JP6600468B2 - カテーテル - Google Patents

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Description

本発明は、例えば不整脈の検査(診断)や治療等に用いられるカテーテルに関する。
カテーテルは、血管を通して体内(例えば心臓の内部)に挿入され、不整脈の検査や治療等に用いられるものである(例えば、特許文献1参照)。このようなカテーテルでは一般に、体内に挿入された先端(遠位端)付近の形状が、体外に配置される基端(近位端,後端,手元側)に装着された操作部の操作に応じて、片方向あるいは両方向に変化(偏向,湾曲)するようになっている。
特開2002−360704号公報
ところで、上述の特許文献1のカテーテルでは、複数のチューブを内包するマルチルーメン構造を有する先端側管状部材の基端に、1つの金属パイプ(または平角コイルなどの金属コイル)を内包したシングルルーメン構造を有する基端側管状部材が取り付けられている。このような金属パイプや金属コイルは、操作部の操作の際、基端側管状部材の曲がりやたわみ、蛇行を防止する抗圧縮性部材として機能するものである。
しかしながら、電極カテーテルの軽量化や操作性向上などの理由から、このような金属パイプや金属コイルの薄肉化が避けられなくなりつつある。それに伴い、金属パイプや金属コイルにおける抗圧縮性部材としての機能が十分に発揮されず、基端側管状部材の蛇行などが十分に防止できなくなることが懸念される。
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、より高い機能を有するカテーテルを提供することにある。
本発明のカテーテルは、操作部と、この操作部と連結され、中心軸に沿って操作部の側から順に並ぶ基端領域と中間領域と先端領域とを含んで延在し、かつ、基端領域、中間領域および先端領域の全てをそれぞれ中心軸に沿って並走して貫く第1の通路および第2の通路が設けられた可撓性シャフトと、第1の通路に挿通される第1の操作ワイヤと、第2の通路に挿通される第2の操作ワイヤとを備える。ここで、第1の通路のうちの基端領域を貫く第1の基端領域部分と中心軸との距離は、第1の通路のうちの先端領域を貫く第1の先端領域部分と中心軸との距離よりも近く、第2の通路のうちの基端領域を貫く第2の基端領域部分と中心軸との距離は、第2の通路のうちの先端領域を貫く第2の先端領域部分と中心軸との距離よりも近い。また、第1の通路のうち中間領域を貫く第1の中間領域部分および第2の通路のうち中間領域を貫く第2の中間領域部分は、基端領域から先端領域へ向かうにしたがって互いに遠ざかるように中心軸に対して傾斜しており、可撓性シャフトは、可撓性シャフトは、第1の通路のうちの第1の基端領域部分としての第1の操作ワイヤ用ルーメンおよび第2の通路のうちの第2の基端領域部分としての第2の操作ワイヤ用ルーメンが形成されたマルチルーメンチューブを基端領域に有する。
本発明のカテーテルでは、互いに独立した第1の通路および第2の通路が、それぞれ、基端領域では中心軸の比較的近くに位置し、先端領域では中心軸から比較的離れた位置に設けられている。このため、それら第1の通路および第2の通路にそれぞれ挿通される第1の操作ワイヤおよび第2の操作ワイヤが互いに接触することなく牽引されることにより、先端領域での可撓性シャフトの変位動作が円滑に行われる。一方、基端領域では、第1の操作ワイヤおよび第2の操作ワイヤがいずれも中心軸の比較的近くに位置することにより、基端領域での可撓性シャフトの曲がりや蛇行が抑制される。
また、マルチルーメンチューブは、中心軸に対して対称に配置された第1のルーメンおよび第2のルーメンと、中心軸に対して対称に配置された第3のルーメンおよび第4のルーメンとをさらに有するようにしてもよい。ここで、第1のルーメンと第3のルーメンとは、中心軸を含む第1の面を対称面として対称に配置され、第2のルーメンと第4のルーメンとは、第1の面を対称面として対称に配置され、第1のルーメンと第4のルーメンとは、中心軸を含んで第1の面と直交する第2の面を対称面として対称に配置され、第2のルーメンと第3のルーメンとは、第2の面を対称面として対称に配置されているとよい。
本発明のカテーテルによれば、第1の操作ワイヤが挿通される第1の通路と第2の操作ワイヤが挿通される第2の通路とが、基端領域では中心軸に接近した位置に存在すると共に先端領域において中心軸から離れた位置に存在するので、トルク応答性や曲げ応答性に優れる。
本発明の一実施の形態に係るカテーテルの概略構成例を表す模式図である。 図1Aに示したカテーテルの先端近傍を拡大して表す模式図である。 図1Aに示したカテーテルにおける中間領域付近の詳細構成例を表す、中心軸に沿った断面図である。 図1Aに示したカテーテルにおける中間領域付近の詳細構成例を表す斜視図である。 図1Aに示したカテーテルにおける中間領域付近の詳細構成例を表す他の斜視図である。 図1Aに示したカテーテルにおける基端領域の詳細構成例を表す、中心軸と直交する断面図である。 図1Aに示したカテーテルにおける先端領域の詳細構成例を表す、中心軸と直交する断面図である。 図2に示したシャフトにおける案内部材の、基端領域と対向する端面を表す平面図である。 図2に示したシャフトにおける案内部材の、先端領域と対向する端面を表す平面図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<実施の形態>
[概略構成]
図1Aは、本発明の一実施の形態に係る電極カテーテル1の概略構成を模式的に表したものである。また、図1Bは、図1A中の破線で囲んだ領域IBを拡大して表したものである。電極カテーテル1は、血管を通して体内(例えば心臓の内部)に挿入され、不整脈の検査や治療等に用いられるものである。この電極カテーテル1は、カテーテル本体としてのシャフト2(カテーテルシャフト)と、このシャフト2の基端(近位端,後端,手元側)に装着された操作部3とを備えている。
(シャフト2)
シャフト2は、可撓性を呈する管状構造(後述する管状部材4,5)を有しており、自身の方向(Z軸方向)に沿って操作部3側から順に、基端領域A1と中間領域(境界領域)Amと先端領域A2とを有している。シャフト2は、本発明の「可撓性シャフト」の一具体例に対応する。
シャフト2の軸方向の長さは、約500〜1200mm程度(例えば1100mm)であり、シャフト2の外径(X−Y断面の外径)は、約0.6〜3mm程度(例えば2.0mm)である。なお、シャフト2における上記した基端領域A1、先端領域A2および中間領域Amの長さは、それぞれ、約400〜1200mm程度(例えば800mm)、約100〜400mm程度(例えば150mm)、約1〜100mm程度(例えば50mm)である。
シャフト2の先端領域A2には、図1Bに示したように、複数の電極(ここでは、3つのリング状電極21A,21B,21Cおよび1つの先端電極22)が設けられている。具体的には、シャフト2の先端付近に、リング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22が、先端側に向かってこの順で所定の間隔をおいて配置されている。また、リング状電極21A,21B,21Cはそれぞれ、シャフト2(管状構造)の外周面上に固定配置される。一方、先端電極22は、シャフト2の最先端に固定配置されている。これらの電極は、シャフト2の管状構造内に挿通された後述する複数の導線71A〜71C,72(図1A,1Bには図示せず)を介して、操作部3に設けられたコネクタと電気的に接続されている。
このようなリング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22はそれぞれ、例えば、アルミニウム(Al)、銅(Cu)、ステンレス鋼(SUS)、金(Au)、白金(Pt)等の、電気伝導性の良好な金属材料により構成されている。なお、電極カテーテル1の使用時におけるX線に対する造影性を良好にするためには、白金またはその合金により構成されていることが好ましい。また、これらのリング状電極21A,21B,21Cおよび先端電極22の外径は特には限定されないが、上記したシャフト2の外径と同程度であることが望ましい。
(操作部3)
操作部3は、本発明の「操作部」の一具体例に対応する。操作部3は、シャフト2の基端(基端領域A1の端部)に装着されており、上述したコネクタのほか、例えばハンドル31(把持部)と回転板32とを有している。
ハンドル31は、電極カテーテル1の使用時に操作者(医師)が掴む(握る)部分である。このハンドル31の内部には、シャフト2の内部から後述する各種の細線(導線71A〜71C,72および操作用ワイヤPW1,PW2)がそれぞれ引き出されるようになっている。
回転板32は、シャフト2の先端付近を偏向(湾曲)させる際の操作である、偏向移動操作(首振り操作)を行うための部材である。具体的には、回転板32は突起32A,32Bを有しており、例えば図1A中の矢印で示したように、回転方向d1aまたは回転方向d1bに沿って突起32A,32Bを押すことで回転板32を矢印d1aまたは矢印d1bの方向へ回転させる操作が可能となっている。
[シャフト2の詳細な構成]
(シャフト2の全体構成)
続いて、図2〜図5Bを参照して、シャフト2の詳細な構成について説明する。図2は、図1Aに示したシャフト2の中間領域Am付近の詳細な断面(Y−Z断面)の構成例を表す模式図である。また、図3A,3Bは、中間領域Am付近の詳細な斜視構成例を表す模式図である。また、図4Aは、図1Aに示したIVA−IVA線に沿った矢視方向の断面(X−Y断面)の構成例を表す模式図であり、図4Bは、図1Aに示したIVB−IVB線に沿った矢視方向の断面(X−Y断面)の構成例を表す模式図である。すなわち図4Aは、基端領域A1の詳細構成例を表す、中心軸CLと直交する断面図であり、図4Bは、先端領域A2の詳細構成例を表す、中心軸CLと直交する断面図である。さらに、図5Aは、中間領域Amに設けられた案内部材6(後述)の、基端領域A1と対向する端面を表すものであり、図5Bは、中間領域Amに設けられた案内部材6の、先端領域A2と対向する端面を表すものである。
図2に示したように、シャフト2は、その内部を、操作用ワイヤPW1および操作用ワイヤPW2によって貫かれている。具体的には、シャフト2には、基端領域A1、中間領域Amおよび先端領域A2の全てを連続して中心軸CLに沿って並走して貫く2本の通路(第1の通路および第2の通路)が形成されている。操作用ワイヤPW1は「第1の通路」にスライド可能に挿通され、操作用ワイヤPW2は「第2の通路」にスライド可能に挿通されている。ここで「第1の通路」は、基端領域A1を貫くルーメン(細孔,貫通孔)4H1と、中間領域Amを貫くルーメン6H1と、先端領域A2を貫くルーメン5H1とが連通して形成されたものである。「第2の通路」は、基端領域A1を貫くルーメン4H2と、中間領域Amを貫くルーメン6H2と、先端領域A2を貫くルーメン5H2とが連通して形成されたものである。ルーメン4H1,4H2,5H1,5H2は、いずれも、実質的に中心軸CLと平行に延在している。一方、ルーメン6H1,6H2は、いずれも、基端領域A1から先端領域A2へ向かうにしたがって互いに遠ざかるように中心軸CLに対して傾斜して延在している。なお、ルーメン4H1,4H2,5H1,5H2,6H1,6H2は、それぞれ、本発明の「第1の基端領域部分」,「第2の基端領域部分」,「第1の先端領域部分」,「第2の先端領域部分」,「第1の中間領域部分」,「第2の中間領域部分」の一具体例に対応する。
図2に示したように、第1の通路のうちのルーメン4H1と中心軸CLとの距離は、第1の通路のうちのルーメン5H1と中心軸CLとの距離よりも近い。同様に、第2の通路のうちのルーメン4H2と中心軸CLとの距離は、第2の通路のうちのルーメン5H2と中心軸CLとの距離よりも近い。ここで、ルーメン4H1と中心軸CLとの距離は、ルーメン4H2と中心軸CLとの距離と実質的に等しいことが望ましい。また、ルーメン5H1と中心軸CLとの距離は、ルーメン5H2と中心軸CLとの距離と実質的に等しいことが望ましい。
(基端領域A1)
基端領域A1においてシャフト2は、図4Aに示したように管状(中空状)の管状部材4の内部に、Z軸方向に伸びるマルチルーメンチューブ40が収容された構造を有している。マルチルーメンチューブ40は、例えばポリエーテルエーテルケトン(PEEK:polyetheretherketone)やポリテトラフルオロエチレン(PTFE: polytetrafluoroethylene)などの樹脂からなる。マルチルーメンチューブ40は、中心軸CLを挟んで対向配置されたルーメン4H1,4H2を含む、中心軸CLに沿って延在する複数のルーメンが形成されている。具体的には、ルーメン4H1,4H2のほか、例えばルーメン4H1,4H2を挟んで対向配置された一対のルーメン41A,41Bと、中心軸CLを挟んで対向配置された一対のルーメン42A,42Bと、中心軸CLを挟んで対向配置された一対のルーメン43A,43Bとが設けられている。なお、ルーメン4H1,4H2,41A,41B,42A,42B,43A,43Bはいずれも例えば円形の断面を有しているが、それらの形状および寸法(内径)は特に限定されるものではない。例えばルーメン4H1,4H2の内径は0.15〜0.4mm程度であり、ルーメン41A,41Bの内径は0.1〜0.7mm程度であり、ルーメン42A,42B,43A,43Bの内径は0.2〜0.7mm程度である。また、一対のルーメン41A,41B、一対のルーメン42A,42B、および一対のルーメン43A,43Bは、本発明の「細孔対」の一具体例に対応する。
ここで、マルチルーメンチューブ40におけるルーメン41Aとルーメン41Bとが中心軸CLに対して対称に配置され、ルーメン42Aとルーメン42Bとが中心軸CLに対して対称に配置され、ルーメン43Aとルーメン43Bとが中心軸CLに対して対称に配置されているとよい。さらに、ルーメン41A,42A,43Aとルーメン41B,43B,42Bとは、中心軸CLを含むXZ平面を対称面として、Y軸方向において対称に配置されているとよい。さらに、ルーメン42A,43Bとルーメン43A,42Bとは、中心軸CLを含むYZ平面を対称面として、X軸方向において対称に配置されているとよい。
ルーメン4H1,4H2には、それぞれ、操作用ワイヤPW1,PW2がスライド可能に挿通されている。また、ルーメン42A,42B,43A,43Bには、それぞれ、導線71A,72,71B,71Cが挿通されている。従って、電極カテーテル1では、中心軸CLを含むXZ平面を対称面として対称に配置されたルーメン42Aとルーメン43Bとに対しそれぞれ挿通された導線の数は同数(図4Aの例では1つ)であり、同じく中心軸CLを含むXZ平面を対称面として対称に配置されたルーメン43Aとルーメン42Bとに対しそれぞれ挿通された導線の数も同数(図4Aの例では1つ)である。さらに、電極カテーテル1では、中心軸CLを含むYZ平面を対称面として対称に配置されたルーメン42Aとルーメン43Aとに対しそれぞれ挿通された導線の数も同数(図4Aの例では1つ)であり、同じく中心軸CLを含むYZ平面を対称面として対称に配置されたルーメン43Bとルーメン42Bとに対しそれぞれ挿通された導線の数も同数(図4Aの例では1つ)である。ここで、例えば導線71Aは前述したリング状電極21Aと、導線71Bは前述したリング状電極21Bと、導線71Cは前述したリング状電極21Cとそれぞれ電気的に接続されている。また、導線72は、前述した先端電極22と電気的に接続されている。これらの導線71A〜71Cの先端(シャフト2の遠位側)はそれぞれ、図示しない溶接やはんだを用いて対応する各電極に固定され、基端(シャフト2の近位側)はそれぞれ、操作部3(ハンドル31)内に引き通されている。
一方、操作用ワイヤPW1,PW2の先端は、シャフト2の先端側(先端電極22の内周面上)にアンカーおよびはんだ等によって固定され、基端は操作部3における回転板32に装着されている。これにより、この回転板32の回転動作(回転板32の操作)に応じて操作用ワイヤPW1,PW2の張力が変化し、シャフト2の内部(管状構造の内部)において中心軸CLに沿った操作用ワイヤPW1,PW2の牽引動作(スライド動作)が可能となっている。そのため、回転板32を回転動作させると、電極カテーテル1の先端部分が偏向動作することになる。
このように操作用ワイヤPW1,PW2がルーメン4H1,4H2に個別に挿通されることにより、操作用ワイヤPW1,PW2の、マルチルーメンチューブ40の径方向への移動(XY平面内での移動)が制限される。操作用ワイヤPW1のXY平面内での移動はルーメン4H1の内部に留まり、操作用ワイヤPW2のXY平面内での移動はルーメン4H2の内部に留まるからである。その結果、ルーメン4H1,4H2内で操作用ワイヤPW1,PW2がマルチルーメンチューブ40の径方向に移動することにより生じる電極カテーテル1の先端領域A2における最大湾曲量の減少が抑制される。よって、湾曲操作時の先端カーブ応答性が向上する。
なお、導線71A〜71C,72は、それぞれ例えば銅等の金属材料により構成され、その径は約50〜200μm程度(例えば100μm)である。また、操作用ワイヤPW1,PW2は、例えばステンレス鋼(SUS)やNiTiなどの超弾性金属材料により構成され、その径は0.10mm〜0.35mm程度である。ここで、ルーメン4H1,4H2の内径と操作用ワイヤPW1,PW2の径との差は例えば0.05〜0.25mmであること好ましい。このようにルーメン4H1,4H2の内径と操作用ワイヤPW1,PW2の径の差を小さくすることで、操作用ワイヤPW1,PW2の、マルチルーメンチューブ40の径方向への移動量をより低減できるからである。その結果、電極カテーテル1の先端カーブ応答性がよりいっそう向上する。
管状部材4は、本発明の「第1の外装チューブ」の一具体例に対応するものである。管状部材4は、シャフト2の中心軸CLの方向(Z軸方向)に沿って延在する円筒状の壁部分4Aと、その内部に埋め込まれたブレード4Bとを有する。
壁部分4Aは、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン等の合成樹脂により構成されている。壁部分4Aの厚みは、0.4〜1.5mm程度(例えば0.8mm)であり、好ましくは0.6〜1.2mmである。
ブレード4Bは、複数の板状線部材(平板状の素線)が互いに交差配置されて編み込まれた編組構造を有する。ブレード4Bの厚みは、例えば約10〜200μm程度(例えば50μm)である。
(先端領域A2)
先端領域A2においてシャフト2は、図4Bに示したように管状(中空状)の管状部材5の内部に、それぞれ中心軸CLに沿って伸びる複数のチューブ(ここでは6つのチューブ51〜56)が収容された構造を有している。ここで、チューブ51とチューブ52とは中心軸CLを挟んで対向配置され、チューブ53とチューブ54とは中心軸CLを挟んで対向配置され、チューブ55とチューブ56とは中心軸CLを挟んで対向配置されている。シャフト2は、先端領域A2において板ばね部材57をさらに有している。
管状部材5は、その内周側から外周側に向かって内層5Aと中間層5Bと外層5Cとがこの順に積層された多層構造を有している。内層5A、中間層5Bおよび外層5Cは、いずれも、例えば前述した樹脂層4A,4Cと同様の材料により構成されている。なお、管状部材5は、その先端側の柔軟性が相対的に高くなると共に基端側の柔軟性が相対的に低くなるように構成されているのが好ましい。これにより、シャフト2が先端付近で選択的に湾曲し易くなるからである。また内層5Aは、チューブ51〜56および板ばね部材57を、これらと密接して覆うように設けられている。管状部材5における外層5Cの厚みは、例えば約50〜500μm程度(例えば200μm)である。なお、管状部材5は、本発明の「第2の外装チューブ」の一具体例に対応するものである。管状部材5の基端付近では、この基端に向けて、管状部材5の一部が切削され、肉厚が薄くなっている。管状部材5の基端付近の薄肉化された部分は、基端領域A1から中間領域Amを経て先端領域A2の一部に至るまで延在する管状部材4の一端部と融着されている。
板ばね部材57は、例えば操作用ワイヤPW1を収容するチューブ51と操作用ワイヤPW2を収容するチューブ52との間に挟まれて中心軸CLに沿って延在している。板ばね部材57は、例えばX−Z平面に沿って広がる板状部材であり、Z軸方向の全長に亘って、X軸方向の両端縁が管状部材5の内層5Aによって係止されている。このため、板ばね部材57は、例えば操作用ワイヤPW1,PW2が牽引された際に生じる管状部材5のねじれを抑制することができる。その結果、シャフト2のねじれ剛性が高まり、シャフト2のトルク応答性や曲げ応答性を向上させることができる。
チューブ51〜56は、それぞれシャフト2の中心軸CLに沿って延在しており、それぞれ1つのルーメンを有する中空構造を有している。図4Bに示したように、チューブ51の内部であるルーメン5H1には操作用ワイヤPW1がスライド可能に挿通され、チューブ52の内部であるルーメン5H2には操作用ワイヤPW2がスライド可能に挿通されている。また、チューブ53の内部であるルーメン5H3には導線71Aが、チューブ54の内部であるルーメン5H4には導線72が、チューブ55の内部であるルーメン5H5には導線71Bが、チューブ56の内部であるルーメン5H6には導線71Cが挿通されている。
これらのチューブ51〜56はそれぞれ、例えば、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエーテルポリアミド、ポリウレタン等の合成樹脂により構成されており、それらの厚みはそれぞれ、約10〜200μm程度(例えば30μm)である。また、各チューブ51〜56の内径(各ルーメン5H1〜5H6の径)は、約100〜800μm程度(例えば500μm)である。
(中間領域Am)
基端領域A1に設けられたマルチルーメンチューブ40と先端領域A2に設けられたチューブ51〜56との間には、案内部材6が設けられている。案内部材6は、例えばセラミックスや液晶ポリマー等により構成されている。図5Aおよび図5Bに示したように、案内部材6には、その内部を貫くルーメン6H1,6H2のほか、その外周面において中心軸CLに沿って延在する複数の溝(ここでは4つの溝61〜64)が形成されている。なお、溝61〜64はいずれも略楕円形の断面形状を有しているが、それらの形状および寸法(内径)は特に限定されるものではない。
溝61は、基端側の端面においてルーメン42Aと連通すると共に先端側の端面においてルーメン5H3と連通しており、その内部に導線71Aが挿通されるようになっている。溝62は、基端側の端面においてルーメン42Bと連通すると共に先端側の端面においてルーメン5H4と連通しており、その内部に導線72が挿通されるようになっている。溝63は、基端側の端面においてルーメン43Aと連通すると共に先端側の端面においてルーメン5H5と連通しており、その内部に導線71Bが挿通されるようになっている。溝64は、基端側の端面においてルーメン43Bと連通すると共に先端側の端面においてルーメン5H6と連通しており、その内部に導線71Cが挿通されるようになっている。
[作用・効果]
(A.基本動作)
この電極カテーテル1では、患者に対する不整脈の検査や治療等の際に、シャフト2が血管を通して体内(例えば心臓の内部)に挿入される。このとき、操作者による操作部3(体外に配置されている)の操作に応じて、体内に挿入されたシャフト2の先端付近の形状が、例えば片方向あるいは両方向に変化(偏向,湾曲)する。具体的には、操作者の指によって突起32Aが付勢され、例えば図1Aの矢印で示した回転方向d1aに沿って回転板32が回転されると、シャフト2の内部で操作用ワイヤPW1が基端側へ引っ張られる。その結果、シャフト2の先端付近が、図1A中の矢印で示した方向d2aに沿って湾曲する。
ここで、例えば上記した不整脈の検査に用いられる場合、体内に挿入された電極カテーテル1の電極(先端電極22やリング状電極21A,21B,21C)によって、心電位を測定する。そして、この心電位の情報を基に、検査部位における異常電位の有無や程度に関する検査が行われる。
一方、例えば上記した不整脈の治療に用いられる場合、患者の体表に装着された対極板(図示せず)と、体内に挿入された電極カテーテル1の電極(先端電極22)との間で、高周波(RF;Radio Frequency)通電がなされる。このような高周波通電によって、治療対象の部位(血管等)が選択的に焼灼(アブレーション)され、不整脈の経皮的治療がなされる。
(B.シャフト2の作用に基づく効果)
ここで本実施の形態の電極カテーテル1では、シャフト2が、先端領域A2において中心軸CLの方向(Z軸方向)に沿って延在する複数の細孔(ルーメン5H1〜5H6)が形成されたマルチルーメン構造を有している。そして、複数本の細線(導線71A〜71C,72および操作用ワイヤPW1,PW2)が、これら6つのルーメン5H1〜5H6に割り当てて挿通されている。これにより、シャフト2が先端領域A2においてシングルルーメン構造を有する場合と比べ、電極カテーテル1の操作性が向上する(トルク伝達特性等が向上する)。
また、電極カテーテル1では、シャフト2が、基端領域A1においても複数の細孔(ルーメン4H1,4H2,41A,41B,42A,42B,43A,43B)が形成されたマルチルーメン構造を有している。そのうち、ルーメン4H1に操作用ワイヤPW1が挿通され、ルーメン4H2に操作用ワイヤPW2が挿通されるようにしたので、操作部3の操作の際、操作用ワイヤPW1と操作用ワイヤPW2とが互いに接触したり絡んだりするなど、干渉しあうことが回避される。さらに、操作用ワイヤPW1および操作用ワイヤPW2がシャフト2の径方向に移動することを制限することができる。この結果、電極カテーテル1の操作性が向上する(先端カーブ応答性が向上する)。具体的には、この電極カテーテル1によれば、操作部3の操作により、先端領域A2のシャフト2を意図したカーブ形状となるように滞りなく曲げることができる。すなわち、この電極カテーテル1によれば、例えば操作部3の操作によって先端領域A2のシャフト2が十分に曲がらずに意図したカーブ形状に至らないなどの不具合を回避できる。
また、導線71A〜71Cと導線72とが、マルチルーメンチューブ40におけるルーメン42A,42B,43A,43Bにそれぞれ挿通されるようにしたことにより、例えば1つのルーメン42Aに導線71A〜71C,72の全てが挿通される場合と比べてトルク伝達特性(トルク応答性)が向上する。ところが複数の導線を1つのルーメンに挿通させると、そのルーメン内において複数の操作用ワイヤが偏りを生じ(局在し)てしまう。その結果、シャフト2の基端側に回転力を加えた際、その回転力が先端側に十分に伝達されずに滞った状態(いわゆるトルク溜まりが生じた状態)となり、連続的な応答の妨げになる場合がある。この点、本実施の形態の電極カテーテル1によれば、複数の導線を複数のルーメンに分散して挿通させるようにしたので、上述のトルク溜まりの発生は回避できる。
また、電極カテーテル1では、シャフト2が基端領域A1において金属パイプ等の抗圧縮性部材を有さなくとも、自らの意図しない曲がりやたわみを十分に防止することができる。これは、操作用ワイヤPW1が挿通されるルーメン4H1および操作用ワイヤPW2が挿通されるルーメン4H2を、より中心軸CLに近い位置に配置し、一方で、先端領域A2では、操作用ワイヤPW1が挿通されるルーメン5H1および操作用ワイヤPW2が挿通されるルーメン5H2を、より中心軸CLから離れた外周面近傍の位置に配置しているからである。これにより、電極カテーテル1の高い操作性(トルク伝達特性および曲げ操作時の先端カーブ応答性)を確保できる。
このように、電極カテーテル1では、従来の金属パイプ等の抗圧縮性部材を有しないので、従来、その抗圧縮性部材が占めていた空間の分だけ管状部材4の厚みを増加させることができる。その結果、トルク伝達特性をさらに向上させることができるうえ、プッシャビリティ(pushability)を向上させることができる。プッシャビリティとは、患者の体内に操作者がシャフト2を挿入する際の押しやすさをいう。この電極カテーテル1では管状部材4の厚みを増加により、管状部材4の剛性が高まっている。このため、シャフト2の先端領域A2を患者の血管内に挿入し、例えば心臓の内部まで先端電極22を到達させるべくシャフト2の基端領域A1を把持しつつ先端側へ押す際、管状部材4の曲がりや蛇行が生じにくい。このような理由によりプッシャビリティが向上する。特に、マルチルーメンチューブ40が、例えばPEEKなどの比較的高い硬度の樹脂により構成されていると、よりいっそう高いプッシャビリティが得られるので好ましい。
また、電極カテーテル1では、管状部材4,5の内部および案内部材6の内部にそれぞれ設けられた各ルーメンもしくは溝の断面形状を略円形もしくは楕円形とした。このため、シャフト2の軽量化を図りつつシャフト2の強度をバランスよく向上させることができる。これにより、シャフト2は、多方向からの外力に対して強固に安定した形状を維持することができる。
また、電極カテーテル1では、基端領域A1におけるマルチルーメンチューブ40に設けられた複数のルーメンが、中心軸CLに対して対称に配置されている。具体的には、例えばルーメン41Aとルーメン41Bとが中心軸CLに対して対称に配置され、ルーメン42Aとルーメン42Bとが中心軸CLに対して対称に配置され、ルーメン43Aとルーメン43Bとが中心軸CLに対して対称に配置されている。さらに、中心軸CLを含むXZ平面を対称面として、Y軸方向においてルーメン41A,42A,43Aとルーメン41B,43B,42Bとがそれぞれ対称に配置されている。さらに、中心軸CLを含むYZ平面を対称面として、X軸方向においてルーメン42A,43Bとルーメン43A,42Bとがそれぞれ対称に配置されている。このような構成により、シャフト2の基端側に加えた回転力が先端側によりいっそう十分に伝達されやすくなり、トルク伝達特性をよりいっそう向上させることができる。特に、互いに対称の位置に配置されたルーメン41A,41Bが同一径を有し、互いに対称の位置に配置されたルーメン42A,43A,42B,43Bが全て同一径を有するようにすると、トルク伝達特性向上の点でさらに有利となる。
電極カテーテル1では、中心軸CLを含むXZ平面を対称面として対称に配置されるルーメン42Aとルーメン43Bとにそれぞれ挿通される導線の数が等しく、同じく中心軸CLを含むXZ平面を対称面として対称に配置されるルーメン43Aとルーメン42Bとに挿通される導線の数が等しい。さらに、中心軸CLを含むYZ平面を対称面として対称に配置されるルーメン42Aとルーメン43Aとにそれぞれ挿通される導線の数が等しく、同じく中心軸CLを含むYZ平面を対称面として対称に配置されるルーメン43Bとルーメン42Bとに挿通される導線の数が等しい。このように、電極カテーテル1では導線が挿通されるルーメンが対称の位置に設けられ、さらに各ルーメンに挿通される導線の数が等しくなるように配置されている。このため、電極カテーテル1ではトルク溜まりの発生を回避し、シャフト2の基端側に加えた回転力が先端側によりいっそう十分に伝達されやすくなり、トルク伝達特性をよりいっそう向上させることができる。
以上、説明したように、本実施の形態では、先端側と同様、基端側においてもマルチルーメン構造を採用し、複数の操作用ワイヤの各々を個々のルーメンに挿通させるようにした。これにより、電極カテーテル1では、複数の操作用ワイヤ同士の干渉を防止し、シャフト2の変位動作を円滑に行うことができる。そのうえ、基端領域A1において中心軸CLに接近した位置に操作用ワイヤPW1,PW2が挿通されるので、シャフト2の基端領域A1での倒れ込みなどを抑制できる。
<変形例>
以上、実施の形態を挙げて本発明を説明したが、本発明はこの実施の形態に限定されず、種々の変形が可能である。
例えば、上記実施の形態において説明した各部材の形状や配置位置、材料等は限定されるものではなく、他の形状や配置位置、材料等としてもよい。また、ルーメンの数や操作用ワイヤの数なども、上記実施の形態で説明した内容に限定されるものではない。また、上記実施の形態において説明した各層および各部材の材料等は限定されるものではなく、他の材料としてもよい。上記実施の形態では、電極カテーテル(シャフト)の構成を具体的に挙げて説明したが、必ずしも全ての層を備える必要はなく、また、他の層をさらに備えていてもよい。具体的には、例えばシャフト2の板ばね部材57を設けなくともよい。
加えて、上記実施の形態では、シャフト2の各ルーメンに各種導線がそれぞれ挿通されるようにしたが、例えば、温度センサとしての熱電対等が挿通されているようにしてもよい。このように、複数のチューブ(ルーメン)と複数の細線との挿通の組み合わせは、用途等に応じて任意に設定可能である。
また、上記実施の形態では、シャフト2の先端領域A2における電極の構成を具体的に挙げて説明したが、リング状電極および先端電極の配置や形状、個数等はこれには限られない。
加えて、本発明は、不整脈等の検査(診断)用の電極カテーテル(いわゆるEPカテーテル)、および不整脈等の治療用の電極カテーテル(いわゆるアブレーションカテーテル)のいずれにも適用することが可能である。また、本発明は電極カテーテルに限定されず、例えば上記アブレーションカテーテルによる焼灼(アブレーション)を行う際、心臓に近接する食道内部に挿入して温度測定を行う食道カテーテルにも適用可能である。
1…電極カテーテル、2…シャフト、A1…基端領域、A2…先端領域、Am…中間領域、21A〜21C…リング状電極、22…先端電極、3…操作部、31…ハンドル、32…回転板、4,5…管状部材、4A,4C…樹脂層、4B…ブレード層、40…マルチルーメンチューブ、4H1,4H2,5H1〜5H6,6H1,6H2…ルーメン、51〜56…チューブ、57…板ばね部材、6…案内部材、71A〜71C,72…導線、PW1,PW2…操作用ワイヤ。

Claims (2)

  1. 操作部と、
    前記操作部と連結され、中心軸に沿って前記操作部の側から順に並ぶ基端領域と中間領域と先端領域とを含んで延在し、かつ、前記基端領域、前記中間領域および前記先端領域の全てをそれぞれ前記中心軸に沿って並走して貫く第1の通路および第2の通路が設けられた可撓性シャフトと、
    前記第1の通路に挿通される第1の操作ワイヤと、
    前記第2の通路に挿通される第2の操作ワイヤと
    を備え、
    前記第1の通路のうちの前記基端領域を貫く第1の基端領域部分と前記中心軸との距離は、前記第1の通路のうちの前記先端領域を貫く第1の先端領域部分と前記中心軸との距離よりも近く、
    前記第2の通路のうちの前記基端領域を貫く第2の基端領域部分と前記中心軸との距離は、前記第2の通路のうちの前記先端領域を貫く第2の先端領域部分と前記中心軸との距離よりも近く、
    前記第1の通路のうち前記中間領域を貫く第1の中間領域部分および前記第2の通路のうち前記中間領域を貫く第2の中間領域部分は、前記基端領域から前記先端領域へ向かうにしたがって互いに遠ざかるように前記中心軸に対して傾斜しており、
    前記可撓性シャフトは、前記第1の通路のうちの前記第1の基端領域部分としての第1の操作ワイヤ用ルーメンおよび前記第2の通路のうちの前記第2の基端領域部分としての第2の操作ワイヤ用ルーメンが形成されたマルチルーメンチューブを前記基端領域に有する
    カテーテル。
  2. 前記マルチルーメンチューブは、前記中心軸に対して対称に配置された第1のルーメンおよび第2のルーメンと、前記中心軸に対して対称に配置された第3のルーメンおよび第4のルーメンをさらに有し、
    前記第1のルーメンと前記第3のルーメンとは、前記中心軸を含む第1の面を対称面として対称に配置され、
    前記第2のルーメンと前記第4のルーメンとは、前記第1の面を対称面として対称に配置され、
    前記第1のルーメンと前記第4のルーメンとは、前記中心軸を含んで前記第1の面と直交する第2の面を対称面として対称に配置され、
    前記第2のルーメンと前記第3のルーメンとは、前記第2の面を対称面として対称に配置されており、
    前記第1から第4のルーメンには、それぞれ1以上の導線が挿通される
    請求項1記載のカテーテル。
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