以下、本発明の実施の形態について、図を用いて説明する。なお、各図中、同一又は相当する部分には、同一符号を付している。実施の形態の説明において、同一又は相当する部分については、その説明を適宜省略又は簡略化する。また、実施の形態の説明において、「上」、「下」、「左」、「右」、「前」、「後」、「表」、「裏」といった配置や向き等は、説明の便宜上、そのように記しているだけであって、装置、器具、部品等の配置や向き等を限定するものではない。装置、器具、部品等の構成について、その材質、形状、大きさ等は、本発明の範囲内で適宜変更することができる。
実施の形態1.
本実施の形態に係る装置の構成、本実施の形態の効果を順番に説明する。
***構成の説明***
図1及び図2を参照して、本実施の形態に係る装置である照明装置100の構成を説明する。図1は、照明装置100を斜め下方から見た図である。図2は、照明装置100の縦断面を示す図である。なお、本実施の形態の説明において、「上方」、「下方」、「側方」、「前方」、「後方」、「斜め上方」、「斜め下方」といった方向は、照明装置100が天井に取り付けられる場合の方向を示している。照明装置100は、壁等、天井以外の被取り付け部に取り付けられてもよい。
照明装置100は、光源ユニット101と、光源ユニット101が着脱自在に装着される照明器具200とを備える。本実施の形態において、光源ユニット101は、長尺状に形成される。照明器具200も、長尺状に形成される。照明器具200は、被取り付け部に設置される。
図2から図5を参照して、光源ユニット101の構成を説明する。図3は、光源ユニット101を斜め下方から見た図である。図4は、光源ユニット101を斜め上方から見た図である。図5は、図4の光源ユニット101から、後述するセンサユニット300を取り外した図である。
光源ユニット101は、光源部110と、保持部120と、点灯装置160と、照明制御用のセンサユニット300とを備える。本実施の形態において、光源ユニット101は、さらに、カバー部130と、光源蓋部140と、連結部150とを備える。
光源部110は、光を照射する。本実施の形態において、光源部110は、複数のLED111と、これら複数のLED111が実装された基板112とからなる。基板112は、光源ユニット101が照明器具200に装着された状態で長尺方向が照明器具200の長尺方向とほぼ一致するように長尺状に形成される。LED111は、基板112の長尺方向に沿って直線状に並ぶように基板112に配置される。LED111としては、例えば440ナノメートルから480ナノメートル程度の波長の青色光を発するLEDチップ上に青色光を黄色光に波長変換する蛍光体を配してパッケージ化した擬似白色LEDを用いてもよい。なお、LED111に代えて、有機EL、レーザダイオード等、他の種類の固体発光素子が用いられてもよい。固体発光素子の数は、複数に限らず、1つであってもよい。
保持部120は、光源部110を片面である保持正面123で保持し、点灯装置160を別の片面である保持背面124で保持する。本実施の形態において、保持部120は、長手状である。保持部120は、光源部110が取り付けられる矩形板状の底壁部121と、底壁部121の長手方向の両側辺から垂直に突出した側壁部122とからなる。即ち、保持部120は、片面が保持正面123であり、別の片面が保持背面124である底壁部121と、この別の片面の両側から立ち上がる側壁部122とを有する。底壁部121の光源部110が取り付けられる面である保持正面123の反対側の保持背面124には、点灯装置160だけでなく、連結部150も配置される。また、保持背面124には、センサユニット300を着脱可能に保持するために、底壁部121の2箇所を切り起こして形成される1対の引っ掛け爪部170が設けられる。なお、引っ掛け爪部170は、保持部120とは別の部材として設けられてもよい。具体的には、引っ掛け爪部170は、保持背面124にネジ等により固定される別の部材の本体から、保持背面124に対して斜め方向へ突出するように形成されてもよい。
カバー部130は、保持部120の保持正面123がある側に取り付けられ、光源部110を覆う。本実施の形態において、カバー部130は、長手状である。カバー部130は、光源部110の光軸方向D1に配置されて光源部110から遠ざかる方向に張り出す第1湾曲部131と、第1湾曲部131の両側に形成されて光源部110に近づく方向に凹む第2湾曲部132とを有する。第1湾曲部131は、断面が円弧状に形成される。第1湾曲部131は、光源部110から照射される光を拡散させることで配光を制御する。第2湾曲部132は、光源ユニット101の着脱時に作業者によってつまんで保持される。カバー部130は、さらに、断面がコ字状であり、第2湾曲部132の端部に形成され、保持部120を側壁部122側より挟み込むように保持部120に固定される接続部133を有する。カバー部130は、押し出し成形が可能な樹脂材料で形成される。樹脂材料としては、ポリカーボネート(PC)等が使用される。カバー部130には、光の波長変換の機能が付加されてもよい。
光源蓋部140は、保持部120及びカバー部130の長手方向の両端部に形成される開口を塞ぐ。
連結部150は、光源ユニット101を照明器具200に固定するための金具である。連結部150は、保持部120の底壁部121の2箇所にネジで固定される。連結部150の構造については後述する。
点灯装置160は、光源部110に電力を供給する。これにより、点灯装置160は、光源部110を点灯させる。具体的には、点灯装置160は、照明器具200を介して入力される商用電源からの交流電力を直流電力に変換し、この直流電力を光源部110に供給することで、光源部110を点灯させる。図示していないが、点灯装置160は、交流電力を直流電力に変換する点灯回路部を有する。点灯回路部は、図4に示すような点灯装置160の箱形状のケースに収容される。点灯装置160の長手方向の一端側には、照明器具200からの給電用の電線が挿し込まれる第1接続部161が設けられる。第1接続部161は、商用電源からの交流電力を点灯回路部に入力するための1対の入力端子と、点灯回路部を接地するための1つの接地端子とを有するコネクタである。点灯装置160の長手方向の他端側には、光源部110への給電用の電線と、センサユニット300への給電用の電線と、センサユニット300からの信号入力用の電線とが挿し込まれる第2接続部162が設けられる。第2接続部162は、点灯回路部からの直流電力を光源部110に出力するための1対の出力端子を有するコネクタと、点灯回路部からの直流電力をセンサユニット300に出力するための1対の出力端子、及び、センサユニット300からの信号を点灯回路部に入力するための1つの入力端子を有するコネクタとからなる。
センサユニット300は、光源ユニット101の外部の事象を観測し、観測の結果に応じて光源部110の点灯状態を調整するよう点灯装置160を制御する。「外部の事象」は、本実施の形態では人体の存在の有無であるが、明るさ等、他の事象であってもよい。センサユニット300は、保持部120に着脱可能に取り付けられる。
図6から図11を参照して、センサユニット300の構成を説明する。図6は、センサユニット300を斜め下方から見た図である。図7は、図6のセンサユニット300を分解した図である。図8は、センサユニット300を下方から見た図である。図9は、センサユニット300を図8のA−A線で切断した断面を示す図である。図10は、センサユニット300を図8のB−B線で切断した断面を示す図である。図11は、センサユニット300を図8のC−C線で切断した断面を示す図である。なお、図6及び図8から図11では、後述するケーブル340を省略している。
センサユニット300は、モジュール310と、筐体320とを備える。
モジュール310は、複数の電気部品を有し、これら複数の電気部品のいずれかが点灯装置160と電気接続されることで動作する。モジュール310は、さらに、これら複数の電気部品が実装された基板312を有する。モジュール310の複数の電気部品は、本実施の形態では同一の基板312に実装されるが、複数の基板に分けて実装されてもよい。
本実施の形態において、「複数の電気部品」には、センサ311が含まれる。センサ311は、具体的には人感センサであるが、明るさセンサ等、他の種類のセンサであってもよい。人感センサとしては、具体的には焦電型の赤外線センサが用いられるが、カメラ等、他の種類の人感センサであってもよい。「複数の電気部品」には、さらに、コネクタ313と、モジュール310の動作を設定するための操作用のつまみ331が取り付けられたスイッチ314とが含まれる。コネクタ313には、ケーブル340が接続される。スイッチ314は1対あり、一方が光源部110の点灯状態を保持する時間を設定するためのもの、他方が光源部110の点灯状態における調光率を設定するためのものである。それぞれのスイッチ314には、鍔部332を有するスイッチカバー330が嵌められる。つまみ331は、スイッチカバー330の鍔部332から突出するように形成される。
本実施の形態において、基板312は、平面視四角形状である。センサ311とスイッチ314は、基板312の対向する2辺のうち一方寄りに配置され、コネクタ313は、他方寄りに配置される。図示していないが、基板312には、センサ311の出力を人体検知信号として出力できるよう信号処理を行う信号処理回路が実装される。人体検知信号は、ケーブル340を介して点灯装置160に出力される。点灯装置160は、人体検知信号に応じて光源部110を点灯させる。
筐体320は、保持部120の保持背面124がある側に取り付けられる。筐体320には、モジュール310が収納される。筐体320は、モジュール310の複数の電気部品のうち少なくとも一部の電気部品が収納された部分を有し、当該部分が保持背面124の外側に位置する。本実施の形態において、筐体320は、当該部分として、モジュール310の複数の電気部品のうち一部の電気部品が収納された第1収納部410を有する。即ち、筐体320は、第1収納部410が保持背面124の外側に位置する。筐体320は、さらに、モジュール310の複数の電気部品のうち上記一部の電気部品を除く少なくとも1つの電気部品が収納された第2収納部420を有し、第2収納部420が保持背面124の内側に位置する。
本実施の形態において、「少なくとも一部の電気部品」には、センサ311と、つまみ331付きのスイッチ314とが含まれる。「一部の電気部品」にも、センサ311と、つまみ331付きのスイッチ314とが含まれる。即ち、第1収納部410には、センサ311と、つまみ331付きのスイッチ314とが収納される。「少なくとも一部の電気部品」及び「一部の電気部品」には、スイッチ314に代えて、或いは、スイッチ314とともに、同様のつまみ331が取り付けられた可変抵抗器が含まれてもよい。モジュール310が点灯装置160から給電されて動作する代わりに、独自の電源で駆動される場合、「少なくとも一部の電気部品」及び「一部の電気部品」には、さらに、電源回路を構成するトランス、コンデンサ等が含まれてもよい。
「少なくとも1つの電気部品」には、コネクタ313が含まれる。即ち、第2収納部420には、コネクタ313が収納される。
第2収納部420は、第1収納部410の片側に配置される。即ち、本実施の形態では、センサ311を除く少なくとも1つの電気部品を収納する第2収納部420が、センサ311を収納する第1収納部410の両側ではなく、片側のみに配置される。したがって、第1収納部410を横に浮かせて第2収納部420を保持部120に取り付けることが可能である。即ち、保持部120のセンサユニット300が取り付けられる箇所に大きなスペースを必要とすることなく、配光に影響を与えにくいセンサユニット300の配置が可能となる。
なお、本実施の形態では、第1収納部410が、保持部120の短手方向に沿って保持部120に隣接するが、照明器具200を複数連結する必要がないのであれば、第1収納部410が、保持部120の長手方向に沿って保持部120に隣接する構成を採用してもよい。
第1収納部410と第2収納部420とが並ぶ方向D2に対して垂直な高さ方向D3において、第2収納部420の寸法は、第1収納部410の寸法よりも小さい。即ち、本実施の形態では、第2収納部420の高さが第1収納部410の高さよりも低い。したがって、保持部120のセンサユニット300が取り付けられる箇所で、高さ方向D3に必要なスペースを小さくすることができ、センサユニット300と照明器具200にある他の部材とのクリアランスを確保しやすくなる。
高さ方向D3において、モジュール310の複数の電気部品のうち第2収納部420に収納された電気部品の寸法は、モジュール310の複数の電気部品のうち第1収納部410に収納された電気部品の寸法よりも小さい。即ち、本実施の形態では、背の高い部品であるセンサ311と、つまみ331付きのスイッチ314とが第1収納部410に収納されて保持部120の外側に配置され、背の低い部品であるコネクタ313が第1収納部410に収納されて保持部120の内側に配置される。したがって、保持部120の内側で、高さ方向D3に必要なスペースを小さくすることができ、センサユニット300と照明器具200にある他の部材とのクリアランスを確保しやすくなる。
第1収納部410の高さ方向D3の一端に形成された端面411には、センサ311の少なくとも一部を外部に露出させる開口部412が設けられる。図2に示したように、センサ311の高さ方向D3の両端のうち第1収納部410から遠い側の一端の位置P1は、カバー部130の高さ方向D3の両端のうち保持部120から遠い側の一端の位置P2よりも低い。本実施の形態において、センサ311の高さ方向D3の両端のうち第1収納部410から遠い側の一端の位置P1は、さらに、第1湾曲部131の片側にある第2湾曲部132の高さ方向D3の両端のうち保持部120から遠い側の一端の位置P3よりも低い。これにより、センサユニット300が保持部120に取り付けられた状態において、カバー部130をセンサ311の検知範囲R1と干渉しない位置に配置することができる。また、センサ311を、光源部110のLED111と、カバー部130の第1湾曲部131と第2湾曲部132との境界とを結ぶ配光線L1よりも内側に配置することができる。したがって、センサユニット300の存在による光源ユニット101の配光への影響を抑制しつつ、センサユニット300の所望の検知範囲R1を得ることが可能となる。
また、第1収納部410の端面411には、スイッチ314に取り付けられたつまみ331の少なくとも一部を外部に露出させる開口部413が設けられる。
また、第1収納部410の端面411には段差が設けられ、高い段414に、センサ311の少なくとも一部を外部に露出させる開口部412、低い段415に、つまみ331の少なくとも一部を外部に露出させる開口部413が設けられる。高い段414の開口部412は、開口部412から突出するセンサ311のレンズ部分の外周と同じ形状及び大きさになるように形成される。このため、開口部412から筐体320の内部への塵埃の進入を防ぐことができる。低い段415の開口部413は、開口部413から突出するつまみ331のスライド方向において、スイッチカバー330の鍔部332よりも小さく、つまみ331よりも十分大きく、かつ、スライド方向と垂直な方向において、鍔部332よりも小さく、つまみ331の大きさ以上となるように形成される。このため、つまみ331をスライド可能としつつ、開口部413から筐体320の内部への塵埃の進入を防ぐことができる。スイッチカバー330の鍔部332は、塵埃の進入の防止だけでなく、低い段415の内側の面に接触することで、スイッチカバー330がスイッチ314に確実に嵌まるようにして、操作された際にスイッチカバー330がスイッチ314からずれることを抑制し、操作性を向上させる役割を持つ。
第2収納部420の高さ方向D3の一端に形成された端面421には、第2収納部420をセンサユニット300の外部の部材である保持部120の底壁部121に設置する際に端面421を底壁部121に固定するための固定部422が設けられる。固定部422は、保持部120の保持背面124の引っ掛け爪部170が設けられた箇所に対応する位置に設けられ、本実施の形態では端面421の2箇所に設けられる。端面421の固定部422が設けられた箇所には、引っ掛け爪部170を挿入するための長手状の貫通孔501が形成される。固定部422は、貫通孔501の長手方向の一端縁付近を貫通孔501の短手方向に沿って跨ぐように形成された受け部511と、貫通孔501の長手方向の他端縁から貫通孔501の長手方向に沿って途中まで延びるように形成された突出片512とからなる。受け部511は、貫通孔501の短手方向の一端縁から立ち上がり、貫通孔501に対して同じ高さを保ちながら、貫通孔501の短手方向の他端縁まで延びて、貫通孔501の短手方向の他端縁で立ち下がる。突出片512は、貫通孔501の短手方向の両端縁との間に一定の隙間を保ちつつ、貫通孔501の長手方向の他端縁から延びて、途中から第2収納部420の内側に向かって緩やかに傾斜しながら、受け部511よりも手前の位置まで延びる。センサユニット300が保持部120に取り付けられる際には、引っ掛け爪部170が貫通孔501の長手方向の他端縁から徐々に貫通孔501に挿し込まれる。このとき、突出片512は、引っ掛け爪部170により押圧されて弾性変形する。引っ掛け爪部170が貫通孔501の長手方向の一端縁付近まで到達して受け部511に引っ掛けられると、突出片512は、引っ掛け爪部170から外れ、弾性変形する前の状態に戻る。これにより、突出片512は、受け部511に引っ掛けられた引っ掛け爪部170が貫通孔501の長手方向に沿って動き、自然に抜けることを防止する。前述したように、突出片512は、途中から緩やかに傾斜しているため、センサユニット300が保持部120から取り外される際には、引っ掛け爪部170により突出片512を押圧して弾性変形させることで、引っ掛け爪部170を貫通孔501から容易に抜き去ることができる。
また、第2収納部420の端面421には、第2収納部420をセンサユニット300の外部の部材である保持部120の底壁部121に設置する際に端面421と底壁部121との間に隙間を確保するための突起部423が設けられる。この隙間は、点灯装置160に設けられた第2接続部162に接続される、光源部110への給電用の電線の配線のために利用することができる。なお、本実施の形態では、端面421の四隅に突起部423が設けられているが、3個以下又は5個以上の突起部423が設けられてもよく、また、端面421の中心等に突起部423が設けられてもよい。
また、第2収納部420には、コネクタ313に接続されたケーブル340を筐体320の外側に通すための開口部424が設けられる。開口部424は、本実施の形態では第2収納部420の一側面に設けられる。ケーブル340は、コネクタ313と点灯装置160とを電気接続する。ケーブル340は、具体的には、点灯装置160に設けられた第2接続部162に接続される、センサユニット300への給電用の電線と、センサユニット300からの信号入力用の電線とからなる。図4に示したように、保持部120の保持背面124がある側には、ケーブル340の配線のための空間125が設けられる。なお、図4では、ケーブル340を省略している。
筐体320は、さらに、第1収納部410と第2収納部420とを連結する連結部430を有する。
第1収納部410と第2収納部420と連結部430とのそれぞれの高さ方向D3の一端に形成された端面411,421,431は、第1収納部410、第2収納部420、連結部430の順に低くなって、保持部120の側壁部122が嵌る溝432を形成する。
モジュール310の複数の電気部品が実装された基板312は、第1収納部410と連結部430と第2収納部420とに跨って配置される。
筐体320は、さらに、突出部440を有する。突出部440は、照明装置100の梱包時に、センサユニット300を照明器具200に嵌め込んで固定するために使われるが、その使い方の詳細については後述する。
本実施の形態において、筐体320は、1つの面が開口したケース本体321と、ケース本体321の開口を塞ぐケース蓋322とからなる。ケース蓋322は、ケース蓋322の外壁面がケース本体321の内壁面に当たるようにケース本体321に取り付けられる。ケース本体321の底面は、前述した第1収納部410の端面411と第2収納部420の端面421と連結部430の端面431とで構成される。ケース本体321の底面には、前述した溝432が形成される。
ここで、センサユニット300の保持部120への取り付け方法を説明する。
センサユニット300は、保持部120の保持背面124がある側に配置され、保持部120の引っ掛け爪部170が固定部422の突出片512を押しながら、端面421の貫通孔501に入り込むように、スライドさせられる。センサユニット300は、引っ掛け爪部170が固定部422の受け部511に引っ掛かるように、さらにスライドさせられる。引っ掛け爪部170が受け部511に引っ掛かると、突出片512が引っ掛け爪部170を押さえ、引っ掛け爪部170の移動を制限する。
センサユニット300が保持部120に取り付けられた状態では、センサユニット300の溝432に保持部120の側壁部122が嵌り込んでいる。また、第2収納部420が保持部120の底壁部121と1対の側壁部122とによって囲まれた空間に配置され、第1収納部410が光源ユニット101の短手方向における側方に配置されている。
ここで、センサユニット300の点灯装置160との接続方法を説明する。
センサユニット300は、ケーブル340のコネクタ313と接続されている側とは反対側の端子を点灯装置160の第2接続部162に接続することで、点灯装置160と電気的及び信号的に接続される。このとき、ケーブル340は、第2収納部420の開口部424から引き出された部分が、第2収納部420と保持部120の底壁部121と1対の側壁部122と点灯装置160とによって囲まれた空間125に配置される。
光源部110の光束等、光源ユニット101の仕様の違いによって点灯装置160の配置及び大きさが異なる場合があり、センサユニット300と点灯装置160との間の距離が変わることがある。このような距離の変化に対応できるように、ケーブル340としては、ある程度長いものを使用することが望ましい。センサユニット300と点灯装置160との間の距離が短い場合、ケーブル340の長さが余ることになるが、本実施の形態では、ケーブル340の配線のための空間125が確保されているため、余った部分も容易に配線することができる。
図12及び図13を参照して、照明器具200の構成を説明する。図12は、照明器具200を斜め下方から見た図である。図13は、図12の照明器具200を分解した図である。
照明器具200は、器具本体201と、囲み部250とを備える。本実施の形態において、照明器具200は、さらに、バネ部230と、端子台240とを備える。
器具本体201は、光源ユニット101が装着された状態で点灯装置160とセンサユニット300の筐体320の一部とを収納する。具体的には、器具本体201は、点灯装置160と筐体320の第2収納部420とを収納する。本実施の形態において、器具本体201は、長手状である。
器具本体201の側壁211には、センサユニット300の筐体320を器具本体201の外側に通して筐体320の第1収納部410を器具本体201の外側に配置するための切り欠き214が設けられる。本実施の形態において、器具本体201の側壁211は、器具本体201の長手方向に延びる。器具本体201の側壁211は、点灯装置160と筐体320の第1収納部410とを収納するための空間(収容凹部210)を形成する内側壁221と、光源ユニット101が照明器具200に装着された状態で、保持部120の保持背面124に対して斜めに延びる外側壁222とからなる。切り欠き214は、内側壁221と外側壁222との両方に設けられる。内側壁221と外側壁222は、それぞれ1対あるが、切り欠き214は、片側の内側壁221と外側壁222とに設けられる。切り欠き214によって、内側壁221及び外側壁222がセンサユニット300と干渉することを回避できる。
器具本体201の底壁212には、バネ部230と端子台240とが取り付けられる。器具本体201の底壁212は、被取り付け部に当たるように被取り付け部に固定される。器具本体201の底壁212には、商用電源に接続された電線を引き込むための引き込み孔216と、ボルト等の固定具により器具本体201を被取り付け部へ固定するための固定孔217が設けられる。
器具本体201の側壁211及び底壁212は、収容凹部210を形成する。収容凹部210は、器具本体201の短手方向の中央部に、器具本体201の長手方向に沿って長尺状に形成される。収容凹部210には、光源ユニット101の一部が挿入される。外側壁222は、収容凹部210の開口の長手方向における両側縁から被取り付け部方向へ互いに離れるように傾斜する。
収容凹部210の幅は、図8に示した長さM1と等しい。即ち、器具本体201の一方の側壁211から他方の側壁211までの距離は、センサユニット300の筐体320の長さと筐体320の長さ方向に突出した突出部440の長さとの合計と等しい。そのため、照明装置100の梱包時には、センサユニット300を収容凹部210に嵌め込んで固定することができ、梱包のスペースを節約できる。
器具本体201には、器具本体201の長手方向の両端部に形成される開口を塞ぐ蓋部215が取り付けられる。
端子台240は、引き込み孔216から引き込まれた電線と接続し、商用電源から供給される電力を点灯装置160に供給する。そのために、端子台240は、給電用の電線を介して点灯装置160の第1接続部161に接続される。
囲み部250は、器具本体201の側壁211の切り欠き214が設けられた箇所に取り付けられ、センサユニット300の筐体320の第1収納部410を、切り欠き214がある方向を除く複数の方向から囲む。具体的には、囲み部250は、第1収納部410を側方の3方と上方とから囲む目隠し金具である。即ち、囲み部250は、囲み部250は、隣接する2面が開口した箱形状の目隠し金具である。高さ方向において、囲み部250の寸法は、第1収納部410を覆うことができ、かつ、切り欠き214の上端縁に当たるような寸法である。また、器具本体201の長手方向において、囲み部250の寸法は、筐体320の第1収納部410の寸法よりも大きい。そのため、第1収納部410が斜めの状態でも第1収納部410を囲み部250に挿入できる。光源ユニット101が照明器具200に装着される過程では、光源ユニット101が一時的に斜めの状態になることがあるが、そのような場合でも、第1収納部410を囲み部250に挿入できるため、光源ユニット101の装着がスムーズに行える。
バネ部230は、図14に示すように、器具本体201の底壁212に固定される固定部231と、円弧状に湾曲した円弧部232と、円弧部232の固定部231につながる側とは反対側にある先端部233とを有する。ここで、図14は、バネ部230を斜め下方から見た図である。バネ部230は、器具本体201の底壁212において、器具本体201の長手方向の両端付近に1つずつ配置される。
前述した光源ユニット101の連結部150には、図15に示すように、バネ部230の円弧部232が挿し込まれる穴151が形成される。ここで、図15は、連結部150を斜め上方から見た図である。穴151にバネ部230の先端部233を引っ掛けることで、照明器具200に光源ユニット101を仮保持させることができる。光源ユニット101が仮保持状態から装着状態に移行する過程では、穴151に対してバネ部230の円弧部232が摺動する。連結部150は、保持部120の保持背面124において、バネ部230に対応するように2つ配置される。
連結部150は、保持部120の底壁部121に固定される1対の固定部152と、それぞれの固定部152に対して垂直に突出するように設けられ、前述した穴151が形成された穴開き部153と、穴開き部153の固定部152につながる側とは反対側にある先端部154とを有する。先端部154は、光源ユニット101が照明器具200に取り付けられた状態において、器具本体201の底壁212に当たる。
ここで、光源ユニット101の照明器具200への装着方法を説明する。
まず、照明器具200のバネ部230の先端部233が、光源ユニット101の連結部150の穴151に引っ掛けられる。
次に、光源ユニット101が照明器具200側へ押し込まれることで、センサユニット300の第2収納部420を含む光源ユニット101の一部が照明器具200の収容凹部210の内側に挿入される。このとき、バネ部230の円弧部232が連結部150の穴151の縁部で摺動しながら、連結部150の先端部154が器具本体201の底壁212に当たるまで、光源ユニット101が押し込まれる。これにより、光源ユニット101が照明器具200に固定される。また、センサユニット300の第1収納部410が照明器具200の囲み部250に収納される。
***実施の形態の効果の説明***
本実施の形態では、センサユニット300の筐体320が、第1収納部410と第2収納部420とに分かれており、モジュール310に搭載されたセンサ311を含む複数の電気部品が第1収納部410、第2収納部420それぞれに分配されて配置されていることによって、センサユニット300の筐体320を大きくすることなく、配光に影響を与えにくいセンサユニット300の配置が可能となる。
本実施の形態によれば、センサユニット300による配光への影響を抑制した光源ユニット101を提供することができる。
また、本実施の形態によれば、センサユニット300を容易に光源ユニット101の保持部120へ装着することができるとともに、センサユニット300を簡単な配線で光源ユニット101の点灯装置160と接続することができる。
また、本実施の形態によれば、センサユニット300の損傷を防ぐとともに、意匠性を保ちながら、センサユニット300を収納するための空間が形成された照明器具200を提供することができる。
本実施の形態に係るセンサユニット300では、光源ユニット101の外側に突き出す第1収納部410に、背の高い部品であるセンサ311及びスイッチ314が収納され、側壁部122と保持背面124とに囲まれた空間に配置される第2収納部420に、背の低い部品であるコネクタ313が収納される。また、第1収納部410と第2収納部420との間に、側壁部122が挿し込まれる溝432が形成されている。これにより、センサユニット300を容易に光源ユニット101の保持部120に取り付けることができる。
また、第2収納部420には、保持背面124への固定用の固定部422が設けられているため、センサユニット300の取り付けをより強固にすることができる。
本実施の形態では、コネクタ313が収納された第2収納部420が側壁部122と保持背面124とに囲まれた空間に配置されるため、センサユニット300をケーブル340により点灯装置160と容易に接続することができる。
また、ケーブル340が側壁部122と保持背面124とに囲まれた空間125に配置されるため、センサユニット300を保持部120に装着した光源ユニット101を照明器具200に取り付ける際に、ケーブル340が器具本体201に干渉し、損傷を受けることを防げる。
本実施の形態では、第1収納部410に背の高い部品を配置し、第2収納部420に背の低い部品を配置しているため、光源ユニット101が照明器具200に取り付けられた際に、第2収納部420と器具本体201の底壁212との間の空間を大きくとることができる。
本実施の形態では、光源ユニット101のカバー部130が、センサユニット300のセンサ311の検知範囲R1と干渉しない。また、光源部110のLED111と、カバー部130の第1湾曲部131と第2湾曲部132との境界とを結ぶ配光線L1よりも内側に第1収納部410が配置されるように、センサユニット300が保持部120に装着される。このため、センサユニット300の存在による光源ユニット101の配光への影響を抑制しつつ、センサユニット300の所望の検知範囲R1を得ることができる。
本実施の形態では、囲み部250が切り欠き214に配置されることで、器具本体201の内側が見えることを防げる。また、切り欠き214が見えることも防げるため、切り欠き214の存在による意匠性の低下を抑制することができる。切り欠き214を覆って隠すことは、特に器具本体201をカラー鋼板等で形成する際に効果的である。
また、器具本体201の長手方向において、囲み部250の寸法は、第1収納部410の寸法よりも大きい。そのため、光源ユニット101を照明器具200に取り付ける際に、光源ユニット101が斜めに押し込まれても、センサユニット300を囲み部250に衝突させることなく第1収納部410を囲み部250に収納することができる。
本実施の形態では、第1収納部410が光源ユニット101の長手方向の側方に配置されるため、照明装置100を複数台連結しても、光の連続性を保つことができる。
***他の構成***
本実施の形態では、連結部150及び点灯装置160が光源ユニット101に設けられており、バネ部230が照明器具200に設けられている。しかし、これらの構成要素は、連結部150にバネ部230が引っ掛けられるといった対応関係に相違なければ、光源ユニット101と照明器具200とのどちらに設けられてもよい。
本実施の形態では、固定部422によりセンサユニット300を保持部120に強固に固定しているが、固定部422をなくして、センサユニット300を保持部120と囲み部250との間に挟む構成を採用してもよい。
本実施の形態では、センサユニット300に溝432が形成され、溝432に側壁部122が挿し込まれる構成を採用しているが、溝432を設ける代わりに、側壁部122に切り欠きを設ける構成を採用してもよい。
本実施の形態の変形例として、センサユニット300に代えて、点灯装置160を制御するか、或いは、点灯装置160によって制御される他の種類のユニットが保持部120に取り付けられてもよい。そのユニットの筐体320が、第1収納部410と第2収納部420とに分かれており、第2収納部420の高さが第1収納部410の高さよりも低くなっていれば、本実施の形態と同じように、第1収納部410を横に浮かせて第2収納部420を取り付けるといったことが可能である。
本実施の形態では、照明器具200に逆富士型の構成を採用しているが、図16に示すようなトラフ型の構成、或いは、図17に示すような埋め込み型の構成を採用してもよい。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、この実施の形態を部分的に実施しても構わない。具体的には、この実施の形態の説明において「部」として説明するもののうち、いずれか1つのみを採用してもよいし、いくつかの任意の組み合わせを採用してもよい。なお、本発明は、この実施の形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。