JP6601035B2 - 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム - Google Patents

端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP6601035B2
JP6601035B2 JP2015146866A JP2015146866A JP6601035B2 JP 6601035 B2 JP6601035 B2 JP 6601035B2 JP 2015146866 A JP2015146866 A JP 2015146866A JP 2015146866 A JP2015146866 A JP 2015146866A JP 6601035 B2 JP6601035 B2 JP 6601035B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
address book
location
employee
terminal device
priority
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2015146866A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017028578A (ja
Inventor
剛史 山下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Fujifilm Business Innovation Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd, Fujifilm Business Innovation Corp filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2015146866A priority Critical patent/JP6601035B2/ja
Publication of JP2017028578A publication Critical patent/JP2017028578A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6601035B2 publication Critical patent/JP6601035B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • User Interface Of Digital Computer (AREA)
  • Telephone Function (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Description

本発明は、端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラムに関する。
特許文献1には、通信履歴を順位付けする条件毎に通信履歴を順番に所定数選択し、各通信履歴に対して、ポイントを付与するとともに係数を乗算することにより各通信履歴に重み付けし、重み付け後のポイントを通信相手先毎に集計することにより通信相手先毎に優先度を設定し、優先度が高い順番に通信相手先毎に配列した通信相手先情報を生成する情報通信端末装置が開示されている。
特開2009−38600号公報
アドレス帳を表示する際、優先度の高い通信相手を優先的に表示する場合がある。ここで、ユーザが出張などで移動した際には、通常業務時と出張時とではユーザにとって優先度の高い通信相手が変わる場合が考えられる。このような場合に、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しなければ、移動前と同じ通信相手が優先的に表示されてしまう。
本発明は、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、ユーザの利便性を向上させることを目的とする。
請求項1に記載の発明は、自装置の位置を示す情報を取得する取得手段と、自装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を表示する制御を行う表示制御手段とを備え、前記表示制御手段は、自装置が自装置の属している予め定められた場所にいる場合、自装置の通信相手の優先度を、自装置の所有者と当該通信相手との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、自装置が当該予め定められた場所とは別の場所へ移動した場合には、自装置の通信相手のうち、当該別の場所に属している通信相手の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、前記アドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする端末装置である。
請求項2に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により自装置の位置が前記予め定められた場所である際に、当該予め定められた場所に属していない他の端末装置が当該予め定められた場所へ移動した場合には、通信相手として当該他の端末装置の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項3に記載の発明は、前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により自装置の位置が前記予め定められた場所から前記別の場所に変化したことを契機として、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項4に記載の発明は、前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所に応じて、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げる度合いを変更して自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項5に記載の発明は、前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所への移動距離または当該別の場所への移動回数に応じて、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げる度合いを変更して自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項6に記載の発明は、前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所に属している通信相手が有するアドレス帳に表示される他の通信相手の情報を反映して、自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項7に記載の発明は、前記取得手段は、ユーザが設定した位置を自装置の位置として受け付けて、前記自装置の位置を示す情報を取得し、前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により、自装置の移動先に関わらず、ユーザが設定した前記位置に属している通信相手の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うことを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項8に記載の発明は、前記取得手段は、ユーザから指示された場合に、自装置の位置を示す情報を取得することを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項9に記載の発明は、前記表示制御手段は、自装置の通信相手について、自装置との通信頻度が高いほど優先度が高いものとして、自装置のアドレス帳を表示する制御を行い、当該通信頻度は、電話の通話頻度、電子メールの送受信頻度、もしくは当該通話頻度と当該送受信頻度との組み合わせのいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の端末装置である。
請求項10に記載の発明は、第1の端末装置の位置を示す情報を取得する取得手段と、第2の端末装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を生成し、当該第2の端末装置が、当該第2の端末装置の属している第2の場所にいるとともに、前記第1の端末装置が、当該第1の端末装置の属している第1の場所にいる場合、当該第1の端末装置の優先度を、当該第2の端末装置の所有者と当該第1の端末装置の所有者との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、当該第1の端末装置が当該第1の場所から当該第2の場所へ移動した場合の当該第1の端末装置の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、当該アドレス帳を生成する生成手段とを備えるアドレス帳生成システムである。
請求項11に記載の発明は、コンピュータに、自装置の位置を示す情報を取得する機能と、自装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を表示する制御を行い、自装置が自装置の属している予め定められた場所にいる場合、自装置の通信相手の優先度を、自装置の所有者と当該通信相手との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、自装置が当該予め定められた場所とは別の場所へ移動した場合には、自装置の通信相手のうち、当該別の場所に属している通信相手の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、前記アドレス帳を表示する制御を行う機能とを実現させるためのプログラムである。
請求項1記載の発明によれば、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項2記載の発明によれば、他の端末装置の移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、さらに、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項3記載の発明によれば、ユーザの移動を契機としてアドレス帳を変更しない場合と比較して、さらに、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項4記載の発明によれば、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、例えば特別な移動の場合に移動先に属している通信相手をより優先して表示できるようになる。
請求項5記載の発明によれば、ユーザの移動距離または移動回数をもとにアドレス帳を表示できるようになる。
請求項6記載の発明によれば、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、さらに、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項7記載の発明によれば、現在位置のみを取得する場合と比較して、例えば移動する前であっても移動先に属している通信相手を優先して表示できるようになる。
請求項8記載の発明によれば、ユーザの指示によらず現在位置を取得する場合と比較して、ユーザの所望するタイミングでアドレス帳を変更できるようになる。
請求項9記載の発明によれば、電話及び電子メールの通信頻度をもとにアドレス帳を表示できるようになる。
請求項10記載の発明によれば、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、ユーザの利便性を向上させることができる。
請求項11記載の発明によれば、ユーザの移動に伴ってアドレス帳を変更しない場合と比較して、ユーザの利便性を向上させる機能を、コンピュータにより実現できる。
本実施の形態に係るアドレス帳生成システムの全体構成例を示した図である。 携帯端末のハードウェア構成例を示した図である。 アドレス帳生成システムの機能構成例を示したブロック図である。 アドレス帳生成装置が保持する共有アドレス帳の一例を示す図である。 アドレス帳生成装置が保持する通話履歴の一例を示す図である。 (a)〜(d)は、アドレス帳生成装置がアドレス帳を生成する処理の具体例を説明するための図である。 (a)、(b)は、アドレス帳生成装置がアドレス帳を生成する処理の具体例を説明するための図である。 (a)〜(d)は、アドレス帳生成装置がアドレス帳を生成する処理の具体例を説明するための図である。 アドレス帳生成システムの処理手順の一例を示すフローチャートである。 (a)、(b)は、アドレス帳の変形例を説明するための図である。
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
<システム構成>
まず、本実施の形態に係るアドレス帳生成システム1の全体構成について説明する。図1は、本実施の形態に係るアドレス帳生成システム1の全体構成例を示した図である。図示するように、このアドレス帳生成システム1は、携帯端末100とアドレス帳生成装置200とを備えている。携帯端末100及びアドレス帳生成装置200はネットワーク300に接続されており、ネットワーク300を介して携帯端末100とアドレス帳生成装置200との間で相互に通信が行われる。
なお、図1では、簡単のため1つの携帯端末100しか示していないが、アドレス帳生成システム1には複数の携帯端末100が存在しており、各携帯端末100はそれぞれ、ネットワーク300を介してアドレス帳生成装置200と通信を行うものとする。
端末装置の一例としての携帯端末100は、ユーザが他のユーザと通話する際に使用する携帯型のコンピュータ装置である。携帯端末100としては、例えば、携帯電話、スマートフォン、タブレットPC(Personal Computer)等を用いれば良い。ここで、ユーザが携帯端末100で通話する際、携帯端末100の表示画面には、通話相手である他のユーザの連絡先が登録されたアドレス帳が表示される。ユーザは、表示されたアドレス帳の中から通話したい相手を選択して通話を行えば良い。
アドレス帳生成装置200は、携帯端末100で表示されるアドレス帳を生成するコンピュータ装置である。アドレス帳生成装置200としては、例えばPCを用いれば良い。アドレス帳生成装置200は、アドレス帳生成システム1に存在する全ての携帯端末100の連絡先(例えば電話番号)を管理している。また、アドレス帳生成装置200は、各携帯端末100から、通話履歴及び現在位置の情報を受信する。そして、詳しくは後述するが、アドレス帳生成装置200は、各携帯端末100から受信した情報をもとに、それぞれの携帯端末100毎にアドレス帳を生成する。
ネットワーク300は、携帯端末100とアドレス帳生成装置200との間の情報通信に用いられる通信手段であり、例えば、LAN(Local Area Network)、公衆回線、インターネット等である。
<携帯端末のハードウェア構成>
次に、携帯端末100のハードウェア構成について説明する。図2は、携帯端末100のハードウェア構成例を示した図である。図示するように、携帯端末100は、CPU(Central Processing Unit)101と、RAM(Random Access Memory)102と、ROM(Read Only Memory)103と、HDD(Hard Disk Drive)104と、操作パネル105と、通信インタフェース(以下、「通信I/F」と表記する)106とを備える。なお、これらの各機能部はバス107に接続されており、このバス107を介してデータの授受を行う。
CPU101は、OSやアプリケーション等の各種ソフトウェアを実行する。RAM102は、CPU101の作業用メモリ等として用いられるメモリである。ROM103は、CPU101が実行する各種プログラム等を記憶するメモリである。そして、CPU101は、ROM103等に記憶された各種プログラムをRAM102にロードして実行することにより、携帯端末100の各機能を実現する。また、HDD104は、各種ソフトウェアに対する入力データや各種ソフトウェアからの出力データ等を記憶する記憶領域である。なお、携帯端末100がスマートフォンや携帯電話である場合は、HDD104に代えて、フラッシュストレージを用いると良い。
ここで、CPU101が実行するプログラムは、予めROM103に記憶させておく形態のほか、磁気記録媒体(磁気テープ、磁気ディスクなど)、光記録媒体(光ディスクなど)、光磁気記録媒体、半導体メモリなどのコンピュータが読取可能な記録媒体に記憶した状態で提供し得る。また、例えばインターネットを介してCPU101に提供しても良い。
操作パネル105は、各種情報の表示やユーザからの操作入力の受付を行うタッチパネルである。ここで、操作パネル105は、各種情報が表示されるディスプレイと、指やスタイラスペン等で指示された位置を検出する位置検出シートとからなる。或いは、タッチパネルに代えて、ディスプレイおよび操作ボタン、キーボード等を用いても良い。
通信I/F106は、ネットワーク300あるいは他のネットワークを介して他の装置(例えば、アドレス帳生成装置200)との間で各種データの送受信を行うインタフェースである。通信I/F106には、例えば無線LANのアンテナやGPS(Global Positioning System)アンテナが含まれるものとする。
なお、アドレス帳生成装置200のハードウェア構成についても、図2に示す携帯端末100のハードウェア構成と同様のものを用いれば良い。
<アドレス帳生成システムの機能構成>
次に、アドレス帳生成システム1の機能構成について説明する。図3は、アドレス帳生成システム1の機能構成例を示したブロック図である。
まず、携帯端末100の機能構成について説明する。
携帯端末100は、通話履歴情報記憶部111と、ID記憶部112と、現在位置検出部113と、アドレス帳記憶部114と、表示部115と、表示制御部116と、通信部117とを備える。
通話履歴情報記憶部111は、携帯端末100にて行われた通話履歴の情報を記憶する。具体的には、ユーザが自端末(携帯端末100)から他の携帯端末100に電話をかけた場合に、通話履歴情報記憶部111は、電話の発信先である他の携帯端末100の情報や発信日時などを記憶する。
ID記憶部112は、携帯端末100の固有の情報として予め定められたIDを記憶する。このIDにより、アドレス帳生成システム1に存在する複数の携帯端末100の中から該当の携帯端末100が一意に識別される。
現在位置検出部113は、例えばGPS衛星から受信したGPS信号により、携帯端末100の現在位置を検出し、携帯端末100の現在位置を示す情報を取得する。ここで、現在位置検出部113は、例えば定期的に、またはユーザから指示された場合に、携帯端末100の現在位置を検出する。
アドレス帳記憶部114は、アドレス帳生成装置200が生成したアドレス帳を記憶する。
表示部115は、表示制御部116から出力される制御信号に従って各種画面を表示する。
表示制御部116は、表示部115における表示を制御するための制御信号を生成し、表示部115の表示を制御する。例えば、表示制御部116は、ユーザが通話する際に、アドレス帳記憶部114に記憶されているアドレス帳を表示部115に表示するように制御する。
通信部117は、ネットワーク300を介してアドレス帳生成装置200との間で各種データの送受信を行う。具体的には、通信部117は、例えば定期的に、またはユーザから指示された場合に、現在位置検出部113が検出した現在位置の情報と、ID記憶部112に記憶されている自端末のIDとを組み合わせて、アドレス帳生成装置200に送信する。また、通信部117は、例えばユーザの通話が終了した際に、通話履歴情報記憶部111に記憶された通話履歴の情報、例えば、発信先である他の携帯端末100のID及び発信日時を、発信元である自端末のIDと組み合わせて、アドレス帳生成装置200に送信する。
なお、これらの処理部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、CPU101が、現在位置検出部113、表示制御部116、通信部117等を実現するプログラムを、例えばROM103からRAM102に読み込んで実行することにより、これらの処理部が実現される。また、通話履歴情報記憶部111、ID記憶部112、アドレス帳記憶部114は、例えばHDD104により実現される。さらに、表示部115は、例えば操作パネル105により実現される。
次に、アドレス帳生成装置200の機能構成について説明する。
アドレス帳生成装置200は、全社通話履歴情報記憶部201と、全社共有アドレス帳管理部202と、地理区分判定部203と、アドレス帳生成部204と、通信部205とを備える。
全社通話履歴情報記憶部201は、各携帯端末100から受信した通話履歴を統合して記憶する。
全社共有アドレス帳管理部202は、アドレス帳生成システム1に存在する全ての携帯端末100の連絡先が登録されたアドレス帳(以下、共有アドレス帳と称する)を保持する。共有アドレス帳には、携帯端末100毎に、携帯端末100のID、電話番号、現在位置等の情報が登録されている。
地理区分判定部203は、携帯端末100から受信した現在位置の情報を、予め定められた地理区分に変換し、共有アドレス帳の現在位置の情報を更新する。ここで、予め定められた地理区分は、例えば、都道府県のような行政区分でも良いし、アドレス帳生成システム1を運用する会社において各支社がテリトリーとする地域区分のようなものでも良い。
アドレス帳生成部204は、携帯端末100の通話履歴及び現在位置の情報をもとに、それぞれの携帯端末100毎にアドレス帳を生成する。
通信部205は、ネットワーク300を介して携帯端末100との間で各種データの送受信を行う。具体的には、通信部205は、携帯端末100から現在位置の情報や通話履歴を受信したり、アドレス帳生成部204にて生成されたアドレス帳を携帯端末100へ送信したりする。
なお、携帯端末100と同様に、これらの処理部は、ソフトウェアとハードウェア資源とが協働することにより実現される。具体的には、アドレス帳生成装置200のCPUがプログラムを実行することにより、各処理部が実現される。
また、本実施の形態では、現在位置検出部113が、取得手段の一例としての機能を有している。さらに、表示制御部116が、表示制御手段の一例としての機能を有している。そして、アドレス帳生成部204が、生成手段の一例としての機能を有している。
<アドレス帳生成装置が保持する共有アドレス帳の説明>
次に、アドレス帳生成装置200が保持する共有アドレス帳について、具体例を示して説明する。図4は、アドレス帳生成装置200が保持する共有アドレス帳の一例を示す図である。なお、図4に示す例では、ある会社にてアドレス帳生成システム1が運用されており、社員間では携帯端末100を用いた内線にて通話が行われるものとして説明する。
図示のように、共有アドレス帳には、携帯端末100毎に、「ID」、「氏名」、「内線番号」、「メールアドレス」、「勤務地」、「現在地」の情報が登録されている。ここで、「ID」は、携帯端末100のIDを示す。「氏名」は、携帯端末100の所有者である社員の氏名を示す。「内線番号」は、携帯端末100の内線番号を示す。「メールアドレス」は、携帯端末100のメールアドレスを示す。「勤務地」は、携帯端末100の所有者である社員の勤務地を示す。ここで、勤務地とは、各社員が日常的にいる場所であり、各社員の所属先として予め定められている場所である。「現在地」は、携帯端末100の現在地(即ち、携帯端末100の所有者である社員の現在地)を示す。
ここで、勤務地、現在地の情報は、上述したように、予め定められた地理区分で登録される。図4に示す例では、勤務地、現在地として、「東京」、「福岡」が登録されている。また、8つの携帯端末100が登録されているが、各携帯端末100で勤務地と現在地とが同じであるため、どの社員も勤務地から移動していないと考えられる。
さらに説明すると、共有アドレス帳の6項目のうち、「ID」、「氏名」、「内線番号」、「メールアドレス」、「勤務地」は携帯端末100の場所に応じて変化しない静的な情報である。一方、「現在地」は、携帯端末100の場所に応じて変化する動的な情報である。例えば、社員A(ID:FX−A)が東京から福岡へ出張した場合、社員Aの「勤務地」は「東京」のままであるが、「現在地」は「福岡」へ変化する。本実施の形態では、予め定められた場所の一例として、勤務地が用いられる。
<アドレス帳生成装置が保持する通話履歴の説明>
次に、アドレス帳生成装置200が保持する通話履歴について、具体例を示して説明する。図5は、アドレス帳生成装置200が保持する通話履歴の一例を示す図である。
図示のように、各携帯端末100から受信した通話履歴の情報として、「発信者ID」、「発信先ID」、「発信日時」が登録されている。ここで、「発信者ID」は、通話の発信元である携帯端末100のIDを示す。「発信先ID」は、通話の発信先である携帯端末100のIDを示す。また、「発信日時」は発信が行われた日時を示す。
このように、全社通話履歴情報記憶部201は、各携帯端末100から受信した通話履歴の情報として、発信者のID毎に通話履歴を管理して記憶している。
<アドレス帳を生成する処理の説明>
次に、アドレス帳生成装置200がアドレス帳を生成する処理について、具体例を示して説明する。図6〜図8は、アドレス帳生成装置200がアドレス帳を生成する処理の具体例を説明するための図である。ここでは、アドレス帳生成装置200が図4の共有アドレス帳及び図5の通話履歴を用いて、社員A(ID:FX−A)のアドレス帳及び社員B(ID:FX−B)のアドレス帳を生成する場合について説明する。また、社員Aが通常の勤務地にいる場合、及び出張により社員Aの現在地が変化した場合のそれぞれについて説明する。
(社員Aのアドレス帳)
まず、社員Aのアドレス帳を生成する場合について説明する。
アドレス帳生成装置200のアドレス帳生成部204は、図5に示す通話履歴の中から、発信者または発信先に社員AのID(FX−A)が含まれる行を抽出する。ここでは、図6(a)に示すように、先頭列に「○」が付いたものが抽出される。また、アドレス帳生成部204は、抽出する対象に、「発信日時が過去3ヶ月以内」などの制約をかけることとしても良い。
次に、アドレス帳生成部204は、抽出した行をもとに、社員Aの通話相手毎の通話回数をカウントする。ここでは、社員Aが発信者か発信先かは区別されない。図6(b)に示す例では、図6(a)のように抽出された行をもとに、社員Aの通話相手のIDが通話回数の多いものから順番に並べられている。具体的には、ID「FX−c」が通話回数4回で最も多く、順に、「FX−d」、「FX−e」及び「FX−B」と並べられる。
次に、アドレス帳生成部204は、カウントした通話回数をポイントに変換する。このポイントは、アドレス帳を生成する際の指標となる値であり、ポイントが大きいほどアドレス帳での優先順位が高いものとして扱われる。通話回数からポイントへの変換では、各社員の移動状況が考慮されるが、図4に示す例では社員Aを含めてどの社員も勤務地から移動していない。そのため、図6(c)に示すように、「ポイント=通話回数」として変換される。
次に、アドレス帳生成部204は、変換したポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出する。そして、アドレス帳生成部204は、抽出したIDに対応する情報を共有アドレス帳から取得して、社員A向けのアドレス帳を生成する。ここで、規定数とは、アドレス帳に登録できる最大件数として予め定められた数である。
図6(d)は、生成された社員Aのアドレス帳の一例を示す図である。図6(d)に示す例では、規定数を2としており、図6(c)においてポイントの大きいものから順番に2つのIDが抽出され、ポイントの大きいものから上位に表示されるようにソートされている。付言すると、図6(c)に示す例では、ID「FX−c」のポイントが「4」で最も大きく、次に大きいのは、ID「FX−d」のポイント「2」である。そのため、社員A向けのアドレス帳として、ID「FX−c」、ID「FX−d」が優先的に上から順番に登録されている。また、各IDに対応する「氏名」、「内線番号」、「メールアドレス」の情報が共有アドレス帳から取得され、合わせて登録されている。ただし、図6(d)に示す例では、「勤務地」、「現在地」の情報を省略している。
次に、社員Aが東京から福岡へ出張した場合について説明する。
ここで、社員Aが東京から福岡へ出張することにより、携帯端末100の現在位置検出部113は、福岡にいる社員Aの現在地を検出する。検出した現在位置の情報は、通信部117を介してアドレス帳生成装置200へ送信される。そして、地理区分判定部203は、携帯端末100から受信した現在位置の情報を予め定められた地理区分である「福岡」に変換し、図4に示す共有アドレス帳の社員Aの「現在地」を「福岡」に更新する。
アドレス帳生成部204の処理としては、図6(b)のように通話回数をカウントする処理までは同じであるが、通話回数をポイントに変換する際の処理が異なる。具体的には、アドレス帳の生成対象となる社員(この例では、社員A)が移動したことによって勤務地と現在地とが異なる場合、アドレス帳生成部204は、移動した社員(社員A)の現在地と同じ場所を勤務地としている通話相手のポイントを、「ポイント=通話回数×α(αは1より大きい定数)」として計算し、ポイント値を大きくする。言い換えると、社員Aの移動先である福岡に属している通話相手のポイント値を大きくして、優先度を上げる処理が行われる。
例えば、図4に示す例で社員Aの現在地が「福岡」になった場合、勤務地が「福岡」の社員として、社員B、社員f、社員g、社員hが挙げられる。このうち、社員Aの通話相手として抽出された社員は、図6(b)に示すように社員Bのみであるため、社員Bのポイントが「通話回数×α」に変換される。図7(a)は、このような計算のもとで通話回数をポイントに変換した例を示した図である。この例では、α=3であり、社員Bのポイントは「3」に変換される。付言すると、図6(b)に示す例では、社員Bのポイントは「1」であったが、社員Aが福岡に出張したことにより、図7(a)に示すように、社員Bのポイントが「3」になる。
そして、アドレス帳生成部204は、変換したポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出し、図7(b)に示すように、社員Aのアドレス帳を生成する。ここで、社員Aが出張していない場合には、社員Bのポイントは「1」と低く、図6(d)に示すように、社員Bは社員Aのアドレス帳に登録されていない。一方、社員Aが福岡に出張することにより、福岡を勤務地にしている通話相手が社員Aのアドレス帳に登録され易くなるようにポイントが変換される。その結果、図7(b)に示すように、社員Aのアドレス帳に、福岡を勤務地とする社員Bが登録されることになる。
このようにして、社員Aが勤務地から移動していない場合には、社員Aのアドレス帳は通話頻度が高い通話相手を優先して生成される。一方、社員Aが勤務地から移動した場合には、通話頻度が高い通話相手を優先するとともに、移動先に属している通話相手の優先度を上げて、社員Aのアドレス帳が生成される。
ここで、社員Aのアドレス帳を生成する上記の例では、αを定数の「3」としたが、αは定数に限られるものではなく、社員Aの移動の内容に応じてαの値を変えることとしても良い。
例えば、移動先の場所とαの値とを対応付けて予め定めておき、社員が移動した場合には、移動先に対応する値にαを設定することとしても良い。
また、例えば、社員が遠くに移動するほど特別な行事(イベント)と捉えて、移動する社員の勤務地と現在地との間の距離に応じてαが大きくなるように変化させても良い。例えば、社員が東京から愛知に出張する際のαを「2」、社員が東京から大阪に出張する際のαを「3」、社員が東京から福岡に出張する際のαを「4」となるようにαの値を変化させる。
さらに、例えば、移動先への移動回数が多くなるほど特別なイベントではなくなると捉えて、移動回数が多くなるほどαが小さくなるように変化させても良い。例えば、移動先への移動回数をnとして、「α=1+1/n」と設定する。この場合、例えば社員が東京から福岡へ移動する場合を考えると、出張回数が1回目の場合には、「α=1+1=2」として計算される。一方、出張回数が100回目の場合には、1回目と比べて特別なイベントではなくなり、「α=1+0.01=1.01」として計算される。
また、例えば、社員が移動した場合に、社員の通話相手のうち同じ場所に移動している他の社員がいれば、他の社員の優先度が上がるようにポイントを大きくすることとしても良い。例えば、社員Aが福岡へ出張して現在地が「福岡」になった場合、同じように出張により現在地が「福岡」になった他の社員がいたとする。この場合に、社員Aのアドレス帳を生成する際、他の社員についてのポイントが大きくなるように通話回数を変換しても良い。
(社員Bのアドレス帳)
次に、社員Bのアドレス帳を生成する場合について説明する。
アドレス帳生成装置200のアドレス帳生成部204は、図5に示す通話履歴の中から、発信者または発信先に社員BのID(FX−B)が含まれる行を抽出する。そして、アドレス帳生成部204は、社員Bの通話相手毎の通話回数をカウントし、通話回数をポイントに変換する。ここで、図4に示す例では、社員Aを含めてどの社員も勤務地から移動していないため、「ポイント=回数」として変換される。
具体的には、図8(a)に示すように、社員Bの通話相手として、ID「FX−f」、「FX−g」、「FX−h」、「FX−A」が抽出され、通話回数の多い順番から並べられる。ここで、ID「FX−f」のポイントが「3」で最も大きく、ID「FX−g」はポイント「2」、ID「FX−h」及び「FX−A」はポイント「1」である。
次に、アドレス帳生成部204は、変換したポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出する。そして、アドレス帳生成部204は、抽出したIDに対応する情報を共有アドレス帳から取得して、社員B向けのアドレス帳を生成する。図8(b)は、社員Bのアドレス帳の一例を示す図である。図8(b)に示す例では、規定数を2としており、図8(a)においてポイントの大きいものから順番に2つのID「FX−f」、ID「FX−g」が抽出され、ポイントの大きいものから上位に表示される。
次に、社員Aが東京から福岡へ出張した場合について説明する。
ここで、社員Aのアドレス帳を生成した場合と同様に、地理区分判定部203は、図4に示す共有アドレス帳の社員Aの「現在地」を「福岡」に更新する。
また、アドレス帳生成部204の処理としては、図8(a)のように通話回数をカウントする処理までは同じであるが、通話回数をポイントに変換する際の処理が異なる。具体的には、アドレス帳生成部204は、アドレス帳の生成対象となる社員(この例では、社員B)の通話相手で、勤務地と現在地とが異なる通話相手のうち、この社員(社員B)の勤務地と同じ場所を現在地とする通話相手のポイントを、「ポイント=通話回数×α」として計算し、ポイント値を大きくする。言い換えると、社員Bの勤務地である福岡に移動してきた通話相手のポイント値を大きくして、優先度を上げる処理が行われる。
例えば、図4に示す例で社員Aの現在地が「福岡」になった場合、社員Bの勤務地「福岡」と社員Aの現在地「福岡」とが一致することになる。そのため、社員Aのポイントが「通話回数×α」に変換される。図8(c)は、このような計算のもとで通話回数をポイントに変換した例を示した図である。この例では、α=3であり、社員Aのポイントが「3」に変換される。付言すると、図8(a)に示す例では、社員Aのポイントは「1」であったが、社員Aが福岡に出張したことにより、図8(c)に示すように、社員Aのポイントが「3」になる。
そして、アドレス帳生成部204は、変換したポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出し、図8(d)に示すように、社員Bのアドレス帳を生成する。ここで、社員Aが出張していない場合には、社員Aのポイントは「1」と低く、図8(b)に示すように、社員Aは社員Bのアドレス帳に登録されていない。一方、社員Aが出張することにより、勤務地と現在地とが異なる通話相手のうち社員Bの勤務地である福岡を現在地にしている社員Aが社員Bのアドレス帳に登録され易くなるようにポイントが変換される。その結果、図8(d)に示すように、社員Bのアドレス帳に、福岡を現在地とする社員Aが登録されることになる。
このようにして、社員Aが社員Bの属している場所である福岡へ移動してきた場合、社員Bのアドレス帳は、通話頻度が高い通話相手を優先するとともに、移動してきた社員Aの優先度を上げて生成される。
ここで、社員Aのアドレス帳を生成する上記の例では、社員Aが社員Bの勤務地である福岡に移動する場合に社員Bのポイントを大きくすることとしたが、社員Aが福岡以外の場所に移動する場合にも社員Bのポイントを大きくすることとしても良い。例えば、社員Aが福岡ではなく大分に移動する場合、移動先が社員Bの勤務地である福岡とは一致しないが、社員Aは社員Bの勤務地に近づいたことになる。そこで、このような場合にも、社員Bを社員Aの移動先に属している通話相手と捉えて、社員Aのアドレス帳に社員Bが登録され易くなるように社員Bのポイントを変換しても良い。
また、社員Bのアドレス帳を生成する際も、例えば、社員Aが福岡ではなく大分に移動する場合に、社員Aは社員Bの属している勤務地に移動したと捉えて、社員Bのアドレス帳に社員Aが登録され易くなるように社員Aのポイントを変換しても良い。
このように、移動する社員の移動先が他の社員の勤務地と完全に一致しない場合であっても、移動先の場所に応じてポイントを変換することとしても良い。
また、図6〜図8に示す例では、社員Aが有する携帯端末100が、第1の端末装置の一例としての機能を有している。さらに、社員Bが有する携帯端末100が、第2の端末装置の一例としての機能を有している。
<アドレス帳を表示するまでの手順>
次に、アドレス帳生成システム1において、アドレス帳生成装置200にてアドレス帳を生成して携帯端末100で表示する処理の手順を説明する。図9は、アドレス帳生成システム1の処理手順の一例を示すフローチャートである。ここで、携帯端末100は、例えば定期的に、またはユーザから指示された場合に、現在位置の情報と自端末のIDとを組み合わせて、アドレス帳生成装置200に送信するものとする。また、携帯端末100は、例えば通話終了後に、通話履歴の情報と自端末のIDとを組み合わせて、アドレス帳生成装置200に送信するものとする。
まず、アドレス帳生成装置200のアドレス帳生成部204は、共有アドレス帳に登録されている全ユーザの中からアドレス帳の生成対象となるユーザ(以下、対象ユーザと称する)を選択する(ステップ101)。ここで、アドレス帳生成部204は、例えば、現在位置の情報を受け取った携帯端末100を所有するユーザを対象ユーザとして選択する。このように対象ユーザを選択することで、ユーザの現在位置が変化したタイミングや携帯端末100にてユーザが指示したタイミングで、アドレス帳の切り替えが行われることとなる。ただし、対象ユーザを選択する手順はこのようなものに限られるものではなく、アドレス帳生成部204は、例えば、ユーザ毎にアドレス帳を生成するタイミングを予め設定しておいても良い。
次に、アドレス帳生成部204は、全社通話履歴情報記憶部201に記憶されている通話履歴の中から、発信者または発信先に対象ユーザのIDが含まれる行を抽出する(ステップ102)。次に、アドレス帳生成部204は、抽出した行をもとに、対象ユーザの通話相手毎の通話回数をカウントする(ステップ103)。そして、カウントした通話回数が多いものから順番に並べられる。
次に、アドレス帳生成部204は、カウントした通話回数をポイントに変換する処理を行う。ここで、アドレス帳生成部204は、共有アドレス帳を参照して、対象ユーザの現在地と勤務地とが一致しているか否かを判定する(ステップ104)。現在地と勤務地とが一致していない場合(ステップ104でNo)、対象ユーザは出張などにより勤務地から場所を移動していると考えられる。そこで、アドレス帳生成部204は、対象ユーザの現在地と同じ場所を勤務地としているユーザのポイントを、「ポイント=通話回数×α」として計算する(ステップ105)。その他のユーザのポイントは、「ポイント=通話回数」として計算される。付言すると、この場合、アドレス帳生成部204は、図6〜図8に示す例の社員Aのアドレス帳と同じ計算を行う。
一方、ステップ104において、対象ユーザの現在地と勤務地とが一致している場合(ステップ104でYes)、対象ユーザは勤務地から場所を移動していないと考えられる。そこで、アドレス帳生成部204は、勤務地と現在地とが異なる通話相手のうち、対象ユーザの勤務地と同じ場所を現在地としているユーザのポイントを、「ポイント=通話回数×α」として計算する(ステップ106)。その他のユーザのポイントは、「ポイント=通話回数」として計算される。付言すると、この場合、アドレス帳生成部204は、図6〜図8に示す例の社員Bのアドレス帳と同じ計算を行う。
次に、アドレス帳生成部204は、変換したポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出し、共有アドレス帳の情報を組み合わせて、対象ユーザのアドレス帳を生成する(ステップ107)。次に、アドレス帳生成部204は、通信部205を介して、対象ユーザが所有する携帯端末100に生成したアドレス帳を送信する(ステップ108)。携帯端末100では、対象ユーザが通話する際などに、表示部115にアドレス帳が表示される(ステップ109)。そして、本処理フローは終了する。
このようにアドレス帳を表示することにより、ユーザが移動した場合に、移動したユーザのアドレス帳には、移動したユーザと関係の深い他のユーザのうち、移動先で勤務している(移動先に属している)他のユーザが優先的に表示されるようになる。また、移動したユーザと関係が深く、移動先で勤務している他のユーザのアドレス帳には、移動したユーザが優先的に表示されるようになる。その結果、移動したユーザは、移動先にいる関係の深い他のユーザと連絡を取り易くなり、また、移動先にいる関係の深い他のユーザから連絡をもらい易くなる。
<生成するアドレス帳の変形例>
次に、アドレス帳生成装置200が生成するアドレス帳の変形例について説明する。この変形例では、移動したユーザのアドレス帳を生成するのに際し、移動先の場所を勤務地とする他のユーザのアドレス帳に示されている情報も反映される。具体的には、上記の図6〜図8に示す例のように社員Aが東京から福岡に出張した場合、社員Aの出張先を勤務地とする社員Bのアドレス帳の情報も反映して、社員Aのアドレス帳が生成される。
図10(a)、(b)は、アドレス帳の変形例を説明するための図である。ここでは、図6〜図8に示す例のように社員Aが東京から福岡に出張した場合に、社員Aのアドレス帳を生成する場合について説明する。社員Aが出張した場合、図7(a)に示すように、社員Aの通話相手のポイントが計算され、社員Aのアドレス帳に社員Bが登録されることになる。即ち、移動先の場所を勤務地とする他の社員(この例では、社員B)が社員Aのアドレス帳に登録されることになる。ここで、この変形例では、さらに社員Bのアドレス帳の情報が社員Aのアドレス帳に反映される。
図10(a)は、社員Aが出張した際の社員Aの通話相手のポイントを示した図7(a)と、社員Aが出張した際の社員Bの通話相手のポイントを示した図8(c)とを組み合わせたものである。ここで、「通信相手ID」が「FX−c」、「FX−d」、「FX−e」、「FX−B」は図7(a)の社員A由来のものであり、「通信相手ID」が「FX−f」、「FX―g」、「FX−h」は図8(c)の社員B由来のものである。このように、社員Aの通話相手のポイントに加えて、社員Bの通話相手のポイントも考慮される。なお、図8(c)には通信相手として社員A(ID:FX−A)の情報もあるが、ここでは社員Aのアドレス帳を生成するため省略される。
そして、アドレス帳生成部204は、ポイント値の大きいものから順番に、通話相手のIDを規定数抽出し、共有アドレス帳に登録されている情報と合わせて、社員A向けのアドレス帳を生成する。図10(b)は、社員Aのアドレス帳の一例を示す図である。図10(b)に示す例では、規定数を3としており、図10(a)においてポイントの大きいものから順番に3つのID「FX−c」、ID「FX−B」、ID「FX−f」が抽出され、ポイントの大きいものから上位に表示される。
例えば、社員Aが出張先で仕事をする場合に、社員Bが受け入れ先であれば、社員Bと関係の深い他の社員とも仕事をする可能性が高い。そのため、この変形例では、社員Aのアドレス帳において、社員Bの人脈を反映させる。その結果、例えば図10(b)に示すように、社員Bと関係が深い社員として、社員Aとは通話したことはないが社員Bと関係が深い社員fが、社員Aのアドレス帳に登録されることになる。
このようにして、この変形例では、社員Aが東京から福岡に移動した場合には、通話頻度が高い通話相手を優先するとともに、移動先である福岡に属している社員Bの優先度を上げ、さらに社員Bのアドレス帳の情報を反映して、社員Aのアドレス帳が生成される。
ここで、本実施の形態では、通話回数にαを乗じてポイントを計算したが、このようにポイントを計算する構成に限られるものではない。通話頻度及びユーザの移動を考慮してポイントを計算する手法であれば、どのような計算手法を用いても良い。
また、本実施の形態において、携帯端末100は現在位置を検出することとしたが、ユーザが現在位置を設定することとしても良い。例えば、あるユーザが東京から福岡に出張する際、福岡への移動中などに、福岡を勤務地とする他のユーザに連絡することも考えられる。このような場合を想定して、このユーザはまだ福岡へ到着していないが、ユーザが現在位置を福岡と設定することにより、携帯端末100が現在位置を福岡とする情報をアドレス帳生成装置200へ送信することとしても良い。そして、アドレス帳生成装置200は、携帯端末100が実際に存在する位置に関わらず、現在位置が福岡であるものとして、勤務地が福岡である他のユーザの優先度を上げてアドレス帳を生成する。
さらに、本実施の形態では、携帯端末100がアドレス帳生成部204の処理を行うこととしても良い。この場合、携帯端末100は、例えばアドレス帳生成装置200を介して、他の携帯端末100の現在位置の情報を取得する。また、携帯端末100は、共有アドレス帳を保持しており、共有アドレス帳から通話履歴をもとに通話相手を抽出する。そして、携帯端末100は、自端末の通話頻度及び各ユーザの移動をもとに、自端末のアドレス帳を生成する。
そして、本実施の形態では、アドレス帳の生成において、ユーザ間の関係を表す情報として通話履歴を用いることとしたが、通話履歴を用いる構成に限られるものではない。例えば、通話履歴の代わりに、電子メールの送受信履歴を用いることとしても良い。この場合、携帯端末100の通話履歴情報記憶部111は、携帯端末100にて行われた電子メールの送受信履歴を記憶する。また、アドレス帳生成装置200のアドレス帳生成部204は、携帯端末100の現在位置の情報及び電子メールの送受信履歴をもとに、携帯端末100のアドレス帳を生成する。例えば、図6(b)等に示す通話回数は電子メールの送受信回数として表され、電子メールの送受信回数をポイントに変換してアドレス帳が生成される。
また、例えば通話履歴及び電子メールの送受信履歴などの複数のデータを合成して用いても良い。この場合、例えば、図6(b)等に示す通話回数は、通話回数及び電子メールの送受信回数の合計値となり、この合計値をポイントに変換してアドレス帳が生成される。
付言すると、本実施の形態では、通信頻度の一例として、通話頻度、電子メールの送受信頻度、通話頻度と電子メールの送受信頻度との組み合わせが用いられる。
さらに、本実施の形態では、携帯端末100の通信相手について、携帯端末100との通信頻度が高いほど優先度が高いものとしてアドレス帳を生成したが、このような構成に限られるものではない。即ち、本実施の形態に係るアドレス帳は、通信頻度に限らず、ユーザ間の関係を表す何らかの基準により優先度の高い通信相手が優先して表示されるものであり、また各ユーザの移動に応じて通信相手の優先度が変更されるものである。
なお、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態には限定されない。本発明の精神及び範囲から逸脱することなく様々に変更したり代替態様を採用したりすることが可能なことは、当業者に明らかである。
1…アドレス帳生成システム、100…携帯端末、111…通話履歴情報記憶部、112…ID記憶部、113…現在位置検出部、114…アドレス帳記憶部、115…表示部、116…表示制御部、117…通信部、200…アドレス帳生成装置、201…全社通話履歴情報記憶部、202…全社共有アドレス帳管理部、203…地理区分判定部、204…アドレス帳生成部、205…通信部

Claims (11)

  1. 自装置の位置を示す情報を取得する取得手段と、
    自装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を表示する制御を行う表示制御手段とを備え、
    前記表示制御手段は、自装置が自装置の属している予め定められた場所にいる場合、自装置の通信相手の優先度を、自装置の所有者と当該通信相手との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、自装置が当該予め定められた場所とは別の場所へ移動した場合には、自装置の通信相手のうち、当該別の場所に属している通信相手の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、前記アドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする端末装置。
  2. 前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により自装置の位置が前記予め定められた場所である際に、当該予め定められた場所に属していない他の端末装置が当該予め定められた場所へ移動した場合には、通信相手として当該他の端末装置の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  3. 前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により自装置の位置が前記予め定められた場所から前記別の場所に変化したことを契機として、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  4. 前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所に応じて、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げる度合いを変更して自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  5. 前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所への移動距離または当該別の場所への移動回数に応じて、当該別の場所に属している通信相手の優先度を上げる度合いを変更して自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  6. 前記表示制御手段は、自装置が前記別の場所へ移動した場合に、当該別の場所に属している通信相手が有するアドレス帳に表示される他の通信相手の情報を反映して、自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  7. 前記取得手段は、ユーザが設定した位置を自装置の位置として受け付けて、前記自装置の位置を示す情報を取得し、
    前記表示制御手段は、前記取得手段が取得した情報により、自装置の移動先に関わらず、ユーザが設定した前記位置に属している通信相手の優先度を上げて自装置のアドレス帳を表示する制御を行うこと
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  8. 前記取得手段は、ユーザから指示された場合に、自装置の位置を示す情報を取得すること
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  9. 前記表示制御手段は、自装置の通信相手について、自装置との通信頻度が高いほど優先度が高いものとして、自装置のアドレス帳を表示する制御を行い、当該通信頻度は、電話の通話頻度、電子メールの送受信頻度、もしくは当該通話頻度と当該送受信頻度との組み合わせのいずれかであること
    を特徴とする請求項1に記載の端末装置。
  10. 第1の端末装置の位置を示す情報を取得する取得手段と、
    第2の端末装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を生成し、当該第2の端末装置が、当該第2の端末装置の属している第2の場所にいるとともに、前記第1の端末装置が、当該第1の端末装置の属している第1の場所にいる場合、当該第1の端末装置の優先度を、当該第2の端末装置の所有者と当該第1の端末装置の所有者との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、当該第1の端末装置が当該第1の場所から当該第2の場所へ移動した場合の当該第1の端末装置の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、当該アドレス帳を生成する生成手段と
    を備えるアドレス帳生成システム。
  11. コンピュータに、
    自装置の位置を示す情報を取得する機能と、
    自装置の通信相手を示すアドレス帳について、優先度の高い通信相手を優先して当該アドレス帳を表示する制御を行い、自装置が自装置の属している予め定められた場所にいる場合、自装置の通信相手の優先度を、自装置の所有者と当該通信相手との関係に基づく予め定められた規則に従って算出する一方で、自装置が当該予め定められた場所とは別の場所へ移動した場合には、自装置の通信相手のうち、当該別の場所に属している通信相手の優先度を、当該予め定められた規則に従って算出される優先度よりも上げて、前記アドレス帳を表示する制御を行う機能と
    を実現させるためのプログラム。
JP2015146866A 2015-07-24 2015-07-24 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム Active JP6601035B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146866A JP6601035B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2015146866A JP6601035B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム

Related Child Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2019177607A Division JP6816801B2 (ja) 2019-09-27 2019-09-27 情報処理装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017028578A JP2017028578A (ja) 2017-02-02
JP6601035B2 true JP6601035B2 (ja) 2019-11-06

Family

ID=57950729

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2015146866A Active JP6601035B2 (ja) 2015-07-24 2015-07-24 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6601035B2 (ja)

Family Cites Families (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001069564A (ja) * 1999-08-25 2001-03-16 Kyocera Corp 携帯電話機
JP4187987B2 (ja) * 2002-03-25 2008-11-26 株式会社エヌ・ティ・ティ・データ インスタントメッセージングシステムおよびインスタントメッセージングプログラム
JP2005109896A (ja) * 2003-09-30 2005-04-21 Nec Corp アドレスを並び替えて表示する携帯端末及びそのアドレス表示方法
JP2007108971A (ja) * 2005-10-13 2007-04-26 Nec Corp 携帯端末における検索方法および検索装置
JP4585549B2 (ja) * 2007-07-27 2010-11-24 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信装置、通信システムおよびプログラム
CN101867638B (zh) * 2010-06-21 2012-10-17 华为终端有限公司 一种自动排序的方法及终端
JP5254285B2 (ja) * 2010-08-12 2013-08-07 株式会社エヌ・ティ・ティ・ドコモ 通信装置、通信システムおよびプログラム
JP2013110600A (ja) * 2011-11-21 2013-06-06 Kyocera Corp 携帯通信端末及び情報表示方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017028578A (ja) 2017-02-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US9143598B2 (en) Pushed content notification and display
KR101477441B1 (ko) 중요도 레벨에 기초하여 콘텐츠 세그먼트를 조정하기 위한 방법, 장치, 및 컴퓨터 프로그램 제품
EP2150033B1 (en) Speed-dial and speed-contact with predictive logic
US7822754B2 (en) Method and system to provide contextual, intelligent address book listings
KR101470716B1 (ko) 콘택 정보 표현을 위한 방법 및 장치
US20110106736A1 (en) System and method for intuitive user interaction
US20130017846A1 (en) Systems and Methods for Smart Texting on Mobile Devices
US20110053578A1 (en) Centralized control of multiple services
US20130080954A1 (en) Contact Graphical User Interface
US20080244005A1 (en) Enhanced user information for messaging applications
JP2019507410A (ja) 動的情報表現システム、方法、装置及び端末
US20100083150A1 (en) User interface, device and method for providing a use case based interface
JP6601035B2 (ja) 端末装置、アドレス帳生成システム及びプログラム
JP6816801B2 (ja) 情報処理装置及びプログラム
JP2016218620A (ja) 情報端末、情報表示制御装置、及び情報表示制御プログラム
WO2009082089A2 (en) Contact information display method of mobile communication terminal
JP2017084329A (ja) 情報提示システム、プログラム、及び、情報提示方法
US20160283914A1 (en) Scheduled event venue deciding method, and server for implementing the same
CA2745164C (en) Pushed content notification and display
JP5397510B2 (ja) 端末装置、及び、プログラム
KR20150017615A (ko) 연락처 목록 디스플레이 방법 및 이를 수행하기 위한 모바일 디바이스
JP5990607B2 (ja) 安否確認サーバー、および安否確認システム
JP2013162217A (ja) サーバ装置、勧誘システム及び勧誘方法
JP5293803B2 (ja) 端末装置及びプログラム
JP2019161304A (ja) 情報通知システム、情報通知方法、及びプログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20180228

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20190131

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190219

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190422

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20190604

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20190802

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190910

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190923

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6601035

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350