JP6601376B2 - 回転体の検査装置、および、回転体の検査方法 - Google Patents

回転体の検査装置、および、回転体の検査方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転体の回転状態を検査可能な回転体の検査装置、および、回転体の検査方法に関する。
従来、回転している状態の回転体において当該回転体の回転に異常が発生しているか否かを検査する回転体の検査装置が知られている。例えば、特許文献1には、回転体の回転に伴う振動を検出可能な振動センサ、当該振動センサが出力する信号の特定周波数領域を抽出するフィルタ処理部、フィルタ処理部で抽出された特定周波数領域の信号の波形の絶対値を検波するエンベロープ処理部、エンベロープ処理部で検波された波形の周波数を分析する周波数分析部、および、分析結果に基づいて回転体の回転状態を判定する異常判定部を備える回転体の検査装置が記載されている。
特開2005−62154号公報
しかしながら、特許文献1に記載に回転体の検査装置によって回転体に異常が発生していると診断されても、実際に回転体が故障し当該回転体を有する回転装置が停止するまで時間がかかる。このため、回転体に異常が発生していると診断されたときに回転体を交換すると、まだ使用可能な回転体を廃棄することとなるため、回転体を有する回転装置の運転費が増大する。しかしながら、回転体の検査装置によって異常が発生していると診断された回転体を引き続き使用しているといずれは回転体が故障するため、回転体を有する回転装置の緊急停止や大きな故障につながる。
本発明は、上述の点を鑑みてなされたものであり、回転体の最適なメンテナンス時期を判定可能な回転体の検査装置、および、回転体の検査方法を提供することにある。
本発明は、回転体(3)の回転状態を検査可能な回転体の検査装置(10)であって、加速度検出部(11)、加速度フーリエ変換部(12)、一次積分演算部(131)、および、判定部(14)を備える。
加速度検出部は、回転体の回転により発生する振動の大きさを検出可能に設けられ、回転体を回転可能に支持するベアリング(92)の加速度によって当該振動の大きさを示した加速度信号を出力可能である。
フーリエ変換部は、速度信号をフーリエ変換した加速度信号のパワースペクトルを演算可能である。
一次積分演算部は、速度信号のパワースペクトルの積分、または、速度信号を積分した一次積分信号である速度信号のフーリエ変換によって導出される速度信号のパワースペクトルを演算可能である。
判定部は、加速度信号のパワースペクトルおよび速度信号のパワースペクトルに基づいて回転体の回転状態を判定可能である。
判定部は、予備異常判定部(141)、真性異常判定部(142)、および、処理部(143)を有する。
予備異常判定部は、加速度信号のパワースペクトルにおける最大スペクトル値と所定の加速度スペクトル閾値との比較に基づいて、ベアリングが、異常な状態ではあるものの交換が不要な予備異常状態であるか否かを判定する。
真性異常判定部は、速度信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である速度周波数と所定の一次周波数閾値との比較に基づいて、ベアリングが、交換が必要な真性異常状態であるか否かを判定する。
処理部は、予備異常判定部における判定結果、および、真性異常判定部における判定結果に基づいて外部に信号を出力する。
本発明の回転体の検査装置では、加速度検出部が出力する加速度信号をフーリエ変換部においてフーリエ変換することによって、加速度信号の周波数バンド幅ごとのスペクトルを可視化した加速度信号のパワースペクトルを演算する。また、一次積分演算部では、一次積分信号である速度信号のパワースペクトルを演算する
ベアリングの異常が進行すると、加速度信号のパワースペクトルの最大スペクトル値を示す周波数は、比較的高い周波数領域から低い周波数領域に遷移する。この最大スペクトル値を示す周波数領域の遷移は、加速度信号のパワースペクトルに比べ速度信号のパワースペクトルにおいてより顕著に見られる。そこで、判定部は、加速度信号のパワースペクトルおよび速度信号のパワースペクトルに基づいてベアリングの異常の進行の度合いを判定する
これにより、本発明の回転体の検査装置は、検査対象の回転体を有する回転装置が当該回転体の異常によって停止する直前まで当該回転体を使用することができるため、回転体を比較的長期間使用することができる。すなわち、本発明の回転体の検査装置は、回転体の最適なメンテナンス時期を判定することができる。
また、本発明の回転体の検査方法は、信号取得段階、フーリエ変換段階、一次積分演算段階、および、判定段階を含む。
信号取得段階では、回転体を回転可能に支持するベアリングの加速度によって回転体の回転による振動の大きさを示す加速度信号を取得する。
フーリエ変換段階では、信号取得段階で取得した加速度信号をフーリエ変換した加速度信号のパワースペクトルを演算する。
一次積分演算段階では、加速度信号のパワースペクトルの積分、または、加速度信号を積分した一次積分信号のフーリエ変換、によって導出される一次積分信号である速度信号のパワースペクトルを演算する。
判定段階では、加速度信号のパワースペクトルおよび速度信号のパワースペクトルに基づいて回転体の状態を判定する。
判定段階は、予備異常判定段階、および、真性異常判定段階を含む。
予備異常判定段階では、加速度信号のパワースペクトルにおける最大スペクトル値と所定の加速度スペクトル閾値との比較に基づいて、ベアリングが、異常な状態ではあるものの交換が不要な予備異常状態であるか否かを判定する。
真性異常判定段階では、速度信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である速度周波数と所定の一次周波数閾値との比較に基づいて、ベアリングが、交換が必要な真性異常状態であるか否かを判定する。
本発明の回転体の検査方法では、フーリエ変換段階において、加速度検出部が出力する加速度信号をフーリエ変換することによって加速度信号のパワースペクトルを演算する。また、一次積分演算段階において、一次積分信号である速度信号のパワースペクトルを演算する。判定段階において、加速度信号のパワースペクトルおよび速度信号のパワースペクトルに基づいてベアリングの異常の進行の度合いを判定する。これにより、本発明の回転体の検査方法は、回転体の最適なメンテナンス時期を判定することができる。
本発明の第一実施形態による回転体の検査装置が適用される回転装置の模式図である。 本発明の第一実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートである。 本発明の第一実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのサブフローチャートである。 本発明の第一実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスの同時刻における加速度パワースペクトル、速度パワースペクトル、および、変位パワースペクトルを示す特性図である。 本発明の第一実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスにおける同時刻における加速度パワースペクトル、速度パワースペクトル、および、変位パワースペクトルを示す特性図であって、図4とは異なる時刻における特性図である。 本発明の第一実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスにおけるベアリングの単位時間当たりの摩耗量の時間変化を示す特性図である。 本発明の第二実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートである。 本発明の第実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートである。 本発明の第実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートである。 本発明の第実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートである。 本発明のその他の実施形態による回転体の回転状態の診断プロセスのサブフローチャートである。
以下、本発明の複数の実施形態について図面に基づいて説明する。なお、第二実施形態は参考形態に相当する。
(第一実施形態)
本発明の第一実施形態による「回転体の検査装置」としての回転診断装置10、および、「回転体の検査方法」としての回転体3の回転状態の診断プロセスを図1〜6に基づいて説明する。回転診断装置10は、回転体3を回転可能に支持するベアリング92の状態を検出可能な装置である。
最初に、回転診断装置10が適用される回転装置5の構成を説明する。回転装置5は、モータ6、カップリング7、回転軸8、ベアリング91,92、および、回転体3を有する。回転装置5は、図示しない制御部からの指令に基づいて回転体3を回転する装置であって、回転体3の回転によって回転装置5の外部に仕事を行う装置であるが、回転装置5の機能はこれに限定されない。回転体3を回転可能に支持する装置であってもよい。
モータ6は、回転装置5のベース50上に固定されている。モータ6は、制御部からの指令に基づいて回転体3の回転駆動を制御可能である。
カップリング7は、モータ6の出力軸61と回転軸8とを連結可能に設けられている。カップリング7は、出力軸61と回転軸8との芯ずれを許容するよう設けられている。
回転軸8は、二つのベアリング91,92によって回転可能に支持されている。ベアリング91とベアリング92との間の回転軸8に回転体3が設けられている。
回転体3は、回転軸8と一体に回転可能に設けられている。回転体3は、図示しないベルトなどの連結部材を介して自身の回転トルクを回転装置5の外部の装置に伝達可能である。
次に、回転診断装置10の構成について説明する。回転診断装置10は、回転体3の回転状態を検査可能な装置であって、「加速度検出部」としての振動センサ11および診断部100を備える。
振動センサ11は、加速度を検出可能なセンサであって、ベアリング92の側壁に設けられている。振動センサ11は、ベアリング92における回転体3の回転に伴う振動の状態を検出可能である。振動センサ11は、ベアリング92の振動の状態を加速度で示した加速度信号を電気的に接続している診断部100に出力する。
診断部100は、内部にCPU、ROM、RAM、I/O、および、これらの構成を接続するバスラインなどを備える。診断部100における後述する処理は、予め記憶されたプログラムをCPUで実行することによるソフトウェア処理であってもよいし、専用の電子回路によるハードウェア処理であってもよい。診断部100は、加速度フーリエ変換部12、積分演算部13、および、判定部14を有する。
加速度フーリエ変換部12は、振動センサ11、積分演算部13および判定部14と電気的に接続している。加速度フーリエ変換部12は、フーリエ変換部121およびベースフィルタ122を有する。
フーリエ変換部121は、振動センサ11およびベースフィルタ122と電気的に接続している。フーリエ変換部121は、振動センサ11が出力する加速度信号を高速フーリエ変換した加速度信号のパワースペクトル(以下、「加速度パワースペクトル」という)を演算する。フーリエ変換部121は、加速度パワースペクトルをベースフィルタ122に出力する。
ベースフィルタ122は、積分演算部13および判定部14と電気的に接続している。ベースフィルタ122は、フーリエ変換部121が出力する加速度パワースペクトルをフィルタ処理する。ベースフィルタ122は、フィルタ処理された加速度パワースペクトルを積分演算部13および判定部14に出力する。
積分演算部13は、一次積分演算部131、一次フィルタ132、二次積分演算部133、および、二次フィルタ134を有する。
一次積分演算部131は、ベースフィルタ122および一次フィルタ132と電気的に接続している。一次積分演算部131は、ベースフィルタ122においてフィルタ処理された加速度パワースペクトルを周波数上で積分する。一次積分演算部131は、フィルタ処理された加速度パワースペクトルの周波数上での積分の結果(以下、「速度パワースペクトル」という)を一次フィルタ132に出力する。速度パワースペクトルは、特許請求の範囲に記載の「一次積分信号のパワースペクトル」に相当する。
一次フィルタ132は、二次積分演算部133および判定部14と電気的に接続している。一次フィルタ132は、一次積分演算部131が出力する速度パワースペクトルをフィルタ処理する。一次フィルタ132は、フィルタ処理された速度パワースペクトルを二次積分演算部133および判定部14に出力する。
二次積分演算部133は、二次フィルタ134と電気的に接続している。二次積分演算部133は、一次フィルタ132においてフィルタ処理された速度パワースペクトルを周波数上で積分する。二次積分演算部133は、フィルタ処理された速度パワースペクトルの周波数上での積分の結果(以下、「変位パワースペクトル」という)を二次フィルタ134に出力する。
二次フィルタ134は、判定部14と電気的に接続している。二次フィルタ134は、二次積分演算部133が出力する変位パワースペクトルをフィルタ処理する。二次フィルタ134は、フィルタ処理された変位パワースペクトルを判定部14に出力する。
判定部14は、予備異常判定部141、真性異常判定部142、および、処理部143を有する。
予備異常判定部141は、ベースフィルタ122と電気的に接続している。予備異常判定部141は、ベースフィルタ122が出力する加速度パワースペクトルにおける最大スペクトル値の大きさに基づいて回転体3の回転状態を判定する。予備異常判定部141は、当該判定結果を処理部143に出力する。
真性異常判定部142は、一次真性異常判定部1421および二次真性異常判定部1422を有する。
一次真性異常判定部1421は、一次フィルタ132と電気的に接続している。一次真性異常判定部1421は、一次フィルタ132が出力する速度パワースペクトルに基づいて回転体3の回転状態を判定する。一次真性異常判定部1421は、当該判定結果を処理部143に出力する。
二次真性異常判定部1422は、二次フィルタ134と電気的に接続している。二次真性異常判定部1422は、二次フィルタ134が出力する変位パワースペクトルに基づいて回転体3の回転状態を判定する。二次真性異常判定部1422は、当該判定結果を処理部143に出力する。
処理部143は、予備異常判定部141および真性異常判定部142の出力に基づいて回転体3の回転状態を判定し、当該判定結果に基づく回転体3の回転状態に関する信号を外部に出力する。例えば、第一実施形態による回転診断装置1では、処理部143は、予備異常判定部141の判定結果に基づいて黄信号を出力する。また、処理部143は、一次真性異常判定部1421の判定結果に基づいて赤信号を出力する。第一実施形態では、処理部143は、黄信号を出力した後に、赤信号を出力する。また、処理部143は、二次真性異常判定部1422の判定結果に基づいて回転装置5の運転停止信号を出力する。処理部143の作用の詳細は後述する。
次に、回転診断装置10による回転体3の回転状態の診断プロセスについて図2〜4に基づいて説明する。図2に回転体3の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートを示す。図3に回転体3の回転状態の診断プロセスのサブフローチャートを示す。図2に示すフローチャートは、回転体3を回転するとき実行され、回転体3を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置5が運転を停止するまで実行される。
最初に、ステップ(以下、単に「S」という)101において、診断部100を初期化する。S101では、診断部100は、自身のROM、RAMなどに残っている前回の情報を消去し初期化する。
次に、「信号取得段階」としてのS102において、診断部100に加速度信号を入力する。S102では、診断部100に振動センサ11が出力する加速度信号を入力する。
次に、「フーリエ変換段階」、「一次積分演算段階」、および、「二次積分演算段階」としてのS103において、入力された加速度信号を用いて周波数解析を行う。S103におけるプロセスの詳細を図3に示すサブフローチャートを用いて説明する。
最初に、S1031において、加速度信号を高速フーリエ変換する。S1031では、フーリエ変換部121は、S102で診断部100に入力された加速度信号を高速フーリエ変換し、加速度パワースペクトル(例えば、図4(a))を演算する。
次に、S1032において、加速度パワースペクトルをフィルタ処理する。S1032では、ベースフィルタ122は、S1031で演算された加速度パワースペクトルに対してハイパスフィルタによるフィルタ処理を行い、加速度パワースペクトル中の周期が比較的長い成分をカットする。
次に、S1033において、ハイパスフィルタによってフィルタ処理された加速度パワースペクトルを周波数上で積分する。S1033では、一次積分演算部131は、フィルタ処理された加速度パワースペクトルを周波数上で、例えば、線形加速度法を使って、積分する。これにより、速度パワースペクトル(例えば、図4(b))が演算される。
次に、S1034において、速度パワースペクトルをフィルタ処理する。S1034では、一次フィルタ132は、S1033で演算された速度パワースペクトルに対してハイパスフィルタによるフィルタ処理を行い、速度パワースペクトル中の周期が比較的長い成分をカットする。
次に、S1035において、ハイパスフィルタによってフィルタ処理された速度パワースペクトルを周波数上で積分する。S1035では、二次積分演算部133は、フィルタ処理された速度パワースペクトルを周波数上で積分する。これにより、変位パワースペクトル(例えば、図4(c))が演算される。
次に、S1036において、変位パワースペクトルをフィルタ処理する。S1036では、二次フィルタ134は、S1035で演算された変位パワースペクトルに対してハイパスフィルタによるフィルタ処理を行い、変位パワースペクトル中の周期が比較的長い成分をカットする。
次に、S1037において、S1032でフィルタ処理された加速度パワースペクトル、S1034でフィルタ処理された速度パワースペクトル、および、S1036でフィルタ処理された変位パワースペクトルを判定部14に出力する。
図2に戻って、S104において、赤信号が出力されているか否かを判定する。S104では、処理部143は、一次真性異常判定部1421の判定結果に基づく赤信号が出力されている否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S111に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S105に進む。
S101における診断部100の初期化の直後では、赤信号は出力されていないため、S105に進む。
S104の次のS105において、黄信号が出力されているか否かを判定する。S105では、処理部143は、予備異常判定部141の判定結果に基づく黄信号が出力されているか否かを判定する。黄信号が出力されていると処理部143が判定すると、S108に進む。黄信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S106に進む。
S101における診断部100の初期化の直後では、黄信号は出力されていないため、S106に進む。
S105の次の「予備異常判定段階」としてのS106において、加速度パワースペクトルの最大スペクトル値(以下、「加速度スペクトル値」という)が「所定の加速度スペクトル閾値」としての第一閾値より大きいか否かを判定する。S106では、予備異常判定部141は、加速度フーリエ変換部12が出力する加速度パワースペクトルにおいて最大スペクトル値を検出する。予備異常判定部141は、検出した当該最大スペクトル値を加速度スペクトル値として事前に設定されている第一閾値より大きいか否かを判定する。予備異常判定部141が検出した加速度スペクトル値が第一閾値より大きいと判定すると、S107に進む。予備異常判定部141が検出した加速度スペクトル値が第一閾値以下であると判定すると、S108に進む。
S106の次のS107において、処理部143は、黄信号を出力する。処理部143が黄信号を出力すると、S108に進む。
S105、S106、および、S107の次のS108において、S104と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S111に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S109に進む。
S101における診断部100の初期化の直後では、赤信号は出力されていないため、S109に進む。
S108の次の「真性異常判定段階」としてのS109において、速度パワースペクトルの最大スペクトル値を示す周波数(以下、「速度周波数」という)が「所定の一次周波数閾値」としての第二閾値より小さいか否かを判定する。S109では、一次真性異常判定部1421は、積分演算部13が出力する速度周波数を検出する。一次真性異常判定部1421は、検出した速度周波数が事前に設定されている第二閾値より小さいか否かを判定する。一次真性異常判定部1421が検出した速度周波数が第二閾値より小さいと判定すると、S110に進む。一次真性異常判定部1421が検出した速度周波数が第二閾値以上であると判定すると、S111に進む。
S109の次のS110において、処理部143は、赤信号を出力する。処理部143が赤信号を出力すると、S111に進む。
S104、S108、S109およびS110の次の「最終判定段階」としてのS111において、変位パワースペクトルの最大スペクトル値を示す周波数(以下、「変位周波数」という)が「所定の二次周波数閾値」としての第三閾値より小さいか否かを判定する。S111では、二次真性異常判定部1422は、積分演算部13が出力する変位周波数を検出する。二次真性異常判定部1422は、検出した変位周波数が事前に設定されている第三閾値より小さいか否かを判定する。二次真性異常判定部1423が検出した変位周波数が第三閾値より小さいと判定すると、S112に進む。二次真性異常判定部1422が検出した変位周波数が第三閾値以上であると判定すると、S113に進む。
S111の次のS112において、運転停止信号を出力する。S112では、処理部143は、回転装置5の運転を停止する信号をモータ6の駆動を制御する制御部に出力する。
次に、S113において、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S113では、診断部100は、振動センサ11からの出力に基づいて回転装置5が運転しているか否かを判定する。S101における診断部100の初期化の直後では、回転装置5の運転は停止していないため、S102に戻る。
S113からS102に戻ると、S102からS113までのプロセスを行い、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定するまで図2,3に示すプロセスを繰り返す。このとき、振動センサ11からの新たな加速度信号が回転体3は回転しないことを示す場合、S113において、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定し、今回の回転体3の回転状態の診断プロセスを終了する。
回転診断装置10では、このようにして、回転体3の回転状態を診断する。
次に、回転診断装置10の作用について図4,5に基づいて説明する。図4,5は、発明者らによる実験結果であって、ベアリング92の外輪に傷がある場合の異なる時刻における加速度パワースペクトル、速度パワースペクトル、および、変位パワースペクトルを示している。
図4には、処理部143において黄信号が出力されているときの加速度パワースペクトル、速度パワースペクトル、および、変位パワースペクトルを示す。図4(a)に示す加速度パワースペクトルには、縦軸に示すスペクトル値に第一閾値L1を点線で示す。図4(b)に示す速度パワースペクトルには、横軸に示す周波数に第二閾値L2を点線で示す。図4(c)に示す変位パワースペクトルには、横軸に示す周波数に第三閾値L3を点線で示す。
処理部143において黄信号が出力されているとき、図4(a)に示すように、加速度スペクトル値は、第一閾値L1より大きい。このとき、図4(b)に示すように、フィルタ処理された加速度パワースペクトルの周波数上での積分の結果である速度パワースペクトルにおいて、最大スペクトル値を示す周波数(図4(b)の周波数fp1)は、第二閾値L2より大きい。また、図4(c)に示すように、フィルタ処理された速度パワースペクトルの周波数上での積分の結果である変位パワースペクトルにおいて、最大スペクトル値を示す周波数(図4(c)の周波数fp2)は、第三閾値L3より大きい。これらの結果より、ベアリング92の状態は使用によって変化しているもののベアリング92の交換が不要な程度の異常な状態である予備異常状態であることがわかる。この予備異常状態であれば、ベアリング92を交換しなくても回転装置5の運転に不都合はない。
図5には、処理部143において赤信号が出力されているときの加速度パワースペクトル、速度パワースペクトル、および、変位パワースペクトルを示す。図5(a)に示す加速度パワースペクトルには、縦軸に示すスペクトル値に第一閾値L1を点線で示す。図5(b)に示す速度パワースペクトルには、横軸に示す周波数に第二閾値L2を点線で示す。図5(c)に示す変位パワースペクトルには、横軸に示す周波数に第三閾値L3を点線で示す。
処理部143において赤信号が出力されているとき、図5(b)に示すように、速度パワースペクトルにおいて、最大スペクトル値を示す周波数(図5(b)の周波数fp3)は、第二閾値L2より小さくなっている。この結果より、ベアリング92の状態は、黄信号が出力されたときよりも異常の程度が進行しておりベアリング92の交換が必要な状態である真性異常状態であるが、回転装置5の運転がベアリング92の異常によって異常停止するほどの異常ではないことがわかる。したがって、赤信号が出力されたときにベアリング92の交換を行うことが望ましい。
さらに、処理部143において赤信号が出力された後、変位パワースペクトルにおいて、最大スペクトル値を示す周波数が第三閾値L3より小さくなると、ベアリング92の状態は、赤信号が出力されたときよりも異常の程度が進行しており、回転装置5の運転が異常停止するおそれがあるほどとなっていることがわかる。したがって、変位パワースペクトルにおいて、最大スペクトル値を示す周波数が第三閾値L3より小さくなるとき、処理部143は、運転停止信号を出力し、回転装置5の運転を強制的に停止する。
(a)回転体を有する回転装置の状態を診断する方法の一つに、加速度を検出可能な振動センサによって検出される当該回転装置の振動波形を高速フーリエ変換する周波数解析を行う方法がある。この方法では、回転体を回転可能に支持するベアリングの異常は、加速度パワースペクトルにおける比較的高い周波数領域のスペクトル値が高くなることで検出できる。しかしながら、当該スペクトル値が高くなるとき、ベアリングの状態は変化しているものの当該ベアリングの交換が不要な程度の異常な状態である予備異常状態であり、ベアリングの異常が回転装置の機能に影響を与えることはないため、引き続き使用することが可能である。しかしながら、加速度パワースペクトルにおける比較的高い周波数領域のスペクトル値が高くなった後ベアリングをしばらく使い続けるとベアリングの異常が回転装置の機能に影響を及ぼすため、いずれ交換する必要がある。しかしながら、ベアリングを早期に交換するとベアリングの交換頻度が高まるため、回転装置の運転費が増大する。一方、ベアリングの交換時期を遅くすると、ベアリングの異常によって回転装置が停止し、回転装置に大きな破損が生じるおそれがある。
そこで、発明者らは、加速度パワースペクトルにおける最大スペクトル値を示す周波数がベアリングの異常の度合いが進行するにしたがって比較的高い周波数領域から低い周波数領域に遷移することに着目し、加速度パワースペクトルにおける最大スペクトル値を示す周波数領域の遷移が顕著に見られる速度パワースペクトルにおける最大スペクトル値を示す周波数、すなわち、速度周波数の大きさに基づいてベアリング92の交換時期を判定することとした。
具体的には、第一実施形態では、加速度スペクトル値に基づいてベアリング92が交換が不要な予備異常状態であることを示す黄信号を出力した後、速度周波数が第二閾値より小さくなったとき、赤信号を出力することによってベアリング92が交換が必要な真性異常状態であることを外部に示す。
図6に基づいて回転診断装置10の効果をさらに説明する。図6に示す曲線は、いわゆる、バスタブ曲線であって、ここでは、ベアリングの単位時間当たりの摩耗量の時間変化を示す。バスタブ曲線は、図6に示すように、ベアリングの使用を開始してからの時間において、曲線の形状に基づいて、比較的多い摩耗量が時間の経過とともに徐々に少なくなる初期摩耗時期T1、摩耗量が安定する定常摩耗時期T2、および、摩耗量が時間の経過とともに徐々に多くなる異常摩耗時期T3に分類される。
第一実施形態による回転診断装置10において、加速度スペクトル値が第一閾値より大きくなり黄信号が出力されるとき(図6の時刻T21)、ベアリング92の状態は、定常摩耗時期T2にある。このとき、ベアリング92の状態が回転装置5の機能に影響を与えることはないため、当該ベアリング92を引き続き使用することが可能である。
一方、速度周波数が第二閾値より小さくなり赤信号が出力されるとき(図6の時刻T22)、ベアリング92の状態は、定常摩耗時期T2にあるが、時刻T21に比べ回転装置5の異常停止の原因となるおそれがある異常摩耗時期T3に近い。これにより、赤信号が出力されるときにベアリング92を交換すると、これまで使用開始の時刻T20から時刻T21まで使用していたベアリング92を時刻T20から時刻T22まで使うことができる。したがって、回転装置5の運転に影響を与えることなくベアリング92の使用時間を長くするようことができる。すなわち、ベアリング92を最適な時期に交換することができる。
(b)また、第一実施形態による回転診断装置10では、変位周波数が第三閾値より小さくなると、処理部143は、ベアリング92の異常によって回転装置5に不具合が発生するおそれがあるとして、ベアリング92の使用制限時間を過ぎていると判定する。これにより、処理部143は、運転停止信号を出力し、回転装置5の運転を強制的に停止する。したがって、回転装置5に不具合が発生する前にベアリング92を交換することができるため、回転装置5の故障を確実に防止することができる。
(第二実施形態)
次に、本発明の第二実施形態による回転診断装置を図7に基づいて説明する。第二実施形態は、診断プロセスの一部が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図7に第二実施形態による回転体3の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートを示す。図7に示すフローチャートは、回転体3を回転するとき実行され、回転体3を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置5が運転を停止するまで実行される。
最初に、S201において、第一実施形態のS101と同様に、診断部100を初期化する。次に、「信号取得段階」としてのS202において、第一実施形態のS102と同様に、診断部100に加速度信号を入力する。
次に、「フーリエ変換段階」、「一次積分演算段階」、および、「二次積分演算段階」としてのS203において、第一実施形態のS103と同様に、入力された加速度信号を用いて周波数解析を行う。このときの周波数解析の内容は、第一実施形態のS1031〜S1037と同じである。
次に、S204において、第一実施形態のS104と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S211に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S205に進む。S201における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S205に進む。
S204の次のS205において、第一実施形態のS105と同様に、黄信号が出力されているか否かを判定する。黄信号が出力されていると処理部143が判定すると、S208に進む。黄信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S206に進む。S201における診断部100の初期化の直後では、黄信号が出力されていないため、S206に進む。
S205の次の「予備異常判定段階」としてのS206において、第一実施形態のS106と同様に、加速度スペクトル値が第一閾値より大きいか否かを判定する。加速度スペクトル値が第一閾値より大きいと予備異常判定部141が判定すると、S207に進む。加速度スペクトル値が第一閾値以下であると予備異常判定部141が判定すると、S208に進む。
S206の次のS207において、第一実施形態のS107と同様に、処理部143は、黄信号を出力する。処理部143が黄信号を出力するとS208に進む。
S205、S206およびS207の次のS208において、S204と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S211に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S209に進む。S201における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S209に進む。
S208の次の「真性異常判定段階」としてのS209において、速度周波数が所定の周波数より小さい周波数であって、速度周波数のスペクトル値(以下、「速度スペクトル値」という)が「所定の一次スペクトル閾値」としての第二閾値より大きいか否かを判定する。ここで、第二閾値は、S206における第一閾値に比べ小さい値となっている。S209では、一次真性異常判定部1421は、一次積分演算部131が出力する速度パワースペクトルに基づいて速度スペクトル値を検出する。一次真性異常判定部1421は、速度スペクトル値が事前に設定されている第二閾値より大きいか否かを判定する。速度スペクトル値が第二閾値より大きいと一次真性異常判定部1421が判定すると、S210に進む。速度スペクトル値が第二閾値以下であると一次真性異常判定部1421が判定すると、S211に進む。
S209の次のS210において、処理部143は、赤信号を出力する。処理部143が赤信号を出力するとS211に進む。
S204、S208、S209およびS210の次の「最終判定段階」としてのS211において、変位周波数が所定の周波数より小さい周波数であって、変位周波数のスペクトル値(以下、「変位スペクトル値」という)が「所定の二次スペクトル閾値」としての第三閾値より大きいか否かを判定する。S211では、二次真性異常判定部1422は、二次積分演算部133が出力する変位パワースペクトルに基づいて変位スペクトル値を検出する。二次真性異常判定部1422は、変位スペクトル値が事前に設定されている第三閾値より大きいか否かを判定する。変位スペクトル値が第三閾値より大きいと二次真性異常判定部1423が判定すると、S212に進む。変位スペクトル値が第三閾値以下であると二次真性異常判定部1422が判定すると、S213に進む。
S211の次のS212において、第一実施形態のS112と同様に、運転停止信号を出力する。
次に、S213において、第一実施形態のS113と同様に、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S201における診断部100の初期化の直後では、回転装置5の運転は停止していないため、S202に戻る。
S213からS202に戻ると、S202からS213までのプロセスを行い、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定するまで図3,7に示すプロセスを繰り返す。このとき、振動センサ11からの新たな加速度信号が回転体3は回転しないことを示す場合、S213において、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定し、今回の回転体3の回転状態の診断プロセスを終了する。
第二実施形態による回転診断装置10では、このようにして、回転体3の回転状態を診断する。
(c)第二実施形態による回転診断装置10では、速度スペクトル値が第二閾値より大きい場合、赤信号を出力する。これにより、所定の周波数と所定のスペクトル値との組み合わせによってベアリング92を交換する最適な時期を判定することができる。したがって、第二実施形態による回転診断装置10は、ベアリング92を交換する最適な時期をより高精度に判定することができる。
(d)また、第二実施形態による回転診断装置10では、変位スペクトル値が第三閾値より大きい場合、運転停止信号を出力する。これにより、所定の周波数と所定のスペクトル値との組み合わせによってベアリング92の異常による回転装置5の故障を確実に防止することができる。
(第三実施形態)
次に、本発明の第三実施形態による回転診断装置を図8に基づいて説明する。第三実施形態は、診断プロセスの一部が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図8に第三実施形態による回転体3の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートを示す。図8に示すフローチャートは、回転体3を回転するとき実行され、回転体3を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置5が運転を停止するまで実行される。
最初に、S301において、第一実施形態のS101と同様に、診断部100を初期化する。次に、「信号取得段階」としてのS302において、第一実施形態のS102と同様に、診断部100に加速度信号を入力する。
次に、「フーリエ変換段階」、「一次積分演算段階」、および、「二次積分演算段階」としてのS303において、第一実施形態のS103と同様に、入力された加速度信号を用いて周波数解析を行う。このときの周波数解析の内容は、第一実施形態のS1031〜S1037と同じである。
次に、S304において、第一実施形態のS104と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S311に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S305に進む。S301における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S305に進む。
S304の次のS305において、黄信号がN回出力されているか否かを判定する。S305では、黄信号が2以上の整数であるがN回出力されていると処理部143が判定すると、S308に進む。黄信号がN回出力されていないと処理部143が判定すると、S306に進む。S301における診断部100の初期化の直後では、黄信号がN回出力されていないため、S306に進む。
S305の次の「予備異常判定段階」としてのS306において、第一実施形態のS106と同様に、加速度スペクトル値が第一閾値より大きいか否かを判定する。加速度スペクトル値が第一閾値より大きいと予備異常判定部141が判定すると、S307に進む。加速度スペクトル値が第一閾値以下であると予備異常判定部141が判定すると、S308に進む。
S306の次のS307において、第一実施形態のS107と同様に、処理部143は、黄信号を出力する。処理部143が黄信号を出力するとS308に進む。
S305、S306およびS307の次のS308において、S304と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S311に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S309に進む。S301における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S309に進む。
S308の次の「真性異常判定段階」としてのS309において、第一実施形態のS109と同様に、速度周波数が第二閾値より小さいか否かを判定する。速度周波数が第二閾値より小さいと一次真性異常判定部1421が判定すると、S310に進む。速度周波数が第二閾値以上であると一次真性異常判定部1421が判定すると、S311に進む。
S309の次のS310において、第一実施形態のS110と同様に、処理部143は、赤信号を出力する。処理部143が赤信号を出力するとS311に進む。
S304、S308、S309およびS310の次の「最終判定段階」としてのS311において、第一実施形態のS111と同様に、変位周波数が第三閾値より小さいか否かを判定する。変位周波数が第三閾値より小さいと二次真性異常判定部1423が判定すると、S312に進む。変位周波数が第三閾値以上であると二次真性異常判定部1423が判定すると、S313に進む。
S311の次のS312において、第一実施形態のS112と同様に、運転停止信号を出力する。
次に、S313において、第一実施形態のS113と同様に、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S301における診断部100の初期化の直後では、回転装置5の運転は停止していないため、S302に戻る。
S313からS302に戻ると、S302からS303までのプロセスを行い、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定するまで図3,8に示すプロセスを繰り返す。このとき、振動センサ11からの新たな加速度信号が回転体3は回転しないことを示す場合、S313において、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定し、今回の回転体3の回転状態の診断プロセスを終了する。
第三実施形態による回転診断装置10では、このようにして、回転体3の回転状態を診断する。
第三実施形態では、S305において、黄信号がN回出力されているか否かを判定する。これにより、S306における判定を複数回行うこととなるため、処理部143における予備異常状態の判定ミスが発生する確率を小さくすることができる。したがって、第三実施形態は、第一実施形態の効果(a)、(b)を奏するとともに、ベアリング92を最適な時期に確実に交換することができる。
(第四実施形態)
次に、本発明の第四実施形態による回転診断装置を図9に基づいて説明する。第四実施形態は、診断プロセスの一部が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図9に第四実施形態による回転体3の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートを示す。図9に示すフローチャートは、回転体3を回転するとき実行され、回転体3を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置5が運転を停止するまで実行される。
最初に、S401において、第一実施形態のS101と同様に、診断部100を初期化する。次に、「信号取得段階」としてのS402において、第一実施形態のS102と同様に、診断部100に加速度信号を入力する。
次に、「フーリエ変換段階」、「一次積分演算段階」、および、「二次積分演算段階」としてのS403において、第一実施形態のS103と同様に、入力された加速度信号を用いて周波数解析を行う。このときの周波数解析の内容は、第一実施形態のS1031〜S1037と同じである。
次に、S404において、赤信号がN回出力されているか否かを判定する。赤信号がN回出力されていると処理部143が判定すると、S411に進む。赤信号がN回出力されていないと処理部143が判定すると、S405に進む。S401における診断部100の初期化の直後では、赤信号がN回出力されていないため、S405に進む。
S404の次のS405において、第一実施形態のS105と同様に、黄信号が出力されているか否かを判定する。黄信号が出力されていると処理部143が判定すると、S408に進む。黄信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S406に進む。S401における診断部100の初期化の直後では、黄信号が出力されていないため、S406に進む。
S405の次の「予備異常判定段階」としてのS406において、第一実施形態のS106と同様に、加速度スペクトル値が第一閾値より大きいか否かを判定する。加速度スペクトル値が第一閾値より大きいと予備異常判定部141が判定すると、S407に進む。加速度スペクトル値が第一閾値以下であると予備異常判定部141が判定すると、S408に進む。
S406の次のS407において、第一実施形態のS107と同様に、処理部143は、黄信号を出力する。処理部143が黄信号を出力するとS408に進む。
S405、S406およびS407の次のS408において、S404と同様に、赤信号が2以上の整数であるN回出力されているか否かを判定する。赤信号がN回出力されていると処理部143が判定すると、S411に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S409に進む。S401における診断部100の初期化の直後では、赤信号がN回出力されていないため、S409に進む。
S408の次の「真性異常判定段階」としてのS409において、第一実施形態のS109と同様に、速度周波数が第二閾値より小さいか否かを判定する。速度周波数が第二閾値より小さいと一次真性異常判定部1421が判定すると、S410に進む。速度周波数が第二閾値以上であると一次真性異常判定部1421が判定すると、S411に進む。
S409の次のS410において、第一実施形態のS110と同様に、処理部143は、赤信号を出力する。処理部143が赤信号を出力するとS411に進む。
S404、S408、S409およびS410の次の「最終判定段階」としてのS411において、第一実施形態のS111と同様に、変位周波数が第三閾値より小さいか否かを判定する。変位周波数が第三閾値より小さいと二次真性異常判定部1423が判定すると、S412に進む。変位周波数が第三閾値以上であると二次真性異常判定部1423が判定すると、S413に進む。
S411の次のS412において、第一実施形態のS112と同様に、運転停止信号を出力する。
次に、S413において、第一実施形態のS113と同様に、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S401における診断部100の初期化の直後では、回転装置5の運転は停止していないため、S402に戻る。
S413からS402に戻ると、S402からS303までのプロセスを行い、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定するまで図3,9に示すプロセスを繰り返す。このとき、振動センサ11からの新たな加速度信号が回転体3は回転しないことを示す場合、S413において、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定し、今回の回転体3の回転状態の診断プロセスを終了する。
第四実施形態による回転診断装置10では、このようにして、回転体3の回転状態を診断する。
第四実施形態では、S404およびS408において、赤信号がN回出力されているか否かを判定する。これにより、S409における判定を複数回行うこととなるため、処理部143における真性異常状態の判定ミスが発生する確率を小さくすることができる。したがって、第四実施形態は、第一実施形態の効果(a)、(b)を奏するとともに、ベアリング92を最適な時期に確実に交換することができる。
(第五実施形態)
次に、本発明の第五実施形態による回転診断装置を図10に基づいて説明する。第五実施形態は、診断プロセスの一部が第一実施形態と異なる。なお、第一実施形態と実質的に同一の部位には同一の符号を付し、説明を省略する。
図10に第五実施形態による回転体3の回転状態の診断プロセスのメインフローチャートを示す。図10に示すフローチャートは、回転体3を回転するとき実行され、回転体3を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置5が運転を停止するまで実行される。
最初に、S501において、第一実施形態のS101と同様に、診断部100を初期化する。次に、「信号取得段階」としてのS502において、第一実施形態のS102と同様に、診断部100に加速度信号を入力する。
次に、「フーリエ変換段階」、および、「一次積分演算段階」としてのS503において、第一実施形態のS103と同様に、入力された加速度信号を用いて周波数解析を行う。このときの周波数解析の内容は、第一実施形態のS1031〜S1034、S1037と同じである。
次に、S504において、第一実施形態のS104と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S511に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S505に進む。S501における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S505に進む。
S504の次のS505において、第一実施形態のS105と同様に、黄信号が出力されているか否かを判定する。黄信号が出力されていると処理部143が判定すると、S508に進む。黄信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S506に進む。S501における診断部100の初期化の直後では、黄信号が出力されていないため、S506に進む。
S505の次の「予備異常判定段階」としてのS506において、第一実施形態のS106と同様に、加速度スペクトル値が第一閾値より大きいか否かを判定する。加速度スペクトル値が第一閾値より大きいと予備異常判定部141が判定すると、S507に進む。加速度スペクトル値が第一閾値以下であると予備異常判定部141が判定すると、S508に進む。
S506の次のS507において、第一実施形態のS107と同様に、処理部143は、黄信号を出力する。処理部143が黄信号を出力するとS508に進む。
S505、S506およびS507の次のS508において、S504と同様に、赤信号が出力されているか否かを判定する。赤信号が出力されていると処理部143が判定すると、S511に進む。赤信号が出力されていないと処理部143が判定すると、S509に進む。S501における診断部100の初期化の直後では、赤信号が出力されていないため、S509に進む。
S508の次の「真性異常判定段階」としてのS509において、第一実施形態のS109と同様に、速度周波数が第二閾値より小さいか否かを判定する。速度周波数が第二閾値より小さいと一次真性異常判定部1421が判定すると、S510に進む。速度周波数が第二閾値以上であると一次真性異常判定部1421が判定すると、S511に進む。
S509の次のS510において、第一実施形態のS110と同様に、処理部143は、赤信号を出力する。処理部143が赤信号を出力するとS511に進む。
S504、S508、S509およびS510の次のS511において、第一実施形態のS112と同様に、運転停止信号を出力する。
S511の次にS512において、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S511における運転停止信号によって回転装置5は停止することとなるが、S512における判定のときに停止していない場合、S502に戻り、S504およびS511を通って再び、S512において、回転装置5が停止しているか否かを判定する。S512において、回転装置5が運転を停止していると診断部100が判定し、今回の回転体3の回転状態の診断プロセスを終了する。
第五実施形態による回転診断装置10では、このようにして、回転体3の回転状態を診断する。
第五実施形態による回転診断装置10では、赤信号が出力されると運転停止信号が出力され、回転装置5の運転が強制的に停止される。これにより、第一実施形態の効果(a)を奏するとともに、回転装置5の故障を確実に防止することができる。
また、第五実施形態による回転診断装置10では、第一〜四実施形態の変位パワースペクトルまたは変位周波数に基づく判定がないため、判定部14の負荷が低減する。これにより、回転診断装置10の設備費を低減することができる。
(他の実施形態)
上述の実施形態では、診断プロセスは、回転体を回転するとき実行され、回転体を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置が運転を停止するまで実行されるとした。しかしながら、診断プロセスの内容をこれに限定されない。例えば、第一実施形態におけるS104、S105、S106などのプロセスを省き、スタートからエンドまでを回転体を交換するまで、または、運転停止信号によって回転装置が運転を停止するまで繰り返し実行してもよい。
上述の実施形態では、加速度パワースペクトルの周波数上での積分によって速度パワースペクトルを演算し、速度パワースペクトルの周波数上での積分によって変位パワースペクトルを演算した。しかしながら、速度パワースペクトルおよび変位パワースペクトルの演算方法は、これに限定されない。
図11に、図3に示す方法とは異なる速度パワースペクトルおよび変位パワースペクトルの演算方法を示す。図11に示すフローチャートは、図3に示す回転体の回転状態の診断プロセスのサブフローチャートに対応する。この場合、一次積分演算部131は、振動センサ11と電気的に接続し、振動センサ11が出力する加速度信号を積分した「一次積分信号」としての速度信号を導出し、かつ、当該速度信号をフーリエ変換可能に設けられている。また、二次積分演算部133は、一次積分演算部131と電気的に接続し、一次積分演算部131が演算した速度信号を積分した「二次積分信号」としての変位信号を導出し、かつ、当該変位信号をフーリエ変換可能に設けられている。
最初に、S6031において、第一実施形態のS1031と同様に、加速度信号を高速フーリエ変換する。
次に、S6032において、第一実施形態のS1032と同様に、加速度パワースペクトルをフィルタ処理する。
次に、S6033において、一次積分演算部131は、加速度信号を時間積分し、ベアリング92の振動の状態を速度で示した速度信号を演算する。
次に、S6034において、速度信号を高速フーリエ変換し、速度パワースペクトルを演算する。
次に、S6035において、第一実施形態のS1034と同様に、速度パワースペクトルをフィルタ処理する。
次に、S6036において、二次積分演算部133は、速度信号を時間積分し、ベアリング92の振動の状態を変位で示した変位信号を演算する。
次に、S6037において、変位信号を高速フーリエ変換し、変位パワースペクトルを演算する。
次に、S6038において、第一実施形態のS1036と同様に、変位パワースペクトルをフィルタ処理する。
次に、S6039において、S6032でフィルタ処理された加速度パワースペクトル、S6035でフィルタ処理された速度パワースペクトル、および、S6038でフィルタ処理された変位パワースペクトルを判定部14に出力する。
このような方法でも、速度パワースペクトルおよび変位パワースペクトルを演算することが可能である。
上述の実施形態では、加速度パワースペクトル、速度パワースペクトルおよび変位パワースペクトルは、フィルタ処理された後に判定部に出力されるとした。しかしながら、フィルタ処理なしに出力されてもよい。
第三実施形態における黄信号のN回出力を判定する段階、および、第四実施形態における赤信号のN回出力を判定する段階は、第二、五実施形態に適用してもよい。第三実施形態に赤信号のN回出力を判定する段階を適用してもよいし、第四実施形態に黄信号のN回出力を判定する段階を適用してもよい。
第一〜四実施形態では、処理部は、変位周波数または変位スペクトル値と第三閾値との比較に基づいて、運転停止信号を出力するとした。このとき、処理部は、回転診断装置の外部に対して回転装置の停止を作業者に促す警報を出力してもよい。
以上、本発明はこのような実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々の形態で実施可能である。
3・・・回転体
5・・・回転装置
10・・・回転診断装置(回転体の検査装置)
11・・・振動センサ(加速度検出部)
12・・・フーリエ変換部
131・・・一次積分演算部
14・・・判定部
92・・・ベアリング

Claims (8)

  1. 回転体(3)の回転状態を検査可能な回転体の検査装置であって、
    前記回転体の回転により発生する振動の大きさを検出可能に設けられ、前記回転体を回転可能に支持するベアリング(92)の加速度によって当該振動の大きさを示した加速度信号を出力可能な加速度検出部(11)と、
    記加速度信号をフーリエ変換した加速度信号のパワースペクトルを演算可能な加速度フーリエ変換部(12)と、
    記加速度信号のパワースペクトルの積分、または、前記加速度信号を積分した一次積分信号である速度信号のフーリエ変換、によって導出される速度信号のパワースペクトルを演算可能な一次積分演算部(131)と、
    前記加速度信号のパワースペクトルおよび前記速度信号のパワースペクトルに基づいて前記回転体の回転状態を判定可能な判定部(14)と、
    を備え
    前記判定部は、
    前記加速度信号のパワースペクトルにおける最大スペクトル値と所定の加速度スペクトル閾値との比較に基づいて、前記ベアリングが、異常な状態ではあるものの交換が不要な予備異常状態であるか否かを判定する予備異常判定部(141)と、
    前記速度信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である速度周波数と所定の一次周波数閾値との比較に基づいて、前記ベアリングが、交換が必要な真性異常状態であるか否かを判定する真性異常判定部(142)と、
    前記予備異常判定部における判定結果、および、前記真性異常判定部における判定結果に基づいて外部に信号を出力する処理部(143)と、
    を有する回転体の検査装置。
  2. 前記速度信号のパワースペクトルの積分、または、前記速度信号を積分した二次積分信号である変位信号のフーリエ変換、によって導出される変位信号のパワースペクトルを演算する二次積分演算部(133)をさらに備え、
    前記真性異常判定部は、前記変位信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である変位周波数と所定の二次周波数閾値との比較に基づいて、前記ベアリングの使用制限時間を過ぎているか否かを判定し、
    前記処理部は、前記真性異常判定部が前記ベアリングは使用制限時間を過ぎていると判定すると、前記回転体を有する回転装置(5)の運転を停止する運転停止信号を出力する請求項に記載の回転体の検査装置。
  3. 前記真性異常判定部は、
    前記速度周波数が前記一次周波数閾値より小さいとき、前記ベアリングが前記真性異常状態であると判定し、
    前記変位周波数が前記二次周波数閾値より小さいとき、前記ベアリングの使用制限時間を過ぎていると判定する請求項2に記載の回転体の検査装置。
  4. 回転体(3)の回転状態を検査する回転体の検査方法であって、
    前記回転体を回転可能に支持するベアリング(92)の加速度によって前記回転体の回転による振動の大きさを示す加速度信号を取得する信号取得段階と、
    前記信号取得段階で取得した加速度信号をフーリエ変換した加速度信号のパワースペクトルを演算するフーリエ変換段階と、
    前記加速度信号のパワースペクトルの積分、または、前記加速度信号を積分した一次積分信号のフーリエ変換、によって導出される一次積分信号である速度信号のパワースペクトルを演算する一次積分演算段階と、
    前記加速度信号のパワースペクトルおよび前記速度信号のパワースペクトルに基づいて前記回転体の状態を判定する判定段階と、
    を含み、
    前記判定段階は、
    前記加速度信号のパワースペクトルにおける最大スペクトル値と所定の加速度スペクトル閾値との比較に基づいて、前記ベアリングが、異常な状態ではあるものの交換が不要な予備異常状態であるか否かを判定する予備異常判定段階と、
    前記速度信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である速度周波数と所定の一次周波数閾値との比較に基づいて、前記ベアリングが、交換が必要な真性異常状態であるか否かを判定する真性異常判定段階と、
    を含む回転体の検査方法。
  5. 前記予備異常判定段階を複数回行う請求項に記載の回転体の検査方法。
  6. 前記真性異常判定段階を複数回行う請求項またはに記載の回転体の検査方法。
  7. 前記速度信号のパワースペクトルの積分、または、前記速度信号を積分した二次積分信号である変位信号のフーリエ変換、によって導出される変位信号のパワースペクトルを演算する二次積分演算段階と、
    前記変位信号のパワースペクトルにおいて最大スペクトル値を示す周波数である変位周波数と所定の二次周波数閾値との比較に基づいて、前記ベアリングの使用制限時間を過ぎているか否かを判定する最終判定段階と、
    をさらに含む請求項4〜6のいずれか一項に記載の回転体の検査方法。
  8. 前記真性異常判定段階では、前記速度周波数が前記一次周波数閾値より小さいとき、前記ベアリングが前記真性異常状態であると判定し、
    前記最終判定段階では、前記変位周波数が前記二次周波数閾値より小さいとき、前記ベアリングの使用制限時間を過ぎていると判定する請求項7に記載の回転体の検査方法。
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