JP6600817B2 - 部品実装装置 - Google Patents

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Description

本発明は、基板に部品を装着する部品実装装置に関するものである。
部品実装装置は、基台を外殻部材により覆って形成した作業空間を有しており、この作業空間内で部品を基板に装着する部品装着動作を実行する。作業空間内に部品を供給するパーツフィーダは、外殻部材に設けられた開口部から作業空間内に挿入されて、基台に取り付けられる。基台からパーツフィーダを取り外し、開口部が空いたままの状態で部品装着動作が実行されると作業者にとって非安全であるため、基台からパーツフィーダを取り外した後には、開口部を塞ぐためのカバー部材が基台に取り付けられる。
カバー部材は通常、基台の側面の所定の取付け位置に、螺子等の固定手段によって取り付けられる。カバー部材が基台に取り付けられている状態は検出器によって検出され、パーツフィーダが取り外されているにも拘らず、カバー部材が基台に取り付けられていない状態では、部品装着動作が規制されて、作業者の安全が図られる(下記の特許文献1参照)。
特許第4992830号公報
しかしながら、カバー部材を取付け位置に固定手段によって固定しなくてもカバー部材が取付け位置に位置した状態が維持されている状況(例えば、周囲の部材にカバー部材が引っ掛かって取付け位置に位置した状態が維持されているような状況)では、作業者がカバー部材を取付け位置に固定し忘れた場合であっても部品装着動作が実行されるおそれがあった。
そこで本発明は、カバー部材の固定し忘れを確実に防止して作業者の安全を図ることができる部品実装装置を提供することを目的とする。
本発明の部品実装装置は、基板に部品を装着する部品装着部を基台上に備え、前記基台の所定の取付け位置にカバー部材が着脱自在に取り付けられる部品実装装置であって、前記カバー部材は、下端が枢支されて揺動自在なアーム部材と、前記アーム部材の揺動によって、被検部を前記カバー部材の側方に張り出させる張出位置と前記被検部を前記カバー部材に格納させる格納位置との間で移動する移動体とを備え、前記基台は、前記カバー部材が前記取付け位置に取り付けられた状態で前記張出位置に位置した前記移動体の前記被検部を受容部により受容して前記取付け位置に前記カバー部材が取り付けられた状態を検出する検出器を備え、前記アーム部材は、前記被検部が前記受容部に受容されている状態において、前記カバー部材が下方に移動して前記被検部が前記受容部から上方への押圧力を受けると、前記移動体を前記張出位置から前記格納位置に移動させるように揺動する。
本発明によれば、カバー部材の固定し忘れを確実に防止して作業者の安全を図ることができる。
本発明の一実施の形態における部品実装装置の斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分側面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の制御系統を示すブロック図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材を基台に取り付ける手順を示す図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材の上方斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材の下方斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材の分解斜視図 本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材の分解斜視図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備えるカバー部材の移動体の動きを説明する図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分側面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分側面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置の基台に取り付けられたカバー部材の移動体の動きを説明するカバー部材の正面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置の基台に取り付けられたカバー部材の移動体の動きを説明するカバー部材の背面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の部分側面図 本発明の一実施の形態における部品実装装置の基台に取り付けられるカバー部材の移動体の動きを説明するカバー部材の背面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置の基台に取り付けられるカバー部材の移動体の動きを説明するカバー部材の背面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1は本発明の一実施の形態における部品実装装置1を示している。部品実装装置1は基板2に部品3を装着する装置であり、基台11に基板搬送部12、部品供給部13、部品装着部14及び部品カメラ15を備えている。基台11はその全体が外殻部材17によって覆われており、基台11の上面と外殻部材17間の空間は作業空間18となっている。
図1において、基板搬送部12は一対のベルトコンベアから成る。基板搬送部12は部品実装装置1の外部から供給された基板2を作業者OPから見た左右方向(X軸方向とする)に搬送し、基板2を作業空間18内の所定の作業位置に位置決めする。
部品供給部13は作業空間18内に部品3を供給する装置であり、本実施の形態では、複数のテープフィーダ21とトレイフィーダ22から構成されている(図1)。基台11の前方の右側領域にはフィーダベース11Fが設けられており、各テープフィーダ21はフィーダベース11Fに着脱自在に取り付けられている。各テープフィーダ21は、部品3を保持したキャリアテープをピッチ送りして作業空間18内に部品3を供給する。トレイフィーダ22は、基台11の前方の左側領域に設置される。図2に示すように、基台11の左側領域には作業空間18に繋がる開口部17Kが形成されており、トレイフィーダ22はその開口部17Kを塞ぐようにして基台11に連結される。トレイフィーダ22は開口部17Kを通じて作業空間18内にトレイ22Tを出し入れし、部品3を供給する。
部品装着部14は基板2に部品3を装着する機構であり、ヘッド移動機構25と装着ヘッド26から構成されている(図1及び図2)。ヘッド移動機構25は基台11上を前後方向(Y軸方向とする)に延びて設けられた固定テーブル25a、X軸方向に延びて固定テーブル25a上をY軸方向に移動する移動テーブル25b及び移動テーブル25b上をX軸方向に移動するヘッド取付け部25cを有している。
図1及び図2において、装着ヘッド26はヘッド取付け部25cに取り付けられている。ヘッド移動機構25は移動テーブル25bを固定テーブル25aに対してY軸方向に移動させ、ヘッド取付け部25cを移動テーブル25bに対してX軸方向に移動させることで、装着ヘッド26を水平面内方向に移動させる。装着ヘッド26は、上下方向(Z軸方向とする)に移動自在な複数の吸着ノズル27を備えている。部品カメラ15は撮像視野を上方に向けた姿勢で基台11に取り付けられている。
図3において、基板搬送部12による基板2の搬送及び位置決め動作、部品供給部13(各テープフィーダ21及びトレイフフィーダ22)による部品3の供給動作、部品装着部14による部品3の吸着及び移動の各動作制御は部品実装装置1が備える制御装置30が行う。また、制御装置30は部品カメラ15の撮像動作の制御と、部品カメラ15の撮像により得られた画像データの処理を行う。テープフィーダ21とトレイフィーダ22がそれぞれ基台11の所定の位置に取り付けられている状態は図示しない検出器によって検出され、その検出信号は制御装置30に送信される。
部品実装装置1が基板2に部品3を実装する場合には、先ず、基板搬送部12が外部から投入された基板2を受け取り、作業空間18内に搬入して作業位置に位置決めする。基板搬送部12が基板2を作業位置に位置決めしたら、ヘッド移動機構25は装着ヘッド26を部品供給部13と基板2との間で往復移動させる。この往復移動において、装着ヘッド26は、部品供給部13が供給する部品3を吸着ノズル27により吸着する動作と、吸着した部品3を部品カメラ15に撮像させてからその部品3を基板2に装着する動作を行う。部品カメラ15は部品3を撮像して得られた撮像結果を制御装置30に送信し、制御装置30は部品3の撮像結果に基づいて、部品3の吸着ノズル27に対する位置ずれを求める。制御装置30において求められた吸着ノズル27に対する部品3の位置ずれは、装着ヘッド26が部品3を基板2に装着する際の吸着ノズル27の位置の補正制御に用いられる。装着ヘッド26が基板2に装着すべき全ての部品3を基板2に装着したら、基板搬送部12が作動して基板2を部品実装装置1の外部に搬出する。
このような構成の部品実装装置1において、作業者OPは、部品供給部13としてトレイフィーダ22を使用しない場合には、トレイフィーダ22を基台11から取り外す(図4(a)中に示す矢印A)。そして、トレイフィーダ22を基台11から取り外すことによって基台11の側面(作業者OP側の側面)に露出する開口部17Kを塞ぐように、基台11の側面の所定の位置(取付け位置と称する)にカバー部材31を取り付ける(図4(a)→図4(b)及び図5→図6)。カバー部材31は、基台11の側面に設けられた2つの螺子孔11Hに螺入する2つの螺子32によって、取付け位置に着脱自在に取り付けられる。
図7及び図8において、カバー部材31は、X軸方向に延びた底面部41、底面部41の前方側(作業者OP側)の縁部から上方に延びた前面部42、底面部41の後方側(作業者OP側とは反対の側)の縁部から下方に延びた下方延出部43、底面部41の左右の側部に設けられた2つの側面部44を有している。下方延出部43には、2つの螺子挿通孔43HがX軸方向に並んで設けられている。
図7及び図9において、カバー部材31の前面部42の背面側(作業者OP側とは反対の側)には、支持ベース51がZ軸方向に延びて設けられており、支持ベース51の背面側にはアーム部材52が配置されている。アーム部材52はZ軸方向に延びた部材から成り、下端に軸部材挿入孔52Hを有している。軸部材挿入孔52Hにはアーム部材52の背面側から軸部材53が挿入されており、軸部材53は支持ベース51の下端に取り付けられている。これによりアーム部材52は、下端が軸部材53に枢支されて揺動自在となっている。
アーム部材52のZ軸方向の中間部の前面(作業者OPの側)にはピン部材52Pが前方に突出して設けられている。支持ベース51のZ軸方向の中央部には、X軸方向に延びた長孔から成るガイド孔51Lが形成されており(図9)、ピン部材52Pはそのガイド孔51Lに係合している。このためアーム部材52は、ピン部材52Pが支持ベース51のガイド孔51L内で移動できる範囲で揺動自在である。すなわち支持ベース51のガイド孔51Lとアーム部材52のピン部材52Pは、アーム部材52の揺動範囲を規定する揺動範囲規定部となっている。
図9及び図10において、アーム部材52の上端には金具54が設けられている。金具54はアーム部材52の側方に張り出して延びた上下の2つの螺子挿入孔54Hを備えている。金具54の背面側には、X軸方向に延びた上下の2つの長孔55Lを備えたスライドプレート55が配置されている。スライドプレート55が有する2つの長孔55Lのそれぞれには2つスライド用螺子56が挿通されており、これらスライド用螺子56は金具54が有する2つの螺子挿入孔54Hを挿通してナット57と螺合している。このためスライドプレート55は、金具54に対して(すなわちアーム部材52の上端に対して)ほぼ左右方向にスライド移動自在となっている。
図9及び図10において、スライドプレート55の背面側には移動体58が取り付けられている。移動体58はベース部61と複数(ここでは3つ)の被検部62を備えている。ベース部61はスライドプレート55と平行に広がって延びた主部61aと、主部61aの左端から後方に延びた操作部61bを有している。ベース部61は主部61aがスライドプレート55の背面側に複数の固定螺子63によって固定されている。被検部62は主部61aの右端部に、主部61aの右端から側方(右方)に突出するように設けられている。
移動体58は、アーム部材52の揺動(アーム部材52の上端の軌道は軸部材53を中心とする上方に凸な円弧軌道となる)と、アーム部材52の上端に対するスライドプレート55の(すなわち移動体58の)スライド移動との組み合わせによって、軸部材53を通るYZ面の右側の「張出位置」(図11(a))と左側の「格納位置」(図11(b))との間で移動自在である。ここで、「張出位置」とは、アーム部材52に設けられたピン部材52Pが支持ベース51のガイド孔51Lの右端に当接するとともに、2つのスライド用螺子56が2つの長孔55Lの左端に当接する位置であり、この張出位置に移動体58が位置した状態では、被検部62がカバー部材31の右端から側方に張り出す。また、「格納位置」とは、ピン部材52Pがガイド孔51Lの左端に当接するとともに、2つのスライド用螺子56が2つの長孔55Lの右端に当接する位置であり、この格納位置に移動体58が位置した状態では、被検部62がカバー部材31に格納される。なお、ここでいう「格納」とは、カバー部材31をその前面側から見た場合に、カバー部材31の前面部42に隠れて見えない状態をいう。
このように本実施の形態において、カバー部材31は、下端が枢支されて揺動自在なアーム部材52と、アーム部材52の揺動によって移動し、被検部62をカバー部材31の側方に張り出させる張出位置と被検部62をカバー部材31に格納させる格納位置との間で移動する移動体58とを備えた構成となっている。ここで、アーム部材52に対する移動体58の位置及び重量バランスは、張出位置又は格納位置に位置した移動体58は外力が作用しない限りその位置(張出位置又は格納位置)に位置した状態を維持し、張出位置に位置した移動体58の被検部62に上方への押圧力が作用した場合には、その押圧力を受けて移動体58が移動し、これによってアーム部材52が軸部材53回りに揺動して移動体58を張出位置から格納位置に位置させるように設計されている。
図5、図6及び図12において、基台11に設けられたフィーダベース11Fの後方の位置には、フィーダベース11Fに取り付けられたテープフィーダ21から排出されるキャリアテープの排出をガイドする排出ガイド71が設けられている。排出ガイド71の背面側にはブラケット72が取り付けられており、ブラケット72には検出器73が取り付けられている。検出器73の左面には、複数(ここでは被検部62の数と同じ3つ)の受容部74がZ軸方向に並んで設けられている。
3つの受容部74は、カバー部材31が取付け位置に取り付けられた状態で移動体58が格納位置から張出位置に移動されたときに、カバー部材31の側方に張り出した3つの被検部62を受容する位置に設けられている。検出器73には、受容部74が被検部62を受容している状態を検出する受容センサ75(図3)が設けられている。受容センサ75は、受容部74が移動体58を受容した状態を検出し、受容信号を制御装置30に出力する。
このように本実施の形態において、基台11は、カバー部材31が取付け位置に取り付けられた状態で張出位置に位置した移動体58の被検部62を受容部74により受容して取付け位置にカバー部材31が取り付けられた状態を検出する検出器73を備えた構成となっている。
カバー部材31を基台11に取り付ける場合には、作業者OPは先ず、カバー部材31の下方延出部43に設けられた2つの螺子挿通孔43Hが、基台11の開口部17Kの近傍に設けられた2つの螺子孔11Hに一致するように、手でカバー部材31を保持する。そして、この状態を維持したまま、2つの螺子32を2つの螺子孔11Hに捻じ込んで、カバー部材31を基台11に固定する(図13)。この状態においてカバー部材31は2つの螺子32によってのみ基台11に固定されており、2つの螺子32はカバー部材31の全重量を支持した状態となっている。
このように本実施の形態において、カバー部材31は基台11に取り付けられる螺子32によって取付け位置に取り付けられ、螺子32はカバー部材31の重量を支持する状態で基台11に取り付けられるようになっている。なお、カバー部材31を基台11に取り付ける際には、移動体58は格納位置に位置させておく。
上記のようにして、カバー部材31を螺子32により取付け位置に取り付けた状態において、作業者OPがベース部61の操作部61bを右方に移動させて移動体58を格納位置から張出位置に移動させると、カバー部材31の右端から側方に張り出した被検部62が検出器73の受容部74に受容される(図14(a)→図14(b)及び図15(a)→図15(b))。受容部74が被検部62を受容すると、検出器73は制御装置30に受容信号を送信し、制御装置30は、基台11の取付け位置にカバー部材31が位置している状態を検知する。
制御装置30は、トレイフィーダ22が基台11から取り外されていることを検知している状態であって、検出器73から受容信号を受け取っていない場合には、開口部17Kが露出している状態であると判断し、部品装着動作を規制する。具体的には、基板搬送部12、部品供給部13(各テープフィーダ21)及び部品装着部14の作動を規制する。また、これと同時に、制御装置30は、制御装置30に繋がるランプ等の警報手段80を作動させて、作業者OPに警報を報知する(図3)。このため、トレイフィーダ22が基台11から取り外されており、かつ、取付け位置にカバー部材31が取り付けられていいない状況では部品実装装置1による部品装着動作は行われないこととなり、作業者OPが開口部17Kから作業空間18内に手を差し入れた場合であっても、作業者OPの安全が図られる。
ここで、前述したように、螺子32は、カバー部材31の重量を支持した状態でカバー部材31を基台11に固定するので、カバー部材31が取付け位置に位置された場合であっても、螺子32によってカバー部材31が基台11に固定されていない状態では、カバー部材31は自重によって取付け位置の下方に移動する(図16中に示す矢印B)。このようにカバー部材31が自重によって取付け位置の下方に位置した状態では、カバー部材31側の螺子挿通孔43Hと基台11側の螺子孔11Hとが一致していないので螺子を11Hに捻じ込むことができないのは勿論であるが、作業者OPが移動体58を張出位置に移動させようとしても、被検部62は検出器73の受容部74の近傍位置に当接するだけで、受容部74には受容されない(図17)。このため、作業者OPがカバー部材31を取付け位置に位置させたはしたものの、螺子32によってカバー部材31を基台11に固定していなかった場合には被検部62が受容部74に受容されることはなく、検出器73から受容信号は出力されないので、制御装置30は部品装着動作を規制し、作業者OPの安全が図られる。
また、作業者OPが、カバー部材31を取付け位置に正確に位置させていれば、カバー部材31を螺子32によって基台11に固定していない状況であっても、移動体58を張出位置に位置させれば、被検部62は受容部74に受容される。しかし、その後に作業者OPがカバー部材31を螺子32によって基台11に固定しなかった場合には、カバー部材31は自重で取付け位置から下方に移動するので(図18(a)→図18(b))、被検部62は検出器73から上方への押圧力を受けることになり、移動体58は左方に移動してアーム部材52が軸部材53回りに左方に揺動する(図18(b)中に示す矢印C)。これにより移動体58は張出位置から格納位置に移動し、被検部62は受容部74から離脱する(図18(b))。
このように本実施の形態において、アーム部材52は、被検部62が受容部74に受容されている状態において、カバー部材31が下方に移動して被検部62が受容部74から上方への押圧力を受けると、移動体58を張出位置から格納位置に移動させるように揺動するようになっており、これにより被検部62が受容部74から離脱するので、作業者OPは必ずカバー部材31を螺子32で基台11に固定する作業をすることが必要となる。このため開口部17Kは必ずカバー部材31によって塞がれることになり、作業者OPが開口部17Kから作業空間18内に手を差し入れることがなくなるので、作業者OPの安全が図られる。
以上説明したように、本実施の形態における部品実装装置1では、作業者OPがカバー部材31を基台11に固定していない状態では、カバー部材31が自重で取付け位置よりも下方の位置に位置して移動体58を受容部74に受容させることができないか、移動体58が受容部74に受容されていても移動体58が受容部74から離脱して張出位置から格納位置へ移動するので、受容部74が被検部を受容した状態が維持されない。このため、受容部74が移動体58を受容した状態でなければ部品装着動作が行われない構成とすることにより、作業者OPはカバー部材31を取付け位置に固定することが必要となり、カバー部材31の固定し忘れを確実に防止して作業者OPの安全を図ることができる。
カバー部材の固定し忘れを確実に防止して作業者の安全を図ることができる部品実装装置を提供する。
1 部品実装装置
2 基板
3 部品
11 基台
14 部品装着部
31 カバー部材
32 螺子
52 アーム部材
58 移動体
62 被検部
73 検出器
74 受容部

Claims (2)

  1. 基板に部品を装着する部品装着部を基台上に備え、前記基台の所定の取付け位置にカバー部材が着脱自在に取り付けられる部品実装装置であって、
    前記カバー部材は、下端が枢支されて揺動自在なアーム部材と、前記アーム部材の揺動によって、被検部を前記カバー部材の側方に張り出させる張出位置と前記被検部を前記カバー部材に格納させる格納位置との間で移動する移動体とを備え、
    前記基台は、前記カバー部材が前記取付け位置に取り付けられた状態で前記張出位置に位置した前記移動体の前記被検部を受容部により受容して前記取付け位置に前記カバー部材が取り付けられた状態を検出する検出器を備え、
    前記アーム部材は、前記被検部が前記受容部に受容されている状態において、前記カバー部材が下方に移動して前記被検部が前記受容部から上方への押圧力を受けると、前記移動体を前記張出位置から前記格納位置に移動させるように揺動することを特徴とする部品実装装置。
  2. 前記カバー部材は前記基台に取り付けられる螺子によって前記取付け位置に取り付けられ、前記螺子は前記カバー部材の重量を支持する状態で前記基台に取り付けられることを特徴とする請求項1に記載の部品実装装置。
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