以下、本技術を実施するための形態(以下、実施の形態と称する)について説明する。説明は以下の順序により行う。
1.第1の実施の形態(経路情報、参照情報、サービス情報等が表示されている入出力部におけるユーザ操作に基づいて他の情報処理装置との接続処理を行う例)
2.第2の実施の形態(ユーザの好みに応じたお勧め情報(リコメン情報)を表示する例)
3.第3の実施の形態(各情報処理装置をグループ単位で表示する例)
4.第4の実施の形態(接続条件を交渉する例)
5.第5の実施の形態(接続先として選択された情報処理装置においてその接続を許可するか否かを確認する例)
6.応用例
<1.第1の実施の形態>
[通信システムの構成例]
図1は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10のシステム構成例を示す図である。
通信システム10は、複数の情報処理装置(情報処理装置11乃至19、100)と、基地局21、22とを備える。通信システム10を構成する各情報処理装置(デバイス)は、例えば、無線通信機能を備える携帯型の情報処理装置(例えば、スマートフォン、携帯電話、タブレット端末)や固定型の情報処理装置(例えば、プリンタ、パーソナルコンピュータ)である。
また、基地局21は、3G(3rd Generation)方式および4G(4th generation)方式のうちの少なくとも1つの携帯電話サービスを行うことが可能な基地局(情報処理装置)である。また、基地局22は、無線LAN(Local Area Network)を利用した通信を行うことが可能な基地局(情報処理装置)である。この無線LANとして、例えば、Wi−Fi(Wireless Fidelity))、Wi−Fi Direct、Wi−Fi CERTIFIED Miracast仕様(技術仕様書名:Wi−Fi Display)を用いることができる。また、他の通信方式を利用した無線通信を行う基地局を用いるようにしてもよい。また、例えば、ミリ波通信(60GHz等)、5GHz無線LAN、UWB(Ultra Wide Band)、可視光通信により無線通信を行う基地局を用いるようにしてもよい。また、例えば、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)、赤外線により無線通信を行う基地局を用いるようにしてもよい。
また、情報処理装置11乃至19、100のうちの少なくとも1つ(例えば、情報処理装置11)は、基地局21との間で無線通信を行うことが可能であるものとする。また、情報処理装置11乃至19、100のうちの少なくとも1つ(例えば、情報処理装置19)は、基地局22との間で無線通信を行うことが可能であるものとする。
ここで、近接する情報処理装置と自律的に相互接続する通信方法として、アドホック通信やアドホックネットワーク等が知られている。このようなネットワークにおいては、各情報処理装置は、マスタ局(例えば、制御装置)に依存することなく、近接する情報処理装置と相互に通信を行うことが可能である。そこで、本技術の実施の形態では、自律的に近接情報処理装置と相互接続する通信方法として、アドホックネットワークを例にして説明する。
アドホックネットワークでは、近隣に新たな情報処理装置が追加されると、この新たな情報処理装置も自由にネットワークに参加することができる。例えば、最初に、図1に示す情報処理装置11乃至19、100のうち、情報処理装置11乃至14、100のみがアドホックネットワークに参加している場合を想定する。この場合に、情報処理装置15乃至19が順次追加されていくものとする。この場合には、これらの各情報処理装置(近接する情報処理装置)が増加するのに応じて、ネットワークのカバー範囲を増加させることができる。すなわち、情報処理装置15乃至19が順次追加されるのに応じて、ネットワークのカバー範囲を増加させることができる。
ここで、各情報処理装置は、近接する情報処理装置と自律的に相互接続する以外に、他の情報処理装置間でやりとりされる情報をバケツリレー的に転送することも可能である。
例えば、情報処理装置100は、情報処理装置12、14、18、19のそれぞれに直接通信することができるが、電波が届かない等の理由により、他の情報処理装置には直接通信することができないものとする。図1では、直接通信することができる情報処理装置間における無線通信の経路を点線で模式的に示す。例えば、情報処理装置100は、情報処理装置12、14、18、19との間で直接通信することができるため、情報処理装置100と、情報処理装置12、14、18、19との各経路を点線で示す。
また、直接通信ができない場合でも、情報処理装置100との直接通信が可能な情報処理装置12、14、18、19が情報処理装置100のデータを他の情報処理装置に転送することが可能である。そこで、このようにデータを転送することにより、情報処理装置100と、情報処理装置100と直接通信することができない情報処理装置とは、互いに情報のやり取りを行うことが可能となる。例えば、情報処理装置100と、情報処理装置100と直接通信することができない情報処理装置11とは、情報処理装置12を経由して互いに情報のやり取りを行うことが可能となる。
このように互いにデータ転送(いわゆる、バケツリレー)を行い、遠くの情報処理装置に情報を届ける方法は、マルチホップ・リレーと称されている。また、マルチホップを行うネットワークは、メッシュネットワークとして一般的に知られている。
このような、アドホックネットワークやメッシュネットワークを構成する情報処理装置の構成例については、図2を参照して詳細に説明する。
ここで、一般に行われているマルチホップ・リレーについて説明する。
例えば、図1に示すように、メッシュネットワークが構成されており、情報処理装置100が情報処理装置11との通信を行うまでの手順について説明する。
情報処理装置100は、情報処理装置11との通信を開始する前に、どの通信経路を用いるか(どの情報処理装置を経由するか)を特定する。例えば、情報処理装置100は、公知の通信経路選択プロトコルに則った手順に基づいて、隣接する各情報処理装置との間で通信経路選択情報をやりとりする。
例えば、IETF発行のRFC3626、Optimized Link State Routing Protocol(OLSR)の規格で定められている手順を用いることができる。また、例えば、IEEE発行のIEEE Standard for Information Technology-Telecommunications and information exchange between systems-Local and metropolitan area networks-Specific requirements Part 11: Wireless LAN Medium Access Control(MAC) and Physical Layer(PHY) specifications Amendment 10: Mesh Networking(通称、IEEE802.11s)等の規格で定められている手順を用いることができる。
これらの手順に基づいて、情報処理装置100は、情報処理装置12を経由すると、情報処理装置11と無線リソースを無駄使いせずに通信が可能であることを検出することができる。例えば、中継局の数が最小であること、伝送遅延が最小であること、伝送のために周波数チャネルを占有する時間が最小であること等に基づいて、無駄使いせずに通信が可能であることを検出することができる。ここで、2つの情報処理装置間で無線通信により情報のやりとりを行う場合に、その2つの情報処理装置間における接続経路に存在してその情報を転送してその情報の中継装置として機能する情報処理装置を中継局と称して説明する。
この検出の際に用いられた情報は、通信経路情報として各情報処理装置の内部に保持され、実際にパケットを送受信する際に、そのパケットを最終目的地に到達させるためには次にどの情報処理装置に送信すべきかを検索する際に参照される。
情報処理装置100は、上述した手順で、情報処理装置11までの有効な通信経路情報を取得する。そして、情報処理装置100は、その取得された通信経路情報に基づいて、情報処理装置11宛てのパケットを情報処理装置12に送信する。このパケットを受信した情報処理装置12は、内部に保持されている通信経路情報に基づいて、受信した情報処理装置11宛てのパケットを情報処理装置11に転送する。
なお、上述した通信経路情報の作成は、メッシュネットワークに接続されている全ての情報処理装置を対象に行われる場合もある。ただし、ネットワーク内に存在する情報処理装置の数が極めて多い場合等には、通信経路情報の作成に関する制御パケット等によるオーバーヘッドが増加する。そこで、通信経路情報の作成に関する制御パケット等によるオーバーヘッドを削減するため、例えば、上述したように、各パケットが転送される回数に制限を設けることができる。例えば、各パケットの転送(ホップ)回数を所定回(例えば、2乃至4回)に制限することができる。
また、アドホックネットワークやメッシュネットワークを用いて、周辺機器と自由に通信しながら、コンテンツを流通させる仕組みが考えられる。このような仕組みを実現するためには、どの情報処理装置が、どのようなコンテンツを保持しており、供給可能であるかを周辺機器に報知する必要がある。
例えば、図8に示すように、各情報処理装置が定期的に送信するビーコンに自装置情報および他装置情報(自装置情報730および他装置情報750)を含めることにより、各情報処理装置が提供可能なサービスを周辺に報知することが可能である。また、各情報処理装置は、ビーコンを探すことにより、周辺に存在する情報処理装置を発見することができる。この場合には、発見した情報処理装置がどのようなサービスを提供しているかを検出することもできる。
このように、本技術の実施の形態におけるネットワークは、例えば、自律分散型ネットワーク(例えば、アドホックネットワーク)として把握することができる。すなわち、本技術の実施の形態におけるネットワークは、P2P(Peer to Peer)のように、複数の情報処理装置が1対1で無線通信を行うことによりそれらの各情報処理装置が相互に接続されるネットワークとして把握することができる。言い換えると、本技術の実施の形態におけるネットワークは、複数の情報処理装置のうちの2つの情報処理装置間で無線通信を行うことにより、複数の情報処理装置が相互に接続されるネットワークとして把握することができる。
ここで、上述したように、アドホックネットワークやメッシュネットワークが拡大された場合には、接続可能となる情報処理装置が増加する。このため、ユーザが所望する情報処理装置への接続(例えば、コンテンツ送信のための接続)を容易に行うため、各情報処理装置との関係を容易に把握することが重要である。そこで、本技術の実施の形態では、各情報処理装置との関係を容易に把握する例を示す。
[情報処理装置の構成例]
図2は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100の内部構成例を示すブロック図である。なお、他の情報処理装置の内部構成については、情報処理装置100と略同一であるため、ここでは、情報処理装置100についてのみ説明し、他の情報処理装置の説明を省略する。
情報処理装置100は、通信部110と、アンテナ111と、I/O(Input/Output)インタフェース120と、制御部130と、メモリ140と、位置情報取得部150と、操作受付部160と、入出力部170と、音声出力部180とを備える。また、これらの各部は、バス101を介して接続される。また、入出力部170は、入力部171および表示部172を備える。
通信部110は、アンテナ111を介して、電波の送受信を行うためのモジュール(例えば、モデム)である。例えば、通信部110は、無線LAN(例えば、Wi−Fi、Wi−Fi Direct、Wi−Fi CERTIFIED Miracast)、ミリ波通信(60GHz等)、5GHz無線LAN、UWBにより無線通信を行うことができる。また、例えば、通信部110は、可視光通信、NFC、Bluetooth、赤外線、携帯電波等により無線通信を行うことができる。
例えば、通信部110は、制御部130の制御に基づいて、無線通信を利用して所定範囲内に存在する他の情報処理装置との間で、ビーコン(例えば、図8に示すビーコン710)の送受信を行う。また、通信部110は、制御部130の制御に基づいて、無線通信を利用して所定範囲内に存在する他の情報処理装置との間で各情報処理装置が提供するサービスに関するデータの送受信を行う。この場合に、通信部110は、1つの情報処理装置から他の情報処理装置に提供されるサービスに関するデータの転送を行うこともできる。すなわち、通信部110は、情報処理装置100および他の情報処理装置のうちの少なくとも1つが提供するサービスに関するデータの送受信を、無線通信を利用して所定範囲内に存在する他の情報処理装置との間で行うことができる。ここで、所定範囲は、例えば、情報処理装置100の位置を基準とする範囲であり、通信部110が、無線通信を利用してデータの送受信を行うことが可能な範囲を意味するものとする。また、所定範囲内に存在する他の情報処理装置は、例えば、情報処理装置100の近隣に存在する情報処理装置であって、無線通信を利用して情報処理装置100との間でデータの送受信を行うことが可能な情報処理装置であるものとする。
なお、通信部110は、電波(電磁波)を用いた無線通信を行うようにしてもよく、電波以外の媒体を用いた無線通信(例えば、磁界を用いて行われる無線通信)を行うようにしてもよい。
また、通信部110は、近隣の情報処理装置との間で通信リンクを開設して相互通信を行うとともに、情報処理装置100が通信可能である近隣の情報処理装置の数を管理し、通信可能である近隣の情報処理装置の数を示す情報(通信可能数情報)を保持する。また、通信部110は、無線通信に用いるチャネルの利用度合いを定期的または不定期に観測し、情報処理装置100の周りの通信回線がどの程度混雑しているか否かを示す情報(混雑度情報)を保持する。また、通信部110は、無線通信を行う近接の情報処理装置との間のリンククオリティ(受信電力や送信可能なデータレート等)を観測し、どの程度の帯域幅で近接の情報処理装置との間で無線通信を行うことができるかを示す情報(通信状態情報)を保持する。そして、通信部110は、これらの各情報を制御部130に供給する。
I/Oインタフェース120は、情報処理装置100と連動して動作するセンサ・アクチュエータ等の各部(外部装置を含む)とのインタフェースである。図2では、位置情報取得部150、操作受付部160、入出力部170および音声出力部180がI/Oインタフェース120に接続される例を示す。また、図2では、位置情報取得部150、操作受付部160、入出力部170および音声出力部180を情報処理装置100に内蔵する例を示すが、これらの全部または一部を情報処理装置100の外部に設けるようにしてもよい。
位置情報取得部150は、情報処理装置100が存在する位置を特定するための情報(位置情報)を取得するものであり、取得された位置情報を、I/Oインタフェース120を介して制御部130に出力する。この位置情報は、絶対的な位置情報であり、例えば、緯度、経路、高度である。位置情報取得部150は、例えば、GPS(Global Positioning System)信号を受信して緯度、経度、高度を算出するGPS受信機により実現される。また、位置情報取得部150は、ネットワークを介して他の情報処理装置から位置情報を取得するようにしてもよい。例えば、位置情報取得部150は、ネットワークを介して他の情報処理装置(例えば、通信事業者が運営する通信制御装置)から位置情報を取得することができる。また、例えば、位置情報取得部150は、通信事業者が運営する基地局(または、無線LANのアクセスポイント)の識別情報に対応する位置に関する情報(位置情報)を取得することができる。なお、情報処理装置の基地局の識別情報は、例えば、セルIDであり、無線LANのアクセスポイントの識別情報は、例えば、SSID(Service Set Identifier)である。なお、これらの取得方法以外の他の取得方法により位置情報を取得するようにしてもよい。
操作受付部160は、ユーザにより行われた操作入力を受け付ける操作受付部であり、受け付けられた操作入力に応じた操作情報を、I/Oインタフェース120を介して制御部130に出力する。操作受付部160は、例えば、タッチパネル、キーボード、マウスにより実現される。
入出力部170は、入力部171および表示部172が一体として構成されているものである。入出力部170は、例えば、使用者がその指を表示面に接触または近接することにより操作入力を行うことが可能なタッチパネルを用いて一体で構成することができる。例えば、情報処理装置100がスマートフォンである場合には、入出力部170は、スマートフォンの表示画面(操作画面)に相当するものである。そして、例えば、ユーザは表示部172に表示されている画像等の接触操作(または、近接操作)を行うことにより情報処理装置100の操作が可能となる。
また、入出力部170は、制御部130の制御に基づいて各種画像を表示部172に表示するとともに、表示部172の表示面に近接または接触する物体の検出状態に基づいてユーザからの操作入力を入力部171により受け付ける。また、入力部171は、受け付けられた操作入力に応じた制御情報を制御部130に出力する。
例えば、入力部171として、導電性を有する物体(例えば、人物の指)の接触または近接を、静電容量の変化に基づいて検出する静電式(静電容量方式)のタッチパネルを用いることができる。なお、静電式(静電容量方式)以外の他のタッチパネルを用いるようにしてもよい。例えば、感圧式(抵抗膜圧式)や光式等のタッチパネルを用いることができる。また、例えば、表示部172として、LCD(Liquid Crystal Display)、有機EL(Electro Luminescence)パネル等の表示パネルを用いることができる。そして、入出力部170は、例えば、表示パネルの表示面上に、透明なタッチパネルを重ね合わせることにより構成される。
音声出力部180は、制御部130の制御に基づいて、各種音声を出力する音声出力部(例えば、スピーカ)である。
制御部130は、メモリ140に格納されている制御プログラムに基づいて情報処理装置100の各部を制御するものである。例えば、制御部130は、送受信した情報の信号処理を行う。また、制御部130は、例えば、CPU(Central Processing Unit)により実現される。
メモリ140は、各種情報を格納するメモリである。例えば、メモリ140には、情報処理装置100が所望の動作を行うために必要となる各種情報(例えば、制御プログラム)が格納される。また、メモリ140のコンテンツ記憶領域には、音楽コンテンツや画像コンテンツ(例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ)等の各種コンテンツが格納される。
また、メモリ140には、他装置情報管理テーブル200(図4に示す)と、自装置情報管理テーブル220(図5に示す)と、設定情報管理テーブル230(図6に示す)とが格納される。なお、他装置情報管理テーブル200は、情報処理装置100以外の他の情報処理装置に関する情報(他装置情報)を管理するためのテーブルである。また、自装置情報管理テーブル220は、情報処理装置100に関する情報(自装置情報)を管理するためのテーブルである。また、設定情報管理テーブル230は、情報処理装置100を所有するユーザにより設定される情報(設定情報)を管理するためのテーブルである。
例えば、無線通信を利用してデータを送信する場合には、制御部130は、メモリ140から読み出された情報やI/Oインタフェース120から入力された信号等を処理し、実際に送信するデータの塊(送信パケット)を生成する。続いて、制御部130は、その生成された送信パケットを通信部110に出力する。また、通信部110は、その送信パケットを、実際に伝送するための通信方式のフォーマット等に変換した後に、変換後の送信パケットをアンテナ111から外部に送信する。
また、例えば、無線通信を利用してデータを受信する場合には、通信部110は、アンテナ111を介して受信した電波信号を、通信部110内の受信機が行う信号処理により受信パケットを抽出する。そして、制御部130は、その抽出された受信パケットを解釈する。この解釈の結果、保持すべきデータであると判断された場合には、制御部130は、そのデータをメモリ140に書き込む。また、他の情報処理装置に転送すべきデータであると判断された場合には、制御部130は、他の情報処理装置に転送するための送信パケットとして、そのデータを通信部110に出力する。また、内部または外部アクチュエータに転送すべきデータであると判断された場合には、制御部130は、I/Oインタフェース120から内部または外部(例えば、表示部172)に出力する。
また、例えば、制御部130は、メモリ140の自装置情報管理テーブル220に基づいて自装置情報(図8に示す自装置情報730)を生成する。また、例えば、制御部130は、メモリ140の他装置情報管理テーブル200に基づいて他装置情報(図8に示す他装置情報750)を生成する。そして、制御部130は、その生成された自装置情報および他装置情報を含むビーコン(図8に示すビーコン710)を他の情報処理装置に送信することができる。また、例えば、制御部130は、メモリ140に格納されている各種コンテンツを、無線通信を利用して他の情報処理装置に提供することができる。
また、例えば、制御部130は、ネットワークにおける複数の情報処理装置と無線通信に関する経路との関係を経路情報(例えば、図9に示す各情報処理装置、接続経路および接続候補経路)として入出力部170に表示させる制御を行う。また、例えば、制御部130は、その経路情報に関する操作入力に基づいてネットワークにおける無線通信の制御を行う。ここで、経路情報に関する操作入力は、例えば、タッチパネルやポインティングデバイス(例えば、マウス、トラックパッド、トラックボール)の操作部材を用いた操作入力である。例えば、タッチパネルを用いた操作入力は、タッチ操作(例えば、接触操作、近接操作)、なぞる操作等である。また、例えば、ポインティングデバイスを用いた操作入力は、表示画面上におけるポインターによる操作(例えば、移動操作、囲む操作)等である。すなわち、タッチ操作、または、ポインティングデバイスを用いたポインターによる操作のうちの少なくとも1つを操作入力として用いることができる。なお、以下では、主に、タッチパネルを用いた操作入力の例を示すが、他の操作入力(例えば、ポインティングデバイスを用いた操作入力)についても同様に適用することができるものとする。
なお、情報処理装置100がバッテリーにより駆動されている場合には、情報処理装置100にはバッテリーが搭載されている(内蔵または装着)。この場合に、制御部130は、バッテリー残量を推定する機能を備え、推定されたバッテリー残量を随時取得することができる。
[機能レイヤ例]
図3は、本技術の第1の実施の形態における各情報処理装置の機能レイヤの一例を示す図である。図3では、各情報処理装置が、自装置の周りに存在する他の情報処理装置の状態を把握するための機能レイヤの一例を示す。
アプリケーション191は、メッシュネットワーク用のアプリケーションを示すレイヤである。
サービスディスカバリ192は、アプリケーションと同様に、各情報処理装置によりダウンロード可能な情報(各情報処理装置が提供するサービスに関する情報(サービス情報))を示すレイヤである。また、サービスディスカバリ192により、メッシュネットワークに参加していない2ホップ(hop)以上先の情報処理装置に関するサービス情報を把握することができる。ここで、1ホップ先の情報処理装置は、1回の転送(ホップ)によりデータを送信することができる情報処理装置を意味する。また、2ホップ(hop)先の情報処理装置は、2回の転送によりデータを送信することができる情報処理装置を意味する。
メッシュエンジン193は、1ホップ(hop)以内の全ての情報処理装置のID(メッシュネットワークに参加していない情報処理装置のIDも含む)を示すレイヤである。メッシュエンジン193により、メッシュネットワークに参加している2ホップ(hop)以上先の情報処理装置に関する経路を把握することができる。
[リンクの状態例]
ここで、メッシュネットワークを構成する各情報処理装置間のリンクについて説明する。本技術の実施の形態では、各情報処理装置間のリンクの状態として、次の(1)乃至(3)の3つの状態が想定される。
(1)隣接する情報処理装置(Neighbor端末)として認識していて、かつ、同一のメッシュネットワークに参加している状態。この状態では、各情報処理装置間でビーコンのやりとり(送受信)が行われる。
(2)隣接する情報処理装置(Neighbor端末)として認識していて、かつ、Peer STA(station)として通信可能な状態。すなわち、アソシエーション(接続してもよく、信頼できる情報処理装置として認めた)後の状態。この状態では、各種情報(例えば、コンテンツ)のやりとりを行うことが可能である。
(3)メッシュネットワークの経路が設定されて、Active Linkになった状態。すなわち、Path discovery手順後の状態。
このように、各情報処理装置間のリンクの状態として、上述した(1)乃至(3)の3つの状態が想定される。この場合に、上述した(1)乃至(3)のリンクの状態を表示することが可能である。そこで、本技術の実施の形態では、上述した(1)乃至(3)のリンクの状態を表示する例を示す。
[他装置情報管理テーブルの内容例]
図4は、本技術の第1の実施の形態におけるメモリ140に格納されている他装置情報管理テーブル200の管理内容の一例を模式的に示す図である。
他装置情報管理テーブル200は、情報処理装置100以外の他の情報処理装置に関する情報(他装置情報)を管理するためのテーブルである。ここで、他の情報処理装置には、例えば、情報処理装置100と直接通信することが可能な情報処理装置と、他の情報処理装置(中継局)を経由して情報処理装置100と間接的に通信することが可能な情報処理装置とが含まれる。
他装置情報管理テーブル200には、端末識別情報201と、位置情報202と、中継局情報203と、接続情報204と、予測通信速度205と、課金情報206と、ポイント情報207と、接続許可時間情報208と、サービス情報209と、グループ情報210とが関連付けて格納される。また、他装置情報管理テーブル200における各情報は、他の情報処理装置から送信される自装置情報および他装置情報(図8に示す自装置情報730および他装置情報750)に基づいて更新(または、追加)される。
端末識別情報201は、各情報処理装置を識別するための識別情報である。この端末識別情報として、例えば、MAC(Media Access Control)アドレスを用いることができる。また、例えば、アプリケーション特有の識別情報を用いるようにしてもよい。
なお、図4では、説明の容易のため、端末識別情報として、簡易的な数字(0011、0012、0013、0014、…)のみを示す。例えば、端末識別情報201「0011」が情報処理装置11の端末識別情報であり、端末識別情報201「0012」が情報処理装置12の端末識別情報であるものとする。他の端末識別情報も同様であるものとする。
位置情報202は、各情報処理装置が存在する位置を特定するための情報である。この位置情報として、例えば、緯度および経度を用いることができる。この緯度および経度は、例えば、各情報処理装置が備える位置情報取得部(例えば、GPS受信機)により取得される。そして、図8のaに示す位置情報741に格納されて情報処理装置100に送信される。
中継局情報203は、情報処理装置100が各情報処理装置に接続する際に、中継局となりうる情報処理装置に関する情報(中継局情報)である。例えば、図1に示す状態で、情報処理装置100が情報処理装置11と接続する場合には、情報処理装置12が中継局となることができる。このため、端末識別情報201「0011」の中継局情報203には、中継局となりうる情報処理装置12の端末識別情報「0012」が格納される。なお、図1に示す状態で、情報処理装置100が情報処理装置11と接続する場合には、情報処理装置12以外でも、情報処理装置13、14が中継局となることができる。このように複数の経路が存在する場合には、1つの情報処理装置について経路毎の他装置情報を管理する。
接続情報204は、情報処理装置100および他の情報処理装置の接続の有無に関する情報である。例えば、無線通信を利用して情報処理装置100と接続されている情報処理装置(例えば、上述した(2)に示す状態)については、接続中である旨(図4では、「接続中」)が格納される。一方、情報処理装置100と接続されていない情報処理装置(例えば、上述した(1)または(3)に示す状態)については、接続候補である旨(図4では、「接続候補」)が格納される。
予測通信速度205は、情報処理装置100および他の情報処理装置が接続された場合における情報処理装置100および他の情報処理装置間の通信速度の予測情報である。すなわち、予測通信速度205は、情報処理装置100が他の情報処理装置に接続して無線通信を行う場合に予測される通信速度を示す値である。例えば、データの送信元局(例えば、データを最初に送信した情報処理装置)からどれだけのメトリック値を要してたどり着いたかを示す値に基づいて、予測通信速度を算出することができる。
ここで、情報処理装置間のリンクのメトリック値は、例えば、そのリンクでは何Mbpsで伝送が可能かを示す値である。例えば、IEEE802.11−2012規格では、メトリック値caを次の式1により求めることができる。
ca=[O+(Bt/r)]/[1/(1−ef)] … 式1
ここで、rは、データレート(data rate)(Mb/s)を示す値である。また、efは、フレームエラーレート(frame error rate)を示す値である。また、Btは、フレームサイズ(frame size)を示す値である。また、Oは、PHY(physical layer(物理層))固有の値である。
例えば、他の情報処理装置からデータを受信した情報処理装置は、その受信したデータをマルチホップ転送するが、この転送処理毎に、情報処理装置間のリンクのメトリック値を取得する。そして、転送対象となるデータに含まれているメトリック値に、新たに取得されたメトリック値(情報処理装置間のリンクのメトリック値)を加算することにより、データの送信元局からのメトリック値を算出することができる。すなわち、データ転送が行われる毎に、情報処理装置間のリンクのメトリック値が累積加算される。そして、その累積加算された値に基づいて、予測通信速度を算出することができる。
また、例えば、受信電界強度から使用可能な変調(いくつの多値変調まで使用可能か)を把握し、周波数やエラーレットに基づいて予想通信速度を決定するようにしてもよい。
課金情報206は、情報処理装置100および他の情報処理装置が接続された場合における課金に関する情報である。例えば、情報処理装置100が接続要求を送信して接続した他の情報処理装置のユーザに対して、情報処理装置100は、課金情報206の値に対応する料金を支払う必要がある。この場合に、接続要求を送信して接続した他の情報処理装置の全てのユーザに対して、課金情報206の値に対応する料金を支払うようにしてもよく、その一部のユーザ(中継局のユーザ)に対して、その料金を支払うようにしてもよい。また、支払い対象が複数となる場合には、その接続経路における位置(情報処理装置100からのホップ数)に応じて、課金情報206の値に対応する料金を変換するようにしてもよい。なお、料金の支払い方法については、ユーザが手動で支払うようにしてもよく、情報処理装置100が自動で支払処理を行うようにしてもよい。
ポイント情報207は、情報処理装置100および他の情報処理装置が接続された場合におけるポイントに関する情報である。例えば、情報処理装置100が接続要求を送信して接続した他の情報処理装置のユーザに対して、情報処理装置100は、ポイント情報207の値に対応するポイントを譲渡する必要がある。この場合に、接続要求を送信して接続した他の情報処理装置の全てのユーザに対して、ポイント情報207の値に対応するポイントを譲渡するようにしてもよく、その一部のユーザ(中継局のユーザ)に対して、そのポイントを譲渡するようにしてもよい。また、譲渡対象が複数となる場合には、その接続経路における位置(情報処理装置100からのホップ数)に応じて、ポイント情報207の値に対応するポイントを変換するようにしてもよい。なお、ポイントの譲渡方法については、ユーザが手動で譲渡するようにしてもよく、情報処理装置100が自動で譲渡処理を行うようにしてもよい。
ここで、ポイントは、各情報処理装置を所有するユーザに何らかのもの(例えば、サービス、優遇等の有形または無形の便益)を与えるために用いられる情報(例えば、点数、数値)である。また、ポイントは、ポイントサービスの意味でも用いられる。なお、ポイントサービスは、Loyalty programと同様の意味で用いられる。
なお、本技術の実施の形態では、課金情報206およびポイント情報207の双方を情報処理装置毎に管理し、課金情報206およびポイント情報207のうちの少なくとも1つを用いるようにする。例えば、情報処理装置100が接続要求を送信して接続した他の情報処理装置に対して、情報処理装置100は、課金情報206の値に対応する料金の支払いと、ポイント情報207の値に対応するポイントの譲渡とを行うようにすることができる。なお、課金情報206の値に対応する料金の支払いと、ポイント情報207の値に対応するポイントの譲渡とのうちの一方のみとするようにしてもよい。これらについては、接続先の情報処理装置において設定可能とするようにしてもよい。なお、ユーザに何らかのもの(例えば、割引券、回数券、サービス券、引換券等の有形または無形の便益)を与えるために用いられる他の情報を、課金情報およびポイント情報の代わりに管理し、これらを用いるようにする。
また、情報処理装置100が接続要求を送信して接続した他の情報処理装置のうち、中継局のみに対して、課金情報206の値に対応する料金の支払いと、ポイント情報207の値に対応するポイントの譲渡とを行うようにしてもよい。
接続許可時間情報208は、情報処理装置100が接続処理を行った場合における接続可能な時間(1度の接続処理により接続可能な時間)を示す情報である。例えば、情報処理装置11の接続許可時間情報208には「10分」が格納されている。このため、情報処理装置100が情報処理装置11に接続要求を送信して接続した場合には、情報処理装置100および情報処理装置11の接続は10分のみ行うことが可能となり、10分経過後にはその接続が切断される。
サービス情報209は、他の情報処理装置が提供可能なサービスに関する情報(サービス情報)である。他の情報処理装置が提供可能なサービスは、例えば、コンテンツ(例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、音楽コンテンツ)や広告の提供である。また、サービス情報209には、サービスを特定するためのサービス識別情報(例えば、コンテンツ識別情報、広告識別情報)が格納される。
グループ情報210は、各情報処理装置が属するグループを識別するための情報(グループ識別子)である。例えば、同一のグループに属する情報処理装置には、同一の識別情報が格納される。グループ情報210として、例えば、SSIDや、独自に設定した識別子を用いることができる。
[自装置情報管理テーブルの内容例]
図5は、本技術の第1の実施の形態におけるメモリ140に格納されている自装置情報管理テーブル220の管理内容の一例を模式的に示す図である。
自装置情報管理テーブル220は、情報処理装置100に関する情報(自装置情報)を管理するためのテーブルである。
自装置情報管理テーブル220には、中継局設定情報221と、課金情報222と、要求ポイント情報223と、保有ポイント情報224と、接続許可時間情報225と、サービス情報226と、グループ情報227とが格納される。また、自装置情報管理テーブル220における各情報は、ユーザ操作や他の情報処理装置とのやりとりに基づいて更新される。
中継局設定情報221は、情報処理装置100を中継局とするか否かの設定に関する情報である。すなわち、情報処理装置100は、ユーザ操作に基づいて、情報処理装置100を中継局とするか否かを設定することができる。そして、その設定に関する情報(中継局可、中継局不可)が中継局設定情報221に格納される。
課金情報222は、情報処理装置100に接続された他の情報処理装置に対する課金に関する情報である。すなわち、他の情報処理装置が接続要求を送信して情報処理装置100に接続した場合には、他の情報処理装置のユーザは、情報処理装置100のユーザに、課金情報222の値に対応する料金を支払う必要がある。なお、上述したように、情報処理装置100に接続要求を送信して接続した他の情報処理装置のうち、情報処理装置100が中継局となる場合にのみ、課金情報222の値に対応する料金の支払いを要求するようにしてもよい。なお、課金情報222は、図4に示す課金情報206に対応する。
要求ポイント情報223は、情報処理装置100に接続された他の情報処理装置に対するポイントに関する情報である。すなわち、他の情報処理装置が接続要求を送信して情報処理装置100に接続した場合には、他の情報処理装置のユーザは、情報処理装置100のユーザに、要求ポイント情報223の値に対応するポイントを譲渡する必要がある。なお、上述したように、情報処理装置100に接続要求を送信して接続した他の情報処理装置のうち、情報処理装置100が中継局となる場合にのみ、要求ポイント情報223の値に対応するポイントの譲渡を要求するようにしてもよい。また、図5では、要求ポイント情報223の値を固定値(1接続当たりの固定値)とする例を示すが、他の情報処理装置との接続時間に基づいて変動する可変値とするようにしてもよい。例えば、可変値として、所定時間(例えば、5分)が経過するごとに所定値(例えば、5ポイント)が追加される値とすることができる。なお、要求ポイント情報223は、図4に示すポイント情報207に対応する。
保有ポイント情報224は、情報処理装置100のユーザが所有するポイントに関する情報である。保有ポイント情報224の値に対応するポイントを用いて、情報処理装置100は、他の情報処理装置と接続して通信を行うことができる。また、他の情報処理装置が接続要求を送信して情報処理装置100に接続した場合には、他の情報処理装置からのポイントが、保有ポイント情報224の値に加算される。
なお、本技術の実施の形態では、自装置のユーザが所有するポイントを、自装置内で管理する例を示すが、各情報処理装置のポイントを外部装置が一括して管理するようにしてもよい。例えば、基地局21、22を介して接続が可能なサーバに、各情報処理装置のポイントを管理させることができる。この場合には、各情報処理装置間での接続処理が行われる毎に、そのやりとりに関する情報がサーバに送信される。
接続許可時間情報225は、他の情報処理装置が情報処理装置100に接続した後に、接続可能な時間を示す情報である。なお、接続許可時間情報225は、図4に示す接続許可時間情報208に対応する。
サービス情報226は、情報処理装置100が他の情報処理装置に提供可能なサービスに関する情報(サービス情報)である。このサービスは、例えば、コンテンツ(例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、音楽コンテンツ)や広告の提供である。なお、サービス情報226として、コンテンツ情報や広告情報を格納するようにしてもよく、コンテンツや広告を特定するための他の情報(例えば、サービス識別情報)を格納するようにしてもよい。なお、サービス情報226は、図4に示すサービス情報209に対応する。また、コンテンツの送信先については、あまり拡大させたくないと考えるユーザも想定される。そこで、転送可能な数(hop数)をサービス情報226に関連付けて格納しておき、転送可能な数(hop数)を制限するようにしてもよい。この場合には、図4に示す他装置情報管理テーブル200にも転送可能な数(hop数)が関連付けて格納される。そして、各情報処理装置は、転送可能な数(hop数)に達したコンテンツに関するサービス情報209については、転送しないようにする。
グループ情報227は、情報処理装置100が属するグループを識別するための情報(グループ情報)である。なお、グループ情報227は、図4に示すグループ情報210に対応する。
[設定情報管理テーブルの内容例]
図6は、本技術の第1の実施の形態におけるメモリ140に格納されている設定情報管理テーブル230の管理内容の一例を模式的に示す図である。
設定情報管理テーブル230は、情報処理装置100を所有するユーザにより設定される情報(設定情報)を管理するためのテーブルである。
設定情報管理テーブル230には、課金情報231と、ポイント情報232と、通信速度情報233と、広告情報234と、コンテンツ情報235とが格納される。
課金情報231には、情報処理装置100を他の情報処理装置に接続する場合に、その接続に必要となる費用の上限値(ユーザが希望する上限値)が格納される。
ポイント情報232には、情報処理装置100を他の情報処理装置に接続する場合に、その接続に必要となるポイントの上限値(ユーザが希望する上限値)が格納される。
通信速度情報233には、情報処理装置100を他の情報処理装置に接続する場合に、その接続後に行われる無線通信の通信速度の下限値(ユーザが希望する下限値)が格納される。
広告情報234には、情報処理装置100のユーザの関心が高い広告(例えば、動画の広告、静止画の広告、音による広告)に関する情報が格納される。例えば、知財(知的財産)好きであり、かつ、知財に関する広告の閲覧を希望するユーザは、知財に関する情報を広告情報234に格納しておくことにより、知財に関する広告の閲覧をすることができる。
コンテンツ情報235には、情報処理装置100のユーザの関心が高いコンテンツ(例えば、動画コンテンツ、静止画コンテンツ、音楽コンテンツ)に関する情報が格納される。例えば、自動車好きであり、かつ、自動車に関するコンテンツの視聴を希望するユーザは、自動車に関する情報をコンテンツ情報235に格納しておくことにより、自動車に関する広告の視聴をすることができる。
このように、ポイント情報232、課金情報231および通信速度情報233のそれぞれには、情報処理装置100を他の情報処理装置に接続する場合に、ユーザが希望する各値が格納される。そして、これらの各値に基づいて、制御部130は、お勧め情報(リコメン情報)(例えば、図15に示すお勧め情報362)を生成する。
また、広告情報234およびコンテンツ情報235のそれぞれには、情報処理装置100のユーザの関心が高い広告やコンテンツに関する情報が格納される。そして、これらの各情報に基づいて、制御部130は、お勧め情報(リコメン情報)(例えば、図15に示すお勧め情報361)を生成する。なお、お勧め情報(リコメン情報)については、本技術の第2の実施の形態で詳細に説明する。
[自装置情報および他装置情報の送信例]
図7は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置が自装置情報および他装置情報を送信する場合における送信例を示す図である。
図7では、自装置情報および他装置情報を含めたビーコン(ビーコン信号)を定期的(または不定期)に送信する例を示す。また、図7では、横軸を時間軸とした場合におけるビーコンの送信例を示す。すなわち、図7では、時系列で順次送信されるビーコン701乃至703を模式的に示す。
このように、通信システム10を構成する各情報処理装置は、ビーコン(自装置情報および他装置情報を含む)を定期的(または不定期)に周囲の情報処理装置に報知する。なお、ビーコンの構成例については、図8を参照して詳細に説明する。
[自装置情報および他装置情報のフォーマット例]
図8は、本技術の第1の実施の形態における通信システム10を構成する各情報処理装置が送信するビーコンのフォーマット例を示す図である。なお、図8のaには、ビーコン情報720に含まれる自装置情報730のフォーマット例を示し、図8のbには、ビーコン情報720に含まれる他装置情報750のフォーマット例を示す。
ビーコン710は、プリアンブル(preamble)711と、ヘッダ712と、ビーコン情報720とを含む。
プリアンブル711は、パケット(ビーコン)の存在を示す情報である。すなわち、通信システム10を構成する各情報処理装置は、プリアンブル711を受信することにより、ビーコンの存在を検出することができる。
ヘッダ712は、パケットの所定位置に配置されてパケット(ビーコン)自体に関する情報を格納するものである。例えば、ヘッダ712には、送信元および送信先、パケットの大きさ等の各情報(パケット(ビーコン)自体に関する情報)が格納される。すなわち、通信システム10を構成する各情報処理装置は、ヘッダをデコードして解析する。この解析により、通信システム10を構成する各情報処理装置は、どの情報処理装置がどの情報処理装置宛てに送信した信号であるか、また、その信号がどの種別の信号であるか(ビーコンであるか否か等)を検出することができる。
ビーコン情報720は、通信システム10を構成する各情報処理装置に報知する情報である。すなわち、通信システム10を構成する各情報処理装置は、他の情報処理装置に報知すべき情報をビーコンに含めて送信する。
次に、ビーコン情報720について詳細に説明する。
ビーコン情報720には、時刻情報721と、ネットワークID722と、ネットワーク属性723と、自装置情報730と、他装置情報750と、その他情報724とが含まれる。
時刻情報721は、この情報を含むビーコンが送信元の情報処理装置から送信された時刻を示す時刻情報である。
ネットワークID722は、送信元の情報処理装置が構成するネットワークのIDを示す情報である。
ネットワーク属性723は、送信元の情報処理装置が構成するネットワークの属性を示す情報である。
自装置情報730は、送信元の情報処理装置に関する情報(自装置情報)である。
他装置情報750は、送信元の情報処理装置の周辺に存在する情報処理装置に関する情報(他装置情報)である。
その他情報724は、上述した情報以外の情報である。
次に、自装置情報730および他装置情報750について説明する。
図8のaに示すように、自装置情報730は、Element ID731と、Length732と、自装置情報フィールド[0]乃至[N]733との情報フィールドから構成されている。
Element ID731は、自装置情報が格納されていることを示す要素IDである。
Length732は、自装置情報の要素の長さを示すLengthである。
自装置情報フィールド[0]乃至[N]733は、1または複数の自装置情報フィールドにより構成される(例えば、N個)。この自装置情報フィールドは、自装置が提供するサービス毎に1つが配置される。例えば、3つのサービスを提供している情報処理装置については、3つのフィールドが配置される。
例えば、自装置情報管理テーブル220のサービス情報226(図5に示す)に格納されているサービス(例えば、コンテンツ、広告)の数だけ、自装置情報フィールド[0]乃至[N]733が配置される。
自装置情報フィールド[0]乃至[N]733には、位置情報741と、中継局設定情報742と、課金情報743と、ポイント情報744と、接続許可時間情報745と、サービス情報746と、グループ情報747とが関連付けて格納される。
ここで、位置情報741には、位置情報取得部150により取得された位置情報(最新の位置情報)が格納される。
中継局設定情報742には、自装置情報管理テーブル220の中継局設定情報221(図5に示す)に格納されている中継局設定情報(中継局可、中継局不可)が格納される。
課金情報743には、自装置情報管理テーブル220の課金情報222(図5に示す)に格納されている課金情報が格納される。
ポイント情報744には、自装置情報管理テーブル220の要求ポイント情報223(図5に示す)に格納されているポイント情報が格納される。
接続許可時間情報745には、自装置情報管理テーブル220の接続許可時間情報225(図5に示す)に格納されている接続許可時間情報が格納される。
サービス情報746には、自装置情報管理テーブル220のサービス情報226(図5に示す)に格納されているサービス情報が格納される。上述したように、自装置情報管理テーブル220のサービス情報226に格納されているサービス情報の数だけ、自装置情報フィールドが配置される。
グループ情報747には、自装置情報管理テーブル220のグループ情報227(図5に示す)に格納されているグループ情報が格納される。
図8のbに示すように、他装置情報750は、Element ID751と、Length752と、情報処理装置ID[0]乃至[M]753と、他装置情報フィールド[0]乃至[M]754との情報フィールドから構成されている。
なお、他装置情報750には、自装置情報730と略同様の情報が格納されるが、情報処理装置ID[0]乃至[M]753が追加されて格納される点が異なる。すなわち、Element ID751およびLength752は、図8のaに示すElement ID731およびLength732に対応する。また、情報処理装置ID[0]乃至[M]753と、他装置情報フィールド[0]乃至[M]754とは、情報処理装置が提供するサービス毎にペアとして配置される。
情報処理装置ID[0]乃至[M]753は、対応する情報処理装置(例えば、隣接する情報処理装置)を識別するためのIDである。すなわち、情報処理装置ID[0]乃至[M]753は、ペアとなる他装置情報フィールドのサービスをどの情報処理装置が提供するかを示す情報である。例えば、情報処理装置ID[0]乃至[M]753には、他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201(図4に示す)に格納されている端末識別情報が格納される。
他装置情報フィールド[0]乃至[M]754は、1または複数の他装置情報フィールドにより構成される(例えば、M個)。また、他装置情報フィールド[0]乃至[M]754には、位置情報761と、中継局情報762と、予測通信速度情報763と、課金情報764と、ポイント情報765と、接続許可時間情報766と、サービス情報767と、グループ情報768とが関連付けて格納される。
なお、他装置情報フィールド[0]乃至[M]754は、他の情報処理装置(すなわち、ビーコンを送信する情報処理装置以外の情報処理装置)に関する情報が格納される。この点と、中継局設定情報742の代わりに、中継局情報762および予測通信速度情報763が格納される点以外は、図8のaに示す自装置情報フィールド[0]乃至[N]733と同様である。
また、位置情報761、課金情報764、ポイント情報765、接続許可時間情報766、サービス情報767およびグループ情報768のそれぞれには、他装置情報管理テーブル200(図4に示す)に格納されている各情報(同一名称の情報)が格納される。
また、中継局情報762には、他装置情報管理テーブル200の中継局情報203(図4に示す)に格納されている中継局情報に、自装置(すなわち、ビーコンを送信する情報処理装置)に関する情報を追加した情報が格納される。例えば、図1に示す状態で、情報処理装置12を経由して情報処理装置100から情報処理装置11への経路が設定可能な場合を想定する。この場合には、情報処理装置100の他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201「0011」の中継局情報203には、中継局となりうる情報処理装置12の端末識別情報「0012」が格納される。この場合に、情報処理装置100がビーコンを送信するときには、中継局情報203に格納されている中継局情報「0012」に、情報処理装置100の端末識別情報「0100」を追加した情報(「0012」、「0100」)が中継局情報762に格納される。
ただし、図8のaの中継局設定情報742に「中継局不可」が格納されている場合には、ビーコンを送信した情報処理装置を中継局とすることができない。このため、そのビーコンを送信した情報処理装置を中継局情報203(図4に示す)に含む他装置情報を、他装置情報管理テーブル200から削除するようにしてもよい。
また、予測通信速度情報763には、他装置情報管理テーブル200の予測通信速度205(図4に示す)に格納されている値に対応するメトリック値に、新たに取得されたメトリック値を加算した値が格納される。
このように、情報処理装置ID[0]乃至[M]753と他装置情報フィールド[0]乃至[M]754との組合せ(すなわち、M個の組合せ)は、ビーコンを送信する情報処理装置に通知すべきサービスの数だけ存在する。
例えば、図1に示す情報処理装置100がビーコンをブロードキャストで送信すると、そのビーコンを周囲の情報処理装置(例えば、情報処理装置12、14、18、19)が受信する。そして、情報処理装置100の周囲の各情報処理装置は、受信したビーコンのヘッダに基づいて、そのビーコンが情報処理装置100から送信されたビーコンであることを検出することができる。また、情報処理装置100の周囲の各情報処理装置は、受信したビーコンに含まれるビーコン情報720の内容を確認することにより、情報処理装置100が提供可能なサービス等を把握することができる。また、情報処理装置100の周囲の各情報処理装置は、受信したビーコンに含まれるビーコン情報720の内容に基づいて、他装置情報管理テーブル(図4に示す他装置情報管理テーブル200に相当)を更新(または、追加)する。
例えば、情報処理装置100から送信されたビーコン710を情報処理装置12が受信した場合を想定する。この場合には、情報処理装置12は、受信したビーコン710に含まれるネットワーク属性723に基づいて、送信元の情報処理装置100が近隣にネットワークを構成して存在することを検出することができる。また、このネットワークの属性は、ネットワーク属性723により特定される。
また、情報処理装置12は、受信したビーコン710に含まれる自装置情報730に基づいて、情報処理装置100に関する各情報(位置情報、課金情報、サービス等)を取得することができる。同様に、情報処理装置12は、受信したビーコン710に含まれる他装置情報750に基づいて、情報処理装置100以外の他の情報処理装置に関する各情報(位置情報、課金情報、サービス等)を取得することができる。そして、情報処理装置12は、受信したビーコン710に含まれる自装置情報730および他装置情報750に基づいて、他装置情報管理テーブル(図4に示す他装置情報管理テーブル200に相当)を更新(または、追加)する。
また、情報処理装置12は、自装置がマルチホップ・リレーの中継局として動作することができる。これにより、情報処理装置12は、情報処理装置100に関する各情報(位置情報、課金情報、サービス等)を他の情報処理装置にも通知することができる。すなわち、情報処理装置12が送信するビーコン710に含まれる他装置情報750には、部分的に情報処理装置100に関する情報(他装置情報)が含まれることになる。
このように自装置情報および他装置情報の送受信を繰り返すことにより、情報処理装置100が把握している自装置情報および他装置情報を、ネットワークの隅々まで提供することが可能となる。すなわち、各情報処理装置は、定期的に送信するビーコンに自装置情報および他装置情報を含めることにより、各情報処理装置に関する各情報(位置情報、課金情報、サービス等)を周辺の情報処理装置に報知することができる。また、各情報処理装置は、ビーコンを受信することにより、周辺に存在する情報処理装置を発見することができ、同時に発見した情報処理装置がどのようなサービスを提供しているか等を検出することもできる。このように自装置情報および他装置情報は、各情報処理装置が提供するサービスに関する情報(サービス情報)を他の情報処理装置に通知するためのサービスディスカバリ情報としても把握することができる。
ただし、上述のように、パケットの転送回数を制限することにより、情報処理装置100が接続することができる通信相手を制限することができる。このように、転送回数を制限することにより、情報処理装置100が把握している自装置情報および他装置情報を送信する範囲を調整することができる。これにより、オーバーヘッドを削減することができる。
[経路情報の表示例]
図9は、本技術の第1の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面300)を示す図である。
図9では、図1に示すように各情報処理装置が配置されている場合における接続経路および接続候補経路(メッシュネットワークの接続構造)の表示例を示す。ここで、接続経路は、接続処理が行われ、各種情報のやりとりが可能な状態(例えば、上述した(2)の状態)となっている情報処理装置間の経路(実際に接続されている経路)を意味するものとする。また、接続候補経路は、接続可能な状態(例えば、上述した(1)または(3)の状態)となっている情報処理装置間の経路(接続可能な経路)を意味するものとする。また、経路情報は、ネットワークにおける複数の情報処理装置と無線通信に関する経路との関係を示す情報であるものとする。例えば、経路情報は、各情報処理装置、接続経路および接続候補経路である。
図9に示すように、入出力部170には、各情報処理装置(情報処理装置100を含む)の相対的な位置に各情報処理装置を表す標識が表示される。なお、図9では、移動可能な各情報処理装置(移動体)を表す標識として携帯型の情報処理装置(例えば、スマートフォン、タブレット端末)を簡略化した画像を表示する例を示す。また、図9では、固定型の各情報処理装置(基地局)を表す標識として基地局を簡略化した画像を表示する例を示す。また、図9では、説明の容易のため、各情報処理装置を表す標識には、図1に示す各情報処理装置の符号と同一の符号を付して示す。
また、情報処理装置100(自装置)については、他の情報処理装置と識別することができるように、自装置であることを示す標識301を付して表示する。標識301は、例えば、情報処理装置100を囲む円形の標識とすることができる。
ここで、入出力部170の表示面における各情報処理装置の位置については、位置情報取得部150により取得される位置情報と、他装置情報管理テーブル200の位置情報202(図4に示す)とに基づいて決定することができる。例えば、表示対象となる各情報処理装置の位置情報に含まれる緯度および経度に基づいて、各情報処理装置の絶対的な位置を決定することができる。このように決定された各情報処理装置の位置に基づいて、各情報処理装置の相対的な位置を決定することができる。
また、情報処理装置100の制御部130は、位置情報取得部150により取得された位置情報(情報処理装置100が存在する位置に関する位置情報)に基づいて、情報処理装置100が存在する位置を含む地図を入出力部170に表示させることができる。そこで、情報処理装置100の制御部130は、その地図上に情報処理装置100および他の情報処理装置を表す標識11乃至19、21、22を配置するようにしてもよい。なお、地図を表示するための地図データについては、メモリ140に格納しておくようにしてもよく、表示毎に外部から取得するようにしてもよい。また、この地図データは、例えば、緯度および経度により特定されるデータであり、一定の緯度幅および経度幅を単位として、複数の領域に区切られている。なお、地図上における情報処理装置100の位置については、位置情報取得部150により取得された位置情報により特定される。また、地図上における他の情報処理装置の位置については、他装置情報管理テーブル200の位置情報202(図4に示す)により特定することができる。
また、例えば、各情報処理装置の相対的な位置については、電波を利用して検出することができる。例えば、情報処理装置100の制御部130は、複数の情報処理装置からの電波強度を取得し、これらの電波強度に基づいて、三角測量の測量方法を利用して、他の情報処理装置との相対的な位置(自装置の位置)を求めることができる。なお、この位置の推定方法では、情報処理装置100の絶対的な位置を求めることはできない。ただし、ネットワークに属する複数の情報処理装置により求められた他の情報処理装置との相対的な位置を集計して用いることにより、各情報処理装置の相対的な位置をある程度正確にマッピングすることができる。
例えば、ネットワークに属する各情報処理装置が、他の情報処理装置との相対的な位置(自装置の位置)を求め、この位置に関する情報(位置情報)をネットワーク上で共有する。そして、他の情報処理装置により求められた位置(他の情報処理装置から見た場合の相対的な自装置の位置)と、自装置により求められた位置(他の情報処理装置との相対的な位置(自装置の位置))とに基づいて、自装置の相対的な位置を求めることができる。
また、情報処理装置100に複数のアンテナが設けられ、これらの複数のアンテナを利用して電波を送受信する場合を想定する。この場合には、情報処理装置100の制御部130は、情報処理装置100の各アンテナに到達する電波の差分を取得することにより、電波を受信する方向を推測することができる。
また、ネットワークに属する各情報処理装置により推測された方向を、ネットワーク上で共有することにより、各情報処理装置による方向の推測精度をさらに向上させることができる。また、ネットワーク上で互いに協調して指向性をもった電波の送受信を行うことにより、さらに推測の精度を上げることができる。
また、電波強度に基づく位置推定と、電波の到達する方向の推測とを合わせることにより、さらに正確に相対的な位置を推測することができる。また、これらとともに、上述した加速度センサ、地磁気センサ等のセンサ情報を合わせて使用することにより、相対的な位置推測の精度をさらに向上させることができる。
なお、図9では、各情報処理装置を表す画像として、携帯型の情報処理装置や基地局を簡略化した画像を表示する例を示すが、他の画像を表示するようにしてもよい。例えば、情報処理装置(移動体)を所有するユーザに関する情報(付随情報)や、情報処理装置(固定型の装置)が設置されている場所に関する情報(付随情報)を、情報処理装置に関連付けて記憶しておき、これらの付随情報を表示するようにしてもよい。例えば、情報処理装置(移動体)を所有するユーザに関する情報として、ユーザの氏名、ニックネーム、画像(例えば、顔画像)、アイコン、アバターを関連付けて、他装置情報管理テーブル200に格納しておくことができる。また、情報処理装置(固定型の装置)が設置されている場所に関する情報として、その場所の住所、地名、ランドマーク、観光スポットの名前、これらの画像を関連付けて他装置情報管理テーブル200に格納しておくことができる。そして、各情報処理装置を表示する位置(表示面における位置)に、関連付けられている付随情報を表示することにより、現実の物や現在地との関係を容易に把握することができる。これにより、どの方向にどの情報処理装置が存在するか等をユーザが把握しやすくすることができる。
また、情報処理装置100および他の情報処理装置間の接続状態については、他装置情報管理テーブル200の接続情報204(図4に示す)により特定することができる。また、情報処理装置100と接続されている他の情報処理装置までの経路(接続経路)については、他装置情報管理テーブル200の中継局情報203(図4に示す)により特定することができる。
ここで、例えば、情報処理装置11、12を経由して、基地局21および情報処理装置100が接続されている場合を想定する。この場合には、図9に示す太線の矢印302のように、基地局21および情報処理装置100間の接続経路を表示させることができる。
また、情報処理装置100と接続されていない他の情報処理装置のうち、情報処理装置100と接続可能である情報処理装置までの経路(接続候補経路)についても、他装置情報管理テーブル200の中継局情報203(図4に示す)により特定することができる。
例えば、図9に示すように、各装置間の接続経路および接続候補経路を点線311乃至327で表示させることができる。なお、図9では、接続されている各装置間の経路についても点線311、313、317で表示させる例を示す。
また、図9では、接続経路を太線の矢印で表し、接続候補経路を点線で表す例を示した。ただし、接続経路および接続候補経路を識別することができる他の表示態様とするようにしてもよい。例えば、接続経路および接続候補経路の色や太さを変更することができる。
ここで、例えば、入出力部170の表示面(表示画面300)における所定操作(例えば、タッチ操作、なぞる操作)に基づいて、ネットワークにおける無線通信の制御を行うことができる。
例えば、図9に示す状態で、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作入力を行う例を示す。
例えば、情報処理装置18を表す標識をタッチするタッチ操作(接触操作または近接操作)を、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作とすることができる。また、例えば、情報処理装置18を表す標識を囲むようになぞる操作(接触操作または近接操作)を行うようにしてもよい。なお、少なくとも1つの情報処理装置(中継局)を経由して、情報処理装置100を他の情報処理装置(接続先)に接続させることも想定される。この場合には、例えば、その接続先となる情報処理装置を表す標識とともに、その中継局となる情報処理装置を表す標識について、タッチ操作やなぞる操作を行うようにする。なお、タッチ操作やなぞる操作を行う順序については、予め設定しておくことができる。また、それらの操作に基づいて接続先および中継局を決定するようにしてもよい。
また、例えば、情報処理装置100を表す標識と情報処理装置18を表す標識とをつなげるような操作(例えば、2つの標識を結ぶ点線324をなぞる操作)を、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作とすることができる。なお、つなげるような操作として、例えば、ドラッグ操作、ドラッグ&ドロップ操作、移動操作を行うことができる。なお、中継局を経由して情報処理装置100を他の情報処理装置(接続先)に接続させる場合には、例えば、情報処理装置100と中継局と接続先とのそれぞれを表す各標識をつなげるような操作を行うようにする。
また、例えば、情報処理装置100を表す標識と情報処理装置18を表す標識とを結ぶ点線324をタッチするタッチ操作(接触操作または近接操作)を、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作とすることができる。なお、中継局を経由して情報処理装置100を他の情報処理装置(接続先)に接続させる場合には、例えば、情報処理装置100と中継局と接続先とのそれぞれを結ぶ点線をタッチ(順次タッチ、または、同時にタッチ)する操作を行うようにする。
また、例えば、情報処理装置100を表す標識と情報処理装置18を表す標識とを同時(または、ほぼ同時)にタッチするタッチ操作(接触操作または近接操作)を、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作とすることができる。なお、中継局を経由して情報処理装置100を他の情報処理装置(接続先)に接続させる場合には、例えば、情報処理装置100と中継局と接続先とのそれぞれを表す標識を同時(または、ほぼ同時)にタッチするタッチ操作を行うようにする。
これらの何れかの操作(情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための操作)が行われた場合には、情報処理装置100の制御部130は、情報処理装置100を情報処理装置18に接続させるための接続処理を行う。
具体的には、情報処理装置100の制御部130は、接続要求を情報処理装置18に送信する。なお、情報処理装置100との間で情報のやり取りを直接行うことができない情報処理装置に接続する場合には、その情報処理装置以外の他の情報処理装置を介して接続要求が送信される。情報処理装置18が接続要求を受信すると、情報処理装置100および情報処理装置18間において接続処理が開始され、無線通信を利用して情報処理装置100および情報処理装置18間が接続される。
このように、各情報処理装置と、各情報処理装置間における経路との関係を示す経路情報とを表示することにより、各情報処理装置の位置や通信可能な経路を視覚的に容易に把握することができる。また、これらが表示されている表示画面において、タッチ操作等のユーザ操作を行うことにより、ユーザが所望する情報処理装置との接続を容易に行うことができる。
ここで、例えば、メッシュネットワークにおける接続経路および接続候補経路は、他の情報処理装置の移動や電池切れ、他の情報処理装置側からの拒否(Reject)、接続時間のタイムアウト等により順次変更される可能性が高い。そこで、これらの変更に応じて、メッシュネットワークにおける接続経路および接続候補経路をリアルタイムに更新することが好ましい。
また、情報処理装置100と接続可能であるか否かについては、情報処理装置100からのビーコンに対してレスポンスが来たか否かに基づいて判断することもできる。すなわち、情報処理装置100からのビーコンに対してレスポンスが来た場合には、そのレスポンスを送信した情報処理装置は、情報処理装置100と接続可能であると判断することができる。そして、そのレスポンスを送信した情報処理装置と接続するためのユーザ操作が受け付けられた場合には、その情報処理装置に対して接続要求のリクエストを送信してその情報処理装置との間で接続処理を行うことができる。
[情報処理装置の動作例]
図10は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100による接続処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、制御部130は、他装置情報管理テーブル200に格納されている各情報に基づいて、経路情報(例えば、各装置と接続経路と接続候補経路とを含む表示画面)を入出力部170に表示させる(ステップS801)。例えば、図9に示すように、各装置と接続経路と接続候補経路とを含む表示画面300が表示される。
続いて、制御部130は、入出力部170に表示されている他の情報処理装置へのタッチ操作が行われたか否かを判断する(ステップS802)。他の情報処理装置へのタッチ操作が行われた場合には(ステップS802)、制御部130は、そのタッチ操作によりタッチされた情報処理装置と自装置(情報処理装置100)とを接続するための接続処理を行う(ステップS806)。すなわち、制御部130は、その操作対象となった情報処理装置と自装置(情報処理装置100)とを接続するための接続処理を行う(ステップS806)。
続いて、制御部130は、他装置情報管理テーブル200に格納されている各情報(その接続処理後の各情報)に基づいて、経路情報を入出力部170に表示させる(ステップS807)。
他の情報処理装置へのタッチ操作が行われていない場合には(ステップS802)、制御部130は、入出力部170に表示されている情報処理装置100を他の情報処理装置へつなげる操作が行われたか否かを判断する(ステップS803)。他の情報処理装置へつなげる操作が行われた場合には(ステップS803)、制御部130は、そのつなげる操作により特定される情報処理装置と自装置(情報処理装置100)とを接続するための接続処理を行う(ステップS806)。
他の情報処理装置へつなげる操作が行われていない場合には(ステップS803)、制御部130は、入出力部170に表示されている情報処理装置100と他の情報処理装置とを同時にタッチするタッチ操作が行われたか否かを判断する(ステップS804)。同時にタッチするタッチ操作が行われた場合には(ステップS804)、制御部130は、そのタッチ操作によりタッチされた情報処理装置と自装置(情報処理装置100)とを接続するための接続処理を行う(ステップS806)。
同時にタッチするタッチ操作が行われていない場合には(ステップS804)、制御部130は、入出力部170に表示されている情報処理装置100および他の情報処理装置間の接続候補経路へのタッチ操作が行われたか否かを判断する(ステップS805)。その接続候補経路へのタッチ操作が行われた場合には(ステップS805)、制御部130は、そのタッチ操作によりタッチされた接続候補経路の他方の情報処理装置と自装置(情報処理装置100)とを接続するための接続処理を行う(ステップS806)。
その接続候補経路へのタッチ操作が行われていない場合には(ステップS805)、制御部130は、経路情報の表示を終了させる指示操作が行われたか否かを判断する(ステップS808)。そして、その指示操作が行われた場合には(ステップS808)、接続処理の動作を終了する。一方、その指示操作が行われていない場合には(ステップS808)、ステップS801に戻る。なお、ステップS801、S807は、請求の範囲に記載の表示手順の一例である。また、ステップS802乃至S806は、請求の範囲に記載の制御手順の一例である。
このように、制御部130は、接続経路情報と接続候補経路情報とのうちの少なくとも1つを経路情報として入出力部170に表示させる制御を行うことができる。ここで、接続経路情報は、情報処理装置100が無線通信を利用して他の情報処理装置と接続されている場合における接続経路を示す情報である。また、接続候補経路情報は、情報処理装置100が無線通信を利用して他の情報処理装置と接続することが可能な経路を示す情報である。
また、制御部130は、入出力部170に表示されている接続候補経路情報における経路を選択する操作入力が行われた場合には、その選択された経路を介して情報処理装置100および他の情報処理装置を接続するための制御を行う。また、制御部130は、入出力部170に表示されている他の情報処理装置を選択する操作入力が行われた場合には、その選択された他の情報処理装置に情報処理装置100を接続するための制御を行う。これらの場合に、制御部130は、その選択された他の情報処理装置に接続するための接続要求を無線通信を利用して他の情報処理装置に送信する。
[通信速度情報、課金情報およびポイント情報の表示例]
上述したように、本技術の実施の形態では、各情報処理装置が接続先として選択された場合には、その接続を要求した情報処理装置からその接続先にポイントまたは使用料を譲渡する。
ここで、自装置が中継局となることにより、自装置が他のユーザの通信の助けとなる場合を想定する。この場合には、自装置は、自装置に関する通信を行わないにも関わらず、自装置のバッテリー残量(電池残量)が減少し、自装置の通信スピードも減少してしまう。このため、中継局となることを所望するユーザが少なくなることが想定される。そこで、中継局となった情報処理装置に対して、その中継局を経由して通信を行う他の情報処理装置からのポイントや使用料を譲渡して、中継局となることを所望するユーザを増加させることが重要である。そこで、本技術の実施の形態では、中継局となった情報処理装置に対して、その中継局を経由して通信を行う他の情報処理装置からのポイントや使用料を譲渡する。
ここで、情報処理装置によっては、通信速度やバッテリー残量(電池残量)の減少率が異なることが想定される。このため、中継局となった情報処理装置の全てに対して、一定のポイントや料金を設定せずに、中継局となった情報処理装置に応じて、ポイントや料金を変更することが好ましい。このように、中継局となった情報処理装置に応じてポイントや料金を変更する場合には、中継局となった場合におけるポイントや料金を各情報処理装置について容易に把握することが好ましい。
そこで、図11では、自装置が中継局となった場合に他の情報処理装置に要求するポイントや料金を接続候補経路の付近に表示する例を示す。これにより、そのポイントや料金をユーザが視覚的に容易に確認することができる。また、そのポイントや料金をユーザが確認した後に、接続先を決定することができる。
このように、ユーザが他の情報処理装置との接続操作を行う場合には、接続後の通信速度や接続時の課金等を考慮して接続先を選択することが想定される。このため、接続先の選択の際に考慮される各情報を表示することにより、接続先の選択操作をさらに容易にすることができる。
[参照情報の表示例]
図11は、本技術の第1の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面330)を示す図である。
図11では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、情報処理装置14の参照情報331と、情報処理装置19の参照情報332とを表示する例を示す。
ここで、参照情報は、情報処理装置100の接続先を選択する場合にユーザが参照する情報である。図11では、情報処理装置100が接続した場合における情報処理装置14に関する予測通信速度、課金情報およびポイント情報を参照情報331として表示する例を示す。また、情報処理装置100が接続した場合における情報処理装置19に関する予測通信速度、課金情報およびポイント情報を参照情報332として表示する例を示す。
なお、図11では、情報処理装置14、19の参照情報331、332のみを表示する例を示すが、他の情報処理装置の全ての参照情報、または、その一部の参照情報を表示するようにしてもよい。また、ユーザ操作(例えば、所望の情報処理装置を表す標識へのタッチ操作)により指定された情報処理装置の参照情報を表示するようにしてもよい。
ここで、参照情報331については、他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201(図4に示す)の「0014」に関連付けられている各情報に基づいて表示することができる。例えば、参照情報331の予測通信速度は、予測通信速度205に基づいて表示される。また、参照情報331の課金情報は、課金情報206に基づいて表示される。また、参照情報331のポイント情報は、ポイント情報207に基づいて表示される。
同様に、参照情報332については、他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201(図4に示す)の「0019」に関連付けられている各情報に基づいて表示することができる。
図11では、参照情報として課金情報およびポイント情報を表示する例を示した。ただし、他の情報処理装置との接続の際に、課金情報およびポイント情報のうちの一方のみを使用する場合には、使用しない情報の表示を省略することができる。
このように、制御部130は、他の情報処理装置に関する情報であって通信速度情報と課金情報とポイント情報とのうちの少なくとも1つを含む情報を他の情報処理装置に関連付けて入出力部170に表示させる制御を行うことができる。
また、接続候補経路に関する予想通信速度、課金情報、ポイント等の参照情報(接続中、または、接続された場合の各情報)を、接続候補経路(ノード)上やその近傍に表示することができる。
これにより、ユーザが視覚的にどの接続候補経路で接続するのがよいかを容易に確認することができる。また、そのように容易に確認することができるため、接続候補経路の決定操作を容易に行うことができる。
[サービス情報の表示例]
図12は、本技術の第1の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面340)を示す図である。
図12では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、情報処理装置14のサービス情報341と、情報処理装置19のサービス情報342とを表示する例を示す。
ここで、サービス情報は、各情報処理装置が提供可能なサービスに関する情報である。例えば、情報処理装置14が、お茶の広告およびハンバーガーの広告を提供することが可能である場合には、お茶の広告およびハンバーガーの広告を提供することが可能である旨のサービス情報341が表示される。また、例えば、情報処理装置19が、静止画コンテンツ、動画コンテンツおよび音楽コンテンツを提供することが可能である場合には、それらの各コンテンツを提供することが可能である旨のサービス情報342が表示される。
なお、サービス情報341のお茶の広告およびハンバーガーの広告は、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209(図4に示す)に格納されている広告Cおよび広告Dに相当するものとする。また、サービス情報342の静止画コンテンツ、動画コンテンツおよび音楽コンテンツは、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209に格納されているコンテンツC乃至Eに相当するものとする。
すなわち、サービス情報341については、他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201(図4に示す)の「0014」に関連付けられているサービス情報209に基づいて表示することができる。同様に、サービス情報342については、他装置情報管理テーブル200の端末識別情報201(図4に示す)の「0019」に関連付けられているサービス情報209に基づいて表示することができる。
なお、図12では、情報処理装置14、19のサービス情報341、342のみを表示する例を示すが、他の情報処理装置の全てのサービス情報、または、その一部のサービス情報を表示するようにしてもよい。また、ユーザ操作(例えば、所望の情報処理装置を表す標識へのタッチ操作)により指定された情報処理装置のサービス情報を表示するようにしてもよい。
なお、1つの情報処理装置に関するサービス情報に、広告情報およびコンテンツ情報が格納されている場合には、各情報を同時に表示するようにしてもよく、ユーザ操作により切替可能に表示するようにしてもよい。また、1つの情報処理装置に関するサービス情報に、複数の広告情報が格納されている場合には、各広告情報を同時に表示するようにしてもよく、ユーザ操作により切替可能に表示するようにしてもよい。同様に、1つの情報処理装置に関するサービス情報に、複数のコンテンツ情報が格納されている場合には、各コンテンツ情報を同時に表示するようにしてもよく、ユーザ操作により切替可能に表示するようにしてもよい。
なお、図12では、サービス情報として、広告情報およびコンテンツ情報を表示する例を示したが、サービス情報として他の情報を表示するようにしてもよい。例えば、ユーザが使用することができるクーポン情報を表示するようにしてもよい。また、例えば、各情報処理装置を所有(または、使用、管理)するユーザに関する情報(ユーザ情報)を表示するようにしてもよい。このユーザ情報は、例えば、ユーザが公開してもよいと判断して設定した各情報(例えば、ニックネーム、アイコン、趣味)である。
また、図12では、1ホップ先の情報処理装置のサービス情報を表示する例を示したが、2ホップ以上先の情報処理装置のサービス情報を表示するようにしてもよい。このように、2ホップ以上先の情報処理装置のサービス情報を表示する場合には、中継局となる情報処理装置のサービス情報についても表示させるようにしてもよい。そして、2ホップ以上先の情報処理装置に接続する場合には、中継局となる情報処理装置からもサービスの提供(例えば、広告情報の表示)を受けるようにしてもよい。
このように、制御部130は、他の情報処理装置のユーザに関するユーザ情報と、他の情報処理装置が提供可能なサービスに関するサービス情報とのうちの少なくとも1つを他の情報処理装置に関連付けて入出力部170に表示させる制御を行うことができる。
このように、接続経路および接続候補経路とともに、それらの各経路(ノード)上やその近傍に、各情報処理装置に関する各情報(広告情報、コンテンツ情報、クーポン情報、ユーザ情報)を表示することができる。これにより、ユーザは、メッシュネットワークを通じて接続可能な情報処理装置から得られる情報を視覚的に確認した上で、所定のユーザ操作により接続先を決定することができる。
[情報処理装置の動作例]
図13は、本技術の第1の実施の形態における情報処理装置100による接続処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。図13では、情報処理装置100が他の情報処理装置からの接続要求(情報処理装置100を中継局として他の情報処理装置に接続するための接続要求)を受信して接続処理を行う場合の例を示す。また、図13では、情報処理装置100が中継局として動作する場合に、接続要求元からポイントを受け取る例を示す。
最初に、制御部130は、情報処理装置100において中継局を受け付ける設定になっているか否かを判断する(ステップS811)。具体的には、制御部130は、自装置情報管理テーブル220の中継局設定情報211に「中継局可」が格納されている場合には、中継局を受け付ける設定になっていると判断する。一方、制御部130は、自装置情報管理テーブル220の中継局設定情報211に「中継局不可」が格納されている場合には、中継局を受け付ける設定になっていないと判断する。そして、中継局を受け付ける設定になっていない場合には(ステップS811)、接続処理の動作を終了する。
中継局を受け付ける設定になっている場合には(ステップS811)、制御部130は、他の情報処理装置から接続要求を受信したか否かを判断する(ステップS812)。そして、他の情報処理装置から接続要求を受信していない場合には(ステップS812)、接続処理の動作を終了する。
他の情報処理装置から接続要求を受信した場合には(ステップS812)、制御部130は、その接続要求を送信した情報処理装置との間で、その接続要求に応じた接続処理を行う(ステップS813)。また、その接続要求に応じた他の情報処理装置との間で、その接続要求に応じた接続処理を行う(ステップS813)。続いて、制御部130は、その接続処理が完了したか否かを判断し(ステップS814)、その接続処理が完了していない場合には、監視を継続して行う。
その接続処理が完了した場合には(ステップS814)、制御部130は、その接続処理により接続された情報処理装置(その接続要求を送信した情報処理装置(接続要求元))から、その接続要求に応じたポイントを取得する(ステップS815)。すなわち、制御部130は、その接続処理により接続された情報処理装置(接続要求元)との間で、無線通信を利用してポイント情報のやりとりを行うための制御を行う。例えば、情報処理装置100の自装置情報管理テーブル220の要求ポイント情報223(図5に示す)に「10ポイント/1接続」が格納されている場合を想定する。この場合には、制御部130は、接続要求元の保有ポイント情報(図5に示す保有ポイント情報224に相当)から10ポイントを減算し、情報処理装置100の自装置情報管理テーブル220の保有ポイント情報224(図5に示す)に10ポイントを加算する。
なお、この例では、情報処理装置100のみが中継局として動作する場合(すなわち、中継局が1つの場合)に、接続要求元からポイントを受け取る例について説明した。ただし、情報処理装置100以外の1または複数の他の情報処理装置が中継局となることも想定される。この場合には、接続要求元が全ての中継局へポイントを譲渡するようにしてもよく、接続要求元が1ホップ先の中継局のみにポイントを譲渡するようにしてもよい。このように、接続要求元が1ホップ先の中継局のみにポイントを譲渡する場合には、2ホップ以上先の中継局には、その直前の中継局がポイントを譲渡するようにしてもよい。このように、直前の中継局がポイントを譲渡する場合には、接続要求元からのホップ数(転送数)に応じて、要求ポイント情報(図5に示す要求ポイント情報223に相当)の値を減少させるようにしてもよい。なお、情報処理装置100が中継局として動作する場合に、接続要求元から所定の使用料を受け取る場合についても同様に適用することができる。
このように、制御部130は、情報処理装置100が無線通信を利用して他の情報処理装置と接続された場合には、他の情報処理装置との間でポイント情報のやりとりを行うための制御を行うことができる。この場合に、制御部130は、ポイント情報により特定されるポイントを他の情報処理装置に譲渡するための制御を行う。なお、譲渡対象となるポイントについては、図5に示すように、固定値(1接続当たりの固定値)とするようにしてもよく、他の情報処理装置との接続時間に基づいて変動する可変値とするようにしてもよい。例えば、可変値として、5分経過するごとに5ポイントを追加する値とすることができる。すなわち、制御部130は、他の情報処理装置との接続時間に基づいて設定されるポイント(可変値)を他の情報処理装置に譲渡するための制御を行うようにしてもよい。
また、制御部130は、情報処理装置100が他の2つの情報処理装置を接続するための中継装置となった場合にのみ、その2つの情報処理装置のうちの少なくとも1つの情報処理装置との間でポイント情報のやりとりを行うための制御を行うようにしてもよい。この場合には、制御部130は、その少なくとも1つの情報処理装置からポイント情報により特定されるポイントを取得するための制御を行う。
[複数の接続候補経路が存在する情報処理装置の参照情報の表示例]
図11では、情報処理装置100と直接通信することができる情報処理装置14、19の参照情報331、332を表示する例を示した。ここで、情報処理装置100と直接通信することができない情報処理装置については、中継局(他の情報処理装置)を経由して情報処理装置100と通信することになる。このため、情報処理装置100と直接通信することができない情報処理装置と情報処理装置100とを接続するための接続候補経路が、複数存在することも想定される。
例えば、図1に示す状態では、情報処理装置11は、情報処理装置100と直接通信することができない情報処理装置である。また、情報処理装置100および情報処理装置11を接続するための接続候補経路は、複数存在する。例えば、情報処理装置12のみを中継局とする接続候補経路と、情報処理装置12、13を中継局とする接続候補経路と、情報処理装置13、14を中継局とする接続候補経路と、情報処理装置12乃至14を中継局とする接続候補経路とが想定される。このように、接続相手先までの接続候補経路が複数存在する場合には、これらの各接続候補経路に関する情報を参照情報として表示することが可能である。
そこで、図14では、複数の接続候補経路に関する参照情報を表示する例を示す。
図14は、本技術の第1の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例を示す図である。
図14では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300における情報処理装置11とその参照情報350のみを示す。なお、図14では、図示を省略するが、他の情報処理装置についても同様に参照情報を表示することができるものとする。
上述したように、他装置情報管理テーブル200には、1つの情報処理装置について複数の経路に関する情報を格納することができる。図14に示す例では、情報処理装置11について4つの経路に関する情報が他装置情報管理テーブル200に格納されているものとする。
ここで、課金情報については、情報処理装置11または中継局において設定されている課金情報を用いるようにしてもよく、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されている課金情報を用いるようにしてもよい。例えば、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されている課金情報により特定される値について所定の演算を施した値を用いるようにしてもよい。例えば、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されている課金情報により特定される値を加算した値(加算値)を用いることができる。また、例えば、情報処理装置100からのホップ数(転送数)に応じて、課金情報により特定される値を変換(例えば、減少)し、この変換された値を加算した値(加算値)を用いるようにしてもよい。
同様に、ポイント情報についても、情報処理装置11または中継局において設定されているポイント情報を用いるようにしてもよく、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されているポイント情報を用いるようにしてもよい。例えば、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されているポイント情報により特定される値について所定の演算を施した値を用いるようにしてもよい。例えば、情報処理装置11および中継局のそれぞれにおいて設定されているポイント情報により特定される値を加算した値(加算値)を用いることができる。また、例えば、情報処理装置100からのホップ数(転送数)に応じて、ポイント情報により特定される値を変換(例えば、減少)し、この変換された値を加算した値(加算値)を用いるようにしてもよい。
ここで、1つの情報処理装置に接続が集中することも想定される。すなわち、1つの情報処理装置への接続数が多数となることも想定される。このような場合には、自動または手動操作により新たな接続を拒否するようにしてもよい。また、既に接続されている情報処理装置についてもその接続を拒否して切断するようにしてもよい。この場合には、その接続拒否に関する情報(拒否(Reject)、受入(Accept))を、参照情報として表示するようにしてもよい。
ここで、図1に示す基地局21との間で無線通信を行うことが可能な情報処理装置を情報処理装置11とする場合を想定する。この場合には、情報処理装置11を所有するユーザは、基地局21を運営する通信事業者との間で無線接続サービスの契約を行い、その通信料(例えば、月極めの通信料)を支払う必要がある。すなわち、そのユーザは、その通信事業者に係る有効な契約認証情報を情報処理装置11に設定することにより、その通信事業者が運用する基地局21を利用することができる。ここで、契約認証情報は、通信事業者が管理する無線通信網への接続に必要な情報であり、例えば、認証や課金に関する契約者情報等を含む。契約認証情報は、例えば、USIM(Universal Subscriber Identity Module)である。
このように、情報処理装置11を所有するユーザは、無線接続サービスの通信料を支払う必要がある。そこで、他の情報処理装置が情報処理装置11に接続する場合には、情報処理装置11のユーザの通信料の一部を負担することを条件に、その接続を許可するようにしてもよい。すなわち、情報処理装置11のユーザは、無線接続サービスの通信料に基づいて、課金情報(図5に示す課金情報222に相当)を設定することができる。なお、無線接続サービスの通信料に基づいて課金情報の設定を自動で行うようにしてもよい。このように、課金情報を設定することにより、情報処理装置11のユーザは、情報処理装置11への接続数の増加に応じて、通信事業者への支払い額を軽減することができる。
また、図1に示す基地局22との間で無線通信を行うことが可能な情報処理装置についても同様に課金情報を設定することができる。また、通信料が発生する契約(アクセスポイントや基地局を利用するための契約)を行っている他の情報処理装置についても同様に課金情報を設定することができる。
<2.第2の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、経路情報、参照情報、サービス情報等が表示されている入出力部におけるユーザ操作に基づいて他の情報処理装置との接続処理を行う例を示した。ここで、例えば、経路情報等を表示する表示画面に多数の情報処理装置が含まれるような場合には、参照情報、サービス情報等を表示するのみでは、ユーザが接続先を決定することが困難であることも想定される。
そこで、本技術の第2の実施の形態では、ユーザが所望する情報処理装置との接続を容易に行うため、ユーザの好みに応じたお勧め情報(リコメン情報)を表示する例を示す。なお、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置、基地局の構成については、図1等に示す情報処理装置11乃至19、100、基地局21、22と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[お勧め情報の表示例]
図15は、本技術の第2の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面360)を示す図である。
図15では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、太線の矢印302を省略し、情報処理装置12のお勧め情報361と、情報処理装置14のお勧め情報362とを追加して表示する例を示す。
ここで、お勧め情報は、ユーザの好みに応じて決定される情報(接続先の情報処理装置に関する情報)である。言い換えると、お勧め情報は、情報処理装置に関する優先度を示す優先度情報である。例えば、図6に示す設定情報管理テーブル230の内容に基づいてお勧め情報を決定することができる。例えば、設定情報管理テーブル230の課金情報231、ポイント情報232および通信速度情報233に基づいて、接続候補経路に関するお勧め情報362を決定することができる。また、例えば、設定情報管理テーブル230の広告情報234およびコンテンツ情報235に基づいて、サービスに関するお勧め情報361を決定することができる。
このように、お勧め(リコメン)の接続候補経路をユーザに知らせるような表示を行うことができる。この場合に、例えば、お勧め(リコメン)の接続候補経路を他の経路と異なる表示態様とするようにしてもよい。また、例えば、お勧め(リコメン)の接続候補経路に接している情報処理装置を他の情報処理装置と異なる表示態様とするようにしてもよい。
例えば、お勧め(リコメン)の接続候補経路または情報処理装置を、点滅させるようにしてもよく、その接続候補経路または情報処理装置を他のものと異なる色として表示させるようにしてもよい。また、例えば、お勧め(リコメン)の接続候補経路または情報処理装置を、他のものと異なる太さとして表示させるようにしてもよい。なお、図15では、お勧め(リコメン)の接続候補経路に接している情報処理装置12、14を太線とする例を示す。
また、例えば、お勧め(リコメン)の接続候補経路または情報処理装置を音声によりユーザに通知するようにしてもよい。例えば、「情報処理装置12にはお勧めコンテンツがあります。情報処理装置14はお勧め経路に接しています。」と音声出力することができる。このように、お勧め情報をユーザに視覚的または聴覚的に伝えることができる。
[お勧め情報の決定例]
ここで、情報処理装置100に格納されている設定情報を用いて接続候補経路に関するお勧め情報を決定する例について説明する。
例えば、情報処理装置100の制御部130は、設定情報管理テーブル230(図6に示す)に格納されている各設定情報を取得する。続いて、制御部130は、その取得された設定情報を満たす接続候補経路を他装置情報管理テーブル200(図4に示す)から抽出する
例えば、制御部130は、その取得された設定情報のうち、課金情報231の値以下となる値が、他装置情報管理テーブル200の課金情報206に格納されている情報処理装置を抽出する。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置への経路をお勧め経路として抽出することができる。
また、例えば、制御部130は、その取得された設定情報のうち、ポイント情報232の値以下となる値が、他装置情報管理テーブル200のポイント情報207に格納されている情報処理装置を抽出する。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置への経路をお勧め経路として抽出することができる。
また、例えば、制御部130は、その取得された設定情報のうち、通信速度情報233の値以上となる値が、他装置情報管理テーブル200の予測通信速度205に格納されている情報処理装置を抽出する。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置への経路をお勧め経路として抽出することができる。
このように、例えば、課金情報、ポイント情報、通信速度情報の何れかが、設定情報を満たす情報処理装置への接続候補経路をお勧め経路として抽出することができる。なお、お勧め経路の抽出に用いる設定情報(課金情報、ポイント情報、通信速度情報)をユーザ操作により選択しておくようにしてもよい。また、複数の設定情報(課金情報、ポイント情報、通信速度情報)のうちの全てを満たす情報処理装置への経路を優先度が最も高いお勧め経路として抽出することができる。また、複数の設定情報(課金情報、ポイント情報、通信速度情報)のうち、1つ以外の設定情報を満たす情報処理装置への経路を次に優先度が高いお勧め経路として抽出するようにしてもよい。このように、お勧め経路の優先度が決定された場合には、お勧め情報にその優先度を含めて表示することができる。
次に、情報処理装置100に格納されている設定情報を用いてサービスに関するお勧め情報を決定する例について説明する。
上述したように、例えば、制御部130は、設定情報管理テーブル230に格納されている各設定情報を取得し、その取得された設定情報を満たす接続候補経路を他装置情報管理テーブル200から抽出する
例えば、制御部130は、その取得された設定情報のうち、広告情報234に格納されている広告情報に関連する各情報が、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209に格納されている情報処理装置を抽出する。例えば、制御部130は、知財に関する情報が広告情報234に格納されている場合には、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209に、知財に関連する広告情報が格納されている情報処理装置を抽出する。例えば、知財に関するキーワード(知財、特許、商標、パテント等)をタイトルや本文に含む広告情報が、サービス情報209に格納されている情報処理装置が抽出される。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置が提供する広告情報をお勧めサービス情報として抽出することができる。
また、例えば、制御部130は、その取得された設定情報のうち、コンテンツ情報235に格納されているコンテンツ情報に関連する各情報が、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209に格納されている情報処理装置を抽出する。例えば、制御部130は、自動車に関する情報がコンテンツ情報235に格納されている場合には、他装置情報管理テーブル200のサービス情報209に、自動車に関連するコンテンツ情報が格納されている情報処理装置を抽出する。例えば、自動車に関するキーワード(メーカ名、車種名、部品名等)をタイトルや本文に含むコンテンツ情報が、サービス情報209に格納されている情報処理装置が抽出される。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置が提供するコンテンツ情報をお勧めサービス情報として抽出することができる。
このように、例えば、設定情報に関連するサービス(広告情報またはコンテンツ情報)を提供する情報処理装置を抽出することができる。なお、お勧めサービス情報の抽出に用いる設定情報(広告情報またはコンテンツ情報)をユーザ操作により選択しておくようにしてもよい。また、お勧め経路の抽出と同様に、設定情報との関連性の高さに応じて、お勧めサービス情報の優先度を決定するようにしてもよい。
また、コンテンツ情報や広告情報に基づいて、これらに関連する各情報が格納されている情報処理装置を抽出する場合には、コンテンツ情報や広告情報のデータ量を考慮するようにしてもよい。例えば、データ量が所定値未満となるコンテンツ情報や広告情報が格納されている情報処理装置のみを抽出するようにしてもよい。
[情報処理装置の動作例]
図16は、本技術の第2の実施の形態における情報処理装置100によるお勧め情報表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、制御部130は、設定情報管理テーブル230に格納されている設定情報を取得する(ステップS821)。続いて、制御部130は、その取得された設定情報を満たす情報処理装置を他装置情報管理テーブル200の中から抽出する(ステップS822)。
続いて、制御部130は、設定情報を満たす情報処理装置が抽出されたか否かを判断する(ステップS823)。そして、設定情報を満たす情報処理装置が抽出された場合には(ステップS823)、制御部130は、その抽出された情報処理装置に関する情報をお勧め情報(リコメン情報)として入出力部170に表示させる(ステップS824)。例えば、図15に示すように、お勧め情報361、362が表示される。
一方、設定情報を満たす情報処理装置が抽出されない場合には(ステップS823)、制御部130は、経路情報を入出力部170に表示させる(ステップS825)。
[外部装置の情報を用いてお勧め情報を決定する例]
以上では、情報処理装置100により管理されている情報(図4に示す他装置情報管理テーブル200)を用いてお勧め情報を決定する例を示した。ここで、例えば、ネットワークに接続されている外部装置により管理されている情報(ユーザに関する各種情報)を用いてお勧め情報を決定することも考えられる。外部装置は、例えば、SNS(Social Networking Service)を実現するための装置である。そこで、以下では、外部装置の情報を用いてお勧め情報を決定する例について説明する。
[通信システムの構成例]
図17は、本技術の第2の実施の形態における通信システム40のシステム構成例を示す図である。
通信システム40は、基地局21、22と、ネットワーク41と、情報処理装置(SNS)400とを備える。
ネットワーク41は、電話網、インターネット等のネットワーク(例えば、公衆回線網)である。
情報処理装置(SNS)400は、ネットワーク41を介して接続される情報処理装置(例えば、図1に示す情報処理装置11乃至19、100)のユーザに関する各種情報(例えば、図18に示す各情報)を管理する情報処理装置である。すなわち、情報処理装置(SNS)400によりSNSが実現される。なお、本技術の第2の実施の形態では、説明の容易のため、1つの装置(情報処理装置(SNS)400)によりSNSを実現する例を示すが、複数の装置により構成される情報処理システムによりSNSを実現するようにしてもよい。
情報処理装置(SNS)400は、通信部410と、制御部420と、登録情報管理データベース430とを備える。
通信部410は、ネットワーク41と接続され、制御部420の制御に基づいて、ネットワーク41を介して各情報処理装置との間で各情報のやりとりを行うものである。例えば、通信部410は、情報処理装置100からの登録情報取得要求を受け付け、この受け付けられた登録情報取得要求を制御部420に出力する。また、通信部410は、制御部420から出力された情報を、その登録情報取得要求を送信した情報処理装置に送信する。
制御部420は、各情報処理装置との間で行われる通信に関する各処理を行うものである。例えば、制御部420は、情報処理装置100からの登録情報取得要求に対して認証処理を行い、この認証結果に基づいて、その登録情報取得要求に対応する情報を出力する。
登録情報管理データベース430は、各情報処理装置を所有するユーザに関する各種情報を格納するデータベースである。なお、登録情報管理データベース430については、図18を参照して詳細に説明する。
[登録情報管理データベースの内容例]
図18は、本技術の第2の実施の形態における登録情報管理データベース430を模式的に示す図である。
登録情報管理データベース430には、ユーザID431と、パスワード432と、ユーザ名称433と、端末識別情報434と、登録情報435とが関連付けて記憶されている。これらの情報は、例えば、各情報処理装置からの要求(登録要求、変更要求)に基づいて、制御部420により順次更新される。
ユーザID431には、各ユーザを識別するための識別情報が格納される。また、パスワード432には、各ユーザに付与されるパスワードが格納される。また、ユーザ名称433には、各ユーザを識別するための名称が格納される。また、端末識別情報434には、各情報処理装置を識別するための識別情報が格納される。なお、端末識別情報434は、図4に示す端末識別情報201に対応する。
登録情報435には、各ユーザに関する各種情報が格納される。例えば、性別、出身地、趣味、職業が格納される。
このように、登録情報管理データベース430には、例えば、情報処理装置(SNS)400を管理、運営するサービス提供会社との間で、会員制サービスの利用をするための契約をしているユーザに関する各種情報が登録情報として格納される。
[通信例]
図19は、本技術の第2の実施の形態における通信システム40を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図19では、情報処理装置100および情報処理装置(SNS)400間における通信処理例を示す。なお、図19では、説明の容易のため、情報処理装置100および情報処理装置(SNS)400間におけるネットワーク41、基地局21、22等の図示を省略する。また、情報処理装置100が、基地局21または22と直接通信することができない場合には、情報処理装置100は、1または複数の他の情報処理装置を介して基地局21または22に接続して通信を行うものとする。
最初に、情報処理装置100の制御部130は、設定情報管理テーブル230に格納されている設定情報を取得する(451)。続いて、情報処理装置100の制御部130は、その取得された設定情報を情報処理装置(SNS)400に送信する(452、453)。
設定情報を受信した場合には(453)、情報処理装置(SNS)400の制御部420は、その受信した設定情報を満たすユーザ(または、情報処理装置)を登録情報管理データベース430の中から抽出する(454)。例えば、設定情報管理テーブル230の広告情報234およびコンテンツ情報235に格納されている情報と、登録情報管理データベース430に格納されている情報との関連性に基づいて、設定情報を満たすユーザ(または、情報処理装置)が抽出される。
例えば、設定情報管理テーブル230の広告情報234またはコンテンツ情報235に「テニス」が格納されている場合には、登録情報管理データベース430の登録情報435の職業に「プロテニス」が格納されているユーザが抽出される。また、例えば、設定情報管理テーブル230の広告情報234またはコンテンツ情報235に「知財」が格納されている場合には、登録情報管理データベース430の登録情報435の趣味に「知財」が格納されているユーザが抽出される。また、例えば、設定情報管理テーブル230の広告情報234またはコンテンツ情報235に「群馬」が格納されている場合には、登録情報管理データベース430の登録情報435の出身地に「群馬」が格納されているユーザが抽出される。
続いて、情報処理装置(SNS)400の制御部420は、抽出されたユーザ(または、情報処理装置)に関する情報を情報処理装置100に送信する(455、456)。なお、抽出されたユーザ(または、情報処理装置)に関する情報は、例えば、ユーザが所有する情報処理装置を特定することができる情報(例えば、ユーザID431、端末識別情報434)である。
抽出されたユーザ(または、情報処理装置)に関する情報を受信した場合には(456)、情報処理装置100の制御部130は、抽出されたユーザ(または、情報処理装置)に関する情報に基づいて、そのユーザが所有する情報処理装置を特定する。そして、情報処理装置100の制御部130は、その特定された情報処理装置に関する情報をお勧め情報(リコメン情報)として入出力部170に表示させる(457)。例えば、図15に示すように、お勧め情報361、362が表示される。
このように、情報処理装置の所有者がSNSで一般に開示しているような情報(例えば、性別、出身地、趣味、職業)を用いて、お勧めとなるユーザ(情報処理装置)を検索することができる。すなわち、知り合いたいタイプのユーザを、SNSのユーザ情報から検索し、検索されたユーザ(情報処理装置)をお勧め情報としてユーザに提供することができる。これにより、情報処理装置の所有者がSNSで一般に開示しているような情報(例えば、性別、出身地、趣味、職業)を用いて、メッシュネットワークでつながることができる。また、ポイント、使用料金のやり取りをきっかけにSNSを通じて交流するきっかけをつくることができる。
このように、制御部130は、予め設定されている設定情報(設定情報管理テーブル230の内容)に基づいて、経路情報に関する優先度情報(お勧め情報)を入出力部170に表示させる制御を行うことができる。例えば、制御部130は、設定情報(設定情報管理テーブル230の内容)に含まれる各情報のうちの少なくとも1つを満たす情報処理装置を複数の情報処理装置の中から抽出する。そして、制御部130は、その抽出された情報処理装置またはその情報処理装置に接続するための経路を特定するための優先度情報を入出力部170に表示させる。
<3.第3の実施の形態>
本技術の第1および第2の実施の形態では、経路情報、参照情報、サービス情報、お勧め情報(リコメン情報)等を表示する例を示した。ここで、例えば、自装置が属するグループをネットワーク上で把握することを所望するユーザも想定される。
そこで、本技術の第3の実施の形態では、各情報処理装置をグループ単位で表示する例を示す。なお、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置、基地局の構成については、図1等に示す情報処理装置11乃至19、100、基地局21、22と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[グループ情報に基づく表示例]
図20は、本技術の第3の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面500)を示す図である。
図20では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、グループ表示ボタン501、グループ表示解除ボタン502およびコンテンツ送信ボタン503を追加し、各情報処理装置の表示態様をグループ毎に変更する例を示す。
図20では、第1グループ(情報処理装置100が属するグループ)に属する情報処理装置を、情報処理装置11乃至14、18、19、100とする。また、第2グループ(情報処理装置100が属しないグループ)に属する各情報処理装置を、情報処理装置15乃至17とする。
この場合に、情報処理装置100の制御部130は、他装置情報管理テーブル200のグループ情報210(図4に示す)に基づいて、第1グループに属する情報処理装置11乃至14、18、19、100を表す標識を太線として表示させる。また、制御部130は、第2グループに属する情報処理装置15乃至17を表す標識を点線として表示させる。
また、表示画面500には、グループ表示ボタン501と、グループ表示解除ボタン502と、コンテンツ送信ボタン503とが表示される。
グループ表示ボタン501は、グループ単位での表示を行う場合に押下されるボタンである。例えば、グループ表示ボタン501が押下された場合には、図20に示すように、各情報処理装置がグループ単位で表示される。
グループ表示解除ボタン502は、グループ単位での表示を解除する場合に押下されるボタンである。例えば、図20に示すように、各情報処理装置がグループ単位で表示されている場合に、グループ表示解除ボタン502が押下されたときには、各情報処理装置のグループ単位での表示が解除される。すなわち、通常の表示状態となる。
コンテンツ送信ボタン503は、情報処理装置100に保持されているコンテンツ情報を送信する場合に押下されるボタンである。なお、コンテンツ送信ボタン503を用いたコンテンツ情報の送信については、図22および図23を参照して詳細に説明する。
なお、図20では、第1グループに属する情報処理装置を表す標識を太線とし、第2グループに属する情報処理装置を表す標識を点線とする例を示すが、他の表示態様で表示するようにしてもよい。例えば、各情報処理装置を視覚的にグループ単位で識別することができるように表示することが好ましい。例えば、各情報処理装置をグループ単位で太線で囲むように表示することができる。また、情報処理装置100が属するグループに属する情報処理装置のみを表示させ、他のグループに属する情報処理装置を消去させるようにしてもよい。また、表示対象となるグループをユーザ操作により選択可能としてもよい。
[情報処理装置の動作例]
図21は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるグループ単位表示処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、制御部130は、他装置情報管理テーブル200に格納されている各情報に基づいて、経路情報(例えば、各装置と接続経路と接続候補経路とを含む表示画面)を入出力部170に表示させる(ステップS831)。例えば、図9に示すように、各装置と接続経路と接続候補経路とを含む表示画面300が表示される。
続いて、制御部130は、グループ単位で表示中であるか否かを判断する(ステップS832)。そして、グループ単位で表示中である場合には(ステップS832)、ステップS836に進む。また、グループ単位で表示中でない場合には(ステップS832)、制御部130は、グループ表示の指示操作が行われたか否かを判断する(ステップS833)。例えば、図20に示すグループ表示ボタン501の押下操作が行われたか否かが判断される(ステップS833)。
グループ表示の指示操作が行われた場合には(ステップS833)、制御部130は、他装置情報管理テーブル200のグループ情報210(図4に示す)に格納されているグループ情報を取得する(ステップS834)。続いて、制御部130は、その取得されたグループ情報に基づいて各情報処理装置の表示態様をグループ単位での表示態様に変更して表示する(ステップS835)。
続いて、制御部130は、グループ表示解除の指示操作が行われたか否かを判断する(ステップS836)。例えば、図20に示すグループ表示解除ボタン502の押下操作が行われたか否かが判断される(ステップS836)。
グループ表示解除の指示操作が行われた場合には(ステップS836)、制御部130は、各情報処理装置のグループ単位での表示を解除する(ステップS837)。
続いて、制御部130は、経路情報の表示を終了させる指示操作が行われたか否かを判断する(ステップS838)。そして、その指示操作が行われた場合には(ステップS838)、グループ単位表示処理の動作を終了する。一方、その指示操作が行われていない場合には(ステップS838)、ステップS831に戻る。
このように、制御部130は、複数の情報処理装置のそれぞれをグループ単位で識別可能に入出力部170に表示させる制御を行うことができる。
[グループ単位でのコンテンツ送信例]
図22は、本技術の第3の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(コンテンツ送信操作画面510)を示す図である。
図22では、説明の容易のため、図20に示す表示画面500において、コンテンツ送信操作画面510を追加して表示する例を示す。コンテンツ送信操作画面510は、例えば、コンテンツ送信ボタン503の押下操作後に表示されるものとする。
コンテンツ送信操作画面510には、グループ全体の装置に送信ボタン511および各装置に個別に送信ボタン512が設けられる。
グループ全体の装置に送信ボタン511は、情報処理装置100が属するグループに属する他の情報処理装置の全部に、メモリ140に格納されているコンテンツを送信する際に押下されるボタンである。なお、メモリ140に複数のコンテンツが格納されている場合には、ユーザにより選択されたコンテンツを送信対象とする。例えば、メモリ140に複数のコンテンツが格納されている場合には、コンテンツ送信操作画面510を表示する前に、送信対象となるコンテンツを選択するためのコンテンツ選択画面を表示する。そして、このコンテンツ選択画面においてユーザにより選択されたコンテンツを送信対象とする。
ここで、情報処理装置100は、自装置が属するグループの全部の情報処理装置と接続していないことも想定される。このように、同一のグループに属する情報処理装置のうちで、情報処理装置100と接続されていない情報処理装置については、コンテンツ送信を行わないようにしてもよい。すなわち、同一のグループに属する情報処理装置のうちで、情報処理装置100と接続されている情報処理装置のみにコンテンツを送信するようにしてもよい。または、同一のグループに属する全ての情報処理装置について、情報処理装置100との接続処理を行った後にコンテンツの送信処理を行うようにしてもよい。
各装置に個別に送信ボタン512は、メモリ140に格納されているコンテンツを個別に送信する際に押下されるボタンである。このように、コンテンツを個別に送信する場合には、送信先の情報処理装置をユーザが選択する。
[情報処理装置の動作例]
図23は、本技術の第3の実施の形態における情報処理装置100によるコンテンツ送信処理の処理手順の一例を示すフローチャートである。
最初に、制御部130は、コンテンツの送信操作が行われたか否かを判断する(ステップS841)。例えば、図22に示すコンテンツ送信ボタン503の押下操作が行われたか否かが判断される(ステップS841)。そして、コンテンツの送信操作が行われていない場合には(ステップS841)、コンテンツ送信処理の動作を終了する。
また、コンテンツの送信操作が行われた場合には(ステップS841)、制御部130は、グループ表示中であるか否かを判断する(ステップS842)。そして、グループ表示中である場合には(ステップS842)、制御部130は、情報処理装置100が属するグループ全体の情報処理装置に、送信対象となるコンテンツを送信する(ステップS843)。なお、図22に示すように、コンテンツ送信操作画面510を表示させ、グループ全体の情報処理装置にコンテンツを送信するか否かをユーザに確認するようにしてもよい。
また、グループ表示中でない場合には(ステップS842)、制御部130は、情報処理装置100と接続中の情報処理装置に、送信対象となるコンテンツを送信する(ステップS844)。
ここで、グループ表示中でない場合には、情報処理装置100と接続中の情報処理装置以外でも、送信先となる情報処理装置をユーザ操作により選択することが可能である。例えば、送信対象となるコンテンツの選択操作後に、送信先となる情報処理装置を選択するための所定操作(例えば、情報処理装置を表す標識へのタッチ操作やクリック操作)を行う。この所定操作により、所望のコンテンツを所望の情報処理装置に送信することができる。
また、情報処理装置100が属するグループ以外の他のグループ全体にも、コンテンツの送信を行うことができる。例えば、グループ表示がされている場合に、コンテンツの送信先となるグループを選択するための所定操作(例えば、グループを選択するためのタッチ操作やクリック操作、グループ名の入力操作)を行う。この所定操作により、所望のコンテンツを所望のグループ全体の情報処理装置に送信することができる。
なお、本技術の第3の実施の形態では、所望のグループに属する各情報処理装置に対する動作としてコンテンツ送信を行う例を示した。ただし、他のサービスを提供する場合についても同様に行うことができる。例えば、所望のグループに属する各情報処理装置に対する動作として広告情報の送信を行うことができる。
すなわち、制御部130は、サービスの提供先となる他の情報処理装置を選択する選択操作が受け付けられた場合には、その選択された他の情報処理装置にサービスを提供するための制御を行うことができる。また、制御部130は、サービスの提供先となるグループを選択する選択操作が受け付けられた場合には、その選択されたグループに属する各情報処理装置にサービスを提供するための制御を行うことができる。
また、所望のグループに属する各情報処理装置に対する動作として他の動作を行わせるようにしてもよい。例えば、所望のグループに属する各情報処理装置に、同一の動画を表示させる動画表示動作を行わせることができる。
また、例えば、所望のグループに属する各情報処理装置が撮像部を備えることも想定される。そこで、例えば、所望のグループに属する各情報処理装置に、同一タイミング(または、略同一のタイミング)で撮像動作(シャッター動作)を行わせることができる。この場合には、例えば、情報処理装置100の制御部130が、シャッター動作を行わせるための制御情報を、所望のグループに属する各情報処理装置に送信して撮像動作(シャッター動作)を行わせることができる。
すなわち、制御部130は、所定動作を実行させる他の情報処理装置を選択する選択操作が受け付けられた場合には、その選択された他の情報処理装置にその所定動作を実行させるための制御を行うことができる。
<4.第4の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、経路情報、参照情報、サービス情報等を表示する例を示した。ここで、例えば、参照情報に表示されている内容について、ユーザが交渉(例えば、接続条件の交渉)を希望することも想定される。
そこで、本技術の第4の実施の形態では、接続条件を交渉する例を示す。なお、本技術の第4の実施の形態における情報処理装置、基地局の構成については、図1等に示す情報処理装置11乃至19、100、基地局21、22と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[接続条件を交渉する場合の表示例]
図24は、本技術の第4の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面520)を示す図である。
図24では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、太線の矢印302を省略し、会話情報521乃至523を追加して表示する例を示す。
会話情報521乃至523は、情報処理装置100および情報処理装置14間でやりとりされる交渉情報(または、これに応答する交渉応答情報)に対応する文字を表す標識である。例えば、文字を含む標識に吹き出しを付して、一般の会話のような表示態様とすることができる。
上述したように、経路情報については、各情報をリアルタイムに更新することが好ましい。そこで、所定のアプリケーション(例えば、チャット(例えば、テキストデータ)等のリアルタイムのコミュニケーションを行うためのアプリケーション)を用いて、接続要求を行った接続先の情報処理装置との間で接続条件の交渉を行うことも可能である。
例えば、図24に示すように、接続要求を行った情報処理装置100の接続先(情報処理装置14)から、接続を継続して行うための接続条件(課金情報)の提案(会話情報522)を情報処理装置100に送信することができる。これに対して、情報処理装置100は、その提案(会話情報522)に対する応答(会話情報521)を情報処理装置14に送信することができる。さらに、情報処理装置14は、その応答(会話情報521)に対する応答(会話情報523)を情報処理装置100に送信することができる。
これらのやりとりは、何れの情報処理装置からも行うことが可能であるものとする。また、これらのやりとりは、繰り返し行うことが可能であるものとする。
[通信例]
図25は、本技術の第4の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図25では、情報処理装置100、14、19間における通信処理例を示す。
最初に、情報処理装置19は、周囲の情報処理装置(情報処理装置100を含む)にビーコンを送信する(531、532)。そして、情報処理装置100は、そのビーコンを受信する(532)。
また、情報処理装置14は、周囲の情報処理装置(情報処理装置100を含む)にビーコンを送信する(533、534)。そして、情報処理装置100は、そのビーコンを受信する(534)。このように、ビーコンを受信した場合には、情報処理装置100の制御部130は、受信したビーコンに含まれる自装置情報および他装置情報に基づいて、他装置情報管理テーブル200の内容を更新する。
続いて、情報処理装置100の制御部130は、他装置情報管理テーブル200の最新の内容に基づいて、経路情報を入出力部170に表示させる(535)。続いて、ユーザによる接続先の情報処理装置の選択操作が行われる(536)。ここでは、情報処理装置14が接続先として選択された場合の例を示す。
続いて、その選択操作により選択された情報処理装置14と情報処理装置100との間で接続処理が行われる(537、538)。この接続処理が完了した場合には、各種情報をやりとりする通信処理が行われる(539、540)。
続いて、情報処理装置14においてユーザによる交渉情報の入力操作が行われる(541)。例えば、課金情報を新たに提案する文字が入力される(541)。続いて、情報処理装置14は、ユーザにより入力された交渉情報を入出力部に表示させる(542)。例えば、図24に示す会話情報522が表示される。続いて、情報処理装置14は、ユーザにより入力された交渉情報を情報処理装置100に送信する(543、544)。
情報処理装置14からの交渉情報を受信した場合には(544)、情報処理装置100の制御部130は、その受信した交渉情報を入出力部170に表示させる(545)。続いて、入出力部170に表示されている交渉情報に対して応答するためのユーザによる交渉応答情報の入力操作が行われる(546)。例えば、課金情報の新たな提案に対して応答する文字が入力される(546)。続いて、情報処理装置100の制御部130は、ユーザにより入力された交渉応答情報を入出力部170に表示させる(547)。例えば、図24に示す会話情報521が表示される。続いて、情報処理装置100の制御部130は、ユーザにより入力された交渉応答情報を情報処理装置14に送信する(548、549)。
情報処理装置100からの交渉応答情報を受信した場合には(549)、情報処理装置14は、その受信した交渉応答情報を入出力部に表示させる(550)。また、これ以降のやりとりについては、上述した各処理(541乃至550)と略同様であるため、図示およびその説明を省略する。
なお、この例では、接続先の選択操作が行われた後に接続処理が行われ、通信可能となった情報処理装置間で、交渉情報および交渉応答情報のやりとりを行う例を示した。ただし、例えば、会話形式の情報のやりとりを行うことができるアプリケーションの起動を、接続先の選択操作により自動で行うようにしてもよい。例えば、ユーザは、接続先の情報処理装置までの接続候補経路を選択するための所定操作(例えば、タッチ操作、クリック操作)や、その接続先の情報処理装置を選択するための所定操作(例えば、タッチ操作、クリック操作)を行う。この所定操作が行われると、情報処理装置100において、会話形式の情報のやりとりを行うことができるアプリケーションが起動され、その接続先の情報処理装置との間で、吹き出しが出る形での会話が可能となる。
<5.第5の実施の形態>
本技術の第1の実施の形態では、経路情報、参照情報、サービス情報等が表示されている情報処理装置において接続先を選択してその接続先と接続する例を示した。ここで、接続先として選択された情報処理装置のユーザのうちで、接続先の選択を行った情報処理装置と接続をしたくないと考えるユーザも存在することも想定される。
そこで、本技術の第5の実施の形態では、接続先として選択された情報処理装置においてその接続を許可するか否かを確認する例を示す。なお、本技術の第5の実施の形態における情報処理装置、基地局の構成については、図1等に示す情報処理装置11乃至19、100、基地局21、22と略同一である。このため、本技術の第1の実施の形態と共通する部分については、本技術の第1の実施の形態と同一の符号を付してこれらの説明の一部を省略する。
[通知画面の表示例]
図26は、本技術の第5の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面560)を示す図である。
図26では、説明の容易のため、図9に示す表示画面300において、太線の矢印302を省略し、通知画面561を追加して表示する例を示す。通知画面561は、例えば、他の情報処理装置からの接続要求を受信した場合に表示されるものとする。図26では、情報処理装置14からの接続要求を受信した場合に表示される通知画面561の表示例を示す。また、このように通知画面561を表示する場合には、例えば、接続要求を送信した情報処理装置と、この情報処理装置から情報処理装置100までの経路とをユーザが容易に把握することができる表示態様とすることが好ましい。例えば、情報処理装置14を表す標識と、情報処理装置100および情報処理装置14間の経路を示す点線316とを太線で表示することができる。
通知画面561には、許可ボタン562および不許可ボタン563が設けられる。
許可ボタン562は、接続要求を送信した他の情報処理装置との接続を許可する場合に押下されるボタンである。
不許可ボタン563は、接続要求を送信した他の情報処理装置との接続を許可しない場合に押下されるボタンである。
このように、本技術の第5の実施の形態では、接続先として情報処理装置100が選択された場合に、情報処理装置100のユーザが通知画面561においてその選択を把握することができる。そして、そのユーザは、通知画面561を用いてその接続の許可または不許可を選択することができる。その結果、ユーザにより許可された場合には、その接続処理が行われる。一方、その確認結果、ユーザにより不許可とされた場合には、その接続処理を行わない。このように、ユーザにより不許可とされた場合には、その不許可とされた接続要求を送信した情報処理装置にその旨を通知するようにしてもよい。例えば、「接続先として選択した情報処理装置において不許可とされたため、接続ができませんでした。」のメッセージを出力(例えば、表示、音声出力)させることができる。
すなわち、情報処理装置100の制御部130は、経路情報として表示されている他の情報処理装置からの接続要求を受信した場合にはその旨を通知するための通知情報(例えば、通知画面561)を入出力部170に表示させる。そして、制御部130は、その接続要求に対する接続を許可するか否かに関する操作入力に基づいて、他の情報処理装置との間の無線通信の制御を行う。なお、図26では、通知情報(例えば、通知画面561)を表示する例を示すが、他の出力方法により通知情報を出力するようにしてもよい。例えば、通知画面561に表示されているメッセージに相当する音声を出力するようにしてもよい。この場合には、許可ボタン562および不許可ボタン563の押下に相当する操作方法(例えば、特定の操作部材の押下)についても音声出力するようにする。
[通信例]
図27は、本技術の第5の実施の形態における通信システム10を構成する各装置間における通信処理例を示すシーケンスチャートである。なお、図27では、情報処理装置100、14間における通信処理例を示す。また、図27では、情報処理装置14からの接続要求について情報処理装置100において確認する例を示す。
最初に、情報処理装置14の制御部は、他装置情報管理テーブルの最新の内容に基づいて、経路情報を入出力部に表示させる(571)。続いて、ユーザによる接続先の情報処理装置の選択操作が行われる(572)。図27では、情報処理装置100が接続先として選択された場合の例を示す。
続いて、情報処理装置14の制御部は、その選択操作により選択された情報処理装置100に接続要求を送信する(573、574)。
情報処理装置14からの接続要求を受信した場合には(574)、情報処理装置100の制御部130は、その接続要求の受信を通知してその接続を許可するか否かを確認するための通知画面を入出力部170に表示させる(575)。例えば、図26に示すように、通知画面561が表示される。
続いて、その通知画面においてユーザ操作(許可操作、不許可操作)が行われる(576)。例えば、図26に示す許可ボタン562または不許可ボタン563の押下操作により、ユーザ操作が行われる。図27では、ユーザ操作として許可操作が行われた場合の例を示す。この許可操作が行われた場合には(576)、情報処理装置14と情報処理装置100との間で接続処理が行われる(577、578)。この接続処理が完了した場合には、各種情報をやりとりする通信処理が行われる(579、580)。
このように、接続要求を受信した情報処理装置においてユーザによる許可操作が行われたことを条件に、その接続要求に係る接続を確立するようにする。これにより、接続要求の送信元および送信先の情報処理装置の各ユーザが確認した後に、その接続要求に係る接続を確立することができる。なお、本技術の第5の実施の形態では、直接通信することが可能な情報処理装置14からの接続要求に対応する例を示したが、中継局を介して通信することが可能な他の情報処理装置からの接続要求に対応する場合についても同様に適用することができる。
このように、本技術の実施の形態によれば、メッシュネットワーク用のUI(ユーザインターフェース)について、バリエーションを盛り込んだUIを提供することができる。このUIは、例えば、メッシュネットワークの接続構造を視覚化することができるUIである。例えば、メッシュネットワーク接続をユーザが行う場合に、その接続操作を容易に行うことができる。また、例えば、スマートフォン等のモバイル機器においてメッシュネットワークによるコンテンツ配信サービス等を行う場合に、ユーザにとって使い易い最適なUIを提供することができる。
すなわち、ユーザが視覚的に接続関係を確認しながら簡単に接続経路の切り替えやコンテンツ配信等を行うことができる。例えば、入出力部170の表示面におけるユーザの容易な操作(例えば、タッチ操作)のみにより、接続経路の切り替えやコンテンツ配信等を行うことができる。
例えば、人が多数存在する空間内で情報処理装置を使用(例えば、学校の教室での使用)する場合や山登り等屋外で情報処理装置を使用する場合に、本技術の実施の形態を適用することができる。
なお、本技術の実施の形態では、情報処理装置100が備える入出力部170に各情報を表示して操作入力を受け付ける例を示した。ただし、情報処理装置100の制御部130の制御に基づいて、情報処理装置100以外の外部装置(例えば、表示部を備える表示装置、電子機器)に各情報を表示させるようにしてもよい。この場合には、その外部装置において操作入力を受け付け、この操作入力に応じた制御信号をその外部装置から制御部130が取得して各制御を行うようにする。
また、本技術の実施の形態では、各情報(経路情報、参照情報、サービス情報、お勧め情報(リコメン情報))を平面画像(2D(2次元)画像))として表示する例を示したが、各情報を立体視画像(3D(3次元)画像)として表示するようにしてもよい。例えば、情報処理装置100に立体視画像を表示することが可能な入出力部を備える。そして、その入出力部に各情報を立体視画像として表示する。なお、外部装置に各情報を立体視画像として表示させるようにしてもよい。また、3Dプロジェクターを用いて各情報を立体視画像として表示させるようにしてもよい。また、このように各情報を立体視画像として表示する場合には、立体視画像上で操作入力を行えるようにしてもよい。
また、本技術の実施の形態では、入出力部における操作入力(例えば、接触操作、近接操作)に基づいて各制御を行う例を示したが、例えば、操作入力として、ジェスチャーを判定し、このジェスチャーに基づいて各制御を行うようにしてもよい。例えば、ユーザの指(例えば、人差し指、中指)を、入出力部における表示面に略平行に移動させるジェスチャーや、表示面に略垂直に移動させるジェスチャーを判定し、このジェスチャーに基づいて各制御を行うようにしてもよい。このように、ジェスチャーを判定する場合には、例えば、情報処理装置100に、被写体を撮像して画像データを生成する撮像部(図示せず)を設けるようにする。この撮像部は、例えば、光学系(複数のレンズ)、撮像素子により構成される。そして、情報処理装置100の制御部130は、その撮像部により生成された画像データについて画像認識処理を行うことにより、各ジェスチャーを判定することができる。このジェスチャーの判定方法については、公知の判定方法(例えば、特開2011−85966号参照。)を用いることができる。また、上述したように、各情報を立体視画像として表示する場合には、立体視画像上で操作入力を行えるようにしてもよい。この場合には、例えば、立体視画像におけるユーザのジェスチャーを判定して、立体視画像上におけるユーザの操作入力を検出するようにしてもよい。
なお、本技術の実施の形態では、メッシュネットワークを構成する全ての情報処理装置の接続関係を表示する例を示したが、例えば、メッシュネットワークを構成する一部の情報処理装置の接続関係のみを表示するようにしてもよい。例えば、ユーザ操作により表示対象とする情報処理装置を設定するようにしてもよい。例えば、自装置からのホップ数をユーザ操作により設定しておき、この設定されたホップ数までの各情報処理装置のみを表示するようにしてもよい。すなわち、設定されたホップ数までの各情報処理装置のみを表示するように自動的にズーム調整(例えば、自装置を中心にし拡大縮小処理)を行うようにする。また、例えば、表示中の情報処理装置についてもホップ数の切替操作を可能とし、この切替操作後にズーム調整を行うようにしてもよい。これにより、例えば、使用しているディスプレイが小さい場合(例えば、小型の情報処理装置(例えば、スマートフォン)の場合)でも、そのディスプレイでの表示を見やすくすることができる。また、ホップ数が多い情報処理装置までは表示しないため、プライバシーを考慮した表示とすることができる。また、ホップ数が多い情報処理装置を表示する場合には、その全ての表示までの時間が比較的長くなることが想定される。これに対して、設定されたホップ数までの各情報処理装置のみを表示することにより、表示対象となる全ての情報処理装置を表示させるまでの時間を短縮することができる。
また、例えば、表示対象となる情報処理装置の上限数を設定しておき、その範囲内で所定数のホップ数までの各情報処理装置を表示するようにしてもよい。例えば、上限数として10が設定され、1ホップの情報処理装置が5つ存在する場合を想定する。この場合には、その1ホップの5つの情報処理装置を表示するとともに、2ホップ先の各情報処理装置(5以内)を表示するようにする。なお、2ホップ先の情報処理装置の数が6以上である場合には、所定条件を満たす5つの情報処理装置(例えば、距離が近い順、通信速度が速い順)を選択して表示することができる。
また、例えば、公衆網等のネットワークに接続するための通信方法(例えば、無線LAN、3G方式、4G方式)を種類毎に表示するようにしてもよい。例えば、公衆網等のネットワークに接続するための各装置(基地局やアクセスポイント)の付近に、接続した場合における各情報を表示することができる。この表示例を図28に示す。
[参照情報の表示例]
図28は、本技術の実施の形態における入出力部170に表示される表示画面の一例(表示画面600)を示す図である。
表示画面600は、図9に示す表示画面300の変形例であり、基地局23および基地局24を追加した点と、基地局21乃至22に関する参照情報601乃至604を表示する点とが表示画面300と異なる。
基地局23は、3G方式および4G方式のうちの少なくとも1つの携帯電話サービスを行うことが可能な基地局(情報処理装置)である。また、基地局24は、無線LANを利用した通信を行うことが可能な基地局、アクセスポイント(情報処理装置)である。
参照情報601乃至604は、情報処理装置100を公衆網等のネットワークに接続する際にユーザが参照する情報である。すなわち、参照情報601乃至604は、情報処理装置100の接続先として、公衆網等のネットワークを選択する場合にユーザが参照する情報である。
図28では、情報処理装置100が公衆網等のネットワークに基地局21を介して接続した場合における基地局21に関する混雑度、通信速度、課金情報およびポイント情報を参照情報601として表示する例を示す。また、基地局22乃至24と参照情報602乃至604との関係についても同様である。
ここで、混雑度は、例えば、基地局に接続されている情報処理装置の混雑度(例えば、無線チャネルの使用率)である。混雑度として、例えば、1つの基地局に接続が可能な情報処理装置の数と、実際に接続されている情報処理装置の数との関係に基づいて算出される値を用いることができる。また、混雑度として、例えば、1つの基地局が使用可能な無線リソースの総量と、実際に使用されている無線リソースの量との関係に基づいて算出される値を用いることができる。
なお、図28では、説明の容易のため、混雑度としてA乃至Cを示す。例えば、Aは、混雑の程度が低い(すなわち、空いている)ことを意味し、Cは、混雑の程度が高い(すなわち、混雑している)ことを意味する。また、Bは、混雑度の程度がA乃至Cの間であることを意味する。
また、参照情報601乃至604に表示される情報は、例えば、基地局21乃至24から定期的または不定期に送信される。また、情報処理装置100は、これらの情報を他装置情報管理テーブル200(図4に示す)に保持して表示するようにしてもよい。
ユーザは、情報処理装置100を公衆網等のネットワークに接続させる場合には、参照情報601乃至604を参照し、所望の基地局を選択する操作入力を行う。例えば、所望の基地局を表す標識をタッチするタッチ操作を行うことにより、情報処理装置100を所望の基地局を介して公衆網等のネットワークに接続させることができる。
また、情報処理装置100が複数の通信方式(例えば、無線LANおよび3G方式)により無線通信が可能である場合を想定する。この場合には、情報処理装置100を複数の基地局(例えば、基地局21、22)を介して公衆網等のネットワークに接続することができる。例えば、ユーザは、参照情報601乃至604を参照し、所望の複数の基地局を選択する選択操作を同時または順次行う。これにより、例えば、複数の通信経路を経由して所望の情報処理装置(例えば、コンテンツ提供サーバ)と接続することができる。例えば、複数の基地局を介して公衆網等のネットワークに接続することができるため、大容量のコンテンツをダウンロードするような場合でも、複数の通信経路を使用して迅速にダウンロードを行うことができる。
また、参照情報601乃至604として表示すべき内容が変更された場合には、その旨およびその変更後の内容を順次表示するようにしてもよい。また、参照情報601乃至604として表示すべき内容が変更された場合には、情報処理装置100は、その内容に基づいて、現在の接続先よりも条件が良くなる接続先を検出して、自動で接続先を変更するようにしてもよい。
<6.応用例>
本開示に係る技術は、様々な製品へ応用可能である。例えば、情報処理装置11乃至19、100は、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)、ノートPC、携帯型ゲーム端末若しくはデジタルカメラなどのモバイル端末、テレビジョン受像機、プリンタ、デジタルスキャナ若しくはネットワークストレージなどの固定端末、又はカーナビゲーション装置などの車載端末として実現されてもよい。また、情報処理装置11乃至19、100は、スマートメータ、自動販売機、遠隔監視装置又はPOS(Point Of Sale)端末などの、M2M(Machine To Machine)通信を行う端末(MTC(Machine Type Communication)端末ともいう)として実現されてもよい。さらに、情報処理装置11乃至19、100は、これら端末に搭載される無線通信モジュール(例えば、1つのダイで構成される集積回路モジュール)であってもよい。
[6−1.第1の応用例]
図29は、本開示に係る技術が適用され得るスマートフォン900の概略的な構成の一例を示すブロック図である。スマートフォン900は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913、アンテナスイッチ914、アンテナ915、バス917、バッテリー918及び補助コントローラ919を備える。
プロセッサ901は、例えばCPU(Central Processing Unit)又はSoC(System on Chip)であってよく、スマートフォン900のアプリケーションレイヤ及びその他のレイヤの機能を制御する。メモリ902は、RAM(Random Access Memory)及びROM(Read Only Memory)を含み、プロセッサ901により実行されるプログラム及びデータを記憶する。ストレージ903は、半導体メモリ又はハードディスクなどの記憶媒体を含み得る。外部接続インタフェース904は、メモリーカード又はUSB(Universal Serial Bus)デバイスなどの外付けデバイスをスマートフォン900へ接続するためのインタフェースである。
カメラ906は、例えば、CCD(Charge Coupled Device)又はCMOS(Complementary Metal Oxide Semiconductor)などの撮像素子を有し、撮像画像を生成する。センサ907は、例えば、測位センサ、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び加速度センサなどのセンサ群を含み得る。マイクロフォン908は、スマートフォン900へ入力される音声を音声信号へ変換する。入力デバイス909は、例えば、表示デバイス910の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、キーパッド、キーボード、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス910は、液晶ディスプレイ(LCD)又は有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイなどの画面を有し、スマートフォン900の出力画像を表示する。スピーカ911は、スマートフォン900から出力される音声信号を音声に変換する。
無線通信インタフェース913は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース913は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース913は、アドホックモードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース913は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF(Radio Frequency)回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース913は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース913は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ914は、無線通信インタフェース913に含まれる複数の回路(例えば、異なる無線通信方式のための回路)の間でアンテナ915の接続先を切り替える。アンテナ915は、単一の又は複数のアンテナ素子(例えば、MIMOアンテナを構成する複数のアンテナ素子)を有し、無線通信インタフェース913による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図29の例に限定されず、スマートフォン900は、複数のアンテナ(例えば、無線LAN用のアンテナ及び近接無線通信方式用のアンテナ、など)を備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ914は、スマートフォン900の構成から省略されてもよい。
バス917は、プロセッサ901、メモリ902、ストレージ903、外部接続インタフェース904、カメラ906、センサ907、マイクロフォン908、入力デバイス909、表示デバイス910、スピーカ911、無線通信インタフェース913及び補助コントローラ919を互いに接続する。バッテリー918は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図29に示したスマートフォン900の各ブロックへ電力を供給する。補助コントローラ919は、例えば、スリープモードにおいて、スマートフォン900の必要最低限の機能を動作させる。
図29に示したスマートフォン900において、図2を用いて説明した制御部130は、無線通信インタフェース913において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ901又は補助コントローラ919において実装されてもよい。
なお、スマートフォン900は、プロセッサ901がアプリケーションレベルでアクセスポイント機能を実行することにより、無線アクセスポイント(ソフトウェアAP)として動作してもよい。また、無線通信インタフェース913が無線アクセスポイント機能を有していてもよい。
[6−2.第2の応用例]
図30は、本開示に係る技術が適用され得るカーナビゲーション装置920の概略的な構成の一例を示すブロック図である。カーナビゲーション装置920は、プロセッサ921、メモリ922、GPS(Global Positioning System)モジュール924、センサ925、データインタフェース926、コンテンツプレーヤ927、記憶媒体インタフェース928、入力デバイス929、表示デバイス930、スピーカ931、無線通信インタフェース933、アンテナスイッチ934、アンテナ935及びバッテリー938を備える。
プロセッサ921は、例えばCPU又はSoCであってよく、カーナビゲーション装置920のナビゲーション機能及びその他の機能を制御する。メモリ922は、RAM及びROMを含み、プロセッサ921により実行されるプログラム及びデータを記憶する。
GPSモジュール924は、GPS衛星から受信されるGPS信号を用いて、カーナビゲーション装置920の位置(例えば、緯度、経度及び高度)を測定する。センサ925は、例えば、ジャイロセンサ、地磁気センサ及び気圧センサなどのセンサ群を含み得る。データインタフェース926は、例えば、図示しない端子を介して車載ネットワーク941に接続され、車速データなどの車両側で生成されるデータを取得する。
コンテンツプレーヤ927は、記憶媒体インタフェース928に挿入される記憶媒体(例えば、CD又はDVD)に記憶されているコンテンツを再生する。入力デバイス929は、例えば、表示デバイス930の画面上へのタッチを検出するタッチセンサ、ボタン又はスイッチなどを含み、ユーザからの操作又は情報入力を受け付ける。表示デバイス930は、LCD又はOLEDディスプレイなどの画面を有し、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの画像を表示する。スピーカ931は、ナビゲーション機能又は再生されるコンテンツの音声を出力する。
無線通信インタフェース933は、IEEE802.11a、11b、11g、11n、11ac及び11adなどの無線LAN標準のうちの1つ以上をサポートし、無線通信を実行する。無線通信インタフェース933は、インフラストラクチャーモードにおいては、他の装置と無線LANアクセスポイントを介して通信し得る。また、無線通信インタフェース933は、アドホックモードにおいては、他の装置と直接的に通信し得る。無線通信インタフェース933は、典型的には、ベースバンドプロセッサ、RF回路及びパワーアンプなどを含み得る。無線通信インタフェース933は、通信制御プログラムを記憶するメモリ、当該プログラムを実行するプロセッサ及び関連する回路を集積したワンチップのモジュールであってもよい。無線通信インタフェース933は、無線LAN方式に加えて、近距離無線通信方式、近接無線通信方式又はセルラ通信方式などの他の種類の無線通信方式をサポートしてもよい。アンテナスイッチ934は、無線通信インタフェース933に含まれる複数の回路の間でアンテナ935の接続先を切り替える。アンテナ935は、単一の又は複数のアンテナ素子を有し、無線通信インタフェース933による無線信号の送信及び受信のために使用される。
なお、図30の例に限定されず、カーナビゲーション装置920は、複数のアンテナを備えてもよい。その場合に、アンテナスイッチ934は、カーナビゲーション装置920の構成から省略されてもよい。
バッテリー938は、図中に破線で部分的に示した給電ラインを介して、図30に示したカーナビゲーション装置920の各ブロックへ電力を供給する。また、バッテリー938は、車両側から給電される電力を蓄積する。
図30に示したカーナビゲーション装置920において、図2を用いて説明した制御部130は、無線通信インタフェース933において実装されてもよい。また、これら機能の少なくとも一部は、プロセッサ921において実装されてもよい。
また、本開示に係る技術は、上述したカーナビゲーション装置920の1つ以上のブロックと、車載ネットワーク941と、車両側モジュール942とを含む車載システム(又は車両)940として実現されてもよい。車両側モジュール942は、車速、エンジン回転数又は故障情報などの車両側データを生成し、生成したデータを車載ネットワーク941へ出力する。
なお、上述の実施の形態は本技術を具現化するための一例を示したものであり、実施の形態における事項と、請求の範囲における発明特定事項とはそれぞれ対応関係を有する。同様に、請求の範囲における発明特定事項と、これと同一名称を付した本技術の実施の形態における事項とはそれぞれ対応関係を有する。ただし、本技術は実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において実施の形態に種々の変形を施すことにより具現化することができる。
また、上述の実施の形態において説明した処理手順は、これら一連の手順を有する方法として捉えてもよく、また、これら一連の手順をコンピュータに実行させるためのプログラム乃至そのプログラムを記憶する記録媒体として捉えてもよい。この記録媒体として、例えば、CD(Compact Disc)、MD(MiniDisc)、DVD(Digital Versatile Disc)、メモリカード、ブルーレイディスク(Blu-ray(登録商標)Disc)等を用いることができる。
なお、本明細書に記載された効果はあくまで例示であって、限定されるものではなく、また、他の効果があってもよい。
なお、本技術は以下のような構成もとることができる。
(1)
複数の情報処理装置が1対1で無線通信を行うことにより前記複数の情報処理装置が相互に接続されるネットワークにおける前記複数の情報処理装置と前記無線通信に関する経路との関係を経路情報として表示部に表示させ、前記経路情報に関する操作入力に基づいて前記ネットワークにおける前記無線通信の制御を行う制御部を具備する情報処理装置。
(2)
前記制御部は、当該情報処理装置が前記無線通信を利用して他の情報処理装置と接続されている場合における接続経路を示す接続経路情報と、当該情報処理装置が前記無線通信を利用して他の情報処理装置と接続することが可能な経路を示す接続候補経路情報とのうちの少なくとも1つを前記経路情報として前記表示部に表示させる制御を行う前記(1)に記載の情報処理装置。
(3)
前記制御部は、前記表示部に表示されている前記接続候補経路情報における経路を選択する前記操作入力が行われた場合には、前記選択された経路を介して当該情報処理装置および他の情報処理装置を接続するための制御を行う前記(2)に記載の情報処理装置。
(4)
前記制御部は、前記表示部に表示されている他の情報処理装置を選択する前記操作入力が行われた場合には、前記選択された他の情報処理装置に当該情報処理装置を接続するための制御を行う前記(1)または(2)に記載の情報処理装置。
(5)
前記制御部は、前記選択された他の情報処理装置に接続するための接続要求を前記無線通信を利用して当該他の情報処理装置に送信する制御を行う前記(4)に記載の情報処理装置。
(6)
前記制御部は、他の情報処理装置に関する情報であって通信速度情報と課金情報とポイント情報とのうちの少なくとも1つを含む情報を前記他の情報処理装置に関連付けて前記表示部に表示させる制御を行う前記(1)から(5)のいずれかに記載の情報処理装置。
(7)
前記制御部は、他の情報処理装置を管理するユーザに関するユーザ情報と前記他の情報処理装置が前記無線通信を利用して提供可能なサービスに関するサービス情報とのうちの少なくとも1つを前記他の情報処理装置に関連付けて前記表示部に表示させる制御を行う前記(1)から(6)のいずれかに記載の情報処理装置。
(8)
前記制御部は、他の情報処理装置に関するポイント情報を前記他の情報処理装置に関連付けて前記表示部に表示させ、当該情報処理装置が前記無線通信を利用して前記他の情報処理装置と接続された場合には、前記他の情報処理装置との間で前記ポイント情報のやりとりを行うための制御を行う前記(1)から(7)のいずれかに記載の情報処理装置。
(9)
前記制御部は、当該情報処理装置が前記無線通信を利用して前記他の情報処理装置と接続された場合には、前記ポイント情報により特定されるポイントを前記他の情報処理装置に譲渡するための制御を行う前記(8)に記載の情報処理装置。
(10)
前記ポイントは、前記他の情報処理装置との接続時間に基づいて設定される前記(9)に記載の情報処理装置。
(11)
前記制御部は、予め設定されている設定情報に基づいて、前記経路情報に関する優先度情報を前記表示部に表示させる制御を行う前記(1)から(10)のいずれかに記載の情報処理装置。
(12)
前記設定情報は、通信速度情報と課金情報とポイント情報と当該情報処理装置を管理するユーザに関するユーザ情報とのうちの少なくとも1つを含み、
前記制御部は、前記設定情報に含まれる各情報のうちの少なくとも1つを満たす情報処理装置を前記複数の情報処理装置の中から抽出して当該抽出された情報処理装置または当該情報処理装置に接続するための経路を特定するための前記優先度情報を前記表示部に表示させる制御を行う
前記(11)に記載の情報処理装置。
(13)
前記制御部は、前記複数の情報処理装置のそれぞれをグループ単位で識別可能に前記表示部に表示させる制御を行う前記(1)から(12)のいずれかに記載の情報処理装置。
(14)
前記制御部は、サービスの提供先となる他の情報処理装置を選択する選択操作が受け付けられた場合には、前記選択された他の情報処理装置に前記無線通信を利用して前記サービスを提供するための制御を行う前記(1)から(13)のいずれかに記載の情報処理装置。
(15)
前記制御部は、前記複数の情報処理装置のそれぞれをグループ単位で識別可能に前記表示部に表示させ、サービスの提供先となるグループを選択する選択操作が受け付けられた場合には、前記選択されたグループに属する各情報処理装置に前記無線通信を利用して前記サービスを提供するための制御を行う前記(1)から(14)のいずれかに記載の情報処理装置。
(16)
前記制御部は、所定動作を実行させる他の情報処理装置を選択する選択操作が受け付けられた場合には、前記選択された他の情報処理装置に前記無線通信を利用して前記所定動作を実行させるための制御を行う前記(1)から(15)のいずれかに記載の情報処理装置。
(17)
前記操作入力は、前記表示部の表示面におけるタッチ操作、または、ポインティングデバイスを用いたポインターによる操作のうちの少なくとも1つである前記(1)から(16)のいずれかに記載の情報処理装置。
(18)
前記制御部は、前記経路情報として表示されている他の情報処理装置からの接続要求を受信した場合にはその旨を通知するための通知画面を前記表示部に表示させ、前記接続要求に対する接続を許可するか否かに関する前記操作入力に基づいて前記他の情報処理装置との間の前記無線通信の制御を行う前記(1)から(17)のいずれかに記載の情報処理装置。
(19)
複数の情報処理装置が1対1で無線通信を行うことにより前記複数の情報処理装置が相互に接続されるネットワークにおける前記複数の情報処理装置と前記無線通信に関する経路との関係を経路情報として表示部に表示させる表示手順と、
前記経路情報に関する操作入力に基づいて前記ネットワークにおける前記無線通信の制御を行う制御手順と
を具備する情報処理方法。
(20)
複数の情報処理装置が1対1で無線通信を行うことにより前記複数の情報処理装置が相互に接続されるネットワークにおける前記複数の情報処理装置と前記無線通信に関する経路との関係を経路情報として表示部に表示させる表示手順と、
前記経路情報に関する操作入力に基づいて前記ネットワークにおける前記無線通信の制御を行う制御手順と
をコンピュータに実行させるプログラム。