JP6600562B2 - 揺動バレルの移載装置 - Google Patents

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本発明は、揺動バレルの移載装置に関する。
電気めっきに用いるバレルとして、処理槽内で揺りかご状に揺動させながら使用するもの(以下、「揺動バレル」と言う)は公知である(例えば、特許文献1〜3等参照)。この種の揺動バレルは、筒軸を水平方向に向けた透水性の筒形周壁と、この筒形周壁の両端部を塞いだ一対の端壁とで形成されたもので、筒形周壁の一部には、被処理品の出し入れ口が設けられた構成となっている。
なお、揺動バレルに揺動駆動を伝達するための機構として、クランク機構(特許文献1)や歯車機構(特許文献2)などが例示されている(特許文献3についての詳細は不明)。
特公平1−15600号公報 特公昭61−48600号公報 特開昭61−56300号公報
前記したように、揺動バレルは処理槽内で揺動させるため、揺動バレル内に投入されている被処理品はバレル内面に沿って激しく揺すられ、撹拌されることになる。揺動バレルは、処理槽内での揺動を終えた後に上方へ引き上げられ、隣の処理槽(処理液が異なる別の処理槽)の上方へと横移動され、またこの処理槽内へ向けて下降されるという作業が繰り返されることがある。揺動バレルが処理槽の上方間を横移動する際には、揺動バレルの揺動は停止され、やはり出し入れ口が真上を向く姿勢に保持されている。
ところが、揺動バレル内の被処理品は、処理槽内での揺動撹拌が原因となって揺動バレルの揺動中心から左方又は右方に偏った状態となっていることが多い。そのためこれが原因となり、揺動バレルの揺動停止姿勢は、左右への振り角がズレている(出し入れ口が揺動中心軸の真上から左方又は右方に傾いている)ことがある。
揺動バレルの振り角が左右にズレたままであると、次に揺動バレルを処理槽内へ向けて下降させる際に、待機する揺動駆動機構側の出力部と揺動バレル側に設けられた入力部とが噛み合わず、駆動の伝動がうまくできなかったり、伝動機構との噛合部分に損傷を生じさせたりするおそれがあった。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、揺動バレルを揺動停止姿勢のまま処理槽内などへ向けて下降させる際に、揺動バレルの振り角のズレを正しく矯正し、揺動駆動の伝動不具合等を未然に防止できるようにした揺動バレルの移載装置を提供することを目的とする。
前記目的を達成するために、本発明は次の手段を講じた。
即ち、本発明に係る揺動バレルの移載装置は、筒軸を水平方向に向けた透水性の筒形周壁とこの筒形周壁の両端部を塞いだ端壁とで形成され且つ前記筒形周壁の一部に被処理品の出し入れ口が設けられた揺動バレルと、前記揺動バレルを両端壁の外側から挟持して前記筒軸中心に回動自在に保持する保持枠と、前記保持枠を昇降させることにより前記揺動バレルの下方に設置される処理槽に対して槽内に貯留の処理液に前記揺動バレルを漬けたり引き上げたりする昇降機構と、前記昇降機構が前記保持枠を昇降させるときの昇降軌道に設けられる姿勢矯正部と、を有し、前記保持枠からは前記揺動バレルに対して外部より回転力を受けるための入力軸が前記筒軸と平行する方向で突出しており、前記姿勢矯正部は前記入力軸を径方向に挟んで昇降自在とさせる上下貫通溝を備えており、前記上下貫通溝は前記入力軸の軸径と同等幅に形成された主溝部とこの主溝部の上側へ連通して上方ほ
ど開口幅を広げた下降ガイドとを有していることを特徴とする。
前記保持枠から突出する前記入力軸は、当該入力軸の回転軸心と同一軸心を有する親軸部とこの親軸部から径方向に離れた位置で当該親軸部と平行する向きに設けられた偏心軸とを有しており、前記処理槽の側部には、前記揺動バレルが前記処理槽内の処理液に漬かる高さとされたときに前記入力軸の前記偏心軸を嵌め入れる伝動部と、前記入力軸の回転軸心に対して水平面内で直交する方向へ向けて前記伝動部を往復動させる往復台と、が設けられており、前記伝動部と前記往復台とによって前記揺動バレルに揺りカゴ状の揺動を生じさせる揺動駆動機構が構成されたものとするとよい。
前記姿勢矯正部は、前記入力軸の前記偏心軸を前記主溝部へ通過させる配置で設けられたものとすればよい。
前記姿勢矯正部は、前記主溝部の下側へ連通して下方ほど開口幅を広げた上昇ガイドを有したものとしてもよい。
前記伝動部は、前記入力軸の軸径と同等幅に形成された軸止め部とこの軸止め部の上側へ連通して上方ほど開口幅を広げた受入ガイドとを有したものとするのが好適である。
本発明に係る揺動バレルの移載装置では、揺動バレルを揺動停止姿勢のまま処理槽内などへ向けて下降させる際に、揺動バレルの振り角のズレを正しく矯正し、揺動駆動の伝動不具合等を未然に防止できる。
本発明に係る揺動バレルの移載装置について動作状況(揺動バレルが上昇位置にある状況)を示した斜視図である。 本発明に係る揺動バレルの移載装置について動作状況(揺動バレルが下降途中である状況)を示した斜視図である。 本発明に係る揺動バレルの移載装置について動作状況(揺動バレルが下降位置にある状況)を示した斜視図である。 図3に対応させた正面断面図である。 図3に対応させた側面図である。
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
図1乃至図5は、本発明に係る揺動バレルの移載装置(以下、「本発明装置」と言う)1を示している。本発明装置1は、揺動バレル2と、この揺動バレル2を保持する保持枠3と、この保持枠3と共に揺動バレル2を昇降させる昇降機構4とを有している。そして、保持枠3を昇降させる位置に、姿勢矯正部5が設けられる構成となっている。
まず、揺動バレル2と、これを昇降させるための構成(保持枠3及び昇降機構4)から説明する。
揺動バレル2は、水平(水平から上方又は下方へ少し傾いた方向を含む)に設定される筒軸P(図4参照)に沿って互いに離反して設けられる一対の端壁7,7と、これら一対の端壁7,7間をわたる状態で端壁7の外周部を取り囲んで設けられる筒形周壁8とを有している。揺動バレル2は、筒軸Pを中心として揺りカゴ状の揺動(部分回転の正逆繰り返し)をする。
端壁7や筒形周壁8は、例えば塩化ビニル系樹脂等の絶縁材料により形成されている。このうち筒形周壁8は、円筒形や角筒形に形成されたものであって、被処理品は通さない大きさの孔を多数有した多孔板や網材などによって形成されており、透水性を有している。またこの筒形周壁8には、周方向の一部に長方形状に開口する被処理品用の出し入れ口10が形成されている。これに対し、端壁7は筒形周壁8の両端部を塞いで被処理品の脱落を防ぐことを主な作用としている(透水性を有したものとしてもよい)。この端壁7には、筒軸Pに合致する位置からバレル内へ向けて陰極用電極(図示略)を差し込み可能になっており、めっき処理に好適に使用できる。
なお、筒軸Pは、端壁7の中心位置を通るように設けてもよいし、端壁7の中心位置から偏心する位置に設けてもよい。ただ、揺動バレル2を揺動させることによる被処理品の
撹拌効果を高めるには、出し入れ口10を真上へ向けたときに端壁7の中心位置よりもやや上方となる偏心位置に筒軸Pを設定するのが好適である。
また、図例では揺動バレル2が1つだけのものを示してあるが、筒軸Pに沿って横並びで複数の揺動バレル2が連結されたものとしてもよいし、連結ではなく横長一体形のものとしてもよい。
保持枠3は、揺動バレル2の両端壁7,7をそれらの外側から挟持する配置で設けられた一対の支持体12,12を有しており、これら支持体12,12によって揺動バレル2を筒軸P中心に回動自在に保持するようになっている。
一方の支持体12には高さ方向に複数の歯車を噛み合わせた歯車列13が設けられている。この歯車列13は、外部より付与される回転力を揺動バレル2に対して伝えるためのものであって、この歯車列13のうち、最も高位に配置された歯車の回転軸は支持体12を貫通して、筒軸Pの方向に沿うように(平行する状態で)保持枠3の外方へ向けて突出している。この突出した回転軸が入力軸15とされている。
本実施形態において、この入力軸15は、その回転軸心(=筒軸P)と同一軸心を有する親軸部17と、この親軸部17から径方向に離れた位置で親軸部17と平行する向きに設けられた偏心軸部18とを有している。なお、揺動バレル2が出し入れ口10を真上に向けて停止しているとき、入力軸15は親軸部17の真下に偏心軸部18が配置されるように、これら親軸部17と偏心軸部18との位置関係を関連付けておくのが好適である。
昇降機構4は、処理槽20(例えば、めっき槽)の上方で保持枠3を昇降させることにより、保持枠3に保持された揺動バレル2を処理槽20内に貯留される処理液21に漬けたり、又は処理液21から引き上げたりするためのものである。このことから明らかなように、昇降機構4による保持枠3の昇降ストロークは、揺動バレル2を処理液21に漬ける下限レベルと、揺動バレル2が処理槽20と接触干渉しなくなるまで引き上げる上限レベルとの間として設定されている。
この昇降機構4は、複数の処理槽20ごとにそれらの側部に各別に固定設置されたものとしてもよいし、複数の処理槽20に共通させてそれらの側方を保持枠3と一緒に移動するものとしてもよい。
本実施形体において、昇降機構4に採用した具体的な構成は、処理槽20の側部に近接させて立設したレール枠25に対して昇降ガイドレール26を横移動可能に設け、この昇降ガイドレール26に対して保持枠3を吊り下げるためのハンガー部材27を昇降可能に設け、このハンガー部材27により保持枠3を保持させるものとした。
昇降ガイドレール26の横移動は、チェーン伝動やロープ伝動等のけん引構造を採用したり、レール枠25に設けたチェーンやラックレールに噛合しつつ自走する構造を採用したりすればよい。また、ハンガー部材27の昇降は、チェーン機構やボールネジ機構、或いは流体圧アクチュエータ等の駆動源を採用すればよい。
ハンガー部材27による保持枠3の保持は、ハンガー部材27に対し、側面視L字状に形成された掬い上げ部材28を互いに対向させた状態で設け、他方、保持枠3には、掬い上げ部材28と係合離脱自在とするための棒状の係合突起29を両支持体12からそれぞれ外方へ向けて突出するように設けることで行ってある。
すなわち、この昇降機構4では、まず掬い上げ部材28と保持枠3とが上下方向で不一致となる配置にし、次にハンガー部材27を下降させて掬い上げ部材28が保持枠3の係合突起29よりも下方となる高さに停止させ、次に昇降ガイドレール26を横移動させて掬い上げ部材28が係合突起29の真下に入り込むようにし、そしてハンガー部材27を上昇させることにより、掬い上げ部材28で係合突起29を掬い上げるようにする。
また、上記とは逆となる順序でハンガー部材27や昇降ガイドレール26を動作させることで、掬い上げ部材28によって掬い上げていた保持枠3を離脱させ、解放することができる。
なお、このような構成であるため、例えば特定の処理槽20の上部に保持枠3を預け置き、揺動バレル2を処理液21に漬けた状態とさせているときには、この保持枠3から昇降機構4を離反させることができる。そのため、この昇降機構4により他の保持枠3を横
移動させたり他の保持枠3を他の処理槽20に対して昇降させたりできるようになる。これにより、昇降機構4(ハンガー部材27)の必要数を減らし、設備コストを低く抑えることができる。また、設備全体としての稼動効率を高めることにも繋がり、好適である。
次に、揺動バレル2が処理槽20内の処理液21に漬けられているときに、この揺動バレル2を筒軸Pまわりに(筒軸Pを支点として)揺動させるための揺動駆動機構35について説明する。
図5に示すように、揺動駆動機構35は、処理槽20の側部に設けられた伝動部36と、この伝動部36を処理槽20の側部に沿わせつつ水平方向で往復動作させる往復台37とを有している。
伝動部36は、揺動バレル2が処理槽20内の処理液21に漬かる高さとされたときに、保持枠3から突出した入力軸15の偏心軸部18を上から嵌め入れるようになっている。この伝動部36は、入力軸15における偏心軸部18の軸径と同等幅に形成された軸止め部40と、この軸止め部40の上側へ連通して上方ほど開口幅を広げた受入ガイド41とを有している。
受入ガイド41は、軸止め部40を中心として左右対称に広がるように形成するのが好適であるが、左右非対称に広がるように形成してもよいし、左右の一方のみが広がるように形成してもよい。
往復台37は水平方向に移動自在に保持されており、例えばモータ42により回転するクランクレバー43から、リンク44を介して往復台37の連結部45へ往復駆動を伝えるようにしたリンク機構等を採用することができる。
すなわち、伝動部36の受入ガイド41に偏心軸部18が嵌った状態(図3参照)で往復台37が往復動作することで、偏心軸部18は1回転未満の部分的な正回転と逆回転とを繰り返すようになり、これが揺動バレル2の揺動駆動源となる。
なお、本実施形態では、図1乃至図3に示すように、保持枠3における一方の支持体12に対して、保持枠3が処理槽20上に預け置かれたときに処理槽20の上縁部に合致する位置に、2本の位置決め棒47,47を入力軸15と同じ向きへ突設させてある。そして、処理槽20の上縁部には、これら位置決め棒47,47と当接しつつ抱き込むようにした振れ止め部材48を設けた。
そのため、保持枠3が処理槽20上に預け置かれた状態は、正確に位置決めされ、しかもガタツキが防止されるようになっている。そのため、入力軸15を介して揺動バレル2へ揺動駆動を伝達しても、揺動バレル2がガタツクことはなく、安定した揺動が得られるようになっている。
次に、姿勢矯正部5について説明する。
姿勢矯正部5は、処理槽20の上方に搬入された後の保持枠3を昇降機構4が処理槽20へ向けて下降させる際に、入力軸15(偏心軸部18)を伝動部36(軸止め部40)へ円滑且つ確実に嵌め入れることができるように、予め、揺動バレル2の揺動停止姿勢を矯正するためのものである。
また、この姿勢矯正部5は、処理槽20上に預け置かれた保持枠3を昇降機構4が上昇させる際に、入力軸15(偏心軸部18)を真っ直ぐ上昇させることができ、これにより、揺動バレル2を、出し入れ口10が真上を向いた正しい姿勢に矯正することもできるようになっている。
この姿勢矯正部5は、処理槽20の上方へ保持枠3が搬入されたときの入力軸15の高さと、揺動駆動機構35の伝動部36が設置された高さとの上下間(図1の状態を言う)に、上下に通り抜けた上下貫通溝50を配置したものである。
本実施形体において、姿勢矯正部5に採用した具体的な構成は、昇降機構4が保持枠3を昇降させるときの昇降軌道にその左右両側から臨むように、左右一対のガイド板51,51を突き合わせるようにし、これら両板間に、前記した上下貫通溝50を形成させてある。
一対のガイド板51,51は、恰も昆虫の蝶が羽根を広げたような形状に形成されており、この形状によって、入力軸15(偏心軸部18)の軸径と同等幅に形成された主溝部
52と、この主溝部52の上側へ連通して上方ほど開口幅を広げた下降ガイド53と、主溝部52の下側へ連通して下方ほど開口幅を広げた上昇ガイド54とを有したものとなっている。
従って、処理槽20の上方に搬入された保持枠3が処理槽20へ向けて下降するときには、まず入力軸15の偏心軸部18が姿勢矯正部5の上下貫通溝50を通過するようになる。そのため、偏心軸部18は真っ直ぐ下方へ移動するようになり、上下貫通溝50を通り過ぎた位置に待機する伝動部36に対し、円滑且つ確実に嵌め入れられるようになる。
ここにおいて、上下貫通溝50を上から下へ向けて偏心軸部18が通過する際にあって、偏心軸部18が親軸部17の中心から傾いた状態となっていたとしても、偏心軸部18は、上下貫通溝50の下降ガイド53によるカム作用(上広がりの傾斜面に当接して偏心軸部18が真下へ向けられる作用)を受けて、主溝部52へと導かれるようになる。
なお、同様な作用が、上下貫通溝50を下から上へ向けて偏心軸部18が通過する際にも得られる。すなわち、偏心軸部18が親軸部17の中心から傾いた状態となっていたときには、偏心軸部18は、上下貫通溝50の上昇ガイド54によるカム作用(下広がりの傾斜面に当接して偏心軸部18が真下へ向けられる作用)を受けて、主溝部52へと導かれるようになる。
以上、詳説したところから明らかなように、本発明装置1では、揺動バレル2の振り角が左右にズレたまま(出し入れ口10が揺動中心軸の真上から左方又は右方に傾いている)であっても、次に揺動バレル2を処理槽20内へ向けて下降させる際には、保持枠3から突出する入力軸15(偏心軸部18)が姿勢矯正部5を通過することになり、これによって揺動バレル2は正規の姿勢へと矯正される。
そのため、揺動バレル2に対する揺動駆動は確実に伝動されることになる。当然に、入力軸15や伝動部36などが互いの衝突などを原因として損傷することはない。
ところで、本発明は、前記実施形態に限定されるものではなく、実施の形態に応じて適宜変更可能である。
例えば、処理槽20はめっき槽であることが限定されるものではなく、酸洗い槽、水洗槽、色付け槽等々、様々な処理槽であってもよい。また、言うまでもなく、めっきの種類、被処理品の材質や形状などは何ら限定されるものではない。
入力軸15は、歯車列13における最高位の歯車の偏心位置から保持枠3の支持体12を超えて筒軸P方向へ突出するように設けることも可能である。この場合、入力軸15はそれ自体が歯車の回転軸心から偏心していることになるので、偏心軸部18に該当するものを必要とせず、この入力軸15自体(=親軸部17)を揺動駆動機構35の伝動部36へ直接的に嵌め入れるようにすればよい。
姿勢矯正部5において、下降ガイド53や上昇ガイド54は、主溝部52を中心として左右対称に広がるように形成するのが好適であるが、左右非対称に広がるように形成してもよいし、左右の一方のみが広がるように形成してもよい。
1 本発明装置
2 揺動バレル
3 保持枠
4 昇降機構
5 姿勢矯正部
7 端壁
8 筒形周壁
10 出し入れ口
12 支持体
13 歯車列
15 入力軸
17 親軸部
18 偏心軸部
20 処理槽
21 処理液
25 レール枠
26 昇降ガイドレール
27 ハンガー部材
28 掬い上げ部材
29 係合突起
35 揺動駆動機構
36 伝動部
37 往復台
40 軸止め部
41 受入ガイド
42 モータ
43 クランクレバー
44 リンク
45 連結部
47 位置決め棒
48 振れ止め部材
50 上下貫通溝
51 ガイド板
52 主溝部
53 下降ガイド
54 上昇ガイド
P 筒軸

Claims (5)

  1. 筒軸を水平方向に向けた透水性の筒形周壁とこの筒形周壁の両端部を塞いだ端壁とで形成され且つ前記筒形周壁の一部に被処理品の出し入れ口が設けられた揺動バレルと、
    前記揺動バレルを両端壁の外側から挟持して前記筒軸中心に回動自在に保持する保持枠と、
    前記保持枠を昇降させることにより前記揺動バレルの下方に設置される処理槽に対して槽内に貯留の処理液に前記揺動バレルを漬けたり引き上げたりする昇降機構と、
    前記昇降機構が前記保持枠を昇降させるときの昇降軌道に設けられる姿勢矯正部と、を有し、
    前記保持枠からは前記揺動バレルに対して外部より回転力を受けるための入力軸が前記筒軸と平行する方向で突出しており、
    前記姿勢矯正部は前記入力軸を径方向に挟んで昇降自在とさせる上下貫通溝を備えており、
    前記上下貫通溝は前記入力軸の軸径と同等幅に形成された主溝部とこの主溝部の上側へ連通して上方ほど開口幅を広げた下降ガイドとを有している
    ことを特徴とする揺動バレルの移載装置。
  2. 前記保持枠から突出する前記入力軸は、当該入力軸の回転軸心と同一軸心を有する親軸部とこの親軸部から径方向に離れた位置で当該親軸部と平行する向きに設けられた偏心軸とを有しており、
    前記処理槽の側部には、前記揺動バレルが前記処理槽内の処理液に漬かる高さとされたときに前記入力軸の前記偏心軸を嵌め入れる伝動部と、
    前記入力軸の回転軸心に対して水平面内で直交する方向へ向けて前記伝動部を往復動させる往復台と、が設けられており、
    前記伝動部と前記往復台とによって前記揺動バレルに揺りカゴ状の揺動を生じさせる揺動駆動機構が構成されている
    ことを特徴とする請求項1記載の揺動バレルの移載装置。
  3. 前記姿勢矯正部は、前記入力軸の前記偏心軸を前記主溝部へ通過させる配置で設けられていることを特徴とする請求項2記載の揺動バレルの移載装置。
  4. 前記姿勢矯正部は、前記主溝部の下側へ連通して下方ほど開口幅を広げた上昇ガイドを有していることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の揺動バレルの移載装置。
  5. 前記伝動部は、前記入力軸の軸径と同等幅に形成された軸止め部とこの軸止め部の上側へ連通して上方ほど開口幅を広げた受入ガイドとを有していることを特徴とする請求項2記載の揺動バレルの移載装置。
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