JP6598409B2 - シューソール - Google Patents

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Description

本発明はミッドソールを有するシューソール(靴底)に関する。
シューソールの下面に溝を設け、荷重中心(圧力中心)の移動軌跡の再現性能を高めることは公知である(下記文献1)。
また、ミッドソールに設けた空隙で走行の制御手段を構成することは公知である(下記文献2)。
US8,863,407B2(フロントページ) PCT/JP2012/58396(図14,図16) WO 2013/145218 A1 WO 2014/141467 A1 JP 2001−231605 A WO 00/30486 A1 JP 2014−515977 A
しかし、シューソールのミッドソールに三次元的に空洞を設けることにより、走行時の荷重中心の移動軌跡の再現性能が高まるだけでなく、緩衝性能や安定性能が高まることは、前記各文献には十分な開示がなされていない。
したがって、本発明の目的は前記移動軌跡の再現性能を高めると共に緩衝性能および安定性能を高めることのできるシューソールを提供することである。
本発明はシューソールであって、
シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されている。
本発明において、ミッドソールとは硬い革底を除くことを意味する。一般に、ミッドソールは樹脂の発泡体や非発泡体で形成される。例えば、ミッドソールはEVAの発泡体やポリウレタンの非発泡体の他に、ゲルを含んでいてもよい。
シューソールがアウトソールとインソールとの間にミッドソールを有する場合、前記アウトソールおよびインソールを除く部位がミッドソールを構成する。このような場合、アウトソールは硬すぎ、一方、インソールやソックライナは柔らかすぎるため、これらに溝を設けるよりもミッドソールに溝を設ける方が、前記各性能の向上は図り易いからである。
概ね均質の厚肉の発泡体や厚肉の柔構造で形成されているシューソールでは、厚肉の部位全体がミッドソールを形成し、厚肉の部材の接地面のみがアウトソールを形成する。
本発明において、空洞とはトンネル状、溝状または窪み状の孔または穴(へこみ)を意味するが、空洞がミッドソールよりも更に軟質の他の素材で埋められている場合を含むことを意味する。
トンネル状の空洞とは、ミッドソールの横断面において、空洞が上方または下方に向かって開放されておらず、少なくとも、空洞の周囲がミッドソールで囲まれているものを含む。また、ミッドソールの上にインソールが配置されている場合、ミッドソールの上面に溝が形成され、当該溝がインソールで蓋されていることで、当該溝はトンネル状の空洞を形成する。また、ミッドソールの下に別素材のアウトソールが配置されている場合、ミッドソールの下面に溝や窪みが形成され、当該溝等がアウトソールで蓋されていることで、当該溝等はトンネル状の空洞を形成する。
溝状の空洞とは細長く、かつ、シューソールの横断面において、空洞が下方に向かって(路面に向かって)開放されていることを意味する。
窪み状の空洞は、窪地状の穴を意味する。
また、空洞はトンネル、溝または窪みの2以上が連なって形成されていてもよい。
前後方向とは、足長方向を意味し、靴の爪先側が前方で、靴の踵側が後方である。
前後方向に延びるとは、前後方向に直交する横断方向よりも前後方向に近い斜め方向に延びる場合を含む。
発明の原理
つぎに、本発明の原理について説明する。
図11はミッドソール1の横断面の力学的モデルを示す。
図11(a)はトンネル状の空洞が形成されたミッドソール1のモデルを示し、11(b)は溝状の空洞が形成されたミッドソール1のモデルを示す。
今、図11(a)および(b)のように、ミッドソールのモデルの上面に等分布荷重が負荷されると、それぞれ、図11(c)および(d)のように、前記モデルは変形する。これらの図から分かるように、トンネル状の空洞1Tは溝状の空洞1Gよりもモデルの大きな変形を促す。
本発明者がコンピュータを用いたシミュレーションを行ったところ、トンネル状の空洞1Tがミッドソール1の上面F1に近い程、前記荷重による前記変形が大きくなることが分かった。
前記変形は前記緩衝性能を発現させるだけでなく、安定性能および走行の再現性能を発現するだろう。したがって、空洞の配置や形状を工夫することで、前記各性能を向上させることができるだろう。
また、前記変形は走行時の荷重中心である圧力中心CoP(Center of Pressure)の位置だけでなく、前記圧力中心CoPの移動速度Vcに影響を与えるだろう。したがって、前記空洞の高さ方向の位置の変化は、前記移動速度Vcに影響を与えるだろう。したがって、前記空洞の高さ方向の位置を工夫することで、前記移動速度Vcを制御することができるだろう。
図1は本発明の実施例1を示すミッドソールの平面図である。 図2は図1のII−II線断面図である。 図3A、図3B、図3Cおよび図3Dは、各々、図1のIIIA−IIIA、IIIB−IIIB、IIIC−IIICおよびIIID−IIIDにおける横断面図である。 図4A、図4Bおよび図4Cは、各々、図1のIVA−IVA、IVB−IVBおよびIVC−IVCにおける横断面図である。 図5は同ミッドソールの斜め下方から見た斜視図である。 図6は同ミッドソールの分解斜視図である。 図7は同ミッドソールの斜め上方から見た分解斜視図である。
図5〜図7において、ミッドソールの下部の貫通孔にはドット模様を付している。
図8Aおよび図8Bは、それぞれ、足の骨格を示す平面図および側面図である。 図9は実施例2を示すミッドソールの後足部の横断面図である。 図10A、図10Bおよび図10Cは、それぞれ、ミッドソールの他の例を示す概念的な横断面図である。 図11はコンピュータによる計算に用いたモデルを示す概念図である。 図12はガイダンスの再現性能の試験結果を示すグラフである。 図13は緩衝性能の試験結果を示すグラフである。 図14は後足部の安定性能の試験結果を示すグラフである。 図15は後足部の安定性能の試験結果を示すグラフである。
図16Aは実施例3を示すシューソールを斜め下方から見た斜視図、図16B、図16Cおよび図16Dは、各々、図16AのB−B、C−CおよびD−D線断面図である。 図17は実施例4を示し、シューソールを断面した靴の側面図である。 図18は実施例5を示し、シューソールを断面した靴の側面図である。 図19Aおよび図19Bは、それぞれ、圧力中心の移動速度のピークを測定した結果を示す図表、図19Cは同測定に用いた靴を示す概念図である。 図20A、図20Bおよび図20Cは、それぞれ、実施例6を示す底面図、B―B線断面図およびC―C線断面図である。 図21A、図21Bおよび図21Cは、それぞれ、トンネル状の空洞の例を示す横断面図である。
図22はトンネル状の空洞の更に他の例を示す横断面図である。 図23は実施例7を示すシューソールの底面図である。 図24は同縦断面図である。 図25は同実施例7のミッドソールを示す斜視図である。 図26A、図26B、図26Cおよび図26Dは、それぞれ、図25のA−A線、B−B線、C−C線およびD−D線断面図である、 図27は同実施例7のシューソールを示す側面図である。 図28は実施例8のシューソールを示す縦断面図である。
好ましくは、シューソールにおいて、前記トンネル状の空洞1Tが前記ミッドソール1の後足部1Rにおいて前後方向に延びるように設けられ、前記後足部1Rに設けられた前記トンネル状の空洞1Tが前方または後方に向って開口している。
この場合、後足部1Rのトンネル状の空洞1Tが前方または後方に向って開口しており、そのため、トンネル状の空洞1Tにおいてエアの圧力で不用意な抗力や反発力が生じない。
更に好ましくは、シューソールにおいて、前記後足部1Rに設けられたトンネル状の空洞1Tが前方に向って開口し、かつ、後方に向って閉塞している。
この場合、ミッドソールの後端側に開口を設けておらず、そのため、後端側に負荷される大きな1stストライクをミッドソールで緩衝することができる。
ここで、「前方に向って開口」しているとは、後足部1Rのトンネル状の空洞1Tの前端が中足部のトンネル状の空洞や溝に向って開口している場合を含む。また、この場合、中足部の空洞や溝は内足側および/または外足側に向って開口していてもよい。
好ましくは、シューソールにおいて、前記トンネル状の空洞1Tが前記シューソールの後足部1Rに設けられ、
中足部1Mにおいて横断方向に延びて前記中足部1Mを横断方向に貫通するトンネル状の貫通孔1Hが設けられ、
前記トンネル状の空洞1Tが前記トンネル状の貫通孔1Hに向って開口している。
この場合、貫通孔1Hは中足部1Mにおいてミッドソール1の柔軟性能や軽量性能を発揮させるだろう。
好ましくは、シューソールにおいて、前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられ、
前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成し、
前記溝状の空洞1Gは少なくとも前記前足部1Fにおいて、前記ミッドソール1の下面F2に形成された第1溝100で構成され、
前記トンネル部1Tの前端が前記第1溝100の後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞を介して互いに連なっている。
この場合、第1溝100はアウトソール4で覆われていてもよいし、下方に向って開放されていてもよい。
ミッドソールは一般に後足部において厚く、前足部において薄く形成される。そのため、後足部においてトンネル部を形成し易いだろう。
また、後足部から前足部まで設けられた空洞は前記各性能を発揮し易いだろう。
好ましくは、シューソールにおいて、前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられ、
前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成し、
前記溝状の空洞1Gは少なくとも前記前足部1Fにおいて、前記溝状の空洞が下方に向かって開放された溝部1Gを形成し、
前記トンネル部1Tの前端が前記溝部1Gの後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞を介して互いに連なっている。
ミッドソールは一般に後足部において厚く、前足部において薄く形成される。そのため、後足部においてトンネル部を形成し易いだろう。
また、後足部から前足部まで設けられた空洞は前記各性能を発揮し易いだろう。
好ましくは、シューソールにおいて、前記シューソールは後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fに配置され、
前記アウトソール4は少なくとも後足部1Rおよび前足部1Fに配置され、
前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rおよび前記前足部1Fに設けられ、
前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成し、
前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記前足部1Fにおいて、前記トンネル状の空洞1Tがミッドソール1の下面F2とアウトソール4の上面49との間で形成され、
前記後足部1Rの前記トンネル部1Tの前端が前記前足部1Fのトンネル状の空洞1Tの後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞を介して互いに連なっている。
ミッドソールは一般に後足部において厚く、前足部において薄く形成される。そのため、後足部においてトンネル部を形成し易いだろう。
また、後足部から前足部まで設けられた空洞は前記各性能を発揮し易いだろう。
好ましくは、シューソールにおいて、前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の20〜40%の範囲において、トンネル状または溝状の前記空洞1T,1Gが前方に向かう下りの傾斜を有し、
前記20〜40%の範囲においてトンネル状の空洞1Tが後方に配置され、溝状の空洞1Gが前方に配置され、前記トンネル状の空洞1Tの前端に前記溝状の空洞1Gの後端が連なっている。
前記20〜40%の範囲の後方部分においては、一般に、ミッドソールが厚く、トンネル状の空洞を形成し易い。一方、前記20〜40%の範囲の前方部分においてはミッドソールにアーチを形成する場合が多く、構造上溝状の空洞を形成し易い。
また、前記20〜40%の範囲にも空洞が下りの傾斜を有するので、20〜40%範囲における圧力中心CoPの移動速度Vcを制御し易いだろう。
更に好ましくは、シューソールにおいて、前記トンネル状または溝状の空洞が前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜40%の範囲に設けられ、
前記30〜40%の範囲において、前記トンネル状または溝状の空洞が前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
この場合、後に詳述するように、前記30〜40%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcが下りの傾斜に沿って減速され、膝関節への負荷を小さくできるだろう。
ここで、前方に向かう下りの傾斜を有するとは、トンネル状または溝状の空洞の天面が前方に向かう下りの傾斜を有することを意味する。
好ましくは、前記シューソールは
前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
前記ミッドソール1は少なくとも後足部1Rにおいて上下に互いに接合された上部11と下部12とを有し、
前記上部11の下面11fと前記下部12の上面12fとの間に前後方向に延びる前記トンネル状の空洞1Tが設けられ、前記トンネル状の空洞1Tの後端が閉塞され、かつ、前記トンネル状の空洞1Tの前端が開放されている。
この場合、上下に分割されたミッドソールの上部と下部との間にトンネル部1Tを形成することが容易である。
一方、トンネル状の空洞1Tの後端が閉塞されていることで、ミッドソールの後端部分に負荷される1stストライクの衝撃を緩衝する性能が高まる。
好ましくは、前記トンネル状の空洞1Tの少なくとも1つの横断面において、
内足側の内足半部Mhと外足側の外足半部Lhとを前記トンネル状の空洞1Tが有し、
前記内足半部Mhの図心Gmが前記外足半部Lhの図心Glよりも下方に配置されている。
この場合、後に詳述するように、安定性能が向上するだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに設けられ、
前記ミッドソール1の後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、
内足側の内足半部Mhと外足側の外足半部Lhとを前記トンネル状の空洞が有し、
前記内足半部Mhの図心Gmが前記外足半部Lhの図心Glよりも下方に配置されている。
この場合、後に詳述するように、後足部において安定性能が向上するだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1の下面に形成された第1溝100と、前記アウトソール4の上面に形成された第2溝200とが互いに上下に連なって、前記アウトソール4の上面49と前記ミッドソール1の下面F2との間にトンネル状の空洞1Tが形成され、
前記トンネル状の空洞1Tの少なくとも1つの横断面において、前記空洞1Tの横断方向の幅を内足側と外足側とに均等に2等分した場合に、
前記アウトソール4の第2溝のうち前記外足側の部分L1の面積が、前記内足側の部分M1の面積よりも大きいことで、
前記トンネル状の空洞1Tの前記外足側の前記部分L1が前記内足側の前記部分M1に比べ下方にオフセットされている。
この場合、後述するように、安定性能が向上するだろう。
更に好ましくは、前記ミッドソール1およびアウトソール4は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに設けられ、
前記後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、前記シューソールを内足側と外足側に均等に2等分した場合に、
前記外足側のトンネル状の空洞1Tの面積が、前記内足側のトンネル状の空洞1Tの面積よりも大きい。
この場合、内足側が外足側よりも変形しにくく、安定性能が向上しプロネーションの抑制に役立つだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
前記ミッドソール1の下面F2に前記トンネル状の空洞1Tが形成され、前記トンネル状の空洞1Tは前記アウトソール4に覆われると共に、前記ミッドソール1の下面F2と前記アウトソール4の上面49とで規定され、
前記トンネル状の空洞1Tは前後方向に延びており、
前記トンネル状の空洞1Tの後端が前記ミッドソール1で閉塞されている。
この場合、圧力中心となる部位にアウトソールが配置され、路面をキャッチする力がアップし、推進力がアップするかもしれない。
また、トンネル状の空洞1Tの後端がミッドソール1で閉塞されており、そのため、ミッドソール1の後端に負荷される1stストライクの衝撃をミッドソール1で緩衝することができるだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに設けられ、
前記ミッドソール1の前記後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、前記トンネル状の空洞の図心Gが前記ミッドソール1の下面F2よりも前記ミッドソール1の上面F1に近い位置に配置されている。
この場合、後に詳述するように、後足部においてミッドソールの圧縮変形等の変形が大きく、高い緩衝性能が期待できる。
ここで、図心とは、図形の中心であり、対象である図形中の全ての点(points)のうち平衝となる点(average position)を意味する。
横断面とは、前後方向に概ね直交する平面に沿った断面を意味する。
ミッドソールの上面とは、接足側の面を意味し、ミッドソールの下面とは、接地側の面を意味する。
更に好ましくは、前記トンネル状の空洞1Tの前記前後方向に沿って延びる中心ライン1Cは、前記後足部1Rの前記前後方向の過半の領域において、前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。
この場合、更に高い緩衝性能が期待できる。
ここで、中心ラインとは、前記図心を前後方向に沿って連ねたラインを意味する。
好ましくは、前記ミッドソール1は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに配置され、
前記後足部1Rの縦断面の少なくとも一部において、前記トンネル状の空洞の最も上端19が前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。
この場合も、後足部においてミッドソールの圧縮変形等の変形が大きく、高い緩衝性能が期待される。
更に好ましくは、前記トンネル状の空洞1Tの前記前後方向に沿って延びる中心ライン1Cは、前記後足部1Rの前記前後方向の過半の領域において、前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。
この場合、更に高い緩衝性能が期待できる。
好ましくは、前記トンネル状または溝状の空洞が前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の0〜10%の範囲に設けられ、
前記0〜10%の範囲において、前記トンネル状または溝状の空洞が前方X1に向かう上りの傾斜を有する。
この場合、後に詳述するように、前記0〜10%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcが上りの傾斜に沿って加速され、着地後に圧力中心CoPがスムースに前方に進み始めるだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1は前足部1Fを有し、前記トンネル状または溝状の空洞は前記前足部1Fに更に設けられている。
前足部の空洞は前足部において圧力中心CoPの移動軌跡を案内するだろう。そのため、走行の再現性能が更に向上するだろう。
好ましくは、前記トンネル状または溝状の空洞が前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の40〜50%の範囲に設けられ、
前記40〜50%の範囲における前記ミッドソール1の少なくとも1つの横断面において、前記空洞の図心Gが前記ミッドソール1の上面F1よりも前記ミッドソール1の下面F2に近い位置に配置されている。
この場合、前記40〜50%の範囲の直ぐ後方の前記30〜40%の範囲において、空洞を下りの傾斜に設定し易いだろう。これにより、スムースに体重移動し易くするだろう。
更に好ましくは、前記トンネル状または溝状の空洞が前記シューソールの後端から前記シューソールの全長の50〜80%の範囲に設けられ、
前記50〜80%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部が前記40〜50%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部よりも前記ミッドソール1の下面F2側に配置されている。
この場合、後に詳述するように、前記50〜80%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcを減少させる効果が期待される。また、この場合、前記50〜80%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcが下りの傾斜に沿って減速され、足関節への負荷を小さくできるだろう。
好ましくは、前記空洞が前記シューソールの後端から前記シューソールの全長の50〜80%の範囲に設けられ、
前記50〜80%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部が前記40〜50%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部よりも前記ミッドソール1の上面F1側に配置されている。
この場合、後に詳述するように、前記50〜80%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcを加速させる効果が期待される。また、この場合、前記50〜80%の範囲において圧力中心CoPの移動速度Vcが上りの傾斜に沿って加速され、膝関節への負荷を小さくできるだろう。
好ましくは、前記ミッドソール1が後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記トンネル状または溝状の空洞が前記後足部1Rから前記前足部1Fに至って延びており、
前記空洞が後足部1Rから前足部1Fに至るにつれ、前記空洞が前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
この場合、下りの傾斜において、圧力中心CoPの移動速度Vcを減少させる効果が期待される。
好ましくは、前記トンネル状または溝状の空洞が前記後足部1Rから前記シューソールの全長の少なくとも80%の位置まで延びている。
この場合、後足部から前足部まで空洞による効果が期待できるだろう。
好ましくは、前記シューソールは
接地面4fを有するアウトソール4と、
前記ミッドソール1を形成し前記アウトソール4の上に配置されたミッドソール1とを有し、
前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の10〜30%の範囲に前記トンネル状の空洞1Tが設けられ、
前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜40%の範囲において、トンネル状または溝状の前記空洞1T,1Gが前方に向かう下りの傾斜を有する。
前記10〜30%の範囲においては、一般に、ミッドソールが厚く、トンネル状の空洞を形成し易い。
一方、前記30〜40%の範囲にも空洞が下りの傾斜を有するので、10〜40%範囲における圧力中心CoPの移動速度Vcを制御し易いだろう。
好ましくは、前記シューソールは接地面を有するアウトソール4と、
前記ミッドソール1を形成し前記アウトソール4の上に配置されたミッドソール1とを有し、
前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
前記ミッドソール1の上方に配置されたインソールおよびソックライナよりも硬質の素材で前記ミッドソール1が形成されている。
かかるミッドソールはミッドソールとしての性能を発揮し易いだろう。
一般にミッドソールの硬度はアスカーC硬度で例えば40°〜75°程度に設定される。ミッドソールの素材の硬度が大きくても、ミッドソールが柔構造であれば、前記硬度に相当する機能が得られる。一方、アウトソールの硬度はJISA硬度で55°〜70°程度に設定される。なお、前記A硬度の70°は前記C硬度の約86°程度に相当する。
また、一般に、インソールやソックライナはミッドソールよりも柔らかく、例えばアスカーC硬度でミッドソールよりも5°〜30°程度低い硬度に設定される。
1つの前記各実施態様または下記の実施例に関連して説明および/または図示した特徴は、1つまたはそれ以上の他の実施態様または他の実施例において同一または類似な形で、および/または他の実施態様または実施例の特徴と組み合わせて、または、その代わりに利用することができる。
本発明は、添付の図面を参考にした以下の好適な実施例の説明からより明瞭に理解されるであろう。しかし、実施例および図面は単なる図示および説明のためのものであり、本発明の範囲を定めるために利用されるべきものではない。本発明の範囲は請求の範囲によってのみ定まる。添付図面において、複数の図面における同一の部品番号は、同一または相当部分を示す。
以下、本発明の実施例が図面にしたがって説明される。
図1〜図7は実施例1を示す。
図2に示すように、シューソールSは、アウトソール4およびミッドソール1を備える。
ミッドソール1は熱可塑性の樹脂成分を有する例えばEVAの発泡体で構成されている。すなわち、ミッドソール1は一般にミッドソール材と呼ばれている材料で形成される。
ミッドソール1およびアウトソール4は図8Aおよび図8Bの足の前足5F、中足5Mおよび後足5Rに適合する、図2の前足部1F、中足部1Mおよび後足部1Rを有し、足裏全体を支える。
図8Aおよび図8Bにおいて、前記前足5Fは5本の中足骨と14個の趾骨からなる。前記中足骨5Mは、舟状骨、立方骨および3個の楔状骨からなる。前記後足5Rは距骨および踵骨からなる。
図2において、例えば前記後足部1RはシューソールSの後端SeからシューソールSの全長の略0〜30%程度の範囲に相当する。前記中足部1Mは、例えば、前記全長の30〜45%程度の範囲に相当する。前記前足部1Fは、例えば、前記全長の45〜100%程度の範囲に相当する。なお、これらの範囲は個々の靴の構造等により変動する。
図2のアウトソール4は、例えばゴムの発泡体や非発泡体、あるいは、ポリウレタンなどの樹脂の非発泡体や発泡体で形成されていてもよい。このアウトソール4は、接地面4fを有する。ここで、接地面4fとは、少なくとも、平坦な路面に無負荷の状態または静止立位で接地する面を含む。
図4Cに示すように、前記ミッドソール1はアウトソール4の上に接して配置される。前記ミッドソール1およびアウトソール4は互いに一体に接合されてシューソール(靴底)を構成し、アッパー2に接着される。すなわち、ミッドソール1はアッパー2の一部であるインソール21および甲部材20の外表面に接着されている。甲部材20は足の甲の上面や内足および外足の側面を包む。インソール21は甲部材21に連なり足裏に適合するように構成されている。
前記ミッドソール1はインソール21を含む前記アッパー2とアウトソール4との間に配置される。すなわち、前記ミッドソール1はインソール21を含むアッパー2の外(out)に配置されている。なお、アッパー2のインソール21の上にはソックライナ22が配置されている。
図2の前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義する。本例の場合、前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられている。前記後足部1Rに設けられたトンネル状の空洞1Tは前方および後方の双方に向って開口している。
図4Bおよび図4Cに示すように、前記トンネル状の空洞は前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成する。
図3A〜図3Cに示すように、前記溝状の空洞は前記前足部1Fにおいて、前記溝状の空洞が下方Z2に向かって開放された溝部1Gを形成する。
図2の前記後足部1Rのトンネル部1Tの前端は前記前足部1Fの前記溝部1Gの後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを介して互いに連なっている。
本例の場合、前記シューソールの前記0〜30%程度の全範囲に前記トンネル部1Tが連続的に設けられている。前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜40%の範囲において、トンネル部1Tおよび溝部1Gが前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
前記下りの傾斜は、トンネル部1Tまたは溝部1Gの天面18が前方X1に向かうに従い下方Z2に向かって傾斜していることを意味する。なお、シューソールの後端部である0〜10%程度の範囲において、トンネル部1Tは前方X1に向かう下りの傾斜を有していてもよい。
前記傾斜は、図3B〜図3D、図4Aに示すように、前記天面18からミッドソール1の上面F1までの距離を変化させる。つまり、前記傾斜はトンネル部1Tや溝部1Gにおけるミッドソール1の厚さを変化させる。
図5〜図7に示すように、本例の場合、図5のミッドソール1は中足部1Mおよび後足部1Rにおいて上下に互いに接合された上部11と下部12とを有する。なお、図4Bおよび図2のように、前記上部11は2つの部品が互いに接合されて形成されていてもよい。
図2に示すように、前記上部11の下面11fと前記下部12の上面12fとの間に前記トンネル部1Tが設けられている。図4Bおよび図4Cのように、前記トンネル部1Tは横断面において前記空洞が前記上部11および前記下部12(ミッドソール1)に周囲が囲まれている。
図5〜図7のドット模様で示すように、図7の前記下部12には、溝部1Gに沿って前後方向に延びる細長い貫通孔17が設けられている。一方、図6の前記上部11には溝部1Gの天面18の一部を形成する凸部16が設けられている。この凸部16は前後方向に長い突条で、前記貫通孔17に係合して上部11と下部12とが位置決めされる。
前記トンネル部1Tは機械加工や3Dプリンタなどで形成されてもよいが、上下に分割された上部11と下部12との間で形成されていることにより、生産性が向上するだろう。
図2の前記トンネル部1Tは、後端側において後方X2(ないし斜め後方)に向かって開口し、前端側において前方X1の溝部1Gに連なるように前方X1(ないし斜め前方)に向かって開口している。
前記ミッドソール1の前記後足部1Rの図4Bの横断面において、前記トンネル部1Tの図心Gは前記ミッドソール1の下面F2よりも前記ミッドソール1の上面F1に近い位置に配置されている。
前記トンネル部1Tの図心Gを図2の前記前後方向に連ねた中心ライン1Cは、前記後足部1Rの前記前後方向の過半の(50%を超える)領域において、前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。
つぎに、トンネル部1Tや溝部1Gの平面的な配置について説明する。
図1の破線で示すように、本例の場合、トンネル部1Tおよび溝部1Gは、ミッドソール1の内側Mおよび外側Lの中央部15に配置されている。ここで、トンネル部1Tおよび溝部1Gが配置される中央部15とは、ミッドソール1を幅方向に5等分した中央の3/5の領域であってもよい。
また、トンネル部1Tや溝部1Gは、その大半が前記中央部15に配置されているのが好ましい。なお、本明細書において、大半とは80%以上であることを意味する。また、トンネル部1Tや溝部1Gは、前記後足部1Rにおいて外足側に配置されていてもよい。この場合、緩衝性能を高めるだろう。
本例において、トンネル部1Tおよび溝部1Gは緩やかにS字状に湾曲しているが、直線状に配置されていてもよい。また、トンネル部1Tは後端部において外側Lに向かって湾曲しているが内側Mに向かって湾曲していてもよい。
つぎに、トンネル部1Tの横断面の形状について説明する。
前記形状は方形や円形の他に異形であってもよい。
図9は実施例2を示し、前記トンネル部1Tの横断面の形状が異形である場合の例を示す。
図9において、ミッドソール1の例えば後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、トンネル部1Tは内足側の内足半部Mhと外足側の外足半部Lhとを有する。前記内足半部Mhの図心Gmは前記外足半部Lhの図心Glよりも下方に配置されている。
前記横断面の形状は、図10Aのように、内側Mにおいて斜め下方に傾斜していてもよいし、図10Bのように階段状に形成されていてもよい。なお、図10Cのように、トンネル部1Tは内外に分離して複数本設けられていてもよい。
図10Bに示すように、前記ミッドソール1の後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、前記ミッドソール1を内足側Mと外足側Lに均等に2等分した場合に、当該2等分した領域W1,W2の前記外足側Lのトンネル状の空洞1Tの面積が、前記内足側Mのトンネル状の空洞1Tの面積よりも大きくてもよい。
つぎに、前記実施例1および2の効果を明瞭にするために、図12〜図15の試験例Test1〜3および比較例Comp.1〜3を用いたテスト結果について説明する。
図12は走行の再現性能のテスト結果を示す。
Test ex.1は前記実施例1のトンネル部1Tおよび溝部1Gを有する。比較例としてのComp.1は溝のみを有する。比較例としてのComp.2は溝部1Gやトンネル部1Tを有していない。
図12において、前記Test ex.1は前記Comp.2に比べ走行の再現性能に著しく優れ、更に、溝のみを有するComp.1よりも走行の再現性能が良いことが分かる。
これは圧力中心CoPの移動軌跡が後足部のトンネル部1Tおよび中足部の溝部1Gに導かれて、一定の軌跡に近づくためであると推測される。
図13は走行時の緩衝性能のテスト結果を示す。
図13において、前記Test ex.1は前記Comp.2およびComp.1に比べ、単位時間当たりの荷重が小さく、走行時の後足部の緩衝性能に優れていることが分かる。
これは前述のようにトンネル部1Tが変形し易いためであると推測される。
図14は走行時の後足部の安定性能のテスト結果を示す。
安定性能の指標としては、接地した直後の踵部の外反角度βを測定した。
Test ex.2のトンネル部1Tは前記図4Bの台形の横断面を持つ。
Test ex.3のトンネル部1Tは前記図9の異形の横断面を持つ。
図14において、異形断面のトンネル部1Tを有するTest ex.3は、台形断面のトンネル部1Tを有するTest ex.2に比べ、外反角度βの絶対値が小さく、後足部の安定性能が優れていることが分かる。
これはトンネル部1Tの内足半部の図心Gmが外足半部の図心Glよりも下方に配置されており、ミッドソールの内足側に足が傾くプロネーションを抑制するためであると推測される。
かかる利点は前記異形断面のトンネル部1Tを特に後足部から中足部にかけて設けた場合に著しくなるであろう。
図15は走行時の後足部の安定性能のテスト結果を示す。
この図から分かるように、前記異形断面のトンネル部1Tを有するTest ex.3は空洞の無い市販の靴Comp.3に比べ著しく大きな安定性能を発揮する。
図16A〜図16Dは実施例3を示す。
この図に示すように、トンネル部1Tは後足部1Rから中足部1Mに連続的に設けられていてもよい。また、前記中足部1Mないし前足部1Fにおいて前記トンネル部1Tに連なる溝部1Gが前足部1Fから中足部1Mに設けられていてもよい。
なお、図16Bの後足部1Rの1つの断面において、トンネル部1Tの図心Gは下半分H2または上半分H1のいずれの領域に配置されていてもよい。
図17および図18は、各々、第4および第5実施例を示す。
図17において、前記トンネル部1Tまたは溝部1Gは前記ミッドソール1の後端から前方X1に延びている。前記トンネル部1Tまたは溝部1Gは前記後足部1Rから前記シューソールの全長の80%以上まで延びている。
前記シューソールSの後端から前記シューソールの全長0〜10%の範囲において、前記トンネル部1Tが前方に向かう上りの傾斜を有する。
なお、この範囲にはトンネル部1Tに代えて、または、トンネル部1Tに加えて溝部1Gが設けられてもよい。
本例において、前記トンネル部1Tの前記前後方向に沿って延びる中心ライン1Cは、前記後足部1R(例えば0〜30%の範囲)の前記前後方向の大半(80%以上)の領域において、前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。また、前記後足部1Rの縦断面の過半において、前記トンネル部1Tの最も上端19が前記後足部1Rの上半分H1に配置されている。
後足部1Rの上半分H1とはミッドソール1の上面F1から50%の高さの領域を意味する。前記上半H1分か否かはミッドソール1の各横断面において測定されるべきである。
前記トンネル部1Tは前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜45%(中足部1M)の範囲において、前記トンネル部1Tが前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
本例の場合、前記空洞1T,1Gが後足部1Rから前足部1Fに至るにつれ、前記空洞が前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
前記トンネル部1Tまたは溝部1Gは前記シューソールの全長の40〜50%の範囲に設けられている。前記40〜50%の範囲における前記ミッドソール1の少なくとも1つの横断面において、図16Cのように、トンネル部1Tの図心Gは前記ミッドソール1の上面F1よりも前記ミッドソール1の下面F2に近い位置に配置されている。
図17において、前記トンネル部1Tまたは溝部1Gは前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の50〜80%の範囲に設けられている。前記50〜80%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部は前記40〜50%の範囲に設けられた前記空洞の少なくとも一部よりも前記ミッドソール1の下面F2側に配置されている。
図18において、前記トンネル部1Tは前記前足部1Fに更に設けられている。前記トンネル部1Tは前記後足部1Rから前記前足部1Fに至って延びている。
図18の例においては前記50〜80%の範囲に設けられた前記トンネル部1Tの少なくとも一部が前記40〜50%の範囲に設けられた前記トンネル部1Tの少なくとも一部よりも前記ミッドソール1の上面F1側に配置されている。
つぎに、前記圧力中心CoPの移動速度Vcについて説明する。
図11(c)のトンネル部1Tおよび図11(d)の溝部1Gについて説明したように、トンネル部1Tがミッドソール1の上面F1に近い程、荷重による変形が大きくなる。同様に、トンネル部1Tがミッドソール1の下面F2に近い程、荷重による変形が小さくなる。
つぎに、ランニング時に生じる関節周りのモーメントと前記圧力中心CoPの移動速度Vcとの関係について詳述する。
ランニング時には、関節周りに大きなモーメントが生じ、筋肉に対する負荷が生じる。
前記モーメントの大きさは、地面から受ける力(Ground Reaction Force;GRF)のベクトルと、関節までの距離(レバーアーム)の外積によって決まる。前記力の作用点が圧力中心CoPであるため、圧力中心CoPの位置を制御することにより、前記モーメントの大きさを制御できるだろう。
ランニング時に生じる前記モーメントは、膝関節において支持時間中の15%程度の時点と40%程度の時点に於いてピークを有し、足関節において支持時間中の40−50%程度の時点でピークを有する。
従って、前記各時点に対応する後端から30−40%の範囲と後端から50−100%の範囲において、圧力中心CoPの移動速度を制御することが特に有益になることが期待される。
ここで、図2、図16A〜図16D、図17および図18の実施例において、圧力中心CoPの速度制御のために空洞1T,1Gの高さが変化されている。また、空洞を傾斜したスロープ状にすることで、前記速度の変化がスムースになるであろう。
空洞1T,1Gが前方X1に向かって上行する(上りの傾斜を有する)場合、変形性は前方X1に向かって高まることになるため、圧力中心CoPが前方X1に向かう速度は増加することが期待される。一方、空洞1T,1Gが前方X1に向かって下行する(下りの傾斜を有する)場合、変形性は前方X1に向かって低下することになるため、前方X1に向かう前記速度は減少することが期待される。
実際に、図19Aおよび図19Cに示すとおり、後足部で下行のトンネル部1Tを有するTest ex.1は、該当する位置での1stピークの速度を減速させることができることが分かる。一方、中足部から前足部で上行のトンネル部1Tを有するTest ex.4のサンプルは、該当する位置での3rdピークの速度を加速させることができることが分かる。
以上の考え方に基づき、図17および図18の実施例における各部位ごとの機能等について説明する。
図17および図18の前記0〜10%の範囲において、前記トンネル部1Tが前方X1に向かう上りの傾斜を有する点について:
前記0〜10%の範囲では、着地後にスムースに圧力中心CoPが前方X1に進み始めることを促すために、前方X1に向かって上行する構造が採用されている。
後足部1Rにおいて特に後端の10〜20%においてミッドソール上面F1側の上半分H1にトンネル部1Tが配置されている点について:
後足部1R、特に後端の10〜20%の領域では、地面からの反力が大きく、高い緩衝性能が必要となる。そのため、ミッドソール1の上半分H1にトンネル部1Tが配置されて、変形性能が高められている。
前記30〜40%の範囲において、前記トンネル部1Tが前方X1に向かう下りの傾斜を有する点について:
後端から30〜40%の領域では、前述のように膝関節まわりのモーメントがピークを迎える。
この時点に於いては圧力中心CoPと膝関節の位置関係は圧力中心CoPのほうが前方X1にあると考えられる。そのため、圧力中心CoPをなるべく後方X2に留め、移動速度Vcを減少させることが重要と考えられる。
したがって、前記後端Seから30〜40%の範囲においてはトンネル部1Tの下行き傾斜により、圧力中心CoPの移動速度Vcを減速させている。
後端から40−50%において、空洞1T,1Gがミッドソール1の下面F2に近い配置になっている点について:
後端から30〜40%の領域にかけて空洞が下行構造である結果、ミッドソール1の下面F2に近い位置に空洞1T,1Gが配置される。
後端から50〜80%の範囲について:
この範囲においては、圧力中心CoPと膝関節および足関節との位置関係は、後方から足関節、圧力中心CoP、膝関節の順に位置していると考えられる。そのため、膝関節と圧力中心CoPの距離を短くするには、圧力中心CoPをできるだけ前進させ、移動速度Vcを増加させる。一方、足関節と圧力中心CoPの距離を短くするには、圧力中心CoPをなるべく後方に留め、移動速度Vcを減少させる。
これらのことから、後端から50〜80%の領域において、膝関節周りの負担を軽減することが目的となる場合には、圧力中心CoPの移動速度Vcを大きくするために、図18のように、トンネル部1Tがミッドソール1の上面F1側に配置される。
一方、足関節周りの負担を軽減することが目的となる場合には、圧力中心CoPの移動速度Vcを小さくするために、図17のように、溝部1Gがミッドソールの下面F2側に配置される。
図20A〜図20Cは実施例6を示す。
この実施例においては、ミッドソール1の真下にアウトソール4が接した状態で配置されている。
アウトソール4は、例えばポリウレタンの非発泡体で形成されている。前記ミッドソール1はアウトソール4よりも軟質の素材で形成されている。
前記アウトソール4は接地面4fと、その反対側の上面49とを有する。前記アウトソール4の上面49と前記ミッドソール1の下面F2とが互いに一部において接合されている。
前記ミッドソール1の下面F2のうち、前記アウトソール4に接合されていない残部にトンネル状の空洞1Tが形成されている。前記トンネル状の空洞1Tはアウトソール4に覆われて、ミッドソール1の下面F2とアウトソール4の上面49とで規定されている。本例の空洞1Tはミッドソール1とアウトソール4とで密閉されていてもよい。
前記トンネル状の空洞1Tは、後足部1Rから前足部1Fまで前後方向に延びている。例えば、空洞1Tは前記シューソールSの後端Seから少なくとも20%〜70%の範囲に配置されてもよい。
トンネル状の空洞1Tの後端は、ミッドソール1で閉塞されている。この空洞1Tの後端Trは、例えば、前記シューソールSの後端Seから0〜20%程度の位置に配置されてもよく、空洞1Tを密閉する場合、後端Seから5〜15%程度の位置に配置されてもよい。
この空洞1Tの前端Tfは、例えば、前記シューソールSの後端Seから70〜100%程度の位置に配置されてもよく、空洞1Tを密閉する場合、70〜98%程度の位置に配置されてもよい。
空洞1Tが密閉される場合、空洞1T内に砂や埃が侵入しない程度に密閉すればよく、空気が空洞1T内に出入りしてもよい。つまり、空洞1Tはシールされていなくてもよい。なお、空洞1Tにはゼリー状の固体またはジェリー状(液状)等の軟質材が埋められていてもよい。
図20Aの破線で示すように、後足部1Rにおける空洞1Tの幅は、前足部1Fおよび中足部1Mにおける空洞1Tの幅よりも大きくてもよい。アウトソール4は半透明ないし透明で前記トンネル状の空洞1Tの平面(底面)形状が視認できるような透明度を有していてもよい。
図21A〜図21Cはトンネル状の空洞1Tの形態を示す。すなわち、トンネル状の空洞1Tは図21A,図21Bまたは図21Cのいずれであってもよい。
図21Aの例の場合、トンネル状の空洞は前記トンネル部1Tを形成する。この場合、ミッドソール1の上下には二点鎖線で示す別部材のインソール21やアウトソール4が配置されていなくてもよい。
図21Bの例の場合、トンネル状の空洞1Tは、ミッドソール1の上面F1に設けられた溝がインソール21で蓋されて形成されている。この場合、ミッドソール1の下には二点鎖線で示す別部材のアウトソール4が配置されていなくてもよい。
図21Cの例の場合、トンネル状の空洞1Tは、ミッドソール1の下面F2に設けられた溝や窪みがアウトソール4で蓋されて形成されている。この場合、ミッドソール1の上には二点鎖線で示す別部材のインソール21が配置されていなくてもよい。
図22に示すように、トンネル状の空洞1Tは、前記ミッドソール1の下面F2に形成された第1溝100と、前記アウトソール4の上面49に形成された第2溝200とが互いに上下に連なって、前記アウトソール4の上面49と前記ミッドソール1の下面F2との間にトンネル状の空洞1Tが形成されている。
前記トンネル状の空洞1Tの少なくとも1つの横断面において、前記空洞1Tの横断方向L,Mの幅を内足側と外足側とに均等に2等分した場合に、前記アウトソール4の第2溝200のうち前記外足側の部分L1の面積が、前記内足側の部分M1の面積よりも大きい。これにより、前記トンネル状の空洞1Tの前記外足側の前記部分L1は前記内足側の前記部分M1に比べ下方にオフセットされている。
図23〜図27は実施例7を示す。
図25に示すように、本例において、ミッドソール1は少なくとも後足部1Rにおいて上下に互いに接合された上部11および下部12と、これらの間の中間層13とを有する。
図24に示すように、トンネル状の空洞1Tは前記上部11の下面11fと前記下部12の上面12fとの間に前後方向に延びるように設けられている。前記トンネル状の空洞1Tの後端は前記中間層13で閉塞され、かつ、前記トンネル状の空洞1Tの前端は前方に向って開放されている。
前記中間層13は例えばゼリー状の固体で形成されていてもよい。前記中間層13を形成する素材としては上部11および下部12よりも高反発材が採用されてもよい。図23の破線で示すように、前記中間層13は平面視が略U字状であってもよい。
図24において、前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられている。前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成している。
前記溝状の空洞1Gは前記前足部1Fおよび中足部1Mにおいて、前記ミッドソール1の下面F2に形成された第1溝100で構成されている。前記トンネル部1Tの前端は前記第1溝100の後端に前記中足部1Mの溝状の空洞1Gを介して互いに連なっている。
本例において、前記後足部1Rに設けられたトンネル状の空洞1Tは前方に向って開口し、かつ、後方に向って閉塞している。
図24の前記トンネル状の空洞1Tは前記シューソールの中足部1Mの後端から後足部1Rにわたって設けられている。図26Cおよび図27に示すように、前記中足部1Mには横断方向L,Mに延びて前記中足部1Mを横断方向L,Mに貫通するトンネル状の貫通孔1Hが設けられている。図24の後足部1Rの前端において、前記トンネル状の空洞1Tは前記トンネル状の貫通孔1Hに向って開口している。
図25および図26Aに示すように、後足部1Rにはトンネル状の空洞1Tが設けられている。図26Bおよび図26Cに示すように、中足部1Mには溝状の空洞1Gが設けられている。図26Dに示すように、前足部1Fにも溝状の空洞1Gが設けられている。
また、図27のドット模様で示す中足部1Mの前半部の前記貫通孔1Hと図26Cの空洞1Gとは互いに交差して連通している。
なお、前記貫通孔1Hの部位においては、上部11と下部12とが互いに離れており、上部11と下部12との間に中間層13が設けられていない。
図24において、前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の20〜40%の範囲において、トンネル状および溝状の前記空洞1T,1Gは前方に向う下りの傾斜を有する。前記20〜40%の範囲においてトンネル状の空洞1Tは後方に配置され、溝状の空洞1Gは前方に配置され、前記トンネル状の空洞1Tの前端に前記溝状の空洞1Gの後端が連なっている。
図24の前記溝状の空洞1Gは前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜40%の範囲に設けられている。前記30〜40%の範囲において、前記溝状の空洞が前方X1に向かう下りの傾斜を有する。
図23および図24において、アウトソール4は前足部1Fから後足部1Rにわたって設けられている。本例において、アウトソール4は溝状の空洞1Gを覆っていないが、空洞1Gを全長にわたって下方から覆ってもよい。この場合、空洞1Gはトンネル状の空洞となる。
図28は実施例7の変形例を示す。
この例においては、前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fに配置されている。前記アウトソール4は後足部1Rおよび前足部1Fに配置されている。前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rおよび前記前足部1Fに設けられている。
前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成している。前記トンネル状の空洞1Tは前記前足部1Fにおいて、前記トンネル状の空洞1Tがミッドソール1の下面F2とアウトソール4の上面49との間で形成されている。前記後足部1Rの前記トンネル部1Tの前端は前記前足部1Fのトンネル状の空洞1Tの後端に前記中足部1Mの溝状の空洞1Gを介して互いに連なっている。
以上のとおり、図面を参照しながら好適な実施例を説明したが、当業者であれば、本明細書を見て、自明な範囲で種々の変更および修正を容易に想定するであろう。
たとえば、ミッドソール1の一部にゲルが設けられてもよい。アウトソール、インソールおよび/またはソックライナは設けられなくてもよい。
たとえば、横断方向に延びる横溝が設けられてもよい。
したがって、そのような変更および修正は、請求の範囲から定まる本発明の範囲のものと解釈される。
本発明は、日常、スポーツおよび競技において着用する運動靴に適用することができる
1:ミッドソール F1:上面 F2:下面
H1:上半分 H2:下半分
1F:前足部 1M:中足部 1R:後足部
11:上部 11f:下面 12:下部 12f:上面 13:中間層
1C:中心ライン 1H:貫通孔
1G:溝部(溝状の空洞) 1T:トンネル部(トンネル状の空洞)
15:中央部 16:凸部 17:貫通孔
18:天面 19:上端 100:第1溝 200:第2溝
2:アッパー 20:甲部材 21:インソール 22:ソックライナ
Mh:空洞の内足半部 Lh:空洞の外足半部
M1:内足側の部分 L1:外足側の部分
4:アウトソール 4f:接地面 49:上面
G,Gm,Gl:図心
S:シューソール Se:後端
Tf:空洞の前端 Tr:空洞の後端
X1:前方 X2:後方 Z1:上方 Z2:下方

Claims (8)

  1. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
    前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられ、
    前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成し、
    前記溝状の空洞1Gは少なくとも前記前足部1Fにおいて、前記ミッドソール1の下面F2に形成された第1溝100で構成され、
    前記トンネル部1Tの前端が前記第1溝100の後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞を介して互いに連なっている、シューソール
  2. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
    前記トンネル状または溝状の空洞は前記後足部1R、前記中足部1Mおよび前記前足部1Fにわたって設けられ、
    前記トンネル状の空洞1Tは少なくとも前記後足部1Rにおいて、前記ミッドソール1が前記トンネル状の空洞の横断面の周囲を囲むトンネル部1Tを形成し、
    前記溝状の空洞1Gは少なくとも前記前足部1Fにおいて、前記溝状の空洞が下方に向かって開放された溝部1Gを形成し、
    前記トンネル部1Tの前端が前記溝部1Gの後端に前記中足部1Mのトンネル状または溝状の空洞を介して互いに連なっている、シューソール
  3. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記ミッドソール1は前記アウトソール4よりも軟質の素材で形成され、
    前記ミッドソール1は後足部1R、中足部1Mおよび前足部1Fを有し、
    前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の20〜40%の範囲において、トンネル状または溝状の前記空洞1T,1Gが前方に向かう下りの傾斜を有し、
    前記20〜40%の範囲においてトンネル状の空洞1Tが後方に配置され、溝状の空洞1Gが前方に配置され、前記トンネル状の空洞1Tの前端に前記溝状の空洞1Gの後端が連なっている、シューソール
  4. 請求項3のシューソールにおいて、前記トンネル状または溝状の空洞が前記シューソールの後端Seから前記シューソールの全長の30〜40%の範囲に設けられ、
    前記30〜40%の範囲において、前記トンネル状または溝状の空洞が前方X1に向かう下りの傾斜を有する、シューソール
  5. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記トンネル状の空洞1Tの少なくとも1つの横断面において、
    内足側の内足半部Mhと外足側の外足半部Lhとを前記トンネル状の空洞1Tが有し、
    前記内足半部Mhの図心Gmが前記外足半部Lhの図心Glよりも下方に配置されている、シューソール
  6. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記ミッドソール1は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに設けられ、
    前記ミッドソール1の後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、
    内足側の内足半部Mhと外足側の外足半部Lhとを前記トンネル状の空洞が有し、
    前記内足半部Mhの図心Gmが前記外足半部Lhの図心Glよりも下方に配置されている、シューソール
  7. シューソールであって、
    シューソールは接地面4fを有するアウトソール4とアウトソール4の上に接して配置されるミッドソール1とを有し、
    前記ミッドソール1は靴の前後方向に延びるトンネル状または溝状の空洞1T,1Gを定義し、
    前記空洞のうちの少なくとも一部がトンネル状に形成されており、
    ここにおいて、
    前記ミッドソール1の下面に形成された第1溝100と、前記アウトソール4の上面49に形成された第2溝200とが互いに上下に連なって、前記アウトソール4の上面49と前記ミッドソール1の下面F2との間にトンネル状の空洞1Tが形成され、
    前記トンネル状の空洞1Tの少なくとも1つの横断面において、前記空洞1Tの横断方向の幅を内足側と外足側とに均等に2等分した場合に、
    前記アウトソール4の第2溝のうち前記外足側の部分L1の面積が、前記内足側の部分M1の面積よりも大きいことで、
    前記トンネル状の空洞1Tの前記外足側の前記部分L1が前記内足側の前記部分M1に比べ下方にオフセットされている、シューソール
  8. 請求項7のシューソールにおいて、
    前記ミッドソール1およびアウトソール4は後足部1Rを有し、前記トンネル状の空洞1Tは前記後足部1Rに設けられ、
    前記後足部1Rの少なくとも1つの横断面において、前記シューソールを内足側と外足側に均等に2等分した場合に、
    前記外足側のトンネル状の空洞1Tの面積が、前記内足側のトンネル状の空洞1Tの面積よりも大きい、シューソール
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