体部81の両端の鍔部82が鉄筋包囲部63の両端から外側に露出する。また、爪部83は鉄筋軸A2方向に隣接する鉄筋Rの節部Ra同士の間に嵌り込む。以上の構成により、鉄筋軸A2方向において、両側の鍔部82が鉄筋包囲部63に干渉すると共に、爪部83が鉄筋Rの節部Raに干渉する。これにより、鉄筋包囲部63に対する鉄筋Rの鉄筋軸A2方向への移動が規制される。
連結すべき鉄筋Rが竹節鉄筋の場合には、このような鉄筋連結部材51を、鉄筋連結部材1に代えて鉄筋籠20又は鉄筋籠30に適用することもできる。
(第3実施形態)
続いて、図8を参照しながら本発明の第3実施形態に係る鉄筋連結部材91について説明する。鉄筋連結部材91は、第1実施形態に係る鉄筋連結部材1の第1保持部3と、第2実施形態に係る鉄筋連結部材51の第2保持部55と、をリベット7で連結して構成される。この鉄筋連結部材91は、連結すべき鉄筋Rの一方がネジ節鉄筋で他方が竹節鉄筋である場合に適用することができる。なお、図8におけるストッパ65,65を、前述のストッパ80に変更してもよい。
本発明は、上述した実施形態を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変更、改良を施した様々な形態で実施することができる。例えば、図9に示されるように、湾曲金具12(図1参照)に代えて、湾曲面の曲率半径が小さい湾曲金具72を取り付けることにより、湾曲金具11を変更せずに更に小径の鉄筋Rに対応することができる。また、実施形態では、直方体形状の折畳み鉄筋籠20及び円柱形状の折畳み鉄筋籠30を例として説明したが、本発明はこれらには限定されない。すなわち、本発明は、互いに交差する複数の鉄筋を備える他の折畳み鉄筋にも適用可能であり、特に、本発明は、直状の複数の主筋と、当該主筋を囲んで配置される帯筋と、を備える他の折畳み鉄筋籠にも適用可能である。また、上述した実施形態に記載されている技術的事項を利用して種々の変形例を構成することも可能である。また、各実施形態の構成を適宜組み合わせて使用してもよい。
1,51…鉄筋連結部材、3,53…第1保持部、5,55…第2保持部、15…凸条部(軸方向移動規制部、螺合部)、20,30…折畳み鉄筋籠、21,31…主筋(第1鉄筋)、22,32…帯筋(第2鉄筋)、23,33…交差部、63…鉄筋包囲部(第2鉄筋包囲部)、65…ストッパ(軸方向移動規制部)、101…第1鉄筋、102…第2鉄筋、A1,A2…鉄筋軸、R…鉄筋。

Claims (5)

  1. 互いに交差する第1鉄筋と第2鉄筋とを連結する鉄筋連結部材であって、
    前記第1鉄筋を保持する第1保持部と、
    前記第1保持部に連結され、前記第2鉄筋の鉄筋軸周りの回転を許容する状態で当該第2鉄筋を保持する第2保持部と、を備え、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋の前記鉄筋軸方向への移動を規制する軸方向移動規制部を有し、
    前記第2鉄筋はネジ節鉄筋であり、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋に螺合する螺合部を有する、鉄筋連結部材。
  2. 互いに交差する第1鉄筋と第2鉄筋とを連結する鉄筋連結部材であって、
    前記第1鉄筋を保持する第1保持部と、
    前記第1保持部に連結され、前記第2鉄筋の鉄筋軸周りの回転を許容する状態で当該第2鉄筋を保持する第2保持部と、を備え、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋の前記鉄筋軸方向への移動を規制する軸方向移動規制部を有し、
    前記第2鉄筋は竹節鉄筋であり、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋を周方向に包囲し当該第2鉄筋の径方向への移動を規制する第2鉄筋包囲部を有しており、
    前記軸方向移動規制部は、
    前記第2鉄筋包囲部を前記軸方向に挟む位置に対として配置され、前記第2鉄筋に固定されると共に前記第2鉄筋包囲部に干渉するストッパを有する、鉄筋連結部材。
  3. 互いに交差する第1鉄筋と第2鉄筋とを連結する鉄筋連結部材であって、
    前記第1鉄筋を保持する第1保持部と、
    前記第1保持部に連結され、前記第2鉄筋の鉄筋軸周りの回転を許容する状態で当該第2鉄筋を保持する第2保持部と、を備え、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋の前記鉄筋軸方向への移動を規制する軸方向移動規制部を有し、
    前記第2鉄筋は竹節鉄筋であり、
    前記第2保持部は、
    前記第2鉄筋を周方向に包囲し当該第2鉄筋の径方向への移動を規制する第2鉄筋包囲部を有しており、
    前記軸方向移動規制部は、
    前記第2鉄筋と前記第2鉄筋包囲部との間に挿入される本体部と、
    前記第2鉄筋包囲部を前記軸方向に挟む位置に対として前記本体部から径方向外側に延びるように設けられ前記第2鉄筋包囲部に干渉する一対の鍔部と、
    前記本体部に設けられ前記第2鉄筋の節部に干渉する爪部と、を含むストッパを有する、鉄筋連結部材。
  4. 前記第1保持部と前記第2保持部とは、
    互いの連結方向に延在する軸周りに相対的に回転自在に連結されている、請求項1〜の何れか1項に記載の鉄筋連結部材。
  5. 複数の第1鉄筋と、
    前記第1鉄筋に対して交差する複数の第2鉄筋と、
    前記第1鉄筋と前記第2鉄筋との交差部に配置され、前記第1鉄筋と前記第2鉄筋とを前記交差部において連結する請求項1〜の何れか1項に記載の鉄筋連結部材と、を備える折畳み鉄筋籠。
JP2016002431A 2016-01-08 2016-01-08 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠 Active JP6604855B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002431A JP6604855B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2016002431A JP6604855B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017122357A JP2017122357A (ja) 2017-07-13
JP6604855B2 true JP6604855B2 (ja) 2019-11-13

Family

ID=59306183

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016002431A Active JP6604855B2 (ja) 2016-01-08 2016-01-08 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6604855B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111236657A (zh) * 2020-03-23 2020-06-05 张停 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0644856U (ja) * 1992-03-02 1994-06-14 有限会社西山鉄網製作所 建築用鉄筋ユニット
JP2600955Y2 (ja) * 1993-12-03 1999-11-02 積水ハウス株式会社 折畳み鉄筋ユニット
JP3735828B2 (ja) * 1997-07-16 2006-01-18 東日本旅客鉄道株式会社 折りたたみ式鉄筋籠を用いた杭の造成方法
SG109413A1 (en) * 1999-10-14 2005-03-30 Natsteel Asia Pte Ltd Collapsible cage
KR20120116063A (ko) * 2011-04-12 2012-10-22 (주)건설자재산업 철근 구조물 및 이를 이용한 시공방법

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN111236657A (zh) * 2020-03-23 2020-06-05 张停 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具
CN111236657B (zh) * 2020-03-23 2021-12-17 中铁二十一局集团第四工程有限公司 一种楼层剪力墙间受力筋端部对接自锚式辅助夹持工具

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017122357A (ja) 2017-07-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5155189B2 (ja) 少なくとも2つのパーツを有するナット
US20180118529A1 (en) Winch including rotatable tie structure
US7493735B2 (en) Spiral stirrup and steel element combination structure system
JP6604855B2 (ja) 鉄筋連結部材及び折畳み鉄筋籠
JP6905710B2 (ja) 鉄筋籠および鉄筋籠の形状回復方法
JP5956894B2 (ja) 柱脚金物及びそれを用いた柱脚構造
KR20170121955A (ko) 봉 형태 부재 연결장치
JP4738961B2 (ja) 鉄筋結束用金具
JP2008214990A (ja) 籠体及び籠体の製造方法
US20110268531A1 (en) Segmented thread and connecting arrangement
KR20080002334U (ko) 스터드형 밴드케이블
KR20160131582A (ko) 체결볼트
JP4557711B2 (ja) 鉄筋コンクリート梁における開口部回りの補強構造
JP5603667B2 (ja) 継手金物部位に設けた開口部の補強構造
JP6028010B2 (ja) 緊縛具
JP7224255B2 (ja) パチン錠及び可搬式コンテナ
JP2013087452A (ja) スネークインサートアンカーボルト
JP6544514B2 (ja) 鉄筋交差部締結具
JP2019195597A (ja) 柵用連結構造および柵
JP7419027B2 (ja) ドラム
KR101385181B1 (ko) 체결밴드
JP5851144B2 (ja) 落下防止金具
KR200496481Y1 (ko) 턴버클 커플링 조립 지그
KR102203621B1 (ko) 띠철근 풀림 방지 장치
JP6815967B2 (ja) 緩止め治具、及び、緩止め構造体の製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160112

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181003

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190712

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190723

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190809

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20191008

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20191015

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6604855

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250