JP6601045B2 - 画像形成システム、画像形成装置、および用紙の搬送方法 - Google Patents

画像形成システム、画像形成装置、および用紙の搬送方法 Download PDF

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Description

本発明は、画像形成システム、画像形成装置、および用紙の搬送方法に関する。
従来から、プリンター、コピー機、ファクシミリ、これらの諸機能を備えた複合機等の画像形成装置が広く用いられている。画像形成装置には、画像が形成された用紙に対して綴じ処理、折り処理等の後処理を行う後処理装置が接続される場合がある。用途に応じて、画像形成装置と後処理装置の組み合わせは変更される。また、1台の画像形成装置に対して、複数台の後処理装置が連結される場合もある。
画像形成装置、またはこれに後処理装置を連結した画像形成システムにおいて、自動パージ(パージ処理)という機能がある。自動パージでは、装置内でジャム等の搬送異常が発生すると、搬送している用紙を搬送路中の所定の待機位置に一時的に退避させる。そして搬送異常となった用紙がユーザーにより取り除かれた後に、退避させておいた用紙を自動的に排出する。自動パージにより、搬送異常になった用紙以外の画像形成システム内に残存する全ての用紙は、排出される。これによりユーザーの作業負担は軽減される。
画像形成装置の搬送路には用紙を停止させておくことが適当でない場所がある。例えば、定着装置付近の搬送路である。定着装置の定着ニップ位置またはその近傍に用紙を停止させたままにすると、熱等の影響により用紙が変形したり、用紙上のトナーが溶融することにより定着ローラーへのオフセットが生じたりする。このため、その位置に用紙を停止させることは好ましくない。また変形した用紙は、その後の自動パージにおいて正常に搬送することが困難である。このような問題に対して、特許文献1に開示された技術では、用紙の搬送異常が発生したとき、定着装置付近を避けた待機位置まで用紙を搬送させてから用紙を停止させている。
特開2005−274764号公報
しかしながら、用紙を停止させる位置に制限を設けると、画像形成装置内の搬送路全体で見れば、用紙を退避し、停止させる位置が減少する。そのため、搬送異常が発生したときに画像形成装置の搬送路を搬送していた用紙全てを待機位置で停止させることができないおそれがある。
本発明は、このような事情に鑑み、搬送異常が発生したときに画像形成装置内で搬送していた用紙を、待機位置で準備動作が完了するまで受け入れることができない場合であっても、準備動作が完了するまでの時間を確保することにより待機位置に停止できるようにすることを目的とする。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)用紙に画像を形成する画像形成装置、および前記画像形成装置から搬送された用紙に後処理を施す後処理装置を備える画像形成システムであって、
前記画像形成システム内で用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路と、
前記搬送路での用紙の搬送異常を検出するジャム検出部と、
前記ジャム検出部により前記後処理装置の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定する、停止判定部と、
前記停止判定部により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を開始させるとともに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させ、前記準備動作が完了した後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させる搬送制御部と、を備える、画像形成システム。
(2)前記搬送制御部は、前記後処理装置に前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作が完了することにより、余剰分の用紙を受け入れることが可能となる待機位置がある場合に、前記後処理装置に対して前記準備動作を開始させる、上記(1)に記載の画像形成システム。
(3)前記搬送制御部は、前記準備動作が完了したタイミングに応じて、前記画像形成装置の前記循環搬送路を搬送中の用紙の中から、前記後処理装置に搬送する用紙を決定する、上記(1)または上記(2)に記載の画像形成システム。
(4)前記搬送制御部は、前記搬送異常が検出されたときに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のサイズおよび枚数に応じて、前記後処理装置に搬送する用紙を決定する、上記(1)〜上記(3)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(5)ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
前記搬送制御部は、前記後処理装置および前記画像形成装置の前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行する、上記(1)〜上記(4)のいずれか1つに記載の画像形成システム。
(6)排紙順を維持するか否かの設定を保持するストレージを有し、
前記ストレージに排紙順を維持する設定が保持されている場合、前記パージ処理時にページ順で排紙されるように、前記搬送制御部は前記循環搬送路で搬送させている用紙のうちページが先頭の用紙から順に後処理装置に搬送する、上記(5)に記載の画像形成システム。
(7)画像形成された用紙に後処理を施す後処理装置と接続された画像形成装置であって、
用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路と、
前記後処理装置の搬送路で、用紙の搬送異常が検出されたことを示す搬送異常通知を受信した場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定する、停止判定部と、
前記停止判定部により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れが可能か否かを問い合わせるとともに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させ、
前記後処理装置から受け入れ可能の通知を受けた後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させる搬送制御部と、を備える、画像形成装置。
(8)ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
前記搬送制御部は、前記画像形成装置の前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行する、上記(7)に記載の画像形成装置。
(9)用紙に画像を形成する画像形成装置、および前記画像形成装置から搬送された用紙に後処理を施す後処理装置を備える画像形成システムにおける用紙の搬送方法であって、
前記画像形成システムは、用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路を備え、
前記後処理装置の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定するステップと、
前記判定により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を開始させるとともに前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させるステップと、
前記準備動作が完了した後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させるステップと、
を含む、用紙の搬送方法。
(10)ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
更に、前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行するステップを含む、上記(9)に記載の用紙の搬送方法。
本発明によれば、後処理装置の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、画像形成装置で停止させることができない余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を、後処理装置に開始させるとともに、画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を循環搬送路で搬送させ、準備動作が完了した後に、循環搬送路を搬送中の用紙のうち、余剰分の用紙を後処理装置に搬送し、その後、搬送中の用紙を待機位置で停止させるように制御する。これにより、画像形成装置で停止できない余剰分の用紙があっても、後処理装置に退避させることが可能となり、その後のパージ処理を適切に行うことができ、利便性が向上する。
本実施形態に係る画像形成システムの概略構成例を示す図である。 画像形成システムの全体の断面図を示す図である。 画像形成システムのハードウェア構成例を示すブロック図である。 画像形成システムの機能構成例を示す機能ブロック図である。 待機位置を説明する模式図である。 制御部により実行される搬送制御を示すフローチャートである。 制御部により実行される搬送制御を示すフローチャートであり、図6Aに続く図である。 搬送異常が発生したときの用紙の位置を示す図である。 非ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 非ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 非ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 非ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。 ページ順で用紙を待機位置に搬送する手順を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施形態を説明する。なお、図面の説明において同一の要素には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、図面の寸法比率は、説明の都合上誇張されており、実際の比率とは異なる場合がある。
図1〜図4は、本実施形態に係る画像形成システム10の構成例を示す図である。図1は、画像形成システム10の概略構成例を、図2は画像形成システム10の全体の断面図を、図3はハードウェア構成例を示すブロック図を、図4は、機能ブロック図を、それぞれ示している。
(画像形成システム10)
(1)全体構成
図1および図2に示すように、画像形成システム10は、画像形成装置100と、後処理装置200とを備える。後処理装置200は、例えば複数から構成され、同図に示す例では、第1後処理装置200aおよび第2後処理装置200bを備える。これらは、用紙の搬送方向に沿って上流側から、画像形成装置100、第1後処理装置200aおよび第2後処理装置200bがこの順で連結される。
画像形成装置100は、少なくとも印刷機能を有し、用紙に画像を形成する。その他に、画像形成装置100は、コピー機能、スキャン機能、ファクシミリ機能などを有していてもよい。
第1後処理装置200a、第2後処理装置200bは、画像形成装置100から画像形成され搬送された用紙に対して、特定の後処理を行う第1後処理機構240a、第2後処理機構240bをそれぞれ備える。例えば、第1後処理機構240aは、用紙の表裏を反転する反転搬送機構であり、第2後処理機機構240bは、用紙の束にステープル留め等の平綴じ処理を施す平綴じ機構である。ただし、これらの機構に限られない。用紙に対して折り処理する中折機構、ステープル留め等による中綴じ処理を施す中綴じ機構、用紙の束を排紙トレイ上に瓦積み状に積載する積載機構等、加湿ローラーにより用紙表面に水分を付与することにより用紙のカールを矯正するカール矯正機構など、他の機能を有するあるいはこれらの他の機能を兼ね備える後処理機構としてもよい。
(2)画像形成装置100(ハードウェア構成)
まず、画像形成装置100のハードウェア構成について説明する。
図2および図3に示すとおり、画像形成装置100は、制御部110、給紙部120、搬送部130、画像形成部140、用紙センサー150、操作パネル160、読取部170、および通信インターフェイス190を有する。各部110〜190は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。
(2−1)制御部110
制御部110は、画像形成装置100全体を制御する。例えば、制御部110は、不図示の、CPU、メモリー、およびストレージを有する。
CPUは、プログラムにしたがって上記各部の制御や各種の演算処理を実行するマルチコアのプロセッサ等から構成される制御回路であり、画像形成装置100の各機能は、それに対応するプログラムをCPUが実行することにより実現される。メモリーは、作業領域として一時的にプログラムおよびデータを記憶する高速アクセス可能な主記憶装置である。メモリーには、例えば、DRAM、SDRAM、SRAM等が採用される。ストレージは、オペレーティングシステムを含む各種プログラムや各種データを格納する大容量の補助記憶装置である。ストレージには、例えば、ハードディスク、ソリッドステートドライブ、フラッシュメモリー、ROM等が採用される。
(2−2)給紙部120
給紙部120は、用紙を画像形成部140へ向けて給紙する。例えば、給紙部120は、給紙トレイ上に収納し、積載された最上位の用紙に給送ローラーを接触させ、その摩擦力によって用紙を送り出す方式を採用する。また、給紙部120(給紙トレイを含む)は、画像形成装置100の筐体内に収められている必要はなく、画像形成装置100から独立した外部の給紙装置として設置されてもよい。
(2−3)搬送部130
搬送部130は、画像形成装置100内の搬送路に沿って用紙を搬送する。例えば、搬送部130は、搬送モーターの駆動によって複数の搬送ローラー対を回転させ、給紙部120から画像形成部140へ向けて用紙を搬送したり、画像形成部140により画像形成された用紙を、下流側の後処理装置200へ搬送したりする。搬送部130は、第1〜第5搬送路131〜135および切り替えゲートG1〜G2を含む。第1搬送路131には、クラッチにより回転、停止することが可能なレジストローラー対R1が配置されている。レジストローラー対R1の回転開始により、画像形成タイミングに合わせて用紙を画像形成部140に搬送する。
第1搬送路131の下流側には切り替えゲートG1が配置されており、両面印刷を行う場合には、切り替えゲートG1により搬送された用紙は、第2搬送路132に導かれる。第2〜第4搬送路132〜134は、両面搬送路として機能する。これらの搬送路に導かれた用紙は、第2搬送路132の下流側の第3搬送路133で表裏を反転してスイッチバックされた後、第4搬送路134を経由して、再び第1搬送路131を経由して画像形成部140で画像形成される。第1〜第4搬送路131〜134は、後述する「循環搬送路」として機能する。また第5搬送路135は、主に後処理装置200が接続されていない場合に、反転搬送機構の一部として機能する。画像形成された用紙は、表裏を反転させるため、一旦、切り替えゲートG1により下方(垂直下方向)の第2搬送路132に導かれ、その後、搬送ローラーを逆回転させて用紙をスイッチバックさせた後、第5搬送路135を経由して下流側の後処理装置等に搬送される。
(2−4)画像形成部140
画像形成部140は、帯電、露光、現像、転写、および定着の各工程を含む電子写真式プロセス等の周知の作像プロセスを用いて、各種データに基づく画像を用紙上に形成する。例えば、画像形成部140は、図2に示すように、像担持体として感光体ドラム140a、定着装置140bを有する。感光体ドラム140aには、各色(Y、M、C、K)のトナー像が、帯電ローラー、現像ローラー等(いすれも図示せず)によりそれぞれ形成され、トナーと逆極性のバイアスを転写ローラー(あるいは中間転写ベルト)に印加することにより、感光体ドラム140a上のトナー像は用紙上に転写される。
また、トナー像が形成された用紙は、下流側の定着装置140bへと搬送される。定着装置140bは、ヒータ等の加熱源を含み、これにより所定の定着温度に加熱され、定着ニップ部に搬送された用紙を加熱、加圧することによって、用紙に形成されているトナー像を永久画像として定着させる。
(2−5)用紙センサー150
用紙センサー150は、画像形成装置100の搬送路中の各搬送ローラー対の直下流側や、分岐路付近の必要な箇所(図2不図示)に複数配置している。例えば、用紙センサー150は、アクチュエータとフォトトランジスタを組み合わせたモジュールまたはラインセンサーにより構成される。用紙センサー150は、画像形成装置100内の搬送路内に各配置位置における、用紙の通過(用紙の有無)を検出する。
(2−6)操作パネル160
操作パネル160は、ディスプレイ(不図示)の表示面側に、透過性のあるタッチパネル(不図示)が貼られて構成される。タッチパネルは、ディスプレイに表示された画像のXY座標と対応したタッチ位置を特定し、タッチ位置を座標に変換して出力する。なお、タッチパネルは、感圧式または静電式の入力検出素子などにより構成される。タッチパネルへの入力は、直観的なタッチ操作により行われる。例えば、ディスプレイに表示されたキー(または、ボタン、アイコン、ツールバー、所定領域)の部分を指やスタイラス(ペン)でタッチする操作により入力が行われる。また、操作パネル160には、テンキー、スタートキー、ストップキー等の物理キーが含まれてもよい。
搬送異常が発生した場合、制御部110は、全ての用紙に対する停止処理をした後、ジャムコードを操作パネル160に表示する。このとき搬送異常が発生した用紙の処理方法を示す画像を表示してもよい。また、ユーザーは、操作パネル160を介して、後述する自動パージ処理をする際の用紙の「排紙順維持」の有効/無効を選択できる。この設定値は、制御部110のストレージに保持される。
(2−7)読取部170
読取部170は、原稿台に載置された用紙原稿を光学的に読み取る。イメージセンサーは、主走査方向に並んだ複数のセンサーチップからなり、CIS(Contact Image Sensor)やCCD(Charge Coupled Device)イメージセンサーなどを備えている。なお、図2に示す例では、読取部170は、画像形成装置100の上部にADF(Auto Document Feeder)を備え、ADFの原稿載置台に載置した用紙を読み取り位置まで搬送させながら、画像の読み取りを行う。
(2−8)通信インターフェイス(I/F)190
通信インターフェイス190は、画像形成装置100の下流側に接続された第1後処理装置200aと通信するためのインターフェイスである。例えば、各種設定値や、画像形成装置100と後処理装置200が連携して動作するために必要な各種制御情報が、通信インターフェイス190を介して送受信される。その他、搬送中の用紙に関する用紙情報(枚数、サイズ、各搬送位置、搬送方向の長さ等)や、ジャム等の搬送異常が発生したことを示す情報等も、通信インターフェイス190を介して送受信される。
(3)第1後処理装置200a(ハードウェア構成)
次に、第1後処理装置200aのハードウェア構成について説明する。
図2および図3に示すとおり、第1後処理装置200aは制御部210a、搬送部230a、第1後処理機構240a、用紙センサー250a、排紙部280aおよび通信インターフェイス190を有する。各部は、信号をやり取りするための信号線(バス等)を介して相互に接続されている。
(3−1)制御部210a
制御部210aは、第1後処理装置200a全体を制御する。例えば、制御部210aは、画像形成装置100の制御部110と同様のCPUと、メモリーと、ストレージとを有する(図示せず)。
(3−2)搬送部230a
搬送部230aは、第1後処理装置200a内の搬送路に沿って用紙を搬送する。例えば、搬送部230aは、搬送モーターの駆動によって複数の搬送ローラー対を回転させ、画像形成装置100から搬送された用紙を第1後処理機構240aへ向けて搬送したり、第1後処理機構240aまたはストレート搬送路231aを通過した用紙を、下流側の第2後処理装置200bへ搬送したりする。ここで、ストレート搬送路231aとは、画像形成装置100から搬送された用紙を水平方向下流側に向けて、そのまま後処理装置200bに搬送させる搬送路である。なお、搬送路の選択は切り替えゲートG4により行える。
(3−3)第1後処理機構240a
第1後処理機構240aは、略鉛直(重力)方向に形成されたスイッチバック経路により構成される。表裏を反転させるため、スイッチバック経路に用紙を搬送し、その後、搬送ローラーを逆回転させて用紙をスイッチバックさせた後、下流側の他の後処理装置等に搬送する。
(3−4)用紙センサー250a
用紙センサー250aは、画像形成装置100の用紙センサー150と同様に、第1後処理装置200a内の搬送路に複数配置され、その検出位置における搬送中の用紙の有無(位置)を検出する。
(3−5)前段通信インターフェイス291a
前段通信インターフェイス291aは、第1後処理装置200aの上流側に接続された装置(図2では画像形成装置100)の通信インターフェイスと通信するためのインターフェイスである。
(3−6)後段通信インターフェイス292a
後段通信インターフェイス292aは、第1後処理装置200aの下流側に接続された装置(図2では第2後処理装置200b)と通信するためのインターフェイスである。なお、後段通信インターフェイス292aは、前段通信インターフェイス291aと同様の構成として設けられてもよく、あるいは、前段通信インターフェイス、後段通信インターフェイスの機能を兼ね備えた単一のモジュールで構成するようにしてもよい。
(4)第2後処理装置200b(ハードウェア構成)
次に、第1後処理装置200bのハードウェア構成について説明する。第2後処理装置200bは、第1後処理装置200aと同様の構成を備える。特に制御部210b、搬送部230b、前段通信インターフェイス291b、および後段インターフェイス292bについては、第1後処理装置200aと同様であり説明は省略する。
(4−1)第2後処理機構240b
第2後処理機構240bは、切り替えゲートG6により導かれた用紙を載置台に載置させ、所定枚数を載置させたあと、載置した用紙の束を整合処理した後に、用紙の束の端から所定の距離をおいた位置においてステープル留めを行い、用紙の束を平綴じして冊子を形成する。
(4−2)排紙部280b
第2後処理装置200bの排紙部280bは、第1の排紙トレイ280b1および第2の排紙トレイ280b2を備える(図2参照)。第2後処理機構240bで平綴じて形成された冊子は、第1の排紙トレイ280b1に積載される。第2後処理機構240bで平綴じ処理を行わない用紙は、あるいは後述する自動パージにより排紙される用紙は、切り替えゲートG5により第2の排紙トレイ280b1に導かれて積載される。
なお、第1後処理装置200aの排紙部280aおよび、第2後処理装置200bの後段インターフェイス292bは、図2に示す画像形成システムの態様では、機能していない。これらは後処理装置200の接続状況により機能するようになる。
(画像形成システム10(機能構成))
以上のようなハードウェア構成を有する画像形成システム10は、以下の機能構成を有する。
図4は、画像形成システム10の機能構成例を示すブロック図である。図4に示すように画像形成装置100の制御部110は、搬送制御部111、ジャム判定部112、停止判定部113、およびパージ処理部114を含む。また後処理装置200の制御部210は、搬送制御部211、およびジャム判定部212を含む。なおここで制御部210は、制御部210a、制御部210bを総称したものである。搬送制御部211、ジャム判定部212、搬送部230等も同様である。
搬送制御部111は、切り替えゲートG1〜G3、搬送部130の搬送ローラーを駆動する搬送モーター、およびクラッチの動作を制御することで画像形成装置100での用紙の搬送を制御する。搬送制御部211は、切り替えゲートG4〜G6、および搬送部230の搬送ローラーを駆動する搬送モーターの動作を制御することで後処理装置200の搬送路での用紙の搬送を制御する。
ジャム判定部112は、用紙センサー150と協働することでジャム検出部として機能する。このジャム判定部112は、画像形成装置100の搬送路で、用紙の搬送異常(ジャム)が発生したか否かを判定する。具体的には各位置における用紙センサー150よる用紙の有無の信号により、搬送路の各位置において用紙の通過が正常に行われたか否かを判定する。ジャム判定部212も同様に、用紙センサー250と協働することでジャム検出部として機能し、後処理装置200の搬送路で、用紙の搬送異常が発生したか否かを判定する。
停止判定部113は、ジャム判定部112またはジャム判定部212により搬送異常の発生が判定された場合、搬送している用紙のサイズ情報(搬送方向の長さ)および搬送異常が発生した用紙の位置に応じて、利用できる「待機位置」の数およびその位置を導き出す。この待機位置についての詳細は後述する。また、後処理装置200の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、画像形成装置100において、待機位置の数(m)よりも搬送中の用紙の枚数(n)が多く、余剰分の用紙(=n−m)があるか否かを判定する。
また搬送制御部111は、停止判定部113により余剰分の用紙があると判定された場合、後処理装置200に対して、後処理装置200の搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において余剰分の用紙を受け入れが可能か否かを問い合わせる。また同時に、搬送異常が発生したときに画像形成装置100で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を画像形成装置100内の循環搬送路で搬送させる。
この問い合わせは、図4に示すように、搬送制御部111が余剰分情報(用紙サイズ、余剰枚数)を、搬送制御部211に通知する。そして、これを受けた搬送制御部211が、待機位置の数(受け入れ可能枚数)および、各待機位置が受け入れ可能となるタイミングまたはステイタス情報(現在、受け入れ可能か否か)を、搬送制御部111に回答する。
パージ処理部114は搬送制御部111および搬送制御部211と協働することで、自動パージを実行する。具体的には、パージ処理部114は、画像形成装置100内の搬送経路に残存している用紙を後処理装置200へ排出するとともに、自動パージの指示を搬送制御部211にも通知する。これにより、画像形成システム10内の搬送経路の各待機位置にそれぞれ停止(待機)している用紙を、画像像形成システム10の機外へ排出する。
(待機位置)
ここで「待機位置」について説明する。「待機位置」とは、搬送異常が発生したときに搬送中の用紙を停止させることが可能な位置である。換言すれば、搬送異常となった用紙をユーザーが取り除いた後に行う自動パージのときに、再搬送可能な状態で用紙を停止させる領域のことである。自動パージにより、この待機位置に停止していた用紙は、後処理装置200を経由して機外に排出される。この待機位置は、用紙サイズ(搬送方向の長さ)に応じて予め定められたものであり、搬送異常が発生した位置よりも上流側に位置する待機位置を利用できる。図5は、待機位置を説明する模式図である。同図では、第2後処理装置200bで搬送異常が発生したときに利用可能な、画像形成装置100と第1後処理装置200aの待機位置sp1〜sp4を示している。第1、第2の待機位置sp1、sp2は画像形成装置100内にあり、第3、第4の待機位置sp3、sp4は第1後処理装置200a内にある。第1の待機位置sp1はレジストローラー対R1の直上流側に位置し、第2の待機位置sp2はスイッチバック経路である第3搬送路133に位置する。第3の待機位置sp3はストレート搬送路231aに位置し、第4の待機位置sp4は第1後処理機構240aのスイッチバック経路に位置する。
なお、前述のように待機位置の数は、用紙サイズおよび搬送異常の発生位置により異なる。図5に示す例では、A3サイズの用紙を搬送する場合の待機位置を示すものであり、用紙サイズがこれよりも小さい場合には、これよりも多くの待機位置を設定できる。例えばA3サイズでは、第1の待機位置sp1に停止させた用紙の後端が、第4搬送路134の最下流の搬送ローラー対R2を跨ぐ関係で、第4搬送路134には、待機位置を設けることができないが、A3サイズの半分のA4横サイズであれば、第4搬送路134に、もう1つの待機位置を設定できる。また、当然ながら、第1後処理装置200aで搬送異常が発生した場合は、その発生位置よりも下流側の搬送路の待機位置を利用することはできない。
(搬送異常発生時の搬送制御)
次に、本実施形態に係る画像形成システム10の特徴的な動作について説明する。
図6Aおよび図6Bは、主に画像形成装置100の制御部110により実行される搬送制御を示すフローチャートである。図7は、搬送異常が発生したときの用紙の位置を示す図である。
制御部110は、まずステップS101で、後処理装置200で搬送異常(ジャム)が発生したか否かを判断する。後処理装置200でジャムが発生したことは、ジャム判定部212により判定される。制御部110は、この判定情報を、通信インターフェイス190を介して得る。ジャムが発生したと判断した場合(S101:YES)、処理をステップS102に進める。
ステップS102では、画像形成装置100内で搬送異常となった用紙を除いた搬送中の用紙枚数n、および画像形成装置100内の待機位置の数mを取得する。
図7では、5枚のA3サイズの用紙p1〜p5を、この順で搬送し、印刷(画像形成)を行っていた場合に、第2後処理装置200bで1枚目の用紙p1の搬送異常が発生した状況を示している。搬送異常が発生した時点では、用紙p2〜p5は、画像形成装置100内の搬送路を搬送中である。このとき、用紙p1、p2は両面印刷済みである。用紙p3、p4は片面(表面)のみ印刷済みである。用紙p5には、まだ印刷されておらず、給紙部120から給紙された直後である。
図7に示す例では、画像形成装置100内で搬送中の用紙枚数n=4である。また図5に示すように画像形成装置100の待機位置の数m=2である(待機位置sp1、sp2)。
続くステップS103では、搬送中の全用紙を画像形成装置100内で待機可能か否かを判断する。すなわち、待機位置の数mが、搬送中の用紙枚数n以上であるか否かを判断する。待機可能であれば(S103:YES)、続くステップS104でいずれかの待機位置(sp1、sp2)に用紙を搬送してから、画像形成装置の搬送動作を停止する。以降は、後述するステップS127のパージ処理を実行する。
一方で、待機可能でなければ(S103:NO)、続くステップS105で、後処理装置200側で余剰分の用紙、すなわち、余剰枚数(nとmの差分=n−m)の用紙を後処理装置で受け入れ可能か否かを判断する。この判断は、画像形成装置100の搬送制御部111が、後処理装置200の搬送制御部211に、余剰枚数と用紙サイズを含む余剰分枚数情報を送信し、これに対する搬送制御部211からの回答により判断できる。この回答には、図4に示すように受け入れ可能枚数、およびそれぞれの受け入れ可能となるタイミングあるいはステイタス情報が含まれる。受け入れ可能枚数は、換言すれば後処理装置200において、搬送異常が発生した位置よりも上流側にある、現時点で利用可能あるいは準備動作が完了することで利用可能となる待機位置の数であり、図5に示す例では2である(待機位置sp3、sp4)。
図5に示す例では、1つめの待機位置sp3(あるいは待機位置sp4)については現時点で受け入れ可能である。ステイタス情報としては「有効」である。2つめの待機位置sp4については、待機位置sp3に用紙を受け入れた後に、待機位置sp4に用紙を導入できるように切り替えゲートG4を切り替えてから受け入れ可能となる。つまり現時点では受け入れ不可である。ステイタス情報としては、「待ち状態」であり、受け入れ可能となってからステイタス情報は「有効」に切り替わる。
ステップS105で受け入れ可能でないと判断した場合(S105:NO)、次のステップS106で、画像形成装置100および後処理装置200は、用紙搬送を即時停止(即断)して終了する。この場合、その後にパージ処理を行うことはできない。そのためユーザーは、画像形成システム10内の全ての用紙を、1枚ずつ取り除く必要がある。
一方で、ステップS105で、後処理装置200側で余剰分の用紙を受け入れ可能であれば(ステップS105:YES)、図6BのステップS107に進む。
ステップS107では、受け入れ準備動作が必要か否かを判断する。受け入れ準備動作が必要ない場合(ステップS107:NO)、続くステップS108で直ぐに余剰分の用紙を、画像形成装置100から下流側の後処理装置200に搬送させるとともに、ステップS109で、残りの用紙を、画像形成装置100内の各待機位置に用紙を搬送させてから停止する。受け入れ準備動作が必要ない場合とは、例えば、余剰枚数が1枚であり、後処理装置200の1つ目の待機位置(待機位置sp3)の前述のステイタス情報が現時点で既に「有効」のときである。
一方で、ステップS107で、受け入れ準備動作が必要であると判断した場合、ステップS107:YES)は、後処理装置200に対して受け入れ準備動作を開始させるとともに、処理を次のステップS121に進める。ここ受け入れ準備動作が必要な場合とは、余剰分の用紙のうち、少なくとも1枚の用紙に対して受け入れ準備動作が必要であると判断し、受け入れ準備動作が完了することで残りの余剰分の用紙を受け入れることが可能の場合である。例えば、余剰枚数が2枚であり、後処理装置200の2つの待機位置sp3、sp4のうち、一方については直ぐに受け入れ可能であるが(ステイタス:有効)、他方については現時点で受け入れ可能でなく(ステイタス:待ち状態)、準備動作として切り替えゲートG4の切り替えが必要な場合である。
ステップS121では、画像形成装置100で搬送中の用紙を循環搬送路内(第1搬送路131〜第4搬送路134)で循環搬送させる。
(「排紙順維持」の設定が無効の場合)
図8A〜図8Dは、用紙を待機位置に搬送する手順を時系列に示す図である。図8Aは、図7に対応する図であり、搬送異常が発生した時点での、用紙の搬送位置を示す図である。搬送異常が発生したときには、画像形成装置100には、4枚の用紙(p2〜p5)が搬送されており、このうち余剰枚数は2枚(n=4、m=2)である。図8Bに示すように、用紙p2に関しては、そのまま後処理装置200の1つ目の待機位置sp3(図5参照)まで搬送する。このとき残りの用紙p3〜p5については、循環搬送路を循環搬送させる(S121)。なお、用紙p2が、切り替えゲートG1に到達するまでに、1つ目の待機位置sp3の受け入れ可能であることが確認できなかった場合は、用紙p2を循環搬送路に搬送させるように制御してもよい。この場合、用紙p2〜p4の全てが、循環搬送路を搬送することになる。
用紙p2が1つ目の待機位置sp3に到達した後、停止させる。そして用紙p2が、分岐路を通り過ぎた後に切り替えゲートG4を切り替えて、待機位置sp4に以降の用紙を導入可能にする。以上により準備動作が完了する(S122:YES)。
続いて、ステップS123で「排紙順維持」の設定が有効であるか否かを判断する。この設定は、制御部110のストレージから読み出される。「排紙順維持」の設定が無効であれば(ステップS123:NO)、処理を次のステップS124に進める。
ステップS124では、非ページ順で用紙を待機位置sp4まで搬送する。このときに、後処理装置200の待機位置sp4まで搬送する用紙は、用紙p3〜p5のいずれでもよい。しかしながら、循環搬送する時間を短縮し、画像形成システム10のダウンタイムを短くするという観点から、準備動作が完了したタイミングに応じて、循環搬送路を搬送中の用紙の中から画像形成装置100の排紙経路に最も近い用紙を選択することが好ましい。図8Cに示す例では、準備動作が完了した時点で、後処理装置200に近く、最も下流側に位置する用紙は用紙p4である。画像形成装置100はこの用紙p4を後処理装置200に排出する。そして、後処理装置では、図8Dに示すように搬送された用紙p4を待機位置sp4に搬送し、停止させる(S124)。循環搬送していた残りの用紙p3、p5についても同様に、準備動作が完了した時点で、最も近い画像形成装置100内の待機位置sp2、sp1までそれぞれ搬送し、停止させる(S126)。
(「排紙順維持」の設定が有効の場合)
一方で、ストレージに保持されている「排紙順維持」の設定が有効の場合(ステップS123:YES)、続くステップS125で、ページ順で搬送する。
図9A〜図9Cは、用紙を待機位置にページ順に搬送する手順を時系列に示す図である。図9Aは、図8Cを再掲したものである。搬送路の下流側からページ順に並ぶように搬送するためには、用紙p3〜p5のうち、ページが先頭の用紙p3を、待機位置sp1、sp2、sp4のうち最も下流側の待機位置sp4に搬送させる必要がある。そのため図9Bに示すように、用紙p3が後処理装置200に搬送できるようになるまで循環搬送を継続する。その後、用紙p3を画像形成装置100から後処理装置200に排出する。そして後処理装置では、図9Cに示すように、搬送された用紙p3を待機位置sp4に搬送し、停止させる(S125)。循環搬送していた残りの用紙p4、p5についても、ページ順に並ぶように待機位置sp1、sp2までそれぞれ搬送してから停止させる(S126)。
以上のように、搬送異常が発生したときに、画像形成装置100で搬送していた用紙の各待機位置への搬送および停止が完了してから、操作パネル160にジャムコードを表示して、ユーザーに対するジャム処理を促す。ユーザーは、これに基づいて、搬送異常となった用紙(用紙p1)を取り除く。搬送制御部211は、用紙が取り除かれたことは用紙センサー250からの信号により判断できる。ジャム処理が終了した信号を受けて、制御部110のパージ処理部114は、自動パージを実行する(S127)。
このときに排紙部280bの排紙トレイ280b2に排紙される順番は、待機位置sp3、sp4、sp1、sp2に待機していた用紙の並び順となる。図9Cに示す例では、用紙p2、p3、p4、p5の並び順となる。自動パージを実行した後は、搬送異常により中断されていた印刷ジョブを再開する。
(効果)
本実施形態によれば、後処理装置200の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、画像形成装置100で停止させることができない余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を、後処理装置200に開始させるとともに、画像形成装置100で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を循環搬送路で搬送させ、準備動作が完了した後に、画像形成装置100の循環搬送路を搬送中の用紙のうち、余剰分の用紙を後処理装置200に搬送する。その後、搬送中の用紙を待機位置(sp4)で停止させるように制御する。これにより、画像形成装置で停止できない余剰分の用紙があっても、後処理装置に退避させることが可能となる。これにより、その後のパージ処理を適切に行うことができ利便性が向上する。特に、用紙の搬送速度を低速化して準備時間を確保することには限界があるが、本実施形態では循環搬送路で用紙を循環搬送させている。これにより時間確保に関する自由度が増し、後処理装置で余剰分の用紙を受け入れ可能となるまでの準備動作が完了するまでのタイミング調整を確実に行うことができる。
また、図9Cに示すような「排紙順維持」の設定を有効とすることにより、自動パージにより排紙された用紙が、昇順で排出されるので、これを印刷物として再利用することが容易になる。この場合、ユーザーは、排紙トレイ280b2に排紙された用紙を、手差しトレイ(図示せず)等に載置することにより、この用紙を再利用でき、資源を有効に活用できる。
一方で、「排紙順維持」を無効とした場合(図8A〜図8D、およびステップS124)には、画像形成装置100の循環搬送路を搬送中の用紙を、短時間で後処理装置200に排出できるので、循環搬送する時間を短くすることが可能となる。これにより画像形成システム全体のダウンタイムを短くできる。
(変形例)
上記の実施形態では、画像形成装置100、第1後処理装置200a、第2後処理装置200bが、それぞれ、制御部110、210a、210bを備えている。しかしながら、本発明はこれに限定されず、全ての制御部による処理を一つの装置(例えば、画像形成装置100)に実行させてもよい。
以上に説明した画像形成システムの構成は、上記の実施形態および変形例の特徴を説明するにあたって主要構成を説明したのであって、上記の構成に限られない。また、一般的な画像形成システムが備える構成を排除するものではない。
10 画像形成システム
100 画像形成装置、
110 制御部、
111 搬送制御部、
112 ジャム判定部、
113 停止判定部、
114 パージ処理部、
120 給紙部、
130 搬送部、
131、132、133、134、135 第1〜第5搬送路、
G1、G2、 切り替えゲート
140 画像形成部、
150 用紙センサー、
160 操作パネル、
170 読取部、
190 通信インターフェイス、
200 後処理装置、
200a 第1後処理装置、
200b 第2後処理装置、
210、210a、210b 制御部、
211 搬送制御部、
212 ジャム判定部、
G4、G5、G6 切り替えゲート、
230、230a、230b 搬送部、
231a ストレート搬送路、
240a 第1後処理機構(反転搬送機構)、
240b 第2後処理機構(平綴じ機構)、
250、250a、250b 用紙センサー、
280a、280b 排紙部、
280b1、280b2 排紙トレイ、
291a、291b 前段通信インターフェイス、
292a、292b 後段通信インターフェイス、
sp1、sp2、sp3、sp4 待機位置。

Claims (10)

  1. 用紙に画像を形成する画像形成装置、および前記画像形成装置から搬送された用紙に後処理を施す後処理装置を備える画像形成システムであって、
    前記画像形成システム内で用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路と、
    前記搬送路での用紙の搬送異常を検出するジャム検出部と、
    前記ジャム検出部により前記後処理装置の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定する、停止判定部と、
    前記停止判定部により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を開始させるとともに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させ、前記準備動作が完了した後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させる搬送制御部と、を備える、画像形成システム。
  2. 前記搬送制御部は、前記後処理装置に前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作が完了することにより、余剰分の用紙を受け入れることが可能となる待機位置がある場合に、前記後処理装置に対して前記準備動作を開始させる、請求項1に記載の画像形成システム。
  3. 前記搬送制御部は、前記準備動作が完了したタイミングに応じて、前記画像形成装置の前記循環搬送路を搬送中の用紙の中から、前記後処理装置に搬送する用紙を決定する、請求項1または請求項2に記載の画像形成システム。
  4. 前記搬送制御部は、前記搬送異常が検出されたときに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のサイズおよび枚数に応じて、前記後処理装置に搬送する用紙を決定する、請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  5. ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
    前記搬送制御部は、前記後処理装置および前記画像形成装置の前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行する、請求項1〜請求項4のいずれか1つに記載の画像形成システム。
  6. 排紙順を維持するか否かの設定を保持するストレージを有し、
    前記ストレージに排紙順を維持する設定が保持されている場合、前記パージ処理時にページ順で排紙されるように、前記搬送制御部は前記循環搬送路で搬送させている用紙のうちページが先頭の用紙から順に後処理装置に搬送する、請求項5に記載の画像形成システム。
  7. 画像形成された用紙に後処理を施す後処理装置と接続された画像形成装置であって、
    用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路と、
    前記後処理装置の搬送路で、用紙の搬送異常が検出されたことを示す搬送異常通知を受信した場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定する、停止判定部と、
    前記停止判定部により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れが可能か否かを問い合わせるとともに、前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させ、
    前記後処理装置から受け入れ可能の通知を受けた後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させる搬送制御部と、を備える、画像形成装置。
  8. ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
    前記搬送制御部は、前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行する、請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 用紙に画像を形成する画像形成装置、および前記画像形成装置から搬送された用紙に後処理を施す後処理装置を備える画像形成システムにおける用紙の搬送方法であって、
    前記画像形成システムは、用紙を搬送する搬送路であって、前記画像形成装置内で用紙を循環搬送する循環搬送路を含む搬送路を備え、
    前記後処理装置の搬送路で用紙の搬送異常が検出された場合、予め定められた前記画像形成装置の前記搬送路で用紙を停止させる待機位置の数よりも前記画像形成装置で搬送中の用紙の枚数が多く、余剰分の用紙があるか否かを判定するステップと、
    前記判定により余剰分の用紙があると判定された場合、前記後処理装置に対して、前記後処理装置の前記搬送異常の発生位置よりも上流側の搬送路において前記余剰分の用紙を受け入れるための準備動作を開始させるとともに前記画像形成装置で搬送中の用紙のうちの少なくとも一部の用紙を前記循環搬送路で搬送させるステップと、
    前記準備動作が完了した後に、前記循環搬送路で搬送中の用紙のうち、前記余剰分の用紙を前記後処理装置に搬送し、その後、残りの搬送中の用紙を前記待機位置で停止させるステップと、
    を含む、用紙の搬送方法。
  10. ユーザーにより前記搬送異常となった用紙が取り除かれた後に、
    更に、前記待機位置に停止している用紙を、前記後処理装置の前記搬送路を経由して、機外に排出させるパージ処理を実行するステップを含む、請求項9に記載の用紙の搬送方法。
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