JP6601592B1 - かご形回転子および回転電機 - Google Patents

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Abstract

かご形回転子(3)は、シャフト(1)と、回転子鉄心(4)と、回転子鉄心(4)の外周側に位置し、一端に第1角部(R20)、他端に第2角部(R21)が設けられ、回転子鉄心(4)と同心円の、第1角部(R20)と第2角部(R21)を結ぶ仮想的な円周に対し外周側に凸形状を呈する外周縁部(R30)と、内周側に位置し、一端に第1角部(R20)より曲率半径の小さい第3角部(R22)、他端に第2角部(R21)より曲率半径の小さい第4角部(R23)が設けられ、回転子鉄心(4)と同心円の、第3角部(R22)と第4角部(R23)を結ぶ仮想的な円周に対し外周側に凸形状を呈する内周縁部(R31)と、第1角部(R20)と第3角部(R22)とを接続する第1側縁部(L40)と、第2角部(R21)と第4角部(R23)とを接続する第2側縁部(L41)とを有するスロット(5a)と、を備える。

Description

本発明は、かご形回転子およびかご形回転子を備える回転電機に関する。
近年、工業用途の回転電機においては、機械加工におけるタクトタイムの短縮化が求められていること、または難削材の切削加工への対応が求められていることにより、モータの効率向上や高速回転化のニーズが非常に高まっている。
工業用途の回転電機には、堅牢かつ強固な誘導式回転電機がよく用いられているが、誘導式回転電機の高速回転化には、回転子二次導体を有する回転子鉄心が、回転時に発生する遠心力により変形してしまうことを回避することが必要である。
また、誘導式回転電機では、原理上は回転子にも電流が流れるため、モータの効率向上には電流に起因した回転子の発熱を抑制することが課題であり、電流が流れる回転子二次導体の抵抗低減が必要である。
従来の回転子には、回転子のスロットの周縁部で高速回転に伴う遠心力により発生する最大応力を低減することを目的として、周方向に長尺のスロットが形成された回転子(例えば、特許文献1参照)、半径方向の内側および外側に向かって突出する凸形状のスロットを有する回転子(例えば、特許文献2参照)がある。
特開平06−253511 特開2014−209838号公報
しかしながら、特許文献1に記載の回転子のように、周方向に長尺のスロットが形成されると、スロットと回転子鉄心の外周との間に形成されるブリッジ部も周方向に長尺化することとなる。回転時は、二次導体である導体バーに遠心力が作用するので、ブリッジ部が長尺化すると、ブリッジに掛かる導体バーに作用した遠心力の範囲も広くなり、伴って当該ブリッジ部に生じる周方向の応力範囲が広くなる。したがって、回転速度に応じてブリッジ部全体の寸法を確保しなければ強度低下を招いてしまうため、ブリッジ部に一定の厚みを確保しておく必要がある。しかし、ブリッジ部が必要以上に厚くなると、固定子から発生した磁束がブリッジ部を通り、導体バーを鎖交せずに固定子に戻る、漏れ磁束が増加し、効率が低下してしまう。
さらに、回転子の内径には、焼きバメ、圧入等によりシャフトが結合されており、回転子からのトルク伝達を行うが、高速回転用の回転子では、剛性を確保するため、より径の大きいシャフトの適用が求められる。しかし、回転子鉄心の内径を大きくするとスロット底部から内径までの径方向距離(バックヨーク)が減少し、高速回転時に発生する遠心力により変形が生じやすくなるため、シャフトとの焼きバメ、圧入等により発生したしめ代が小さくなり、シャフトによるトルク伝達に支障が生じる。
変形の抑制には、バックヨークの寸法を確保し、剛性を向上させることが有効であるが、特許文献2に記載の回転子のように、径方向の内側および外側に向かって突出する凸形状のスロットでは、内径側に凸となっているため、寸法を確保しがたい。一方、スロット面積を小さくして、当該スロット形状でバックヨークの寸法を確保した場合は、スロット面積が小さくなることにより、二次導体の抵抗が増加し、効率が低下してしまう。
本発明は、上述のような問題を解決するためになされたもので、応力による変形を抑制することができ、スロットの剛性を確保し、さらに二次導体の抵抗を削減できるかご形回転子および当該かご形回転子を備えた回転電機を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明に係るかご形回転子は、中心部に円形孔が設けられた円板状部材が、シャフトに円形孔を介して軸線方向に複数個積層された、円筒状の回転子鉄心と、回転子鉄心の外周側に位置し、一端に第1角部および他端に第2角部が設けられ、回転子鉄心と同心円の、第1角部と第2角部とを結ぶ仮想的な円周に対して、外周側に凸形状を呈する外周縁部と、回転子鉄心の内周側に位置し、一端に第1角部より曲率半径の小さい第3角部および他端に第2角部より曲率半径の小さい第4角部が設けられ、回転子鉄心と同心円の、第3角部と第4角部とを結ぶ仮想的な円周に対して、外周側に凸形状を呈する内周縁部と、第1角部と第3角部とを接続する第1側縁部と、第2角部と第4角部とを接続する第2側縁部と、を有し、回転子鉄心の周方向に等間隔に複数個配置され軸線方向に延在するスロットとを備える。
また、本発明に係る回転電機は、上記のかご形回転子を備える。
本発明に係るかご形回転子によれば、積層した回転子鉄心に発生する、応力による変形を抑制し、回転速度を増大することができ、さらには二次導体の抵抗を削減し、回転効率を向上することができる。
また、本発明に係る回転電機によれば、上記のかご形回転子を備えたため、回転効率の向上が図れる。
本発明の実施の形態に係る回転電機の一部の構成を示す概略断面図である。 図1の回転電機にスリーブを付加した形態の一部の構成を示す概略断面図である。 本発明の実施の形態1に係るかご形回転子の構成を示す概略断面図である。 図3の回転子の一部を拡大して示す部分拡大図である。 図4の回転子のスロットの側縁部がなす角を示す部分拡大である。 本発明の実施の形態1に係るかご形回転子の動作原理を説明するための部分拡大図である。 本発明の実施の形態1に係るかご形回転子のスロットと丸型スロットおよびタマゴ型スロットとの比較例である。 本発明の実施の形態2に係るかご形回転子の構成を示す部分拡大図である。 図8の回転子のスロットの外周縁部の直線部がなす角および側縁部がなす角を示す部分拡大図である。 本発明の実施の形態3に係るかご形回転子の構成を示す部分拡大図である。
以下に、本発明の実施の形態に係るかご形回転子、および当該かご形回転子を備えた回転電機を、図面を用いて詳細に説明する。各実施の形態に共通する構成要素には、同じ符号を付して説明を省略する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明の実施の形態1に係る回転電機200の一部の構成を示す概略断面図である。回転電機200は、ハウジング13と、ハウジング13に軸受により回転可能に支持されたシャフト1と、シャフト1の外径側に配置された回転子3と、回転子3の外径側にエアギャップを介して対向配置された固定子9が設けられている。回転子3は、積層された回転子鉄心4の軸方向の両端部に短絡環7aが設けられた誘導型(IM:Induction motor)の回転電機の回転子である。
回転中心軸線100の軸線方向に貫通する、回転子3の貫通穴2には、貫通穴2の形状に合わせたシャフト1が、焼きバメ、圧入、もしくは圧入と焼きバメ、圧入と冷やしバメ、の組み合わせ等により固定される。図1、2に示すシャフト1は中空孔1aを有しているが、これに限定されず軸の断面が詰まった中実軸で構成してもよい。
回転子鉄心4は、薄鋼板である電磁鋼板からプレス打ち抜き等で形成された、中心部に円形孔を有する円板状部材が、円形孔を介してシャフト1の回転中心軸線100の軸線方向に複数個積層された、積層体で構成されており、円筒状を呈している。図3に示すように、回転子鉄心4の外周側には、スロット5aが、周方向に等間隔に複数個配置される。スロット5aは、回転子鉄心4の外周部に囲まれ、スロット開口を有さないクローズドスロットである。スロット5aの内部空間には導体バー7bが挿入される。導体バー7bの両端部には、導体バー7bが遠心力で飛び出すのを抑えるため、それぞれ短絡環7aが配置される。導体バー7bおよび短絡環7aは、アルミニウム、アルミ合金といった導体材料を用いたダイカストにより成形される。なお、板状部材の導体材料として、鉄より電気抵抗の小さい銅または銅合金を用いてもよい。
固定子9は、固定子鉄心10と、固定子鉄心10の周方向に等間隔に配置された複数のコイル11からなる。固定子鉄心10は、例えば電磁鋼板の薄板を積層して形成される。複数のコイル11は、回転電機200の外部に設置された図示しない動力源に接続する動力線12を介して電力を得て駆動する。
図2は、本実施の形態に係る回転電機200の構成において、シャフト1と回転子3の間にスリーブ8を付加した構成を示す概略断面図である。シャフト1は、上述の通り、焼きバメ、圧入、もしくは圧入と焼きバメ、圧入と冷やしバメ、の組み合わせ等により回転子3に固定される。しかし、シャフト1の形状が当該固定方法に適さない場合、まず回転子3とスリーブ8とを焼きバメ、圧入、もしくは圧入と焼きバメ、圧入と冷やしバメ、の組み合わせ等により固定し、つぎにスリーブ8とシャフト1を、ネジ止めや油圧によって固定することもできるため、スリーブ8を付加することで、製造が容易になる。さらに、シャフト1と回転子3とを着脱可能な構成にしたい場合にも、スリーブ8を適用することができる。
図3は、本発明の実施の形態にかかるかご形回転子の構成を示す、回転中心軸線100と直交する断面による断面図である。回転子鉄心4には、周方向に等間隔に複数のスロット5aが配置されている。隣接するスロット5aの間には、固定子9からの磁束を通すティース部が設けられている。各スロット5aは、同一形状を呈する。また、回転子鉄心4の中心を中心点Pとする。
図4は、本発明の実施の形態1にかかるかご形回転子の構成の一部を示す断面図の拡大図である。スロット5aは、回転子鉄心4の外周側に、外周縁部R30aと、外周縁部R30aの両端部から径方向に延在する直線部である側縁部L40、L41と、内周側に、側縁部L40、L41を接続する内周縁部R31により形成される。
具体的には、外周縁部R30aは、その一端に第1角部R20、他端に第2角部R21を有し、かつ、回転子鉄心と同心円、つまり、中心が中心点Pの、第1角部R20と第2角部R21を結ぶ仮想的な円周C1よりも外周側に向かって凸形状を呈する。また、内周縁部R31は、外周縁部R30aよりも内周側に配置され、一端に第3角部R22、他端に第4角部R23を有し、かつ、回転子鉄心と同心円、つまり、中心が中心点Pの、第3角部R22と第4角部R23を結ぶ仮想的な円周C2よりも外周側に向かって凸形状を呈する。なお、第3角部R22と第4角部R23は、第1角部R20、第2角部R21のいずれの曲率半径よりも小さい。
さらに、径方向に延在する直線部である第1側縁部L40は、第1角部R20と第3角部R22を接続し、同じく、径方向に延在する直線部である第2側縁部L41は、第2角部R21と第4角部R23を接続する。また、スロット5aは、外周縁部R30aの中心である頂点P1と、回転子鉄心4の中心を通る中心線110を軸に、左右対称の形状を呈している。
図5は、実施の形態1に係るかご形回転子の構成の一部を示す断面図である。ここで、第1側縁部L40と第2側縁部L41が交わる角度をθ1とすると、θ1は、0°≦θ1≦90°であることが望ましい。
図6は、本発明の実施の形態1に係るかご形回転子の動作原理を説明するための図であり、図中には、かご形回転子の構成の一部を示す断面図の拡大図で、磁束の流れが矢印で示されている。固定子9から発生する磁束を磁束70、スロット内において、回転子3の外周付近を流れる磁束を磁束71a、後述の比較例としての扇形スロット6a内の一部を流れる磁束を磁束71b、回転子鉄心4のティース部を流れる磁束を磁束71c、回転子鉄心4のバックヨーク部を流れる磁束を磁束71dとする。
ここで、比較例として図6の点線部で示す扇形スロット6aを用いて、磁束の流れとスロット形状との関係を説明する。扇形スロット6aは、スロット5aと比較すると、外周縁部R30aに相当する部分が直線形状に近く、スロット5aの第1角部R20に相当する部分が、スロット5aの第1角部R20よりも回転子鉄心4の外周側に位置し、回転子3の外周と当該部分との径方向距離であるブリッジ部の距離が小さくなる。
単純な形状である扇形スロット6aにおいては、回転子3の外周と扇形スロット6aの外周縁部の頂点の径方向距離であるブリッジ部の磁気飽和の程度が高い場合、固定子9から発生する磁束70を受けて、磁束71aとともに磁束71bが生じてしまう。これにより、トルク発生に有効な磁束量が低減するとともに、磁束71bによりスロット内に形成された導体バー7bに高調波二次銅損が生じ、回転効率が低下する。
これに対し、本発明の実施の形態1に係るかご形回転子のスロット5aは、磁束70の流れの最適化を考慮して、外周縁部R30aは、第1角部R20と第2角部R21を結ぶ仮想的な円周よりも外周側に凸形状を呈するため、第1角部R20と第2角部R21が、比較例の扇形スロット6aの場合よりも、径方向の内周側に位置する結果、回転子鉄心4の外周から外周縁部R30bまでの径方向の距離(ブリッジ部)が幅広に形成されるため、磁束71bを低減することができる。つまり、スロット5a内、すなわち導体バー7bを流れる磁束を低減し、磁束71c、磁束71dを形成することができるため、導体バー7bに高調波二次銅損を生じることなく、回転効率を向上させることができる。
さらに、スロット5aの第3角部R22、第4角部R23は、第1角部R20、第2角部R21の曲率半径よりも小さい。これにより、スロット5aの第1側縁部L40と第2側縁部L41は、回転子3の中心方向に向かって交差するような角度をなす形状を呈するため、磁束71cから磁束71dへの流れの効率が良くなり、回転効率を向上させることができる。
図7は、本発明の実施の形態1に係るかご形回転子のスロット5aと、従来技術である丸型スロット6bおよびタマゴ型スロット6cとの比較例である。タマゴ型スロット6cは、一般的に、回転中心軸線100を中心に規定の角度だけスキューをかけ平行に位置する。図7に示す通り、スロット5aは、タマゴ型スロット6cのバックヨーク距離H51より大きいバックヨーク距離H50を確保することができる。また、スロット5a、丸型スロット6bよりも大きなスロット面積を確保することができる。
これにより、シャフト1の挿入時、または回転子3の回転時に発生する回転子鉄心4のひずみ60により生じる、回転子鉄心4に加わる応力61に対し、剛性を保ちつつ、スロット面積確保による導体バー7bの抵抗低減を図ることが可能となり、回転子3の発熱を抑制することができるため、回転効率が向上する。
以上より、本発明の実施の形態1に係るかご形回転子によれば、スロット5aのようなスロット形状を有することで、バックヨークを確保することにより回転子鉄心4の剛性を保つことができ、回転子鉄心4が破損することを防止することができる。
また、導体バー7bに流れる磁束を低減することで、高調波二次銅損の発生を抑制することもできる。さらに、スロット面積の確保により導体バー7bの抵抗低減を図ることができ、回転子3の発熱を抑制することができるため、回転効率が向上するという効果を奏する。
実施の形態2.
図8は、本発明の実施の形態2に係るかご形回転子の構成の一部を示す断面図の拡大図である。本発明の実施の形態2に係るかご形回転子のスロット5bは、実施の形態1のスロット5aと比較して、第1角部R20と第2角部R21を接続する外周縁部の形状が相違している。
スロット5bは、外周縁部R30bの中心点である頂点P2と、かご形回転子の円周の中心を通る中心線110を軸に、左右対称の形状を呈している。また、スロット5bは、外周縁部R30bの頂点P2から第1角部R20を接続する第1直線部L32と、外周縁部R30bの頂点P2から第2角部R21を接続する第2直線部L33を有する。
図9は、実施の形態2に係るかご形回転子の構成の一部を示す断面図の拡大図である。ここで、第1直線部L32および第2直線部L33が交わる角度をθ2とすると、θ2は、90°≦θ2≦スロット5aの外周縁部R30bの曲率半径、となることが望ましい。
このように、外周縁部R30bの一部を第1直線部L32および第2直線部L33で構成することにより、実施の形態1のスロット5aの外周縁部R30aの曲率半径よりも、スロット5bの外周縁部R30bと、第1および第2直線部でなす角θ2が小さくなる。これにより、回転子鉄心4の外周から外周縁部R30bまでの径方向距離(ブリッジ部)が実施の形態1のスロット5aに比べて幅広に形成することができ、ブリッジ部の面積が増加するため、固定子9から発生する磁束70がより強い場合でも、回転子鉄心4の外周付近のブリッジ部に流れる磁束71aの磁気飽和を軽減することができる。
以上より、本実施の形態2に係るかご形回転子によれば、回転子鉄心4の外周付近のブリッジ部の面積を確保できるため、トルクが高く固定子9からの磁束が強い場合にも、磁気飽和を低減し、回転子鉄心4を流れる磁束の流れを最適化することができ、回転効率を向上させることができるという効果を奏する。
上述した実施の形態1および実施の形態2に係るかご形回転子の特性を鑑みると、トルクが比較的小さく、磁気飽和が生じる程度が低い場合は、二次導体である導体バー7bの面積を確保し、二次導体の抵抗を低減した実施の形態1のスロット5aの形態が好ましく、トルクが高く、磁気飽和が生じる程度が高い場合は、磁束が流れる面積を確保した実施の形態2のスロット5bの形態が好ましい。
実施の形態3.
図10は、本発明の実施の形態3に係るかご形回転子の構成の一部を示す断面図の拡大図である。本発明の実施の形態3に係るスロット5cは、スロット5a、スロット5bとは外周縁部の形状が相違している。
スロット5cは、外周縁部R30cの中心点である頂点P3と、回転子の円周の中心を通る中心線110を軸に、左右対称の形状を呈している。スロット5cの外周縁部R30cは、スロット5cの外周縁部R30cの頂点P3から、直接第1角部R20および第2角部R21に接続するような曲線形状を呈し、かつ、スロット5cの外周縁部R30cの頂点P3に接する円の曲率半径は、第1角部R20および第2角部R21のそれぞれの曲率半径よりも小さい。
これにより、実施の形態3に係るかご形回転子のスロット5cは比較的単純なスロット構造であるため、スロット5cに導体材料を流し込み、導体バー7bを形成する際に、導体材料が均一に充填されやすく、回転子鉄心4に熱が奪われることによって発生する塊などが生じにくい。
以上より、実施の形態3に係るかご形回転子によれば、実施の形態1に係るかご形回転子が奏する効果に加えて、単純なスロット構造を有することにより、製造が容易になるという効果を奏する。
以上のように、実施の形態1ないし3に係るかご形回転子によれば、回転時に回転子鉄心に発生する応力に対し、剛性を保つことができるため、応力による変形を抑制することができ、さらにスロット面積を確保することにより、二次導体の抵抗を削減することができるため、回転効率を向上させることができる。なお、発明の範囲内において、各実施の形態を適宜、変形、省略することが可能である。
1 シャフト、1a 中空孔、2 貫通穴、3 回転子、4 回転子鉄心、5a、5ab、5c スロット、6a 扇形スロット、6b 丸型スロット、6c タマゴ型スロット、7a 短絡環、7b 導体バー、8 スリーブ、9 固定子、10 固定子鉄心、11 コイル、12 動力線、13 ハウジング、R20 第1角部、R21 第2角部、R22 第3角部、R23 第4角部、R30a、R30b、R30c 外周縁部、R31 内周縁部、L32 第1直線部、L33 第2直線部、L40 第1側縁部、L41 第2側縁部、H50、H51 バックヨーク距離、60 ひずみ、61 応力、70 固定子から発生する磁束、71a 回転子外周付近を流れる磁束、71b 扇形スロット内の一部を流れる磁束、71c 回転子鉄心のティース部を流れる磁束、71d 回転子鉄心のバックヨーク部を流れる磁束、100 回転中心軸線、110 中心線、200 回転電機。

Claims (5)

  1. 軸線方向に延在するシャフトと、
    中心部に円形孔が設けられた円板状部材が、前記シャフトに前記円形孔を介して前記軸線方向に複数個積層された、円筒状の回転子鉄心と、
    前記回転子鉄心の外周側に位置し、一端に第1角部および他端に第2角部が設けられ、前記回転子鉄心と同心円の、前記第1角部と前記第2角部とを結ぶ仮想的な円周に対して、外周側に凸形状を呈する外周縁部と、前記回転子鉄心の内周側に位置し、一端に前記第1角部より曲率半径の小さい第3角部および他端に前記第2角部より曲率半径の小さい第4角部が設けられ、前記回転子鉄心と同心円の、前記第3角部と前記第4角部とを結ぶ仮想的な円周に対して、外周側に凸形状を呈する内周縁部と、前記第1角部と前記第3角部とを接続する第1側縁部と、前記第2角部と前記第4角部とを接続する第2側縁部と、を有し、前記回転子鉄心の周方向に等間隔に複数個配置され前記軸線方向に延在するスロットと、
    を備えるかご形回転子。
  2. 前記外周縁部は、前記外周縁部の頂点から前記第1角部を接続する第1直線部と、前記外周縁部の頂点から前記第2角部を接続する第2直線部を有する、
    ことを特徴とする請求項1に記載のかご形回転子。
  3. 前記外周縁部の頂点に接する円の曲率半径は、前記第1角部および前記第2角部の曲率半径よりも小さいことを特徴とする請求項に記載のかご形回転子。
  4. 請求項1から3のいずれか1項に記載のかご形回転子を備える、回転電機。
  5. 前記かご形回転子の前記回転子鉄心と前記かご形回転子の前記シャフトとの間にスリーブが設けられたことを特徴とする請求項4に記載の回転電機。
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